ブルガリアの予言者「ババ・ヴァンガ」 




ババ・ヴァンガというブルガリアの盲目の予言者が、イスラエルとハマスの戦争を「大ムスリム戦争」として予言していたということが、昨年、イギリスのダブロイド紙デイリースターで話題になっていた。


ババ・ヴァンガの「大ムスリム戦争」の予言が再浮上、ハマスとの紛争が激化

ガザ地区の政治団体であるハマスとイスラエルの間で戦争が勃発し、これまでで最も深刻なエスカレーションかもしれないと解説者たちは評価しています。

ハリー・トンプソン記者
2023年10月9日 15:07 デイリースター

イスラエルがハマスに対して宣戦布告を行ったことを受け、不穏なババ・ヴァンガの予言が、私たちの目の前で現実になりつつあるかもしれません。

ハマスを率いるパレスチナの武装グループが、10月7日にイスラエルとの国境を越えて侵入し、大規模な軍事攻撃を開始しました。この攻撃により事態がエスカレートし、イスラエル軍のジェット機がガザ地区に対して空爆を行い、逆襲が展開されています。

2007年以降、イスラエルとハマスの間で暴力がくすぶっていましたが、この規模の攻撃は、ハマスがこれまで行った中で最も野心的なものであると多くの人が見ています。この規模が、ババ・ヴァンガの言葉をいっそう不気味に響かせています。

イスラエルはヨーロッパやアメリカと多くの共通点や世界観を共有しており、故ブルガリアの予言者であるババ・ヴァンガの「大ムスリム戦争」に関するビジョンが非常に不安を掻き立てています。ババ・ヴァンガは本名をヴァンゲリア・パンデヴァ・ディミトロヴァといい、1996年に亡くなりましたが、彼女の予言と予測は今でも人々を魅了しています。彼女の信奉者たちは、彼女が地球温暖化や2004年のスマトラ島沖地震の津波を予言したと確信しています。

また、彼女は9/11についても予言したと言われています。「恐怖、恐怖!アメリカの兄弟たちは鋼鉄の鳥に襲われて倒れるだろう。狼たちは茂みで吠え、無実の血が流れるだろう」と。

彼女の「大ムスリム戦争」に関する予言は、『インディペンデント』によると、ヨーロッパが侵略され、2043年までにムスリムのカリフ制が確立されるというものです。しかし、ヴァンガの予言に関する確実性は大いに議論されており、彼女が実際にそのようなことを言ったのか、またはそれが正しく解釈されているのかについては、一部の人々が疑問を呈しています。

wikipediaによれば、ババ・ヴァンガの予言の的中率は70~80%、または85%といわれているようで、第二次世界大戦の勃発、チェルノブイリ原子力発電所事故、ソビエト連邦の崩壊、ダイアナ妃の死去、アメリカ同時多発テロ事件、スマトラ島沖地震、バラク・オバマの大統領当選、東北地方太平洋沖地震、福島第一原子力発電所事故、イスラム国の台頭、武漢ウイルスの流行などを予言したという。

彼女は12歳の時に竜巻に巻き込まれ、発見された時には彼女の目に砂が入り込んでおり、それが視力を失った原因だという。


そして盲目になって以来、予知能力が身につき、普通の人間には見えない不思議な生き物が、未来の出来事を予知夢として教えてくれると主張したそうである。


16歳の時に予言を始め、その才能が直ぐに広く知られるようになり、多くの国家元首が彼女を訪れ、アドルフ・ヒトラーも生前、彼女を訪れて、戦況の推移を尋ねたというが、彼女の家を出た時には動揺していたという。


1996年に乳癌で死去したが、予言の多くは衝撃的なものであった為、ブルガリア政府により国家機密扱いにされたが、2014年に政権交代があり、その予言の一部が解禁されたという。


その内容には、地球環境の大きな変化、戦争、人類滅亡などを思わせるものも含まれていたようでるが、当たったのは抽象的な内容のもので、国の名前など具体的な内容を言った予言はすべて外れたという。





月ラグナは魚座


このババ・ヴァンガの出生データがネット上にある為、チャートを出力してみたが、ラグナは分からないものの、月は山羊座と水瓶座の境界付近にあり、月ラグナはおそらく山羊座である。







まず、月ラグナが山羊座の最後の方の度数であれば、竜巻に遭って失明した1923年頃(12歳)のダシャーが、ラーフ/土星期となる。



山羊座から見て、目を表す2室支配の土星が4室牡羊座で減衰し、ラーフとコンジャンクとしている配置が、おそらく失明した配置である。



また太陽は視力を表すが、太陽が8室を支配して、土星からアスペクトされる配置が、視力を失った原因である。





彼女は1996年に乳癌で死去しているが、通常、乳癌になる人は、4室や月、蟹座が傷ついている人が多い。



乳房の表示体が4室、月、蟹座だからである。




そうすると、月から見た4室では身体を表すラグナロードで、マラカの2室支配の土星が減衰し、癌の表示体であるラーフとコンジャンクとしている。



また4室支配の火星は6室支配の水星と共に12室に在住している。



月は8室支配の太陽とコンジャンクトし、土星からアスペクトされている。




従って、月ラグナを水瓶座ではなく山羊座にすると、盲目になった理由や癌で死亡した理由などが説明できる。



そして、彼女は盲目になった時に予知能力が身についたというが、それは16歳の時で、ラーフ/ラーフ期である。




ラーフは2室の支配星を傷つけていると同時に木星からのアスペクトを受けている為、この木星のアスペクトが彼女に予言力を与えたと思われるが、木星はナヴァムシャでは月から見て8室に在住し、ケートゥとコンジャンクトしており、8室は超能力、霊能力のハウスである。



しばしば神のお告げとか、そうした類のメッセージを受けたり、夢からメッセージを受け取ったりする人は、8室の支配星や在住星が活性化して、こうした霊能力が活性化している場合が多い。



彼女は、「普通の人間には見えない不思議な生き物が、未来の出来事を予知夢として教えてくれる」と主張しており、この辺りは、土星やラーフ/ケートゥ軸から傷つけられている木星の働きのように思える。



普通の霊媒ならば神とか霊が教えてくれたというのだが、不思議な生き物が教えてくれるといったように人間ではない生き物がメッセージを送ってくる辺りは、ラーフ/ケートゥ軸から傷つけられて、グルチャンダラヨーガとなった傷ついた木星の働きなのである。



つまり、異端の師匠(不思議な生き物)がメッセージを送ってくるということである。









彼女は明らかに霊媒であり、神秘家であることから、魚座ラグナの可能性を検討した。



魚座ラグナであれば、ラグナロードの木星が8室に在住して、8室支配の金星にアスペクトするからであり、木星が8室に強く影響するからである。



そして、彼女は、瞬く間に有名になり、彼女の元に多くの国家元首が訪れるようになったというのは、ラーフのディスポジターである火星が、10室に在住しているからではないかと考えた。




その後、1933年4月頃にマハダシャー木星期に移行するが、木星は月ラグナから見ると、3、12室支配で10室に在住しており、典型的なカウンセラーの配置をしている。



おそらく、この木星期16年間で、多くの人の訪問を受けて、訪問者の質問などに受け答えしたものと思われる。



そして、訪問者の中にはアドルフ・ヒトラーもいたというが、木星は天秤座に在住しており、ヒトラーのラグナは天秤座である為、それで木星期になってからヒトラーの訪問を受けたのである。



1933年1月にヒトラーがドイツの首相に就任しており、ヒトラーは1939年にポーランドに侵攻している為、ババ・ヴァンガに戦況について質問したということは、訪問は、木星/水星期以降のことである。









これが至極納得できるのは、ヒトラーは3室射手座に10室支配の月と3、6室支配の木星が在住しており、宣伝相ゲッペルスは月ラグナが射手座であり、射手座の部下を持つ配置になっている。



ヒトラーが首相になってから単身で、ババ・ヴァンガの元を訪れたとは考えにくい。



おそらく、ゲッペルスとか、射手座に象徴される側近たちを引き連れて、訪問したと思われる。







ババ・ヴァンガの水星は、火星と共に射手座に在住しており、火星は軍人を象徴する為、木星/水星期にヒトラーとその側近たちが訪問したのはその為である。



そして、それは公の大事件である為、魚座ラグナから見た10室であると考えると納得できる。(但し、魚座ラグナでなくても、この訪問は説明できる)



彼女にとっては火星はGKである為、ヒトラーとその側近の訪問は、迷惑なことであったと思われる。



そして、月ラグナから見て、2室(スピーチ)の支配星が、バラニーに在住するラーフとコンジャンクトしている為、見えたことをそのままストレートに伝えたことだろうと思われる。バラニーは空気が読めず、欲望にストレートである為、忖度できず、見えたものを全て伝えてしまう。



その予言の中には、ドイツの敗北やヒトラーの死を示唆するものが含まれており、それで、彼女の家から出てきたヒトラーは動揺していたのではないかと思われる。



彼女のカウンセラーのスキルを表す月ラグナから見た木星はラーフ/ケートゥ軸と土星によって傷つけられている為、グルチャンダラヨーガが形成されており、ヒトラーに不利なことを忖度なく告げて、ヒトラーを怒らせたり、動揺させたと思うのである。




そして、彼女は、マハダシャー木星期、土星期、水星期、ケートゥ期を経て、1996年に乳癌で死亡している。




土星期、水星期、ケートゥ期の詳細は不明だが、土星は木星からアスペクトされ、木星は水星のディスポジターになっており、ケートゥは木星とコンジャンクトしている為、その後も予言の活動及び、質問者の来訪は受け続けたと思われる。




そして、1996年に乳癌で死亡したが、その頃は、金星/太陽期、もしくは金星/月期である。







マハダシャーロードの金星は泌尿生殖器を表し、婦人科系なども表しており、魚座ラグナにとっては寿命の8室の支配星であり、12室に在住して傷ついている為、マラカとして働く要素がある。



金星のディスポジターはマラカの2室を支配して、ラーフ/ケートゥ軸から傷つけられている。



もし魚座ラグナであれば、マラカの2室にも在住している。



アンタルダシャーロードの太陽は月ラグナから見て8室の支配星で、月(乳房の表示体)を傷つけている。



そして、魚座ラグナの場合でも6室の支配星で、月を傷つけている。




またアンタルダシャーロードがもし月であれば、それは直接、乳房の表示体が傷ついていることを意味し、また月は月ラグナから見たマラカの7室の支配星で、マラカの2室支配の土星のアスペクトを受けている。




月期は、月をラグナとした場合、4室に土星、ラーフが在住して、4室を傷つけている。




また月は、ダニシュターに在住しているが、支配星は火星で、火星は4室支配の水星を傷つけている。



また月ラグナから見ると、火星は4室の支配星で、6室支配の水星から傷つけられている。




従って、金星/月期は、乳癌に罹患し、それが死因になったと考えられる。





チャラダシャー


魚座ラグナで正しいと仮定して、チャラダシャーを検討してみると、乳癌になった1996年は、水瓶座/牡羊座であり、水瓶座から見ると、AKの月が12室に在住し、病気で入院するような時期である。



そして、水瓶座には、マラカに相当するDKの金星が在住し、ラーフ、ケートゥ、土星からのアスペクトを受けている。



そして、牡羊座はマラカ2室で、魚座ラグナにとってマラカとなる11、12室支配の土星がラーフと共に在住し、そして、月ラグナから見ると、乳房の4室に土星とラーフが在住している形になり、まさに乳癌を表す配置である。







失明した1923年は、牡羊座/魚座もしくは牡羊座/牡羊座であり、牡羊座は目や視力を表す2室で、そこには土星が減衰し、ラーフが在住して傷ついている。



2室には12室支配の土星が在住して、視力を失うという象意が確認できる。




魚座から見ても2室が土星、ラーフによって傷ついている。




魚座ラグナであると考えると、失明や乳癌による死亡などが説明でき、魚座ラグナの可能性は大きいかもしれない。



いずれにしても月ラグナは、山羊座である。




ナヴァムシャのラグナもはっきりしないが、もし獅子座ラグナだったり、乙女座ラグナであれば、太陽が11室や10室になる為、これらのラグナが正しい可能性が分かる。




何故なら、国家元首たちからの訪問を受けたというのは、土星、火星によって傷つけられた太陽が象徴している。




そして、死後、ブルガリア政府から国家機密扱いにされたというのは、非常に彼女の予言が、国家権力者たちに物議を醸し出すからである。




ヒトラーが動揺したように国家元首たちの機嫌を損ねたり、外交問題に発展する可能性がある為、国家による制限を受けたことになる。




こうした権力者たちと確執が、太陽が土星や火星から傷つけられている意味ではないかと思われる。




つまり、国家権力者たちに都合の悪いことをあれこれと予言した為に国家元首たちに嫌われ、緊張状態がもたらされたことを示している。





霊能力を示す配置


もし魚座ラグナで正しければ、ラグナから8室に在住し、8室の支配星にアスペクトする木星、ナヴァムシャでも月ラグナから見た8室に在住し、ナヴァムシャのラグナが獅子座であれば、5、8室の支配星で、9室に在住する木星が大きな役割を果たしたことになる。



この木星はケートゥとコンジャンクトして霊感に関する微細な感性をもたらした可能性がある。







但し、もし魚座ラグナなら、2室に土星とラーフが在住している為、真実を語るかどうかに保証はないことが分かる。



2室は真実を語るかどうかを表すハウスであり、傷ついた2室は真実を語らないと判断される。



しかし、最も積極的に嘘をつくのは火星が2室に絡んだ場合であり、このババ・ヴァンガのケースだと火星は2室に絡んでいない。



2室にアスペクトする木星は真実を語る傾向を示している。




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