サム・バンクマン=フリード -その人物像について-




サム・バンクマン=フリードの詳細な経歴情報が少ないのであるが、以下の記事から多少、彼の人物像を垣間見せる情報が得られた。


FTX Part1:天才サム・バンクマン・フリードの数奇な人生


例えば、ここから以下のような彼のプロフィールに関する情報が得られる。



・スタンフォード大学の法科大学院の教授であるバーバラ・フリードとジョセフ・バンクマンの2人の息子のうちの1人として恵まれた(つまり、兄弟がいる)

・物理学を学ぶためにMITに入学したが、「数学オタク」として入学した

・アカデミックな仕事に就き、数学の教授になろうと考えたが、研究にはあまり興味がなかった

・ジェレミー・ベンサムの功利主義に傾倒していたが、「効果的利他主義」(世界に影響を与える方法を考え物事を数値化し最も効率的な方法を見つけようとする運動)に興味を持っている。
このことが直接、慈善団体で働くよりも仮想通貨で稼いで、多額の寄付をすることで、世界に貢献するという思想につながっている可能性が高い)

・大学3年生の夏にJane Street Capitalというクオンツ・トレーディング会社でインターンをし始め、海外ETFに注目し、2014年に卒業した後もフルタイムの仕事に就き、そこで3年半の経験を積んだ。
・2017年に市場を席巻したクリプトブームに興味を持ち、米国とアジアの暗号市場の間に裁定取引(アービトラージ)の機会があることに注目し、
定量的な取引を行うAlameda Researchを設立する。韓国の取引所との間で行なうことを検討したが、上手く行かず、日本の取引所との間で行ない、1日、2000万ドルの利益を得た。


・定量的な取引を行うAlameda Researchを設立する


・2018年末、”トレーダーによる、トレーダーのための”暗号通貨取引所であるFTXの開発に着手する


・カリブ海東部の島国アンティグア・バーブーダで法人化し、本社は香港に置く


・異常なハードワーカーで、1日にいくつもの案件をこなし、睡眠時間は2時間である


・オンライン対戦ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」をよくプレイしている


・功利主義的なアプローチから菜食主義(ビーガン)を実践


(『FTX Part1:天才サム・バンクマン・フリードの数奇な人生』より引用抜粋、一部編集)


サム・バンクマン=フリードのラグナは水瓶座だとして、ナヴァムシャのラグナはどこかということに興味を持った。


上記の経歴データの中で、ジェレミー・ベンサムの功利主義に傾倒していたが、「効果的利他主義」(世界に影響を与える方法を考え物事を数値化し最も効率的な方法を見つけようとする運動)に興味を持っていることに注目した。





サム・バンクマン=フリードは慈善や精神性を追求しているが、伝統的な考え方ではなく、かなり斬新で、新しさを持つ、精神運動に傾倒している。


ナヴァムシャのラグナを射手座に設定すると、ラグナロードの木星が9室で、ラーフとコンジャンクトして、グルチャンダラヨーガを形成しているが、これが斬新で奇抜な精神性の追求を意味していると考えられる。


このラグナロードの木星は9室でラーフとコンジャンクトして、土星からアスペクトされて激しく傷ついている。



これが結局、彼が基本的には精神性を追求したにも関わらず、巨額の資金を失ない、金融詐欺師として逮捕監禁され、起訴される結果につながった配置ではないかと考えられる。


彼の人物像について何らかの暗い影を与える配置である。



スタンフォード大学の法科大学院の教授である両親は、責任を追及されており、このまま教授職に留まれるのかどうか微妙である。



そうした意味では、サム・バンクマン=フリードは親不孝者であり、恩知らずということになる為、グルチャンダラヨーガは納得できる。



菜食主義の実践もビーガンという形で、極端な思想に偏っているが、精神運動における急進左翼的な過激なアプローチで、新興宗教を信奉しているような印象さえある。



この特徴はラーフがもたらすものであり、出生図のラグナが、シャタビシャー(ラーフ)に在住していることで、それがもたらされている可能性も高い。



同じラーフを支配星とするアールドラーにケートゥが在住していることから、このアールドラーに在住するケートゥの性質がラグナに付与されていると考えることができる。





アールドラーは極端な菜食主義などに傾倒するナクシャトラである。



(例えば、アールドラーはジャイナ教と関係しているということは以前から書いてきたが、ジャイナ教も動物を殺さないという極端な思想、徹底した菜食主義などを特徴としており、これはラーフの影響によるものである)



ビーガンということであれば、ナヴァムシャのラグナを山羊座に設定して、2室にケートゥを持って来るという考え方もできる。



その場合、ラグナロードで2室支配の土星と、4、11室支配の火星が双子座6室で、1-11、2-11のダナヨーガを形成しており、6室の火星は、双子座に象徴される金融関係者を手玉にとって、そこから資金を吸い上げた配置であるとも考えられる。



金融関係者は、サム・バンクマン=フリードのFTXに対して、巨額の債権を抱えており、訴訟を起こしていることから、6室双子座の凶星ということで納得できる。



但し、ナヴァムシャのラグナを山羊座に設定すると、ラーフ/ケートゥ軸は、蟹座-山羊座軸に移動してしまい、グルチャンダラヨーガは解消されてしまう。



サム・バンクマン=フリードに関して、ナヴァムシャのラグナの可能性について検討したが、結婚や子供の誕生など、分かりやすい情報が少ないため、はっきりしたことが分からないままである。




サム・バンクマン=フリードの出生図では、土星と火星が12室(海外)で、異常に強い星位にあり、強力な実行力を発揮している。



アマゾンのジェフ・ベゾスも2室山羊座に土星と火星が在住しているが、異常な実行力を持っている。



米国とアジアの暗号市場の間に価格差が存在し、裁定取引の機会が存在することを認識すると、カリブ海東部の島国アンティグア・バーブーダで法人化し、香港に本社を置くなど、速やかに海外法人を設立して、トレードを始める所などにその実行力が発揮されている。



彼がハードワーカーで、1日に多くの意思決定に関わり、2時間しか睡眠していないということがそれを物語っている。



12室にこれだけの惑星が集中し、強力であるということは彼は人が寝ている深夜の時間に仕事をしているということである。



然し、12室で、ラージャヨーガやダナヨーガが形成されている人の特徴は、海外で稼いで利益を得ることが出来るが、そうして稼いだ資産を使って巨額の寄付をしたり、あるいは、もし12室が傷ついていれば、トラブルで巨額の損失を被り、失ってしまうという結果になるパターンも想定される。



また惑星が高揚していたりして強くて非凡であっても、トリシャダハウスとドゥシュタナハウスの絡みがあったりする場合、そのハウスの象意において、良いことが起こらない。



サム・バンクマン=フリードの場合、2室で、6-8の絡みがあり、さらにそこに11室支配の土星がアスペクトして絡んでおり、6-8-11の絡みがあり、それが問題を生み出している。



ナヴァムシャでは、太陽が高揚し、月が減衰し、減衰する金星と水星が星座交換しているという非常に個性的な興味深いチャートである。







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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 秀吉先生、

    フリードマンは、バイナンスにハメられた、と言っていたそうですが、

    https://forbesjapan.com/articles/detail/52797
    https://forbesjapan.com/articles/detail/51860
    ハメられた、は、実際フリードマンには、公私混同の魚座の表示体からくるいい加減さが有ったわけで、言い過ぎとしても、

    バイナンスのチャン・ジャオは、そういうフリードマンのいい加減さを、分かっていた上で、Twitter上で懸念を表明し、一方で不安を引き起こしながら、救済を仄めかし、最終的には、救済を撤回する、という経緯が有りました。

    バイナンス側としては、フリードマン側が自分たちに有利な形で救済を申し出て下手に出てくれば、救済してもよいし、或いは目障りだから潰したかったのか、どちらに転んでもバイナンスは有利にことを運べた、最初からそこまで見越して、Twitter上で懸念を表明し、また救済措置を匂わした、ように見えますが、

    そこらへんはジョーティシュ的にどうですかね?

    フリードマンと、バイナンス(チャン・ジャオ)との間に6−8の上手いこと手玉に取られる関係が有ったりするのでしょうか?
    • サム・バンクマン-フリードが、バイナンスに騙されたと発言している点が重要です。

      つまり、主観的にそのような経験をしているということです。

      それはおそらく月から見た8室支配の金星と11室支配の土星とのコンビネーションによってもたらされたと思います。

      この時のダシャーが金星/月/土星期であればプラティアンタルダシャーの土星の象意として表されたのです。

      11室の支配星である為、同じ仮想通貨業界の同僚的な立場にある仮想通貨取引所が救済措置を申し出て来たが、

      救済と言っても自分の利益にならないようなことはしませんから、結局は返って、

      その申し出により、ぬか喜びさせられて、FTX側としては迷惑になったということです。

      11室の支配星というのは、そのようなことをよく引き起こします。損得勘定で近づいてくる人間を表わすからです。

      サム・バンクマン-フリードと、バイナンス(チャン・ジャオ)との間に6−8の関係があったということは分かりませんから、

      ここでは問題にしませんが、サム・バンクマン-フリードのチャートの中にそうした経験をする要素があったということです。

      そして、それは主観的にはバイナンスに騙されたと悔しく思う気持ちを引き起すような経験なのです。

      それは友人の裏切りという象意であり、8-11の絡みによる象意です。

      そして、土星は12室の支配星でもありますから、そのような経験を与えた後に今度は、損失の経験を与えたということです。
  • 秀吉先生、

    なるほど。

    月から見て(主観的)、そういう配置の象意をしかるべくして経験した、ということですね…

    ありがとうございました、

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