ダチョウ倶楽部の上島竜兵が自殺したとのニュースが芸能界に衝撃を与えている。
上島竜兵さん死去 ダチョウ倶楽部、61歳 2022年05月11日17時27分 JIJI.com 人気お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」メンバーの上島竜兵(うえしま・りゅうへい、本名龍平)さんが死去したことが11日、分かった。61歳だった。兵庫県出身。葬儀は近親者で行う予定。 捜査関係者によると、東京都中野区の自宅で意識不明の状態で見つかり、11日未明に搬送。間もなく死亡が確認された。警視庁は自殺とみて調べている。 上島さんは俳優養成所などを経て、肥後克広さん、寺門ジモンさんとダチョウ倶楽部を結成。新語・流行語大賞に選ばれた「聞いてないよォ」や「ヤー!」などのギャグと体を張った明るいリアクション芸で親しまれ、バラエティー番組などで活躍した。 所属事務所は「あまりにも突然のことで驚きに堪えません。今まで上島竜兵を応援してくださった皆さまには心から感謝いたします」とのコメントを公式サイトで発表した。 |
また先の5月3日に俳優の渡辺裕之が急逝し、この数日の間に2人の有名芸能人が自殺をしたことが、日本社会に暗い影を落としている。
松野博一内閣官房長官が記者会見で、そのことについて触れるほど、国民全体に大きな影響をもたらす社会現象となっている。
またこれは、昨今の日本が急激な円安に見舞われており、日本経済の先行きが不透明であることや、イーロン・マスクが、日本は、出生率が低いため、このままでは消滅すると発言したことなどとも合わせて、日本の状況を象徴する出来事である。
高度経済成長期の資本主義的発展の中で、産業がメディアを活用し、日本の戦後の芸能界も日本の経済成長に合わせて活況を呈したが、ネットフリックスやアマゾン、YOUTUBEなどの新しいメディアの隆盛に伴って、日本の芸能界が縮小を迫られている。
そして、日本の芸能人も徐々に仕事を失い、自信を失ったり、先行きに不安を抱えている。
これまでガラパゴス的に保護されてきた日本の芸能界が、変化の波に晒されている。
上島竜兵が何故、自殺したのか、その理由を調べるために出生図のラグナを検討していたが、いくつかの可能性の中で、ぐるぐると逡巡して、ラグナを決定することが出来なかったが、一番の材料としては、1994年にものまね芸人だった広川ひかると結婚していることである。
1994年の結婚は、俳優の渡辺裕之が結婚したタイミングと同じである。
水瓶座に土星がトランジットし、木星が天秤座をトランジットし、ラーフ/ケートゥ軸が、牡羊座/天秤座軸をトランジットしている。
従って、ダブルトランジットが、水瓶座、牡羊座に形成されており、このタイミングに結婚するラグナとしては、牡羊座、天秤座、獅子座、水瓶座の可能性が浮上した。
それで天秤座ラグナの可能性を考えたが、天秤座ラグナの場合、ラグナロードの金星と10室支配の月、そしてケートゥが5室でコンジャンクトし、これはエンターテイメントの仕事をする配置である。
月はラーフ/ケートゥ軸と絡み、土星のアスペクトを受けているが、土星は4、5室支配のヨーガカラカであり、またコンジャンクトする金星もラグナロードである。
従って、自殺をするほどの心理的苦しみを与えるのかどうか、非常に疑問に思った。
そして、代わりに獅子座ラグナの可能性などを検討していたが、獅子座ラグナにすれば月が12室の支配星になり、心理的苦しみを表わす配置となりそうに思えた。
然し、考え続けていても分からない為、上島竜兵の周辺にいた人々のチャートを作成してみた。
例えば、ダチョウ倶楽部のメンバーである肥後克広や寺門ジモン、そして、ダチョウ倶楽部の最初のリーダーであり、後に脱退して、電撃ネットワークを結成した南部虎弾のチャートなども作ってみた。
そして、生前、上島竜兵が師匠として慕っていた志村けん、そして、結婚した広川ひかるのチャートを作成してみた。
すると、肥後克広や寺門ジモンや南部虎弾は、皆、天秤座に月が在住していた。そして、志村けんはナヴァムシャで天秤座に月が在住していた。
月は母親の表示体だが、気さくに付き合える身近な人物を意味する表示体である。
従って、これらは上島竜兵が天秤座ラグナである証拠と感じられた。
また配偶者の広川ひかるは、月が蠍座に在住し、金星と木星が天秤座に在住していた。
女性にとって、木星は配偶者の表示体であり、また金星も配偶者の表示体である。そして、月から見た7室の支配星も配偶者を表わすが、これらが皆、天秤座に在住していた。
従って、これが決定的な証拠となって、上島竜兵は、やはり天秤座でよいのだと思えた。
天秤座ラグナにすれば、3、6室支配の木星が3室(芸能)に在住し、4、5室支配の土星も3室(芸能)に在住する。
そして、5室(3室から見た3室:3室の本質のハウス=芸能)にラグナロードの金星と10室の支配星(仕事)が在住して、1-10のラージャヨーガを形成している。
従って、上島竜兵のエンターテイメント関連の仕事という象意に合致はするが、5室の状態は良すぎるのではないかと思えた。
5室は通常は、演劇や舞台芸術など本格的な創作活動を表わすハウスだからである。
3室(芸能、メディア)よりも格調高く、5室の強さは、お笑い芸人の仕事には似合わないと思えた。
然し、上島竜兵は、当初、俳優志望で、青年座研究所、テアトル・エコー附属養成所に在籍していたこともあり、また後にそのタイミングも検討するが、新橋演舞場に舞台俳優として出演もしており、またその後、志村けんに見出されて、志村座で、コントを行っていることを考えると、本質的な意味では、演技者、俳優であるのかもしれない。
漫才など、トークによって、芸能界に入ってくるお笑い芸人とは経路が異なっている。
それで、この天秤座ラグナで良さそうに思えた。
天秤座ラグナにすると、マハダシャー木星期が、1967年~1983年までになるが、当初、俳優志望で、1981年まで青年座研究所に在籍していたようである。
この頃は、マハダシャー木星期に該当し、木星は、3、6室支配で3室(芸能)で、4、5室支配のヨーガカラカの土星とコンジャンクトしている象意に合致する。
3、6室支配である為、障害が多かったり、奮闘があった印象で、演技の世界で、簡単に成功しそうにないことから、この時期は下積みの時期であったと理解できる。
その後、ダチョウ倶楽部を結成したのは、1985年で、土星/土星期に移行してからである。
土星は、4、5室支配のヨーガカラカで、2、7室支配で9室に在住する火星と相互アスペクトしている為、2-5、5-7のラージャヨーガを形成しており、この時期から、芸人として、成功する要素が出て来たと考えられる。
この時、このラージャヨーガは土星と火星によって構成され、それが3室や3室の支配星に絡んでいることを考えると、上島竜兵がしばしば行う「キレ芸」の理由がよく分かる。
あらゆる場面で、上島竜兵がキレて、逆上し、そして、最後にキスとか、色々な落ちを付けるという芸で、まず、ほとんどキレないことがないくらいである。
このマハダシャー土星期において、ダチョウ倶楽部は人気者になり、1989年1月2日から1996年4月6日にかけて放送されたビートたけしのお笑いウルトラクイズで、上島竜兵は、一躍、人気者になった。
これがちょうどマハダシャー土星期である。
このビートたけしのお笑いウルトラクイズでは、上島竜兵は人間ロケットクイズとか、クレーンで、宙づりにされたバスごと海に沈められたりなど、色々危険なことをやらされ、体を張った芸風であったのは、おそらく、3室や3室の支配星に土星と火星が絡んでいるからである。
この頃、ビートたけしの「スーパージョッキー」で「熱湯コマーシャル」などにも出演している。
こうしたマハダシャー土星期にお笑い芸人として、ブレイクしたが、やがて、2002年11月前後からマハダシャー水星期に移行していく。
wikipediaによれば、2005年8月に自伝&写真集『これが俺の芸風だ!!』を上梓しており、出版を成功させており、また2008年2月から『わらしべ夫婦双六旅』で新橋演舞場に初出演し、初の本格的な舞台に挑んでいる。
出版も舞台も両方とも5室の象意である。
水星は、9、12室支配で4室に在住し、11室支配の太陽とコンジャンクトして、9-11のダナヨーガを形成しており、この時期には、芸能界での一定の地位や評価を確立していることを意味していると考えられる。
土星期に体を張ったお笑い芸人としてブレイクして、水星期には、落ち着いてしまった印象である。
水星は月から見ると、5室の支配星である為、それで出版、舞台の象意が確認できる。
この水星は、月から見ると、5、8室支配で、7室支配の太陽とコンジャンクトして、5-7のラージャヨーガを形成しているが、12室に在住している為、地味である。
そして、この水星期に5室の象意が確認できなければならないという観点から、ナヴァムシャのラグナは山羊座ではないかと思われる。
ナヴァムシャ
ナヴァムシャのラグナが山羊座であれば、9室支配の水星が5室に在住しており、この時期に自分の自伝や写真集を出版出来たことが分かる。
2005年8月に自伝&写真集『これが俺の芸風だ!!』を上梓した時、ダシャーは、水星/ケートゥ/月⇒火星である。
ケートゥは出生図では出版の5室に在住している。
また2008年2月から『わらしべ夫婦双六旅』で新橋演舞場に初出演し、初の本格的な舞台に挑むことが出来た時は、ダシャーは、水星/金星/土星期であった。
出生図では、金星は5室に在住し、土星は5室の支配星である。
またナヴァムシャでは、水星は9室支配で5室に在住し、金星は5室の支配星(5、10室支配のヨーガカラカ)である。
従って、この時期に本格的な舞台に出演出来たのは、ナヴァムシャでよく説明できる。
そして、ナヴァムシャを山羊座ラグナとすると、他のことも説明することができる。
例えば、マハダシャー木星期は、青年座研究所で、俳優になる為の下積みをしていたが、木星は3、12室支配で11室(グループ、劇団)に在住し、3室(芸能)にアスペクトバックしている為、この時期に劇団に所属して、演技の練習を行ったことが分かる。
また1994年に広川ひかると結婚しているが、この時期は、土星/太陽、あるいは、土星/月期である。
ナヴァムシャが山羊座ラグナだと、土星はラグナの支配星で、結婚のタイミングである。
また太陽は8室(結婚生活)の支配星で2室(結婚生活)に在住し、月は7室(配偶者)の支配星で、2室(結婚生活)に在住している。
従って、この時期に結婚したことが納得できる。
因みに水瓶座ラグナに設定しても土星は、ラグナの支配星となる為、土星期に結婚したことが説明できるが、他の出来事や事象が説明できなくなってしまう。
上島竜兵は、「竜兵会」という会を開いて、売れない後輩芸人にご飯を奢るなどしており、後輩芸人に慕われていたという話が美談になっているが、
後輩芸人で、「竜兵会」に参加したこともあるお笑いタレント・土田晃之によれば、「竜兵会は金づる」で、上島竜兵を尊敬している人は誰もおらず、皆、売れると「竜兵会」に参加しなくなり、上島竜兵も、売れた後輩芸人には連絡できなくなると語っている。
“竜兵会は金づる”土田晃之の発言が物議…「外野は黙れ」「叩きたいだけ」の声も 2022.05.12 11:06 まいじつ 5月11日、お笑いトリオ『ダチョウ倶楽部』上島竜兵さんの訃報が届いた。これにより、お笑いタレント・土田晃之による、つい最近の発言が掘り返され、批判を集めているようだ。 問題視されているのは、4月21日に放送されたラジオ番組『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)での発言。ゲスト出演した土田は、自身も加入している上島さんを中心とした芸人の集団「竜兵会」について言及していた。 ブレーク前は先輩芸人に食事を奢ってもらっていたと前置きすると、「竜兵会」は金づるだったとコメント。そして同じく「竜兵会」のメンバーである有吉弘行や劇団ひとりの名前を出し、彼らも困窮している時代だけ「竜兵会」に足を運んでいたと言い放つ。 さらに、土田はラジオの中で上島さんを尊敬している人は誰一人いないと断言。そして最後に上島さんは売れっ子になった芸人と連絡を取ることができないと嘲笑し、発言を締めくくった。 鉄板ネタだが…人を傷つけるお笑いに嫌悪感 上島さんの訃報を受けてメディアが土田の発言を掘り返すと、ネット上では、 《金づるは流石に…》 《イジりというより陰口に近いし、こんなん明らかライン越えだし》 《こんな酷いこと言われてたんですね。亡くなる前の発言にしても酷すぎる。土田さんにドン引きです》 《こんなこと後輩に言われたら、相当ショックだろうな。誰にも相談できなかったのかな》 《精神的にトドメになってしまったのかな…。ネタでも金づるとか言われたら辛いでしょ》 などの批判が殺到している。 「土田の上島さんイジリは今に始まったことではありません。バラエティー番組でたびたび同様のエピソードを話しており、もはや鉄板ネタといえるでしょう。上島さんの著書『人生他力本願』では、愛のあるイジリついて語られていますし、当たり前ですが、信頼関係がないと成り立ちません。土田のこの発言だけを切り取って批判する人は、正直言ってお笑いを見る資格はありません」(芸能ライター) 土田への批判に、お笑いファンからは 《上島さんの訃報で、土田さんのラジオでの発言が引金かもとか言ってるやつマジで気持ち悪いな》 《土田が竜兵会は金ができたら顔出さないって言ってたけど、有吉やひとりが行っても上島が払うんだぞ。行きにくいだろう。だからかわりに老後の面倒をみるって本気で言ったり、還暦祝いで高額な時計プレゼントしたりしてるんだし》 《都合のいい時だけ善人ヅラしてアホな正義感振りかざすバカな外野は黙れよ》 《上島さんに関して、有吉が~とか土田が~とかで中傷してる正義マン見てられません》 《土田叩いてる人なんなん。正義の鉄槌?のつもりで自分らも人刺してるよ。自覚ないのか。ただ便乗して叩きたいだけだろうに》 といった反論の声も殺到している。 おそらく、近々でこの発言をしてしまい、一番後悔しているのは土田本人だろう…。テレビを見ているだけではわからない信頼関係を築いていたであろう「竜兵会」メンバーたちの今が心配だ。 |
おそらく、これは真実であると思われる。
ナヴァムシャを見ると、ラグナロードで2室(金銭)支配の土星が12室(出費)に在住し、11室(グループ)支配の火星とコンジャンクトし、12室支配の木星と11室支配の火星が11-12の星座交換をしている配置は、上記の土田晃之の発言を裏付けるものである。
ラグナロードで、2室支配の土星が12室(出費)に在住して、11室の支配星(「竜兵会」の交流)とコンジャンクトしている為、上島竜兵は、後輩との交流(11室)に多大なお金を使うのだが、11-12の星座交換をしている為、後輩芸人との交流が失われてしまう配置である。
お金を奢って、後輩芸人と交流しても、後輩芸人たちは、売れると去ってしまい、誰も上島竜兵には近づかない。
そして、上島竜兵もそんな後輩芸人たちに連絡できないという配置である。
結局、11-12の星座交換は、お金と人脈を両方失って、寂しい配置なのである。
例えば、上島竜兵が、月30万仕送りしてやるから、「いつも俺のそばにいてくれ」と売れない時代の有吉に言ったようだが、これはお金を払ってでも寂しさを紛らわしたいという上島竜兵の心情を物語るものである。
ガダルカナルタカは、上島竜兵は、さみしがりで、「ここにいるんだよっていうのをみんなにわかってもらわないと不安なタイプだった」と回想している。
つまり、後輩芸人たちにいくらお金を使ってもその後輩芸人たちはやがては離れてゆき、一人孤独を味わうことが多いというのが、この配置かもしれない。
人のいる場所では、明るく振る舞うが、一人になると、孤独感が募って、鬱的になってしまうという性格をこの配置は物語っているようである。
このラグナロードで、2室支配の土星が、12室で、4、11室支配の火星とコンジャンクトする配置は非常に悩ましいもので、これは上島竜兵があまり人に見せなかったプライベート上の孤独と不安である。
4室支配の火星が12室に在住して土星とコンジャンクトする配置は、一人になると、心理的に鬱になってしまう配置である。
山羊座ラグナにとって、4、11室支配の火星は、傷ついている場合には、マラカとして働くのであり、また土星は2室を支配しているが、トリシャダヤハウスの11室と絡んでいる場合、この2室もマラカとしての凶意を発揮するようになると考えられる。
従って、12室に在住するラグナロードで2室支配の土星と、4、11室支配の火星は、一人になると発狂したり、鬱になったり、苦しい配置と言えるかもしれない。
上島竜兵は、竜兵会に参加した後輩芸人に対して、酔っぱらって半泣きになった状態で、『俺はこれからどうしたらいいんだ~』と、わめくなどしていたようである。
プライベートで後輩芸人たちに振舞って、寂しさを紛らわせるという、こうした行動は、まさに12室で、ラグナロードの土星と11室支配の火星がコンジャンクトする配置がもたらしている。
自殺をもたらした配置
そして、上島竜兵は、2019年11月からマハダシャーケートゥ期に移行している。
ちょうどコロナが流行る直前である。
特に上島竜兵に変化が生じるのは、コロナに入った後である。
コロナになって、竜兵会が開催できなくなり、後輩芸人と交流する機会も失われ、師匠として慕っていた志村けんがコロナで逝ってしまった。
そして、リアクション芸人で、密な会場で、おでん芸などを披露するダチョウ倶楽部は、コロナで活躍の場が失われ、鬱屈した日々を送っていたようである。
今回の自殺は、その矢先の出来事であった。
自宅で意識不明の状態で見つかり、11日未明に搬送されていることから、10日の深夜に起こった出来事である。
※未明とは、午前0時から午前3時頃までの時間帯を指すということである。
ダシャーは、ケートゥ/月/太陽期である。
ケートゥは、マラカの2室に在住し、月はマラカの7室を支配して、マラカの2室に在住している。
そして、太陽は、8室の支配星で、マラカの2室に在住し、ケートゥとコンジャンクトして、土星からアスペクトされている。
傷ついた8室の支配星もまたマラカとしての働きを持つ。
このケートゥ、月、太陽は全てマラカの2室の在住星だが、それらに対して、土星と逆行の火星がアスペクトしているが、土星は11室の支配星から傷つけられた2室の支配星である為、この場合、マラカとして働く余地があり、また土星自体が無条件のマラカである。
そして、山羊座ラグナにとっての4、11室支配の火星も土星から傷つけられており、この場合はマラカとして働くが、この火星も2室にアスペクトして、これらのダシャーの支配星にアスペクトしている。
従って、マハダシャー、アンタルダシャー、プラティアンタルダシャーの支配星であるケートゥ、月、太陽が激しくマラカと絡んでいることが分かる。
出生図では、ケートゥは5室に在住しており、月は10室の支配星で、ラグナロードで、8室支配の金星とコンジャンクトしているが、特にマラカと激しく絡んでいるような配置ではない。
天秤座ラグナにとっての11室支配の太陽は、マラカに相当し、2、7室支配のマラカの火星からアスペクトされて傷ついている。
また両側を土星とケートゥから挟まれて、パーパカルタリヨーガである。
然し、プラティアンタルダシャーの太陽を除けば、マハダシャーロードとアンタルダシャーロードのケートゥと月はそれ程、傷ついているように見えない。、
自殺する人に多いパターンは、月がラーフや土星と絡んでおり、しかもトランジットの土星や火星などの凶星がこれらの惑星にコンジャクトしたり、アスペクトするようなタイミングに起こるということである。
確かに上島竜兵の月は、8室の支配星とコンジャンクトし、ラーフ/ケートゥ軸と絡んだ上で、土星からのアスペクトを受けている。
またナヴァムシャでも月は太陽とコンジャンクトし、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、土星、火星からのアスペクトを受けている。
つまり、月が出生図とナヴァムシャで、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、土星からアスペクトされて傷ついているというパターンを繰り返している。
そして、土星が2022年4月29日に水瓶座に移動し、この出生の月にコンジャンクトした直後のタイミングで、自殺を決行したようである。
既に4月7日から先行して、火星が水瓶座に移動しており、土星と火星が月にコンジャンクトしていた形である。
これらのトランジットの土星と火星が、マハダシャーロードのケートゥとアンタルダシャーロードの月にコンジャンクトしたタイミングに亡くなったのである。
これが、いかに心理的に厳しいタイミングであったのかは、一目瞭然である。
そして、それがナヴァムシャにおいても、山羊座ラグナから見たマラカに濃密に絡んでいたことが分かる。
ナヴァムシャのラグナを山羊座ラグナに修正したことによって、このケートゥや月、そして、太陽などのダシャーの支配星が、マラカハウスに激しく絡んでいたことが理解できる。
やはり、上島竜兵は、運命学としてのジョーティッシュのロジックによれば、まさに完璧なタイミングで亡くなったのだと言えるのである。
この悲しい出来事は、予定調和的に起こった運命だったのである。
コメント
コメント一覧 (7件)
ちょうど昨夜の遅く(日付では5月13日の0時過ぎ)に私も全く同じ題材で私見のラグナ検証を投稿しました
https://www.kamura-ayasuke-jortish-daisuki.com/post/%E6%80%A5%E9%80%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%B8%8A%E5%B3%B6%E7%AB%9C%E5%85%B5%E6%B0%8F%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%8A%E6%A4%9C%E8%A8%BC
インフォーメーションをそこまで多く集めず大局的なエピソードに絞ったため
私の勘案はやはり表面的だったようです
私の見立てでは上島氏はラーシ・ナヴァムシャ両方でケマドルマ・ヨーガが成立しており
月もディスポジターで10室11室支配の土星からしかアスペクトされない配置でケートゥとコンジャンクションしていました
高校時代の上島氏を知る元同級生の語る限り「上島さんはとても大人しく芸人になるとは思えなかった」というようなお話でした
とにかく上島氏は気が優しく内向的な性格だったとの人物評がテレビでも見受けられたので
9室がとても強い牡羊座ラグナをラーシチャートとしました
他方で志村けん氏との出会いについてはダシャーと配置の対比がやや曖昧なまま流してしまい
上島氏と志村氏のラーシで有意な位置関係が見て取れたので
そちらに話題を絞ってしまいました
もう少しナヴァムシャの配置の働き方も精査すべきだったかと思います
私の挙げたチャートでは上島氏のナヴァムシャはラグナロードの金星が12室で月とコンジャンクションした牡牛座ラグナでした
それがケマドルマになるのでラーシと併せて非常に心的な薄弱さがある性格だったという見立て方になり
芸人になったのもラーシ9室の射手座で木星が定座して木星とコンジャンクションした土星がヴァルゴッタマだからだろうと判断した結果です
今回もまた勉強し直す機会となりました
先生の本記事をまた何度か読み直しさせていただきます
水瓶座ラグナは性格が全く水瓶座と合致しないので、これは単純に排除できます。
牡羊座ラグナだと9室や11室が強すぎるのではないかと思います。
天秤座に決めるまでにかなり時間をかけており、簡単ではないと思います。
ダシャーとトランジットで、過去の出来事が全て説明できるとなった段階で、初めて出生図のラグナが確定します。
記事の中に色々書いてますが、これらは途中経過の試行錯誤、牡羊座ラグナ、獅子座ラグナ、天秤座ラグナの中で、長時間、紆余曲折した結果などが大部分、省略しています。
最終的に天秤座ラグナだと納得してから、正しいと思えるロジックだけを書いてます。
ナヴァムシャについては出生図のラグナが確実だと思えてからでなければ無駄な作業になるのでお勧めできません。
まずは、出生図のラグナの検討です。
そうなると、自殺は任意の行動というより、あらかじめ決まっていた運命のように思えます
大半の宗教では自殺を禁じていますが、どこか矛盾を感じます。自殺も場合によっては、自然の流れなのでしょうか
木星のアスペクトもないことなど、ダシャーに濃密にマラカと絡む惑星が繰り返し登場していることなどを見ると、自殺は運命だったように見えます。
死ぬことを選択しなければならないほど、本人にとって苦しかったということだと思います。
自殺というのは残された人々のことを考えていない自己中心性がありますが、そのように自己中心的になってしまうほど、苦しかったということでもあると思います。
上島竜兵は、天秤座ラグナで、魚座は6室になり、魚座の宗教、道徳観などを軽んじたり、重視しない所があると思います。
その為、宗教による自殺の禁止などの抑止力も働かなかった可能性もあります。
キリスト教で自殺を禁じるのは、人間の命は、神から授かったものだから、粗末にしてはならず、神の目的実現の為に使わなければならないという観念だと思います。
キリスト教が出てくる前の古代ギリシャ・ローマの考えでは、無意味と思われる生には自殺は認められていたようです。
今は、人間は死んだら何も残らないという唯物的な感覚がありますが、昔の人間は、魂の世界の方が本当の人生で、今生の物質界の方は、仮の人生という感覚を本当にリアルに感覚として持っていたようです。この世が意味のない生なら自殺をして、あの世(魂の世界)に戻るという考え方も出て来やすいと思います。
尊厳死などの問題がそうです。
哲学者がよく自殺をするのは、考えに考えた末に自殺をするのであって、軽はずみに行なってはいません。
哲学者は、深く考えることによって、キリスト教道徳や、信仰などが与える観念やタブーを乗り越えた人々であり、道徳観念から自由になった人だと思いますが、
そうした人がしばしば自殺するのは、宗教的な道徳観の束縛を受けておらず、その上で、自分の生が生きるに値しないと思えた時ではないかと思います。
あるいは、生きていることが苦痛であり、そしてキリスト教などの道徳観念の束縛から自由なので、自殺が決行出来たということだと思います。
これからの水瓶座の社会では、人はだんだん長寿になって死なない社会になっていくと言われてますが、そうすると輪廻転生を終えて、転生から離脱するのも本人の選択ということになってくるかもしれません。
そういう社会もあり得ると思います。
そういう社会はキリスト教の道徳観を超越していて、もっと個人の自由や権利が最高度に高まった世界です。
但し、そういう世界では、逆に人は、自殺しないかもしれません。
宗教が人に自殺を禁じるのは家父長制的温情主義であり、一時的な誤謬や本人の未熟さによる自殺という間違いを避ける為で、幼い人間に対する保護の側面があると思います。
然し、リベラリズムの観点では、自殺は本人の自由であり、例えば、オランダは個人主義や自己決定権が徹底しており、自殺は認められています。
リバータリアンにとっては、完全に自殺は本人の自由です。完全な自己責任であり、本人の自由に任されています。
上島竜兵のラグナは天秤座のスヴァーティーであり、このナクシャトラは、自由の戦士であり、今生にあまり可能性が残っていないと感じた時に自殺する自由を行使したというのは、このナクシャトラの表現であったとも考えられます。
よく株式市場が暴落して、自分の財産を全て失ったような人が、自殺をするケースもあると思います。
今生で、もはや快楽を追求できない立場に追い込まれた場合に死を選択する場合もありますが、そうした快楽に執着したデカダンス(退廃、退廃主義)による死もあると思います。
もし他人に対する責任感があったら、自分が死んだら周りの人たちが困るだろうと思って、自殺は出来ません。
そういう義務感がなく、快楽主義で自己中心的な人が苦痛を避けるために自殺するというケースもあります。
上島竜兵の死は、他のお笑い芸人にとってショックだったと思うのは、人を笑わせていた人間が自分で死んでしまったということです。
明石家さんまが、以下のように言ってます。
「ものすごく残念やけど、こういう風な結果、受け止めていかなあかんのかなと思いますよ。ほんとに好きな芸人で、好きな後輩の男が、一番嫌いな死に方をしたからね。ちょっとね、腹が立っているというのが事実ですよ」
「一番嫌いな死に方」、「腹が立っている」というのは、自己中心的な死について言っていると思います。
ただ「受け入れてあげないと可哀そう」とも言ってます。
苦しかったら死ぬのは本人の自由であるという考え方も出来るが、周りの仲間のことを考えずに生きる義務を放棄したという怒りも出てくるということだと思います。
宗教における生きることを義務とする考え方、そして、リベラリズムにおける死ぬことは自由であり、権利であるという考え方など、色々な考え方が交錯していると思います。
自殺については上記のようなことが色々と頭に浮かんできます。
ジョーティッシュでは、結婚でも就職でも旅行でもそれを自分で選択して行っているような場合でも、それらは全部、チャート上のハウスの絡みなどで説明できます。
死という結果が起こりそうなことは、ロジックが示しています。
それが自殺でなければならなかったのかどうかは分かりません。
例えば、日本は、自殺率が高い国として知られてますが、労働による酷使が過酷で、ストレスが多いからだと思います。
然し、ポリネシアのような気楽な国では自殺などはないと言います。
やはり、自殺というのは、自殺を選択しなければならないほど、心が苦しい状態で、病の一種であり、、
その病に罹患した場合の症状としての自然な流れと言えるのかもしれません。
因みに動物は自殺をするかどうかと考えてみると、動物は自殺しないと思います。
本能だけで生きている動物は、自殺しないと思います。
自殺かどうか分からないですが、大量の魚が海岸に打ち上げられて死んでいるような事例がありますが、そういう事例も地球環境破壊に対する警鐘としての動物界における集団自殺的な意味があるかもしれないですが、意識的に自殺しているということではないと思います。
人間が自殺をするのは、人間に心が生じたことの結果であって、その為、心が崩壊した時に自殺をするというのは、人間特有の行動なのかもしれません。
占星術によって、そうした人間特有の行動のタイミングが明らかになるということはあり得ると思います。
過去に自殺を調べた時に出生の月が土星やラーフとコンジャンクトしていて、土星がトランジットしているケースが多かったのを覚えています。
ダシャーは調べていませんが、おそらくダシャーもマラカと関係していたと思います。
これは1つや2つといった少ないケースに例外的に起こっていることではなく、自殺者はかなりの数に上ることから、これは人間にとっての自然な事象であると思います。
つまり、人間は、過度のストレスや心理的圧迫に晒されて、心が壊れたら、生きることが出来ない存在であると言えます。
自殺は、心を持つことになった人間特有の事象で、死に方の一つの形だと思います。その事象が存在しないように言うことは出来ません。
文化的、社会的にストレスや束縛の多い社会は、自殺率が高くなるというのは、自然現象の一つだと思います。
人間は自由意志があると言ってもそれは限られており、自然の一部でもあります。
人間が自分の意志で行ったことも、外部からの力で意図せずに起きたことも、全て必然的で理由のある自然現象ととらえることができます。
食欲、性欲、睡眠欲に囚われている段階の平均的な人間は、100%カルマに飲み込まれるということから、おそらく、自殺というのは、
それがチャートに示されているなら、平均的な人間には避けられない自然現象かもしれないということです。
霊的実践をし、理性を発達させ、自由意志の拡大した人間(つまり進化した人間)は、自殺をもたらしそうな惑星配置があったとしても、自殺をせずに乗り越えられるのかもしれません。
然し、平均的な人間は、激しい月の傷つきやトランジットの凶星の働き、更にダシャーにマラカが登場すると、自殺が避けられないということではないかと思います。
そして、自殺ということを考えると更に興味深いことが分かります。
理性の働きがなく、完全に本能に従っている動物は、自殺をしません。
そして、霊的に完成し、大悟した人(神人)は自殺をしません。
その為、自殺というのは、理性を持ちつつあるも、まだ完全に理性が完成していない、動物と神人の中間にある人間特有の事象だということです。
つまり、自殺というのは人間に現れた文化と言ってもいいし、未完成な人間が演じるドラマでもあります。
出生図の月に土星火星ラーフがトランジットしていました
出生図では月は単独で凶星とのコンジャクションはないですが、トランジットの重なりであんなに辛くなるものかと
上島竜兵さんの出生図で何度も繰り返し凶星との絡みがあれば、想像もつかない精神状態だと思います
不思議だと思うのは、自殺を身近に感じるときは月に凶星が重なったときで、
ラグナではないこと
ある本に人間には3つの顔がある、一つは自分が知る自分、二つ目は他人が知る自分、3つ目は本当の自分
とあり
これはインド占星術だと、月と太陽とラグナにあたるのではないかと思います
そして自分が知る自分が理想とはかけ離れたとき、絶望して自殺するのではと
本当の自分=ラグナに凶星よりも、月の方が凄まじい打撃を与えると感じます
インド占星術で自分のチャートをみると、安心するような心地よさがありますが
それは本当の自分が何なのか、ラグナを通して見ているからなのではないかなと
本当の自分に気づいているとき、人は自殺をしないのかもしれません
すなわち覚醒
月に激しく凶星の負荷がかかるような、心を激しく責める時(理想とする生き方ができない自分に絶望するとき)
人は自殺をするのかもしれません
ちなみに月とラグナが同じ星座にある人は、ラグナと月と太陽が分かれている人よりも、安定した精神状態を感じます
それは月とラグナが一致することで、矛盾が少ないからなのではないかとも考えています
上島竜兵の月は、明白にマラカと絡んでませんが、無条件のマラカとして働く土星のアスペクトがあり、傷ついた8室の支配星と絡んでいますが、傷ついた8室の支配星はマラカとして働く為、そうしたことが働いたと考えています。
またラグナロードが同時に8室を支配していることも重要ではないかと考えています。
例えば、牡羊座の場合、1、8室支配ですが、牡羊座ラグナが死亡する時は、8室の突然の予期しない死という象意があると思います。
織田信長が部下の裏切りにあって、焼き殺されるとか、アレクサンダーは部下から毒殺されたのではないかと考えられています。
牡羊座ラグナの人は、どこで死んだのか分からず、しばしば墓がなかったりもします。
そうした象意は1室の支配星が同時に8室を支配する火星であることによって出てくると思います。
天秤座ラグナも1室の支配星が同時に8室を支配している為、似たような意味合いを持ち、その8室の支配星は金星である為、牡羊座ラグナとはまた違った形での突然の不可解な死という象意をもたらした可能性があると考えています。