ダチョウ倶楽部の上島竜兵が自殺したとのニュースが伝えられているが、その前に5月3日に俳優の渡辺裕之の急逝も伝えられている。
トレーニングルームで首を吊っているのが発見されたという。
最近、芸能人の自殺が多くなっているが、ここ数日の間で、立て続けに芸能人の急逝が伝えられており、驚くばかりである。
何故、自殺をしなければならなかったのか、出生図を調べて、それを明らかにしたいと思った。
12:00で作成したチャート
まず、出生時間を00:00:01で作成してみると、月は乙女座19°38’のハスタとなり、23:59:59で作成してみると、月は天秤座2°08’のチトラーになった。
渡辺裕之が俳優で芸能人であることを考えると、月は乙女座で3室(芸能)に惑星集中する配置である可能性が高い。
月ラグナが乙女座なら、1、10室支配の水星が3室に在住して、5室支配の土星とコンジャンクトし、芸能の世界で仕事をするような配置になっている。
従って、月を乙女座に設定すると、出生時間の範囲は、00:00:01~19:52:09の範囲に絞り込まれる。
渡辺裕之は、1994年に女優の原日出子と結婚している。
原日出子は、1983年に高校時代の同級生と結婚をし、長女(真美さん)を出産して1987年に離婚しての再婚であった。
1994年のトランジットを確認すると、以下のような配置である。
日付まで分からない為、真ん中を取って、7月15日のトランジットを確認してみたが、
土星が水瓶座、木星が天秤座をトランジットし、ラーフ/ケートゥ軸は、牡羊座-天秤座軸を通過中である。
単純に水瓶座と牡羊座にダブルトランジットしており、ラグナの可能性としては、獅子座、水瓶座、天秤座、牡羊座などが考えられる。
ラーフ/ケートゥ軸が、牡羊座-天秤座軸を通過していることを考えると、牡羊座ラグナか、天秤座ラグナの可能性が高くなる。
ネットの情報によれば、1994年に結婚した後、翌年の1995年には、次女が誕生しており、1997年には長男が誕生している。
結婚した翌年、子供が誕生していることを考えると、天秤座ラグナで、5室を土星がトランジットし、木星も5室にアスペクトして、5室にダブルトランジットを形成する天秤座ラグナの可能性が高いと思われる。
つまり、結婚したと同時ぐらいに子供の5室にダブルトランジットが形成されていないと、翌年に直ぐに子供が生まれるようなタイミングにならない。
また天秤座ラグナに設定すると、ラグナロードの金星が3室(メディア、芸能)に在住する為、可能性は高くなる。
wikipediaによれば、渡辺裕之は、3人兄姉の長男で、弟1人、妹1人いるという。
天秤座ラグナであれば、3室の支配星である木星が3室にアスペクトバックしており、弟妹の存在を物語っている。
また3室の支配星が11室に在住して、兄弟姉妹の中で、最年長か最年少である。また同性の兄弟姉妹の中で最年長か最年少であるという条件にも当てはまっている。
またwikipediaによれば、渡辺裕之はスポーツ好きで、自身の描いたイラストがテレビ番組のタイトルに使用されるなど、芸術面の才能も豊かで、多趣味であったという。
以下のような資格を取得していたようである。
ドラム(パーカッション) 英会話 乗馬 スキー 水泳 スキューバーダイビング(Cカード所有) パラグライダー(ライセンス所有) ゴルフ 商業簿記3級 書道初段 自動二輪・普通自動車免許 (wikipedia 渡辺裕之より引用抜粋) |
因みに天秤座ラグナであれば、ラグナロードの金星が3室に在住しているが、3室はスポーツのハウスで、また絵画や書道などの芸術も表わすハウスである。
3室は射手座で、アウトドアで、活動的で、あらゆるエクストリームスポーツを楽しむ星座である。
上記の資格を取得したスポーツの中には、乗馬、スキューバダイビング、パラグライダー、ゴルフなど、いかにも射手座のアスリートが好むようなスポーツが多い。
従って、ラグナロードの金星が3室(スポーツ、芸術)の象意で正しいと思われる。
自身の描いたイラストがテレビ番組に採用されるほど、上手かったのは、ラグナロードの金星が射手座3室に在住していたからである。
またこれらのスポーツや芸術に関して、資格を取得していたのは、3室の支配星が11室(資格)に在住しているからである。
また天秤座ラグナであれば、11室の支配星(資格)が2室に在住し、5室支配の土星や9室支配の水星とコンジャンクトして、ラーフともコンジャンクトしている為にまたそれらが、所有の2室に在住している為に多くの資格を取得した理由がよく分かる。
ラーフは過剰性を表わす星座で、それが極端に多くの資格を取得したいという気持ちにさせるはずである。
因みにこの天秤座ラグナで、子供が生まれた1995年と、1997年のダシャーを調べると、次女が生まれた1995年は、木星/月もしくは木星/火星期である。
木星はサプタムシャ(D7)の5室の支配星であり、月は9室の支配星であり、火星はラグナの支配星で9室の支配星と相互アスペクトしている。
また長男が生まれた1997年は、木星/ラーフ期であるが、木星は5室の支配星で、ラーフは12室に在住し、特にも木星と絡んでいない。
また1994年11月~1995年6月まで、土星が水瓶座、木星が蠍座をトランジットし、5室と9室の支配星に対して、ダブルトランジットしていた。
木星は1994年5月から蠍座で逆行し初めて、5室にアスペクトし、土星は5室を通過している為、5室にダブルトランジットが生じている。
そして、1996年7月に土星は魚座で逆行して、5室に絡み、5室と9室の支配星にアスペクトして、木星は射手座で逆行して、9室にアスペクトし、5室と9室の支配星と絡んでいた。
つまり、1997年に入る9ヶ月前の時点で、5室と9室にダブルトランジットが生じており、子供の誕生のタイミングを示唆している。
ナヴァムシャのラグナ
それでは、ナヴァムシャのラグナだが、天秤座ラグナだと、女優の原日出子と結婚した1994年は木星/月期付近になる。
木星期に結婚していることを考えると、蠍座ラグナで、2、5室支配の木星が8室(結婚生活)に在住する配置の可能性が考えられる。
1982年7月からマハダシャー木星期が始まっているが、大正製薬の「リポビタンD」CM中で使われた「ファイトー!」「イッパーツ!」のキャッチフレーズで有名になり、同商品の200億本売れて大ブレイクしている。
その前の1980年のラーフ/月期ぐらいからコカコーラのCMで芸能活動を開始している。
俳優としても1982年に映画『オン・ザ・ロード』(主演)でデビューし、白バイ警官を演じたという。
因みに蠍座ラグナであれば、2、5室支配の木星が8室に在住しており、大正製薬の「リポビタンD」で、莫大なCM出演料などが入ってきたはずである。
また映画デビューできたのも木星が5室の支配星だからである。
そして、映画の中で、白バイ警官を演じたのは、蠍座ラグナだと、10室の支配星が太陽(公務員)になり、ラグナロードの火星と3室(交通)でコンジャンクトして、白バイ警官の役柄を表わしている。
10室支配の太陽に火星がコンジャンクトする配置は、警察官の職業と解釈できる。
従って、蠍座ラグナで正しいと思われる。
ナヴァムシャが蠍座になると、ダシャムシャ(D10)では、ラグナロードで4室支配の木星が11室に在住し、この時期から「リポビタンD」で有名になり、認知度が上がって、収入にも恵まれたことを表わしている。
1986年6月30日から10月3日には、テレビドラマ『愛の嵐』で二枚目俳優ぶりを発揮し、「嵐シリーズ(グランドロマン)」全3作に出演し、高木美保とのコンビはゴールデンコンビと呼ばれたようである。
この時のダシャーが、木星/土星である。
2009年12月13日には、短編映画『雪の花』にて、原日出子と夫婦役で共演を果たしているが、この時は土星/月期である。
これはナヴァムシャのラグナを蠍座とすると、3室(芸能)の支配星が9室に在住して9室の支配の月とコンジャンクトしているが、7室をパートナーのラグナとすると、3室支配の月が3室に在住しており、9、10室支配のヨーガカラカの土星とコンジャンクトしている。
従って、妻の芸能の3室の支配星(月)と、渡辺裕之の芸能の3室の支配星(土星)がコンジャンクトしており、夫婦で共演したことを表わしている。
2017年には、連続ショートドラマ『あじさい』に出演しているが、この時は土星/木星期である。
土星は3室の支配星で、9室に在住して、3室にアスペクトバックし、木星は2、5室支配で、8室から2室にアスペクトバックしている。
3室や5室が絡んでくる為、映画への出演を表わしている。
そして、この後、2017年7月22日から水星/水星期に移行していくのである。
亡くなった2022年5月3日は、水星/金星/ラーフ期であったが、蠍座ラグナだと、水星は、8、11室の支配の機能的凶星で、マラカでもあり、心の4室に在住して、ラーフとコンジャンクトして傷ついている。
wikipediaによれば、妻の原日出子は、夫について次のように語っている。
「コロナの最初の自粛の頃から、人一倍家族思いで心配性な夫は、先行きの不安を口に出すようになり、考え込むことが多くなった」 「『眠れない』と体調の変化を訴えるようになり自律神経失調症と診断された」 「心の病は夫を蝕み、大きな不安から抜け出せなくなった。医師にも相談し、希望の持てる治療を始めた矢先の、突然の出来事」 (wikipedia 渡辺裕之より引用抜粋) |
渡辺裕之は、コロナの最初の自粛の頃より先行きの不安を口にして、夜眠れないなど、自律神経失調症と診断されていたというが、水星は神経を表わしており、ラーフは過剰に活性化する為、強迫的にさせる配置である。
つまり、水星とラーフの4室でのコンビネーションは、自律神経失調症の配置である。
しかも水星は、8、11室支配のマラカでもあり、ディスポジターの土星は、蠍座ラグナにとっては3、4室支配でマラカに相当し、月とコンジャクトして、月を傷つけ、火星もアスペクトすることによって、激しく月を傷つけている。
アンタルダシャーロードの金星は、7室の支配星で、乙女座で減衰し、3、4室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。
またプラティアンタルダシャーロードのラーフは、8、11室支配のマラカで機能的凶星の水星とコンジャンクトし、ディスポジターの土星はやはり火星と共に月を傷つけている。
出生図で見ると、水星はマラカの2室に在住し、金星はラグナロードで、8室の支配星だが、3室に在住し、天秤座ラグナにとってマラカに相当する3、6室支配の木星からアスペクトされている。
またラーフはマラカの2室で減衰し、天秤座ラグナでは、マラカに相当する11室支配の太陽ともコンジャンクトして、更に土星によって傷つけられている。
そして、亡くなった2022年5月3日のトランジットを見ると、土星と木星は共に2室(マラカ)の蠍座にアスペクトして、ダブルトランジットが2室に形成されていた。
そこにはマハダシャーロードの水星と、プラティアンタルダシャーロードのラーフが含まれている。
渡辺裕之の場合、確かに悩んでいたが、何故、急に自殺を決行したか周囲の人間も戸惑いを隠せない。
自殺者のチャートを見ると、大抵の場合、月がラーフや土星によって傷つけられており、そこにトランジットの土星がコンジャンクトやアスペクトするようなタイミングであることが多い。
然し、渡辺裕之の場合、土星は月から見て6室をトランジットしているタイミングであった。
ラーフはしばしばパニック障害などをもたらす惑星であり、水星とラーフが絡むと、強迫的な症状をもたらしやすい。
トランジットのラーフ/ケートゥ軸は、ラグナを通過しており、ケートゥがラグナを通過する時は、肉体の衰えや心境の変化などを感じるタイミングである。
老いのようなものを体感したり、また急に内向的になって、悲観的な考えに支配されるかもしれない。
そうしたタイミングであったことをトランジットは物語っている。
また木星と金星は6室を通過して、これらの惑星がほとんど役には立たなかったことが分かる。
また水星は8室を通過して、月も8室を通過している為、深刻な悩みの状態を表わしている。
このような配置がもたらしたのであり、理由は必ずあるのである。
因みに渡辺裕之は、2005年に1億円以上の詐欺被害に遭っていたようである。
渡辺裕之さん 05年に1億円超詐欺被害 運営会社の広告塔疑惑も否定 2022/5/6 スポニチアネックス ◇渡辺裕之さん死去 渡辺さんは2005年、投資先の会社が準自己破産し1億円以上の詐欺被害に遭うと同時に、一部で運営会社の広告塔とも指摘される騒動があった。 渡辺さんは当時、家のローンの返済を早め、親の家を建てたりするために約2億円を投資。「1年で3億円以上になるはずだったが、実際に換金したのは470万円だけ」などと被害を報告した。 一方、同年2月には同社主催の顧客向けカリブ海クルーズで司会を務め、ギャラを800万円受け取ったという。このことから広告塔を疑われたが「心外。誰かを勧誘したこともない」ときっぱり否定していた。 |
2005年は、土星/金星期であり、出生図では、土星はマラカの2室に在住し、金星はマラカとなる3、6室支配の木星からアスペクトされている。
またナヴァムシャでは、土星は、3、4室支配のマラカで、金星はマラカの7室の支配星で、マラカの土星からアスペクトされている。
また土星/金星期は、例のごとく、王が乞食になるか、乞食が王になる時期である。
この場合、王が乞食になるような出来事ではなかったかと思われる。
ダシャムシャでも土星は2、3室支配のマラカで、金星は、6、11室支配のマラカで、マラカの土星からのアスペクトを受けている。
渡辺裕之の場合、ナヴァムシャの配置の方が、重要である。
ナヴァムシャでは水星は、8、11室支配のマラカの水星であり、ラーフとコンジャンクトして激しく傷ついている。
またディスポジターの土星は月とコンジャクトすることで月を傷つけている。
アンタルダシャーロードの金星は、マハダシャーロードの水星と絡んでおらず、水星から見て、金星はマラカの2室に在住している。
渡辺裕之と原日出子は、1994年に結婚しているが、4年以上の交際期間を経ての結婚だったという。
つまり、交際がスタートしたのは、1990年の木星/金星期付近である。
ナヴァムシャでは、木星は2、5室支配で8室に在住し、金星は7室の支配星で11室に在住している為、この頃、交際が始まったことは納得できる。
そして、木星/太陽期を経由して、木星/月期になってから結婚している。
芸能界きってのおしどり夫婦として有名であったが、2001年に「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。
NEWSポストセブンの記事によれば、この頃、近隣住民は以下のように語っていたという。
「夫婦揃って散歩に出かけたり、買い物をしている姿をよく見かけました。ご家族思いで、自宅で開いたバーベキューに招待していただいたこともあります。芸能人らしくないというか、どんな人にも敬語で丁寧に接し、優しかったことを覚えています。近所の若い人からは『隊長』という愛称で親しまれていました。ジョギングするときには必ずビニール袋を握りしめていて、ゴミを拾いながら走っていたことが印象的でした」 |
然し、最近、近所の人は以下のように違った印象を抱いていたという。
「原さんが近所で買い物をすることはよくありましたが、いつも1人で、夫婦で一緒に歩いているところはあまり見たことがありませんでした」 |
また渡辺裕之は、コロナが蔓延していたころに一度だけ、『熟年離婚するかも』と言っていたという。
おそらく2017年7月からマハダシャー水星期に移行し、ナヴァムシャで、8、11室支配の機能的凶星で、マラカの水星が心の4室で、ラーフによって傷つけられ、水星のディスポジターの土星が月を傷つけている為、夫婦仲に異変が生じ、渡辺裕之に心理的な強迫観念や、自律神経失調症など、様々な症状が出始めたのである。
また出生図においては、水星はマラカの2室に在住しているが、9、12室支配の機能的吉星であり、2室に在住するという条件だけで、マラカとしての強い凶意を発揮したのかどうか疑問も出てくる。
然し、2室の蠍座には惑星集中しており、それらの惑星から見ると、常に水星は、8、11室支配の機能的凶星で、マラカとなり、またマハダシャーロードの水星から見ても水星は8、11室支配のマラカである。
そして、水星には減衰するラーフや土星がコンジャンクトしているが、ラーフや土星もマラカに在住することで、マラカとしての凶意を帯び、特に土星は、無条件のマラカでもある。
蠍座の惑星群や水星から見ると、土星は3、4室支配のマラカであり、やはり2室蠍座に惑星集中しているということがポイントかもしれない。
蠍座に在住する惑星をダシャーラグナとすると、常に水星は8、11室支配のマラカであり、またアンタルダシャーの金星も7、12室支配で、マラカの7室を支配し、マラカの2室に在住している。
つまり、渡辺裕之は今回に限らず、常に人生を通して、どんなレベルのダシャーであっても水星期になると、過剰に心配したり、不安になったり、強迫的に神経過敏になる傾向があったと思われる。
妻の原日出子が「人一倍家族思いで心配性な夫」と表現するように日常的に常に心配性な傾向があったのだと思われる。
それが、2017年7月からのマハダシャー水星期にそうした強迫的で心配性な傾向がより強い形で、病的レベルで顕現したと思われる。
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