先週の土曜日、インド占星術上級セミナー(東京)『マンデン占星術、医療占星学、コンディショナルダシャー』全3回 【応用編】の第2回『医療占星学』のセミナーを行なったが、和気あいあいと時間はあっという間に過ぎ、無事終えることが出来た。
この東京・恵比寿の会場は、飲食をしないと利用できない会場という特性を生かして、懇親会を兼ねたセミナーとして過去何度か開催して来ている。
因みに今回は、一部参加も含めて、計8名の方にご参加頂いたが、その方々が皆、双子座のアールドラーにラグナや月を持つ方ばかりだったことには少なからず驚いた。
その8名の方のうち、ラグナがアールドラーの方が4名、月ラグナがアールドラーの方1名で、計5名の方がアールドラーと非常に強く関係していた。その中には、更にアールドラーに太陽も在住していたり、火星も在住していたりして、アールドラーとの縁が更に強い方もいた。
またラグナがアールドラーに在住していなくてもナヴァムシャが双子座ラグナ(プナルヴァス)で、ラグナにアールドラーの木星が在住していたりする方もいた。
これは非常に高い割合である。
因みに今年(2022年)のインド占星術マスターコースに参加が既に内定している2名の方は、2人とも双子座ラグナで、1人はムリガシラーで、もう一人の方は、やはり、ラグナがアールドラーである。
今回、参加された8名の方のうち、ラグナがアールドラーでない3名の方も1人は、ナヴァムシャのラグナが双子座で、木星がラグナでアールドラーに在住し、またもう一人の方は、ナヴァムシャの双子座プナルヴァスに水星が在住している。
またラグナがアールドラーの方の中には、ナヴァムシャの双子座プナルヴァスに月、ムリガシラーにラーフが在住している方もおられた。
つまり、私のセミナーとは、基本的に双子座のクラブであり、双子座がラグナや月ラグナで、双子座に何らかの惑星が在住し、双子座が強い方が来られることが多い。
それは私のチャートを考えれば納得できる。
私の双子座3室では、土星がムリガシラーに在住し、ケートゥがアールドラーに在住し、プナルヴァスに水星が在住している。
従って、双子座の3つのナクシャトラを全てカバーしており、いずれにしても双子座の方々と非常に縁が強いのである。
木星が10室山羊座で逆行している為、双子座にアスペクトしており、双子座に木星と土星のダブルトランジットが生じている。
但し、中には、双子座に全く惑星が在住していない方もいて、その方は、山羊座が強い方で、一瞬、私の山羊座に在住する木星が示す縁ではないかと思ったが、しかし、その方は、木星と土星が射手座から双子座にアスペクトして、双子座にダブルトランジットが生じており、双子座が強いことは間違いなかった。
このように私のセミナーに集まって来られる方々は、常に双子座が強い方ばかりである。
然し、その中でも何故、今現在、こんなにもアールドラーの方々との縁が活性化されているのかというのが今回の疑問でもあり、驚きでもある。
それはセミナーの中でも話題にしたことだが、何故なのかと考えていた。
双子座が強い方と縁があるのはいつものことであるが、何故、このタイミングで、アールドラーの方々との縁がこれ程、強まっているのかということである。
少し考えて分かったことは、私は2022年1月7日から金星/土星/ラーフ期に移行しており、プラティアンタルダシャーがラーフ期(~2022年6月29日)に移行したのである。
私のラーフは射手座に在住して、ケートゥは対向の双子座アールドラーに在住している。
ラーフ期というのは、その対向のケートゥの象意もセットで体験する時期である。
ラーフ/ケートゥ軸の考え方としては、ラーフ/ケートゥ軸をセットとして考え、ラーフ期にはその対向のケートゥの象意も体験し、ケートゥ期はその対向のラーフの象意も体験する時期とする考え方がある。
あるいは、ラーフとケートゥはお互いにアスペクトし合っており、それで、ラーフ期にはケートゥの経験もし、ケートゥ期にはラーフ期の経験もするとする考え方もある。
ラーフとケートゥを単独で考えて、両者がアスペクトし合っていると考えるのか、あるいは、ラーフとケートゥは、ラーフ/ケートゥ軸という形で、セットで考えて、両者の象意が共に顕現すると考えるかの違いであるが、いずれにしても結果は同じである。
ラーフ期には、ケートゥの経験もするのである。
従って、私は、今年、プラティアンタルダシャーがラーフ期に移行した直後に私のセミナーに私のチャートの双子座アールドラーに在住するケートゥを象徴するアールドラーの方々が集ったのである。
これには現在、水瓶座をトランジットする木星が、双子座アールドラーに在住する私のケートゥにアスペクトしていることも関係していると思われる。
このラーフ期には、ケートゥの象意も経験し、ケートゥ期にはラーフの象意も経験するというのは、非常に納得できる理論である。
例えば、思い出してみると、私はマハダシャーケートゥ期に自己啓発セミナーに誘われて参加したことがあるが、それは明らかに9室射手座に在住するラーフの象意である。
自己啓発セミナーは3日間ぐらいで20万ぐらいする高額なセミナーで、当時は非常に高い気がしたが、今は資産バブルでこの位の金額のセミナーはビジネスセミナーなどでも当たり前なのかもしれない。
然し、こうしたセミナーは射手座の導きがないと中々参加したりもしないのであるが、私は当時、月が射手座に在住する方から強い誘いを受けて、それで、そうしたセミナーに参加することになった。
因みにこの方からは他にもネットワークビジネスや自己啓発系の様々なセミナーへの誘いを受けている。
興味深いことに2022年1月7日に金星/土星/ラーフ期に移行して、プラティアンタルダシャーがラーフ期に移行した直後にこの同じ方からインターネット・カジノでのバカラの必勝法を知っているという、この方の知人が主宰する特別な勉強会への参加のオファーを受けた。
最近、金融関係で痛い目を見ている私としては、乗り気にならずに断ったが、こうしたオファーがあったのは、明らかにプラティアンタルダシャーが射手座に在住するラーフ期に移行したからである。
射手座に在住するラーフ期に射手座に月が在住する方からそうしたオファーを受けたということである。
従って、これは9室射手座に在住するラーフの象意が、プラティアンタルダシャーのラーフ期が訪れることによって顕現した結果である。
然し、それと同時にラーフの対向にあるアールドラーに在住するケートゥの象意を経験したというのは、やはり、ラーフ/ケートゥ軸がセットで機能し、それらの象意を同時に経験すると考えなければ納得できない。
ラーフとケートゥは、ラーフ/ケートゥ軸という形で、セットで、顕現するのである。
因みにアールドラーは、ラーフが支配星となるナクシャトラで、ヒンドゥーの神話の中では、暴風神であるルドラ神が主宰し、人生が波乱に富んでいて、激しい象意を持っている。
アールドラーの人々は、極端から極端へ揺れ動く方々である。
例えば、これまで普通に肉食をしていたのが、ある時から極端な菜食主義者になり、肉を食べないばかりでなく、卵やミルクなども摂らないという徹底した菜食主義者になる場合がある。
中庸でいることが中々難しい人々である。
因みに以前、ラーフ/ケートゥ軸が私のラーフ/ケートゥ軸にトランジットしたタイミングに沢山のジャイナ教徒の方々が私のセミナーや鑑定に訪れて、少なからず交流を持ったことがあった。
その時は、ラーフが私の出生のケートゥをトランジットし、ケートゥが私の出生のラーフをトランジットしていた時である。
このことから、私は、ジャイナ教徒は、アールドラーで表される人々だということを理解した。
やはり、ジャイナ教徒は、世俗の生活から、虫も殺さない、極端な菜食主義の生活に転換した極端から極端へと揺れ動いた人々である。
私は現在、金星/土星期で、マハダシャーは金星期だが、金星は獅子座のマガーに在住しており、マガーの支配星はケートゥである為、やはり、金星期を通して、アールドラーに在住するケートゥとの縁は強いようである。
そして、今は、金星/土星/ラーフ期で、マハダシャーばかりでなく、プラティアンタルダシャーでもアールドラーに在住するケートゥの象意が活性化しているということである。
因みにマンデン占星術では、インドの建国図において、ケートゥはシーク教徒の表示体となっているようである。
インドの建国図ではケートゥは7室に在住しているが、ディスポジターの火星は、双子座のアールドラーに在住している。
従って、ケートゥはアールドラーとのつながりも持っている。
シーク教徒は、インド北部のパンジャーブ地方に2400万人ほどの信者を抱える改宗宗教で、「聖典に帰れ」と主張し、宗教家・聖書解釈家によってつくられた二次宗教から離脱し、本来の教えに立ち帰るべきだとの信念を持っているという。
非常に真面目な宗教であり、儀式、偶像崇拝、苦行、ヨーガ(ハタ・ヨーガ)、カースト、出家、迷信を否定し、世俗の職業に就いてそれに真摯に励むことを重んじるという。
ヒンドゥー教徒の僧侶階級であるバラモン階級が、聖典を独自に解釈し、祭りごとを管理し、民衆支配の道具に利用したり、カースト制度の上で、あぐらをかいているのとは、大きな違いがある。
シーク教徒は真理の探究において非常に純粋で妥協できない性質を持っている。
そうした性質は極端なイデオロギーへの傾倒ももたらす為、シーク教徒の中には、国家主権を脅かす分離主義者も存在し、その結果、インディラガンディーがブルースター作戦により、シーク教の聖地である黄金寺院を攻撃し、シーク教分離主義運動の指導者であるジャルネイル・シン・ビンドランワレを殺害したのである。
然し、これを恨みに思ったシーク教の2人の信者が、インディラガンディーのガードマンに紛れ込み、インディラガンディーを暗殺した。
このようにシーク教徒は、純粋である一方で、過激派となる傾向も持っている。
それは行為において徹底して、妥協できない性質だからである。
ケートゥは、火星と似ている性質を持っており、ピッタ系の火の性質を持っている。
従って、内向的でありながら、激しい性質を持っているのだが、インドの建国図では更にケートゥが火星の星座に在住して、ディスポジターの火星がアールドラーに在住しているという効果も働いているかもしれない。
マンデン占星術では、ケートゥはスパイの表示体であり、スパイとは、純粋なイデオロギーに身を捧げている場合が多い。
お金の為とか、名誉とか地位のためではなく、純粋にある種の理想主義、イデオロギーに献身することで、初めて、そのような危険な任務を遂行することが可能になるのである。
ある意味、純粋な人々である。
007のモデルともなっている元祖スパイのキム・フィルビーもドイツの帝国主義に危機感を持ち、ドイツを倒すためにロシアのスパイとなって、イギリスの諜報機関で二重スパイとなって活動していた人物である。
そこには理想やイデオロギーに献身する純粋さがある。
私のケートゥは、アールドラーに在住しており、このアールドラーに在住するマハダシャーケートゥ期にジョーティッシュに出会ったのである。
ブラヴァツキーの著作によれば、インドが大英帝国に支配された時にインドの識者たちは、ヒンドゥー教やジャイナ教の聖典類を帝国主義者には分からないように隠したそうである。
聞く所によれば、ジャイナ教には、ジョーティッシュの秘儀も保存されているという話だが、確かにそうした可能性は十分にあると思われる。
何故なら、ジャイナ教徒はアールドラーのケートゥの象意だからである。
微細な世界を徹底的に探究した人々の象徴が、ジャイナ教徒である。
因みにチベットのマスター・ジュワルクールからの思念伝達によるメッセージを受信して著作にまとめたアリス・ベイリーもチャートを調べると、水星やケートゥが双子座のアールドラーに在住している。
またヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーは、アストロデータバンクの出生データ(1831年8月12日 AM 2:17 ウクライナ、イェカテリノスラフ 現ウクライナ)で作成すると、ラグナが双子座プナルヴァスになり、ナヴァムシャのラグナと月が双子座のアールドラーに在住している。
出生時間はレクティファイしたデータで信用できるか分からないが、ナヴァムシャの月はアールドラーに在住している可能性は高い。
従って、密教の奥義のようなものは、双子座のアールドラーの中から出てくるということは確かに言えることかもしれない。
私の出生図のケートゥは、双子座のアールドラーに在住しているが、ラーフは未来を表わし、ケートゥとは過去世を表わすと言われている。
従って、日頃から鑑定やセミナーなどで交流してきたアールドラーの方々とは、同じアシュラムにいたとか、修行仲間であったとか、何らかの過去世からの縁があるのではないかとうすうす感じるのである。
現在、私の10室に土星がトランジットして、鑑定やセミナーといった形で、仕事をしなければならないタイミングにおいて、ラーフのプラティアンタルダシャーに移行して、対向のアールドラーに在住するケートゥの象意が顕現するタイミングにおいて、ラグナや月がアールドラーの方々が、私のセミナーに参加してくれたということなのである。
このことは、いつもながら、非常に興味深いことである。
思えば、アールドラーの方々が、これまで大勢、私の鑑定やセミナーに訪れてくれたことを改めて思い出した。
過去世からの因縁か - アールドラー倶楽部へようこそ -
2022.01.24
コメント
コメント一覧 (5件)
こうした掲示板に投稿すること一つとっても縁というものがもたらします。
惑星間のつながりとして現れます。
私の水星が双子座のプナルヴァスで、ヴァルゴッタマであり、プナルヴァスの方との縁も強いです。
プナルヴァスの方も私の占星術的な洞察を深めるための材料を提供してくれたり、アイデアを提供してくれる方々です。
掲示板に感想やフィードバックを頂いたことがきっかけで、私も考察を深め、また新たに知識を整理したり、新たに記事を書いたりすることが出来た訳で、良い縁であれば、そうした創造的な結果が生じます。
最近インド占星術をしり、アールドラーだと知りました。しかし、他のところをみると、アールドラーはあまり良いことが書かれておらず、自分てなんだろうと、悲しくなっておりました。みなさんは生きづらさなどは感じませんでしょうか?
わたしは自分のアールドラーを感じるところもありますが、未来は落胆するものなのかな、となかなかドキドキしてはいます。