読者の方からヴィーパリータラージャヨーガの質問を受けたので、以前、小池百合子のチャートの8、11室支配の木星が12室に在住する配置は、ヴィーパリータラージャヨーガが成立しているかどうかといった読者の方と行った議論について思い出した。
因みに小池百合子のチャートは出生時間が分からないが、私が牡牛座ラグナに修正したものである。
この小池百合子のチャートでは、8、11室支配の木星が12室に在住しており、8室の支配星が12室に在住している為、ヴィーパリータラージャヨーガが成立していると考えることができる。
DR.K S CHARAK氏のテキストには、以下のように記されている。
ヴィーパリータラージャヨーガ 奇妙なラージャヨーガが(以下の場合に)生じる。 (a) 6室の支配星が8室か12室に在住する(ハルシャヨーガ) (b) 8室の支配星が6室か12室に在住する(サララヨーガ) (c) 12室の支配星が6室か8室に在住する(ヴィマラヨーガ) これは関係するダシャーの期間に地位、名声、経済的利益の上昇に導く。 (「Elements of VEDIC ASTROLOGY VOLUME 2」 Dr.K S Charakより引用抜粋) |
然し、このヴィーパリータラージャヨーガには、他の惑星が絡んでいてはいけないという条件があるようなのである。
海外のサイトを見ると、そのようなことが載っている。
そうすると、小池百合子のチャートでは、8、11室支配の木星は12室に在住しているが、月がコンジャンクトして、火星がアスペクトしており、他の惑星が絡んでいる。
従って、ヴィーパリータ・ラージャヨーガは、これによって、否定されたのではないかというのが、読者の方の疑問であった。
然し、その後、様々に考察して、そして、結論も書いたが、再び、この最後に出した結論を思い出してみると、明らかに小池百合子には、ヴィーパリータラージャヨーガが成立している。
それは、石井妙子著『女帝 小池百合子』で、完全に明らかにされたことだが、小池百合子は、父親のコネで、カイロ大学に裏口入学し、卒業もしていないのに「カイロ大学を首席で卒業」したと学歴詐称し、それを隠し続けて、ジャーナリスト、そして、政治家として、頭角を現した。
その後、日本のメディアや石井妙子氏などのジャーナリストが、小池百合子の学歴詐称を激しく追及したにも関わらず、結局、カイロ大学は、政治的に影響力を増した小池百合子を失脚させるよりも口裏を表わせて利用した方が得だと考えているのか、小池百合子のカイロ大学卒業を認め、卒業証明書も発行し、小池百合子はせっせとエジプトに通って、カイロ大学に寄付などをして、そのパイプを強化して来た。
普通は大学入学というのは、一般人にとっては、入学試験を受けて、それに合格し、また卒業は全ての試験に受かって、単位をもらわないと卒業できない。
然し、牡羊座で形成されるヴィーパリータラージャヨーガは、全く一般人とは違う形で、大学の卒業資格を可能にするのである。
それはカイロ大学というシステムを運営している権力者たちに取り入ることができる位の政治力があるからである。
小池百合子の父親は、ハッタリが強い、強引な人物で、エジプトの権力者に強引に接近して、小池百合子をカイロ大学にねじ込んだのである。
結局、牡羊座というのは、システムを作る側の権力者であり、システムのルールに従うのが一般大衆である。
牡羊座で強力なラージャヨーガ、しかも災い転じて福となすような奇想天外なヴィーパリータラージャヨーガが形成される場合、大学に入学もしていないし、卒業もしていないのに大学資格が得られるような奇跡が起こるのである。
それは泥臭い裏側の利害関係で起こった出来事だが、明らかに事実であり、そういうのも実力と言えるのである。
小池百合子のカイロ大学裏口入学とは、戦国覇者が行なうような一般人の常識を超えたルートである。
然し、そういうルートも確かにあると言える。
それは一回きりであり、前例はなく、唯一のものである。
小池百合子だけに認められた覇者の道である。
こうした話は、権力者列伝などには、沢山ある話である。
小池百合子が、こうした大学裏口入学が暴露されたにも関わらず、ぬくぬくと都知事の座に留まり、その後、新型コロナウィルスの感染拡大の有事が来たことで、緊急事態宣言などを発令することによって、権力者としてのカリスマと力を復活させた。
小池百合子を批判する者は多いが、今だに小池百合子は権力の座から引きずり降ろされておらず、また都民ファーストの会などを率いて、ファシスト的な権力の拡大もしたのである。
小池百合子の場合、8、11室支配の木星は、最悪の機能的凶星で、8室は不道徳なハウスで、棚から牡丹餅のハウス、そして、11室は資格や利得のハウスである。
この8、11室支配の木星は、不正な手段によって大学資格を得ようとする貪欲さの表示体である。
また11室は利益を得ようとして近づいて来る貪欲な人間たちを表わし、これは小池百合子のカイロ大学裏口入学を認めて、逆に政治的に利用しようと考えたエジプトの貪欲で野心的な政治家たちを象徴している。
然し、この8、11室支配の木星は通常は、非常に強力な凶意をどこかのハウスで発揮するはずであるが、12室に在住する場合、あたかもゴミ箱に入れて蓋をするかのように表に出てこないのである。
この学歴詐称疑惑は、日本で行なわれたことであれば、もう少し早期の段階で詳しく調べられたかもしれないが、エジプトという遠い外国の地(12室)で起こったことであり、その為、表沙汰にならなかった。
結局、長年の間、小池百合子の大学裏口入学の学歴詐称疑惑は、表に出て来ず、時間稼ぎが出来たことによって、小池百合子はその間に影響力のある政治家に成長し、その結果、カイロ大学は、小池百合子のカイロ大学卒業資格を口裏を合わせるように認め、もはや、学歴詐称疑惑が蒸し返されることのない安全地帯まで逃げ切った。
この凄まじい普通でない大学資格取得と、それを足掛かりにした政治家としての大成は、これをヴィーパリータ・ラージャヨーガと言わずして何をヴィーパリータと言えるのかと思う位、ヴィーパリータ・ラージャヨーガの典型的なエピソードである。
従って、私は、小池百合子の8、11室支配で12室に在住する木星に絡んでいる月や火星が、ヴィーパリータ・ラージャヨーガの成立を妨げるといった解釈は機能していないと考えている。
それらの惑星の絡みが何らかの影響を与えるとしても大局においては、ヴィーパリータ・ラージャヨーガが成立していることは明らかである。
結局、小池百合子は、裏口入学をするような人間で、信用できないという言論は、世界の裏側、真実を知らないリベラル左翼的な優等生的な発言でしかない。
実際の社会では、こうしたことは日常茶飯事であり、権力者になればなるほどそうである。
小池百合子は、よくもこんな普通ではあり得ないようなルートを辿って、カイロ大学を裏口入学し、卒業もしてないのに卒業を勝ち取った常識破れの凄い人物ですねと、思う位でないといけないのである。
リベラル左翼の優等生たちが言う、透明性や公平性などは、幻想なのであり、実際は存在しないにも関わらず、民主主義教育などによって、一般大衆にはそれを信じ込まされている。
民主主義を高らかに歌い上げるアメリカ合衆国も不正だらけである。
例えば、インドのようなリバータリアニズム的世界では、賄賂の慣行や裏ルートは当たり前だそうだ。
もしあなたが公正で、正当な入学試験を受けて、合格し、卒業しなければ大学資格を得られないとしたら、それは、その人が普通の人であることを示している。
因みに権力者というのは、かなり、こうしたヴィーパリータ的エピソードを抱えていて、外国の権力筋との便益供与の相互依存関係の中で、雁字搦めになっており、一般国民には話せないような裏ルートを駆使して利得を得ていることが多いと思われる。
富裕層や権力者にとっては、実際の所、裏口入学などは当たり前の世界なのである。
一般国民からは遥かにかけ離れた恩恵や優遇、特権などを受け取るが、それは、リーバータリアニズム的世界では当たり前に行なわれている賄賂の慣行や裏ルートである。
実際、日本人の多くもコネを使って、会社に入社したりしているが、そうしたことも、正式ルートではなく、裏ルートである。
別に不正を賛美している訳ではなく、公正で公平で正しくあろうとし、それらのルールを真面目に守ることは大事なことであるが、然し、そうした世界があり、そのルートを辿る人間がいることを知っておくことは大事なことである。
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