お笑い芸人、麒麟・川島明について ― 番組MCとして活躍 ―



個人レッスン受講中の方からお笑い芸人コンビ、麒麟の川島明が最近、司会などで仕事が好調なのは何故なのかを検証してみたいとのリクエストを受けた。



麒麟の川島明の出生データは、「1979年2月3日 17:50 京都府宇治市」である。





確かに最近、川島明は、番組MCとしての露出が目立っているようである。


以前は、知名度もなく、相方の田村裕が2007年に『ホームレス中学生』という自叙伝を出版して大反響を呼んだ時には、田村ばかりが目立ち、川島は全く、注目されない存在であったようである。





然し、今では川島明は、ピンでの活動が増え、番組MCまで受け持つ立場となっている。


これは何故は、チャートを一目見て納得した。



川島明は現在、火星/月期で、現在、マハダシャー火星期の最後のアンタルダシャーである。


2022年7月28日からラーフ期に移行する。



火星の強さを見ると、これまでの火星期の7年間が、素晴らしい時期であったことがよく分かる。





火星は5、10室支配のヨーガカラカで7室で高揚してルチャカヨーガを形成し、9室支配でラグナで高揚するハンサヨーガの木星と相互アスペクトして、5-9、9-10のラージャヨーガダナヨーガを形成している。


2室支配の太陽は5室支配の火星や9室支配の木星と絡んで、2-5、2-9のダナヨーガを形成している。


おそらく番組MCとして活躍したのは、スピーチの2室を支配する太陽が、ヨーガカラカの火星が形成する強力なラージャヨーガに含まれているからである。そして、水星は芸能の3室と12室を支配して、これらの絡みに参加している。


月から見ても火星はラグナロードで10室でルチャカヨーガを形成し、5室支配の太陽とコンジャンクトし、9室支配で4室でハンサヨーガを形成する木星と相互アスペクトしており、水星はここでも芸能の3室と6室を支配して、これらのラージャヨーガに参加している。


火星が形成するラージャヨーガにスピーチの2室と芸能の3室が絡み、そして、火星自身は5室の支配星で、エンターテイメントやクリエイティブな仕事を表わしている。


ナヴァムシャでも火星は、3、10室支配で、5室に在住し、月、太陽から見て、5、10室支配のヨーガカラカである。


そして、ダシャムシャでも火星はラグナロードで4室に在住し、4室支配で4室でシャシャヨーガを形成する土星とコンジャンクトして、1-4のラージャヨーガを形成している。


これらの火星の強さが、火星期に活躍した理由である。





ラグナから見て、2室支配の太陽と7、8室支配の土星は2-7の星座交換をし、月から見ても5室支配の太陽と、10、11室支配の土星が5-10の星座交換をしている。


ラグナに在住する木星は、月との間で、ガージャケーサリヨーガを形成し、永続する名声と評判、記憶力などを表わし、木星と火星の絡みは、グル・マンガラヨーガである。



昨年2021年3月29日にTBS系で放送開始の情報バラエティ番組『ラヴィット!』で自身初の帯番組の総合MCに就任したという。


このようなキャリア上の上昇がもたらされたのは、火星/金星⇒太陽⇒月と推移する中で、土星と木星が山羊座をトランジットし、10室の支配星にダブルトランジットしていたからである。



川島明のキャリアにとって重要な役割を果たしているのは、1-7軸に在住する木星、火星、太陽、水星などである。


出生図では、金星はたいした役割は果たしていない。



金星はラグナから見て、4、11室支配で6室に在住し、月から見て2、7室支配で9室に在住している。


3室にアスペクトしていることはあるが、3室の支配星や5室の支配星、10室の支配星にも絡んでいない。


金星はムーラに在住して、支配星のケートゥは8室に在住して、7、8室支配の土星のアスペクトを受けている。



ナヴァムシャでは金星はマラヴィアヨーガを形成し、5室支配の水星とコンジャンクトしているが、出生図では、あまり芸能に関する配置には見えない。


通常、俳優や芸人になる人は、金星が積極的な役割を果たしており、魅力やカリスマを表わしていくが、川島明の金星は、そのようになっていない。



これは川島明が、麒麟というコンビでは、あまり華があり、カリスマがあった訳ではないが、番組MCでキャリアが花開いたことと関係している。



強い火星が10室に絡む場合、司令官であり、現場監督であり、現場を管理したり、実行支配する統率者になる。



典型的なリーダーや管理職の配置である。



強い火星が10室に絡む人は、現場のリーダーや管理者の仕事を割り当てられる。







川島明の火星は実際、強いため、番組MCとして、出演する芸能人に話を振ってみたり、番組の進行を管理するのに向いていたということである。



5、10室支配の火星は7室で高揚し、10室にアスペクトバックして、あたかも10室に在住しているかのような効果を発揮しているが、ラグナロードの月は10室に在住し、月から見ると、火星が10室で高揚して、ルチャカヨーガを形成しており、非常に強い。



ダシャムシャの4室で、1-4のラージャヨーガを形成する配置なども演技で、楽しませるエンターテイナーというよりは現場監督といった印象である。



実際、川島明は、身振りや演技などで魅せるのではなく、知的で毒のあるユーモアや気の利いた発言などで魅了するタイプである。



その辺りは、金星が絡んでいない1-7軸の2室支配の太陽や3室支配の水星、5、10室支配の火星、9室支配の木星によって形成されるラージャヨーガで説明できる。



水星と火星のコンビネーションは、毒舌やユーモアの配置であり、芸人にとっては欠かせない配置である。



しかし、その川島明もまもなく火星期が終わり、次にラーフ期に入っていく。



ラーフ期も奮闘しながらキャリアを築いていく時期だが、ラーフ期は6室に惑星集中する為、管理し上に立つ者の奮闘が生じるように見える。



火星から見ると、1-8の星座交換があるが、ラーフから見ると、1-6の星座交換が見られる。



ラーフには8室の支配星が絡んでおり、家族問題やパートナー関係の問題なども出てくると考えられる。




ジャイミニスキーム


因みにチャラダシャーでは2019年2月3日より山羊座の時期に移行しており、山羊座にはAKが在住し、AmKがアスペクトして、ジャイミニラージャヨーガを形成し、またAmKが山羊座から見て、10室にアスペクトしている。


その前は水瓶座の時期で、水瓶座から見ると12室に惑星集中している為、それで、2019年2月3日までは、あまり目立ずに活動して来たのである。


ここに来て、MCとして番組総合司会などを務めるようになったのは、山羊座の時期(2019年2月~2024年2月)に移行したからである。



この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA