最近、ビットコインが290万円に暴騰し、日経平均も2万7000円とバブル期以後の最高値を更新している。
土星と木星が山羊座-蟹座軸にダブルトランジットし、米国でドナルド・トランプの法廷闘争、中国共産党との緊張関係で、国家非常事態宣言を発令したも同然の状態に陥っている。
トランプの現大統領としての権限で、戒厳令の施行ということも検討されているような情勢である。
木星が2020年11月20日から山羊座に入室し、土星と木星のダブルトランジットが山羊座-蟹座軸に形成されてから再び、コロナの感染者数が拡大し始めて、ヨーロッパ諸国では外出禁止令を施行する国も増えてきている。
イギリスではより感染力が強化された新型コロナウィルスの変異したタイプが流行り出しているそうである。
このような戦時下のような状況では、ビットコインは暴騰する。
それはドナルド・トランプ大統領が大統領に就任した直後にシリアをミサイル攻撃した時にビットコインが暴騰した時にもそれを体感した。
然し、この相場が暴騰する中で、私はこうした相場の動きを指をくわえて見ているしかなかった。
今年の7月末頃から参加していたアービトラージの投資案件が詐欺であることが判明し、多額の損失を出したからである。
投資に使うための種銭を全て損失し、弾を全て失った形である。
こうしたことがまさか自分に起こるとは思ってもいなかったが、自分で、チャートを見て、ダシャーやトランジットも検討していたが、自分に関する最も大事な予想を外したと言ってもいいかもしれない。
欲得で冷静な判断、識別力が曇っていたのである。
私の記事を見て、連絡を頂き、この投資に参加した方、何名かの方にも損失をもたらし、自己責任とはいえ、多大なご迷惑をおかけした。
自分にはこうした悲劇は起こらないと、想像力が欠如していた部分もあったと思われる。
私が声を掛けたものの参加しなかった方は幸いであった。その方々は自分の判断で自分を救ったのである。
その投資案件では、今から思えば、罠であったのだが、投資した金額の倍の金額で運用してくれるクレジットの特典を付与するというキャンペーンがあった。
そうすると、レバレッジが賭けられる為、非常に巨額の資金を運用できることになる。
私は、3000万円近いクレジットを得て、それが月利10%~20%で運用されれば、1ヶ月半ほどで資金が回収できるという計算だった。
それが成功していれば、これまで経験したことのない成功であったが、成功したと思い込んでいた矢先の出来事であった。
そうしたキャンペーンは、実は資金をありったけ集めて、最後に経営陣が高飛びする為の最後の目論みだったようである。
現在、日本に最初に紹介した方が、投資家たちに追われており、身柄を抑えられたという情報も伝わってきている。
然し、資金はどこかに送金されておそらくもうないのではないかと思われる。
ビットコインのチャートを見ると、投資詐欺が判明したのが2020年10月頃であり、その頃からビットコインが暴騰している所を見ると、そうした詐欺で搾取された資金が、ビットコイン市場に投入されたのではないかとも思えてくる。
参加している人々皆が、どこかで、もしかするとこの案件はポンジスキームかもしれないが、早めに逃げれば大丈夫だと思いながら参加していた。
自分には不幸は起こるはずがないと考えていた所があった。
この損失の体験は凄まじく心理的ダメージも大きなものになった。
本当に堪える時には言葉は出てこないものである。
暫くブログは書く気にならず、暫く沈黙して過ごしていきたいと思った。
この案件は世界的に展開されていたようだが、本当の所は分からない。
日本人がターゲットになっていた所があったと思われる。
現在は、戦争中のような状況下であり、市場原理主義が行きついた極限的な状況である。
現在の世界は、表面的には戦争をしていないが、水面下で、諜報戦や外交活動などで、激しく争っている。
人々も同じであり、振り込め詐欺や地面師の暗躍なども目立って来ている。
普通の商行為でさえも商品やサービスの質が金額に見合っていないなど色々あるのである。
つまり、ルール無用で、なりふり構わないで、富を奪取しようとする詐欺行為が横行している。
然し、詐欺行為を行なった経営陣は明らかに犯罪者であり、けものみちに転落していることは確かだ。
その報いはきっと受けることだろう。
それはカルマの法則の仕事である。
投資案件は細部まで精緻に作り上げられており、経営陣が飛んだ後も暫くは詐欺であることが分からないようになっていた。
今だに詐欺ではなかったと信じる人もいる。
マルチレベルマーケティング的な手法で、スマートフォンしか使えないような情報弱者的な人々が大勢参加していたのである。
然し、それらの人々よりも知識があると考えていた自分がそれに引っかかってしまったということも破壊的に屈辱的である。
ポンジスキームかもしれないではなく、ポンジスキームそのものであったのである。
何故、巨額の損失が生じたかの理由だが、カラカムシャラグナから見て、土星が11、12室支配で、投資や金融を表わす双子座に在住して、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでいることが原因に思われた。
この魚座ラグナにとっての11、12室支配の土星とは破壊的な損失をもたらす表示体である。
資産家が一夜にして一文無しになるようなそうした極端で破壊的な経験をもたらすのが11室と12室の星座交換だが、この土星は単独で、その両方のハウスを支配することで似たような象意を持っている。
月、太陽から見て、12室に在住し、ディスポジターの水星が3、12室の支配星で、12室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでいることも原因である。
損失が起こる場合に大きな役割を果たすのが、12室である。
従って、私は金星/木星期にアンタルダシャーの木星が12室の支配星である為、多額の損失がもたらされたことについては既に別の記事で述べた。
今回、金星/土星期もやはり、カラカムシャラグナと月ラグナから見て、土星は12室の象意を持っており、また土星自身が12室の表示体でもある。
その12室が強調され過ぎていることが原因である。
土星は11室の支配星で、ラグナロードの火星との間にダナヨーガを形成していることを評価し過ぎてしまった感がある。
12室の象意が目立つ場合は、宗教、ボランティア、献金(寄付)、瞑想、隠された知識といった分野の活動が最も適しているのである。
従って、長い時間かかったが、自分のチャートではあぶく銭を追求すると必ず、巨額の損失が生じることを理解した。
土星が双子座の上を通過していた前後にも同じような経験、レッスンがあったが、しばらく金融市場と関わらずに生活し、それから15年の年月が経ち、その経験を忘れた頃に土星は、再び、射手座に入室して、双子座にアスペクトを開始した。
この土星がハーフリターンしたタイミングで、再び、私の双子座に形成されているカルマが噴出したようである。
それは2017年に当時、10万円台だったビットコインの暴騰がスタートした時に始まった。
その2017年からの奮闘記については、既に書いたが、何も結果が出ないのは、出生図で双子座3室で何もラージャヨーガを形成していない為である。
10、11室支配の土星が、3、6室支配の水星とコンジャンクトし、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでいる。
この配置が、金融市場への興味を示すものの、人生の中で、全く一度として結果を出せない配置なのである。
2017年からのビットコイン投資でも最後に投入したBankeraというICOへの投資が命取りになって、資金が10分の1になって吹き飛んだ。
このbankeraも今は、日本人をターゲットにしたICO詐欺だったのではないかと考えている。
仮想通貨のICOのほとんどが詐欺であると言われていたが、上昇する見込みがほとんどなく、割高で、現実味のない机上の仮想通貨のプロジェクトとは合法的な詐欺である。
日頃、私は鑑定の中で、多くの人に出生図に示されたカルマは変えられない、生涯を通して働くと伝えているが、それが、まさに自分自身にも適用された形である。
ホロスコープが示す通りに生き、そして、ホロスコープが示したことを経験している。
よく言われるのが、人はホロスコープに示されたことしか経験しないということである。
従って、このような経験も全ては、チャートの中に織り込み済みであった。
それはおそらく避けられなかったと思われる。
私は自分は金融市場の中で、やがては一山当てるということを何とか証明したかったのであり、その執着が、チャートに示された印を見逃す結果につながった。
然し、それに気づけないということもチャートの中に織り込み済みなのである。
もしあの時、こうしていればこうなったであろうにというのは幻想である。
全て価値あるものは経験なのであり、良い経験も悪い経験も、それは経験という名の学びである。
人は経験を通して学ぶのであり、いずれにしても経験は避けられない。
経験が魂の糧なのである。
その経験をさせる為に輪廻転生というものがある。
私たちはそれに組み込まれていて、そのシステムからは逃げられない。
コメント
コメント一覧 (4件)
良い方としては10L9Hのヨーガカラカの火星が12室の土星や水星にアスペクトしてるので占星術や秘教研究の仕事には とても良いとみれました。
BNKは私も持ってますが、報償?のイーサーはついてました。ビジネスカードも発行したみたいです。復活してくれる事を期待してます。秀吉先生の逆転もBNKにあれば嬉しいですね。
ラグナから見ても2室の支配星です。
泥棒や詐欺に遭うというのは自慢できることではなく恥ずかしいことで前世の不徳の致す所という感じです。
泥棒や詐欺は6室の象意ですが、6室支配の水星が11室(6室から見た6室)支配の土星とコンジャンクトしているためか、
利得(11室)の追求が、6室(障害)に直面する配置であったと思います。
利得の追求が行き詰ったので、来年はジョーティッシュの研究に励もうと思います。
また来年も宜しくお願いします。
この事案に自分が関わったのも早いもので4ヶ月ほども前になります
自分にも何かしらのカルマがあったようです
D1の本来の配置とそれに対するダシャーラグナの配置を確認するとそれがよく分かりました
PGAに自分が意志表明を出したのは去年9月末頃であり、その頃のダシャーは「ラーフー火星ー火星期」から「ラーフー火星ーラーフ期」に移行するタイミングでした
自分のD1ではラーフが8室の牡羊座に住み、そのディスポジターの火星は4室の射手座に住んでいます
肝心なのはダシャーのラーフをラグナとした場合の配置図です
ラーフ自体が8室の象意を具体化しますが、8室の牡羊座をラグナにすると、ディスポジターの火星が再び8室を支配することになります
その完全な凶星の火星が、自分のラグナロードの水星と太陽と向かい合った位置に住むことは、やはり「ラーフ的なカルマの消化」を意味する経験だったようです
ダシャーラグナから見た太陽は、5室(投資)を支配して3室(行為)に住み、コンジャンクションする水星は双子座の定座で強くなっています
この配置が如何にも双子座の意味する金融と利殖で成功するように思わせる配置ですが、その双子座で定座する水星は同時に6室も支配します
この水星と対向する8室支配の火星が、「6室対8室」のかなり険悪な相互アスペクトとなって、機能的凶星の水星に拍車をかけるかのようです
また自分のD1におけるカラカムシャ・ラグナはまさにこの火星であり、火星の住む射手座をラグナとすると火星は5室12室支配となって、投資(5室)による損失(12室)を意味することになります
射手座から見た5室にはラーフが住んでいますから、ラーフ期という悪いマハーダシャーの終盤でその「ツケ」を払わせられた結果でした
この損失が自分にとって深刻な規模の問題にならなかったのは、やはり木星が6室から水星と太陽にアスペクトするからでしょう
水星自体も自分の本来のラグナロードであり、10室も支配して定座する強い吉星であることがもう一つの理由かと思います
太陽は本来のラグナ(乙女座)から見て12室支配ということもあり、そもそも軽率な浪費という傾向は自分の人生によくあったとも実感しています
自分もいずれはジョーティシャーとなるべくまだまだ訓練を継続すべきことは、去年の最後の演習でお別れ際に申し上げた通りです
良くも悪くも「これでまた誰かを助けられる知恵が一つ増えたのだ」と考え直すのが今生のカルマの更なる解消にも通じると思います
昨年はお世話になりました
本年もよろしくお願い申し上げます
人はチャートに示されたことしか経験しないということからすると、起こった出来事を惑星配置を検討してじっくり考えていくことは必要な作業です。
それを考えていくのは個々の方の仕事になると思います。
私自身もこれまでそのようにして常に起こった出来事を検討して来ましたが、今回の出来事は大きな失敗の経験、苦痛も大きく、何名かの方に損をさせたという意味でも中々辛い作業となっています。
然し、起こった事象についてのロジックを常に冷静に考えていくことがジョーティッシュのスキルの向上につながります。
このことの意味を今後も冷静に客観的に考えて続けてゆきたいと思います。
前向きに捉えて頂き、感謝します。
今年も宜しくお願いします。