ウィルスミスのアカデミー賞授賞式 平手打ち暴行事件



米人気ハリウッドスターのウィルスミスが、3月27日のアカデミー賞授賞式で、妻の脱毛症をネタにしたプレゼンターのクリス・ロックに対して、平手打ちをする事件が起こった。


その後、ウィルスミスは退場するようにという勧告を無視し、会場に留まり続け、アカデミー主演男優賞を受賞したが、壇上で涙を流して謝罪し、その後、インスタグラムで、クリス・ロックにも謝罪したが、アカデミーは「昨夜の式典でのスミス氏の行動を非難する」との声明を発表した。


ウィルスミスは、映画芸術科学アカデミーの会員を辞任して受け入れられた。


アカデミーの行動規範に違反したウィルスミスに対する懲戒手続きは、現在も続けられている。


ウィルスミスにオファーがあったいくつかのプロジェクトはキャンセルされ、栄光のキャリアが挫折する兆候が見え始めた。





ウクライナに侵攻したロシア軍の蛮行が国際的な非難を浴びている現在、理由はどうあれ先に暴力を振るったウィルスミスは、先に軍事侵攻したプーチンと同じことをしていることになってしまう。


アメリカや西側諸国のリベラルで開かれた社会の価値観を代表するハリウッドにおいて、プーチンの蛮行に比較されるような出来事が起こったことは、芸術科学アカデミーとしては、看過できないことであった。


クリス・ロックは、被害届を出すつもりはないという。


然し、芸術科学アカデミーがどのような懲戒を行なうのかについては注目が集まっている。


秘教的な真理として、大宇宙(マクロコスモス)と小宇宙(ミクロコスモス)はつながっており、共時的に対応している。


アカデミーが暴力を振るったウィルスミスに甘い処分を与えると、それは国際社会がプーチンに対して甘い処分を行なうことを象徴してしまう。


甘い処分は、国際社会がプーチンを戦争犯罪人として凶弾し、厳しい処分を下そうとしている風潮にそぐわないものになる。



因みにジョーティッシュの観点で、何故、ウィルスミスが平手打ちの暴力事件を起こしたのかに興味を抱いた為、早速、チャートを作成してみた。


アストロデータバンクによれば、ウィルスミスは、「1968年9月25日 21:47 ペンシルベニア州フィラデルフィア」であり、Rodden Rating:Aということで、信頼できる情報である。




このデータでチャートを作成すると、ラグナは牡牛座で、ナクシャトラはローヒニーとなった。


このチャートが正しいかどうかであるが、種々検討した結果、このチャートで結婚や子供の誕生などが説明できる為、正しいと思われる。


例えば、映画俳優としてのキャリアは、牡牛座ラグナであれば、ラグナロードの金星が3室(メディア、芸能)支配の月とコンジャンクトし、5室(3室から見た3室)の支配星ともコンジャンクトしていることや、10室の支配星が3室の支配星や5室(3室から見た3室)の支配星と相互アスペクトしている配置で説明できる。


1室と3室、3室と10室など、メディアで活動する芸能人に典型的な配置が見られる。




何故、暴力を振るったか


それでは、ウィルスミスが暴力を振るった理由であるが、事件があった2022年3月27日のダシャーを調べると、金星/太陽/木星/太陽辺りで、プラーナダシャーは、おそらく火星期かラーフ期辺りである。



アカデミー賞の授賞式は、昼間から夕方(夜)に向けて行なわれたと思う為、そうすると、火星期(15:30~18:55)か、ラーフ期(18:55~翌3:41)のどちらかである。



このマハダシャーからプラーナダシャーまでの全てのダシャーにおいて、ダシャーの惑星が6室の支配星であったり、11室(6室から見た6室)の支配星であることが確認できる。







結論を言えば、6室や11室のハウスの象意が、ウィルスミスに暴力を振わせたということである。




特別に重要な11室の支配星の役割


決定的に重要なのは、11室であり、プラティアンタルダシャーの11室支配の木星が大きな役割を果たしている。、



この木星は、ラグナから見て、8、11室支配の最悪の機能的凶星で、悪意に満たされ、貪欲になり、名誉欲や評価欲に取り付かれ、暴力的になる。



(プーチンが8、11室支配の水星期になってから、ウクライナ侵攻という暴力を始めたことを考えると分かりやすい)



この8、11室支配の木星が暴力の表示体である火星とコンジャンクトすることで、更に刺激を受けて、暴力として爆発したのである。







木星は月から見ても3、6室支配で、暴力の6室を支配し、暴力の11室に在住している。



更にアンタルダシャーの太陽は、月から見た11室の支配星だが、12室に在住して、ケートゥとコンジャンクトしている。



これは暴力を振るった直後に評価が変容し、評価が失われたことを示している。



ウィルスミスがクリス・ロックを平手打ちした後、アカデミーの授賞式の会場は、異様な沈黙に包まれ、会場の人々は、これは進行上の演出なのかどうかと戸惑う場面が見られたという。



そして、これが本物の暴力であることが分かると、一瞬にして、ウィルスミスの評価が変容し、失われたのである。



これはまさに月から見て、11室支配の太陽が12室でケートゥとコンジャンクトする象意である。





ダシャーを上から順番に評価すると以下のように全て6室や11室の支配星に関係している。



まず、マハダシャーの金星は6室の支配星で6室に在住している。


アンタルダシャーの太陽は月から見て、11室(6室から見た6室)の支配星である。


プラティアンタルダシャーの木星はラグナから見た8、11室の支配星である。


プラティアンタルダシャーの木星は月から見た3、6室の支配星で、11室に在住している。


スークシュマダシャーの太陽は、同じく月から見た11室の支配星である。


プラーナダシャーだが、授賞式は、27日午後5時から始まっているため、おそらく、ウィルスミスが平手打ちをしたのは、もっと後の時間で、プラーナダシャーはラーフ期に入っていたと思われる。


そうすると、ラーフはラグナから11室に在住し、ディスポジターの木星は8、11室の支配星で、火星とコンジャンクトしている。、


既に述べたように月から見ると、ラーフは6室に在住し、ディスポジターの木星は、3、6室支配で、11室に在住し、火星(暴力、6室の表示体)とコンジャンクトしている。



このように全てのレベルのダシャーにおいて、繰り返し、6室や11室(6室から6室)を支配したり、在住したりして、これらのハウスに絡んでいる。




アカデミー主演男優賞は取り消しになるか?


因みにラグナから見た11室支配の木星は、12室支配の火星とコンジャンクトし、月から見て11室支配の太陽は、12室に在住して、ケートゥ(損失、12室の表示体)とコンジャンクトしている。



従って、11室の支配星が12室と絡んで傷ついていることが分かる。



これは、受賞や称号を失うという象意である。



従って、芸術科学アカデミーの懲戒によって、アカデミー主演男優賞が剥奪される可能性も考えられる。



また仮に剥奪されなかったとしても不名誉な出来事によって、かなり評判が傷つき、既に映画芸術科学アカデミーの会員を辞任しており、称号や肩書きを手放している。



除名されるよりも先手を打って、自ら辞任した形である。



以前、アウンサンスーチーのチャートを調べた時、11室が強いが傷ついている場合、受賞や称号を得ても、11室を傷つけるダシャーが来た時にそれらを失うことがあるということが分かった。



ウィルスミスの8、11室支配の木星は、12室支配の火星によって傷つけられ、ラージャヨーガもダナヨーガも形成していない。







11室にはラーフが在住して傷つけており、逆行の土星がラーフに絡んでいるが、特に何のヨーガも形成していない。



従って、ウィルスミスの11室や11室の支配星には、全くラージャヨーガもダナヨーガも絡んでおらず、ただ傷が付いているだけである。



これがウィルスミスの11室に関するカルマを示している。



現在、土星が山羊座をトランジットし、まもなく木星が2022年4月14日から魚座に移動して、魚座と蟹座に木星と土星のダブルトランジットが形成されるが、既に2ヶ月前を切っており、木星が魚座に入る直前で、既に魚座に移動した効果を発揮している。



つまり、ウィルスミスの11室と3室にダブルトランジットが形成されている。



11室にダブルトランジットが形成されている為、それで授賞式で、アカデミー主演男優賞を受賞し、高い称号を得そうになったのだが、元々、ウィルスミスの11室は激しく傷ついている。




土星は11室にアスペクトし、木星は11室を通過し、11室の支配星にアスペクトしているが、11室の支配星である木星は全くラージャヨーガもダナヨーガも形成しておらず、また11室自身もラーフの在住や生来的凶星である土星の絡みによって傷ついている。



もしこれで、アカデミー主演男優賞の剥奪を免れるなら、土星は9、10室支配のラージャヨーガカラカで、4室支配の太陽がアスペクトして、11室に在住するラーフが、ケンドラとトリコーナの支配星の絡みによって、ラージャヨーガを形成している為である。



この9、10室支配の土星の逆行と、4室支配の太陽のアスペクト以外は、受賞出来そうな材料はないのである。



そうしたことで、ウィルスミスは、折角、自分がアカデミー主演男優賞を受賞できる授賞式だったにも関わらず、暴力事件を起こして、名声、称号を台無しにした。



更にアカデミー賞の受賞も剥奪される可能性が出て来ている。



このことは、ウィルスミスの11室や11室の支配星の状態が物語っている。




ナヴァムシャの11室や11室の支配星


因みにナヴァムシャを見ると、このことは若干、修正されることになる。






木星は同じく8、11室の支配星だが、ラグナロードの金星や2、5室支配の水星とコンジャンクトして、1-11、2-11、5-11のダナヨーガを形成しているからである。



太陽も4室支配で11室に在住し、木星のアスペクトバックを受けている。



従って、こうしたナヴァムシャでの11室の良さによって改善されて、アカデミー主演男優賞の剥奪は免れる可能性もある。



その辺りを見ることによって、出生図とナヴァムシャのどちらが本質的に機能するかを見極めることも可能であり、アカデミーの結論がどうなるかは非常に興味深い。





ウィルスミスのラグナの検証


今回、まずウィルスミスのラグナが本当に正しいかどうかということが最初の問題であった。



このことが定まらなければ、何故、今のタイミングで暴力を振るったかを検証しても無駄な作業となる。







ウィルスミスは、2回結婚しており、1992年の最初の結婚(シェリー・ザンピノ)の後、1992年11月11日に息子(トレイ・スミス)が誕生している。



1995年にこの最初の妻と離婚した後、2年後の1997年にジェイダ・ピンケット=スミス(クリス・ロックが脱毛症について言及)との結婚し、1998年7月8日に息子(ジェイデン・スミス)と、2000年10月31日に娘(ウィロー・スミス)が誕生している。



まず基本的な所として、これらの結婚と離婚、子供の誕生が説明できるかどうかである。



1992年の最初の結婚の時、ダシャーは土星/木星期で、土星は出生図でもナヴァムシャでも12室、木星は結婚生活の8室を支配し、7室支配の火星とコンジャンクションしている。



ナヴァムシャで、木星は、8室支配で7室に在住しており、このタイミングでの結婚は説明できる。



トランジットは、ラーフ/ケートゥ軸が、2-8軸をトランジットし、3カ月ほど遡ると、土星が山羊座で逆行して、8室に絡み、木星が8室にアスペクトして、8室にダブルトランジットが形成されていた。



1995年に離婚した時、土星は水瓶座から7室にアスペクトし、木星は7室を通過して、7室にダブルトランジットしていた。



通常は、7室にダブルトランジットした時に離婚はしないが、ラーフ/ケートゥ軸は、6-12室(離婚と別離)の軸に移動している。



おそらく、別の相手(現在の妻)が現れたと思われる。







1997年に現在の妻ジェイダ・ピンケット=スミスと結婚した時、土星と木星はラグナにアスペクトして、ラグナ(7室から見た7室)にダブルトランジットしていた。







ダシャーは、水星/ケートゥか、水星/金星期辺りであり、水星は結婚生活の2室の支配星であり、ケートゥのディスポジターはまた結婚生活の2室の支配星である。



ナヴァムシャで、水星は7室に在住し、ケートゥはラグナに在住し、金星はラグナロードで7室に在住していることから、このタイミングでの結婚が説明できる。





子供の誕生


最初の妻との間で1992年11月11日にトレイ・スミスが誕生した時、木星は乙女座5室をトランジットし、9室にアスペクトし、土星は、山羊座9室をトランジットして、9室にダブルトランジットし、また土星は5室の支配星にもアスペクトして、5室と9室にダブルトランジットしていた。





また火星は5室の支配星と9室にアスペクトしており、太陽は5室支配の水星の上を通過していた。



ダシャーは、土星/木星/水星期で、サプタムシャ(D7)を見ると、土星はラグナロードで9室にアスペクトし、木星はラグナに在住し、水星は5室の支配星である。





従って、子供の誕生を説明することができる。




1998年7月8日に現在の妻(ジェイダ・ピンケット=スミス)との間に息子ジェイデン・スミスが誕生した時、木星は5室にアスペクトし、土星は5室の支配星にアスペクトして、5室にダブルトランジットが生じている。また土星は9室にもアスペクトし、火星は5室と9室にアスペクトしている。






ダシャーは、水星/金星/月期で、サプタムシャで、水星は5室の支配星、金星は9室の支配星、月はラグナロードとコンジャンクトして9室にアスペクトしている。



従って、子供の誕生を説明することができる。







次に2000年10月31日に娘(ウィロー・スミス)が誕生しているが、この時、土星と木星は牡牛座で逆行して、9室支配の土星に絡み、5室の支配星にアスペクトして、5室と9室にダブルトランジットしている。また火星も5室をトランジットしている。





ダシャーは、水星/太陽/火星期であり、サプタムシャ(D7)を見ると、水星は5室の支配星で、太陽は5室の支配星や9室の支配星と相互アスペクトし、火星は9室に在住して、ラグナロードの土星と相互アスペクトしている。





3人の子供の誕生は説明できている。




従って、ウィルスミスのチャートは、間違いなく、牡牛座ラグナであり、ナヴァムシャのラグナも牡牛座ラグナであれば、2つの結婚を説明することができる。




この事件がウィルスミスのハリウッドでの仕事に影響を及ぼすかどうかであるが、それ程、大きな問題を引き起こすようには見えない。







ダシャムシャを見ると、金星はラグナロードで7室に在住して、2、5室支配の水星や7室支配の火星とコンジャンクトして、ラージャヨーガやダナヨーガを形成している。



ケンドラに在住して、ラージャヨーガを形成している為、それ程、大きな影響を受けるようには見えず、アンタルダシャーの太陽も4室支配で4室で定座に在住して強いため、この苦境を何とか耐え忍ぶように思われる。







但し、出生図では金星は6室の支配星で、10室支配の土星と相互アスペクトしており、10室の支配星を傷つける為、仕事においてトラブル、障害、批判を受けやすい配置である。



現に暴力事件が起こった後、ウィル・スミスのビンタ事件が続々ネタにされ、謝罪後にネタにする動きが広がっているという。






今回の暴力事件が家族に生じた波紋




ウィルスミスが庇ったジェイダ・ピンケット=スミスのチャートを作成すると、蠍座ラグナである。



これはウィルスミスのナヴァムシャの7室蠍座に惑星集中していることから、蠍座ラグナの妻というのは理解できる。







ジェイダ・ピンケット=スミスがウィルスミスと結婚したのは、1997年で、ダシャーは火星/木星もしくは火星/土星辺りである。



火星は出生図のラグナロードで、木星はラグナに在住し、土星は7室に在住している。



またナヴァムシャでは、火星は7室の支配星で、木星は6室支配で12室に在住し、土星は7室に在住している。



6室支配で12室に在住する木星は、ヴィーパリータラージャヨーガであり、本来、6室の支配星は離婚をもたらすが、12室に在住することで離婚を焼失させる二重否定が生じていると考えられる。



今回の暴力事件が起こった時、ダシャーは木星/木星期であり、ちょうど木星期に移行した後に事件が発覚した。



木星は6室の支配星である為、ウィルスミスとジェイダ・ピンケット=スミスが今回の事件をきっかけに意見の不一致、仲違いが生じ、離婚の危機が訪れるが、おそらく6-12のヴィーパリータラージャヨーガが形成されている為、最初に離婚の危機を経験するが、結局、それは最終的に収まると考えられる。



そのような夫婦のドラマが生じる可能性が考えられる。







息子のジェイデン・スミスのチャートでは、現在、太陽/ケートゥ期である。



太陽は土星、火星によって傷つけられており、太陽から見て、ケートゥは9室に在住して、父親への失望を表している。







娘のウィロー・スミスのチャートを見ると、現在、金星/ケートゥ期であり、金星から見て、9室支配の月にケートゥがコンジャンクトして、父親への失望を表している。



まもなく太陽期に移行するが、太陽は6室に在住しており、父親を軽蔑したり、見下す配置である。



またナヴァムシャを見ると、太陽は3室支配で9室に在住し、8室支配の土星、6室支配の火星と絡んで、6-8の絡みを形成して傷ついている。



このウィルスミスの騒動により、父親との関係に問題が生じ、それが顕在化する時期に突入する。




オープン・マリッジというリベラル思想の意味


因みにwikipediaによれば、スミス夫妻は、2021年には結婚後もお互いの自由恋愛は許し合うという「オープン・マリッジ」を尊重するという特殊なカップルであることを公言したことで知られている。

以前、ジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴォワールというフランスの哲学者同士の特殊な婚姻関係について調べたことがあるが、2人の関係性は、お互いの結婚を契約結婚と呼び、結婚関係を維持しつつお互いの自由恋愛を保障するなどの前衛的なものであったが、実際の所は、サルトルが複数の恋愛を楽しみ、常にシモーヌ・ド・ボーヴォワールが、忍耐を強いられ、嫉妬に苦しむという不釣り合いなものであったという。


ウィルスミスとジェイダ・ピンケット=スミスの関係性を調べると、おそらく、この「オープン・マリッジ」の尊重というものは、主にウィルスミスの要望によるものだということが分かる。





何故なら、ウィルスミスのナヴァムシャの7室には、水星、金星、ラーフ、木星が惑星集中しており、7室の木星は拡大傾向をもたらし、複数のパートナーという意味である。



また惑星集中していること自体も複数のパートナーが出てくる可能性を表している。



パートナーが後から後から湧き出て来るので、とても一人だけと付き合うという訳にはいかない。



そういうことである。



複数の女性たちと付き合いたいという欲望を正直に実践する代わりにオープン・マリッジというような言葉で、小賢しく知的に前衛的な雰囲気を醸し出して装飾したのは、おそらく、ウィルスミスの月がナヴァムシャで双子座に在住している為である。



双子座は過度に知性化し、理屈っぽく、言葉で装飾し、理論化する星座である。







一方で、ジェイダ・ピンケット=スミスのチャートでは、出生図でもナヴァムシャでも7室に土星が在住しており、7室の土星は、誠実に一人の相手との関係を長く持続させようとする配置であり、この配置からすると、オープン・マリッジというのは、ウィルスミスが、ジェイダ・ピンケット=スミスに提案し、ジェイダ・ピンケット=スミスが受け入れたことによるものである。



2021年に夫婦で、このようなオープン・マリッジという思想を披露した頃、トランジットの惑星を見ると、ラーフ/ケートゥ軸がウィルスミスの1-7軸をトランジットし、7室にケートゥがトランジットしていた。







これはパートナー関係の変化を表わす配置であり、パートナーへの失望やパートナーの変化なども表す配置である。



土星と木星は9室をトランジットして、3室にアスペクトしていたが、ジェイダ・ピンケット=スミスから見ると、3室をトランジットして、9室にアスペクトしていた。



3-9軸は、結婚、パートナー関係が最も成就しにくい軸である。



つまり、こうしたタイミングにオープン・マリッジという思想を告白したということは、離婚は考えていないが、何か現状の関係に退屈や失望が生じており、変化が欲しいということなのである。



チャートを見ているだけで、そのような事情が透けて見えてくる。








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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 11室のダブルトランジットや、11室の傷つきによって、今回の出来事について俯瞰することができて、ありがたい記事でした

    ウィルスミスの行動は、焦りからとった行動と感じ、パートナー関係がうまくいっていなかったのかもしれないと思っていたので、色々と腑に落ちました

    ちなみに、4/29に水瓶座にて土星と火星のコンジャクションとなりますが

    アカデミー賞の事件の約1か月後です

    ウィルスミスにとって10室にあたる水瓶座で、公の場での暴力(土星火星)

    土星は2年かけて水瓶座に居座りますが、キャリアの遅れを表し

    また2024年には四柱推命でいうところの空亡と日柱天剋地冲がくるようですが

    2024年も水瓶座に土星火星コンジャクション

    それによって、7室蠍座にダブルトランジットがおこり、パートナー関係に変化が現れるのではないかと思います
    • 「焦りからとった行動と感じ、パートナー関係がうまくいっていなかったのかもしれない」といった感性は鋭いかもしれません。


      確かにこれから仕事とパートナー関係に変化が生じると思います。


      出生図で単純にみても6室の支配星である金星が10室の支配星を傷つけており、何かと批判されるような傾向が出てくると思います。


      ウィルスミスの妻、ジェイダ・ピンケット・スミスのナヴァムシャの6室支配で12室に在住する木星が、木星期にどのように顕現するかに興味を持っています。


      6室の支配星であることや、12室の在住星であることは、離婚や別れを意味してますが、6室の支配星が12室に在住している為、ヴィーパリータラージャヨーガになっています。


      離婚が消えるという二重否定によって、それがどういった結果をもたらすか、そのナヴァムシャだけで形成されている二重否定がどのように働くかについてに興味を持っています。

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