
東出昌大は何故、山で狩猟生活をしているか
東出昌大は、渡辺謙の長女・杏と結婚し、3人の子供を授かり、順風満帆の人生を送っていたと思いきや、2020年1月23日、映画『寝ても覚めても』で共演した女優・唐田えりかとの不倫報道で、出演CMが打ち切りになり、仕事が全く来ない状態になった。
その後、2021年11月前後から山に移り住み、猟をして、鹿を猟銃で撃って殺し、皮を剥いで、肉を食らうワイルドな野生の生活に入っていった。

そして、さいとうなり、松本花林、烏森まと、など、「東出ガールズ」と共に共同生活を始めた。
これには世間から好奇心や大きな関心を引き寄せた。
1980年前後に千石剛賢(千石イエス)が、26人の女性たちと共同生活をしていることをメディアが報じた時も男一人が、ハーレムを作って、女性複数人と生活していると、世間の好奇心を掻き立て、スキャンダルとして取り上げた(「イエスの方舟事件」)。
それと同じニュアンスが感じられる。

私は、東出昌大のような真面目で、大人しそうに見える優等生的な男が、何故、突如、このようなワイルドな男に変貌したのかに興味を持った。
印象としては、国際映画スターの渡辺謙を父親に持つ名門の女性・杏と築いた結婚生活というのが、窮屈で型にはめられた優等生的な生活であり、不倫の暴露をきっかけとして、本来の東出昌大の願望などを解き放った結果が、山での狩猟生活ではなかったかと思うのである。
そして、「東出ガールズ」との共同生活などもそうである。
世間のタブーを破り、本来の野生の本性を解き放ったのである。
東出昌大の出生時間は、分からないが、1988年2月1日 時間不明 埼玉生まれである。
この情報を元にチャートを作成した所、おそらく、ラグナは、牡牛座のクリティッカーである。
(12:00に設定すると、ラグナがクリティッカーになる為、ほとんど時間の修正は必要なかった)

まず、杏と最初の結婚をした時、トランジットの土星は7室蠍座を通過し、木星は蟹座からアスペクトして、7室にダブルトランジットしていた。

4室支配の太陽にもダブルトランジットしていた為、結婚して新居を構えた時期ではないかと思われる。
ラグナを牡牛座のクリティッカーに設定すると、2、5室支配の水星期は、2012年から始まっている。
これは東出昌大が、映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年)で俳優デビューし、これをきっかけにモデルを辞めて、俳優に転身した頃である。
5室は演劇、舞台芸術を表し、俳優としての映画作りやドラマ作りを表している。

結婚は、2015年1月1日に発表しているが、ダシャーは、水星/ケートゥ/金星期で、水星は結婚生活の2室を支配し、ケートゥのディスポジターは同じく結婚生活の2室を支配する水星で、プラティアンタルダシャーの金星は、ラグナの支配星(7室から見た7室)だった。
ダシャーの検証は最後に詳しく行なうが、ポイントは、女優・唐田えりかとの不倫報道で、仕事から完全に干されてしまった時である。

この時、土星と木星は、8室をトランジットしており、ラーフ/ケートゥ軸も2-8軸をトランジットしているが、8室にケートゥがトランジットしている為、パートナーとの結婚生活に幻滅し、別のパートナーとの関係や依存などが始まって、三角関係になる時期である。
そして、射手座8室には、9、10室支配の土星が在住しており、8-10の絡みが活性化されて、仕事の中断の象意ももたらされた。

この牡牛座ラグナに設定すると、3室支配の月と9、10室支配のヨーガカラカの土星が相互アスペクトして、3-10の絡みが形成され、これが芸能の仕事を表すが、8室に在住している為、時々、キャリアが中断しそうな不安定な配置である。
もう一つ重要なのは、女優・唐田えりかとの不倫報道で仕事が来なくなった為、山に移住して、狩猟生活を始めたタイミングである。

それは2021年11月前後だったが、ダシャーは水星/火星期だった。
火星は月ラグナから見た6室の支配星で6室に在住しており、これが狩猟の配置である。
通常、6室の火星は暴力を表すが、鹿を猟銃で撃って殺し、皮を剥いで、肉を食らうことになった配置である。
それと共に「東出ガールズ」と共に共同生活を始めた頃であるが、7、12室支配の火星が7室に在住する配置は、至極、性的な関係を意味する配置である。
何故なら12室はベッド上の快楽を表すハウスであり、7室はパートナー関係のハウスだからである。
東出昌大は、否定はしているものの、「東出ガールズ」と性的なニュアンスも含む共同生活が始まったのである。
最終的には、「東出ガールズ」の一人で、元女優の松本花林と結婚することとなったが、結婚する前までは、3人の女性たちとの共同生活で、微妙な三角関係を経験することとなった。
山への移住は精神的な覚醒への旅だった
ちょうど山に移住した2021年11月は、4室支配で9室に在住する太陽の上を木星と土星がトランジットし、9室にダブルトランジットが生じると共に4室にもダブルトランジットが生じていた。

4室にダブルトランジットが生じている為、引越しのタイミングだが、同時に9室にもダブルトランジットしている為、精神的な生活に入っていくことも表している。
菜食主義者の観点からすると、東出昌大は、鹿を猟銃で撃って殺し、皮を剥いで、肉を食らうという意味で、野蛮な生活に入ったように思えるが、トランジットからすると、そうした生活であったとしても、それは、本来の自分自身の感性や本性に立ち返るスピリチャルな探求であった可能性が高い。
実際に最近、東出昌大は、インタビューで山での生活について語ることが多くなっているが、その内容は、非常に精神的な内容を含んでいる。
東出昌大、猟師になったきっかけを告白「“感謝ってなんだ?”と思って…」20年に杏と離婚 2023年4月3日 22:05 スポニチアネックス 俳優・東出昌大(35)が3日放送のABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に生出演し“狩猟生活”を始めたきっかけについて語る場面があった。 現在、関東近郊の人里離れた山中へと生活拠点を移した東出は「俳優と猟師」という2つの顔を持っている。この生活を始めたきっかけについて「東京で忙しく働いて、居酒屋に行って冷えたハムカツやロケ弁を食べたときに“これに感謝しろって言われても、感謝ってなんだ?”って思って。そもそも元がわからないし、僕に足りないことは原始的なことなんじゃないかなって」と語った。 「それで自分が肉を取りたいと思って猟師になって。でも、ものすごく狩猟は残酷で。初めて取ったときは、頭も真っ白になったし、手もびりびりと震えて。自分が取ったんだから、ちゃんと綺麗に食べなきゃいけないと思った日から、もったいないことはしちゃいけないなと。不平不満を言わないようにしようとか、人に攻撃性を持たないようにしようとか、自分で考える機会を自然に与えてもらったなって思いましたね」と振り返っていた。 東出は15年に女優・杏と結婚したが20年に離婚。杏は3人の子供を連れ、フランスに移住している。 |
長くなるので文末に引用するが、東出昌大は、現在、山で狩猟生活をしているが、自分がライフルで殺す鹿のことをあたかも自分の可愛いペットででもあるかのようにあの子といった呼び方をし、更にその鹿を撃った時に弾が心臓を外して、鹿が即死できずに5分間苦しんだことを後悔していると語るように独特の世界観を示している。
動物への暴力や動物の肉で自分が生きているということは否定はせず、それでいて、動物の苦痛には同情してみせるというある種、人間中心の独特の世界観である。
私の経験では、スピリチャルと言うと菜食主義なのだが、東出昌大の発言からは、動物を殺してその肉を食べて生きるのであっても、その死を無駄にはしないで、役立たせるとか、動物を苦しまずに殺すとか、そうした猟師にとっての精神性をそこには垣間見ることが出来る。
人間は穀物だけで生きていくことが出来るので、特に狩猟は必要ないのだが、都会で生活して入れば、外食をした際に、そこには肉が入っていることが多い。
そうしたものをいちいち排除出来ないし、多少の肉を食べても、それは別に構わないと思っている。
私にとっての菜食とは、そうしたいい加減なものであるだけに肉食を完全には否定はしないが、しかし、東出昌大のような山で狩猟をして生活する人間の世界観に至るのは、中々、難しいかもしれない。
狩猟の配置 -6室の凶星-
狩猟とは、動物を狩ることだが、6室の凶星が表している。
例えば、私も月から見た6室にラーフが在住しており、その6室のラーフに木星や土星がトランジットした時にルアーを使って、巨大なヒラマサやブリなどの回遊魚を釣りたいという欲望に駆られた。
実際に海の近くに中古の家を買うことまでし、何度か海に出て、魚を釣ったりもしたが、一時期の熱は今では冷めて来ている。
これと同じ配置のパターンをAKBの前田敦子のチャートにも以前、見つけたことがある。
前田敦子は、釣りが趣味で、将来、マグロの一本釣りをしたいと夢を語っていたが、それはマハダシャーの木星をラグナとした場合に6室にラーフが在住しているからである。
(2021年7月24日付「元AKB前田敦子の離婚について -双子座ラグナに修正-」より)
そうした配置と同じものとして、東出昌大の月から見た6室支配で6室に在住する火星についても読解することが出来る。
通常、6室の火星とは敵を粉砕する配置であり、徹底的な暴力を表している。
だから猟銃を使って、鹿を殺して、肉を食うという行為につながる訳である。
通常、6室は、労働のハウスであり、そこに在住する凶星は、決して、高いカーストの仕事ではない。
家畜の屠殺の仕事なども、こうした配置に関係するかもしれないが、家畜の屠殺工場などの場所は通常、伏せられていて秘密とされている。
そうした職業に従事している人もそれを秘密にすることが多い。
そうした汚くて残酷な仕事は、低いカーストの人々に行なわせて、そのように処理された肉を富裕な人々はレストランで食している。
東出昌大は、そうした資本主義の仕組みに疑問を持ち、そして、自ら猟師として生きてみることを実践したのである。
そこには人間の本性に立ち返るとか、文明社会に頼らないで自然の中で自立するといった思想や哲学が垣間見られる。
アメリカの精神運動、スピリチャル思想、エコロジーなどの先駆けであるヘンリー・デイヴィッド・ソローによる『ウォールデン 森の生活』などにも通じる所がある。

クリティッカー
こうしたいくつかの手がかりを通じて、私は、東出昌大のラグナが、牡牛座ではないかと考えたが、更にナクシャトラは、クリティッカーではないかと考えている。
まず、クリティッカーは、カッターやナイフなど、鋭い刃物を象徴とし、細かく細分化したり、目標を期間を区切って計画的に段階的に実行する所がある。
孫正義やプリンセス天功のラグナがクリティッカーである為、そうしたクリティッカーの特徴については過去の記事の中で述べている。
(2025年9月17日付「プリンセス天功とホワイトライオン」より)

東出昌大が、狩猟生活に入ったのは、単なる一時的な気まぐれではなく、23歳のときに千松信也の『ぼくは猟師になった』を読んでこんな生き方があるのかと感銘し、28歳の時に狩猟免許を取得し、その後、有害鳥獣駆除の免許を取得し、猟友会にも加入するなど、段階的に計画的に着々と、目的を進めて来た結果である。
計画への道のりを期間を決めて細分化するというのは、クリティッカーの基本的な特徴である。
またクリティッカーは、過去の人間関係やしがらみをスパッと切断する力が凄まじいのである。
東出昌大は、最初の結婚で築いた人間関係をずるずると引きづるのではなく、すっぱりと断ち切っている。
その男性的な決断力が、クリティッカーの特徴である。
兄の存在とグルチャンダラヨーガ
東出昌大には兄が一人いるそうだが、11室支配の木星が11室で定座に在住している為、これは兄に恵まれる配置である。
但し、この木星にはラーフがコンジャンクトしており、グルチャンダラヨーガを形成している。
これは兄の性格、人格に問題があるかもしれないことを意味したり、血のつながりがない兄姉を意味するが、同時に東出昌大も伝統や権威に逆らったり、従わない性質を与えたかもしれない。
これで非常に興味深いのは、東出昌大が、『Winny』という映画で、プログラマー金子勇を演じたことである。
金子勇は、Peer to Peer(P2P)技術を用いたファイル共有ソフト(Winny)を開発した天才で、ITビジネス界を牽引する逸材だったが、警察は、著作権侵害の罪を擦り付けて、その才能を葬り去った。
この異端児という特徴と、社会の道徳(著作権による秩序)を破壊するとか、権力から潰されて社会から葬り去られるといった特徴が、東出昌大にピッタリである。
俳優は、自分の性格や人生と似た役を当てがわれるものだが、まさにそれは、東出昌大にも当てはまっている。
更なるラグナの検証

双子の女児の誕生
もう少し詳しくラグナの検証を行いたいと思うが、東出昌大は、2016年5月16日に双子の女児の誕生を発表している。

トランジットを見ると、土星は9室にアスペクトし、また逆行して、9室の支配星にアスペクトし、木星は獅子座から9室の支配星にアスペクトして、9室にダブルトランジットしている。
ダシャーは、水星/金星/金星期だが、水星は5室の支配星で、金星は月から見た5室の支配星で、ラグナから見た5室の支配星とコンジャンクトしている。

サプタムシャを見ると、水星は9室の支配星で、金星は5室の支配星である。
第3子の誕生

そして、第3子が、2017年11月上旬に誕生したが、木星は天秤座から5室の支配星にアスペクトし、土星は射手座から5室にアスペクトして、5室にダブルトランジットしていた。
(更に火星やラグナロードの金星も5室をトランジットし、ラーフ/ケートゥ軸も3-9軸を通過して9室に絡んでいたことには注目である)
ダシャーは、水星/金星/土星期だったが、水星と金星は、同じで、プラティアンタルダシャーの土星は9室の支配星である。
サプタムシャを見ても土星はラグナの支配星で、ラグナに在住している。
杏との離婚

そして、2020年8月1日に杏と離婚しているが、土星は12室の支配星とコンジャンクトし、木星は12室にアスペクトして、12室にダブルトランジットしている。
8室にケートゥがトランジットしていることは、杏との結婚生活に失望、幻滅していたことを意味し、また土星は逆行して8室にも掛かっており、8室にダブルトランジットも形成しているが、既に東出昌大には、別のパートナーがおり、関係はこじれて三角関係になっていた。
12室へのダブルトランジットは、7室から見ると6室である為、離婚を意味しているが、この場合、12室は隠遁のハウスでもある為、自分から身を引いて、相手から去っていくことを意味している。
これは、東出昌大が杏との結婚生活に失望して、身を引いたことを表している。

ダシャーは水星/月/水星期であり、アンタルダシャーの月は4室(幸福、家庭)を損失する3室の支配星で、土星、火星によって傷つけられている。
シュリK.N.ラオによれば、4-10軸も結婚にとって、重要なハウスである。
また2室支配の水星も火星、土星によって傷つけられており、結婚生活が問題が生じたかもしれない。
特に2室が傷ついている配置は、東出昌大の両親、家族が、杏をもてなすことが出来なかったり、東出昌大が十分に杏に経済的な保護を与えることが出来なかったか、あるいは、与えなかったかで、結婚生活に問題が生じたことを意味している。
猟師になることを夢見ていた男であるだけにお嬢様である杏とは全く結婚生活が上手くいかなかった可能性が高い。
所属事務所・ユマニテとの契約解消、以後、フリーランスへ

そして、もう一つ重要なエピソードとして、2022年2月15日に所属事務所・ユマニテが、東出昌大との契約更新を断念して、専属契約を解消したことが挙げられる。
この時、契約関係を表す1-7軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットし、契約関係の変化を表しており、また土星が6室にアスペクトし、木星が6室の支配星とコンジャンクトして、6室にもアスペクトして、6室(契約解消)にダブルトランジットしていたことが分かる。
水星/ラーフ/ラーフ期で、ラーフのディスポジターは11室支配の木星であるが、11室は6室から見た6室であり、6室の本質のハウスであり、契約解消を表していた。
2012年に第67回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞と第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞

俳優になって直ぐの2012年に新人賞を受賞しているが、土星は乙女座から11室と11室の支配星にアスペクトし、木星は牡羊座で逆行して、11室と11室の支配星に絡み、11室にダブルトランジットが生じている。
ダシャーは、土星/木星期であり、マハダシャーの土星のディスポジターは11室支配で11室に在住する木星であり、アンタルダシャーの木星は11室の支配星で、11室に在住している。

従って、強い11室の支配星の時期であり、この時期に賞を受賞することを表していた。
しかし、その後、水星期に入って、映画俳優として数々の作品に出演したが、特に受賞することはなかった。
これは水星が10室に在住しているだけで、11室との絡みがないからである。
むしろ、水星のディスポジターは、10室支配で8室に在住する土星である為、8-10の絡みで、水星期は、その後、仕事の中断をもたらしたのである。
再婚と第4子誕生

東出昌大は、2025年2月に再婚相手との間に第4子が誕生しているが、土星は5室の支配星とコンジャンクトし、木星は牡牛座から5室にアスペクトして、5室にダブルトランジットしていた。
またダシャーは、水星/木星/土星期だが、水星は5室の支配星で、木星は5室にアスペクトし、土星は9室の支配星である。

サプタムシャを見ると、水星は9室の支配星で、木星は9室にアスペクトし、土星はラグナの支配星で、ラグナに在住している。

再婚したのは、2024年8月1日で、トランジットを見ると、土星が水瓶座から7室にアスペクトし、木星がラグナから7室にアスペクトして、7室にダブルトランジットしている。

ダシャーは、水星/木星期であるが、出生図のラグナがクリティッカーの第2パダ~第4パダの場合、ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、山羊座から魚座の3通りである。
魚座ラグナであれば、水星は7室の支配星になり、木星はラグナの支配星になる為、このタイミングで再婚した理由が分かる。
また最初の結婚は、水星/ケートゥ/金星期だったが、ナヴァムシャにおいて、ケートゥのディスポジターは11、12室支配で3室に在住し、金星は3、8室支配で3室に在住している為、若干、問題があったことを表している。
11室の支配星が絡んでくることは社会的な認知という意味で、計算づくで、知名度の高い相手を選んでしまった可能性があるのと、また8室支配の金星期だったということは、相手が優位な立場におり、自分が囲われるような関係性だったことを意味している。
3室に在住していることの意味は、快楽を求めて、結婚したことを表している。
ここで1回目の結婚と2回目の結婚にだいぶ質的な違いが出て来ることを読み取れるが、実際、杏との結婚は、父親である渡辺謙の影が常につきまとう気が重いものであり、あたかも婿養子になったかのように渡辺家と結婚したかのような難しさがある。
家を捨てられない杏との結婚は、従属するような関係性であり、不自由なものである。
それと比べて、再婚した元女優・松本花林は、神経質な感じが一切なく、朗らかな印象で、ラグナに在住する木星が象徴するにふさわしい相手ではないかと思われるが、ダシャーの惑星の配置からもそれを物語っている。
父親との死別
東出昌大の父親は、日本料理の調理師であったが、東出がまだ19歳の若い時に亡くしている。
この時のダシャーは、土星/ラーフ期であり、父親の9室を父親のラグナとすると、土星は2室支配のマーラカで、12室に在住し、ラーフは3室に在住しているが、ディスポジターの木星は3、12室支配で3室に在住している。
マハダシャーもアンタルダシャーも12室に絡んでいるが、12室は、マーラカの次ぐらいの優先順位で、マーラカとなり得るハウスである。

通常、太陽が9室に在住するなど、惑星の表示体とハウスの表示体が重なる配置となった場合、ハウス・バーヴァ・ナスヤ(ハウス・バーバ・破壊)と呼び、父親にとっては良くない配置と言われる。
特に山羊座9室に太陽が在住する場合、そこを父親のラグナとすると、8室支配の太陽がラグナに在住する形になり、先天的、あるいは慢性的な健康上の問題を表す可能性がある。
そうしたことが重なって、父親は、若くして亡くなったようである。
このように見て来ると、明らかに東出昌大は牡牛座ラグナであり、またラグナはおそらく、クリティッカー第3パダで、ナヴァムシャのラグナは魚座である。
ナヴァムシャのラグナは結婚以外の事象で詳しく検討していない為、また後日に回したいが、おそらく、魚座ではないかと考えている。
今回は、12:00で作成したチャートがそのまま使える形になった。
つまり、東出昌大は、12:00前後に生まれているはずである。
今後の東出昌大について
今後は、2029年7月からケートゥ期、そして、2036年7月からは金星期になるが、ケートゥのディスポジターは5室支配で10室に在住しており、金星もラグナロードで、5室支配の水星と共に10室に在住している。
従って、今後も俳優として、息の長い活動を続けていくはずである。
ナヴァムシャのラグナを特定し、更にダシャムシャのラグナを特定した上で、今後のキャリア運を詳しく見ることが可能である。

(資料)
東出昌大、山での“とある”経験と後悔。「僕が失敗しなければ、あの子は苦しまずに済んだ」 2023.11.11 クイック・ジャパン・ウェブ (文=安里和哲 撮影=西村 満 編集=菅原史稀) 東出昌大、35歳。数々の映画やドラマに出演し、現代を代表する映画監督たちの作品にも多数出演してきた。 そんな彼は今、東京を離れ、山に暮らしている。猟師免許を持つ彼は、野生動物を撃ち、自ら捌き、それを食らう。完全な自給自足を目指して生活しながら、役者としても精力的に活動を続けている。 そんな東出が、出演する映画『コーポ・ア・コーポ』の宣伝のため山を降りてインタビューを受けてくれた。本作は大阪の安アパートに暮らす訳ありな住人たちの群像劇だ。それぞれの事情を抱えた住人たちは、それでも前を向いて生きている。一度しくじった東出にとって、この作品に対して思うところがあるのではないか。 そんな東出に、山での人間関係、狩りの厳しさ、都市生活の息苦しさなど、さまざまな話を聞いた。 山里で味わう、ナマの多様性 ──アウトドアな格好ですが、今日も山から直接来られたんですか? 東出 いや、東京には昨日のうちに来てて。今日は埼玉の実家から来ました。犬を飼い始めたので実家で預かってもらって。 ──2021年から山暮らしを始め、自給自足の生活を目指しているそうですね。なぜ、あのタイミングで東京を離れて移り住んだんですか。 東出 当時は選択肢がそれしかなかったです。東京で家を借りたら、なぜか週刊誌にすぐ住所がバレますし。張り込まれたら、あることないこと書かれる。コロナ禍にもし友人が家を訪ねてくれても「コロナなのにどんちゃん騒ぎ」と書かれるだろうなとか。 ──自由がない状態だった。 東出 東京はもう住めないなと思ったときに、以前から知り合いだった山に住む方に「ここなら誰も騒がねぇから来ていいよ」と言ってもらって。こうやって仕事のときだけ山を下りればいいし、リモートで打ち合わせもできるようになったし、意外と問題なかったですね。 ──誘いがあったんですね。じゃあ生活は孤独ではない? 東出 全然っ! 僕のところはありがたいことに、いろんな人が訪ねに来てくれるんです。僕の家のリビングが半分屋外みたいなところなので、本当にいろんな人が勝手に来る(笑)。 ブラジルのヤノマミ族も、シェルターみたいなところに住んでて、そこは共同生活なんですよね。で、排泄やセックスなど、プライベートなことをするときは森の中に入るらしくて。だから僕もひとりになりたいときはむしろ林に出てます。 ──山暮らしというと「仙人」や「隠居」を勝手にイメージしますが、人との交流はむしろ濃密なんですね。 東出 本当、みんなよく顔を出しに来てくれますよ。骨休めに来てくれたり、釣りの帰りに魚を分けてくれたり。獣やきのこを置いていく人もいる。マスコミの友達も遊びに来てくれます。 ──その出入り自由な感じは、まさに『コーポ・ア・コーポ』のようですね。 東出 そうですね。今回の映画では、いびつな人生を歩んできた人たちが、それでも孤独にならず、ボロアパートでゆるやかな人間関係を紡いでいます。 田舎に住むようになって、今までとは違う人とのつながりに恵まれて思ったことがあって。みんな仲よくなればなるほど、人っていびつなんだなと気づかされるんですよ。それはけっしてネガティブなことじゃない。本当は誰もがいびつなのに、都会ではみんな「ちゃんとした人」のように振る舞うじゃないですか。人のいびつさに気づけないくらい表面的な関わりしかなくて、人間関係が漂白された都市部は、逆にみんな生きづらいんじゃないかなと。 ──感覚的にはわかります。 東出 「多様性」といわれるようになって久しいけれど、いまだに抽象的で、思想的な範囲に留まっているように思います。人と人が出会って関係する、そういうナマの多様性はむしろ薄まっている。だからこそ『コーポ・ア・コーポ』のように、事情を抱えた人たちが互いに踏み込みすぎず、でも気にし合っている関係性はやはりいいですよね。 単独猟、後悔の一発 ──山での一日はどう過ごしてるんですか? 東出 狩りや薪割り、料理……まぁ生活ですよね。今、牡鹿の繁殖期で、「フィーヨー」という鳴き声が山に響くんです。「俺はこの山にいるぞ」と存在を誇示する声なんですが、先日はその声で飛び起きて、鉄砲を担いで探しに出ました。 ──鳴き声を頼りに鹿を探す? 東出 いや、鹿笛を吹いておびき寄せるんです。「俺の縄張りで何してるんだ」と、寄ってきたところを待ち伏せて、狙い撃つ。これを「コール猟」と言います。 鹿笛におびき寄せられた牡鹿を視界に捉えるため開けたところに出ると、すでにメスが2匹いたので、狙いをその牝鹿たちに切り替えました。 距離80(メートル)、僕に気づかず草を食(は)んでいる2匹に気づかれないよう、10、20、30と静かに距離を詰める。距離50で、スコープが鹿の上半身を捉えた。片膝を立ててしゃがむ「膝射」の構えで、右の牝鹿をバーンと撃つ。しかし、どちらも逃げてしまった。 ──弾が外れた? 東出 いや、確実に当たったんです。その証拠に右の子は撃たれた瞬間、ぴょんと跳ねて視界から消えた。一方、左の子は銃声が聞こえてから動き出したために、逃げるのがワンテンポ遅れていたんです。もし右の子に弾が当たっていなかったら……。 ──2頭とも同時に逃げ出していた。 東出 そうです。だから絶対に右の子は撃たれている。鹿たちの背後は崖で、その谷底に落ちて倒れているだろうと思い、駆け下りて探しました。でも見つからない。しかもそこの足場が悪くて、転けて頭を打ったんです。脳しんとうになってフラつきましたが、早く鹿を見つけて血抜きしないと肉がまずくなると思い、探しつづけました。そういうときってアドレナリンが出て頭の痛みも感じないんですよね。 5分くらい探したところで、ふと、谷底から見上げたら、草原のところに白いお尻が見えた。僕が騒がしく探し回っても、そこにいるということはきっと手負いの鹿だなと思い、再び撃つとようやく倒れた。腹を捌いたら、1発目が肝臓と胃をかすめていたのがわかりました。弾はバイタル、つまり心臓から外れていた。後悔しましたね。 ──後悔、ですか。 東出 僕がちゃんと当てていれば、あの子は即死できたんです。僕のミスのせいで撃たれてから5分間も苦しませてしまった。「距離50のとき、スコープの倍率を4倍から8倍にすればよかった」「首を狙えばよかった」「そもそも右と左、どっちの鹿を撃つか迷いがあった」そんな考えが巡りました。僕が失敗しなければ、あの子は苦しまずに済んだ。そう思うとやりきれないですよね。 都市では生を実感できない ──東出さんの脳しんとうは大丈夫でしたか。 東出 それからしばらくは頭痛がひどかったですね、今もまだたんこぶがあります。 ──危険と隣り合わせの生活と、役者業の両立は大変じゃないですか。 東出 幸いまだ大きなケガはしたことがないんですけど、たしかにそうですね。実際、来年大きな仕事が決まったので、狩猟はちょっと控えようかなと迷っています。ただ、セーブして何もしなくなるのは違うなとも思ってて。 ──葛藤があるんですね。 東出 映画やドラマの制作は、責任があるのでまっとうしなくちゃいけない。でも責任が負担となり、生活が不自由になるのは違うと思うんです。山に来る前、仕事が忙しかったときは、本当にいろいろな制約がありました。いろんなことを制限される不自由な暮らしの中で、「生きるってなんだ」「自分はいったいなんなんだ」と、ぐるぐる考えていました。でも今、山で過ごしている時間は本当に充実している。「俺は今、生きている」と思えるんです。 ──自然の中で過ごす時間に、東出さんは生を実感できる。 東出 そうですね。夕方に獲った動物は、日が暮れる前に山から下ろさなくちゃいけない。そうやって必死になってるときには特に生きてるなと思います。息も絶え絶えで、全身の血が沸騰して、心臓が爆発しそうになる。あの瞬間にしか味わえない満足感があるんですよ。 都市の生活はたしかに便利で安心安全です。でも、その快適さを守るためのしがらみや約束事が多くて。それにがんじがらめになると、生きてるって思えないんです。 ──山暮らしを通して都市の生きづらさがより鮮明に見えてきた。 東出 生きやすいと感じるためには、取り決めから解放されなくちゃいけない。普通は人間関係でもルールが多いですよね。たとえば、誰かが家に訪ねてきたときは、ちゃんともてなさなくちゃいけない。逆に訪ねたときも、人の家では気を遣わなくちゃいけない。でも、山だったら互いに気兼ねなく過ごしていいんです。僕の家で勝手に休んでくれていいし、僕が作っておいたご飯を勝手に食器によそって食べてくれてもいい。寝たければ寝てもいいし。そういうのって、普通は「わがまま」とか言われるけど、山では「自由」と呼ばれるんです。 ──なるほど。 東出 街には決まり事がすごく多いですよね。公園なのにボール遊びもできないなんて意味がわからないんだけど、みんなの安心安全を求めるとそうなってしまう。でも、山には決まり事が一切なくて、好きに過ごしていいんです。そういう自由な場所でしか、人は生きている実感を得られないんじゃないかな。(略) |
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