OpenAIのサム・アルトマンは、プログラミングの天才というよりも、むしろ、資金を調達して、その資金で、数々の才能あるスタートアップに投資する能力に優れているようである。
長らくサム・アルトマンの人物像についての理解が進んでいなかったが、最近、NewsPicksの番組などを見て、サム・アルトマンが資金調達の天才であることが分かって来た。
技術的理解や起業経験も持っているが、技術そのものよりも「資金・組織・戦略」に優れており、「資金を動かして成長を実現する天才」という評価が強いようである。
個人として、数百社に及ぶスタートアップに投資しており、その全てにおいて成功している訳ではないが、ブログ等で、「エンジェル投資において、下方リスク(損失)ではなく上方リターン(×数百倍)を意識すべきだ」という投資観を語っている。
失敗を恐れずにどんどん投資していくべきという考え方なのである。
こうしたサム・アルトマンが、シリコンバレーのテクノロジー企業を牽引していることは間違いない。
例えば、最近、OpenAIを中心とした循環取引ということが話題になっている。
まず、OpenAIが、NVIDIAから15兆円の投資を引き出し、OpenAIは、約45兆円で、Oracleにデータセンターを発注し、OracleがNVIDIAに数千億円のチップを発注している。
NVIDIAは、OpenAIに15兆円投資しても、結局、巡り巡って、自分の所に売り上げに還元される仕組みになっている。
そうして150兆円ぐらいのお金が、こうした企業群でグルグルと循環しているだけである。
今やOpenAIが、倒れたら、シリコンバレーのテクノロジー企業全体に影響が及ぶほどの経済規模になってしまっている。
こうした巨額の資金を動かす才能が、サム・アルトマンの才能であって、プログラマーの才能がある訳ではない。
最近、Astrodatabankを確認したら、サム・アルトマンの出生時間が、「1985年4月22日 5:00 イリノイ州シカゴ」と判明していた。
Rodden Rating(ロッデン評価)は、Aで、かなり信頼できるデータである。
ラグナが牡羊座のアシュヴィニーで、性格的に明朗で陽気だが、ビジネスとなると、冷徹な判断を下すドライさ、合理性も備えている。
例えば、OpenAIは、非営利事業として始まったが、結局、マイクロソフトから100兆円という巨額の資金を受け入れることに決定したことなどにもそれが垣間見える。
目標達成の為に場合によっては、共同事業者や同業者たちから非難されようとも、合理的にそうした意思決定を下すことになる。
5室支配の太陽がラグナで高揚し、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、逆行の土星のアスペクトを受けている配置が、技術の知識を持っている配置である。
しかし、取り立ててそうした配置が、プログラミングスキルなど技術における究めて優秀な才能をもたらしたとは考えにくい。
土星が強い敵対星位に在住し、水星が減衰する配置からも、技術について取り立てて強い才能を持ってはいなかったことが明らかである。
しかし、太陽はラグナで高揚しており、これが広い包括的なビジョンを与えたり、政府との連携で、事業を進める才能として現れているのは間違いないように思われる。
出費の12室に在住する水星と金星を見ると、サム・アルトマンが、スタートアップに気前よく投資することが見えて来る。
水星は減衰している為、財務状況やバランスシートを詳しく検討しての投資というよりも直感的な好き、嫌いの感性で、投資をしてしまうようにも見える。
そして、それはもう返金を求めない投資のようにも思えるが、月ラグナから見ると、水星は2、5室の支配星で、ラグナロードの金星と11室で、1-2、1-5のラージャヨーガを形成している為、多くの投資した資金は戻ってこないこともあるが、中には、大きく成長して、巨額のリターンをもたらす投資もあるように見える。
5-11軸で形成されるダナヨーガは、強力な富のヨーガである。
2つの減衰惑星と3つの高揚惑星
まず、率直に言って、サム・アルトマンのチャートは、非凡なチャートであることは間違いない。
3、6室支配の水星は12室で減衰し、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果を発揮すると同時に高揚する金星とコンジャンクトすることで、ニーチャバンガラージャヨーガを形成し、更に6室の支配星が12室に在住することによって、6-12のヴィーパリータラージャヨーガを形成している。
巨額の借金をしてもいつの間にか、それが帳消しになったり、免除されたりする配置である。
そして、4室支配の月が2室で高揚し、ラグナロードで8室支配の火星とコンジャンクトする配置が見られる。
1-4のラージャヨーガを企業の2室で形成しており、月と火星のコンビネーションは、チャンドラマンガラヨーガで、富をもたらすコンビネーションである。
スピーチの2室に在住している為、投資家に対して、アグレッシブにプレゼンすることができ、投資行為を促すことが出来るのである。
火星は10、11室支配で8室に在住する土星と相互アスペクトして、1-10、1-11のダナヨーガを形成している。
こうした2-8軸で成立するダナヨーガは、棚から牡丹餅的であり、銀行や資産家、株式市場から資金調達する人によく見られる。
他人のお金(8室:7室からみた2室)を使って、上手く活動を進める人によく見られる配置である。
木星は9、12室支配で10室で減衰しているが、ディスポジターの土星がアスペクトバックして、ここでもニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
この木星は、AIについての啓蒙をする教師としての配置である。
ナヴァムシャ
ナヴァムシャではまた2-8軸における顕著なダナヨーガを確認できる。
7、10室支配の木星が2室で高揚し、9室支配の土星とコンジャンクトして、7-9、9-10のラージャヨーガを形成している。
そして2室支配の月は、9室支配の土星と2-8軸で、星座交換して、2-9の強力なダナヨーガを形成している。
このダナヨーガには土星の8室の支配星としての側面も加わり、しかも2室支配の月も9室支配の土星も星座交換するだけでなく、自室にアスペクトバックして強力である。
月と木星はそれ以外にケンドラの位置関係にあってガージャケーサリヨーガを形成している。
ダシャムシャ
そして、更に言えば、その同じ配置が、ダシャムシャでも繰り返されており、2-8軸で、2室支配の月と9室支配の土星が、星座交換して2-9のダナヨーガを形成し、それらは定座にアスペクトバックして強く、8室の支配星も絡み、8室の定座にアスペクトバックする為、強い8室を演出している。
このように出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャにおける月と土星の相互アスペクトや星座交換による強力なダナヨーガが、サム・アルトマンの資金調達能力である。
2室は起業のハウスでもある為、その資金を使って、起業をし、あるいは、また起業をするスタートアップに投資して、不労所得という形のリターンを挙げているのである。
その他
その他にサム・アルトマンは、金星の配置が極めて強いことも起業家としてのカリスマや創造性に強く発揮されていると思われる。
ダシャムシャでは、木星と金星が10室で、マラヴィアヨーガやハンサヨーガを形成し、減衰する水星との間で、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
水星、木星、金星は、10室ケンドラに在住し、しかも木星は定座以上の強さがあって、芸術、学問の神が司るサラスヴァティーヨーガが形成されている。
これが、AIを通じて、人間の芸術性を開花させ、人間の教育を根本から変えてしまう強い力を発揮する配置である。
ナヴァムシャでも金星は5室でムーラトリコーナの座にあり、月から見て、5、10室支配のヨーガカラカで、10室でマラヴィアヨーガを形成している。
マハダシャー木星期へ
2023年7月7日からサムアルトマンはマハダシャー木星期へと移行し、そのAI事業を力強く推進すると共に木星のディスポジターである土星は、2-8軸で、強力なラージャヨーガを形成している。
木星はナヴァムシャでもダシャムシャでも強く、出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャで、10室に関わって、AIが変える未来の世界について、人々に広く啓蒙する役割を担っている。
木星期はまだ始まったばかりであり、2039年まで続く、その後も土星期が続き、土星期は2058年まで続くが、2-8軸で強力なダナヨーガを形成する土星は、現在の混乱した状況を乗り越えた2030年以降もAIによる人類社会の変容を強力に推進していくものと思われる。
|
【サム・アルトマン 資金調達の実績・エピソード】 1. Loopt 時代(2005–2012) 2005年: スタンフォード在学中に位置情報アプリ「Loopt」を創業。 資金調達: Sequoia Capital などから約3000万ドルを調達。 2012年: Loopt を Green Dot Corporation に約4300万ドルで売却。 → 若くして大規模な資金調達とエグジットを経験。 2. Y Combinator 社長として(2014–2019) 2014年: Paul Graham から引き継ぎ、Y Combinator 社長に就任。 就任後の実績: YC ファンドを拡大し、1社あたりの投資額を10倍以上に増加。 YC 支援企業の総資産価値を数百億ドル規模に引き上げる。 「YC Continuity Fund」(後期投資用ファンド)を設立し、10億ドル以上を運用。 → 自身が資金を集め、それを他社へ再配分する仕組みを構築。 3. 個人投資家としての活動(2010年代〜) 投資対象: Airbnb, Stripe, Reddit, Pinterest, Asana, Instacart などに初期出資。 自身の個人ポートフォリオは400社以上(推定)。 投資哲学: 「10社中9社が失敗しても、1社が1000倍成長すれば良い」と公言。 実際にStripe などが巨大企業に成長。 → 卓越したリスクテイクと、長期的な視点での資本形成能力。 4. OpenAI 設立と巨額調達(2015–現在) 2015年: Elon Musk らと共に OpenAI を設立。 創設時に10億ドル規模の資金をコミット(非営利として開始)。 2019年: Microsoft から 10億ドルの出資を獲得。 OpenAI LP という「営利部門」を新設し、柔軟な資金調達を実現。 2023年〜2024年: Microsoft との提携を拡大し、総額130億ドル以上の投資を確保。 Valuation(企業価値)は約860億ドル(2024年時点)と報道。 → プログラマーではなく、「AI革命を推進する資金構造を作った人物」として評価。 5. 核融合企業 Helion Energy への大型投資(2021–現在) 2021年: Helion Energy に対して 約5億ドルのシリーズE投資を主導。 2023年: Microsoft と Helion の電力供給契約(世界初の商用核融合電力供給)を仲介。 → 未来エネルギー領域での「戦略的資本家」としても影響力。 6. Worldcoin とグローバル資金網(2021–) 2021年: 生体認証+仮想通貨プロジェクト「Worldcoin」共同創設。 a16z、Khosla Ventures などから約2億ドルを調達。 ブロックチェーン分野でも、資金・ネットワークを国際的に展開。 7. 総評:資金調達の天才たるゆえん 自身でコーディングよりも、資金の流れを設計・交渉・確保する能力が抜群。 投資家・政府・企業を巻き込む交渉力と信頼構築力を持つ。 技術分野を「金とネットワークで加速させる」実践者。 その結果、OpenAI や Helion のように“資金から未来を創る”モデルを確立。 (ChatGPT5により作成) |
コメント