米大統領選だが、ドナルド・トランプが当選確実の情勢である。
トランプ氏が当選確実、ハリス氏破る…白人労働者層中心に支持広げる 2024/11/06 20:08 讀賣新聞オンライン 【ワシントン=田島大志】米大統領選は5日、投開票が行われた。米メディアによると、返り咲きを目指した共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が当選を確実にした。民主党候補のカマラ・ハリス副大統領(60)は女性初の米大統領を目指したが、及ばなかった。 トランプ氏は激戦州で健闘し、全米50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人538人のうち、過半数の270人以上の獲得を固めた。 トランプ氏は、2023年3月に不倫の口止め料を不正に処理したとするニューヨーク州法違反で米大統領経験者として初めて起訴された。同年8月には、自らの支持者が21年に引き起こした米議会占拠事件に絡んでも起訴され、4件の刑事事件を抱えながらの異例の選挙戦に臨んだ。 今年7月には、ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会で演説中に銃撃を受け、耳にけがを負った。この銃撃を含め、2度の暗殺未遂事件に巻き込まれた。 選挙戦では、不法移民やインフレ(物価上昇)の問題を中心に厳しい政権批判を繰り広げ、ハリス氏を攻撃した。スローガンの「米国を再び偉大に」の頭文字から「MAGA(マガ)」と呼ばれる中核支持層は健在で、白人労働者層を中心に支持を広げた。 |
今年の米大統領選の当選者を予測することへの熱狂は、既に今年2024年の3月頃、私の中では終わっていた。
2024年3月9日付の記事『もしトラ問題について考える -ドナルド・トランプが2024年大統領選に勝利する可能性を再考する- その4 最終結論』の中で、ドナルド・トランプが当選すると予想し、この最終結論で、FIXしていた。(但し、この最終結論に辿り着くまでに紆余曲折している)
その為、それ以降、トランプが大統領に当選するかを再考する必要に駆られたことはなく、今年の夏頃、ハリス旋風が巻き起こっていた時も特に動揺しなかった。
まず、トランプとバイデンの戦いの局面で、バイデンはマハダシャー土星期になって、行き詰まりの状況に陥ると予想したが、まさか大統領選から撤退するとまでは考えていなかった。
バイデンのD60において、ラグナ、月から見て、7、8室支配の土星が、中断や行き詰まりを表す8室に在住していたからである。
撤退とは、言い換えれば、行き詰まり状態のことであり、撤退するという決断の前に認知症問題で、身内の共和党内で撤退を促す声が拡大していき、行き詰まりの状態に陥っていた結果としての撤退である。
2024年3月9日付『もしトラ問題について考える ~ その3』の中で、以下のように言及した。
バイデンが撤退を表明したのは、2024年7月21日であり、3月の時点は、まだバイデンが撤退を表明するかなり前である。
この土星の配置が、バイデンに敗北をもたらすと考えたが、実際は、バイデンが撤退という形で、トランプに敗北したのである。
そして、バイデンが撤退して、ドナルド・トランプ対カマラ・ハリスの局面になってから、2024年8月9日付の『カマラ・ハリスは大統領になれない -カマラ・ハリスの敗北を予測する-』の中で、カマラ・ハリスが大統領に当選できないと予測した。
まず基本的な所で、カマラ・ハリスは大統領選の終盤で、木星が双子座ラグナから見て12室をトランジットするのである。
一方で、ドナルド・トランプは、10室である。
トランジットは、どう考えても獅子座ラグナのトランプの方に優位な位置に見える。
それは最も基本的な所であるが、カマラ・ハリスのチャートをダシャーとトランジットの観点から検討し、大統領になれないと予測した。
ここではそのロジックを繰り返さないが、興味がある方は、以前の記事『カマラ・ハリスは大統領になれない -カマラ・ハリスの敗北を予測する-』を見返して頂きたい。
そこでは、カマラ・ハリスが勝てないと予測することはそれ程、難しくなかった。
一方で、ドナルド・トランプのチャートでは、大統領選の終わる頃からの木星/金星→太陽→月といったアンタルダシャーの推移は、どう考えても大統領職に就いているとしか考えられなかった。
ここで思い返すのは、2016年にトランプが最初に大統領に当選した時、この時もトランプが当選すると予想したが、実際、ラーフ/火星期に当選し、木星/木星期に大統領に就任した。
木星期に大統領職への就任をもたらしたのは、ダシャムシャ(D10)で、3、6室支配の木星が4室で減衰し、ディスポジターの土星と星座交換して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果と、ニーチャバンガ・ラージャヨーガを発揮したからだと考えた。
従って、次の2020年の大統領選でも、この木星のパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果と、ニーチャバンガ・ラージャヨーガが働いて、トランプが再選すると予想したが、それは外してしまった。
しかし、考えてみると、2020年からのバイデン政権の4年間において、トランプはあたかも真の大統領ででもあるかのように政治集会などを通じて、次の大統領選に着々と備えていた。
つまり、この木星がもたらすラージャヨーガの効果は、一時的に中断しただけであり、まだこの先に発現する余地があったのである。
明らかにダシャムシャ(D10)で、3、6室支配で4室で減衰する木星が、アメリカ大統領史上、稀に見る不道徳な大統領として、王座(4室)に就くことを表していた。
やはり、この配置が効果を発揮したのであり、そして、今回の2024年の米大統領選でも効果を発揮したのである。
振り返ってみると、そのようなことが明らかであり、やはり、チャートや惑星配置は嘘をつかないことを明らかにしている。
予測が外れるのは、ただ私たちのスキルが足りないだけである。
このようにドナルド・トランプの当選に関しては、前回の2020年の大統領選の失敗も経験したことで、全く予想に関しては、ニュートラルな立場で臨んだ。
トランプが勝って欲しいという想いもなく、ただバイデンとトランプのどちらが勝つかを、メディアの報道などの先入観を一切排除して、全くチャート上に現れているロジックのみによって判断した。
その結果、トランプが当選すると予想した。
そして、それが実際、的中したことには、静かな満足感を感じる。
この結果の予想は、ジョー・バイデンとドナルド・トランプとカマラ・ハリスのチャートをそれぞれ個別に吟味検討した結果であり、ジョー・バイデンは行き詰まりに陥り、カマラ・ハリスは敗北し、ドナルド・トランプは大統領に当選しているとしか考えられないという結果から導き出した結論である。
そして、これはウクライナのゼレンスキー大統領のチャートやプーチンのチャートを比較検討した時にも、その手掛かりが得られた。
それは、2024年2月28日付の『ウクライナ戦争終結の時期について -ゼレンスキー大統領のチャートをチャラダシャーで読む-』の中でも書いたが、ゼレンスキー大統領のチャートをチャラダシャーで検討すると、米大統領選の結果が出た直後に戦争を止めるような配置が見られたからである。
このロジックに興味がある方は、是非、『ウクライナ戦争終結の時期について -ゼレンスキー大統領のチャートをチャラダシャーで読む-』を見返して見て頂きたい。
ゼレンスキーにとって必ずしも悪くない配置が現れており、そして、プーチンはチャラダシャーで行き詰まりや失脚の配置が見られる。
プーチンは、国内の反体制勢力から権力の座から引きずり降ろされない為には、戦争し続けなければならないのだが、その戦争も、もう継続が不可能になりつつある。
前線に北朝鮮からの兵士を投入したことにその末期症状が現れている。
しかし、そうは言っても、ドナルド・トランプ当選により、ウクライナ戦争で、トランプがプーチンに有利な条件で、停戦協定を推し進め、ウクライナに領土の割譲を迫るという、恐れていた最悪のシナリオが動き出しそうである。
これは以前から予想していたが、やはり、その通りになりそうである。
とにかく米大統領選の結果が出る頃に戦争状態が終わるような兆候が、ゼレンスキーのチャートなどから読み取れた為、それで、ドナルド・トランプが当選するという予測も立てることが出来た。
もしカマラ・ハリスが当選したら、ウクライナ戦争は継続路線になるからである。
しかし、以前から書いているようにアメリカの建国図から、ドナルド・トランプが当選した直後にアメリカの株式市場が暴落し、恐慌に突入すると予測している。
そして、以前、2024年2月25日付の『2024年どうなるか? -歴史の転換点-』の中で、私は台湾有事がないと書いたが、実はそれは間違っていたと考えている。
これまでコツコツと積み重ねてきたマンデン図の検討などを通じて、今後世界がどうなっていくかということを最近、考えているが、それについて詳しくは、現在、いくつか企画している『2025年の日本と世界』と題するセミナー(講演)の中で明らかにしたいと考えている。
今回のドナルド・トランプ当選で確信したことは、ジョーティッシュによる未来予測は、正しいラグナを使って、正しい手順を踏んで、ロジックを検討し、ミスやへまをしなければ、当たるということである。
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