日本の円安が止まらない。
先日、2024年4月29日に一ドル160円に到達して、連休中に日銀の為替介入が入ったのか、その後、急激に円高に揺れ動き、1ドル154円ぐらいまで戻した。
しかし、その後、再び、また1ドル155.78 円まで円安に揺れ動いている。
日本の円が、安くなれば安くなるほど、外国の資産家に日本の資源、人材、会社の株式などが安く買い叩かれる。
このことは日本人にとって大変な屈辱であり、我々の預貯金が、どんどん目減りしていく。
日本の輸出大企業は、莫大な利益を叩き上げているようである。
例えば、豊田自動車は、営業利益が5兆円超えたと報じている。
今まで3兆円ぐらいの営業利益はあったが、それを大きく上回る利益だというが、これは円安による為替差益によるものが大きいと思う。
3兆円から5兆円に営業利益が上がったということは、それだけ、日本の円安が凄まじく進行していることを意味している。
インフレがじわじわと進行しており、ただそれでも外国人にとっては日本の価格は安いらしく、日本の商店が外国人向けの価格を設定し始めており、発展途上国のように二重価格を設定したらどうかという意見も出始めている。
日銀の為替介入は、どれくらい可能かという話であるが、日銀の2024年4月末の外貨準備高は1兆2789億ドル(約200兆円)だったが、5月9日の外貨準備高は、116億ドル(約1・8兆円)減ったそうである。
つまり、2024年4月29日に1ドル160円に達したので、あわてて日銀が為替介入して、それに1.8兆円使ったと計算したが、実際には、大型連休の間に日銀は、2度にわたり計8兆円規模の円買い・ドル売りの為替介入を行ったとする専門家の見方がある。
海外の機関投資家は、日本が財政赤字が大きいため、金利を上げると、国債の利払い費が巨額になる為、金利を上げることが出来ないと見ている。
また金利を上げると、日本の国内企業の資金調達が難しくなり、経済が更に冷え込んでしまう。
日銀には、打つ手なしとみて、円売り/ドル買いを行なっている。
政府・日銀が「円買い・ドル売り」介入、あと何回可能? 市場は「全弾撃ち尽くし」タマ切れに警戒 2024.5/9 15:30 zakzak by 夕刊フジ 政府・日銀は4月29日と5月2日に円買い・ドル売りの市場介入を実施。一時1ドル=160円台の円安水準が153円まで円高に動き、効果は大きかった。しかし、市場介入で売れるドルには限りがある。政府・日銀の「全弾撃ち尽くし」が見えてくれば円売り攻勢がさらに強まり、日本円の価値がさらに失われかねない。 日本政府・日銀は円を無限に増やせるので、円売り介入なら理屈上はいくらでも続けられる。ところが手持ちのドルを売る円買い介入には大きな制約がある。 外資系証券の幹部は説明する。「日本の外貨準備は3月末でざっと200兆円。外貨預金と売却が容易なドル建て短期国債で合計50兆円はあるようです。4月29日と5月2日の介入で合計約9兆円使ったとしても、いつでも出動可能な資金は40兆円は残っています。単純計算で1回5兆円として、あと8回は円売り介入が可能です」 もっとも、市場介入で円安が止まる保証はない。政府要人らの口先介入も効力が薄く、通貨防衛のために日銀が追加利上げを急ぐ可能性が高まっている。 |
日銀が為替介入する為の資金は、あと40兆円残っており、8回ぐらいは介入できるが、更に売り込まれると、もう何も打つ手がなくなってしまう。
そうなると、1ドル160円を突破した後は、1ドル200円ぐらいまで一気に円安が進むという見方もある。
そうすると、我々の預貯金が、半分に目減りしてしまう。
日本人は、今でさえそうだが、国際基準から見たら非常に安い価格であるにも関わらず、生活が厳しいことから、海外旅行などには当然行けず、日本の資源、人材、会社の株式、不動産などは皆、外国人のものになってしまう。
自分たちの国なのにその資源が全て外国人のものになってしまうのだ。
つまり、その状態は奴隷以外の何物でもない。
しかし、そうした状況もアメリカが経済崩壊してくれれば、少しは変わるかもしれない。
今はアメリカの金利が高く、世界のマネーがアメリカに還流しているからである。
アメリカは、株式市場も好調で、株高が続いている。
ただ、いつアメリカが崩壊するかと今か今かと待ちわびているが、中々起こる気配がない。
アメリカの建国図を見ると、今はラーフ/土星期(2023年11月20日~2026年9月26日)であり、土星のアンタルダシャーが訪れている為、ラーフ/土星期の間のどこかのタイミングで経済崩壊するのは間違いないと思っている。(※アメリカは過去において、マハダシャー土星期に突入する直前から世界恐慌(1929年10月24日~)に入っている為)
それでは、それはいつなのかだが、土星が魚座に移動してからの可能性を考え始めた。
というよりもそう考えた方が合理的である。
アメリカの建国図の双子座11室には太陽、木星、金星、火星などが惑星集中しているが、これはアメリカのエスタブリッシュメント、すなわち、ウォール街の金融資本家、多国籍企業の経営者、メディア、芸能関係者(大手新聞社、ハリウッド)、ワシントンの政治エリートなどを表わしている。
(アメリカが分断しているというのは、これらの東部のエリート層と、中西部や南部の白人労働者階級に巨大な経済格差が生じてることを指している。)
私は2020年にこのアメリカのウォール街やエスタブリッシュメントを象徴する双子座から見た8室山羊座に土星がトランジットしたタイミングで、株式市場の暴落が起こると予想したら、それは的中した。
8室は中断、停滞、行き詰まりのハウスであり、カタストロフィー(破局)を表わしている。
国家で言えば、財政破綻、会社で言えば、倒産のような状態である。
(株)マガジンハウス 年末占い特集号(2019/12/18発売)にて、2020年の日本の経済状況、世界情勢の予測についての取材に応じた際、株式市場の暴落が起こると予想したら、あまり不吉なことは記事に出来ないと言われて、それを書くのは断念されたが、しかし、実際、そのロジックは当たっていたのである。
この時の状況を思い出す為には、「2020年の株価大暴落」で検索すると情報が得られる。
それは、実際、コロナ大恐慌という形で訪れ、アメリカは、約4.6兆ドル(約625兆円)の財政出動を行った。
占星術では、何を表示体にするかの判断が最も重要である。
この双子座をアメリカのウォール街(株式市場)の金融資本家と、その資金に依存する多国籍企業の経営者、メディア、芸能関係者(大手新聞社、ハリウッド)、ワシントンの政治エリートと見なす考え方は、一応、機能しているのではないかと思われる。
そうすると、2024年5月2日にトランジットの木星が、この双子座から見た12室(損失)に移動したことは重要である。
そして、更に土星が、2025年3月30日に魚座に移動すると、土星が魚座から牡牛座にアスペクトする為、双子座から見た12室(損失)にダブルトランジットが生じる。
おそらく、アメリカの経済崩壊はそのタイミングなのであり、私は2024年の米大統領選で、ドナルド・トランプが勝利すると予想しているが、トランプが大統領に就任して、まもなく、経済崩壊が始まるのである。(トランプの当選はファンダメンタルの大転換に相当する)
バイデンは、最近、更に認知症問題が進行したのか、2024年4月17日にピッツバーグで、第2次世界大戦中にニューギニア島上空で搭乗機が撃墜され、消息を絶ったおじが食人部族の犠牲になったとする奇妙な話をし始めて、側近たちが、不安げな顔つきで、その様子を見守るシーンがあった。
バイデン氏また記憶違い ニューギニア島で撃墜されたおじ「人食い部族の犠牲」 2024/4/19 06:24 産経新聞 バイデン米大統領(81)は17日、第2次大戦でおじが搭乗した軍用機が「ニューギニア島で撃墜され、遺体は発見されなかった。ニューギニアには人食い部族がたくさんいたからだ」と述べ、食人の犠牲になったとの見方を示した。だが米軍の公式記録は機体が島近くの海上に墜落したとしており、人食い部族への言及もなかった。バイデン氏の記憶違いだとみられる。 故郷の東部ペンシルベニア州スクラントンで戦没者慰霊碑を訪れた後、近くの空港で記者団に語った。バイデン氏は史上最高齢の米大統領で、思い違いや言い間違えが多く、記憶力の衰えが指摘されている。11月の大統領選で対決するトランプ前大統領(77)が攻撃材料にしそうだ。 ジャンピエール大統領報道官は18日、フィネガン氏の最期を記した米軍の記録が正しかったとの見方を示し、バイデン氏は慰霊碑を訪問した直後で「非常に感情が高ぶっていた」と弁明した。(共同) |
また全米の学生たちが、イスラエルによるパレスチナ侵攻を支持する政府に対してデモ活動を行っており、そのことがバイデンの再選に対しての逆風となる可能性が出て来ている。
2025年のアメリカの新月図
2025年の新月図をアメリカの建国地、ペンシルベニア州フィラデルフィアで作成すると、魚座1室に惑星集中しており、通常、この1室に惑星集中する場合、国家としての新たなアイデンティティーや再スタートを表わしていると考えられる。
また11、12室支配の土星が12室に在住しており、アメリカの利得や外交関係、他国からの評価の損失を表わしている。
また新月図を見る際にアメリカの建国図のラグナを使用するという考え方もあるが、その場合、獅子座ラグナから見ると、8室に惑星集中しており、アメリカの国家としての大混乱や行き詰まり状態を表わしている。
2025年の新月図では、土星は水瓶座の29°58’にあり、その翌日から土星は魚座に移動する為、これは既に魚座に移動していると見なしてよい度数である。
そうすると、双子座(ウォール街及び、エスタブリッシュメント)から見た12室(損失)に土星と木星によるダブルトランジットが生じており、株式市場の崩壊を表わしているのではないかと思われる。
双子座から見て、8室支配の土星が10室をトランジットし、8-10の絡みが出来て、木星のアスペクトがないことを見ると、双子座にとっては、仕事の中断、行為や地位の中断を表わしており、大変な時期であることを物語っている。
そうしたことで、アメリカの経済は2024年中は何とか持ちこたえて、2025年に新しい大統領(ドナルド・トランプであると予想される)が、就任した直後に崩壊する可能性が高い。
その時は、まだラーフ/土星期の真っ只中である。
その時、マハダシャーロードのラーフやアンタルダシャーロードの土星が、アメリカ建国図の8室(破局、倒産、財政破綻)をトランジットして、土星は、6室支配で2室に在住して、アメリカの財政破綻を意味する出生の土星にアスペクトし、木星も牡牛座からアスペクトして傷ついた2室にダブルトランジットが生じる。(おそらくこれがアメリカの財政破綻、経済崩壊を意味している)
その状況が来れば、それは米ドル基軸通貨体制の終わりを意味し、ドルが暴落して、日本の円安への流れも止まるかもしれない。
だから1ドル160円に迫る円安の中で、日本人としては、これからどうなるのか不安な状況が続いており、日銀の為替介入もあと8回しか出来ないという打つ手なしの状況ではあるが、その時が来るのを何とか凌いでいくしかない状況である。
ただ日本の今の円安は、日本の労働人口の減少などからなる経済力を反映しているものなら、円安は止まらない可能性もある。
日本の建国図では、ケートゥ期は2029年12月まで続いていく為、その時までは良くならないかもしれない。
2029年12月からのマハダシャー金星期では金星は、出生図、ナヴァムシャでケンドラで高揚し、ダナヨーガを形成しており、経済状況は改善しそうである。
しかし、以前も論じたが、4室で傷ついた金星によるダナヨーガでは、国民はインバウンドの観光業などで、重労働を通じて、外貨を稼がなければならない状況かもしれない。
2025年の日本の新月図
因みに2025年の日本の新月図を見ると、6室に惑星集中し、6室と8室で星座交換している。
これはアメリカが経済崩壊する為、この余波を受けて、日本経済も大変な状況に陥ることを表わしている。
6室は労働者階級や社会的弱者を意味し、そうした人々の政府への批判を表わすかもしれず、また政府によるそうした人々へのサービスを表わしている可能性もある。
6-8の星座交換は、ヴィーパリータラージャヨーガであり、最初は、その状況に苦しむが、後からその状況が返って、日本に有利に働くという見方も可能である。
2029年12月から金星期に移行することで、最悪の状況から免れるかもしれない。
つまり、2025年からアメリカの経済崩壊なら、その4年後ぐらいからよくなるイメージである。
アメリカは、2036年のマハダシャー木星期までは低迷し、それから黄金期に入ると考えられる。
コメント
コメント一覧 (4件)
アメリカ崩壊は、イギリスの悲願というか希望ではないのかと想像しますが、如何でしょうか。
証券マンは、日本の国債暴落とか、沢上篤人ざんの株暴落論は今のところ考えられない!と言っていつも怒り(笑)ます。
私は陰謀論者扱いです。
中国の経済が厳しい状況というのは、ニュースで見ますが、中国の建国図において今の水星期や次のケートゥ期においてはそうであると思います。
中国の経済的に良い時期は終わったと思います。再び良くなるのは2043年以降の金星期だと思います。
アメリカ経済は将来的に2036年以降の木星期は発展すると思いますが、一度、経済が崩壊し、信用収縮するのではないかと思います。
資本主義の宿命として、景気循環のメカニズムで、好況となった景気はいつか崩壊すると思います。
それが来年2025年に来るはずだと考えています。
アメリカ崩壊は、イギリスの悲願という話はよく分かりません。
そういう話があるのでしょうか。
アメリカの株が暴落すれば全ての国の経済に影響が出るのではないでしょうか。
日本の2025年の新月図も6室と8室で星座交換しており、良い配置に見えません。
国が混乱することを明らかに表わしています。
アメリカが崩壊して、次に中国の時代が来るというのは、間違いだと思います。
中国がリベラルな政治スタンスで、経済発展だけを追求し、傲慢な振る舞いをしなければアメリカは完全に負けていたと思います。
しかし、中国共産党、習近平による独裁化などの弊害、例えば、ゼロコロナ政策に見られるように中国は為政者による人為的リスクが大きいと思います。
毛沢東の大躍進や文化大革命など、独裁者が時々、国を災難に導きます。
その結果、それまでの発展などを台無しにします。
非常に驚かされることは国家というのも人間の運命と同じように同じままではないということです。
中国もあれだけ経済発展しながらも今は、経済崩壊に向かっています。
20年とか30年ぐらいのスパンで、国家の興亡も変化していくのであり、私たちは一生のうちにその興亡を見ることが出来ます。
つまりは、ダシャーの変化によって、国家の運命も変わっていきます。
私はイギリスかインドと思ってまずが、ジム・ロジャース氏は次は中国と言ってますね。アメリカだって覇権を取る前は良くなかったよ、と。中国からお金をもらってるんじゃないかと、ある証券マンは言ってました。
40年以上前、アメリカ留学が流行っていた頃、留学マニュアル本に、日本人はアメリカの学校へ行ったら、だいたい数学上位になれると、書いてありました。学力や技術トップだから、覇権国になれるわけじゃないのかも?とふと思いました。
周りで中国人や製品を褒める人があまりいませんが、ロジャースさんは何故か中国推しですね。
その後、各国が覇権主義的な中国を嫌い、一帯一路から離脱する国が相次いだり、根本的にアメリカの対中国政策も変わりました。
習近平政権が誕生して、市場経済への共産党の介入や、コロナ時のゼロコロナ政策などもありました。
そうした最近の中国経済の減速については予想出来ていなかったと思います。
ジム・ロジャースは中国が世界の工場と呼ばれ始めた時に中国を推奨しているので、その後、大きな変化があると思います。
経済や投資の専門家の予測も参考になりますが、やはり、マンデン図が非常に参考になります。
長期的に見れば、中国は、実際、経済発展すると思いますが、水星期、ケートゥ期の間は、停滞もあるのかもしれません。
またジム・ロジャースは日本は人口減少でダメだダメだと言いますが、日本の底力も見誤っています。
人口減少が、国家経済にとって致命的だとする見方もAIの登場などで変わるかもしれません。
またジム・ロジャースは、多くの予測を外しているようです。
投資家の経済予測だけでは、それ程、遠い先のことは見通せないように思います。
やはり、ジョーティッシュで、マンデン図で、見ていくことの方が、正確な情報が得られると思います。
日本がケートゥ期になって、そのディスポジターである太陽が5室で高揚していることが、
日本の国際社会における高い評価につながり始めたこと、そうしたことは、ジム・ロジャースには分かりません。