
菊川怜についてもう一つ語っておきたかったのは、彼女の才能、学問適性についてである。
ウィキペディアによれば、彼女は、東京大学工学部建築学科に進学して、2級建築士の資格も持っている。
芸能タレントにしては、高学歴である。
大学受験では東京大学理科一類とともに、慶應義塾大学医学部医学科、早稲田大学理工学部に合格しているというので、理系の優れた知性の持ち主である。

しかし、それはチャートにしっかりと記されており、月ラグナから見た5室にラグナロードの金星、9室支配の水星、11室支配の太陽が在住して、1-9、1-11、9-11のラージャヨーガ、ダナヨーガを知性の5室で形成している。
また4、5室支配のヨーガカラカの土星が11室に在住して、11室支配で5室に在住する太陽と5-11の星座交換をし、更にアスペクトし合って、5-11のダナヨーガを形成している。
5-11が絡む場合、特定の専門的な学問分野で、試験に合格するなどして、資格を取得し、才能においても高く評価されることを表している。

特に4、5室支配のヨーガカラカの土星が5室にアスペクトする配置が、建築に興味を持つ配置で、水瓶座は組織化の星座で、形態や秩序を形作る星座である。
土星は、工学や土木に関係する惑星であり、あたかも水瓶座に在住しているかのように働く強い土星は、素材や質量に関して、秩序を生み出す建築に興味をもたらす配置である。
もし建築に興味を持たなかったとしても、コンピューターシステムの構築とか、何らかの機械やシステムの構築に携わるような工学系の才能を発揮する配置である。

特に建築に進んだのは、金星や水星が5室に絡むことで、建築のデザインや美にも関心が高く、建築は机上で行う図面作成や設計といった作業が伴うが、9室支配の水星が絡むことで、そうした知的な素養をもたらしたと考えられる。
また太陽は論理性を表し、太陽と水星の絡みは、数学に関する才能を表すが、水星と太陽と土星が絡む場合、物理学に関する関心も表している。
従って、建築の耐震強度の計算とか、構造計算などに関しても力を発揮したと考えられる。
この辺りが、単なるシステム設計などではなく、芸術的な要素の高い、建築に関心を持った理由ではないかと思われる。
私が以前、見たのは、水瓶座ラグナで、4、5室支配のヨーガカラカの土星が5室に在住している配置の方が、システム構築の仕事をしていたという事例である。
その際、やはり、金星や水星、太陽などが絡んでいない為、若干、象意の広がりが限定され、デザイン性や芸術的センスが関係するような建築に進まなかった理由に思えるのである。
ラグナから見た5室にはケートゥが在住し、語学への興味を表すが、5室支配の木星は8室双子座で、ラグナロードの火星とコンジャンクトして、1-5のラージャヨーガを形成している。
従って、ラグナから見ても月から見ても水瓶座や双子座といった風の星座に関係し、どちらの場合でも風の星座でラージャヨーガを形成している。

また更にナヴァムシャでも5室支配の木星が天秤座12室でケートゥとコンジャンクトし、土星からのアスペクトを受けており、月から見た5室には、5、10室支配のヨーガカラカの金星が在住している。
従って、出生図でもナヴァムシャでも5室の支配星が風の星座に在住している。
一部、月ラグナから見た5、10室支配の金星が牡牛座5室で定座に在住する配置もあって、土の星座に関係しているが、これはマテリアルを扱うのに優れており、素材や材料、それらの美にも興味をもたらす配置である。
こうした配置が、理系分野で、高い才能を発揮した理由である。
コメント