ryuchell 自殺の理由について – 性自認の変化との関係性 –



読者モデルで、タレントのryuchell(りゅうちぇる)の自殺が伝えられている。



ryuchellさん死亡 都内の事務所で倒れているのをマネジャーが発見 自殺か
2023/7/12 18:53 スポニチアネックス

タレントのryuchell(りゅうちぇる、本名比嘉龍二=ひが・りゅうじ)さん(27)が12日午後、東京都渋谷区内のマンション一室で倒れている状態で見つかり、まもなく死亡が確認された。

捜査関係者によると、マンション内の事務所でぐったりとしたryuchellさんをマネジャーが見つけ、同日午後5時33分に通報。警視庁代々木署員らが駆けつけたときは意識のない状態だったという。

 同署は現場の状況などから自殺とみて、死亡した経緯などを調べている。

 ryuchellさんは沖縄県から上京して古着店でのアルバイトと並行して読者モデルとしても活動。2015年、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」などへの出演をきっかけに人気となった。

 16年12月28日にモデルでタレントのpeco(ぺこ=28)と結婚。18年7月11日には第1子となる男児が誕生したが、22年8月に法的な夫婦関係を解消し、今後は「人生のパートナー」として暮らしていくことを、それぞれのインスタグラムで報告。これまで通り長男と3人で家族として暮らしていくとしていた。
 ryuchellさんは今月8日、自身のインスタグラムに「とあるお仕事が始まる事情で黒髪に戻しました・・バイビー金髪ッ」とつづり、金髪から黒髪に戻した姿のショット5枚を投稿。その後更新はなかった。


ryuchellは、バラエティー番組に出演する一方で、沖縄県出身である立場から、平和や沖縄戦について語るなど、政治的メッセージも発信していた。


また自らのジェンダーアイデンティティについて、追求し、そのことがきっかけで、離婚もしている。


非常にまじめに人生を探究していた印象だったが、突然の死亡の報は、世間を大変、驚かせている。


一部の芸能人は、twitterで様々なコメントを寄せており、ryuchellへの誹謗中傷が、死につながったとして、非難している。



ryuchellは、出生時間が分からないが、1995年9月29日 沖縄県宜野湾市生まれで、種々検討した所、ラグナはおそらく双子座である。







ラグナの検証



職業適性

ryuchellは、高校卒業後、アパレル関係の仕事に就くため、上京し、読者モデルとして活動する傍らで、原宿の古着店に勤務していたという。


その後、2015年9月に『行列のできる法律相談所』に恋人のpecoと共に出演し、司会の明石家さんまとギャグを生み出すなどして、話題を呼び、以後、バラエティー番組に出演するようになり、タレントとしての立場を確立した。

つまり、キャリアとしては、読者モデル、アパレル店勤務、タレントとしての芸能活動である。


そうしたキャリアがチャートから説明できるかどうかである。







まず、ラグナロードの水星は4室に在住し、太陽、金星とコンジャンクトしている。



4室は店舗管理や店長として、販売店などを任される人の典型的な配置である。


今回、ryuchellのファッション性から牡牛座ラグナの可能性なども疑ったが、5室に太陽、水星、金星などが惑星集中している場合、クリエーターとしての才能を発揮して、文筆、絵画、デザインなどの分野で、創作活動をしている可能性が高く、店舗における販売員としての活動とは、象意が一致しない。


また読者モデルとしての活動は、メディアに露出することを意味し、3室が意味する芸能活動、タレント活動の一部である。


従って、ラグナロードの水星が、4室に在住し、3室(芸能、メディア)支配の太陽や5室(3室から3室目:3室の本質)支配の金星とコンジャンクトしている配置が妥当に思えた。



これであれば、店舗(4室)の販売員のような仕事と、芸能活動(3室)の両方を生みだす配置となる。




結婚





ryuchellは、バイト先のアパレル店で出会った「ぺこ」と2014年5月から交際を開始している。



この時、トランジットの木星はラグナから7室にアスペクトし、土星は天秤座で逆行して、ラグナと7室、7室の支配星にアスペクトしている。



そのため、1室(7室から7室)と7室にダブルトランジットしており、パートナーと出会うタイミングである。





その後、2016年12月28日に結婚した時は、土星が8室、木星が8室にアスペクトして、8室にダブルトランジットしている。



土星と木星は、また月から見た7室にダブルトランジットしている。









結婚した時、7室ではなく、しばしば8室にダブルトランジットが形成されている場合があるが、結婚式の場で、お互いの両親、家族が集うからである。


2室が両親家族のハウスであり、8室はパートナーにとっての両親家族のハウス(7室から2室)である。



結婚した当日、ryuchell自身を表わすラグナロードの水星や太陽は、7室をトランジットし、月は、7室支配の木星を通過していた。


従って、12月28日が、結婚した日として、上手く説明できる。





因みに2017年9月10日に挙式や結婚披露宴を行っているが、この時、同じように土星と木星のダブルトランジットが8室に形成されているが、ラーフ/ケートぅ軸が、2-8軸に移動して、また結婚の表示体も2-8軸を通過している。



従って、実際の挙式や結婚披露宴の時に2-8軸が強調されていることが分かる。




結婚した時、ダシャーは、土星/木星期であり、土星は7室の支配星にアスペクトし、木星は7室の支配星である。








子供の誕生






そして、2018年7月11日に子供(男児)が誕生しているが、木星は5室をトランジットして、9室にアスペクトして、土星は7室射手座で逆行し、5室の支配星と9室、9室の支配星にアスペクトしている。



ダシャーは水星/水星期で、水星は、出生図では5室支配の金星とコンジャンクトしている。







因みにこの子供の誕生が、サプタムシャで説明可能とする為に今回は、出生図のラグナをアールドラー第3パダに設定し、ナヴァムシャのラグナを水瓶座に設定した。(これが正しいかどうかについては更に検証が必要である)







そうすると、サプタムシャでは水星はラグナロードになり、5室支配の土星、9室支配の金星、表示体の木星とコンジャンクトするからである。






バラエティー番組への出演






ryuchellは、2015年9月に『行列のできる法律相談所』に恋人のpecと共に出演し、司会の明石家さんまとギャグを生み出すなど話題を呼んだことで、以後、バラエティ番組への出演が増加し、本格的にタレントになっていく。


この時のトランジットを見ると、土星が3室(芸能、メディア)にアスペクトし、木星が3室(芸能、メディア)を通過して、3室にダブルトランジットが成立していた。









またこの時、太陽も3室を通過しており、ラグナロードの水星は3室支配の太陽を通過して、ラーフ/ケートゥ軸も3室支配の太陽とコンジャンクトしていた。



3室に惑星のエネルギーが集中している為、このタイミングで、テレビに出演し、タレントになったことが説明できる。








ジェンダー・アイデンティティーの変化と離婚


ryuchellは、結婚した時は、土星/木星期で、マハダシャー土星期の最後のアンタルダシャーであったが、直後の2016年10月からマハダシャー水星期に移行する。



そして、2021年9月頃から水星/金星期に移行すると、急に女性としての性自認(ジェンダー・アイデンティティ)に目覚め、外見が急速に女性化していくのである。



この女性化は、2021年の後半から始まり、2022年にはすっかり性自認が女性に変化し、それに伴って外見も完全に女性に変化している。










この性自認の変化は、ラグナが双子座である場合、ラグナロードの水星が、同じく中性の惑星を支配星とする乙女座(女性星座)に在住しているから起こったのである。



水星は、性別が、中性の惑星で、しばしばジェンダーがはっきりしない惑星であり、その水星を支配星とする双子座や乙女座もそうである。



ryuchellは、結婚して、子供が生まれた当初は、まだマハダシャー土星期の最後にあり、土星は男性星座である水瓶座に在住しているためか、男性的に振る舞っていたのである。




りゅうちぇる、“別人”すっぴん姿を公開「沖縄の男です。息子は僕のヒゲがだいすき」
2020年5月28日 17時47分スポーツ報知

 モデルでタレントのりゅうちぇる(24)が28日までに自身のSNSを更新し、ヒゲ面のスッピン写真、長男と触れあう動画などを公開した。

 りゅうちぇるは「最近は可愛いメイクを皆さんに披露しすぎて、可愛いハードルが上がっている気がして(笑)本当にそんなことないしハードルが逆に怖いのですっぴん載せておきます すっぴんは沖縄

の男です。息子は僕のヒゲがだいすき」と記し、インスタグラムにヒゲが伸びたショットと、長男がヒゲを触って喜んでいる動画をアップ。

 ツイッターでは、かわいい女の子のメイクをした写真と、すっぴん写真を並べて「りゅうちぇる←→りゅうちぇらない」とつづった。

 この投稿には「好きですよ。どちらも」「りんくくんのもっかい がたまらんですね」「めちゃくちゃいいパパやん 素敵だなあ」「男前やわ」「どのりゅうちぇるも好きよ!」「これはこれで可愛い! ひげが似合

ってる」「こっちのりゅうちぇるもキラキラしてる」「はぁー癒された りゅうちぇるもりんくくんのお手手も可愛いすぎ」「髭があってもイケメン」などのコメントが寄せられ、「いいね!」はインスタで5万件超え、ツ

イッターでは約15万件となっている。

インスタグラムより@ryuzi33world929



外見も男性的な装いにして、父親として振る舞おうとしていた。














しかし、マハダシャー水星期に移行してから、水星は、性別が中性の惑星である水星を支配星とする女性星座の乙女座に在住し、また同じく乙女座に在住する太陽や金星とコンジャンクトしている。



水星自身は、4室で定座に在住して、バドラヨーガを形成して強い状態である。



従って、水星期になってから、女性星座の影響や中性惑星としての影響を強烈に受け始めたのである。




その結果、性自認(ジェンダー・アイデンティティ)が女性に変化して、父親として振る舞うことが難しくなったのである。



実際に女性化が始まったのは、2021年9月頃だが、ダシャーは水星/金星期で、水星も金星も乙女座に在住している。



ラグナロードの水星に美の惑星である金星がコンジャンクトしており、急に女性としての美しさを追求したくなったのである。









因みにK.N.ラオによれば、身体に変化が生じる時には、必ず1室や1室の支配星が関係しているのだが、それは、アイデンティティーについても言えることである。



ryuchellのように性自認(ジェンダー・アイデンティティ)が変化して、身体も変化する場合、必ず、1室に影響があるはずである。



2021年9月頃のトランジットを見ると、土星は山羊座で逆行し、ラグナとラグナロードにアスペクトし、また木星は水瓶座で逆行し、ラグナとラグナロードにアスペクトして、ラグナ(1室)にダブルトランジットが生じている。



更にラグナロードの水星も出生のラグナロードの水星にトランジット(リターン)しており、また火星もラグナロードの水星にコンジャンクトしている。



そして、ラーフ/ケートゥ軸、特にケートゥが月をトランジットして、心境の変化を表しており、また月ラグナという意味では、身体の変化も表わしている。



つまり、トランスジェンダーにおいて、鍵となるのは、双子座、乙女座、水星、ラグナ(1室)への刺激などである。



また元々、ryuchellの場合、ラグナが双子座で、ラグナロードと月と太陽が全て女性星座に在住し、金星や木星も女性星座に在住し、女性星座の蠍座にダブルトランジットして、女性星座が強調されており、元々女性性の方が優勢だったということも挙げられる。



これまでは、マハダシャーロードの土星が、水瓶座(男性星座)に在住していたので、何とか、男性性を保っていたのである。









例えば、氷川きよしも、最近、ジェンダーレス化(女性化)を経験したが、ラグナは乙女座(女性星座)で、月も牡牛座(女性星座)に在住しており、女性性が優勢であることが分かる。



また金星や土星も出生図では、蟹座(女性星座)に在住し、ナヴァムシャでは蠍座(女性星座)や魚座(女性星座)に在住しており、女性性が優勢である。



木星は出生図で、双子座(男性星座)、ナヴァムシャで、射手座(男性星座)に在住しているからか、木星期の間は、男性性を保っていたが、マハダシャー土星期に移行した途端に女性化し始めたのである。



つまり、トランスジェンダーにおいては、男性星座、女性星座の影響というものが重要だが、その時に双子座や乙女座など、水星を支配星とする星座は、ジェンダーが中性である為、性別がはっきりせず、変化しやすいと考えられる。



元々水星は影響を受けやすい惑星であり、例えば、生来的吉凶を考える際に凶星から傷つけられていたら、生来的凶星になり、そうでないなら、生来的吉星として扱うという考え方がある。





従って、おそらく、男性星座や女性星座に在住している他の惑星とコンジャンクトしたり、アスペクトされたりした場合、そうした性別の影響も強く受けるということである。





離婚


ryuchellに話を戻すが、マハダシャー水星期に移行して、性自認(ジェンダー・アイデンティティ)の変化を経験した後、2022年8月25日にpecoとの間の婚姻関係を解消し、離婚届けを提出した。


但し、子育てを共に行なうパートナーとして、生活は共にするということであった。



つまり、家族として子育ては共に行なうが、自分は女性なので、恋愛のパートナーとしては男性を求めるということを宣言したことになる。



この段階で、ryuchellの外見は、すっかり女性化していたことが確認できる。








トランジットを見ると、木星は6室にアスペクトし、土星は6室の支配星にアスペクトして、6室(離婚)にダブルトランジットしている。





自殺に至った理由


ryuchellの自殺の報が、伝えられた2023年7月12日は、水星/月期である。



月は双子座ラグナにとっては2室の支配星で、特に月が弱い場合は、強力なマラカ(死を誘発する惑星)となる。



この場合、月は、6室(障害)で減衰し、マラカの7室の支配星とコンジャンクトし、8室(深い精神的苦悩)支配の土星からアスペクトされて激しく傷ついている為、強力なマラカである。



例えば、双子座ラグナとしては、以前、検証したケイト・スペードの事例がある。








ケイト・スペードは、双子座ラグナで、2室支配の月が6室で減衰して、6、11室支配の火星からアスペクトされて傷ついている。



またナヴァムシャでも月は8室で減衰して、土星と火星からアスペクトされて傷ついている。




ケイト・スペードは、ファッションデザイナーとして成功していたにも関わらず、マハダシャー月期において、メンタルヘルスに不調を抱えており、アルコールに溺れがちな生活を送っていた矢先に自殺したのである。



因みに私は、過去において、自殺した人々のチャートを確認した所、かなり多くのケースで、月が減衰して、土星やラーフ、火星などから激しく傷つけられていることを確認した。




自殺とは、心の病であり、身体には何も問題がないにも関わらず、心の方が先に参ってしまう現象である。




従って、双子座ラグナは、元々、月が2室支配のマラカとなる為、少しでも月が傷ついていたり、弱い状態にあったら、心の病で、自殺しやすいのである。







そして、ryuchellは、女性性に目覚めて、2023年4月にはセクシャル・マイノリティーへの偏見や差別のない社会を目指すイベントにおいて、「愛すること」について訴え、以下のように発言している。





「私も正直あまり生き方は上手ではなくて、自分の中で愛を探し続ける人生ではありますが、秘密を抱えるという選択肢を選んでも良いけど、どこか居場所を作って、愛というものを諦めないで、生きて行って欲しいと思っています。」

(TBS NEWS DIGより引用抜粋)


この発言は、ryuchellが、自分自身に向けて、訴えたメッセージでもあったと思われる。








ryuchellのチャートを見ると、7室支配の木星が6室に在住しているが、これはパートナーが自分を批判して去っていく配置である。



あるいは、パートナーとなる人間が、対等でなく、目下の存在で、尊敬も出来ないし、満足を与えず、消耗する配置であり、土星の影響で、パートナー関係が、しばしば行き詰まる配置である。



関係があまり長つづきせず、別離に至る配置であるが、こうした配置にマラカの2室支配の月が減衰して接続し、8室支配の土星からのアスペクトを受けている為、主にパートナー関係において、行き詰まりやストレスを感じた時に強烈な鬱状態が襲い掛かることを意味している。




そして、5室は恋愛のハウスであるが、6室支配の火星が5室に在住する配置は、失恋の配置である。



ラーフが5室に在住している為、恋愛を求める気持ちは非常に強いが、それが失恋に終わるというパターンを繰り返すかもしれない。



そして、8室支配の土星が水瓶座で逆行して、6室支配の火星にアスペクトして、5室を激しく傷つけている。



つまり、5室は6室支配の火星、8室支配の土星、ラーフによって激しく傷つけられている。



5室は娯楽や恋愛のハウスであるから、そうしたものを激しく求める気持ちがあるが、激しい葛藤状態になりやすく、正常な識別力を維持できない配置である。



5室は、知性、判断力、識別力を表わすハウスであるが、ラーフは狂信性を表わし、極端な思想、考えに陥る可能性がある。



火星はヴィシャーカー(木星)に在住し、ラーフはチトラー(火星)に在住しているが、火星を支配星とするナクシャトラに在住することで、火星の影響を強く受けている。



また月はヴィシャーカー(木星)に在住し、火星もヴィシャーカー(木星)に在住することで、月は、火星やラーフの影響を受けている。



従って、ラーフ、火星が在住し、土星がアスペクトして激しく傷ついた5室と、マラカの2室支配の減衰して傷ついた月が、連携して、自殺をもたらしたのである。



ryuchellは、女性性に目覚めて、男性との恋愛などを求めていたが、それが得られないことに絶望して、自殺を選んだのではないかと思われる。



その時点においては、心理的に深い苦悩の状態にあり、極度の鬱状態にあったと思われるが、5室に火星(スピード)が在住していることにより、よく考えずに早急な判断を下してしまい、また強烈な葛藤状態の中で、上手く判断力を発揮できず、極端な結論に至った可能性がある。



おそらく、これがジョーティッシュのロジックによるryuchellの自殺の真相ではないかと思われる。





トランスジェンダーの現象学


ハリウッドの作品に「オルランド」という映画があるが、不死身の身体で、非常に長い年月を生きるのであるが、ある朝、起きたら、男性から女性に変身しているのである。



まさにトランスジェンダーが、一つのテーマとして、映画に盛り込まれていた。



ハリウッド作品には、同性愛の他にもトランスジェンダーをテーマにした作品も多い。



同性愛とかトランスジェンダーなど、生物学的な性別というものがはっきりせず、性的嗜好や性自認などが、変幻自在に変化するというのは、性別が中性である水星の特徴であり、ハリウッドは双子座(水星)に象徴される業界である。



双子座は、自然を改変する星座であり、それには性別も含まれるのである。





ryuchellのラグナ


ryuchellは、自らのジェンダーアイデンティティについて公にして、この問題に正面から挑んだのだが、心理的な葛藤に陥り、自分の死をもって、社会に物議を醸し出した。



このような波乱の人生から、ナクシャトラは、アールドラーではないかと思われる。



アールドラーは天才的な悪人になるか、社会に革命を起こすような善人になるかのいずれかであり、非常に極端で、徹底しており、平凡な人生は歩まない。



ラグナがアールドラーであれば、ナヴァムシャのラグナは、射手座~魚座の4通りに絞り込まれるが、可能性として、水瓶座ラグナが考えられる。







水瓶座ラグナであれば、土星/木星期に結婚したことは説明がつき、土星はラグナロード(7室から見た7室の支配星)で、4室に在住し、木星は結婚生活の2室の支配星である。



4-10室の軸に在住する惑星のダシャーは、しばしば結婚をもたらすと言われている。



そして、水瓶座ラグナの場合、水星はマラカの7室に在住し、月は6室支配のマラカとなり、土星、火星からアスペクトされて傷ついている。



従って、水星/月期は、心理的にも厳しい時期であったと考えられる。



7室に在住する水星は、同性愛的傾向をもたらすが、5室支配で7室に在住しており、恋愛に対する期待感が高まる配置となっている。



土星/木星期には、当時の交際をしていたpecoと『行列のできる法律相談所』に出演し、それをきっかけに芸能人として、バラエティー番組に出演するようになった為、この時期からキャリア的に上手く行き始めたと考えられるが、土星はラグナで高揚し、木星は3室(芸能、メディア)の支配星で3室に在住しており、このことが説明できる。


その後、水星期には、9室支配で4室に在住し、10室支配で10室に在住する月と相互アスペクトして、9-10のラージャヨーガを形成しているが、性的マイノリティーの為のイベントに参加して発言するなどし始めたことを考えると、9-10の絡みで、教育、啓蒙活動に関わるようになったと考えることができる。



注目すべきは、ナヴァムシャの牡羊座で、高揚する太陽と、ムーラトリコーナの座にある火星である。



それらの強力な2つの惑星が、メディアの3室に在住している。



その為か、テレビの番組で、沖縄戦について言及したり、平和について言及し、また性的マイノリティーの為の活動などを行って、社会的にかなりのインパクトを与えたのもそのためかもしれない。



ラグナのナクシャトラ及び、ナヴァムシャのラグナについては、まだ検討の余地はあるが、ラグナは双子座ラグナで間違いないと思われる。



そして、自殺は、水星/月期に行なわれたのである。





水星/月期



水星は、ラグナロードで、4室でバドラヨーガを形成し、非常に強いが、月から見ると、マラカの8、11室の支配星で、マラカの7室支配の金星とコンジャンクトしている。



月は、マラカの2室支配で、マラカの7室支配の木星と共に6室(障害)で減衰し、8室支配の土星からのアスペクトを受けている。



そして、冥王星と同室しているが、これは盲目的な意志を表わし、凶意を増幅する配置である。



ナヴァムシャのラグナがもし水瓶座であれば、水星は8室支配で、マラカの7室に在住しており、月は6室支配のマラカで、土星と火星からアスペクトを受けている。



2、11室支配の木星のアスペクトはあるが、この木星自身もマラカであり、保護の力を発揮しなかったと考えられる。










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コメント

コメント一覧 (9件)

  • 秀吉先生、

    またためになる記事をありがとうございます。

    りゅうちぇる、風の星座っぽい容姿ですよね… スラーッとしてて。

    その、2室のマラカ、なんですが、2室は自分で稼ぐ金銭や起業のハウスでもあるわけじゃないですか?

    そこは、どう見分けるのですか?
    死に繋がるマラカとして機能するか、それとも、起業や富に繋がる運をもたらすか、を。

    それともその二つは不可分なのでしょうか?
    • 2室支配の月は、マラカとしての役割と、財産、金銭の表示としての役割を同時に果たします。
      あるいは他のあらゆる2室が示す象意を全て表わします。
      どれか一つが働くということはなく、それらは不可分で、全て同時に起こっています。
  • 双子座ラグナで傷ついた月の事例ですと、youtuberヒカルにも当てはまりそうです。

    彼は2017年8/15にVALU騒動(グレー寄りなインサイダー取引)で炎上しましたが、
    当時のダシャーはVeーMoーRa期のようです。

    月が6室で減衰し、2室から7-10Lの木星のアスペクト。
    月は2室の減衰火星と2-6の星座交換でニーチャバンガしているようですが、
    8室からの土星のアスペクトの影響を受けていると考えると、
    りゅうちぇると同じように傷ついていそうです。

    この月の働きは、アルタハウス同士の絡みによって仮想株式での金銭獲得、ゼロサムゲームのような場面で有利に働いたようですが、批判(6室)と活動中断(8室)も同時に受けていますね。
    彼にとってこの時期は、心穏やかな時期では無かったと思います。
    双子座にとって傷ついた月は苦しい結果をもたらしそうですね。



    ◯ヒカルの出生時刻の情報
    因みにyoutuberヒカルの出生時間は「AM 7:58」のようです。
    こちらの記事で紹介されていました。

    ・youtuberのヒカル氏を占ってみた(正確な出生時間付き)
    https://note.com/horoscopetaguryo/n/n1c5b70b7e482 (動画6:37あたり、左上の占い師のタブレットに「7:58 AM」と確認。)
    • youtuberヒカルは名前だけ知ってますが、彼のチャンネルなどあまり見たことはありませんでした。


      7:58で、チャートを作成してみると、非常に特徴的なチャートが浮かび上がります。


      双子座ラグナで、8、9室支配の土星と、蟹座で高揚する木星と減衰する火星と相互アスペクトし、また2室支配の月は6、11室支配の火星と2-6の星座交換をしています。


      VALU事件というのは、個人が疑似株式を発行できる仕組みにおいて、VALU保持者の期待を煽って、高値で売り抜けたという事件のようですが、


      仮想通貨を発行した業者が、コインの発行後、高値で売り抜けて、その後、コインが暴落するのと似ています。


      youtuberとして莫大な収益を上げる人は、他人からのアクセスによって、報酬を得る為、やはり、8室が強い人が多いように思います。


      元々8室が非常に強いため、炎上商法に近いものがあり、センセーショナルな動画を作成してアクセスを集めて来たと思いますが、そういうのは8室の象意が感じられます。


      例えば、自動車を爆発させたりとか、普通では考えられないような実証実験などを行なったりといったことです。


      月のアンタルダシャーの時期にそうしたことがあったのであれば心理的にも苦しかった時期かもしれないですが、


      然し、月には土星が絡んでおらず、ラーフ/ケートゥ軸にも傷つけられていません。


      月は6、11室支配の火星と星座交換しているのみです。


      この場合、減衰する月と減衰する火星の星座交換は、著しくこれらの惑星を強くする配置です。


      ニーチャンバンガラージャヨーガであり、また6室で減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果も発揮します。


      6室で惑星が減衰したり、6室の支配星が減衰している為、敵を粉砕する配置です。


      敵を徹底的に惨めなまでに粉砕する配置です。


      この場合の敵とは、ヒカルの番組にアクセスしたり、VALUを購入した一般視聴者たちです。


      そうした人々にVALUを販売し、売り抜けて、巨額の利益を上げて、これらの人々に巨額な損をさせたというのは、敵を徹底的に粉砕する象意です。


      この場合、月は満月でもあり、またニーチャバンガやパラシャラの例外則によるラージャヨーガの効果を発揮する為、一般の人々からの批判や攻撃によってあまりダメージを受けていないと思います。

      確かにマラカではありますが、この配置だと、自殺するような深刻な悩みに陥ったようには見えません。


      実際、自殺などはしていないと思います。


      むしろ、批判を受けながら、それに痛みを感じたとしても、そうした自分の行為を貫き通すような強さが感じられます。



      ryuchellの場合は、月に対して、8室支配の土星がアスペクトしている点が違います。


      やはり、月は、土星やラーフとの絡みによって、精神的な鬱状態や精神異常がもたらされます。


      火星の傷は、富をもたらすチャンドラマンガラヨーガでもあり、深刻な鬱状態というよりも、むしろ、攻撃的で積極的な性格をもたらし、経済的な成功をもたらすかもしれません。
    • つまり、アンタル月期に2室支配の月と6、11室支配の火星が星座交換することによって、2-11のダナヨーガが成立しており、それは月と火星のチャンドラマンガラヨーガでもある為、この時、大変な利益をyoutuberヒカルにもたらしたと思います。2室と6室が星座交換していることによって、やや暴力的で、他人にとっては破壊的な、物議を醸す方法で、収益を得たことを表しています。この時、確かに月はマラカですが、既に述べたように火星との絡みはそれ程、致命的な傷ではなく、むしろ、チャンドラマンガラヨーガの効果をもたらして、多大な収益をもたらしたと言えます。
      • 先生、ご返信ありがとございます。


        >>然し、月には土星が絡んでおらず、ラーフ/ケートゥ軸にも傷つけられていません。
        >>月は6、11室支配の火星と星座交換しているのみです。

        >>ryuchellの場合は、月に対して、8室支配の土星がアスペクトしている点が違います。



        星座交換の状態のイメージがイマイチ掴みきれてなかったかもしれません。

        星座交換に関する記事等を調べ直した所、
        以下の情報がありました。

        「星座交換の場合、実際に星の位置を交換して定座に直して解読すると、
         上手く解読できる。
         これのポイントは、
         アスペクトなどを含めて他の星との位置関係については
         星を交換せずに通常とおり解読すること。」


        この情報を加味した上で、チャートを見直すと
        ・月(2L)と火星(6-11L)の星座交換による繋がりを確認
         ↓
        ・月と火星の位置はそれぞれ固定と考える
         ↓
        ・月にアスペクトしている惑星:
          太陽
         火星にアスペクトしている惑星:
          木星、土星

        と判断。あくまで星座交換している惑星は固定で考え、読み解いていくと、、、



        youtuberヒカルの場合、2-6の星座交換によって、2室支配の月がまるで2室に在住しているようかのように働き、8室の土星からアスペクトの影響を受けて傷ついているのはと解釈をしていました。
        (6室在住の月が星座交換によって、2室へアスペクトしている土星の影響を受けている?)

        実際はそうではなく、6、11室支配の火星と星座交換しているだけで
        (土星は星座交換先に在住している訳でもなく、
        直接月にアスペクトしていないので)
        土星の影響を受けていないことになると読み解いていくのですね。



        確かに、彼はValu事件の後、たった2ヶ月の休止期間を得て普通に活動復帰していましたし、
        「散々な目にあった」とむしろ自身が被害者ぶるような素振りでした。
        もし、月に土星が絡んでいたら、数ヶ月で復帰できるようなメンタルではなく、深刻な状況だったと思います。

        月+火星(チャンドラマンガラヨーガ)で強そうです、、、

        星座交換の解釈は難しいですね。。。
        • 星座交換によって、あたかもそれぞれの惑星が定座に在住しているかのように強いと考え、また定座にあるかのように考えもしますが、本当に定座にある訳ではないです。


          月は星座交換する火星やその火星と同室する木星とはアスペクトも受けている為、絡んでいるようになりますが、直接的に土星のアスペクトを受けている訳ではなく、星座交換する月と火星の絡みに影響している面はあるとしても、その影響は弱いと思います。


          youtuberヒカルが、VALU事件で巨額の利益を上げたことは、まさにチャンドラマンガラヨーガによって形成されるダナヨーガの影響であり、また追従者をイナゴ化して、お金を巻き上げるかのような物議を醸す稼ぎ方というのは、まさにこの配置が表わしていると思えます。


          合法ではあっても道義的に人から批判を受ける稼ぎ方であり、詐欺師や山師と言われるような人々も似たような配置があるかもしれません。


          非常に興味深いチャートです。



          火星と月のコンビネーションは、精神病やうつ状態ではなく、反社会的人格障害のようなパーソナリティーを生み出し、非常に能動的で、戦闘的な営業マンを生み出す為、月と土星やラーフとの絡みとは、全く現れ方は異なって来ます。


          火星というのは、とにかく、お金を掴みとってくることに長けています。


          稼ぐことが市場に落ちているお金を分捕ってくる行為だと考えると、火星はまさにそれを行なう惑星で、盗賊のような惑星です。
  • 現在ラーフと木星がグルチャンダールヨーガを形成している事も影響を与えたのでしょうか?
    • 影響を与えたと思います。

      ryuchellの場合、木星は7、10室の支配星で、11室でラーフとコンジャンクトして、グルチャンダラヨーガを形成しますが、
      7室(パートナー)や10室(仕事、行為)の象意、そして、11室(交友関係、同僚)の象意をラーフが傷つけることになります。

      そもそも11室はケートゥが在住し、6室支配の火星や8室支配の土星がアスペクトすることによって、激しく傷ついています。

      ryuchellは、元々あまり友人、同僚運に恵まれていません。

      そうした傷ついた11室にはどのような惑星がトランジットしたとしても傷ついた11室の象意を顕現させることしかしません。

      11室にダブルトランジットを形成し、11室で、グルチャンダラヨーガなどを形成し、ラーフと土星といった2つの凶星のアスペクトを受けているタイミングで自殺したのです。

      木星はラーフとコンジャンクトすることによって、吉意を害されている為、あまり保護の力を与えることができません。

      そして、ryuchellにとってそもそも、木星は7、10室支配の機能的凶星です。

      パートナーも仕事関係の人々も彼を助けることは出来なかったということになります。

      彼を救うような霊的な影響、例えば5室や9室の象意などは与えることが出来なかったということです。

      考えてみると、11室はSNS上での人々との交流も表わしますが、SNS上で、ryuchellをバッシングするような心ない書き込みがあったと言われている為、

      そうした自殺の背景となった環境は、トランジットがよく示しています。

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