
長嶋茂雄が、2025年6月3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で死去したとニュースが伝えている。
1958年に読売ジャイアンツに入団し、打撃、守備、走塁すべてにおいてスター性を持ち、「天才」と称され、王貞治との「ON」コンビで、日本中を熱狂の渦に巻き込んだプロ野球界の功労者である。
長嶋茂雄の登場で、プロ野球の観客数が爆発的に増え、国民的人気を博し、テレビ中継にも影響を与えるようになったという。
まさにプロ野球人気の一時代を築いた国民的英雄であった。

1974年に現役引退した時、引退セレモニーで「我が巨人軍は永久に不滅です」とスピーチしたことは伝説的なシーンとして人々に記憶されている。
その後、巨人軍の監督として活躍した後、2001年に株式会社よみうり(現:株式会社読売巨人軍)専務取締役終身名誉監督に就任して、日本プロ野球の象徴的存在として活躍し続けた。
2013年には、師弟関係にある松井秀喜とともに国民栄誉賞を受賞して、2021年秋には、文化勲章を受章してもいる。
しかし、その一方で、2009年前後に長嶋茂雄の肖像権管理やマネジメントに関して、長男である長嶋一茂との確執が伝えられ、ワイドショーを賑わすことにもなった。
西洋占星術のサイトなどを見ると、データソースは不明だが、長嶋茂雄の出生時間が、8:00であると判明したとする記事がいくつか見られた。
おそらく、レクティファイしたのではなく何らかの入手経路によって出生時間が得られたものという印象を受けた。
その為、今回は、8:00でチャートを作成してみたが、そうすると、ラグナが魚座ラグナとなった。

この魚座ラグナで、結婚のタイミングや子供の誕生のタイミング、受賞のタイミングなどをトランジットとダシャーで確認した所、おそらく、魚座ラグナで間違いないと思われる。
ラグナと強い火星の絡み
まず、魚座ラグナの場合、ラグナロードで、10室支配の木星が9室に在住し、9室支配の火星がラグナに在住して、1-9の星座交換をしているが、ラグナに強い火星が絡んでいることは、アスリートの条件を形成する。
この火星は、星座交換により、あたかも定座に在住しているかのように強く、シャドバラも1.73あり、強力である。
(マークボニーによれば、ラグナに絡む強い火星は、アスリートに関する予測パラメーターの一つであるという)
火星はスポーツの3室の表示体であり、それがラグナと10室の支配星と絡んでいることに注目である。
そして、ラグナロードの木星はスポーツの3室にアスペクトしている。
しかし、芸能人やスポーツ選手は、メディアに出演する為、1-3、1-10の絡みが推測されるが、長嶋茂雄には、こうした配置がそれ程、明確に示されていないので、このラグナで正しいのかどうか途中まで判断が付かなかったが、それ以外の過去の出来事で説明することが出来た。
またおそらく、こうした絡みの少なさは、3室や6室の表示体である火星が、10室の支配星と星座交換することで代用されているのではないかと思われる。
逆に言えば、この1-9の星座交換があるからこそ、芸能人、スポーツ選手という枠組みに囚われないで、野球というスポーツを通して、広く国民に啓蒙や奉仕をする活躍が出来たということかもしれない。
国民的英雄を生み出す配置 -10室でヴァルゴッタマの月-
因みに何故、長嶋茂雄が、国民的人気者になり、国民的英雄にまでなったかと言えば、月が10室で、ヴァルゴッタマで、ラーフと共にラージャヨーガを形成しているからである。

月は5室支配で、10室に在住することで、5-10のラージャヨーガを形成し、ラーフとコンジャンクトしているが、ラーフ自身もケンドラに在住して、トリコーナの支配星とコンジャンクトすることで、ラージャヨーガとなっている。
そして、この月の両側には、水星、金星、木星が取り囲んでおり、シューバカルタリヨーガを形成している。
凶星からのアスペクトも受けておらず、極めて強い配置であり、月のディスポジターである木星は、火星との間で、強力な1-9の星座交換によるラージャヨーガを形成している。
この場合、火星は2、9室支配で、木星は1、10室支配であり、1-2、1-9、9-10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。
全くトリシャダやハウスやドゥシュタナハウスが絡まない質の高いスーパーラージャヨーガとなっていると思ったが、11、12室支配の土星からのアスペクトを受けており、これが後で詳しく述べるが、長嶋茂雄の肖像権管理やマネジメントに関する長男・一茂との確執をもたらした配置である。
月とラーフのコンビネーションは、通常は精神異常のコンビネーションと言われるが、しかし、ラーフ自体が、トリコーナとケンドラの支配星として絡んでいないことで、ラージャヨーガの効果を発揮し、こうした否定的な象意をもたらすことはなかったと思われる。
これは長嶋茂雄自身にハイテンションをもたらすと共に興奮して熱狂的に夢中になる大衆を表していたと思われる。

例えば、インド独立の父であるマハトマ・ガンジーも10室支配の月にラーフがコンジャンクトしているが、熱狂的な大衆からの人気をもたらした。
10室の月自体が、大衆からの人気をもたらす配置だが、ラーフの影響により、それが過度に強調されてくる配置である。

この月がナヴァムシャにおいては10室の支配星で、スポーツ、芸能の3室に在住し、3、6室支配で定座に在住する木星との間にガージャケーサリヨーガを形成する配置が、スポーツ選手としての成功を表していると考えられ、そうするとナヴァムシャのラグナも天秤座で良いのかもしれない。(これは後で検証が必要である)
11室への水星や金星などの生来的吉星の配置は、有力な人々との人脈を意味するが、3、8室支配の金星は、若干、悩まされる存在も意味している。
例えば、ビートたけしは山羊座ラグナだが、一緒にゴルフに行った時のエピソードで、長嶋茂雄をネタにして、よく笑いをとっていた為、この金星の表示体かもしれない。
月から見ると、金星は6、11室の支配星であり、長嶋茂雄を批判する人物を表している。
あくまでもお笑い番組でのネタではあるが、長嶋茂雄をかなり笑い者にするような内容であったことは確かである。
過去の時系列
長嶋茂雄は、1958年に巨人軍に入団し、1974年に現役引退した為、プレーヤーとして活躍した時期は、マハダシャーラーフ期に一致している。

ラーフ期に国民的英雄になったのは、上述したようにラーフが5室支配の月と共に10室でラージャヨーガを形成しているからである。
ディスポジターの木星も火星との間で、1-9の星座交換により、1-2、1-9、9-10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。
そして、月とラーフは、水星、金星、木星から挟まれて、シューバカルタリヨーガを形成している。
特に9-10のラージャヨーガが成立しているが、これはダルマ・カルマ・ラージャヨーガであり、広く社会に啓蒙奉仕する人物に見られる配置である。
上述したように11、12室支配の土星からアスペクトされて傷ついており、若干、問題も見られるが、総じて、この配置が、長嶋茂雄をスーパースターにした配置であることは明らかである。
マハダシャー土星期における家族の確執
そして、1974年に現役引退した後は、2001年まで監督業に専念するが、木星期は名監督として活躍したものの、ダシャーの流れからすると、1992年からマハダシャー土星期に移行し、この時から監督業に問題をもたらした可能性がある。

その後、2001年になって、土星/金星期になった時に監督からも勇退して、終身名誉監督に就任している。
1994年までの木星期も11、12室支配の土星からアスペクトされている為、問題が生じたと思うが、1994年から勇退するまでの2001年までの7年間は、まさに11、12室支配の土星期である。
この土星期の最後のタイミングである土星/木星期(2009年6月)に長嶋茂雄の肖像権管理やマネジメントを行っていた一茂の個人事務所「ナガシマ企画」から、次女・三奈が代表を務める「オフィス・エヌ」に権利が移行した。
これは、長嶋一茂が、父親・長嶋茂雄の仕事に過度に介入し、父親の権利関係を自分の権利のように扱い始めたことに起因している。
一茂が、“長嶋茂雄”の商標権を獲得し、これに対して長嶋茂雄が“一茂から騙しうちにあった”として、無効を主張して、裁判所に訴えたりする事件が発覚した。
また長嶋一茂が、田園調布の長嶋邸に保管されていた長嶋茂雄ゆかりの品々を資産家のファンに無断で売却処分するなどしたことも発覚して、週刊誌を賑わせた。
こうした背後で暗躍していたのは、長嶋一茂の妻・亜希子夫人の弟の妻であるA氏の存在があるという。
子供の5室をラグナとすると、その夫人はそこから見た7、8室支配の土星が表し、その弟は夫人の家族である為、そこから見た2室の支配星が表している。
つまり、長嶋茂雄の11、12室支配の土星とは、一茂の夫人と、その弟(弟の妻A氏も含まれる)を表している。
マハダシャー土星期には、一茂の妻の弟の嫁が、長嶋茂雄の商標権や資産を狙って、暗躍したことが考えられる。
長嶋茂雄さん死去、命日は3日、享年は89(野球)最後までミスターすぎる「運命の旅立ち」 2025/6/3 10:27 週刊女性PRIME 「ミスター・ジャイアンツ」「ミスタープロ野球」として知られる野球界のレジェンド・長嶋茂雄さんが、6月3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で死去した(享年89)。 家族の確執 長嶋さんは1958年にプロ野球・読売ジャイアンツに入団。球界を代表するスターとして、王貞治との「ON」コンビで日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。 2001年の勇退後は巨人の“終身名誉監督”となった長嶋さん。2004年3月に脳梗塞を発症していたが、懸命にリハビリに励む姿が伝えられてきた。2013年には、巨人時代の教え子である松井秀喜とともに国民栄誉賞を受賞。コロナ禍で開催された2021年の東京五輪では、王、松井と3人で聖火ランナーを務めていた。 2021年の秋には野球界から初となる文化勲章を受章したが、その周囲には不穏な空気も流れていた。 「茂雄さんが入院していた病室は、1日の差額ベッド代が十数万円もする特別室。そこには次女でスポーツキャスターの三奈さんが頻繁に姿を見せていましたが、寝ずの献身的な看病をしている一方で、同時に兄でもある長男の一茂さんとの長年にわたる確執がくすぶり続けてもいました」(スポーツ紙記者) 不仲の発端は、2009年6月に茂雄さんの肖像権管理やマネジメントを行っていた一茂の個人事務所「ナガシマ企画」から、次女・三奈が代表を務める「オフィス・エヌ」に権利が移行したことだ。一茂が父親の仕事に過度に介入したことが原因と言われているが、茂雄さんが、スポンサーや関係者にその通知書を送付した事で自体が表面化。自分に関係するビジネスから一茂を排除したことは、当時大きな話題にもなった。 「一茂さんをファミリーから外した裏に、妹の三奈さんと茂雄さんの妻・亜希子夫人の弟の妻であるAさんの存在があると指摘する報道が、週刊誌で相次ぎました。一茂さんが“長嶋茂雄”の商標権を獲得し、これに対してミスターが“一茂から騙しうちにあった”として、無効を主張していることなども報じられたかと思えば、今度は一茂さんが、田園調布の長嶋邸に保管されていたミスターのグッズを資産家のファンに無断で売却処分をしたなど、家族内の情報戦での争いが激化していったんです」(同・スポーツ紙記者) 最後まで“ミスター” 一茂は『週刊新潮』が2013年5月に報じた記事に対し、名誉毀損で提訴していたが、2015年5月の証人尋問のため出廷した際には「もともと長嶋家はバラバラで、母の生前も6人が揃って旅行に行ったことも、食事だってそろってしたことは一度もないです」と、家族について衝撃的な証言をしたのだった。 「一茂さんが子供のころ、ミスターが球場に連れて行ったあと、試合後に忘れて帰ってしまったという笑い話がありましたが、あながち笑えるエピソードでもなかったようですね。茂雄さんの憔悴は、妻として、また母として長嶋家をずっと支えてきた亜希子さん(享年64)が2007年に亡くなったことも大きいでしょう」(前出・スポーツ紙記者、以下同) ミスターが亡くなった今、子どもたちは改めて膝をつき合わせ、話し合う必要が出てきた。そんな一方、ネット上では長嶋さんの“最期”が話題になっている。 「長嶋さんの現役時代のポジションは三塁手で、背番号は3。偶然にも命日が3日であり、また享年が“野球”と重なる89歳であったことから、世間では驚きの声が寄せられています」 野球ファンからは、 《偶然とは思えない巡り合わせ。最後まで“ミスター”すぎる》 《長嶋さんらしい旅立ちというか…ご冥福をお祈りします》 《まさに野球を愛し、野球に愛された男。何かの運命なのかな》 といったコメントが。 今年3月には、東京ドームを訪れロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と2ショット写真を撮るなど、元気な様子を見せていた長嶋さん。ミスターの栄光は、永久に不滅だ。 |
おそらく、長嶋茂雄は、監督業から勇退する2001年の7年前である1994年頃から、マハダシャー土星期に移行することによってこうした問題を抱えていて、2009年6月、マハダシャー土星期の最後のアンタルダシャー(土星/木星)のタイミングになって、遂にたまりかねて、長嶋一茂と決別することにしたのである。
それが、長嶋茂雄の肖像権管理やマネジメントを行っていた一茂の個人事務所「ナガシマ企画」から、次女・三奈が代表を務める「オフィス・エヌ」に権利が移行するという出来事である。
結婚
長嶋茂雄が、亜希子夫人と結婚したのは、1965年1月26日で、ラーフ/土星/月期である。

トランジットを見ると、木星が2室をトランジットし、土星が水瓶座から2室にアスペクトして2室にダブルトランジットしており、結婚のタイミングとして、納得できる。
2室は結婚生活のハウスであり、パートナーの7室から見た8室であり、亜希子夫人は、当時、東京オリンピックのコンパニオンをしており、長嶋茂雄と王貞治が報知新聞の特別記者として東京オリンピックを取材し、対談した機会に知り合ったようである。
既にプロ野球界のスターとなっていた長嶋茂雄が、妻を迎える形となる為、2室へのダブルトランジットのタイミングで納得できる。

ダシャーは、ラーフ/土星/月期で、ナヴァムシャでは、ラーフは12室に在住し、ディスポジターである水星は7室に在住し、土星はラーフから見た7室に在住している。
また土星は出生図、ナヴァムシャ共に月から見た2室(結婚生活)の支配星である。
子供の誕生
長嶋茂雄は、結婚後、2男2女に恵まれている。
一茂誕生
長男で、第一子の一茂が誕生したのは、1966年1月26日で、ラーフ/水星/水星期である。

トランジットを見ると、木星と土星が9室にアスペクトして、9室にダブルトランジットしている。
またラーフ/ケートゥ軸も9室をトランジットしている。

サプタムシャを見ると、マハダシャーロードのラーフは5室に在住し、アンタルダシャー、プラティアンタルダシャーロードの水星は9室支配の太陽と相互アスペクトしている。
一茂の下に一般人の妹がいるようだが、出生データは公開されていない。
長島美奈・誕生
次に第三子の長島美奈は、スポーツキャスターとして広く知られているが、1968年6月3日に誕生し、ダシャーはラーフ/水星/土星期である。

トランジットを見ると、土星が9室の支配星をトランジットして、5室の支配星にもアスペクトし、木星は直前まで蟹座5室にあって、9室と9室支配の火星にアスペクトして、5室と9室にダブルトランジットしている。
またラーフ/ケートゥ軸も9室の支配星にトランジットしており、また太陽や9室支配の火星、金星なども9室にアスペクトし、また水星は5室の支配星にアスペクトしている。
また直前まで月は5室をトランジットしている。

ダシャーは、マハダシャーロードのラーフと、アンタルダシャーロードの水星は一茂と同じであり、またプラティアンタルダシャーロードの土星は、ラグナk、及び、9室、そして、9室の支配星にアスペクトしている。
長島正興・誕生
そして、第四子として、元レーシングドライバーの長島正興がいるが、1970年9月26日に誕生し、ダシャーは、ラーフ/金星/火星期である。

トランジットを見ると、土星が牡羊座で逆行して9室支配の火星と絡んでおり、木星は4か月前の時点で、天秤座で逆行して、9室支配の火星にアスペクトしており、9室にダブルトランジットしている。

サプタムシャを見ると、マハダシャーロードのラーフは同じだが、アンタルダシャーロードの金星は9室に在住し、プラティアンタルダシャーロードの火星は5室の支配星で5室にアスペクトバックしている。
このように見て来ると、結婚や子供の誕生が、上手く説明できることが分かる。
国民栄誉賞の受賞(2013年5月5日)
次に受賞したタイミングを見るが、受賞のタイミングには、通常、11室が強調されているはずである。

トランジットを見ると、土星やラーフ/ケートゥ軸が月から見た11室をトランジットしており、また木星は月から見た11室支配の金星にアスペクトして、11室にダブルトランジットしている。また火星も月から見た11室にアスペクトしている。

ダシャーは、水星/水星/土星期であり、マハダシャー、アンタルダシャーロードの水星は11室に在住し、月から見た11室の支配星とコンジャンクトしている。
またプラティアンタルダシャーロードの土星は11室の支配星である。


因みにこの国民栄誉賞は、松井秀喜との師弟関係において同時受賞となった。
そもそも松井秀喜は、長嶋一茂を慕っているようで、非常に相性が良さそうなのは、9室支配の火星が魚座に在住して、木星と星座交換しているからである。

松井秀喜は、魚座ラグナであり、長嶋茂雄とは師弟関係として相性が良いことを示している。
(因みに魚座に在住するのは9室の支配星だが、師匠と弟子は容易に入れ替わるのであり、9室の支配星が弟子を表すことも多い。)
文化勲章受章(2021年11月3日)

2021年11月3日には、文化勲章を受章しているが、これはもっと分かりやすく、土星と木星は11室をトランジットして、11室にダブルトランジットしている。
また月から見た11室の支配星にもダブルトランジットしている。

ダシャーは、水星/ラーフ/水星期で、マハダシャーとプラティアンタルダシャーロードの水星は11室に在住し、月から見た11室の支配星とコンジャンクトしている。
終身名誉監督に就任(2001年10月)

少し時間が遡るが、監督業から勇退した2001年10月に終身名誉監督に就任しているが、これも11室の象意である称号を意味している。

トランジットを見ると、4か月前の時点で、土星は11室の支配星にアスペクトし、木星は11室にアスペクトして、11室にダブルトランジットしている。
火星は逆行して、11室の支配星にアスペクトしている。
ダシャーは、土星/金星/水星期で、マハダシャーロードの土星は11室の支配星で、アンタルダシャーロードの金星は11室に在住し、プラティアンタルダシャーロードの水星は11室に在住している。
このように見て来ると、長嶋茂雄は、間違いなく、魚座ラグナである。
ナヴァムシャのラグナが天秤座だとすれば、ラグナは魚座ウッタラバードラパダーの第1パダとなるが、ウッタラバードラパダーは、お金に不自由しない資産家で、社会に対する共感性があり、社会や人のために尽くせる慈善家であるとされる。
また一つの物事に変わらずに献身する所があり、これは生涯を通してプロ野球に献身したことを考えると、これは納得できる。
またプロ野球を通して、現役時代も現役引退した後も、プロ野球界の象徴として、献身し続け、日本の国民に夢や希望を与えたということであれば、偉大な奉仕家であったと言えるかもしれない。
ウッタラバードラパダーの特徴は、長嶋茂雄の人生によく一致しているのが分かる。

ナヴァムシャのラグナは天秤座だが、天秤座ラグナであれば、ラグナロードの金星が5室に在住し、1-5のマハラージャヨーガを形成し、そこに火星がアスペクトして、やはり、ここにもラグナ、ラグナロードに火星が絡むアスリートに典型的な配置が見られる。
また10室支配の月は3室に在住し、また3、6室支配の木星が6室で定座に在住し、ケートゥ、土星とコンジャンクトしているが、6室のケートゥや土星は敵を粉砕する配置であり、またそこには火星もアスペクトしている。
これらは、アスリートとしての闘争心を表しており、また3室が強いことはスポーツ選手の条件となる。
従って、この配置で良さそうに思われる。
肺炎のため都内の病院で死去(2025年6月3日午前6時39分)
長嶋茂雄が亡くなった時、ダシャーは水星/木星/ラーフ期であった。

水星はマラカの7室の支配星で、木星はマラカの2室支配の火星と星座交換し、ラーフはディスポジターの木星がマラカの2室支配の火星と星座交換している。
またナヴァムシャでは、水星はマラカの7室に在住し、木星は天秤座ラグナにとっての3、6室支配のマラカ(二次的なマラカ)であり、ラーフのディスポジターである水星は再び、マラカの7室に在住している。
ナヴァムシャのラグナの修正
これでも説明できると思うが、もし出生時間を1分進めて、8:01にすると、ナヴァムシャのラグナは、蠍座になる。

ナヴァムシャのラグナを蠍座ラグナに修正すると、国民栄誉賞を受賞した2013年5月5日の水星/水星/土星期や、文化勲章受章を受賞した2021年11月3日の水星/ラーフ/水星期、また終身名誉監督に就任した2001年10月の土星/金星/水星期などが、ナヴァムシャでも説明できるようになる。
水星はナヴァムシャで、11室の支配星となり、ラーフは11室に在住し、土星は4室支配で5室支配の木星との間で、ラージャヨーガを形成し、11室にアスペクトするからである。
長嶋茂雄は、都内で、多くの不動産を所有していたが、蠍座ラグナであれば、火星が4室にアスペクトし、5室でラージャヨーガを形成す4室の支配星にもアスペクトする。
また結婚したのは、ラーフ/土星/月期だが、ラーフのディスポジターは8室支配の水星で6室に在住(ヴィーパリータラージャヨーガで結婚が不安定の中で安定)し、土星は2室(結婚生活)支配の木星とコンジャンクトし、また月は9室支配で、結婚生活の2室に在住することになる。
現役時代は主にラーフ期で、ラーフ期に名声を築いたことを考えると、ラーフが11室に在住して、トリコーナの5室支配の木星とケンドラの4室支配の土星からアスペクトされて、ノードのラージャヨーガを形成する蠍座ラグナの方が、説得力がある感じである。
天秤座ラグナだと、ラーフは12室に在住し、ディスポジターの水星は9、12室支配で7室に在住するが、この時期に名声を得て、経済的にも成功したように見えない。
またナヴァムシャのラグナを蠍座にすると、亡くなった水星/木星/ラーフ期は、水星が蠍座ラグナにとってマラカの8、11室の支配星(二次的なマラカ)となり、アンタルダシャーの木星は通常は、2、5室支配で、マラカの2室は5室の吉意に引っ張られてマラカとしての凶意を発揮しないが、この場合は、ラーフ/ケートゥ軸や3室支配の土星、6室支配の火星から傷つけられて、2、5室支配の木星は、マラカとなり得る配置である。
そして、ラーフはマラカの2室支配の木星からアスペクトされ、ディスポジターはマラカの8、11室の支配星である。
従って、ナヴァムシャのラグナは、蠍座ラグナの方が、受賞のタイミングや結婚のタイミング、亡くなったタイミングなど、より多くのことを説明することが出来る。

ダシャムシャは、8:01に修正したとしても魚座ラグナとなり、その場合、ラーフは4室で双子座に在住するが、ラーフは双子座で強く、ディスポジターの水星は10室で、9室支配の火星とコンジャンクトして、4-9、7-9のラージャヨーガを形成する。
また10室にはケートゥも在住するが、ケンドラとトリコーナの両方の支配星とコンジャンクトして、ケートゥもラージャヨーガとなる。
ラーフ期が終わった後は、木星期になるが、木星は1、10室支配で2室に在住し、2、9室支配の火星と2-10の星座交換をして、1-2、1-9、9-10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。
従って、木星期に監督業に移行して、指導者として活躍し続けたことが、ここでも納得できる。
木星期の次は、土星期になるが、土星は、11、12室支配で6室に在住し、一茂との確執で、権威や称号に傷がついた時期で、苦労した時期である。
しかし、長嶋茂雄の肖像権管理やマネジメントを一茂の個人事務所「ナガシマ企画」から、次女の三奈が代表を務める「オフィス・エヌ」に移行させて、この問題を解決した後、2011年からは再び、威厳を取り戻し、晩年は、非常に心穏やかな日々を送ったと思われる。

長島美奈と公の場に姿を現した時にも清々しい顔つきで、親子で仲が良い様子を見せていた。
つまり、2011年以降の水星期は、水星が、10室で、火星やケートゥとコンジャンクトして、ラージャヨーガを形成していることから、こうした晩年の仕事運が良かったことを物語っている。
従って、ダシャムシャのラグナは魚座で良さそうである。
ナヴァムシャのラグナは、蠍座ラグナの方が、受賞のタイミングや結婚のタイミングなど、より多くのことを説明することが出来る。
従って、出生時間は、8:01で、ラグナは、魚座ウッタラバードラパダー第2パダであり、ナヴァムシャのラグナは蠍座、ダシャムシャのラグナは魚座で良さそうである。

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