トランジットの土星の影響の残存期間

トランジットの木星や土星が、星座を移動する2ヶ月~2ヶ月半前からその影響が感じられることは、これまでの検証で確認してきた。



実際に土星や木星が星座を移動する2ヶ月前から、実際に移動した効果が起こり始めていると体感できるような事例をいくつも見て来たからである。



私が初期の頃、参加したセミナーでは1ヶ月前ぐらいからその効果が始まるという説明を受けたことがある。



実際に私が自分で観察し、検証した所によれば、2ヶ月半前からその効果は徐々に始まっていたのである。



然し、トランジットの木星や土星が星座を移動した後も移動する前の星座にいるかのような効果を暫くは発揮し続けるということもまた言われている。



そして、それもまた木星や土星は星座を移動した後、1ヶ月ぐらいは前の星座にいるかのような効果を発揮し続けるという同じような説明を聞いている。



この土星や木星が星座を移動した後、どれくらいの期間、前の星座にいるかのような効果を発揮し続けるかは、まだ私の方でこれまで検討する機会が得られていなかった。



最近、私のブログの読者の方のCさんから引っ越しをすることになったと聞き、土星が星座を移動する際に前の星座にいるかのような効果がどれくらい残存するかについての手がかりが掴めた。



Cさんからブログへの掲載の許可を得たので、チャートの一部を示して、それを考察してみたいと思う。







まず、2023年1月~2月の辺りで、引っ越しを検討していると聞いていたのだが、まだその時はそれが具体的に決まっていなかった。



そして、3月半ばに入ってから、3月1日に引っ越しが決まったと伺った。



ダシャーはケートゥ/水星期であり、ケートゥは出生図、ナヴァムシャ、チャトゥルシャムシャ(D4)で、4室(不動産)に在住している。



そして、水星は、ナヴァムシャとチャトゥルシャムシャで4室の支配星である。



(※元々4室の支配星が金星のアスペクトを受けており、良いことが分かる)




それで引っ越しのタイミングだと納得できるが、問題は、木星や土星のダブルトランジットがどこに出来ているかである。



現在、木星は魚座を通過しているが、2023年4月22日から牡羊座に移動する。



3月1日の時点で、既に2ヶ月を切っている為、木星は牡羊座に移動した効果を発揮し始めている。



2ヶ月半前から効果が始まるため、2月7日ぐらいにはもう牡羊座への移動の効果を発揮し始めていたと言える。



それで、木星は牡羊座から4室の支配星である木星にアスペクトしていたのである。




土星は2023年1月18日に山羊座から水瓶座に移動して、現在、水瓶座をトランジットしている。



水瓶座からは、4室にも4室の支配星にもアスペクトしていないが、土星が山羊座を通過している効果を発揮しているのであれば、山羊座から4室支配の木星にアスペクトして、4室に土星と木星のダブルトランジットが形成される。



従って、ダシャー、トランジット共に引っ越しのタイミングを説明できることになる。









もし土星が水瓶座を通過していると考えるだけでは、4室や4室の支配星にダブルトランジットしないのであり、また月ラグナから見た4室や4室の支配星にもダブルトランジットしない。



従って、土星は少なくとも3月1日の時点で、山羊座を通過しているかのような効果が残存していたと考えるしかないのである。




土星は、既に1月18日に水瓶座に移動してしまっていたが、山羊座をトランジットしていた時の効果が、3月1日の時点で持続しており、1ヶ月と11日は、持続していたことが確認できる。





つまり、土星や木星は星座を移動した後も前の星座にいるかのような効果が1ヶ月は持続すると聞いていたが、このCさんの事例は、これを実証する機会となった。




本来、木星が牡羊座から4室の支配星にアスペクトし、土星は山羊座から4室の支配星にアスペクトしていれば簡単な話だが、木星はまだ牡羊座に移動する前であり、土星は山羊座から水瓶座に移動してしまっていた後であった。



そうした微妙なタイミングで、4室の支配星にダブルトランジットが生じ、そして、引っ越しという出来事のトリガーとなったのである。







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