タイトルにもある通り、死んだ時の月のナクシャトラが、来世で生まれた時のジャンマナクシャトラ(出生の月のナクシャトラ)になるという話を以前から聞いていた。
ヴィムショッタリダシャーは1サイクルが120年である為、当然、余程、長生きでない限りは、全てのダシャーを経験することが出来ない。
経験できないダシャーは、前世で体験していたはずだとする理論をこれまでに鑑定を受けたジョーティッシー(インド占星術師)から聞いたことがある。
それは私の木星は出生図で減衰しているのだが、その減衰している理由は、前世にあったのではないかといった説明の中で聞いた話である。
それで以前、前世が見えるというサイキックな方と知り合った為、その方に見てもらった所、私は前世で、不注意により子供を死なせてしまったという話を聞いた為、ますますこの理論に興味を持った。
特に私は、その方に私の木星は減衰していると説明をした訳ではなく、木星は子供の表示体で、減衰しているからには子供という象意において何らかの問題があった可能性があるといった話は事前に全く何もしていない。
然し、私から受けるフィーリングからそのように診断したようである。
サイキックな人は、感じ取ったものに何らか現実的なのストーリーや形式を与える為、私から感じ取る雰囲気の中にそうした形式を当てはめた可能性があるため、そのことには特に驚かない。
それは前世にそうした出来事が実際にあったという証拠にはならない。
然し、極めて、私が気にしているセンシティブなことについて、あり得そうなストーリーを語ってきた為、非常に興味深く思った。
そのことについては、2011年11月4日付『減衰する木星のカルマ』という記事の中に書いている。
それで、以前、私の知人のjyさんが、この理論について、シルディーサイババの亡くなった日と、サティアサイババのジャンマナクシャトラを調べて、検証してくれて、これが機能していることを確認した。
これについてのやり取りは、2020年6月1日付『アメリカでデモ拡大 - アメリカ合衆国建国図から読む -』のコメント欄に記されている。
そのコメント欄の該当箇所について以下に引用する。
>これは、人間が死んだ時の月のナクシャトラが次の誕生した時のナクシャトラになるといったことを示していると考えられ、今生で経験できないヴィムショッタリダシャーの支配星の時期は、前世で経験しているということの根拠となるものですが、これについて、JYさんは、確か以前、シルディーのサイババとサティアサイババに関する興味深い研究をしてましたね。良ければ、それをここで紹介してもらえますか。 シルディのサイババの死亡日と場所は、wikiには「1918年10月15日 ボンベイ州 シルディ」とあります。これでチャートを作成すると、月は山羊座か水瓶座になります。 一方で青山圭秀氏の著作『真実のサイババ』には「1918年9月28日 シルディ」(98㌻)とあります。シルディは、私の使用している占星術ソフトには掲載されていないようなので、近郊にある大都市であるアウランガバード(シルディのサイババの生誕地)を死没地とします。これでチャートを作成すると、月は双子座に入っています。ナクシャトラは、早朝の3時ごろまでがアールドラーで、4時ごろ~23時がプナルヴァス。23時~0時では月は蟹座に移動します。 シルディのサイババの死没時間は不明ですが、早朝から23時ごろまでに亡くなったと考えるのが妥当であると思います。 サティア・サイババの出生時間は「1926年11月23日6時23分 プッタパルティ」です。チャートでは月は双子座19度でナクシャトラはアールドラーです。 シルディのサイババが早朝の3時ごろ亡くなったとすると、この度数とちょうど一致します。 wikiにはシルディのサイババの生年月日は不明とありますが、青山さんの著作には示されています。青山さんはサイババについてはよく知っている方なので、wikに掲載されている情報よりも信頼できると私は判断しました。青山さんの提供している情報が事実ならば、シルディのサイババは月が双子座に入っているときに亡くなり、その生まれ変わりであるサティア・サイババは月が双子座に入っているときに転生してきたということが言えます。 サティア・サイババの生まれ変わりであるプレマ・サイババは、サティア・サイババが亡くなった後、8年後に生まれ変わってくるとされています。サティア・サイババは2011年にお亡くなりになったので、2019年に転生に入ってきているはずです。 サティア・サイババの死没時のデータ「2011年4月24日 プッタパルティ」でチャートを作成すると、月は射手座です。プレマ・サイババのチャートが入手できた時、再び検証してみようと思います。 但し、現在、西洋占星術師がトロピカル方式で、チャートを作成すると、その人の性格や人物、出来事などがあまり上手く説明出来ないということだと思います。 ★>但し、現在、西洋占星術師がトロピカル方式で、チャートを作成すると、その人の性格や人物、出来事などがあまり上手く説明出来ないということだと思います。>だから、天王星が牡牛座で減衰するという知識をジョーティッシュのサイデリアル方式のチャートで検討するなら、それはそれで意味があることかもしれません。>逆に西洋占星術のトロピカル方式のチャートで、牡牛座の天王星を観察したり、考察してもあまりピンと来ないかもしれません。 はい。実際の惑星の位置についての情報は、ジョーディッシュの方法の方がより科学的で正確であると思います。 現在は6月の満月期間で、キリストの祭とされています。しかし、現在のトランジットを確認すると、太陽は牡牛座で月は蠍座で減衰しています。現在が双子座の満月の祭としてお祝いされているのは、ややおかしな気がしています。これも春分点の移動によってややずれが生じているせいではないかと思います。 (2020年6月1日付『アメリカでデモ拡大 - アメリカ合衆国建国図から読む -』より引用抜粋) |
精神世界では、サティア・サイババの前世は、シルディー・サイババであると言われている。
14歳の時に「自分はシルディ・サイ・ババの生まれ変わりで、神の化身である」と宣言したという。
サイババは、3回生れ変わると言われており、一度目が、シルディー・サイババで、2回目がサティア・サイババ、3回目がプレマ・サイババとして生まれ変わると言われている。
サイババは自分の死の8年後に「プレマ・サイババ」として生まれ変わると予言している。
実際、サティア・サイババのチャートでは月は双子座のアールドラーであり、シルディサイババが亡くなった日を青山圭秀氏の著作『真実のサイババ』に載っている「1918年9月28日 シルディ」(98㌻)とすれば、月は双子座に在住しており、3:00頃に設定すると、月はアールドラーに在住している。
ある方のホロスコープが分かっており、前世の具体的な人物も特定でき、しかも死亡した日も分かっているという事例はなかなかない。
しかもその前世というのは、一つ前の直前の前世でなければならない。
この研究は、非常に注目に値する。
因みに生まれ変わりということであれば、チベットの歴代のダライラマは、前のダライラマが亡くなった後、転生してきたとする子供を探し出して、次のダライラマとする伝統がある。
現在のダライラマ14世のチャートでは、ジャンマナクシャトラは、獅子座のプールヴァパールグニーである。
その前のダライラマ13世は、1933年12月17日に亡くなっているが、その時、月は、射手座のムーラを通過しており、全くプールヴァパールグニーとは異なる場所にある。
従って、もしこの法則が機能しているのであれば、ダライラマが代々同じ魂が輪廻転生しているという説は疑わしいということになりそうである。
因みにダライラマの出生データが分っており、その前のダライラマの亡くなった日が確認可能なダライラマ10世まで遡ってみたが、この法則は当てはまっていなかった。
前のダライラマが死亡した日の月のナクシャトラが、出生のジャンマナクシャトラであるような事例はなく、同じ星座ということもなかった。
もしこの法則が機能していることを信じるのであれば、歴代のダライラマは同じ魂ではないということで、前のダライラマが転生した子供を探すという習慣は、あくまでも形式的なものに過ぎないということになる。
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