新庄剛志について その2 -結婚と離婚についての微妙なロジック-



”ビッグボス”こと新庄剛志新監督が、プロ野球界のニュースを賑わしているが、先日、新庄の経歴について更に詳しく検討する機会があった。


前回、記事で、ナヴァムシャのラグナで12室支配の土星と6室支配の月がコンジャンクトしている配置は、ナヴァムシャの読解の仕方を理解する上で、極めて重要な配置であると書いた。


新庄は、タレントの大河内志保と、2000年12月27日に結婚しているが、その前に8年間、同棲生活を送っていたことを明らかにしている。


つまり、1993年から交際を始めて、同棲生活をしていたが、その時は、木星/月 ⇒火星⇒ラーフ期辺りである。





マハダシャーの木星は、出生図でもナヴァムシャでも結婚生活を意味する2室の支配星で、出生図では、11室でムーラトリコーナの座にあり、強力なダナヨーガを形成している。


ナヴァムシャでも2室の支配星で、ケンドラの4室に在住し、7室支配の太陽とコンジャンクトしていた為、非常に安定的である。





木星は11室の支配星でもあり、11室は6室から見た6室目のハウスで、離婚の本質のハウスであるため、何らかの形で、それは表れたと思われる。


例えば、最もありそうなことは、これは微妙な話だが、同じスポーツ界や芸能界で活動している為、お互いに競合したり、利用し合ったりするような面が出てしまったと思われる。


然し、ナヴァムシャでは4室に在住して安定的である為、この時期の同棲生活というものは安定していたと思われる。



2000年12月27日に結婚した時は、土星/水星/金星期で、同じ時期の2000年11月9日にフリーエージェント (FA) 権を行使して、ニューヨーク・メッツへの移籍が決まったため、それに合わせて結婚したように見える。


つまり、今までは安定した同棲生活を送っていたが、新庄が渡米することに決まり、物理的に離れるような状況になった為、正式に結婚する必要が生じたのではないかと思われる。





大河内志保も正式に法的な結婚をしておかないと、妻としての立場を確定できないからでもあり、離れて暮らすようになれば、遠距離の為、関係が自然消滅してしまうことにもなりかねない。


その為、結婚の必要性が生じたのではないかと推測した。



つまり、土星期に入った後のセカンドアンタルダシャーである土星/水星期において、新庄が渡米して単身赴任あるいは、遠距離恋愛のような状況に突入したのである。


大河内志保は、2002年~2003年の1年間、新庄と海外で生活したようだが、1年で帰国してしまう。





そして、2007年12月28日の土星/月/月期に連名での離婚の発表となっている。



土星/水星期に結婚し、土星/月期に離婚しており、結婚も離婚も同じマハダシャー土星期に行っていることがポイントである。



つまり、結婚した2000年12月27日~離婚した2007年12月28日の約7年間の結婚生活は、その大部分が遠距離であり、その間に距離感ができ、徐々に気持ちが離れていったと思われる。



こうした結婚の内容が、このナヴァムシャの土星の配置によく現れているのである。



ナヴァムシャのラグナに在住するラグナロードの土星はラグナでシャシャヨーガを形成しており、明らかに土星期には結婚を表わしているが、然し、この土星は同時に12室の支配星である。



12室は7室から見た6室(離婚)であり、別離のハウスと呼ばれる。



ナヴァムシャのラグナで、1室で、土星がシャシャヨーガを形成していることは結婚をもたらす配置だが、12室の支配星が6室の支配星と共に1室に在住して、6-12の絡みを生じていたことは、遠距離恋愛により徐々に気持ちが離れてゆき、意見の不一致、不調和などをもたらし、最終的に離婚につながる配置であったということである。



そして、まさにこの6-12の絡みを生じている土星/月期に離婚となったのである。



こうした新庄の同棲とその後の結婚、結婚生活の推移は、ナヴァムシャで、極めて精密に表れている為、この事例は、結婚においてナヴァムシャが果たす役割を理解する上で、重要である。





そして、こうした配置を眺めていた時、安倍元首相のチャートのダシャムシャ(D10)を思い出した。






安倍元首相のダシャムシャのラグナには、ケートゥと月が在住しているが、月は8室の支配星である。



つまり、ケートゥは12室の表示体で、損失、隠遁的な象意を持っており、8室支配の月の影響も受けている。



従って、ラグナに8室と12室の象意が働いている状態である。







月は大衆を象徴するが、この月が8室支配でラグナに在住している為に森友学園問題、加計学園問題、桜を見る会問題などで、身近な友人に便宜を図ったことについて追及され、大衆から批判を受けることで、突然の辞任を2回行っている。



安倍元首相は、2007年9月12日のケートゥ/金星/ラーフ期に退陣表明を行なって、体調不良を理由として、突然、総理大臣を辞任している。



そして、2020年8月28日の金星/火星/金星期にも首相在任中に病気を理由として、辞任を表明し、2020年9月16日に内閣総辞職している。




これらのダシャーにおいて1回目の辞任では、MDLのケートゥは8室支配の月とコンジャンクトし、PADLのラーフも8室支配の月からアスペクトを受けている。



ADLの金星は、5室に在住しており、この場合、10室(職務)から見た8室(中断、行き詰まり)に在住していたことが理由として考えられる。



また金星が3室支配の土星からのアスペクトを受けていることも仕事の終わりを表していたと考えられる。






2回目の辞任では、再び、MDLとPADLの金星は5室に在住して、10室(職務)から見た8室(中断、行き詰まり)の象意が表れたと考えられる。



またADLの火星は、12室の支配星で、やはり8室支配の月からアスペクトを受けている。



ダシャムシャにおいて、割と5室(職業の中断)に在住する金星期が有効に安倍元首相の辞任において役割を果たしていることが確認できる。



更に確認すると、金星は出生図では、8室支配の土星とコンジャンクトし、ナヴァムシャでは8室の支配星である。



いずれにしてもダシャムシャで、ケートゥはラグナに在住している為、安倍元首相の総理大臣就任にも役割を果たし、辞任にも役割を果たしたのである。



それはダシャムシャのラグナの在住星だからである。



この辺りは、新庄剛志のナヴァムシャの土星と同じような解釈が可能である。



結婚はしたが、その結婚は問題を抱えていたということであり、安倍元首相の場合も首相の職務を遂行したが、その職務は問題を抱えていたということである。



安倍元首相が、1回目に総理大臣に就任した時、2006年9月26日で、水星/土星/木星期であったが、水星はダシャムシャの10室の支配星で、木星はラグナロードで4室でハンサヨーガを形成している。



従って、この時期は、キャリア上の上昇にとって良い時期だったが、2006年10月9日からケートゥ/ケートゥ/ケートゥ期に移行する直前であり、実質的にマハダシャーケートゥ期に総理大臣の職務を遂行したと考えることができる。



新庄剛志のナヴァムシャの土星と月の配置は非常に重要であり、このタイミングで離婚をしたというのは、分割図解釈における微妙なさじ加減を決定する。



結婚するがその結婚は問題があるといった認識である。



結婚したのは、2000年12月27日の土星/水星/金星期だが、土星は12室の支配星で6室の支配星とコンジャンクトし、水星は12室に在住し、金星は3室に在住している。



つまり、人は結婚がダメになりそうなタイミングにあえて法的な結婚をする場合があることを示している。



法的な制度的な結婚とは、まやかしの可能性があり、虚偽であったり、何か金銭問題などからの下心が働く場合があるということである。





新庄の整形手術と牡牛座



因みに新庄は、美意識が高くチームのメンバーにも身だしなみを整えることを指導しているようである。



清宮選手に痩せるように指示したり、痩せたら動きも良くなり、女性にもモテるとアドバイスしているようである。



新庄剛志自身も歯は「便器のように白く」がモットーで、整形手術もこれまで何度かして来ており、今回、鼻を手術していることが分かる。



ファッションセンスも良いことから、やはり、これは牡牛座の美意識が働いていることがはっきり分かる。



ラグナロードの土星が牡牛座に在住し、金星と星座交換する配置が、牡牛座の強力なセンスを表わしているのである。






牡牛座は美に執着する星座で、多額の金銭をエステサロンに費やしたり、美しくなることに執着するあまり、整形手術もしばしば行なう星座である。



こうした傾向は、牡牛座と水瓶座で土星と金星が星座交換し、あたかも牡牛座に土星と金星が在住しているかのような効果が発揮されていると考えれば納得できる。



因みに元妻の大河内志保も料理研究家という肩書を持っているが、これも牡牛座の象意である。



牡牛座は、カリスマ主婦、料理研究家といった形で、ライフスタイルの提案者となる星座である。



これはナヴァムシャで7室支配の太陽が牡牛座に在住していることでも納得できる。



パートナーは牡牛座的な人物であることを示唆している。





この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA