今月の7月14日に月が地球から見て、1年で一番、大きく見えるスーパームーンが観察できる。
調べてみた所、東京では、7月14日 3:38に月は射手座の27°11’で満月となり、スーパームーンとなる。
このスーパームーンという概念は、wikipediaによれば、占星術師のRichard Nolleが1979年に定義した用語であるという。
月は地球の周りを公転しているが、図のように楕円軌道で公転しており、一年に一度、最も地球に接近するタイミングがある。
このタイミングで、やってくる満月のことをスーパームーンと定義したようである。
Nolleは、スーパームーンの位置にある月は「地球物理学的ストレス」の原因になると主張したそうである。
西洋占星術では、こうした分かりやすい概念が非常に好まれる。
技術的に込み入った概念ではなく、誰にでも直感的に分かる概念だからである。
「最も大きい満月」という概念は、非常に分かりやすい。
その他、天体が十字形に整列するグランドクロスとか、西洋占星術では、非常に分かりやすい概念が好まれる。
スーパームーンという名前を名づけること自体が、満月に関して、過剰にロマンチシズムに浸っているように思えるが、普通の満月の解釈と変わりなく、スーパームーンだからといって、特別に何かが起こると期待できる訳ではない。
このように特定の特徴ある惑星の状態に名前を付けて、その惑星配置が、何らかの未知の恩恵を我々に与えてくれると期待したり、何らかの未知の恐怖や害悪を我々に与えると恐れたりするのは、惑星に夢や空想を投影し、情緒的な感傷に浸る傾向で、まさに魚座的な心情である。
西洋占星術は魚座時代の西洋で生まれた為、こうした傾向が強い。
今は、魚座、蟹座、蠍座などの水の星座に木星と土星のダブルトランジットが生じている為、特にそうかもしれない。
合理主義よりもロマン主義の方に回帰しており、歴史の退行が起こっているのである。
それは特にロシアのプーチンにも表れており、自分を17-18世紀のピョートル大帝といった過去の偉人になぞらえて領土の拡大を自分の崇高な使命と考えている所など、まさにロマンチシズムの表れである。
因みに満月と人間活動の相関に関する研究は、昔から為されており、満月では、出産数が多い、自殺や殺人が多い、精神科の入院が多い、パニック発作や情緒不定を訴える人もいると医療系の記事で伝えている。
満月と精神状態の本当の関係とは 2012年11月24日 PM 07:13 医療news 狼男伝説は現代でも通じる? カナダでは、月の満ち欠けと精神状態についての研究が発表されました。 月の満ち欠けについては、狼男、妖精などなど、たくさんの伝説もあります。ラヴァル大学の調査では80%の看護師と64%の医師が、月の満ち欠けが患者の精神状態に及ぼす影響を感じたことがあるとしているそうです。 実際に様々な現象がこれまでに、月の満ち欠けと関係があるといわれてきました。満月の時は出産数が多い、自殺や殺人が多い、精神科の入院が多いなどとされてきています。パニック発作や情緒不安定を訴える人もおり、満月は精神状態に悪影響を及ぼすと考えられる傾向にあります。 満月が精神状態を悪化させることはない けれども、実際の記録と月の満ち欠けを照らし合わせた結果、精神状態に満月が働きかけることに夜と見られる問題は見られませんでした。むしろ、不安感情は満月直前の約1週間と比較すると32%低下していました。 月の満ち欠けが人間の健康に影響を与えることも事実ですが、特に精神状態の悪化に関しては月の満ち欠けを理由にするあまり、本当の原因を見失うことがないように、と研究チームは提言しています。 |
満月の日には、精神病院などで、患者が徘徊したり、一種の興奮状態になるようである。
また月の満ち欠けは、潮の満ち引きと関係があり、人間の体液、生理現象に関係し、また月は感情情緒を司る為、心理的な影響をもたらす。
普通に言えることとして、満月の日は、精神的に気分が高まっていて、高揚した気分となり、新月の日は、鬱的で、内向的になるということは、経験的に言えることである。
あと満月に関する神話として、狼男の伝説があるが、狼男は、満月の夜に狼に変身する。
この神話もあながち全く根拠がない訳ではなさそうである。
人が満月になって気分が高揚して、色々と積極的になるとしたら、暴力的な素質がある人物が、満月の夜に人を襲って殺人などを犯すかもしれない。
この射手座の27°11’で満月となる月は、魚座で定座をトランジットする木星とケンドラの位置関係で、ガージャケーサリヨーガを形成し、対向の定座の水星、金星、太陽からアスペクトを受けており、非常に肯定的な吉の影響を受けている。
射手座は、アウトドアで、積極的で、非常に高いモチベーションを持っており、目標が高く、野心的な星座であるが、自己啓発と非常に関係がある星座である。
この射手座で月が、通常よりも大きい満月となる配置は、人のモチベーションを喚起し、冒険的な気持ちの高揚をもたらすと考えられる。
後は、それぞれの方にとって、この射手座がラグナから何室に位置しており、どんな惑星やどんなハウスの支配星の影響を受けているかにもよる。
結局は、それぞれの人次第である。
因みに私に関して言えば、射手座9室にはラーフが在住し、水星、土星のアスペクトなどを受けている。
スーパームーンの時に研究や学習に関するモチベーションが高まるかもしれず、またセミナーの計画を立てるには良さそうで、ちょっとした日帰り、又は1~2日の遠出には向いてそうである。
結局はダシャーによって決定されるが、7月14日頃、月が射手座をトランジットして、満月となる時にそのハウスがそれぞれの方にとって何室になっているか、そして、その方にとってそもそもその射手座は吉の影響が優勢なのか、あるいは、凶の影響が優勢なのか。
そうしたことを考えながら、その日、一日どうなるかを観察することは、占星術に関心を持つ者の楽しみの一つである。
【2022年7月8日 21:00追記】
2022年7月8日14時頃、安倍元首相が銃撃され、心配停止状態にあるとニュースが伝えていたが、その後、死亡が確認されたと報じられている。
【速報】安倍元首相が死亡 搬送先の病院で確認 奈良市で演説中に銃撃され 病院会見「弾丸の傷が心臓に」 2022/7/8 17:47 8カンテレ(関西テレビ) 安倍晋三元首相(67)が奈良市で街頭演説中、男に銃撃された事件で、病院に搬送された安倍元首相の死亡が確認されました。 警察によると、8日午前11時半ごろ、奈良市内で街頭演説をしていた安倍元首相が銃撃され、山上徹也容疑者(41)が殺人未遂の現行犯で逮捕されました。 安倍元首相は、ヘリコプターで救急搬送されていましたが、午後5時過ぎ、病院で死亡が確認されました。 安倍元首相の治療にあたった奈良県立医大病院では、午後6時すぎから会見を開き、「安倍元首相は午後0時20分に心肺停止の状態で搬送され、救命センターにて懸命の蘇生措置を行ったが、残念ながら、午後5時3分に亡くなった」と発表しました。 病院によると、頸部に2カ所の銃創があり、弾丸によるものとみられる傷は心臓にまで達していて、心臓及び大血管の損傷があったということです。 死因は失血死でした。 |
月が地球に最接近した際の満月(スーパームーン)について言及し、満月の時、殺人が多かったり、パニック発作や情緒不安定を訴える人も多いと言うが、そうした話を紹介していた矢先の出来事であった。
まだ満月にはなっていないが、月は地球に接近しているタイミングであり、通常よりも感情、情緒への刺激が強いタイミングかもしれない。
実際、街を歩いていると、今日(7/8)は、普段は見かけないような人が道端に座り込んで、電話越しに奇声を上げたりして、やや興奮状態にいる人が多い印象であった。
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