
イーロン・マスクが公の場で、ナチス式の敬礼を行なったり、政府効率省のトップとして、強引な政府職員の削減を行なっている為、全米でテスラ社の不買運動が起き、テスラ車への放火事件なども起こっていた。
ところが、その不買運動の中で、イーロン・マスクの資産は世界一となっていた。
イーロン・マスク氏 3年ぶり資産世界一 テスラ車 不買運動の中 2025/04/02 09:32 テレ朝news アメリカの経済誌「フォーブス」が2025年版の世界長者番付を発表し、イーロン・マスク氏が3年ぶりに1位に返り咲きました。 電気自動車の「テスラ」や宇宙企業の「スペースX」のCEO(最高経営責任者)を務めるマスク氏の推定保有資産は3420億ドル、日本円で約51兆円で、2024年から約1470億ドル、約22兆円増えました。 トランプ政権で影響力を強めるマスク氏には批判が高まっていて、世界各地でテスラの販売店などで抗議活動が起きていますが、フォーブスは、それでもテスラの株価は1年前よりも上昇しているとしています。 2位はメタのザッカーバーグ氏の約32兆円で、番付では上位をIT関連が占めています。 日本人のトップはユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正氏と、その親族が30位で約6兆7000億円でした。 2025年の資産10億ドル以上の富豪は株式相場の上昇を背景に3028人となり、初めて3000人を超えました。 |
イーロン・マスクのチャートについては以前、出生時間が分からない時に乙女座ラグナに修正したが、その後、正しい出生時間が判明すると、双子座ラグナであることが分かった。
苦労して、修正したラグナが間違っていたこともあって、暫く、イーロン・マスクの双子座ラグナでのチャートの検証はせず、放置したままだったが、最近、イーロン・マスクに起こっている出来事を見ると、やはり、双子座ラグナで正しそうである。

イーロン・マスクは、南アフリカで生まれており、その後、アメリカに渡って、事業に成功し、今はアメリカを初めとして、世界中で電気自動車の販売を行なっている。
つまり、海外で事業を行なって成功した人間なのである。
その為、海外の12室が強調されることになる双子座ラグナは、納得がいくことになる。
双子座から見て、創作の5室の支配星が、8、9室支配の土星と共に12室(海外)で牡牛座(土の星座)に在住していることこそ、海外で電気自動車など、物の生産に携わることを示している。
牡牛座であり、しかも金星が定座である為、電気自動車はデザイン性にも優れており、ブランド力もある。
テスラ社のサイバートラックなどを富裕層の人々がこぞって購入するが、基本的に高級品である。

そして、今、イーロン・マスクは、ドナルド・トランプの大統領当選を後押しした功績で、政府効率化省などのトップに就任して、政府の中の不採算事業などを整理し、政府職員を大幅にリストラする役を引き受けた。
このタイミングでこうした重要なポジションに就いたのは、土星が魚座10室に移動したことでもたらされたことが分かる。
公の責任ある立場で、仕事をすることになったのである。
事業活動への逆風
しかし、木星が12室をトランジットし、土星が10室から12室にアスペクトして、12室にダブルトランジットが生じることで、そこに在住する惑星が支配する5室、12室、8室、9室などにもダブルトランジットが生じている。
5室や9室などにダブルトランジットが成立しているが、8室や12室にも成立していることには注目である。
そして、月ラグナから見ると、中断、行き詰まりの8室にトランジットの土星が移動したのである。
そして、そこから3、10室支配で10室に在住し、6、7室支配の土星から傷つけられている金星にアスペクトして傷つけている。
それで、政府での仕事にも自らの事業にも逆風が吹いているのである。
炎上商法
ここでイーロン・マスクのチャートには、炎上商法で躍進する人に見られる特徴が存在することに気づいた。
2023年8月4日付の記事「Youtuberヒカル – 炎上商法のカルマ –」の中で言及したが、パラシャラの例外則、ニーチャバンガラージャヨーガ、ヴィーパリータラージャヨーガなどの二重否定の配置を持つチャートは、「災い転じて福と為す」性質があるため、視聴者たちからのバッシングや批判の嵐を自分の躍進の為のエネルギーに転換してしまうのである。

視聴者からの怒りや批判などは否定的な反応ではあるが、強い関心を表しており、そのエネルギーを宣伝効果に転化すれば、異常な躍進を遂げることが出来るのである。
火星による6-8と土星による8-12のヴィーパリータラージャヨーガ
例えば、イーロン・マスクは、2012年からマハダシャーがラーフ期だが、その前は、7年間の火星期が2015年から続いていた。

ラーフのディスポジターである土星は8室支配で12室に在住しており、8-12のヴィーパリータラージャヨーガを形成している。
通常、8室は行き詰まり、破局など否定的な象意があり、12室は損失、出費などの否定的な象意があるが、それらの否定的な象意が、それらのハウスの肯定的な象意に転換してしまう。
つまり、これは破局や行き詰まりが消失して無害になってしまう配置である。
また8室に在住するラーフには6、11室支配の火星がコンジャンクトしており、火星は6-8のヴィーパリータラージャヨーガを形成している。
これは敵からの利益を表しており、敵から棚から牡丹餅的な利益を得ることを意味している。
おそらく、この配置が最もダイレクトに炎上商法を示す配置であると思われる。
つまり、イーロンマスクを一生懸命批判した人たちの批判のツイートが、SNS上で、イーロン・マスクへの宣伝効果に転化したのである。
これが敵からの批判が、イーロンマスクに利益を与えるということの意味である。
こうした炎上商法的な効果についてはイーロン・マスクも自覚的であったとみられ、それで度々、炎上するような過激な発言をツイッターでして来たのである。
ツイッターは、そうした炎上商法向きのSNSであり、ちょっとツイッター上で発言するだけで、多くの人々からの反応が得られ、それが全て宣伝効果に転化していくことをおそらく、イーロン・マスクは、常日頃から実感しているものと思われる。
それで、ツイッターがお気に入りのツールとなり、遂には、それを事業ごと買収することになったのである。
イーロン・マスクは、マハダシャー火星期、そして、ラーフ期を通じて、ずっと炎上商法的な利益を得て来たのである。
だからか、不買運動が起きている中で、人々はテスラを忘れることはなく、株価は上がり続け、遂には、イーロンマスクを長者番付1位に躍り上がらせたのである。
イーロン・マスクにとっては不買運動など、いつもの調子で痛くも痒くもないのであり、愛は憎しみの転化したものと言われるがごとく、テスラ車への放火や不買運動は、ちょっとしたきっかけで直ぐにテスラ車人気に転化していく。
つまり、イーロン・マスクの商売とは、常にXなどで話題性のある発言をして、物議を醸し、人々の感情に火をつけて、テスラ社やテスラの電気自動車のことを常に思い出させることである。
毎日、お茶の間で、同じ俳優のテレビ番組を見るのと同じで、Xなどで、毎日のようにイーロン・マスクの発言に触れさせて、それを日常化することである。
そのように思うと、テスラ車への放火や不買運動などは、一時的な現象で、たいして重要なことでもないのである。
独裁者としてのイーロン・マスク
因みにイーロン・マスクは、独裁者であり、ツイッターを買収した時も従業員を大量解雇している。
テスラ社のミーティングでも、一言で、簡単に従業員をクビにする動画が出回っている。

こうした独裁者の性質は、ナヴァムシャで、ラグナロードの火星が6室に在住し、6室支配の水星がラグナに在住し、1室と6室で星座交換する配置に表れている。
6室は従業員を表しているが、そこに在住する火星は従業員を粉砕する配置であり、絶対服従させる配置である。
6室の火星については度々、他の記事内でも言及しているが、例えば、北朝鮮の金正恩は、私のラグナ修正によれば、獅子座ラグナで火星が6室に在住しているが、この配置がある為に部下たちを残酷に粛正することが出来るのである。
航空機などを撃墜する為の高射砲で、部下を処刑したことも伝えられている。
6室の火星はサディスティックな配置と言うことができる。
イーロン・マスクが最初に結婚した妻ジャスティンによれば、イーロン・マスクは、彼女のキャリア志向を軽視し、トロフィーワイフ(※成功した男性が、自分の地位や富の象徴として連れている、若くて美しい妻やパートナー)にしようとし、「もし君が僕の社員だったら、君をクビにするだろう」と言われたことも明らかにしている。
こうした支配的な傾向は、このナヴァムシャにおける1-6の星座交換と、6室に在住する火星が表しており、それが自らが社長を務める会社の労使関係などにも表れているのである。
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