
石丸伸二の地域政党「再生の道」が一人も当選者を出せず、惨敗した。
選挙後の敗戦の弁で、頑固に絶対に自分の非を認めなかった。
石丸伸二の言い分では、昨年の都知事選で得られた勢いをうまく使おうという出発点で、公募で1128人集め、それで、42人を擁立することができ、これまでにない動きを作り出すことが出来たのであり、広く国民の政治参加を促すという目標は、果たすことが出来たのである。
しかし、惨敗して悔しいとか、自分のやり方がまずかったと思うなどといった反省の弁は述べず、あくまでも都民の意識が可視化されたに過ぎないと開き直って、絶対に自分の悔しい気持ちなどを認めようとしなかった。
確かに普通の人間が、これだけの人々を公募で集め、擁立することなど、とても難しい事である。
そのことが出来ただけでもすごいことだし、素晴らしいことだと言える。
しかし、当選者が出なかったことは、本音では悔しかったのではないだろうか。
別のネットのReHacQという番組では、選挙中、これでいいのかどうか悩んだことを本音で告白していた。

やはり、党として公約を抱えずに一人一人の候補者に公約を出してもらうというのは、有権者には分かりにくかったのではないだろうか。
石丸伸二の言い分だと、地方議会の議員は、公約を実現できるようなものではなく、首長の政策をチェックする機能しかないため、そもそも公約を掲げること自体が、おかしいのだというのだが、それでも都民にとっては、自分が票を入れる人物が、どんな政策を掲げていて、どんな理想や目標を掲げているのか、知りたいはずである。
自分が応援する政党の勢力を拡大したいという願望もあるはずである。
立候補している人物の雰囲気や主張などはかなり参考になるが、選挙期間中に全く初めて知る何の実績もない候補者をいきなり信頼することは難しいため、都民は、やはり、候補者が所属する政党の政策やイメージを参考にして投票するのではないかと思われる。
そうした意味で、やはり、党としてのイデオロギーは都民にとっては分かりやすいし、大事なのである。
また都知事選を戦った石丸伸二自身にもイデオロギーや政策が明確でなく、しかも「再生の道」のイデオロギーや政策も一本化されていないのだから、候補者たちが当選したら、何をするのか全く分からないところがある。
石丸伸二は、国政と地方政治の違いを主張して、正論を述べたが、実験は大失敗したと言えるのではないかと思われる。
あえて言えば、石丸伸二自身は、安芸高田市長として、予算の無駄遣いを削減し、ばら撒き政治を批判して来た実績があるので、そうした石丸伸二の実績から判断するしかないかもしれない。
都議選における石丸伸二は、都民を優先するのではなく、日本全体のことを考え、地方を活性化する為に東京都の力、予算を地方に振り分けていくものになったはずである。
都民はそれに反対したということかもしれない。

今回、何故、惨敗したかをチャートから検討したが、前回同様、ラグナは、牡牛座で間違いなかったと考えている。
安芸高田市長として、安芸高田市の議会の議員と、闘争を行なった時は、主にマハダシャー火星期だったが、火星は、出生図で6室、ナヴァムシャで月から6室、ダシャムシャでも月から6室に在住していたからこそ、常に敵を粉砕するキャラクターで強いのである。
そして、安芸高田市長を辞めた後で、ラーフ/ラーフ期に入ってから都知事選に立候補して、そこで旋風を巻き起こし、そして、地域政党「再生の道」を立ち上げるに至った。
ラーフのディスポジターである水星は2、5室支配で、4室に在住しており、4室でラージャヨーガを形成する強い水星は、政治団体を立ち上げるような配置であり、また2室の支配星としては、自分のビジネスを立ち上げることを意味している。
しかし、ラーフのディスポジターである水星は、月から見ると、3、6室支配で5室に在住している為、苦労や奮闘も伴うはずである。

ナヴァムシャではラーフのディスポジターである木星は月から見た5室の支配星で5室で定座に在住して強いため、射手座に在住する強い木星は、さながら、石丸伸二を自己啓発セミナーのカリスマ講師のようにして、強い射手座の象徴となる経営者の支援者や有力な選挙参謀なども得ることになった。

そして、最も重要なのが、ダシャムシャだが、火星は山羊座で高揚し、月から見た6室で、土星、木星とコンジャンクトしている。
土星は定座で、火星は高揚し、木星は減衰しているが、ディスポジターとコンジャンクトしたり、高揚する火星とコンジャンクトしている為、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
マハダシャー火星期に安芸高田市長として力を発揮したのは、この火星の強さによるものであり、またその後、ラーフ期になってから、都知事選で、都知事に当選しなかったものの、旋風を巻き起こしたのは、ラーフのディスポジターが、木星で、その木星が、高揚する火星や定座の土星とコンジャンクトして、ニーチャバンガラージャヨーガを形成する一部だからである。
その為、まだラーフ期はこれから結果が期待できるのである。
今回、何故、結果が伴わなかったかと言えば、ラーフのディスポジターである水星にケートゥがトランジットしているからかもしれない。
またラーフ/ラーフ/金星期で、プラティアンタルダシャーの金星が、出生図、ナヴァムシャで、ヴァルゴッタマにはなっており、ダシャムシャでも魚座で高揚しているが、月から3、10室支配で、8室に在住し、6室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。
このプラティアンタルダシャーの金星がどのように結果を出したのかも見なければならない。
2025年7月20日投開票の参議院選挙で勝てる可能性
2025年6月22日の都議会議員選挙での惨敗は、ラーフ/ラーフ/金星期であった。
しかし、2025年7月20日投開票の参議院選は、ラーフ/ラーフ/太陽期で、プラティアンタルダシャーロードが太陽期に変化する。
この変化がどう出るかである。

太陽はナヴァムシャでは、月ラグナから見て、1-7の星座交換をし、またダシャムシャでも月ラグナから見て、ラグナロードで4室に在住している。
従って、結果が得られそうな配置にはなっている。
今回、惨敗した都議会議員選挙では、ラーフ/ラーフ/金星期だが、金星はナヴァムシャで月から見て3、10室支配で12室に在住し、蟹座で中立星位で、それ程、強さがなく、それで結果を出せなかったとも考えられる。

チャラダシャーは、現在、蠍座のメジャーダシャーだが、参議院選挙後の2025年8月12日から天秤座のメジャーダシャーに移行する。
天秤座は6室の火星が在住して敵を粉砕する配置になっており、また8、11室支配の木星が6室に在住することで、ヴィーパリータラージャヨーガも成立している。
蠍座から見た10室は8、11室支配の水星が在住してそれ程、強くないのである。
しかし、天秤座から見た10室では、ラグナロードの金星と、11室支配の太陽がコンジャンクトして、1-11のダナヨーガを形成している。
この辺りの違いがどう出るかについて、非常に興味深く思っている。
10室の太陽は、政治の仕事を表す為、参議院選挙では、擁立した候補者から当選者を出して、国政に進出するのではないかと思えてくる。
但し、天秤座から見ると、AmKの土星や4室の支配星が12室に在住する為、石丸伸二自身は、議席を持たず、裏方で、政治団体のリーダーとして、政治活動を続けていくのかもしれない。
石丸伸二は、ナヴァムシャやダシャムシャのラグナがはっきりしないが、しかし、ラグナが分からない状態でも月ラグナから見たり、惑星の星意や強さなどを見て、ある程度のことは分かり、今回の惨敗で、終わりではなく、次の参議院選挙で、挽回する可能性があると考えている。
2025年7月20日投開票の参議院選で、石丸伸二の「再生の道」が一議席でも取れるかどうか、見届けたいと思っている。
もし違いが出るとすれば、プラティアンタルダシャーロードが金星から太陽に変化することによって、どう結果が変わるかである。
また参議院選後の直後からチャラダシャーが、天秤座/蠍座に移行する。
これが7月20日の投開票の時は、まだ蠍座/蠍座だった。
あまり、分かりやすい分析にならなかったが、参議院選では、また違った結果が出て来るのではないかと予想している。
「メディアが悪い」“言い訳”に読売記者もヒートアップ 石丸伸二氏の「絶対に自分の非を認めない敗戦の弁」実況中継 2025/6/23 13:30 デイリー新潮 敗戦の弁に立つ政治家は一身で責を負い、ついてきてくれた仲間や支援者に謝意を述べるものだ。だが「再生の道」代表の石丸伸二氏は違った。厳しい結果を突きつけられても、絶対に自分の非を認めない。挙句「報道が悪い」とメディアに責任を押し付け、記者に“説教”まで始めたのである。 余裕の笑みを携えて登場 都議会議員選挙の開票日夜9時からスタートした記者会見。議席獲得が厳しいという各社の予想が出揃う中、石丸氏は余裕の笑みを携えて現れた。 「今は結果を待つという時間なんで、正直なところリアクションの取りようがなく、 皆さんに何を聞かれるのか少し心配というか… 。 何を聞いていただいても構わないので皆さんに期待をしている次第です」 短く挨拶を終えるとすぐに質疑に入った。 まず国民の意識を変えられた実感はあるかと問われ、こう答えた。 「国民の意識が変わると言うのはそんなに簡単なことではないと依然として捉えています。ただ、少しずつでも確実に変化してきているな、という受け止め方です。それはどこに感じるかというと、マスメディアの皆さんの報道に現れている、と。団体としてのポリシーをそれぞれの立場で可能な限り国民に伝えてくださったのかな、と。それをもって国民の意識はきっと変化してきているだろうと思っています」 絶対に負けを認めない頑強さ 1年前の都知事選では大旋風を巻き起こしたが今回は、と聞かれると、 「昨年の都知事選で旋風と言われるのは、聞いていてこそばゆいと感じています。選挙では起こりうる現象の一つに過ぎないと自分では捉えています。その上で今回の都議選。1年前の都知事選からの流れで、旋風というとあれですが、とても大きなものが手に入った。それをうまく使おうというのが出発点で、選挙に向かうまで公募で1128人集めた。その時点でしっかり使えたなと思った。そこから先は今回で言うと42人それぞれの選挙区で活動する。これまでにない動きが生じたんだとは思っています」 今後も同様のやり方で地方選挙を戦うつもりはあるのか、という問いには、 「1月の会見ではっきり私は説明をしました。目的は広く国民の政治参加を促す。目標は都議選に候補者を擁立する、と言っているんです。きちんと手が届く範囲で目標、目的を定めて、それを確実に実施、実行してきています。その意味で、すでに再生の道としての機能を確認できたと思っています。ですので、これから先、他の選挙でも同じことが展開できると自信は持っているところではあります」 どうやら石丸氏は負けを認めたくないようだ。ここまでは記者たちの聞き方に遠慮があった。次に日経の記者が再生の道が党としての公約を掲げなかった点について「都民が求めていたのは具体策だったとは思わないか」と鋭い質問を投げると途端にスイッチが入った。 とことんメディアに責任を押し付ける 「難しい質問ですね。そう思わせている節があると思います。マスメディアの報道を中心に。そう思われませんか? 皆さんが報じているんですよ、物価高の対策どうするのって」 と逆に記者を詰め出した。石丸氏はその前の質問で、物価高対策について「都がやるには限界。インフレに対して減税で対応するのは危うい」と批判的に述べていた。 日経記者が「私は(候補者の掲げる政策が)横並びになってしまって、議論が深まっていないんじゃないかと考えながら記事を書いてきました」と返すと、堰を切ったようにメディア批判を展開し始めたのだった。 「だとすると、見分けがつかないから甲乙つけられなくて選べない、という投票行動になるんじゃないですか。でも、そうなっていませんよね。ということはほとんどの有権者がそこが見れていないんですよ。なんとなくのイメージで国政政党の色で投票する。今に始まった話でなくこれまでのほとんどの地方選挙はそうで、皆さんがクラシカルに報道される通り、国政の縮小版だと国民の多くが誤解してしまっている」 「本当はそんなところから学校ではないので教える必要がない。教えたくないのですが、誰かが言い始めないと永遠に気づけない、メディアの方がもっと前から地方政治はかくあるべき、地方議会とはどういうものかと国民にしっかり理解させていたら再生の道はそもそも必要なかったんです」 「見返しなさい」と読売記者を叱りつけた なぜ俺たちのせいにされるのか…。話を聞いていた記者たちのほとんどがそう思っていたであろう。続いて読売記者が切り込んだ。 ――現時点では擁立した候補者の大半が難しいという情勢が報じられていますが、この点は率直にどう思われますか。 「そうなんですね、という感想です」 ――そうなんですか、というのはどういうお気持ちですか。 「昨年も同じことを言ったんですが、都民の意識が可視化されるのが選挙なんで、そうなんだというふうに私も初めて知った。やってみないとわからないからやるんですね。なので、そうなんだと知ったという状態です。知ることに対して感想は必ずついて回るものではないと思うんですが、いかがでしょうか」 ――ご自身が擁立された候補者の大半が当選が難しいと報じられていることについて、擁立した立場としてはどのように感じているかとお伺いしているのですが…。 「これは前の方の記者会見で言ったんですが、当然ですが全員の当選を願っていますし、それを目指した。通れば嬉しいし通らなかったら悲しいです。それ以外の感想って生まれるものなんですか? あえて言えば。それはあくまで候補者側の目線でしかなくて、今のはそう聞かれたから返したまでです。党の代表としてははなからそういうものではないと、去年の都知事選から言っているんです。今回は都議選においても同様です。通じました?」 読売記者は引き下がらなかった。 ――もう少しわかりやすい言葉で説明していただいてもいいですか。 「じゃあ、ダイレクトに返しましょう。そんなところに党の代表としてこだわっていないんです。よろしいですか。先ほど言いました。1月の記者会見で目標として都議選に候補者を擁立するとしっかり書いてあるんです。見返しなさい」 生徒を叱りつけるような口調だった。そしてこう続けた。 「その観点で言えば党としての目標はしっかり叶えているんです。その後の選挙においてはやっている方の立場の感想は先ほど申し上げました。しかしながら、党の代表として今の現状をどう評価するかについては今申し上げた通りです」 ここで読売記者は「わかりました、ありがとうございます」と言って質問をやめた。すると石丸氏は不適な笑みを浮かべ、 「なんか少しあきらめられた感じ。もう少し粘っていただいても大丈夫ですよ」 この底知れぬ自信はいつまで持つのだろうか。 デイリー新潮編集部 |
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