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イチロー引退について



大リーグ・マリナーズのイチロー選手が21日の東京ドームでの試合後、引退を表明した。


(社説)イチロー引退 多くの記録と言葉残し
2019年3月23日05時00分 朝日DIGITAL

選手と観客、それぞれの思いが交差し凝縮する。スポーツの幸福な時間を見た思いがする。

 シアトル・マリナーズのイチロー選手(45)が、現役生活に終止符を打った。

 おとといの東京ドーム。観客に促され、試合終了後のグラウンドにイチローが再び立った。拍手と声援が包む。

 「あれを見せられたら、後悔などあろうはずがありません」

 その後の記者会見では、ファンへの感謝を何度も口にした。

 打ち立てた記録はまばゆいばかりだ。日本では7年連続の首位打者。大リーグ移籍後も、84年ぶりにシーズン最多安打記録を塗り替え(04年)、10年続けて200安打を達成した。

 打撃だけではない。強肩、俊足。スピード感あふれるプレーが鮮烈だった。パワー全盛の大リーグで野球の面白さを再発見させた、との評価は決して過大ではない。先達の野茂英雄選手が、ストライキ騒動で落ち込んだ大リーグ人気の復活の原動力になったのと同じように、球史に大きな足跡を残した。

 活躍を支えたひとつが、たゆまぬ準備だ。

 印象に残る場面がある。06年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝。雨で1時間弱中断した後、多くの選手が山なりのキャッチボールで体をほぐすなか、イチローだけが外野からいきなり快速球を相手の胸に投げ込んだ。

 試合に入った以上、常にベストのプレーができるように心身を維持する。「イチロー流」がかいま見えた瞬間だった。

 そんなストイックさは、人を容易に寄せつけぬ雰囲気を醸しだし、チーム内で孤立しているように映ることもあった。

 だがニューヨーク、マイアミと他球団を経験するなかで、視野が広がっていったという。引退会見では「人が喜んでくれることが自分にとっても一番うれしいことになった」と語り、この間の成熟ぶりを印象づけた。

 最近は後輩やさらに下の世代を意識した発言も増えていた。日米通算4千安打を達成したときには、「4千のヒットを打つには8千回以上悔しい思いをしてきた」と語っている。

 失敗に向き合い、克服の道を試行錯誤する。その営みをうむことなく重ねる力こそが、イチローをイチローたらしめたものだったのだろう。

 出場機会がなくなった昨年5月以降も練習に取り組んだ自らを、「どの記録よりも、ほんの少しだけ、誇りをもてた」。そんな言葉を残し、日米で28年間着続けたユニホームを脱いだ。


イチローは昨年の5月頃、マリナーズとの特別契約に移行し、球団の役職に就き、チームへの練習に参加できるという前代未聞の立場であったが事実上の引退であった。


イチロー44歳「動体視力の衰え」でマリナーズ特別契約
2018年5月8日 2時0分 Smart FLASH

「戦力として認められないなら解雇ですが、それが球団の役職に就き、しかもチームの練習にも参加できる。まさに前代未聞の契約ですね」

 メジャーリーグ評論家の福島良一氏も、このように驚きを隠せない。

 それは突然のことだった。5月4日(日本時間)、イチロー(44)はメジャー登録を外れ、球団の会長付特別補佐に就任。今季はプレーしないとマリナーズは発表した。それにしてもなぜこの時期だったのか。

「キャンプ中の怪我で戦列を離れていた主力のギャメル外野手の復帰が早まった。となれば、穴埋め要員で獲ったイチローは不要。メジャーに情けはない。昨年は代打がおもで、調整が難しく結果が残せなかったといわれた。

 だが今季はスタメン中心でも、打率.205と結果がともなわない。結局は衰え。それも体力的なものではなく、動体視力、つまり目の衰えだった」(専門誌記者)

 現役時代後半、自身も目の衰えに悩まされた評論家の広澤克実氏が語る。

「目が衰えると、焦点が合う時間が遅れる。大谷の160キロの速球なら0.1秒で約4メートルボールが動く。目の衰えにより、そのわずかな時間に対応が遅れてしまう。走塁や捕球は大丈夫でも、打つことには支障が出てくる」

 かつて、「現役は最低でも50歳まで」と言って憚らなかったイチローだが、球団の要請に納得できたのか。

「当初はメジャー契約での現役に拘わっていたが、イチローを獲得する球団は皆無だった。そこで球団は、『フロントに入り、チームに帯同して若手に助言してほしい。来年以降の復帰の可能性はある。これは誰もやったことがない。その前例のないことに挑戦してほしい』と熱く訴えた。彼はこの言葉にプライドをくすぐられた」(メジャー担当記者)

 だが、球団の本音はこうだ。

「米国本土より1週間程度早い海外での開幕の場合、特例としてメジャー登録枠が25人から28人に拡大されるのが一般的。来年マリナーズは、その条件にあてはまる日本での開幕戦がある。それがイチローの “引退セレモニー” になるといわれ、そこで球団はひと儲けを目論んでいる」(同前)

 現役復帰は “確約済み” だが、試合に出られない彼は、年齢、衰えに対し、一人で闘わなければならない。

(週刊FLASH 2018年5月22号)


イチローはメジャーでの現役継続にこだわっていたが、イチローを獲得する球団は皆無だった為、球団側はチームに帯同して若手に助言して欲しい、来年以降の復帰の可能性はあると伝えていた。

イチロー自身は最低でも現役は50歳まで続けたいと考えていたようである。


イチローは引退会見で、「監督は絶対無理。人望ない」と表明し、また「日本復帰の選択肢はない」と断言している。


指導者としてではなく、あくまでもプレイヤーとして野球をすることこそが、イチローの目標であったようである。


それもメジャーリーグという最高の舞台でなければダメなのである。


今回、イチローが現役引退を表明しなければならなかったのは、やはり「動体視力の衰え」で、プレイヤーとしての最高のパフォーマンスを発揮できなくなったからである。


それでやむなく、引退を選択したのである。




メディアは、“引き際の美学”とか、”有終の美”といった言葉で、イチローの引退を評価している。








引退の理由


イチローは現在、ラーフ/木星期であるが、イチローの動体視力の低下など、プレイヤーとしてのパフォーマンスの低下は2015年8月2日以降のマハダシャーラーフ期への移行から始まっていたはずである。

ラーフは視力を表わす2室に在住し、蠍座ラグナにとってマラカとなる3、4室支配の土星が8室からラーフにアスペクトしている。


従って、マラカに在住し、マラカの土星からアスペクトされるラーフ期に移行していたのである。


ラーフは2室(目、視力)に在住しているため、動体視力の低下を招き、またマラカの在住星は体力の低下などももたらしたと考えられる。



このようにダシャーとしては2015年8月から始まっていたが、トランジットの土星がこの射手座2室に入室して、ラーフとコンジャンクトし、木星も入室して2室と8室にダブルトランジットし、また更にケートゥが2室に入室して、ラーフが8室に入室するタイミング、つまり、ラーフ/ケートゥ軸が、射手座/双子座軸に入ったタイミングで、ついに引退を決断することになったようである。


2室にダブルトランジットが生じ、特に土星がトランジットしていることで、より動体視力や体力の低下に深刻度が増したということではないかと思われる。



そして、物事の中断、変化の8室にダブルトランジットが形成されるタイミングで、引退となったのである。




然し、実際にはイチローの動体視力や体力の低下は、既にマハダシャー火星期に移行した段階で始まっていたのである。


火星はラグナロードで6室で自室に在住し、逆行して、月から見た2室と2室の支配星にアスペクトしている。


またナヴァムシャでも同様に、ラグナ、月からみた2室にアスペクトし、2室の支配星とコンジャンクトしている。



私はイチローについて、ずっとブログを書きながら、ウォッチしてきたが、以前の記事で、マハダシャー火星期から動体視力の低下や運動能力の低下に悩まされてきたことを確認している。


そして、その火星期を何とか、乗り越えて、それで、ラーフ期に移行して今回の引退となったのである。






スポーツ選手は、年齢を重ねることで、体力が低下する為、体力を維持して、現役を続けること自体が戦いであるが、イチローは、その戦いをこの引退の日までの間に相当長い間、行ってきたに違いないのである。



そして、ラーフ期に移行して、イチローはあくまでも現役にこだわったが、昨年、イチローを獲得したい球団がなかったことから、球団側から事実上、引退を促されたに等しい特別契約へと移行したのである。


イチローは会見の中で、この特別契約を結んで、若手に助言する役回りをした日々というものを印象深く、かけがえのないものであったと語っている。



ナヴァムシャではラーフから見て、木星は10室に在住しており、ダシャムシャでも木星は、4室から10室にアスペクトしている。



従って、昨年の2018年4月14日からのラーフ/木星期には、おもに若手に教えることに専念してきたことが伺える。



通常、イチローにとって過去の木星期、アンタルダシャー木星期などは、優れたパフォーマンスを示し、選手として活躍する時期であったが、それは木星が3室で減衰して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きを持つからである。またニーチャバンガラージャヨーガも形成している。


例えば、月/木星期などは、イチローがメジャーリーグで大活躍した時期であることからもそれが分かる。


然し、マハダシャーが凶星のラーフ期となり、ラーフと絡んでいない5室支配の木星期は、イチローにとって良い時期と言うことはできず、イチローの引退につながることとなった。


これはダシャー解釈の法則通りである。


マハダシャーのラーフから見ると、木星は、1、4室支配でマラカの2室で減衰している。




求道者イチロー


イチローの10室を見ると9室支配の月が在住しており、10室で9-10のラージャヨーガを形成している。


10室の月は大衆から熱狂的に愛されるキャラクター、人気者を表わしている。



実際、日本では、メジャーリーグでいかにイチローが野球ファンから愛されてきたかが、中々伝わってこないが、実際、物凄い人気があったようである。


月はヴァルゴッタマで強いため、大衆からの人気が相当なものであったことを示すが、月は両側に惑星がなく、ケーマドルマヨーガを形成している。


従って、球団の中で孤立していたり、グラウンドの中で、スーパープレイなどを見せて輝かしい存在ではあるが、孤高のプレイヤーといった印象もあった。


ひたすら自分の技を磨き、質の高いスーパープレイを淡々と当たり前のようにこなしていくのである。



イチローの10室や10室の支配星には木星はアスペクトしておらず、辛うじて、月からみた10室に木星がアスペクトしている。


ナヴァムシャにおいてもラグナ、月からみた10室や10室の支配星に木星はアスペクトしていない。



従って、イチローはあまりコーチとか指導者には向いていないと思われる。



あくまでも自分でプレイヤーとして手本を見せて、助言する程度である。


ラグナからみた10室の支配星に火星がアスペクトしている為、人に指示したり、リーダーシップを発揮することはできるかもしれないが、それ程、親切に教えるタイプではなさそうである。



あくまでも職人的に自分の技を磨いていくタイプである。




今後のイチローについて


それでは現役引退後、イチローはどうするのかと言えば、まず、次のダシャーがラーフ/土星である。


ラーフから見て、土星は、2、3室支配で7室に在住しているが、まず、ラーフ/土星期に住まいを変えたり、引っ越したりするのではないかと思われる。


土星は4室支配で8室に在住しており、住まいの変化を表わしている。






チャトゥルシャムシャでも土星は4室の支配星であり、引っ越しを表わしている。



マハダシャーラーフ期全般は、ラーフが2室に在住していることから、自分のビジネスを立ち上げる、起業の時期である。


2室にラーフが在住していることから、収入にはこだわるはずである。



ラーフは月から5室に在住しているが、多くのことを学びたいと思うはずである。


ラーフのディスポジターは3室で減衰する木星であるが、木星は、2、5室支配で3室(芸能、メディア)に在住するため、野球というスポーツや芸能界には関わっていくと思われる。


ラーフからみた10室支配の水星は、9室支配の太陽と11室で、コンジャンクトし、5室支配の火星と相互アスペクトしている。



これは、イチロー選手が、マーケティングなどの知識を駆使して、ビジネスに取り組むのではないかと考えられる配置である。



水星と太陽は、10室の表示体であり、仕事の表示体である。



通常、会計や経理などを表わすコンビネーションであり、そこにマーケティングや営業を表わす火星がアスペクトしている。






ナヴァムシャではラーフは双子座で水星の星座に在住して強く、2、11室支配で自室に在住する水星と4、9室支配のヨーガカラカの水星と絡んでいる。


水星と火星は2-9、9-11のダナヨーガを形成し、ラーフは11室でこれらのダナヨーガと絡み、ラーフのディスポジターの水星もダナヨーガを形成するその惑星自身である。


この11室で強力なダナヨーガと絡む水星は、投資や金融などの分野での収入を表わしていると考えられる。


既に現役時代に稼いだ収入が、株式市場などで運用されて、そこから莫大な利益を生み出していくようなイメージである。


そして、ラーフ期は、大リーガー・イチローという肩書きを既に確立しているため、そうした意味で、名士としての活動になっていくと思われる。


講演や出版、テレビへの出演、法人や団体から顧問や社外取締役になって欲しいといった依頼など、様々な収入源に恵まれることになる。


そうした著名人としての生き方がまずあると考えられる。



11室は成功した名士のハウスである。



またラーフから見ると、5室支配の金星と9室支配の金星が8室に在住し、8室で土星が自室に在住している。


これは不労所得などに恵まれる配置であると言える。



ラーフから見た10室には木星が在住しており、若干、教育者になる配置も見られ、ラーフから見た3室に月が在住しているため、芸能、メディアへの関わりは続くと思われる。



イチロー選手の魅力


プロ野球では、ホームランバッターや投手が注目される傾向にあるが、イチロー選手は、ホームランで魅せるのではなく、ヒットを量産して、出塁し、果敢に盗塁したり、守備で、ファインプレーを見せたり、強肩で、弾丸ライナーの球を外野からキャッチャーに送球して、走者を刺すなどの魅せる野球である。


野球の可能性を最大限発揮して、野球を観客にとってのエンターテイメントに変えるそのような才能にあったと思われる。


そのイチローの技の数々は、3室で減衰するパラシャラの例外則、そしてニーチャバンガを形成する木星によって生み出されたのである。





(参考資料)



イチロー引退【会見全文・前編】「監督は絶対無理。人望ない」「日本復帰の選択肢はない」
西岡千史 2019.3.22 08:27dot.

大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名・鈴木一朗=が21日、プロ野球選手としての第一線から引退することを表明した。この日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕第2戦に9番右翼で先発出場したイチローは、4打数無安打で8回裏に守備についた直後に交代。その際には、超満員の観衆から大きな拍手を受け、チームメイトから抱擁を受けた。菊池雄星投手や愛弟子のディー・ゴードン内野手が涙する様子もテレビで放送された。

一方、試合終了後に開かれた記者会見では「(引退後は)監督はない。人望ないから」「草野球を極める」といった“イチロー節”を展開し、集まった報道陣を笑わせた。また、現役生活に思い残したことを聞かれた時には「あろうはずがない。積み重ねることでしか、後悔を生まないとういことはありえない」と、地道な鍛錬を積み重ねて大記録を打ち立ててきた孤高のバットマンらしい回答も。会見は1時間25分におよび、「子どもたちへのメッセージ」「今後の過ごし方」「家族について」など、記者たちの質問に答えた。

 引退会見では涙を流す選手が多いが、イチローは引き際も“今までに存在したことのない”選手だった。現役生活の最後に、スーパースターは何を語ったのか。全文掲載する。

* * *

──(司会)まずは、イチロー選手からみなさまへご挨拶がございます。

 こんなにいるの? びっくりするわ。そうですか。

 こんな遅い時間にお集まりいただいて、ありがとうございます。

 今日のゲームを最後に、日本で9年、アメリカで19年目に突入したところだったんですけど、現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました。

 最後にこのユニフォームを着て、この日を迎えられたことを大変幸せに感じています。この28年を振り返るには、あまりにも長い時間だったので、ここで一つ一つ振り返ることは難しいこともあって。これまで応援していただいた方々への感謝への思い、そして球団関係者、チームメイトに感謝申し上げて、みなさんからの質問があれば、できる限りお答えしたいと思っています。ありがとうございました。

──現役としての選手生活に終止符を打つタイミングと理由は。

 タイミングはキャンプ終盤ですね。日本に戻ってくる何日前ですかね。何日前とははっきりとお伝えできないですけど、終盤に入った時です。もともと日本でプレーする、東京ドームでプレーするところまでが契約上の予定だったということであったんですけど、キャンプ終盤でも結果を出せずに、それを覆すことができなかったということです。

──今、その決断に後悔や思い残したところは。

 今日の球場の出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと、他人より頑張ったということはとても言えないですけど、自分なりに頑張ってきたとははっきりと言えるので。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかなと思います。

──子供達にメッセージをお願いします。

 シンプルだな。メッセージかー。苦手なのだな、僕が。

 野球だけでなくてもいいんですよね、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思います。

 それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも、壁に向かっていくことができると思うんです。それが見つけられないと、壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので。いろんなことにトライして。自分に向くか向かないかよりも、自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。

──いま思い返して、印象に残っているシーンは。

 今日を除いてですよね。この後、時間がたったら今日が一番真っ先に浮かぶのは間違いないと思います。それを除くとすれば、いろいろな記録に立ち向かってきたんですけど、そういうものは大したことではないというか。

 自分にとって、それを目指してやってきたんですけど、いずれそれは僕ら後輩が、先輩達の記録を抜いていくというのはしなくてはいけないことでもあると思うんですけど、そのことにそれほど大きな意味はないというか。そんな風に今日の瞬間を体験すると、すごく小さく見えてしまうんですよね。その点で、たとえば、わかりやすい10年200本打ったとか、MVPをとったとか、オールスターでどうたらというのは、本当に小さな事にすぎないと思います。

今日の舞台に立てたということは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって。その後にチームと一緒に練習を続けてきたわけですけど、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思うんですよね。今まで残してきた記録はいずれ誰か抜いていくとは思うんですけど、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれない。ささやかな誇りを生んだ日々であったと思うんですよね。去年の話だから近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います。

──ファンの存在はイチロー選手にとってどうだったか。

 ゲーム中にあんなことが起こるとはとても想像していなかったですけど、それが実際に起きて、19年目のシーズンをアメリカで迎えていたんですけど、日本のファンの方の熱量というのはふだん感じることは難しいんですよね。久しぶりに東京ドームに来て、ゲームは基本的に静かに進んでいくんですけど、なんとなく印象として日本人は表現するのが苦手というか。そんな印象があったんですけど、それが完全に覆りましたね。内側にある熱い思いが確実にあるということ、それを表現したという時のその迫力というものが、今まで想像できなかったことです。

 ですから、これは最も特別な瞬間になりますけど、ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためになるし、見てくれる人も喜んでくれるかなと思っていたんですけど、ニューヨークに行った後ぐらいからですかね。人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わってきた。その点で、ファンの方の存在なしには、自分のエネルギーはまったく生まれないと思います。え、おかしなこと言ってます、僕? 大丈夫ですか?(会場笑)

──イチロー選手が貫いたものとは。

 野球のことを愛したことだと思います。これは変わることはなかったですね。おかしなこと言ってます、僕? 大丈夫?(会場笑)

──ケン・グリフィーJr.が肩の力を抜いた時に違う野球が見えて楽しくなるという話をされたんですけど、そういう瞬間はあったのか。

 プロ野球生活の中ですか。

──はい。

 ないですね。これはないです。

 ただ、子供の頃からプロ野球選手になることが夢で、それが叶って。最初の2年、18、19の頃は1軍に行ったり来たり。「行ったり来たり」っておかしい? 行ったり、行かなかったり? 行ったり来たりっていつも行ってるみたいだね。1軍に行ったり、2軍に行ったり。そうか、これが正しいか。そういう状態でやっている野球はけっこう楽しかったんですよ。

 1994年、3年目ですね。仰木監督と出会って、レギュラーで初めて使っていただいたわけですけども。この年までですね、楽しかったのは。あとはその頃から急激に番付を上げられちゃって、それはしんどかったです。やっぱり力以上の評価をされるというのはとても苦しいですよね。だから、そこからは純粋に楽しいなんていうのは、やりがいがあって達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありました。じゃあ、楽しいかというとそれとは違うんですよね。

 でもそういう時間を過ごしてきて、将来はまた楽しい野球をやりたいなと。これは皮肉なもので、プロ野球選手になりたいという夢が叶った後は、そうじゃない野球をまた夢見ている自分がある時から存在したんですね。でもこれは、中途半端にプロ野球生活を過ごした人間には待っていないもの。たとえば草野球ですよね。やっぱりプロ野球でそれなりに苦しんだ人間でないと、草野球を楽しめないのではないかと思うので。これからは、そんな野球をやってみたいなという思いですね。おかしなことを言ってます、僕? 大丈夫?

──開幕シリーズを大きなギフトとおっしゃっていました。それが私たちの方が大きなギフトをもらったような気がするんです。

 そんなアナウンサーっぽいことを言わないでくださいよ。

──イチロー選手は、これからどんなギフトをくださるんでしょうか。

 ないですよ。そんな無茶言わないでくださいよ。でも、これは本当に大きなギフトで、去年、3月の頭にマリナーズからオファーをいただいて、それから今日までの流れがあるんですけれども、あそこで終わってても全然おかしくないですからね。去年の春までで終わっていてもまったくおかしくない状況ですから。今、この状況が信じられないですよ。

 あの時考えていたのは、自分がオフの間、アメリカでプレーするまでに準備をする場所というのは神戸の球場なんですけど、寒い時期に練習するので、へこむんですよね。やっぱ心が折れるんですよ。そんな時もいつも仲間に支えられてやってきたんですけど、最後は今まで自分なりに訓練を重ねてきた神戸の球場で、ひっそりと終わるのかなあと、あの当時想像していたので、夢みたいですよ。こんなの。これも大きなギフトです。質問に答えていないですけど、僕からのギフトはないです。

──涙がなく笑顔が多かったというのは、この開幕シリーズが楽しかったということでしょうか。

 純粋に楽しいということではないんですよね。やっぱり、誰かの思いを背負うというのは、それなりに重いことなので。そうやって一打席一打席立つことって簡単ではないですね。だから、すごく疲れました。

 やっぱり一本ヒットを打ちたかったし、応えたいって当然ですよね、それは。僕には感情がないって思っている人いるみたいですけど、あるんですよ。意外とあるんですよ。結果を残して最後を迎えたら一番いいなと思っていたんですけど、それでもあんな風に球場に残ってくれて。まあ、そうしないですけど、死んでもいいという気持ちはこういうことなんだろうなと。死なないですけど。そういう表現をする時ってこういう時なのかなと思います。

──最低50歳まで現役とおっしゃっていましたが、日本のプロ野球に戻るという選択肢はなかったのでしょうか。

 なかったですね。

──どうしてでしょう。

 それはここでは言えないなあ(会場笑)。最低50歳までって本当に思っていたし、それは叶わずで、有言不実行な男になってしまったわけですし。その表現をしてこなかったらここまでできなかったかもなという思いもあります。だから、言葉にすること、難しいかもしれないけど言葉にして表現するというのは、目標に近づく一つの方法ではないかなと思います。

──野球に費やしてきた膨大な時間、これからそういう膨大な時間とどういう風に付き合いますか。

 これからの膨大な時間ということですか。それとも、これからの膨大な時間とどう付き合うかということですか。

──これからの膨大な時間をということです。

 ちょっと今はわからないですね。ただ、たぶん明日もトレーニングをしていますよ。それは変わらないでしょうね。僕はじっとしていられないから。動き回っているでしょうね。だからゆっくりしたいとか全然ないですよ。全然ない。たぶん動き回ってます。

──イチロー選手の生き様でファンの方に伝わっていたらうれしいということはありますか。

 生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方と考えれば、さきほどもお話しましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。

 あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。

 だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。

 でも、それが正解とは限らないわけですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。でも、そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。そうやって自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね。ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなと。それはうれしかったです。そうであればうれしいし、そうじゃなくてもうれしいです。あれは。

──シンプルに聞きますが、現役選手を終えたら、監督や指導者になったり、タレントになったりしますか。

 あんまりシンプルじゃないですね(会場笑)。

──イチロー選手は、何になるんですか。

 何になるんだろうね。そもそもカタカナのイチローってどうなるんですかね。「元カタカナのイチロー」みたいになるんですかね。あれ、どうなんだろ。「元イチロー」って変だよね。いやイチローだし、僕。音が一朗だから。書くときどうなるのかな。どうしよっか。何になる。うーん……。でも監督は絶対無理ですよ。絶対がつきますよ。人望がない。本当に。人望がないですよ、僕。

──そうでもないと思いますけど。

 いやあ、無理ですね。それぐらいの判断能力は備えているので。ただ、どうでしょうね。

 ま、プロの選手、プロの世界というよりも、アマチュアとプロの壁というのが日本は特殊な形で存在しているので。今日をもってどうなんですかね。そういうルールって。どうなんだろうか。今までややこしいじゃないですか。

 たとえば極端に言えば、自分に子供がいたとして、高校生であるとすると、教えられなかったりというルールですよね。そういうのって変な感じじゃないですか。今日をもって元イチローになるので、それは小さな子供なのか、中学生になのか、高校生になのか、大学生になるのかはわからないですけど、そこには興味がありますね。

──さきほど引退を決めたのがキャンプの終盤という話がありましたけど、それ以前に引退を考えたことは。

 引退というか、クビになるんじゃないかはいつもありましたね。ニューヨークに行ってからは毎日そんな感じです。マイアミもそうでしたけど。ニューヨークってみなさんご存知かどうかわからないですけど、特殊な場所です。マイアミも違った意味で特殊な場所です。毎日そんなメンタリティーで過ごしていたんですね。クビになる時はまさにその時だろうと思っていたので、そんなのしょちゅうありました。

──今回、引退を決意した理由とは。

 マリナーズ以外に行く気持ちはなかったということは大きい。去年、シアトルに戻していただいて本当にうれしかった。先ほどキャンプ前のオファーがある前の話をしましたけど、その後、5月にゲームに出られなくなる。あの時も(引退の)タイミングでおかしくないんですよね。でも、この春に向けてまだ可能性があると伝えられていたので、そこも自分なりに頑張ってこられたということだと思うんですけど。質問なんでしたっけ?

──引退を決めた理由は。

 もう答えちゃったね。

(AERA dot.編集部/西岡千史)
参照元:イチロー引退【会見全文・前編】「監督は絶対無理。人望ない」「日本復帰の選択肢はない」
西岡千史 2019.3.22 08:27dot.

イチロー引退【会見全文・後編】「大谷翔平は世界一の選手に」「外国人になって人の痛み想像した」
西岡千史 2019.3.22 08:37 dot.

大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名・鈴木一朗=が21日、プロ野球選手としての第一線から引退することを表明した。この日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕第2戦に9番右翼で先発出場したイチローは、4打数無安打で8回裏に守備についた直後に交代。その際には、超満員の観衆から大きな拍手を受け、チームメイトから抱擁を受けた。菊池雄星投手や愛弟子のディー・ゴードン内野手が涙する様子もテレビで放送された。

一方、試合終了後に開かれた記者会見では「(引退後は)監督はない。人望ないから」「草野球を極める」といった“イチロー節”を展開し、集まった報道陣を笑わせた。また、現役生活に思い残したことを聞かれた時には「あろうはずがない。積み重ねることでしか、後悔を生まないとういことはありえない」と、地道な鍛錬を積み重ねて大記録を打ち立ててきた孤高のバットマンらしい回答も。会見は1時間25分におよび、「子どもたちへのメッセージ」「今後の過ごし方」「家族について」など、記者たちの質問に答えた。

 引退会見では涙を流す選手が多いが、イチローは引き際も“今までに存在したことのない”選手だった。現役生活の最後に、スーパースターは何を語ったのか。全文掲載する。(前編から続く)

* * *

──今日の試合でベンチに戻る際に菊池雄星選手が号泣していました。

 号泣中の号泣でした、アイツ。びっくりしました。それ見てこっちは笑ってましたけどね(会場笑)

──抱擁された時にどんな会話を。

 それはプライベートなんで。それは雄星がそれをお伝えするのはかまわないですけど、僕がお伝えすることではないですね。

──秘密ですか。

 それはそうでしょう。二人の会話だから。しかも、僕から声をかけているので。それをここで僕がこんなことを言いましたって。バカですよね。絶対に信頼されないもんね。それはダメです。

──アメリカのファンへのメッセージは。

アメリカのファンの方々は、最初は厳しかったですよ。最初の2001年のキャンプなんかは「日本に帰れ」としょっちゅう言われましたよ。

 だけど、結果を残した後の敬意というのは、これは評価するのかどうかわからないけど、手のひらを返したという言い方もできるので、ただ、言葉ではなくて行動で示したときの敬意の示し方というのは、その迫力はあるなという印象ですね。

 なかなか入れてもらえないんですけど、入れてもらった後、認めてもらった後はすごく近くなるという印象で、がっちり関係ができあがる。シアトルのファンとはそれができた。僕の勝手な印象ですけど。

 ニューヨークというのは厳しいところですよね。でも、やればどのエリアよりも熱い思いがある。マイアミというのは、ラテンの文化が強い印象で、熱(あつ)はそれほどないんですけど、結果を残さなかったら人は絶対に来てくれない。そういう場所でしたね。それぞれの場所で関係を築けたような。特徴がそれぞれありましたけど。アメリカは広いなと。ファンの人たちの特徴を見るだけでアメリカは広いなという印象ですけど。

 でもやっぱり、最後にシアトルのユニフォームを着て、セーフィコ・フィールドではなくなってしまいましたけど、姿をお見せできなくて、それは申し訳ない思いがあります。

──ユニークなTシャツに「もう限界」「もう無理」とか書いていますが、心情が表れているんでしょうか。

 そこは言うと急にやぼったくなるから、言わない方がいいんだよね。それは観る側の解釈だから。そう捉えれば、そう捉えることもできないし。全然関係ない可能性もあるし。それでいいんじゃないですか。

──好きに楽しんでいただきたい。

 だってそういうものでしょう。いちいち言うと野暮ったいもんね。

──言わない方が粋であると。

 粋とは自分では言えないけど。言うと無粋であることは間違いないですよね。

──24時間を野球に使ってきたとおっしゃっていますが、それを支えてきたのは弓子夫人だと思いますが、あえて今日は聞かせてください。

いやあ、頑張ってくれましたね。一番頑張ってくれたと思います。

 僕はアメリカで結局3089本のヒットを打ったわけですけど、妻は、ゲーム前にホームの時はおにぎりを食べるんですね。妻が握ってくれたおにぎりを球場に持っていって行って食べるんですけど、それの数が2800ぐらいだったんですよね。3000いきたかったみたいですね。そこは3000個握らせてあげたかったなと思います。

 妻もそうですけど、とにかく頑張ってくれました。僕はゆっくりする気はないけど、妻にはゆっくりしてほしいと思います。

 それと一弓ですね。一弓というのはご存知ない方もいらっしゃると思いますけど、我が家の愛犬ですね。柴犬です。現在17歳と何カ月かな。7カ月かな。今年で18歳になろうかという柴犬なんですけど、さすがにおじいちゃんになってきて、毎日フラフラなんですけど、懸命に生きているんですよね。その姿を見ていたら、それは俺がんばらなきゃなと。これはジョークとかではなくて、本当にそう思いました。

 懸命に生きる姿。2001年に生まれて、2002年にシアトルの我が家に来たんですけど、まさか最後まで一緒に、僕が現役を終える時まで一緒に過ごせるとは思っていなかったので、大変感慨深いですよね。一弓の姿は。ほんと、妻と一弓には感謝の思いしかないですね。

──3月の終盤に引退を決めたのは、打席内の感覚の変化というのはありましたか。

 いる? それここで。

──ぜひ。

 裏で話すわ。裏で(会場笑)。

──今まで一番考え抜いて決断したことは。

 これは順番を付けられないですね。それぞれが一番だと思います。

 ただ、アメリカでプレーするために、今とは違う形のポスティングシステムだったんですけど、自分の思いだけでは叶わないので、当然球団からの了承がないと行けないんですね。

 その時に、誰をこちら側、こちら側っていうと敵・味方みたいでおかしいんですけど。球団にいる誰かを口説かないといけない、説得しないといけない。その時に一番に思い浮かんだのが、仰木監督ですね。その何年か前からアメリカでプレーしたいという思いは伝えていたこともあったんですけど、仰木監督だったらおいしいご飯でお酒を飲ませたら。飲ませたらっていうのはあえて飲ませたらと言ってますけど、これはうまくいくんじゃないかと思ったら、まんまとうまくいって。これがなかったら何も始まらなかったので。口説く相手に仰木監督を選んだのは大きかったなと思いますね。

 ダメだダメだとおっしゃっていたものが、お酒でこんなに変わるんだと思って。お酒の力をまざまざと見ましたし。やっぱり洒落た人だったなと思いますね。仰木監督から学んだものは計り知れないと思います。

──WBCで優勝した日の会見と日付が一緒ですが、運命的なものを感じますか。

 聞かされればそう思うこともできるという程度ですかね。

──一番我慢したものは。

 難しい質問だなあ。僕、我慢できない人なんですよ。楽なこと、楽なことを重ねているという感じなんですよね。自分ができることを、やりたいことを重ねているので我慢の感覚がないんですけど、とにかく体を動かしたくてしょうがないので、こんなに動かしちゃダメだっていうことで、体を動かすことを我慢するというのはたくさんはありました。それ以外はストレスがないように行動してきたつもりなので。

 家では妻が料理をいろいろ考えて作ってくれますけど、ロードは何でもいいわけですよね。むちゃくちゃですよ。ロードの食生活なんて。結局我慢できないからそうなっちゃうんですけど、そんな感じなんです。今聞かれたような主旨の我慢は、思い当たらないですね。おかしなこと言ってます、僕?

──台湾にはイチローさんのファンがいっぱい。台湾に行きたいということはありますか?

 チェンが元気か知りたいですね。チェン、チームメイトでしたから。元気でやってますか。それは何よりです。

 今のところ(台湾に行く)予定はないんですけれども、以前に行ったことあるんですよ。一度。とても優しい印象でしたね。心が優しくていいなと思いました。ありがとうございます。

──イチロー選手が後輩たちに託したいものは。

 雄星のデビューの日に僕は引退を迎えたというのは、何かいいなと思っていて。「ちゃんとやれよ」という思いですね。

 短い時間でしたけどすごくいい子で。いろんな選手を見てきたんですけど、左投手の先発って変わっている子が多いんですよ。本当に(会場笑)。天才肌が多いとも言える。アメリカでもまあ多い。こんなにいい子いるのかなって感じですよ、今日まで。

 でも、キャンプ地から日本に飛行機で移動してくるわけですけど、チームはドレスコードで服装のルールが、黒のジャージのセットアップでOK、長旅なのでできるだけ楽にという配慮なんですけど。「雄星、俺たちどうする」って。アリゾナはいいんだけども、日本に着いたときにさすがにジャージはだめだろうって二人で話をしていたんですね。「そうですよね、イチローさんはどうするんですか」って。僕はまあ、中はTシャツだけどセットアップでいちおうジャケットを着ているようにしようかなと。「じゃあ僕もそうします」って言うんですよ。

で、キャンプ地を起つ時のバスの中で、みんなも僕も黒のジャージのセットアップでバスに乗り込んできて。それで雄星と席が近かったので、「雄星、やっぱりこれダメだよな。日本に着いた時にメジャーリーガー、これダメだろ」ってバスの中でも言ってたんですよ。「そうですよね」って。そう言ってたら、まさか羽田着いた時にアイツ、ジャージでしたからね(笑)。イヤ、こいつ大物だなって。ぶったまげました。

 本人にまだ聞いてないですけど、その真相は。何があったのかわからないですけど。やっぱり左投手は変わったヤツが多いなと思いました。スケール感は出てました。頑張ってほしいです。

 翔平はちゃんとケガを治して、物理的にも(体が)大きいわけですし。アメリカの選手とまったくサイズ的にも劣らない。しかもあのサイズであの機敏な動きができるというのはいないですからね。それだけで。世界一の選手にならなきゃいけないですよ。

──野球の魅力はどんなものでしょうか。また、イチロー選手がいない野球をどう楽しめばいいでしょうか。

 団体競技なんですけど、個人競技というところですかね。これが野球の面白いところだと思います。チームが勝てばそれでいいかというと、全然そんなことはないですよね。個人として結果を残さないと、生きていくことはできないですよね。

 本来はチームとして勝っていればいいかというと、チームとしてのクオリティは高いのでそれでいいかというと、決してそうではない。その厳しさが面白いところかなと。面白いというか、魅力であることは間違いないですね。あとは同じ瞬間がない。必ずどの瞬間も違うということ。これは飽きがこないですよね。

 二つ目はどうやって楽しんだらいいかですか。2001年にアメリカに来てから2019年現在の野球は、まったく違うものになりました。頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような。選手も現場にいる人たちもみんな感じていることだと思うんですけど、これがどう変化していくか。次の5年、10年、しばらくはこの流れは止まらないと思いますけど。

本来は野球というのは……、ダメだな、これを言うと問題になりそうだな(会場笑)。うーん。(野球は)頭使わないとできない競技なんですよ、本来は。でもそうじゃなくなってきているというのがどうも気持ち悪くて。ベースボール、野球の発祥はアメリカですから、その野球が現状そうなってきているということに危機感を持っている人っていうのがけっこういると思うんですよね。

 だから、日本の野球がアメリカの野球に追従する必要なんてまったくなくて、日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしいなと思います。アメリカのこの流れは止まらないので。せめて日本の野球は決して変わってはいけないこと、大切にしなければいけないことを大切にしてほしいなと思います。

──今日の打席で1年目のゲームで思い出したことはあったんでしょうか。

 長い質問に対して大変失礼なんですけど、ないですね。

──子供の頃からの夢であるプロ野球選手になるという夢を叶えて、今、何を得たと思いますか。

 成功かどうかってよくわからないですよね。じゃあどこから成功で、そうじゃないのかって、まったく僕には判断できない。だから成功という言葉は嫌いなんですけど。

 メジャーリーグに挑戦するということは、大変な勇気だと思うんですけど、でも成功、ここではあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かないという判断基準では、後悔をうむだろうなと思います。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。

 じゃあ、自分なりの成功を勝ち取ったところで達成感があるのかというと、それは僕には疑問なので。基本的には、やりたいと思ったことをやっていきたいですよね。

──何を得たか。

「こんなものかな……」という感覚ですかね。それは200本はもっと打ちたかったし、できると思ったし、1年目にチームは116勝して、その次の2年間も93勝して、勝つのってそんなに難しいことじゃないなってその3年は思ってたんですけど、大変なことです。勝利するというのは。この感覚を得たことは大きいかもしれないですね。

──ユニフォームを脱ぐことで神戸に恩返しをしたいという気持ちは。

 神戸は特別な街です、僕にとって。恩返しか。恩返しって何をすることなんですかね。僕は選手として続けることでしかそれはできないんじゃないかなと考えていたこともあって、できるだけ長く現役を続けていきたいと思っていたこともあるんですね。

 神戸に恩返し、うーん……。税金を少しでも払えるように頑張ります(会場笑)。

──ご自身の経験を振り返って、もっとこんな制度であればメジャーに挑戦したかった、あるいは日本のプロ野球に残ったということは。

 制度に関しては詳しくないんですけど、日本で基礎を作る。自分が将来MLBで将来活躍するための礎を作るという考え方であれば、できるだけ早くというのはわかりますけど、日本の野球で鍛えられることはたくさんあるんですね。だから、制度だけに目を向けるのはフェアじゃないかなと思いますけどね。

──日本の野球で鍛えられたことは。

 基本的な基礎の動きって、おそらくメジャーリーグの選手より中学生レベルの選手の方がうまい可能性がありますよ。チームとしての連携もあるじゃないですか。そんなの言わなくてもできますからね、日本の野球では。でもこちらではなかなかそこは。個人としてのポテンシャル、運動能力は高いですけど、そこにはかなり苦しみましたよ。苦しんであきらめましたよ。

──大谷選手と対戦したかったという気持ちは。また、大谷選手に期待すること。

 さきほどもお伝えしましたけど、世界一の選手にならなきゃいけない選手ですよ。そう考えています。

 翔平との対戦、残念でしたけど、できれば僕が投手で翔平が打者でやりたかったんですよ。それは誤解なきよう(会場笑)。

──大谷選手は今後、どのような選手になっていくと思いますか。

 なっていくかどうか。そこは占い師に聞いてもらわないとわからないけどね。投げることも打つこともやるのであれば、僕は1シーズンごとに投手、次のシーズンは打者としてサイ・ヤング(賞)と本塁打王をとったら。そんなことなんて、考えることすらできないですよ。

 でも、翔平はその想像をさせるじゃないですか。この時点で明らかに人とは明らかに違う選手だと思う。その二刀流は面白いと思うんですよね。なんか、納得いってない表情ですけど。投手として20勝するシーズンがあって、その翌年に50本打ってMVP取ったら化け物ですよね。でも、それが想像できなくはないですからね。そう思ってますよ。

──あるアスリートの方に伺ったのですが、イチロー選手が「野球選手じゃなくなった自分が想像できない。イヤだ」とおっしゃったと聞きましたが。

 イヤだって言わないと思いますけどね。

──野球選手ではない自分を想像していかがですか。

 違う野球選手になってますよ。あれ、この話さっきしましたよね。おなか減ってきて集中力が切れてきちゃって。さっき何を話したか記憶が。

 さっき草野球の話をしましたよね。だから、そっちでいずれ、楽しくてやっていると思うんですけど、そうするときっと草野球を極めたいと思うんですよね。真剣に草野球を極める野球選手になっているんじゃないですか。結局。

──(司会)時間も迫ってきました。

 おなか減ってきた。結構やってないですか。いま、時間どれっくらい? 1時間20分? 今日はとことん付き合おうと思ったんですけどね。おなか減ってきちゃった(会場笑)。

──(司会)では、あとお二人で。

──プロ野球人生で誇れることは。

 これさきほどお話しましたね。(質問した)小林くんも集中力切れてきているんじゃないの? 完全にその話をしたよね。それで1問減ってしまうんだから(会場笑)。

──イチロー選手の小学校の卒業文集が有名で、「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです」と冒頭に書いていますが、(子供時代の自分に)どんな言葉をかけたいですか。

 お前、契約金で1億ももらえないよって(会場笑)。夢は大きくとは言いますけど、なかなか難しいですよ。ドラ1の1億って掲げてましたけど、全然遠く及ばなかったですから。ある意味では挫折ですよね。それは。こんな終わり方でいいのかな。なんか、最後はキュッとしたいよね。

──昨年、マリナーズに戻りましたけれども、その前のマリナーズ時代、「孤独を感じながらプレーをしている」と話していました。その孤独感はずっと感じながらプレーしていたんでしょうか。それとも、前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか。

 現在はそれはまったくないです。今日の段階でまったくないです。

それとは少し違うかもしれないですけど、アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。

 孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。お腹すいた。しまったね、最後。

 いやあ、長い時間ありがとうございました。眠いでしょう、みなさんも。じゃあ、そろそろ帰りますか。

(AERA dot.編集部/西岡千史)
参照元:イチロー引退【会見全文・後編】「大谷翔平は世界一の選手に」「外国人になって人の痛み想像した」
西岡千史 2019.3.22 08:37 dot.

「締まったね、最後」イチロー引退会見から臨床心理士が読み解いた“引き際の美学”
「あんなもの見せられたら……」と語った予想外の出来事とは?
2019/03/24 文春オンライン 岡村 美奈

その引退がこれほど多くのマスコミに取り上げられ、その歴史がこんなにも熱く多くの人に語られるというアスリートもいないだろう。

 シアトル・マリナーズのイチロー外野手が、3月21日、東京ドームで行われたオークランド・アスレチックスとの開幕第2戦を最後に現役引退した。

「後悔などあろうはずがありません」

「最後にこのユニフォームを着て、この日を迎えられたことを大変幸せに感じています」

 そう言うと、大きく息をついたイチロー選手。昨年3月に行われたマリナーズへの復帰会見で目をわずかに潤ませ、背番号51番のユニフォームを手にして微笑んでいた姿を思い出す。深夜未明から始まった会見は85分にも及び、集まった報道陣は約300人にもなったという。その会見から、イチローの見えざる一面を探ってみた。

「今日のあの球場での出来事。あんなもの見せられたら、後悔などあろうはずがありません」

 試合が終わってもほとんどの観客が帰ることなく、イチローを待っていた。「もう一度その姿を」と願う観客は、イチローコールやウェーブを繰り返す。

“見たら”ではなく“見せられたら”

 引退表明の速報は、試合の真っ最中に流れていた。それを“出来事”と表現し、「ゲーム後にあんなことが起こるとは、とても想像してなかった」と語ったように、試合が終了してもなお、観客が待っていたのは想定外だったのだろう。

 試合は延長戦になり、終了したのは12回。イチローは8回裏で交代を告げられ守備を退いていた。グラウンドを後にする時は、試合中にも関わらずチーム全員がベンチに戻り、ハグをするという感動的でセレモニー的な演出がされていたほどだ。

「出来事」と言った後に長い間があき、イチローの口元が微妙に動く。今さっきの光景が思い出されたのだろう。だが彼は“見たら”ではなく“見せられたら”と言った。本当はグラウンドに戻ることなく、会見に行く予定だったのではないだろうか。最初から姿を見せるつもりだったなら、“見せられたら”という受け身ではなく、“見たら”と表現するのが普通だと思う。戻るつもりがなく、予想もしなかった光景が目の前に広がっていたからこそ、そのインパクトは大きかったに違いない。

 球場に残っていた観客らの姿を見て、彼の顔には満面の笑みが広がっていた。「死んでもいいという気持ちは、こういうことなんだ」と彼は語った。

「誰かの思いを背負うというのは、それなりに重いこと」

「やっぱりヒットを1本打ちたかったですし、応えたいって」

 その言葉の裏には、期待に応えることができなかった自分を観客が待っていてくれたという思いもあった。誰もがイチローの安打を願っていた。特に引退という速報が流れた後の2打席のプレッシャーは相当だったはずだ。「誰かの思いを背負うというのは、それなりに重いこと」。そんな思いをひしひしと肌で感じていたが、今の彼にそれは難しかった。

「結果を残して最後を迎えられたら一番いいなと思っていたんですけど、それは叶わずで」と、首をやや傾げて目を細め、表情を歪めて、“いいなと”と希望的な言い方をした。続けて“叶わずで”と言いながら視線を落としたことで、すでに無理かもしれないという感覚がどこかにあったことや、打てなかった無念さや残念さが伝わってくるようだった。

「色々な記録に立ち向かってきたわけですけど、そういうものは大したことではないというか」

 イチローは新しい記録を次々と打ち立ててきたが、それを小さなことにすぎないと語った。イチローの記録への考え方が表現された部分だ。「僕ら後輩が先輩の記録を抜いていくというのは、しなくてはいけないこと」と語るように、記録はいずれ誰かに越えられるものであり、自らの行いも後輩としての義務だという。

大谷選手について語りながら目は輝いていた

「その想像を翔平はさせるじゃないですか」

 そんな“しなくてはいけないこと”を次に背負う選手として、イチローの頭に浮かんでいるのは、大谷翔平選手だろう。

「人とは明らかに違う選手」「世界一の選手にならなきゃいけない選手」と、大谷選手について語りながらイチローの目は輝いていた。ピッチャーとしても打者としても記録を打ち立てる可能性を話す時は、その目が大きく見開き、なんだか嬉しそうでもあり眩しそうにも見える。将来を楽しみ期待しながら、トップアスリートとして自分にない素質と才能にちょっぴりジェラシーを感じている。そんな印象を受けた。

「どの記録よりも、自分の中で、ほんの少しだけ誇りを持てたことかな」

 そう言いながら、彼は何度も頷いた。越えられる記録は自分だけのものではない。価値があるのは誰にでもできない、誰も超えられない自分だけの経験や瞬間。トップアスリートだからこその感覚だろう。

「一つひとつの積み重ねでしか自分を越えていけない」

 球団の特別アドバイザーに就任した去年の5月からシーズン最後の日まで、ゲームに出られなくても練習をして、美学とも言われた準備やルーチンをこなし続けたイチロー。28年という野球人生では、試合に出られず苦しみ、諦めてしまった多くの選手を見てきたことだろう。誰かと自分を比較すると、人はそこから生じる様々な感情に苦しむ。「はかりは自分の中にある」と語るイチローは、他人と比較しないことで自分を守り、コントロールしてきたともいえる。

 だが、「誰にでもできないことかもしれない」という言葉から、己との戦いは実は苦しく厳しいものだったと想像できる。だからこそ「自分なりに頑張ったきたというのははっきり言える」「一つひとつの積み重ねでしか自分を越えていけない」と、頑張ってその時期を乗り越え、今日という日を迎えた自分に誇りを持てたと語ったのではないだろうか。

「え、おかしなこと言ってます? 大丈夫?」

 会見中、質問に答えた後、イチローは何度か質問した記者にこう問いかけた。おそらく記者がメモをしていたか何かで、イチローから視線を外していたか、彼の答えに反応しなかったのかだろう。彼は質問者をできる限り、射るような目で見つめながら答えていたからだ。

「こんな終わり方でいいのかな? キュッとしたいよね」

 そこには自分の言葉に責任をもち、きちんと真摯に答えたい、できることはしたいという彼の姿勢が見える。イチローはマスコミ対応に厳しく、記者泣かせ。プロ意識の強さから記者にもレベルの高さを求めるため、質問の仕方や内容にも厳しいと聞く。会見中も同じような質問は止めるし、間違った質問は訂正していた。

 そんなプロ意識の強さは、打席内での感覚の変化を聞かれた時、「いる? それここで。いる? 裏で話そう」という返事にも表れている。それこそが安打が打てなくなった理由だろうが、それを打ち明けることはイチローの美学に反する。なんでも明け透けにするのではなく、プロだからこそ見せない一線があるとわかる返事だった。

「そこは3000個握らせてあげたかったなぁと思います」

 弓子夫人について聞かれたイチローは、「一番頑張ってくれたと思います」と表情を緩めた。妻がどんな風に彼を支えてきたのか、彼女が引退についてどう思っていたのか、それをホームの時、ゲームの前に食べるというおにぎりの数に例えた。

 これに限らずイチローは独特の間で独特の表現をする。菊池雄星選手について話した時もそうだ。キャンプ地から日本へ移動した時、「これじゃダメだろ」と言うイチローに「そうですよね」と答えながらジャージ姿だったというエピソードで、菊池選手の印象を話した。そんなエピソードを聞いているこちらは、その光景を映像として思い描くことができる。その映像によって、彼が見たこと、感じたことを自分に置き換えて共感できるのだろう。

 最後は「こんな終わり方でいいのかな? キュッとしたいよね」と語り、孤独感に関する質問には「孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います」と胸の内を明かした。納得のいく答えができたのか、「締まったね、最後」と自ら笑顔で会見を終えたイチロー。最後は自分自身で、思っていたような形で締めたかったのだろう。引き際の美学としては、これ以上のタイミング、舞台に勝るものはない。
参照元:「締まったね、最後」イチロー引退会見から臨床心理士が読み解いた“引き際の美学”
「あんなもの見せられたら……」と語った予想外の出来事とは?
2019/03/24 文春オンライン 岡村 美奈

イチロー引退会見に学ぶ超一流の確固たる心得
人と比べず己とトコトン向き合う男の引き際
木村 隆志 東洋経済ONLINE 2019/03/22 16:00

「ついにこの日が来たか……」と涙ぐみながら会見を見た人は多かったのではないでしょうか。メジャーリーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手が、東京ドームでの試合後に会見を開き、引退を発表しました。

各メディアでは、「イチロー節が炸裂」などと報じられていますが、約85分間にわたって発した言葉には、超一流のプロフェッショナルであるとともに、グローバルなビジネスパーソンである理由が詰まっていました。

ここでは、ビジネスパーソンのみなさんが学びを得られるであろうフレーズをピックアップし、イチロー選手の放つ言葉の魅力を掘り下げていきます。

「人より頑張ってきたとは言えない」の真意

「いちばん印象に残っているシーンは?」と聞かれたイチロー選手は、「この後、時間がたったら、今日(の試合)がいちばん、真っ先に浮かぶことは間違いないと思います。それを除くとすれば、『今までいろいろな記録に立ち向かってきましたが、そういうものは自分にとってたいしたことではない』というか、それを目指してやってきましたが、『いずれ後輩たちが抜いていくので、それほど大きな意味はない』というか、今日の瞬間を体験すると、すごく小さく見えてしまいます」とコメントしました。

さらに、「引退の決断に後悔や思い残しはない?」と聞かれたイチロー選手は、「今日の球場での出来事……あんなものを見せられたら後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますし、結果を残すために、自分なりに重ねてきたことはありますが、『人よりも頑張ってきた』とはとても言えないし、そんなことはまったくないですけど、『自分なりに頑張ってきた』ということはハッキリ言えるので、『重ねることでしか、後悔を生まないということはできないのではないか』と思います」とコメントしました。

「いずれ後輩が抜く記録はたいしたことではない」「人より頑張ってきたとは言えない」。どちらのコメントも、「イチロー選手がいかに他人と比べず、自分の仕事に集中していたか」を物語っています。

ビジネスパーソンも長年にわたって実績を残すためには、スキルや結果などを同僚や競合他社と比べられるより、自分の仕事に集中させるほうがいいのかもしれません。プロ野球選手は、週間、月間、年間、契約期間平均など、ビジネスパーソン以上に実績をシビアに査定される職業だけに、その言葉の説得力は十分すぎるほどあります。

「進化」「目標」「成功」に関するコメントも、ビジネスパーソンにとって参考になるものがありました。

「生きざまでファンの方に伝えられたことは?」と聞かれたイチロー選手は、「生きざまでというのはよくわかりませんが、“生き方”と考えるならば、あくまで“はかり”は自分の中にあって、『自分なりに“はかり”を使って限界を見ながら、ちょっと超えていく』ということを繰り返していく。そうすると、『いつの日からか、こんな自分になっているんだ』という状態になって。だから少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけないと思うんですよね」とコメントしました。

イチローらしい進化のプロセス

さらに、「『一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて続けられない』と僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではなく、後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思いますが、自分が『やる』と決めたことを信じてやっていく。それが正解とは限らないし、間違ったことを続けてしまうこともあるんですけど、『そうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない』という気がしています」と穏やかながら熱っぽく語りました。

このコメントから読み取れるのは、前述した「基準は他人ではなく自分の心の中にある」ことに加えて、「自分の限界をちょっと超える」「それを地道に続ける」「後退や遠回りもする」「一気に高みを目指しても継続しない」という進化のプロセス。

コツコツと安打を積み重ねたイチロー選手らしいものであり、“現役生活”という点では、プロ野球選手よりも長いビジネスパーソンにとって、より大切なことではないでしょうか。

次に、「『最低50歳まで現役』と公言していたが、日本に戻ってプレーする選択肢はなかったか?」と聞かれたイチロー選手は、「なかったです。理由はここでは言えないですね。ただ、『最低50歳まで』と本当に思っていました。それはかなわず有言不実行の男になってしまいましたけど、『その表現をしてこなかったら、ここまでできなかったかな』という思いもあります。だから難しいかもしれませんが、『言葉にして表現することは、目標に近づく1つの方法ではないか』と思っています」とコメントしました。

自ら“有言不実行の男”と揶揄しましたが、そうなるリスクを承知で公言していたのでしょう。実績を積み上げるほど、「できなかったときのことを考えて身動きが取れない」「周囲から叱咤激励されにくくなる」ことを踏まえ、周囲を巻き込む形でセルフコーチングしていた様子が伝わってきました。

イチロー選手は「プロで成功したことは?」と聞かれたときも、「『成功かどうか』はよくわからないですし、まったく僕には判断ができません。だから僕は成功という言葉が嫌いなんですけど。『メジャーリーグに挑戦する』ということは大変な勇気だと思いますが、『成功すると思うからやってみたい、それができないと思うから行かない』という判断基準では後悔を生みますし、やってみたいなら挑戦すればいい。そのときにどんな結果が出ようとも後悔はないし、基本的にはやりたいと思ったことに向かっていったほうがいいですよね」とコメントしました。

「成功」という言葉に振り回されなかった

自他で判断基準の分かれがちな“成功”という言葉に振り回されるのではなく、「挑戦するかしないか」「後悔するかしないか」という観点で行動してきたのでしょう。だからイチロー選手は、他者から見た判断基準である地位や名誉よりも、自分の心と向き合うことに徹し、その結果として地位や名誉を得られたのです。

「ファンの存在とは?」と聞かれたイチロー選手は、「何となく日本の方は『表現することが苦手』という印象がありましたが、(今回の2試合で)完全に覆りましたね。内側に持っている熱い思いが確実にあって、それを表現したときの迫力はとても今まで想像できませんでした」とコメントしました。

さらに、「あるときまでは、『自分のためにプレーすることがチームのためになるし、見ている人も喜んでくれる』と思っていましたが、ニューヨーク(ヤンキース)に行ったあとぐらいから、『人に喜んでもらうことがいちばんの喜び』に変わりました。その点で、『ファンの方々の存在なくしては、自分のエネルギーがまったく生まれない』と言っていいと思います」と続けたのです。

2つの共通点は、「あっさりと自分の変化を認めている」こと。イチロー選手は、「野球の求道者」などと言われ、変わらないことを美徳としているように思われがちですが、実際は自分の変化をサラッと認めてしまう人物でした。プロ野球選手に限らず、立場や役職が上の人や、実績を残した人が、このような変化を公言することで、懐の深さを感じさせることができます。

また、「引退して何になるのか?」と聞かれたときも、「そもそも、カタカナのイチローってどうなるのか……“元イチロー”になるのかな。どうしよっか。何になるか……監督は絶対無理っすよ。これは“絶対”がつきます。本当に人望がないので。それくらいの判断能力は備えています」とコメントしました。

「監督は無理」「人望がない」というフレーズに日本中の人々が、「そんなことはない」とツッコミを入れましたが、イチロー選手は「“自分が考える最高の監督像”には遠いからやらない」「監督よりもやりたいことが見つかると思う」と言いたかったのではないでしょうか。ここでも自分の現状や特性をあっさり受け入れ、公言したうえで仕事に臨んでいる様子が伝わってきました。

回答を断っても愛される人柄

ビジネスパーソンは、単に「スキルや実績がある」だけでは、社会的な成功を収めることはできません。「多くの人々がいるから自分のビジネスが成立している」ことからわかるように、愛される人柄も重要なポイントの1つです。

「(新加入の後輩)菊池雄星投手と抱擁の際にどんな会話を交わしたのか?」と聞かれたイチロー選手は、「それはプライベートなので。雄星が伝えることは構いませんが、僕が伝えることではないですね。それはそうでしょう、だって2人の会話だから。しかも、僕から声をかけているわけで、それをここで僕から『こんなことを言いました』と話したらバカですよね。そんな人間は絶対に信頼されないもんね。それはダメです」とコメントしました。

ユーモアを交えつつ、きっぱりと拒否。「2人の会話を他人に口外しない」という基本のマナーを守るとともに、後輩を見る目線が上からではなく、フラットである様子が伝わってきました。

さらに、「キャンプなどでユニークなメッセージのTシャツを着ていたが、何か心情を表していた?」と聞かれたイチロー選手は、「そこを言うと急にやぼったくなるので、言わないほうがいいですね。それは見る側の解釈だから、そう捉えれば捉えることもできるし、全然関係ない可能性もあるし。だってそういうものでしょう」とコメントしました。

こちらも回答をきっぱり断っているのですが、その理由を簡潔に説明することで、記者たちを納得させていました。決して「自分のポリシーを貫く」ということではなく、「そのほうが面白いでしょ」というものであり、だからそれを減らすような質問には答えなかったのです。イチロー選手にしてみれば、「これは答えるレベルの質問ではない」と感じたので、無理につきあおうとせず、簡潔な説明で終わらせたのでしょう。

実際、記者の思い入れがあふれた長い質問に対して、「長い質問に申し訳ないですけど、『ない』ですね」と返すシーンもありました。約80分が過ぎたころ、「今日はとことんおつあいきしようと思っていたんですけど、お腹減ってきちゃった」といたずらっぽく笑いながら話したのも、「これ以上は、あまり答えるべき質問はないだろう」と思ったからではないでしょうか。

愛されるビジネスパーソンの人柄には、さまざまなパターンがありますが、イチロー選手のそれは、率直さ。「あの人に断られても仕方ないかなと思える。憎めない人だなと受け入れたくなる」と感じさせるものが、今回の会見に表れていたのです。

そんなイチロー選手の率直さは、「誤解を恐れずにネガティブな感情も話す」「あまのじゃくと思われても気にしない」ところにも表れていました。

「誤解を恐れない」ポジネガ・ネガポジ変換

「野球が楽しくなる瞬間はあったか?」というポジティブな質問にもかかわらずイチロー選手は、「やはり力以上の評価をされるのは、とても苦しい。もちろんやりがいがあって、達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありました。しかし、『楽しいか』というと、それとは違います」とネガティブなコメントを返しました。

また、「選手生活の中で得られたものは?」というポジティブな質問に対しても、「『まあ、こんなものかな』という感覚ですね。200本(年間安打)をもっと打ちたかったですし、できると思ったし、メジャーに行って1年目にチームは116勝して、次の2年間も93勝して、『勝つのってそんなに難しいことじゃないな』と思っていたんですけど、勝利するのは大変なことです。この感覚を得たのは大きかったかもしれないですね」とネガティブなコメントを返しました。

その一方で、「かつて『孤独感を感じてプレーしている』と言っていたが、ずっとそうだったか?」というネガティブな質問に対しては、「現在それはまったくないですね。アメリカでは、僕は外国人ですから。外国人になったことで人の心をおもんぱかったり、痛みがわかったり、今までなかった自分が現れたんですよね。体験しないと自分の中からは生まれないので、孤独を感じて苦しんだことは多々ありましたが、『この体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだよ』と今は思います」とポジティブなコメントを返しました。

まさにポジネガ変換、ネガポジ変換のコメントですが、あまのじゃくというより、「『ただよかった』『ただ悪かった』と簡単に語れるものではないんだよ」と言いたかったのではないでしょうか。

「ポジティブもネガティブも表裏一体であり、それがビジネスの醍醐味」という真理。さらに深読みすれば、「もし今、みなさんにネガティブなことがあったとしても、ポジティブなことも得られるはずなので、ともに頑張っていきましょう」とエールを送っているようにも感じたのです。

ビジネスの大半は団体競技であり個人競技

最後に、ぜひ紹介しておきたい名言を2つ挙げておきましょう。

イチロー選手は、「苦しい時間を過ごしてきて、『将来は、また楽しい野球をやりたいな』と思うようになりました。これは皮肉なもので、『プロ野球選手になりたい』という夢がかなったあとに、あるときから、またそうではない野球を夢見ている自分が存在しました」「『プロ野球でそれなりに苦しんだ人間でないと、草野球を楽しむことはできない』と思っていたので、これからはそんな野球をやってみたいと思います」と語っていました。

「夢がかなうと、別の夢を見たくなるのが人間の性(さが)」「その新たな夢は、目の前のことに向き合わなければ実現しない」という意味では、ほかのビジネスシーンも同じ。例えば、知人の出版社営業マンは、夢だった編集部への異動を実現させたあと、「今になって営業のやりがいや面白さがわかった」「自分がやりたかったのは営業のような気がしてきた」という気持ちになったそうです。もしかしたらイチロー選手は、夢の大切さだけでなく、それにこだわり続けることの無用さを言いたかったのではないでしょうか。

もう1つの名言は、「野球の魅力はどんなところか」と聞かれたときの「団体競技なんですけど、個人競技だというところ。『チームが勝てばそれでいいか』というと、全然そんなことはないですよね。個人としても結果を残さないと生きていくことができません。その厳しさが魅力であることは間違いないかなと」というコメント。

「団体競技であり、個人競技」という点は、みなさんの所属する組織にも通じるところはないでしょうか。イチロー選手のコメントは、ハラスメントを避けるべく個人指導を減らす風潮が広がる中、「組織の一員だからといって、個人で結果を出すことを後回しにしてはいけない」「仕事では厳しいからこそ得られるものがある」というメッセージに見えたのです。

イチロー選手は会見で、「僕から(みなさんへ)のギフトなんかないです」と話していましたが、試合後の深夜0時すぎにもかかわらず、これだけ含蓄のある言葉を贈ってくれました。「僕はゆっくりする気はないです」とも語っていただけに、これからも立場こそ変われど、私たちにさまざまな気づきや学びを与えてくれるでしょう。
参照元:イチロー引退会見に学ぶ超一流の確固たる心得
人と比べず己とトコトン向き合う男の引き際
木村 隆志 東洋経済ONLINE 2019/03/22 16:00








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大塚家具・父娘の内紛劇 -大塚久美子社長のチャートから考える-



昨日(2019/3/19)付のニュースで、大塚家具が、業務提携した中国系の越境EC(電子商取引)企業・ハイラインズ社長の陳海波氏の意向で、取締役7人のうちの5人を入れ替え、赤字を継続すれば、「久美子社長の続投はできなくなる」と最後通告を受けた旨が伝えられている。


大塚家具・久美子社長、中国系新オーナーから最後通告で崖っぷち…久美子派幹部が一斉退任
文=編集部
2019.03.19 Business Journal

大塚家具は3月11日、現在の取締役7人のうち5人を入れ替えるを発表した。3月31日に開催する株主総会で正式に決める。

 大塚久美子社長は続投するが、久美子氏が外部から連れてきた取締役5人は揃って退任。大塚家具を事実上買収して“新しいオーナー”になる、中国系企業で越境EC(電子商取引)を手掛けるハイラインズの陳海波(ちんかいは)社長の意向を反映した役員人事となった。ポイントは、久美子氏を支えてきた外部から招聘した取締役たちが全員、退くこと。いずれも久美子氏のブレーンたちだ。

宮本惠司取締役は百貨店の三越出身でナンバー2の社長補佐を務めてきた。

阿久津聡社外取締役は、久美子氏の母校である一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授で、久美子氏が社長就任した際の功労者のひとりだ。

 瀬戸伸正常勤取締役(監査等委員)は秋田木工社長。長沢美智子社外取締役(監査等委員)は東京丸の内法律事務所の弁護士で、久美子氏が父親の大塚勝久氏とのプロキシーファイト(委任状争奪戦)で勝利したときに“軍師”を務めた。“久美子政権”を誕生させたキーパーソンである。三冨正博社外取締役(監査等委員)は、かつてアメリカにあった大手会計事務所、アーサー・アンダーセン出身の公認会計士。

 社内取締役は、久美子氏と佐野春生取締役専務執行役員の2人が留任する。佐野氏は久美子氏の実妹の夫。大塚ファミリーの一員だ。 

新任取締役は5人。内訳は社内取締役が2人、社外取締役が3人である。社内取締役は上野一郎執行役員と狛裕樹経営企画室長の2人が昇格する。

社外取締役は、今回の資本支援をとりまとめ“事実上のオーナー”となるハイラインズ社長の陳氏をはじめ、元トヨタ自動車理事の田中満雄氏、元住友商事副社長の佐々木新一氏の3人が就く。

陳氏はメディアでのインタビューで、「取締役が(久美子氏の)アドバイザーとして機能していない」と指摘し、交代を求めていた。久美子氏の続投は認めるが、「赤字を継続すれば続投はできなくなる」と釘を刺した。大塚家具の役員の大幅交代は、陳氏の意向を如実に反映したものだ。監査法人もEY新日本監査法人から開花監査法人に交代する。株主総会後の大塚家具の新体制は、陳氏主導で進むことになる。

(文=編集部)


以降は、wikipediaに掲載されているこれまでの経緯である。

大塚久美子氏は、2009年の創業40周年時に代表取締役社長に就任し、大塚家具の経営を行なっていたが、会長である父親と経営方針で対立があり、2014年7月23日に取締役会で社長を解任されているが、2015年1月に社長に復帰している。

社長を解任された後、久美子氏は父親である勝久社長兼会長に経営体制を一新するよう株主提案を検討していたようである。

そして、翌月の2015年2月13日に勝久社長が業績悪化の責任を取って3月末の株主総会後に退くことが発表されたが、2月17日に勝久会長が自身の再任と、久美子社長の退任などを求める株主提案をしている。

このように親子間で泥沼の内紛を演じ、久美子社長が経営を継続していくが、この親子の内紛劇は、マスコミで大々的に報じられた。

それで、大塚家具の企業イメージが悪化し、2016年、2017年、2018年と業績不振が続き、2018年12月期第3四半期決算で、49億6900万円の赤字となってしまう。

そして、身売り問題が囁かれていたのが昨年(2018年)である。


久美子氏は、父親の勝久氏と、その祖父が、毎日リアカーに箪笥を積んで、春日部から日本橋まで往復約八十キロの距離を百貨店に納めに行くなどの苦労をして築いた大塚家具をたったの3年半で、赤字に転落させたとして、無能な社長として世間の酷評を受けている。




このように父と娘の内紛劇に発展した大塚家具であるが、そもそも娘の久美子氏を重用して、社内の重要な役職を任せて来たのは父親の勝久氏である。


1996年に久美子氏が取締役になると、経営企画部長、経理部長、営業管理部長、広報部長、商品本部長等を歴任して、企業規模を拡大してきたという。


そして、久美子氏は一旦、2004年に取締役を退任して、1年間、休養し、自身の会社を立ち上げるなどしていたが、2009年に大塚家具の業績低迷を受けて、大塚家具の代表取締役に就任している。


そして、2014年に経営方針を巡って父娘間の対立が生じ、取締役会で、社長を解任されるのである。


従って、この父娘間の対立が生じた2014年が一つの大きなポイントである。


12:00で大塚久美子氏のチャートを作成した所、ラグナは双子座となるが、この双子座ラグナで、久美子氏の過去の出来事や家族構成などが説明できそうである。







4人の弟妹


まず、大塚久美子氏は、長女であるが、下に弟2人と妹2人がいる。


長男の勝之氏、次女・舞子氏、三女・智子氏、次男の雅之氏の5人の兄弟姉妹である。



双子座ラグナであれば、3室の支配星が3室にアスペクトバックしているが、これは弟や妹に恵まれる配置である。


また木星が3室に在住し、3室の支配星にアスペクトしているが、木星は数が多いことを表しており、この配置が2人の弟、2人の妹に恵まれたことを表していると考えられる。




学業と就職


久美子氏は、1991年に一橋大学経済学部を卒業しているが、大学では、ジョン・メイナード・ケインズの『確率論』を学んだようである。大学院に進学し、研究者になることも考えたという。


しかし、富士銀行に入行して、3年ぐらい融資課や企画係で国際広報などを担当している。



おそらく1987年~1991年頃が、経済学を学んだ期間であり、この頃はラーフ/土星、ラーフ/水星期(1987/12~1990/6)である。


そして、卒業して、銀行に入行した1991年は、ラーフ/ケートゥ、ラーフ/金星期辺りである。






5室支配の金星は、山羊座8室で水星とコンジャンクトし、経済学への適性を表わしている。


特に山羊座は、ビジネスなど実際的な分野のことを学ぶ星座であり、ケインズ経済学の有効需要の原理などは、景気対策などの実際的な目的の為の実践的な理論であることから、山羊座の象意に一致している。


ラグナから5室支配の金星が水星とコンジャンクトし、水星は月から見た9室の支配星であるため、アンタルダシャー水星期に経済学を学んだのである。


マハダシャーのラーフから見ても5室支配の月は、山羊座で水星とコンジャンクトしている。


1991年に銀行に入行した時もアンタルダシャーがケートゥ期や金星期であったが、ケートゥのディスポジターは5室の支配星と絡む水星であり、金星は5室の支配星である為、水星と絡んでいる。





実質的な家業の相続、学業適性、広報の仕事


1994年に人手が足りなかった大塚家具に入社し、1996年から取締役となり、経営企画部長、経理部長、営業管理部長、広報部長、商品本部長等を歴任しているのだが、1996年は、ラーフ/月期である。


月は2室の支配星で8室で5室支配の金星、1、4室支配の水星とコンジャンクトして1-2、2-5のダナヨーガを形成しているが、2室は起業のハウスであり、8室は相続のハウスであることから、これは実質的に家業を継ぐために父親の引立てで、社内の重要ポジションを経験したということである。


つまり、将来の社長にするために父親の意向で、娘に現場を経験させて従業員たちもそのことがよく分かっているといった状況ではなかったかと思われる。


これは、久美子氏の立場だと、相続と起業が一緒になった家業を受け継いだ状態であり、これが2室支配の月が8室に在住する配置である。



久美子氏は、経済学を学んだが、文系人間であると自ら語っており、それは5室支配の金星に月(文学)がコンジャンクトしているからである。


また大学卒業後、大学院に進学し、研究者になることを考えたのは、5室支配の金星が8室(研究)に在住しているからではないかと思われる。


ケインズ経済学の中で、ケインズの『確率論』は、経済学というよりも哲学に近い分野で、確率は推論を行うときに生じる「未知さ」を表現するもので、「推論の重み」のことであるとする確率という経済学上の方法論に対する考察である。


従って、非常にマニアック(8室)な分野であると考えられる。



久美子氏が富士銀行で、国際広報を担当し、大塚家具でも広報部長を務め、また社長になってからも頻繁にメディアに登場するのは、10室支配の木星が3室(メディア)に在住し、3室の支配星と相互アスペクトしているからである。


また月から見てラグナロードの土星が3室に在住していることなども考えられる。



2004年に一旦、取締役を退任した後、2009年に大塚家具の代表取締役に復帰したのは、この頃が木星/月期(2009/4~)だからである。


ラーフ/月期と同様にアンタルダシャーの月は、2室支配で8室に在住していることから、業績不振から父親の要請を受けて、大塚家具の代表取締役に復帰したのである。これも家業(2室)の相続(8室)として考えられる。




父と娘の骨肉の争い


そして、2014年についに父親との経営方針における対立が生じるのであるが、もし大塚久美子氏のラグナを双子座に設定すると、2013年末からマハダシャー土星期に移行するのである。


土星は8、9室の支配星であり、双子座ラグナにとっては、土星が9室と同時に8室を支配するため、支配的な父親という象意になっている。


この土星が10室で、6、11室支配の火星とコンジャクトして、6-8の絡みを形成し、更にラーフとコンジャンクトして激しく傷つけられている。


この10室で形成される火星と土星の6-8の絡みが、父と娘の間における骨肉の争いを表わしているのである。






この時、2014年7月23日に取締役会で社長を解任されて翌2015年1月に社長に復帰した辺りが重要であるが、ちょうど父親と経営権を巡って激しく争った時期である。




2014年7月23日の社長解任時のトランジットを見ると、2室に木星が在住し、土星がアスペクトして2室にダブルトランジットが生じている。




この時期に家族の問題が生じたことを表している。父親の9室から見ると6室目である為、父親が攻撃的に振る舞った時期とも考えられ、家族会議の結果、父親と経営方針の合わない久美子氏が父親の意向で社長を解任されたことを表している。


10室にケートゥがトランジットしていることは、仕事上の裏切り、思い違い、仕事の損失などを表わしている。



翌2015年1月の社長復帰時のトランジットを見てみると、木星と土星は6室と8室にダブルトランジットしている。




これは、久美子氏が父親に対して、経営体制を一新するよう株主提案を検討するなど、攻撃的なスタンスを取ったこと(6室)や、おそらく家族会議などで、最終的に父親が経営から手を引き、久美子氏が社長に就任することが決まったこと(8室)を意味している。


つまり、再び、家業の相続(2室支配の月が8室に在住)が生じたということである。


2室の支配星と8室にダブルトランジットし、6室にもダブルトランジットしていたことがこれらの出来事を物語っている。



このように久美子氏を双子座ラグナに設定すると、2014年から大塚家具で経営方針を巡り、父と娘の間で骨肉の争いが生じることが土星期への移行で説明することができる。




社員に対する罵倒と吊し上げ


久美子氏は、収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰め、年上の経営幹部に対してもお構いなしに罵倒しているそうだ。


気性が激しく、直ぐに怒りを爆発させ、暴言が酷いようである。


そして、これらの社内の不和が深刻な社員離れ、客離れを引き起こして来たようである。


「あなたバカじゃないの?」大塚家具、久美子社長の罵倒横行で社員離脱&客離れが深刻
2017.03.24 Business Journal 構成=編集部

2015年、創業者で当時会長だった大塚勝久氏と、その長女で二代目社長である久美子氏との間で経営方針をめぐる対立が起こり世間を騒がせた大塚家具。騒動の末、久美子氏が経営権を勝ち取り、勝久氏を大塚家具から追い出したかたちとなったが、以降、同社の業績は低迷を続けている。同社が2月に発表した16年12月期連結決算では、売上高は前期比20.2%減の463億円、そして最終損益は45億円の赤字(前期は3億円の黒字)となった。

 久美子社長体制になってから約2年が経過したが、新たな経営計画は完全に行き詰まっているようにみえる大塚家具内部で今、何が起こっているのか。

同社元社員のA氏、B氏、C氏に話を聞いた。

――相当な業績悪化が予想されていたとはいえ、大塚家具が2月10日に発表した16年12月期決算の数字を見て、どんな感想を持ちましたか。

A氏 やっぱりというか、予想通りでしたね。

――現役社員は、どう受け止めているのでしょうか。

A氏 先日、大塚家具の現役社員と会ったところ、「いい加減ヤバイ」ということには気づいているのですが、社員が少ないせいか、忙しさのせいで業績に鈍感になっている印象がしました。「忙しいんですよ」と言うのですが、あの実績で忙しいというのは、単純に人が少ないからで、社員のモチベーションはまったくないという印象でした。

B氏 有明本社の内線表は社員の内線番号が7列書かれていますが、昨年に3列減りました。

1列が30人なので、90人減っているわけです。異動もあるので、全員が辞めたわけではないと思いますが。

A氏 元同期に聞くと、久美子社長は全部を社員のせいにしています。業績がこうなってもの社員のせいにして。たとえば、いろいろな記事を読んでも「システムが変わって社員のオペレーションが追いつかなかった」と発言していますね。株主総会の招集通知書にも、業績不調の理由について「社員のオペレーション」と書いてありました。

C氏 1週間かけて社長の指示通りに売場を直した社員に向かって、直し終えた途端に真逆の反応をしてきて「あんた、ホントにバカなの?」と言ったりします。そこで、さらに1週間かけて直すということはザラです。ともかく言葉が汚いですね。「バカじゃないの?」は普通に口にする発言で、日常茶飯事です。

B氏 テレビの取材を受ける時の外面と実像は別人格ですね。収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰める。社員が追い詰められて「辞めます」と言いたくなるぐらいです。

C氏 本社の社長室はガラス張りになっていますが、あそこは“地獄部屋”といわれています。社員が呼ばれて怒鳴られている光景が皆に見えるので、目にした社員たちは「ああ、また、やられている」と。

口にする言葉も汚い

――自分より年上の社員や役員に対しても、言葉遣いはひどいのでしょうか。

C氏 経営幹部はほとんどが久美子さんより年上ですけど、お構いなしに罵倒していますね。

口にする言葉も汚いですね。

B氏 「まだいたの? 同じ空気吸いたくないから、出て行って!」とかね。若い社員を罵ったりはしないんですが、役員と管理職に対してはひどいですね。

C氏 久美子さんは若い社員には興味がないですね。大塚勝久元会長(現匠大塚会長)は社員が「おはようございます」と言えば「おはよう」と返してくれましたし、「今、どう?」と声をかけてくれたりもしました。

でも、久美子さんは社員が挨拶しても無視してきますね。受付の女性社員が目の前で「お疲れ様です」と言っても、無視して通り過ぎていきます。本当に興味がないんでしょうね。社員には「きちんとした挨拶をするように」と言ってましたけど(笑)。

B氏 礼儀を重んじる会社なのに、トップがそういう姿勢じゃダメだなと思ったのが、私が辞めたキッカケでした。

――
久美子社長は、社員との懇親会の席でも暴言を吐くのですか。

A氏 いえ、懇親会の席ではひどい言葉は口にしませんが、自分だけがおもしろがって、誰もが笑えないようなことを口にしていました。

C氏 久美子さんとの食事会は気を遣うだけで、皆行きたがらなかったですね。

B氏 僕らは接客業として1万人ぐらいのお客様を見てきたので、この人はこういうタイプなんだなって、底が割れますよ。だから、食事の場でも、久美子さんにはあまりかかわりたくなかったですね。何か言うと100倍にして返してくる人ですからね。すぐにカッとなって。
(構成=編集部)


この理由は、双子座ラグナで考えると、8室支配の土星と6室支配の火星が、10室で6-8の絡みを生じ、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで激しく傷ついている為である。


10室の火星は司令官を意味するが、6、11室支配の機能的凶星で、暴力を表わし、8室支配の土星やラーフによって傷つけられて、手がつけられない程の犯罪的な暴君としての振る舞いを表わしているのである。


従って、このような配置の人物が、経営者になる場合、社内は殺伐とした雰囲気となり、社内の調和がなくなり、それが会社の業績に反映される。



特に大塚家具のような家族経営のワンマン体質の会社は、社長と会社が一体化している為、社長の運気が、直接、会社の業績に反映されることになる。



従って、大塚家具の不振は、大塚久美子氏のマハダシャー土星期の結果である。



10室では9室支配の土星と11室支配の火星がコンジャンクトして、9-11のダナヨーガも形成しているが、6-8の絡みや、土星、火星、ラーフなどの生来的凶星の絡み、そして、生来的凶星3つがコンジャンクトして、凶意を増幅していることなどから、吉意よりも凶意の方がより激しく現れている印象である。




大塚久美子社長の今後


2020年10月頃から土星/金星期になるが、このまま行くと、久美子氏は、社長を解任される恐れがある。


それは、アンタルダシャーの金星は5室の支配星で、5室は10室から見た8室(中断)だからである。


また土星/金星期は、土星/土星期のように働くと言われているが、土星/土星期になった直後の2014年7月23日に久美子氏は、社長を解任されている。


また2004年に大塚家具取締役を退任し、1年間の休養を経て、コンサルティング会社を起ち上げて、代表取締役として活動していたが、この時は、木星/ケートゥ、木星/金星期であった。


ケートゥは4-10軸に在住し、月から見て9室(仕事の損失)に在住している。


従って、アンタルダシャーのケートゥ期や金星期は、仕事を辞める時期である。






トランジットの木星と土星は、2020年1月から山羊座に入室するが、山羊座は8室であり、そこにはアンタルダシャーロードの5室支配の金星が在住している。


マハダシャーの土星をラグナとすると、8室支配の金星が11室に在住しており、そこにダブルトランジットが生じる為、役職の中断(8室の支配星が11室に在住)が生じるタイミングである。



大塚久美子氏は、社内のチームワークを高め、良いムードを醸成するような指導者としての資質に欠けている為、本来、大塚家具を守るためには自分の力量を見極めて辞めるべきであったが、そう簡単には行かないのである。



おそらく久美子氏自身のチャートを含めて、家族や関係者全員のチャートが相互に関係し、連動しているからである。



またマハダシャーの土星は、10室に在住して10室を傷つけているが10室に在住することで、ポジション(地位)は守っていくからである。


おそらく、ナヴァムシャやダシャムシャでも社長職を続行していくような配置が見られるのではないかと思われる。



因みに12:00で作成したチャートだと、ナヴァムシャ(D9)の2室(起業のハウス)に土星が在住し、また土星は、ダシャムシャ(D10)の10室に在住している。



土星は8室の支配星で10室で減衰し、3、12室支配の水星とコンジャンクトしている。



ドゥシュタナハウスである3室や8室が絡んでおり、マハダシャー土星期から事業運営が上手く行かないと解釈することができる。


因みにマハダシャーラーフ期は、銀行に就職した時期であるが、ラーフはダシャムシャのラグナに在住し、ディスポジターの月は8室水瓶座(銀行業界)に在住している。



10室の土星は、世間に悪名を轟かせたり、また途中で、突然、その使命や仕事が中断するという傾向を表わしている。


土星は8室(中断、行き詰まり、突然)の表示体であり、8室の支配星でもあるからである。


従って、久美子社長は、最後の最後まで社長を継続し、何とか赤字を補てんするように努めるものの突然、社長を解任される可能性があると言えるのである。




久美子社長はこの運命を変えることができたか?



それでは、久美子社長は何らかの処方(ウパヤ)、開運法などによって、会社経営に関する自らの運命を変えることができるのかどうかである。



様々な意見があると思われるが、私は完全に変えることができるというのは否定的である。



何故なら、まず、どうして久美子社長がこうしたカルマを経験しなければならなかったというと、それはこの人生全体の結果(経験)を通して、何かが学べるように仕組まれているのが、人生というものだからである。



また変えるには、久美子社長に変えたいという動機や、自分の何がいけないのかということに対する気づきが必要である。



然し、失敗しないうちからそう簡単にその気づきが得られるかどうかということなのである。



人生に仕組まれたカルマというのは、その経験を通じて魂が何かを学ぶように学べるように仕組まれているのである。



それが魂が転生する地球環境が魂の成長にとっての学びの学校であるという考え方の所以である。



もし多少でも変えられるとすれば、それは変えたいという動機や、何が悪いのかについての洞察がある場合のみである。



それをカウンセリングあるいは、何らかの人との関わりにおける事件によって、それらに目覚めるかどうかである。





その他


2019年3月16日付の日刊スポーツの記事で、久美子氏が、東京・IDC大塚家具・新宿ショールームでトークショーを行ったことが報じられている。


大塚家具社長 父関係触れず
2019年03月16日 16時54分 日刊スポーツ

大塚家具の大塚久美子社長(51)が元ラグビー日本代表・吉田義人氏(50)を特別ゲストに招いて16日、東京・IDC大塚家具・新宿ショールームでトークショーを行った。

久美子社長は幼少期について言及。「祖父がたんす職人で、父もそういう家庭で育てられたので、家具の扱い方を厳しくしつけられました。物を大事にするようにと」と明かした。久美子社長は今月上旬、会見を行い、経営を巡り、対立してきた創業者の父・勝久氏との関係改善に努める考えを示唆したが、父親との現在の関係について触れることはなかった。


現在、トランジットの土星が射手座から3室支配の太陽にアスペクトし、木星は蠍座の最後の方の度数で、2019/3/29に射手座に入室するが、既に3/16時点で、射手座に入室の効果を発揮している為、3室にアスペクトしている。


従って、3室(メディア)にダブルトランジットが生じている。


ダシャーは土星/水星/木星期辺りであるが、土星は月から3室に在住し、水星のディスポジターである土星はやはり月から3室に在住し、木星はラグナから見て10室支配で3室に在住している。






(参考資料)



大塚家具内紛 長男は父側に他兄弟は長女側についた内情とは
2015.03.25 07:00 週刊ポスト

「大塚家具」の経営権をめぐり、創業家の父である大塚勝久・会長(71)と長女の大塚久美子・社長(47)が繰り広げたプロ キシーファイト(委任状争奪戦)が、3月27日に開かれる株主総会でついに決着する。

 父親と長女の争いは他の家族5人の立場も真っ二つに割った。勝久氏側には千代子夫人と長男で専務の勝之氏がつき、長女 の久美子氏側には、次女・舞子氏、三女・智子氏、次男で執行役員の雅之氏がついた。

 今回の騒動の中で、父や長女に比べると、長男・勝之氏の印象は薄い。久美子氏より1歳下で、名古屋芸術大学を卒業後、 大塚家具に入社。本社ショールーム店長などを経て取締役に昇格するも2008年に退社。2011年に再入社し、現在は専務取締役 の地位にある。

 今でも社外の人の前で両親を「お父さん」「お母さん」と呼ぶようなおっとりとした性格だという。同社関係者がいう。

「大学で彫刻を学んだ芸術家タイプで、会社でも店舗づくりなどに才能を発揮したと聞いています。ただ経営哲学などは父親 の考えをそのまま信じているといった感じ。両親を素直に尊敬しているのだが、お姉さんとの関係は少し複雑。

 姉に対しては、学歴やキャリアにコンプレックスがあるのか、『姉のほうが経営能力は高い』といった周囲の声を気にして いる様子だった。久美子さんと勝之さんの部屋は隣同士で、ガラスで仕切られているが、久美子さんがブラインドをまったく 上げないので疎外感を覚えたと苦笑していた」

 父親側に付いた勝之氏を除けば、他の兄弟姉妹は長女陣営に入っている。理由は、「共働きの両親に代わり、次女以下の面 倒を見てきたのが久美子さん。姉を“育ての親”だと感じている」(親交のあった知人)からとされる。5人の兄弟姉妹は家 族の資産管理会社「ききょう企画」の株を18%ずつ持ち、ききょう企画は3人の弟妹の支持を取り付けた久美子氏の支配下に ある。

 ききょう企画の残り株10%を持ち、お家騒動のキーマンといわれるのが母親の千代子氏である。

 長男・勝之氏は過去のインタビューで、2005年に姉・久美子氏が役員を一度辞めた時には父との衝突があり、その時、母が 久美子氏に「どちらかが辞めないと仕方ないわね」といったため、独立に繋がったと話している。

 その千代子夫人は「会社は勝之氏に継がせたい」と思っていたようだ。こんな証言がある。

「家督を継ぐのは長男という考えの持ち主で、芯の強い女性です。自分は夫を支える形で会社を大きくしてきたから、女性の 久美子さんではなく長男に、という気持ちなのではないか。ただ、今回の騒動が勃発した後、『こうなったのはあなたのせい よ』と珍しく会長を責めたと聞いている」(前出・同社関係者)

 こんな話もある。この関係者によれば、ききょう企画代表を務める次女・舞子氏は茶道と日本舞踊の教室を主宰しているが 、その茶道教室に最近も千代子夫人が訪れ、娘と稽古に励んでいるという。また5人の子供が住む住宅や日々の生活面で、「 今でも子供たちは両親からの経済的援助を受けている」(同前)という。

 先だって行なわれた会見での感情的な応酬とは裏腹に、プライベートの関係は損なわれていないとする証言だが、だとすれ ば経営をめぐる対立は双方にとって歩み寄る余地がない重大なレベルということなのか。

※週刊ポスト2015年4月3日号
参照元:大塚家具内紛 長男は父側に他兄弟は長女側についた内情とは
2015.03.25 07:00 週刊ポスト

危機の大塚家具 「親バカ親父」と「エリート娘」の“リア王的悲劇”のゆくえ
urbansea 2018/08/11 11:00 文春オンライン

三等水兵時代の疇地哲氏(昭和18年頃)沈没の大和引き揚げに「そっとして」

人口の多い中国では必然的に長い行列が出来るが、日本と大きく異なるのは「人が押し合い、並ぶと言うより人だかりに近い」という点だ。それゆえに日本で見られる「人びとが整然と順番を守って並んで待つ光景」に驚くという。(イメージ写真提供:123RF)中国人、日本人の姿に「驚異的」

「『健康に気をつけて』というだけです。電話一本で相談でもしてくれればね……。相談があれば助けられた。親バカですね。親って本当にバカなんですよ」(注1)。

 悪い男に惚れてしまった娘が親の家を出て、その後生活に行き詰まっていると聞き及んだ父が吐露する言葉のようだが、大塚家具の創業者・大塚勝久が、娘で現社長の大塚久美子に声をかけるとしたらと記者に聞かれ、述べたものである。父を追い出した久美子が経営する大塚家具は、かつては年商700億円に達する国内最大の家具販売店であった。しかし今、身売りの危機に瀕している。

長嶋一茂が「バカ息子」と落書きされた2014年の「お家騒動」

 この「親バカ」親父と娘とが会社の実権を争った騒動は、長嶋一茂が自宅の壁に「バカ息子」と落書きされたと週刊文春が報じた2014年に表沙汰となる。一家の跡目は長男が継ぐものだからと、大塚家具の主要株主でもある一族の資産管理会社の株式を半分、長男に持たせたところ、長姉の久美子ら姉妹弟が反発、それがやがてワイドショーで取り上げられるほどのお家騒動に発展する。結果、長姉の久美子が株主総会の委任状争奪戦で父・母・長男連合を打ち負かし、社長の座を得て、父は会社を離れることになる。

春日部から日本橋をリアカーで行き来する超人

 その争いの最中、父・大塚勝久は全社員に送ったメールでこう述べる。「血と汗で築いてきた大塚家具が久美子社長のクーデターで崩壊しつつあります」(注2)。春日部の桐ダンス職人の家に生まれ、しかし職人にならずに販売に力をいれていく。そうして今の大塚家具の礎を築くのだが、若き日にはタンスを積んだリヤカーを引いていたのは知られる話。少し前の週刊文春を紐解くと、昔を知る者の証言にこうある。

「勝久さんと親父さんは毎日リアカーに箪笥を積んで、春日部から日本橋まで往復約八十キロの距離を百貨店に納めに行っていました」(注3)。

 なるほど「血と汗で築いてきた」に嘘はない。というより、春日部から日本橋をリヤカーで行き来していたとなると、苦労話を通り越して、超人的な肉体の持ち主の話に思えてくる。しかも親子で。

「情」より「理」のほうが今風のように思えたが

 対する娘・久美子はどうか。一橋大学から女性初の総合職として旧富士銀行に入行し、その後に父の会社に入ってきたエリートである。

 この対照的な父娘の対立騒動を描いた書物に、磯山友幸『「理」と「情」の狭間』(日経BP社 2016年)がある。自分がつくった会社なのに娘が追い出そうとしていると「情」で訴えた父と、会社は公器であるとし、上場企業としてのコーポレート・ガバナンスのあり方という「理」を問うた娘の、情と理だ。

 圧勝した娘は父親の販売戦略を古いものとして否定し、カジュアルな雰囲気の店作りを推し進める。「情」より「理」のほうが今風で、「理」のひとによる経営はうまくいきそうであるが、現実は売上を減らし続けて、ついには身売り話が浮上するにいたる。

娘婿が継ぐと総資産利益率が高い、という研究

 大塚家具のような、一族が支配する「同族企業」と聞くと、ワンマンの当代にボンボン息子とバカ娘の宴のような会社を想像してしまうが、実際はどうか。京都産業大の准教授・沈政郁らによる同族企業の研究が有名で、1986年から2011年までの同族企業と非同族企業のROA(総資産利益率)や売上高成長率を比較。するとどちらも非同族企業が上回っていることを明らかにしている(注4)。

 またリーマンショックなどの危機的な局面でも、同族企業は雇用を維持する傾向にあるという(注5)。田中角栄のファミリービジネスを継いだ娘・田中真紀子の「人間には敵か、家族か、使用人の3種類しかいない」みたいな扱いをするのかと思いきや、である。

 では、跡目継承は誰にするのがいいのか。面白いことに娘婿が継いだ場合がもっともROAが高いと沈准教授は指摘し、「婿養子はいわば『新しい息子』を入れる仕組み」でバカ息子対策になるのだという(注4)。娘婿というと「マスオさん」(実際は妻の親と同居するだけで養子ではないのだが)で気弱で頭が上がらないイメージをもってしまうが、実業の世界では違った。代表例が軽自動車のスズキである。2・3・4代目が娘婿社長で、名物会長の鈴木修(4代目社長)も娘婿である。

「理」の娘に、父は今どう映っているのか

 大塚家具のように娘が継ぐ会社はどうか。有名どころでホッピーの製造元の3代目・石渡美奈。「2代目は創業を支えた古参たちとのしがらみに縛られる。だが、3代目ならば、しがらみを振り切り、大ナタを振るうことができる」(注6)との期待を受け、古い慣習を断ち切り、今にあった商品開発で売上を伸ばす。あるいはダイヤ精機の二代目・諏訪貴子は主婦から社長となって会社を継ぎ、「町工場の星」と呼ばれ、テレビドラマにまでなっている。

 いっぽう大塚父娘はといえば、テレビドラマにならないかわりに、「リア王」さながらの悲劇を演じる。「知るに相違ない。恩義を知らぬ子を持つことが、毒蛇の牙よりも鋭く親の心をさいなむことを!」(安西徹雄訳)。そんなふうに恩着せがましいリア王のごとく、娘の不義にいらだちながらも、助けを求めてきてくれることを父は待っている。

「やっぱり創業者と継ぐ人とは違うね」(注1)と腐し、「大塚家具の株も全部売ってしまった」(注1)と未練もない素振りを見せるが、アドバイスしたい気まんまんである。「理」の久美子からしたら、その目には彼はどのように映るだろうか。父か、先代か、あるいは1株も持たないただのひとか。



(注1)朝日新聞2018年8月5日朝刊

(注2)週刊東洋経済編集部『大塚家具 父と娘の泥仕合』東洋経済新報社2015年

(注3)週刊文春2015年4月2日号

(注4)中沢康彦『あの同族企業はなぜすごい』日本経済新聞社2017年

(注5)週刊ダイヤモンド 2018年4月14日号

(注6)AERA 2014年6月2日号

参照元:危機の大塚家具 「親バカ親父」と「エリート娘」の“リア王的悲劇”のゆくえ
urbansea 2018/08/11 11:00 文春オンライン

ドジな銀行員だった「家具や姫」大塚家具の久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(上)2016/7/21 NIKKEI STYLE

大塚家具社長の大塚久美子氏。東京商工リサーチの2015年の調査によると、全国280万社のうち女性社長は調査を開始した10年以降で最多の約33万人に上る。そのなかでも、最も有名な女性社長の一人だろう。「家具店の娘」に生まれた運命を彼女はどう受け止め、乗り越えてきたのだろうか――。

中学生のころ、作文で「環境と人間」について書いたことがありました。自分がいかに環境に左右されやすい人間かということを、感じていたからです。

人って、その時々の人間関係や状況によって過度に悲観的になったり、楽観的になったりしますよね?

環境はそれくらい、人間の思考や考え方にも影響を与える。逆に言えば、上手に環境をつくっていけば、「なりたい自分」にも近づけると思うのです。

■倉庫の一角で暮らした少女時代

生まれたのは埼玉県春日部市です。箪笥(たんす)職人の祖父がそこで工房を開き、販売もしていました。春日部はもともと桐(きり)の産地として知られ、日光東照宮を建立した後、それに携わった職人さんたちが日光街道を通って江戸に上る途中に移り住んだ街だといわれています。隣の岩槻市(現さいたま市岩槻区)で人形づくりが盛んになったのも、箪笥をつくる際に出る木片やおがくずを再利用したことが始まりだったと聞いています。

祖父が手がけていた家具の販売事業を独立させるかたちで、父が20人ほどの社員とともに大塚家具センター(現大塚家具)を立ち上げたのは1969年3月のことでした。ほどなくして、祖父の方は廃業しました。

その後も、祖父は趣味で木工を続けていたようですが、私自身はその姿を目にしたことはありません。独立と同時に父が店舗と倉庫を建てまして、私たち家族は、その倉庫の一角にある住居スペースで暮らしていました。ちょうど私が1歳になったばかりのころの話です。

春日部市はそのころ、すでにベッドタウンとしての開発が進み始めていました。住宅街が広がり始め、父の商売もそうした流れに乗って拡大していったと思います。

漫画「クレヨンしんちゃん」って、ご存じですよね。あの舞台は春日部市ですが、私が育ったころは、まさにあんな感じ。漫画の中に「サトーココノカドー」という架空のスーパーが出てきますが、じつは、あのモデルとなったイトーヨーカドーのある場所に、私の生まれた家もあったのです。

父が開いた店のちょうど真向かいに、イトーヨーカドーさんの建物がありました。90年代に入り、その古い店舗の建て替え計画が持ち上がり、合わせて駐車場が整備されることになりました。駐車場のちょうど真ん中に私どもの店舗が位置していましたので、その時に土地をお譲りして、新しい場所に店を移した。ですから、今あるイトーヨーカドーさんの場所に、私の生家があったというわけなんです。

■夏休みの旅行は地方の工場見学へ

夏休みや冬休みといっても、なかなか店を留守にはできません。「旅行に行きたい」といえば地方にある取引先の工場へ連れて行かれたり、「初詣に行こう」といわれてついて行ったらお店の初売りだったり。家業をお持ちであれば、みなさん、同じような経験をされているかと思いますが、私の子供時代もそんな感じでした。

両親はよく引っ越しもしていました。私たちは5人兄弟ですから、子供が生まれるたびに家が手狭になっていた、という事情もあったでしょう。それと、会社が東京進出をするのに伴い、埼玉から東京へ引っ越すということもありました。そのたびに、母が家具の配置をあれこれ考えながら図面を引いていたのを記憶しています。

引っ越しのたびに家具を買い替えたりもしましたが、その場合、子供部屋にはだいたい“お古”が回ってきます。それがとても不満で仕方がなく、子供のころはいつも「本当はこんな部屋に住みたいのに」「家具はこんなふうにしたいのに」と思っていました。

家具を買うにもやはり、大塚家具の店へ行くわけです。自分の欲しい家具がないと「デパートに行きたい!」と駄々をこねたりもしていました。今はおかげさまで、当時に比べると品ぞろえもよくなりました。自分たちが消費者と同じ目線を持ち、自分たちが欲しいけれども無いものを自分たちで供給してきた側面はあると思います。

家具店の娘ですから、「家具を大切にしなさい」とはよく注意されました。例えば、テーブルの上でお絵描きをしていますね。包装紙の裏にマジックで描く。すると、テーブルの表面にインクが移ってしまう時があります。そんな時は「下にもう1枚別の紙を敷いてから描きなさい」と叱られましたし、ボールペンでグリグリ書いて表面に傷をつけたりしようものなら、大変な剣幕(けんまく)で叱られました。その点はやはり、母よりも父の方が厳しかったかもしれません。

今でもそのしつけは生きていまして、テーブルの上に直接、熱いものを置くようなことはしません。必ずコースターなどを使う癖がついています。

■文系人間で、高校時代の数学は赤点だったことも

中学・高校は私立の女子校だったものですから、校舎はとてもきれいでした。教育の一環で、生徒自らすみずみまでお掃除をしていましたので、塵(ちり)一つない環境。それがガラリと変わったのは大学に入った時でした。

一橋大学の経済学部に進学し、最初は今はなき小平キャンパスへ通ったのですが、建物は古いし、床は埃(ほこり)だらけ。モノを落としたら、拾い上げるのを躊躇(ちゅうちょ)するくらい綿ぼこりが(笑)。そのような環境で、だいぶ鍛えられました。

勉強ですか? あまりしていません(笑)。恥ずかしい話ですが、高校時代の数学は赤点をとることもありました。三角関数が出てきたとたんにつまずく、典型的な苦手パターンです。

それでも一橋の経済学部に行こうと思ったのは、高校時代に読んだある雑誌がきっかけでした。当時、母が子供のためにと定期購読していた雑誌のひとつに、経済学者のジョン・メイナード・ケインズの特集が載っていたんです。それですっかりハマってしまいまして。私が高校生になった1983年というのはちょうどケインズの生誕100周年にあたるということで、いろいろな雑誌で特集が組まれたり、書店でもそのためのコーナーが設けられたりしていたんです。

■最初の就職先は旧富士銀行

経済学部で学ぶ女性は当時、まだ少なくて、学部全体で言うと1割弱しかいませんでした。その前が女子校でしたから、相当なカルチャーショックではありました。ただし、人間、どんな環境に置かれても意外と慣れるものです。

就職先は経済学部出身ということもあり、最初から金融機関に絞っていました。男性総合職を採用した後で女性総合職を採用する企業さんもまだ多い中、総合職を男女同時に採用していた金融機関の一つが富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)でした。

そのころは、将来、自分が大塚家具に入ることになるなんてまったく予想もしていません。ほかに兄弟もいましたから、むしろ、そうなることはないだろうと思っていました。

就職活動のころはバブル経済真っ盛りでしたけれど、入ったとたんにバブルが崩壊。研修が終わると支店に配属され、そこで2年間、融資業務を担当しました。

土地の値段がどんどん下がり、担保の価値も下がっていましたから、融資というよりは回収の業務がメーンです。平時とは違う緊張感のなかで垣間見える金融業の難しさも、いろいろと学ばせてもらった気がします。

じつは私、とてもおっちょこちょいなので、日常的にはけっこうやらかしてもいたんです(笑)。融資に必要な書類を誤記入してしまい、周りに迷惑をかけてしまったりですとか。そうすると、自分のミスなのに、フロントの担当者にお客様のところへ謝りに行ってもらわないといけない。

そんなこんなで、上司にはけっこう迷惑をかけたと思います。

(ライター 曲沼美恵)
参照元:ドジな銀行員だった「家具や姫」大塚家具の久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(上)2016/7/21 NIKKEI STYLE

「人生って思うようにはいかないけど」大塚久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(下)2016/7/28 NIKKEI STYLE

一橋大学を卒業して旧富士銀行に就職した大塚久美子氏は、3年後の1994年、請われて父、勝久氏が経営していた大塚家具に入社する。店舗の拡大期に人手不足となり、組織として動く仕組みづくりに奔走することになるのだが、親子で働くことに葛藤はなかったのだろうか。

前編「ドジな銀行員だった『家具や姫』大塚家具の久美子社長」では、ユニークな少女時代から就職までの軌跡を紹介しています。

◇ ◇ ◇

あのまま富士銀行に勤め続けていたら、人生、どうなっていたか――。それはあまり、考えたことがありません。

人生って、たいがいは思うようにはならないものですよね。予定外のことがたくさん起こります。どんな道を選択すればいいかは当然、誰しも考えるでしょうし、考えてしかるべきですが、キャリアは事前に予測できるものじゃない。

ただ、そのときどきで事態をどう受け止め、どう判断するかは自分次第。「どうなるか」よりも「どう生きるか」。自分の身に起きた出来事を「どう価値のあるものにしていくか」を考えながら、これまで生きてきました。

■94年、父の経営する大塚家具に入社

銀行を退社し、大塚家具に入社したのは1994年のことでした。子供のころから家業を身近に感じて育ちましたし、古い社員さんの中には顔見知りも多かったですから、まったく知らない世界に飛び込むような抵抗感はありませんでした。

会社はそのころ、大規模小売店舗法(大店法)の改正を受け、全国に店舗を拡大しようとしていました。バブル経済期に計画された建物は次々と完成するのに、肝心の借りるテナントがいないということで家賃は下がり、私どものように大きな面積を必要とする業態にとってはチャンスが到来していました。

一方で、会社は人手不足の状態でもありました。関東以外では初となる大阪への出店計画も持ち上がっていて、当時の社長、つまり父は「自分も大阪に行くことになるから、東京が手薄になる」と考えていたようです。人事を通じて私が呼ばれました。

銀行ではそのころ、国際広報を担当していました。親子が同じ会社で働く難しさは想像できましたから、躊躇(ちゅうちょ)する気持ちがなかったわけではありませんが、その時は「期限付きだし、なんとかなるだろう」と思っていました。自分が必要とされるならば、その期待に応えたい気持ちもあり、お引き受けしたわけなんです。

ただ、結果的には父が大阪に常駐することはなかったんです(笑)。

それまでは、おおむねの社員が顔と名前も一致するようなアットホームな雰囲気の中で経営できていました。本社から店舗に通達を出す際にも、「日々のお仕事ご苦労さまです」というような挨拶文から始まるような世界でした。

一方で、そのような家族的経営の限界もすでに見えていましたし、いつまでも創業者のカリスマ性で組織を引っ張っていけるはずもありません。すでに上場企業にもなっていましたから、スムーズにバトンタッチできるよう、準備しておく必要がある。その下地づくりをするのが自分の役目だと思いました。

大塚家具に入社してからは、組織として成長していけるような仕組みづくりや人材育成、教育などの整備に取り組みました。経営企画の仕事を中心に、営業管理や経理、広報の責任者を兼務しながら、会社の弱い部分を次々と強化していきました。幸いにして銀行というモデルは頭にありました。何万人も社員がいる組織と数百人から1000人という規模の組織ではおのずと違ってきますので、その違いも意識しながら、改革を進めていきました。

当初は3年くらいで仕組みづくりを終えるつもりでしたが、結果的には10年かかりました。成長のスピードも非常に速く、その間、社員数と売上高は3倍くらいに伸びました。それを支えきれる仕組みができたのは、良かったかなと思います。

自分としてやれるだけのことはやった。ならばこのあたりが潮時だろうと思い、顧問としての立場は維持しつつも、2004年にいったんは取締役を退任し、セミリタイアすることにしました。

■セミリタイアするも不祥事で呼び戻される

セミリタイア後はそれまでの経験を生かし、IR(投資家向け広報)と広報を専門とするコンサルティング会社を立ち上げ、友人の会社の執行役員にも就任しました。

06年から筑波大学法科大学院にも通いました。弁護士さんは法律には詳しいのですが、会社経営の実態を知っていただくまでには時間がかかります。いざという時にはそのすり合わせに時間がかかるのを感じていましたから、自分が両者の間に入る”通訳”みたいになれればいいなという気持ちで勉強していました。

そうこうしているうちに、大塚家具で不祥事が起こってしまいました。06年に行った自社株取得がインサイダー取引にあたるとして、07年、証券取引等監視委員会から課徴金納付命令を受けたのです。

当初はコンサルタントとしてその処理を手伝っていたわけですが、その流れで、結局は社長として戻ることになりました。そこからは紆余曲折(うよきょくせつ)あり、14年にいったん社長を解任された後、15年1月に再び社長に就任しています。

強く意識したことはありませんが、社長として内部から改革を進めていくことと、コンサルタントとして外部から関与することはまったく違いますね。会社を良くする、あるいは、企業価値を上げていく。この思いは一緒ですが、それぞれの役割が違う。

「正しいこと」は何かがわかっていても、内部にいるとどうしても、目の前の現実に流されてしまいがちです。それをさせないためにコンサルタントがいるわけです。「正しいこと」を実行しようとすれば様々な障害にも直面しますが、それを乗り越えて、理想に向かって進んでいかなくてはならない時があります。

私の中で、社長とコンサルタントというのは特に意識して切り替えたというよりも、その時々で自分が求められる役割を果たしてきたような感じなんです。

■ストレス解消は海外ドラマの鑑賞

ストレス解消にはよく海外ドラマを見ます。日本人が出てくるとどうしても現実に引き戻されてしまいますから、頭を切り替えたい時は海外ドラマの方がいいんです。

推理モノは大好きです。事件モノも。アクションサスペンスの「ブラックリスト」、いいですね。弁護士ドラマ「スーツ」も好き。海外ドラマはおそらく、ほとんど制覇していると思います。

シリーズモノでも、一話の中で必ず犯人が捕まるドラマがいいですね。そうじゃないと、先が気になってしかたがない。それと、海外ドラマを見ていて思うのは、インテリアがそれを使う人物をよく表現しているということです。とても勉強になりますし、おもしろい部分です。

今はあまり余裕はないのですが、最初に申し上げた通り、環境が私に与えてくれる影響はあると思っています。社会環境を変えるのは難しいですけれども、家具を変えることなら誰でもできます。家具を変えることによって、生活環境を変えることもできる。そうすることで、自分自身も前向きになれます。

家具選びではもちろん、機能性や収納性も重視しますけれど、いわゆるスローライフ的なものも大事にしたいと思っています。そのために、あえて手間のかかる家具を身の回りに置いています。定期的にワックスをかけて磨いてあげないといけないような家具を置くことで、「こういうものを使う生活をしたい」という気持ちの表れにはなると思うのです。

もちろん、実際にはそんな余裕なんて全然ないんですけれど(笑)。

「こうありたい」という環境をまずつくり、環境の方からリマインドしてもらう。なりたい自分になるためのインテリア、努力を後押ししてくれるような環境づくりをお手伝いしていきたい。今は、そんな思いで事業に取り組んでいます。

(ライター 曲沼美恵)
参照元:「人生って思うようにはいかないけど」大塚久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(下)2016/7/28 NIKKEI STYLE

大塚家具が中国家具大手と業務提携 中国での販路拡大を図る
2018/12/21 (FRI) 17:30 WWD JAPAN

大塚家具は21日、中国家具販売大手のイージーホーム(居然之家)との業務提携を発表した。イージーホームは中国本土に223の実店舗を運営しており、売上高は600億元(約9600億円)超。中国大手EC企業のアリババ(ALIBABA)と戦略的パートナーとして業務提携を行っており、2018年2月にアリババは約54億元(約860億円)を投じてイージーホームの株式10%を取得している。

 業務提携を通して大塚家具は、中国国内のイージーホームの店舗で商品の販売を行う他、大塚家具の屋号での出店、イージーホームのECネットワークを活用した越境ECの実現などを視野に入れている。大塚家具はイージーホームの販売ネットワークを利用することで中国市場に参入する一方で、イージーホームに日本のサービスや物流関連のノウハウを提供する。

 大塚家具の17年度売上高は約410億円。同社は15年に大塚久美子・社長が就任し、高級路線から大衆化路線に戦略を変更した。ニトリなど低価格帯の商品を提供する専門店の牙域を崩すことはできず業績が悪化。16年12月期以降、大幅な最終赤字が続いている。17年11月に貸会議室大手ティーケーピーと資本業務提携し経営再建を進めている。

 業務提携のニュースが21日朝に、一部メディアで報じられたことで、大塚家具の株価は一時ストップ高になった。
参照元:大塚家具が中国家具大手と業務提携 中国での販路拡大を図る
2018/12/21 (FRI) 17:30 WWD JAPAN

視界不良の大塚家具 3期連続赤字でも社長は続投 父・勝久氏との和解説が急浮上=編集部
2019年2月25日 エコノミスト Online

「1年前の決算会見で、黒字化が自分の責務と大見えを切ったから、赤字の上に“手ぶら”では、会見できなかったのだろう」。大塚家具の元社員は、決算資料のみの開示という古巣の決算発表をこう解釈する。

 予定日の1日延期に加えて、社長会見、記者を集めたレクチャーなしの「大塚家具2018年12月期決算発表」。同期(32億円の赤字)で3期連続の最終赤字(図)。経営再建中で、2月15日の決算発表に合わせて、日中の取引先企業連合と米投資ファンドを引受先とする約38億円の増資とヤマダ電機との業務提携を公表したにもかかわらずだ。

 大塚家具の広報担当者は「会見の予定は当初からなかった」と言うが、同社に詳しい関係者は「大塚久美子社長は会見を予定していたはず」と明かす。

 当初、決算発表予定の2月14日までに前述の増資や業務提携をまとめることが、その条件だった。だが、それが間に合わず、会見を延期。1日遅れで、増資と提携が発表できるようになり、“手ぶら”は回避されたが、なぜか、社長会見は開かれなかった。

 販売不振で業績が悪化した大塚家具は、現預金が減り続け財務内容が急速に悪化。18年12月期の中間決算で初めて、「継続企業の前提に関する注記(GC)」が記載されると、取引金融機関の姿勢が一段と厳しくなり、両者の関係はぎくしゃくするようになる。

 金融機関主導と思われる大塚家具の身売り報道が急激に目立つようになった。結局、報道は実現せず、18年10月にコミットメントライン契約は解除された。大塚家具は日本政策投資銀行と関係の深い在庫担保融資をする金融会社から資金を調達するようになった。

 コミットメントラインを解除すると、身売り報道も沈静化。重要な資金繰りの後ろ盾を失う代償を払う代わりに、口うるさい金融機関の足かせがなくなった久美子氏だが、今度は社内役員の掌握に苦労する。経営再建をめぐり取締役内部で意見が対立。結果的には久美子社長が押し切る形で、今回の増資や提携を決めた。

 2月15日の決算発表当日、本誌に「社長会見もレクの予定もない」と大塚家具の広報担当者は説明したが、実際には一部メディアの取材を久美子社長は受けている。その経緯について広報担当者は「記者が押しかけてきたため、対応した」と説明。また、取締役会で社長と反社長派が対立したことについては否定した。

 38億円の増資とヤマダ電機との提携が発表され、久美子氏は続投の意向だ。しかし、破格の「在庫一掃セール」以降、国内店舗は売り上げ不振に戻り、売り上げ増は期待薄だ。

「不振店舗の大半を閉鎖、ヤマダ電機の店舗で家具を販売し、中国で販売実績をあげる再生策しか残されていなかったが、店舗閉鎖の考えはないようだ。抜本的な再建策とはいえない」(証券アナリスト)

 視界不良の中、急浮上したのが、袂を分かった創業者で実父・大塚勝久氏との和解・復帰説だ。広報担当者は否定するが、「第三者を通じて、すでに水面下で交渉が始まっている」(関係者)という。

 実現すれば、イメージ刷新につながるかもしれないが、それが起死回生につながるかはわからない。

(編集部)
参照元:視界不良の大塚家具 3期連続赤字でも社長は続投 父・勝久氏との和解説が急浮上=編集部
2019年2月25日 エコノミスト Online

大塚家具、資金ショートの懸念…現場知らない久美子社長、退職者続出で販売力低下
2018.02.05 Business Journal 文=松崎隆司/経済ジャーナリスト

大塚家具が断崖絶壁に立たされている。11月6日に発表された2017年度の第3四半期決算では2期連続の営業赤字で、通期見通しは43億円の赤字の見通しとなったが、その後の10~12月期でも売上高の減少に歯止めがかからず、2月8日に発表が予定されている12月期の通期決算は、さらに厳しい状況が予想されている。

  大塚家具は、第3四半期決算発表の11月6日までに4つの銀行と結んでいた43億円のコミットメントラインを解除して、新たに別の金融機関との間に10億円のコミットメントラインを締結した。9月末の現預金は20億円だが、「運転資金だけで毎月約5億円もの資金が赤字で流出している」(大塚家具関係者)。  

これだけで9月末以降、決算期末の12月末までに3カ月で15億円が減少している計算になる。さらに、株主への配当は現在一株40円が予定されており、3月の総会で承認されれば、総額で約7億5000万円もの配当に充てる資金が必要となってくる。  

11月6日には会議室大手のティーケーピーと資本業務提携を行い、10億円の資金を調達したが、これだけなら短期間で資金ショートしてしまう恐れがある。 「16年12月期末の55億円に比べれば半分ぐらいになっていますが、17年9月末の第3四半期決算を見ると27億円の投資有価証券を所有しています。かなり前に優良企業などの株を取得していますし、相応の含み益があり、これを一部売却すれば、まだ今期の決算は乗り越えることができると思います」(東京商工リサーチ情報部)  とはいえ、状況は予断を許さない。大塚家具がホームページ上で公表している18年1月度の月次情報によると、店舗売上高が17年1月と比べて83.1%の水準にとどまり、過去最大の大赤字となる17年12月期よりもさらに厳しい出だしとなっている。  

ここで問題となるのは、株主配当。現金が不足しているなかでの株主配当は、今の大塚家具を経営する上では、まさにアキレス腱。経営者の立場から考えれば無配にしたいところだ。15年3月に、大塚久美子社長が父親の大塚勝久氏との激しい経営権争いで勝利した際に株主に約束した3年間1株80円という配当方針も、最終年度となる17年12月期には創業以来最大の赤字が2期続いて1株40円へと大幅に引き下げたこともある。  

しかし、久美子社長は16年4月、大塚家具の大株主であり、久美子社長が支配している資産管理会社が社債の返済をめぐる勝久氏との裁判で負け、資産管理会社の189万株を担保に銀行から金を借り、17億円を支払っている。   これまで資産管理会社は大塚家具からの配当を元本や金利の返済に回すことができたが、配当がなくなれば弁済原資に困ることになる。大塚家具の広報担当者は「現段階で40円配当を中止する予定はない」と言うが、「株主配当まで有価証券の売却でねん出すると、大塚家具の“へそくり”がなくなってしまう恐れがある」(東京商工リサーチ情報部)という。 売り上げが下げ止まらず2期連続赤字へ  大塚家具は、1969年に埼玉県春日部市の東武伊勢崎線春日部駅東口(春日部ショールームとは反対側)に桐箪笥販売店「大塚家具センター」として創業した。

桐ダンスの名工だった父親が販売で苦労しているのを目の当たりにした勝久氏が、「どうすれば職人の技術を評価してもらえるような販売ができるのか」を試行錯誤して、お客との対面販売のなかで商品の良さを伝えていく販売方法に到達、そこから創業したのが大塚家具センターだった。  その後、93年には会員制を導入して「実売価格表示・値引き販売」を行い、これが評判になった。その後は顧客本位のサービスが評価され、“高級家具の大塚家具”というブランドを確立した。

  しかし、デフレが続くなかで経営が低迷。その後、社長に就任したのが娘の久美子氏だった。  

久美子社長は合理化を行い短期間で経営を立て直したが、その後、経営方針をめぐって勝久氏と対立、2014年7月に社長を解任された。ところが、15年1月には再び久美子氏が社長に復権。父と娘の本当の闘いが、ここから始まった。  

久美子社長は「脱同族経営」「コーポレートガバナンスの強化」を掲げ、社外取締役を積極的に起用するなど時代に合った新しい経営を提唱。さらに、中期経営計画には17年度の売上高594億円、営業利益19億円、当期利益14億円という目標を掲げて、15年度から3年間の配当予想が14年度の40円から80円と2倍に拡大する見通しを明らかにした。そして、15年3月の定時株主総会で勝久氏を排し、経営の実権を握った。  その後、「大感謝祭」などの大規模なセールを繰り返し、なんとか売り上げを伸ばしたが、たび重なる値引き戦略のなかで顧客の関心が薄れ、16年に入ると売り上げが大幅に減少し46億円の営業赤字に転落した。17年に入っても大幅な売り上げ減少が止まらない状況が続き、2期連続での赤字になる見通しとなっている。 

ちなみに、この2年間で売り上げが前年同月を上回ったのは、16年4月の102.1%(その前年は前年同月比82.5%)、17年3月の100.5%(同88.2%)、17年6月の104.8%(同61.9%)、17年7月の100.5%(同91.1%)だけだ。売り上げが下げ止まらないのが現状だ。 「久美子社長は現場を知らない」  それはなぜなのか。 「久美子社長は現場を知らない。だから、指示は場当たり的で現場のオペレーションがメチャクチャになってしまった。これでは売れるものも売れない」  元社員はこう語る。そのため、社員が次々に退職し店舗の販売力が低下した。一方で、在庫負担は拡大した。

「ポルトローナ・フラウのような海外の高級家具は月の仕入れの量が決まっていて長期契約を結んでいる。商品が売れないので在庫が積み上がっていっている。一方で、リユースで集まった商品は売れないようなものばかり。これをどう処理するのかが大きな問題。修理の要員はリユースに取られ、従来のユーザー向けのアフターケアやサービスも十分に対応できていない」(前出の元社員)  

そんななかでの運転資金の不足は死活問題といえよう。 「商品を売却した代金などが入ってきていますから、みなさんが想像されているほど現金が不足しているということはありません。さらに借り入れでもコミットメントラインは10億円になりましたが、金融機関からは融資確約書をいただいていて、だいたい40億円ぐらいの借り入れができる体制になっています」(大塚家具広報担当者)  しかし、「雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」のが銀行。大塚家具の思惑通りに融資を受けられるとは考えにくい。  

赤字を続けるなかで、大塚家具の株主資本は16年12月期第三四半期の240億円から17年12月期第三四半期は168億円まで減少している。減少しているといっても168億円の株主資本があり、「これまで無借金経営を続けた大塚家具が、仮に多少銀行借り入れをしたからといってたいした問題ではない」(同)と説明する。

 しかし、大塚家具は無借金企業だといわれているが、実はバランスシートに出てきていない事実上の負債が隠されている。それがオペレーティング・リース取引だ。これは、数年間にわたって支払う賃貸費用などのことだ。主に家賃だが、このなかで解約不能なものにかかる未経過リース料が16年12月期でなんと118億円もあるというのだ。  いずれにせよ、売り上げ減少に歯止めをかけ、リースによる賃料を圧縮して赤字を脱却するためには、大切な資金を配当で流出させるのではなく、収益構造を変えるための大規模リストラなど身を切る再建策が求められる。久美子社長は大きな決断を迫られている。

(文=松崎隆司/経済ジャーナリスト)
参照元:大塚家具、資金ショートの懸念…現場知らない久美子社長、退職者続出で販売力低下
2018.02.05 Business Journal 文=松崎隆司/経済ジャーナリスト

大塚家具、身売りでも久美子社長の続投を要求か…交渉難航なら法的整理の可能性も
2018.08.05 Business Journal 文=有森隆/ジャーナリスト

『大塚家具、自力再建困難に、身売り交渉大詰め』  

こう題する8月3日付「日経ビジネスONLINE」記事が、大塚家具の身売り騒動の火付け役だ。 「これまでに同業のみならず、アパレル、建材、商社、投資ファンドなど数十社に及ぶスポンサー候補と交渉に臨んだが、合意には至っていない。減資した後の第三者割当増資や、久美子社長の退陣などを支援条件に挙げる企業があるもようだが、大塚家具側は、こうした条件に難色を示しているとみられる」(同記事より)  

各メディアが一斉に大塚家具の“受け皿”探しに走り出した。8月4日付朝日新聞記事『大塚家具、身売りへ 提携先のTKP軸に最終調整』は次のように報じている。 「昨年11月に資本・業務提携した第3位株主の貸し会議室大手、ティーケーピー(TKP)が増資を引き受け、経営権を握る方向で最終調整に入った。(中略)取引銀行は家電量販大手ヨドバシカメラによる子会社化を提案しており、交渉の行方には流動的な面も残る」 「大塚家具は6月以降、家電量販店や百貨店など複数の流通大手のほか、企業再生ファンドなどに支援を打診してきた。その中から、大塚家具に6%強を出資するTKPが第三者割当増資により過半の株式を取得する案が有力となった。中国の高級家具メーカーからの出資受け入れも一時、検討されたという」  

TKP、ヨドバシカメラという具体的な社名を報じたのは朝日が初めてだ。 「ただ、TKPの2018年2月期の売上高は286億円と大塚家具より小規模で、経営再建の手腕も未知数だ。一方、取引銀行は、住宅関連事業の強化をねらうヨドバシカメラによる支援を提案している」(同記事より)  朝日新聞は同日付経済面に『「久美子流」成果出せず』という4段見出しの記事を掲げた。完全にスクープの扱いである。  

大塚家具の創業者、大塚勝久氏(75)が8月5日付朝日新聞のインタビューに応じた。長女の大塚久美子社長(50)と繰り広げた委任状争奪戦に敗れ、大塚家具を離れて3年。会社が身売りを検討していることに、「驚きました。大変なショックです」「社員や取引先に申し訳ない」と語った。TKPが増資引き受けを検討していることに関して「TKPの資金力は十分でしょうか。TKPが大塚家具を連結対象にしたら、大塚家具の赤字によってTKPの連結決算も赤字にならないだろうか」と懸念を口にした。 経営陣と取引銀行のバトル  大塚家具の“受け皿”選びは、経営陣と取引銀行のバトルの様相を呈している。大塚社長ら経営陣は、大株主のTKPによる追加出資を検討している。TKPは大塚家具と17年11月に資本・業務提携し、6.65%を出資した。大塚家具の店舗の余剰スペースでTKPがイベントホールを運営するなど協業を進めている。

大塚家具は8月4日、「あらゆる可能性を検討しているが、現時点で新たに、もしくは具体的に決定した事項はない」とコメントした。一方、TKPは「大塚家具との間であらゆる可能性を検討している」と同日、コメントを出した。もしTKPが追加出資して過半数の株式を握っても「大塚社長ら経営陣は続投する可能性がある」(関係者)といった楽観的すぎる見方もある。しかし、事態はもっと切迫している。  

これに対して、取引銀行はヨドバシカメラの傘下に入る再建案を提案。ヨドバシはインターネット通販サイトで家具の取り扱いを強化しており、「協業効果が期待できる」(金融筋)。ヨドバシが買収した場合は、経営権はヨドバシに移り、大塚家具の現経営陣は総退陣する見通しだ。「大塚社長の退陣を条件とすることに、大塚家具側は難色を示している」(同)ともいわれている。  ここでいう取引銀行とは三井住友銀行のことである。創業者の勝久氏と久美子氏の経営権をめぐるお家騒動のとき、三井住友銀には「何もできなかった」という苦い思いがある。同族会社で親子が対立で対立した場合、メインバンクの頭取が仲裁して円満に収めるケースがよくある。ところが、大塚家具の親娘喧嘩に三井住友銀は介入できなかった。儲かっていた頃の大塚家具は事実上、無借金会社だったからである。銀行の出番はなかった。  

だが、今回は違う。17年12月期まで2年連続の赤字。業績が悪化し資金が流出している。15年末に109億円あった現預金は18年3月末時点で10億円にまで減った。資金ショートの恐れだってゼロではない。緊急事態に備えて、17年12月末までに大塚家具のすべての在庫商品を担保に金融機関との間に50億円のコミットメントライン(融資枠)を設定した。これで取引銀行は大塚家具に発言権を持つことになった。  

銀行は大塚家具の資産管理会社、ききょう企画の大口債権者でもある。ききょう企画は大塚家具の株式6.66%を保有する第2位の株主(17年12月末現在)。銀行が身売り話に介入する素地が整ったことになる。 ききょう企画が抱えた17億円の借金  15年の株主総会で娘の久美子氏が父の勝久氏はねじ伏せて勝利し、父娘対立はききょう企画の経営権の争奪戦に移った。久美子氏は、ききょう企画の経営権を握り、ここを足がかりに大塚家具の社長の椅子に返り咲いた。勝久氏は08年4月、ききょう企画に自分が保有する大塚家具130万株を譲渡する見返りに、ききょう企画の社債15億円分を引き受けた。だが、5年の期限を過ぎても社債を償還されなかった。  

大塚家具を追われた勝久氏は、社債の償還を求めて訴訟を起こした。ききょう企画(久美子氏側)は「大塚家具の事業承継と相続対策であり、社債の償還の延期は合意されていた」と主張したが、東京地裁は16年4月、勝久氏の請求通り15億円の支払いを命じた。  ききょう企画は勝久氏に、金利分を含めて17億円を現金で支払った。勝久氏は大塚家具の株式(持ち株)売却した20億円と裁判で勝訴して得た17億円の合わせて37億円を元手に、匠(たくみ)大塚を設立した。  

結局、ききょう企画は17億円の借金を抱えることとなった。融資をしたのは三井住友銀行と三菱UFJ銀行。ききょう企画は保有する大塚家具株式を担保として差し出した。借入金の返済が滞れば、銀行は担保権を行使して名義を書き換えることだってできる。株式市場では「赤字にもかかわらず、久美子社長が高額配当を続けてきたのは、ききょう企画が配当金を借金返済の原資にしているからではないか」と推測されている。

銀行団も大塚家具が立ち直ってもらわなければ困る。ききょう企画向けの融資が不良債権になってしまうからだ。銀行が、“受け皿”候補選びに介入してきたのには、こうした事情が隠されている。  

父娘のプロキシーファイト(委任状争奪戦)で勝利した久美子氏は新しいボード(経営陣)を選任したが、それは社外取締役一色だった。小売業の経営陣というよりM&A(合併・買収)のプロを揃えた投資ファンドのようだった。  

久美子氏がM&Aに通暁したブレーンとしたのは、東京丸の内法律事務所パートナーの長沢美智子・社外取締役。彼女は“女軍師”と呼ばれ、久美子氏の勝利を揺るぎないものにした。今回、社外取締役監査等委員の長沢氏は、久美子氏にどんな秘策を授けたのだろうか。大塚家具は8月10日に予定していた18年6月中間決算の発表を14日に延期した。「14日に久美子社長からスポンサーが発表される」(関係者)との噂は、本当なのか。身売り先は経営陣が期待するTKPなのか。それとも、銀行が推すヨドバシカメラか。調整が難航すれば、法的整理による経営再建の道が絶対にないとはいえない。 喧嘩両成敗の可能性も  筆者は7月に『社長争奪―世襲・派閥・策謀』(さくら舎)を上梓した。「第一章 大塚家具」で貸会議室大手TKPの提携の狙いをズバリ書いている。  

TKPは2017年3月に東証マザーズに上場したばかりのベンチャー企業だ。河野貴輝社長は慶應義塾大学商学部を卒業して伊藤忠商事に入社。為替や債券のディーラーを経験し、日本オンライン証券(現・カブドットコム証券)の設立に携わった。その後、起業して2005年にTKPを設立した。  

貸会議室の運営は、すき間(ニッチ)を狙ったビジネスだ。物件は原則保有せず、借りた部屋を会議室に改装して転賃する。短期間で最大手にのし上がり、全国で2124室の貸会議室を運営している(18年2月期末)。  河野社長は「私は大塚家具のファン。社長室の家具はすべて大塚家具で購入した。大塚家具に再興してもらいたいという思いがある」と語っている。河野氏のほうから大塚家具に資本提携を持ちかけた、と明らかにした。  

だが、河野氏のことをよく知る新興企業のオーナー社長は「大塚家具のファンだから支援する、などという美談仕立てのディール(取引)ではないはず。大塚家具の経営に乗り出すつもりなのでは」とみている。大塚家具の乗っ取りも辞さず、ということなのか。  

筆者は同書内で「久美子氏の大塚家具、勝久氏の匠大塚は存続できるのか」と言及し、こう書いている。 「振り返ってみると、この10年近く、経営路線をめぐり、父と娘の対立が続いた。この間に低価格路線をとるニトリホールディングスやイケア・ジャパンが家具市場を席巻した。大塚家具が逆立ちしても及ばないほどの大差をつけられた。大塚家具は2018年5月27日、創業の地、埼玉県春日部市の店舗を閉鎖した。はたして大塚家具は存続できるのか。父親が意地で立ち上げた匠大塚に明日はあるのだろうか。へたをすると両者が共倒れ。喧嘩両成敗となりそうな雲行きである」

(文=有森隆/ジャーナリスト) 
参照元:大塚家具、身売りでも久美子社長の続投を要求か…交渉難航なら法的整理の可能性も
2018.08.05 Business Journal 文=有森隆/ジャーナリスト

大塚家具が経営難 父「なぜ話さなかった」
NNN24 2018/08/06 21:19

経営難に陥っている大塚家具が、他の企業からの出資を検討していることを受けて、大塚家具を去った前会長の勝久氏が日本テレビの単独取材に応じ、無念さをあらわにした。

大塚家具 大塚久美子社長(2015年3月)「きょうから大塚家具は名実ともに新経営体制で業務に取り組んでまいります」

3年半前、父親との経営権争いの末、大塚家具の社長の座を死守した娘の久美子氏。経営改革を続けてきたが、2年連続で赤字を計上。自力での再建が困難になる中、今月4日、他の企業などからの支援を検討していることがわかった。

その候補に挙げられているのが、貸し会議室大手の「TKP」や「ヨドバシカメラ」など。

ヨドバシカメラ 藤沢昭和社長「(Q:大塚家具に出資されますか?)別にうちからではなく、向こうが勝手にいろいろ言ってきてる」

この危機的な状況に口を開いたのが、大塚家具の前会長で、現在、別の家具販売店を営む父の勝久氏。久美子社長と競合しないよう、ホテルなど法人向けの販売に重点を置いてきたという。

現『匠大塚』会長 大塚勝久氏「(報道を見て)非常に残念だったし、寂しいですよ。なぜ私に話しなかったのって。寝ずに働いてつくった会社ですから。どこにもまねできない会社をつくろうと思って。まさか3年半でこうなっているとは思いませんでした」

久美子社長から一切連絡が来ていないという勝久氏。業績悪化の要因については、久美子社長が、「会員制など手厚い接客を重視したかつてのビジネスモデルを変えたこと」だと指摘した。

現『匠大塚』会長 大塚勝久氏「今まで大塚家具を育ててくれたお客さんを無視しちゃったということ。いい物買うなら大塚家具。(以前は)大塚家具で買ったことを自慢できた。そういうことを言えなくなるような会社に移行していったのが一番の問題だったと思います」

勝久氏は、「久美子社長にアドバイスはできる」としながらも、この現状で、再び手を組み大塚家具を経営することは考えていないという。
参照元:大塚家具が経営難 父「なぜ話さなかった」
NNN24 2018/08/06 21:19



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インド占星術マスターコース【2019年度】 2019/4/20~ 【更新】

4/20からインド占星術の初心者、中級者向けの座学コースを行います。

チャート読解に必要な重要ポイントを分かりやすく解説することを心がけ、最終的にパラシャラの技法を用いたチャート読解が出来ることを目指します。

また終盤にて、ジャイミニの技法も実習することで、複合アプローチの概要も理解して頂くことを目指しています。



コース名

インド占星術マスターコース 【2019年度】


日時

2019年4月20日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年5月18日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年6月29日(土) 13:00~17:00 7階 7A
2019年7月13日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年8月31日(土) 13:00~17:00 7階 7A
2019年10月19日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年11月16日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年12月21日(土) 13:00~17:00 8階 8A

※前後に各10分ほど準備と片付けの時間が含まれます。


会場

八洲学園大学 会議室
神奈川県横浜市西区桜木町7丁目42番地

横浜駅(東口)から徒歩10分 
横浜市営地下鉄「高島町」駅から徒歩1分
横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島」駅から徒歩5分
京浜急行「戸部」駅から徒歩5分





講座内容

 日付時間内容部屋
第1回2019年4月20日(土)13:00~17:00【初級、中級】

(1)ジョーティッシュ学習の進め方ガイダンス
先にゴールを知る(ゴールに至るために必要な知識は何か)

天文学的基礎
標準フォーマットの説明
星座、惑星、ハウス
アスペクト(部分アスペクト)
トランジット

<チャート読解の手順>
ラグナとラグナロード
2区分、 3区分、 4区分
チャートを保護する要素
読解の文法と解釈(ハウスの法則)
運命の発火<ダシャーとトランジット>


(2)惑星の星位<惑星の強弱に関する理論> 
星位の計算【友好星位と、敵対星位の導き出し方】

友好/敵対関係
惑星同士の生来的友好敵対関係
惑星同士の一時的友好敵対関係
生来的友好敵対関係と、一時的友好敵対関係の総合

ラーフとケートゥの星位


(3)ハウス
ハウスの分類
ハウスの表示体
惑星の強さの序列
惑星の生来的吉凶
惑星の機能的吉凶
事例-有名人の事例について
支配するハウスのないラーフとケートゥ
惑星の方角の強さ(シャドバラ)


(4)各ラグナ毎の惑星の吉凶
牡羊座ラグナから魚座ラグナまで
8階 8A
第2回2019年5月18日(土)13:00~17:008階 8A
第3回2019年6月29日(土) 13:00~17:007階 7A
第4回2019年7月13日(土)13:00~17:008階 8A
第5回2019年8月31日(土)13:00~17:00【応用】

(5)
PACDARESメソッド
ナクシャトラ
分割図


(6)
ダシャーシステム
ダシャーの計算方法
ダシャーの解釈方法


(7)
トランジット
ダブルトランジット
土星、木星、ラーフ、ケートゥのトランジット
それ以外の惑星のトランジット
トランジットの重要ポイント

※上記の内容を消化した上で、有名人のチャート読解や、ナクシャトラや、ナクシャトラの支配星、分割図の使い方などを徹底的に演習していきます。
7階 7A
第6回2019年10月19日(土)
13:00~17:008階 8A
第7回2019年11月16日(土)13:00~17:00(8)
ジャイミニの技法
事例演習
8階 8A
第8回2019年12月21日(土)13:00~17:008階 8A

・本コースでは、ジョーティッシュの中級レベル(一部、上級を含む)の習得を目指します。(他に2017年より上級セミナーと名付けたコースも行っています)
・必ずしもこのカリキュラム通りに進むとは限りません。順序が逆になったり、皆さんが知っている状況に応じて、省略したり、逆に時間をかけて説明する場合もあります。
・テキストは基本的なテキストを使用し、資料を補足的に使用します。
・facebookの非公開ページで講座開催期間中サポートします。
・本コースは簡単なことを時間をかけて習いたい方には向いていません。
・本コースは既に一通り学習済みの方、復習したい方には向いています。
・本講座は、講座開催前の入金が完了した時点で、facebook非公開ページへに登録して頂き、サポートがスタートします。
・欠席者には後日、録音もしくはビデオ映像を提供する予定です。
・講座の内容の録画内容は教材化され販売されることがあります。
・本コースはただ聴くだけの受け身の内容ではなく積極的に発言し参加して頂くことを目指します。


受講料

初回:テキスト、資料代 3,000円
各回:12,000円 × 8回

※一括払いでお支払の場合、各回講座料が10%割り引きとなります。

※最少申込み単位は4回分(割引なし)になります。
講座を欠席された場合でも返金は出来ません。

支払い方法については一括払いと分割払いが選べます。
一括払いの場合は、10%割引となった金額を別途、paypalによるクレジット払いか、銀行振り込みでお支払頂きます。
分割払いの場合は、銀行の振込み先、もしくはpaypalの決済フォームを案内しますので、そちらから事前振込みをお願いします。

※他にプレミアム会員様が参加される場合、割引特典があります。



講師

秀吉




最少催行人数

3名




メッセージ

本コースは、ジョーティッシュの中級レベル(一部、上級を含む)の習得を目指しますが、ジョーティッシュの基本原則をスピーディーに学習した後は、有名人のチャート読解を徹底的に行い、チャートの読み方を実習していきます。

またこれまで手薄であったナクシャトラの理解にも重点を置きます。

ナクシャトラの象意、使い方、ナヴァムシャとの連携、時刻修正での応用なども視野に入れ、チャート読解におけるナクシャトラの使い方に注目します。

分割図やダシャーの使い方、それらを連携させたチャート読解、特定のテーマの見方などを、有名人のチャートと過去データなどを用いて、演習していきます。

また最後の段階で、ジャイミニの技法を連携させた複合アプローチなども実習しますので、上級セミナーを視野に入れた内容になっています。

これから学習を始める方も、またこれまで学習をして来られた方も振るってご参加下さい。

1年間、月1のペースでジョーティッシュを学習していきましょう。

※時間が足りなくなることが想定される為、その場合は、2~3回、補講などを入れる可能性があります。

その場合、料金については同じ料金で、2~3回の講座が追加されることになりますので、その覚悟でお願いします。




申込み


申込みはこちらからお願いします。





申込み締切


準備などがありますので4/10迄にお申込み下さい。





問い合わせ


講座の内容について質問のある方はこちらからご連絡下さい。

もしくは、以下のアドレスまでご連絡下さい。


















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2019年金正恩終末説について ー 金正恩の失脚の可能性を予測する -



2019年2月27日及び2月28日にベトナムの首都ハノイで行われた米朝首脳会談が決裂した。

北朝鮮の核兵器の放棄と引き換えに米国に体制保障をしてもらうという、金正恩の外交交渉は空しく失敗に終わった。

事前の実務者協議で、北朝鮮は強気だったというが、交渉は合意には至らず、帰り支度のトランプを緊急提案で引き留めまでしたようである。


今後、北朝鮮の体制がどうなっていくのか、また金正恩がどうなっていくのか、非常に気になる所である。

因みにこうした中で、非常に興味深い記事が掲載されていた。


金正恩氏、代議員に立候補せず
共同通信社 2019/03/12 16:22

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は10日行われた最高人民会議代議員選挙に立候補しなかった。12日に国営メディアが発表した当選者名簿に名前がなかった。指導体制の改編を準備している可能性がある。


金正恩が、最高人民会議代議員選挙に立候補しなかったというのである。

金正恩体制に変化が生じ始めている証拠ではないかと思われる。


私は以前から、金正恩のラグナを獅子座に設定している。




このラグナでいくと金正恩は、現在、水星/ケートゥ期である。


まず交渉が決裂しやすいのは、マハダシャーロードの水星が6室の在住星だからである。


7室は外交のハウスであり、6室は外交交渉が決裂するハウスである。


ケートゥは5室に在住しているが、5室は10室(地位)から見ると、8室(中断)である。


そして、現在、トランジットの土星が射手座5室を通過しており、まもなく2019年3月29日から木星が射手座に入室して5室にダブルトランジットが成立する。


5室は10室から見ると8室であり、仕事(地位)の中断のハウスである。


それで、金正恩は今回、最高人民会議代議員選挙に立候補しなかったのではないかと思われる。


つまり、アンタルダシャーロードのケートゥが10室から見た8室で、ダブルトランジットも10室から見た8室に形成されている為、仕事量を減らしているのである。


通常、金正恩はあらゆる国内の最高職を兼務していたのだが、それを止めたということである。


そして、マハダシャーの水星から見るとケートゥは12室に在住し、8室支配の太陽とコンジャンクトしている。


水星から見た8室の支配星は、交渉相手からもらうものを表わしているが、今回、金正恩はドナルド・トランプから一切の妥協を引き出すことも出来なかった。全く得るものなしである。


この得るもののない空しい外交交渉が、水星からみた8室支配の太陽がケートゥによって傷つけられていることによって表されている。

ケートゥは、期待外れとか、思い違いとか、裏切りを表わし、損失の象意を表わしている。



2019年金正恩終末説


因みに北朝鮮内部では、「2019年金正恩終末説」が拡散しているという。

国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつてなく高まっており、高級幹部の間で『金正恩氏2019年終末論』が密かに拡散しつつあるというのだ。


北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末説」
2016年09月21日 Daily NK

(略)

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「最近、保安員(警察)や保衛員(秘密警察)の間で、占いが流行っている。国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつてなく高まっている」と語る。

北朝鮮でタブーだった占いは、1994年に金日成氏が逝去し、社会不安心理が広がったことをきっかけに、流行りはじめた。今では高級幹部も占い師の上客で、大金を支払って自分と国の未来を占ってもらう。

ところが、そこからとんでもない噂が広まりだした。

「高級幹部は自分の運勢のみならず、金正恩氏の運勢も占うのだが、占い師たちが『金正恩氏の運は2019年に尽きる』と言っていることが知れ渡り、高級幹部の間で『金正恩氏2019年終末論』が密かに拡散しつつある」(情報筋)

情報筋は「終末論」の詳細には言及していないが、「政権や本人の命運が2019年に尽きる」という内容であることは想像に難くない。噂がもはや看過できないほど広がったのか、保衛部が取り締まりに乗り出した。

「今月中旬に開かれた幹部を対象とした政治講演会で『最高尊厳に対する名誉毀損は厳罰に処する』との方針が伝えられた」

ところが、その話を聞いた参加者の反応は今までとは違い、無反応だったりして芳しくなかったが、その理由について情報筋は言及していない。同様の通達は、全国の人民班(町内会)の会議でも伝えられ、「金正恩氏2019年終末論」が庶民レベルまで広がっていることが窺い知れる。

(略)


北朝鮮では、「占い」は「迷信」「非社会主義的」とされ、違法とされているが、金正恩党委員長にとって都合の悪い噂を流されることもあり、占いに対する取り締まりが厳しさを増しており、「占い師」らが処刑されているのだという。


金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2018/12/28(金) 6:04

北朝鮮で、占いに対する取り締まりが厳しさを増している。これまでは比較的取り締まりが弱かったが、最近になって銃殺刑が執行されるほどになっている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、先月17日に清津(鄭進)で、20代前半の占い師の女性が銃殺された。

一方、穏城(オンソン)では「ヒスン」という名の女性占い師が労働教化刑(懲役)18年を宣告された。会寧(フェリョン)では占い師6人が逮捕され、保安署(警察署)で取り調べを受けているが、「いずれ銃殺になる」との噂が流れているとのことだ。

(略)


2017年11月には、世界一当たる予言者と呼ばれている英国人のクレイグ・ハミルトン・パーカー氏が、「北朝鮮で2018年にクーデターが起こり、金正恩は中国に亡命する」と予言しているという。


これについては既に2018年を過ぎてしまったが、少しタイミングが遅れて的中する可能性は残っている。


世界一当たる予言者「北朝鮮で18年にクーデター、金正恩は中国に亡命」―米華字メディア
Record china 配信日時:2017年11月6日(月) 20時40分

2017年11月6日、米華字メディア・多維新聞によると、ドナルド・トランプ氏の米大統領就任や古代の巨大イカ出現などを見事に的中させ、「世界一当たる予言者」として知られる英国人のクレイグ・ハミルトン・パーカー氏がこのほど、2018年に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制が崩壊すると予言したという。

韓国紙・中央日報の報道として伝えたもので、クレイグ・ハミルトン・パーカー氏はこのほど発表した「2018年の11の予言」の1つ目として、「北朝鮮の金正恩政権は2017年末もしくは2018年1月に、国内クーデターで崩壊する。国際社会の経済制裁は何ら役割を果たせず、米国は北朝鮮の鉄道を爆撃して破壊するだろう。そして金正恩は中国に亡命する」と予言しているという。(翻訳・編集/柳川)


そこで、今回は、「2019年金正恩終末説」の可能性があるのかを検証してみたい。


まず、金正恩が権力の継承をしたのは、2011年12月17日に金正日が死去し、翌年の4月13日の第12期最高人民会議第5回会議において、「国防委員長」に代わって新設された「国防委員会第一委員長」に就任したタイミングにおいてである。


wikipediaによれば、この時、「金正恩は正式に党・国家・軍の三権を握る最高指導者となった」と記されている。


ダシャーは、土星/ラーフ期で、その後、土星/木星期が続き、2016年8月頃からマハダシャー水星期に移行している。


この父親から権力の継承を受けた最初のタイミングにおいて、金正恩は、妻の李雪主を連れている姿が度々、メディアに報じられた。






この時、マハダシャーが7室支配の土星で、3、10室支配の金星と星座交換している為に妻の李雪主を連れて北朝鮮国内を視察する姿が度々、報じられ、米国のTIME誌の表紙にもなった。




それについては、2013年8月10日付の記事『北朝鮮・金正恩体制の行方』に記している。


この金正恩が、最高指導者となってからの6年間は「身内殺しと血の粛清の6年間」だったと伝えられている。


これは、土星/ラーフ、土星/木星、水星/水星期と続く流れの中で起こっている。


マハダシャーロードの土星は6室の支配星で、6室に在住する金星と星座交換しており、アンタルダシャーロードのラーフのディスポジターは6室在住の水星で、同じくアンタルダシャーロードの木星のディスポジターである火星も6室で高揚している。


また木星はアヌラーダに在住しているが、支配星の土星は6室の支配星で、6室在住の金星と星座交換している。


またマハダシャーの水星は、11室支配で、6室に在住している。6室は暴力のハウスで、11室は6室から見た6室目であり、6室の本質のハウスである。


このようにマハダシャーもアンタルダシャーも暴力の6室にしつこく関係している為、血の粛清の6年間だったのである。


通常、6室に惑星(特に凶星が)が集中している人の場合、学校でいじめをしているとか、何らかの暴力を振るうパーソナリティーであったりする。


それで学校の教師から呼び出されたことがあるといった児童のチャートを以前、見たことがある。


国家指導者のレベルになると、警察権力や軍事力を使っての国民に対する暴力として現れるのである。



そして、今はマハダシャー水星期に移行した後の水星/ケートゥ期である。


獅子座ラグナにとって、2、11室支配の水星は、マラカであると共に2室は起業のハウスであり、11室は肩書き、評価のハウスである。


これらのハウスの支配星が6室に在住しているということは、国家の経営や、自らの評価、肩書きの維持に奮闘(struggle)することになる。


従って、金正恩はマハダシャー土星期のように妻とメディアに出て有頂天になっていた時と打って変わり、現体制維持のために米国と交渉し、ミサイルを発射して世界を恫喝するなど四苦八苦している。



そして、この水星は12室にアスペクトしていることから海外も表わすのである。



金正恩は、1996年9月から2000年8月まで海外留学をしており、豊富な海外生活の経験がある。



その時のダシャーは、木星/ラーフ、土星/土星期である。


ナヴァムシャ(D9)では、月から見てマハダシャーの木星は9、12室支配で、ラーフは海外を表わす惑星で、9室支配の木星からアスペクトされ、ディスポジターの土星は9室に在住している。


また土星は月から9室に在住して、ディスポジターの木星は9、12室支配である。



因みに金正恩の出生年は、1982年と1983年、1984年説がある。


私は、1983年説を採用し、その上で、ラグナを獅子座に修正している。



出生図のラグナが獅子座であれば、ナヴァムシャの月の配置は、牡羊座で決定するため、上記の解釈が可能である。




ジャイミニのチャラダシャーによる検証


もし出生年が1983年で正しく、ラグナが獅子座であれば、以下のような変動表示体やパダが得られる。




現在、金正恩は、水瓶座/双子座(2019/1/8~2019/5/10)で、水瓶座から見るとAK(アートマカラカ)、MK(マトリカラカ)、DK(ダラカラカ)が12室に在住し、UP(ウパパダ:12室のパダ)も在住している。


12室は海外を表わしており、移住のハウスである。そこに自分自身を表わすAKと住まいを表わすMKと配偶者を表わすDKが在住しているのである。


AKに注目すれば、AKは水瓶座から見て12室(海外)に在住し、GKからアスペクトを受けている。


2020年1月にトランジットの土星と木星が山羊座(水瓶座からみた12室)に入室すると、この水瓶座からみた12室に配置される変動表示体やパダの象意が顕在化するものと考えられる。


また現在、サブダシャーが双子座であるが、双子座から見るとAKとMKとDKが8室に在住している。


従って、行き詰まりの状況を表わしており、特に健康状態が良くないことを表わしている。


Record Chinaによれば、メジャーダシャーが水瓶座に移行する直前から金正恩は、健康状態の悪化が懸念されている。

北沈黙60日、金正恩氏に「健康危機」も?―米華字メディア
2017年11月20日 10時40分 Record China

19日、米華字メディアの多維新聞によると、北朝鮮が9月15日に中距離弾道ミサイルを日本越しに発射して以来、軍事的挑発が60日余りも確認されていないことに関連し、英大衆紙デイリー・スターは金正恩氏の「健康危機」について伝えている。

2017年11月19日、米華字メディアの多維新聞によると、北朝鮮が9月15日に中距離弾道ミサイルを日本越しに発射して以来、軍事的挑発が60日余りも確認されていないことに関連し、19日付の英大衆紙デイリー・スターは金正恩(キム・ジョンウン)氏の「健康危機」について伝えている。

デイリー・スターは「ミサイル沈黙60日、北朝鮮のボスの健康に懸念」と題した記事で、「33歳の北朝鮮指導者の体重は、そのぜいたくなライフスタイルにより増え続けており、ここ数年は彼の健康状態を疑問視する声が上がっている」と指摘。「金正恩氏が気球のように激太りしていること、夫人や妹との外出時に椅子に座る前にすでに大汗をかいていたこと、化粧品工場を視察した際、足に不安を感じているかのように机に寄りかかっていたこと、靴工場視察でも顔が汗で覆われ、手にしていた荷物を降ろす必要があるほどだったことなどが、最近撮影された写真から分かる」と伝えた。

また「金正恩氏は痛風、糖尿病、心臓病、高血圧に苦しんでいると報告されている」とし、「彼が愛する高価なチーズとビールは特別に輸入されたものであり、すしやピザを含む高脂肪の食生活のために世界各地からシェフが集められている」とも指摘。「金氏が2014年に約6週間にわたって姿を消した際に北朝鮮は『不快な体調』に苦しんでいると認めた」「金氏の周囲には寿命を延ばすための特別医療スタッフが存在することが明らかにされている」などと伝えている。(翻訳・編集/柳川)


従って、それは現在も続いているのである。


ヴィムショッタリダシャーは、2016年8月から2、11室支配のマラカの水星期に入っており、病気の6室に在住していることから、水星期に入ってから健康状態が悪化しているはずである。


もし水瓶座/双子座(2019/1/8~2019/5/10)は、なんとかやり過ごしたとしても、2019年9月9日~2020年1月8日まで、水瓶座/獅子座の時期がやってくる。


獅子座から見ると、AK、MK、DKが病気の6室に在住しているが、2019年11月ぐらいから土星と木星が山羊座6室(病気)に入室した効果が始まり、6室と12室へのダブルトランジットが形成される。


このタイミングで、国内では軍幹部や人民による反体制運動(6室)が生じ、健康問題も悪化(6室)して、あたかも入院するかのように海外への亡命を計るかもしれない。



ダシャーは、水星/ケートゥ期から水星/金星期に移行していくが、マハダシャーロードの水星は、マラカの2,11室の支配星であり、アンタルダシャーロードの金星は、6,7室支配のマラカの土星と星座交換している。


そして、金星と水星は6室から12室(海外)にアスペクトしている。



また水星と金星は、ナヴァムシャの月からみた12室(海外)に在住している。






因みに1996年9月から2000年8月まで海外留学をした時、メジャーダシャーは乙女座と天秤座の時期にまたがっている。



乙女座から見ると、AK、MK、DKは学習の5室に在住し、12室(海外)にジャイミニアスペクトしている。



従って、この時期に海外留学したと考えられる。



また次の天秤座の時期は、PKや5Pや9Pが在住し、海外での学習経験を表わしている。



従って、チャラダシャーの解釈から言って、12室にAK、MK、DKが在住している水瓶座のメジャーダシャーの時期は、海外に移住すると考えてもよさそうである。



またニラヤナシューラダシャーなどでやってみると現在、射手座/射手座の時期である。



射手座の時期は危険な時期であると言われており、健康問題などに要注意である。



射手座から見ると、AKの火星はマラカの2室に在住し、GKからアスペクトされている。



おそらく、ニラヤナシューラダシャーで、2020年7月8日~2021年4月8日が射手座/水瓶座の時期になるため、この時期も危険な時期である。



このように見てくると、2019年終わりから2020年にかけて、国内での軍幹部や人民による反体制運動や自身の健康問題などで意気消沈した金正恩が、海外亡命をするシナリオも十分あり得ると考えられる。


従って、英国人クレイグ・ハミルトン・パーカー氏の予言は、2019年末から2020年にかけて実現する可能性がある。



但し、一つ気になるのは、ダシャムシャにおける水星と火星の星座交換である。




星座交換は強力であり、水星はナヴァムシャでも木星と星座交換している。


但し、月からみた9、12室支配の木星と星座交換している。



水星は非常に強い配置であり、惨めな感じにはなっていない。



従って、亡命せずに国内で軍幹部や人民による反体制運動や自身の健康問題に対処していくというケースも考えられる。



いずれにしても2019年末から2020年にかけてが、北朝鮮情勢の最も山場となりそうである。







(参考資料)



金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2018/12/28(金) 6:04

北朝鮮で、占いに対する取り締まりが厳しさを増している。これまでは比較的取り締まりが弱かったが、最近になって銃殺刑が執行されるほどになっている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、先月17日に清津(鄭進)で、20代前半の占い師の女性が銃殺された。

一方、穏城(オンソン)では「ヒスン」という名の女性占い師が労働教化刑(懲役)18年を宣告された。会寧(フェリョン)では占い師6人が逮捕され、保安署(警察署)で取り調べを受けているが、「いずれ銃殺になる」との噂が流れているとのことだ。

このような占いに対する厳しい取り締まりは、かなり異例のことだ。北朝鮮の刑法256条(迷信行為罪)では、金品を受け取って「迷信行為」を行った者に対して1年以下の労働教化刑、罪状が重い場合は3年以下の労働教化刑に処すと定めている。つまり、取り締まり自体が「理不尽」ではあっても、刑罰は比較的軽い。

これまで取り締まりが緩かったのは、客に権力者が多いことが影響していたのかもしれない。しかし、金正恩党委員長にとって非常に都合の悪い噂を流されたりすることもあり、取り締まりが強化されている模様だ。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、2016年頃には金正恩氏の運は2019年に尽きるという、「金正恩2019年終末説」が流布したこともあった。

金正恩氏は今年7月、「迷信行為を強力に取り締まり、処罰する」という方針を下し、最近になって迷信行為を根絶せよという内容の指示文を下した。

金正恩氏は迷信行為に対して「厳重に処罰しろ」と指示したとのことだが、これは国民の間では「銃殺すべき者は銃殺し、教化所(刑務所)送りにすべき者はさっさと送ってしまえ」という意味合いで受け止められている。

取り締まり以外でも、住民を対象とした講演会や会議で「迷信行為をするな」「迷信行為を行った者も、してもらった者も処罰する」という教育がなされている。

韓流コンテンツなどを取り締まるタスクフォース「109常務(サンム)」に摘発される事例もある。昨年、穏城に住むある人は、家宅捜索に入った109常務により、占い師に書いてもらった御札を見つけられ、何度も呼び出しを食らった上で、タバコ3箱を渡してもみ消したとのことだ。

しかし、苦しい時の神頼みならぬ占い師頼みで、当局がいくら取り締まりを行っても、占いが消えることはなかった。

「占いは誰でも年に1回は見てもらうものと考える。精神的につらいことが多かったり、仕事がうまくいかなったりしたら、占いに頼ろうとする」(情報筋)

「1990年代の大飢饉『苦難の行軍』のころ、占い代は50北朝鮮ウォンだった。コメ1キロを買える額だったが、周りで餓死する人が多く社会が混乱しているときこそ、占いに頼ろうとする人が多い」 (咸鏡南道<ハムギョンナムド>出身の脱北者)

「苦難の行軍」の当時、端川(タンチョン)では占い師2人が銃殺され、教化所送りになった占い師も少なくないとのことだが、それから20年経っても占いは根絶されていない。

逆に言うと、占いは「この程度」の取り締まりで見逃してもらえているとも言えよう。同じ「迷信行為」に分類されているものの中でも、キリスト教は遥かに過酷な扱いを受けている。
参照元:金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2018/12/28(金) 6:04

北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末説」
2016年09月21日 Daily NK

北朝鮮で「占い」は「迷信」「非社会主義的」とされ、違法とされている。刑法では、占いや宗教を含む「迷信」を次のように規定している。

刑法256条(迷信行為罪) カネまたはモノを受け取り迷信行為を行った者は1年以下の労働鍛錬刑に処す。前項の行為の情状が重い場合には3年以下の労働鍛錬刑に処す。

当局が占いを取り締まるのには別の理由も存在する。北朝鮮では、最高指導者(金正恩党委員長)が、神に相当する存在であり、それ以外の人間が「神通力」を発揮してはならないという理屈からだ。

正恩氏を占ったら…

しかし、取り締まる側の警察官や幹部が、占いにハマっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「最近、保安員(警察)や保衛員(秘密警察)の間で、占いが流行っている。国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつてなく高まっている」と語る。

北朝鮮でタブーだった占いは、1994年に金日成氏が逝去し、社会不安心理が広がったことをきっかけに、流行りはじめた。今では高級幹部も占い師の上客で、大金を支払って自分と国の未来を占ってもらう。

ところが、そこからとんでもない噂が広まりだした。

「高級幹部は自分の運勢のみならず、金正恩氏の運勢も占うのだが、占い師たちが『金正恩氏の運は2019年に尽きる』と言っていることが知れ渡り、高級幹部の間で『金正恩氏2019年終末論』が密かに拡散しつつある」(情報筋)

情報筋は「終末論」の詳細には言及していないが、「政権や本人の命運が2019年に尽きる」という内容であることは想像に難くない。噂がもはや看過できないほど広がったのか、保衛部が取り締まりに乗り出した。

「今月中旬に開かれた幹部を対象とした政治講演会で『最高尊厳に対する名誉毀損は厳罰に処する』との方針が伝えられた」

ところが、その話を聞いた参加者の反応は今までとは違い、無反応だったりして芳しくなかったが、その理由について情報筋は言及していない。同様の通達は、全国の人民班(町内会)の会議でも伝えられ、「金正恩氏2019年終末論」が庶民レベルまで広がっていることが窺い知れる。

北朝鮮の人々は、常に不安と戦い続けている。先日行われた核実験を受けて、北朝鮮国内からは、制裁が強化され、暮らし向きが悪化するのではないかという不安の声が伝わってきた。

「核のおかげで生活が良くなったのか。むしろ制裁のせいで生活が苦しくなっている」 「当局は5回目の核実験が成功したと大騒ぎしているが、庶民は食べていくのがさらに難しくなるのではないかと心配している」(咸鏡北道と両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋)

先が見えない不安は上流階級も同じだ。幹部はいつ粛清されるかわからず、トンジュ(金主=新興富裕層)は、財産をいつ権力に取り上げられるかわからない。そこで占い師に占ってもらって不安を解消しようという心理が働いているのだろう。それにしても、その占いが逆に社会不安を煽るのは、実に皮肉な話である。
参照元:北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末説」
2016年09月21日 Daily NK

北朝鮮、これから始まる「粛清の嵐」と「軍の台頭」
漂流する東アジアを撃つ(第3回)
2019.3.7(木) 右田 早希

「パル オムヌンマル チョルリカンダ」(발 없는말 천리간다)

 朝鮮半島に、昔から広く流布する諺だ。直訳すると、「足のない馬、千里を行く」。これだとチンプンカンプンだが、朝鮮語(韓国語)では、「マル(말)」には二つの意味があって、「馬」と「言葉」。つまりこの諺は、「人の噂話というものは、アッという間に千里も伝わってしまう」と諭しているのだ。換言すれば、朝鮮半島の人々は、噂話が大好きだということだ。それは、いくら北朝鮮のような閉鎖社会であっても、基本的に変わることはない。

会談決裂は北朝鮮国内で「周知の事実」

 先週2月27日、28日に、トランプ大統領と金正恩委員長がハノイで行った米朝首脳会談の「世紀の決裂」は、一週間が経っても、北朝鮮国内では「成功裏に終わった」ことになっている。例えば、朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』(3月5日付)は、こう報じている。

<朝鮮労働党委員長でおられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長でおられるわれわれの党と国家、軍隊の最高領導者・金正恩同志におかれましては、ベトナム社会主義共和国に対する公式親善訪問を成果を持って終えられ、3月5日に専用列車で祖国に到着された。(中略)

 明け方の3時に、歓迎曲が鳴り響く中で、敬愛する最高領導者同志が乗られた専用列車が平壌駅構内に静かに入ってくると、最高領導者同志を寝ても覚めても夢見ていて、ただお戻りになる日だけを日がな指折り待ちわびてきた全国人民の、烈火のような敬慕の情と立ち溢れる激情の噴出である「万歳!」の、爆風のような歓呼の声が、平壌の空を覆い満たし、こだましたのだった>

 明け方の3時に、平壌市民たちが歓呼するはずもなく、また本当に歓呼させられたなら、いい迷惑だったろう。朝鮮中央テレビの映像で見る限り、駅のホームに居残りの幹部たちがズラリ整列し、平身低頭で迎えていた。

 実際には、「金正恩委員長がトランプ大統領と決裂した」という事実は、すでに北朝鮮国内に流布しているという。

胸を撫でおろした居残り組

 丹東で長く、北朝鮮への観光ビジネスを行っている中国人が証言する。

「中国と北朝鮮は、1400㎞もの国境を接していて、日々交流しているのだから、当然国境付近の北朝鮮人は知っている。われわれも中国のSNS上に載っている話を、北朝鮮人たちにしている。彼らは裏では、『3日もかけてハノイまで列車で往復して、いったい何をやっているんだ?』と呆れ顔だ。

 そもそもいまの北朝鮮人は、父親の故・金正日総書記に抱いていたような敬愛の念を、金正恩委員長に対しては抱いていない。ただ従え、尊敬しろと命じられて、面従腹背で頭を下げているだけだ。

 丹東で北朝鮮ビジネスをやっているわれわれは、今回の米朝会談後に、対北朝鮮ビジネスが本格的に復活できると期待していただけにガッカリだ。だが、私たち以上にショックを受けているのが、当の北朝鮮人たちだ。あと一年もいまの経済制裁が続けば、北朝鮮は潰れてしまうよ」

これから北朝鮮で起こってくるであろうことが、二つある。

 一つ目は、今回の「ハノイの決裂」に対する朝鮮労働党内部での「総括」だ。すなわち、誰を「生贄(いけにえ)の羊」にし、責任をなすりつけて粛清するかということだ。今回、ここまで「最高権威」(金正恩委員長)に国際的な恥をかかせてしまったのだから、「プライドの国」と言われる北朝鮮で、金委員長の側近たちが無事で済むはずがない。

最も危険なのは、『労働新聞』などで、金正恩委員長に同行してハノイ入りしたと報じられた「側近11人組」である。北朝鮮メディアで紹介されている順に名を挙げると、朝鮮労働党中央委員会副委員長の金英哲、李洙墉、金平海、呉秀容、李容浩・外相、努光鉄・人民武力相、朝鮮労働党中央委員会第一副部長の金与正、李英植、金成男、崔善姫・外務副大臣、朝鮮労働党江原道委員会委員長・朴正男である。

 少なくともこのうち何人かが、血祭りに上げられることが予想される。「無事」が保証されているのは、金正恩委員長の妹である金与正と、金委員長がスイスで過ごした少年時代に父親代わりとなった李洙墉くらいのものだ。李洙墉は今回、世界遺産のハロン湾の観光視察をやっていたくらいなので、アメリカとの交渉からは外されており、直接的な責任は問われないだろう。だが残り9人の幹部は、いつ誰が無惨な粛清に遭っても不思議ではない。

象徴的な映像があった。前述の朝鮮中央テレビが映し出した駅のホームで出迎える光景で、留守番役を担った幹部たちは、一様に明るい表情を見せていたのだ。朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員の金永南、崔龍海、朴奉珠らである。彼ら「居残り組」の心中を察するに、「ハノイに同行を命じられなくてよかった」と、ホッと胸を撫でおろしていることだろう。

密かに軍を恐れる金正恩

 もう一つ、今後の北朝鮮で起こってくるだろうことは、120万朝鮮人民軍の再度の台頭である。

 金正恩委員長は昨年4月、朝鮮労働党第7期中央委員会第3回総会を招集し、国家の重要決定を行った。それは、それまでの「核と経済」という「並進路線」をあっさり放棄し、「核開発は完了したので、今後は経済建設に専念する」と定めたのだ。

 以後、金委員長は、朝鮮人民軍をあからさまに軽視してきた。北朝鮮の長年の「仮想敵国」であるアメリカと北朝鮮が、ともに敵国でなくなれば、これまでのような強大な軍事力を有している必要がない。というより、今後の経済開発にとって、軍はむしろ「お荷物」になってくる。

金正恩委員長は、これまで長く朝鮮人民軍が独占してきた軍需経済などの既得権益を剥ぎ取ることを、使命にしてきたのである。だから金委員長は、内心では軍を恐れている。恐れているから、空軍が管理している自分の専用機には乗らず、鉄道省が管理している専用列車に乗って、はるばるハノイまで出かけて行ったのである。

 3月5日には韓国の国家情報院が国会で、「北朝鮮北西部・東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場で、撤去した施設の一部を復旧する動きが把握された」と報告した。朝鮮人民軍は今後、核開発もミサイル開発も復活させるよう、金正恩委員長に強い圧力をかけていくだろう。

 朝鮮人民軍にクーデターを起こされないためには、金委員長はある程度、軍の意向に沿った国家運営をしていかねばならない。一年数カ月の「平穏の時」を経て、北朝鮮が再びキナ臭くなってきた。
参照元:北朝鮮、これから始まる「粛清の嵐」と「軍の台頭」
漂流する東アジアを撃つ(第3回)
2019.3.7(木) 右田 早希

帰り支度のトランプを緊急提案で引き留めた北朝鮮
米国は初めから決裂を想定~米朝首脳会談の経緯が明らかに
2019.3.11(月) 黒井 文太郎

 2月27、28日にベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談の経緯、その舞台裏が、米政府を取材する米メディア各社の報道によってかなり明らかになった。

 それによると、両国の事前の実務者協議ではもともと熾烈な駆け引きが続いており、合意には至っていなかったようだ。

 ただし、これまでとは違う前向きな材料があった。北朝鮮側が初めて、寧辺の一部の核施設の閉鎖をカードとして切っていたことだ。北朝鮮側は、そのカードと引き換えに、制裁の主要部分の解除を要求していた。これに対し、アメリカ側はそれを渋っていた。おそらく南北経済活動の一部を認めるなどの小さな見返りに留まっていたものと思われる。

米朝双方の要求の隔たりは大きかったが、とくに北朝鮮側からすれば、寧辺の核施設の一部閉鎖という大きなカードを出せば、アメリカもおそらく最後はそれなりの規模の制裁解除に応じるだろうとの期待もあったのではないかと思われる。

事前の実務者協議、北朝鮮は強気だった

 事前にトランプ政権側からさかんに「首脳会談は成果が期待できる」との見通しが発信されていた。そのため、北朝鮮側は「トランプ大統領はとにかく合意したがっている」と受け止めたのだろう。北朝鮮の交渉はかなり強気なもので、実務者協議の過程で、北朝鮮側が「交渉は中止だ」と脅すことも何度かあったという。

 しかし、事務方の事前協議では、互いの条件は合意に達していない。寧辺の核施設の廃棄については、北朝鮮側が廃棄する「寧辺の核施設」の中身を具体的に明言していなかった。おそらく昨年(2018年)12月から使用していない「原子炉」は入るが、それ以上については不明である。

 また、逆に北朝鮮側が求める制裁解除は、具体的にみると、軍事物資以外のほとんどの禁輸を解くような内容で、アメリカ政府が呑めるものではなかった。したがって、アメリカ側としては、最初から大きな取引の合意はほとんど期待していなかったようだ。

米CNNによると、実は首脳会談の直前、先乗りしていたポンペオ国務長官が、事前協議のために北朝鮮側のカウンターである金英哲・副委員長との会談を申し入れていたが、断られたとのこと。首脳会談直前まで続けられた実務者協議でも進展はなく、首脳会談前夜には、アメリカ側はもう合意そのものに期待はほとんどなかったらしい。

トランプ流のビジネス手法で席を立つ

 首脳会談は2月27日の夕方から始まった。2人きりの短い会談の後、側近2人ずつを交えての夕食会となったが、その席で、金正恩委員長が「寧辺の一部核施設を廃棄するので、見返りに国連制裁11項目のうちの5項目を解除してほしい」と持ち出した。それに対して、トランプ大統領は、制裁を解除するためには「すべての核施設の廃棄」というビッグディールの提案で応じた。当然、金正恩委員長は呑めない。

 こうして第1ラウンドは、互いに要求を高く「ふっかけ」るところからスタートした。要求の差はきわめて大きく、合意がほぼ不可能なことは明らかだった。

 しかし、ホワイトハウスはそれでも、翌日の午後2時から合意文書の調印式を行うと公式に発表した。すでに合意の可能性はほとんどなかったが、それでも北朝鮮側に圧力をかけたのであろう。

翌28日午前、いよいよ本番となる首脳会談が始まったが、すでに前夜に要求を出し合っており、互いに妥協することもなく、合意見送りに終わった。

 しかし、トランプ大統領が会談場所のメトロポールホテルで帰り支度をしている時、北朝鮮の崔善姫・外務次官がアメリカ代表団のところに駆けつけ、「寧辺の核施設廃棄の見返りに制裁の一部解除はどうか」との金正恩委員長のメッセージを届けた。アメリカ代表団側は、「寧辺の核施設の具体的な中身が不明確なので、明確にしてほしい」と答えた。

 崔善姫・外務次官はすぐに金正恩委員長のところに取って返し、「寧辺のすべての核施設」との金正恩委員長の返事を得て、それをアメリカ代表団に伝えた。つまり、この時点で初めて、北朝鮮は寧辺のすべての核施設を廃棄するというカードを切ったのである。

 それでもアメリカ側は、制裁解除にはまだまだ不十分だとして、交渉の継続を拒否した。北朝鮮が土壇場でこのカードを切ったことで、北朝鮮が容認しようとしていた条件が明らかになったわけだが、それではトランプ政権が考える取引にはまだまだ不足していた。

 しかし、これで北朝鮮側がまだ協議を続けたがっていると、アメリカ側は認識した。会談決裂後、ポンペオ国務長官と記者会見に臨んだトランプ大統領は、それでも会談の雰囲気が悪くなかったことに言及し、北朝鮮側を特に非難することもなく、今後の協議への期待を語った。

 こうした経緯をみると、トランプ大統領の側は、最初から今回の会談での合意見送りは選択肢の1つだったといえる。北朝鮮が一向に実のある非核化措置に応じないなか、首脳会談という大舞台で大きな要求を突きつけることで、北朝鮮側に大きな圧力を加え、今後の交渉への布石としたのだろう。簡単に妥協せずに、要求を突きつけたままいったん席を立ってみせるという、トランプ流のビジネス手法といえるだろう。

実際、アメリカ側ではその後、ポンペオ国務長官が早期の協議再開を模索するなどの動きに出ている。3月7日には国務省高官が記者会見で、今後の協議への期待を表明した。

浮上した第3のウラン濃縮施設の存在

 なお、首脳会談でトランプ大統領が金正恩委員長に対して、「寧辺の核施設廃棄だけでは不十分で、すべての核施設の廃棄が必要だ」と言った際に、唐突に名前を挙げた「未公表の寧辺以外の核施設」については、トランプ大統領は会見では具体的にどこだとは言及しなかったが、報道ではいくつかのウラン濃縮施設の存在が浮上している。

 1つは、昨年から米ミドルベリー国際大学院モントレー校のジェフリー・ルイス東アジア核不拡散プログラム部長や、米シンクタンク「科学国際安保研究所(ISIS)」のデービッド・オルブライト所長らが衛星写真分析などから指摘してきた平壌郊外の千里馬に建設された「カンソン発電所」と呼ばれる施設である。ただし、この施設はすでにかなり広く報道されているもので、トランプ大統領が会見で「誰も知らない施設を我々は知っている」「それを名指しした時、北朝鮮側は驚いているように見えた」と語っている部分とは一致しない。

 2つ目は、韓国紙「中央日報」が3月5日に報じた寧辺隣接地の分江(プンガン)の施設。ただし、こちらは寧辺の施設群の一部と見なすことができ、トランプ大統領が交渉材料の「寧辺以外のウラン濃縮施設」として持ち出すのはやはりしっくりこない。

前出のミドルベリー国際大学院のルイス部長などは、「米政府はウラン濃縮施設が3カ所あるとみている。うち2つは寧辺とカンソン」「3つ目の場所については米政府が厳しく秘匿していることから、寧辺とはまったく別の場所と考えられる」と発言している。もしかしたら、このまだ報道されていない第3のウラン濃縮施設を、トランプ大統領は金正恩委員長に突きつけたのかもしれない。

北朝鮮がICBMを増産していると事態は深刻

 最後に、米朝首脳会談後の北朝鮮の動きについて、いくつか気になる情報を列記しておきたい。

 まず、アメリカの北朝鮮分析サイト「38ノース」と米シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)が3月5日、衛星画像の分析から、北朝鮮北西部の東倉里のミサイル発射場の復旧が進んでいることを公表した。復旧作業自体は米朝首脳会議の前から始められていたとみられる。もっとも、この施設は実質的にはテポドンを使った宇宙ロケットの発射場で、非核化とはそれほど関係のない施設である。

対米交渉を計算して持ち札を増やす目的なのか、あるいは今後、「ミサイルではなく、宇宙ロケットだ」として発射を行うつもりなのかは不明だ。可能性は非常に低いが、仮に後者の場合、アメリカはミサイル発射と見なして厳しい措置を取ることになるだろう。

 それより気になるのは、韓国の「国家情報院」の徐薫長官が3月5日に国会で「平壌郊外山陰洞(サンウムドン)のICBM開発製造施設でも活動が再開」と報告したことだ。こちらは東倉里などとは違い、実際に火星15などを製造した施設なので、活動がこのまま本格化した場合、北朝鮮がICBMを増産している可能性があることになる。あるいは山陰洞で新型宇宙ロケットを作って東倉里から打ち上げるかもしれない。いずれにせよ事態は深刻となるだろう。

 また、3月4日にはIAEA(国際原子力機関)が、米朝首脳会談にもかかわらず「北朝鮮がウラン濃縮施設での活動を続けている」ことを公表している。

 こうした北朝鮮側の不穏が動きに対し、アメリカ側はまだ静観の構えだ。たとえば前述の東倉里のミサイル発射場復旧のニュースに、トランプ大統領は「まだ初期段階の報告だ。(事実なら)金正恩委員長にひどく失望するだろうが、そうはならないと思う」と語っている。

他方、北朝鮮の側は3月7日、朝鮮中央通信が、米韓が3月4日から実施している小規模な合同軍事演習「同盟」について、「敵対関係解消と軍事的緊張緩和を確約した朝米共同声明や北南宣言に対する乱暴な違反」「朝鮮半島の平和と安定を望む同胞と国際社会の願いに対する全面的な挑戦だ」と激しく批判した。

 米朝交渉はいったん仕切り直しだが、こうした状況からすると、トランプ大統領が狙ったような押したり引いたりの駆け引きによる交渉は、そう簡単に動き出すこともなさそうだ。
参照元:帰り支度のトランプを緊急提案で引き留めた北朝鮮
米国は初めから決裂を想定~米朝首脳会談の経緯が明らかに
2019.3.11(月) 黒井 文太郎

北朝鮮、「賛成票が100%」 金正恩政権で2回目の最高人民会議選挙
2019年3月12日 18:30 BBC NEWS JAPAN

北朝鮮で10日、国会にあたる最高人民会議の代議員選挙が実施された。投票率は99.99%で、687人が当選した。同選挙は5年に1度行なわれ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が最高指導者になってからは2回目。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は12日、最高人民会議の代議員選挙の結果を報じた。投票率は99.99%(海外に居住するなど選挙に参加できなかった有権者を除く)で、687人が当選。賛成票は100%だったという。

最高人民会議の選挙はすべての有権者に投票が義務付けられ、候補者を選ぶことはできない。いかなる反対票も前例がない。

これまでの投票率は常にほぼ100%で、議員は全会一致で承認される。

北朝鮮は金一族王朝によって支配された孤立した国家で、国民は金一族と現最高指導者への絶対なる忠誠を尽くすことが絶対とされる。

選挙の仕組み

選挙当日は、17歳以上の全ての国民が投票しに行かなければならない。

韓国・ソウルを拠点とする北朝鮮アナリスト、フョードル・テルティツキー氏は、「忠誠の証として、有権者は早い時間帯に投票所へ出向くとされる。つまり、長い列で待つことになる」と述べた。

自分の順番が来ると、たった1人の名前しか書かれていない投票用紙を受け取る。記入する欄もチェックする欄も無い。その投票用紙を、誰もが見られる状態の投票箱に入れるのだ。

複数のアナリストによると、非公開で投票できるように投票ブースも用意されているが、そんなことをすれば直ちに疑念が生じるだろう。

建前としては、有権者にはただ1人の候補者を拒否する権利はある。しかしテルティツキー氏によると、そんなことをすればほぼ確実に秘密警察に追われ、おそらく気が狂ったことにされるだろう。

投票所を出ると、国の賢い指導力のために自らの票を投じることができたことへの喜びを表現するために、歓迎団に加わる。

北朝鮮情報に特化したウェブサイト「NKニュース」のアナリスト、イ・ミニョン氏は、「国営メディアでは、各投票所の外で称賛する人々を取り上げるなど、選挙日はお祝いの催しとして表現される」と説明した。

投票には強制力があるため、選挙は当局にとって、各選挙区の人口を監視し、中国に逃れたかもしれない脱北者を追跡するための国勢調査としての役割も果たす。

最高人民会議の権限とは

5年毎に選出される、北朝鮮で唯一の立法府。何の権限も持たない、言われた通りに賛成するための組織だ。

テルティツキー氏は「私は、よく海外メディアが、最高人民会議に関する報道の中で、『ほとんど権限や影響力がない』と表現し、少々言葉を濁しているのを知っている。しかしそれは正しくない。最高人民会議には何の力もないのだから」と述べた。

実際の立法は、派閥組織によって行われ、形式として最高人民会議に承認されるに過ぎない。

他の政党はあるのか

北朝鮮には政党は1つだけ、朝鮮労働党だけだと思い込んでいる人は多いが、驚くべきことに最高人民会議には3つの政党が存在する。

最大勢力はもちろん、金正恩委員長が党委員長を務める朝鮮労働党だが、朝鮮社会民主党と天道教青友党が数十議席ずつを獲得している。

実際には3政党に違いはない。どの政党も、朝鮮労働党による一党独裁体制のための民主祖国統一民主主義戦線に加盟しているからだ。

(英語記事 What it's like to 'vote' in North Korea)
参照元:北朝鮮、「賛成票が100%」 金正恩政権で2回目の最高人民会議選挙
2019年3月12日 18:30 BBC NEWS JAPAN

身内殺しに血の粛清…金正恩氏、恐怖政治の6年間
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2017/10/9(月) 20:45

北朝鮮は10日、支配政党である朝鮮労働党創建72周年を迎える。7年前の同日に行われた朝鮮労働党創建65周年記念の軍事パレードで、金正恩党委員長の動く姿が初めて確認された。

既に父・金正日総書記の後継者として内定し、北朝鮮国営メディアもその名前を報じていたが、金正恩氏にとって2010年10月10日が表舞台での正式デビューだったといえる。

そして、翌2011年12月には金正日総書記が死去、金正恩時代が始まったわけだが、この6年間は「身内殺しと血の粛清の6年間」だったと言っても過言ではない。

ミンチにして処刑

金正恩時代の粛清政治は、彼が最高指導者になった翌2012年から始まった。7月15日の政治局会議で、父・金正日氏が金正恩氏を支える側近として抜擢した朝鮮人民軍参謀長の李英鎬(リ・ヨンホ)氏が電撃的に解任され、表舞台から消え去った。

この粛清劇については叔父である張成沢(チャン・ソンテク)氏が主導したとの説もあるが、最終的に金正恩氏が決断したのは間違いないだろう。

金正恩氏が主導する粛清政治が本格化するのは、2013年からだ。先述の李氏の粛清を主導したとされている張氏が、北朝鮮メディアで「犬にも劣る人間のゴミ」と罵倒されたうえ、時をおかず処刑された。張氏処刑以後、金正恩氏は北朝鮮史上希にみる恐怖政治を始めた。暴君へと変化するターニングポイントがこの時だったと言えるだろう。

金正恩氏の恐怖政治の対象は政治家だけにとどまらなかった。2015年3月には、金正恩氏の妻である李雪主(リ・ソルチュ)夫人も一時期在籍していた「銀河水管弦楽団」のメンバーらが銃殺された。北朝鮮での銃殺刑は珍しくないが、メンバーらは凄惨きわまりない殺され方で銃殺されたと伝えられている。

同年5月には、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が公開銃殺された。この時は人間を文字通り「ミンチ」にする「高射銃」が用いられた。北朝鮮の歴史は、国内の派閥闘争と粛清の歴史だ。しかし、わずか6年間で、ここまで大規模な粛清の嵐が吹き荒れるのはありえなかった。

極めつけは、今年2月に金正恩氏の母親違いの兄である金正男氏が猛毒のVXによって暗殺された事件だ。

金正恩氏の父である金正日氏は、叔父の金英柱(キム・ヨンジュ)氏や母親違いの弟である金平日(キム・ピョンイル)氏との後継者争いに勝利し、最高指導者に登り詰めた。しかし、建国の父である金日成氏の血を引くこの二人を手にかけることはなかった。一方、金正恩氏は金正日氏の長男である金正男氏を暗殺した。北朝鮮の権力闘争史上、初めて金日成氏の血を引く身内に手をかけるというタブーを犯したのだ。

残忍きわまりない金正恩氏の恐怖政治も2017年に入ってなりを潜めているという説もある。その理由として金正恩体制が磐石になったからという分析もあるが、筆者はそうは思わない。

今のところ金正恩氏は核・ミサイル開発など、対外的な政治に重きを置いている。これがある程度落ち着いた時、必ずや国内統治に関心が向く。その時、またもや金正恩氏の恐怖政治の嵐が吹き荒れるかもしれない。
参照元:身内殺しに血の粛清…金正恩氏、恐怖政治の6年間
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2017/10/9(月) 20:45

金正恩氏の「健康管理役」が日本に亡命か...激太りの理由が明らかに!?
2016年10月5日(水)14時05分
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト) ※デイリーNKジャパンより転載

 韓国紙・中央日報は5日、北朝鮮の金正恩党委員長の健康管理に関わっていた北朝鮮の要人が日本に亡命を求めたと、消息筋の話として報じている。

「処刑の嵐」と体重変化

 核兵器やミサイル開発で国際社会に妥協を見せようとしない正恩氏だが、ストレスや太りすぎによる健康不安を抱えていることは、韓国の情報機関も報告している。朝鮮半島情勢を左右しかねない問題だけに、報道の真偽に注目が集まりそうだ。

 中央日報によれば、件の幹部A氏は、烽火診療所、南山病院、赤十字病院を管轄する保健省1局の出身。北京の北朝鮮代表部に駐在していたが、9月28日に日本大使館側と接触し、妻と娘を連れて日本へ亡命する意思を伝えたという。ただ、亡命先を巡っては現在、韓国と日本で「綱引き」を繰り広げている模様だ。

 韓国ではなく日本行きを望むのは、「日本に親戚がいるため」とされており、1950年代からの「帰国運動」で北朝鮮へ渡った、元在日朝鮮人の家系の出なのかもしれない。

 A氏はこれまで、正恩氏の健康とかかわる医薬品や医療機器の調達を担当してきたという。ならば、正恩氏の健康状態についてもかなりの分析材料を得ている可能性が高い。

 韓国の国家情報院(国情院)は7月1日、韓国国会で開かれた情報委員会の懸案報告で正恩氏の体重が130キロと見られるとの分析を示した。

 国情院によれば、金正恩氏の体重は「2012年に初めて登場したときは90キロだったが、2014年には120キロに、そして最近では130キロまで増えたと推定される」という。

 独裁者として贅を尽くしていることが肥満の原因とも思われるが、それにしても、あまりの変化だ。

 気になるのは、正恩氏が公開処刑の嵐を始めた時期と、急激に肥満度が高まる時期が一致する点だ。恐怖政治を激化させる中で、なんらかの猜疑心やストレス、プレッシャーにさいなまれたことが極度の肥満をもたらした可能性は充分にある。

 国情院も、不眠症や身辺の脅威のために暴飲暴食に走り、成人病にかかっている可能性を指摘した。トイレひとつとっても、普通の人と同じ生活ができない不便さも影響していると思われる。

 さらには核・ミサイル問題とからみ、「米国から狙われている」との思いからくる緊張もあるだろう。

 しかしそもそも、それらは自分のまいた種だ。正恩氏は自分の身の安全と健康、北東アジアの平和と安全がつながっていることを、早く理解した方が良い。
参照元:金正恩氏の「健康管理役」が日本に亡命か...激太りの理由が明らかに!?
2016年10月5日(水)14時05分
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト) ※デイリーNKジャパンより転載

「影響力ある100人」に北朝鮮・金正恩氏 タイム誌選出
2017年4月21日 9時27分 聯合ニュース

【ロサンゼルス聯合ニュース】米誌タイムが20日(現地時間)、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長もリストに入った。

 金氏は五つの部門のうち「指導者」部門で、トランプ米大統領、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領らとともに名前を挙げられた。

 金氏について、クリストファー・ヒル元米国務次官補は「気まぐれな彼は体制発足5年を迎えても軟化の兆しをまったく見せない。叔父の張成沢(チャン・ソンテク)をはじめとして公開処刑、または粛清した人物は300人を超え、最近では神経ガスのVXで異母兄の金正男(キム・ジョンナム)を暗殺する事件もあった」と記した。
参照元:「影響力ある100人」に北朝鮮・金正恩氏 タイム誌選出
2017年4月21日 9時27分 聯合ニュース




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片付けコンサルタント近藤麻理恵について



片付けコンサルタントの”こんまり”こと、近藤麻理恵が40億円超えの資金調達をすると報じられていた。


Netflixスターの片づけエキスパート「こんまり」が40億円超の資金調達へ
2019年3月08日 TechCrunch Japan by Kate Clark

Marie Kondo(近藤麻理恵)。今年Netflixの番組「Tidying Up」で数百万人の視聴者の心を掴んだ女性が、4000万ドル(約44.6億円)の資金を調達すべくベンチャーキャピタルと交渉中だ。彼女のブランド、書籍、TV番組などを管理する会社であるKonMariのスケールアップを目指す。

このニュースを最初に報じたのはThe Informationで、意外にもこれは、こんまりにとって初めてのベンチャー資金導入ではないと同誌は書いている。2018年にこんまりは「数百万ドル台の低いほう」の調達ラウンドを一流VCファンドのSequoia Capitalのリードで完了したが、詳細は報じられたことがなかった。同社広報はTechCrunchへのメールで、現時点でこんまりは資金調達についてコメントできないと言った。

「Tidying Up with Marie Kondo」(KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜)は、2019年1月1日にNetflixでデビューし、ほぼ瞬時に大人気となった。こんまりのキャッチフレーズ 「Does it spark joy?」(ときめくか?)と効率的な片付けと整理の方法がインターネットにブームを呼んだ。こんまりメソッドは、カテゴリー別の片付けを推奨する。衣類、書籍、紙類、その他の品物、思い出の品などだ。 「ときめくものだけを残して、そうでないものは捨てる。いままでの働きに感謝して、手放しましょう」とこんまりは自身のウェブサイトで説明している

The Informationの記事によると、こんまりは出版記事やその他のデジタルコンテンツなどを通じて、自身のパーソナルブランドをさらに広めるために追加の資金調達も考えているという。おそらくVCにとっての問題は「こんまりが『ときめかせてくれるかどうか』」だろう(すみません、書かずにいられなかったもので)。

KonMariは2015年に、こんまりと夫の川原卓巳氏が設立した。


このことから、近藤麻理恵のラグナが分かった。


ずばり、牡牛座ラグナである。




この牡牛座ラグナで検討することによって、海外でブレイクしている理由もよく理解できる。


近藤麻理恵は、幼稚園年長の時から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読し、幼い頃から家事や片づけや整理整頓に関心を持っていたそうである。


育児や片付けや整理整頓、インテリアの選択、料理や編み物など、家庭の主婦としての家事労働一般をいかにうまく華麗に行うかについて、その道のパイオニアとして、世の主婦に手本を示したり、導いたり、教えたりするカリスマ主婦の仕事は、牡牛座の分野である。


過去にその手のカリスマ主婦たちのラグナを調べた所、ほとんど例外なく、牡牛座ラグナであった。


”こんまり”こと、近藤麻理恵の片付けコンサルタントとしての活躍も、同じ牡牛座のカリスマ主婦系の活動であったようである。


特にNetflixで、ニューヨークの家庭の主婦たちが、目を輝かせて、KonMariのやり方について話すのを見て、そのように感じるのである。



彼女の最初のブレイクは、2010年12月27日に『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)を出版し、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などに取り上げられて、2011年に100万部を超えるベストセラーとなったことである。


その後、世界40か国以上で翻訳出版されているようである。



この2010年12月27日にトランジットの土星は5室乙女座を通過し、木星は11室魚座を通過して、5室と11室、そして7室にダブルトランジットを形成していた。






近藤麻理恵が、このように出版でブレイクしたのは、5室で2、5室支配の水星が定座に在住し、4室支配の太陽とコンジャンクトして、4-5のラージャヨーガを形成している為である。その水星と太陽に対して、11室から3室(メディア、出版)の月がアスペクトして、相互アスペクトしている。


これが、出版(5室)とメディア(3室)でブレイクした理由である。



ダシャーは、ちょうど金星/金星期に移行したタイミングである。


金星はラグナロードで、9、10室支配の土星とコンジャンクトして、1-9、1-10のラージャヨーガを形成し、12室(海外)にアスペクトしているが、


金星は天秤座で定座に在住し、土星は高揚の座にあり、天秤座における金星と土星のコンビネーションは星位において最強である。



これが海外でブレイクしている理由である。



マハダシャー金星期に移行することによって、この強力なラージャヨーガが発動したのである。



因みに近藤麻理恵は、片付けのコンサルタントであり、捨てることのプロである。






もし牡牛座のローヒニーである場合、物をどんどん所有して蓄積し、捨てられない性格なのである。



ローヒニーの支配星は、月であり、ドーシャで言えば、カパ、ヴァータであることから、動作がゆっくりでマイペース、思い切りはそれ程、良くなく、物を家の中に溜め込んでしまう。



然し、もしクリティッカーであれば、支配星は太陽で、ピッタ系の性格であり、思い切りはよく、またクリティッカーには、カッターやナイフといった象意があり、また「分割」という象意があるため、物を捨てる為のプロセスを細かいステップに分割して分かりやすく教えることができるのである。



物事を分割して、目標までの計画を整理するのが得意であり、ノウハウのコーチングに非常に適したナクシャトラである。



従って、ナクシャトラは、クリティッカーではないかというのが最初の印象である。



ラグナを牡牛座のクリティッカーにする場合、ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、山羊座、水瓶座、魚座のいずれかである。



私は出生図のラグナをクリティッカーの第3パダに設定し、ナヴァムシャ(D9)のラグナを水瓶座、ダシャムシャ(D10)のラグナも水瓶座に設定した。



ナヴァムシャのラグナを水瓶座に設定すると、ラグナロードの土星と4,9室支配の金星が3室(メディア、芸能)に在住して、1-4、1-9のラージャヨーガを形成していることから、Netflixのスターになった理由が分かる。






10室に月が在住して木星からアスペクトされているが、10室の月は人気者になる配置である。



6室には、2、11室支配の木星、5、8室支配の水星、7室支配の太陽が在住して、12室(海外)にアスペクトしており、パートナーと共に海外で活動することを物語っている。








ダシャムシャ(D10)のラグナには、ラーフが在住し、金星は、4、9室支配のヨーガカラカで、4室(家、住まい)で、ラグナロードの土星と1-4、1-9のラージャヨーガを形成している。



金星はマラヴィアヨーガを形成し、快適な住まいに恵まれる配置である。




この配置があるためにマハダシャー金星期になると同時にブレイクが始まったのである。




現在、2016年4月頃から金星/ラーフ期に移行しており、まさにブレイク真っ只中にいることが分かる。



ラーフはダシャムシャのラグナに在住し、金星はケンドラで、マラヴィアヨーガである。




ベンチャーキャピタルが、近藤麻理恵に注目し、40億円超えの資金調達をすると報じられているが、何故、今、そのようなことが起こっているかと言えば、現在、近藤麻理恵の8室に土星がトランジットしており、まもなく3/29から木星も8室に入室して、8室にダブルトランジットが形成されるからである。








8室には8、11室支配の木星が自室に在住し、他人のお金で利益を得る時期である。



つまり、ベンチャーキャピタルの資金が大量に入って来て、彼女がパートナーと共に立ち上げた会社の株式が莫大な値上がりをしていくタイミングである。



トランジットのラーフは起業の2室に入室するため、更にこれらの資金を使って、彼女のビジネスを拡大していく時期にいることを物語っている。




月から見ると、木星と土星が射手座の10室を通過していく時期であるため、彼女の片付けコンサルティングの仕事は、まさにブレイク中なのである。



因みに1、10室支配の木星は、10室でハンサヨーガを形成し、9室支配の火星がコンジャンクトして、9-10のラージャヨーガを形成している。



木星と火星のコンビネーションは、グルマンガラヨーガであり、英知と実行力を表わす配置としてよく知られている。



従って、彼女が『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)の出版からNetflixのスターになるまでの迅速な行動力はこの配置の為せる技である。




ここまで見て、これ以上の検証をする必要は感じないが、例えば、結婚のタイミングなども牡牛座ラグナで説明することが出来る。



2014年春に結婚しているが、ダシャーは金星/月期である。



ナヴァムシャで、月は6室支配で、ケンドラの10室で減衰している。



6室の支配星が減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きがあると考えられる。






トランジットの惑星を見ると、木星と土星がラグナロードの金星と7室支配の火星、8室や11室の支配星にダブルトランジットが形成されていることが確認できる。


従って、結婚のタイミングとして納得できる。



但し、彼女の場合、6室にもダブルトランジットがあり、8室や11室にもダブルトランジットがあることから、多忙であり、有名になっていくタイミングでもあり、そんな時に頼れるパートナーが現れたといった印象である。




子供の出産に関しても同様に説明でき、第一子が2015年7月頃に誕生しているが、トランジットの木星は獅子座、土星は蠍座、ラーフは乙女座5室にあり、ダブルトランジットは形成していないが、2014年11月の時点で、9室にダブルトランジットが形成されている。


また第二子は、2016年に誕生しており、2016年8月12日の時点で、木星は乙女座5室、土星は蠍座にあり、木星と土星が9室にダブルトランジットしている。



ダシャーは、それぞれ金星/火星、金星/ラーフ期である。






サプタムシャ(D7)を見ると、金星は5室に在住し、火星はラグナロードで5室の支配星とコンジャンクトし、ラーフは9室支配の月とコンジャンクトしている。



従って、金星/火星、金星/ラーフ期に子供が誕生したことが納得できる。





彼女のチャートからは、海外で成功した人のチャートの実例として、非常に参考になるものがある。




また2015年に米『TIME』誌の「最も影響力のある100人」2015年版artist部門で、米国女優Jamie Lee Curtisの推薦で選出されているが、このような高い評価を得られたのは、この時期が、金星/火星期だからである。


火星は出生図では、8、11室支配の木星とコンジャンクトし、ナヴァムシャでは11室にアスペクトし、ダシャムシャでは11室の支配星と共に2室に在住している。


ナヴァムシャで火星のディスポジターである5室支配の水星は11室支配で高揚する木星とコンジャンクトしているが、12室にアスペクトしていることから、やはり高い評価が海外から来るという解釈が可能である。



出生図とダシャムシャのディスポジターは11室支配で自室に在住する強い木星である。




2019年1月1日よりNetflixで、米国の家庭を訪問し片づけ法を伝えるドキュメンタリーのシリーズ番組『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』が公開されている。



wikipediaによれば、”アメリカを中心とした諸国で片付けブームを巻き起こし、リサイクルショップに大量の不用品が持ち込まれるなどの社会的影響を与えた”そうである。



彼女は、現在、金星/ラーフ期である為、まさに今後に継続していくブレイクの最初のタイミングにいることが分かる。



まさに今、こんまりは、ブレイクの真っ最中である。




こんまりメソッドの神髄



こんまりは、今やNetflixのスターであるが、単に片付けの技術だけを教えているのではなく、片づけをする際の心の姿勢など生き方そのものについての内容になっている。



例えば、物を捨てるか残すかの選択は、その物を持っていて、心が”ときめく”かどうかで決めるといったように物の市場価値や実用的な価値などの外的な価値基準ではなく、その人の主観的な感じ方を重視している。



つまり、物に向き合うように見えて、自分の心に向き合うことを教えているのである。



そして、心が”ときめく”かどうかというのは、単に物を捨てるかどうかといった片付けに留まらず、人生のあらゆる選択において適用できるのであり、主観や内面を重視して選択していくことによって幸福になることができるという精神的幸福論を教えているのである。



例えば、洋服をたたむことで、自分の持っている洋服と対話し、洋服に感謝を伝えるなど、物に精神が宿っているような扱いをする。



日本人でもここまで考える人はいないと思うが、生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているとするアニミズムの考え、日本人に古くから伝わる古神道(原始宗教)の考え方に通じるものである。








一神教の西洋人には、こうした考え方が新鮮に映り、自然食やヨガブームなどと合わせて、片付けを通して東洋の精神論や生きる姿勢を学ぶという感覚なのだろうと思われる。



従って、こんまりは、あたかも物質主義に埋没した西洋人たちに日本の武士道の精神を教えに行くかのような活動を行っているのである。



そのようなスピリットは魚座に在住する月がもたらしていると考えられる。




*カリスマ主婦 - 家事や育児、インテリアなどにおける工夫など、新しいライフスタイルを提案するのが牡牛座の仕事である






(参考資料)



「こんまり」流が全米に拡散――ネット番組のヒットで日本発の片付け術が急激に広まっている
2019年01月21日(月)18時20分 Newsweek(ニューズウィーク日本版)寺町幸枝

<ネットフリックスで1月から番組配信を開始するや「Konmari」という言葉がアメリカのソーシャルメディアでトレンドワードに急上昇。片付けコンサルタント近藤麻理恵による片付けメソッドが一気に注目を集めている>

2019年1月1日、米国発の映像ストリーミングサービス会社ネットフリックスから、最新シーズンが数本公開された。その一つが、日本人の片付け専門家・近藤麻理恵(通称こんまり)のドキュメンタリーシリーズ『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~(Tidying Up with Marie Kondo)』だ。公開前から話題になっていたとはいえ、グーグルによれば、「Konmari」という言葉は、ここ数週間のトレンドワードに急上昇している。

絶妙なタイミングでのシリーズ公開

2014年に米国カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を移し、海外での執筆や講演活動を精力的に行ってきた近藤麻理恵。ネットフリックスに向けた番組制作を開始したことは、2017年12月に公表されており、当初は昨年10月公開とされていた。それが今年1月1日に延期されていたのだ。

今回のこんまり流お片付けが突然広まったきっかけは、公開日も大きく影響しているだろう。家の片付けや、身の回りを整えて心機一転したいという気持ちは、日米問わず「新年の抱負」の代表的な思いだ。年始早々に、こんまり流の新番組を目にし、行動を起こすきっかけとなったことは容易に想像できる。

ソーシャルメディアが「正の連鎖」を引き出した

ポップカルチャーやスポーツ関連の情報提供している米メディア「ザ・リンガー」のエディター、モリー・マクヒューは、このこんまり流お片付けの急激な広がりやトレンド化を、グーグルやツイッターの数字を引き出し、多角的に分析している。

グーグルのキーワード検索における「Konmari」や「Konmari Method」は、伸び率に「Breakout(ブレイクアウト)」と表示される。グーグルによると、それまでと比べて「5000%以上」の伸びを示した言葉には、%ではなくこの表示をするのだが、まさにその伸びを示している。また、こんまりメソッドに関連する記事の「滞在時間の長さ」や「ページビューの多さ」が、約1カ月で7倍の伸びと指摘している。

また筆者がツイートを調べたところ、ハッシュタグ「Konmari」よるリーチは、200万アカウントを超えたこともわかった(1月19日現在)。

ソーシャルメディアに載せられた友人たちの片付けの様子が見える写真や動画を見ただけで、その影響を受けて実際に番組を見ずに、片付けに走る人も増えているようだ。女優のジェニファー・ガーナーもその一人。彼女がシリーズを視聴したかどうかは不明だが、自身のインスタグラムに自宅のクローゼットで片付けをする様子を「@konmari- I'm all about it(こんまりさん、私(お片づけへの)やる気まんまんです)」というコメントとともに掲載した。

お金をかけず、すぐに始められる

米メディア、アトランティックは、こんまり流メソッドが米国で急激に受け入れられていた理由として、生活を変えるためのアプローチとして、「リノベーションや装飾にこだわらない」ことを挙げている。整理整頓や片付けは、斬新なアプローチだったのだ。

確かに米国の人気ホームチャンネルHGTVなどでは、生活を変える方法として紹介されるメソッドは、「新しい家具」や「便利な家具」を導入したり、「部屋のリノベーション」が中心だ。整理整頓や、掃除をみっちり行う日本的な発想とは異なる。

日本では、学校生活の中で、掃除や整理整頓についてきっちり学ぶ文化が根付いている。一方米国では、家庭での指導が唯一学ぶ場所。また掃除でさえ、自分でやるものではなく、人にやってもらうものと考えている子どもがいるほどだ。そのため、大人になっても家の片付けができない人が意外に多いようだ。日本より広いスペースを持っている分、気づかぬうちにものに埋め尽くされた家に住んでいる人も多いのかもしれない。

持ち物を整理し、物欲との付き合い方を学び、生活スペースに自分にポジティブな気持ち与えてくれるものだけを集める。それだけで気分や生活をドラスティックに変えられることを次々とこの番組が証明することで、多くの人がインスパイアされ、行動を起こしていると言えるだろう。

番組成功の陰にレベルの高い通訳の存在

さてこの番組では、近藤は8割以上日本語で対話している。「キュンと」いう言葉をはじめとした、近藤のパーソナリティーを反映した独特の言葉使いを、的確に、ニュアンスも含めて英語に通訳しているのが、飯田まりえだ。こんまり流片付けの難しい表現方法をしっかりと捉え、米国人の出演者から共感を得られる言葉使いに変えて、通訳している点の素晴らしさは、すでに米国のエンターテイメント専門誌でも注目されるほどだ。

オンラインエンタメメディアの「QUARIZY」は、「飯田のスピンオフ番組があったらいいのに」というツイートを紹介。番組がこれだけ世界的な人気を見せている影の立役者こそ、飯田まりえだと言っても過言ではない。しかし、こうした人脈を味方につけたのも、近藤麻理恵の人柄であり、実力のうちだと言えるだろう。

自分で生み出した片付けメソッドを、世界に広めるために活動拠点を米国に移した近藤麻理恵。著書は海外でもすでに話題を呼んでいたが、今回ネットフリックスの番組公開は、その想像をはるかに超えた広がりを見せている。

日本だけでなく、世界でもお片づけ教祖として認められつつある今、時流に乗り、「世界中の人を、お片づけでときめかせたい」という思いを、本当に叶えるきっかけになりそうだ。
参照元:「こんまり」流が全米に拡散――ネット番組のヒットで日本発の片付け術が急激に広まっている
2019年01月21日(月)18時20分 Newsweek(ニューズウィーク日本版)寺町幸枝











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ヒトラーの予言 ー 水瓶座時代の悪夢のシナリオ ー その2



前回、ヒトラーの予言と、ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』の未来予測などが酷似していることを紹介した。


またフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」「最後の人間」といった概念も本質的に同じようなことについて述べていると思われ、レイ・カーツワイルのシンギュラリティー(技術的特異点)の観点を合わせると、これからやってくる社会では、人類は支配する側と支配される側に極端に二分され、支配される側は、テクノロジーによって、快適に満たされ支配されていることも分からないような機械生物(物)のようになってしまうという予言が妥当なように思えてくる。


然し、この予言について若干、注意が必要なのは、非常に偏った見方の一つだということである。


現在の思想状況が、右翼的なものの見方に支配されており、支配と服従、上下関係などの牡羊座のフィルターを通してみられた世界であるということである。


個人主義的で、国家社会主義などの独裁と関係するのは、まず蟹座、そして、蟹座から見た10室(行為)が牡羊座である為、牡羊座もそうである。


この蟹座-牡羊座がまず右翼思想と関係すると言えるが、牡羊座からみた10室が山羊座である為、やはり山羊座も牡羊座の行動パターンを表わす星座である。


例えば、ヒトラーは牡羊座に惑星集中しており、5室支配の土星は蟹座に在住しており、蟹座から見た10室は牡羊座である為、蟹座と牡羊座は共通点を持っている。


ユヴァル・ノア・ハラリの山羊座には水星と金星が在住し、蟹座から土星がアスペクトしている。


この配置が、歴史学者としての才能を表わしていると書いたが、山羊座は牡羊座から見た10室であり、牡羊座の行動原理を持っており、家父長制的な上下関係を重んじる星座である。


官僚的な指揮系統が存在する組織の中で力を発揮するのが山羊座であり、火星が高揚する星座である為、組織の中で、人に指令する立場に就いた時に力強い実行力を発揮する。


またユヴァル・ノア・ハラリはイスラエルの学者であるが、ユダヤ教の文化の中で生育しており、春分点が牡羊座にあった時の旧約聖書の怒れる神との契約関係に基づく文化、習慣の影響を受けている。


上下関係、支配と服従といった観点が自然に強調されると考えられる。





フランシス・フクヤマの場合、歴史の原動力は、優越願望と対等願望の対立によって生じると主張している。



優越願望とは、他人よりも上に立ちたいという野心であり、向上心であり、勝利への執着心である。また、カリスマ的な人物に心酔し、自己投影し、その人物に忠誠を誓うような武士道的忠義心も優越願望の形態のひとつである。対等願望とは、差別はいけない、傲慢になってはいけないというような、キリスト教的な博愛主義、平等主義である。上下関係や身分制度などの秩序や差別はあって当然だと主張する優越願望の強い貴族と、貴族も同じ人間に過ぎないと主張する対等願望の強い奴隷との対立が、歴史の本質的な流れなのである。

(wikipedia 歴史の終わりより引用抜粋)


「上下関係や身分制度などの秩序や差別はあって当然だと主張する優越願望の強い貴族と、貴族も同じ人間に過ぎないと主張する対等願望の強い奴隷との対立が、歴史の本質的な流れ」だというのだが、おそらく優越願望は、牡羊座が表わし、対等願望は、天秤座が表わしているのである。


実際、チャートを見ると、木星と火星が牡羊座と射手座で星座交換し、木星が牡羊座に在住して、天秤座で減衰する太陽と相互アスペクトしている。




知識の表示体である木星が、牡羊座に在住し、ディスポジターの火星と星座交換し、天秤座在住の太陽からの影響を受けている。


これが優越願望と対等願望という概念を生み出したと思われる。


つまり、「歴史の終わり」という概念は、牡羊座ー天秤座軸が生み出したものである。


フランシス・フクヤマは、ネオコンであることからも、明らかに蟹座や牡羊座で表されるような右翼思想の持ち主である。



牡羊座というのは、常に人よりも優越していたいという願望があり、一番でありたい、先頭を走り続けたいという欲望がある。


従って、支配-服従の関係や、上下関係などを常に意識している。


例えば、牡羊座の影響が強い英国は、ベンツに乗っていいのは貴族だけとか、貴族と大衆が使用する店は異なっているとか、同じ店でも貴族と大衆の入り口は違うとか、身分制度の厳しい階級社会である。法律としては定められていないが、慣習、暗黙の了解として、社会に階級制度が浸透していて、階級によって、英語のアクセントが違うとか、服装が違う、読んでいる新聞も違い、同じ階級同士で交流することを好むようである。


階級社会とは、一番、上から君臨するものが、そのような考え方、慣習を全ての人民に押し付けるので、それが浸透している。


すなわち、一番上にいて、管理する者の考えであり、牡羊座の考えである。


牡羊座の強い影響を受けた国家や文明は、必ず、階級社会になるのである。



このように現在、天王星が牡羊座に入室し、社会が右傾化し、独裁者が登場している今だからこそ、こうした未来の世界観が出てきているとも言える。



だから、ヒトラーの予言の中の『完全な神々と完全な機械生物だけの世界が出来上がる。地上には機械生物の群れが住み、神々がそれを宇宙から支配するようになる』という表現は、やや牡羊座の世界観が入っている。




水瓶座の時代の別の見方


実際の水瓶座の時代とは、全ての人類が労働から解放され、学び成長することが可能な社会で、労働から解放された人類には多くの余暇が出来るため、余暇の過ごし方が問題になり、様々な教育プログラムが必要になると考えられる。



人々は、葛藤を伴う修羅場の中で得られるような急激な進化はしないかもしれないが、瞑想などによって内的な探究を行ない、緩やかに学び成長していくかもしれない。



また神のようになった優れた人々が人類を教育し、面倒を見るようになるという意味で、広く大衆に対する福祉や教育が行われる社会であると見なすこともできる。



そうした穏やかな表現を使うと、それはまあそれでよいのではと思うかもしれない。



それが牡羊座にかかると、『神々のようになった優れたエリートたちが大衆を支配する社会』という表現になる。



大衆の側としては、むしろ進んで神々のようになった優れたエリートたちに支配され、面倒をみてもらいたいと思うかもしれない。



今、喜んで、facebookのようなクラウドのサービスを利用している人々が既にそうである。



大衆はfacebookに支配されていると思っているだろうか? いや、大多数の人が思っていないのである。



facebookが大衆を支配して、個人情報を取得して、大衆をコントロールしているといった支配と服従の観点を持つのは、常に牡羊座的な発想のある人である。



例えば、私自身も牡羊座ラグナであるからか、人間関係の相性などを見る時に支配と服従といった観点で、どうしても見てしまう。



支配と服従の関係を見る方法を6-8理論と名付けてみたり、経済的にどちらが依存して、どちらが養っているといった観点を支配と服従の観点から考察したりする。



このような支配と服従という思考回路で、関係を見てしまうのは、牡羊座の性(さが)である。



牡羊座というのは、四六時中、どちらが支配者でどちらが服従者か、権力がどこにあるか常に気になる星座である。



ユヴァル・ノア・ハラリは『サピエンス全史』で、石器時代に動物と全く力において変わらず、むしろ、劣っていたかにみえた人間がどうして、世界を制覇し、動物を支配するまでになったかというと、それは物語を共有するイマジネーションの力によるものであると述べているが、このような観点の中で、やはり支配と服従という西洋文明の観点であり、一神教の世界観が常に自然に見られるのである。



西洋文明の近代化の出発点は、英国(牡羊座)であり、一神教は、ユダヤ教(牡羊座)が出発点である。



このようにヒトラーの予言やユヴァル・ノア・ハラリが予想する未来は、やや牡羊座のフィルターが入っている。



然し、牡羊座が強調する支配と服従という観点は、通常、人が現実として受け入れたくない冷酷な事実を言ったものである。



従って、こうした人類の最悪の水瓶座時代のシナリオは、常に存在し続けることは間違いない。

















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ヒトラーの予言 ー 水瓶座時代の悪夢のシナリオ ー



最近、youtubeでヒトラーの予言について言及する動画がいくつかあるが、


2チャンネルでヒトラーの予言が当たっているという書き込みがなされてそれが話題となっていたようである。


その種本となっている五島勉の「ヒトラーの終末予言 側近に語った2039年」という本を私も読んでみた。


以前、1988年に出版された『1999年以後-ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図』という本に一部加筆し、改題された復刻版である。


非常に興味深い本であり、また他に最近、出版された本とあわせて考察すると、現代の問題が明確に浮かび上がってくる。


ヒトラーの思想に関心が集まっているのは、以前も書いているが、2017年から天王星が牡羊座に入室し、世界が急速に右傾化しているからである。


その時、ブレグジット(英国のEU離脱)、トランプ大統領の当選などが生じ、反グローバリゼーション(すなわち保護主義)というキーワードでそれらを理解する人も多い。


以前、天王星が牡羊座をトランジットしていたのは1930年代であり、ファシズムが台頭し、ナチスが第一党となり、日本でも青年将校が2.26事件などを起こして、世界的に国家社会主義が台頭した時代であった。


その当時の状況が今現在、再現されているのである。



1929年秋に世界恐慌が発生し、世界各国は経済的危機をブロック経済、保護主義で対応しようとした。


スターリングブロック(イギリス・ポンド圏、オタワ協定)
フランブロック(フランス・フラン圏、ルール占領)
マルクブロック(ドイツ・オーストリア、ライヒスマルク(・オーストリア・シリング)圏、独墺関税同盟案→ラインラント進駐)
ドルブロック(アメリカ・ドル圏、ニューディール政策)
円ブロック(日本・円圏、日満経済ブロック)


上記のような自国民を中心とした経済圏を作り、諸外国との自由貿易を停止し、需要が外に漏れださないようにして、自国民だけで経済を回していこうとする措置である。


外国に植民地を持たないドイツは、ブロック経済、保護主義と同じような発想で、諸外国の領土を侵略して、ドイツ帝国を建設することによって、この経済危機を乗り越えようとした。


ヒトラーの「国家、民族が存亡の危機に立たされる場合においてのみ他国の領土を侵略する道徳的な正統性が認められる」といった思想によって、その侵略が正当化されたが、各国もブロック経済で他国のことは考えずに自国民だけで、生存を図ろうとした点では同じであった。



現在の世界情勢を見ていても全く似たような状況である。


先日、アメリカの指示で、カナダでファーウェイの副会長が逮捕拘束され、それに対抗して中国が、カナダ人を逮捕拘束し、死刑判決を下したりしている状況からは、法による秩序など全くなく、国家権力同士の利害が激しくぶつかりあい、ルール無用の闘争(戦争)が行われている様が見て取れる。


アメリカ政府が中国製品に高い関税を掛けて、アメリカの市場から締め出し、まさにブロック経済、保護主義によるアメリカと中国の経済戦争が勃発している状況である。


人類は既に2つの世界大戦を経験しているため、容易に実際の戦争に突入することはなかったとしても、現在、世界は戦争状態といってもいい状況である。



従って、民族主義、国家社会主義などが台頭している現在、学問的にもヒトラーの思想が改めて注目される状況である。



最近、出版されたユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』という本でもヒトラーのことが言及されており、また『国家と品格』がベストセラーになった藤原正彦氏が、最近、『国家と教養』という本を出しているが、その中で、この本を書くにあたりヒトラーの『わが闘争』を初めて読んだと記されていた。


つまり、ヒトラーの思想を研究することは、現代の右傾化した社会を理解する上で、必須なのである。




2016年6月日本の相模原で、知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で、元施設職員の男Aが侵入し、所持していた刃物で入所者19人を刺殺する事件が発生し、世界の指導者からの追悼のメッセージも届いた。それ程、衝撃的な事件だった。


この元施設職員の男が、ナチスドイツの優生思想を肯定し、衆議院議長の大島理森に手紙を送っている。



2016年2月半ば、Aは衆議院議長公邸を訪れ、衆議院議長の大島理森に宛てた手紙を職員に手渡した。この手紙には、犯行予告とも取れる文言があり、同施設と、同県厚木市内の障害者施設の2施設が、標的として名指しされるとともに、「職員の少ない夜勤に決行」、「職員には致命傷を負わせず、結束バンドで拘束して身動きや外部との連絡を取れなくする」、「2つの園260名を抹殺した後は自首する」など、具体的な手口が記されていた。そして、「作戦を実行するに私からはいくつかのご要望がございます」として、「逮捕後の監禁は最長で2年までとし、その後は自由な人生を送らせる」「心神喪失による無罪」、「新しい名前(伊黒崇)や本籍、運転免許証など、生活に必要な書類の発行」、「美容整形による一般社会への擬態」、「金銭的支援5億円」といった条件を、国から確約してほしいという旨の記述があり、その上で「ご決断頂ければ、いつでも作戦を実行致します。日本国と世界平和の為に、何卒よろしくお願い致します」と綴られていた。

(wikipedia 相模原障害者施設殺傷事件)


犯行を作戦と呼び、完全に思想犯であり、確信犯的に行ったことが衝撃的である。


犯行後の措置などについても具体的に言及しており、犯行当時に心神喪失状態だったでは済まない案件である。


精神鑑定で「自己愛性パーソナリティ障害」と診断されたようだが、自己愛性パーソナリティ障害では、現実検討能力がひどく失われることはない。


従って、責任能力は十分にあることになる。


私は、この元施設職員の男Aが、物質性の勢力に憑依されていたのではないかと考えている。




神智学やアリスベイリーの著作の概念(7種光線論等)を元に考えてみる


物質性の勢力とは、神智学の概念であるが、宇宙の進化の弧である光の勢力に対立する退化の弧である。


神は自らを物質に降下させ、再び霊に帰還するという運動である。


ニーチェが言った永劫回帰のような概念であるが、神智学では、我々が生きる目的は物質を霊化していくことであると記されている。


つまり、物質に降下した神が霊に帰還する物語の中で、何らかの役割を果たすことが人間が転生する目的である。



物質性の勢力とは、この宇宙の進化の弧に従うのをやめて、物質の価値に固着したある進化段階の勢力のことである。


アリスベイリーによれば、アトランティス文明の半ば頃、光の勢力(マスター)の教えに逆らって、高度に進化した弟子たちの中で、その教えから離脱した一団があり、それが黒魔術の起源だとされている。


そして、この光の勢力と物質性の勢力の戦いが最高点にまで達した時、アトランティス文明が崩壊させられて、天変地異によって文明が失われたのである。


地球の惑星ロゴスによって、人類の文明を一旦、滅ぼすことが決断されたと記されている。(注:記憶ではそのように書いてあった・・・見直す必要あり)



このアトランティス文明の崩壊は、「大洪水」として世界中の神話や伝説として残っている。


従って、現在の人類の歴史というのは、大洪水後の廃墟からスタートしたのである。


そして、アリスベイリーによれば、このアトランティス文明の光の勢力と物質性の勢力の戦いが、第二次世界大戦の時に再び、当時の主要なメンバーの元で再現されたということである。

(因みにアリスベイリーの著書は、光の勢力の一団の一人であるジュワル・クール大師からのテレパシーによる口述筆記によって記された本であると言われている)



そこで、五島勉の「ヒトラーの終末予言 側近に語った2039年」の話に進むが、この書の中に非常に興味深いことが書かれている。



第一次世界大戦の時にヒトラーは各部隊との連絡役として、西部戦線の北仏・ベルギーなどに従軍していたが、その時にヒトラーがその後、”あいつ”と呼んだ存在によって憑依されたようである。



その”あいつ”が飛んで来る英軍の砲弾からヒトラーを救ったのである。


彼の背後にいた”あいつ”とは?

これが魔予言者ヒトラーの、いわば鮮烈なデビューだったと私は思う。そして、そう思うかどうかは別として、右の事実そのものは欧米のすぐれた研究者たちが確かめ、こまかい違いはあっても何人かが記録している。

たとえば米国のピューリツァー賞作家ジョン・トーランドは、精密なドキュメント『アドルフ・ヒトラー』の中で、ヒトラー自身が、のちに英国の通信社特派員ウォード・プライスに語った言葉として――

「わたしはあのとき、戦友たちと夕食を摂っていた。すると突然、ある声がわたしに、”立って向こうへ行け”と命じた。

この声が、あまりに明瞭に同じことを繰り返したので、わたしは上官の命令を聞くように機械的に従い、20ヤードほど移動した。

とたんに、いままでいた場所から衝撃と轟きが押し寄せた。そのときまでわたしも属していたグループの上に、流れ弾が炸裂して一人残らず死んでしまったのだ」
(永井淳氏訳・集英社版・上巻・73ページより要約)

つまりこれは、ヒトラー自身の判断ではなかった。彼の内部深くから噴き上げた何かの声、または外界か異界のどこからか来た、彼以外の誰にも感知できない妖異な命令だったのだ。

「そうだ、それは”あいつ”の命令だった。あのときから、わたしには”あいつ”が憑くようになった。恐ろしいことだ。わたしは”あいつ”に選ばれて取り憑かれたのだ」

彼はあとで、側近たちにもこうも語っている。それだけでなく、語っている最中、ふいに立ち上がって目を剥き、「あいつだ、あいつが来た。またわたしに未来を教えに来たのだ。そこにいる、そこだ!」あらぬ方を指して絶叫することもあった。

こういう状態を普通は「神がかり」と呼ぶ。そして、ヨーロッパでは、「神」といえば、まずキリスト教の神(キリストが”天の父”と呼んだ唯一神ヤーウェ)のことである。

ところが、前章(23ページ)の『わが闘争』でもおわかりのように、ヒトラーはいっさいのユダヤ思想を認めなかった。ユダヤを憎んで絶滅しようと決めていた。

だからユダヤの神や、それを受けついだキリスト教の神が、彼を選んで未来を教えてくれるなんてことはありえない。

では「悪魔」が憑いたのか。またはユダヤ・キリスト教と対立する古代ゲルマンの、血の復讐や怨念や、炎や氷の神々が憑いたのか?

そうかもしれない。このへんはただの言葉のあやではなく、彼の深層意識を解く重大なカギになってくる。あとで触れるが、彼の心の深い基盤には、ゲルマンの「黒魔術」があったらしいからだ。

だが、もっと合理的な説明を求めるなら、それはやはり戦争だ。彼がこういう無気味な能力を持つようになったのは、あくまでも第一次大戦の戦場――さきの榴弾を予知した数日前のことだったから・・・・。


(『ヒトラーの終末予言 – 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 より引用抜粋)


その”あいつ”と呼ばれる存在は、大戦が終わってもヒトラーから離れずにヒトラーの体に棲みついて様々な未来にをささやき、単なる予知以上のことまで告げ始めたという。


そして、その”あいつ”は、ヒトラーに世界征服の大戦を起こすことを命じるのである。


生死の瀬戸際で噴き出した予知力

それまでのヒトラーは、気の弱い落ちこぼれの一青年にすぎなかった。望んでいた美術学校の入試にはパスできず、事務や計算にも向かないため定職につけず、父親のわずかな遺産をポケットに街をさまようだけの・・・・。

しかしそれが、ほかに行き場所もなくなった感じで軍隊を志願、第一次大戦に加わってから、いろんな激烈な体験が否応なしに彼を襲った。

とくにイープル戦線でぶつかった英軍。これが決定的な一つのモメントになった。

英軍はこのとき、史上初めて、飛行機から爆弾を落とし、機銃を射った。また、やはり史上初めて、キャタピラ(無限軌道)で走る戦車を繰り出したのだ。

「それは、まるで怪物だった。未知の恐怖だった。あれに追われながらわたしは感じた。いまでさえ、こんなものが現れるのなら、人類はいずれ、もっと恐ろしい怪物の未来を持つ。際限なく持つようになるぞと・・・・」(のちに第一側近となるヨゼフ・ゲッペルスに語った言葉)

この、生死ぎりぎりの衝撃が、彼の深層意識に火をつけた。彼は夢中で怪物たちから逃げた。そして、とある沼地のほとりでハッと気づいたとき、自分がそれまでとまるで違う人間に「変わってしまった」のを感じた。

「異常変化だった。それから起こることが全部わかるように感じた。実際わかった。人類の未来が、すべてわたしの前にありありと見えだした。”そうだ、そのとおりになる。おまえにはわかる。おまえはその力を持った”と、”あいつ”も耳もとでささやいてくれた」

これもゲッベルスに語った思い出話である。どのくらい、どんなふうに未来を見たのかわからないが、ともかく彼は悪魔的な予知力を持ったことを、破滅の戦場で自覚した。その確信を、何かわからない”あいつ”が、がっちり支えた。

しかも大戦が終わっても”あいつ”はヒトラーから離れなかった。「ついには、わたしのからだの中にほとんど棲みつくように」なった。

そしてさまざまな未来をささやき、単なる予知以上のことまで告げはじめた。


「アドルフ、おまえは選ばれた。試練にも耐えた。おまえはドイツ民族を率いてヨーロッパを制覇する。新しい世界を打ち立てる。それがおまえの使命だ」

「おまえがそれをやらなければ、今世紀後半も21世紀も、ユダヤが地球を支配することになる。金も食糧も兵器もユダヤが支配する。世界はユダヤとその代理人どものものになる。だからユダヤを倒せ。絶滅しろ」


「そのためにも、まず政権を握れ。片足の不自由な変な小男が見つかる。その男は天才で、おまえの最大の協力者になる。

その男を充分に活用すれば、おまえが45歳になるまでに政権が手にはいる。50歳で世界征服の戦争が始められる」

「それを忘れるな。おまえは25歳で選ばれて能力を得た。そして生まれてから50年目、おまえは世界征服の大戦を起こすのだ。

さらに生まれてから100年目、150年目――つまり11989年、2039年――もうおまえはいないにしても、そのとき人類は、新しい次の段階を迎える。それが何かも、いずれおまえだけに教えよう・・・・」

(以上は、ヒトラーがエヴァ・ブラウンに語った内容を、エヴァ・ブラウン本人から聞いたヒトラーの侍医モレルが残したもの)


(『ヒトラーの終末予言 – 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 より引用抜粋)


秘教学徒の間では、ヒトラーは、2人の物質性の大主によって憑依されていたという情報が共有されている。



つまり、ヒトラーは物質性の勢力の道具として利用されたのである。



物質性の勢力は、ヒトラーを通じてヨーロッパを1000年間、支配する計画であった。




アリスベイリーによると、世界で最も古い民族であるユダヤ民族の中で、高度に進化していた3人のユダヤ人の弟子が師からの物質を手放すことを指示する教えに逆らい、師を殺害して埋葬したのである。



これがフリーメーソンの悲劇の物語であり、この3人のユダヤ人がフリーメーソンの起源だとされている。



つまり、フリーメーソンはその歴史の初期において、元々上層部の方は、腐っていたということである。



もしフリーメーソンの上層部に師の教えに逆らったユダヤ人の祖先(黒魔術の起源、物質性の勢力)がいたとするならば、ヒトラーに憑依してユダヤ人撲滅を指示したのも、そうしたユダヤ人の祖先(2人の物質性の大主)であるか、もしくは関係があるということになる。



『ホロコースト産業―同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち』(ノーマン・G.フィンケルスタイン著)という本があるが、ユダヤ人の苦しみを利用して最も金儲けをしているのが、ユダヤ人エリートであるそうであり、やはり、ここにも同じ構図が見られる。




支配者階級にとって右や左のイデオロギーは全く関係ない


フリーメーソンの末端のメンバー(労働者階級)は、リベラルな世界共和国の樹立を目指して、フランス革命やアメリカ独立革命戦争を陰で支援したり、民主主義や人権の普及に尽力してきたのだが、上層部(資本家階級)の方は、物質的な価値観に染まったグローバリストで、国際金融資本と多国籍企業により世界の市場化を推し進めて来た。


私は、外交問題評議会や三極委員会、ビルダーバーグ会議など、デヴィッド・ロックフェラーが大きな役割を果たしてきた世界のエスタブリッシュメント(金融資本家、多国籍企業の経営者、王侯貴族)の国際的な会合は、現代のフリーメーソンであると考えている。


※この現代のフリーメーソンという時に、「フリーメーソン」という言葉は象徴的に使用しており、歴史上の特定の結社などを意味していない



この現代のフリーメーソンが推し進めるのが、十四万四千人のエリート官僚と六百万人プラスアルファーの役人によって管理される世界統一政府である。


米国では戦後、IMF、世界銀行、国防総省(軍事産業、CIA)などによって、世界の市場化(植民地化)を進めてきた歴史があるが、これらは国家政府と企業が連携したコーポラティズムであり、国を挙げて世界の支配を推進してきたと言える。


デヴィッド・ロックフェラーというと、カストロと握手したり、ネルソン・マンデラと握手する写真に見られるように国際主義者で、自由主義(リベラル)の側に立つ人間というイメージがあるが、実際は、米国の帝国主義的なコーポラティズムの中心人物でもある。


ネオコンなどの背後にいたのもデヴィッド・ロックフェラーであり、ある時は米国の国益と一体化して右翼的に振る舞うのであるが、一方では、外交問題評議会や三極委員会、ビルダーバーグ会議などで国際主義者として重要な位置を占める右や左に限定されない人物である。


コーポラティズムとは、元々は、ベニート・ムッソリーニなどのファシストが主張した国家政府と企業が連携する統制経済のことで、国家社会主義であり、右翼用語で、本来は、自由主義(リベラル)、自由な市場とは両立できないものなのだが、デヴィッド・ロックフェラーは、世界の市場の自由化を推進する一方で、同時に米国政府と企業が一丸となった国家社会主義的なコーポラティズムを推進して来たのである。


普通は両立できなものが両立しているのであり、第二次世界大戦で独り勝ちして巨大な力を担った米国だからこそ得られた立場であり、外に対しては、自由市場というルールを押し付け、自らは、そのルールの外にいて、自由市場のルールを守らず、国家政府や軍事力を使って、政治的に介入していくのである。


日本の戦後の経済的躍進は、国家と企業が連携したコーポラティズムによる成功でそれは護送船団方式などとも呼ばれたのだが、米国が日本を共産主義への防波堤とするために日本の経済的躍進を後押しした。


然し、冷戦終了後、日本は米国にとって競争相手(仮想敵国)となり、米国は自らはコーポラティズムを推進しているにも関わらず、日本には政府の規制緩和、自由化、市場原理を要求し、軍国主義的なコーポラティズムを解体させたのである。


左翼を通して世界の支配を進め、ある時は右翼を使って世界の支配を目論むのが物質性の勢力であり、デヴィッド・ロックフェラーが構想した世界統一政府は、ヒトラーの第三帝国とほとんど似通っている。


アメリカ合衆国の経済力や軍事力を使って成し遂げる世界統一政府である。


何が言いたいかと言うと、物質性の勢力が右や左の人物を操って、人類を支配することを常に目論んでいるということである。




ヒトラーが予言した2039年の人類


ここからが本題であるが、ヒトラーが人類の未来をどのように予言しているのかということである。


「ヒトラーの終末予言 側近に語った2039年」には以下のように記されている。


(このヒトラーが側近に語ったとされる言葉は、著者の五島勉氏によって、断片的に散らばっている様々な資料から寄せ集められて組み立てられたようである)



ただ諸君。それでも人類はいなくなるのだ。いまの意味での人類は、そのときもういない。なぜなら、人類は2039年1月、人類以外のものに”進化”するか、そうでなければ退化してしまっているからだ」

一部は”神人”に、残りは”ロボット生物”に変異する

「それをもっとはっきり言えば、人類の一部はそのとき、人類から、より高度なものに進化して、神に近い生物になっている。人類から神のほうへ進化するのだから、それは”神人”(ゴットメッシュ)と呼んでかまわない。

残りの大部分は、これも進化なのか退化というべきかはわからないが、一種の機械になっている。ただ操られて働いたり楽しんだりするだけの、完全に受動的なロボット生物になっているのだ。

それまでの気候異変と環境異変、政治と娯楽と食物、それから起こる突然変異が、そのようなロボット生物を大量に生み出す。

”神人”のほうも同様で、同じ原因から生まれてくる。ただ突然変異が大脳にプラスに働いて、進化の方向がロボット生物と別方向になるだけだ。

その前段階の超人たちも、より進化して神人になる場合がある。いずれにせよ、彼らはいまの人間の数次元上の知能と力を持つ。

彼らは団結して地球を支配する。それまでのあらゆる危機や問題は、彼ら神人たちの知能と力で急速に解決されていく。

ロボット生物たちのほうは、それに従って生きるだけだ。これはある意味では気楽な身分だ。戦争も気候も経済も、神人たちによって制御されてしまうので、ロボット生物たちは神人たちの認める限度で、多くのものを与えられる。

食物と住居も、職業と娯楽も恋愛も教育も、時には思想さえも与えられる。

ただロボット生物たちは、与えられ、操られていることを意識できないようになる。自分たちの意識では、何もかも自分で選択して勝手に生きているのだと思う。しかし、じつは神人たちがすべてを見通して、管理工場の家畜のように彼らを育て飼うことになるのだ。


こうして人類は、完全に二つに分かれる。天と地のように、二つに分かれた進化の方向を、それぞれ進みはじめる。一方は限りなく神に近いものへ、他方は限りなく機械生物に近いものへ。

これが2039年の人類だ。その先もずっと人類はこの状態をつづける。そしておそらく2089年から2999年にかけて、完全な神々と完全な機械生物だけの世界が出来上がる。地上には機械生物の群れが住み、神々がそれを宇宙から支配するようになるのだ


(『ヒトラーの終末予言 – 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 より引用抜粋)


ここで不気味なのが、大多数の人類が、一種の機械になってしまい、ただ操られて働いたり楽しんだりするだけの、完全に受動的なロボット生物になってしまうということを予言している点である。


一方で、大衆を支配するエリートは、より高度に進化して、神に近い存在となり、今の人間の数次元上の知能と力を持ち、宇宙から機械生物となった人類の群れを管理するようになるというのである。


2039年の人類とは、そのように超人的なエリートと、受動的で機械生物のようになってしまった完全なる家畜のような一般大衆に極端に二分化していくということなのである。


これを読んだ時、私はレイ・カーツワイルのシンギュラリティー(技術的特異点)の話に妙に似ているのを感じた。




レイ・カーツワイルの『ポスト・ヒューマン誕生-コンピュータが人類の知性を超えるとき』で展開している議論では、ムーアの法則によれば、人類はまもなくコンピュータの処理能力が人類の知性を越えてしまうシンギュラリティー(技術的特異点)を迎えるのであるが、その時が来た時、人間の脳はリバースエンジニアリングによる解析が終了し、生物としての人間を超える人工知能が誕生し、人類は、遺伝というその生命としての枷を取り払い、生物としての限界を超え、知性、物質的進歩、寿命において、信じられないほどの高みにまで到達するという。

人類は、ナノテクノロジーや遺伝子工学、ロボット工学、人工知能などのテクノロジーが幾何級数的に進歩して、人間と機械が融合して、身体をアップデートして不老不死を得たり、個人の精神のパターン-知識や技術、人格、記憶など-をコンピューターにアップロードすることも出来るようになるという。


つまり、人類は神に近い存在、超人になっていくということである。


但し、レイ・カーツワイルは、コンピューターのメモリーに人間の意識をアップロードできると考えるほど、楽観的に物質科学を信じている。


またそのような恩恵を享受できるのは金を持っている支配者階級だけであり、貧しい一般大衆はそのような恩恵を受けられないとは考えていない。


技術革新は、サービスを安価にする為、誰でもその恩恵を享受できるようになると考えている。



レイ・カーツワイルはこのシンギュラリティー(技術的特異点)が2045年にやってくると考えているようである。


ヒトラーは、2039年1月、いまの意味での人類はそのときもうおらず、人類以外のものに”進化”するか、そうでなければ退化してしまっていると予言しており、その日付は、レイ・カーツワイルの指摘するシンギュラリティー(技術的特異点)の期限に非常に近いものがある。




ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』の論点



ユヴァル・ノア・ハラリは、前作の『サピエンス全史』が全世界で800万部を突破するベストセラーとなり、一躍脚光を浴びた歴史学者であるが、その次の作品として『ホモ・デウス』を著している。



『サピエンス全史』は石器時代から始まる人類の歴史について考察し、『ホモ・デウス』は、人類の未来について考察した本である。






ユヴァル・ノア・ハラリは、レイ・カーツワイルよりも悲観的な人類の未来を予想している。






そのユヴァル・ノア・ハラリが描く人類の未来は、ヒトラーの予言に近いものがあり、おそらくヒトラーの予言も知った上で、それにもインスピレーションを得ながら警鐘の意味も込めて書いているのかもしれない。



ユヴァル・ノア・ハラリの論点を簡単に説明すると、人類は、飢餓と疫病と戦争を克服した(克服しつつある)ので、次に目指すものは、人間が更に生命と幸福と力を渇望する結果として、老化と死の克服であり、人間を神にアップグレードし、ホモ・デウス(神)に変えることであるという。


現在、人間を支配している思想は、人間至上主義であり、それは全てが神を中心に回っていた中世のキリスト教世界などからルネサンスを経て、近代に移行する過程で得られた人間の自由意志や決定を賛美する新しい思想である。


その人間至上主義、人間自身が神であるという思想が、近代革命 -産業革命や民主主義(自由主義)-をもたらして、今に至るということである。


そうした考察に続けて、人間と動物の違いについてユヴァル・ノア・ハラリは考察する。


動物は、生化学的アルゴリズムであり、コンピューターや機械に近いものであるというのが、生物学の最近の学説であるという。


そして、人間もそれが複雑になっただけであり、結局の所、生化学的アルゴリズムであり、機械に過ぎないのだという考えが、生物学の主流の学説である。

このような生化学的アルゴリズムからどのようにして意識が生じるかという疑問は残るが、生命科学者たちは、ますます人間の体内で起こる生化学的アルゴリズムを詳しく分析し、人間の行動のメカニズムを解明しつつあるという。

そうすると、人間至上主義の観点からは、最も尊いと思われていた人間の自由選択や意思決定、すなわち意識や意志を持って主体的に選択し、決定していると本人が思っている個性的な行為でさえも、結局は環境に対する適応の結果として遺伝によって受けつがれた反応のパターンであり、生化学的アルゴリズムに過ぎないとみなされる結果となる。

このように生命科学はますます人間を機械と同じようなものとしてみなし、実際、人間はある程度、機械のようなものとして説明可能である。


現在の情報ネットワークやそれを解析する人工知能などのテクノロジーが発達していくと、人間は、その本人自身よりも外部のテクノロジーの方が、その人のことを良く知るようになり、その本人が何をすべきかを指示するようになるという。


これは特に医療の分野などで起こりつつあることであるが、人間に取り付けられた様々なセンサーが、本人の健康状態をモニターして、それを自動的に正常に保つようにするテクノロジーが既に存在し、市場に出始めているという。


インターネットに全てのデバイス(物)が接続されて物のインターネット(IOT:インターネット・オブ・シングス)の時代が訪れ、人工知能がそれを管理したり、メンテナンスする時代が訪れると、そこに接続された人間は、人工知能などのテクノロジーによって、その必要が完璧に満たされて調整され、その人自身が物のように成り下がり、人間至上主義にとって最も大切であった自由選択や自由意志を発揮する機会も失うのである。


そうした中で、人間至上主義やそれから派生する自由主義の基盤である人間が本来、それを持つが故に尊い存在であった自由選択や自由意志の力自体が退化し、失なわれていく可能性があるのである。



つまり、人間は自己主張する力を失いロボットのようになっていくということである。


人工知能が社会を動かしていく為、人間には労働力としての経済的有用性もなく、兵役に就くような軍事的有用性もない為、全く無用な存在となり、大量の無用者階級の大衆が発生することになる。



(略)

21世紀には、私たちは新しい巨大な非労働者階級の誕生を目の当たりにするかもしれない。経済的価値や政治的価値、さらには芸術的価値さえ持たない人々、社会の繁栄と力と華々しさに何の貢献もしない人々だ。この「無用者階級」は失業しているだけではない。雇用不能なのだ。

(略)

やがてテクノロジーが途方もない豊かさをもたらし、そうした無用の大衆がたとえまったく努力をしなくても、おそらく食べ物や支援を受けられるようになるだろう。だが、彼らには何をやらせて満足させておけばいいのか?人は何かする必要がある。することがないと、頭がおかしくなる。彼らは一日中、何をすればいいのか?薬物とコンピューターゲームというのが一つの答えかもしれない。必要とされない人々は、3Dのバーチャルリアリティの世界でしだいに多くの時間を費やすようになるかもしれない。その世界は外の単調な現実の世界よりもよほど刺激的で、そこでははるかに強い感情を持って物事にかかわれるだろう。とはいえ、そのような展開は、人間の人生と経験は神聖であるという自由主義の信念に致命的な一撃を見舞うことになる。夢の国で人工的な経験を貪って日々を送る無用の怠け者たちの、どこがそれほど神聖だというのか?


(『ホモ・デウス』下 ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社より引用抜粋)


つまり、大量の無用者階級は、物のインターネットに接続されて必要物が完璧に与えられ、何不自由なく生きながらえることが出来るが、人間の成長にとって、必要な試練や葛藤を経験する機会などもなく、修羅場に立たされることもなく、自由選択や自由意志(人間としての尊厳)を発揮する機会もなく、ヒトラーが表現した所の「機械生物の群れ」となるのである。



それは人間ではなく、単なる物である。人間は物のインターネット(IOT)に接続されて、あらゆる利便性を享受する結果、自分自身も「物」と化すのである。


3Dのバーチャルリアリティの世界に一日中接続している人々の姿を想像すれば、その状況が少し理解出来るかもしれない。


現在でも電車やあらゆる場所で、スマートフォンのデバイスなどを操作し、また車を運転する時には、カーナビに依存し、それらがなければどこにも行けないし、どこに行くのも不安な人々を想像すれば分かるかもしれない。


あるいは、ゲームセンターなどで一日中ゲームをして遊んでいる若者の姿を思い浮かべればいいかもしれない。


そこに本当の人生経験はない。



そして技術革新を社会に適用する高度な知識人や資本家階級は、その能力と創造性で、物のインターネット(IOT)を管理し、大衆を管理する特権的な地位を獲得するのである。



(略)

自由主義に対する第三の脅威は、一部の人は絶対不可欠でしかも解読不能のままであり続けるものの、彼らが、アップグレードされた人間の、少数の特権エリート階級となることだ。これらの超人たちは、前代未聞の能力と空前の創造性を享受する。彼らはその能力と創造性のおかげで、世の中の最も重要な決定の多くを下し続けることができる。彼らは社会を支配するシステムのために不可欠な仕事を行なうが、システムは彼らを理解することも管理することもできない。ところが、ほとんどの人はアップグレードされず、その結果、コンピューターアルゴリズムと新しい超人たちの両方に支配される劣等カーストとなる。


(『ホモ・デウス』下 ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社より引用抜粋)



このようにユヴァル・ノア・ハラリが描く未来の人類への警鐘は、非常にヒトラーの予言と近いものがある。


いや、むしろ、ヒトラーの予言と全く同じである。



ヒトラーの予言を意識して、あえて最悪の人類の未来を予想して見せたとも思えるような内容である。




但し、ユヴァル・ノア・ハラリは、「本書の随所に見られる予測は、今日私たちが直面しているジレンマを考察する試みと、未来を変えようという提案にすぎない」と述べている。





秘教的な観点から考える水瓶座の時代の生き方とは?



ユヴァル・ノア・ハラリは、”本書の随所に見られる予測は、~未来を変えようという提案にすぎない”と述べることで希望を与えてくれてはいるが、かなり水瓶座の時代というものを本格的にシュミレートした内容になっている。


例えば、私は以前よく見た須藤元気が結成したワールドオーダー(WORLD ORDER)というダンスパフォーマンスグループの特徴的なダンスが思い浮かぶのだが、それぞれのメンバーが、ロボットのような歩き方で行進し、規則正しいロボットのような機械的な動作を行なうのである。


須藤元気は、日本のサラリーマンをイメージしたと言っているが、これは明らかに水瓶座の時代の個人をモチーフにしているのである。


一人一人の個人は全体の部品としての価値しかなくなり、全体の統一された美が重要で、個人は全体に埋没するのである。


その一方で、須藤元気自身は、グループのメンバーの常に中心にいて、一人だけ、個性的なパフォーマンスを行ない、また常に司令塔としての役割を果たしている。


これは、水瓶座の大衆の中にそれを管理する個性的な獅子座がいるということなのである。


つまり、須藤元気のダンスパフォーマンスは、彼自身、知らず知らずのうちに水瓶座-獅子座軸が体現する未来というものを表現していたのである。


この水瓶座に対立する獅子座というものが、一握りの特権エリート階級のことである。




人類の進化(歴史)を推進する法則


ヘーゲルの歴史弁証法によれば、歴史を推進するのは、テーゼ(正)とアンチテーゼ(反)が対立する矛盾がある時にそれを解決するジンテーゼ(合)が生じる為である。


すなわち歴史というのは、総体としての人類の進化の歩みのことであるが、人類の進化が起こるためには、テーゼ(正)とアンチテーゼ(反)が対立する矛盾がなければならないと述べているのである。


これは個人にも言えることであるが、個人が成長するには、個人に矛盾(葛藤)がなければならないのである。


例えば、アリスベイリーに7光線線論というものがあるが、第4光線は、調和、美、和合の光線で、葛藤を通しての調和の光線と呼ばれている。


この光線は葛藤を常に抱えているため、しばしば急速に進化すると言われているのである。


ヘーゲルは、第4光線の魂を持っていたと秘教学徒の間では共有されており、その為、歴史を推進する原理として歴史弁証法を考えついたと思われる。



フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』(原題:『歴史の終わりと最後の人間』)という本があるが、ロシア出身のフランスの哲学者アレクサンドル・コジェーヴのヘーゲル解釈を活用して、歴史とは様々なイデオロギーの弁証法的闘争の過程であり、民主主義が自己の正当性を証明していく過程であると考えたようである。



然し、フクヤマは民主主義という最終的な完成された政治形態を勝ち取った世界を寂寥感のあるイメージで語っているという。



フクヤマは、歴史終焉論を単純な「アメリカ勝利論」や「民主主義万歳論」と言うよりも、むしろ寂寥感のあるイメージで語っている。歴史の終わりとは、壮大な歴史の動きの終わりであり、もはや革命も戦争もおき得ない。カエサルやチンギス・ハン、ナポレオンのような英雄も現れない。ベトナム戦争下の学生運動のような大きな政治的ムーブメントもおきず、人々はただ淡々と日常生活を過ごすだけ。歴史の終わり以前の歴史とは、誇り高い英雄たちの闘いの叙事詩だったが、歴史の終わり以後の歴史は、ただの記録の羅列でしかない。しかし、それが果たして本当に人間を幸せにしていると言えるのか? 近代化を完成させ、すべての歴史のプロセスを終えてしまった人間の寂しさ、ニヒリズムの到来もフクヤマは指摘しているのである。

単調な日常生活に耐えられず、時折、刹那的な通り魔事件や無差別テロを起こす人間も出現する。しかし、それはあくまでも個人のコンプレックスや倦怠感に基づくものであり、ある集団に対する組織的で制度的な差別によるものではない。国家体制を揺さぶるような内乱になりえず、どこまでいっても一人ぼっちの反乱に過ぎない。個人の葛藤や懊悩がどれほど深くとも、すべては小さな物語に過ぎない。貴族道徳の復活とニヒリズムの克服を説くニーチェ主義は個人のなかでは永遠に妥当しうるが、もはや社会運動化することはないのである。民主体制は平等主義と個人主義を普及させることにより、奴隷の反乱軍を細分化し、無力化することに成功したのである。

ただし、フクヤマは、マルクス主義が破綻した現代、歴史が再起動するとしたら、このニーチェのニヒリズムの克服論であるかもしれないという含みは残している。

(wikipedia 歴史の終わりより引用抜粋)


そして、フクヤマは、民主主義的な価値相対主義の中に埋没し、平等を愛して、他人と争うことを嫌い、気概を失った人間を「最後の人間」と呼んでいる。


これは非常に興味深いことだが、このフクヤマが言う所の「最後の人間」とは、水瓶座時代に物のインターネット(IOT)に接続されて、あらゆる利便性を受動的に享受する「機械生物の群れ」と化した人間のことを指しているのではないかと思われる。


特にこの「機械生物の群れ」が究極的にその気概を失った状態である。




もはや中世の神が中心だった時代にルネサンスとその後の近代革命によって自由意志を行使して、自らの権利を獲得してきた尊厳ある人間、フクヤマ流に言えば、気概ある人間が、その人間としての価値(気概)を失うのである。


そうした人間は、もはや人間至上主義には値しない人間である。


水瓶座時代に物のインターネット(IOT)に接続されて、あらゆる利便性を享受する「機械生物の群れ」としての人間は、イデオロギー闘争に留まらず、あらゆる矛盾や葛藤を持たない人間である。



その人間は、内なる葛藤を持たないが為に急速に進化することもないのである。



その人間の進化は緩慢となり、ただ管を付けられて生き長らえさせられる植物人間のようにその人生は、霊的には無味乾燥なのである。



水瓶座時代に関して、私がイメージするのは、大勢の人間が図書館のような所で、静かに勉強している姿である。



図書館などには本当の人生はなく『書を捨てよ、町へ出よう』寺山 修司著 が真実である。



肉体、感情、知性を伴った総体としての人間力は、街に出て葛藤を経験することによって鍛えられるが、図書館で鍛えられるのは、知性だけである。



人類大衆にとって、水瓶座時代はあまりにも平和で、葛藤の少ない世界である。



人生は特にたいした試練もなく、修羅場をくぐることもなく、淡々と過ごされていくのである。



その2150年において、人間はやはり機械のように秩序を刻んでいき、激しい感情を失ってロボットのようになっていくのではないかと思うのである。



現に水瓶座ラグナの方や水瓶座に惑星集中している方に時々、会うことがあるが、そのようなキャラクターの方が多い。




何故、魚座の時代の2150年が激動の時代だったかと言えば、それは魚座は、二匹の魚でイメージされ、その魚はそれぞれ違う方向を向いて、葛藤を表わしているからである。


資本主義というテーゼがあれば、共産主義というアンチテーゼがあり、またキリスト教というテーゼがあれば、イスラム教というアンチテーゼがあった。



魚座の時代とは、イデオロギー闘争の時代であり、だからこそ、ジェームス・ボンド007のモデルとなったキム・フィルビーの活躍ももたらした。



英雄が活躍する土壌があったのであり、そして困難な仕事を成し遂げた英雄は、極限的な葛藤の中で急速に進化したと考えられる。



この矛盾や葛藤が、人類にダイナミックな歴史をもたらしたのである。



この魚座の時代(木星)へのノスタルジーと、水瓶座の時代(土星)への不安が、フクヤマの寂寥感となって現れている。




アリスベイリーの7光線論の中で、抽象的理想主義、献身の光線である第6光線があるが、秘教学徒の間では、水瓶座の時代においては、比較的進化していない第6光線の魂は転生して来ないと言われている。


これは何故かと考えると、おそらく進化していない魂は、沢山の葛藤を経験して、時には間違いを犯す必要があるからである。



然し、全ての大衆が、物のインターネット(IOT)に接続されてあらゆる利便性を享受する世界では、葛藤を経験したり、間違いを犯す余地がないのである。



欲求は充足され、犯罪は未然に抑止される。そこでは経験自体が乏しくなる。



従って、比較的進化していない第6光線の魂は、そのような世界に転生して来ても進化できないので転生して来ないということではないかと思われる。





惑星ロゴスの采配-輪廻転生し進化する舞台としての地球環境-



神智学で、惑星ロゴスという概念がある。



人間が進化して、大悟し、その後、惑星ロゴスとなった後は、惑星の維持、管理は、惑星ロゴスの仕事となる。



その際、地球の惑星ロゴスは、人間の魂が輪廻転生し、進化し、成長する場としての地球環境を提供しなければならない。



鉱物資源は、一か所に集まってはいけないし、地球上で、人類の大ドラマが展開するようにあえて、様々な出来事が生じやすいように配慮をするのである。



それは、芸術家としてのセンスが要求される。



そのように惑星ロゴス自らが、人類に葛藤が生じるようにあえて努めるのである。



そして葛藤を通して、調和がもたらされるように配慮するのである。





惑星ロゴスにとっての悪とは、魂が硬直した形態の中に閉じ込められて、経験が得られず、魂が成長(進化)できなくなることである。




2つの世界大戦が終わる前の世界は、身分や貧富の差が固定化し、ダイナミックな変化が起こらない社会となっていた。




その為、惑星ロゴスが、意志と力の光線である第1光線、シャンバラの破壊のフォースを解き放ったのである。(注:おそらく、そのように書いてあった・・・見直す必要あり)



秘教学徒が共有している情報によれば、ヒトラーがヨーロッパを1000年支配しようとした時、もしそれが実現すれば、世界は、魂の成長には適さない硬直した全体主義的な社会になってしまうため、それで、ハイアラキーが惑星ロゴスに原子爆弾の使用を願い出たという話になっている。



魂が転生して経験し進化する場としての地球環境を考える時、全ての大衆が物のインターネット(IOT)に接続されてあらゆる利便性を享受する世界を惑星ロゴスがどう評価するかということが疑問である。



惑星ロゴスは、人間の肉体が死ぬことよりも魂が形態に閉じ込められて死ぬ(魂が経験を得られない)ことの方を問題視し、形態を破壊するためにシャンバラの破壊のフォースを解き放つような存在である。



上述したように全ての大衆が物のインターネット(IOT)に接続されてあらゆる利便性を享受する葛藤のない世界、人間が物のようになり、自由選択や意思決定を行なう意味がなくなる場合、魂の経験にとっては致命的な世界である。



水瓶座の時代で、春分点が水瓶座の3分の2ぐらいの度数に差し掛かる頃におそらく山羊座の影響が出始めると思われる。



おそらくその時にフランシス・フクヤマの言うようなニーチェのニヒリズムの克服論としての歴史の再起動が起こるのではないかと思われる。



この頃には、組織化の土星の影響を受けて、人類大衆があまりにも秩序に適応しすぎて主体性が失われてしまうのではないかと思われる。



その時に山羊座は火星が高揚する星座である為、人間が自ら意志を行使して、自分自身の司令官として、主体性や尊厳を取り戻すという思想、または運動が起こるのではないかと考えられる。



それがおそらく山羊座の時代における光の勢力と物質性の勢力のメンタル界における闘争になるのではないかと予想している。





最後に・・・


『秘教的な観点から考える水瓶座の時代の生き方とは?』では、神智学やアリスベイリーその他の秘教用語を使用して、水瓶座の時代について考察してみたが、あまり一般的でない概念であり、また引用した情報や解釈が必ずしも正しいとは限らない。



ヒトラーの予言について検討してみると、それがこれから訪れる人類の危機を明らかに表していると思われる。



もう直ぐそこまで来ている世界の話であり、水瓶座の時代の危機というものを明らかに表している。



魚座の時代の初期において、キリスト教は、イスラム教徒に対して、十字軍遠征などで殺戮を繰り返し、無知と迷信が蔓延する中世の暗黒時代をもたらした。



つまり、魚座の時代は、献身や理想主義といった点で、美徳ももたらしたが、同時に欠点ももたらしたのである。



春分点が星座に入室してその時代が始まる時には、その星座の時代の美徳と共に欠点も顕現する。



魚座の時代にその無知と迷信が支配的な中世の暗黒時代において、ルネサンスや近代革命などによって、人間が戦いの末にその無知と迷信を打ち破って来たのと同じように水瓶座の時代においても、水瓶座の時代の欠点を打ち破る戦いが人間によって演じられると考えられる。



それはおそらく山羊座の時代の美徳によって打ち破られるのである。



水瓶座の時代において考えられる欠点は、個人のプライバシーや主体性など、あらゆる個人に属するものが否定され、全ての人類を全体の秩序に従わせるような動きが招じるのではないかと思うのである。



例えば、7種光線論によれば、水瓶座の時代に影響を及ぼす第7光線の欠点の一部として、形式主義や偏狭さ、きまりきった慣例を強調しすぎる傾向などが挙げられている。



つまり、一個人の自由意志や自由選択などの采配は全く重視されなくなり、形式やルールの方が重要になり、それに従うことが強調されるのである。




ユヴァル・ノア・ハラリが言う所のアルゴリズムに権威が与えられた社会である。




そのような社会では油断すれば、直ぐに人類は、「機械生物の群れ」と化してしまうのである。



つまり、ジョージ・オーウェルが『1984年』で示したような全体主義的な監視社会に近い世界がやってくる可能性がある。



ヒトラーが見せられた未来とは、物質性の勢力がもたらそうとする未来であり、彼らの計画でもあると考えることが出来る。




ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』の中で気になったのは、次の箇所である。

(略)

このように、21世紀の新しいテクノロジーは、人間至上主義の革命を逆転させ、人間から権威を剥ぎ取り、その代わり、人間ではないアルゴリズムに権限を与えるかもしれない。この趨勢に恐れをなしたとしても、コンピューターマニアたちを責めてはならない。じつは、責任は生物学者にあるのだ。この流れ全体を勢いづかせているのはコンピューター科学よりも生物学の見識であるのに気づくことがきわめて重要だ。生き物はアルゴリズムであると結論したのは生命科学だった。もしこの結論が間違っており、生き物がアルゴリズムとは本質的に異なる機能の仕方をするのなら、コンピューターはたとえ他の分野で数々の奇跡を起こすことはあっても、人間を理解して、私たちの生き方を導くことはできないし、人間と一体化することは絶対不可能だ。ところが、生き物はアルゴリズムであると生物学者たちが結論した途端、彼らは生物と非生物の間の壁を取り壊し、コンピューター革命を純粋に機械的なものから、生物学的な大変動に変え、権威を個々の人間からネットワーク化したアルゴリズムへと移した。

この展開に恐れをなしている人もたしかにいるが、無数の人がそれを喜んで受け容れているというのが現実だ。すでに今日、大勢の人が自分のプライバシーや個人性を放棄し、生活の多くをオンラインで送り、あらゆる行動を記録し、たとえ数分でもネットへの接続が遮断されればヒステリーを起こす。人間からアルゴリズムへの権威の移行は、政府が下した何らかの重大決定の結果ではなく、個人が日常的に行なう選択の洪水のせいで、私たちの周り中で起こっているのだ。

用心していないと、私たちの行動のいっさいだけでなく、体や脳の中で起こることさえ、絶えず、モニターし、制御する、オーウェル風の警察国家を誕生させかねない。


(『ホモ・デウス』下 ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社より引用抜粋)


ユヴァル・ノア・ハラリによれば、人間から権威を剥ぎ取り、人間ではないアルゴリズムに権限を与えるかもしれない動きは、生物学者に責任があるのだと記している。


生命の神秘や奥深さ、微細なエーテルレベルの働き、形而上の世界に対する感性がない見識の狭い物質的な生物学者が、動物や人間を単なる物のように考えていることが原因だという。


例えば、レイ・カーツワイルのように有機体である生命が、コンピューターや機械と融合できると考えている発想自体が、物質的な発想である。


私は初めて、この考えを聞いた時、自分の身体が機械と融合する様を思い浮かべて、物凄く気持ちの悪い気分になった。


また同時にコンピューターのメモリーに人間の意識をアップロード出来るという彼の考えは、生命の神秘を全く理解していない何とも偏った幼いものであるようにも感じた。


超能力や霊魂や魂、目に見えない世界に対する興味関心、秘教的な見解などは、一切、失われ、UFO現象なども全く頭から否定するような現在の思想的、学問的状況が既に物質性の勢力の強力な影響に晒されているということが出来る。


人間は物ではなく、魂の宿った存在である。



そのような感性が人類になければならないし、UFO現象が信じられるような感性が育たなくてはならない。



ユヴァル・ノア・ハラリは、完全菜食主義者で、家畜に対する酷い飼育環境などに心を痛める人物であることから、おそらく、こうした生物学者の見解を信じてはいないだろうと思われる。


然し、ユヴァル・ノア・ハラリのチャートでは、金星と水星が山羊座に在住して、蟹座から土星が山羊座にアスペクトしている。


山羊座に金星と水星が在住して、土星のアスペクトもあることから、かなり土の星座である山羊座が強い状態である。


そうした配置から、かなり、物質科学の詳細を追う素質がある。


テクノロジーの発展が人類をどこに連れて行くかをかなり具体的に描き出すことができたのは、こうした配置の為ではないかと思われる。


特に水星に対する土星の絡みが、具体的な事実を積み上げてゆく歴史学者としての才能を表わしている。



このように物質性の勢力との戦いは、思想、学問上の戦いでもある。



少し以前にはライアル・ワトソンの『生命潮流』とか、もう少し霊的な観点から生命現象を語る学者がいたが、最近は、市場原理が浸透したのか、非常に金になる物質的な学問、特にコンピューターの発達により、医学とか薬学、生物学(遺伝子工学)、化学などで大量のデータを処理することによって、知識の蓄積が進んでいる。


ユヴァル・ノア・ハラリは、こうした学問の傾向をデータ至上主義と呼んでいるようだが、データ至上主義は、研究対象(人間)に対する深い洞察や、直感などは必要としないで進められるのである。



従って、こうしたデータ至上主義も学問における物質的な傾向と言えるかもしれない。




『サピエンス全史』では、ユヴァル・ノア・ハラリは、石器時代の考察から始めているが、人類アフリカ起源説という、現在のアカデミックな世界での公式見解を採用している。


然し、実際は、大洪水前にアトランティス文明があったのであり、しかもそのアトランティス文明では、人間は巨大であり、更に昆虫や動物や植物など、全てのものが巨大であった。


木は数キロ以上も高くそびえる巨大な木であったのである。







そうした地球環境は、大洪水で失われ、現在の人間の歴史は、廃墟の上で始まったのである。



現在の支配者階級はその歴史の真実を人類に隠しており、考古学は全く嘘を教えて、それを隠している。



それについて触れていない歴史の本であった為、これまで『サピエンス全史』は全く読む気にならなかった。



然し、『サピエンス全史』の良さは、歴史を見る目線であったり、発想にあるようだ。





ジョーティッシュを実践し、ダシャーが働いて出来事が発芽することを経験した人は、輪廻転生やカルマの法則の存在をもはや疑ってはいない。



量子力学の2重スリット実験などから得られる結論は、認識する主体としての人間が存在を作り出すのであり、現在、人間はヴァーチャルリアリティーの中で生きているという見解が優勢である。



つまり、神が人間に認識を与え、三次元空間を与え、魂が物質に降下する輪廻転生というシステムを運行させているのである。



神、意識、魂、輪廻などの理解は、一緒のものである。



物質科学の方法ではそれらを理解することは出来ない。



これらは体験しなければならないものである。



現在、生物学や化学やコンピュータ科学のような物質科学が発展し、資本主義の中で、お金になるビジネスとなるために非常に大きな力を持っている。



これが歪んだ未来のビジョンをもたらしているのである。



これに対抗し、ヒトラーの予言が実現されないようにするためには、我々が物質を超えたリアリティーに気づける感性を磨き、それを伝えていくことである。



心理学や哲学、量子力学、運命学の研究、瞑想の実践などが、この感性を磨くことを可能にするのではないかと思われる。



そして、アナログ的な人との関わりというものが何にもまして重要になってくると思われる。



この”アナログ的”という言葉が何を指すかといえば、テクノロジーやシステムに依存せずに個人の力でサバイバルしていく力である。



利便性を捨てて、システムから自分を切り離し、人とのつながりを保ちながら、生存していくことのできる野生の力である。



これらの未来への警鐘は、今に始まったことではなかった。



既に『肩をすくめるアトラス』のような小説によって、広く世界に警告されていた未来である。



(被害妄想の強い)米国のリバタリアンであれば、この物のインターネット(IOT)によって個人が完全に管理される未来社会は、イルミナティーの究極的な支配の完成とみなすことだろう。



然し、物のインターネット(IOT)から自らを切り離して文明に背を向けて生きることは難しいことである。




従って、水瓶座の時代から山羊座の時代へ移行する過程で、人類に開示される新たな神の属性を得ることが、人類の次の課題になると思われる。




その新たな属性を獲得した時に水瓶座時代の試練を乗り越えて行けるものと思われる。




それは秘教学徒の間では、意志、愛、知性に次ぐ、神の第四の属性であり、意志に似た属性になると考えられている。





(参考資料)



『ヒトラーの終末予言 - 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社

(以下、P.52~引用抜粋)

異界から来た若者

「見ろ、死神みたいなやつだ・・・・」

その青白い若者が、ふらふら近づいてきたとき、シュライバー少尉と十数人の部下たちは、魂を吸い取られそうな感じを受けて顔を見合わせた。

ところはドイツの北西部、フランス国境に近いイープル地方(現在ベルギー領)。時は1914年10月の末。

といえば、歴史にくわしい方ならだいたいおわかりかと思うが、これは第一次世界大戦がはじまってまもなくの狂乱の時期だった。

第一次大戦は、いうまでもなく、ヨーロッパの支配と植民地の分割をめぐって、1914年から17年まで、当時のドイツ帝国と他の連合国が激突した戦争だ。

それまでの民族間の怨念が積み重なっていたため、戦いは狂おしいものになり、イーブル周辺ではことにひどかった。

ドイツ、フランスの両軍が死闘をつづけていたところへ、フランスを支援する英軍がなぐりこんで来たためだ。戦線はこれで大混乱、双方ともバラバラの小部隊に分かれて殺し合い、わずかなあいだに全滅する部隊も続出・・・・・。

シュライバー隊もそれに近かった。30人ほどいた小隊が、2日間たらずで14人に減っていた。だが、ひきかえに小さな勝利が得られ、当面の敵が遠くへ退いたため、小隊は安全な森陰をみつけて体を投げ出し、久しぶりの夕食を摂っていた。

死神のような若者が近づいて来たのは、そんなときだった。彼は現実の人間というより、どこか異界から迷い出て来たような妖しい感じで、痩せた顔は真っ青、髪はばらばらで目はうつろ、服は裂けて血まみれだった。

だが、それは明らかにドイツ帝国陸軍の制服で、襟には兵長(下士官の下)のマークと「BY」の略章がついていた。

「お、バイエルン連隊の者だな? 仲間はどうした? 全滅か? はぐれたのか?」

シュライバー少尉は声をかけた。若者はよろめいて立ち止まり、かすかに無表情にうなずいた。少尉は放っておけないと思い、将校としての責任上、すぐに命令した。

「よし、では直ちにこの隊に加われ。敵はわれわれが遠くへ追っ払ったから、ここは絶対安全だ。壕に入って当分休め。おい、誰かこの男に夕食をやれ」

「・・・そんなひまはないよ」

若者は、うつろな瞳とうつろな声で、はじめてぼそぼそと言った。

「ここが安全だなんて笑わせる。ここはものすごく危険だ。全員、すぐここを立ち去れ、あすこの窪地まで全力で走って伏せろ。いますぐにだ」

シュライバー少尉は激昂した。

「ここが安全でない」とは、「ここは安全だ」と判断した少尉への侮辱だった。しかも「立ち去れ」だの「走って伏せろ」だの・・・・・。

「おれに命令する気か! きさま兵長の分際で、将校に楯つくか!よろしい。これは軍法会議だ。明日、憲兵に通報して営倉(軍隊の監獄)へぶち込んでやる!」

「だから、そんなひまはないんだ・・・・・」。若者は、気味悪い薄笑いを浮かべて繰り返した。

「ここには、あと三分で・・・・いや二分で、英軍の200ミリ榴弾が飛んで来るんだよ。そうなることになっている。だからぼくの言うとおりにしないと、きみら全員、肉の切れっぱしになっちゃうよ。あと2分・・・いや1分半で・・・」

予言どおりに飛んできた砲弾

少尉は、これでいくらか理解した。なるほど、かわいそうに、こいつ、狂ってるらしい。戦闘が激しすぎたんで、恐怖で狂ったんだ。きっと元から気が小さいやつだったんだろう。これじゃ相手をするだけ損だ。

しかし、そう思ってそっぽを向いた少尉に、若者は、なおもぼそぼそと言った。

「これが最後だ。全員、あすこの窪地まで走れ。これは命令だ。早くだ!!」そして、異様な視線で全員を見回すと、自分はその窪地のほうへふらふらと走りだした。

と、それに取り憑かれたように、茫然と立って見ていた14人の兵士のうち、3人が若者のあとから走りだした。

「待て!停まれ!停まらんと、逃亡者と見なして射つぞ!」

少尉はベルトから将校用に支給されたモーゼルを抜き、空へ向けて一発射った。それから、よろめき走る若者の背中を狙って引き金をしぼろうとした。

瞬間、シュッと空気を裂く音がした。流れ弾か、狙っていたのか、大型の砲弾がどこからか飛んで来た。音から推して英軍の200ミリ榴弾らしかった。

それは拳銃を射とうとしていたシュライバー少尉のすぐそばに落ちた。

閃光が噴いた。爆発音が森を揺すり、3階建てくらいの土の柱が噴き上がった。

それが消えたとき、そこには何も残ってなかった。少尉以下11人の兵士は、無数の肉片になって木々にこびりついていた。

それが爆発の熱でやけ、森自体も夕空に燃え上がっていた。

その惨状を、逃げのびた若者と3人の兵士は、数十メートル離れた窪地で、飛び込んで伏せた直後に見た。

「・・・ほんとだ、なんてことだ。ほんとに英軍の200ミリ榴弾が落ちた」

「そして全員死んだ・・・」

兵士の2人がおののく声で言った。あとは長い沈黙があった。それに堪えられなくなったとき、もう一人の兵士が若者のほうを向いて、神か悪魔に質問するかのように必死で聞いた。

「おかげさまで命びろいしましたが、いったい、あんたは誰ですか? ただの兵長ですか? それとも・・・」

「ただの兵長だ、いまは・・・・」

若者は相変わらずうつろな、自分でも何を言っているのかわからないような表情で、ぼんやり答えた。

「しかし、まもなく、ドイツ人ぜんぶが、いや、世界中がぼくを知るようになる。だからいまのうちに名前をおぼえとけ。ぼくはアドルフだ、アドルフ・ヒトラー・・・・」

彼の背後にいた”あいつ”とは?

これが魔予言者ヒトラーの、いわば鮮烈なデビューだったと私は思う。そして、そう思うかどうかは別として、右の事実そのものは欧米のすぐれた研究者たちが確かめ、こまかい違いはあっても何人かが記録している。

たとえば米国のピューリツァー賞作家ジョン・トーランドは、精密なドキュメント『アドルフ・ヒトラー』の中で、ヒトラー自身が、のちに英国の通信社特派員ウォード・プライスに語った言葉として――

「わたしはあのとき、戦友たちと夕食を摂っていた。すると突然、ある声がわたしに、”立って向こうへ行け”と命じた。

この声が、あまりに明瞭に同じことを繰り返したので、わたしは上官の命令を聞くように機械的に従い、20ヤードほど移動した。

とたんに、いままでいた場所から衝撃と轟きが押し寄せた。そのときまでわたしも属していたグループの上に、流れ弾が炸裂して一人残らず死んでしまったのだ」(永井淳氏訳・集英社版・上巻・73ページより要約)

つまりこれは、ヒトラー自身の判断ではなかった。彼の内部深くから噴き上げた何かの声、または外界か異界のどこからか来た、彼以外の誰にも感知できない妖異な命令だったのだ。

「そうだ、それは”あいつ”の命令だった。あのときから、わたしには”あいつ”が憑くようになった。恐ろしいことだ。わたしは”あいつ”に選ばれて取り憑かれたのだ」

彼はあとで、側近たちにもこうも語っている。それだけでなく、語っている最中、ふいに立ち上がって目を剥き、「あいつだ、あいつが来た。またわたしに未来を教えに来たのだ。そこにいる、そこだ!」あらぬ方を指して絶叫することもあった。

こういう状態を普通は「神がかり」と呼ぶ。そして、ヨーロッパでは、「神」といえば、まずキリスト教の神(キリストが”天の父”と呼んだ唯一神ヤーウェ)のことである。

ところが、前章(23ページ)の『わが闘争』でもおわかりのように、ヒトラーはいっさいのユダヤ思想を認めなかった。ユダヤを憎んで絶滅しようと決めていた。

だからユダヤの神や、それを受けついだキリスト教の神が、彼を選んで未来を教えてくれるなんてことはありえない。

では「悪魔」が憑いたのか。またはユダヤ・キリスト教と対立する古代ゲルマンの、血の復讐や怨念や、炎や氷の神々が憑いたのか?

そうかもしれない。このへんはただの言葉のあやではなく、彼の深層意識を解く重大なカギになってくる。あとで触れるが、彼の心の深い基盤には、ゲルマンの「黒魔術」があったらしいからだ。

だが、もっと合理的な説明を求めるなら、それはやはり戦争だ。彼がこういう無気味な能力を持つようになったのは、あくまでも第一次大戦の戦場――さきの榴弾を予知した数日前のことだったから・・・・。

生死の瀬戸際で噴き出した予知力

それまでのヒトラーは、気の弱い落ちこぼれの一青年にすぎなかった。望んでいた美術学校の入試にはパスできず、事務や計算にも向かないため定職につけず、父親のわずかな遺産をポケットに街をさまようだけの・・・・。

しかしそれが、ほかに行き場所もなくなった感じで軍隊を志願、第一次大戦に加わってから、いろんな激烈な体験が否応なしに彼を襲った。

とくにイープル戦線でぶつかった英軍。これが決定的な一つのモメントになった。

英軍はこのとき、史上初めて、飛行機から爆弾を落とし、機銃を射った。また、やはり史上初めて、キャタピラ(無限軌道)で走る戦車を繰り出したのだ。

「それは、まるで怪物だった。未知の恐怖だった。あれに追われながらわたしは感じた。いまでさえ、こんなものが現れるのなら、人類はいずれ、もっと恐ろしい怪物の未来を持つ。際限なく持つようになるぞと・・・・」(のちに第一側近となるヨゼフ・ゲッペルスに語った言葉)

この、生死ぎりぎりの衝撃が、彼の深層意識に火をつけた。彼は夢中で怪物たちから逃げた。そして、とある沼地のほとりでハッと気づいたとき、自分がそれまでとまるで違う人間に「変わってしまった」のを感じた。

「異常変化だった。それから起こることが全部わかるように感じた。実際わかった。人類の未来が、すべてわたしの前にありありと見えだした。”そうだ、そのとおりになる。おまえにはわかる。おまえはその力を持った”と、”あいつ”も耳もとでささやいてくれた」

これもゲッベルスに語った思い出話である。どのくらい、どんなふうに未来を見たのかわからないが、ともかく彼は悪魔的な予知力を持ったことを、破滅の戦場で自覚した。その確信を、何かわからない”あいつ”が、がっちり支えた。

しかも大戦が終わっても”あいつ”はヒトラーから離れなかった。「ついには、わたしのからだの中にほとんど棲みつくように」なった。

そしてさまざまな未来をささやき、単なる予知以上のことまで告げはじめた。

「アドルフ、おまえは選ばれた。試練にも耐えた。おまえはドイツ民族を率いてヨーロッパを制覇する。新しい世界を打ち立てる。それがおまえの使命だ」

「おまえがそれをやらなければ、今世紀後半も21世紀も、ユダヤが地球を支配することになる。金も食糧も兵器もユダヤが支配する。世界はユダヤとその代理人どものものになる。だからユダヤを倒せ。絶滅しろ」

「そのためにも、まず政権を握れ。片足の不自由な変な小男が見つかる。その男は天才で、おまえの最大の協力者になる。

その男を充分に活用すれば、おまえが45歳になるまでに政権が手にはいる。50歳で世界征服の戦争が始められる」

「それを忘れるな。おまえは25歳で選ばれて能力を得た。そして生まれてから50年目、おまえは世界征服の大戦を起こすのだ。

さらに生まれてから100年目、150年目――つまり11989年、2039年――もうおまえはいないにしても、そのとき人類は、新しい次の段階を迎える。それが何かも、いずれおまえだけに教えよう・・・・」

(以上は、ヒトラーがエヴァ・ブラウンに語った内容を、エヴァ・ブラウン本人から聞いたヒトラーの侍医モレルが残したもの)
参照元:『ヒトラーの終末予言 - 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社

(以下、P.52~引用抜粋)

『ヒトラーの終末予言 - 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 その2

(以下、P.190より引用抜粋)

2000年、大異変の下、影の超人たちが支配する

「諸君、よく来られた。きょうは最も信頼する諸君に、わたしの予感している人類のこれからの運命を告げる。また、わがナチスの真の使命も告げよう。

その第一は、まもなくはじまる第二次世界大戦である。これは予感でも計画でもなく、諸君知ってのとおり、わたしがいつ出動命令を下すかという段階にまで来ている。

それをわたしは、わたしが生まれてから50年目の今年、遅くとも9月までには下す。同時にわが軍は東ヨーロッパに殺到し、次いで北欧とフランスを倒し、二年半で全ヨーロッパを征服するだろう」

「ハイル・ハイル・ヒトラー!」

「そしてその二年半後、1945年のわたしの誕生日(4月20日)までに、大戦は表面だけは一応の終結を見るはずだ(これも的中。45年4月30日に、ヒトラーは敗れて自殺した。つまり10日だけずれた)。

その日までに、ナチスの目的が果たされることをわたしは望む。しかし、もし果たされないときには、きみらナチスの息子たちがわたしを受けつぎ、必ずわれわれの栄光の世界を実現するようにせよ」

「ハイル・ハイル!」

「私の予感では、それはわたしが生まれて100年目から今世紀末までに、つまり1989年4月から1999年か2000年までに、実現するはずだ。

そのとき、たとえ表面はデモクラシーや社会主義の世であろうとも、実質はナチズムが支配していよう。デモクラシーの国も社会主義の国も、われわれナチスの兵器を競って使い、殺し合い、社会は私の望むとおり、強く支配する者と支配される多数者に分かれていよう。

それは天変地異の期間でもある。

1989年から99年または2000年まで、人類は大自然から手ひどく復讐される。気候も二つに分かれ、激しい熱と激しい冷気、火と氷、大洪水と大旱魃が代わる代わる地球を襲うだろう。

だからその中から超人が現われる。

もはや普通の人間ではそういう危機を制御できない。それに対応するため人類は超人たちを生み、超人が世界や気候を、人間や戦争を治めることになる。

つまり天変地異の下に生きる多数者。それを支配する少数者。その陰で実質的に世界を操る超人グループ。これが、私の予知する2000年の世界である。

しかし諸君、さらに重大なのは、私がいま、これを話している100年後のことだ。

それを告げるためにこそ、私はきょうを選らんで諸君を招いたのだ。きょうから100年後といえば、すなわち2039年1月25日だ。

諸君にはわからないだろうが、そのとき人類には真の究極の状況が起こっている。

そのとき人類は――少なくとも、いま言っているような意味での人類は、2039年1月、地球からいなくなっているいのだ」

2039年1月、人類は「人類以外のもの」になる

これを聞いたとき、冷酷と高知能を誇るニーベルンゲン復讐騎士団の将校たちも、さすがにショックでざわめいたという。

(騎士団の一人ヨハンネス・シュミット少佐=のちに西ドイツの実業家=が、あとでそう打ち明けたのを、米国籍の予言研究者スタッカート氏が研究者仲間の会合で知り、私に教えてくれた。この件だけでなく、氏からはヒトラー予言について多くの情報をもらった。

それによると、ヒトラーが右のように言ったとき、騎士団は仰天し、「なに?地球から人類がいなくなる?さては2039年、ほんとに極ジャンプか何かが起こって、人類が絶滅するのか!?」と思ったという)

しかし、ヒトラーはそのざわめきを強く手で制した。そして激しく燃えるかがり火を背景に、いっそう声を低めてつづけた。

「それは諸君、何かの異変か大戦か災害のために、2039年、人類が残らず滅びるという意味ではない。

たしかに、それまでに多くの大難がつづけて起こる。さっき言ったとおり、1989年から1999年まで、世界はつづけざまの天変地異と戦乱の中にあるだろう。

そのため一部の恵まれた国を除き、多くの国が飢える。いくつかの国は崩れて燃える。毒気で息絶える街もある。2000年以後は、それがいっそうhどくなる。

2014年にはヨーロッパの三分の1とアメリカの三分の1が荒廃してしまう。

アフリカと中東も完全に荒廃する。結局、いまの文明は砂漠しか残さない。しかし人類はそれでは滅びない。わがドイツの一部と米ソの中心部、日本や中国は深い傷を負いながらも生き残る。

ただ諸君。それでも人類はいなくなるのだ。いまの意味での人類は、そのときもういない。なぜなら、人類は2039年1月、人類以外のものに”進化”するか、そうでなければ退化してしまっているからだ」

一部は”神人”に、残りは”ロボット生物”に変異する

「それをもっとはっきり言えば、人類の一部はそのとき、人類から、より高度なものに進化して、神に近い生物になっている。人類から神のほうへ進化するのだから、それは”神人”(ゴットメッシュ)と呼んでかまわない。

残りの大部分は、これも進化なのか退化というべきかはわからないが、一種の機械になっている。ただ操られて働いたり楽しんだりするだけの、完全に受動的なロボット生物になっているのだ。

それまでの気候異変と環境異変、政治と娯楽と食物、それから起こる突然変異が、そのようなロボット生物を大量に生み出す。

”神人”のほうも同様で、同じ原因から生まれてくる。ただ突然変異が大脳にプラスに働いて、進化の方向がロボット生物と別方向になるだけだ。

その前段階の超人たちも、より進化して神人になる場合がある。いずれにせよ、彼らはいまの人間の数次元上の知能と力を持つ。

彼らは団結して地球を支配する。それまでのあらゆる危機や問題は、彼ら神人たちの知能と力で急速に解決されていく。

ロボット生物たちのほうは、それに従って生きるだけだ。これはある意味では気楽な身分だ。戦争も気候も経済も、神人たちによって制御されてしまうので、ロボット生物たちは神人たちの認める限度で、多くのものを与えられる。

食物と住居も、職業と娯楽も恋愛も教育も、時には思想さえも与えられる。

ただロボット生物たちは、与えられ、操られていることを意識できないようになる。自分たちの意識では、何もかも自分で選択して勝手に生きているのだと思う。しかし、じつは神人たちがすべてを見通して、管理工場の家畜のように彼らを育て飼うことになるのだ。

こうして人類は、完全に二つに分かれる。天と地のように、二つに分かれた進化の方向を、それぞれ進みはじめる。一方は限りなく神に近いものへ、他方は限りなく機械生物に近いものへ。

これが2039年の人類だ。その先もずっと人類はこの状態をつづける。そしておそらく2089年から2999年にかけて、完全な神々と完全な機械生物だけの世界が出来上がる。地上には機械生物の群れが住み、神々がそれを宇宙から支配するようになるのだ」

楽しい悪夢のような新未来

ほかにも、とほうもない未来予知がいくつか語られたらしい。が、なにしろ整理された資料などない。やっと探し出した資料も、それ以前の資料と重複していたりして、とてもヒトラー究極予言の完全版はお目にかけられそうもない。

たとえば、「いまの文明は砂漠しか残さない。文明の砂漠だ!」という恐ろしい叫びは、ヒトラーが騎士団以外の側近たちにわめいた言葉だったと、ラウシュニングが書いている。

「将来、人類(の少なくとも一部)はロボットになる」――この不気味な予言も、ヒトラーまたはゲッベルスが若いころすでに言っていたと、ジョン・トーランドの本に出ている。

そういう重複や混乱がいくつもある。だが、そんな欠点があっても、それでもヒトラーが予知していた究極の人類像、2039年(とそれ以後)の未来図が、かなり浮かび上ってきたのではないかと思う。

「それにしても、これじゃ救われない。ほんとにこんな世界になったらたまらない。まるでオーウェルの『1984年』だ・・・」

そう思って身震いした方もおられるだろう。たしかにそうで、私も右の予言資料の断片をひっくり返しながら、まず『1984年』のことを思った。

もう題名の年が過ぎてしまったので注目されないが、それは英国の作家ジョージ・オーウェルが1944年に書いた、悪夢のような未来SFだ。

そこでは、世界はアメリカ中心、ソ連中心、日本中心の三つの超国家に分かれ、少数の超エリートが超テレビを使って支配している。

民衆は、自分のほうからは支配者の本拠を知ることすらできないまま、トイレの中の姿まで超テレビで監視され、働かされ、戦争をやらされ、税金を払わされている。

しかし、なぜそうしなければならないかは、教育される段階で「ものを考える力」を奪われてしまっているため、民衆には何もわからない。

話す言葉も、政府が決めた言葉しか使えない。政府が決めたものしか食べられない。政府が決めたことしか考えてはいけない。死ぬときも政府が決めた通りに死ななければならない。

つまり、超独裁の超管理社会をオーウェルは描いたのだった。そしてヒトラーの予知した「神人とロボット生物たち」の社会も、たしかにこれと似ているところがある。

だが、よく読み返すと、だいぶ違うところもあると気づかれるはずである。第一、オーウェルが描いた支配階級は政治的な超絶対権力を握っているだけ。彼らの脳の中身が、支配される民衆の脳以上のものになっているというのではない

ヒトラーが予知した「神人」とここが違う。

神人たちも祖先は人間だったが、彼ら自身はもう人間ではない。

人間より数段進化した、人間以上の別の「種」が「神人」だ。いまの私たちが、生物学でいう「ヒト科ヒト」ならば、神人はもう「カミ科カミヒト」になっているのだ。

彼らに支配される「ロボット生物」たちも、たしかに完全管理されてやりきれないが、別に超テレビで監視されるのではない。神人はテレビなど使わなくても全部わかる。

だからオーウェルの描いた悲惨な民衆よりはずっと気楽で、何かわからない神人たちのプログラムの範囲内では、自由に生きていかれる。

しかも、「ロボット生物」自身、もう人間ではないから、いまの人間と違う感覚を持っている。ロボット生物なりの新しい楽しみや満足度も追求できるのかもしれない。

ここから私は、ヒトラーの予知した人類究極の姿は、オーウェルよりもむしろ、もう一つのSFの傑作、『地球幼年期の終わり』に、とても近いと感じる。
参照元:『ヒトラーの終末予言 - 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 その2

(以下、P.190より引用抜粋)










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時代の寵児 イーロン・マスクについて その3



双子と三つ子の男児


イーロン・マスクについてもう一度、振り返りたいのが、双子と三つ子の男児に恵まれた子供運である。


5人の子供に恵まれたことは子沢山であり、更にそれが双子と三つ子であるというのは非常に珍しいことである。


時々、そうしたニュースを聞くことはあるが、滅多にお目にかかれない事例ではないかと思われる。




何故、そのようなユニークな子供運をもたらしたのかは、やはりチャートに出ていなければならないが、


乙女座ラグナへの修正が正しければ、以下のことが確認できる。




・出生図とサプタムシャのラグナが同じ


・出生図で9室支配の金星が定座に在住し、木星からアスペクトされ、サプタムシャでも9室支配の金星が定座に在住し、木星とコンジャンクトしている。


・出生図では5室で火星が高揚しているが、サプタムシャでも5室で火星が高揚している。




アイヤーは、分割図のラグナが出生図と同じラグナにある場合、その分割図は特別な意味を持つこと、そして、出生図で子供運を表わす配置が、サプタムシャで同じように繰り返されていることも同じく、分割図の象意において特別な意味を持つことを強調している。






出生図では、9室支配の金星が牡牛座で自室に在住し、5室支配の土星とコンジャンクトし、木星からアスペクトを受けている。


そして、サプタムシャでも9室支配の金星が9室で自室に在住し、木星とコンジャンクトしている。


金星は拡大版のヴァルゴッタマである。


通常、ヴァルゴッタマは出生図とナヴァムシャで同じ星座に惑星が在住した場合を指しているが、その概念を他の分割図にも拡大することが出来る。


そして5室で高揚する火星も拡大版ヴァルゴッタマである。


このように子供運に関係する5室の在住星と9室の支配星と在住星が2つとも出生図と同じ配置になって、ヴァルゴッタマを形成している。


そして、ラグナも出生図とサプタムシャで同じ配置で、ヴァルゴッタマを形成しており、サプタムシャのラグナは子供運にとって重要な要素である。


従って、サプタムシャでは、ラグナ、5室の在住星、9室の支配星と在住星が、拡大版のヴァルゴッタマであるが、これは非常に珍しい顕著な配置であると言える。



子沢山になった理由としては、出生図では木星が5室の支配星や9室の支配星にアスペクトして絡んでいること、サプタムシャでは木星が9室の支配星と共に9室に在住し、ラグナや5室にアスペクトしていることが関係しているのではないかと思われる。


特に木星がサプタムシャの9室に在住する場合、ラグナや、5室にもアスペクトして子供運の良さを強調するのである。


そして、木星は数が多いことを表わすため、子沢山なのである。






それでは何故、双子と三つ子が誕生したのかが一番の問題である。



それはおそらくサプタムシャのラグナが、拡大版ヴァルゴッタマで、変通星座(二重星座)に在住しているからである。



変通星座は、同時とか2つ以上を表わすのである。



例えば、変通星座の象意として、特に双子座の象意として使用することがあるのは、2つ以上の複数の仕事を同時にこなすなどのマルチ人間としての才能である。



従って、サプタムシャのラグナが変通星座に在住していて、ラグナと同じ星座であることが、その変通星座としての象意を強調したのではないかと思うのである。


















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時代の寵児 イーロン・マスクについて その2



多忙と遠距離による離婚


イーロン・マスクの結婚と離婚について調べていた所、2008年の最初の離婚(火星/月 or ラーフ/ラーフ)も2016年3月の2回目の相手との最終的な離婚(ラーフ/土星)も木星や土星が12室をトランジットして、12室にダブルトランジットが生じたタイミングである。






イーロン・マスクは、12室にダブルトランジットが形成されているタイミングの離婚が多いようである。


12室は7室から見て6室目(離婚)である為、離婚のタイミングではあるが、その中身については注意が必要である。




イーロン・マスクの離婚とは相手の女性に不満を持つというよりも、相手のことが好きで結婚を真剣に考えていたのだが、多忙と遠距離のすれ違いにより、仕方なく結婚の継続を断念した結果としての離婚なのである。


例えば、女優のアンバー・ハードとの交際においても「遠距離やお互いの多忙なスケジュールが原因で別れた」と記されている。


アンバー・ハード、実業家イーロン・マスクと破局から5ヵ月で復活愛か
2018年1月17日 14時30分 クランクイン

2016年に俳優ジョニー・デップと泥沼離婚劇を繰り広げた女優アンバー・ハードが、交際約1年で2017年8月に破局した実業家の富豪イーロン・マスク氏と、もう一度やり直すことにしたという。Us Weeklyが伝えた。

 破局時には共同声明を出し、遠距離やお互いの多忙なスケジュールが原因で別れたと伝えられていた2人。破局後も一緒にいる姿が幾度となく目撃されていたが、あくまでも“友人として”という話だった。しかし昨年末に米ロサンゼルスでランチ中にキスしている姿を目撃され、復活愛が報じられた。

 情報筋は今回、「2人はヨリが戻っています」とUs Weeklyに語っている。「アンバーはイーロンと楽しい時間を過ごしています。イーロンも彼女といつも一緒にいたいと思っています」とのことだ。「アンバーは彼がいて幸せなんです。彼のことを大切にしていますし、素晴らしい人だと思っています。共通の関心事がたくさんあって、彼のことを知的で興味深い人だと思っています。それに業界人らしくないところも魅力なんです」と、情報筋は続ける。

 新年はチリで迎え、1月に入ってからは一緒にナイトクラブで踊っている姿を目撃されたアンバーとマスク氏。今度は長期交際へと発展するのか、今後の2人に注目だ。


自分の方から相手から退いて離婚を申し出るのが12室の象意としての離婚である。


つまり、もう多忙で相手に時間を割けないし、会うことも出来ないので、疲れて消耗して仕方なく相手から退いていく離婚である。


イーロン・マスクの場合、12室にダブルトランジットが形成されると、そこには11室(評判、評価)の支配星も在住しており、その11室の支配星には3、8室支配の火星がアスペクトして傷つけている。


11室と12室の絡みの象意や傷ついた11室の象意(評判の損失)が顕現するタイミングでもある。


従って、12室にダブルトランジットが形成されている時には、彼は世間から激しくバッシングされたり、酷評されているタイミングなのである。


実際、自動運転自動車『テスラ モデル3』の量産の遅延という問題を抱えて、世間の評価が厳しくなっている中で、パートナーと会う時間がない状況であることは推測できる。


そんな状態にある時に彼はもはやこれ以上、結婚を継続するのは困難と諦めて自分から離婚を決断して相手から去るのである。


実際、イーロン・マスクはアンバー・ハードとの破局後のインタビューにおいて「僕は彼女をとても愛していて、今はとてもつらい」「それぞれの仕事が忙しくて難しかったけれど、互いに愛情を持っているし、この先なにが起こるかはわからない」と語っている。


つまり、イーロン・マスクは忙しすぎて全く時間がなく、相手と交際するだけの余力が残っていないということである。



このことはイーロン・マスクのナヴァムシャにも記されており、ナヴァムシャの7室の支配星が12室に在住している配置がそれを物語っている。




彼は常に交際相手が遠距離にいて時々しか会えず、7室支配の木星には2、9室支配の金星がコンジャンクトしている為、時々会えた時は楽しいのかもしれないが、会うのは仕事が終わった後のナイトクラブとか、仕事の合間のほんのちょっとの合間だけといった印象である。


12室の離婚は、簡単に言えば、相手から退いていく離婚である。


特に多忙で交際している暇がないと語るような人や自分から結婚から逃げていく人は12室に何らかの特徴があると思われる。


特に現代人にはその傾向が強く、働き過ぎて、お金もなく、交際する際に消耗するエネルギーがもったいないとして、交際すらしない人もいるようである。


あるいは、モクシャ傾向が強く、リトリートや山登り、海外を放浪したいので結婚したくないとして、交際相手から逃げる人などである。


私もラグナロードが12室に在住している為、こうした心情について非常に理解できる。




月から10室でマラヴィアヨーガの金星


wikipediaによれば、イーロン・マスクは、過去において、以下のテレビドラマや映画などに本人役として出演しているようである。



・シンプソンズ – シーズン26第12話「 アイデアの宝庫(The Musk Who Fell to Earth)」
・ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則 -シーズン9第9話「プラトニックな恋愛の法則」
・アイアンマン2 – モナコでのシーン




本人役ということは、既に日常の彼自身が、ハリウッドスターのような扱いを受けていることを示していると思われる。



実業家としてのイーロン・マスクは、実業界の風雲児の役柄を演じているのである。






月から見て3、10室支配の金星が10室でマラヴィアヨーガを形成している配置が、まさにハリウッドスターの配置である。


3室(芸能)と10室(仕事)の絡みが10室で強力に形成されている。


その金星には、6、7室支配の土星がコンジャンクトしているが、これは職場恋愛であり、ハリウッド女優との結婚や離婚、交際や破局のエピソードを物語る配置である。


10室でコンジャンクトする6、7室支配の土星と3、10室支配の金星が、ハリウッドのスターたちの交際や破局を報じるゴシップニュースの配置である。



ハリウッドの俳優たちのように交際や破局ということ自体が、見世物であり、エンターテイメントなのである。



従って、イーロン・マスクは、実業家ではあるが、半分は、ハリウッドのスターのような日常を送っている。




10室でバドラヨーガの水星



その他、彼のチャートの顕著な特徴として、双子座で定座で強い水星が挙げられる。



この水星はラグナから見て1、10室支配で10室で、バドラヨーガを形成している。



また月から見ても2、11室支配で11室に在住し、ラグナロードの太陽と11室でコンジャンクトして、1-11、2-11の強力なダナヨーガを形成している。



また更に牡牛座に在住する金星や土星から見ると、水星は、2、5室支配で4室支配の太陽と共に2室で、4-5のラージャヨーガを形成している。



そして、更に木星から見ると、8、11室支配の水星が8室で自室に在住し、10室支配の太陽とコンジャンクトしている。



8室の水星は良い配置(分割図含む)だが、更に8、11室支配の水星が8室で定座に在住している為、非常に8室が強くなっている。



但し、ここには8-11の絡みが見られるため、不正な手段で得た利益という象意がある。



イーロン・マスクは水星が強いため、弁舌巧みで、スピーチで人を魅きつける才能がある。



彼は、まだ何も実現していないうちから弁舌巧みな話術により投資家たちに期待を持たせている。



例えば、twitterなどを通じて、新しい計画や見通しを発表するたびに人々は皆、彼の発言に注目し、投資家たちが一喜一憂して、株価が上下する光景があるが、彼の巧みな弁舌に操られていると言ってもいいかもしれない。




昨年2018年8月7日にイーロン・マスクは、twitterで、テスラの株式の非公開化を検討していると投稿した為、株価が急騰した事件があった。


然し、8月24日に自社サイトで、投資家からの抵抗が大きいとして非公開化を撤回すると表明している。


米証券取引委員会は、イーロン・マスクは投稿した時点で資金提供者と非公開化に向けた詳細を協議しておらず、虚偽の情報で、価格を釣り上げる操作だったのではないかとする疑惑を表明している。


米証券取引委員会、テスラCEOを証券詐欺罪で提訴 ツイートで虚偽情報
2018.9.28 09:01 産経新聞

【ワシントン支局】米証券取引委員会(SEC)は27日、米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が8月にツイッターで株式の非公開化を検討していると投稿したのは、虚偽の情報で投資家を誤解させる行為に当たるとして、マスク氏を証券詐欺罪でニューヨーク州の連邦地裁に提訴した。SECはマスク氏に、テスラを含む公開企業の経営に関与しないことや民事制裁金の支払いなどを求めている。

 米メディアによると、マスク氏は8月7日、ツイッターに「(1株当たり)420ドル(約4万7千円)でテスラを非公開化することを検討している。資金は確保」と投稿した。これを受けて株式市場では一時、同社株が急騰。だがマスク氏は8月24日、自社サイトで、投資家からの抵抗が大きいとして非公開化を撤回すると表明した。

SECは、マスク氏が投稿時点で「資金提供者と非公開化に向けた詳細を協議していなかった」などとして、虚偽の情報で市場を混乱させたと指摘している。これに対し、マスク氏は声明で、提訴は不当だと主張。「私は常に真実と透明性、投資家の利益のために行動してきた」と反論した。

 マスク氏の投稿をめぐっては、米司法省も捜査に乗り出している。


実際、イーロン・マスクは、一言つぶやいただけで、株価は上下するほどのインフルエンサーである為、虚偽の情報を呟いて、一時的に株価を釣り上げて、売り抜けるようなことも可能である。


イーロン・マスクのtwitterなどを駆使した発言、特に未来のビジョンや計画、目標を語ったりする発言は、株式保有者によるポジショントークと同じであり、詐欺と紙一重のニュアンスを持っている。


水星は詐欺の表示体であり、傷ついた水星は詐欺の表示体である。



木星から見た8、11室支配の水星が8室で自室に在住する配置は、そうした詐欺に近い発言で、沢山の投資家からの資金を集めることが出来そうな配置である。



例えば、彼はテスラが2020年に「完全な自動運転」を実現すると発表したが、そうした発表で、テスラ株は上昇するものと思われる。



但し、実際の開発の過程で何が起こるかは分からず、その根拠は不明なのである。



然し、インフルエンサーは根拠なき発言をしても、その発言によって人々に期待をもたせることが出来る。



例えば、第二次世界大戦中に大本営発表により根拠のない日本の勝利を宣伝したり、国の経済が好調であるとして改竄したデータを国民に提示したり、国家権力や産業界と癒着することで、メディア(水星)、ジャーナリズム(水星)というのは、常に詐欺が容易に行われやすい性質を持っている。



これは水星が他の惑星の影響を受けやすい為であり、水星の生来的吉凶が、絡む惑星の生来的吉凶に影響される条件付きの生来的吉凶であるというのはそういう意味である。



水星というのはその傷つき具合によって容易に詐欺を働く可能性を秘めている。



イーロン・マスクは、2016年夏に「私達の世界が仮想現実では無いという可能性は100万分の1に過ぎない」と発言したそうである。



こうした量子力学の二重スリット実験などから導き出される分野は物質科学というよりも哲学に近い領域であり、現に今現在、認識している自分自身を認識の対象とする為、メタ認知を扱う抽象度の高い領域である。



このような知的探求の分野は、抽象的な思考を扱う双子座の分野であり、イーロン・マスクがこうした分野に積極的な発言を行なったことは興味深いが、これは水星が双子座で定座で強い為である。



これは彼の知的な関心が、ロケット工学などの物質的な工学技術だけではないことを示しており、幅広い分野への関心を示していることを物語っている。




安倍首相の訪問


2015年4月に安倍首相がシリコンバレーのテスラ・モーターズ本社を訪問したそうである。

イーロン・マスクが運転するテスラ車に試乗して、スピードに感動したとの感想を伝えている。


安倍総理がイーロン・マスクと会談、「シリコンバレーの文化を取り込む」と新プロジェクトにも言及
2015年5月01日 TechCrunch Japan by Ayako Jacobsson

今日4月30日(日本時間で5月1日)、安倍晋三内閣総理大臣がシリコンバレーに本社のあるテスラ・モーターズを訪問した。首相が到着するまでの間、シークレット・ポリスのSP、警察犬による荷物のチェック、韓国慰安婦問題で不満を抱える人たちのデモのシュプレヒコールなど、物々しい雰囲気だった。同社のCEOが運転するテスラ車に乗り込んだ安倍総理は1週間の強行な訪米スケジュールにも関わらず、イーロン・マスクCEOとの会談中は疲れも見せず、始終笑顔だった。

イーロン・マスクCEOの運転するテスラ車の試乗を終えた後、テスラ車の加速が凄く、スピードに感動したと感想を述べた後、安部総理は「ビッグデーターとか、シェアード・エコノミーなど、(シリコンバレーでは)新しい概念がどんどん生まれています。そういうものを取り込んで、また日本から中小企業を含めて、シリコンバレーに人をどんどん送り込む必要性を感じました」と、シリコンバレーの文化を取り込み、日本に反映させることの重要性を語った。

人材をシリコンバレーに送り込み、日本にも起業システムを導入

安倍総理がワシントンDCでの上下両院合同議会での演説や会合を終え、現職総理として初めてシリコンバレーにやってきたのは、「世界の技術、人材、資金を日本の成長に取り込む」と同時に、経済活性化には起業のメッカであるシリコンバレーのように、変化に対して早く、次々に生まれてくる技術、それを支えるベンチャー資金などの起業システムが必須だと認識したためだ。日本企業200社の経営者たちを5年間に渡って、シリコンバレーに送り込み、修行させて起業文化や技術を吸収させるプロジェクトにも言及した。

ホワイトハウスに影響力を強めるシリコンバレーのエグゼクティブたち

また、シリコンバレー出身のエンジニアたちが、米政府の中枢部で働く例が増えてきたことも、シリコンバレー初訪問の1つの理由であろう。

具体例で言えば、2008年の大統領選挙戦で、Facebook創業者の1人であるクリス・ヒューズ氏がオバマ氏が選挙に勝つよう、My.BarackObama.comというネットワーキングウェブを作成し、オバマ大統領が選挙戦での勝利に貢献したことはよく知られている。また、元Google副社長だったミーガン・スミス氏は現在、米政府のCTOだ。2012年の選挙戦は有権者の行動などに関するデータベースを分析し、年齢性別などに異なるメッセージを送ったビッグデータ選挙と呼ばれた。コンピュータ仮想化用ソフトのVMwareで上級副社長だったトニー・スコット氏は政府のCIOに就いている。現アメリカ政府中枢部に、シリコンバレーのマネーや人材がかなりの影響力を持つようになっている。

中国に追い抜かされ世界経済で第3位となった日本だが、アジアインフラ投資銀行などの諸問題もあり、日米関係の強固が必須で、とくにシリコンバレーが強いハイテク経済を強固にしたいという思いもあったのだろう。

ベンチャー創業支援を推し進める安部首相は、テスラモーターズ他、Facebook CEOやYahooの創業者、Oracle会長、Microsoftなどシリコンバレーの企業を視察した他 、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウンに日本の高速鉄道を売り込んだ。ノーベル賞を受賞した山中伸弥京大教授(現在はカリフォルニア大学サンフランシスコ校研究所)にも会う。

安倍首相は本日を含め、カリフォルニアに3日間滞在する。明日から首相はロサンジェルスに移動し、日米経済フォーラム出席や日系アメリカ人たちに会い 、2日に政府専用機でロサンジェルスから帰国する。

電気自動車だけではない、テスラのトータルな環境ビジネス

ところで、首相の相手を務めたテスラのイーロン・マスクCEOもシリコンバレーからロサンジェスルに早速飛んだ。電気自動車だけではなく、家庭でのエネルギー・バッテリー・ラインを販売するメディア・イベントのためである。家庭にパワーウォールというバッテリー・システムを設置すれば、「電気料金を払う必要がなくなる」。同システムの価格は約3500ドルで、今年の夏に米国で発売開始予定で、 海外でも発売される。テスラは電気自動車を売るのだけが目的ではなく、二酸化炭素排出量を減らし、「世界で環境に優しいイノベーションを進める」ミッションがあると述べた。利益追求だけでない、総合的なビジョンがある経営者がいることが、真のシリコンバレーの強みだろう。


安倍首相のチャートでは、3、12室支配の水星が3室乙女座のチトラーに在住している。






この12室(海外)支配の水星が、シリコンバレーなどを訪れて、情報通信の企業群のCEO達と会談、交流したのはこの配置がある為である。






イーロン・マスクのラグナが乙女座のチトラーに在住している為、まさにこの水星の表示体になっている。


また安倍首相のラグナロードの月は、12室(海外)双子座のアールドラーに在住しているが、一方で、イーロン・マスクのラグナロードの水星は10室の双子座プナルヴァスに在住して、隣り合うナクシャトラに在住している。


海外を訪問した際にイーロン・マスクのテスラ車を訪問したというのは、この配置から納得できる。

















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時代の寵児 イーロン・マスクについて



イーロン・マスクと言えば、テスラ社の会長兼CEOとして自動運転自動車の開発を行なったり、スペースX社を創業し、ロケットによる民間の有人宇宙旅行を目指している現在、実業界で、最もホットな人物の一人である。


何かとその発言がマスコミに取り上げられて物議を醸すことも多い。


このイーロン・マスクについて以前からラグナを特定したいと思っていたが、中々出来なかった。


まず最初の印象として、テクノロジーに強く、有人宇宙飛行などのロケット工学に興味を示したことから、乙女座ラグナで5室にラーフと高揚する火星が在住しているのではないかと考えたが、最初の段階では、決定的にこのラグナで正しいとは思えなかった。


非常に知的でテクノロジーに強いとなると、強い惑星が5室の支配星であったり、5室の在住星であったりするケースが考えられるが、そうすると、乙女座ラグナで5室で火星が高揚してラーフとコンジャンクトしているケースや、山羊座ラグナで5室にラグナロードの土星と5、10室支配の金星が在住しているケースや、水瓶座ラグナで5室の双子座で定座の水星と太陽がコンジャンクトしているケースなどを考えられるが、山羊座ラグナや水瓶座ラグナでは、過去の出来事が今一つ説明出来ない。


最後まで、乙女座ラグナか、山羊座ラグナかで迷っていたが、wikipediaの情報を参照し、過去2回の結婚と離婚、そして、その後の交際のタイミングや、起業のタイミング、実業家として成功していくタイミングを調べた所、やはり乙女座ラグナで正しいという感触を得た。


結果として、以下のチャートがイーロン・マスクの出生図ではないかと思われる。






そして、イーロン・マスクはピッタ系の気の強い性格であり、またプログラマーや技術者として、専門職人的なカリスマがある為、ナクシャトラはウッタラパールグニーやハスタではなく、チトラーではないかと考えた。


ラグナのナクシャトラをチトラーの第2パダに設定すると、ナヴァムシャのラグナが乙女座になるが、そうすると、イーロンマスクの結婚や、実業家としての成功が説明しやすいのである。


最初の印象として、ナヴァムシャで特に高揚している惑星もなく、平凡なチャートに見えた為、おかしいと思ったが、然し、良く見ると、水星と火星が星座交換しているのである。






この水星と火星の星座交換が、実業家として最も強力に働く配置が、乙女座ラグナで、1、10室支配の水星と3、8室支配の火星が星座交換するケースである。


この場合、水星が8室に在住するが、8室の水星は、ビジネスなどで成功できる配置である。


特に他人からの出資金などを上手く活用して、ビジネスを進めることが出来る配置である。


これについては、ZOZOTOWN 前澤社長のチャートとも共通点が見られる。


ラグナの支配星と8室の支配星が星座交換したり、10室の支配星が8室の支配星と星座交換している配置は、投資家からの出資金を得て、それで、事業を上手く起ち上げて、大きく出来る配置である。


他人のお金、不労所得運が極めて、人生の中で、大きな役割を果たすのである。




起業家としてのブレイク


実際、イーロン・マスクが実業家として大きく羽ばたいたのは、1999年にオンライン金融サービスと電子メールによる支払いサービスを行うX.com社の共同設立者となり、そのX.com社が、1年後にコンフィニティ社と合併し、2001年にPayPal社となったこの一連のプロセスにおいてである。


X.com社の共同設立者になり、そして、次にそれがコンフィニティ社と合併して、投資家からの出資金を集めて事業が成功した時、土星と木星が8室をトランジットして、8室にダブルトランジットが生じていた。



X.com社の共同設立 1999年



コンフィニティ社と合併 2000年


この時、X.com社はライバルのコンフィニティ社と合併して、Paypal社となったことで、後にPaypalがネット決済の巨大企業になることからも分かるようにイーロンマスクは大株主となり、2002年にイーベイ(eBay)がPaypalを買収した時に1億8000万ドル(約200億円)を手にしている。


つまり、この利益は、X.com社の共同設立者になり、次にそれがコンフィニティ社と合併してPayPal社になっていく過程で得られた株式のキャピタルゲイン(値上がり益)によるものである。


ITの世界において一夜にして大金持ちを生むのは、株式の一部を保有する創業者のキャピタルゲインによるものである。


既に1995年に弟とともにオンラインコンテンツ出版ソフトを提供するZip2社を起業し、この会社を3億7百万ドルで売却し、2200万(25億円)を手にしていたが、この時に稼いだ資金をX.com社に投資して、共同設立者となったのである。


株式市場がこのような成功者を生み出すが、株式市場を上手く活用できる配置が、8室の水星なのである。


出生図にこの配置がなければ、ナヴァムシャにあることが望ましいのである。






特にイーロン・マスク程、成功した人物のナヴァムシャは顕著な配置でなければならないと思われるが、水星と火星の星座交換以外は、特に顕著な配置は見られない。


従って、水星を8室に設定し、1、10室支配の水星が8室の支配星と星座交換する配置にすることによって、初めて、イーロン・マスクが素晴らしい実業家になるのである。


それ以外では難しそうである。


そして、この後、イーロンマスクは取得した200億の資金を使って、2002年に宇宙輸送のロケット開発会社スペースX社を創業し、電気自動車のテスラ社に出資して、CEOとなり、AIによる自動運転自動車の開発を推し進めている。


そして、2006年には太陽光発電会社ソーラーシティを立ち上げている。


イーロンマスクが乙女座ラグナであれば、この実業家として飛躍していく最も重要な時期にトランジットの土星が、9室、10室、11室を通過していくのである。


従って、乙女座ラグナで間違いないと思われる。


10室で、水星がバドラヨーガで強い配置もそうだが、それ以外にもイーロン・マスクの過去の様々なエピソードが、このラグナを使うと、上手く説明することが出来る。



例えば、イーロン・マスクの結婚や離婚などの交際歴を調べると、乙女座ラグナの可能性が更に確認できる。




パートナー遍歴



作家ジャスティン・マスクとの結婚と離婚


最初の結婚は、2000年に大学の同級生である作家のジャスティン・マスクと行なっているが、その時のトランジットを確認すると、木星と土星が牡牛座をトランジットし、2室支配の金星にコンジャンクトし、7室支配の木星にもアスペクトして、2室(結婚生活)と7室(パートナー)にダブルトランジットしている。






ダシャーは月/金星期辺りであり、ラグナが乙女座のチトラー第2パダで正しければ、ナヴァムシャのラグナには、マハダシャーロードの月が在住し、金星は2室支配で7室支配の木星と12室でコンジャンクトしている。


金星が12室に在住していることは問題があるが、最初から問題があった結婚であると解釈もできる。




双子と三つ子の男児の誕生


そして、このジャスティン・マスク夫人との間に双子と三つ子の男児が誕生しているが、子沢山である。




既に2000年に結婚した時点で、5室支配の土星と9室支配の金星にダブルトランジットが生じているため、結婚して即、子供が誕生したと考えられる。


しかもその子供たちは、双子と三つ子であるため、2回ぐらいに分けて、いっきに誕生しているのである。


最初に子供が誕生したタイミングは、おそらく結婚したタイミングと同じ、月/金星期ではないかと思われる。


サプタムシャ(D7)を見ると、月は5室支配の土星とコンジャンクトし、金星は9室支配で自室に在住し、木星とコンジャンクトしている。






金星が定座に在住していること、そして木星が保護していることなどが、数の多い子供を表わしたと考えられる。


金星は出生図でもサプタムシャでも同じ牡牛座に在住しており、木星のアスペクトやコンジャンクトを受けている。


次に子供が誕生したのは、火星/木星期、あるいは、火星/土星期辺りではないかと思われる。


火星はサプタムシャの5室で、高揚し、木星は9室で9室支配で自室に在住する金星とコンジャンクトし、土星は5室の支配星で、木星の星座に在住している。





この最初の結婚相手と離婚したのが、2008年頃であるが、木星は射手座をトランジットし、土星は獅子座をトランジットして、獅子座12室にダブルトランジットを形成している。


12室は別離のハウスであり、7室(パートナー)から見た6室目(離婚)である。


従って、このタイミングに離婚したと納得できる。


ダシャーは、火星/月期、あるいは、ラーフ/ラーフ期である。


ナヴァムシャにて、ラーフは12室の支配星からアスペクトされており、ディスポジターの月は8室支配の火星と6室支配の土星と1-7軸で絡んでおり、これはパートナー関係に問題をもたらす配置である。




女優のタルラ・ライリーとの結婚と離婚、復縁と再離婚






次に2010年に女優のタルラ・ライリーと2010年に結婚したが、2012年に離婚している。






トランジットを見ると、木星が7室、土星が1室にあり、1室と7室にダブルトランジットが生じており、結婚のタイミングであるが、3室にもダブルトランジットが生じており、3室には7室支配の木星が在住している為、7室の支配星に対してもダブルトランジットが成立している。


この7室支配の木星が3室に在住する配置は、メディア、芸能(3室)関係者と交際することを表しており、この結婚時に3室にダブルトランジットが成立していたことは、女優との結婚によってメディアに注目されたことを表している。


ダシャーはラーフ/ラーフ期で、ラーフはナヴァムシャで11室に在住し、ディスポジターの月はラグナに在住している。



2012年に女優のタルラ・ライリーと離婚した時、7室の支配星にラーフ/ケートゥ軸がトランジットし、1室や7室の支配星にダブルトランジットを形成し、明確にこのタイミングでの離婚が説明出来ないが、土星がラグナをトランジットして、7室や7室の支配星にアスペクトしている為、パートナー関係に緊張状態をもたらしている。





7室の支配星である木星にラーフ/ケートゥ軸がトランジットしていることが、パートナー関係が不安定になっていることを示している。


ダシャーは、ラーフ/木星期であるが、ナヴァムシャにおいてアンタルダシャーの木星は7室の支配星だが12室(別離)に在住し、ラーフ、火星によって挟まれている。



然し、離婚した翌年の2013年にタルラ・ライリーと再度、復縁して、2016年3月に再び離婚している。






2013年のトランジットを見ると、土星が2室を通過し、木星が10室から2室にアスペクトして、2室(結婚生活)にダブルトランジットが生じている。


ラーフ/ケートゥ軸が2-8軸にあり、不満のある不安定な結婚生活が続いていることを物語っている。



ダシャーは、ラーフ/木星期、ラーフ/土星期辺りである。



アンタルダシャーの土星は7室に在住している為、復縁をもたらしたが、6室の支配星で8室支配の火星と1-7軸で相互アスペクトしている為、意見の不一致のある不安定な関係が続いていることを物語っている。







そして、再び離婚した2016年3月のトランジットを見ると、木星は12室で逆行し、土星は4室蠍座から12室にアスペクトして、12室にダブルトランジットが生じている。


12室は7室から6室目で、別離(離婚)のハウスである。


ダシャーは、ラーフ/土星期であり、土星はナヴァムシャの6室の支配星で、8室の支配星と1-7軸で、相互アスペクトしている。




これらの結婚と離婚のタイミングは、ダブルトランジットを検証すると、乙女座ラグナでなければ説明するのが難しいのである。


乙女座ラグナ、山羊座ラグナ、水瓶座ラグナなど、いくつかの可能性のあるラグナを検討してみても、この結婚と離婚の繰り返しをトランジットで説明できるのは、確認した限りでは、乙女座ラグナの場合だけである。


そして、この結婚と離婚の繰り返し、そして、特に女優のタルラ・ライリーとの間に見られたような復縁して再度、離婚する不安定な関係性は、ナヴァムシャに現れていなければならないが、それが1-7軸で、6室支配の土星と8室支配の火星が相互アスペクトし、7室支配の木星が12室に在住する配置に現れていると考えられる。


状況としては、パートナーとは最初から意見の不一致があり、問題を抱えていることと、7室の支配星が12室に在住していることから、一緒に過ごせる時間が少ないということである。


おそらく実業家としてのイーロン・マスクは多忙である為、特に相手が女優ともなれば中々、時間を合わせるのが難しいのではないかと思われる。


そうした状況が、このナヴァムシャに現れているのではないかと思うのである。




女優アンバー・ハードとの交際と破局


因みに女優のタルラ・ライリーと離婚した後、 2016年7月に女優のアンバー・ハード(ジョニー・デップの元パートナー、この時点で離婚申請中)との交際が噂され、2017年4月にアンバー・ハードの父親から交際を認められたとwikipediaに記されている。





然し、この交際は、2017年11月16日の時点で、破局に終わったとニュースが伝えている。


イーロン・マスク氏、孤独と女性問題を認める
2017年11月16日 16:57 スプートニク日本

スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、雑誌ローリングストーンのインタビューで、最近女優のアンバー・ハードさんと破局したため落ち込んでいることを認めた。

ジャーナリストのニール・ストラウス氏は、マスク氏の考えや計画に関する記事を準備した。ストラウス氏が新たな電気自動車テスラ「モデル3」について尋ねた時、マスク氏は長い沈黙の後、愛する女性と別れたことを苦にしていると述べ、「私は本当に惚れ込んでいたため、とても苦しい。正直に申し上げるならば、私が彼女と別れたというよりはむしろ、彼女が私と別れた」と語った。
その後マスク氏はストラウス氏に、新しい関係を築き始めるべきなのかアドバイスを求めた。ストラウス氏は、まずは作家ジャスティン・マスクとの関係、女優タルラ・ライリーとの結婚、アンバー・ハードとの関係が破局に終わった原因を理性的に分析して理解することだと答えた。

マスク氏は首を横に振り、長期にわたるまじめな関係なしに幸せにはなれないと指摘し、「1人で寝ることが私を打ちのめす。私はそれが何であるかをよく知っている。からっぽの大きな家の中で自分の足音がこだまするのを聞き、ベッドに横たわるが、隣には誰もいないんだ」と語った。


女優のアンバー・ハードとの交際が噂された時も破局に終わったと伝えられた時も共にラーフ/水星期であった。


アンタルダシャーの水星はナヴァムシャでラグナの支配星(7室から見た7室の支配星)で、8室に在住しており、3、8室支配の火星からアスペクトされている。


ラグナの支配星であることから、この時期に交際したことが分かるが、やはりそのラグナの支配星は8室に在住して、8室の支配星からアスペクトされている為、交際し始めた時点で、三角関係など何らかの問題を抱えていたということである。


実際、イーロン・マスクにアンバー・ハードと交際の噂が立った時、アンバー・ハードはジョニー・デップと離婚申請中であった。





この時のトランジットを確認すると、木星は1室をトランジットし、土星は4室から1室にアスペクトして、1室(7室から見た7室)にダブルトランジットが生じていた。


つまり、トランジットは完全に交際のタイミングを示している。


但し、ラーフ/水星期で、水星が8室に在住していた為、問題を抱えた交際をするカルマが発現したということである。




イーロン・マスクのラグナのナクシャトラは?


このように見てくると、イーロン・マスクの結婚や離婚などの交際遍歴は、出生図のラグナが乙女座ラグナである場合に説明でき、ナヴァムシャのラグナも乙女座である場合に更に上手く説明できる。


出生図のラグナが、乙女座のチトラーであれば、乙女座に位置するのは、チトラーの第1パダと第2パダだけである。






第1パダの場合、ナヴァムシャのラグナは獅子座になるが、それだと結婚と離婚時のダシャーがナヴァムシャで説明出来ない。



従って、チトラーの第2パダになるしかないのである。



チトラーの第2パダにすると、イーロンマスクの交際遍歴が完璧に説明できる。



従って、イーロン・マスクのラグナは、チトラーの第2パダである。



この前提として、イーロン・マスクのラグナがチトラーにあるのではないかという直感が必要であるが、イーロンマスクのダイヤモンドのような目の輝きや、ピッタ系の気の強い性格などが、チトラーに合致するのではないかと考えた。


プログラミングを組んで自らソフトウェアを開発したり、自動運転自動車を開発したりするような物づくりの専門家としてのキャリアもチトラーを思わせる雰囲気に溢れている。


従って、そうしたことから、出生図のラグナはチトラーで、ナヴァムシャのラグナが乙女座であることによって、チトラーの第2パダに在住していることが推測されるのである。





英国人ダイバーとの確執


因みにイーロン・マスクの気の強い気質として挙げられるのが以下のエピソードである。



(略)

同年6月、タイで少年らが増水した洞窟に閉じ込められた事故の際には、小型潜水艇の提供を申し出て賞賛を浴びたが、直後に救出に貢献したイギリス人ダイバーを小児愛好者呼ばわりして非難を受けることとなった(その後、謝罪を発表)。

2018年6月、タイにて起こったタムルアン洞窟の遭難事故において、少年らの救出に貢献した英国人ダイバー、バーノン・アンズワースを「小児愛男」呼ばわりした。マスクはこの少年たちを救出するために潜水艇を提供すると表明したが、これにアンズワースは「知識を伴わない単なるPR活動」と批判した。これに反応する形で、2018年7月15日、マスクはTwitterにて「この小児性愛者には悪いが、お前が自ら招いたことだ」と投稿した。この発言には非難が殺到し、テスラ株価は3.4%値下がりした。問題のツイッター投稿はその後、削除され、3日後の18日にマスクは「アンズワース氏の私に対する行為は、彼に対する私の行為を正当化するものではない。よって、私はアンズワース氏と私が代表を務める各社に謝罪する」「非は私にあり、私だけにある」と謝罪を表明した。

しかし、2018年8月、マスクは、訴訟を起こされる可能性を問い合わせたBuzzFeedからのメールに返信する形で、「タイにいる知り合いに電話して、実際に何が起きているかを調べた方がいい。そして小児レイプ犯の弁護はやめることだ。このファッキング馬鹿野郎(fucking asshole)」と、取り下げたはずの罵倒で返信してきた。マスクはオフレコと書いてきたが、アメリカのジャーナリズムの慣例では、オフレコは双方が合意した時点で成立するため、BuzzFeedはこのメールを公開した。

(wikipedia イーロン・マスクより引用抜粋)


タイで少年たちが増水した洞窟に閉じ込められた際に小型潜水艇の提供を申し出て賞賛されたが、実際に救出にあたった英国人ダイバーから「知識を伴わない単なるPR活動」と批判されたことで、このダイバーを「小児愛男」呼ばわりして、この発言に非難が殺到した事件である。


この時のダシャーは、ラーフ/水星期であり、水星は12室支配の太陽とコンジャンクトされて傷ついている。


おそらくこの英国人ダイバーとの言い争いは、twitterを通じて、インターネット上で行われており、しかも外国(タイ)にいる相手から批判を受けたのである。


従って、ラグナロードで、10室支配の水星が12室支配の太陽から傷つけられている配置がこれに該当するのである。


人物(1室の支配星)とその行為(10室の支配星)について批判を受けたということである。


そして、これは大衆の注目を浴びることになったのは水星は10室支配で10室に在住しているからである。






アンタルダシャーの水星は1-10のラージャヨーガを形成し、バドラヨーガも形成している為、小型潜水艇の提供を申し出て、一度は世間から賞賛を浴びたのである。


然し、その後で、外国(タイ)にいた英国人ダイバーから足を引っ張られた。


12室支配の太陽は、アールドラーに在住しているが、支配星のラーフは3、8室支配で高揚する火星とコンジャンクトし、その火星は11室(評判)支配の月にアスペクトして傷つけている。



因みにナヴァムシャのラグナも乙女座であれば、1、10室支配の水星が8室に在住し、3、8室支配の火星からアスペクトされて傷ついている為、このラーフ/水星期において彼の行為が挫折の憂目に遭ったことを説明することが出来る。


また既に説明しているが、このラーフ/水星期は、女優のアンバー・ハードと交際してみたが上手く行かなかった時でもある。






このエピソードがあった時のトランジットを見ると、土星が射手座から6室にアスペクトし、木星が天秤座から6室にアスペクトして6室(批判、争い、敵)にダブルトランジットが生じている。


従って、この英国人ダイバーから批判を受けて確執が生じたのである。


更に木星と土星は10室にもアスペクトしているが、10室には既に述べたように12室支配の太陽が在住しており、10室と12室にダブルトランジットが生じている。


従って、10室と12室の絡みによる事象が生じたのである。


それは注目を浴びて、そこで人から足を引っ張られて損失が生じたという出来事である。


またもう少し細かい所を見ると、10室には12室支配の太陽もトランジットして、出生の太陽にリターンしている。


従って、まさに外国(タイ)にいるダイバーから足を引っ張られて、評判を落とす出来事が生じたのである。



こうしたことを見てくると、イーロン・マスクのラグナは乙女座のチトラー第2パダで確定ではないかと思われる。



イーロン・マスクのラグナが乙女座のチトラーであれば、その支配星である火星は高揚する3、8室支配の火星でラーフとコンジャンクトして、月にアスペクトしていることから、この辺りの絡みが、彼の性格や基本的な人生傾向を表わしているのである。




学業とプロジェクトの中断



例えば、彼は1995年に高エネルギー物理学を学ぶためスタンフォード大学の大学院へ進んでいるが、2日在籍しただけで退学している。


このような学業の中断をもたらしたのは、8室(中断)支配の火星が5室(学習)に在住しているからである。


ダシャーは、月/木星期であったが、マハダシャーロードの月は3、8室支配の火星からアスペクトされ、アンタルダシャーロードの木星はディスポジターが3、8室支配の火星である。


またイーロン・マスクは自動運転自動車の開発を進めているが、量産型EV「モデル3」の量産が上手く出来ず、テスラ車の運転支援機能「オートパイロット」作動中の死亡事故などでメディアから批判され続けている。


こうしたイーロン・マスクの中断、遅延傾向は、立ち上げたプロジェクトの挫折は、出生図のラグナから見た10室に12室支配の太陽が在住しているからであり、その太陽がアールドラーに在住し、支配星のラーフが3、8室支配の火星とコンジャンクトしているからである。


また月から見た10室に6、7室支配の土星(8室の表示体)が在住していることも関係しているが、更にその土星がクリティッカーに在住し、支配星の太陽は12室の支配星で、更にその太陽はアールドラーに在住し・・・というようにして最終的に3、8室支配の火星との絡みが生じている為であるとも考えられる。



またナヴァムシャで、ラグナと月から見て1、10室支配の水星と3、8室支配の火星が星座交換していることも関係していると考えられる。







ダシャムシャ(D10)では、ラグナ、月から見て8室支配の太陽が10室で減衰し、ケートゥとコンジャンクトして傷ついており、ディスポジターの金星は更に9室で減衰して、土星、火星からアスペクトされている。


土星はラグナロードである為、5、10室支配の金星との間に1-5、1-10のラージャヨーガを3-9軸で形成しているが、金星は土星、火星から激しく傷つけられているとも言える。


8室支配の太陽が減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きが期待され、また減衰する金星のディスポジターである水星はラグナ、月から見てケンドラに在住している為、ニーチャバンガラージャヨーガも形成している。


従って、二重否定がいくつも形成されているが、それがどの程度、機能するかは未知数である。




不安定なパートナー関係


1人の作家、2人の女優と交際したもののいずれも上手く行かなかったが、メディア関係、芸能関係者と結婚したり、交際したのは、7室の支配星が3室(メディア、芸能)に在住しているからである。



また出生図で7室支配の木星が土星にアスペクトされていたり、ナヴァムシャの7室に6室支配の土星が在住し、ラグナに8室支配の火星が在住し、1-7軸で、6-8の絡みが生じていることもパートナー関係が安定しない理由である。



また7室支配の木星が12室に在住しており、パートナーとは遠距離で隔てられてなかなか会うことが出来ない。


然し、2、9室支配の金星がコンジャンクトしているので、会えた時は楽しく過ごすことが出来るとも考えられる。




安定しない評価


イーロン・マスクはAIが注目され始めた今、時代の寵児として世間から注目されるだけのカリスマを放っているが、その評価は安定しない。

例えば、Apple共同創業者のスティーブ・ウォズニアックが「イーロン・マスクやテスラの言うことはもう何も信じない」と発言していたり、ネット上を見ると、『イーロン・マスクは果たして信用して良い人物なのか』、『なぜ人は、イーロン・マスクの「無理めな夢」に賭けたくなるのか』といった記事が掲載されて、イーロンマスクの信用性に疑問符が付けられている。


これはイーロン・マスクの11室と11室の支配星に3、8室支配の火星がアスペクトしているからである。


従って、イーロン・マスクへの世間の評価は突然、変化したり、安定しないのである。


出生図の月から見た場合、ラグナロードの太陽が11室支配で自室に在住する水星と11室で1-11のダナヨーガを形成している為、世間から高く評価される素質も持っているのである。


然し、その同じ太陽はラグナから見ると12室の支配星で、10室の支配星を傷つけている。


またナヴァムシャでも11室の支配星である月は8室支配の火星とコンジャンクトし、6室支配の土星からアスペクトされている。



11室へは12室支配の太陽がアスペクトし、11室の支配星である月は、6室支配の土星と8室支配の火星から激しく傷つけられている。


従って、イーロン・マスクへの酷評や評価への疑問符がある時、突然、現れることになるのである。





今後のイーロン・マスクはどうなるか?


最近、イーロン・マスクは、テスラの完全自動運転機能が2019年末までに完成し、2020年末までには、駐車場から目的地までクルマで移動する間、運転席で居眠りできるようになると公約したそうである。






2019年末から2022年末にかけて、ダシャーはラーフ/金星期である。


ラーフ/金星期は、キャリア上における、その後の上昇の最初のタイミングであると言われる。


金星は出生図において9室支配で5室支配の土星と共に9室に在住し、ラーフから見ても5、10室支配で、ラグナロードの土星と5室でコンジャンクトしている為、良い配置である。


月から見ると、3、10室支配で10室でマラヴィアヨーガを形成しているが、6、7室支配の土星(8室の表示体)とコンジャンクトして、傷つけられている為、若干の遅延や中断があるかもしれないが、おおむね良い配置である。


ナヴァムシャ(D9)でも金星はラグナ、月から見て2、9室支配で4、7室支配の木星と12室でコンジャンクトしているが、これも悪くはない配置である。


そして、ダシャムシャ(D10)を見ると、金星はラグナ、月から見て5、10室支配で9室に在住し、ラグナロードで2室支配の土星と3-9軸で、相互アスペクトし、1-5、1-10、2-5のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。


金星は減衰しているが、ディスポジターの水星がラグナ、月から見てケンドラに在住している為、キャンセルされている。






従って、イーロン・マスクにとって、2020年はダシャーの観点からすれば良さそうである。


自動運転自動車の完成ヴァージョンを世間に発表するなどして、注目を集めるかもしれない。


然し、2020年1月頃から土星と木星が山羊座5室に入室して、3、8室支配の火星を刺激することはある為、プラティアンタルダシャーレベル以下の火星期などの関連するダシャーにおいて、やはり火星が11室や11室の支配星にアスペクトしていることを考えると、世間の評価の変化に直面するかもしれない。


また3、8室支配でラーフとコンジャンクトして5室に在住する火星に土星と木星のダブルトランジットが生じることから、創作活動(5室)の中断、思考、判断の変化や中断に直面する可能性がある。


イーロン・マスクは自動運転自動車という製品作りに励んでいる為、5室へのダブルトランジットは、その製品作りを刺激し、後押しすると思われるが、8室の支配星も絡んでいる為、その製品作りが中断したり、停滞する試練というものが常にあると予想される。


また5室山羊座は土の星座であり、マテリアル(物質)を表わす星座であることから、例えば、現在、イーロン・マスクが進めている自動運転自動車の技術開発や、スペースX社におけるロケットの製造開発、あるいは、時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想などの工学系の技術開発などに関係していると考えられる。ラーフはロケット工学の表示体である。


イーロン・マスクはこれらの技術開発に成功できるのかということが注目されるのであるが、3、8室支配の火星が5室に在住し、ラーフとコンジャンクトする配置、そして、3、8室支配の火星が11室や11室の支配星にアスペクトする配置は、技術開発の挫折や評価の失墜という経験を表わしている可能性がある。


この5室に2020年初頭から、木星と土星、そして、冥王星なども入室していくのだが、このタイミングは、イーロン・マスクにとっては、製品作りや技術開発における一つの緊張点になるものと思われる。


その後のダシャーは、ラーフ/太陽期が続くが、既に述べたように太陽は12室の支配星で、10室の支配星とコンジャンクトして傷つけており、ナヴァムシャでも12室の支配星で5室に在住して、ケートゥと絡み、ダシャムシャでも太陽は8室の支配星で10室で減衰して、ケートゥと絡んでいる。


ケートゥは失望、裏切り、思い違い(誤診)などを表わす惑星であり、太陽期になるとこうしたケートゥの象意が噴出するものと考えられる。


従って、イーロン・マスクは、ラーフ/金星期に世間に華やかに業績を発表し、製品の発表などを行なうかもしれないが、その次のラーフ/太陽期に不測の事態に見舞われる可能性もある。




ZOZOTOWN 前澤社長と契約したスペースXの月周回旅行計画


以前の記事『ZOZOTOWN 前澤社長のチャート -成功と富を生み出す配置-』において、ZOZOTOWNの前澤社長が、イーロンマスクのスペースXと契約し、2023年打ち上げ予定のロケットに乗って、月周回飛行を行なう予定であることについて触れた。




前澤友作氏の出生図の2023年のダシャーを見ると、水星はラグナロードの火星と1-8の星座交換をしている惑星で、機能的凶星で、またマラカでもある為、非常に不安である旨を記した。


アポロ13号の奇跡の生還の物語を知っている人にとっては、月の周回軌道に乗って地球に帰還する旅は、そんなに容易いことではないのである。


私はイーロン・マスクが計画する様々な工学系のテクノロジーは非常に安全性に疑問符が付く危ういものではないかと考えている。


例えば、反重力推進装置を開発して、UFOで宇宙に行くというのなら分かるが、ロケットエンジンで燃料を燃やして宇宙に行って帰ってくるという難易度の高いプロセスについてあまりにも楽観的すぎるのではないかと思うのである。


時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想などもそうである。


現に自動運転技術においては、テスラ車の運転支援機能「オートパイロット」作動中の死亡事故なども起こしている。


そのようなことを考えると非常に危ういのである。


2023年頃のダシャーを見ると、ラーフ/太陽、ラーフ/月期である。


既に上述しているようにイーロンマスクの太陽期はラグナロードで10室支配の水星を傷つける12室支配の太陽である為、極めて危険である。


太陽はアールドラーに在住し、ディスポジターのラーフは3、8室支配の火星とコンジャンクトしている。


また月は、11室支配で12室に在住し、3、8室支配の火星からアスペクトされている。


太陽や月は、ダシャムシャ(D10)ではそれぞれ10室と1室(ラグナ)に在住しているが、太陽は8室支配でラーフ/ケートゥ軸と絡み、月は4、11室支配の6室に在住するマラカの火星からアスペクトされている。


従って、2023年頃にイーロン・マスクと組んで宇宙にいくことはあまりお勧めできないのである。


因みにイーロン・マスクは火星に核爆弾を落とし急速に熱することで人類が生活できる環境を作り出してはどうかといった大胆な「火星改造計画」を提唱している。


基本的に大規模な火力で何かを変えようとする考えは5室で火を表わす3、8室支配の火星が高揚し、ラーフとコンジャンクトしていることで表されている。


こうした大胆な発想は、基本的にスペースX社のロケット開発や、時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想と同じ発想であり、安全への配慮や繊細さに欠けている印象である。


火星で原子爆弾を爆発させた場合、火星の生態系を破壊してしまうが、エーテルレベルで存在すると言われる火星の生命を破壊したり、宇宙のエーテルレベルの均衡を破壊するかもしれない。


第一におそらく地球外の惑星上で、そのような原子爆弾の使用などは決して許可されることはないと思われる。


従って、イーロン・マスクの発想というものは、やや物質科学的であり、化石燃料を使用するロケット工学など、従来の科学のパラダイムを脱していない。


私はイーロン・マスクが次々と発表する計画に違和感を覚えてきたが、それは5室で高揚する3、8室支配の火星とラーフの絡みによってもたらされていると考えると初めて納得することが出来る。


それは大胆で過激で、スピード感や実行力は感じさせるが、緻密な計画や用意周到な準備や段取り、熟慮や慎重さなどに欠けている印象であり、それが自動運転自動車の量産遅延や、自動運転中の事故などにつながっているのではないかと思われる。








(参考資料)



イーロン・マスクは生き残れるか
累積赤字は約54億ドルに達し、テスラ創業以来初めて9%、3千人余の人員削減の瀬戸際。
2018年8月号 BUSINESS

米自動車産業史は名だたるチャレンジャーの夥しい屍で彩られている。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシとして使われた「DMC−12」の開発で知られるジョン・デロリアン氏はゼネラル・モーターズ(GM)の元副社長。将来のGM社長候補と目されていたが1973年に辞任し、北アイルランドにDMC(デロリアン・モーター・カンパニー)を設立し、81年には両扉が鳥の翼のように跳ね上がるガルウイング式のスポーツカー「DMC−12」を発表した。1台2万5千ドルの車は第2次石油危機やその後の景気後退で売れ行きが伸び悩み、デロリアン氏自身は麻薬のおとり捜査(後に無罪釈放)に遭うなどして会社は倒産した。

苛立ちは焦りの裏返し

フォードを経て第2次大戦後、タッカー・コーポレーションを興したプレストン・トーマス・タッカー氏は47年、モダンな流線型ボディーにヘリコプター用の水平対向エンジンをリアに搭載した「タッカー・トーピード」を発売した。この車の出現を脅威に思った自動車大手の妨害により、たった51台生産しただけでタッカー社は倒産してしまった。大企業の妨害で裁判にかけられたタッカー氏は「私は生まれたのが遅すぎた。一匹オオカミや夢見る人間は突飛な発想を笑われ、後に世界を変える名案だと分かっても、既に官僚主義で潰されている」と弁論した。

電気自動車(EV)大手、テスラを率いるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)も同じ心境だろう。高級EVというカテゴリーを独力で開拓し、熱狂的なファンに支持されているにも関わらず、量産型EV「モデル3」の生産遅延や、運転支援機能「オートパイロット」作動中のテスラ車死亡事故などでメディアから批判され続けているからだ。

5月23日には「人々がすべての記事についてどの程度が真実なのかを評価し、ジャーナリストや編集者、そして出版社の信頼性をスコア化して見られるようなサイトを作ろうと思う。サイトの名前は『Pravda(プラウダ)』と呼ぶ」とツイートし、アンケートでプラウダのようなサイトが必要だと思うかどうか集計を始めた。

苛立ちは焦りの裏返しでもある。米消費者同盟は6月8日、テスラに対し「オートパイロットの欠陥を修正するように要請した」(ロイター)。米運輸安全委員会(NTSB)は3月に米カリフォルニア州で起きたテスラ車の死亡事故について、ドライバーが事故直前の6秒間にハンドルを握っていなかったという中間報告を公表している。

ドライバーは走行中にハンドルを握るよう促す視覚的な警告を2回、警報音を1回受けていたが、警報があったのは事故の15分以上前だったという。こうした点を米消費者同盟は指摘している模様だ。

自動運転や運転支援機能は自動車とコンピューター、エレクトロニクスの各業界が血眼になって開発を急ぐ分野。高性能のスーパーコンピューター投入は常識だが、スパコン世界最大手である米クレイ社のピーター・ウンガロ社長は「テスラはクレイのユーザーではない」(日経産業新聞)と明言した。

テスラの牙城だった高級EVの領域に既存の自動車メーカーが雪崩を打つように参入しようとしていることも懸念材料だ。英ジャガー・ランドローバーは18~19年に、独ポルシェは20年までに発売する。いずれも1千万円超の高級EVだ。

ポルシェのEV「ミッションE」は1回のフル充電で走れる航続距離が500キロメートルで、3.5秒で時速100キロメートルに達する。ジャガーは18年から19年初めにEV「Iペース」を発売する。こちらも航続距離は約500キロメートル。価格は米テスラの「モデルX」と同程度の1千万円強の見通しだ。英アストンマーティンも19年、高級EV「ラピードE」を発売する。さらにメルセデスやアウディ、BMWが後に続く構えで、ベントレーやロールス・ロイスも参入を計画している。

最後の隠し玉「スペースX」

「まだ周囲の人が持っていない高級EVのテスラ車に乗っている」という優越感と、EVであるかどうかは関係なく「ポルシェに乗っている」「ベンツに乗っている」という満足感との戦いがこれから始まる。「あと5~6年もすればテスラは特別な存在ではなくなっているだろう」と見る評論家もいる。

では5~6年先もテスラは生き残っているのか。メディアが問題視するのが量産型EV「モデル3」の生産体制確立だ。1年前に生産を開始して以来、週5千台の生産を目標に掲げ、2回延期してきた。直近では6月30日を期限に設定していたが、若干後ろにずれ込み、7月1日午前5時ごろ、遂に週5千台を達成した。

マスク氏は工場の外に巨大なテントを張り、急遽設置した3番目の生産ラインもフル稼働させた。従業員が長時間勤務をこなす中、マスク氏は工場の床で寝泊まりしていた。これを美談と受け取っていいものか。テントの下に急ごしらえした生産ラインで品質が維持できるのか。5千台の目標達成だけを念頭に置いて生産設備を追加発注すればコストは間違いなく上昇する。ゴールは5千台ではなく、その販売で利益を上げることである。さらに8月終盤までに週6千台の生産を目指すと表明したテスラだが、果たして収支計算ができているのか。

テスラの時価総額は540億ドル(7月5日時点)でGMと肩を並べる。だがモデル3の量産体制整備で16年末以降、3カ月ごとに10億ドル規模の投資を続けてきた。さらにマスク氏が買収した太陽光発電会社「ソーラーシティ」の財務立て直しもあって100億ドルを超える負債を抱え込んでいる。そのうち12億5千万ドルの償還期限は来年だ。ブルームバーグは「テスラの赤字は累計で約54億ドルに達している」「向こう4四半期で赤字がさらに13億ドル生じる可能性がある」と報じた。

テスラは6月12日、9%に当たる3千人余りの人員削減を発表した。会社設立以来最大の人員削減だ。2年前にマスク氏が26億ドルで買収した太陽光発電のソーラーシティ部門は縮小を余儀なくされると、ロイターは報じた。だが、これだけでは足りない。最終的にはマスク氏が起こした宇宙開発ベンチャー「スペースX」に手をつけざるを得まい。企業価値が210億ドルと評価される最後の隠し玉だ。

マスク氏は乗り切れるかどうか。三途の川の向こう岸でデロリアン氏とタッカー氏が手招きしている。
参照元:イーロン・マスクは生き残れるか
累積赤字は約54億ドルに達し、テスラ創業以来初めて9%、3千人余の人員削減の瀬戸際。
2018年8月号 BUSINESS

「モデル3」の量産に苦しむテスラ、目標達成に向けた「生産地獄」の実態
2018.02.19 MON 08:30 WIRED

テスラが「手の届く」価格の電気自動車(EV)として投入した「モデル3」の生産が、遅れに遅れている。四半期ベースで過去最高となった赤字が拡大する可能性すらあるといい、今後も山積する課題の解決に向けたキャッシュアウトが続くばかりだ。イーロン・マスクの前に立ちはだかる「生産地獄」は、いまどんな状況にあるのか。

真紅の「ロードスター」を載せた大型ロケットの打ち上げを成功させたわずか27時間後、イーロン・マスクはその視線を赤い惑星から「青い惑星」に向けた。この星でマスクは、別のプロジェクトを軌道に乗せようとしているのだ。

マスクは2月7日に行われたテスラの決算発表で、「ロードスターを周回軌道に送り込むことができたのですから、『モデル3』の生産の遅れも解決できます」と語った。「あとは単に時間の問題です」

ひと握りの投資家と40万人以上いるモデル3の購入予約客が知りたいのは、それは具体的にどのくらいの時間なのか、ということだ。

35,000ドル(約372万円)のモデル3は電気自動車(EV)の普及を後押しするはずで、テスラが大手メーカーの仲間入りをするために極めて重要な意味をもつ。同社の2017年第4四半期の業績は6億7,500万ドルの赤字に沈んでおり、赤字幅は四半期ベースで過去最大となるだけでなく、今年も拡大する可能性があるという。

投資を増やしても、効果はすぐには現れないだろう。新しいモデルを商業生産するのは容易ではない。グローバルなサプライチェーン、組み立てラインや塗装ライン、品質管理システム、そしてそのほか無数の細かなことが、スイッチを入れるだけで動き出すというわけにはいかないのだ。

自動車の組み立てには必須の(そしてマスクが愛する)ロボットは調整を行う必要があり、工作機械やワークフローのテストもしなければならない。試行錯誤というフェーズが必要なのである。

ボトルネックはバッテリー工場にあり

テスラにとって今回の課題は特に難しい。マスクは当初、17年末までには生産が軌道に乗り、週5,000台を組み立てられるだろうと宣言していたが、見通しは今年3月に先送りされた。そして現時点での目標は6月だ。第4四半期のモデル3の納車台数は1,500台にとどまっている。

問題はカリフォルニア州フリーモントの組み立て工場ではなく、バッテリーを製造するネバダ州のギガファクトリーにあるのだという。マスクは投資家たちに「モジュール生産がネックになっています。皮肉なことに、わたしたちが最も得意とするやり方です」と説明する。テスラは「モデルS」やSUV「モデルX」のより大型で高価なバッテリーで、経験を積んできたはずだった。

外部のサプライヤーが設計したシステムが機能しなくなってからは、機械間の部品の移動は人力で行うことを余儀なくされている。マスクが思い描いていたような、暗闇で完璧なクルマを吐き出す「大型の宇宙船」とは多少異なるが、スタッフが生産速度を上げるために必要なスキルを習得する早さには感銘を受けたという。彼は「人類への信頼を新たにしました」と冗談を言っている。

最高技術責任者(CTO)のJB・ストローベルは、「完全自動化のシステムを設計し直して、ギャップを埋めているところです」と話す。3月には、2016年に買収したドイツのグローマン・エンジニアリングの機械がギガファクトリーに到着する予定という。

モデル3の初期評価は非常に高かった。テスラ車としては最も低価格だが、同社のDNA、加速性能、そしておそらくは必要以上のテクノロジーが、タッチスクリーンひとつにまとまっている。キーレスエントリー(施錠とクルマの始動にはスマートフォンを使う)などの機能も未来的で、テスラにはぴったりだ。

初期ロットのモデル3は、テスラやスペースXの従業員の手に渡った。彼らは車の代金を支払うが、同時に走行テストのネットワークとしての役割も果たす。しかし、一般消費者への納車が始まったいま、より大きな問題がもち上がっている。

初期ロットの品質に関するよくない評判

エンジニアリングコンサルティングのムンロ&アソシエイツはモデル3の分解調査を行い、構造的な品質は1990年代の起亜自動車に近いと酷評した。これはまずいだろう。

サスペンションが硬く乗り心地が悪いと不満を漏らす購入者もいるほか、サーヴィスセンターに相談したところ、理由を知らされないまま電源システムの部品を交換するよう言われたという事例も複数報告されている。どちらもリコールには至っていないが、ディーラーでは別の理由でクルマがもち込まれても部品交換を行なっているという。

それでもなお、「手の届く」価格のテスラを手に入れるために1,000ドルの予約金(日本では15万円)を払って、ウェイティングリストに名を連ねた顧客がたくさんいる。販売店に実物が展示されるようになったいま、リストは長くなる一方だ。

しかし、本当に3万5,000ドルで済むのかも怪しくなってきた。テスラはモデル3の長距離バッテリーモデル(航続可能距離は310マイルだ)の生産にも着手しており、こちらは内装のアップグレードなどのオプションを付けた場合、価格は5万ドル近くに跳ね上がる。3万5,000ドルの標準バッテーリモデルについては、販売開始は(それがいつを意味するにしても)「2018年の初頭」となっている。

テスラの将来は、モデル3の効率的な生産が実現するかにかかっている。利益を出すためにはすべての問題をすぐに解決し、ハイテクを駆使した製造ラインで高品質のクルマをどんどん組み立てて、消費者の手に届けなければならない。そうすればキャッシュフローが順調になり、これまでに出した巨額の損失も多少は埋め合わせることができるだろう。そして、テスラなら「誰にでも手が届く価格のEV」という大きな約束を果たせると、投資家たちに納得させられる。

それがひと段落したら、次は自動運転だ。マスクは以前、17年末までにテスラ車を使って完全自動運転でアメリカ横断をしてみせると約束したが、こちらの期限も守ることができなかった。ほかにも完全電動セミトレーラー(大型牽引トラック)「セミ」の生産や、11月に公表したF1カーより速い新型「ロードスター」も待っている。

しかし、いまはとにかくモデル3に集中しよう。自動車生産はロケットを飛ばすこととは違うし、それよりはるかに難しいのだ。
参照元:「モデル3」の量産に苦しむテスラ、目標達成に向けた「生産地獄」の実態
2018.02.19 MON 08:30 WIRED

スティーブ・ウォズニアックが「イーロン・マスクやテスラの言うことはもう何も信じない」と発言
2018年01月31日 20時00分 Gigazine

Apple Computer(現Apple)の共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏が、「イーロン・マスクやテスラの言うことは何も信じない」と発言しました。テスラ・モデルSが愛車のウォズニアック氏は、マスクCEOが大胆な計画を発言しても実現しないことが多いことにうんざりしているようです。

ウォズニアック氏はテスラ・モデルSを2台所有するテスラオーナーです。そのウォズニアック氏がスウェーデン・ストックホルムで開催されたNordic Business Forumの公開インタビューの中で、テスラの自動車について苦言を呈しました。

ウォズニアック氏は、過去にモデルSでタホ湖周辺をドライブ中に、雪道から外れてしまいタイヤが雪の中でスタックしたことがあるとのこと。しかし、トラブルにもかかわらずテスラ車への信頼は変わらず、自動駐車機能の「Summon」が登場するとすぐに導入するなど、半自動運転機能を楽しんでいるそうです。

ウォズニアック氏の不満はテスラの自動車自体にあるのではなく、テスラを率いるマスクCEOの発言にあるとのこと。ウォズニアック氏によると、マスクCEOが「2016年末までにアメリカで全自動運転カーを実現させる」と発言したにもかかわらずイスラエルのセンサーメーカーのMobileyeと決裂して結局、実現しなかったことを例に挙げて、マスクCEOが約束を守らない点を批判しています。

その後、2017年中頃の全自動運転機能の追加を示唆しましたが実現せず、さらに2017年末までと自動運転機能の追加の期限は延期されましたが、記事作成時点で実現していません。

これ以外にも低価格モデルの「モデル3」の生産計画についても再三、スケジュールが修正されながら、いまだに目標とされてきた「週あたり5000台」の量産は実現されていません。2018年1月に出された最新の生産計画では、「2018年6月末までに週5000台を実現する」と発表されています。

このような状況を受けてウォズニアック氏は「私は信じていました。今はイーロン・マスクやテスラの言うことは何も信じていません。もっとも、モデルS自体は愛していますけれど」と述べています。

所有するモデルS自体を愛しているウォズニアック氏ですが、テスラの半自動運転機能「オートパイロット」のできには不満があるようで、現時点で自動運転技術に関して言えば、BMWやアウディの方がテスラよりも先行していると考えているそうです。また、カンザスシティからイエローストーンまでのような長距離ドライブに使う場合を除けば、ほぼすべての場面でモデルSではなくシボレー・ボルトEVを利用していることも明かしています。

サービス精神旺盛のウォズニアック氏は、公開インタビューの中で「私はテスラの自動車を愛していますが、イーロン・マスクが信仰や信頼を欠くように描かれていることは問題です。彼が何を言おうと、信じられますか?彼はスティーブ・ジョブズのような『良いセールスマン』ですか?そうはならないかもしれない」とも発言しています。
参照元:スティーブ・ウォズニアックが「イーロン・マスクやテスラの言うことはもう何も信じない」と発言
2018年01月31日 20時00分 Gigazine

テスラが明かした「モデル3」生産地獄の実態
ロケットのようにうまく軌道に乗らない
2018/02/10 6:00 印南 志帆 : 東洋経済 記者

世界最大の輸送能力を持つ大型ロケットが現地時間の2月6日、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから発射された。

成功させたのは、イーロン・マスク氏が設立した宇宙輸送関連会社スペースXだ。ロケットの先端にはマスク氏がやはりCEOを務めるテスラのEV(電気自動車)「ロードスター」が乗せられ、火星の軌道に投入された。現在は同車に搭載されたカメラがとらえた宇宙の様子がネットに配信され、大きな話題になっている。

一方、なかなか軌道に乗らないのは、マスク氏の本業、EV生産だ。

2017年度は約2150億円の赤字

翌7日に発表されたテスラの2017年度通期決算は、最終損益がマイナス19億6140万ドル(約2150億円、前年同期比で約13億ドルの悪化)と、過去最大の赤字となった。高級車の「モデルS」や「モデルX」は好調だったが、昨年7月からスタートしたEV「モデル3」の量産立ち上げに今なお苦戦し、先行投資がかさんでいる。

モデル3はテスラ初の量産型EVで価格は3.5万ドルから。2017年7月に出荷を始めたが、納入台数は7~9月期がわずか260台、10~12月も1500台にとどまった。週5000台の生産目標は、当初2017年末までに達成する計画だったが、今年6月末までに延期された。延期は今回で2度目になる。

ボトルネックは大きく2つある。電池パックと車体の組み立て工程だ。

モデル3の電池生産は2017年1月、米ネバダ州に開所した世界最大の電池工場、ギガファクトリーで行われている。作られているのは、パナソニック製の円筒型リチウムイオン電池「2170」だ。パナソニックが作った電池のセルを、テスラがモジュール化(組み立て)する。

この組み立ては、ロボットを活用した完全自動化ラインで行う予定。しかしこの4つの工程のうち2つの立ち上げを委託していた業者が機能せず、結局テスラ自らが行うことになった。

そのため、当面は手作業での組み立てを余儀なくされた。これには自信家のマスク氏も「われわれがいささか自信過剰になりすぎていた」と肩を落とす。車体組み立ての行程においても、同じく部品の自動組み立てのスピードが上がらない。

そこでテスラは、2016年に買収したドイツの自動生産設備大手グローマンのチームを動員して、自動化工程に人を配置する半自動化ラインを導入。完全自動化が可能になるまでの「つなぎ」として活用することにした。

決算発表の当日に行われた電話会見でマスク氏は、「モデル3の苦戦はあくまで時間の問題。全体計画の中で現在の誤差は極めて些末なことだ」と強気の姿勢を崩さなかった。だが一方で、自ら「生産地獄」と表現する現状について、「こんな経験は二度としたくない。(11月の)感謝祭の日ですら、ほかのテスラ社員と一緒にギガファクトリーにいた。週7日、みんながバケーションを楽しんでいるときもだ」とも漏らした。

この組み立ては、ロボットを活用した完全自動化ラインで行う予定。しかしこの4つの工程のうち2つの立ち上げを委託していた業者が機能せず、結局テスラ自らが行うことになった。

そのため、当面は手作業での組み立てを余儀なくされた。これには自信家のマスク氏も「われわれがいささか自信過剰になりすぎていた」と肩を落とす。車体組み立ての行程においても、同じく部品の自動組み立てのスピードが上がらない。

そこでテスラは、2016年に買収したドイツの自動生産設備大手グローマンのチームを動員して、自動化工程に人を配置する半自動化ラインを導入。完全自動化が可能になるまでの「つなぎ」として活用することにした。

決算発表の当日に行われた電話会見でマスク氏は、「モデル3の苦戦はあくまで時間の問題。全体計画の中で現在の誤差は極めて些末なことだ」と強気の姿勢を崩さなかった。だが一方で、自ら「生産地獄」と表現する現状について、「こんな経験は二度としたくない。(11月の)感謝祭の日ですら、ほかのテスラ社員と一緒にギガファクトリーにいた。週7日、みんながバケーションを楽しんでいるときもだ」とも漏らした。

業績全体は増収増益で通期計画を上方修正しており、いたって好調。だが、成長事業と位置づける自動車電池事業の最大顧客はテスラだ。その先行きには一抹の不安がよぎる。2017年12月には、トヨタ自動車からの呼びかけで車載電池事業における協業検討を発表したが、それが結果的に「テスラリスク」をやわらげることとなった。

パナソニックの津賀一宏社長は、1月上旬にラスベガスで開かれた家電見本市への参加後にギガファクトリーを訪問し、「現状を見てテスラ社との打ち合わせをする」と語った。打ち合わせの結果、どのような方針で合意したのかが気になるところだ。

最終赤字が続く中で、テスラの財務リスクは膨らんでいる。2017年度のフリーキャッシュフロー(企業活動から生み出される余剰資金)は約34億ドルの赤字と、前年の倍以上に拡大。自己資本比率も15%を下回る。

これまでは新モデルの購入予約金と、増資と社債といった市場からの資金調達により「錬金術」のごとく資金を生み出してきたテスラ。期末時点の保有現金も、約33億ドルと前期からほとんど変わっていない。さらに1月末には、モデルXとSのリース債権を流動化し、5億4600万ドルを調達したことを発表した。

ツイッターはロケットの話題一色

ただ同社は、今後もモデル3のための設備投資を拡大する必要がある。さらに今回、現在市場が盛り上がるSUV(スポーツ用多目的車)型の「モデルY」を投入するために、2018年末までに新たな投資を行うことも発表している。その程度によっては、資金繰りが苦しくなる可能性もある。決算発表翌日の株価は、市場が全面安だったこともあるが、2割減と大きく値を下げた。

マスク氏は、モデル3の週次生産5000台実現を前提に、2018年度中の営業黒字化を宣言する。ただ、市場関係者の中には「生産台数はその半分程度になるのでは」という見方もある。

テスラは長期計画を掲げたうえで、そこから逆算して具体的な計画を立てる。モデル3の量産は、マスク氏が2006年に描いたマスタープランの最終ステップになる。だが、同氏がいうところの「誤差」に消費者や投資家、そしてサプライヤーがどこまで付き合えるかは別の問題だ。

生産設備の不具合が露呈した10月頃には、ギガファクトリーの立ち上げで工場に泊まり込んだ様子などをツイッターで投稿していたマスク氏。だが、現在の同氏のツイッターはロケットの話題一色。足元における量産化への進捗は、うかがい知ることができない。

参照元:テスラが明かした「モデル3」生産地獄の実態
ロケットのようにうまく軌道に乗らない
2018/02/10 6:00 印南 志帆 : 東洋経済 記者

イーロン・マスクは果たして信用して良い人物なのか
2018.07.17 22:00 GIZMODO author 塚本 紺

アイアンマンか、ペテン師か…?

タイ北部の洞窟に閉じ込められた地元サッカーチームの少年たちのニュースが世界中で注目を集めている間に、さらに話題を集めていたのがイーロン・マスクの「ミニ潜水艦で彼らを救助する」という提案です。結果として潜水艦は使われず、ダイバーたちによって少年たちとコーチは全員が救助されたわけですが、イーロン・マスクは救助が完了する直前に潜水艦とともに現場に登場し、Twitter上では称賛を集めました。

この一連の行動について、米GizmodoのAdam Clark Estes記者は辛辣な評論をしています。

タイ北部チエンラーイ郊外の洞窟に閉じ込められた地元サッカーチームの少年たちは、全員が無事に救出されました。ところが最後の4人とコーチが救出される数時間前に、予想外のところからニュースを騒がせたのがイーロン・マスクです。SpaceX(スペースX)の人材・素材・部品を使い、洞窟から少年たちを救助するためのミニ潜水艦を作り、マスク自身もタイに直接到着し、潜水艦を届けたのです。

マスクにはカルト的なファンがいる

もちろん、これは彼の2200万人のフォロワーへとツイートされ、多くのファンたちから称賛を浴びました。一方で救助隊のリーダーはこの子どもサイズの潜水艦は今回の救助において「実用的ではない」と述べています。それでもマスクの行動力を何十、何百万人という人たちが称賛しているわけですが、果たして彼はどう役に立ったのでしょうか。スペースXの部品を使って小型潜水艦を作って子どもたちを救助する、というこのプランを彼自身も上手く行くと思っていたのでしょうか。

私に言わせと、その答えはノーです。マスクはこれまでも世界が抱えている大問題を解決する!と壮大な夢を語った後に、設定した期日を越えてしまったり、目的を達成しない、ということを繰り返してきています。そうした壮大な課題へのチャレンジを繰り返す過程で、カルト的にファンを集め、ファンは彼をコミックブックのスーパーヒーローにたとえ始めました。マスク自身すら達成できると思っていないプロジェクト目標も、こういったカルト・ファンたちは実現すると信じてしまいます。これは問題です。

救助活動はすでに始まっていた

タイ洞窟の救助について見てみましょう。サッカーチームの少年たちが行方不明扱いになったのが6月23日、そして洞窟内で生存していると発見されたのが7月2日です。この時点ですでに、タイ政府はタイ海軍のSEALs、イギリスからの洞窟内ダイバーたち、そしてアメリカ空軍の捜索スペシャリストたちに加えて、他の国からの救助部隊も参加する大規模な救助活動を行なっています。

一週間も経たないうちに救助チームは洞窟内のマッピングを完了し、救助プランを構築、ポンプを使って水位を減らし、食料と医療品、そして少年たちに医療サポートを届けるところまで達成しています。そのさなか、タイ海軍SEALsのダイバーの一人が不幸にも命を落としています。

マスク × ツイッター = アイアンマン

日曜日には4人の少年が救助され、月曜日にはさらに4人が洞窟から救助されました。そして最後の5人は火曜日に救助されました。マスクが到着したのはこの直前です。 ひとつ明確にしておきたいのは、少なくとも我々が知っている範囲では、タイ政府も救助チームも、誰もマスクにミニ潜水艦を依頼していないこと。Tesla(テスラ)とスペースXのCEOである億万長者のイーロン・マスク自身が、一般ユーザーのツイートに回答する形でアイデアを思いついたのです。始まりを見てみると、特に問題のない、謙虚かつ立派な態度で対応しています。

しかしTwitterユーザーMabzMagzはそれから「(もちろん無理なことをしろとは言ってないですよ)あなたはアイアンマンではないですからね」というニュアンスでマスクのことをマーベル・コミックのスーパーヒーロー、アイアンマンと比べました。膨大な資金力とテクノロジーでスーパーヒーローとして活躍するアイアンマンとマスクを比べることは、よく行なわれています。

構わず脱出ポッドを持ってタイへ

それがマスクのスイッチを入れたようで、彼は自身の会社トンネル掘削会社Boring Company(ボーリング・カンパニー)は「穴を掘るのは結構得意」だとツイート。そして何らかの「脱出ポッド」のようなもので少年たち全員を救出するかもしれない、と語り始めます。

それから、一旦テスラの製造ラインに関する「偽ニュース」を暴く記事をリツイートし、「ファルコン・ロケットの液体酸素輸送チューブを船体のように使う」ことを発言した後、次の日には驚くべきことにカリフォルニアの高校のプールの中で行なわれた実験の動画をツイートします。

次の日、少年たちが救助チームからまさに救出されている時に、マスクはさらに追加の実験ビデオをツイートし、小型潜水艦がタイに17時間後には到着すると発表しました。ただその時点では既に、この潜水艦が到着して稼働できる頃にはすべての少年とコーチは救助された後になるだろうことは明白でした。それでもマスクは潜水艦とともにタイへと到着し、ソーシャルメディア上でそのアクションについて自慢したというわけです。

マスクはとにかくバイラルが得意

彼は一体何がしたかったのでしょうか。この一連の彼の行動は非常に理解し辛いものです。私だけではありません、インターネットには同様の意見を持った人が大勢存在しています。彼にはすでに苦戦中のテスラに加えて、プロジェクト山積みのスペースXがあるにも関わらず、Twitterで一般ユーザーに頼まれたから緊急で救助プロジェクトに参加するという判断をなぜ下したのか。

イーロン・マスクは大富豪で大きな力を持った人物です。彼はしたいと思ったら何でもできてしまいます。だから救援にかかる負担を軽減するために寄付したり、救援ダイバーたちにテスラ車を無料で与えるということもできたわけで…急ごしらえのミニ潜水艦を、役に立たないかもと分かっていながら送るというのは何とも非合理的です。このシュールさはメディアにもしっかりと見えていたようです。こちらのツイートはジャーナリストKen Klippenstein氏によるもの。

"私は普段イーロン・マスクに対して批判的だけれど、彼は明らかに得意なことが一つある。それは人道的な約束をしてバイラルを起こし、結果実現しない、ということだ。"

痛烈ですね。

みんな追ってしまうマスク・ショー

ここでKlippenstein氏が言う「人道的な約束」が正確に何を指しているのかは明確ではありません。プエルトリコに電気を取り戻すという彼の約束のことかもしれません。あれもマスクが現場に颯爽と降り立って、ガジェットを使って全て解決する、というシナリオ通りには行きませんでした。

しかし自分のアイデアでバイラル現象を起こす、のが得意、という点は事実です。マスクは新しい時代のショーマンと言えるでしょう。非現実的でありながらも、ニュースのヘッドラインを飾るような目標を次から次へと繰り出しています。

1年前に、マスクは専門家が集まった部屋で、スペースXは2020年代に火星上に自給自足できる都市を作ると宣言してましたよね。私たちの寿命が来る前に、火星へとすべての人口を送り込むための惑星間輸送システムのプロモ動画も作ってすらいます。覚えてますでしょうか。アメリカの大都市をハイパーループで結ぶプロジェクトに、ボーリング・カンパニーがロサンゼルス中に地下高速道路を敷設するとも言っていました。

メディアはこういったテクノロジーが提案する夢溢れる未来像が大好きですので、毎回取り上げています。もちろん米Gizmodoも例外ではありません。スペースX、再利用可能なロケット、ドローン艀などを追いかけてきました。多少の疑いの目を向けながらも、ハイパーループのアイデアを彼が発表した時は私たちも大興奮しています。火星に行く、という彼の言葉を真剣に受け取ったものです。

マスクはペテン師?

しかしある時点から、マスクのショーマン性は愛嬌を失くし、癪に障る嘘のように感じられるようになりました。今年初めにはジャーナリストたちを批判するようになり、ランダムな一般人がジャーナリストをランク付けできるウェブサイトを始めたいと述べたのも私にとってはイライラポイントのひとつです。でも大丈夫です、このジャーナリスト採点ウェブサイトもまだ実現してませんから。

今回の救助プロジェクトがこれまでの口だけプロジェクトと違っている点といえば、実際に潜水艦を作ったところでしょう。しかし実際に役に立ったか、実現したのか、という点では何も違いません。現場に到着するのも遅すぎただけでなく、持ってきたツールも役に立たなかったわけです。時間が経つにつれてマスクの潜水艦は少年を洞窟から救助なんてしないことがどんどんと明らかになりました。後ほどマスクはこの潜水艦が「宇宙での脱出ポッドとしても使える」とツイートしました。未だ発生していない非常事態のために使えると分かってもね、です。

こういった一連のプロジェクトで話題を呼ぶ行為で、一番私の気に障るのはすべてがまるでペテンのように感じられるからです。そうすると、今や彼が何かを売ろうとしているとしても、本当に具体的な商品を売ろうとしているのか、疑わないといけません。そして時が経つにつれて彼のセールス・トークはどんどんと複雑になるわけです。

今回売っていたのは「自分」

火星計画はスペースXにとっては非常に素晴らしいパブリシティを生み出しました。ハイパーループもある意味テスラ社の奇妙な広告のように機能しています。プロモーション用の火炎放射器と組み合わさったボーリング・カンパニーもテスラ広告の別バージョンのようです。しかしこの子どもサイズの潜水艦に関してはマスクが何を”ステマ”しているのか、すぐには理解できないんです。

もしかしたら、自分のエゴを広告しているのかもしれません。一連のアクションの中で、子どもサイズの潜水艦はポイントではなく、自分の行動力・発想力をアピールするためのスタントだったと考えると理解できます。自分はテクノロジー、財力、(そして大言壮語)を持って物事を動かす男なのだ、という広告です。それこそまさに、アイアンマンであるトニー・スタークのように。

マスクの弁解

と、ここまで記事を書いてマスクの新しいツイートがまた飛び込んできました。このツイートでは彼が作った潜水艦カプセルは有効だっただろう、と主張しています。

画像で見られるのは現場に最初に駆けつけた英国ダイバーの一人であるDick Stanton氏とイーロン・マスクのやり取りです。このやり取りの中では潜水艦の詳細は交わされておらず、Dick Stanton氏による「開発を継続してくれ」「可能な限り急いで潜水艦の開発を進める価値は絶対にある」という発言だけが確認できます。

これは救助隊のリーダーが「マスクの潜水艦は実用的ではない」と発言している、というBBCの報道に対して、マスクがツイートしたものです。この報道では元県知事であるNarongsak Osatanakornは救助隊のリーダー(Chief)であると書かれているのですが、それに対しても「彼がリーダーであるというのは不正確」とマスクは述べています。

しかし救助が行われている間、プレスではOsatanakornは救助部隊のリーダーであると記述されていました。なぜ彼の役職に疑問を投げかけるのかは不明ですが、それは彼の「潜水艦は実用的ではない」という発言に対する反論なのでしょうか。彼の言動はますます理解が難しいものになっています。

編集部追記:その後、救助活動に参加していたダイバーの一人がイーロン・マスクの行動を「PRスタントだ。うまくいく可能性はなかった」と批判し、「潜水艦は痛い穴にでも突っ込んでおけ」とコメントしました。それに対してイーロン・マスクはダイバーを「小児愛者」呼ばわりし、潜水艦を洞窟の奥まで持って行って証明するとツイート。そしてダイバーは訴訟を起こすかもしれないとコメントするという……収集の付かない事態に発展しています。
参照元:イーロン・マスクは果たして信用して良い人物なのか
2018.07.17 22:00 GIZMODO author 塚本 紺

なぜ人は、イーロン・マスクの「無理めな夢」に賭けたくなるのか
2018.08.01 48 by 中島聡『週刊 Life is beautiful』

現代のカリスマ経営者として真っ先に名が上がる、テスラ、スペースX社のCEOなどを務めるイーロン・マスク。彼はこれまで多くの人々の賛同と資金を得て数々の「夢」を実現させてきましたが、何がここまで人を引きつけるのでしょうか。自らもイーロン・マスクの熱烈なファンという世界的エンジニアの中島聡さんは、メルマガ『週刊 Life is beautiful』で、彼について書かれた記事を紹介しながらその秘密を分析するとともに、イーロン・マスクから学べる「リーダーになる3つの秘訣」を記しています。

私の目に止まった記事

● What Elon Musk Is Selling: Hope

イーロン・マスクの行動に関しては、非現実的なゴールを設定していつも失敗する、テスラは莫大な赤字を垂れ流し続けている、などの強烈な批判が絶えることがありませんが、一方で、私のような熱烈なファンも大勢いるし、テスラのモデル3は、(製造さえ出来れば)飛ぶように売れています。

この現象をどう説明したら良いかと考えていたところ、とても良い記事を見つけたので、紹介します。

内容は、タイトルにある通り、イーロン・マスクをスティーブ・ジョブズ以来の魅力的な経営者にしているのは、彼が「夢」を提供してくれるからです。

「電気自動車だけを売る新しい会社を作る」「民間の力で火星に人類を移住させる」「都市にトンネルを掘って渋滞を解消する」などの彼が語る夢は、普通に考えれば、どれもが非現実的で、「無理に決まっている」ものです。

普通の人ががそんな夢を語っても、誰も相手にしてくれないし、人も資金も集まりません。人も資金も集まらなければ、夢の実現など到底無理です。

しかし、イーロン・マスクだけは違うのです。彼の周りには、スティーブ・ジョブズが持つことで有名だった「現実歪曲空間」が生まれ、全員ではないものの、十分な数の人たちが、「彼の夢を信じてみよう」「彼にかけてみよう」と思ってくれるのです。

その結果として、彼の周りには、夢が実現する可能性が、資金や優秀な人材という形で具現化してくるのです。

それはある意味、「信じるものは救われる」宗教にも似ているのですが、宗教とは違って、それが、「必要な資金や人材が集まらないから、夢を叶えられない」という最初のハードルを超えることを可能にしてしまうのです。

結果として、テスラをBMWを脅かすまでの会社に育ててしまったし、SpaceXは再利用可能なロケットの開発に成功してしまったのです。

ここには、いつかは自分で会社を興したいと考えている人たちにとって、とても重要な教訓があります。簡単にまとめると、

多くの人が無理だと思うほどの大きな夢を持て(決して金儲けが目的ではダメです)
その大きな夢の実現を心から望み、かつ、信じろ
そして、その夢を熱く語り、他の人に伝染させる力を持て
となります。

気が付いていない人が多いのですが、これこそが、カリスマ性を持った(=現実歪曲空間を作り出すことが出来る)リーダーになる秘訣なのです。

そして、この資質は、決してスティーブ・ジョブズとイーロン・マスクだけの専売特許ではなく、ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、孫正義、盛田昭夫など大きなことを成し遂げた起業家は誰も、スタイルは違うものの持ち合わせている資質です。

逆に言えば、どんな良いアイデアや技術力を持っていても、自分の夢を周りの人に伝染させる力を持たない人には、大きな夢を実現することはできないのです。

「アーリーステージのVCは、ビジネスプランよりも創業者の人となりを重視する」と言いますが、まさにこの話なのです。

どんなに綿密にビジネスプランを立てても、その通りには行かず、数多くの危機に見舞われるのが、ベンチャー企業の常です。そんな時に、生き残れるのは、夢を信じ、自分を信じ、周りの人たちを巻き込んで突き進む精神力を持った創業者だけなのです。

私の目に止まった記事2

● ソニー創業者・盛田昭夫が53年前に提唱した「働かない重役追放論」

ネットで別のものを探していて、たまたま見つけたのですが、ソニーの創業者の盛田昭夫氏が、1964年に、米国と比べた時の日本の会社の問題点を指摘している記事です。

国際競争に勝つために現在、日本の各企業がまず取組むべきことは、会社の機構、仕事に対する考え方という根本的なところを考え直してみることだ、と思う

私流にいえば、むこうは社員の成績をエバリュエーション(評価)することが基礎になった経済体制であるのに対し、日本の多くの企業は社員の事なかれ主義を根底にした体制であり、極言すれば“社会保障団体”の観さえある。

ところが日本では、勤務評定には反対だ。組合などは働かない社員でもクビは切るなという。大きな間違いさえしなければ、みな同じように年功で上っていくという仕組みになっているから、一見営利団体のようではあるが、中身は社会保障団体のような様相を呈しているというのである

日本では温情とか家族主義とかいうものが強調されすぎて、勤労意欲の喪失、怠惰の習慣をますます強めているような気がしてならない。

このように見てくれば、アメリカの徹底した実力主義に立つ企業とわれわれ日本の企業が競争するのは、大変な危険のあることがわかろう。

日本人は地位が高くなればなるほど働かなくなる

私は自由競争経済の恐ろしさというものを改めて感じた。こんな厳しさが日本にあるだろうか。こんな国の企業と日本は競争しなければならないのである

これを読んで頭に浮かんだのは、1964年という早い段階で、これらの問題点に気が付いていた盛田氏はすごいと尊敬の念と、こんなに昔からこの問題を指摘してくれる人がいたのにも関わらず、なぜ日本はこの問題を未だに解決することができないのだろう、という疑問の念です。
参照元:なぜ人は、イーロン・マスクの「無理めな夢」に賭けたくなるのか
2018.08.01 48 by 中島聡『週刊 Life is beautiful』

テスラは2020年に「完全な自動運転」を実現する:イーロン・マスクが宣言
2019.02.25 MON 09:30 WIRED

テスラのCEOであるイーロン・マスクが、またひとつ新たな“公約”を発表した。完全自動運転機能が2019年末までに完成し、20年末までには駐車場から目的地まで居眠りしながら移動できるようになるというのだ。この約束は、いったいどこまで実現可能性があるのか。ポッドキャストで明らかになった発言から読み解く。

いつも大胆な予想をするイーロン・マスクが、自動運転技術に懐疑的な人々に向けてまた新たな“公約”を語った。テスラの完全自動運転機能が2019年末までに完成するだろうというのだ。そして20年末までには、駐車場から目的地までクルマで移動する間、運転席で居眠りできるようになるとも付け加えた。

テスラに投資している資産運用会社ARK Investのポッドキャストのインタヴューで、マスクは次のように話している。「わたしは今年、自動運転が『完全な機能』になると考えています。つまり今年中に、クルマが駐車場であなたを見つけて乗せて、目的地まであなたの手を借りずに送り届けるようになるでしょう。わたしには自信があります。疑問の余地はありません」

テスラが同社の電気自動車(EV)に搭載している自動運転技術は、現時点ではマスクが約束しているものと比べるとはるかに単純な「エンハンスト オートパイロット」機能である。この機能を有効にするために、テスラのユーザーは喜んで追加の5,000ドル(約55万円)を支払っているのだ。

テスラのマニュアルによると、この機能は「クルマを高速道路の入口から出口まで導くもので、車線変更の提案や実行、高速道路のインターチェンジの走行や出口への進行などを行う」ものなのだという。しかしテスラのクルマは、まだ自動でどこへでも行けるわけではない。一般道や駐車場、都市部では自動で走行できないのだ。

2020年末の完全自動運転機能という“約束”

マスクはずいぶん前から、いつかはこれができるようになると語っている。2016年10月から18年10月にかけては、「完全自動運転」機能のために、顧客が追加で3,000ドルを支払うオプションさえ設定されていた。

テスラは将来的にソフトウェアのアップデートを提供することで、この機能を有効にすると約束していた。実際に同社は16年10月以降に生産されたすべてのクルマには、完全自動運転に必要なハードウェアが搭載されている説明している。しかもマスクは17年1月、この機能のいくつかは3〜6カ月以内に展開が始まるだろうと語ってさえいたのだ。

しかし、実現しなかった。約束の期限が守られないのは、これが初めてではない。マスクはこれまで、野心的なプロジェクトを完成させるために必要な時間を、何度も過小評価してきた。

完全自動運転にまつわるマスクの今回の発言は、それこそ自動運転の実現を何年も待ち続けているテスラのオーナーたちにとっては、素晴らしいニュースだろう。ただしマスクは、テスラのクルマが完全に自動運転になるまでには、さらに1年かかるだろうとも付け加えている。

「ときに人々は“完全な機能”と聞いて、人間の監視をまったく必要とせず100パーセントの精度で完璧に機能する“完全自動運転”であると受けとりがちです」と、マスクはポッドキャストのインタヴューで語っている。「しかし、実際にはそうではないのです」

マスクによると、20年末までにテスラ車のドライヴァーは完全自動運転機能によって居眠りしながら目的地まで移動し、そこで目を覚ますことができるのだという。その機能が実現するまでは、ドライヴァーは状況を監視しながら運転席に座り、なにか問題が発生した際にはハンドル操作ができるよう準備をしておく必要がある。

競合各社は慎重なアプローチ

マスクがテスラの自動運転技術について大胆な“予言”を続けるなか、競合相手は反対方向へとシフトしている。完全な自律走行車の展開に関するかつての野心的な計画が、鳴りを潜めつつあるのだ。

ウェイモは昨年、アリゾナ州フェニックスで運転手なしのタクシーサーヴィスの“開始”をトーンダウンした。サーヴィスは一般市民に解放されず、しかも監視役が運転席に座ることが明かされたのだ。自動運転技術は「本当に、本当に難しいものなのです」と、ウェイモの最高経営責任者(CEO)であるジョン・クラフチックは語っている。

ゼネラルモーターズ傘下のGMクルーズは、自動運転タクシーサーヴィスを今年中に展開すると発表している。しかし、いつどこで開始するのか詳細は説明していない。Uberの計画については、アリゾナ州で試験走行中に女性をはねて死亡させた昨年の事故から“復活”の途上にあり、流動的である。

そしてニューロ(Nuro)やオーロラ・イノヴェイションといったスタートアップは、ゆっくりと着実なアプローチをとっている。これらの企業は記者や投資家に対し、派手な宣伝をすることなく注意深く技術開発を進めていると説明している。これに対してマスクは、論拠にこだわったり、頭のなかにある構想を控えめに語るようなことはない。

交差点での自動運転機能を開発中

ポッドキャストのインタヴューでマスクは、高速道路での自動運転機能を実現したオートパイロットの開発チームが、現在は交差点での自動運転の実現に向けて開発を進めていると語っている。これは非常に難しい作業だ。

「開発段階において、一時停止の標識や信号の認識には、なんの問題もありません」と、マスクは言う。「ただし、複数の信号がある複雑な交差点では、まだ判断に曖昧なところがあります。つまり、どの信号を認識すべきなのか、といった課題ですね。人間にとっても常にはっきりしているわけではありません。これがいま、わたしたちのチームが取り組んでいることなのです」

テスラが自動運転のプロジェクトを、高速道路での運転機能から始めたことは、理にかなっている。自動運転の専門家たちは、かねて高速道路での運転のほうが簡単だと主張してきたからだ。実際に高速道路はたいてい単調で、歩行者や自転車もいない(マスクは高速走行中の衝突事故がさらに危険であることも指摘している)。

テスラは2016年10月以降、“完全自動運転”に関する新しい機能を発表していない。この当時、同社は「モデルS」のドライヴァーがハンドルを握らずにカルフォルニア近郊を走っている様子を撮影したプロモーション動画を公開している

さらにマスクはポッドキャストで、テスラのオートパイロット機能に利用する人工知能(AI)コンピューターが「もうすぐ生産開始になります」とも話している。マスクによると、自動車部品メーカーや半導体メーカーのNVIDIAのおかげで、技術が現在と比べて「2,000パーセント」も進化するのだという。

自動運転にまつわる“誇大広告”は沈静化したかもしれない。だが、この業界の有名人は依然として、大きな数字を語ることにためらいがないようだ。
参照元:テスラは2020年に「完全な自動運転」を実現する:イーロン・マスクが宣言
2019.02.25 MON 09:30 WIRED

アンバー・ハードと大富豪イーロン・マスクが破局
2017年8月8日 11:00 映画.com

[映画.com ニュース] ジョニー・デップの元妻で女優のアンバー・ハードが、約1年交際していた富豪で実業家のイーロン・マスク氏と破局したことがわかった。米アス誌によれば、マスク氏の方から別れを告げたという。ハードは10月までオーストラリアで新作映画「アクアマン(原題)」の撮影があり、マスク氏も仕事で多忙を極めすれ違いが続くことから、離別を決意したようだ。

マスク氏は、電気自動車で有名な「テスラ」の会長兼CEO、民間の宇宙開発企業「スペースX」のCEO兼リードデザイナーとして知られ、米経済誌フォーブス「世界の億万長者ランキング2017年版」では純資産139億ドル(約1.5兆円)で第80位にランクインしている。

ハードとマスク氏の出会いは2013年、ハードが映画「マチェーテ・キルズ」に出演した際、マスク氏がロバート・ロドリゲス監督に紹介を依頼して知り合った。ハードは当時、デップと同棲中で、15年に結婚。しかし、昨夏にデップとの泥沼離婚騒動が勃発し、その頃からハードとマスク氏は急接近したようだ。

マスク氏は、再婚した女優のタルラ・ライリー(「インセプション」「ウエストワールド」)と、昨年11月に2度目の離婚が成立。ライリーとその前の妻との間に6人の子どもがいる。

ハードは今年1月にデップとの離婚が成立。4月にハードがマスク氏の頬にリップマークをつけたツーショット写真をInstagramに投稿して交際を公にし、マスク氏のInstagramにもハードの「アクアマン」撮影現場を訪れた様子や、自身の子どもたちとハードが遊ぶ姿などが投稿されていた。
参照元:アンバー・ハードと大富豪イーロン・マスクが破局
2017年8月8日 11:00 映画.com

米SECがマスク氏提訴-非公開化ツイートで投資家欺いたと主張
2018年9月28日 5:16 JST 更新日時 2018年9月28日 6:27 JST Bloomberg Matt Robinson、Joshua Fineman

米証券取引委員会(SEC)は27日、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が同社の非公開化に必要な資金調達の準備が整っているとツイートしたことで投資家を欺いたとして同氏を提訴した。8月に行われたツイートの内容は、マスク氏によるでっち上げだと主張している。

  SECはマンハッタンの連邦地裁に提出した訴状で、「実際にはマスク氏は価格を含む主要な取引条件について、どの潜在的な資金提供者とも確認はおろか協議すらしていなかった」と指摘。マスク氏が公開企業の執行役員や取締役を務めることを禁じる命令に加え、課徴金を科すよう求めている。金額は不明。

これを受け、テスラの株価は時間外取引で一時約10%急落した。同社およびマスク氏の弁護士から現時点ではコメントを得られていない。今回の訴訟でテスラは訴えられていない。

  問題のツイートが行われる前から、SECは自動車販売予測などを巡ってテスラを調査していた。米司法省もマスク氏が投資家を欺いた疑いについて捜査していると、ブルームバーグ・ニュースは伝えていた。

  SECは、「マスク氏は取引が活発に行われていたさなかに、テスラを非公開化する可能性について個人の携帯電話を使って虚偽および誤解を招く公の発言をした。2200万人を超えるツイッターのフォロワーやインターネットにアクセスできるその他の人々にコメントを発信する前に、内容について誰とも話し合わなかった。ナスダックの規則に従って情報の公表を行う意向をナスダックに報告することも怠った」としている。
参照元:米SECがマスク氏提訴-非公開化ツイートで投資家欺いたと主張
2018年9月28日 5:16 JST 更新日時 2018年9月28日 6:27 JST Bloomberg Matt Robinson、Joshua Fineman



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ジミー大西の太陽期について



ジミー大西の近況がニュースで伝えられているが、ジミー大西は独得な絵を描く才能が開花した芸人として有名である。


ジミー大西は1996年のマハダシャー金星期に移行したタイミングで、芸能界を引退し、画家としての活動一本に絞り、その後、画家としての才能が開花して、彼の作品は、様々な所で取り上げられるようになった。




以前、『ジミー大西』や『ジミー大西のラグナ修正について』の中で、私はジミー大西のラグナを牡牛座ラグナに修正したが、ラグナロードの金星が9、10室支配のヨーガカラカの土星と9室でコンジャンクトして、3室(絵画)にアスペクトし、3室には3室支配の月が自室に在住している。




この9室で形成されるラグナロードの金星と9、10室支配の土星のコンビネーションは、単にラージャヨーガであるばかりでなく、ラグナロードが9室の支配星と共に9室に在住する配置であり、これは名声が得られ、生涯続いて良い影響を与えてくれる配置である。


おそらくジミー大西の画家としてのブレイクは、マハダシャー金星期が訪れることで、このラージャヨーガが発現したものである。


私がジミー大西の最初の記事(『ジミー大西』)を書いた時、まだジミー大西は、金星/水星期で、画家としての活動が絶好調であった。


次に『ジミー大西のラグナ修正について』を2015年6月23日に書いたが、この時も金星/水星期であった。



この旧鑑定家に投稿した記事において、私はジミー大西の太陽期を以下のように予想した。




(略)つまり、何が言えるかというと、ジミー大西は2016年10月以降のマハダシャー太陽期から、今までの絵画の創作を辞めてしまうのではないかと思われる。

もちろん、ジミー大西は生涯、絵画を創作していくと思われるが、然し、マハダシャー金星期に入る前の水星期からジミー大西は絵画を創作していた。

然し、それは仕事の合間に片手間に行っていたのである。

マハダシャー金星期に入ると、ジミー大西はピカソへのあこがれや創作意欲が抑えられなくなり、そして、お笑い芸人としての活動の片手間に絵を書くことに耐えられなくなったのである。

そして、芸能界を引退し、絵画の創作に没頭することになった。そして、スペインに旅立ったのである。

このジミー大西に絵画へのロマンや、絵画への探究心を呼び起こしたマハダシャー金星期が終わろうとしている。

そして、次に再び、金星期の前の水星やケートゥと同じ射手座に在住している太陽期が始まろうとしているのである。

太陽期になると、ジミー大西は、かつての創作への情熱は落ち着いて、但し、今までの業績から画伯としての肩書きを得た上で、活動していくことになると思われる。

そして、8室に在住していることから、それはマネージャーや会社組織(吉本興業)、政府や公共団体から雇われることを表している。

従って、 再び、以前のように芸能界に戻った上で、建築物のデザインや創作などを行いつつ、活動を続けていくものと思われる。

そうした意味で、以前のようには絵画を創作しなくなっていくはずである。

(旧鑑定家『ジミー大西』より引用抜粋)



この時、私はジミー大西が絵画を創作しなくなっていくのではないかと予想し、そして、会社組織(吉本興業)、政府や公共団体から雇われるのではないかと書いた。


但し、完全に絵画の創作を辞めてしまうのではなく、若干は行なう可能性があると考えた。



ジミー大西がその後、どうなったかと言うと、2019/02/20付のニュース(文末に掲載)で、ジミー大西は、所属していた吉本興業を辞めると報じられていた。


その理由としては、風俗店を経営する為で、なぜ風俗店を経営したいかと言えば、応募してきた女性の面接がやりたいからだという。


ジミー大西は、絵画でブレイクしていたが、2016年頃から吉本興業に戻ってタレント活動に再び軸足を置いていたようである。



wikipediaには以下のように記されている。




2016年以降はタレント活動に再び軸足を置いている。絵画については「今は描きたくない」「筆は(折ってはいないが)曲げている」と発言している。また、「風俗に行きすぎて借金が増えたため、それを返済するために戻った」とも語っている。

(wikipedia ジミー大西より引用抜粋)



そして、2016年頃から暫く芸能活動を続けていたが、今のタイミングで、これから風俗店を経営する為、吉本興業に迷惑をかけるかもしれないので、退社する意向のようである。



ジミー大西は、牡牛座ラグナであれば、おそらく2016年10月頃からマハダシャー太陽期に移行しているのである。



太陽期に移行してから、実際にジミー大西は、絵画を描くのを辞めてしまったようである。



そして、吉本興業に再び、雇われて芸能活動を行っていたが、ここに来て、風俗の経営者になるので、吉本興業を辞めるというのである。






太陽は4室支配で8室に在住し、7、12室支配の火星、2、5室支配の水星、ケートゥとコンジャンクトしている。



太陽期になってから、太陽が7、12室支配の火星と8室(不道徳、依存、中毒)でコンジャンクトしている為、風俗に行きすぎて堕落したようである。



4室(心、マインド)支配の太陽が8室に在住している為、心のコントロールが効かなくなり、麻薬中毒のように風俗に入り浸る状況になっているものと思われる。




この8室での火星、水星、ケートゥの絡みを見ると、そうした状況が納得できる。



ピカソに憧れて画家としての修業をする為に海外留学までした頃と比較すると、かなりの落差があることが分かる。



そして、現在、この4室支配の射手座の太陽に対して、土星がトランジットしているが、まもなく、木星が射手座に入室する(2019/3/29~)為、射手座への木星と土星のダブルトランジットの効果が顕現し始めている。



つまり、4室(事務所)、2室(起業)、5室(イベント企画、娯楽)、7室(パートナー、ビジネスパートナー)、12室(性生活)の支配星にダブルトランジットが形成され、これらのハウスの象意が顕現しようとしているのである。



おそらく4室支配のマハダシャーロードの太陽が8室に在住し、4室(事務所)と8室(パートナーの資金)にダブルトランジットが生じているということは、ジミー大西に資金を出すパトロンがいるのではないかと思われる。



つまり、ジミー大西は、資本家からの雇われ経営者として、風俗店を起業するのではないかと思われる。



因みにマハダシャーロードの太陽をラグナとすると、6、11室支配の金星と、2、3室支配の土星が起業の2室に在住して、2-11のダナヨーガを形成している。



6、11室支配の金星は、風俗店で働く女性従業員を表わしており、部下の女性を表わしている。



その金星にコンジャンクトする土星は、お金を稼ぎたい欲求を表わすアルタハウスの2室と食欲、性欲、睡眠欲の3室の支配星である。




つまり、ジミー大西は、女性従業員を部下として雇い、その女性従業員の面接などを通して、3室的な欲望を満たしたいということのようである。




3室の支配星と6室の支配星が2室でコンジャンクトするということは、そういう意味である。




つまり、ジミー大西は、非常に正直に自分の欲望を語ったが、まさに正確に同じ内容が、チャートから確認することが出来る。





私はまだジミー大西が、画家としてブレイクしていた時にこの太陽期に起こることがある程度、予想できた。






ジミー大西の8室と9室は明らかに対照的である。




9室は真摯な絵画の創作活動への取り組みを表わし、偉大な画家達の足跡を辿るために海外留学するなどの精神的な活動を表わしていた。




然し、8室は絵画への取り組みを辞めてしまい、風俗に通いつめ、遂には自分が風俗の経営者になろうとする堕落を表わしていたのである。




風俗の経営者になって、女性従業員たちの採用面接を行いたいというのは、まさに風俗の従業員たちに影響力を行使したいということである。




風俗の経営者とは、採用した女性従業員たちが仕事に就く前に自分を相手に接客の練習をさせるのだと聞いたことがある。




つまり、ジミー大西はその立場になりたいということなのである。




その願望が、太陽から見た6、11室支配の金星と、2、3室支配の土星の2室で絡みによく現れている。






その後のジミー大西




ジミー大西のマハダシャー太陽期は、2022年10月頃で終わり、その後、マハダシャー月期に移行する。






この月期に移行すると、月は9、10室支配のヨーガカラカの土星やラグナロードの金星と相互アスペクトしている為、再び、絵を描き始めるのではないかと思われる。




9、10室支配のヨーガカラカとの間にラージャヨーガを形成した金星期ほどのブレイクはないとしても、3室に在住する自室の月は、絵を描く欲求を喚起するはずである。





出生時間が分からないチャートであってもラグナを特定しさえすれば未来を予測することが出来る。





ジョーティッシュとは、それを上手く使いこなせれば、何でも分かる怖いツールである。






(参考資料)



もはや生き様が芸術! ジミー大西が吉本を辞める驚愕の理由
山田ゴメス 2019/02/20 00:38

出典:「ジミー大西公式Twitter @j_hideaki」より

まだ2月の中旬に差しかかったばかりだというのに、ゴメス的にはおそらく今年一番のTOP(芸能)ニュースであろうに違いない、とんでもない情報を入手した! なんと!! あのジミー大西(55)が所属事務所である吉本興業を辞めてしまうらしいのだ! とりあえずは同スクープを報じる「海外セレブ、国内エンタメの“オンリーワン”をお届けするニュースサイト」を謳う『Techinsight(テックインサイト)』から、その顛末をまとめてみよう。

2月14日深夜に放送された『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)によると、岡村隆史が東野幸治から「ジミーさん、吉本辞めるらしいわ」と聞き、驚いた岡村は本人を直撃。そこでの会話の流れは、大雑把には以下のとおり。

岡村「吉本辞めるってホンマですか?」(※ジミー大西は吉本内だと一応、岡村の先輩にあたる)

大西「せやねん」

岡村「なんでですのん?」

大西「風俗店やろうと思ってるんや。(風俗店を経営しながら芸人続けるのは)吉本に迷惑かかるかもわからんから」

岡村「いや、ちょっと待ってください。風俗は、行くだけにしてください」

大西(引き留める岡村をよそに)「やりたいねん」(の一点張り)

岡村「なんで風俗店を経営したいんですか?」

大西「面接がやりたいねん」

岡村「いや…タダでとか、そんなことでしょ?」

大西「ホンマにそれはちゃうねん。面接がやりたいねん」

なんともすさまじい展開の会話である。そもそも会話自体がほとんど成立していない。まるで「ジャパニーズ スピーク ノン?」と間違った片言の英語を身振り手振りで話す日本人と、英語しかしゃべれないテンガロンハットを被ったテキサスっ子との堂々巡りなやりとりのごとくではないか。

「風俗店を経営したい→事務所に迷惑を掛けるかも→だから吉本を退所する」といったくだりは、まだギリギリではあっても理解できなくはない。辛うじて想定の範囲内とも言えよう。だがしかし! その理由がよりによって「タダ」狙いじゃない(のなら)、つまり純粋に「面接がしたいから」とは……!? さすがの私も発想だにできなかった。映画とかつくって監督の立場で主演女優を面接するほうが、まだジミーちゃんの経歴から鑑みれば早道、リアリティもあるのでは……? でも、そーいうことではないのだろう。 あくまで風俗嬢(志願者)の面接を、店長(オーナー)としてやりたいんだろう。

ジミー大西といえば、画家としてけっこうな世間的評価を得ていたにもかかわらず、2016年以降から「(焼き鳥屋のバイトの時給を見たのをきっかけに)俺が描いてる時給の何倍もお金もらえてる。なんのために絵を描いてんねや!」と怒りが込み上げ、いきなり筆をバキバキに折ったいう過去がある。岡村が評するところの「パッと思いつきで、ジミーさんも動いてしまうところがある」、いわゆる衝動的な性格の持ち主であるに違いない。

私としてはジミー大西の日本人離れした色彩感覚やモチーフの雄大さ、抽象と具象のバランスが卓越していた絵はとても好きだったので、彼の“断筆宣言”には少なからずのショックをおぼえたりもした。けれど、ジミー大西は自身が作品、生き様そのものがゲージュツなのだから、それはそれでコンセプチャルで面白い、「これでいいのだ」(バカボンのパパ風)と自分を納得させていた。そこにまた「面接したいから」の一点突破で「風俗店経営」って!!! やはり天才にはどう足掻いてもかなわないと痛感せざるを得ない今日の私であった。脱帽! その店、万一実現したならゼヒとも一度行ってみたい……。
参照元:もはや生き様が芸術! ジミー大西が吉本を辞める驚愕の理由
山田ゴメス 2019/02/20 00:38

ジミー大西退所意向?岡村が心配「本気っぽかった」
2019年2月15日11時54分 日刊スポーツ

ナインティナインの岡村隆史(48)が、事務所の先輩であるジミー大西(55)が風俗店を経営するため事務所を退所する意向を示していることを明かし、複雑な思いを語った。

岡村は14日深夜放送のラジオ番組「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」で、ジミーから「風俗店やる。もう、よしもと辞めるわ」と告げられたことを明かした。

驚き、心配した岡村は「(風俗店は)行くだけにしといた方がいいと思いますよ」と進言するも、ジミーからは「(風俗嬢の)面接やりたいねん」との返答。ジミーの意向を知る周囲の芸人仲間たちは半信半疑のようだが、岡村は「ジミーさんの目を見てしゃべったら、なかなか本気っぽかった」と印象を述べた。

風俗店を経営することで事務所に迷惑がかかることを懸念して退所する考えだというジミーに、「(明石家)さんまさんとかが、どう思ってはんのか」と心配した岡村。「後輩としては、そうなった時にはもう応援するしかないといいますかね。まぁ、お花もだすのかな? そういう時。どうなんですかね、開店祝いみたいなんでお花出してもええもんかどうかって、すごい迷いますけど」と語った。
参照元:ジミー大西退所意向?岡村が心配「本気っぽかった」
2019年2月15日11時54分 日刊スポーツ










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ベッキー結婚について -パートナー運の変化を検証する-



2月13日にタレントのベッキーが結婚したとのニュースがワイドショーを賑わしていた。

ベッキーについては、以前、『タレント・ベッキーについて』の中で、『ゲスの極み乙女』というバンドのボーカル・川谷絵音との不倫騒動などについて論じた。

その後、ベッキーは、活動休止に追い込まれて暫く、テレビの画面から消えていたが、最近、再び、活動が活発化していた所で、今回の結婚の発表となったようである。

以前のベッキーと今のベッキーにどんな変化が起こったのだろうか?


以前、書いた記事が2016年1月19日にアップされていたので、ベッキーが不倫騒動でメディアを賑わしていたのは、だいたいその頃である。


ダシャーは太陽/土星期である。


出生図では、太陽は3室(メディア、マスコミ)の支配星で、ラグナロードの水星と9室でコンジャンクトし、3室にアスペクトバックしている。


ラグナロードと3室の支配星との絡みが芸能界との深い縁を表わしている。


太陽のディスポジターである土星が8室の支配星で、5室支配の金星と5-8の星座交換をしていることが恋愛における苦悩を表わしている。


月から見ても太陽は6室支配で、7室支配の水星と12室でコンジャンクトしている。


従って、遠距離恋愛が多く、相手との関係を隠さなければならない。



結婚運を見るナヴァムシャでも太陽は8室の支配星で、ラグナロードの土星とコンジャンクトしている。


この配置から見られることは、常にベッキーは何でもその分野で一番の輝いている人物にのめり込んで、依存していく傾向を表わしている。


牡羊座に在住しているので、ギラギラして威張った感じの相手であり、また度数を確認すると太陽は、ナヴァムシャのバラニーに在住しているため、正統派ではなく、異端児であり、曲者である。






従って、ゲスの極み乙女・川谷絵音との不倫関係であったということが理解できる。


土星は牡羊座で減衰しているため、そうした業界の異端児との恋愛において、ベッキーは自分をコントロールできない状況にあったと思われる。



そして、今回の結婚であるが、相手は、読売巨人軍の2軍コーチの片岡治大氏である。


写真を見ると、人の良さそうな優しそうな人物である。


ベッキーは、2018年10月30日から、マハダシャー月期に移行しており、現在、月/月/木星期である。


月がナヴァムシャの7室の支配星であるため、月期に移行した直後での結婚なのである。


これは非常に分かりやすい。



7室支配の月は魚座に在住して、9室支配で減衰する水星とコンジャンクトしているので、人柄が良さそうで、理屈っぽくなさそうな感じの男性と結婚したのである。






ベッキー自身も魚座の月の時期に移行したことで、以前のように業界のNo.1の異端児狙いのギラギラしたキャラではなく、少し素直で、落ちついて来た印象である。


プラティアンタルダシャーの木星が、出生図の7室の支配星で7室に在住しているということが結婚のタイミングを見る上では重要である。


然し、木星は3、12室支配で8室に在住して、8室で金星とコンジャンクトしているので、やはりパートナー関係の問題を表わしている。


出生図で、マハダシャー、アンタルダシャーの月は結婚生活の2室の支配星で10室に在住しており、ディスポジターの木星は7室支配で7室に在住している。



従って、マハダシャー、アンタルダシャーの月が結婚をもたらしたのである。


そして、プラティアンタルダシャーの木星が7室の支配星で、7室に在住していたことも重要であった。


マハダシャー月期の間は、当面、結婚関係は維持されそうである。


但し、月はナヴァムシャで、不安定なドゥシュタナハウスの3室に在住し、ディスポジターの木星は3、12室支配で8室に在住している。


従って、月期において全く問題がない訳ではない。



度々、結婚関係に問題が発生することが予想される。



7室の支配星が3室に在住している場合、パートナーが芸能関係とかメディア関係の人間であることを示唆するが、実際、片岡治大氏はプロ野球選手(芸能人の一種)であり、また調べると吉本興業に所属している為、芸人志望なのかもしれない。



従って、今回の結婚は、同じ芸人同士の結婚ということになるのである。



ナヴァムシャで、月のディスポジターである3、12室支配の木星は8室に在住している為、何らかの問題をもたらすはずである。



片岡治大氏は、現役時代、モテすぎて女性からストーカーの被害にあったほどだというため、これが何らかの問題をもたらすはずである。



然し、取りあえず、今回、結婚にまでこぎつけたのは、月がナヴァムシャで7室の支配星であるからである。



この配置が決定的に重要である。




トランジット


また今回の結婚のタイミングは、木星がまもなく射手座に入室する為である。


交際を始めてから8ヶ月経過しているということだが、昨年(2018)の6月頃、交際がスタートしたことになる。


既に土星が射手座7室を通過中であるが、木星が2019年3月29日から射手座に入室するのである。


結婚した2月13日の時点で、2ヶ月を切っている為、それで、7室にダブルトランジットが成立している。


土星が入室しているので交際が始まったのであるが、木星が入室するので、交際が成就したのである。





ベッキーの結婚に関する業(カルマ)






ベッキーのナヴァムシャで、6室にラーフ、火星が在住し、8室に木星、金星が在住する配置が度々、パートナー関係に問題をもたらす配置である。


自分が相手に対して圧倒的に優位な立場に立つ支配的な関係性だったり、尊敬できない格下の相手との恋愛か、あるいは、相手が自分よりも力があり、相手が支配的に振る舞う関係性か、そのどちらかである。


月期というのは、比較的、そのどちらにも属さない束の間のオアシスであると言える。




ベッキーの場合、恋愛、結婚に関するスキャンダルが、芸の一部になっている程、恋愛、結婚が人生上で重要な位置を占めている。


ベッキーの恋愛パターン、結婚、交際などを研究することで、パートナー関係、交際、結婚などを検討する場合のジョーティッシュの技法の詳細の理解が可能である。


特に今回の結婚がどのように展開してくかということは、ナヴァムシャの月のディスポジターの配置の影響などを検討する上で、重要である。



マハダシャー月期に移行してから、太陽期に既婚者に対してガツガツと闘争心を燃やした感じが見られなくなり、落ち着いた印象となったのが、ナヴァムシャの太陽の配置と月の配置を比較することで、非常に良く分かるのではないかと思うのである。






ダシャムシャにおいて、ベッキーの太陽は11室支配で12室に在住しており、それで太陽期において世間から酷評され、仕事も失ったのである。


今回、マハダシャー月期に再び、ベッキーが注目を浴びて来たのは、出生図で月が10室に在住し、ダシャムシャで10室支配の月が11室で9室支配の水星とコンジャンクトして、9-10のラージャヨーガを形成しているからである。


9-10のラージャヨーガが11室に在住して、5室にアスペクトしている。


これからレギュラー番組が復活していくのではないかと言われているのは、この配置がある為である。


天秤座ラグナにおいて、9室支配の水星と10室支配の月のコンビネーションは最高のコンビネーションであり、ヨーガカラカ(ラージャヨーガを形成)である。


実際、ベッキーはこれからまた人気が出てくるはずである。






(参考資料)



ベッキー、巨人・片岡治大コーチと結婚 34歳の恋、実らせた
2019.02.13 15:20 NEWSポストセブン

タレントのベッキー(34)が、かねて交際していた巨人・片岡治大コーチと結婚したことがわかった。3月6日に35歳という節目の誕生日を迎えるにあたって、大きな決断をしたようだ。出会いは昨年の初め。春ごろから交際をスタートし、まもなく1年になろうというタイミング。お相手の片岡コーチは10年来のベッキーファンだったという。片岡コーチも2月17日に36歳となるから、2人にとって今年の誕生日は特別なものになりそうだ。

 ベッキーは10日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した際も、MCのフットボールアワー・後藤輝基から「デートとか行ってんの?」と聞かれ、「はい!」と幸せそうな表情で順調な交際を報告していた。

 女性セブンでは昨年秋、東京・代官山の有名アパレルショップで買い物デートを楽しむ2人の様子を報じていた。

「ベッキーさんが堂々としていたので逆に驚いてしまうほどでした。店内でもイチャイチャして楽しそうでしたね」(店内に居合わせた女性)

 その時から「家族公認の仲」で、結婚を意識していたと見られる。買い物デートをしていたのは、木村拓哉ら多くの芸能人が御用達にしている有名ショップだった。ベッキーは、次々に男物の服を選んでは彼にあてて、笑顔を見せていた。お会計はベッキー。大きな袋を抱えて店を後にするとき、彼女は満面の笑みを浮かべていたという。

巨人でファーム内野守備走塁コーチを務める片岡氏といえば、2013年に当時フジテレビの加藤綾子アナと、2014年にはテレビ朝日の竹内由恵アナとの熱愛が報じられた、球界きってのモテ男。「当時の女子アナ人気ランキングの上位2人と浮き名を流したことで、チーム関係者から“女子アナ盗塁王”とからかわれていた」(スポーツ紙記者)が、今回は縁に恵まれたようだ。

 あの不倫騒動から3年。ベッキーは『あいのり Asian Journey Season2』(フジテレビ系)をはじめ地上波にも少しずつ復帰しつつある。結婚により、仕事にも弾みがつくかもしれない。
参照元:ベッキー、巨人・片岡治大コーチと結婚 34歳の恋、実らせた
2019.02.13 15:20 NEWSポストセブン

ベッキー、結婚発表は独断だった!? 夫・片岡治大コーチは「何も知らされてない」と困惑?
2019/2/14 17:50 cyzo woman

読売巨人・片岡治大2軍コーチとの交際が伝えられていたベッキーが、2月13日、結婚を発表した。2016年に大炎上したゲスの極み乙女。・川谷絵音との不倫騒動後、芸能活動の縮小を余儀なくされているベッキーだが、久々のおめでたい話題に、ネット上では祝福の声が飛び交っている。ところが、この発表は所属のサンミュージック、巨人軍、さらには片岡本人さえも裏切る“暴挙”だったことが、関係者の間で物議を醸しているという。

 ベッキーは自身のSNSで、結婚を発表するとともに「これからも、感謝の気持ちを忘れず、ゆっくりと、しっかりと歩んでいきます」とコメント。各メディアでも明るいニュースとして大きく報じられたが……。

「実際に結婚したのは1月だといい、このタイミングでの発表には、どうやらウラがあるようです。実は、一部メディアが、発表前日の時点で結婚情報をつかんでおり、サンミュージックに取材していたとか。しかし、ベッキーは不倫騒動以降、事務所と意思の疎通が取れない状況に陥っていたため、片岡側の関係者が、発表の段取りを考え、各所に連絡を入れることになったそうです」(週刊誌記者)

 おめでたいニュースとはいえ、まだまだ“ゲス不倫”のイメージがつきまとうベッキー。そこで、片岡側の関係者は、よからぬ批判を呼ばぬよう、また各マスコミにも不義理がないような形で発表すべく、奔走していたという。

「それなのに、ベッキーはその最中に、独断で発表を行ってしまったんです。当然サンミュージックや巨人関係者も大混乱、当の片岡でさえ『自分も何も知らされていない』と困惑していたとか。あの発表の仕方は、明らかにルール違反でしょう」(同)

 ベッキーは、自身の不倫を報じる「週刊文春」(文藝春秋)の発売前に、自らの意思で釈明会見を開いた。ところが、そこでの発言が嘘だったことが同誌の続報で判明し、結果、大炎上を招いている。

「その際サンミュージックは多大な損害を受けているはずですが、今回の身勝手な発表を見るに、その反省を踏まえていないどころか、より悪質化していると言っても差し支えない。今後も芸能活動を続けていくということですが、本当にその気があるのか……」(テレビ局関係者)

 新婚早々、夫を含め周囲に不義理を働いてしまったベッキーは、果たしてどこへ向かうつもりなのだろうか。
参照元:ベッキー、結婚発表は独断だった!? 夫・片岡治大コーチは「何も知らされてない」と困惑?
2019/2/14 17:50 cyzo woman

ベッキーが結婚発表で"バブル"到来?、過去のレギュラー番組から復帰オファーなるか
2019年02月14日 07時55分 女性自身

タレントのベッキー(34)が2月13日、かねてから交際していたプロ野球・巨人の片岡治大(やすゆき)2軍内野守備走塁コーチ(35)と結婚したことを自身のインスタグラムで報告した。

「ベッキーさんといえば2016年1月に『週刊文春』で川谷絵音さん(30)との不倫をスクープされ、大きくイメージダウン。一時期、芸能活動を休業していました。その後は活動を再開して地道な努力を続けてきていましたが、今回の結婚で“負”のイメージを払拭できそうです」(芸能デスク)

ベッキーは今月10日放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)で5年ぶりに出演し、視聴率17.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録していた。注目度が高まるベッキーだが、結婚発表をさらなる“バブル”が到来しそうだという。

「現在のレギュラー番組はBSの音楽番組1本。不倫スキャンダル前に出演していた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『にじいろジーン』(フジテレビ系)など、地上波6番組への復帰は果たせていません。しかしどの番組もベッキーから最初に結婚秘話を聞き出したいはず。そのためレギュラー復帰の動きがありそうです。ひとつの番組が復帰させれば、ほかの番組も続くはず。4月はプロ野球も開幕するタイミングなので、このあたりまでにおもしろい話が聞けるのではないでしょうか」(テレビ局関係者)

09年に発売したメッセージ写真集「ベッキーの心のとびら」(幻冬舎刊)はロングセラーとなり30万部を突破している。今後、女性誌などでのオファーもありそうだ。
参照元:ベッキーが結婚発表で"バブル"到来?、過去のレギュラー番組から復帰オファーなるか
2019年02月14日 07時55分 女性自身

ベッキー、巨人・片岡コーチと結婚 元盗塁王“心盗んだ”交際8ケ月
2019年2月14日 05:30 スポニチアネックス

タレントのベッキー(34)が13日、巨人の片岡治大ファーム内野守備走塁コーチ(35)と結婚したことを発表した。プロ野球のキャンプイン前の1月に婚姻届を提出。同月中旬にはイタリアに“新婚旅行”に出掛け、関係者に報告を済ませた上での発表となった。交際から8カ月のスピード婚。不倫騒動を乗り越えたベッキーが幸せをつかんだ。  ベッキーはこの日、インスタグラムで「先日、読売巨人軍内野守備走塁コーチの片岡治大さんと結婚いたしました」と報告。「これからも、感謝の気持ちを忘れず、ゆっくりと、しっかりと歩んでいきます」と心境を落ち着いた文言でつづった。

 所属事務所によると、1月に婚姻届を提出。仕事関係者に報告を済ませてこの日の発表となった。おめでたはまだで、今後も仕事を続ける。挙式・披露宴は未定。2人はすでに新居を構えているが、本格的な新婚生活は片岡コーチがキャンプを終え、帰京してから始まる。

 スポニチ本紙の取材では1月中旬、イタリアでツーショットが目撃されていた。仲良く2人で食事をする姿もあったという。ベッキーはその約1、2週間後に、次々と現地の写真をインスタグラムに投稿。中には片岡コーチが撮ったとみられるものもあった。2月の春季キャンプで離ればなれになる前に“新婚旅行”に行ったようだ。

 「応援される恋愛」を経てのゴールイン。2人は共通の知人を通じて知り合い、10年来のベッキーファンだった片岡コーチが猛アプローチ。昨年5月に交際をスタートさせた。ベッキーは翌6月、本紙の交際報道を認め、インスタグラムに「ゆっくりと、しっかりと、歩んでいきます」と、この日と同じ文言をつづっていた。

 16年1月、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(えのん、30)との不倫が報じられ、大騒動に。レギュラー番組11本、CM10本を失ったほか、休業も余儀なくされた。

 不倫騒動後「皆さんに応援される恋愛がしたい」と公言してきただけに、オープンに愛を育んできた。片岡コーチが巨人の選手や関係者と食事をする際には、ベッキーが同席することも多かった。ある選手は「最初は“芸能人だ”って思いましたけど、凄く気さくで、とにかく気遣いのできる人。こちらが恐縮してしまうくらいの人柄でした」と温かい交流があったことを明かした。

 最近は徐々にバラエティー番組にも復帰。どん底を経験したベッキーが公私ともに幸せを取り戻している。

《「2人でゆっくりと、しっかりと、歩んでいきたい」球団通しコメント》片岡コーチはこの日、宮崎キャンプの2、3軍合同練習に参加。グラウンド不良でドーム内での練習となる中、精力的に若手選手を指導した。キャンプ中であることから個別取材には応じず、球団を通して「2人で、ゆっくりと、しっかりと、歩んでいきたいと思います。これからも野球の指導者として日々、勉強し、いい選手を育てたいと思います」とコメントした。

 《原監督祝福「前途洋々」》巨人の原辰徳監督(60)は片岡コーチとベッキーに「前途洋々。未来は開けている。2人でいい家庭を築き、幸せになってもらいたい」とメッセージを送った。現役時代から同僚として親しかった坂本勇人内野手(30)は「おめでたいですけど、先を越されて悔しいです」、亀井善行外野手(36)は「おめでとうございます。(同学年だけど)連絡がなくて悔しいです」と冗談交じりに笑みを浮かべて祝福した。
参照元:ベッキー、巨人・片岡コーチと結婚 元盗塁王“心盗んだ”交際8ケ月
2019年2月14日 05:30 スポニチアネックス

ベッキーと巨人の片岡治大コーチの結婚に厳しい声も ベッキーは川谷絵音と過去に不倫
2019年02月14日 01時00分 リアルライブ

タレントのベッキーが2月13日、かねてから交際していたプロ野球・巨人の片岡治大コーチと結婚したことを自身のインスタグラムで発表した。

 ベッキーは「私事ではありますが、先日、読売巨人軍内野守備走塁コーチの片岡治大さんと結婚いたしました」と報告。続けて「これからも、感謝の気持ちを忘れず、ゆっくりと、しっかりと歩んでいきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」とつづっている。

 2018年のはじめに共通の知人を通じて知り合い、5月から交際をスタートさせていた2人。もともとベッキーの大ファンだったという片岡コーチからの熱心なアピールで交際に至ったと報じられていた。

 ベッキーは2016年、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音との不倫報道をきっかけに休業。復帰後は自身の人生を「第2章」と呼び、芝居やファッション関連の仕事など、新たなチャレンジを続けていた。

 片岡コーチは、栃木の宇都宮学園高(現・文星芸大付高)から東京ガスを経て、2004年秋に西武に入団。俊足を生かして2007年から4年連続で盗塁王に輝いた。2014年にFAで巨人に移籍し、2017年まで現役で活躍した。現在は巨人で2軍の内野守備走塁コーチを務めている。

 そんな2人の結婚だが、ネットを見る限り祝福ムード一色にはならなかったようだ。

 「大好きなベッキーさんの幸せすごく嬉しいです」「西武時代から見てますけど片岡は良い奴ですよ、きっと幸せにしてくれると思います」など祝福コメントが集まる中、「もうゲスな男に振り回されて変な気を起こさないことを祈ります」「これで不倫されたらどうなるんだろう」「ごめんなさい、祝えません」「もし旦那さんに不倫されても何も言えないねぇ」「人の家庭壊しておいて、自分は鞍替えした人と結婚ですか。図々しいね」など、厳しいコメントも多く見られた。

 片岡コーチは球界随一の甘いマスクと明るい性格で、現役時代から女性人気も高く、過去には加藤綾子アナや竹内由恵アナとの交際が報じられている。特に竹内アナとの交際時代には、たび重なる片岡コーチの浮気が原因で半年足らずで破局したとの報道もある。浮気癖も心配されている片岡コーチだが、ベッキーと幸せな結婚生活を送ることができるよう祈るばかりだ。
参照元:ベッキーと巨人の片岡治大コーチの結婚に厳しい声も ベッキーは川谷絵音と過去に不倫
2019年02月14日 01時00分 リアルライブ







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キム・フィルビー -元祖スパイの肖像-


キム・フィルビー


最近、「副島隆彦の歴史再発掘」という本を書店で閲覧していると、キム・フィルビーのことについて書かれていた。


著者の副島隆彦氏の学問道場というサイトでもキム・フィルビーについて詳しく記されている。


この人物は、イギリス秘密情報部(MI6)職員でありながら、ソビエト連邦情報機関(NKVD、KGB)の協力者で、二重スパイであった。


イギリスの上流階級出身者から成るソ連のスパイ網「ケンブリッジ・ファイブ」の一人で、その中心人物であるとされる。


フィルビーは、1929年にケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに入学するが、1930年代は、大恐慌の影響で、社会矛盾が噴出し、ヨーロッパではムッソリーニ、ヒトラーが台頭し、ファシズムが勃興していた。


1930年代のトランジットを調べると、天王星は牡羊座をトランジットし、冥王星は蟹座をトランジットしていた。


既に何度も紹介しているように蟹座とそこからの10室(行為)である牡羊座は、民族主義、国家主義、個人主義の星座であり、個人が自らの自己愛延長物として、国家や民族に同一視する傾向があった。


従って、ヨーロッパでファシズムが異常な隆盛を見せ始めた時代である。


例えば、ヒトラーのチャートで考えると、天秤座ラグナで牡羊座7室に惑星集中している訳であるが、10室にヨーガカラカの土星が在住している。この10室の蟹座の土星に冥王星がトランジットしていたのである。


だからこそ、尚更、ヒトラーの民族主義的世界観が異常な力を得たのである。


国家、民族が存亡の危機に立たされる場合においてのみ他国の領土を侵略する道徳的な正統性が認められるといった蟹座的な自己中心的な思想をヒトラーは「わが闘争」の中で展開している。


民族主義的世界観とは、国家、民族などの自己愛延長物に同一視する蟹座的な個人主義である。


当時の人々は、社会矛盾を解決するイデオロギーとして、ファシズムに傾倒するか、共産主義に傾倒するかのどちらかであった時代であった。


今の時代と同じであるが、独裁者に扇動されやすい大衆は、ファシズムに影響されやすく、知識人階級は、マルクス主義に傾倒し、共産主義思想に惹かれる時代であった。


この時代、ケンブリッジ大学でも反ファシズムや共産主義に惹かれ共産党に入党する学生が多かったようである。


キム・フィルビーは1933年にドイツを訪れ、ナチスによる反ユダヤ政策を目の当たりにしてショックを受け、共産主義の大義に生涯を捧げる決意をしたようである。


wikipediaには、以下のように記されている。



(略)

彼はマルクス主義経済学者のモーリス・ドブに会い、「共産主義の大義に生涯を捧げる」にはどうすればよいかと端的に質問した。教授から紹介されたコミンテルンの工作員にオーストリアの地下組織との接触を指示されたフィルビーは、語学習得を口実として1933年にウィーンへと向かった。フィルビーは紹介されたユダヤ人家庭の娘アリス・「リッツィ」・コールマンと恋に落ちた。ソ連の指示に従い地下組織メンバーとともに騒乱が発生するオーストリアとハンガリーにおいて政治活動に従事した。リッツィに逮捕状が出たことから1934年2月に彼女と結婚しイギリスへと帰国した。

(wikipedia キム・フィルビーより引用抜粋)



副島隆彦氏によれば、このキム・フィルビーは、映画007のジェームス・ポンドのモデルであるという。


アーネスト・ヘミングウェイの小説、映画「誰が為に鐘は鳴る」や、ジョン・ル・カレというスパイ小説作家の『寒い国から帰って来たスパイ』もキム・フィルビーだという。


戦後の全ての国際スパイ映画の中心につねにこのキム・フィルビーがいたのだという。


つまり、キム・フィルビーについて研究しなければ、スパイについて理解することが出来ないようである。


アーネスト・ヘミングウェイは、CIAの前身であるOSSの諜報員として、スペイン内戦に関わり、実際にジャーナリストとして、スパイ活動をしていたキム・フィルビーに接触したその経験から、「誰が為に鐘は鳴る」を書いたようである。


ジョン・ル・カレは、MI6に所属して、フィルビーの部下として働いていた経験から、この小説を書くことが出来たようである。


ゲイリーオールドマン主演の『裏切りのサーカス』という映画が2011年イギリス・フランス・ドイツ合作のスパイ映画として作られたが、原作は、このジョン・ル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』が元になっている。


もっと以前の『第三の男』という映画もキム・フィルビーを描いたものだという。


こうして見てくると、ほとんど全ての映画、小説のスパイ物の原型になっているのが、このフィルビーのようである。



そこで、このフィルビーの出生図がどのような惑星配置なのか、またフィルビーが何故、ソビエトの二重スパイとして、生涯を共産主義に捧げたのか、その謎を占星学的に解明したいと思った。


キム・フィルビーの出生データは、アストロデータバンクに1912年1月1日 14時30分 インド・アンバラ(Ambala, India)と載っているが、データソースが不明ならしく、Rodden Ratingは、Cとなっている。


従って、出生時刻を完全に信用することが出来ない。


早速チャートを作成すると、以下のようなチャートである。






ラグナは牡牛座のクリティッカーで、月も牡牛座のクリティッカーである。


月ラグナから見た7室に1、6室支配の金星と8、11室支配の木星が在住しているが、7、12室支配の火星がラグナに在住し、1-7室で火星と金星が星座交換している。


この配置を見て、私は007ジェームスポンドが実在の人物、キムフィルビーをモデルにしていたということが納得出来た。


何故なら、女性星座である蠍座7室に金星と木星が在住し、配偶者の表示体である金星が7室に在住し、過剰にロマンスを追求する配置であると共に、木星は多くの女性を表わしているからである。


そして、1-7室の軸で、1、6室支配の金星と7、12室支配の火星が星座交換する配置は、セクシャルな配置であり、情熱的な恋愛、性的関係などを意味する配置である。


従って、007が他国の諜報員の女性と恋愛関係に陥って共に活動したり、あるいは時にはベッドを共にした女性に寝首をかかれそうになるといったことも全て、この配置が表わしている。


6室の支配星と8室の支配星が7室でコンジャンクトして、火星からアスペクトされている配置から、パートナーとの騙し合いや障害も起こりやすい配置である。



実際、「Wikipedia キムフィルビー」を見ると、スペイン内戦の際にフランコ将軍に傾倒する右派の貴族夫人と愛人関係になり、彼女を通してフランコ派幹部からの情報を得て、それをソ連に流したりなど、女性との関係を最大限、諜報活動に活用していることが分かる。



因みにキムフィルビーは、コミンテルンの工作員に接触する際に紹介されたユダヤ人家庭の娘アリス・「リッツィ」・コールマンと1934年2月に最初の結婚をしている。


ソ連の地下組織メンバーとして活動していたリッツィに逮捕状が出た為に結婚してイギリスへ帰国したのである。



この時のトランジットが以下のような配置である。






土星は山羊座から天秤座にアスペクトし、木星は天秤座をトランジットして、天秤座にダブルトランジットが成立している。



もしフィルビーが牡牛座ラグナである場合、6室にダブルトランジットの時に結婚するというのはおかしいため、おそらくラグナは牡羊座で、実際には14:30よりも10分程度、早く生まれているのではないかと思われる。


そうすれば結婚した時に7室にダブルトランジットが形成されている形になる。


アストロデータバンクの出生時間、14:30で作成したチャートでは、ラグナが牡牛座の2°52’で、牡羊座の境界付近にあるため、ラグナが牡羊座である可能性を疑うべきである。








そして、牡羊座ラグナに設定すると、7室支配の金星と9室支配の木星が8室に在住して、4室支配の高揚した月からアスペクトされている。



この8室の強さがある為にキムフィルビーは活動した先々で、女性諜報員からの助けを得て活動出来たのではないかと思うのである。



つまり、007のストーリーの目玉は、ボンドガールと言われる女性諜報員との接触や、その女性諜報員とのラブロマンスや女性諜報員と共に行う工作活動であり、それが見たくて、観客は毎回、映画館に足を運ぶのだが、これがまさにフィルビーの諜報人生そのものなのである。



最初にコミンテルンの工作員に接触した際にユダヤ人家庭の娘アリス・「リッツィ」・コールマンを紹介され、結婚するまでに至るのもそうである。




何故、キム・フィルビーは30年間、仲間たちを裏切り続け、ソ連の共産主義に献身し続けることが出来たのか



wikipedia キム・フィルビーの最後の方で、ジョン・ル・カレが『サンデータイムズ』紙上で語った言葉が記されている。



「(フィルビーは心と体を)行ったこともない国、深く学んだこともないイデオロギー、長く怖ろしい粛清によって、他国でかかわることすら危険だった体制に捧げた。三十年ものあいだ、だまし、裏切り、ときに殺すことによって、自分の決断に忠実だった」

(wikipedia キム・フィルビーより引用抜粋)


何故、フィルビーは、このように自分が信じる大義(ソビエト共産主義)のために「騙したり、裏切ったり、殺したり、自分の決断に忠実である」ことが出来たのだろうか。


例えば、自分の信念のために内部告発をした例として、アメリカ国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員エドワード・スノーデンの例が挙げられる。


民主主義の大義のために命の危険を覚悟で内部告発することが出来るほどの信念や、行動力、実行力は一体、どこから出てくるのか?








この理由は、占星術的に複数挙げることが出来るが、まず、キム・フィルビーのチャートを見ると、蠍座に木星と金星が在住していることが挙げられる。



蠍座は水瓶座から見た10室であり、水瓶座の行為のハウスである。



従って、水瓶座(共産主義)の大義のために行動する星座であり、仕事をする星座なのである。



フィルビーのチャートの木星や金星が蠍座に在住しているため、コミンテルンの女性諜報員と協力して、共産主義革命のために仕事をすることは彼にとって自然なことだったのである。



しかも8室の木星と金星は自分が抗えない相手、支配者を表わしており、共産主義革命のために身を捧げて、コミンテルンの指示通りに行動するというのが彼の運命であったと言える。



実際、私はこれと同じような配置(牡羊座ラグナ、7室支配の金星が8室)を見て、それと同じ行動パターンを確認している。




また月ラグナから見ると、9、10室支配の土星が12室(海外)牡羊座のバラニーに在住し、ラーフとコンジャンクトしているが、バラニーはスパイ、インテリジェンス(諜報)のナクシャトラである。



この9、10室支配のヨーガカラカの土星が、ソビエト連邦情報機関(NKVD)に質の高い情報をせっせと提供し続けた配置なのである。



ラーフ(外国人)とコンジャンクトする9、10室支配のヨーガカラカの土星は、キム・フィルビーにとっては、共産主義の大義のために戦う上官であり、師匠でもあったと言える。



然し、wikipedia キム・フィルビーを読むと分かるが、ソ連のNKVDは、あまりにもキム・フィルビーの提供する情報の質が高く互いに矛盾しないので、イギリスの二重スパイの罠ではないかと疑ったようである。




フィルビーたちが送る情報の質が高く互いに矛盾しないことは、NKVDに疑惑を抱かせた。全てはイギリスが仕組んだ二重スパイの罠だと疑ったのである。この疑惑を解消するために、ソ連国内で活動するスパイの身元を明かすよう指令があった。フィルビーはMI6の資料保管施設からソ連における活動記録を取り寄せたが、ソ連は重要視されておらずポーランド人の情報提供者が数名いるだけだった。この報告書を見たソ連当局者は特大の赤い疑問符を上書きした。皮肉なことにソ連側からフィルビーの信頼度は疑われていた。

(wikipedia キム・フィルビーより引用抜粋)



もしキム・フィルビーが牡羊座ラグナであるなら、月から見た9、10室支配の土星は、ヨーガカラカとしてよい上官、教師として働く面はあったとしても、10、11室支配のラグナで減衰し、ラーフとコンジャンクトする土星は、激しく傷ついた機能的凶星であるため、同時にキム・フィルビーを疑ってかかり、容易には信じない同僚、キムフィルビーを評価しない仲間(ソ連の情報機関)の表示体として現れたはずである。


従って、ソ連はずっと、キム・フィルビーを疑ってかかっていた。



この辺りで、やはり、土星は、牡羊座ラグナから見た10、11室支配の土星にならなければならないのである。


この土星が牡羊座のバラニーで減衰し、ラーフとコンジャンクトして傷つけられることによって、仲間から評価(11室)を受けられないという象意を経験するのである。




何故、キム・フィルビーが、牡羊座ラグナでならなければならないかという理由は、出生時間が1912年1月1日生まれであることも関係する。


1月1日生まれとは、1という数字が2つ出てくるが、1は「最初、初め、スタート、1番」という象意であり、牡羊座の典型的な象徴である。



従って、数秘術的な観点からも1月1日に生まれるような人物は、非常に世界の最先端の最も軍事的、政治的に最高権力から指令される活動を行う運命というものを示していたと考えると納得できるのである。


ヒトラーの野望を打ち砕く為に時には、人殺しでさえも正当化される(殺しのライセンス)立場にいたことを示していたと考えられるが、それは牡羊座ラグナでなければ不可能なのである。


牡牛座にラグナと月が在住していたということだけでは、このキム・フィルビーの生涯や取り組んだ仕事、行った行為を説明することが出来ない。




最初の疑問に戻るが、「何故、キム・フィルビーは50年間、仲間たちを裏切り続け、ソ連の共産主義に献身し続けることが出来たのか?」ということである。



それは、おそらくナヴァムシャやダシャムシャで、土星と木星が天秤座に在住していたからである。


土星はナヴァムシャとダシャムシャで天秤座で高揚しており、チャトゥルシャムシャ(D4)やサプタヴィムシャムシャ(D27)などでも高揚している。



土星が非常に強いことが分かる。







特にナヴァムシャでは月から見て土星が10室で高揚して、シャシャヨーガを形成しており、ダシャムシャでも同様である。



従って、自由や民主主義を尊重する土星が異常に強くなっており、ファシズムやナチズムの独裁主義に対抗して、リベラルな民主的な社会を築くという大義に忠実だったのである。



因みにエドワード・スノーデンの土星も出生図で天秤座で高揚しており、天秤座で高揚する土星は、自由の戦士であり、リベラルな世界の為に戦う仕事を行なうのである。




月と火星は出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャの全てで、コンジャンクトして、チャンドラマンガラヨーガを形成している。



これは感情的に怒りやすい配置であり、能動的で、肉食系で、営業向きのパーソナリティーにする配置である。



そして、火星は、英知と実行力を表わすグルマンガラヨーガを形成し、ナヴァムシャやダシャムシャで火星は高揚している。



これらの配置が、国際諜報のお互いに激しく殺し合うような世界で活動するだけの行動力やタフさをもたらしたと思われる。





政治の世界において、保守と革新、右翼と左翼の思想と歴史を理解することは極めて重要である。




そして、それを占星術に翻訳する場合、民族主義、国家主義、リバータリアニズムなどの保守(右翼)は、蟹座、蠍座、魚座が表わし、共産主義、社会主義、リベラル左翼、民主主義などの革新(左翼)は、双子座、天秤座、水瓶座が表わしている。



但し、蠍座は、保守ではあるが、水瓶座から10室であるため、水瓶座(共産主義)の為に働くのである。




従って、ソ連情報機関のために二重スパイを行なうような人物は、双子座、天秤座、水瓶座が強いことが想定されるのだが、実際、キム・フィルビーは、ナヴァムシャ、ダシャムシャで土星が天秤座で高揚し、天秤座が強かったのである。



おそらく、ナチスによる反ユダヤ政策を目の当たりにしてショックを受け、共産主義の大義に生涯を捧げる決意をした若き日のキム・フィルビーこそが、キム・フィルビーの本質なのである。


それはこうした天秤座が強い配置がもたらしている。



この一番最初の動機づけによって、キム・フィルビーはソ連共産主義に献身し続けたが、ソ連共産主義が国内の同志に対して粛清、処刑を繰り返すような暗黒面には気づかなかった。



実際、出生図に現れているようにキム・フィルビーが献身したのは、ソビエト連邦情報機関(NKVD)の上官、師匠に対してであり、それら牡羊座のバラニーで表される人々は、ヒトラーと同じように一党独裁体制を敷くような人々であったのである。



だから、実際には、ソビエトの人民の自由を損なうようなソ連の一党独裁体制強化のためにせっせと情報提供をし続けたと言える。



これはキム・フィルビーの本来のナチスの反ユダヤ政策に憤りを感じたようなリベラルな理念とは異なるはずである。



然し、そのように矛盾した運命もチャートは嘘をつかず、キム・フィルビーの人生を正確に描き出している。






キム・フィルビーは、ソ連の二重スパイであることが判明して、ソ連に亡命するが、その時、MI6はフィルビーに監視をつけておらず、スキャンダルを嫌い、亡命を黙認していたようである。






その後で、暗殺されるようなこともなく、1988年5月11日にモスクワで76歳の生涯を閉じている。



これには、キム・フィルビーが生きた時代において、共産主義に献身した心情が、他の同僚にとっても理解出来たからだと思われる。




ドイツのヒトラーと戦っていた当時の諜報活動の中で、ソビエトは、敵国ではなく、敵国の敵国であった。




敵の敵は味方であるという話があるが、キム・フィルビーは、ドイツのスパイではなく、ロシアのスパイであった。




そして、自分の信じる大義の為に活動し、ヒトラーの野望を打ち砕くことに多少とも貢献したのである。




従って、そうしたこともあって、彼は守られたのだろうと思われる。







(参考資料)



「上流階級出身で正体隠せた」英MI6のキム・フィルビー ソ連との二重スパイ、衝撃の告白映像
2016.4.9 08:28 iZa 産経新聞

【ロンドン=岡部伸】英国秘密情報部(SIS、通称MI6)で最高幹部に上り詰めた対ソ諜報(ちょうほう)の責任者でありながら、ソ連に機密情報を流し続けた悪名高い二重スパイ、キム・フィルビー。彼が東独の情報機関、シュタージのメンバーを前に行った講演の秘蔵映像を英BBC放送が入手して放映した。背信行為の詳細な告白は、ソ連の対英スパイ網がいかに長期的視野に立って周到に構築されたかを改めて示している。

 映像はBBCがベルリンのシュタージ公文書館で発掘した。ケンブリッジ大在学中の1930年代に共産党員となったフィルビーが63年にソ連に亡命するまでの半生を語る内容で、講演は81年に行われたという。

 「わが同士諸君」と呼びかけるフィルビーは、「30年間敵陣営にいた」と自信満々の様子で、MI6について「東側(共産主義諸国)が想像するほど能力が高くなく、危険な組織ではなかった」と語った。

 文書を保管する係官を週に2、3度連れ出して酒を飲み、仲良くなれば、自分の仕事とは無関係の機密文書も手に入ったとし、「規律は厳格ではなかった」とMI6を批判した。

 その後は毎晩、多くの機密文書を持ち出してソ連の担当官に渡した。それを担当官が写真に収め、翌朝にはフィルビーが元の場所に戻した。これを定期的に何年も続けたと打ち明けた。

BBCは、確たる職にも就かず将来の展望もない時点で、ソ連の情報機関がフィルビーに接触したと指摘。この点について彼は講演で、「長期間に及ぶプロジェクトだった。早く結果を出すことは期待されていなかった」と述べている。

 MI6で出世できた一因として、ソ連側の要請で「汚い手を使って自分の上司を排除した」と明かした。また、英国の上流階級出身だったことが二重スパイという正体を30年間、隠し通すのに役だったとし、「(尋問などで)殴られたりした後で、(スパイではないと)間違いが判明すれば、治安当局のとてつもないスキャンダルに発展したからだ」と述べた。

 このほか、尋問で自白を強要されても「決して自白しないことだ」と強調している。

 フィルビーは英国の上流階級出身者からなるソ連のスパイ網「ケンブリッジ・ファイブ」の1人。講演の7年後、88年にモスクワで心不全で死亡した。
参照元:「上流階級出身で正体隠せた」英MI6のキム・フィルビー ソ連との二重スパイ、衝撃の告白映像
2016.4.9 08:28 iZa 産経新聞











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サルトルとボーヴォワール ー近代的結婚(契約結婚)が意味するものー



ここ最近、出生時間が分かる有名人のチャートを次々とひたすら作成して眺めていた。


特に詳細を調べなくてもパッと見で、色々なことが分かる。


ボーヴォワールとサルトルのチャートを調べた時、彼らが行った契約結婚の意味が非常に良く分かった。


この哲学者同士の結婚は、極めて変わっていたことで有名である。



契約結婚


サルトルは1929年哲学の教授試験を受けて1番で合格し、この時、2番だったシモーヌ・ド・ボーヴォワールと恋に落ちた。


同じ年の秋頃、サルトルがボーヴォワールに2年間の「契約結婚」を申し込むのである。


2人の契約は、2年間は2人一緒にパリに住むが、それを過ぎればお互いに自由に好きなところで暮らし、もしまた2人がばったり会ったら再び共同生活をしよう、というもので、人間は偶然的な恋愛も必要であり、お互い別の相手との一時的な恋愛を縛らないようにしようというサルトルの提案によるものだった。




ジャン=ポール・サルトル




サルトルのチャートを見ると、1929年秋頃は、ちょうど木星/土星期で、マハダシャー木星期に入った直後のセカンドアンタルダシャーの時期であった。


木星はラグナから見て5室支配で7室に在住しており、7室の木星は、古典的には”複数の妻を持つ”配置である。


木星には”複数の”という象意があり、7室に在住すれば複数の妻、4室に在住すれば、複数の家もしくは乗り物という象意になる。


5室の支配星が7室に在住する配置は、恋愛の配置であり、まだ若く様々な女性に出会える可能性があったサルトルとしては、結婚によって、一人の女性との関係に縛られるのが嫌だったに違いない。


興味深いことにこの配置は、私が先日、ラグナを蠍座に修正したカルロス・ゴーンのチャートの木星の配置と全く同じである。


カルロス・ゴーンもマハダシャー木星期になってから複数の女性との恋愛にのめり込んだ。


※ナヴァムシャでもマハダシャーの木星とアンタルダシャーの土星がラグナに在住しており、「契約結婚」という特殊な条件を付けはしたが、この時期に結婚した理由というものが理解できる。



サルトルは、そのようにして自分自身が相手との関係に縛られたくない為にシモーヌ・ド・ボーヴォワールとの結婚を「契約結婚」というあたかもビジネスの契約やあるいは不動産の賃貸借契約の短期契約であるかのように長期的に縛られないように”2年間”という期間を設けて、結婚しようと提案するのである。


この提案自体は、いかにも計算高く狡猾なビジネスマンの契約のようでもある。


8室双子座の定座に在住する8、11室支配の強い水星は、機能的凶星であり、かなり悪意を表現する狡猾な知性の表示体となっていると考えられる。


人を騙し、自分をも騙すという配置である。



然し、8室は研究のハウスであり、8室の水星は研究にのめり込む知性でもあり、また月から見て5、8室支配で5室双子座で自室に在住している為、サルトルの知性は、極めて哲学的探究に没頭する創造的知性でもあった。


実存主義哲学は、この水星がもたらしたものである。



この双子座で自室で強い水星は、ウォール街の金融工学を駆使する金融資本家(双子座)のように両建てやヘッジ(損失に備えた保険)を駆使する複雑なオプション取引を開発する知性でもある。


一つの対象に100%入れ込まないで、あちこちに保険となる代替を準備して、いつでも損失に備えて逃げられるように準備しておく狡猾さがある。


強い水星は、現実主義で基本的に性悪説に彩られており、盲目的にのめり込むことはないのである。


恋は盲目というが、サルトルは、シモーヌ・ド・ボーヴォワールとの恋において盲目的にのめり込むことはなかった。


そして、2年間の「契約結婚」ということで、ヘッジ(保険)をかけたのである。




シモーヌ・ド・ボーヴォワール




一方で、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの方は、哲学的な才能に溢れたサルトルに魅了され、自分の一生を捧げてもよいような気持ちになったに違いないのである。


何故なら、ボーヴォワールのチャートを見ると、8室にラーフが在住しており、ナヴァムシャでも8室にラーフが在住している。


また出生図では8室の支配星もラーフ/ケートゥ軸に絡み、太陽とコンジャンクトして傷ついている。


8室のラーフは結婚願望を持つ配置であり、相手の持つ、家族、人脈、財産などに期待し、強く求める配置である。



然し、8室のラーフは同時に8室を傷つける為、相手から結婚生活の恩恵を与えられないのである。


またしばしば8室が強調される場合、しばしば相手の浮気(不倫)や三角関係に悩まされる配置である。



従って、まず、ボーヴォワールにとって、自分が愛し、結婚したいと思った男性の最初の仕打ちが「契約結婚」という提案だったのである。



苦悩する結婚生活


これはサルトルが、自分は好きなように自由に複数の女性たちと不倫するから君も好きなようにしたまえという宣言なのである。


但し、サルトルは、ボーヴォワールの方が、サルトルにのめり込んでおり、常に一緒に居たがっていることを知っていたはずである。


だから、この契約は、自分が優位に立っており、自分にとって有利な契約であると知っていたのである。



ボーヴォワールは、サルトルからの提案が通常の結婚であっても良かったのであり、サルトルとの結婚願望があったと思われる。


ボーヴォワールはサルトルに惚れ込んでいたので、サルトルからの提案が、2年間の「契約結婚」でも受け入れたのである。


まず「契約結婚」というのは、サルトルからの提案であって、ボーヴォワールが積極的に提案したのではないことは重要である。



実際に2人の契約結婚がどのように推移していくかと言えば、常にボーヴォワールは忍耐を強いられる連続で、偶然的な恋愛はサルトルだけが楽しみ、彼女は嫉妬に悩まされ続けたのだという。


サルトルは、女性に関してマメで女優、有名人の妻、 自分の教え子と次々と浮気をし、恋愛が終わったあとも、一度愛したその女たちに、望むものを何でも惜しみなく与えたのだという。



何故なら、ボーヴォワールは、本来、サルトルと結婚したいと思っていたのであり、常に一緒に居たいと思っていたのであるが、サルトルが、契約結婚という自由な恋愛の実験をしようと提案して来たので、その尊敬するサルトルの提案を断れなかったからである。


むしろ、サルトルのために自ら嫉妬する自分を抑制し、サルトルの為に若い女性を紹介することまでしたのである。


そこまでして、サルトルの理想とする近代的な自我を備えた嫉妬から自由な自立した女性であろうと努力した。





ボーヴォワールが1929年秋にサルトルと結婚した時、ダシャーは水星/火星期であった。


水星は8室支配で2室(7室から見た8室)でラーフ/ケートゥ軸と絡み、太陽とコンジャンクトして傷ついており、アンタルダシャーはラグナロードの火星であった。


ラグナロードの火星は7室から見た7室の支配星であり、ラグナロードの時期は、結婚の時期である。



この火星はラグナロードで、5室で9室支配の月とコンジャンクトし、ディスポジターの木星が9室で高揚して5室にアスペクトバックしている。


つまり、この火星期というのは、むしろ、9室の象意である学問や真理、師匠への献身の時期であり、哲学的天才であるサルトルへの敬愛、崇敬に近い感情があったと思われる。


火星はロマンティックで、理想主義の魚座に在住しているからである。



冒頭で、私はボーヴォワールが、サルトルに対して、『哲学的な才能に溢れたサルトルに魅了され、自分の一生を捧げてもよいような気持ちになったにいないのである』と書いたが、本来、ボーヴォワールは、ラグナが蠍座で、ラグナロードの火星が魚座で、月も魚座に在住し、蟹座で高揚する木星がラグナと魚座にアスペクトし、月と木星は魚座と蟹座で5-9の星座交換をしている。


つまり、水の星座である蠍座、魚座、蟹座が圧倒的に強調されており、非常に古風な封建的な価値観が似合う女性なのである。



そのボーヴォワールが、双子座にアスペクトバックするマハダシャー水星期において、このサルトルにとって都合の良い「契約結婚」という実験に付き合わされたと解釈するのが割にあっている。


そして、嫉妬心などに悩みながら、サルトルの契約結婚という実験にその後、50年間付き合わされるのである。



そこまでしてサルトルについていったのは、やはりサルトルを敬愛したが為である。



ボーヴォワールの5室支配の木星が蟹座のアーシュレーシャに在住しているが、アーシュレーシャは世間の常識、道徳、規範、文化的習俗などに従わないので、男女の恋愛や結婚の常識に囚われないで、そして、そのような常識に縛られない価値判断や師匠によって啓発されるという面はあったかもしれない。



然し、本来、ボーヴォワールは、古風な女性であり、一途な女性であり、著作の中で、「私にとって恐ろしいことは、たった一つしかない。それはサルトルが死ぬことなのだ」と綴っているようである。



実際、ボーヴォワールが、女性解放運動に関わる中で問題としていたのは、結婚した後で、女性があたかも女中や召使であるかのように家庭の仕事を引き受けるという奴隷的な女性のあり方についてだったのである。


従って結婚自体に反対していたとも思えないし、またサルトルの「結婚契約」の実験というものは、彼女にとって本質的に重要であったとは思えない。


現にボーヴォワールは、サルトルと一緒に歩み続ける為に涙ぐましい努力をしているように感じられる。



ボーヴォワールは、男女が平等であればよく、結婚して一緒に生活を共にすることを望んでいたはずである。



ボーヴォワールは、若い女性とレズビアン的な関係を結んだことがあるようだが、「人間は偶然的な恋愛も必要であり、お互い別の相手との一時的な恋愛を縛らないようにしよう」というサルトルの実験に付き合い、そして、自らも他の相手と交際しようとしたようにも見えるが、結局の所、ボーヴォワールは、そのようなことは苦手で、サルトルに一途であったのである。



「私にとって恐ろしいことは、たった一つしかない。それはサルトルが死ぬことなのだ」という言葉がそれを物語っている。




ボーヴォワールの月と、ラグナロードの火星は、ウッタラバードラパダーに在住しており、ウッタラバードラパダーは、一つの対象に一途に献身し続ける配置である。







従って、敬愛する師であるサルトルと同じように振る舞ってみてもそれは彼女にとっては、ピンと来ず、レズビアンとして交際していた少女(ランブラン)を挙句の果てには、サルトルに紹介することまでしている。


ランブランという少女が16歳の時にボーヴォワールの愛人となり、その後、17歳の時にサルトルに引きあわされて関係を結び、その後、サルトルに捨てられて2人に弄ばれたことについて『ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代』という本の中で、綴っているようである。


つまり、ボーヴォワールは、サルトルに気に入られようとして、サルトルの理想を生きようとして、同性愛も含めた自由な恋愛を楽しむ自分というものを実験してみたのではないかと思われる。


そういう意味では、常にサルトルへの想いがあったのである。



2人の恋愛ゲームに付き合わされた少女はいい迷惑を被ったようである。




マリアカラスなどもそうであるが、蠍座ラグナの人の恋愛というものは、一途な恋愛であり、一人の相手に対して、決して変わらぬ愛情を注ぎ続けるものである。


マリアカラスが、ギリシャの大富豪オナシスと別れた後で、オナシスからの連絡を電話機の前で、ずっと一途に待ち続けたというエピソードからもそれが伺える。




従って、これまでの内容をまとめると、ボーヴォワールは、女性解放運動、フェミニズムの騎士のように思われているが、本来は、一途に一人の男性に想いを寄せる献身的な女性であったということである。


従って、好きな男性(サルトル)と常に一緒にいたいという結婚願望も持っていたということである。


然し、彼女のカルマの為か、8室が傷ついていたために結婚生活に恵まれず、サルトルの「結婚契約」の実験に付き合わされ、サルトルの他の女性たちと自由に恋愛して不倫する自由を謳歌したいという宣言を受け入れつつ、自らもそうした相手の理想に合わせて努力するようになったのである。


但し、7、12室支配の金星が3室(食欲、性欲、睡眠欲)に在住しているため、ボーヴォワールも性的な願望というものも強かったことは確かに伺えるのであり、従って、サルトルの「結婚契約」の実験を彼女自身試したいという動機づけはあったかもしれない。


然し、本来、ボーヴォワールは、献身的で理想主義的で一途な性格であり、古風な性格でもあった為、本質的には、サルトルに対しての一途な気持ちを持ち続けたのである。


サルトルは、そうしたボーヴォワールとの関係性を理解しつつも、あえて2年契約の「結婚契約」の実験を行ったと言える。


ボーヴォワールと、サルトルは、隣り合うラグナであり、お互いの木星がお互いのラグナにアスペクトもしており、非常に相性が良く、結局、契約は更新を重ねて、50年間も関係が続いていくのである。その間、ボーヴォワールは嫉妬の感情に苦しみ続けた。


ボーヴォワールの7室支配の金星は3室山羊座に在住しているが、サルトルは、ナヴァムシャのラグナが山羊座である。


従って、ボーヴォワールのパートナーはサルトルであるという関係が読みとれる。


然し、サルトルの7室支配の金星は牡羊座のバラニーで、月から見た7室支配の太陽も双子座に在住しているが、ナヴァムシャのラグナから見た7室支配の月は天秤座に在住し、月から見た7室支配の火星は水瓶座に在住している。


ところが、ボーヴォワールは出生図でもナヴァムシャでも牡羊座、双子座、天秤座、水瓶座には、ラグナや月などの特別な惑星は配置しておらず、ナヴァムシャのラグナと月は乙女座である。


サルトルは、出生図でもナヴァムシャでもラグナや月から見た7室や7室の支配星は、乙女座と全く関係していないのである。


従って、ボーヴォワールにとってはサルトルは、パートナーであったが、サルトルにとっては、ボーヴォワール以外にパートナーがいたということになる。


それは、例えば、サルトルの7室支配の金星が牡羊座のバラニーに在住しているため、出生図やナヴァムシャにて、そうした配置にラグナや月を持つ女性とか、双子座にラグナや月が在住する女性とか、天秤座にラグナや月が在住する女性、水瓶座にラグナや月が在住する女性といった相手である。


ボーヴォワール以外にもそうした相手が恋愛の対象であったと言うことが出来る。



女性解放運動やフェミニズムのシンボルのようになる女性のチャートを見ると、それらの人々は、ラグナ、月、金星から見た8室や8室の支配星が激しく傷ついているのである。


例えば、アナイス・ニンのようなフェミニズムのシンボルのようになっている性愛小説家もそうである。



従って、結婚生活に恵まれない女性が、自らの境遇を合理化し、理論化した結果として、フェミニズム理論が出来上がるのではないかと思われる。


特に8室にラーフが在住している場合、結婚願望が強いのだが、相手から思いやり、愛情、物質的恩恵などが得られない為、非常に苦悩するプロセスを経て、そうした欲求が摩耗して消滅し、最終的には、パートナーに期待しない、依存しない、パーソナリティーが出来上がるのである。


※私は自分自身の8室にラーフがトランジットした時の経験によって、そのプロセスについて臨床的に確認している。



その最終的な結果が、パートナーに期待しない、依存しないシングルウーマンというものなのである。


そして、パートナーに依存し、パートナーから養われて恩恵を受ける生活のことを奴隷の生活、召使の生活として非難するのである。



もし彼女たちが結婚生活に恵まれていたら、決して、戦闘的なフェミニストにはならなかったであろうと思われる。


結婚生活に恵まれなかった、シングルウーマンとしての生活が輝き、尊敬されるには、フェミニズムの戦士として、理論武装する必要があるのである。


そして、後に続く人たちで、同じような境遇に遭う人々は、やはり、その同じ理論によって、自らを合理化し、輝かせる。



例えば、多くの女性たちのチャートを見ると、8室が傷ついている人々が多く、8室が非常に吉星によって保護されているような人は稀である。


稀にそのような人もいるのだが、かなり多くの女性たちは、8室、8室の支配星が何らかの形で傷ついている。



つまり、完全に結婚生活が上手くいくというのは理想に過ぎず、現実は、何らかの問題を抱えているということである。



完璧に上手く行っている結婚生活というものは、イメージ(理想)の中にしか存在しない。



然し、裏を返せば、そのような女性たちが近代的な女性なのであり、結婚、結婚生活(パートナー)に依存せずに仕事や趣味や社会活動などで自らの人生を切り開いていく女性なのである。


つまり、ここで価値の転倒が起こっており、近代的な結婚、女性の自立というものは、結婚生活で十分に満たされない為に与えられるとも言えてしまうのである。



これまで、2-8軸の役割、結婚や結婚生活についての占星術解釈については、何度も述べて来たし、それらは私が当初から6-8の人間関係の支配と服従の関係性について多大な関心を抱いてきたことと、『Single Woman and Astrology』という著作を研究することから得られた。



そして、こうした関係性について、特に2-8軸に位置するラーフ/ケートゥ軸の働きを理解するには、サルトルとボーヴォワールの関係性、ボーヴォワールの本音などを調べることが重要ではないかと思えた。



何故なら、ボーヴォワールの出生図とナヴァムシャの8室にはラーフが在住しており、彼女は2-8軸の傷ついたチャートの典型例であるからである。



そして、既に知られているようにサルトルとの関係の中で演じられた「契約結婚」という実験と、その結果が得られているからである。




私は、ボーヴォワールの作品群を読んでいないが、もしこれらを詳細に分析したら、更に確信的なことが言えるかもしれない。



結果として、サルトルとボーヴォワールは、契約を延長しつつ50年間、共に過ごし続けるのであるが、結婚生活の8室が傷ついていても相性が良い場合の人間関係、「家庭」というものを除いた人間関係について物語っていると考えられる。



そういう意味で、サルトルとボーヴォワールの自伝や経歴、エピソードといったものは、結婚や結婚生活について理解するための非常に重要なサンプルである。



彼らはいまだに語り継がれ、ニュースになる程、伝説的なカップルである。






(参考資料)



自由すぎる!有名哲学者たちの「恋愛と結婚」
「逃げ恥」とは一味違う"契約結婚"をした人も
2017/01/01 6:00 東洋経済ONLINE

私たちの日常で、疾病・ケガの問題、借金といったカネの問題など苦しいことはたくさんありますが、その中でもダントツに難しさを感じるのは人間関係ではないでしょ うか。

なかでも、一人の相手とじっくりと対峙し関係を結ぶ「結婚」は、人生の大決断。肩に重くのしかかってくる責任や重圧、結婚のメリットやデメリットなどを考えれば考 えるほど、何がベストな選択か、わからなくなってしまうことも。

そんな「結婚」について、歴代の哲学者たちはどう答えを出したのでしょうか。私たちにさまざまなヒントを与えてくれるかもしれない彼らの思想と人生を、『超訳 哲学 者図鑑』などの著書を持つ富増章成氏が解説します。

夫婦の信頼関係は「契約結婚」から?

●サルトル
僕たちの恋は必然的なものだ
だが、偶然の恋も知る必要がある

フランスのサルトルとボーヴォアールは、映画の題材にもなった優秀な哲学者カップル。この2人の結婚は、やはり、普通のものではありませんでした。1929年の秋、ルー ブル博物館のベンチで、サルトルはボーヴォアールに2年間の「契約結婚」を申し込んだのです。

「契約結婚」というと、昨年人気だったテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を彷彿とさせますが、家事代行で住み込みをするというその設定とはちょっと違います 。2人の契約は、2年間は2人一緒にパリに住むが、それを過ぎればお互いに自由に好きなところで暮らし、もしまた2人がばったり会ったら再び共同生活をしよう、という もの。サルトルは、人間は偶然的な恋愛も必要であると主張し、お互い別の相手との一時的な恋愛を縛らないようにしよう、と提案したのです。

なんだか男にとって都合のいい話に思える奇妙な契約ですが、彼らは法律や社会の常識にとらわれない新しい男女の関係を作ろうとしていたのでした。

でも、ボーヴォアールは、「もしサルトルが『24カ月後きっかりに、ギリシャのアクロポリス神殿の上で午後5時に会おう』と言ったら、きっかりとその時間を守って再会 する確信がある」と思ったほど、この契約を大切にしていたそうです。

結局、サルトルは宣言どおり「偶然の恋」を繰り返し、ボーヴォアールは嫉妬に悩まされつつも、最終的に、2人の関係はサルトルの死まで50年続いたのでした。

そんなサルトルの「契約結婚」の土台にある哲学は、「人間は自分で自分をつくっていく存在だ」という“実存主義”。たとえばナイフなどの物(即自存在)は“切るた め”という目的ありきで作られますが、それに対し人間(対自存在)は、まず先に世界に投げ出され、それから自分の本質を創造する、という考え方です。その意味で、 人間は限りなく自由な存在であり、その自由を縛ってはいけないというのが、サルトルの考えだったのです。

この考えを支持し賛同してくれた才女・ボーヴォアールと出会えたためにこの「契約結婚」は成立したわけで、この良き理解者との出会いは彼にとって実に幸運だったと いえるでしょう。

その結婚ちょっとまった!?悩みすぎて婚約破棄

●キルケゴール
結婚したまえ、そうすれば君は後悔するだろう。
結婚しないでいたまえ、そうすれば君はやはり後悔するだろう。

ニーチェとともに実存主義の先駆者とされる、デンマークの思想家キルケゴール。彼は、24歳だった1837年に15歳のレギーネと出会い、この後、2年間にわたって彼女に執 拗ともいえる結婚申し込みを繰り返しました。しかし、やっとのことで結婚を承諾してもらったにもかかわらず、なんとキルケゴールは、婚約した翌年に一方的に婚約指 輪をレギーネに送り返して関係を絶ったのです!

あんなにしつこく結婚を迫った人が、うまくいったとたんに婚約破棄なんて、落ち着きがなさすぎ。新しい女ができたのか……?なんて疑ってしまいますよね。もちろん レギーネも、何度もキルケゴールに考え直してくれるよう婚約破棄の取り消しを頼みましたが、彼は考えを翻すことなく、結局、2人は別々の道を歩むことになりました。

意味不明なキルケゴールの行動ですが、これは、彼があまりにレギーネを深く愛しすぎたがための決断によるものだったようです。婚約したはいいけれど、本当に彼女を 幸せにできるのは自分ではないのでは?と考え込んでしまったのです。

この経験もふまえ、キルケゴールは彼の哲学を築き上げました。すなわち、人とは生きている理不尽さについて悩み、絶望という病にもかかるが、それは人間が動物以上 のものである証であるのだから、絶望という病気にかからないほうが不幸だというのです。

とはいえ、この絶望をなんとか対処しなければいけないということで、彼は三段階の発展を提唱しました。

第一段階は「美的実存」。人生のあらゆる快楽に身を任せる生き方で、快楽を享受するために絶えず変化を求めます。でも、美的実存の人生はいつかは快楽を満たすこと に失敗して絶望します。

そこで、第二段階の「倫理的実在」へと踏み込みます。これは家族や社会の一員として頑張ろうという段階です。それでも絶望は襲ってくるものです。

そこでキルケゴールのオススメは、第三段階の「宗教的実存」です。自己自身の罪の意識に基づいて、神様(キルケゴールはキリスト教信者でした)の前にただ一人の“ 単独者”として立ち、「内面的な真理」を見つける、というものです。

彼の哲学は少し難解ですが、絶望をより高度な自己意識へと自分を引き上げるいい機会だととらえた、前向きな哲学であるのです。

恋愛は、性的な快楽(美的実存段階)と密接につながっています。結婚すればその快楽だけではなく、誠実さということに重きが置かれます(倫理的実存段階)。だから 、「結婚しようがしまいが、どちらにせよ絶望は生じる」というのが彼の考え方で、より高い宗教的な永遠性を求めるために、一人孤独に生きる道を選んだ(宗教的実存 段階)のだといえるでしょう。

レギーネと別れたあとも、彼は代表作『あれかこれか』などいくつもの著作を彼女のために捧げ、42歳でこの世を去りました。婚約破棄後も彼女を愛し続けて人生を終え たのでした。

一方、レギーネは他の男性と結婚。結婚とは「あれかこれか」の人生の大決断ですが、あまり悩みすぎると結婚ができないという話かもしれません。勢いに乗って結婚し て幸せになっている人たちもたくさんいますからね。

ニーチェ、唐突すぎるプロポーズであえなく撃沈

●ニーチェ
結婚した哲学者というもの謎は喜劇に属する

ニーチェは、現代において哲学史を塗り替えたといわれるドイツの大哲学者です。ところが、彼は恋愛に関しては、ヒットゼロ。一生独身で、最後は発狂して死にました 。

彼の最初の失恋は、ジュネーヴで出会ったオランダの女流音楽家。4時間の散歩をともにしただけで、いきなりの求婚の手紙を出したところ、彼女はドン引き。ニーチェは 非礼を詫びる手紙を出したあと、友達に「もう絶対結婚なんてしない!」と宣言したのでした。

ところが、この宣言を覆すような、すばらしい女性が彼の目の前に出現したのです。友人のパウル・レーとともにローマに旅行した時に出会った、知性にみちた美しい女 性ルー・サロメです。彼女と哲学について語り合い、彼女が作った詩を彼の得意なピアノで曲にしてあげたり、もうぞっこんの状態。ニーチェの有名な「永遠回帰」の思 想の構想を最初に打ち明けたのも、ルーに対してだったのです。

ニーチェはルーを哲学の弟子かつ伴侶と考えはじめました。ところが、ルーにとってニーチェは哲学の先生以上でも以下でもなく、尊敬しているヒゲおやじという程度。 ニーチェはルーに求婚しましたが即効で断られたらしく、そのあとのルーと、件の友人レーとの三人で撮影した三位一体という写真のニーチェは、どこか虚しく空を見つ めているような感じがします。

恋愛では負け続けだったニーチェ。彼は「結婚なんてバカバカしい。過去の偉大な哲学者はみんな結婚なんてしていなかった!」という負け犬の遠吠えのような言葉を残 していますが、こうした経験によるものだったのかもしれません。

どんな逆境であっても運命を愛する

しかし、ニーチェは、この失恋をバネにして名著『ツァラトゥストラはこう言った』を書きあげたのでした。現実の苦しみをそのまま受け入れながら強い自分を保持し、 どんな逆境であっても運命を愛する(運命愛)というもので、「これが人生だったのか。ならばもう一度!」と人生を何度でも肯定するというもの。

この彼の哲学書は、前述のように哲学史を塗り替えるほどの傑作となったわけで、結婚の代わりに得たものは大きかったかもしれません。

このように、歴代の哲学者たちは、自身の哲学に基づいて「契約結婚」を敢行したり、一生独身を貫いたり、失恋をバネに成功を収めたりと、独自の人生を歩みました。

私たちも、理想を貫いて生涯ひとりを謳歌するもよし、結婚という人間関係の中で幸せを模索するもよし、選択は自由です。長くも短い人生の中で、あなたの哲学を追求 してみてください。

(構成:山岸美夕紀)
参照元:自由すぎる!有名哲学者たちの「恋愛と結婚」
「逃げ恥」とは一味違う"契約結婚"をした人も
2017/01/01 6:00 東洋経済ONLINE

ボーボワールが年下の恋人に向けた情熱とサルトルへの不満、書簡で明らかに
2018年1月22日 12:40 AFP BB NEWS 発信地:パリ/フランス [ ヨーロッパ フランス ]

【1月22日 AFP】フランスを代表するフェミニストのシモーヌ・ド・ボーボワール(Simone de Beauvoir)が18歳年下の交際相手にささげた「狂おしい情熱」が21日、初公 開された書簡の中で明らかになった。

 書簡では、ボーボワールのパートナーだった実存主義哲学者のジャンポール・サルトル(Jean-Paul Sartre)が、ボーボワールを性的に満足させたことが一度もなかっ たこともうかがえる。

結婚は女性を奴隷にする「わいせつな」制度と批判した古典的作品「第二の性(The Second Sex)」の著者であるボーボワールは1953年、映画監督クロード・ランズマン (Claude Lanzmann)氏(92)に宛てた手紙の中で、「(あなたの)腕の中に身を投げ出し、いつまでもそのままでいたい。私は永遠にあなたの妻です」と記している。

 この書簡は、ボーボワールが共に暮らした唯一の男性であるランズマン氏に宛てた112通のラブレターの一つ。書簡はすべて米エール大学(Yale University)に売却さ れた。

 この書簡からは、多くの愛人を作り、別々のアパートに住み続けたサルトルが、ランズマン氏と同じようにボーボワールを肉体的に満足させたことが一度もなかったこ とがうかがえる。

 ボーボワールはランズマン氏に対し、「確かに彼(サルトル)のことは愛していた」「でも愛が戻ってこなければ、私たちの肉体は何の意味も持たなかった」と記して いる。

 ランズマン氏は、サルトルの秘書をしていた26歳のときに当時44歳だったボーボワールに出会った。仏知識階級の黄金コンビだったボーボワールとサルトルは、互いの 関係をオープンにし、同様の三角関係を数々楽しみ、時に耐え忍んだ。

 ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)をテーマにしたドキュメンタリー映画『ショア(Shoah)』で高い評価を受けたランズマン氏は、仏紙ルモンド(Le Monde)に対し、 2人の恋愛の全容を今になって明らかにしたことについて、ボーボワールの養女との対立が原因だと語っている。

ランズマン氏は、自身の死後、フランスの法律の下でこれら書簡の著作権を譲渡されることになる養女のシルビー・ルボン・ド・ボーボワール(Sylvie Le Bon de Beauvoir)氏が母親の人生から同氏を抹消しようとしていると非難。そうされることを恐れ、歴史家に参照してもらえるようにエール大学に書簡を売却したと語った。ル ボン氏は、ボーボワールの最後の恋人で遺作管理者でもある。

 ランズマン氏は、ルボン氏が「ボーボワールのすべての書簡を出版する計画を立て、その中から自分との間でやりとりされたものを除こう」としていることを知るまで は、これらの書簡を公にするつもりは全くなかったと述べている。

 ルモンド紙に掲載された、ボーボワールがオランダ・アムステルダムからランズマン氏に送った手紙には、「私のいとしい子、あなたは私にとって初めての絶対的愛で す。(人生で)ただ一つのもの、あるいは一度も生まれないものかもしれません」「自分がこんなことを言うようになるとは思ってもみなかったけれど、あなたに会うと 自然に口をついて出ます。あなたを崇拝しています。全身全霊で。あなたは私の運命であり、永遠であり、人生そのものです」と記されている。

(c)AFP/Fiachra GIBBONS
参照元:ボーボワールが年下の恋人に向けた情熱とサルトルへの不満、書簡で明らかに
2018年1月22日 12:40 AFP BB NEWS 発信地:パリ/フランス [ ヨーロッパ フランス ]










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新天皇即位のマンデン図 -2019年5月1日 00:00-

2019年5月1日は、0時きっかりに元号が変わるため、このタイミングで、新天皇が即位すると考えることが出来る。

2019年5月1日00:00東京のチャートは、皇太子徳仁親王の天皇としての公務全体を象徴するチャートである。




まず山羊座ラグナで、3室で5、10室支配のヨーガカラカの金星が高揚し、9室支配の水星が3室で減衰して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きと共に水星はニーチャバンガラージャヨーガを形成している。

減衰する水星は高揚する金星とコンジャンクトし、また水星のディスポジターである木星からアスペクトされ、また更に木星は月からケンドラに在住している。

従って、減衰する水星が複数のニーチャバンガラージャヨーガの条件を満たしている。


そして、水星と金星のディスポジターである3室支配の木星は3室にアスペクトバックして3室が強い状態である。


この配置からすると、現、皇太子は、天皇として即位した後は、常にメディアに注目され、ハリウッドスターのような扱いを受けるのではないかと思われる。


元々天皇はメディアに常に注目される存在であるが、こうしたチャートが出来たのであれば、尚更そうかもしれない。


然し、ラグナロードの土星は12室でケートゥとコンジャンクトし、火星からアスペクトされて傷ついている。


従って、新天皇は、常にメディアの目に晒されて、世間の注目を浴びていくが、本質的には目立ちたくなかったり、隠遁的な生活を好むということかもしれないが12室が傷ついている場合、その隠遁的な生活が得られないという配置である。


普通の出生図であれば、そのように解釈することができる。


あるいは、メディアに出る姿、華やかさとは裏腹にその実情は人目を避けた慎ましい生活であるということかもしれない。


あるいは12室は海外を表わすが、海外訪問などでの目立たないが、地味な活動を表すかもしれない。


マンデン占星術のハウスの象意によれば、12室の象意とは以下のような象意である。


12室
秘密の敵、秘密の計画、地下活動、スパイ活動、誘拐、陰謀、スパイ、刑事、組合、ストライキ、違法な薬物、ギャンブル、組織化された売春、黒い郵送、刑務所、病院、少年院、孤児院、慈善団体、超自然的な社会、精神病院、予想外のトラブル、亡命、ローンの返済、密輸、裏の世界、秘密の情事、戦争と損失、強姦、暗殺その他


12室は一般に公開されない秘密のプライベートを意味するのである。


そして、12室には収監とか、監禁といった象意もある。


つまり、3室が華やかなことに比較して、ラグナロードの土星が12室でケートゥとコンジャンクトし、火星からアスペクトされている配置は、非常に対照的で地味である。


天皇としての華やかな一面と、孤独で、皇居などに監禁されているかのような寂しい一面も示していると考えられる。






また8室支配の太陽が4室で高揚しているが、太陽はバラニーに在住している。


これは公務を行なう場に公安やCIAのような諜報関係者がいそうな配置である。


諜報関係者からの監視を受ける配置と言えるかもしれない。



2019年5月1日 0時の新天皇即位のチャートからそうしたことを感じ取った。




(参考資料)



「10連休」法が成立=新天皇即位日を「祝日」に
2018年12月08日03時02分 時事ドットコム

皇太子さまが新天皇に即位される来年5月1日と、新天皇即位を公に示す「即位礼正殿の儀」が行われる同10月22日を来年に限り祝日とする法 律が8日未明の参院本会議で、賛成多数で可決、成立した。祝日法の規定により、来年4月27日から5月6日まで10連休となる。

 国民の祝賀ムードを高めるのが狙い。祝日法は、祝日に挟まれた日を休日にすると定めており、連休谷間の5月1日が祝日になると、4月30日 と5月2日が休日となる。

 参院内閣委員会は6日、共産党以外の賛成多数で可決。医療機関や保育施設などの長期休業が国民生活に支障を来すことがないよう政府に対応を 求める付帯決議を全会一致で採択した。(2018/12/08-03:02)
参照元:「10連休」法が成立=新天皇即位日を「祝日」に
2018年12月08日03時02分 時事ドットコム











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皇太子徳仁親王のチャート -新天皇即位後について-

今年2019年5月1日に新天皇として即位する皇太子徳仁親王のチャートである。




ラグナは蟹座アーシュレーシャで、世間の常識を軽々と超えていく感性の持ち主である。


結婚時のエピソードとして、側近の運転する後部座席を黒いフィルムで目隠ししたワゴン車に身を隠して赤坂御用地を出発し、雅子妃に会いにいったエピソードが知られているが、アーシュレーシャの世間の常識や道徳を軽々と踏み越えていく性質というのは、特に恋愛関係において発揮される。

瀬戸内寂聴なども私はラグナを蟹座アーシュレーシャに修正したが、不倫や駆け落ちなど、普通でない恋愛をするのは、このアーシュレーシャの人々である。

ラグナロードの月が6室に在住しており、無償の献身的行為を表わす配置であり、6室の木星はヒーラーの配置であり、治療家の配置である。

そこに7、8室支配の土星が在住しているが、これは病気がちで世間から引きこもっているパートナーに献身し、尽くす配置であると言える。

従って、このチャートは正真正銘、皇太子徳仁親王のチャートであると言える。


7室には4,11室支配の金星と5,10室支配の火星が在住してコンジャンクトしており、7室の金星はパートナー関係において恋愛感情や情熱を常に持っていたい配置である。

そこに火星がコンジャンクトしており、情熱的な恋愛の配置となっている。

然し、7室の支配星は6室に在住する配置は、本来は、パートナー(雅子妃)が結婚から逃げたいと思う配置なのである。

それで引きこもりになっていく配置である。

ラグナロードの月と9室支配の木星のアスペクトは、そうした雅子妃に皇太子自身や側近の侍従医たちが、献身し尽くす配置なのである。

月と木星はガージャケーサリヨーガであり、ナヴァムシャでも相互アスペクトしてガージャケーサリヨーガを形成している。

知性、記憶力、永続する名声を表わす配置である。





2019年5月1日の即位は、木星/ラーフ/水星期であるが、水星は3、12室支配で8室で、2室支配の太陽とコンジャンクトしている。


この水瓶座の水星とそれにコンジャンクトしている太陽は、システマティックに構造化され、儀式化されている天皇家に伝わる宮中行事をこなす時期を表わしていると思われる。


8室は相続に関係しており、天皇としての称号を受け継ぐ儀式である。


2室支配の太陽が絡んでいるのは、両親、家族、つまり、天皇家の血族を意味している。


3室支配の水星は、儀式の際の身体パフォーマンスなどを表わしており、それらの構造化した儀式の内容には、一切逆らうことが出来ない。


それは完璧に伝統に則って、行わなければならない儀式である。


つまり、天皇家の血族、姻戚関係者が集う宮中行事において、天皇の称号を受け継ぐための儀礼、祭式において身体パフォーマンスを行なうという象意が、8室に在住する3、12室支配の水星と2室支配の太陽のコンビネーションである。


木星/ラーフは、木星期最後のアンタルダシャーであり、木星期の締めくくりであると同時に土星期の影響も受けるダシャーチッドラの期間に該当する。


そして、アンタルダシャーのラーフはディスポジターの水星がやはり8室に在住して、太陽とコンジャンクトしている。


そして、プラティアンタルダシャーの水星は3室支配で8室で太陽とコンジャンクトしている。


つまり、新天皇としての即位は、主にアンタルダシャーのラーフと、プラティアンタルダシャーの水星によって表されている。


まさにこの時期に新天皇として即位することが決まっていたのである。



そして、2020年5月26日からマハダシャー土星期に移行するが、土星はナヴァムシャでラグナロードで9室で高揚している。


9室は、教育、慈善活動、宗教、大学、真理のハウスである。






これはおそらく新天皇として即位してから霊的使命が始まる配置であると言える。



つまり、天皇とは、国の発展と国民の幸せを祈る霊的、宗教的な役割である。



ダシャムシャでも土星は9室に在住して、2、5室支配の木星と相互アスペクトしている。






これまでの木星期は、木星が3室で減衰していたため、それ程、重要な役割は与えられていなかった印象である。


然し、土星期は、土星自身が9室に在住し、2、5室支配の木星のアスペクトを受けている。



天皇でなかったとしてもこうした配置の場合、教育啓蒙活動や、慈善活動を行う時期であると評価することになる。


従って、天皇としては、国家の象徴としての国民の為の様々な活動を表わしている。




因みに更にナヴァムシャを検討すると、ラグナが水瓶座で、水星が5室双子座で自室に在住しており、ラグナロードの土星が9室で高揚している。

これは非常に風の星座が強い配置である。


基本的にリベラルであり、新しい考え方に開かれていて、人種、性別、年齢、宗教などに拘らないオープンな心情の持ち主ではないかと思われる。


従って、皇太子徳仁親王が即位することは、時代の変化というものを象徴するかもしれない。



月から見ると2、5室支配の木星が7室に在住し、7室支配の金星が5室で高揚している。そして、ラグナロードの火星と5室でコンジャンクトしている。


これはまさに恋愛結婚の配置であり、情熱的な恋愛の配置である。


結婚は、1993年6月9日であり、ラーフ/土星/火星期である。


ラーフはナヴァムシャで12室に在住しており、7室支配の太陽とコンジャンクトしている。


結婚した当初は、慣れない関係で、むしろ、それから12年経過した木星期の方が結婚や結婚生活が安定している印象である。


木星は2、11室支配で、結婚生活の2室を支配して、4室に在住し、4、9室支配のヨーガカラカの金星と2-4の星座交換している。


2001年12月1日のラーフ/月/月期に子供(愛子妃)が誕生している。






サプタムシャ(D7)で、ラーフは9室に在住し、月はラグナロードで5室にアスペクトし、9室支配の木星からアスペクトされている。






おそらく、愛子妃が誕生することで、夫婦が円満となり、家庭生活が安定してきたものと思われる。


木星はナヴァムシャ(D9)で2-4の星座交換をして、月から見ても5-7の星座交換をしているからである。


木星のディスポジターである金星は2室で高揚している。



木星はサムタムシャで9室の支配星で、ラグナとラグナロードにアスペクトしており、子育てを通じて幸せを得た時期であると解釈できる。


木星は減衰しているが、木星のディスポジターである土星が月からケンドラに在住しているので、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。



木星期になるまでのラーフ期は、ラーフがナヴァムシャの12室に在住しており、7室支配の太陽とコンジャンクトしており、むしろ、遠距離恋愛、夫婦に距離感があり、中々会わないなど、夫婦関係に問題を抱えていた可能性がある。


然し、子供が出来たことで、子育てを通じて、夫婦が円満になり、恋愛関係を育んだかのように見える。




土星期



次の土星期であるが、土星はナヴァムシャのラグナロードで9室で高揚しているため、公務で忙しくなると思うが、土星は12室の支配星でもあり、3室支配の火星によってアスペクトされているため、夫婦関係には若干、問題も出そうな配置である。


土星は7、8室支配で6室に在住しているため、6-8の絡みにもなっており、6室の凶星は、パートナーに厳しい態度も取らなければならない配置かもしれない。


土星期は、雅子妃の公務ボイコット、引きこもり問題が生じてくる可能性がある。


土星には、ラグナロードの月と9室支配の木星がコンジャンクトしており、そうした引きこもり傾向の雅子妃を労わる感じが出ているが、但し、それにも限界があると思われる。


土星はサプタムシャで8室の支配星でもあり、ラグナロードの月と5室にアスペクトして傷つけている為、子供(愛子妃)との関係も難しくなってくる時期である。



従って、皇太子徳仁親王は、新天皇として即位することで、霊的な使命が始まるが、公務についていけない雅子妃と、愛子妃との関係に若干、悩みながら、公務をこなしていかなければならないという試練があると考えられる。


このようにどのような地位にいる人間も基本的に人生で遭遇する試練や戦いというものは、普通の人と全く同じである。


例外なく全ての人間は、人間として何らかの試練を味わうことになる。



試練は人生の中の人間関係の中から生じてくる。




最後にもう一度、ナヴァムシャに戻るが、ナヴァムシャの5室双子座に在住する水星からは、非常に高いインテリジェンスが感じられる。


国際金融やフリーメーソンについての高度な理解に到達できるセンスが感じられる。


この水瓶座ラグナ、5室の自室の水星、9室で高揚するラグナロードからは、背後にフリーメーソンの伝統を持つヨーロッパのリベラルな王族たちと交流できる国際感覚が感じられる。




(参考資料)



新天皇の大嘗祭、ご即位と同一年 平安期の宮中儀式踏襲
2019.1.5 08:30 産経新聞

皇太子さまが新天皇に即位されることに伴う一連の儀式は、前天皇の崩御の服喪期間を挟んだ明治以降と異なり、新元号元年に行われる。一世一度の重要祭祀(さいし)である「大嘗祭(だいじょうさい)」も平安期からの前例にならい、ご即位と同一年に営まれる。

 今回の大嘗祭は、5月1日に新天皇に即位した皇太子さまが同8日、皇居・宮中三殿でまつる先祖や神々に儀式の期日を奉告されることから始まり、「亀卜(きぼく)」により、神前に供える新穀を収穫する水田(斎田(さいでん))の地域を決める同13日の「斎田点定(てんてい)の儀」へと続く。

新天皇が神前に新穀を供えて自らも食し、五穀豊穣(ほうじょう)と国家・国民の安寧を祈る主要儀式の「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」は、皇居・東御苑に新設される「大嘗宮」で11月14日と15日に営まれる。

 宮内庁によると、平安期の宮中儀式などを編纂(へんさん)したとされる「貞観(じょうがん)儀式」や「延喜(えんぎ)式」などでは、譲位に伴う即位が7月以前であれば、その年のうちに大嘗祭を行うと定めており、5月即位の今回も千年以上にわたる前例を踏襲する。

 直近の譲位例である江戸後期の光格天皇の後を継いだ仁孝天皇は、1817年9月に即位。翌年4月に「文政」に改元、11月21日に大嘗祭を営んでいた。

 一方、新旧の皇室典範で天皇の譲位を認めていない明治以降の大嘗祭は、明治4年、大正4年、昭和3年、平成2年のそれぞれ11月に挙行。前天皇の崩御で喪に服すなどしたため、新天皇即位の翌年以降にずれ込む形となった。
参照元:新天皇の大嘗祭、ご即位と同一年 平安期の宮中儀式踏襲
2019.1.5 08:30 産経新聞

皇太子が天皇になると、「待遇」はこんなに変わる
移動方法、晩餐会、相談相手まで
2017.07.06 週刊現代

社長と専務よりもその差は大きい――天皇と皇太子は、父子の関係だが、地方訪問での歓迎ぶりなど、その「待遇」のグレードは段違い。再来年、即位を迎える新天皇は、どんな変化を経験するのか。

海外王室からの扱いが違う

皇太子が親善のために、北欧・デンマークを訪れたのは、6月15~21日のことだ。

15日の午前11時過ぎ、皇太子は羽田空港・国内線ターミナルの一角にある「貴賓室」から政府専用機に乗りこんだ。青い絨毯が美しい貴賓室は、皇族や海外からの賓客だけが利用できるもの。

見送りには、最高裁判所長官の寺田逸郎氏、デンマーク大使らが忙しい合間を縫って駆けつけ、皇太子が専用機のタラップを昇る姿に手を振った。

防衛省が管理する専用機は、同省の操縦士が細心の注意を払って操縦する。VIPが使う機内前方は毛足の長いふかふかの絨毯が敷き詰められ、その一角には革張りのソファや、フラットに倒すことができ、ゆったりと身を沈められる大きな座席が用意されている。

快適な空の旅を終えた皇太子は、デンマークのコペンハーゲンにあるカストロップ空港に到着。デンマーク王室のフレデリック皇太子夫妻からハグで迎えられた。

現地で、両国の国交樹立150周年を記念したイベントに参加したり、博物館を訪れたりと親善に努めた皇太子。デンマーク市民とスマホで「自撮り」を楽しむ場面もあった。その間、東宮大夫、東宮侍従、東宮侍医長、皇宮警察護衛第二課長など、9名の随行員が身の回りのお世話をする。

滞在中の宿泊先は、市内にあるコペンハーゲン・マリオットホテル。運河沿いに立地し、その景色のよさで人気の高級ホテルだ。

視察を終えた20日、皇太子はカストロップ空港を専用機で発ち、翌日には日本に到着。今度は貴賓室で衆院議長・大島理森氏の迎えを受け、雅子妃の待つ東宮御所に帰りついた――。

一般の人間は決して経験することができないVIP待遇と言える。しかしこれほどの待遇であっても、あくまで皇太子に対するもの。天皇が海外訪問をする場合には、周囲からの扱いは段違いにグレードアップする。では、天皇が訪問していたら、どうなっていたのか。

「随行する職員の人数が増えるなど違いはいろいろありますが、一番の違いは、『晩餐会』に招かれるか否かでしょう」と語るのは、全国紙の宮内庁担当記者である。

「天皇陛下が海外訪問をする場合は必ず、豪勢な晩餐会に招待されます。'98年に両陛下がデンマークを訪れた際には、マルグレーテ女王主催の晩餐会が催された。

出席者は全部で144人。女王の夫・ヘンリック殿下が自ら狩猟した野ジカの背肉のローストをメインに据え、コース料理がふるまわれました。調理を担当したのは、王室専属の日本人シェフです。

皇太子殿下が単独で海外訪問する時に晩餐会に招かれる例は多くない。今回、殿下は、女王さま主催の『昼食会』に招かれましたが、歓待の度合いという意味では晩餐会に劣ります」

宿泊先の違いも大きい。天皇の訪問の際は、18世紀に建てられた「フレーデンスボー宮殿」だった。王室の「夏の離宮」としてつくられ、緑にあふれる庭園を抱いている。部屋数は数十とも言われる巨大な白亜の城だ。

東京駅地下の「貴賓通路」

天皇の生前退位に関する特例法が国会を通過し、'19年の年初、もしくは同年4月には、皇太子が新天皇として即位することになる。

デンマーク訪問の例に見られる通り、その時、「待遇」は一変する。天皇と皇太子に対する周囲の応対には、どのような差があるのか。

まずわかりやすいのは、地方巡幸の際の移動である。前出の宮内庁担当記者が解説する。

「皇族の方が移動する時、西は大阪、東は仙台くらいまで新幹線を使いますが、両陛下は一編成すべてを貸し切る。グリーン車に両陛下と随行の宮内庁職員が乗り、ほかの車両に宮内記者が乗る形です。皇太子殿下は、ご本人が乗る1両と前後1両ずつ、計3両が貸し切られることが多い」

新幹線を使う時は東京駅から出発するが、そこでも象徴的な相違がある。第17代東京駅長の木下秀彰氏が解説する。

「天皇陛下、皇太子殿下の場合、『御料車』(皇族のための車)で駅まで来て、それを駅長が出迎え、丸の内の正面玄関の入り口から、乗り場に繋がる『貴賓通路』へと案内します。

赤絨毯が敷き詰められた100mほどの地下通路で、両陛下と皇太子ご夫妻、そして国賓しか利用できません。

頻度は少ないですが、出発までの時間がある時は貴賓室を利用します。『松の間』と『竹の間』があり、前者には両陛下しか入れない。

両陛下と皇太子殿下が一緒にお越しになった時も、別々に過ごすことになる。松の間は20~30畳ほどで、陛下専用の椅子が置いてあり、正面には横山大観の『富士に桜』という絵がかかっていた」

飛行機はどうか。デンマークに行く時、皇太子は政府専用機を貸し切った。これは天皇が海外に行く場合と同じだが、国内で飛行機を使う際には、大きな差が出る。

「天皇陛下は、ANAかJALの小型機を貸し切ります。その機が羽田空港の貴賓室のすぐそばにつけ、陛下が乗り込むのです。皇太子殿下の場合は一般客と同じ便を使う。

貴賓室から黒塗りの専用車で、客が搭乗し終わった機に向かい、ファーストクラスに乗る。

興味深いのは、天皇陛下の場合、利用する航空会社の社長が同乗する例が多いこと。『万が一事故があったら命をもって償う』ということなのでしょう。それだけ陛下の命を預かるのは重いことなのです」

海外に行く際、天皇と皇后だけが慣例に従ってパスポートを必要としないことも特別な待遇のひとつだろう。皇太子を含む皇族は、一往復限定のパスポートをその都度発給されている。

旅先の献立も全然違う

天皇が国内訪問をする場合、自治体側の準備も入念なものになる。昨年11月に天皇夫妻が訪れた長野・阿智村役場の総務課職員が振り返る。

「両陛下がいらした際には、役場の近くと、宿泊先の昼神温泉内の村道が傷んでいたので、3700万円の予算で修繕しました。1週間の急ピッチでの工事でした。万が一、お怪我でもされたら大変ですから」

皇太子が地方を訪問する場合には、車道のラインを引き直したり草刈りをしたりという程度で、ここまでの予算を費やしての工事はなかなか見られない。

宿泊先の対応も、天皇の場合は一通りのものでは済まない。天皇夫妻は昨年11月、私的な旅行で愛知、長野を訪れ、二泊三日の2日目に長野県下伊那郡にある老舗旅館「湯多利の里 伊那華」に一泊した。同旅館の上原政起会長の言。

「ご宿泊には一番格式の高い部屋を準備しました。県からは事前に『部屋の段差を改装してほしい』とだけ言われましたが、結局お部屋全体をすっかりリニューアルした。玄関周りからトイレの壁まで、秋田杉の無垢材を使い、天井は薄板を手織風に編んだ『網代』に変えました」

訪問先での食事も、天皇には格別の配慮がなされる。皇室ジャーナリストの久能靖氏が言う。

「地方訪問での食事も、栄養面で管理されています。天皇陛下は把握できないほど多くの公務をこなさなくてはならない。体調管理には細心の注意が払われており、両陛下の一日の摂取カロリーは、基本的に1900kcal前後に調整されている。

訪問先でも事前に宮内庁の大膳課(食事係)の職員が旅館を訪れ、献立の打ち合わせをします」

天皇になるということは、皇太子に比べて、こうした「管理」が厳しくなるということなのだ。

こうして待遇が変わるのは、天皇になると公務が膨大な量にのぼるためでもある。天皇は昨年1年間で、約1000件の「上奏書類」を決裁したとされる。しかも、この「1件」には、数千人分の叙勲関係の書類が入っていることもある。

さらに天皇は、年間100件近い儀式、式典にも参加している。皇太子は今後、「いまに比べると、公務は確実に増える」(皇室ジャーナリストの山下晋司氏)。

しかし、そうした立場に立ち、多くの公務をこなしながら様々な人と触れ合うことで、国民から向けられるまなざしも、自然と変わってくる。

昨年10月1日に天皇夫妻が、同月22日には皇太子が訪れた岩手・北上市役所。同市の政策企画課担当者によれば、皇太子来訪の際の出迎えは、副市長と市内の小学2年生の児童80名が市役所の玄関に並ぶ、というものだった。

一方、天皇ご夫妻を迎える際には、達増拓也岩手県知事、市長、市議会議員が顔を揃えたのに加えて、大勢の市民が、沿道、役所の前に並んで出迎えた。しかも、天皇が県内を移動する間は、その多くの時間を、達増県知事が随行していた。

「天皇陛下がお越しになった場合、基本的に知事はそれに随行することになっています。'07年、天皇皇后両陛下が福岡を訪れたことがありましたが、県知事選の後で、当時現職の麻生渡知事は非常に忙しかった。それでも、陛下がいらっしゃる間はずっと随行していました。

やはり皇太子殿下と比べても、天皇陛下を迎える際には、別次元の『緊張感』があるのだと思います」(前出の記者)

見てきた通り、天皇になると待遇がガラリと変わる。会社でも専務が社長になれば待遇はまったく変わるが、皇太子と天皇の変化の度合いは、その比ではない。

同時に、発言や行動の重みもケタ違いに大きくなる。そのため、天皇の相談役「宮内庁参与」の役割が重要になる。

「宮内庁参与は、天皇陛下と様々な重要事項について話し合っています。あまり知られていませんが、平成25年の誕生日会見で、天皇陛下は、東京五輪招致に皇族が引き出されたことに関連して、皇室と政治の関わりについて尋ねられた。

その際、『参与の意見を聴くことにしています』と言っている。生前退位も、参与と話し合った結果、提案されたものですし、それだけ陛下にとって重要な存在なのです。

ですから過去、同職には元経団連会長の平岩外四氏、元外務事務次官の栗山尚一氏、東大名誉教授の三谷太一郎氏など著名な経営者、官僚、学識者が名を連ねてきました。

現在は、元最高裁長官の竹崎博允氏などが務めています。皇太子時代には、こうした相談相手は存在しない。大きな変化だと思います」

「上皇」はどこに住むのか

それだけではない。天皇が「ご進講」を受ける人物たちも超一流だ。近年は高齢のためか減少気味だが、'08年には、年間17回のご進講を受けている。前出の記者が続ける。

「あまり知られていませんが、分子生物学者の渡辺格氏など陛下が専門とする生物学の権威がご進講に来ている。さらには、アフガニスタンで井戸を掘って多くの人の命を救った『ペシャワール会』の中村哲氏なども御所を訪れ、話をしています。こうして陛下は、深い見識を身につけている」

皇太子が天皇に即位し、待遇が変わる。それはつまり、今上天皇が上皇となることを意味する。宮内庁クラブのデスクが言う。

「即位の後、新天皇は、延べ床面積4900平方メートル、17LDKとも伝えられる御所へと引っ越すことになる。

退位をした明仁上皇については、京都市や奈良市が新たな居住地として立候補していますが、ご本人は、'93年まで暮らし、慣れ親しんだ東宮御所(東京・元赤坂、現在の皇太子の住居)に住みたいはず。東宮御所を修復すべきか否か、いま宮内庁では検討が行われています」

これまで身の回りの世話をしてきた侍従などはどうなるのか。前出の山下氏が言う。

「現在、皇太子ご一家のお世話をしている宮内庁職員は、侍従、女官、事務方、運転手など合わせて70人ほど、両陛下には90人ほどです。

両陛下についているすべての職員がそのまま『上皇職』に異動になることはないでしょう。半分が上皇職に異動し、半分は新天皇のお世話をする、というイメージだと思う」

現在、上皇や秋篠宮につく職員の人数をどうするかは、宮内庁内でのもっぱらの課題だという。

その秋篠宮は、次の皇位継承者として「皇嗣」という新たな地位につくことになる。それはつまり、今後は「皇太子並み」の待遇となることを意味する。

宮家皇族が地方訪問する際、宿泊先は貸し切りではなく、泊まる部屋を借りるだけ(天皇、皇太子は全館貸し切り)、新幹線での移動でも、周りの数席を確保するだけだった。

「天皇、皇太子ご一家は、外出の際、交通規制が敷かれ、常に青信号の道を移動している。

一方、宮家皇族は、外出の際、交通規制もなく、昨年11月には悠仁さまが高速道路で追突事故に遭いました。しかし秋篠宮さまが『皇太子並み』となれば、交通規制が敷かれ、事故のリスクもほとんどなくなる。現在20人前後しかいない職員も増えるでしょう。

また、両陛下と皇太子ご一家に『内廷費』として、生活費を丸々支給するという考えのもと、年間3億2400万円が支払われてきましたが、秋篠宮ご一家には、生活費の8割程度という考え方で約6710万円しか支払われていなかった。これも増額される予定です」(前出・記者)

宮家皇族も含め、退位によって各々の環境は大きく変わる。皇太子は、前述したデンマーク訪問に臨む会見で、退位について尋ねられ、表情を変えずに淡々とこう述べた。

「それぞれの務めに全身全霊で取り組んでまいりたいと思います」

すでに5~6年前から退位の議論について知っていた皇太子は、長い時をかけて覚悟を固めてきた。環境の変化を受け入れつつ、ご自身の天皇像を模索していくだろう。

「週刊現代」2017年7月8日号より
参照元:皇太子が天皇になると、「待遇」はこんなに変わる
移動方法、晩餐会、相談相手まで
2017.07.06 週刊現代










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2019年度のヒンドゥーニューイヤーチャートから今年一年を考える

皆様、新年明けましておめでとうございます。


今年も本、鑑定コラムを更新していきますので、宜しくお願いします。


秀吉



◆ ◆ ◆



2019年になったので、ヒンドゥーニューイヤーチャートを作成して今年一年を占ってみたいと思うが、まず、その前に昨年の2018年のヒンドゥーニューイヤーチャートは当たっていたのかどうかが気になる所である。




2018年度版のチャートにはいくつか特徴があるが、マンデン占星術で注目しなければならないのは特に動きの遅い、土星、木星、ラーフ、ケートゥなどである。


これらの惑星が在住している星座、ハウスなどは非常に重要である。


特に地震や紛争、大災害などは、土星と火星の影響が見られることが多く、土星と火星がダブルトランジットしている星座やハウスは要注意である。



例えば、2018年で最も大きなニュースの一つは西日本の記録的豪雨による水害や北海道の地震とそれに続く停電などの災害である。


これは以前の記事で、水害というのは水の星座が関わっていると考えられるため、蟹座にトランジットしているラーフと水星、それにアスペクトしている火星が影響したのではないかと書いた。


北海道の地震と停電に関しても同じで、私は以前から北海道は蟹座が表示体になると考えてきた。


ラーフが蟹座をトランジットすることによって、蟹座、水の星座という要素に関係する災害が起こったのである。


それは2018年度のヒンドゥーニューイヤーチャートにも兆候として表れていて、蟹座にラーフが在住し、火星がアスペクトしている。



また射手座の3室に土星と火星が在住して、3室射手座を傷つけているが、これが何を意味したのかということである。


3室はコミュニケーションや通信、交通、輸送などの象意を持っている。


西日本の水害では交通網が遮断され、物資の輸送などに問題が生じたようである。


また北海道地震では、送電網などに影響が出て、電気のやり取りに支障が生じた。


昨年のソフトバンクによる大規模な通信障害も3室の通信の象意である。


ソフトバンク通信障害 「重大インシデント」の影  格段に進んだ「負の広がり」
2018年12月7日 16時6分 共同通信

 「史上最大の通信網まひ」「高度情報化社会のもろさ」。34年前の1984年11月、東京・世田谷で起きた通信ケーブルの火災が

起き、約9万3千回線の電話や銀行のオンラインが不通となり、完全復旧まで11日間かかった通信障害があった。当時の社会に与えた

インパクトはすさまじく、電話・通信の回線に依存する都市社会のもろさが露呈したと報じられた。この年の国内10大ニュースには「

グリコ・森永脅迫事件」と並んでランクイン、90年代まで、ことあるごとにインフラの危機管理の教訓として取り上げられてきた。ま

だ携帯電話の黎明期、電電公社が民営化された翌85年に登場の「ショルダーホン」は重さ3キロ、連続通話時間は40分足らずの代物

という、そんな時代だった。

機能まひ

 「初めて公衆電話を使った」。12月6日に発生したソフトバンクの通信障害のため、駅前の電話ボックスに行列して並んだ若い女性

がテレビのインタビューに屈託なく答えているのを見た。多くの人が携帯モバイルに依存している今の状況を物語る一シーンとして、は

っとした方も多いのではないだろうか。

 火災という物理的な要因で、一般加入電話や銀行が利用していたデータ通信の専用線が直撃を受けた34年前のハード面の事故と違っ

て、今回はスウェーデンの通信会社、エリクソンの交換機のソフトウエアの異常だったという。海外11カ国の通信事業者でも同じぐら

いの時刻に障害が出たとされ、「負の広がり」は1980年代の比ではない。

 通信障害は6日午後1時39分から約4時間半。119番通報が一時できなくなるなど深刻な事態だった。東京消防庁は公式ツイッタ

ーなどで「ソフトバンク回線の一部で、119番通報がかかりづらい状況」「火災や救急等の緊急時は他社の固定電話または携帯電話か

ら」と呼びかけた。

 「怒りの投稿」

 総務省は7日、ソフトバンクの携帯電話サービスでの大規模な通信障害が電気通信事業法の「重大事故」に当たると判断し、速やかな

原因究明と再発防止策の報告を要請した。石田真敏総務相は「行政指導を含む必要な対応を検討したい」と述べた。

 今回の障害は大容量通信プランなどを扱うソフトバンクの契約者に加え、同社が提供する格安スマホのサブブランド「ワイモバイル」

でも起きた。ワイモバイルを合わせた契約数は今年9月末時点で計4千万回線に上る。ソフトバンクの回線を使う格安スマホブランドに

はLINEモバイルやmineo(マイネオ)などがあり、つながりにくくなったとされる。

 通話だけでなく、ネットも使えなくなった利用者の怒りは、やはりすごかった。ほかの機種を使ってだろうか、「アポ取れない」「グ

ーグルマップも開けない」など、仕事やプライベートで支障が出たという怒りの声がSNSに次々と投稿された。一時は、ツイッターの

トレンドの用語がすべてソフトバンク関連の用語で並んだ。ソフトバンクにとっては、今月19日にソフトバンクグループから携帯子会

社として独立する直前の大障害に、肝を冷やす思いだったろう。今回の通信障害は後世、どんなかたちで記憶されるだろうか。

(共同通信=柴田友明) 

【世田谷のケーブル火災】

 1984年11月16日、日本電信電話公社(現NTT)の世田谷電話局のケーブル施設地下で発生。総延長約1万5千メートルのケ

ーブルや壁面が焼けた。約9万3千回線の電話回線が不通、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)の全国支店のオンラインが止まるなど、一般

加入電話、専用データ通信網の中枢に実害が出た。東京地検が業務上失火罪で作業員2人を起訴、控訴審判決で有罪となった。


またソフトバンクとヤフーが共同で行ったpaypayという決済サービスで、「100億円あげちゃうキャンペーン」が行われたが、セキュリテ

ィ面での甘さに起因するクレジットカードの「不正利用」問題などが発生した。


PayPay、システム障害で二重決済のトラブルも 決済取り消し対応へ
2018年12月04日 20時49分 ITmedia Mobile

 12月4日に「100億円あげちゃうキャンペーン」を開始したPayPay。キャンペーンが始まった9時以降、決済が集中したため、PayPayでシ

ステム障害が発生した。12時45分頃から13時56分頃まではPayPayサービスがつながりにくい状態に、18時14分頃から18時31分頃までは

PayPayが利用できない状態になっていた。

 さらに、今回のシステム障害に伴い、1回の決済で誤って複数回の決済が発生するトラブルも起きた。PayPay広報によると、原因は決済

処理が集中したことによる輻輳(ふくそう)。決済端末から何度も処理を投げかけるも応答がなく、決済が完了したにもかかわらず、処

理を続けたことで、二重決済が起きてしまったという。

 二重決済が起きた場合、カスタマーサポート窓口に連絡するようPayPayは呼びかけている。その後、「加盟店様と協力して、決済取り

消しの手続きを行う」としている。また、PayPay側で把握している誤決済のユーザーに関しては、個別に連絡をするとのこと。

 ただし同じ製品を意図的に複数購入したケースもあるため、本当に誤決済なのかどうかを確認するには、店舗の販売記録と照らし合わ

せる必要がある。このように煩雑なやりとりが行われることから、決済を取り消すには、購入した店舗にユーザーが出向いて確認する必

要があるという。

 カスタマーサポート窓口は、問い合わせフォームと電話番号(0120-990-634)を用意。24時間、365日受け付けている。


こうした決済サービスも通信インフラの障害にカウントされると思われる。



またもっと早いものになれば、コインチェック社が過去最大の流出事件を起こしているが、これもインターネット上でやり取りできる仮

想通貨を保持する取引所のシステムのセキュリティーの問題であるため、通信関連のインフラの問題にカウントされると考えられる。


コインチェックの仮想通貨不正流出、過去最大580億円
2018/1/27 1:00 日本経済新聞社

仮想通貨取引所大手のコインチェック(東京・渋谷)は26日、利用者から預かっている約580億円分の仮想通貨が外部からの不正アクセス

により流出したと発表した。2014年に日本のビットコイン取引所だった「マウントゴックス」が約470億円分を消失させて以来、過去最大

の仮想通貨の流出となる。

同日都内で記者会見を開いた和田晃一良社長は「このような事態になり深く反省している」と謝罪した。現在は一部サービスを停止し、

再開の見通しは立っていない。

26日午前3時前に仮想通貨の一種である「NEM(ネム)」のほぼ全額が不正に外部に送金された。同日午前11時過ぎに社内で異常を検知し

、全通貨の出金を中止した。NEM以外の仮想通貨の売買も中止している。

NEMの保有者の人数は確認中としているが、保有者には補償も含めて対応を検討するとしている。NEMを同社が外部のネットワークと接続

できる状態で管理していたことが、今回の不正流出につながった。同社のシステムが、外部から不正にハッキングされて盗まれた可能性

がある。

金融庁や警視庁には報告済みで、他の取引所にNEMの売買の停止を要請している。「不正流出が財務に与える影響は精査中」(大塚雄介最

高執行責任者=COO)としている。

コインチェックはビットフライヤー(東京・港)などと並ぶ国内大手取引所の一角。取り扱う通貨の多さを売りにして利用者を獲得。口

座数などは非公表だが「預かり資産は数千億円規模」(業界関係者)とされる。

17年4月の改正資金決済法の施行で仮想通貨取引所は金融庁への登録を義務づけられた。コインチェックは関東財務局に登録を申請中だが

、まだ審査を通っておらず、現在は「みなし業者」の立場で営業している。


更に言えば、2017年はビットコイン、仮想通貨が上昇トレンドで、バブルの状況を呈したが、2018年には下降トレンドで年末には底値に達したのではないかと見る投資家もいたようである。






ビットコイン、仮想通貨というインターネット上でやり取りできるお金であることから、つまりは決済インフラであるが、これらの評価自体が下がっている。



これもおそらく射手座3室(通信)が土星、火星によって激しく傷つけられている為である。



またこの射手座に冥王星も在住しているので、更に3室の傷つきの激しさを増したはずである。



この射手座に土星が入室したタイミングで、ビットコインが急上昇し始めたのである。



2017年にビットコインや仮想通貨の価格が急上昇したが、2017年のヒンドゥーニューイヤーチャートでは、土星が射手座に在住し、木星が乙女座から逆行して射手座にアスペクトしている。



従って、射手座に吉の影響が見られたのである。



然し、2018年度のヒンドゥーニューイヤーチャートでは、3室射手座には土星と火星が在住して傷ついているだけなので、主に下降トレントとして現れたと考えることができる。


韓国駆逐艦が海上自衛隊機に火器管制レーダーを照射する事件が勃発して、日本側が公開したVTRの映像を証拠にはならないと韓国側が主張するなど、いまだに揉めている。


その前には、韓国の最高裁が日本企業に損害賠償を命じた徴用工判決があったがこれに対しても日本側が抗議していまだに問題が続いている。


3室には近隣国という象意があり、火星、土星、冥王星が在住して3室が激しく傷ついているためにこうした近隣国とのトラブルが勃発していると考えられる。



このように見てくると、明らかに2018年のヒンドューニューイヤーチャートは機能していたと考えられる。



その前の2017年のヒンドューニューイヤーチャートを見ても牡羊座のバラニーに火星と水星が在住しており、英国のEU離脱(ブレグジット)やドナルド・トランプの大統領就任などが起こったのはこの年であり、牡羊座の象意が確認できる。


英国の象意は牡羊座であり、リバタリアニズムや個人主義的な行動は、牡羊座の象意(蟹座から見た10室)である。


また日本では牡羊座に月が在住する小池百合子の台頭などが見られた。


小池百合子の都民ファーストの会とは、トランプ大統領の「アメリカファースト」と同じであり、人のことよりも自分のことを優先するというリバタリアニズム的な発想である。


これは牡羊座に在住する火星、水星の象意が出たと考えなければ説明が出来ない。






2019年のヒンドューニューイヤーチャート




それでは、2019年のヒンドューニューイヤーチャートを見てみるが、まず射手座に木星と土星が在住して、射手座にダブルトランジットが形成されているが、ケートゥとコンジャンクトして傷つき、火星もアスペクトして傷ついている。


ケートゥは木星の星座で強くなり、ラーフは水星の星座で強くなるため、ラーフ/ケートゥ軸も非常に星位は強い状態である。



そして、10室のラーフに土星と木星がアスペクトして10室にダブルトランジットが生じている。


とにかく4-10室の軸が強いのである。


4室は国土、農業、鉱物、不動産、民主化運動、国民などを表わすハウスである。


建造物の建設、議会(野党)の再組織化などが考えられ、民主化運動の高まりなどが考えられ、国民が元気になることを意味しているのではないかと思われる。


10室で、ラーフが高揚してそこに木星と土星がダブルトランジットして10室双子座にダブルトランジットが生じている状態は、ウォール街の金融資本家が、高い地位に就いたり、権力を持つことを意味しているかもしれない。


例えば、これはビットコインや仮想通貨市場においては良いことで、遂にビットコインや仮想通貨に理解のある人物が重要ポジションに就き、それらの人々の計らいによって、株式市場や仮想通貨市場などが熱を帯びてくると考えられる。


2018年は規制の動きが強かったため、特に仮想通貨市場などは冷え込んだのだが、これは双子座に土星と火星がアスペクトして双子座を傷つけていたということもあったかもしれない。


昨年は米国株も暴落して株式市場も冷え込んでいる状態だが、2019年は、おそらく株式市場、仮想通貨市場などが活況を呈して来るのである。


また特徴的なのは、水瓶座6室に1、10室支配の水星と2、9室支配の金星が在住して、ラージャヨーガを形成する配置である。


水瓶座は高度なテクノロジーを表わす星座で、特に人工知能、ロボット、決済インフラなどの分野が日本でも進んで行くと思われる。


例えば、デジタル通貨や、自動運転自動車といったものの実用化に向けた動きも進んで行くと考えられる。


6室には労働者や医療といった象意があるため、製造、サービス業や医療の現場において、人工知能などの高度なテクノロジーが発達していくと思われる。


これは2020年のヒンドゥーニューイヤーチャートを見ても水星が水瓶座に在住しており、暫く続いていく流れではないかと思われる。



例えば、モバイル通信でも5Gが2020年に実用化されるが今よりも100倍早い速度で、莫大なデータ量がやり取りできるようになるため、インターネット・オブ・シングス(IOT)の実用化への道が進んで行くことになりそうである。


チッブを搭載したデバイスがインターネットに常時接続され、位置情報などを瞬時に自動で判断し学習しながら社会のインフラを動かしていく世界である。


例えば、自動運転自動車や無人のコンビニが出来たりといった今始まりつつある流れが更に進んで行くと思われる。




水瓶座は共産主義の星座である為、民主主義やベーシックインカムなどの議論が更に進んで行くものと思われる。



この2019年のヒンドゥーニューイヤーチャートはラグナは変わるが、世界のどこの国であっても基本的にこの同じ星座に在住するチャートを使用するため、世界的な状況を表わしている。


特に水瓶座や双子座が強くなっていることが、非常に重要であり、これは古い時代から新しい風のエレメントの時代への移行が行われていく1年であることを表わしている。
























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ZOZOTOWN 前澤社長のチャート -成功と富を生み出す配置-



今年は何かとバッシングされることの多かったZOZOTOWN前澤友作氏のチャートである。

一代で、時価総額1兆円の会社を築いた経歴や、オフィスでは競争はいらないとか、6時間勤務制を採用するといった独特の経営哲学で話題となった。

また女優・タレントの剛力 彩芽との交際などでも話題となった。(但し、本人は結婚を否定している)


まず、外見、行動パターン、性格傾向、またフォーブス誌の長者番付に載る程の富豪となったこと、インディーズバンドでメジャーデビューをしたこと、公益財団法人現代芸術振興財団を設立し、芸術家を支援していることなどの情報から、ラグナは蠍座ではないかと思われる。




この蠍座ラグナに設定することは、同時に一代で1兆円の事業を育てて富豪となったことを説明することを可能にする。

以下にその理由を書いて行きたいと思う。


まず、私は前澤社長が醸し出している雰囲気だけでラグナが蠍座ではないかと見当がついた。

従って、それで正しいのかどうか理屈は後から検証し、確認したということである。



水星と火星の星座交換 -莫大な富を生み出す原動力-


この蠍座ラグナに設定すると、ラグナロードで6室支配の火星が8室に在住し、8、11室支配の水星がラグナに在住している。


従って、1室-8室で星座交換している。


この星座交換で1-8、6-8、1-11、6-11の4通りのコンビネーションが生じており、1-11のダナヨーガが星座交換によって生じていることがポイントである。


そして、火星と水星は星座交換することによってそれぞれ自室に在住するかのように働いている。


例えば火星は、ラグナでルチャカヨーガを形成しているかのように働き、水星は8室で自室に在住しているかのように働いている。


水星が8室に在住する配置は例外的に良いと言われており、出生図でも分割図でもそうである。


8室に水星が在住する場合、ビジネスなどにおいて他人の資金や才能、労力などを利用して、レバレッジを使って、成功することが出来るのである。


双子座はシティーやウォール街など株式市場を表わす星座であり、株式市場から資金調達してインターネットビジネスを巨大に成長させたのである。


ここには株式市場のマジックというものが働いている。


通常、株やFXに熟達した人が、数十万ぐらいのわずかな資金を何億、何十億にした事例というものが沢山伝えられているが、それと同じことである。


それが実業と上手く組み合わさると同時に株式市場から調達した資金を更にインターネットビジネスに再投資することで、アパレル業において利益を上げる仕組みを作り上げたということである。


蠍座ラグナの方でしばしば8室が強い人物が、投資家として成功したり、実業家として成功する事例を何例も見ているが、皆、株式市場のマジックを最大限に活用した人々である。(例えば、ウォーレン・バフェットなどもそうである)




8、11室支配の水星が8室で自室に在住しているかのように働くことで、前澤友作氏は、恐ろしいほど、株式市場のレバレッジを活用することに長けていたということである。


最近、新規の仮想通貨の発行者が、ICOなどで、数十億、数百億を簡単に資金調達する事例が伝えられているが、それと同じで株式市場に上場することで、正のスパイラルによって、会社を急成長させることが出来たのである。


これには現在、株式市場には資本が有り余っていて、資本の投下先がない為、有望な事業には巨額の資金が集まり、その資金を再投資する結果、人材、才能などが短期間で、異常なほど集まり、会社が急成長できるという事情があるのである。



そして、更にポイントは、こうした水星と火星の星座交換に10室支配の太陽が参加しているということである。



太陽はラグナに在住することで、1-10のラージャヨーガを形成しているが、この太陽に火星がコンジャンクトしているかのように働いているのである。


そのことで、前澤友作氏は、司令官として、強力なリーダーシップを発揮できるということである。


つまり、ラグナでルチャカヨーガを形成しているかのように働いている火星が太陽とコンジャンクトしているかのように働いているということである。


これを可能にするのは、水星と火星が星座交換をしているからなのだが、これが10室支配の太陽と絡むことによって、ビジネスにおいて莫大な富を生み出すことになったということである。


これは直感的には分かりにくいが、星座交換の重要性というのは、こういった所に現れる。


そもそも星座交換を見逃してしまう場合は問題外だが、星座交換があった場合、このようにパッと見では分からない惑星同士の絡みというものも想定しなければならないということである。




競争を排除する経営哲学


何故、前澤友作氏が競争は必要ないとして、協力の経営哲学を持っているかと言えば、10室支配の太陽が蠍座に在住しているからである。


蠍座は、水瓶座から見て、10室(行為)に位置しており、水瓶座の行動原理を表わしている。


つまり、水瓶座と同じような特質を表わすのである。


ある星座、ハウスからの10室目のハウスは重要であるという認識があるが、それはこういった理由によるものである。


ある星座から見た10室はある星座の行為のハウスであるため、似たような性質を持っているのである。



水瓶座は、グループ活動の星座であり、平等、博愛、公平を表わす星座で、共産主義の星座である。


従って、水瓶座から見た10室に位置する蠍座も似たような性質を持っているということである。



つまり、10室支配の太陽が蠍座ラグナに在住して星座交換する水星や火星と絡んでいる配置こそが、前澤友作氏の経営実践、経営哲学そのものである。


それは従業員たちの競争を排除し、従業員たちに協力させて、従業員の才能や労働力などの相乗効果を最大限に自分の事業推進のエネルギーとして活用するということである。


つまり、ここでも個々の従業員の力を個別に利用するのではなく、個々の従業員の力、能力の総和以上の力(これはシステム理論やエコロジーの思想などで言われてきたことであるが、全体は部分の総和以上のものである)を活用しようという新しい時代の考え方が適用されている。


これもレバレッジを活用する発想の中の一つではないかと思われる。




芸術振興活動


前澤友作氏が行う活動の一つに財団法人現代芸術振興財団を通じて芸術家を支援する活動がある。




これは4室支配の土星が9室に在住し、2、5室支配で5室定座に在住する木星からのアスペクトを受け、3室にアスペクトバックする配置が示している。


4室はオーガニゼーション(組織)を表わし、9室は慈善活動、啓蒙活動を表わしている。


木星が土星に一方的にアスペクトして、9室に土星と木星のダブルトランジットが生じているが、この配置が慈善活動、社会貢献事業に取り組む配置なのである。

またこの場合、土星が蟹座のプシュヤに在住していることによって、個人主義的な人々、芸術方面の才能や個性があるが個人的に活動する人々を支援する活動を行なっているのではないかと思われる。


そういうことを考えると、女優・タレントの剛力彩芽との交際などは、そうした芸術家の支援活動の一環としての意味も持っていると思われる。




何故なら、剛力彩芽は、蟹座に月と水星が在住し、典型的な蟹座の女性だからである。






因みに2018年4月26日発売の『女性セブン』で女優の剛力彩芽との交際が報じられた時、2人はSNS上で交際を認めているが、木星は天秤座で逆行して7室にアスペクトし、土星は射手座から7室支配の金星にアスペクトしていた。






またこれは剛力彩芽のチャートでも同じである。



ダシャーは土星/ラーフ期であり、アンタルダシャーロードのラーフのディスポジターが7室支配の金星で、その金星に対してダブルトランジットが生じたタイミングである。


一方の剛力彩芽は、金星/土星期で、マハダシャーロードの金星は7室の支配星で、アンタルダシャーロードの土星は月から見た7、8室支配の土星である。



ナヴァムシャでも金星は7室の支配星で、アンタルダシャーの土星は3、4室支配で8室に在住している。


金星/土星期は、金星/金星期のように働くと言われており、つまり、7室支配の金星のマハダシャー、アンタルダシャーの時期であると考えると、パートナー関係が生じるタイミングである。


因みに先日、読者の方から、ウッタラカーラムリタには、金星/土星期は乞食が王になる時期であると記されている旨を教えてもらった。






剛力彩芽の場合、前澤友作氏と交際することによって、乞食が王になるような跳躍を果たしたのではないかと思われる。



特に女優・タレントとして、それ程、注目されていた訳ではないが、いきなり、前澤氏と交際することによっていきなり王女様のようになったはずである。




スペースXのイーロンマスクと組んだ月周回旅行計画


非常に興味深いことは、前澤友作氏は、イーロンマスクのスペースXと契約し、2023年打ち上げ予定のロケットに乗って、月周回飛行を行なう予定だという。






この2023年は、前澤友作氏のダシャーが土星期から水星期に移行するタイミングである。


またその同じタイミングで、剛力彩芽は、マハダシャー金星期から太陽期に移行する。


従って、このタイミングで関係性に変化が生じると思われるが、ちょうどこのタイミングが、スペースXで宇宙に行く契約をしたタイミングであるというのは偶然ではない。



水星はラグナロードの火星と1-8の星座交換をしている惑星で、機能的凶星で、またマラカでもある。


この宇宙旅行は、アポロ宇宙船と同じ旧式のロケットで、月の周回軌道に乗るという無謀な試みのように思える。




アポロ13号の奇跡の生還の物語を知っている人にとっては、月の周回軌道に乗って、地球に帰還する旅は、そんなに容易いことではないことは分かると思うが、NASAや外部の人々の英知を結集して、やっとのことで地球に帰還できたのである。


それを自動運転自動車の量産も滞っているイーロンマスクの民間宇宙計画で、本当に行って帰って来れるのか非常に疑問である。


1-8の星座交換は身体の拘束なども表わし、まさに命の危険が生じる配置である。


誕生してから、ラーフ期、木星期、土星期と一度もラグナロードと絡む1-8の星座交換の絡みのダシャーを経験していない。


人生で、マハダシャー水星期になることによって、初めてラグナロードと絡むマラカで機能的凶星の水星期を経験するのである。


このラグナロードの火星には逆行の土星も絡んでおり、決して、安全なものとはいえないのである。





剛力彩芽のチャートを見ると、現在、2003年9月からマハダシャー金星期を過ごしている。


「モデルになりたい」と両親に相談し、芸能事務所に入ったのが、小学4年生(2002年)で、それがマハダシャー金星期の直前である。


そして、マハダシャー金星期になった後の金星/月期にファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルとして活動している。


つまり、剛力彩芽の芸能活動はマハダシャー金星期がもたらしたものである。


金星は月から見て4、11室支配で3室(芸能)で減衰しており、ナヴァムシャでも3、8室支配で11室に在住している。


それで、いずれにしても3室(芸能)が絡んでおり、金星期は芸能活動と関係がある。


現在、金星/土星期であるが、次が金星/水星、そして、金星/ケートゥ期で、マハダシャー金星期が終わる。


金星は7室の支配星で3室に在住していることは同じ芸能界の人と交際することを表している。


アンタルダシャーの土星は8室に在住しており、次の水星も8室の支配星であるため、この交際は経済力など実力が上の相手との交際であることを意味している。


そして、2023年9月からマハダシャーが太陽期になるが、太陽は10室で2、5室支配の木星とコンジャンクトしており、金星とは絡んでいない。


またダシャムシャでは太陽は9室支配で12室に在住しており、金星とはアスペクトし合っているが、より金星との絡みは弱くなる。


剛力彩芽は、マハダシャー太陽期になったら芸能活動の第一線から身を引いて、芸能界の裏方や芸能界周辺の教育やコンサル関係の仕事に移行する可能性がある。


それは前澤友作氏が月旅行をするタイミングなのである。





その他の特徴



上記に挙げた他にもチャートの信憑性を確かめる材料がいくつかある。



音楽への興味関心


例えば、5室支配の木星に金星(音楽の表示体)がアスペクトしており、また月からみた5室にラーフが在住しているが、これはロックバンドで、ドラムやベースなどの激しい機械音を打ち鳴らす配置である。


誕生してから13歳まで、マハダシャーがラーフ期であるため、この時期にロックへの興味を持ったと思われる。


ラーフのディスポジターの金星(音楽の表示体)は月からの5室の支配星で、5室支配の木星にアスペクトしている。


またラーフはヴィシャーカーに在住しているが、支配星は5室支配の木星で、やはり金星からアスペクトを受けている。



富のコンビネーション(チャンドラマンガラヨーガ、ナクシャトラレベルの星座交換)

既に1-8の星座交換の中に1-11のダナヨーガが形成されている旨を述べたが、この他にも月と火星が8室でコンジャンクトしているが、これはチャンドラマンガラヨーガを形成しており、富をもたらす配置である。

またラグナに在住する8、11室支配の水星は、ヴィシャーカー(木星)に在住しており、木星は2、5室支配でレヴァーティー(水星)に在住している。


従って、8、11室支配の水星と2、5室支配の木星がナクシャトラレベルの星座交換をしている。


これによっても2-11、5-11のダナヨーガが形成されているとみなすべきである。





不祥事


ZOZOTOWNの送料は高いと文句を言った客に対して、twitterで、毒づいた事件が発生したが、火星が2室(スピーチ)にアスペクトしていたり、火星と月のコンビネーション自体が、瞬間湯沸かし器のように感情を爆発させる配置である。

この事件は、前澤友作氏のキレやすい感情的なパーソナリティーを一般に向けて暴露した。




今回はナヴァムシャのラグナ、ダシャムシャのラグナの修正までは出来ていないが、それらは今後の課題である。





(参考資料)



一代で1兆円企業を築いたZOZOTOWN社長「異形の履歴書」
「競争はいらない」経営哲学 2017/9/6
週刊現代講談社
毎週月曜日発売プロフィール

実業家でありながら、アーティストのようでもある。日本を代表する資産家だが、日本で一番買い物をする男でもある。彼が動き出すと、なぜかワクワクする。こんな経営者、いままで見たことがない。

9時出社、15時退社

千葉・海浜幕張駅からすぐ、日本最大級のファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイの本社に足を踏み入れると、まず目につくのはTシャツ、スニーカー姿の若い社員たちである。

平均年齢30歳ほど、ストリートファッションに身を包んだ「部長」や「本部長」など、200名以上が仕切りのない大部屋に席を並べる風景は、大手経団連企業の「お堅い職場」とは対照的である。

会議室や廊下には現代アートが飾られ、オフィスはさながらポップなミュージアム。

そんな自由な雰囲気を楽しむように働く社員は、実は基本給とボーナスが従業員一律。違うのは役職給だけで、どれだけ働いてもサボっても、同じ給料がもらえるという給与制度のもとで働いている。現役社員は言う。

「どうやったらほかの社員を出し抜けるか、上司に気に入られるかなどと考える社員が増えるほど、会社はつまらなくなるし、業績も上がらなくなる。

それならばいっそのこと給料一律で社内競争を排することで、社員にはお客をどう喜ばせるかを考えることに時間を使ってほしい。そんな社長の想いから始まった制度です」

労働時間も大企業では当たり前の「9時-5時」ではなく、6時間労働制。これには、「最短時間で最高のパフォーマンスをあげることでさっさと仕事は切り上げて、遊びや趣味で刺激を受けてほしいとの社長の狙いがある」(前出・社員)

実際、定時通りでいけば、社員は9時出社で15時退社になる。いまだ「モーレツサラリーマン」を強いる大企業とはまったく違った職場風景が広がっているわけだ。

いま、こんな異例尽くしの会社が運営する通販サイトにファッション好きの若者が殺到。百貨店やアパレルの不況が言われる中、年間670万人以上が『ZOZOTOWN』で服を買うほどに大盛況で、業績は上場来10期連続の増収増益。営業利益ではすでに三越伊勢丹ホールディングスを抜くほどになっている。

「服は試着してから購入するもので、ネット通販は絶対に成功しない。スタートトゥデイはそんな業界の常識を覆して成功した初めての会社です。しかも、多くの通販サイトが安売りや過剰な客の囲い込みに走るのと一線を画しているのも特徴。

代わりに、『ZOZOTOWN』はあくまでブランドの世界観をいかに消費者に伝えるかを徹底し、サイトデザインなどにこだわりまくる。それが感度の高い若者の心をつかんで、高くても売れる唯一無二のショップを作り上げることに成功した」(コア・コンセプト研究所代表の大西宏氏)

100億円豪邸も千葉にある

そんな異色の会社を作り上げたのが、創業社長の前澤友作氏(41歳)。

2007年に東証マザーズに上場した際の時価総額は366億円だったが、今夏には大台の1兆円を突破。たった一代で1兆円企業を作り上げた凄腕経営者である。

実はこの前澤氏自身、会社と同じようにかなりの「変わり者」である。

「まず、地元・千葉への想いが尋常ではない」と、大手アパレル幹部が言う。

「普通、ファッション業界の会社であれば、渋谷、原宿などに本社を置きたがるのに、前澤氏は絶対に千葉から離れようとしない。『東京は競争心が強い人が多くて嫌い』と言うほどで、住まいも会社から近い千葉市内のタワーマンションです。

もともと千葉の鎌ケ谷出身で地元愛が強く、本社近辺に住むスタッフには月5万円の『幕張手当』を支給するほど。千葉マリンスタジアムの修繕費用には1億円を寄付したし、同スタジアムの命名権を約31億円で獲得して『ZOZOマリンスタジアム』に改名もした」

前澤氏が現在建てている「100億円豪邸」とも言われる新居も千葉市内にある。

「東急プラザ表参道原宿などを手掛けた有名デザイナーが設計し、結婚間近と言われながら8月に破局したモデルの紗栄子と住むとされた豪邸です。大きな石組みの玄関に、中庭にはもみじの巨木を置くなど、こだわりが凄い。

これを広尾や松濤ではなく、都心まで電車で1時間以上の京成千葉線みどり台駅に建てるところが前澤流なわけです。

実は前澤氏には、千葉を新しいライフスタイルの象徴となる街にしたいという構想がある。彼がウン十億円、ウン百億円というカネをつぎ込むアート作品を集めた美術館も千葉に建てる予定です」(前出・アパレル幹部)

ことほどさように、「カネの使い方」が大胆すぎるところもまた前澤氏の特徴である。

とにかく凝り性で限界まで突き詰めるタイプなので、ワインは自宅のワインセラーなどに3000本以上を所有するコレクター。

クルマもベンツやBMWでは飽き足らず、世界限定77台発売で1憶5000万円以上するアストンマーチンを所有。ウン億円のイタリアのスーパーカーのパガーニ・ゾンダなどを買い揃えたうえ、プライベートジェットの所有者でもある。

アート作品へのカネのつぎ込み方も尋常ではなく、昨年には米国人画家ジャン=ミシェル・バスキアの絵画を約62億円で落札したかと思えば、今年も同作家の別作品を123億円で落札し、アート関係者の度肝を抜いた。

前澤氏と親交のあるサザビーズジャパン元社長の石坂泰章氏が言う。

「アートの世界ではすでに『世界の前澤』。前澤さんは現代美術だけでなく、日本のお茶道具、モダン家具のメジャーなコレクターでもあります。

実際、ある人が東京国立博物館の茶の湯展に一人で来て、茶碗に見入る前澤さんを見かけたと言っていた。自分の感性に合う美術品を深く掘り下げるタイプで、一般にはあまり知られてないかもしれませんが、河原温という世界的な現代美術家の作品を10点以上持っていたりもします」

早稲田実業の「問題児」

そもそも前澤氏は、自身が持つスタートトゥデイ株の資産価値だけで4000億円以上ある大資産家。配当収入も20億円以上('17年3月期)という富豪だが、「キャッシュを残さない」という独特な金銭感覚の持ち主でもある。

前澤氏と10年以上の付き合いがあるSYホールディングス会長の杉本宏之氏が言う。

「前澤さんは、財布の中にカネがあったら使い切るタイプです。昨年、バスキアの作品を約62億円で落札した際、数日後に一緒に中華料理を食べに行ったんです。すると、メニューを見て10秒間くらい固まっている。

どうしたんですかって聞くと、1万円を超えるコースか、数千円のコースかどちらにするか悩んでいると言うので、聞くと、『いまカネがないんだよ』と。

オークション資金として40億円ほどを準備していたのに落札額が約62億円になったので、『だからいま、カネがないんだよ。どうしよ』って豪快に笑うんです。

私から見た前澤さんは、大胆さと繊細さの振り切れ方が半端ではない。豪快に何十億円のアート作品を落札したかと思えば、通販サイトの画面デザインについてはミリ単位までこだわるような人なんです」

そんな前澤氏は、経歴もまた「異形」である。

サラリーマンの父と専業主婦の母のもとに生まれた前澤氏は、地元の市立東部小学校、鎌ケ谷第二中学校に進学後、高校は都内有数の進学校である早稲田実業学校高等部を受験して合格。

そのまま行けばエスカレーター式で早稲田大学に進学して、大企業に就職というエリート街道が待っていたが、途中で学業をドロップアウトしている。

関係者らによれば、前澤氏は1年時こそ無遅刻無欠席の皆勤賞だったが、2年からは欠席が増加。学校に来ても、自分とは違うクラスに出席するような問題児だったという。

学校から足が遠のく一方、前澤氏が熱中していったのがバンド活動。バンド練習のスタジオ代を稼ぐために、建築現場などでアルバイトをするようになっていった。

バイトに行く日には、「今日は仕事です」と学校に電話して建築現場へ。稼いだカネでバンド練習をして、新宿などのライブハウスで演奏をする。まるで進学校の生徒とは思えない高校生活だ。

「地元の鎌ケ谷から高校のあった早稲田まで1時間30分ほどかけて通学電車に乗っていた時、周囲を眺めると疲れた顔のサラリーマンが揺られていた。早大に進学して就職してもこんな大人にしかなれないのかと思うと、学校に通いたくなくなったようです。

もともと前澤氏は、人と同じことをするのが大嫌い。高校の入学式にも、学ランに真っ赤なスニーカーを履いてきた伝説がある」(早実OB)

ディカプリオからメール

結局、高校は卒業したものの、大学には進学せず、そのままインディーズバンド活動を開始。アルバイトをしながら、ハードコアバンド『SWITCH STYLE』のドラマーとして活躍。1998年にはメジャーデビューも果たすなど、音楽業界では知られた存在になっていく。

そうした最中、前澤氏はバンド活動と並行して、ひょんなことからある事業を始めることになる。これが後の「経営者・前澤」へとつながっていく。

「海外のCDやレコードのカタログ通販です。もとは高校卒業後に、当時付き合っていた彼女についていくように半年間ほど渡米した際、現地で買い付けたCDなどを日本の知人らに送ったところ、すごく喜ばれたことがきっかけ。

帰国後も個人輸入したCDをバンド仲間などに販売していたら人気が出たため、自宅の6畳一間を『オフィス』にしてカタログ通販を始めた。

するとこれが大当たり。注文の電話が鳴りやまなくなって年商1億円くらいの事業になった時、有限会社スタート・トゥデイとして会社化した」(前澤氏をよく知る関係者)

1998年5月、これが現在にいたる会社誕生の瞬間だった。

「さらに、前澤氏はバンド活動と経営者の二足の草鞋を履く中、急速に経営のほうに興味をもつようになっていった。

バンドマンとしては、アルバムを作り、ツアーに出て、戻ってきたらまたアルバムを作って……というルーティンが多くなる一方、会社経営は刻一刻とビジネス環境が変化する中、ひとつとして同じ仕事はない。

自分がやった分だけ成果が広がっていくところに、無限の可能性を感じるようになったそうです。

結局、'01年にバンド活動は休止して、経営者一本で生きていくことを決断。同じ頃、前澤氏は秋葉原で専門書を買って、独学でシステムを勉強。自分でサイトを設計し、カタログ通販からネット通販に移行していった」(前出・関係者)

そのネット通販で、もともと大好きだったアパレルも扱うようになったのが『ZOZOTOWN』の原型。まだアパレルネット通販がなかった時代、前澤氏は一店ずつブランドに飛び込み営業をし、参加店を少しずつ増やしていった。

「儲けたいんじゃないんです。本当に自分が好きなブランドを一緒に盛り上げていきたい」――前澤氏のそんな情熱を前に、出店数はいつしか倍々ゲームで増加し、勢いそのまま会社も急カーブを描いて成長していった。

「前澤さんは上場する前くらいから、『週に3~4日しか働いていない』と言って、残りはゴルフをやっていた。当時から前澤さんには、やる時に一気に集中してやりきればいいという潔さがある。会社を6時間労働制にしたのも、そんな潔さから来ていると思います。

そう言えば、最近一緒にヨーロッパを旅していた時、彼にあのハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオからメールが届いた。アート関係で知り合ったようで、この時は実際、モナコの会場に浮かぶクルーザー上でディカプリオと合流した。

彼はこんな風に、いつもワクワク驚かせてくれる。いまはプライベートブランドを出そうとしていて、これも前澤さんのこだわりがかなり詰まっているらしい。どんなものが出てくるのか楽しみです」(前出・杉本氏)

これからも、前澤氏は周囲をワクワクさせるサプライズをその「履歴書」に書き込んでいきそうだ。

「週刊現代」2017年9月2日号より
参照元:一代で1兆円企業を築いたZOZOTOWN社長「異形の履歴書」
「競争はいらない」経営哲学 2017/9/6
週刊現代講談社
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ZOZO社員たちが次々に明かす「わが社長、前澤友作伝説」
破天荒、でも愛しい…
マネー現代編集部 2018/7/4

「明日からパソコンをなくそう!」
「数年前、社長主催の交流会で管理職スタッフが一緒に、三浦海岸へ海老を餌にサバを釣る船釣りに行ったときのことです。

その際、船長から『15メートル下にサバの魚群があるから、そこまで針を落として』と指示され、スタッフはみな指示通りにし たのですが、ふと横を見ると、社長はなぜか一人黙々と30メートル下に針をたらしていました。

しばらくして、社長1人だけ鯛を釣り上げました。

仕事の仕方にも共通するところがあります。人が『こうだ』ということや常識にとらわれず、あえて誰も手をつけていない場所 を攻めて成果をあげるというスタイルなんです」

ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートゥデイのある社員は、同社の前澤友作社長のそんな「一面」を語る。

前澤氏といえば、いまや日本を代表するトップ経営者の一人。同社を2007年に上場させてからたった10年で時価総額1兆円を突 破させた凄腕として知られる一方、これまでの経営者にはない「変人ぶり」に注目が集まるニュータイプの経営者だ。

実際、今年5月にスタートトゥデイが社名を「ZOZO」に変更する方針を発表した際も、前澤社長は直後に次のようにツイッター投 稿して周囲を驚かせた。

「実は、スタートトゥデイという社名をつけたのは僕ではなく、当時の元〇〇」

前出とは別のZOZO社員は、前澤氏の次のような破天荒ぶりを紹介する。

「2012年に一日6時間労働制の『ろくじろう』という制度を導入した際、社内でより効率的に仕事をどう行うか? という話にな りました。

そのとき、幹部陣が現場の業務をもとにディスカッションしていたところ、社長が間髪入れずに『明日からパソコンをなくそう !』と言ったときはみな驚きました。

『機械に頼らずもっと直接的で真剣なコミュニケーションで仕事をしよう』という意図だったと思いますが、『急に会社からパ ソコンが無くなっては仕事にならない……』と全力で止めました」

指示はLINE

前澤氏はその働き方も変わっている。

たとえば、千葉・幕張のスタートトゥデイ本社では「社長室」にはほとんどいない。会社にいる間は、基本的にオフィスに入っ てすぐのオープンな会議室で一日を過ごす。

前澤氏はメールも使わず、連絡や指示はLINE。堅苦しい決まり事に縛られて仕事をするのではなくて、「みんなで全力で楽しん で仕事に臨もう!」というのが前澤流なのだ。社員の一人は言う。

「前澤はとにかくチームプレイを大切にする人で、『自分だけがよければいい』というのを一番嫌います。うちは基本給・ボー ナスが全スタッフ一律なんですが、これも『競争』より『協調』を大切にする会社にしたいという前澤の考え方が根幹にある。

前澤は理想的なチームについて『キャンプ』にたとえて、こう言っていました。『友達とキャンプに行ったときには、みんなノ ルマを競うのではなく、自分の得意なことを率先して、みんなが楽しめるようにするでしょ。キャンプ場近くの川で魚が釣れれ ば、みんなで均等に分け合う。会社もそうあって欲しい』と」

サプライズを「企画」する

そんな前澤氏は今春、初めての中期経営計画を発表。「10年以内に時価総額5兆円」との計画をぶち上げて、また周囲を仰天させ て見せた。

時価総額5兆円といえば、ユニクロを展開するファーストリテイリングやリクルートHD、任天堂、三菱商事などに匹敵。スタート トゥデイの時価総額は現在約1兆円だから、「5倍増」させる必要がある。

一見すると実現可能性の低い壮大な計画に映るが、前澤氏が常人では思いつかないようなアイデアで不可能を可能にしてきたの もまた事実である。

実際、ある社員には忘れられない思い出があると言う。

「私が驚いたのは、15年に前澤の発案で、ZOZOTOWN10周年を記念してサプライズで商品を0円で販売するという企画を実施したこ とです。

ある日突然、洋服の価格が0円になる。そうすると最初は『エラーが起きている』という噂が飛び交ったものの、そのうちSNSで 『いまのうちに買っちゃえ』などと拡散されるようになった。さらにはヤフーニュースのトップに掲載されて、瞬く間にZOZOの 話題で持ちきりになったんです。

もちろん商品を0円で販売することによる商品コストはかかりました。でも、それ以上のプロモーション効果になったから、フタ を開ければ大成功だった。ZOZOTOWNの企画や施策については前澤みずからがこうしてアイデアを出すことが多いんですが、本当 にいつも驚かされる」

「売れなかったら、俺が全部買ってやる」

仮にそうした斬新なアイデアを思い付いたとしても、並みの経営者であれば躊躇してしまうことも多いだろう。前澤氏の場合、 それを「決断」できるところに強さがあるともいえる。

もちろん、そのすべてがうまくいくわけではない。

「そういうとき、前澤の決断はとにかく早い。新しい挑戦がうまくいかなかったとき、社員が『せっかく時間と費用をかけたの に』、『大々的にやるって言ってしまったし……』などと悩んでいるのを横目にしながら、前澤は潔く『よし! 辞めよう』と 言い切る。やるときも、やめるときも決断するのが早いのがうちの特徴かもしれません」(同社社員)

しかも、失敗したときに「責任」を部下に押し付けるような野暮なこともしない。

「初めて、リアルイベントとして一般顧客向け合同ファッション展示会『ZOZOCOLLE(ゾゾコレ)』を開催したときのことです。 初めての挑戦だっただけに、スタッフたちの間には、うまくいくかどうか微妙な空気が流れていました。

そんなとき、お客様が本当に集まるのか不安に思う運営スタッフに向けて、前澤が『お客様が来なくて商品が買われなかったら 、俺が全部買ってやる』と言ってくれたんです。

正直、これには救われました。運営スタッフの士気も上がって、無事イベントも成功した」(ゾゾコレ担当スタッフの一人)

最近では女優の剛力彩芽との熱愛が報道されるなど、前澤氏は私生活も「規格外」。世界的なアートコレクターでもあり、あの ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオとアート仲間であることはよく知られている。

ただ、「成り金趣味」でアートを買い漁っているわけではない。

「前澤が米国人画家ジャン=ミシェル・バスキアの絵画を62億円で落札したときのこと。社内にもアートが好きなスタッフが多 く、純粋に『すごい』『見てみたい』といった声がたくさんありました。

すると、年末の全スタッフが参加する社員総会『STARTTODAY CAMP』で、前澤が落札したバスキア作品を会場に運びこみ、スタッ フのためだけの特別展示を行ってくれたんです。もちろんスタッフたちはとても喜びましたが、なによりそうして喜ぶスタッフ の姿を見つめる前澤の嬉しそうな表情が印象的でした」

ファッション革命で、世界中をカッコよく、世界中に笑顔を――。

前澤氏はそんな野望を胸に、これからも周囲を驚かせ続けてくれそうだ。
参照元:ZOZO社員たちが次々に明かす「わが社長、前澤友作伝説」
破天荒、でも愛しい…
マネー現代編集部 2018/7/4










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ケイト・スペードの人生 -デザイナーとしての栄光と苦悩-



今年の6月頃、アメリカのファッションデザイナーのケイト・スペードが自殺したというニュースが報じられていた。


その業界について知っている方にとってはニュースであったようである。


私はそうした業界についてそれ程、詳しくない為、ニュースで報じられていたのを見て、初めてケイト・スペードについて知った。


ファッション業界のことはよく分からないが、何故、この一見、幸せそうに見える女性が自殺をしてしまったのか、それを調べてみたいと思った。


出生時間が分からない為、12:00で作成したが、私はケイト・スペードの写真を一目見て、直ぐにラグナは双子座のプナルヴァスではないかと思った。






風の星座を感じさせるスマートな美人ではあるが、天秤座ラグナのようにファッションモデルのようなギラギラしたタイプではなく、むしろ、ジャーナリズムやビジネスの世界で活躍しそうな印象である。


だから水星(ジャーナリズム、ビジネス)が支配星となる双子座ラグナではないかということなのである。


プナルヴァスは野心がなく温和な印象であり、他の双子座のナクシャトラであるアールドラーやムリガシラーとはまた全く印象は異なっているが、写真の印象からして、プナルヴァスではないかと思われた。


実際、ケイト・スペードはアリゾナ州立大学でジャーナリズムを学んだ後、卒業後にファッション雑誌『マドモワゼル』誌で働くようになり、それから1993年に夫と共に自身のブランド「ケイト・スペード ニューヨーク」を立ち上げている。


つまり、ファッション雑誌などのメディアの世界から業界に入ったのは創作のハウスである5室で金星が自室に在住し、この星座が風の星座(メディア、情報)である天秤座だからである。


5室の金星は創作活動をするのであるが、土の星座であれば実際の裁縫の技術を学んで服飾やアクセサリーのデザインなど、実際のマテリアル(素材)を使って創作するのであるが、風の星座の場合、ファッションに関するコンセプト、アイデアを創造するのである。


ファッション雑誌からキャリアをスタートさせたケイト・スペードは実際に自分で裁縫を行なったり、布地を触って物を作るというよりも、色彩や形などのアイデアを二次元空間で作成し、それを実際に形にしてもらうのは、誰か他の技術のある人に頼んだのではないかとも思われる。



そのようなファッションに関するコンセプトを売り物にするデザイナーではないかと思われる。



5室天秤座に定座の強い金星が在住しているのを見て、まず双子座ラグナで正しいという感触を得た。



経歴によれば、ケイト・スペードは1993年に自身の名前を付けたブランド「ケイト・スペード ニューヨーク」を立ち上げ、翌年の1994年に結婚している。


ブランドを起ち上げたのは夫の勧めによるもので、夫と共にビジネスを成長させたという。


双子座ラグナの場合、木星が7室と10室の支配星となるため、ハウス支配の構造上、パートナーと共に仕事をするという象意が生来的に備わっているのである。






ブランドを起ち上げた1993年10月頃のトランジットを見ると、創作の5室に木星がトランジットし、土星が山羊座からアスペクトして、5室にダブルトランジットが成立している。






またその直後から土星が水瓶座に移動して、11室にダブルトランジットが生じているが、ブランドの確立するのは称号、肩書きの象意であり、11室の象意である。


結婚した1994年は7室支配の木星に木星と土星がダブルトランジットしていることが確認出来るため、結婚のタイミングである。


ダシャーは金星/火星期から金星/ラーフ期に移行するタイミングであり、2つのアンタルダシャーをまたがっている。


通常、金星/ラーフ期は無条件で結婚をもたらすタイミングである。



2006年に夫妻はブランドをニーマン・マーカスに売却しているが、この時がちょうどマハダシャー金星期の終わり頃であった。




つまり、ケイト・スペードの最も強力な創作力を表わす5室天秤座の金星期の終わり頃に自分のまさに作品と言うことができる自分のブランドを売りに出してしまったのである。


そして、マハダシャー太陽期に移行するが、太陽は3室支配で、1、4室支配の水星と共に7室に在住している。


この太陽期にケイト・スペードは、ブランドから離れて、家庭に入って、子育てに専念したようである。


太陽が7室に在住して4室支配の水星と絡んでいるので、パートナーとの関係や家庭生活に専念したことを表わしている。






因みにケイト・スペードと彼女の両親は、1999年にブランドの株式の56%をニーマン・マーカス社に3600万ドル(約39億円)で売却していた。さらに、2006年には残りの株式を5900万ドル(約65億)で売却している。


2006年にケイト・スペードの全株式を取得したニーマン・マーカス社は、その1週間後にリズ・クレイボーン社に1億2400万ドル(約136億円)で売却している。


その後、2014年にリズ・クレイボーン社はブランドを「Kate Spade & Company」に刷新し、2017年、高級革製品のコーチ(現タペストリー)に24億ドル(約2600億円)で買収されたようである。


ケイト・スペードと彼女の両親が株式を手放した後、ブランドはどんどん成長して、最終的に約2600億の値段になったことを考えると、随分、安く手放してしまったことが分かる。


実際、彼女が生み出したブランドが、このように自分の手を離れて人気ブランドに成長していくのを見て、彼女はどう思っただろうか?



双子座ラグナにとって5室支配の金星は芸術的な創造の才能を表わすが、モクシャハウスの12室を支配しているので、しばしばそれはお金にならないのである。



5、12室支配の金星は創作の喜び、創作そのものが目的となるようなハウス支配であり、その為に出費もするが、お金を稼ぐことは考えていないような配置である。


だからこそ純粋に良いものを生み出せたと思うのだが、このようにブランドを創造したまさに産みの親が、実際のその利益の恩恵を与かれないことはよく起こることである。


資本家に才能を青田買いされるというのはこのことである。



ケイト・スペードは2016年に夫と共に娘の名を冠した新ブランド「FRANCES VALENTINE(フランシス ヴァレンタイン)」を立ち上げているが、この時には既に彼女には死の影が忍び寄っていたように思われる。


ダシャーでは、ちょうど月/ラーフ期である。


2室のラーフは創業してお金を儲けたいと思う時期であり、それで、おそらく彼女はもう一度、ブランドを起ち上げたのだろうと思われる。


ラーフはマハダシャーロードの月の星座に在住しており、主にマハダシャーロードの月の影響下に入っている。


月は2室支配のマラカであり、6室で減衰して、6、11室支配の火星からアスペクトされて激しく傷ついている。



以下の記事によれば、ちょうど、ここ3、4年メンタルヘルスに不調を抱えており、アルコールに溺れがちな生活を送っていたという。


つまり、ちょうど、マハダシャー月期に移行したタイミングである。


ケイト・スペードが自殺…ブランドイメージを気にしてメンタル治療に至らず
Hiromi Kaku 2018/06/06 13:32 CinemaCafe.net

6月5日(現地時間)、デザイナーのケイト・スペードが亡くなった。ニューヨークの自宅で首を吊った状態で家政婦により発見されたという。享年55歳。自殺という形で人生を終えたケイトだが、姉のレタは「予期できないことではなかった」と「InStyle」誌に語っている。

レタによれば、ケイトはここ3、4年メンタルヘルスに不調を抱えており、アルコールに溺れがちな生活を送っていたそうだ。「家族みんなでなんとか助けようとしたけれど、彼女はブランドのイメージ『ハッピー・ゴー・ラッキー』を崩したくなくて拒否し続けたの」。

それでもケイトのことを心配したレタは、以前キャサリン・ゼタ=ジョーンズが双極性障害の治療のために入所した施設とコンタクトを取り、ケイトも入所する意思を見せたのだが、土壇場になってやはり「イメージ」を気にして取りやめに。その後もこういったやりとりが何度も続き、ついにレタは諦めた。「人を救いたくても、救えないことがあると思い知ったわ」。

レタは、2014年に俳優のロビン・ウィリアムズが自死を選んだこともケイトに大きな影響を及ぼしたと話す。ケイトは訃報のニュース映像を何度も何度も見返していたとのことで、「あの頃から、もう自殺を考えていたのだと思うわ」とふり返った。

ケイトはつい最近、夫のアンディ・スペードとの破局も経験した。アンディとは「ケイト・スペード」を立ち上げ、同ブランドを手放した後も2016年から新ブランド「Frances Valentine」を手掛けるという20年以上の時を共有してきた仲だ。2人には娘が1人おり、ケイトから娘に宛てた遺書が見つかったと言われている。


このことは、双子座ラグナにとって、2室支配のマラカの月の星位が弱く激しく傷ついている場合、月のマハダシャー、アンタルダシャーが来たタイミングで、心の病(メンタル不調)を併発する可能性が高いということである。


この月には木星がアスペクトしていない為、木星の保護も働いていない状況であった。



実際、ケイト・スペードのブランド創作の仕事に関しては、7室支配の木星が5室の金星にアスペクトしているため、彼女の夫がよくサポートしたのだと思われる。

然し、木星は彼女の月に対しては、全くアスペクトしていない為、彼女の私生活上の心のケア、また彼女の両親、家族へのサポートまではしなかったということである。



実際、彼女が自殺する前の10か月前から夫とは別居していたと記されている。



つまり、夫のサポートも全く受けられない状況で、自殺を思い留めるような要素が全くなかったことを意味している。






彼女が自殺した2018/6/6は、ちょうど月/土星期であったが、月は2室を支配するマラカで、6室で蠍座のアヌラーダ(土星)に在住している。



アンタルダシャーの土星は8、9室支配で8室山羊座に在住して、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、シュラヴァナ(月)に在住している。



従って、月は土星のナクシャトラに在住し、土星は月のナクシャトラに在住しているため、ナクシャトラレベルの星座交換が生じている。



これは、アンタル土星期にマハダシャーロードのマラカとしての月の影響を強く受けることを意味している。



従って、月/土星期に自殺に至ったと考えられる。



つまり、2室支配のマラカの月と8室支配の土星が強く絡んでいる状況である。




ナヴァムシャでは、月は蠍座で減衰し、土星と火星からアスペクトされて傷ついている。





ナヴァムシャ、サプタムシャ、ダシャムシャのラグナ



因みに今回、出生図のラグナがプナルヴァスである場合、ナヴァムシャのラグナが取り得る範囲は、魚座から双子座までである。



金星/ラーフ期に結婚していることから、ナヴァムシャのラグナは金星が7室の支配星となる牡羊座ラグナと、金星がラグナ(7室から見た7室)の在住星になる双子座ラグナのどちらかではないかと思われる。



2005年の金星/水星期に娘が誕生しているが、ナヴァムシャのラグナを双子座にすると、サプタムシャ(D7)で、射手座ラグナで水星が7、10室支配で6室に在住し、5室や9室、ラグナへの絡みが明確でないため、このタイミングでの出産が確かではない。






牡羊座ラグナに設定すると、サプタムシャ(D7)のラグナが天秤座となり、金星はラグナロードで、水星は9室支配となるため、このタイミングでの出産が説明できる。







従って、ナヴァムシャのラグナは牡羊座ではないかと思われる。




ナヴァムシャのラグナが牡羊座というのは、非常に納得する所で、ケイト・スペードは新しい世界的ブランドの開拓者(パイオニア)であり、こうした先駆者の資質は牡羊座の特質である。


また木星が9室支配で11室に在住する配置は成功を掴む人の配置であり、10室支配の土星が2室に在住する配置は創業社長、雑誌編集の世界で、キャリアをスタートさせたのは、金星が3室に在住し、5室支配の太陽とコンジャンクトしていたからである。


そして、既に述べたが、金星/ラーフ期に結婚したのは、マハダシャーロードの金星が7室支配で、アンタルダシャーのラーフが5室に在住し、ディスポジターの太陽が7室支配の金星とコンジャンクトしている為である。


太陽期に子育てをして家庭に入ったのは、太陽が5室支配で3室に在住しているからである。


3室はプライベートな環境での学習や趣味などを表わしている。


そして、ナヴァムシャが牡羊座ラグナの場合、月は4室支配で8室で減衰し、3、6室支配の水星とコンジャンクトした上で、土星、火星からアスペクトされて傷ついているため、出生図の傷つきにもまして、更にナヴァムシャの月は激しく傷ついている。


従って、月期に深刻なメンタル不調に陥ったのである。


アルコール依存症に陥ったのは、2室が口から入るものを表わしており、蠍座は水の星座(飲酒)で蠍座がナチュラルゾーディアックで8室の象意(依存症、中毒)を持ち、更に月が8室支配の土星のナクシャトラに在住しているからである。




ナヴァムシャのラグナが牡羊座の場合、ダシャムシャのラグナは射手座になるが、彼女がブランドを立ち上げたマハダシャー金星期は、金星は6、11室支配で7室に在住しており、1、4室支配の木星とコンジャンクトし、8室支配の月と相互アスペクトしている。






7室のケンドラの配置は良いが、彼女の金星は6、11室支配で奮闘(struggle)を表わしている。


従って、以下の証言にもあるように資金繰りに困ったり、会社経営の過程で、色々苦労したようである。


夫のアンディー氏が以下のように証言している。



(略)「本当にきついよ。全てを自分たちでやるのは」夫のアンディーさんは2003年、CNN Moneyでブランドの立ち上げ当初を振り返った。「全ての借金を清算して、ビジネスをやめることも考えた。でも、信じなくちゃね。まばたきもできなかった。ぼくがまばたきしたら、彼女が落ちてしまう。彼女の希望をあきらめるわけにはいかなかった。ぼくたちはもう1人じゃできないところまで来ていたんだ」(略)

(ファッションデザイナーのケイト・スペードさんが死去、そのキャリアとブランドの歴史を振り返る BUSINESS INSIDER JAPAN 2018/6/6 Mary Hanbury より引用抜粋)


それで早い段階で、会社の株式を手放してしまったのである。



彼女は太陽期に家庭に入ってしまい、仕事から遠ざかるがそれは太陽が9室支配(仕事の損失:10室から12室)だからである。


そして、2016年のマハダシャー月期に再び、ブランドを起ち上げるが、それは月がラグナに在住しているからではないかと思われる。


但し、月は8室の支配星であるため、その立ち上げには問題があるのである。


結局、彼女のキャリアは、彼女の自殺によって、マハダシャー月期に中断してしまったのである。




このように見てくると、彼女の出生図のラグナは双子座プナルヴァス第1パダ、ナヴァムシャは牡羊座ラグナ、サプタムシャは天秤座ラグナ、ダシャムシャのラグナは射手座ではないかと思われる。


これらのラグナで、彼女のこれまでの歩みを説明することが出来る。



このように見てくると、ケイト・スペードのマハダシャーの月期というのは、かなり厳しい時期であり、出生図、ナヴァムシャで減衰し、激しく傷ついているが、救いとなる木星や吉星のアスペクトがない状態である。


ケイト・スペードの姉のレタが以下のように証言している。



6月5日(現地時間)、デザイナーのケイト・スペードが亡くなった。ニューヨークの自宅で首を吊った状態で家政婦により発見されたという。享年55歳。自殺という形で人生を終えたケイトだが、姉のレタは「予期できないことではなかった」と「InStyle」誌に語っている。

レタによれば、ケイトはここ3、4年メンタルヘルスに不調を抱えており、アルコールに溺れがちな生活を送っていたそうだ。「家族みんなでなんとか助けようとしたけれど、彼女はブランドのイメージ『ハッピー・ゴー・ラッキー』を崩したくなくて拒否し続けたの」。

それでもケイトのことを心配したレタは、以前キャサリン・ゼタ=ジョーンズが双極性障害の治療のために入所した施設とコンタクトを取り、ケイトも入所する意思を見せたのだが、土壇場になってやはり「イメージ」を気にして取りやめに。その後もこういったやりとりが何度も続き、ついにレタは諦めた。「人を救いたくても、救えないことがあると思い知ったわ」。

(ケイト・スペードが自殺…ブランドイメージを気にしてメンタル治療に至らずHiromi Kaku 2018/06/06 13:32 CinemaCafe.netより引用抜粋)


姉のレタは何とか救おうとして、ケイト・スペードに働きかけたが、結局、ケイト・スペードは世間体を気にして、治療の為の入所を取りやめたという。


つまり、姉の働きかけは、11室支配の火星の月へのアスペクトと考えられるが、この火星のアスペクトは役に立たなかったということである。


妹のケイト・スペードに世間へのイメージなどといった非本質的なことを捨てるぐらいの無執着な気持ちを喚起出来なかったのである。


やはり、こういった場合、問題解決をもたらす木星のアスペクトが重要である。


木星のアスペクトがあれば、世間体を捨て、見栄や欲望を捨てて、無執着な気持ちで、素直に入所する気持ちにさせたはずである。







(参考資料)



米デザイナー、ケイト・スペードの死と「ブランドの歴史」
ライフスタイル 2018/06/06 17:30 Forbes

米国の著名ファッションデザイナー、ケイト・スペードが6月5日、ニューヨークの自宅マンションで死亡しているのが見つかった。ニューヨーク警察はフォーブス の取材に「自殺だった」と述べた。55歳だった。

彼女の名を冠したブランド「ケイト・スペード」は2017年、高級革製品のコーチ(現タペストリー)に24億ドル(約2600億円)で買収されていた。しかし、この買 収で彼女は利益を得ていない。

スペードと彼女の両親は、1999年にブランドの株式の56%をニーマン・マーカスに3600万ドルで売却していた。さらに、2006年には残りの株式を5900万ドルで売却 していた。

ケイト・スペードの設立は1993年。雑誌「Mademoiselle」のアクセサリー・エディターだったスペードは、後に夫となる大学のクラスメートのアンディとともにブ ランドを立ち上げた。設立資金はアンディの預金、3万5000ドルだった。

スペードは1998年のフォーブスの取材に次のように述べていた。「母親は当時の私の決断について『うぬぼれ屋が調子にのって、健康保険つきの仕事を放り出すな んてどういうつもり?』と言った」

最初のハンドバックをトレードショーに送り出す直前、彼女は自身の名前のロゴをバッグの外側につけることにした。雑誌「Vogue」にバッグが掲載されると、ケ イト・スペードの名は一躍有名になった。1993年には10万ドル以下だった売上は、1995年には150万ドルに達した。その後、1998年には2700万ドルの年間売上を生 むまでに成長した。

2006年にケイト・スペードの全株式を取得したニーマン・マーカスは、その1週間後に「リズ・クレイボーン」にブランドを売却。金額は負債も含めて1億2400万ド ル(約136億円)だったと伝えられている。その後、2014年にリズ・クレイボーンはブランドを「Kate Spade & Company」に刷新した。

スペードは2016年、夫とともに、娘の名を冠した新ブランド「FRANCES VALENTINE(フランシス ヴァレンタイン)」を立ち上げていた。
参照元:米デザイナー、ケイト・スペードの死と「ブランドの歴史」
ライフスタイル 2018/06/06 17:30 Forbes











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カルロス・ゴーンのラグナについて-蠍座ラグナ特定に至るステップ-



前回の記事で、カルロス・ゴーンのラグナを蠍座のジェーシュタに設定したが、そこに至るまでにはかなりの時間を要した。


カルロス・ゴーンの逮捕劇が伝えられてから、何とかカルロス・ゴーンのラグナを特定したいと思っていたが、実際、12:00で作成したチャートからは、ラグナはさっぱりと見当がつかなかった。


その為、暫く放置していた。


やはり、00:00:01のチャートと、23:59:59のチャートを作成して比較するというステップは必ず必要になってくる。


それをしなかったが為になかなか突破口が開けなかったのである。


時間的に余裕が出来たタイミングで、その辺りを丁寧に検証しつつもう一度、試してみた所、00:00:01のチャートと23:59:59のチャートでは、月の位置が牡羊座から牡牛座に移動してしまう。


その辺りがポイントである。


カルロス・ゴーンが逮捕された時のトランジットを調べてみて、蠍座に木星、太陽、水星などが惑星集中していた為、月が牡羊座ラグナの場合は、ラグナロードの火星が8室に在住するので、今回の逮捕監禁につながったのだと思われた。


ラグナロードが8室に在住していること自体に支配者から身体を拘束されるといった象意があるからである。


月が牡牛座ラグナの場合、そのような象意が全く出てこない為、それで月は牡羊座ラグナに違いないと思った所から突破口が開けた。


因みに牡羊座ラグナの場合、ラグナロードの火星が8室の自室に在住することになるが、この配置は、契約相手へのたかり癖を表わしている。


カルロス・ゴーンの場合だと日産という会社をまるで自分の財布のように思って、常に金をたかるのである。


実際、この配置がある女性の場合、夫のお金をあたかも自分のお金のように自由に使える所が出てくるのである。


例えば、夫のクレジットカードを使って自由に買い物が出来るといった形として現れる。


これはカルロス・ゴーンについても同じで、あたかも契約した日産の会社の金をあたかも自分の金のように思って、自分の私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたりすることがそれに該当している。


彼は行く度もの成功体験から、そのようなことは自分の権利であるかのように思っていたようである。


彼の場合、このたかり癖は、このチャンドララグナから見たラグナロードの火星が8室で自室に在住している配置に現れているのである。



チャンドララグナで見て、蠍座に在住しているラグナロードの火星の両側を凶星が挟んでいることに気付いたのが次のステップである。


これはバンダナヨーガであり、ラグナの両側の対となるハウスに同数の凶星が在住している場合、逮捕監禁、身体の拘束を表わす配置であるということは以前から知っていた。


但し、それはラグナの両側を挟んでいるという場合である。


然し、ラグナロードの両側を凶星が挟んでいる場合も同じような象意が生じるのではないかと思われた。



実際、このチャンドララグナから見て、ラグナロードの火星が8室で自室に在住して、両側を凶星に挟まれている様は、カルロス・ゴーンの境遇そのものである。



まさに彼は日産へのたかり癖が高じた結果、お縄頂戴となったからである。




そして、月が牡羊座に在住しているとなると、00:00:01から月が牡牛座に移動するまでの時間が、ラグナの取り得る範囲ということが分かる。



そうすると、蠍座から双子座までがラグナの取り得る範囲である。



そこまで分かった上で、リタ前夫人との結婚した時のトランジットを調べてみた所、ラーフが7室をトランジットし、ケートゥがラグナをトランジットし、木星が2室で土星が12室をトランジットしていた。



ラーフとケートゥが1-7室の軸に在住していると考えるとこのタイミングでの結婚がしっくりくると、ふと思ったのである。



そして、蠍座ラグナの場合、2室にダブルトランジットが生じることになる。



2室は結婚生活のハウスであり、2室へのダブルトランジットのタイミングもしばしば結婚するタイミングである。



その時のダシャーを調べると、2室に在住するラーフのマハダシャーに移行する直前であった。



ラーフが2室に在住する場合、つまり、2-8室の軸にラーフ/ケートゥが在住している場合、パートナーの結婚生活に非常に分かりやすい問題が生じてくるのである。



従って、次のステップとして、何かカルロス・ゴーンとリタ前夫人の結婚時のエピソードで、それに該当するものがないかどうか探した所、予想通り、2-8室の軸の傷つきであると考えられるエピソードが出てきたのである。



その結婚時のエピソードについては以下のGROOVEというの記事に詳しく記されている。



カルロス・ゴーン前妻への壮絶DVと離婚せず再婚した重婚疑惑 前妻親子が驚愕した家族関係 (2018年11月30日 GROOVE)




この辺りで、私はカルロス・ゴーンが蠍座ラグナであるということを自分の頭の中のロジックの中で、かなり確信し始めた。






また蠍座ラグナの場合、2室にラーフ、12室に土星が在住して、まさにバンダナヨーガがラグナとラグナロードに対して形成されているのである。



チャンドララグナにおけるラグナロードの火星に対して、バンダナヨーガが形成されているよりもむしろこちらの方が確実に逮捕監禁の状況をもたらすはずである。



後はひたすら蠍座ラグナで正しいことを更に追加で明らかにする出来事を探す作業の繰り返しである。



ここまで来ると、過去の出来事とダシャーを調べると、どんな出来事でもダシャーで説明できることが分かってくるため、後は夢中になって、ダシャーと事象の一致を調べて行くのみである。



そして、最終的にカルロス・ゴーンのラグナについて、自分なりに納得のできる結論を出すことが出来た。



因みにネットの情報によれば、バンダナ・ヨガは、根拠のない理由で、または反対者によって、あるいは関係当局によって、拘束、逮捕、捕獲、拘禁、監禁、投獄、束縛、監禁などの下に置かれることを基本的に示すということである。


つまり、根拠のない理由で、あるいは、政治的な理由によって、監禁されたり投獄されたり自由を制限されることを表すというのである。



今回の逮捕劇も日本政府と日産が仕組んだ内部クーデターであり、陰謀であると言っている人もいるようである。(文末に参考資料として掲載)



但し、このコラムを書いた細野 祐二氏のプロフィールを見ると、有価証券報告書虚偽記載事件で逮捕・起訴されている前歴があり、この方の意見だけを信用するのは偏った見方になりそうである。


1953年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。82年3月、公認会計士登録。78年からKPMG日本およびロンドンで会計監査とコンサルタント業務に従事。2004年3月、キャッツ有価証券報告書虚偽記載事件で逮捕・起訴。一貫して容疑を否認し、無罪を主張したが、2010年、最高裁で上告棄却。懲役2年、執行猶予4年の刑が確定。公認会計士登録抹消。著書に『公認会計士vs特捜検察』、『法廷会計学vs粉飾決算』、『司法に経済犯罪は裁けるか』


上記は、確かにカルロス・ゴーンは、日産から巨額の便宜を受けていたが、それは違法なものであるとは立証できないとする意見である。



つまり、こうした意見が正しければ、世知辛く世慣れしているカルロス・ゴーンは、強欲ではあるが、合法となるギリギリのラインで、便宜を受ける方法を用いたということになる。



その場合、逮捕監禁は、根拠のない、政治的な理由によるものと言えるのである。




従って、カルロス・ゴーンの裁判が今後、どのように展開していくのか不明であるが、マハダシャー土星期に移行すると、分割図での配置によっては、土星期に移行後も海外の住居を転々とし、前よりも目立たない形で活動していくことになりそうである。





バンダナヨーガとは何か?



バンダナヨーガと言えば、田中角栄のチャートでもバンダナヨーガが形成されている。






以前、BVBのビサリア氏がこのラグナに修正していたが、蟹座ラグナであれば、バンダナヨーガが形成されているというのが根拠であった。



田中角栄は、、金券政治そのものを体現した人物であったが、国家の為に尽くして高度経済成長期に日本を豊かにしたことは間違いない。



それが、中国と国交を結ぼうとしたり、アメリカの意向を無視した外交を行なった為にネルソン・ロックフェラーやキッシンジャーによって、ロッキード事件で嵌められたと伝えられている。



つまり、根拠のない、政治的な理由によってアメリカの権力者たちによって失脚させられたのであり、汚職や賄賂は行なっていたかもしれないが、逮捕監禁されたのは別の理由によるものである。



実際、何が善で何が悪かということになると人間が作った法を守るか守らないかといった人間社会の基準がまず一つあるが、形而上的には、その人物が本質的に善を行なったかということが重要である。



カルロス・ゴーンは、欧米のグローバル企業の経営者のように高額の報酬や会社からの様々な便宜を受け取ったが、それに値する、あるいはそれを超えるぐらいの本質的な善と言えるような仕事を行なったのかということである。



田中角栄への評価も様々に分かれるようにカルロス・ゴーンへの評価も様々に分かれるかもしれない。




然し、昨今、世界的な経済格差が拡大している現状の中で、フランス国民はカルロス・ゴーンへの同情を全くしてしていない。



むしろ、日本の検察は正しいことをしたとして、カルロス・ゴーンを見放す発言を行なっている。



燃料税の増税から大規模なデモが起こったマクロン政権も全くカルロス・ゴーンを擁護する発言を出来ない状況である。






バンダナヨーガが、カルマ的に何を意味するか、何故、逮捕監禁されたのか、その解釈は難しそうである。


投資損失付け替え伏せ、日産取締役会に ゴーン容疑者
毎日新聞2018年12月25日 19時26分

私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたなどとして前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反で起訴=が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された事件で、損失付け替えが分からないよう偽装する取締役会決議が行われたとみられることが関係者への取材で明らかになった。東京地検特捜部は、前会長らが不正の隠蔽(いんぺい)を図る意図があったとみて捜査を進めている模様だ。

ゴーン前会長は、新生銀行と契約した金融派生商品取引で多額の損失が生じたため、2008年10月に約18億5000万円の評価損を含む契約を日産に付け替えるなどしたとして21日に逮捕された。

 関係者によると、付け替えにあたって、新生銀行は前会長に取締役会の承認を得るよう要請。前会長は、自身の名前や損失の付け替えを明示することなく、外国人取締役の役員報酬を外貨に替える権限を秘書室幹部に与える案を諮り、承認されたという。

 元々、前会長の取引は役員報酬を円からドルに替える内容であったため、この承認で事実上、前会長の損失の付け替えが可能になったという。前会長は取締役会の承認を得たとして、新生銀行側に伝達したとされる。

 前会長は「(付け替えに関連する)取締役会の承認を得ている。会社に実害も与えていないので特別背任罪は成立しない」と供述している模様だ。これに対し、特捜部は、前会長が他の取締役らに分からないような形で「承認」を得て、側近だった秘書室幹部と共に付け替えを実行したとみている模様だ。この秘書室幹部は、既に特捜部と司法取引で合意しており、付け替えの経緯などについて特捜部に資料提出するなどしているとみられる。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】


上記の記事を見ると、新生銀行と契約した金融派生商品取引で生じた私的な投資の損失を日産自動車に付け替える際に取締役会の承認を得るように新生銀行に要請されたため、自身の名前や損失の付け替えを明示することなく、外国人取締役の役員報酬を外貨に替える権限を秘書室幹部に与える案を諮り、承認されたというのだが、この手続きは合法であっても明らかに本質的に狡賢い不正な意図があったことは明らかに思える。


この損失の付け替えが、カルロス・ゴーンが行った善と比較して全く取るに足りないような些細なものであるということになれば、田中角栄と同じように根拠のない、政治的な理由によって権力者たち(日産と検察の連携)によって失脚させられたということが出来るかもしれない。


但し、その判断、裁量は微妙な所である。


カルロス・ゴーンの損失の付け替えや、田中角栄の賄賂の受領などは人間社会の基準(法秩序)から逸脱しているのは明らかであるが、彼らが行なった善に比べると明らかに軽微な罪であるという意見が存在する。


本人に罪がないということは必ずしも言えないが、彼らの逮捕監禁というのは、彼らが犯した罪とは全く別の理由によるものである。


ただ私のような一般庶民の感覚からすれば、カルロス・ゴーンは合法的ではあったとしても経営者としての立場を利用して巨額の富を蓄えて奢り高ぶった為、内部告発で足を引っ張られて失脚したとしても仕方がないのではないかと思う。



バンダナヨーガの発現時期


カルロス・ゴーンが蠍座ラグナで正しければ、今回の2018年11月19日の逮捕監禁は、木星/ラーフ期に起こったのであり、ラーフは、バンダナヨーガを形成する一方の惑星である。

田中角栄が、1976年2月にロッキード事件で、逮捕監禁された時、ダシャーは土星/ラーフ期辺りであり、マハダシャーロードの土星はラグナに在住し、バンダナヨーガによって挟まれる惑星である。(つまり、バンダナヨーガの影響下にある惑星である)

アンタルダシャーロードのラーフは、6室に在住しているが、古典によれば、6室と12室に同数の凶星が在住した場合もバンダナヨーガとなるようである。

マハトマ・ガンジーは、1908年に逮捕され、1913年に投獄されているが、月/ラーフ⇒木星、月/ケートゥ⇒金星辺りである。

アンタルダシャーのラーフとケートゥは、バンダナヨーガを形成する惑星の片方であり、金星も両側に凶星が在住して、バンダナヨーガの影響下にある惑星である。

ジャワハルラル・ネルーは、wikipediaの記載によれば、1936年、1937年、1946年に国民会議の議長に選出され、その間何度も投獄を経験したと記されている。

この間、主にマハダシャー太陽期と月期であり、月はラグナロードでラグナに在住しており、2室目と12室目に土星とラーフが在住している為、バンダナヨーガを形成している。

従って、マハダシャーの月は、バンダナヨーガの影響下にある惑星である。

またジャワハルラル・ネルーは4室に在住する金星と水星の両側、すなわち、2室目と12室目に太陽と火星が在住して、これも4室に対してバンダナヨーガを形成している。

太陽はラグナに対してはバンダナヨーガを形成してはいないが、4室に対してはバンダナヨーガを形成する一方の惑星となっている。


このようにバンダナヨーガの発現する時期は、バンダナヨーガを形成する一方の惑星のマハダシャー、アンタルダシャーの時期、もしくは、バンダナヨーガの影響下にある惑星のマハダシャー、アンタルダシャーの時期に逮捕監禁が発現すると言えるかもしれない。

これについては更に検証が必要である。



(参考資料)



「東京地裁はゴーン氏の保釈を認め直ちに釈放せよ」ある会計人の提言
長期拘留には、なんの意味もない
細野 祐二 2018/12/4

カルロス・ゴーン日産自動車前会長の逮捕劇から半月が経った。推定無罪の原則などどこ吹く風、ゴーン前会長の有罪を前提とした一方的偏向報道の嵐は一向に止む気配がない。しかし、ゴーン前会長にかけられた疑惑はそのことごとくに根拠がない。以下論証する。

先送り報酬の行方

ゴーン前会長の逮捕事由は有価証券報告書虚偽記載罪で、その内容は、2015年3月期までの5事業年度の役員報酬99億9800万円を49億8700万円として計上した有価証券報告書を関東財務局に提出したというものである。

その後の新聞報道によれば、過少計上額50億円はゴーン前会長の役員報酬の先送り額で、ゴーン前会長は、高額報酬の批判を避けるため、先送りした報酬を退職後の顧問料などの名目で受け取ることを計画していたという。

役員に対する将来給付が現時点における役員報酬に該当するかどうかは、企業会計原則における発生主義の原則により判断される。企業会計原則上、将来給付が費用計上されるためには、その将来給付は、

①原因事実の発生、
②支払額の合理的見積もり、
③支払の蓋然性、

という3つの要件の全てを満たしていなければならない。

ここで、ゴーン前会長の先送り報酬をゴーン前会長の日産再建という過去の功績に対する後払い報酬と考えると、ここでの50億円は支払が将来になっただけのことで、支払の原因となる事実は既に現時点において発生している。

先送り報酬を役員報酬として計上するための第1要件は満たされることになる。

ところが、ゴーン前会長は、先送りした報酬を退職後の顧問料などの名目で受け取るつもりだったという。そうすると、先送り報酬支払いの原因となる事実はゴーン前会長が将来日産に提供する顧問業務にあるのだから、原因事実は現時点にはない。この場合第1要件は満たされない。

先送り報酬は取締役会の承認を得ていないものの、金額を明示した文書が残されている。第2要件の「支払額の合理的見積もり」は問題なく満たされている。

第3要件の先送り報酬の支払の蓋然性は高いとは言えない。なぜなら、この手の超高額役員給付は、たとえ現時点において明示的に決定されていても、実際には支払われないことが多いからである。

役員に対する超高額将来給付は、ほぼ例外なく、企業の業績好調期に決定される。ところが、10年後にいざこれを支払う段になると、その企業の業績は低迷していることが多い。企業のビジネスモデルの耐用年数が短くなっているのである。

いま現在儲けの出ているビジネスモデルは、そのままの形では、社会変化の激しい中長期において通用しない。過去の業績絶好調期に決定された超高額役員給付は、将来の業績低迷期には、支払いたくとも支払えない。

脅し上げ

役員に対する超高額将来給付は、その時点の権力者によって決定される。支払人は将来の権力者であり、その時、支払決定時の権力者は退職し既に権力を失っている。この場合、新権力者が旧権力者の決定した超高額給付を支払う行為は、自分の在任中の会社の資金繰りを悪化させるだけのことで、何のメリットもない。

すなわち、超高額将来給付が本当に支払われるためには、旧権力者は、退任後といえども会社に対して支配力を継続していなければならない。

ゴーン前会長は自分の退職後における強い影響力の保持を夢見ていたであろうが、ゴーン前会長は日産自動車の株を3百万株持っていただけのことで、その持株比率は0.074%に過ぎない。どのような画策を行おうが、一旦日産自動車をやめてしまったら、ゴーン前会長がその権力を維持することは不可能に近い。

企業会計原則による客観的評価を行う限り、ゴーン前会長が50億円の先送り報酬を手にする蓋然性は極めて低かったのである。現に、会長職を解任してしまった日産も、この期に及んで、ゴーン前会長の先送り報酬50億円を支払わないではないか。

以上、企業会計原則上の発生主義の原則に従う限り、ゴーン前会長の先送り報酬50億円は有価証券報告書において開示すべき役員報酬には該当しない。すなわち、ゴーン前会長の逮捕事由である有価証券報告書虚偽記載は根拠がない。

東京地検特捜部は、逮捕拘留中のゴーン前会長を特別背任による再逮捕で脅し上げ、自白調書を取ろうとしている。そこで地検特捜部がマスコミに垂れ流しているのが、

・ベイルートとリオデジャネイロの21億円に上る高級住宅
・リオデジャネイロの600万円のヨットクラブ会員権
・40億円分のSAR(株価連動型インセンティブ受領権)
・おねいちゃんの数千万円の報酬
・17億円のデリバティブ損失の日産への付替え
など、ゴーン前会長の会社私物化を訴える日産自動車側内部資料の数々である。

特別背任罪(会社法第960条)の立件のためには、ゴーン前会長が、「自己若しくは第三者の利益を図り又は株式会社に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、当該株式会社に財産上の損害を加え」たことを立証する必要がある。

自白調書が不可欠だが…

垂れ流し疑惑の数々が、日産自動車に財産上の損害を加えたかどうかは大いに疑問であるし、何よりも、ゴーン前会長に「自己若しくは第三者の利益を図り又は株式会社に損害を加える目的」があったどうかは、ゴーン前会長の心の中の問題で、それはゴーン前会長に聞いてみなければ分からない。

すなわち、特別背任でやるためにはゴーン前会長の自白調書が不可欠なのである。

特捜検察が逮捕して叩けば、どんな人でも自白調書に署名する。インテリほど拷問に弱い。否認して無実を裁判で争ってみても、日本の刑事裁判における起訴有罪率は99.9%なのである。ならば、保釈や執行猶予と引き換えに嘘の自白調書に署名した方が良いと、誰でもそう思う。

しかし、ゴーン前会長は受験エリート型のひ弱なインテリではない。特捜検察がどのような威嚇的強要を行おうが、ゴーン前会長が既に用意されている自白調書に署名することはない。何よりゴーン前会長は日本語が通じない。ならば、ゴーン前会長の再逮捕による長期勾留は何の意味もない。

12月10日、ゴーン前会長の勾留満期がやってくる。ゴーン前会長の弁護人は、当然、ゴーン前会長の保釈申請(権利保釈という)を東京地方裁判所に出す。裁判所は、儀礼上、ゴーン前会長の権利保釈に対して検察官に意見を求め、検察官は当然のことのように異議を唱える。

東京地方裁判所のいち担当裁判官が、特捜検察が組織を挙げて異議を唱えるゴーン前会長の保釈申請を認可するのは至難の業だという。

しかし、ゴーン前会長に罪証隠滅の恐れは皆無である。なぜなら、ゴーン前会長が罪証隠滅のために用いることのできる証拠資料や人的関係は、全て日産自動車側の内部資料と人間関係であり、それらは日産自動車側との司法取引により、全て特捜検察の管理下にあるからである。

ゴーン前会長には罪証隠滅の恐れがなく、何よりも逮捕事由がない。ゴーン前会長の権利保釈を認めないのは著しく正義に反する。

東京地方裁判所は、ゴーン前会長の保釈申請を認め、即日ゴーン前会長を釈放せよ。
参照元:「東京地裁はゴーン氏の保釈を認め直ちに釈放せよ」ある会計人の提言
長期拘留には、なんの意味もない
細野 祐二 2018/12/4

「カルロス・ゴーン氏は無実だ」ある会計人の重大指摘
そもそもの罪が…
細野 祐二 2018/11/25

「有価証編報告書虚偽記載罪で逮捕されたゴーン氏だが、そもそも会計人の眼から見れば、これは罪の要件を満たしていない」。『公認会計士vs特捜検察』などの著書のある会計人・細野祐二氏の特別レポート――。

本件の罪、成立せず

2018年11月19日午後、仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の会長を兼務していたカルロス・ゴーン氏は、自家用ジェット機で羽田空港に入国するや直ちに空港内で東京地検特捜部に任意同行を求められ、同日夕刻、そのまま逮捕された。

逮捕容疑は有価証券報告書虚偽記載罪である。日産の代表取締役であったグレッグ・ケリー氏も同日同容疑で逮捕されている。

新聞報道によれば、日産自動車の2011年3月期から2015年3月期までの5事業年度において、カルロス・ゴーン前会長の役員報酬が実際には99億9800万円であったところ、これを49億8700万円として虚偽の有価証券報告書を5回にわたり関東財務局に提出したのが金融商品取引法違反(有価証券報告書虚偽記載罪)に問われているとのことである。対象期間の日産自動車の有価証券報告書には、代表者の役職氏名として、「取締役社長 カルロス ゴーン」と記載されている。

ここで、虚偽記載容疑として盛んに報道されているのが、ゴーン前会長が海外子会社に自宅として海外の高級住宅を購入させていたというものである。

日産自動車は、2010年ごろ、オランダに資本金60億円で子会社を設立。この海外子会社の資金を使って、リオデジャネイロの5億円超のマンションとベイルートの高級住宅が相次いで購入され、いずれもゴーン前会長に無償で提供された。購入費に加え、維持費や改装費も日産自動車が負担し、その総額は20億円超になるという。

一方、パリやアムステルダムでは日産の別の子会社などが、ゴーン前会長の自宅用物件として、高級マンションを購入したり借りたりしたが、ゴーン会長が負担すべき家賃について一部が支払われていなかった疑いがあると報道されている。

このほか、ゴーン前会長が家族旅行の費用など数千万円を日産自動車に負担させていた疑いもあるという。

さらにまた、

・日産自動車は、2003年6月の株主総会で、役員報酬としてストック・アプリシエーション権(SAR)と呼ばれる株価連動型インセンティブ受領権の導入を決定し、ゴーン前会長は2011年3月期以降、合計40億円分のSARを得ながら、その報酬額が有価証券報告書に記載されていないこと

・ゴーン前会長はオランダの子会社から2017年まで年間1億円から1億5千万円程度の報酬を受け取っていたが、これが有価証券報告書に記載されていないこと
なども大きく報道されている。

なるほど、ゴーン前会長は巨額の経済的便益を日産自動車から受けていたのであろう。しかし、巨額の経済的便益を受けていたことと有価証券報告書虚偽記載罪は何の関係もない。

これらの経済的便益が「有価証券報告書虚偽記載罪」の犯罪構成要件を満たすためには、

①問題となる経済的便益が、会計基準上有価証券報告書に記載すべき事項(=犯罪事実)であり、かつ、②ゴーン前会長自身が、本件経済的便益は会計基準上有価証券報告書に記載すべきものと知りながら、敢えて不記載としたという認識(=故意)がなければならない。

「有価証券報告書虚偽記載」は故意犯なので、ゴーン会長に故意が認定できなければ、本件の有価証券報告書虚偽記載罪は成立しない。

世界のどこにも存在しない

そこで、有価証券報告書における開示額の算定基準が問題とされるところ、2009年12月17日に言い渡された日債銀事件の最高栽判決における補足意見には、「有価証券報告書の一部をなす決算書類に虚偽記載があるかどうかは決算書類に用いたとする会計基準によって判断されるべき」と記載されている。

「総額1億円以上の役員ごとの連結役員報酬等の総額」は「有価証券報告書の一部をなす決算書類」そのものではないが、求められる開示額は「連結役員報酬等の総額」とされているのだから、その算定基準が会計基準にあることは自明であり、その会計基準とは連結財務諸表等規則並びに「企業内容等の開示に関する内閣府令」に他ならない。

ここで問題とされている海外の高額マンションの購入は、日産自動車が資産を買って、それをゴーン氏が専属的に使用していた、というだけのことだ。そこには損失が発生しておらず、したがってこれは会計基準上の役員報酬とはならない。

次に、オランダの海外子会社の報酬が漏れていたというような報道もあるが、日産の連結対象となるオランダの子会社は「ニッサン・インターナショナルホールディングスBV社」。その資本金は19億ユーロなので、ゴーン前会長が報酬を得ていたとされるオランダ法人なるものは、連結対象会社ではない。非連結子会社から得た役員報酬は内閣府令が定める連結役員報酬に該当しない。

次に、40億円のSRSについて検討すると、SRSはストック・オプションとは異なり、基準株価からの上昇分相当額が現金として支払われる。ならば、本件SRSは、複式簿記原理に従い、必ず費用処理されていたに違いなく、それが損益計算書に計上されていたこともまた疑いの余地がない。

問題は費用処理の勘定科目が役員報酬となっていたかどうかで、この時代のSRSは税務上損金算入が認められていなかったので、役員報酬ではなく「交際費」と処理された可能性が高く、そうであれば、交際費でも役員報酬として開示しなければならないというヤヤコシイ会計基準を、ゴーン社長が認識していたかどうかにある(ゴーン前会長が日本の連結財務諸表規則や開示内閣府令などを知っているはずがない)。

家族旅行の費用を日産に付けていたという報道は、論じることさえ馬鹿馬鹿しい。

大手企業では役員に対して様々な待遇が設けられ、家族でも使えるものもある。だからといってこれが役員報酬だと言い張る会計人は世界のどこにも存在しない。

以上、ゴーン前会長にかけられた全ての疑惑について、ゴーン氏の無実は明白にして動かない。

ゴーン前会長逮捕後のマスコミ報道により、①本件捜査が日産側の内部通報に基づくものであったこと、②ゴーン前会長の逮捕に際しては日産側執行役員らに司法取引が適用されたこと、③日産側にはルノーとの日仏連合に関する内紛があったこと、が分かっている。

これがグローバル・スタンダードと理解すれば…

結局、これは東京地検特捜部による日産自動車の内紛に対する民事介入ではないか。

特捜検察は、2010年秋の厚生労働省村木厚子元局長の無罪判決とその後の大阪地検特捜部の証拠改竄事件により国民の信頼を失って久しい。

特捜検察は、その後雌伏8年間にわたり威信回復を狙っていたところ、今回日産の内部通報と熱烈な協力により、ゴーン前会長逮捕という起死回生の一撃を食らわせることができた。

マスコミ報道は、「地に堕ちたカリスマ経営者」、「独善」、「許せない」、「私腹を肥やす」など、ゴーン会長の人格攻撃一色となっている。特捜検察による逮捕とそれを支持するマスコミ世論の背景には、ゴーン前会長が得ていた報酬の絶対額に対する下卑た妬みがある。

そもそも日産自動車は、1999年、2兆円の有利子負債を抱えて倒産寸前だったではないか。日産自動車が現在あるのは、ルノーが6430億円の救済資金を資本投下するとともに、ゴーン前会長を日産再建のために送ったからである。

現在の日産の株式時価総額は4兆2千億円であり、ゴーン前会長がいなければ、日産自動車は現在その存在そのものがない。

普通、M&Aの成功報酬は買収額の3~5%が相場となっている。ゴーン会長は日産自動車から2100億円(=4兆2千億円×5%)の報酬を貰って良いし、日本人はこれがグローバル・スタンダードであることを理解しなければならない。

それをたかが50億円とか100億円の役員報酬で大騒ぎして、挙句の果てにはゴーン前会長の逮捕までしてしまった。いつから日本人はこんな恩知らずになったのか。

今からでも遅くはない。東京地方裁判所は直ちにゴーン前会長の勾留命令を取消さなければならない。
参照元:「カルロス・ゴーン氏は無実だ」ある会計人の重大指摘
そもそもの罪が…
細野 祐二 2018/11/25










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カルロス・ゴーンの今後 -逮捕監禁のカルマ-



カルロス・ゴーンは出生時間が00:00:01の場合、月は牡羊座の21°10’であり、23:59:59の場合、月は牡牛座の5°32’である。


出生時間が14:40:22で月は牡羊座から牡牛座に移動する。






カルロス・ゴーンが2018年11月19日に逮捕された時、トランジットの木星、水星、太陽が蠍座に集中していた。






月が牡羊座にある場合、チャンドララグナから見て、ラグナロードの火星が8室に在住しているため、中断、行き詰まり、破局の象意が該当するのである。


つまり、突然、逮捕されて身体を拘束されるというのはこの象意である。


ラグナロードの火星が8室に在住し、その火星に木星、水星、太陽がトランジットしていた為に身体を拘束されたのである。


この火星の両側にはラーフと土星が在住しているが、惑星から見て対となるハウスに同じ数の凶星が在住している場合、バンダナヨーガといって身体の拘束を表わす配置である。


実際にはバンダナヨーガのバリエーションは様々にあるようであるが、2室目と12室目に同じ数の凶星が在住している配置は、バンダナヨーガである。


この場合、火星のまさに2室目と12室目にラーフと土星が在住していることによって、パーパカルタリヨーガを形成し、更にバンダナヨーガを形成しているのである。


そして、このパーパカルタリヨーガとバンダナヨーガを形成する8室在住のラグナロード(チャンドララグナ)の火星に木星、水星、太陽がトランジットしていた為にこのタイミングで逮捕監禁されたのである。



因みにマハトマ・ガンジーはラグナとラグナロードが2室目の土星と12室目の太陽に挟まれて、パーパカルタリヨーガ、及び、バンダナヨーガを形成している。


ガンジーは、インドの独立運動の過程で、逮捕投獄されている。






またインドの初代首相・ジャワハルラルネルーもラグナとラグナロードがラーフと土星によって挟まれて独立運動の最中に何度も投獄を経験し、獄中生活は通算で10年に及んでいる。







月が牡牛座である場合、火星は7、12室支配で7室に在住しており、そこに木星、水星、太陽がトランジットしたからといって、特に逮捕監禁のような象意は生じない。


従って、カルロス・ゴーンの月は牡羊座にあると考えられるのである。



実際、カルロス・ゴーンは1999年3月に経営と財政危機に瀕していた日産がルノーと資本提携を結んだことをきっかけに6月頃、ルノーの上席副社長の職にあったゴーンが日産の最高執行責任者(COO)に就任し、日産の経営を立て直すために日本に訪れた。


そして、コストを削減し、リストラも行って日産の経営を立て直した。


こうして経営が危機の時に抜本的な改革を行なって、経営を立て直すような手腕を発揮するのは、火の星座であり、また牡羊座である。


大胆なリストラを行なえるのもこうした火の星座である。


もし土の星座であったら、こうした大胆なコストカットやリストラなどは行なうことが出来ない。



従って、まず、私の最初の見立てによれば、カルロスゴーンの月は牡羊座にあり、出生時間は00:00:01~14:40:21の間である。


そうすると出生図のラグナの取り得る範囲は、蠍座~双子座の間である。




そして、種々検討の結果、カルロスゴーンのラグナは蠍座ラグナである可能性が考えられる。








蠍座ラグナに設定すると、カルロスゴーンの経歴、過去のエピソード、性格傾向、最近の不祥事などがよく説明できるのである。




まず、カルロスゴーンが前妻のリタ(Rita)夫人と結婚したのは、来日前の1984年である。






トランジットを見ると、1984年1月の時点でラーフ/ケートゥ軸が1-7軸を通過しており、木星が2室、土星が12室で2室にダブルトランジットが成立している。(更に1984年7月の時点で木星と土星は逆行をしており、ラグナとラグナロードにもダブルトランジットが生じている)



2室は結婚生活のハウスである。



リタ前夫人は、カルロス・ゴーンとの出会いから3カ月で結婚したようだが、カルロス・ゴーンのブラジル赴任が決まって「一緒に来てほしい」とプロポーズしたようである。




リタ前夫人



リタ夫人はせっかく入ったばかりの大学を中退して、カルロスゴーンとブラジルに行くことを決めている。



2室のラーフは、7室から見ると8室にラーフが在住しており、パートナーが結婚願望が強いことを表している。



つまり、カルロスゴーンに従って、ブラジルに行くことを選んだリタ前夫人は結婚願望が強かったということができる。



そして、2室のラーフは所有欲が強いことを表している。



つまり、リタ夫人に大学を退学して、自分のブラジル赴任についてくることを要求した訳である。



そうしたことがマハダシャーラーフ期になる直前の火星/月期辺りに起こったことになる。



その後はマハダシャーラーフ期に移行していくが、2室に在住するラーフにダブルトランジットしている時にこうした結婚時のエピソードが起こったことになる。



1-7室の軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットするタイミングも結婚のタイミングである。



そして、マハダシャーラーフ期にリタ夫人との結婚生活を送っていく訳だが、8室のラーフはパートナーは結婚願望が強いが、決して、配偶者から与えられるものに満足せず、欲求不満が溜まる配置である。


しばしば配偶者から支配を受け、配偶者から満足に与えられないことを表している。


但し、配偶者の財産に対しては、激しい執念を燃やす配置であり、実際、離婚訴訟などでは、慰謝料などをもぎ取っていく配置である。




またカルロスゴーンが蠍座ラグナの場合、ラグナに火星が在住し、ルチャカヨーガを形成し、6室支配の火星は7室にアスペクトしている。



この7室に火星がアスペクトする配置は、妻虐待の配置と呼ばれている。



従って、このリタ夫人がカルロス・ゴーンのDVを告発しているが、それはこれらの配置の為だろうと思われる。


カルロス・ゴーン逮捕 前妻が週刊文春に告発していた「壮絶DV」
2018/11/20 16:30 文春オンライン

11月19日、日産自動車のカルロス・ゴーン会長が、自らの報酬を過少に申告した疑いがあるとして金融商品取引法違反の疑いで逮捕された。「週刊文春」は、ゴーン氏と30年連れ添った前妻リタさんの「DV告発」を今年5月に報じていた。

 中東の地へ向かった週刊文春記者に、リタさんはゴーン氏と離婚するまでの経緯と、壮絶なDV体験を告白した。

 リタさんによれば、ゴーン氏に決定的な不信感を抱いたのは2010年1月のこと。ITが苦手なゴーン氏にかわって夫のパソコンを操作していたリタさんが、複数の女性とのメールを見つけたことがきっかけだった。

 また、ゴーン氏と口論になった際には、「いつでもお前を滅ぼすことができる」とゴーン氏に首を絞められたというDV被害も語った。

 ゴーン氏の弁護士に事実関係の確認を求めたところ、「彼女は精神的に不安定でどんな作り話でも平気でするのです」と回答。今回の逮捕劇を含め、ゴーン氏の行状の真実はどこにあるのだろうか。

 リタさんへのDVの詳細、ゴーン氏の“重婚”疑惑など、「週刊文春」が報じた内容全文は、「 『夫カルロス・ゴーンは私の首を締めた』リタ前夫人激白4時間 」にて公開している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年5月24日号


元々ラーフ/ケートゥ軸が2-8の軸に在住しており、火星が1室に在住して7室にアスペクトしている為、結婚生活は常に問題を抱えており、そして、しばしば妻にDVを行なった可能性がある。


「釣った魚に餌をやらない」という言葉があるが、2室のラーフは配偶者にとっては辛い配置であると言える。


但し、配偶者の方も決して、配偶者に頼りたい、配偶者の財産によって潤いたいという欲望は決して静まることはないのである。


そこで、泥沼の関係性となり、またしばしば配偶者は三角関係で悩む配置である。


実際、リタ夫人は2010年1月にカルロスゴーンの複数の女性とのメールを見つけて、それ以後も離婚する2015年まで結婚生活を続けているが、この間、三角関係に悩み続けたことを物語っている。



そして、マハダシャーラーフ期の間、夫婦関係に問題はあったが、ディスポジターの木星は5室(子供)の支配星で7室に在住し、7、12室支配の金星と星座交換している。


つまり、5室で高揚する強い金星と5室支配の木星が星座交換し、5室の自室に在住しているかのような強さを発揮している。



この時期に女子3人(Caroline、Maya、Nadine)、男子1人(Anthony)の子供に恵まれており、大変、子沢山であるのはこの5室の強さの為である。



ラーフ期が終わった後、マハダシャー木星期に移行しているが、この木星期になってから、カルロス・ゴーンはこれまでの夫婦生活の不幸を埋め合わせるかのように複数の女性たちとの不倫関係(恋愛情事)を楽しみ始めたと言うことが出来る。


何故なら、2-8の軸のラーフ/ケートゥ軸は、リタ前夫人にとっても苦しみをもたらしたが、カルロス・ゴーンにとっても苦しみをもたらした配置である。


8室にケートゥが在住しているため、リタ前夫人やその両親、家族(8室:7室からの2室)から何らの結婚生活上のサポートも受けられなかったと思われる。


サポートも受けられなかったし、サポートを受ける気もなかったというのが正確かもしれない。



実際、カルロス・ゴーンは、リタ前夫人と結婚する時、自分からレバノンにいるリタ前夫人の両親に挨拶に行かなかったそうである。


それで仕方なく、リタ前夫人の母親が、フランスのリヨンを訪ねたという。


これはカルロス・ゴーンが全くリタ前夫人の両親に頼りたい気持ちもなく、またリタ前夫人の家族に何の期待もしていないことを表している。


それは8室(7室から見た2室[両親、家族])にケートゥが在住しているからである。



ここで興味深いエピソードは、カルロス・ゴーンは自分はこれでもかというほどの5カラットぐらいのダイヤの指輪をしていたのにリタ前夫人のために買ったのは、安い金の指輪であったという。


これはレバノンの文化では屈辱にあたる行為であり、リタ前夫人の母親は、「今からこんな仕打ちを受けるようでは、将来どうなるかわかったものではないわよ」と警告したそうである。



つまり、2室のラーフというのは、決して配偶者に与えないのである。


その代わりに配偶者を所有しようとする。



そして、ここが非常に運命の悲しさを物語っているが、そんな与えない配偶者であっても配偶者(妻)は相手に頼るしかないのである。


2-8室のラーフ/ケートゥ軸は、女性にとっては辛い配置であると言われている。



8室にケートゥが在住しているため、結婚式の時、リタ前夫人側の家族は、フランスに住んでいた兄夫婦しか出席しなかったそうである。



そして、これが極めつけの出来事であるが、ブラジルで2度目の結婚式を挙げた時、リタ前夫人が結婚式で着るウエディングドレスを姉が以前、選んでくれたもの(思い入れのあるドレス)を着ようとしたが、カルロス・ゴーンの母親(姑)は、そんなお古を着るのは貧乏人みたいだからやめて欲しいと言って、そこで嫁姑問題が勃発したようである。


このように2室にラーフが在住していると、配偶者の両親から親切にされたり、良くしてもらえないという問題が勃発する。


つまり、嫁姑問題とは、2-8室の軸の凶星であり、特に嫁にとっての8室の凶星を意味している。


しかも2室にラーフが在住している(7室から見た8室)場合、物質主義的な価値観の姑を表わしているので、「貧乏人みたいだからやめて欲しい」といった心ない対応となる。


この2-8軸に在住するラーフ期にカルロスゴーンは結婚生活の幸せを十分に体験することが出来なかった。


その為、マハダシャー木星期になると、結婚生活上の不幸を埋め合わせるかのように複数の女性たちとの不倫関係(恋愛情事)を楽しみ始めた。



7室の木星は複数の妻を表わしており、配偶者を2人以上持つことを表しているからである。


また木星のディスポジターである金星は5室で高揚しているため、恋愛情事(5室に在住する7室支配の金星)を楽しみ始めたということである。


そして、前妻のリタ夫人が2010年1月にカルロス・ゴーンのパソコンを操作していて複数の女性とのやりとりのメールを発見した時、ダシャーは、木星/水星期であった。


この時、2016年5月に再婚したキャロル・ナハス(Carole Nahas)とのメールのやり取りも含まれていたという。




キャロル・ナハス



水星は、8、11室支配で4室に在住し、10室支配の水星とコンジャンクトしているが、カルロス・ゴーンの私邸での出来事であり、これは妻の行為による災難である。


水星は7室をラグナとすると、2、5室支配で10室で4室支配の太陽とコンジャンクトしているので、妻がメールチェックなどの仕事を手伝ってくれていたことを表している。


水星と太陽はビジネスの表示体であり、水星はコミュニケーションの表示体である。



これは、カルロス・ゴーンにとっては、致命的な災難、行き詰まりであったのである。


妻にパソコンの操作を頼ったが上の災難である。(8室支配の水星のため、妻にパソコンの操作を頼ったのである)



配偶者から問い詰められて苦しい状況に陥ったに違いないが、これが8、11室支配の水星が10室支配で4室に在住する太陽とコンジャンクトしている意味である。


家庭内での不幸を表わしている。



その後、2010年5月頃、木星/ケートゥ期に移行するが、ケートゥは8室に在住しており、それは配偶者(リタ前夫人)からの冷たい対応を意味している。


そして、その後、木星/金星期に移行していくのである。



この木星/ケートゥ期にリタ前夫人との関係が冷え込んで、リタ夫人の口から離婚したいという言葉が出た時期ではないかと思われる。


ケートゥは7室から見た2室(スピーチ)に在住しており、それはカルロス・ゴーンにとっては思いもよらない言葉だった。


それは配偶者からの暖かい対応を期待している者にとっては、激しい失望を意味しているが、カルロス・ゴーンは、それに対してわめきながら、リタ夫人の首を絞めたという。


「離婚したい」という思いもよらぬ言葉によって首を絞めたくなるほどの怒りが込み上げてきたということだろう。


ケートゥは裏切りを表わす表示体である。



そして、木星/ケートゥ期が終わると、2011年4月頃、木星/金星期に移行するが、これはカルロス・ゴーンがリタ前夫人との関係を諦めて、キャロル・ナハス(Carole Nahas)との新しい恋愛情事に本格的に移行していったことを表している。


マハダシャーロードの木星が7室に在住し、アンタルダシャーロードの7室支配の金星が5室で高揚しているからである。


マハダシャーロードの木星とアンタルダシャーロードの金星は、星座交換で絡んでおり、この時に恋愛情事が燃え上がったと思われる。


リタ前夫人との関係性の痛みを忘れて、新しい恋愛にのめり込んでいった時期である。



そして、リタ前夫人との関係性は、離婚調停、財産分与の話し合いに入っていくのである。



この頃は、2013年~2014年頃であり、今回、カルロス・ゴーンの容疑は、過去5年にわたり、有価証券報告書に自らの報酬を50億円近く過少に記載していたという容疑で逮捕された訳である。


ちょうど、このリタ前夫人との離婚調停に入っていった時期に慰謝料や新しいパートナーであるキャロル・ナハスとの交際費などに巨額のお金が必要となり、それで有価証券報告書に虚偽記載を行なって、税金の申告を免れたと考えられる。


ダシャーは、木星/太陽期であるが、太陽は10室支配で4室に在住し、8、11室支配の水星とコンジャンクトしている。


太陽が8、11室支配の機能的凶星とコンジャンクトしていることがポイントである。


これは不正な利得を表わしており、カルロス・ゴーンが不正な利得を手伝った弁護士のグレッグ・ケリー被告は、おそらく8、11室支配の水星の表示体になると考えられる。



グレッグ・ケリー被告



おそらく、この木星/太陽期にカルロス・ゴーンは、不正な税金逃れの利得を得て、妻の慰謝料や新しい恋人との交際費に流用したのである。


この時点では不正は発覚していない為、カルロス・ゴーンは、この頃、栄華の絶頂にあったと思われる。


それが4室に在住する10室支配の太陽の象意である。



然し、太陽と絡む8、11室支配の水星は、栄華の絶頂にある間に刻々と否定的なカルマを積み上げている為、問題は後から噴き出すことになる。



リタ前夫人と離婚したのは2015年であるが、木星/月期に該当している。



月は出生図で6室(離婚)に在住している。(ナヴァムシャでも月が6室の支配星であれば離婚を意味している)



そして、キャロル・ナハスと再婚したのが、2016年5月で、木星/火星期である。



木星は7室に在住しており、火星はラグナロード(1室の支配星)である。



マハダシャーロードの木星とアンタルダシャーロードの火星は相互アスペクトで絡んでおり、再婚が成就したタイミングとして納得できる。








トランジットを見ると、再婚した時、土星はラグナを通過しており、木星は逆行してラグナにアスペクトして、ラグナとラグナロードにダブルトランジットが成立している。



カルロス・ゴーンは、この年下の妻キャロル・ナハスのために80億円でヴェルサイユ宮殿を貸切にして結婚式を行った。






ヴェルサイユ宮殿を貸切にした派手な結婚式は、話題となり、世間の注目を浴びたが、この時、木星は10室をトランジットし、土星が10室にアスペクトして、10室(栄華、注目の大舞台)にダブルトランジットも形成されている。


そして、ラーフも10室をトランジットしているが、派手に物質的な栄華を示したのは、このトランジットの為であると考えると納得できる。



然し、今思えば、この10室にラーフがトランジットしている時、スパイや裏切り、諜報活動を表わすケートゥが、10室支配の太陽と8、11室支配の水星がコンジャンクトする4室にもトランジットしていた為、この派手な栄華の裏側で、カルロス・ゴーンを追い落とす内部告発や、ゴーン失脚に向けての策謀が起こっていたことも推測されるのである。









このキャロル・ナハスとの恋愛が7室牡牛座に在住する木星と5室魚座で高揚する金星が星座交換している強力でゴージャスな配置で象徴されるように結婚式自体が、非常に派手でゴージャスである。



7室牡牛座に在住する木星は、ファッション・美容業界の女王のような配置であり、みすぼらしいことが似合わない配置である。


ゴーン容疑者変えた年下妻 挙式はベルサイユ宮殿で総額80億円
女性自身 2018/11/29 16:00

「ゴーン氏の逮捕で、フランスにも衝撃が走りました。一面で“皇帝の転落”といった見出しを打った新聞もあります。その関心はゴーン氏の東京拘置所での生活にも及んでおり、“朝昼晩と米を食べているようだ”といった記事も報じられました」と語るのは、パリ在住の日本人ジャーナリスト。


日産自動車会長とフランスの自動車会社・ルノーのCEO(最高経営責任者)を兼務していたカルロス・ゴーン容疑者(64)の逮捕の波紋は世界中に広がっている。だが一連の報道に首をかしげるのは、東京都目黒区在住の主婦だ。


「来日当初、ゴーンさんは目黒区内のマンションに住んでいて、ときどき見かけました。目黒川のあたりを子供たちと散策していることもありましたね。100円均一ショップにも来ていました。子供たちが品物を選んで、会計はゴーンさんでしたが、“日産の社長さんなのに、ずいぶん慎ましやかだなぁ”と驚いたのを覚えています」


国籍を持つレバノンにはゴーン容疑者と前妻のリタさん(53)がかつて住んでいた一軒家も残っているというが、そこで目撃されていた生活も質素だった。


「毎日新聞が地元住民のコメントを掲載していますが、リタさんは使用済みのペットボトルを花瓶として再利用していたそうです」(全国紙の経済部記者)


ゴーン容疑者自身はインタビューで、夫婦関係や金銭感覚について次のように語っている。


《いまでも妻からいろいろな不満を言われます。そんなとき、私は彼女に“ギブアップ”と言うしかないですけどね。(中略)私はブランドには興味がない。安もののバッグでも、使いやすければいいと私は思っていますから》(『プレジデントFamily』’07年10月号)


“妻に頭が上がらず、ブランドにも興味がない男”は、いつ変貌していたのだろうか? 日産自動車の関係者は言う。


「ある程度は手綱を締めてくれていた前夫人のリタさんと離婚し、不倫相手だったキャロル夫人と再婚したことも大きな影響があったのではないでしょうか」


リタさんは週刊文春に離婚の顛末について告白している。その証言によれば、’10年1月に夫のパソコンから現夫人のキャロルさんとの不倫メールのやりとりを発見したのだという。


’10年といえば、ゴーン容疑者が“報酬の過少記載”を指示したとされるころだ。結局、容疑者は30年連れ添ったリタさんとは15年に離婚。16年に美貌の持ち主であるアメリカ人のキャロルさんと再婚。10月の彼女の50歳の誕生日に合わせて開催されたという結婚披露パーティは、フランスでは大々的に報じられた。


「ゴーン氏はベルサイユ宮殿の離宮・大トリアノン宮殿を借り切ったのです。ソフィア・コッポラ監督の映画『マリー・アントワネット』にインスピレーションを得たそうで、俳優を雇って18世紀風のコスチュームを着せるなど、豪華絢爛なものでした。アンティークの銀器や陶器をふんだんに使用。もちろんシャンパンやケータリングされた食事も超一流で、120人の招待客を驚かせたのです」(前出・パリ在住ジャーナリスト)


皇帝・ゴーンの心を奪い、“日産の女帝”となったキャロル夫人に捧げられたベルサイユ挙式。宮殿貸し切り料などを含め、費用は総額80億円とも報じられているが、まさかそれも日産の負担だったのか。キャロル夫人との生活について経済ジャーナリストの河村靖史さんは言う。


「関係者のSNSには、ゴーン容疑者とキャロル夫人がフランスで競馬をたしなむ姿も投稿されています。フランスでは競馬は“お金持ちの遊び”、夫妻の高級志向が垣間見えますね」


映画『マリー・アントワネット』に感激したというゴーン容疑者とキャロル夫人。一時は豪奢な生活を送ったマリー・アントワネットだが、その“悲劇的な末路”と、自分たちの行く末を重ね合わせることはしなかったのだろうか。


リタ前夫人と結婚して来日した時には、100円ショップも利用するなど、慎ましい生活をしていたようだが、年下妻キャロル・ナハスと交際し始めた頃から、生活が派手になり、出費も大きくなり、最終的に結婚式の際に80億円でヴェルサイユ宮殿を貸切りにするほど生活が派手になっている。


これはマハダシャー木星期の効果である。



木星期に複数の女性との交際のメールが、リタ前夫人に見つかったのが、木星期の始まり頃である木星/水星期であり、この頃から複数の恋人(愛人)に巨額の出費をするようになったのである。


木星のディスポジターである金星が7、12室支配で、出費の12室を支配している為である。



恋愛情事に巨額の出費をし始めたと言うことが出来る。



木星/木星⇒土星⇒水星と、マハダシャー木星期に入ってからの最初の3つのアンタルダシャーにかけて、既にその傾向が出ていたのだが、木星/金星期にキャロル・ナハスとの交際が深まると、更にこの傾向に拍車がかかったと思われる。


その最終的な結果が、80億円を費やしたヴェルサイユ宮殿の貸切りである。



その原資は、日本政府に支払わなければならなかった税金である。



あるいは、日産の社員たちをリストラして利益率を改善したことによって会社に蓄積された内部留保ということも出来る。



従って、上記の女性自身の記事でも指摘されているが、皮肉なことに国民の生活を顧みないで非現実的な贅沢をして、国民の反感を買い、フランス革命で処刑されたルイ16世とマリーアントワネットに似ているのである。



マハダシャー木星期は、彼の子供たちが成人になって社会に出て活躍し始める時期でもあり、カルロス・ゴーンにとっては人の親としての喜びを体験していた時期であると考えられる。



不思議なことに年下妻キャロル・ナハスとの結婚式の時にカルロス・ゴーンの子供たちが、何の屈託ない様子で、楽しそうに写真に写っている様子からは、このキャロル・ナハスと、リタ前夫人との子供たちの関係も良好のようである。



これはおそらく、7室支配の金星と5室支配の木星が星座交換して、ラージャヨーガを形成している為である。






このようにカルロス・ゴーンを蠍座ラグナで検討すると、彼の過去の経歴のほとんどが説明可能である。



またwikipediaによれば、彼の個人住居は、東京、パリ、ベイルート、リオデジャネイロ、アムステルダム、ニューヨークにあると記されている。



これは彼の4室支配の土星が12室(海外)で高揚しているからである。



この土星は、4室に在住する10室支配の太陽と8、11室支配の水星のディスポジターとなっているため、これらの海外の個人邸宅も不正な利得によって建築したものであると考えられる。



実際、リタ前夫人が、以下のように証言している。




「おカネに関しては、カルロスは正しいことをしたことがありません。高額な所得を隠すために、色々なことをしていた。今回の逮捕は、彼のような人間には当然の結果だと思います」





現在、カルロス・ゴーンは、木星/ラーフ期であり、マハダシャー木星期の最後のアンタルダシャーを経験している。



木星は生来的、機能的吉星であるが、このマハダシャーロードの木星と絡んでいないアンタルダシャーのラーフ期が訪れており、このラーフ期は若干の厳しい状況をカルロスゴーンにもたらすことを示唆している。




マハダシャーロードの木星から見て、アンタルダシャーロードのラーフが8室に在住しており、そのラーフに土星がトランジットしている状況である。



従って、人生の行き詰まり、突然の変化、破局を経験しているのである。




また冒頭で、チャンドララグナから見て、ラグナロードの火星の2室目と12室目に凶星であるラーフと土星が在住していることによって、バンダナヨーガを形成していると書いたが、蠍座ラグナであれば、バンダナヨーガをラグナとラグナロードにも形成しているのである。



これはつまり、マハトマ・ガンジーやジャワハルラル・ネルーと同じ配置である。



バンダナヨーガは、根拠のない理由で、または反対者によって、あるいは関係当局によって、拘束、逮捕、捕獲、拘禁、監禁、投獄、束縛、監禁などの下に置かれることを基本的に示す、あるいは、誰かをコントロールするためにある種の黒魔術を使う配置であるとも海外の関連サイトでは解説されている。



カルロス・ゴーンは、自分の資産管理会社と銀行の間で通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引で巨額の損失が発生した為、契約の権利を資産管理会社から日産に移し、約18億5千万円の評価損を負担する義務を日産に負わせた疑いがもたれている。



そういう意味では、カルロス・ゴーンは、印象としては黒のような感じではあるが、日産と日本政府(関係当局)の周到な準備の上で、逮捕監禁下に置かれた訳である。




カルロス・ゴーンは、現在、木星/ラーフ期であるが、次に2019年6月頃からマハダシャー土星期が控えている。



土星は蠍座ラグナにとっては、3、4室支配の機能的凶星であり、マラカの惑星でもあり、12室で高揚している。



彼は保釈後、海外に住んで東京、パリ、ベイルート、リオデジャネイロ、アムステルダム、ニューヨークにある私邸を転々としながら、ひっそりと世間から隠れるようにして生きて行かなければならないと考えられる。



それは一世を風靡し、世間で注目を浴びた有能な経営者としての栄華からすれば、悲惨な最期ということが出来る。



但し、現在、マハダシャー木星期で、木星は生来的、機能的吉星で、ケンドラの7室に在住し、ディスポジターの金星と星座交換して、5-7のラージャヨーガを形成している。



従って、このような場合、アンタルダシャーのラーフが若干、問題をもたらしたとしても、マハダシャーの木星の吉意はそれ程、揺らがないと考えられる。



そのため、木星/ラーフ期の間に彼は、特別背任の罪などによって巨額の罰金を支払わされるか、既に会長職を解かれていることによって、社会的制裁を受けているという理由によって、執行猶予付きの判決で収まる可能性も考えられる。


そして、カルロス・ゴーンは海外へ逃亡し、二度と日本には戻って来れない。



然し、カルロス・ゴーンの裁判が、マハダシャー土星期にまで伸びてゆき、最終的に土星期に判決が下される場合、土星は、まさにラーフと共にバンダナヨーガを形成している惑星である。


従って、カルロス・ゴーンは実刑判決を受ける可能性もないとは言えないのである。



あるいは、執行猶予が付いた状態で、海外の私邸で隠れるように生きていかなければならない。



そのどちらかである。



おそらく現在、木星/ラーフ期で、カルロス・ゴーンが逮捕監禁されたのは、ラーフが、ラグナとラグナロードを囲み、バンダナヨーガを形成する一方の惑星だからである。



そして、トランジットの土星と木星はそれぞれ2室と1室を通過中である。



カルロス・ゴーンの逮捕はちょうど木星が蠍座に入室した10月11日の直後であったため、木星が1室を通過している象意としてこれが起こったのである。



つまり、2室目と12室目を同数の凶星によって挟まれているラグナで形成されているバンダナヨーガの象意が発現するタイミングとして、今回の逮捕劇は起こったのである。



土星は2019年秋まで逆行しながら、しつこく2室に留まり続ける為、来年もカルロスゴーンは政府の監視下に置かれ続けると考えられる。



いずれにしてもマハダシャー土星期になってからは、カルロス・ゴーンは特別背任の容疑で会長職を追われた人物として世間から隠れて過ごしていくことになると思われる。



奢れる人も久しからずである。



然し、カルロス・ゴーンの出生時間がもし最初から分かっていたら、分かる人にはそのような彼の運命を見通すことが出来たに違いない。




最後にカルロス・ゴーンのラグナの度数であるが、私はジェーシュタの第3パダに設定した。



カルロス・ゴーンは表面的な態度とは裏腹に腹の中では何を考えているか分からない典型的な蠍座特有のパーソナリティーで平静で落ち着いた表面的な性格の奥底に強い情念を秘めている印象がある。



実際にラグナにラグナロードの火星が在住して、ルチャカヨーガを形成しているため、激しい性格の持ち主である。



ジェーシュタは表の顔と裏の顔を持っており、二面性があり、世間に見せる顔と親しい内輪の人間に見せる裏の顔は全く違うのである。



従って、マスコミに見せる彼の姿は、誠実で、実直で、穏やかな紳士の姿であるが、実際に家庭内では、彼はリタ前夫人へのDVに現れたような激しく暴力的な性格である。



そして、ジェーシュタは、世俗的なものを蓄積して溜めこんでいる古い魂という象意があるが、世知辛く、世間の裏側を知っていて、法律の抜け道を突いて、自分の財産を蓄えるなど、狡猾で世慣れした側面も見せたのである。



彼にも物静かで、どこか聖人のような雰囲気、世捨て人のような雰囲気があるが、それはその為である。




然し、彼は世俗的な欲求や物欲も捨てきれないのである。




それがジェーシュタの特徴である。




カルロス・ゴーンは寡黙で物静かな人物であるため、このジェーシュタの象意が適合すると考えられる。




因みにラグナをジェーシュタの第3パダに設定すると、ナヴァムシャのラグナは水瓶座になるが、この配置だとラーフ期に結婚した理由はディスポジターの木星が7室に在住しているからである。



また木星期に結婚を継続したが、木星/月期に離婚したのは、月が6室の支配星だからである。



木星期に複数の配偶者(恋愛情事)を持ったのは、木星(複数)が7室に在住し、金星とコンジャンクトしているからである・・・といったように説明できることもあるが、まだ十分ではない。



従って、今回、それらしく思えるのは、カルロス・ゴーンの出生図のラグナが蠍座のジェーシュタではないかということである。





カルロス・ゴーンのラグナが蠍座のジェーシュタで正しい場合、出生時間が00:00:01で、ラグナが蠍座24°01’になり、ジェーシュタの第3パダになる。


23:59:59に設定してもラグナは蠍座のジェーシュタになるが、この場合、月が牡牛座に移動してしまい、チャンドララグナから見たラグナロードが8室に在住する配置とならないため、これは却下される。


従って、カルロス・ゴーンが蠍座ラグナの場合、ラグナは蠍座のジェーシュタ第3パダか、第4パダのどちらかしかないのである。






もし出生時間を蠍座ジェーシュタの第4パダにした場合、出生時間は、00:13:17前後になるが、この場合、ナヴァムシャのラグナが水瓶座から魚座へ、ダシャムシャのラグナが魚座から牡羊座に移動するため、また解釈が変わってくるのである。



もしナヴァムシャのラグナが魚座である場合、カルロス・ゴーンのマハダシャー土星期はもっと悲惨なものになり、ダシャムシャのラグナが魚座である場合も土星がダシャムシャの12室に位置する為、彼はもう二度とビジネスの華やかな表舞台には立てそうになく、地位の全てを失うかもしれない。



しかし、もしダシャムシャのラグナが魚座あるなら、カルロス・ゴーンは困難な状況にはなるが、ある程度の経営者としての地位は維持するかもしれない。






カルロス・ゴーンは木星期に経営者として順調であったため、むしろ、ダシャムシャのラグナは1、10室支配の木星が乙女座7室でラーフとコンジャンクトする配置である可能性がある。


そうすると、マハダシャーの土星期は土星は、11、12室支配でラグナでケートゥとコンジャンクトして傷つけられている為、ある程度の困難を経験するものの、全く地位や肩書き、ポジションの全てを失ってしまうようには見えない。


むしろ、いくつかの地位は維持し続けると考えられる。







(参考資料)



ゴーン容疑者の保証料30億円 サウジ知人が肩代わりか
2018年12月24日(月)20時28分 毎日新聞

私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたなどとして前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反で起訴=が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された事件で、サウジアラビア人の知人が前会長のために、損失に伴う約30億円の保証料を肩代わりしたとみられることが関係者への取材で明らかになった。東京地検特捜部は、前会長が日産の「予備費」から日産子会社に振り込ませた約16億3000万円はこの保証料の返済目的だったとみている模様だ。

 前会長は(1)新生銀行との「スワップ契約」と呼ばれる金融派生商品取引で約18億5000万円の評価損を抱え、2008年10月に契約を日産に付け替えた(2)09年2月に付け替えを戻した際、損失の信用保証に協力したサウジアラビア人の知人に09?12年、アラブ首長国連邦の子会社「中東日産会社」から計1470万ドル(約16億3000万円)を振り込ませた??として21日に新たに逮捕された。

 関係者によると、ゴーン前会長は付け替えを戻すにあたり、新生銀行から追加担保を求められ、知人に協力を要請。知人は、本来は前会長が負担すべき保証料約30億円を別の銀行に支払うことで、この銀行から新生銀行に信用保証をさせたという。この後、前会長は中東日産に知人への振り込みを指示したとされる。

 知人はゴーン前会長と30年来の知り合いで、サウジアラビアの著名な資産家という。前会長は特捜部の調べに「知人には中東の日産販売店がトラブルを起こした際、数年がかりで解決してもらった。また、現地の政府関係者らに日産への投資を求めるなどロビー活動もしてもらった。そうした仕事に対し、子会社から(約16億3000万円を)払った」などとし、個人の保証料に関する返済ではないと説明しているという。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】
参照元:ゴーン容疑者の保証料30億円 サウジ知人が肩代わりか
2018年12月24日(月)20時28分 毎日新聞

ゴーン18億円付け回し事件 求められる政井日銀審議委員の説明
2018年12月21日(金)17時10分 文春オンライン

東京地検特捜部は12月21日、自身の資産管理会社の損失を付け回し、日産自動車に約18億5000万円の損害を負わせた疑いが強まったとして、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)を特別背任容疑で再逮捕した。

 ゴーン氏の資産管理会社は06年頃、新生銀行と通貨取引に関するスワップ契約を結んでいた。ところが、08年秋のリーマン・ショックで10数億円の損失が生じ、銀行から担保不足を指摘されると、ゴーン氏は損失を含む全ての権利を日産に移そうとしたという。

 そこで動いたのが、当時、新生銀行のキャピタルマーケッツ部部長の政井貴子・現日銀審議委員(53)であることは、「週刊文春」が報じてきた通りだ。この損失の処理を巡り、政井氏はゴーン氏と直接交渉をしていた。

 政井氏は同僚のウェルスマネージメント部営業部長、コンプライアンス担当部長と3人で、当時東銀座にあった日産自動車本社を訪ね、ゴーン氏との協議に臨んだ。

 緊迫したやり取りは約60分間に及んだ。

 そして、政井氏らはゴーン氏にこう伝えたという。

「日産に契約主体を変更するには取締役会の議決が必要です。御社の法務部長は優秀な方だから確認してみてはどうでしょうか」

 ゴーン氏はこの場で「アグリー」と頷き、法務部長や秘書室長らと対応を協議したという。そして秘書室長から新生銀行側に返ってきた答えはこうだった。

「取締役で議決をします」

 新生銀行の幹部は思わず「驚いた」と漏らしたという。

 小誌の報道を受け、11月29日の会見では「当時の個別の取引に関することについては、守秘義務の観点から、そもそも新生銀行がこの取引に関与していたかどうかという事実関係も含めて答えは控えたい」と述べていた政井氏。

「彼女はこの取引の後、新生銀行の執行役員にまで上り詰めました。2016年6月、日本銀行政策委員会審議委員に就任。政井氏をはじめ6人いる審議委員は、総裁、2人の副総裁とともに日銀の政策委員会を構成しています。金利など日本の金融政策を舵取りする最高意思決定機関の一員で、会社で言えば、取締役にあたる重要ポストです」(新生銀行関係者)

 日本経済の舵取りを担う日銀は公共性が非常に高く、日本銀行法で、役職員の身分は「法令により公務に従事する職員とみなす」(日本銀行法第30条)と定められている“みなし公務員”だ。

 これまで、政井氏は、守秘義務を理由にどのような取引だったのか、自身の関わりなどについて説明を拒否してきたが、刑事事件に発展していた以上、どのような取引だったのか、説明を求める声が高まりそうだ。

「週刊文春」12月26日(水)発売号では、ゴーン氏事件の最新情報を詳報する。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年1月3・10日号)
参照元:ゴーン18億円付け回し事件 求められる政井日銀審議委員の説明
2018年12月21日(金)17時10分 文春オンライン

投資損失付け替え伏せ、日産取締役会に ゴーン容疑者
毎日新聞2018年12月25日 19時26分

私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたなどとして前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反で起訴=が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された事件で、損失付け替えが分からないよう偽装する取締役会決議が行われたとみられることが関係者への取材で明らかになった。東京地検特捜部は、前会長らが不正の隠蔽(いんぺい)を図る意図があったとみて捜査を進めている模様だ。

ゴーン前会長は、新生銀行と契約した金融派生商品取引で多額の損失が生じたため、2008年10月に約18億5000万円の評価損を含む契約を日産に付け替えるなどしたとして21日に逮捕された。

 関係者によると、付け替えにあたって、新生銀行は前会長に取締役会の承認を得るよう要請。前会長は、自身の名前や損失の付け替えを明示することなく、外国人取締役の役員報酬を外貨に替える権限を秘書室幹部に与える案を諮り、承認されたという。

 元々、前会長の取引は役員報酬を円からドルに替える内容であったため、この承認で事実上、前会長の損失の付け替えが可能になったという。前会長は取締役会の承認を得たとして、新生銀行側に伝達したとされる。

 前会長は「(付け替えに関連する)取締役会の承認を得ている。会社に実害も与えていないので特別背任罪は成立しない」と供述している模様だ。これに対し、特捜部は、前会長が他の取締役らに分からないような形で「承認」を得て、側近だった秘書室幹部と共に付け替えを実行したとみている模様だ。この秘書室幹部は、既に特捜部と司法取引で合意しており、付け替えの経緯などについて特捜部に資料提出するなどしているとみられる。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】
参照元:投資損失付け替え伏せ、日産取締役会に ゴーン容疑者
毎日新聞2018年12月25日 19時26分

日産の組織に巣食う“トップ腐敗”のDNA
絶対的権力者のカネと女と私物化
プレジデントオンライン 企業経営 2018.12.25

「なぜ、日産では同じ歴史が繰り返されるのか」。カルロス・ゴーン氏着任の13年前、日産の広報課長だった川勝宣昭氏は、そう振り返る。日産の「絶対的権力者」がその座を追われたのは、ゴーン氏が最初ではないか らだ。川勝氏は著書『日産自動車極秘ファイル2300枚』(プレジデント社)で、7年間の戦いの記録をまとめた。日産という組織に巣食う「負のDNA」とは――。

カルロス・ゴーンと“塩路天皇”

「なぜ、日産では同じ歴史が繰り返されるのか」

カルロス・ゴーンの報酬過少記載容疑による逮捕、それに続く日産自動車会長職解任の報に接したとき、私のなかでそんな思いが去来した。日産がルノーと資本提携を結び、ゴーンが“新しい主人”として着任する13年 前、日産の広報室の課長職にあった私は、当時日産の経営を蹂躙(じゅうりん)していた1人の絶対的権力者に戦いを挑み、会社から放逐していたからだ。

ゴーンの追放劇は検察という国家権力の力を借りた形だが、私は同じ30~40代の同志の課長たちとともに自分たちの手で1979~86年の7年間におよぶ戦いの末、勝利した。倒した相手の名は塩路一郎といった。日産を中心 に系列部品メーカー、販売会社の労働組合を束ねた大組織、日本自動車産業労働組合連合会(以下、自動車労連)の会長の職にあった。

日産圏の23万人の組合員の頂点に立ち、生産現場を牛耳って、本来なら会社側が持つはずの人事権、管理権を簒奪(さんだつ)し、経営にも介入するほどの絶大な権力を誇り、「塩路天皇」と呼ばれていた。政界とも太 いパイプを持っていた。その権力者に戦いを挑むのは、アリの一群が巨象を倒そうとするようなもので、常識的にはとうてい勝ち目はなかった。

労組に逆らうととんでもないことになり、会社を追放される。だから、長いものには巻かれろ。多くの社員がそう思っていた。しかし、本当にそれでいいのか。間違っていることは間違ったこととして正したい。われわ れの戦いは、企業社会のなかにあっても、人間としていかに生きるのかという「生き方」を問う戦いであった。

繰り返される独裁体制

相手方の牙城は難攻不落を思わせたが、ゲリラ戦を仕掛けてゆさぶり、次いで組織戦を展開した。その7年間の戦いの軌跡を『日産極秘ファイル2300枚』と題して出版する最終準備をしていたさなか、ゴーン逮捕の一報が 入ったのだ。

「なんたる巡り合わせか」

私は一瞬、気持ちの整理ができなかった。

塩路一郎による独裁体制が崩壊し、異常な労使関係が正常化され、まさに“整地”されたうえにゴーン革命は成り立った。われわれの戦いがなければ、ゆがんだ労使関係は温存され、「日産リバイバル・プラン」の再建 策は思うように進まなかっただろう。

ところが、その再建の立役者であるゴーンが今度は絶対的権力者として経営を壟断(ろうだん)するようになった。これは日産の治そうにも治しきれない宿痾(しゅくあ)なのだろうか。われわれの戦いの日々が走馬灯 のように脳裏を駆け巡るなかで私はそんな思いにとらわれた。

私の手元には、当時、極秘で日々記録し続けた戦いの記録が約2300枚のファイルとなって残されている。それをここに紐解いてみたい。

現場の人事を労組が握る悪弊

なぜ、労組のドンが、本来会社側が持つはずの現場の人事権、管理権を握ることができたのか。それは事前協議制という悪弊(あくへい)によるものだった。

日産では1つの組み立てラインに30~40名の従業員が従事する。これが最小単位の組織である「組」となり、それを束ねる役職を「組長」といい、その1つ上の段階でいくつかの組を統括する役職を「係長」と呼んだ。い ずれの人事についても、会社側は労組側と事前協議を行い、事前承認を得なければならなかった。

労組側は合意できない人事案については修正を行い、労組に協力的な人間を推薦する。現場の人事は労組側が握り、会社側は手出しができなかった。もっとも重要な経営課題の1つである生産性向上についても、会社側の 業務命令では行えず、事前承認を必要とした。

たとえば、2つのラインのうち、Aラインは増産で繁忙を極めているが、Bラインは人手に余裕があったとき、Bラインの人員をAラインの応援に出したくても、労組の事前承認がなければ変更できず、拒否されることも珍し くなかった。

労組に対して批判的な工場の管理職に対しては事前協議を受け付けない。工場では何もできない。そこで、管理職は労組に屈服する。事前承認の呪縛でがんじがらめになった現場の管理職たちは労組から問題視されない よう、何ごとによらず事前に相談に行くようになり、部下同士の結婚まで事前報告していた例もあった。

「組合1番、生産2番」による競争力低下

労組には、塩路一郎に忠誠を誓う秘密の裏部隊も組織されていた。反組合的な言動をとる社員に対して、電話