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リチャード・ヴェルナーの『円の支配者』を振り返る -信用創造のカラクリを暴露した元祖で、銀行家の陰謀を明らかにした-

以前、『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』安部芳裕著や、youtube上の動画『money as debt』(負債としてのお金)などを見て、銀行の信用創造の仕組みなどを初めて知った。

今日、政府が作るお金はマネー全体の5%程度に過ぎず、残りの95%のお金は誰かのローンによって作られているということを知って非常に驚いた。

誰かが銀行にローンをすると銀行はその人の預金通帳に数字を書き込むだけで、お金が生み出されるのである。

銀行は日本銀行(中央銀行)の当座預金に一定額の預金をしていれば、その何倍もの資金をローンとして貸し出すことができる。

つまり、銀行は自分が実際には持っていないお金を人に貸し付けているのである。

『money as debt』はこの銀行が自分が持っていない金を人に貸し付けて金利を取る行為を銀行家の詐欺であると告発し、いつ頃、この詐欺が始まったのかを考察している。





この信用創造が始まったのは、ヨーロッパで、金細工師のゴールドスミスが人々から預かった貴金属を金庫で保管し、代わりに預かり証を発行する業務を行った際にそのうちに預かり証それ自体が物の売買、交換に使われて流通するようになり、誰も預かり証を持って貴金属を受け取りに来ない為、そのうちにゴールドスミスが金庫で保管している貴金属の額面以上の預かり証を発行したことが、この詐欺の始まりであると解説している。


従って、もし全ての人が銀行からお金を引き出そうとする取り付け騒ぎが生じれば、銀行にはそれを支払うだけのお金がないのでシステムはたちまち支払不能になってダウンする。

当時、この話を初めて知った時、この銀行家の自分たちが持っていないお金を貸し出す権力というものに驚愕した。

つまり、銀行は自分たちが持っていないお金を貸し付けて、その返済を受けるだけでも十分に利益になるが、更に貸し出した金額に対する利子までも受け取るのである。

この銀行家がお金を人に貸し付けることによる支配力、これは現在の成功物語である。

成功物語というよりも残酷物語で、このシステムによって人類を家畜のように支配することが出来る。

あらゆる人が銀行の為に働いているのである。

何故なら、人は給料をもらうために働いているが、その給料は企業からもらうお金である。

企業は銀行から資本金の融資を受けており、ビジネスの収益からその返済と利息を支払う。

従って、企業は銀行に返済する為にビジネスを行ない、人々は給料をもらうために企業と雇用契約を結んで労働する。

人が給料として受け取るお金は、誰かの銀行へのローンなのであり、それが市場に流通している95%を占めている。

このお金を人々が売買や交換などの経済行為を行なって、人々がいす取りゲームのように取りあうのだが、銀行が利子を取るため、流通しているお金は常に不足することになるのである。

つまり、銀行はローンで貸し付けたお金以上のお金を受け取るため市場には全ての人に行き渡るだけのお金がない為、生活していくには新たに銀行から借金をしなければならないのである。

そのようにして銀行は人々を永遠に支配する。


この信用創造できる割合のことを預金準備率と呼び、銀行は融資する金額に対していくらの金額を日銀の当座預金に支払い準備として預けておかなければならないかが定められている。


この割合が、年代によって様々だが、日本銀行のHPにも載っているが、1991/10/16 実施のもので、それ以降のデータが見当たらない。



別のサイトには、1994年2月は0.4%、1980年は10月は1.3%、2019年2月は0.8%であると記されている。


例えば、預金準備率が2019年2月の値で、0.8%というのは、1億2千5百万円の融資を行うことは、100万円を日本銀行の当座預金に預け入れておけば、可能なのである。


つまり、1億2千4百万円を無から作り出したということになる。



この信用創造のカラクリを初めて明らかにした元祖が、リチャード・ヴェルナーの『円の支配者 – 誰が日本経済を崩壊させたのか』であると言われている。






その論点について紹介してみたいと思うが、リチャード・ヴェルナーによれば、戦前の1920年代の日本は、アメリカよりも資本主義的であったという。


この1920年代の日本は、大衆は貯蓄もせず、稼いだお金のほとんどを消費に回してしまう傾向があったという。


ところが1929年に世界大恐慌が起こり、世界がブロック経済を採用し、1930年代には国家社会主義が台頭して、領土を海外に拡大して、経済的活路を切り開こうとする軍国主義的な風潮が出てくる。


1930年代というと、ちょうど天王星が今と同じように牡羊座をトランジットしていた時期であるから興味深い。


右翼的な国家社会主義が台頭してくる時代である。


すると日本の軍部の指導者と官僚は、日本経済を急成長させるために自由放任経済体制をやめて、戦時経済体制への移行を要求した。


国民には貯蓄を奨励し、資本を軍需産業などに重点配分する政策が取られた。


そうした戦時経済体制の中で、株主に対する配当は、経済成長の邪魔であるという認識になり、株主なしの資本主義が推奨された。


この時、会社は経営者と従業員のものであり、会社に生涯を通して忠誠を尽くせるような終身雇用制、年功序列制などの日本型の雇用形態が生み出されたという。


そして、日本の会社同士は株の持ち合いをして、外国資本が日本企業を買収して株主になったり、経営権を握ったりできないようにした。


戦時下に作られたこうした軍国主義的経済体制が、戦後も引き続いて、通産省が日本の企業を保護し、政府と企業が一丸となって、他国に日本の自動車やテレビ、工業製品を売りまくる護送船団方式が生み出された。


その上で、外国からの製品には高い関税を掛けて、日本市場への参入を排除し、巨額の貿易黒字を生み出すことになった。


そして、これがジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれた日本の経済的繁栄をもたらしたのである。


1989年10月に三菱地所がロックフェラー・センタービルを2,200億円で買収したのが、その経済的繁栄を物語る出来事であった。



日本の質の高い工業製品と政府が企業を保護して国を挙げて、海外にビジネスを仕掛ける方式が国際競争力を生み出し、日本が貿易黒字となり、独り勝ちをすることになった。


すると、それを不公平であるとして、日本製品の不買運動やバッシングが起こるようになった。



アメリカは、日本の市場開放や、構造改革を要求するようになる。



日本の護送船団方式の軍国主義的な経済体制が、世界市場で、大成功したので、その成功を妨害しようとしたのである。




考えてみれば、今の中国もこの時の日本と同じように見える。



現在、中国は、国を挙げて、国内企業を保護し、海外への拡大に力を貸しているが、アメリカと世界覇権国を争うぐらいにまで経済力を身に付けるようになった。



中国経済も軍国主義的な戦時経済そのものである。



例えば、先日、カナダで拘束されたファーウェイ幹部が中国共産党のスパイではないかと言われている。



そして、今の中国が日本と違うのは、日本は、アメリカに戦争に敗北し、日米地位協定や、日米安保条約などによって、軍事的に米国の管理下に置かれ続けている。



従って、最終的にアメリカの要求を呑んで、市場開放や、構造改革を受け入れなければならなかったことである。



中国の場合、そのようなことはなく、アメリカに経済的にも軍事的にも挑戦し続けている。





リチャード・ヴェルナーが言うには、戦時経済体制下で、軍部の指導者や官僚は、中央銀行は、政府のコントロール下になければならないと考えており、どの部門にどれだけの融資を行なうかについて政府(大蔵省)の指示に従わなければならない状況で、戦後もこれが続いたようである。


そのため、政府(大蔵省)が資本を重工業に集中させることができ、日本の高度成長が可能になったのだという。



大蔵省と日銀は、どちらが銀行に対する指導力、経済に対する指導力を発揮するかを争う状況があったが、日銀は、政策金利を決定する権限などがあるが、それよりも銀行へ融資枠の割り当てという窓口指導が決定的に重要なのである。


その窓口指導の権限は信用創造、すなわちマネーサプライをコントロールすることを意味したが、この窓口指導の権限について日銀は秘匿し続けた。



1980年代には窓口指導を通じて、銀行への融資枠を拡大し、企業に豊富な融資を行なって、バブル経済を招いたのである。



然し、あるタイミングで、日銀は、銀行への貸出枠を制限した為、バブルが崩壊し、長い間、マネーサプライを制限して、融資を必要としていた企業に資金を供給しなかった。



その為、日本は長期の経済不況に陥ったまま、失われた10年、20年を後に過ごすことになる。



マネーサプライ(通貨供給量)は経済の規模を決定する要素であり、資本を必要とする企業に資本が与えられなければ経済成長が起こるはずもない。



リチャード・ヴェルナーによれば、信用創造量を拡大して日本をバブル経済に陥らせ、その後、信用創造量を制限して、バブル経済の崩壊を招き、その後も長い間、信用創造量を制限し続けて、経済を回復させなかったことは、日銀総裁の意図的な行為によるものだという。



つまり、日本を長い間、経済不況に陥らせれば、日本には市場開放や規制緩和、構造改革が必要であるという雰囲気や世論を作り出すことが出来るからである。



リチャード・ヴェルナーは、日銀総裁が、米国の連邦準備銀行総裁と連携して、日本に長期間の経済停滞をもたらしたというのである。



以下の引用箇所にて、名指しで、その責任者たちを批判している。



われわれは、日本のバブル経済を生み出し、戦後最長の不況と1930年代以来という記録的な失業増加をもたらした責任者たちをつきとめた。
それは日銀内部の少数グループで、彼らは他の日銀スタッフによるチェックもコントロールも及ばないところで行動していた。円のプリンスたちである。
日本をコントロールしてきたのは彼らだった。彼らの名は三重野康福井俊彦、そしてバブル生成の初期には彼らの師である前川春雄も加わっていた。
だが、もうひとつの謎は依然として残る。彼らは高い教育を受け、経験を積んだ人々である。それなのに、なぜ、そのような行動をとったのか?


(『円の支配者』リチャード・ヴェルナー著 P.238より引用抜粋)


因みにリチャード・ヴェルナーは、この日銀の責任者たちがアメリカの指示で行ったとまでは書いていないが、彼らの目標は、アメリカの要求に酷似していることを指摘している。


日本で今、流行っている”忖度”が働いたかもしれない。



米国の連邦準備理事会やウォール街の財界人たちの要求を空気を読んでそれとなくかなえたのではないかと思われる。



あるいは、彼ら自身が、日本の軍国主義時代に築かれた護送船団方式の経済体制(終身雇用制、年功序列制)を破壊して、日本を規制緩和、構造改革することこそが、日本の為、ひいては世界の為になるという理想を抱いていたかもしれない。




このバブル崩壊後の経済不況の責任は、大蔵省になすりつけられ、大蔵省は解体され、財務省に名前を変えた。




そして、日本銀行は、今は、政府からの独立性の高い機関になっている。





問題はこのリチャード・ヴェルナーの指摘、日本経済不況陰謀論が正しいかどうかである。






リチャード・ヴェルナーのチャートを作成すると、チャンドララグナが天秤座であり、木星が蟹座10室で高揚しており、金星がアスペクトして保護している。


また4、5室支配のヨーガカラカの土星が魚座6室に在住して、高揚する木星がアスペクトバックしている。


魚座や蟹座が非常に強い人物である。





リチャード・ヴェルナー




この配置のため、日本の愛国主義、民族主義的な立場から、欧米の中央銀行の日本側のカウンターパートとなって働いているような日銀総裁(円のプリンスたち)の政策について批判をするような人物であることがよく分かる。


中央銀行や、ウォール街の金融財界人は、水瓶座や双子座で表されるが、リチャード・ヴェルナーの強い魚座や蟹座から見ると、それらは12室や8室のドゥシュタナハウスに在住しており、決して、愉快な相手ではない。むしろ不利益を味あわされる相手である。


因みに福井俊彦元日銀総裁のチャートを見ると、月は射手座と蠍座の境界線付近にあり、おそらく月は蠍座にあった可能性が高い。






何故なら、日銀総裁で、政策金利など政府の金融政策を決定する公的機関のリーダーであった為、10室で太陽が定座にあったと考えるのが自然である。


そうすると、土星が水瓶座でムーラトリコーナの配置であり、しかも土星はヴァルゴッタマで、天秤座から木星がアスペクトしている。


非常に水瓶座が強いことが分かる。


月が蠍座であれば、水瓶座で土星がシャシャヨーガを形成する配置である。




福井俊彦



従って、福井俊彦氏は、水瓶座-双子座-天秤座の価値を推進する人物である。


10室の定座の太陽は強力な支配力、エゴを表わしている。


この福井俊彦氏が、水瓶座-双子座-天秤座の価値を体現する欧米の金融財界人、ウォール街の金融資本家たちの意向を汲み取って、同じ価値を共有して行動したことは容易に理解できる。


強いエゴを表わす太陽は、日本に市場開放や規制緩和、構造改革をもたらすためにわざと、金融引き締めを行ない、日本の経済の回復を遅らせるぐらいのことはやったのではないと思わせる配置である。


リチャード・ヴェルナーは、三重野康、福井俊彦、前川春雄らの日銀のプリンスたちが、日本が長く経済不況から抜け出せない原因を作ったと考えているが、これらの人々は、政府の経済への介入を少なくし、連邦準備銀行など各国の中央銀行が、国家の頭越しに世界を支配するという価値観を共有する人々である。


デヴィッド・ロックフェラーなどのウォール街の金融資本家の世界政府のビジョンに賛同していたと考えるべきである。


従って、三重野康、福井俊彦、前川春雄らの日銀のプリンスたちが、日本が長く経済不況から立ち直れない状況を作り、その責任を大蔵省に転化して、大蔵省解体のきっかけを作り、日銀の独立性を高める契機をつくったのである。


陰謀論的な意味ではなく、占星学的におそらくそうした価値観の下に行動したであろうことは推測できる。


リチャード・ヴェルナーと、福井俊彦氏のチャートを比較すると、そうした立場の違いを浮き彫りにしている。




因みに安倍政権下の黒田東彦日銀総裁は、異次元の量的緩和政策を行なって、日本のマネーサプライ(貨幣供給量)を増やそうとして来た。


量的緩和政策とは、日銀が市中銀行が保有する国債を買い取って(買いオペ)、銀行の日銀当座預金の残高を増やす操作である。


日銀当座預金の残高を増やせば、銀行は貸出を行なって、信用創造を積極的に行ってくれるとの期待をしてのことである。


然し、日銀が買いオペをしても、銀行は貸出を行なわず、日銀当座預金残高が積み上がるばかりである。




また政策金利もマイナスに設定して、銀行は日銀の当座預金に預けているだけで、金利がかかってしまう。


従って、銀行は積極的に貸し出しを行なうのではないかと期待してのことである。


然し、銀行の貸し渋りなどが問題となっている。



また現在、日銀の買いオペとは、量的緩和政策というよりも、日本の財政赤字をカバーするための財政ファイナンスに近いものがある。


財政ファイナンスとは、中央銀行が政府の発行する国債を直接引き受けることであり、第一次世界大戦後のドイツなどでハイパーインフレを招いた方法である。


現在、政府が発行する国債を直接、日銀が引き受けることは財政法第5条によって、特別の事由がある場合を除いて禁止されている為、一旦、市中銀行が国債を買い取って、その後、日銀がお約束のように市中銀行から買い取っている。


「国債の市中消化の原則」を形上、破っていないが、実質的には、日銀が直接、政府から国債を引き受けているのと同じである。


それで、国債発行残高の7割を日銀が引き受けているという。


こうした実質的な財政ファイナンスによって、円の価値が毀損し、インフレを招いている。


最近、物価が直ぐに上がるのはその為である。


政府は巨額の財政赤字を抱えているので、毎年、税収だけでは予算がまかなえず、国債を発行することによって予算を補っているが、その国債を日銀が直接引き受けるような状況は、末期的状況なのである。




リチャード・ヴェルナーの論点は以下である。



1. 日本は、市場開放、規制緩和、構造改革する必要はなく、日本の護送船団方式は、日本の強みである優れた方式であった


2. 日本のバブル経済は意図的に生み出され、意図的に崩壊させられ、その後、長期間の不況を日銀総裁たちによって意図的に作り出された


3. 日本の失われた10年、20年といった経済不況時に日銀は窓口指導で貸出枠を拡大し、市場にマネーを供給すべきであった




このうち、最も重要なのは、1.の意見である。


日本は、今の中国と同じように市場開放、規制緩和、構造改革など妥協して受け入れずに世界市場で、勝ち続ければよかったのである。


但し、こうした意見は、自国の経済的繁栄を優先する民族主義的、軍国主義的意見かもしれない。



3.の意見は、ミルトン・フリードマンのマネタリズムの観点になっている。


マネーを供給しさえすれば、経済の規模は拡大し、経済発展が生じるという短絡的な考えである。




現在、アベノミクスは、強い右翼的政権の意向により、日銀にほぼ直接、政府の国債を引き受けさせて、財政ファイナンスを行なっている。


然し、そうして日銀当座預金に積み上げられたお金は、市場に供給されずにそのまま日銀当座預金に積み上がるばかりである。


企業は内部留保などを蓄えていて、特に資本は必要としていない。


お金が必要なのは、企業ではなく、普通に働く一般の人である。


然し、政府がいくら異次元の量的緩和などを行なおうとも、普通の働く一般の人にお金が届かない。


何故なら企業は、一般の人に支払う給料を最低賃金に引き下げたからである。


ただ日銀の当座預金に残高が増えるだけである。




まずは正規雇用を減らして、非正規雇用を増やすという形であったり、とにかく企業は給料を支払いたがらない。


そして、内部留保として、いざという時の為にお金を蓄えるのである。




結局、日本は、市場開放、規制緩和、構造改革をして、日本の強みを失い、世界市場において、経済的に勝利することが出来なくなり、無駄な公共事業など行い過ぎたり、税金の垂れ流しで、巨額の財政赤字を積み上げた。


こうした状況の中で、強い経済の基盤がない所で、マネタリズム的な発想で、市場にマネーを供給しても無駄である。



リチャード・ヴェルナーの3.の意見のような状況はもう日本にはなく、窓口指導という言葉もあまり聞かれない。


もし日銀が窓口指導できるのであれば、銀行に貸し出すように強制するのもいいかもしれないが、銀行が貸し出ししたくても企業が必要としていないのであれば貸し出すことは出来ない。



日本は、財政ファイナンスをする所まで追い込まれたが、政府が発行した国債は、未来の若者たちが返済する国民の借金である。


この国債を市中銀行に買い取らせ、その後で、日銀が買い取り、日銀当座預金に残高が増えるが、その準備預金で、銀行はどこにも信用創造して金を貸し出すことが出来ず、経済を活性化することが出来ない。役に立たない無駄な残高である。


その日銀当座預金の準備預金は、未来の若者が返済する国民の借金である。



つまり、政府は未来の若者の金を日銀当座預金に積み上げて、それは誰にも還元されないで滞っている状態である。



リチャード・ヴェルナーが『円の支配者』を著してから、大分、年月が経過しているが、日本は、市場開放、規制緩和、構造改革をして、日本の強みを失って、経済戦争で敗北し、銀行による信用創造は、上手く機能しておらず、マネーが末端まで行き届かない。



銀行による信用創造の仕組みは全く機能していない。



従って、こうした状況の中で、役に立たなくなった銀行システムの代わりにビットコインや仮想通貨が登場したのである。





リチャード・ヴェルナーは、日本のバブル経済と、その後の長期の不況は、円のプリンスたちによって意図的に作り出されたと主張している。



実際、そうかもしれないが、春分点が水瓶座に移動するに連れて、水瓶座-双子座-天秤座の風のトライアングルが強くなっていくのである。



その運命に対して、蟹座に木星と金星が在住する愛国民族主義のリチャード・ヴェルナーが日本の立場に立って、日本国民の為に怒りを表明してくれたのである。




アベノミクスは、財政ファイナンスに近いことを行なって、財政赤字を国債の発行で賄い、買いオペで、量的緩和を行なおうとしても無駄な日銀当座預金残高を積み上げるだけで成果が上がっていない。



そして国民の厚生年金と国民年金の積立金(GPIF)で、日本の経団連の関連株を購入して、株価を釣り上げている。




最近の就職活動の状況を見ると、『大卒就職率、今春96%』日本経済新聞と出ているようだ。




従って、企業にはお金があるのだと思うが、働く一般市民にお金がないのである。





因みに銀行の信用創造の仕組みを批判する論客として、安部芳裕氏や天野統康氏がいる。



これらの方々が担ぎ上げているのが、経済学博士の山口薫教授である。



『公共貨幣』東洋経済新報社 では、政府の負債によるお金ではなく、政府自身が発行する政府紙幣が問題を解決すると主張している。



もし政府が紙幣を発行することができるとするならば、それはブロックチェーンを使った政府発行の仮想通貨として実現できる可能性がある。





これまでの銀行システムというものは、非常に維持にお金がかかる仕組みである。



コンピューターや独自に構築したネットワークなどのインフラや人件費、電気代などランニングコストがばかにならない。



こうしたものを維持するのは大変だから手数料や利子をもらいますよというのが銀行の論拠にもなってくる。



然し、こうしたコストがかからないでインターネット上で実現できるマネーシステムがある時、銀行システムの時代は終わりを遂げる。



リチャード・ヴェルナーが信用創造の仕組みを暴露してから20年以上過ぎた現在、世界には、新しいマネーシステムの可能性が見え始めている。





三重野康





前川春雄


























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大川隆法のチャート再検証 -D9のラグナ、D10のラグナについて-

大川隆法のチャートについては、2009/6/7に『幸福の科学・大川隆法氏のチャート』という記事を書く中で、種々検討した結果、牡牛座ラグナに設定している。


当時、出生図のラグナだけをダシャーから割り出しただけで、ナヴァムシャやダシャムシャのラグナについては検討していなかった。


今回、長男の決別宣言の話で、改めて、大川隆法のチャートを調べてみたが、ナヴァムシャで、太陽が高揚し、火星がムーラトリコーナの座にあり、対向のムーラトリコーナの座にある金星と相互アスペクトしている。


このナヴァムシャの配置が強力である為に牡羊座タイプの人物たちが、幸福の科学に集まってくるようである。


例えば、2011年に幸福の科学職員となった与国秀行氏は、1990年代、東京最強の不良と呼ばれた人物で、経歴を見ると、牡羊座とか火の星座の人物像そのものである。


また幸福の科学との決別宣言をした長男も牡羊座など火の星座が強調された人物に思える。


こういう人材が、周辺にいることが、大川隆法の底力ではないかと思われる。


もっと前には小川知子や景山民夫など芸能プロデューサーや女優も熱心に信者として活動していたし、最近では、清水富美加などがそうである。



小川知子と景山民夫



清水富美加


やはり、ナヴァムシャで、金星が天秤座で、ムーラトリコーナの座にあり、強い火星、太陽と相互アスペクトしている配置に底力が感じられる。


単にアストラル界の低次の階層とチャネリングでコンタクトして、質の悪い霊媒のようなことをやっているというのは表面的なことにすぎない。


本当の実力は、この強い太陽と火星、金星などによって発揮されている。






大川隆法のチャートについて改めて検証してみたいと思うが、結論としては、出生図のラグナが牡牛座クリティッカーの第2パダ、ナヴァムシャのラグナが獅子座、ダシャムシャのラグナが乙女座ではないかと思われる。


牡牛座ラグナに設定すると、2室に金星、月、水星、太陽が集中しているが、この2室で形成されるラージャヨーガ、ダナヨーガが、出版や講演(スピーチ)、映画製作などメディアを駆使した事業で成功する配置である。


ラグナロードの金星は2室に在住して、2室に惑星集中しているが、2室は起業のハウスであり、自分でビジネス、会社を立ち上げるハウスである。


過去の出来事とダシャーが一致するか、再度、確認すると、例えば、1981年3月に法学部を卒業し、総合商社のトーメン(現豊田通商)に入社しているが、木星/土星期である。


木星期はまだ会社から雇用されていた時期であり、8室支配の木星が4室に在住して10室にアスペクトしていることが象徴している。


この商社マンとして勤めていた時に宗教家としての「霊的覚醒」が始まったということだが、木星は8、11室支配で、8室は霊的体験を表わすハウスである。


1986年7月にトーメンを退社し、10月に幸福の科学を設立し、主宰に就任しているが、この時は、木星/金星期で、金星はラグナロードで2室に在住している。


2室は起業のハウスであり、まさに宗教法人を立ち上げたタイミングである。


wikipediaには、『11月23日東京の日暮里酒販会館にて、87人の会員未会員らに対して初めての説法を行う』と書いてある。


つまり、そのビジネスとは、主にスピーチ(2室金星)を駆使する仕事である。


おそらく2、5室支配の水星がコンジャンクトしている為、面白い話を言葉巧みに行うことが出来るのだと思われる。


1988年3月に木村恭子氏(大川きょう子元夫人)と結婚した時、木星/太陽/ラーフ又は木星/太陽/木星期辺りである。




マハダシャーの木星はナヴァムシャで10室に在住し、アンタルダシャーの太陽はナヴァムシャのラグナロード(7室から見た7室)である。


1997年11月に幸福の科学総裁に就任し、教団内での地位が一段とグレードアップしている。


この時期は、土星/水星期で、土星はヨーガカラカで、水星は5室の支配星でラージャヨーガを形成している。



2009年4月に幸福実現党を創立し、第45回衆議院議員総選挙に出馬し、落選しているが、土星/ラーフ期である。


土星もラーフも7室に在住しているが、この時期、政治に進出しているという意味では、社会デビューの時期である。


因みに土星は10室に在住する火星と星座交換しており、この10室の火星の配置が、強力なリーダーシップを表わしており、かなり高圧的な指導力というものを発揮する配置である。


自身を「エル・カンターレ」、仏陀の生れ変わりであると信者に押し付ける強引さなどはこうした配置から読み取れる。






8、11室支配の木星はおそらくアストラル界の第4、第5辺りの低次の界との接触を表わしており、それが10室在住の火星と相互アスペクトして、自分自身が仏陀の生れ変わりという幻惑、錯覚や、その信者への強制などが生じたのではないかと考えられる。


2009年12月に学校法人幸福の科学学園を設立しているが、この時は、土星/木星期である。


アンタルダシャーの木星は教育の惑星であり、4室の木星は学校を設立することを表わしている。


2010年4月にHS政経塾創立、名誉塾長に就任したのは、同じく土星/木星期であるが、木星は10室にアスペクトしており、教師、教える仕事を表わしている。



問題は、2012年に木村恭子(大川きょう子)と離婚し、教団職員の近藤紫央(大川紫央)と結婚していることである。






この時、ダシャーは水星/水星期に移行したタイミングである。



ナヴァムシャのラグナが獅子座であれば、2室支配の水星期は、結婚(結婚生活)の時期である。



大川きょう子元夫人とは、木星/太陽期に結婚して、5~6年後にマハダシャー土星期に移行している。



その後、19年間の土星期に大川きょう子元夫人と婚姻関係を続けているが、獅子座ラグナだと土星は6、7室支配でラグナに在住している。



マハダシャー土星期になって、主に3人の子供が誕生しているが、大川宏洋氏(長男)は、1989年2月24日の木星/月/木星期に生まれている。




木星はサプタムシャの5室に在住し、月はサプタムシャのラグナロードの金星とコンジャンクトしている。


次の大川咲也加氏(長女)は、1991年の木星/ラーフ期に誕生し、大川真輝氏(次男)は、1993年5月12日の木星/ラーフ/火星期、三男の大川裕太氏は、1995年の土星/土星期に誕生している。


ラーフはサプタムシャの4室でディスポジターの太陽が6室で、出産を説明出来ないが、おそらく、プラティアンタルダシャーで説明出来ていると思われる。


プラティアンタルダシャーの火星は5室支配の水星とコンジャンクトし、9室にアスペクトしている。


土星は9室の支配星で、サプタムシャのラグナに在住している。




この土星期の間は、子供が小さいこともあって、子育てが重要なテーマであったと思うが、サプタムシャで9、10室支配の土星がラグナに在住していいることから、この頃は、子供との関係が悪くはなかった印象である。



ナヴァムシャのラグナはどの星座か?  -ナヴァムシャのラグナ乙女座の場合ー




マハダシャー土星期に大川隆法は、大川きょう子元夫人と子育てのことなどで度々衝突し、また教団内で、夫人が人気が出てしまったので、それに嫉妬して、最終的に夫人を教団から追い出してしまうのである。


従って、そのように考えると、ナヴァムシャで5、6室支配の土星が12室に在住する配置が、夫婦仲の悪さを表わしていたと考えることが出来る。


木星期の間は、夫婦仲がまだよかったが、土星期になってから、夫婦仲は悪くなっていたのではないかと思われる。


そうした状態が土星期の間、ずっと続いていたのである。(6室支配で12室に在住する土星期は離婚するような時期であり、土星期の間、結婚生活が続いていたとは考えにくいため、後にこの考えは却下した)



例えば、ナヴァムシャのラグナを獅子座にして、土星を6、7室支配でラグナに在住する土星に変えることも出来るが、そうするとラグナロードの太陽と4、9室支配のヨーガカラカの火星が9室で、それぞれ高揚とムーラトリコーナの強力な配置となる。


これはその道の第一人者のような優秀な師匠に師事する配置であり、師匠や霊性を求めて海外に留学に行く配置でもある。


この配置は非常に良いため、学問や真理を求めて海外に留学する配置であり、神や自然を探究する方法も霊能などを弄ぶのではなく、まともな信仰や学問によるはずである。


然し、大川隆法は、実際には、チャネリングで様々な有名人、偉人たちとコンタクトし、そこからメッセージを受け取るという霊能活動を主にしてきたのであり、それは太陽と火星が8室で高揚や定座にある配置から説明することができる。


チャネリング能力でそれらの偉人たちと接触したということである。(ナヴァムシャのラグナが獅子座であると決めるまでは、ナヴァムシャの9室で太陽と火星が強力なラージャヨーガを形成する配置は当てはまらないと考えたが後にこの考えも却下した)



2014年に幸福の科学大学の設立を2011年から計画していたが、文部科学省から大学設置認可が下りず、大学構想が頓挫してしまう。


その為、私塾「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ」として開校しているが、この時、ダシャーは、水星/水星期である。



乙女座ラグナであれば、水星は、ナヴァムシャで、1、10室支配で4室に在住しているが、4室はオーガニゼーション(組織)のハウスであり、大学の設立などを象徴している。


10室支配の水星は4室で木星の星座に在住し、ディスポジターの木星は4、7室支配で9室に在住しているため、教育事業である。(こうした説明で当初、納得していたが、後に獅子座ラグナの方が説明できるため、却下した)




ナヴァムシャのラグナ蟹座の場合




またナヴァムシャのラグナを蟹座ラグナに設定し、7、8室支配の土星が2室に在住する形にしても土星期の結婚生活を象徴するが、然し、太陽と火星が10室で高揚したり、ムーラトリコーナの強い配置で、火星はルチャカヨーガを形成している。


この配置であれば、本当の政治家になれるはずの配置である。然し、実際には政治家にはなっていないので、この配置ではないと思われる。



ナヴァムシャのラグナ獅子座の場合




大川隆法は、1982年8月にニューヨーク本社に研修生として派遣され、その間にベルリッツ語学学校ニューヨーク校を卒業し、ニューヨーク市立大学大学院センターで国際金融論を学んでいるが、この時は、木星/水星期である。


木星は5室支配でケートゥとコンジャンクトしている為、語学の学習である。


そして水星は5室に在住して、国際金融論の学習である。


もし乙女座ラグナだと、4、7室支配の水星が4室に在住する配置になるため、この時期に研修で海外に行ったようには見えない。


そうすると、ナヴァムシャではラグナロードの太陽と、4、9室支配の火星が9室でコンジャンクトして、強力なラージャヨーガを形成している。


何かの教育の活動において、パイオニアになる配置である。



また3、10室支配の金星が3室で自室に在住している配置は、映画の原案や制作総指揮をしていることを考えると、納得できる配置である。



またマハダシャー土星期に大川きょう子元夫人と婚姻関係を続けたことも説明できる。



そして、水星期に再婚したのは、水星が2室(結婚生活)の支配星だからである。



今回のように長男の素行不良や、父親への反発が公に暴露されてしまうことは、獅子座ラグナで5室支配の木星が10室でラーフ/ケートゥ軸と絡み、6、7室支配の土星からアスペクトされて傷ついているということで説明可能である。




10室は誰にも隠せず、あらゆる人に見られ、知られるハウスである。



このように考えると、ナヴァムシャのラグナが獅子座でも十分説明が可能である。




ナヴァムシャのラグナの考え方



大川隆法は、熱しやすく情熱的な性格で、キャリアも商社マンからスタートさせており、本来、外向的で、活発な性格のようである。



牡牛座の中には、クリティッカーの第2~第4パダ、ローヒニーの第1~第4パダ、ムリガシラー第1~第2パダが存在する。



このうち、まず支配星が月となるローヒニーの性格には全く当てはまらない。



従って、太陽が支配星となるクリティッカーか、火星が支配星となるムリガシラーが候補になるが、ラグナがクリティッカーの場合、ナヴァムシャのラグナが山羊座、水瓶座、魚座の可能性がある。



山羊座ラグナの場合、土星期に結婚したことなどは説明出来るが、水星期に再婚したことなどが説明しにくい。水瓶座ラグナでも同様である。


魚座ラグナの場合、水星期に再婚したことは説明できるが、土星期に結婚したことが説明しにくい。



従って、山羊座、水瓶座、魚座の可能性は却下した。


そして、ローヒニーは性格的に全く一致しない為、可能性としては、火星が支配星となるムリガシラーが残ることになる。


ムリガシラーは火星が支配星となるため、好奇心旺盛で、情熱的で激しい性格であり、向いている職業としても『作家、宗教家、華道・茶道・芸事の先生、タレント、芸術芸能』などが挙げられている為、よく一致している。


大川隆法は作家でもあり、映画のプロデューサーで、制作総指揮などにも携わり、芸能にも強く、宗教家でもあるということで、マルチな才能を発揮しており、好奇心旺盛で、活発なムリガシラーの象意そのものである。


牡牛座にはムリガシラーの第1、第2パダが在住しているが、ナヴァムシャのラグナは、獅子座か、乙女座に絞り込まれることになる。



因みにナヴァムシャのラグナが乙女座の場合、ダシャムシャのラグナは天秤座となり、ナヴァムシャのラグナが獅子座の場合、ダシャムシャのラグナが乙女座に移動するようである。



・(D9ラグナ)乙女座-(D10ラグナ)天秤座
・(D9ラグナ)獅子座-(D10ラグナ)乙女座




ナヴァムシャとダシャムシャは、幅が3°20’と3°で、非常に近いため、ナヴァムシャのラグナが移動すると、ほぼダシャムシャのラグナが移動すると考えることが出来る。


全てそうなるとは言えないが、ほぼセットで考えることが出来る。



もしダシャムシャのラグナが天秤座の場合、4、5室支配のヨーガカラカの土星が11室に在住し、11室支配の太陽が4室に在住して、4-11の星座交換をしている。


11室は高い地位やステータスを表わし、称号や肩書きを表わしており、4室は玉座を表わしている。


従って、土星期は良さそうであるが、2009年4月の土星/ラーフ期に幸福実現党を創立し、第45回衆議院議員総選挙に出馬しているが、落選しており、マハダシャー土星期の間に幸福の科学から一人の議員も国政選挙での当選させることが出来ないでいる。地方議会選挙では21人の当選者がいるようであるが、成功とは言えないはずである。


現在も幸福実現党は、成果が出ないにも関わらず、出馬時に法務局に支払わなければならない供託金などが発生する為、財政的に厳しいようである。


もしダシャムシャが乙女座ラグナで5室支配の土星が12室に在住し、5室と12室で星座交換していたら、国政に打って出て成功したのではなく、信者たち(5室)を選挙に出馬させるのに出費(12室)が発生する配置である。


ダシャムシャが乙女座であると、4、7室支配の木星が2室に在住するが、マハダシャー木星期に総合商社トーメン(現豊田通商)に入社し、商社マンとしてのキャリアをスタートさせ、それから5~6年で辞めて、木星/金星期に幸福の科学を立ち上げている。


木星は7室の支配星であるため、商社マンとして取引先との交渉(7室支配の木星)などを行なった可能性があり、また木星期に宗教法人を起ち上げたのは、木星が起業の2室に在住しているからではないかと思われる。


アンタルダシャーの金星は2、9室支配で10室に在住して、4室にアスペクトしている為、このタイミングで、宗教法人の立ち上げになったのではないかと思われる。キャリア上の躍進の時期である。


1989年11月の木星/月期に『仏陀再誕』を出版し、1990年10月28日の木星/火星期に自分が「仏陀の魂の再誕」であると明示し、エル・カンターレ宣言などを行なっており、この辺りが宗教家としてのキャリア上で、最も輝いた時期ではないかと思われる。


アンタルダシャーの火星がラグナに在住している為、この時期にキャリア上のピークを経験したのである。



この頃の大川隆法は、非常に勢いがあり、マスコミ、メディアにも頻繁に登場した。



もしダシャムシャのラグナが天秤座であると火星が12室に位置するため、エル・カンターレ宣言などを行なっているようには見えない。



従って、ナヴァムシャのラグナは獅子座、ダシャムシャのラグナは乙女座である可能性が高そうである。






ナヴァムシャのラグナが獅子座になると、マハダシャー土星期に大川きょう子元夫人と婚姻関係を続けたことも説明でき、また木星が10室に在住しているので、宗教家、教師であり、2室にアスペクトするので、説法をよくする配置となる。



このようにもしナヴァムシャのラグナが獅子座ラグナであると、ラグナロードの太陽が9室で、高揚し、4、9室支配の火星がムーラトリコーナの座にあって、強力な1-9のラージャヨーガを表わしている。


1室の支配星と9室の支配星が9室に在住する配置は、生涯続く名声を表わす配置である。しかも星位も最高に強いため、これは強力である。



大川隆法のナヴァムシャのラグナが、乙女座になるか、獅子座になるかは、非常に難しい難問となった。



どちらでも説明できるように思える出来事が非常に多いのである。



然し、最終的にやはりナヴァムシャのラグナは獅子座ではないかと思うのである。


3、10室支配の金星が3室で自室に在住しているからこそ、映画プロデューサーで、映画の製作総指揮をしているのである。


そして、12室支配の月が同室しているので、自分が満足する映画を作るために巨額の出費も厭わないのではないかと思われる。


獅子座ラグナにすれば、木星/水星期に商社マン時代にニューヨーク本社に研修生として派遣され、その間にベルリッツ語学学校ニューヨーク校を卒業し、ニューヨーク市立大学大学院センターで国際金融論を学んだといったキャリアが説明できる。


水星が射手座5室に在住して、11室双子座にアスペクトバックしている為、国際金融論などを学んだのである。


また水星のディスポジターである5室支配の木星がケートゥとコンジャンクトしている為、ベルリッツ語学学校ニューヨーク校で語学を学んだのである。


大川きょう子元夫人とマハダシャー土星期に婚姻関係を続けたものの、あまり仲が良くなかったのは土星が7室の支配星であると同時に6室の支配星だからである。


そして、マハダシャー水星期に教団職員の近藤紫央(大川紫央)と結婚したのは、2室支配の水星は、7室からみた8室の支配星だからである。


自分の秘書で、教団職員との結婚であるため、部下との結婚である。


部下との結婚の場合、部下にとっては上司との結婚は8室の象意で表され、相手の財力などからの恩恵を受ける配置となる。


2室の支配星の時期にした結婚というものは、部下や愛人の立場の人物との結婚を表わしており、事象によく一致している。






このようにやはり大川隆法のナヴァムシャのラグナは獅子座である。


獅子座であると、ラグナロードの太陽が9室で、高揚し、4、9室支配の火星がムーラトリコーナの座にあって、強力な1-9のラージャヨーガを表わしているが、9室は5室から見た5室であり、5室の本質のハウスである。


従って、自分の息子や信者(5室)の中から牡羊座的な力のある人物が出てくることを意味している。



例えば、それが父親に反発して、教団を飛び出して、父親に対して、『社会や人様に迷惑をかけないようにしてほしい』と言ってのけるような息子を生み出したと考えられる。



例えれば、ダレイオス1世の息子にアレクサンダー大王が生まれて来たようなものである。


父親に王としての振る舞い方を諭すなど、子供が父親の師匠のようになってしまう配置である。



また与国秀行氏のような典型的な火の星座を象徴する人物が入信して来たこともそれに当たる。



土星や水星がダシャムシャの12室に在住しているため、最近の大川隆法は、全くマスコミに姿を現さなくなり、キャリア的には、隠遁生活を送っているものと思われる。


幸福実現党の選挙活動なども主に信者たちの活動である。


やはり最も社会的に輝いたのがエル・カンターレ宣言をしたマハダシャー木星期であり、その時、木星は4、7室支配で、2室に在住し、10室にアスペクトしている。


その後、土星期になって、衆院選に出馬してみたが、国政には誰も当選させることができず、水星期に大学を設立しようとしても国からの認可が下りない。


このようなことを考えると、やはり、大川隆法のダシャムシャは、乙女座ラグナで、マハダシャーの土星期や水星期は、ダシャムシャの12室(隠遁)に在住しているのである。


大川隆法のチャートは、人を出生図だけでは判断してはいけないという教訓がよく適用できるチャートである。


ナヴァムシャの惑星の強さ、そして、特にナヴァムシャのラグナを特定した上での惑星の支配と在住などをみていかなければ、その人物の本質というものが全く理解することが出来ない。
















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大川隆法の長男の幸福の科学との決別宣言 - グルチャンダラヨーガの典型例 –



大川隆法の長男・大川宏洋氏が、昨年2018年8月23日にユーチューバーデビューし、幸福の科学との決別宣言をし、家族や兄弟の話、父親の霊言についての評価、もらっていた給料や教団の会員数や収入など様々な情報を暴露しているらしく、その動画が面白いと聞いた。


「私は大川隆法総裁を信仰していません。彼のことを神だと思ったことは一度もありません」とか、「彼は私の戸籍上の父親です。それ以上でも以下でもありません」などと発言しているようである。


また教団と決別した理由を清水富美加との“結婚強制”が原因であると語っている。


大川隆法長男が語る「『幸福の科学』決別の理由は清水富美加との“結婚強制”
2019/02/20 「週刊文春」編集部 (週刊文春 2019年2月28日号)

 1986年に設立された「幸福の科学」。大川隆法総裁(62)の長男である宏洋氏(29)が「週刊文春」の取材に応じ、教団と決別した経緯について詳細に語った。

 1989年、5人きょうだいの長男として生まれた宏洋氏は、青山学院大学を卒業後、「幸福の科学」理事長や系列芸能事務所の社長を歴任。教団の映画制作を担うなど「幸福の科学」の幹部として活動していたが、2018年10月、「YouTube」の個人チャンネルで教団との決別を宣言していた。

 宏洋氏によれば、教団との決別の契機は、2017年に女優・清水富美加(現在は千眼美子に改名)との結婚を再三迫られたことにあるという。


「その年の1月末、父から『彼女と結婚しなさい』と言われましたが、どうしても彼女との結婚を受け入れられませんでした。最終的に、同年11月18日、結婚しませんと断ると、父は怒り狂いました。僕と結婚させるため、彼女に芸能事務所を辞めさせたのに、メンツを潰されたと感じたのでしょう。その一方で、僕も限界でした。結局、その日を境にして教団を離れ、一人で生きて行く覚悟を決めました」

「幸福の科学グループ広報局」は次のように回答した。

「大川総裁が宏洋氏に千眼氏との結婚を強制した事実は一切ありません。17年1月25日、宏洋氏自身が霊言を行ったなかで、宏洋氏に入ったある霊人が宏洋氏の口を通して結婚を勧める話を出しました。霊言後、当時の宏洋氏本人はその気になっていたというのが事実であり、大川総裁から結婚を勧めたことは一度もありません」

 2月21日(木)発売の「週刊文春」では5ページにわたり、宏洋氏の独占告白を掲載。宏洋氏は、6時間に及ぶインタビューで、父・大川隆法氏の“素顔”や、部屋に監視カメラがあるなど特殊な環境で育った自身の半生について赤裸々に語っている。また、「週刊文春デジタル」では、インタビューの完全版動画を同日5時より公開する。

(略)


それに対して、幸福の科学は、自身の広報ページにおいて、『「週刊文春」(2019年2月28日号)インタビュー記事 「大川宏洋氏の虚言・誹謗中傷」に反論する』と題する記事を掲載して、文春のインタビューの内容に反論している。



因みにこの内容によれば、大川宏洋氏は、素行不良で中高生時代から友人宅を泊まり歩いていたということで、高校も一旦、男子校に入学した後、女子と付き合いたいからという理由で、共学に入り直したという話で、両親から見れば、手の付けられない不良息子であったことがよく分かる。


そして、こうした親子同士の諍いごとが公に暴露されているのだが、その普通とは違った様子が、非常に興味深く、ある種のエンターテイメント性を発揮している。



大川隆法のチャートについては、以前、牡牛座に設定している。






このラグナで以前、検証した所、過去の様々な出来事がヴィムショッタリダシャーで説明できるため、出生図のラグナに関しては、間違いないと思われる。



2室に金星、月、水星、太陽が集中しており、この2室で形成されるラージャヨーガ、ダナヨーガが、出版や講演(スピーチ)、映画製作などメディアを駆使した事業で成功する配置であり、また8、11室支配の木星が4室に在住して、10室から火星がアスペクトする配置が、教団を創り、支部など沢山の教団施設を建設した配置である。


また9、10室支配のヨーガカラカの土星が7室蠍座(霊能力)に在住しているが、この土星から見ると8室に惑星が集中(霊能力)している配置が、霊能力を駆使して、霊言などのお告げのチャネリングを行なった配置である。



今回のテーマは、長男・大川宏洋氏が、父親である大川隆法に反発しているという事実はどこで説明できるかということである。



出生図では子供の表示体である木星が、土星、火星からアスペクトされて傷ついている。



また木星から見た5室の支配星も木星であるため、二重の意味で、子供の表示体は傷ついている。



ナヴァムシャでは、子供の表示体である木星は、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで、土星からアスペクトされている。



これはグルチャンダラヨーガであり、子供が不良化したり、子供が反発する配置である。



グルチャンダラヨーガとは、グル、師匠に不敬を働いてしまう配置であり、グルから嫌われる配置であるが、それともう一つは、子供が不良化したり、子供に不敬を働かれる配置でもある。



特にナヴァムシャにおいて形成されている場合、これは強力である。



現在、大川隆法は、水星/太陽期であるが、水星はサプタムシャの3室に在住し、火星とコンジャンクトして、土星からアスペクトされている。



アンタルダシャーの太陽は、4室支配で6室で減衰し、火星からアスペクトを受けている。



従って、子供との関係に問題が生じる時期である。






ナヴァムシャ(D9)やダシャムシャ(D10)のラグナはまだ検討中であるが、サプタムシャ(D7)のラグナは牡牛座で問題ないと思われる。



従って、長男の大川宏洋氏が、教団の様々な内部の事情を暴露してしまうという状況は、ダシャーの支配星がサプタムシャ(D7)の3室や6室に在住して傷つけられているために起こっているということである。




そして、現在、水星/太陽期であるが、子供の5室をラグナとすると、10室に水星と太陽が在住している。



これは水星/太陽期というのは、子供が有名になる時期であることを物語っている。





息子が不良化して、反発し、教祖としての父親を批判したり、霊言を話すには事前調査が必要など、父親の霊能力をこき下ろしている辺りは、非常に面白い。



但し、幸福の科学の方も実の息子であるということもあって、厳しい法的手段など取れそうもなく、宏洋氏の過去の素行不良なエピソードを様々と書き連ねて批判した後、



『宏洋氏がやるべきことは、中傷でなく、俳優や脚本家として大成する努力が必要だ』


とか、


『自身の目標に向かって淡々と努力を重ねることを期待したい』



といった親心からのエールを送るような締めくくりに終わっているのは、ほのぼのとしている。



所詮は、家族内の諍いごとなのである。




大川隆法と、長男の大川宏洋氏との争いは、ある意味、見ていてほのぼのしてくるぐらいの平和な家族の諍いごとである。







因みに大川隆法は、長男の大川宏洋氏だけではなく、大川真輝氏(次男)と大川裕太氏(三男)も追放したとのことで、追放すると、過去世が妖怪だったといった話に変えてしまうのだという。



例えば、大川真輝氏(次男)は、過去世が空海だったのが、妖怪に格下げさせられ、大川裕太氏(三男)は、過去世が日本神道の最高神、明治天皇、桓武天皇などとされていたが、日本稲荷の狐、人をだます動物霊、富士山のカラス天狗であったという話に変えられてしまったという。



この次々に自分の息子たちと関係が上手く行かなくなり、追放してしまう所などがいかにもグルチャンダラヨーガである。



大川宏洋氏によれば、大川隆法が仏陀の生まれ変わりであるとか、霊能力を本気で信じてる人は、ほとんどいないのではないかという話である。



こうしたことから、幸福の科学は、真理を探究するというよりもエンターテイメントを追求する団体だと言える。



因みに大川宏洋氏のチャートを作成すると、月が乙女座で、9室支配の金星と太陽が6室でラーフとコンジャンクトし、土星からアスペクトされている。






木星にラーフがコンジャンクトする典型的なグルチャンダラヨーガはなく、9室支配の金星や太陽とラーフとの6室での絡みは、父親との対立を表わしている。



父親を批判して、見下す配置である。



またナヴァムシャでも月から見た8室に太陽が在住し、ラーフがコンジャンクトしている。




よく宗教では、子供が不良になったり、放蕩に耽ったりするのは、親の不徳や罪穢れを洗い流すためだという話があるが、その典型的な例かもしれない。



この父と息子の騒動は、大川隆法の主にナヴァムシャに現れているグルチャンダラヨーガの発現ではないかと思われる。



罪穢れを洗い流すために息子が放蕩息子になって暴れまわっているイメージである。



然し、長男・大川宏洋氏の父親に対する批判は、的を得たものが多く、非常に正直であり、また惑星配置としても単に父親との対立を表わす配置があるのみである。



特に出生図でもナヴァムシャでも典型的なグルチャンダラヨーガが形成されている訳ではない。



従って、長男・大川宏洋氏は、精神性がひどく損なわれているという解釈にはならない。



ただ父親を見下し、批判する配置があるというだけである。



むしろ、大川隆法の方が、典型的なグルチャンダラヨーガがナヴァムシャで形成されており、こうした息子からの批判を経験しなければならない原因があると考えられる。




(参考資料)



「幸福の科学」大川総裁長男、ユーチューブで「父を信仰してません」 教団が痛烈に批判、反論
2018/10/6 13:12 JCASTニュース

宗教法人「幸福の科学」の大川隆法総裁の長男がユーチューブに投稿した動画が波紋を呼んでいる。

長男の大川宏洋氏は動画内で自身を信者ではないなど教団との関係性を告白。それについて教団が公式サイト上で反論、批判を展開している。

30分近い独白

大川隆法総裁の長男である宏洋氏は2018年8月23日にユーチューバーデビュー。「宏洋の人生ゼンツッパ!!」と題した動画を投稿し、映画の批評を行う動画を公開していた。

初回の動画では自身が教団とは関係のない「宏洋企画室」という会社を立ち上げ、所属タレントを募集していると言及していることがあったが、教団について突っ込んだコメントはそれ以降なかった。

しかし、10月1日に「宏洋の人生ゼンツッパ!! ※炎上注意!!※宏洋は幸福の科学と決別したのか?!」との動画を投稿。かねてから質問が多かったという幸福の科学と自身の関係について話した。すると早速動 画の序盤で、

「結論から言うと、宏洋は幸福の科学を辞めています。幸福の科学の職員を辞めています」

と話した。実際、宏洋氏は1月1日にインスタグラムで、1月いつぱいで教団職員を退職すると投稿していた。

宏洋氏は教団に対し辞意を伝えているとコメント。教団の仕事から一切離れているとし、こう強調した。

「幸福の科学とは完全に無関係の状態。宏洋は幸福の科学とは無関係です」

「幸福の科学の信者ではありません。信者ではないんです」

宏洋氏によると幸福の科学に入信する再、「三帰誓願(さんきせいがん)」との儀式を行うそうだが、それを行っていないため信者ではないと主張している。

父である大川隆法総裁については、

「私は大川隆法総裁を信仰していません。彼のことを神だと思ったことは一度もありません」

「彼は私の戸籍上の父親です。それ以上でも以下でもありません」

などと言及。

続いて教団内では大川隆法総裁と考えを合わせなければならない状況に、

「教義の内容に賛同できない部分がある。個人の考えと一致しない部分がある」

「価値観を1つにする必要なんてそもそも無い」

「みんなが同じことを考えて、同じようなことを言う そういう世界って気持ち悪いな」

と批判を展開。さらには「生理的に無理」と突き放した。

その後も自身の今後や清水富美加さん出家に反対したものの総裁に反対されたことがやめる引き金になったことなどを説明した。

「入会信者レベルの自覚もない」

この動画を受けて幸福の科学は10月5日に「『大川宏洋氏のYouTube動画』についての幸福の科学グループ見解」と題した声明文を発表した。冒頭、動画について、

「数多くの事実誤認があるとともに、多数の信者の心を傷つける記述が見られるので、本人に厳重注意・反省を促す」

宏洋氏の立場については「宏洋氏は現在、教団職員として休職中の立場」として動画内の「幸福の科学の職員を辞めています」、「先方も了承している」との発言を虚偽とした。

「『神だと思ったことは一度もありません』も虚偽」として、過去に宏洋氏が行った講和の内容を引用し、「確実に、大川総裁を至高神、主エル・カンターレとして信仰していた」と結論付けた。さらに、

「自身の未熟さ、努力不足を謙虚に反省することができず、処遇に対する不平不満を募らせて、教団を飛び出そうとしているというのが客観的な事実」

「教学不足とリーダーとしての資質のなさ、公私混同ぶりが露呈」

など、ほとんど罵倒同前の批判。

また、大川隆法総裁の長女の大川咲也加氏が後継者であると主張した上で、

「妹である長女に追い越されたことへの嫉妬の表れ」

と結論づけている。

宏洋氏が今回、このような言動を展開した点については、

「一連の虚偽・誹謗中傷をなぜ大川宏洋氏は行うのでしょうか? 恐らく、一種の炎上商法なのでしょうが、この手法は当グループには通じません」

「教団の敵になることでは世間の幅広い支持を得られないことを知るべき」

など「炎上商法」にすぎないと一刀両断。「教団の敵になることで人気が出ることはないことを知るべき」とも主張している。

声明の最後では、

「今回の過ちについて直接、宏洋氏に厳重に注意するとともに、今後、生きるべき正しい道から逸れることがないよう、引き続き厳しく指導を行ってまいります」

と結んでいる。

(J-CASTニュース編集部 大山雄也)
参照元:「幸福の科学」大川総裁長男、ユーチューブで「父を信仰してません」 教団が痛烈に批判、反論
2018/10/6 13:12 JCASTニュース

大川隆法総裁のイケメン長男が「幸福の科学」退職発表の衝撃
2018/01/23 00:00 女性自身

《私、大川宏洋は2017年12月31日をもってニュースタープロダクションとのタレント契約を終了いたしました。そして、宗教法人幸福の科学の職員も今月いっぱいで退職させていただくことになりました。(中略)出 来ることであれば、もっとニュースタープロダクションでの仕事を続けていきたかったです》

「宗教法人・幸福の科学」の総裁・大川隆法氏(61)の長男であり、副理事長も務めていた大川宏洋氏(28)。1月1日に投稿されたInstagramの文面からは、無念さがにじみ出ていた。

「’16年からは、映画製作などをしている教団系の芸能事務所『ニュースタープロダクション』の社長に就任し、自ら俳優や歌手としても活躍しています。’16年12月に開催された教団の祭典『エル・カンターレ祭』 では歌も2曲披露し、大川総裁が激賞しました。教団の文化芸能方面を任されており、信者たちの人気も高かったのです」(幸福の科学の関係者)

今年初夏に公開予定の大川総裁製作総指揮の恋愛映画『さらば青春、されど青春。』では主演も務めている。ヒロインは昨年に出家宣言で話題になった女優・清水富美加(23、現・千眼美子)。一部週刊誌では、宏洋 氏が清水の“婚約者”と報じられた。

幸福の科学を離れることになった宏洋氏だが、これは追放同然の処分だという。彼はInstagramを通じてこんな言葉も発信しているのだ。

《ニュースタープロダクションの皆様に、お別れのメッセージを贈らせていただきます。もう会って話すことも難しいでしょうし、グループLINEもすぐ消されてしまう可能性があるので……》

宏洋氏の教団追放について、前出の幸福の科学関係者が語る。

「芸能事務所『ニュースタープロダクション』の経営について、大川総裁と宏洋氏が衝突したと聞いています。宏洋氏は『教団のPRだけではなく、もっと自由に表現をしていきたい』と主張し、総裁を激怒させたのだ とか……」

大川家の“家族追放”は、宏洋氏が初めてではない。総裁の前妻であり『幸福実現党』の党首も務めた大川きょう子さん(52)も、’12年に総裁と離婚すると、5人の子供たちとも会えない状況に……。きょう子さん に、大川総裁と宏洋氏の確執について話を聞いた。

「宏洋さんの幸福の科学退職については知りませんでした。“向こう”にとって私は死んだ人間同然ですから、いまは連絡もできないのです。ただ母の立場で言えるのは、宏洋さんがとてもナイーブで芸術家肌の人間 だということです。仕事にも創意工夫をこらすタイプですし、それが余って、教団の枠からはみ出てしまったのだと思います」

さらに今回の確執について幸福の科学サイドの見解を聞くため、芸能事務所社長退任の理由などについての質問状を送った。すると広報担当者が次のようなコメントを寄せてきたが、父子の関係などについては、ふれ られていなかった。

《大川宏洋氏は、現在も幸福の科学職員という立場に変わりはありません。また、大川宏洋氏は、今後も、初夏公開予定の映画「さらば青春、されど青春。」の宣伝活動に参加されると聞いております》

だが、前出のきょう子さんは、こうも語っていた。

「幸福の科学では、総裁よりも目立ったり、メディアで取り上げられたりすると、教団をクビになるというジンクスがあるのです。宏洋さんも、私たちの子供とは思えないほどのイケメンです。性格も良く、演技力も あり、最近人気が高まってきたので、大川総裁から嫉妬をされてしまったのではないかと思います」

女優・清水富美加との一連の報道も“嫉妬”の一因だったのだろうか。教団内外から注目される“父子確執”の行方は――。
参照元:大川隆法総裁のイケメン長男が「幸福の科学」退職発表の衝撃
2018/01/23 00:00 女性自身

清水富美加が8月女優復帰 共演は…結婚説浮上の大川隆法長男
2017/07/06 16:00 女性自身

清水富美加(22)がついに女優復帰!今年2月に当時の所属事務所での待遇を“奴隷契約”と訴え、宗教団体『幸福の科学』に出家した清水。あれから5カ月。教団傘下の芸能プロダクション「アリ・プロダクション」 に所属して“千眼美子”と名を改めた彼女が、教団の製作する映画で主演を務めるという。

「監督は赤羽博さん(65)。5月に公開された幸福の科学の映画『君のまなざし』でもメガホンを取っています。製作はアリ・プロダクション。映画は8月クランクインで来年公開の予定です。当初は別の映画を撮影す る予定でしたが、それを後回しにして清水さんの主演作を撮ることが決まりました」(映画関係者)

異例の主演抜擢指令と言えそうだが、さらなるサプライズが。共演者は大川隆法総裁(60)の長男・大川宏洋氏(28)に決まっているというのだ。宏洋氏は、今年6月に一部週刊誌で“清水の結婚相手”と報じられた 人物だ。

「宏洋さんは教団グループ芸能プロダクション『ニュースター・プロダクション』の代表ですが、所属俳優としても活動しています。さらに『君のまなざし』では準主演をこなし、総合プロデューサーや脚本まで担当 しました。今作では8月から徳島県で阿波踊りロケも計画されています。泊まり込みでの撮影が続くでしょうから、2人の仲が急接近することも考えられるのではないでしょうか」(前出・映画関係者)

今後、教団関連の映画6本に関わることも決定しているという清水。アリ・プロダクションの担当者は本誌の取材に対してこう答える。

「製作は着々と進んでいます。次回作の内容は、しかるべきときが来たら発表させていただきます。2人が結婚するという事実はございません。プライベートに関しては本人に任せております」

映画内容は明かさず、2人の結婚は否定したものの、共演や交際については否定しなかった。女優復帰作はまたしても波紋を呼びそうだーー。
参照元:清水富美加が8月女優復帰 共演は…結婚説浮上の大川隆法長男
2017/07/06 16:00 女性自身

宏洋氏がやるべきことは、中傷でなく、俳優や脚本家として大成する努力
2019.03.17 The LibertyWeb

俳優や脚本家としての活躍を目指しているはずの大川宏洋氏が、YouTubeで幸福の科学を中傷し続けている。

これまで宏洋氏は、自分は教団とつながりがあると見られているために思うように仕事ができない、という趣旨の発言を繰り返してきた。

ではなぜ、あえて教団を批判する必要があるのか。それはおそらく、宏洋氏がアップしている他のカードゲームや食レポなどの動画の再生数が少ないことと関係があるだろう。

客観的には、自分の努力や実力、創意工夫で、新しい価値を生み出したり、付加価値の高いものを提供したりして、人を感動させたり、人気を得ることができないために、教団を誹謗中傷して注目を集めようとしてい る、と見える。

だが、このようなことを続けても、俳優や脚本家としては大成しない。誰もがそう思うはずだが、宏洋氏自身はそれに気づいていないのだろうか。

YouTubeで弟妹をののしる異常さ

今月14日にアップされた動画(※現在はYouTube側から削除され、閲覧できない)の中で、宏洋氏は、大川隆法・幸福の科学総裁の後継者で、長女の咲也加副理事長兼総裁室長について言及。

2011年の夏ごろ、軽井沢において、付き合いのあった男性について家族からネガティブなことを言われたため、怒り狂って周りを困らせ、仲裁に入った宏洋氏も悪口を言われたと語っている。

だが、事実は異なる。

幸福の科学広報局によると、宏洋氏は2011年8月9日から14日まで軽井沢に滞在し、当時交際していた女性について、周囲から将来の結婚相手ではないかもしれないと言われ、不本意に思って怒ったのが真実だという。

つまり、激怒したのは咲也加氏ではなく、宏洋氏本人であり、シチュエーションも真逆で、まったく話をすり替えてしゃべっている、ということだ。

あることないことを言って弟妹のプライバシー侵害や個人情報の漏えいを行っているわけだが、一般的な感覚で考えても、わざわざYouTubeで家族や兄弟を罵るのは異常だろう。

その異常さをYouTube側も問題視したためか、動画がアップされた翌15日、宏洋氏が咲也加氏を中傷した動画は閲覧できなくなっている。

動画の削除を受けた後、宏洋氏は別のYouTubeチャンネルで、感情にまかせて教団を「カルトきちがい宗教」「肥溜めに集まってくるゴキブリみたいな人たち」などと口汚く罵っているが、こうした言動を見ても、や はり、異常性があると言わざるを得ない。

創作や思い込みで意見を発信。率直に言えば「嘘つき」

そもそも、宏洋氏は、人の発言を自分の都合のいいように創作したり、思い込んだりして、それが事実であるかのように表現する癖がある。率直に言えば、「嘘つき」だ。

今回の動画でも、「小さい頃はぼくの方が後継者ってことだったんで、『宏洋お兄ちゃんを支えなさい』みたいな。それがたぶんけっこう嫌だったんでしょうね。『私を見てくれない』っていうのが。だから、僕のこ とはたぶんすごく邪魔だったと思いますし」と語っている。

だが、宏洋氏が「後継者」として指名された事実はなく、正式に教団からも否定されている。2月に行われた教団の説明の場でも、咲也加氏は、後継者問題に関する宏洋氏の週刊誌のインタビュー記事について、こう 指摘していた。

「後継者が宏洋氏さんだと言われて育った記憶はございません。『後継ぎのお兄ちゃんを支えなさい』と、他の弟妹は言われていたと書いていますが、私の記憶では『お兄ちゃんの受験があるから静かにしなさい』と か、(中略)むしろ、『お兄ちゃんが、ちょっと素行が良くないから、他の子たちがしっかりしなさいよ』と言われた記憶がいっぱいあります」

自身の努力不足・能力不足・素行不良などが原因で、教団にさまざまな迷惑をかけて飛び出した宏洋氏だが、あくまでも自分を「被害者」として捉え、人の同情を引こうとしているのだろう。

不確かなネット情報で人を批判する稚拙さ

宏洋氏は動画で、幸福の科学に奉職している2人の弟についても言及。この2人を咲也加氏が「粛清した」と語っている。

だが、幸福の科学広報局に確認したところ、「事実無根です。2人は今も出家者として聖務に励んでいます。異動などはすべて幸福の科学人事局の組織としての判断によるものです」と話す。

確かに、教団を離れて久しい宏洋氏が、教団内のことを詳しく理解できるはずもない。おそらくネット上に流れている情報をかき集めて、発信しているのだろう。

実際に、宏洋氏は今回の動画の最後で、「リアルな情報っていうのはもう入ってこない部分があるので、何かあったらですね、コメント欄ですとか、ツイッターとかで、『こんなことが起きたよ』みたいなことを教え ていただければありがたい」と話している。

どのような人がどのような意図を持って提供したか分からない、嘘か本当か分からない情報を、あたかも事実であるかのように発信し、教団や個人を貶めることは許されない。

裏取りもせず、自分の感情の赴くまま、寄せられた情報を垂れ流すだけなら、それはもはや愚痴や誹謗中傷を書きなぐったトイレの落書きに近い。30歳の大人がやることではなく、あまりにも稚拙だ。

自身の目標に向かって淡々と努力を重ねることを期待したい

宏洋氏は、自身の会社のホームページに、過去の出演作を紹介しているが、誇るように掲載している4つの映画は、すべて大川総裁が製作総指揮した幸福の科学関連の作品だ。

俳優や脚本などで関わったことは事実だが、総裁や教団のさまざまな支援がなければつくれるものではなかったし、関わることもできなかっただろう。

30歳を迎えた宏洋氏が、これから本当に俳優や脚本家として大成したいのであれば、血のにじむような勉強や稽古が必要であり、日々、YouTube動画で人を中傷している暇などないはずだ。

現在の自分の実力を客観視し、目標に向かって淡々と努力を積み重ね、新しい道を拓くことを期待したい。
参照元:宏洋氏がやるべきことは、中傷でなく、俳優や脚本家として大成する努力
2019.03.17 The LibertyWeb

「週刊文春」(2019年2月28日号)インタビュー記事 「大川宏洋氏の虚言・誹謗中傷」に反論する
幸福の科学 2019.02.22

「週刊文春」(2019年2月28日号)において、「大川宏洋氏インタビュー記事」が掲載されました。同記事で紹介されている宏洋氏の発言は全くの虚偽であり、テレビ番組で取り上げられた同誌の宏洋氏のイン タビュー内容も同様です。同記事中には、多くの誹謗中傷、事実誤認が含まれ、当グループおよびその関係者の名誉を傷つける不当な記述が多数存在するため、以下の通り、誤りを正し、当グループの見解を示します 。

締め切り間際に送りつけられてきた「週刊文春」編集部からの取材ファックス

今回の記事では、締め切り間際の2月18日(月)午前11時過ぎに「週刊文春」編集部(加藤晃彦編集長)から大川宏洋氏に関する記事についての事実確認を求めるファックスが入りました。しかし、企画の趣旨に ついての説明は一切なく、その回答期限は当日夕方と極めて短く設定されていました。

そもそも、この記事の主要な取材対象者である大川宏洋氏は、教団幹部として芸能事業を任されるなかで、女性問題等の公私混同が目に余り、映画制作に支障をきたす等、当グループに多大な損害を与えたことが原因 で、2017年11月23日に当グループの芸能事務所、ニュースター・プロダクション(NSP)社長を解任されています。また、解任後もネットやその他のメディアのインタビューにおいても、多くの誹謗中傷や 虚言を繰り返し、多数の信者の心を傷つける表現を発信しています。加えて、かつて信仰心があるかのように振舞うことで映画の主演や教団の要職に就いていたこと自体が、詐欺に当たる恐れが強いとも言えます。

こうした問題に全く触れないまま、一方的に宏洋氏の言い分のみを大々的に取り上げ、教団関係者について論じさせることは、報道の社会的相当性の範囲を逸脱しており、言論の自由の濫用に他なりません。同時に、 宗教活動の妨害につながるという意味で、憲法が保障する「信教の自由」の侵害に相当します。

そのため、当グループは「週刊文春」編集部に対して上記事実を説明し、代理人弁護士名で事前に書面にて強く警告いたしました。にも関わらず、同編集部が記事掲載を強行したことに対して、ここに、改めて強く抗 議いたします。

大川隆法総裁の「結婚強制」は全くの虚偽

同記事では、宏洋氏に対して千眼美子(本名・清水富美加)氏との結婚が強制されたとしていますが、全く事実ではありません。また、大川総裁が千眼美子氏に対して、結婚を念頭に所属していた芸能事務所を契約途 中で辞めることを承諾させたなどの記述も全く事実に反します。

この頃(2016年7月以降)の経緯を時系列に沿って、整理してみたいと思います。

2008年 8月 映画の仕事を手伝い始める(大学1年)
2012年 3月 大学卒業とともに 幸福の科学理事長に就任(~5月)
12月 大川総裁が紫央総裁補佐と再婚
2013年 2月 大手建設会社に出向
2014年 1月 大手建設会社に正式入社
2015年 11月 幸福の科学職員に復帰
2016年 1月 副理事長(兼)NSP株式会社社長に就任
7月 清水富美加氏が悪霊封印秘鍵を受ける、宏洋氏参列
2017年 1月17日 富美加氏の守護霊の公開霊言
1月22日 宏洋氏が富美加氏に霊言ビデオを見せる
富美加氏と父親が大川総裁と面談
1月24日 富美加氏の出家が決定、法名・千眼美子授与
1月25日 宏洋氏による霊言(霊人が千眼氏との結婚を勧める)
2月7日 この日まで旧事務所の仕事(以後はドクターストップ)
2月11日 知人宅の会食で宏洋氏の悪口に千眼氏が不快感
2月12日 スポーツ紙で千眼氏出家の大報道、記者会見
11月18日 大川総裁と千眼氏・宏洋氏が会食
11月23日 宏洋氏NSP(株)社長解任
2018年 9月7日 宏洋氏、幸福の科学を休職することに同意
9月12日 宏洋氏、休職の説明を人事担当と弁護士から受ける

2016年7月当時、若手新進女優として日増しに注目度がアップしていた当時の清水富美加氏は、自身の思想信条に合わない映画の撮影を前にして、毎日のように金縛りにあっていました。そこで、NSP関係者で ある知人に相談し、当教団の精舎の一つである東京都港区高輪の東京正心館で祈願「悪霊封印秘鍵」を受けました。宏洋氏は、この祈願の場にNSPスタッフとともに参列しています。この時から宏洋氏は、清水氏に 当グループ製作映画に出演して欲しいと思い、彼女への接触を図り始めています。飲み会を企画し、彼女との共通の友人を介して何度か誘ったものの、この時は清水氏に断られています。

2017年1月17日に『女優・清水富美加の可能性』と題して、清水氏の守護霊霊言が収録されると、宏洋氏はこのビデオを清水氏に見せようと、同年1月22日に清水氏本人と父親を東京正心館に呼びました。つ まり、清水氏と最初に接触・交流を図ったのは、宏洋氏だったのです。

その場で自身の守護霊霊言を見た清水氏は、当グループの映画に出てみたいと語るとともに、信条に反した映画出演によって心身の強い不調を感じており、「今の仕事をやめてもいいと思っている」と訴えました。こ の意外な返答に宏洋氏は驚き、自分だけでは対処しきれなくなったため大川総裁を頼り、そのまま清水氏と父親を連れて大川総裁のもとに向かいました。急なアポイントにもかかわらず、会ってくれた大川総裁に対し て、清水氏は、ずっとつらい労働環境で死にたいと思っていたこと、当教団の映画に出るのが夢でしたと語りました。

「清水富美加さんのフォローをよろしくお願いします」

同席していた宏洋氏は、清水氏が事務所での仕事より当会の信仰を深めたいという意向を持っていたことに驚きました。映画で共演したいと思っていたのですが、まさか事務所を辞めて当会にくるという話にまで進展 するとは思いもよらなかったのです。

ここから宏洋氏は清水氏の出家に対して逃げ腰になっていきます。当時、劇場公開を控えていた自身が助演する教団映画『君のまなざし』が、影響を受けて公開中止に追い込まれるのではないかと恐れたのです。そし て、宏洋氏は、清水氏に対して「今の仕事をやめるべきではない。決められた仕事を遂行するべきだ」などと主張するようになり、心身ともに疲れ果てている清水氏の出家に反対し続けました。

その後1月24日に、大川総裁の裁可により、清水富美加氏の出家が決まり、「千眼美子」という法名が授与されました。翌日25日に、彼女の今後について、天上界の霊人の意見を聞こうと霊言収録が行われた際、 参加していた宏洋氏は、自身がチャネラーとなって霊を入れ、霊言を行いました。そのなかで、宏洋氏に入ったある霊人が、同氏に千眼氏との結婚を勧めました。(ただし、宏洋氏の霊言は、大川総裁の霊言とは違い 信頼性が低いため、宏洋氏の願望が霊言内容に強く反映していた可能性も否定できません。また、千眼氏本人はこの場にはおりませんでした。)

この霊言収録の直後、宏洋氏は「納得しました。(結婚は)たぶん、正解なんだろうなと思う。だから、正解を選んでいくようにしないといけないんだろうなと。でも、僕、一回、失敗しているから。あのタイプは幸 せな家庭をつくるタイプだなあと(思う)」と発言し、結婚に前向きでした。周りのスタッフが宏洋氏に「自分の意志として、結婚したいのですか」と聞いたところ、宏洋氏は「結婚したい」と答えており、「清水富 美加さんのフォローをよろしくお願いします」と頼んでもいました。

“結婚の強制”という虚構の始まり

その後、この霊が語った結婚話を、宏洋氏は大川総裁から言われたものと思い込むようになります。これが、「週刊文春」記事で取り上げられている“結婚の強制”という虚構の始まりなのです。霊体質である宏洋氏 は、記憶がすり替わることが極めて多く、また、記憶自体が飛んでしまったり前後の脈絡が交錯してしまうなどの理由で、言うことがコロコロ変わります。また感情のブレが激しく、つい先ほどまで好感を持っていた 人に対して、突如、強い悪感情や攻撃心を持つことが頻繁にありました。一般に、宗教者が霊能者となった場合、悪霊や悪魔の声が聞こえるようになるなどして、翻弄されることがしばしばあります。そのため、霊的 な指導を行える導師(マスター、グル)の導きのもと、教学や絶えざる精神修行を必要とします。なお、当教団から離れてしまった宏洋氏は、師を見失って孤立し、たった一人で様々な悪魔・悪霊を相手にしなくては ならない状態にあります。このことが当教団に対する虚言・誹謗中傷を行うことの原因になっていると言えます。

「高畑裕太に似てますよね」

一方、千眼氏に関しては、記事で言われているような、宏洋氏との結婚のために当時の所属事務所を辞めたということは全くありません。事実としては、出家後、同じ教団職員同士という間柄になった宏洋氏について 、彼が大川総裁への悪口を連発したり、教祖の長男であることを理由にして、余りにも馴れ馴れしい態度を取ることに対して、千眼氏は生理的な違和感を覚えてさえいました。ある時には、宏洋氏に対し「(強姦致傷 容疑で逮捕された)高畑裕太に似てますよね」と告げ、やんわりと距離感の近さをたしなめたこともあります。

この一言で、千眼氏に振られたと思い込んだ宏洋氏は、これみよがしに自身が社長を務めるニュースター・プロダクションに所属する女性タレントとの交際を始めます。そして、この女性との結婚話が、後述する「“ 結婚強制”を断わったことで大川総裁を怒らせた」という「週刊文春」記事の虚構へとすり替わっていくのです。以上が、千眼美子氏の出家の経緯と宏洋氏との関係のあらましです。

生命の危険もあった出家前後の千眼美子氏

上記事実からも分かる通り、大川総裁が千眼氏に連絡を入れ、所属していた芸能事務所を契約途中で辞めるよう話をつけたとの記事内容は全くの誤りです。大川総裁から直接、千眼氏に連絡を取ったなどということも 、一度もありません。

千眼氏は、以前の事務所に所属していた当時、心身が甚だしく消耗し、ドクター・ストップがかかるような、毎日が綱渡りのギリギリの状態が続いていました。当教団は、いわば“駆け込み寺”として同氏が希望する 出家を認めたというのが事実です。精神的にも肉体的にも限界であり、そのままでは生命の危険がありました。それでも千眼氏は、出家が決まった1月24日から2月7日まで仕事も続けています。

自身の舞台出演のために映画撮影を中断、数千万円も予算を超過させた宏洋氏

同記事には、千眼氏が映画製作スタッフの陰口を言っていたなど、同氏について多くの誹謗中傷がなされています。しかし、千眼氏は出家以前、共演したい女優ナンバーワンとなり、スタッフの評判がいいことで有名 でした。現場での評判が悪く、スタッフの士気を下げたのは宏洋氏の方です。自身の舞台出演のために映画の撮影を中断し、数千万円も予算を超過させるなど、当グループに打撃を与えています。一方、千眼氏は当教 団の宗教的真理を広めることに強い使命を感じて、当グループの映像芸術事業に参画しており、この純粋な信仰心を傷つける宏洋氏の発言は、決して許されるものではありません。

記事中には、千眼美子氏が「基本となる経典『悪霊撃退の祈り』さえ読んだことがないと本人から聞かされた」などの記述が存在しますが、事実に反します。同氏は幼少時からの熱心な信者であり、出家以前から教団 の支部や精舎で、たびたび祈願や研修を受けており、「悪霊撃退の祈り」を読んだことがないというのはあり得ません。

千眼美子氏は引退表明などしていない

記事では、千眼美子氏が芸能界からの引退を表明し、その際、出演していたテレビや映画の放送中止や差し替えなどの混乱が起きたとされていますが、いずれも事実ではありません。

千眼氏は引退を表明したのではなく、女優業を続けつつ、出家して宗教修行を積み、人々に救いや希望を持っていただく救済行の一環として、良心的な作品への出演を希望する旨を発表していました。また、千眼氏の 出家によって放送中止や上映中止となった作品はありません。ドクター・ストップにより出演をキャンセルした事例はありますが、完成した映画作品等はすべて公開されています。

「千眼さんとの結婚の話は出さなくていいんですか?」

記事中では、2017年11月18日に宏洋氏が千眼美子氏と同席の上、大川総裁と面談した際、千眼氏との結婚強制を断ることで大川隆法総裁を怒らせたとの記述があります。

この日は、映画『さらば青春、されど青春。』のクランクアップを受けて、製作総指揮者である大川総裁が、主演とヒロインである宏洋氏と千眼氏を教団施設の大悟館に呼び、他の役員数名も同席のもとで映画の仕上 がりについての感想を聞く機会を設けていました。千眼氏は、主演を頑張った宏洋氏をおおむね褒めて、「宏洋氏には演技の才能がある」と言っていました。

宏洋氏は、映画出演の感想を聞くために呼ばれているにもかかわらず、「千眼さんとの結婚の話は出さなくていいんですか?」などと言い始めました。前述したように、宏洋氏は霊人から言われた千眼氏との結婚話に ついて、総裁から命じられたことであるとすり替わって思い込んでおり、総裁から結婚話を切り出すように催促したわけです。

「わぁ、良かった!」

大川総裁は、何のことを言っているのか分からない、千眼氏と宏洋氏との結婚話などないだろうと発言しています。宏洋氏が別の所属女性タレントと付き合っており、結婚話を勧められる状況ではありませんでした。 これを聞いた千眼氏は「わぁ、良かった!」と思わず言いました。

そして映画出演の感想を聞く中で、映画のクライマックスである名古屋港で2人が演じた別れのシーンの話題になりました。この場面で、宏洋氏が演技中に感極まって泣いたことについて、大川総裁が「(自制心と責 任感にあふれた主人公の性格からして)監督が『あそこで泣いてはいけない』と言っていたけど、結局、宏洋は泣いちゃったんだよね」と言ったことに対して、千眼氏が相槌を打ち「確かに、あれはやりすぎでしたか ね」と発言しました。

「あいつはくそ女だ、信用できない」

現場では「よかった」と褒めてくれていたのにもかかわらず、自分の演技について大川総裁の前で千眼氏から批判されたと思い込んだ宏洋氏は突如逆上し、千眼氏が帰った後、大川総裁に対し、「あいつはくそ女だ、 信用できない」などと言い始めました。千眼氏が宏洋氏の演技がうまかった、才能があると褒めてくれていたことはすっかり忘れ、千眼氏の悪口を言いまくる宏洋氏の様子は明らかに異常で、まるで駄々っ子のようだ ったと同席した役員たちは言っています。

“結婚の強制”という虚構の真相

また、当時、宏洋氏は芸能プロダクション社長の立場でありながら、所属女性タレントとの交際に走っていたことは既述の通りですが、この場で、宏洋氏は感情に突き動かされ、この女性との結婚をプロダクション会 長である大川総裁に懇願しました。しかし、大川総裁は、社長としての宏洋氏の公私混同をたしなめています。このことが、千眼氏との結婚を大川総裁から強制され、それを断って激怒されたという話へと宏洋氏の記 憶の中ですり替わっていくのです。これが、「週刊文春」記事の中心的なテーマである“結婚の強制”という虚構の真相です。つまり、結婚を勧めた霊人が大川総裁にすり替わり、公私混同をたしなめられたことが、 結婚強制を断って怒られたことへとすり替わり、この二重のすり替えが、「週刊文春」の虚報記事「清水富美加との“結婚強制”」を生み出しているのです。

女性タレントとの結婚を認められなかったことに怒り狂った宏洋氏は、直後にスタッフに連絡を入れ、「幸福の科学を辞める」と言ってきました。スタッフから「生活費や養育費はどうするのですか」と問いただされ たところ、宏洋氏は「お金がないので社長を続ける」と言っていました。

東大を期待できるような学力ではなかった宏洋氏

また、今回の記事では、幼少時から宏洋氏が受けてきた手厚い教育について事実誤認や曲解している箇所がいくつもあります。

一例を挙げると、小学校に上がる前から「東大法学部に現役合格せよ」と言われ、友達との遊びも禁じられたなどです。大川総裁はこのようなことを言ったことはありません。実際には、宏洋氏の家庭教師を務めた教 団職員に東大医学部卒や東大法学部卒が多くを占めていたことを、宏洋氏が東大に合格しなくてはならないと曲解していただけです。集中力が続かない宏洋氏を案じて、教育係をつけたということに過ぎません。宏洋 氏は東大を期待できるような学力ではありませんでした。また長女の咲也加氏はお茶の水女子大学を勧められており、それぞれの個性に合った教育方針が採られていました。

記事には、4歳か5歳の頃には、開成中や麻布中などの有名進学校、東大の学園祭に連れて行かれたとの記載があります。これは、宏洋氏の守護霊が、同氏の生まれる前に「開成から東大に行く」と豪語していたので 、その意向を叶えるために小学校中・高年の頃に進学校を見学させたものです。ちなみに宏洋氏の弟2人はそれぞれ開成、麻布中高に行っています。都会では小学生で志望校見学に行くのはよくあることです。

他人へのいたわりや、人格的な向上の大切さが記された大川家の家訓

また記事では、「何事も一番でなければ意味がない」というのが大川総裁から教わった唯一の教えだとされています。しかし、大川総裁はそのように言ったことはありませんし、宏洋氏が一番を取ったこともありませ ん。この言葉は、大川総裁がその父・善川三朗氏から言われた「どんな田舎の学校であっても、どんな小さな学校であっても、一番の人だけは違う」という教えを曲解しているだけのことです。大川総裁が定めた大川 家の家訓や養育方針には、学力についてだけではなく、他人へのいたわりや、人格的な向上の大切さが記されており、ここにも宏洋氏の記憶のすり替えと思い込みが見られます。なお、宏洋氏は、進学した学芸大学附 属竹早中学3年時に、学年ビリを記録しています。そのため学芸大学附属高校に内進できなくなりました。

40分以上は机に向かっていられなかった宏洋氏

また記事中には、幼稚園当時、朝8時から夜の8時まで『太陽の法』などの経典を叩き込まれていたなどの記述があります。しかし、本来、多動性で、40分以上は机に向かっていられない宏洋氏が何をし始めるか分 らないため、勉強以外の遊びやスポーツの時間も常に付き添う人が必要だったというのが実態です。宏洋氏は、人が付いているだけなのに、監視・勉強させられていたなどと曲解しています。子供部屋とは別の勉強部 屋に監視カメラが設置されていたというのも、ベビーモニターの進化形で、親が離れた所にいても子供を見ることもでき、双方向で会話が出来るものをスタッフが実母に提供していただけのことです。こうした手厚い 教育配慮にもかかわらず、宏洋氏の遊興好きは変わりませんでした。

ムシ好きだったのは総裁ではなく、息子たちのほう

また、記事には、総裁がムシ好きなため、軽井沢の別荘内に秘書たちが店で買ってきたカブトムシやクワガタを野生に見せかけて置いていたとの記述があります。しかし、これは総裁ではなく、子供たちがムシ好きだ ったので、彼らを喜ばせようと秘書が育てていたものであり、こうしたことへの感謝もないのは、残念でなりません。なお、これらのクワガタやカミキリムシは自生していたものです。ちなみに、息子たちはムシ好き のため、誰が一番目にカブトムシを捕獲できるかを、表を作って競争していたくらいです。

素行不良で中高生時代から友人宅を泊まり歩いていた宏洋氏

そのほか、記事では、リビングで私語をすると叱られたという記述についても、「本を読んでいる時は、静かにしてね」と言われただけのことです。宏洋氏だけが家族と切り離され、食事も一緒に取れなかったなどと 、恨みがましく書かれていますが、大川総裁は、宏洋氏にそのような対応を指示したことは一度もありません。宏洋氏が希望すれば、大川総裁と交わり、家族の団欒を楽しむことも可能でした。しかし宏洋氏は、中高 生時代から素行不良で友人宅を泊まり歩くなど不在がちでした。大川総裁は何度も声をかけたにもかかわらず、むしろ本人が寄り付かなかったというのが事実です。

また、男子進学高校に進学後、女性と付き合いたいという理由で別の男女共学校に入学し直した際、父親から「お前の考えていることはもう理解できない」と言われ、自宅から追い出されてしまったとの記述がありま すが、そう言って追い出したのは当時の母親です。大川総裁は、「大人にならないと、どうなるかは分からない」と言って宏洋氏をかばい、その成長を信じて見守ることを選んでいます。

また、陰で世話係の職員から殴られていたなどの記述も大きく誇張されています。実際には、仲の良い女性職員から冗談で「今度、悪さをしたら、お尻ペンペンよ」などと言われていたというのが事実です。

教団のアニメ映画にクレームをつけ、原画を全て書き換えさせる

記事では、大学一年で教団のアニメ映画「仏陀再誕」の脚本を担当したことが、一生の仕事の発見につながったとされています。しかし、実際は、宏洋氏に何とか教団関係の仕事の道はないかと考えた妹の咲也加氏が 、まずは映画事業はどうかと、本人に気づかれないように斡旋したものでした。こうした配慮にもかかわらず、宏洋氏は、映画関係の仕事担当となるやいなや、それまで2年間かけて描いたアニメ原画にクレームをつ け、すべて描き換えさせるという暴挙に出て、監督を怒らせています。

「飢えないようにパパについていく」などと弟妹たちは言っていない

また記事では、大川総裁の離婚の際に、宏洋氏を含めた5人の子供たちが集まり、「ママに付いていったら、飢え死にする。パパに付いていこう」と全員一致で決めたことが述べられています。しかし実際は、上記の 発言は、実母である前妻が「ママに付いていくと食べていけるか分からないから、子供たちはパパに付いて行きなさい」と発言した際の内容です。自身は料理が得意ではなく、子供たちの食事を用意したことがなかっ たため、父親へ付いていくように言ったのです。宏洋氏は実母の発言を子供たちの意見としてすり替えて記憶しているわけです。

この離婚の経緯について、記事では宏洋氏が仲介役を務めたかのように書かれています。しかし事実としては、大川隆法総裁は、最後まで20年間連れ添った妻を導こうとしていました。妻として、5人の子供たちの 母として、大切に思われていましたが、教団の発展に伴って、前妻の実務能力・仕事能力が追いつかず、彼女が教団を自分が仕切れる大きさにするため縮小したいと主張するなど、教団の全世界伝道のミッションを妨 げる状況にまで到ったため、公的使命を果たすべく、やむを得ず、自ら離婚に踏み切られました。

取引先企業への出向と就職にコネを使う

記事中では、宏洋氏が民間企業に就職し、建設会社で3年ほどサラリーマン生活を送ったとされています。しかし、事実は、父親に頼み込み、教団の取引先である大手建設会社に出向という形で引き受けてもらったも ので、給料もその間は教団側が負担していました。しかも、わずか1年ほどで信者ではない一般女性との間に子供が出来たため、宏洋氏が出向から正社員になりたいと父親にさらに頼み込み、同じ企業に正社員として 入社することになりました。これは普通に就職活動をしたわけではなく、幸福の科学の強いコネで大手企業に入っただけでした。

「総裁先生に恩返しをしたい」

また記事では、「『父の後を継ぎたい、宗教の仕事をしたい』と思ったことは一度もありません」とされていますが、大手建設会社から当グループに戻った際には、「総裁先生に恩返しをしたい」と発言しています。 また、後継者になることが出来るのは、霊能者としてチャネラーを務めることができる自分ともう一人の弟だけだとの発言を聞いた職員は複数います。

「信仰の火を灯していきたい」

記事中で宏洋氏は、「父を神だと思ったことはありません」と述べていますが、これが事実であれば、同氏は重大な詐欺行為を働いていたことになります。宏洋氏が教団幹部時代の2011年4月29日、「成功への 道」という演題で大川隆法総裁による青年向け御法話がなされた際、宏洋氏は前座として「エル・カンターレ信仰と伝道について」と題した講話を行っています。そのなかで同氏は、「エル・カンターレは、絶対に、 何があっても、あなたがたを見てくださっている。これだけは、確信して言えます」と語っています。

また、理事長に就任した直後の2012年3月17日には徳島県鳴門市の教団施設で行った信者向け講話のなかで、「私には目標があります。それは、信仰者が最も尊い仕事をしている人だと全世界の人たちが認める 世の中になっていくこと。これが私の掲げる目標です」としています。さらに1ヵ月後に東京で行われた全国の支部長向け講話のなかでは、「まだ目覚めていない我々の仲間たち、光の天使たちに燎原の火のごとく信 仰の火を灯していきたいと思う」と語っています。

欺いていたことを認め、謝罪の上、金品を返納すべき

もし、こうした信仰心あふれる講話が、そのように振舞うことで教団の要職に就き、生活の糧を得るためだけの“演技”でしかなかったのであれば、宏洋氏は信者から返金を求められる可能性すらあります。同氏は、 信者を欺いていたことを認め、謝罪の上、過去に遡って当グループから与えられた金品を返納すべきでしょう。また、信仰心があることを前提に起用されていた当会映画での主演・準主演級での起用に伴う出演料も、 同様に返還すべきです。

記事の中で宏洋氏は霊言について「占いみたいなもの」などと揶揄しています。しかし、自分自身もチャネラーとして過去、何度も霊言を行っていることをどう説明するのでしょうか? 宏洋氏は大川総裁が事前に霊 言対象となっている人物の資料に目を通していることを指摘しています。しかし、霊言の前には、大川総裁による事前解説が行われるのが通例で、そのためにも、その人物の業績や歴史的位置付けを確認することは必 要です。

宏洋氏も霊能者ですが、修行を怠り、悪魔や悪霊に人生を翻弄されていることを、まず自らが反省すべきです。

宏洋氏が後継者だったことは一度もない

また記事中では、弟妹には両親に対する特別な感情がないであるとか、他の弟妹も当教団を宗教としては見ておらず、“家業”として捉えているかのような記述がありますが、これも事実に反します。後継者に決定し ている長女の大川咲也加 副理事長兼総裁室長は、大川隆法総裁との共著『幸福の科学の後継者像について』のあとがきのなかで、次のように書かれています。「大川家の長女として生まれさせていただいた私は、本 当に世界一幸運な人間であると、日々実感しております」、「幸福の科学の皆様と共に、主エル・カンターレの説かれる教えの素晴らしさを、世界中にお伝えしてまいりたいと思います」。

記事中に、弟妹は「跡継ぎのお兄ちゃんを支えなさい」と言われていましたという記述がありますが、宏洋氏が、当教団の後継者であったことは一度もありません。「お兄ちゃんの受験のために静かにしなさい」と言 われたことはあっても、そんなことを言われたというのは事実ではありません。

弟妹たちは「自分が一番」と自己主張するようになり、喧嘩の回数が目に見えて増えていきましたとの記述がありますが、これも事実ではありません。弟妹たちは仲が良く、大川咲也加氏の結婚式の際も、親戚の方々 からも話題になりました。宏洋氏は、家族に関する虚偽の流布を即刻止めるべきです。

再婚相手は大川総裁自身が決めた

また記事中には、大川隆法総裁の再婚について、「誰と再婚すれば良いかな」と相談された宏洋氏が、現在の紫央夫人を推薦することで決まったとの記述があります。しかし事実は、子供たちにもよい人をと思ってい たため、子供たちには最後に承認を得るために話しただけの話です。

現在の紫央夫人は、大川総裁と同じ徳島県の出身者であり、今も同県で健在の大川総裁のお母様との相性が良いこと、日本銀行出身で秀でた実務能力を持ち、教団発展の重責に耐えうることなどを総合的に勘案して、 大川総裁自身が決められたというのが事実です。

記事のなかには、大川総裁は日本のドナルド・トランプになりたいのでしょうという宏洋氏の発言が掲載されていますが、大川総裁の使命の大きさを全く見誤っています。大川総裁は、民族や宗教の違いを超えた普遍 的な価値を説くワールド・ティーチャーです。その教えは、宗教の枠を超え、日本国内のみならず、諸外国にも大きな影響を与えています。世界中の人々にメッセージを発信し続けることが、地球神としての大川総裁 の使命です。

また、宏洋氏は大川総裁が反面教師であり、名誉欲や金銭欲にまみれると、人生で大事なものを失うとしています。しかし、信仰心があるかのように欺くことで、教団幹部としての地位と収入を得てきたのは、他なら ぬ宏洋氏自身ですし、彼こそ、他の兄弟姉妹に対する最高の反面教師です。

宏洋氏をあえて「休職中」扱いとする理由

宏洋氏は、今回の取材を受けた理由として、自分のことを休職中の職員だといい続ける教団側の姿勢に納得できず、自分の口で真実を伝えたかったのだとしています。

当教団としては、宏洋氏の自由を奪うつもりはありませんし、俳優業など自由にやっていただいても構いません。

しかし、宏洋氏は、パンツ一丁になるなどの奇行に走り、記憶のすり替わりが見られるなど、現在、宗教的には霊障状態です。これは、霊体質で霊道を開いておりながら、本来必要な仏法真理の教学や精神修行を怠っ たために起きていることであり、一種の精神異常を来して、宗教が保護せざるをえない状態にあると言えます。

多くの誹謗中傷や虚言を繰り返し、多数の信者の心を傷つける表現を発信する宏洋氏の言動は、本来ならば懲戒免職に値する行為です。そうしたなか、あえて宏洋氏を「休職中」扱いとしている理由は、上記のような 宏洋氏の精神状態を鑑み、宗教として庇護し、守る形をとっているというのが事実です。

また、宏洋氏は、これまで“昨年9月に退職したのに教団は休職中だと嘘を言っている”などと述べていたはずですが、今回の記事では、「今年1月、僕は「幸福の科学」に退職届を出しており」と述べて、自らの従 前の主張こそが虚偽だったことを暗に認めています。

女優の千眼美子氏に嫉妬した宏洋氏

宏洋氏が、千眼美子氏との「結婚強制」という、ありもしない虚構を持ち出し、執拗な誹謗中傷を行うのは一体なぜでしょうか?

千眼氏が当教団に出家し、当グループ製作映画に出演するようになって以来、人々の注目は千眼氏に集まり、宏洋氏の影は薄くなってしまいました。演技力、歌唱力など才能の差は歴然としており、ツイッターのフォ ロワー数には圧倒的な差がついています。教祖の長男として、親の七光りで注目されてきた宏洋氏は、千眼氏に対する嫉妬に突き動かされ、教団の悪口を言って、アンチの人々の支持を取り付け、芸能界でマーケット を作ろうとしているのでしょうが、正直に言って醜く、当教団の基本教義である「正しき心の探究」にも合っていません。

すべては幻想の王子キャラから来ていると思われますが、宏洋氏は真実を正しく認識し、自らの過ちや未熟さ、実力の欠如としっかり向き合うべきです。まさかプロダクションの社長としてタレントのプロモーション をすべき宏洋氏が、女優の千眼美子氏に嫉妬するとは、誰も予想していませんでした。

虚言を鵜呑みにした、ずさんな取材を繰り返す文春編集部

「週刊文春」は2017年12月に宏洋氏と千眼氏の結婚話についての記事を掲載しましたが、結局これは事実ではなく虚報でした。今回の“結婚強制”記事は、この虚報を取り繕うためのものでしょう。

さらに、かつて、「週刊文春」編集部は2012年7月19日号において、元信者の発言に基づく当グループに関するありもしない虚偽事実を掲載したため、当教団より損害賠償などを求める訴訟を起こされています 。2015年1月、最高裁が文藝春秋社の上告を受理しないことを決定。これにより、同社に400万円の損害賠償と「週刊文春」誌上に全面1ページの謝罪広告を載せることを命じた東京高裁の判決が確定しました 。

「週刊文春」(2015年2月12日号)に掲載されたお詫び広告では「……記事の掲載により、宗教法人幸福の科学およびその関係者の皆様に対して多大なるご迷惑をお掛けしましたので、同記事内容を取り消したう え、ここに謹んでお詫び申し上げます」との謝罪文を、当時の松井清人社長と新谷学編集長名で掲載することを余儀なくされています。

今回の記事は、当時のずさんな取材と全く同じ性質のものです。「週刊文春」(2015年2月12日号)は、謝罪広告の次のページから4ページにわたり、延々と反論記事を掲載し、「本誌は今でも記事の内容に確信 を持っている」などと開き直っていましたが、こうした無反省な態度によって、虚言を鵜呑みにしたずさんな取材と信教の自由の侵害が繰り返されているわけです。

また、今回の「週刊文春」記事が、4年前の謝罪広告掲載への報復であるとすれば、週刊文春編集部は過去の過ちに学ぶことなく、かつての誤報を取り繕うために宏洋氏の悪業を再利用することで部数増を目指す路線 をひた走っていると言わざるを得ません。当グループは同編集部に対して、改めて、宗教的真理の立場から猛省を促すものです。 以上
参照元:「週刊文春」(2019年2月28日号)インタビュー記事 「大川宏洋氏の虚言・誹謗中傷」に反論する
幸福の科学 2019.02.22

部屋に監視カメラを設置 息子が語る大川隆法氏の教育法
2019年1月28日 6時50分

「親を切り捨てる判断をするのは悪いことじゃない」父・大川隆法と決別した宏洋の親子観
2019年1月28日 6時50分 新R25

R25世代にとって、身近すぎて深く考えるきっかけがなかったり、つい面倒に感じてしまったりするのが「親」というもの。一方で、偉大な親を持った人にとっては、その存在が大きすぎて、彼らにしかわからない思いや経験が多そうです。子どものころから親を意識せざるを得なかった著名人に、「親」について語っていただきたい…!今回登場いただくのは、有名すぎる宗教家・大川隆法氏の息子として「父を信仰していない」「無関係」発言で昨年、世間をザワつかせた大川宏洋(ひろし)さん! 果たしてどんなお話が聞けるのか…。

【宏洋(ひろし)】1989年生まれ。映画プロデュース、脚本、タレントマネジメントをおこなう宏洋企画室の代表取締役を務めるかたわら俳優業もこなす。現在ではYouTuberとしても活動の幅を広げている

編集部・N:

昨年末に出演された『真夜中の事件簿』(フジテレビ系列の報道エンタテインメント番組)観ました。

ご両親のことやご自身の恋愛事情までかなりぶっちゃけていましたね。

宏洋さん: みなさん、聞きたいことも多いと思うので、ウソなくすべてぶっちゃけました。

編集部・N: 有名な宗教家のご子息ということで、番組MCの小籔(千豊)さんでなくとも「何から聞いていいのかわからへん」かんじなのですが、本日はズバリ「親」をテーマにお話をうかがいます。

「なんでも聞いてください!」

「親は『先生』と呼べ」厳しい教育を受けた子ども時代

編集部・N: 子どものころは“後継者”として英才教育を受けてこられたそうですね。どんな教育を受けてたんでしょうか?

宏洋さん: 親と直接話すことが許されていなくて、秘書の人が教育係であり身のまわりの世話をしてくれていました。

編集部・N: 親と話せない…!

それもすごいですし、秘書がお世話をしてくれるというのもかなり特殊ですね。

宏洋さん: そうですね。しかもうちは5人兄弟だったので、それぞれにひとりずつ担当の秘書がいました。

学業の面も見てもらっていたので、担当の子どもの成績が下がると秘書がクビになるとか、普通にありましたね。

編集部・N: 外資系企業並みの厳しさ…

宏洋さん: そうですね。僕らの教育に関して、親はかなりビジネスライクなシステムを導入していたようです。

いきなりシビアなエピソードを淡々と語る宏洋さん

編集部・N: ほかにも厳しい面がありましたか?

宏洋さん: 親のことは「お父さん」ではなく「先生」と呼ばなくてはなりませんでした。

本人としては、歌舞伎など伝統芸能の世襲制と同じように「親である前に師匠」というようなスタンスをとりたかったのではないかと思います。

編集部・N: 分かりやすいたとえ。

宏洋さん: でも、やはり伝統芸能とはちょっと違って、そもそもの思考に共感できなければ、世襲も何もないですからね。

僕の場合は、あの人(大川隆法氏)の考え方にひとつも共感できるものがなかったので、いまこうして独立しているんですけど。

編集部・N: (親のことを「あの人」と…)

部屋にも監視カメラが…完全監視体制から逃れた10代後半

宏洋さん: ほかにも驚かれるのが、「部屋に監視カメラがついてた」こと。

ちゃんと勉強してるのか常に監視されている状態でした(笑)。

編集部・N:

ひえ~!

宏洋さん: 玄関にも監視カメラがついていたので、登下校の時間までしっかり監視されていました。

編集部・N: そんなに監視されてる状況でちょっとでもサボろうものなら…

宏洋さん: 「なにやってんだ宏洋っ!」って天の声がスピーカーから降ってくるわけです。その直後、母親が登場して怒りにくるという感じで。

宏洋さん: 父も母も東大卒だったので、子どもたちに求めるレベルも高かったんです。だから過剰に厳しかったんでしょうね。

編集部・N: そのように厳しく育てられていながら、宏洋さんは高校時代に青山学院高等部へ転校したり、大学卒業後は一般企業に就職したり、自由な選択をされたんですね?

宏洋さん: それは僕が強行突破しただけですね。父は「君の考えは理解できない」と呆然としていました。

「君の考えは理解できない」。このポーズは…?

編集部・N: 親の理解や周囲の目は関係なく、自分がこうだと決めたことは強行する性格なんですね。

宏洋さん: 昔っから全ツッパ(麻雀用語。相手がリーチをかけていたり、大きな手であったりする状況でも降りないこと)な性格なんです(笑)。

YouTuberとして活動する宏洋さんは、公式チャンネルタイトルにも「ゼンツッパ」を採用

宏洋さん: 10代後半で高校を早稲田大学高等学院から青山学院高等部へ転校し、その時点で実家を追い出されて一人暮らしを強いられました。家賃と光熱水費+生活費5万円だけ支給され、あとは放置状態。

そこからは、僕の交友関係に口出しされることもなく、生活面は苦しくなったぶん、思考や行動に自由を得たかんじです。

エンタメ業界に開眼したキッカケは、“親から与えられた”仕事だった

編集部・N: そこから成人し、一時は一般企業に勤めた宏洋さんは現在、映画製作、俳優、YouTuberとしてエンタメの世界に活路を見出しています。そのきっかけを教えてください。

宏洋さん: まだ10代のとき、親に『仏陀再誕』というアニメ映画の脚本を任されたことがきっかけになっているのは間違いありません。

そこで映画づくりの面白さに目覚めたんです。

宏洋さん: ただ、だからと言って扱っているテーマに賛同していたわけではありません。

むしろテーマとしては「どうなんだろう?」と疑問でしかなかったわけですから。

編集部・N: テーマはさておき、映画製作者や俳優として表現する楽しさの気づきを与えてくれたのは親だったと。

宏洋さん: 皮肉ですけどそうなりますね。

でも、しつこいようですけど、いまの僕が表現したいものは親が表現したいテーマはまったく相容れないですから、そこは理解してもらえるまで主張しつづけたいです。

編集部・N: いずれにしても文才や想像力がないと脚本なんて書けないから、宏洋さんにはそれが備わっていたんですね。

宏洋さん: なんせ制限されまくり、監視されまくりの子ども時代を送ってきたので、妄想力だけは相当鍛えられてきましたから(笑)。

親との決別に、後悔も歩み寄りも「まったくない」

編集部・N: 天職の道を進む現在の宏洋さんをみて、さすがにそろそろ理解してくださってるのでは?

宏洋さん: それはないでしょう。あくまで自分の後継者として子どもをコントロールしておきたかった人ですから。

編集部・N: そんな親子の距離が今後、縮まっていく可能性は…

宏洋さん: ないですね。

編集部・N: (即答!)宏洋さんが年齢を重ねることで、歩み寄っていくことは…

宏洋さん: まったくないですね。

ないですよ。何も。

清々しいまでに「まったくないですね」を連発

編集部・N: しつこいようですが、親に対してなにか思いはありませんか?

宏洋さん: 社会や人様に迷惑をかけないようにしてほしい。ただそれだけです。

自身も人の親だからこそ…それでも親のことを尊敬できる点は?

編集部・N: それでも親のことを、大人になったからこそ尊敬できる点はありますか?

宏洋さん: ちゃんとお金を稼いでいたところです。家族を飢えさせることなく、5人の子どもに過剰なまでの教育を受けさせるくらいまでの収入を得てきたわけですから。

僕自身も子どもを持ったことで、その大変さは理解しているつもりです。

実は宏洋さんには離婚歴があり、お子さんが1人いる

編集部・N: 自分は厳しい教育環境で育ったものの、それは結果的にいまにつながっている…という思いはあるんですね?

宏洋さん: それはありますよね。僕の体験は極端ですが、教育のおかげで身に付いたものも多いですし。

最後に「親とはどう付き合うべきか」と聞いてみた

編集部・N: 特殊な親子関係にある宏洋さんだからこその経験値からでもいいですし、理想論でもいいです。20代のうちは親とどう関わっていくのがベストだと思いますか?

宏洋さん: 仲良くするに越したことはありませんよね。

結婚や子育てを夫婦だけでやっていくのは大変で、そこには両家の親の存在や協力が非常にありがたいものになってきます。

宏洋さん: ただ、どうしても仲良くできない場合や親のほうが子どもの人生を妨げる場合もある。

「この親に一生付き合っていたら自分の人生がダメになってしまう」と感じるようであれば、迷いなく切り捨てることです。

編集部・N: 切り捨てる。

宏洋さん: なにをもって親が妨げになるかは個々人によるので、一般化はできません。

でも、親と子の人生は明らかに別物なので、まずは自分の人生をどうしたいか、最終的にはどう自立していくのかを、自分で決めることが大事だと思うんです。

そのうえで、これからの自分の人生に対して親はどう関わってくるのか、寄り添っていくのか切り離すのかを冷静に判断することは、悪いことではないと僕は思います。

親が有名すぎる宗教家という特殊な環境で育った宏洋さんは、親と決別することで呪縛から解き放たれ、自分のやりたいことができる人生を歩んでいます。とにかく「特殊」とばかり思っていましたが、「親に縛られず、自分の人生を生きるべき」というシンプルな考えは、R25世代にも参考になるものだったのではないでしょうか。2019年は新作映画づくりが本格始動したり、初のミュージカル出演が決まっていたりと、エンタメ業界での仕事に目を輝かせる宏洋さん。自身の足で歩く彼の挑戦に注目しましょう。〈取材・文=新R25編集部/写真=福田啄也(@fkd1111)〉
参照元:部屋に監視カメラを設置 息子が語る大川隆法氏の教育法
2019年1月28日 6時50分

「親を切り捨てる判断をするのは悪いことじゃない」父・大川隆法と決別した宏洋の親子観
2019年1月28日 6時50分 新R25






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イルミナティ創設者 アダム・ヴァイスハウプトについて

最近、私のAK(アートマカラカ)が12室の魚座(神秘主義、隠された知識)に移行したからか、またトランジットの土星が9室(高等学問)を通過していることもあるからか、秘教や神秘主義についてより深く学習したいという探究心が起こり、いくつかの分厚い書籍を購入して、秘教について研究している。

このトランジットの土星が9室を通過している時期に私は仮想通貨と出会ったが、一方で、最も高度な学問、知識を追求する時期にもなっている。心理学の様々な学説を体系的に学び直したりしたのも土星が9室に入室してからである。

それで、例えば、最近、読んだ秘教関連本としては『秘密結社版 世界の歴史』ジョナサン・ブラック書 松田和也訳がある。




この本を読むことで、プラトンのイデア論が単なる学説ではなく、実際の体験であったことがよく理解出来る。

昔の人々は、物質の現実の世界よりもアイデアの世界の方を実在の世界として認識し体験していたことが分かった。

つまり、プラトンが洞窟の比喩で語ったようにアイデアの世界の方が、実在で、この世の生活は仮象であると、実際に体験していたというのである。単なる理論ではなかったのだ。

つまり、この本を読むと、新プラトン主義のプロティノスが唱えた流出説や古代のグノーシス主義が本当に理解できることになる。

神智学や秘教を本当に理解するための必読の書ではないかと思われる。

相当前から購入して置いてあったが、中々手を付けられないでいたが、9室にトランジットの土星が入室したタイミングで初めて読むことになった。

その他にも『悪の秘儀―アーリマンとルシファー』ルドルフ・シュタイナー著 松浦賢訳なども読んだ。




アーリマンとは、中世ペルシア語で、ゾロアスター教の暗黒と破壊の神であり、サタン(悪魔)のことで、私が聞いた情報では、ルシファーとは、明けの明星、光をもたらす者を意味し、人間に個別化した自我意識をもたらした大天使であるとされている。

キリスト教の解釈では、ルシファーは堕天使であり、サタン(悪魔)の同義語になっているが、これは誤解であるという。

ルドルフ・シュタイナーも、この本の中で、アーリマン(サタン)とルシファーは、はっきりと区別する必要があると述べている。

因みにフリーメーソンの上級幹部が崇拝するのが、このルシファーだとされており、ルシファーという天使の名前は度々登場する。


神智学的に言えば、このルシファーが人間に自我意識(理性)を与えたことは、1850万年前に金星から地球に訪れたサナット・クマラが、当時の動物人間にマインドの萌芽を与えた出来事を意味している。

これにより人間が個性化した魂として転生することが可能となり、理性を持ち、自由意志で行動できる可能性が生まれたのである。


また他にルドルフ・シュタイナーの本として、『神殿伝説と黄金伝説 シュタイナー秘教講義より』ルドルフ・シュタイナー著 高橋 巖、笠井 久子、竹腰 郁子訳なども読んだ。

こちらはフリーメーソンの誕生の秘密などに言及している本である。




フリーメーソンには神殿伝説というものがあり、ソロモン神殿を設計した建築家ヒラム・アビフが、親方にしてもらえなかったことで恨みを持っていた3人の弟子に殺されて埋葬された悲劇の物語である。

ルドルフ・シュタイナーによれば、フリーメーソンに入会する際に殺されて埋葬されたヒラム・アビフを疑似体験させられる儀式を行なうそうである。

この出来事(神殿伝説)について、アリスベイリーの著作の中で、詳しく言及されており、物質を手放せという師の指示に逆らった3人の弟子の子孫がフリーメーソンの最初の伝統を築いたと述べられている。

つまり、フリーメーソンは、その最初の誕生時に物質欲を手放せなかった罪を背負っており、それが現在まで受け継がれているのである。

現在のフリーメーソンは、欧米の金融財界人・王侯貴族・グローバルエリートなどによって乗っ取られているのは、このフリーメーソンの神殿伝説で説明ができるのではないかと思われる。

彼らのマインドは相当に高度に進化しながらも物質に執着するという罪を犯し続けているということである。

そのことについて、私は以前、『デヴィッド・ロックフェラーとフリーメーソンについての考察』という記事の中に記した。


また私は更に兼ねてから読みたいと思っていた『円の支配者 – 誰が日本経済を崩壊させたのか』リチャード・ヴェルナー著 吉田 利子訳もやっと読むことが出来た。





銀行の信用創造の仕組みについて初めて詳しく暴露した本で、連邦準備理事会の指示か、もしくは、連邦準備理事会の意思に忖度して、日本銀行の総裁たちが窓口指導を通じて、市中銀行の貸出枠の制限をして、マネーの流通量を支配し、貸出を促進してバブルを引き起こし、その後、貸出規制をして、日本に深刻な経済不況をもたらし、後の構造改革、市場開放への道を開いたのではないかと告発する本である。

日銀総裁たちは円の流通量をコントロールすることによって経済をコントロールすることが出来る。

彼らは欧米の金融資本家の指示か、あるいは、忖度して行ったのか分からないが、当時の護送船団方式で、軍国主義的性質を持つ日本の強い経済を破壊して、構造改革し、日本の市場を開放することが、世界平和の為になるといった使命感を持っていた可能性が、この本を読むと浮かび上がってくる。

つまり、日銀総裁たちは、欧米の金融資本家たちのカウンターパートとなって、日本売りを行なったのではないかと指摘する本である。


この欧米の金融資本家たち(ウォール街の金融資本家)は、私が兼ねてから主張するように双子座が象徴する人々である。


フリーメーソンは双子座に春分点が通過していた時に重要な2本の柱が打ち立てられたと、アリスベイリーの著作の中で指摘されており、フリーメーソンと金融資本家は同じ双子座が表示体となる。


従って、この欧米が各国に市場開放を迫り、中央銀行を設立して支配する動き自体が、フリーメーソンの活動と言ってもいいのである。


そういう意味で、私はこの本をフリーメーソンとの絡みで、兼ねてから読みたいと思っていた。


これらの読書を通じて私が探究したかったことは、悪の起源や、フリーメーソンの真実を深く知ることで、欧米の金融財界人・王侯貴族・グローバルエリートを理解したかったからである。

彼らの悪がどこから来ているものなのか深く理解したいと思ったからである。



因みにこうした書籍に関連する本として、『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』アダム・ヴァイスハウプト著、副島 隆彦(解説)、芳賀 和敏訳を読んだ。




この書籍は、イルミナティーの創設者、アダム・ヴァイスハウプトが秘密結社の使命や必要性、会員が読むべき本、神秘主義に対する見解、秘密結社の組織論などについて語った本である。


アダム・ヴァイスハウプト自身が語ったとされる以下の言葉がある。



理性が人間の唯一の規範になる。これがわれわれ人間の最大の秘密だったのだ。理性が人間の唯一の信仰の対象になるとき、ついに人間(人類)が、長い間抱えてきた問題は解決するのである。

(『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』ヴィクター・ソーン著 副島隆彦訳より)



アダム・ヴァイスハウプトは、「純粋理性」を常に人間の行為の指針にすべきであると述べている。






フランス革命の時にジャコバン派独裁の中で、理性の祭典という極めて無神論的性格の強いイベントが行われたが、ヨーロッパの啓蒙思想の背後にこうしたイルミナティーといった秘密結社があったことを物語っている。


この本を読んで驚いたことは、イルミナティというのは純粋な政治結社であって、アダム・ヴァイスハウプトは哲学教授で、緻密な理論と厳格な会則による組織化の天才であったが、神秘主義や秘教には全く無理解な人間であったということである。


プラトンのイデア論、プラトン-ピタゴラス体系、新プラトン主義の創始者プロティノスの流出論、グノーシス派、エッセネ派、カバラ、中世神秘主義(テンプル騎士団や薔薇十字団)、パラケルスス、ヤーコブ・ベーメの思想を口汚く罵倒して否定し、カント哲学も批判したようである。


因みにカント哲学が言う「物自体」とは、プラトンのイデアのことであり、ヘーゲルまでの西洋思想は、皆、プラトンのイデア論と本質的には同じである(『反哲学入門』木田元著より)ため、ドイツ観念論哲学も否定したかなり唯物的な人物であったということになる。


プラトン-ピタゴラス体系を参考にして生まれた哲学(折衷主義)をナンセンス不細工哲学と罵り、占星術についても否定的である。


神智学関連書籍では、H.P.ブラヴァツキー夫人の過去世であったとされるカリオストロにも冷たい評価を下しているようである。


つまり、アダム・ヴァイスハウプトは、「純粋理性」や「道徳」について語る啓蒙主義運動の担い手であるが、一切の神秘主義を否定している人物である。

イルミナティーの会員がフリーメーソンに加入して、フリーメーソン内部でイルミナティーへの勧誘活動を行ない、しばしばフリーメーソンとの間に問題をもたらしたようである。


そもそもフリーメーソンの上級幹部はカトリックの三位一体説は信じず、イエス・キリストは人間であったという立場であるが、霊性を完成させたイエス・キリストに対する敬意は持っており、エッセネ派などの原始キリスト教の考え方と相通じるものがある。


フリーメーソン自体は、キリスト教には全く反対しておらず、フリーメーソンでありながら、なおかつキリスト教徒であることは可能なのである。


またフリーメーソンの本質とは神秘主義であり、上級幹部は神秘主義や秘教に精通したマスターである。


フリーメーソンの目的は、博愛や人間性の完成であるが、そこには神秘主義的な価値観が入っている。


然し、イルミナティーの目的は、「理性」や「道徳」を世間に広める秘密結社的な政治活動なのである。


このような違いからフリーメーソンと、イルミナティーには衝突があったようである。



因みに神智学やアリスベイリーの著作に記されていることは、フリーメーソンの奥義であり、神智学は、H.P.ブラヴァツキー夫人が創始したが、夫人は元々は、フリーメーソンの養子ロッジに加入していた。(フリーメーソンは男性しか加入が認められない為、女性はフリーメーソンの養子ロッジに加入した)


私は以前、フリーメーソン内部の推薦図書となっている『メーソン―第三等級の姉弟』ウィル・L. ガーヴァー著 尾高樹良訳 を読んだが、中で使っているマスター、霊ハイアラキー、アデプト、イニシェ―ションといった用語は、神智学やアリスベイリーの著作の中で使われているものと全く同じであった。


つまり、フリーメーソンとは、神秘主義のオカルト兄弟団であり、「宇宙の大建築家」としての神を信奉する宗教である。


イエス・キリストのことを神とは思わないが、この宇宙を生み出した大いなる存在のことは信じており、プラトンの流出論と同じような意味で、神を信仰している。


ニーチェはキリスト教は世俗化されたプラトン哲学のことだと指摘したが、原始キリスト教の教父たちは、まさにこのプラトンの流出論的な意味で、神を信仰していたのである。



その一方で、イルミナティーは理神論であるが、アダム・ヴァイスハウプトがプラトン哲学を否定したことを考えると、限りなく唯物主義に近いと考えられる。



このように考えると、イルミナティーはフリーメーソン内部の政治色の強いメンバーであり、おそらくフランス革命などの際にも具体的な政治活動などで力を発揮したように思われる。



ロシアのロマノフ王朝が倒されて共産主義革命が起こったが、フリーメーソンの影響があったと考えられており、むしろ、こうした具体的で、暴力的な政治活動で成功を収めるのは、イルミナティーであると考えられる。




アダム・ヴァイスハウプトのチャートを作成してみると、以下のようになる。






出生時間を00:00:01~23:59:59までどこに取っても月は牡羊座である。


天秤座で高揚する土星と水瓶座の金星が星座交換しているが、月から見ると7室と11室で星座交換している。


11室はサークルや組織を表わすため、秘密結社の組織の能力はこの配置に現れている。


土星と金星が星座交換で強く絡んでおり、禁欲、節制の精神が見られ、それが厳格な会則の実行などに現れているかもしれない。


自分の欲求に対して厳しいが、人に対しても厳しくなる配置である。


土星が水瓶座で高揚して、シャシャヨーガを形成しているが、民主主義や平等、自由を求める配置であり、それがキリスト教を表わす魚座とは6-8の関係となるため、カトリックやイエズス会と対立したのである。


『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』の冒頭で解説を書いている副島隆彦氏によれば、アダム・ヴァイスハウプト自身は、イエズス会の家系に生まれたそうである。

イエズス会に激しく反対したが、イルミナティーの組織構造は、既存のカトリック教団やイエズス会のものと似たものにならざるを得なかったと記している。


前書き「はじめに」を書いたF.W.シュミットによれば、イルミナティー教団は、略称と暗号のシステムを守り続け、各イルミナティー信者は、固有の仮名を持ったそうである。


こうしたインテリジェンス組織のような防諜のセンスは、CIAなどの諜報活動に通じるものがあり、また秘密結社として、社会を改革する活動を展開していたことを考えると、スパイなど諜報に関係しやすく、異端の反逆児で、反体制派のリーダーなどになり易い牡羊座のバラニーの象意が感じられる。


従って、月は牡羊座のバラニーになければならないと考えた。


出生時間を08:08:28に設定すると、月は牡羊座のクリティッカーからバラニーに移動する。


従って、出生時間は、00:00:01~08:08:28の間で、ラグナは天秤座から水瓶座のいずれかであると考えられる。






アダム・ヴァイスハウプト自身は、広く社会を教育、啓蒙することを考えていた為、水瓶座ラグナで、ラグナロードの土星が9室に在住している可能性が考えられる。


そうすると魚座の2室(家族、両親)に火星が在住しているが、魚座はキリスト教を表わしており、イエズス会の家系に生まれたことを説明することが出来る。


そのイエズス会やカトリックと激しく対立したのは、ナヴァムシャで魚座(キリスト教)にケートゥが在住し、土星、火星によって傷つけられているからではないかと思われる。


イルミナティー運動はアメリカ独立戦争の1776年に始まったようだが、この時は、マハダシャーラーフ期である。



水瓶座ラグナに設定すると、ラーフは12室に在住しており、12室に木星、水星、太陽などの惑星が集中している。



イルミナティーとは秘密結社であり、上述したように本名を隠した上での地下活動が主体であるため、おそらく12室に惑星集中しており、12室のラーフ期に活動が始まったと考えると納得がいく。


ラーフは12室に在住している為、アメリカ独立戦争が、イルミナティーの戦いでもあることを考えると、外国の12室にラーフが在住している配置は、海外(アメリカ)にイルミナティーの会員を派遣するなどして、政府転覆の工作活動に従事するような配置である。


まさにCIAそのものだと思われる。



ラーフは月から10室に在住しているが、狂信的な活動を表わす配置である。


左翼の過激派の行動だと考えるとイメージしやすい。



おそらくイルミナティーに危険な組織というイメージがついたのは、このアダム・ヴァイスハウプトの月が牡羊座のバラニーに在住しており、完全に政府転覆の工作活動など、秘密裏の作戦に従事する諜報員そのものだからではないかと考えられる。


アダム・ヴァイスハウプトが全く神秘主義が理解できない人物だったのは、山羊座への惑星集中が物語っている。


おそらく5室支配の水星が山羊座に在住し、減衰する木星、ラーフ、太陽とコンジャンクトしている。


従って、宗教や神秘主義に疎く、現実的、具体的なことしか理解出来なかったのではないかと思われる。




ラグナは非個人的で博愛主義の水瓶座であり、組織化が得意で、ラグナロードの土星は教育、啓蒙の9室に在住し、4、9室支配の金星と星座交換しているため、4室(組織)、9室(啓蒙、教育)が人生の主な目的になったのである。



このように見ていくと、アダム・ヴァイスハウプトは水瓶座ラグナで良さそうである。


またラグナはシャタビシャーである可能性が高い。


精神世界の住人で、無駄なおしゃべりは好まず、頭の回転が速く論争になると誰も太刀打ちできないなど、シャタビシャーの性質が良く当てはまっている。


『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』の中で、プラトンの流出説やプラトン-ピタゴラス体系など、様々な世界の起源説について論駁し、口汚く罵る有様は、火星が2室(スピーチ)に在住しているからではないかと思われる。



出生時間を08:08:28に設定すると、ラグナは水瓶座シャタビシャー13°34’であり、最初の0°~6°40’の間は、ダニシュターである為、ラグナは6°40’~13°34’までの間で、シャタビシャーの第1パダ~第3パダのいずれかで、ナヴァムシャのラグナは射手座、山羊座、水瓶座のいずれかである。




啓蒙主義(西洋近代合理主義)= 人類の歴史を牽引する力


因みに神智学で言う所のワールドティーチャー(世界大師)は、愛とは純粋理性のことであると述べている。


つまり、霊ヒエラルキー及び、ワールドティーチャーは欧米の啓蒙主義思想及び、その背後で活躍したフリーメーソン、イルミナティーの運動そのものである。


然し、この本来、純粋な活動のはずだった啓蒙主義運動(思想)が、現代では、欧米の金融資本家・多国籍企業の経営者・王侯貴族のグローバルに利益追求する活動に堕落したのである。


これは上述したようにこの純粋な霊ヒエラルキーの啓蒙主義は、特に建築家ヒラム・アビフを殺害した3人の弟子に象徴されるように弟子たちの過ちによって常に歪められる可能性を秘めているからである。


ルシファーの顕現によって、人間に自我意識が生まれると当然そこに欲望が生じるのであり、利己主義が生じてくる。


ルドルフ・シュタイナーは、ルシファーの顕現は、必要悪であると述べている。


聖書で知恵の木の実を食べて、堕落したアダムとイブは、自我意識、自由意志を得たのであるが、それは自己中心的に生きる自由も手にしたことになる。


これがいわゆるキリスト教で言う所の原罪であり、人間の堕落であるが、人間が神から分離して自ら神のように振る舞うことを可能にした必要悪なのである。



特にアリスベイリーや神智学によれば、ユダヤ人は、以前の第3光線の太陽系(現在は第2光線の太陽系)において進化の旅路を歩んでいたが、より高位の段階に進めずに堕落して、現在の第2光線の太陽系に取り残された人々であるとされている。(だからユダヤ民族は科学、芸術の分野で多くのノーベル賞受賞者を生み出し、金融や実業の分野においても優秀なリーダーを輩出しているのである)


以前の基準からすれば落第生であるが、現在の地球人類のレベルからすると、高度に進化した存在であり、霊ヒエラルキーの高位の弟子たちを構成していたのである。


然し、ユダヤ教やタルムードなどを見れば分かるようにユダヤ人の思想には精神的な達成と共に物質的な富も獲得するという価値観が常について回り、欧米の成功哲学なども常にそうした思想で色づけられている。


フリーメーソンはユダヤ人の宗教のようなものであるが、このユダヤ人の弟子たちの物質を手放せない歪んだ価値観が根底にある。


フリーメーソンの儀式を司る際の豪華絢爛の衣装や物品、調度類を見ると、いかにもユダヤ色の強い、物質的な価値感を感じさせる。


東洋の腰布一枚で生活し、お金に触れたことがないといった霊性の高いレベルには到達し得ていない印象である。


ワールドティーチャー、霊ヒエラルキーの最上層は、この弟子たちの問題、西洋の物質主義について頭を悩ませている。


フリーメーソン、イルミナティーが世界支配を企む秘密結社で、悪魔教の崇拝者であるとする一般に陰謀論的に流布されているイメージは、元々フリーメーソン、イルミナティー自身が、ユダヤ色が強く、物質的な価値観(物質を手放せなかった3人の弟子たち)の影響を強く受けていること、そして、カトリックやイエズス会に象徴されるような旧世界の封建的諸勢力のフリーメーソン、イルミナティーへの攻撃、中傷、陰謀、貶めなどが原因である。


物質を手放せなかった3人の弟子たち、すなわち、フリーメーソン、イルミナティーというのは、物質性の勢力に半分足を突っ込んだ堕ちた弟子を象徴している。


本来、フリーメーソン、イルミナティーは、西洋の啓蒙主義の精神そのものであり、人類の歴史を牽引している力そのものである。




東洋人(日本人)はこの歴史を推進する力にどう対処すべきか


ルシファーの顕現が人類にとっての必要悪で、それが主に西洋世界で西洋近代合理主義として花開いたが、副産物として、欧米列強のアジア、アフリカなどの再分割、侵略や殺戮、植民地化などが生じた。


ルドルフ・シュタイナーが『悪の秘儀―アーリマンとルシファー』の中で指摘していることであるが、理性をもたらしたルシファーと、物質性のアーリマン(サタン)は連携して働くようである。


それで、西洋近代合理主義は、帝国主義(植民地獲得競争)という形で現れたのである。


基本的に2000年前後から日本に襲い掛かってきた金融ビッグバン、市場開放、規制緩和、構造改革などの新自由主義の流れも、ルシファーとアーリマン(サタン)の連携による悪であったと考えるべきである。

(然し、規制緩和、構造改革など一部、日本にとって良いものもあったと思えるのは、こうした流れはルシファーの権限でもあるからである。従って、合理化そのものは良いものも沢山ある。)



この動きを必要悪などと諦めて受け入れる必要は全くないのであり、ルドルフ・シュタイナーによれば、中国人や日本人、チベット人などは、アトランティス人種の直系の末裔で、霊的傾向を持っているという。


従って、霊性において、西欧人からあえて学ぶ必要などないのである。


欧米人がやってくる前に日本には清潔で、勤勉な洗練された文化が既に存在していた。


欧米からは理性だけを学び、古来からある精神文化を捨てる必要はないのである。


日本は全て欧米の真似をする必要はなく、むしろ欧米人よりも優れた習慣や文化は残していけばよいのである。

















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資本主義の共産主義化について



共産主義が失敗した理由は、物価や供給量を中央の共産党指導部が管理しようとすると莫大な人材と労力、時間が必要になるため、全く現実性を欠いていたからである。

そのため、5カ年計画など大規模な計画経済を行なっても人々のニーズに細かく対応することができる経済を作り出すことが出来なかった。

物は常に不足し、また労働者のモチベーションも低く生産性も上がらなかった。

それで共産主義国、ソ連などでは物を買うために行列が出来るお馴染みの光景が出現した。


つまり、全く経済合理性に欠けていたのである。

その為、共産主義は崩壊した。


そして、共産主義のように中央の指導部で物価や供給量を管理するよりも、自由市場が需要と供給の均衡点により物価を自動的に調整する方がよりコストが安かった。

それで、今も尚、資本主義が続いている。


然し、今、資本主義は円熟期を迎えていて、市場を独占する企業が出現し始めた。

売買や人間のコミュニケーションなどあらゆる人間活動がインターネットを媒介にして行われるようになって来たため、インターネットを制した企業が市場を独占するようになった。

GAFA(グーグル、アップル、フェースブック、アマゾン)の4社は市場を独占するタイプの企業であり、最近、この4社の市場独占について語られることが多くなっている。


そうした企業が今、一番力を入れているのがビッグデータと人工知能を活用して、顧客のニーズをとらえて、その人が欲しがりそうな物を提案していく仕組みだったりする。

例えば、アマゾンのAIが顧客データを分析し、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」と勧めてくる商品は買いたい商品ばかりである。

特定の書籍を買うと芋づる式に提案された本を買ってしまうことが度々ある。

そのうち人類全ての需要と供給が顧客のビッグデータを解析することでAIによって把握されてしまうことが予想される。

人々のニーズを細かく分析し、製造業では受注生産方式なども発達して、在庫を抱えることもなくなって来ている。


かつて共産党指導部が夢見たあらゆる国民のニーズを分析し、需要と供給を完全にコントロールすることが、インターネット、ビッグデータ、人工知能によって可能になりつつあるのだ。

先日、ある郊外の街で、急にHDMIケーブルが必要になって買おうとした所、以前あったスーパーマーケットが閉店しており、以前あった電気の小売店なども全くなくなっており、どこにもHDMIケーブルを買うことが出来る店はなかった。

Amazonや電気店にネットで注文するか、都心部の大型電気量販店などに行かないと買うことが出来ないのだ。そういう時代である。


従って、以前、沢山の小売店で賑やかだった街は、店が全くなくなっており、最近、建て替えた市役所の立派な建物とだだっ広い前庭にぽつんぽつんと2、3の人影があるぐらいで、まるで、ソ連のクレムリン広場のような何もない殺風景な空間があるだけだった。


その街の光景は、昔、テレビで見たソ連の街並みによく似ていて、商店が全くなく殺風景な空間なのである。


スーパーマーケットが閉店しても新しい店がオープンする気配はなく、跡地は住宅になるか、あるいは駐車場になるかぐらいしかない。


つまり、工場や配送所から直接、個人宅にネットで注文された商品が届けられるという文化が浸透して、もはや小売店は全く売り上げを上げられなくなってしまったのだ。


それでかなり小売店の数が少なくなってしまった印象がある。



最近、ベーシックインカムという議論が盛んになってきたが、その根底にある理論は、税金を徴収して福祉を充実させるよりも、直接、お金を国民一人一人に配った方がコストが安いという経済合理性について主張している。


大規模な福祉や徴税システムを維持するには、その事務作業、会計処理などを行なう莫大な人材や労力などのコストが発生する。


ベーシックインカムは、これらのコストを不要にするため、経済合理性が高いのである。


経済合理性が高いことはやがては実施されることになる。それは時間の問題である。



そうすると、西洋近代合理主義が推進した強欲な資本主義は、ついに人類に健康で文化的な最低限度の生活が維持できるぐらいの保障をベーシックインカムなどの直接的な手法で与えた方が、自分たちの利益や経済的な支配力を最大化できるという理解にまで、まもなく辿り着くのである。


かつて、フォード自動車で初めて、週休2日制を導入した時も、その方が労働者の生産性が上がることに気づいた結果であった。


だからフォード自動車が行った「週休2日制」という労働者へのプレゼントは「経済合理性」を突きつめた結果である。




フレデリック・テイラーというアメリカの技師が、労働者の作業や道具の標準化を図り、仕事を細分化し、それに擁する時間を計測して、合理的で効率的な生産現場の革命をもたらしたのである。(以前の記事『フレデリック・テイラーの科学的管理法』参照)




これが後に大規模工場での多数の単純労働者の単純作業の組合せによる効率的な生産ラインをもたらし、また資本家の利益も最大化することになった。


そして、後にこれが機械(ロボット)によるオートメーション化をもたらした。



この時、フレデリック・テイラーのこの科学的管理法に熟練労働者たちからなる労働組合は、単純労働者に仕事を奪われるため、大反対したのである。


そうした仕事の工程の細分化が、ロボットによる作業を可能にして、最終的には人工知能で制御された完全無人の工場を作り出すのである。


最近、無人のコンビニなどが出現し始めたが、資本家たちは、自分たちの利益を極大化するために経済合理性を追求するためにそれを求めている。



しかし、こうして経済合理性を追求した結果、不必要になった労働者たちの生活を支えるための莫大な社会的コストを支払う必要性が生じたのである。


何らかの手を打たないと社会不安は増大し、フランスで現在、起こっているようなデモも多発してしまい、自分たちが作りだした経済的支配体制も揺らぎかねず、また社会的損失にも多大なものが生じてしまう。



そこで最終的に経済合理性のゆえにベーシックインカムを導入せざるを得ないのである。



そして、その結果、労働者は労働から解放されることになる。



かつて、フレデリック・テイラーの科学的管理法に反対した労働者たち(熟練工)もそこまでの未来は見通せなかったということである。




これが資本主義の共産主義化である。



資本主義の円熟した最終形態は、共産主義なのである。



これが今、水瓶座の時代に入っていくにつれて起こりつつある出来事である。



最近、ビットコインが再び、上昇トレンドに入ったようだが、ベーシック・インカムを実施する上で、鍵となるのが、仮想通貨である。



ベーシック・インカムの導入は、経済合理性を追求しなければならないため、既存の政府機関や銀行業界で、その仕組みを実施するのではコストがかかり過ぎる。



ベーシック・インカムが、仮想通貨で支払われるのであれば、簡単で、低コストで実施することができる。



これまでのお金は政府が国債を発行して日本銀行から日本銀行券を購入したものである。



政府がこの日本銀行券に法的通用力を与えて市場に流通させているが、この物理的紙幣や貨幣の維持管理、そして、銀行ネットワークを用いた振込みの仕組みでは、コストがかかり過ぎる。



仮想通貨であれば、こうしたベーシックインカムという仕組みをほとんどコストなしで実施することが出来る。



仮想通貨の本質とは、こうした政府と中央銀行、市中銀行によるお金の仕組みの維持運営を民間の個々人のコンピューターパワーを使って行なおうというものである。



やがて、エネルギー革命が起こり、核融合や変換効率の良い太陽光発電など、安価なエネルギーが使用できるようになると、仮想通貨が無尽蔵にマイニングできるようになる。



つまり、それはお金が有り余っている世界である。



お金は有り余って、全ての人が十分に持てるようになるため、それはお金がいらない社会の一歩手前である。



そして、それが訪れる時には、人々の必要物を工場から直接配送する流通の仕組みがAmazonのような巨大企業によって作り上げられているのである。



人々はインターネットで何でも自由に注文すれば、翌日には品物が自宅に届くといった便利な生活を送ることになる。



その支払いは、自分でマイニングした仮想通貨、あるいは、ベーシックインカムとして政府から支給された仮想通貨で行うのであるが、エネルギーが無料になったら、その支払いの意味もやがてはなくなってしまう。



このようにして進化した資本主義は、共産主義社会となるのである。



但し、その共産主義社会は、ソ連のような一党独裁の管理者による全体主義的な社会ではなく、リバタリアニズム社会主義といったものである。



人々は、今だかつてないほどの自由を享受し、政府の機能は、警察、軍事、インフラ管理(ガス、水道、下水道、公共交通機関)などに限定され、限りなく小さい政府となる。



リバタリアンとは、政府を嫌い、社会を認めずに個人的な最大限の自由を追求する急進的自由主義者(自由至上主義者)である。



そうした人々が政府を意識せずに自由を満喫できる社会主義が、リバタリアニズム社会主義である。



資本主義の経済合理性がこのまま進んで行けば、これが民主化運動などとも連動して、上記のような社会を作り上げていくと考えられる。



こうした社会のリーダーたち(管理運営者)とは、やはり、現在、注目を浴びているGAFAの経営者のような人物たちが担うことになると考えられる。



但し、ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモデウス』やヒトラーの予言で示されたような一般大衆にサービスを提供する側の有能な超人たちと、サービスを享受するだけの一般大衆というような二分化が進んでしまうかもしれない。



そうした問題は残るものの、無料で何でも欲しいものが手に入る社会、そして、システムを脅かさない限り、許される最大限の自由を享受することが出来る。



それが資本主義の共産主義化の意味であり、資本主義を推進した理性の光が、純粋理性として最終的に人類を桃源郷(リバタリアニズム社会主義=共産主義)に導くのである。

















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あだ名づけ名人・有吉弘行のブレイクの秘密



以前からお笑い芸人・有吉弘行のチャートについて詳細に調べたいと思っていたが、後回しになっていた。

猿岩石としての旅行企画で、ブレークし、その後、売れない時期が7~8年続き、内村プロデュースという番組に出演し始めることで、復帰し、芸能人にあだ名をつけたことで、大ブレークして、現在、レギュラー番組を15本以上抱える売れっ子芸人になった。

こうした浮き沈みの大きい人生というのは非常に興味深い。

どのような配置が転落をもたらし、どのような配置がブレークをもたらしたのか調べないではいられなくなる。

そこで以前、チャートを作成して調べてはいたが、確信が持てないこともあり、記事の方にまとめられてはいなかった。


結婚、子供の誕生といった人生のイベントが起こっていない為、中々、決定的な証拠を見つけにくいのである。

然し、以前、番組でブレークした時のトランジットやダシャーから、また性格的な特徴、雰囲気などから、私は、有吉弘行は、獅子座ラグナではないかと思っている。


獅子座ラグナにすると、一度、ブレークして、その後、売れない時期が続き、再ブレークしたことがダシャーから綺麗に説明することが出来る。




まず、高校に在学中の1992年12月に『EXテレビ』(読売テレビ)の企画「公開弟子審査会」に合格し、オール巨人に弟子入りするといった形で、芸能界に最初の接触をしている。


この時、土星は2室に乙女座に木星がトランジットし、土星が6室をトランジットし、6室と8室にダブルトランジットを形成している。




この時期、兄弟弟子と喧嘩をして相手に怪我を負わせてしまい、巨人から謹慎を言い渡されたようである。


6室と8室へのダブルトランジットの象意と一致している。


ラーフは4室をトランジットし、ケートゥは10室をトランジットしていたが、このような事件によって謹慎の憂目にあったことは10室のケートゥが象徴している。


ダシャーはラーフ/水星期であったが、水星は11室支配で6室支配の土星とコンジャンクトしており、またラーフから見て、水星は8、11室支配で3室支配の土星とコンジャンクトしており、6-11、8-11、3-11、3-8の絡みなどが生じている。


兄弟弟子などの身近な人物は、3室や11室の象意などによって表されるため、ちょうど、この時期の喧嘩、争いの象意に一致している。


芸能界の象意は3室であるが、このように芸能界に入る人の最初のきっかけはテレビ番組の企画に応募するなどの形で入るケースもかなり多い。



1994年、地元の同級生だった森脇和成を誘って二人で上京し、太田プロダクションに所属し、お笑いコンビ猿岩石を結成している。



1994年はトランジットの土星が7室を通過していた時期である。






その為、相棒を自ら誘って、上京して、お笑いコンビを結成したのである。


これはある種、結婚などに近い、ビジネスパートナーを選ぶ行為である。



通常、お笑い芸人は、事務所に入ってから、事務所側からコンビを組まされたりするケースも多いが、有吉弘行の場合、自分で相方を見つけて、コンビを結成したということである。


5室、8室支配の木星が7室に在住し、その木星に対して土星がトランジットしていた為、イベントや企画ものなどの創作活動を一緒に行う相方が欲しい時期であり、8室の支配星が7室に在住していることから、相方というものに依存する時期でもある。


一緒に上京してくれる相方を必要としたのである。


ラーフは3室をトランジットし、芸能活動をこれからやっていくという意気込みが感じられる配置である。




そして、1996年に『進め!電波少年』でのヒッチハイクの旅の企画でブレイクするのであるが、1996年2月16日~12月26日までのトランジットで、土星、木星、ラーフ、ケートゥ軸は、以下のような配置になっている。






木星が5室をトランジットし、土星が8室から5室にアスペクトして、5室(創作活動、演劇、舞台)にダブルトランジットが生じている。


この為、この時期、『進め!電波少年』で1年がかりで、ヒッチハイクの旅の企画で番組を作り上げ、主演を務めたのである。


この時、注目すべきは土星が8室を通過し、ケートゥが8室を通過していたことである。


旅の企画で、ヒッチハイクで、いろんな人に声をかけても必ずしも車に乗せてくれる訳ではない。


8室に2つの凶星がトランジットしていたことは、テレビ番組の企画とはいえ、相当、協力者を見つけるのに苦労したことを表わしている。


車に乗せてもらえませんかと相手に持ちかけても容易には乗せてくれない配置である。


この時の土星とラーフ/ケートゥ軸のトランジットは、そうした経験を物語っているのである。



そして、猿岩石は、この企画で、ブレークし、一躍有名になるが、その後、暫く低迷が続く。






まず、このヒッチハイク企画でブレイクしたのが、ラーフ/金星期であるが、ラーフ/金星期は、デビューの時期であり、その後のブレイクの最初のタイミングである。


金星は3、10室支配で海外旅行の9室に在住して3室にアスペクトバックしている。



従って、旅番組でのブレイクなのである。



ラーフ自体は4室に在住しているが、蠍座で減衰している。



そして、ディスポジターの火星は4、9室支配のヨーガカラカだが、12室で減衰している。



ラーフ期は、ラーフ自身もディスポジターも減衰し、9室(海外旅行)の支配星で、12室(海外)に在住している。



マハダシャーのラーフは幸福な配置とは言い難い。



アンタルダシャーの金星が、3、10室支配で、9室に在住し、3室にアスペクトバックするなどしている為、アンタルダシャーレベルで、芸能界で活躍できる時期が訪れたというだけである。



おそらくラーフ/金星期、そしてその後のラーフ/太陽期が終わった後、2000年4月頃からラーフ/月期、ラーフ/火星期に移行していくがこの時期が、彼らの最も悲惨な低迷期である。


アンタルダシャーの月は12室支配で2室に在住して、お金がないこと、あるいはお金が稼げないことを表わしている。



またアンタルダシャーの火星は、12室で減衰し、ディスポジターの月は2室に在住しているため、やはり12室支配で2室に在住する月の象意をもたらしている。


月はケーマドルマヨーガで不安定で弱く、他の惑星のアスペクトなども受けていない為、全く孤立無援で、サポートがない状態である。



彼らはこの時期にあまりにも仕事がなく貧しいので、トイレットペーパーを食べたと後の対談番組で語っている。


トイレットペーパーを食べるというのは、芸人のネタのような話だが、然し、実際、この時期は、孤立無援で稼げない様子が、この月の弱さから推測できるのである。



そして、この苦しい時期を7~8年経験し、それから抜け出るのが、マハダシャー木星期に移行した後である。






2004年に猿岩石を解散し、ピン芸人として活動を始め、『内村プロデュース』に度々出演するようになったことで、新しいスタートを切ることになる。


ダシャーは、木星/木星期であるが、この時、番組内で、度々裸になり、体を張った企画が多くこなしている。



そして、2007年に品川庄司の品川祐に対し世間が持っているイメージを「おしゃべりクソ野郎」と表現して爆笑を呼んだことで、あだ名付け毒舌芸人として、大ブレークするのである。



2007年、『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』で発生した「おしゃクソ事変」が話題を呼ぶ。これは2007年8月23日放送回で、品川庄司の品川祐に対し世間が持っているイメージを「おしゃべりクソ野郎」と表現し、これが爆笑を呼んだと言うもの。このコメントは同番組の年間流行語大賞となり、有吉本人も「久々に爆笑と言う感覚を味わった」と言う。この後有吉はあだ名、毒舌芸人として人気を得ることとなる。

(wikipedia 有吉弘行より引用抜粋)


その後、数々の芸能人たちに対して、有吉弘行は次々とあだ名を付けていくが、全てその人物の特徴をとらえていて、面白く爆笑を誘うものが多い。


この有吉の才能が爆発したのが、2007年7月以降の木星/水星期である。



まず、既にマハダシャーは木星期に移行していたが、木星は5室支配で7室に在住しており、ラージャヨーガを形成している。



そして、アンタルダシャーの水星は2室(スピーチ)の支配星で、11室(高い評価)で自室に在住し、5室(創作)支配の木星からのアスペクトを受けている。



従って、言葉遊びのようなことで、高い評価を得たことを意味している。



木星から見ると、水星は5室支配で5室に在住し、ラグナロードの土星と1-5のラージャヨーガを形成している。



水星はジャーナリズムとか評論などを意味する惑星であり、その水星に6室支配の土星がコンジャンクトすることで、リアリズムを追求した鋭い評論を表わしている。




実際、有吉のあだ名は、相手の弱点、個性などをえぐりだして鋭く風刺するもので、しかも俳句や川柳のように短く一言でまとめているという点で、芸術的である。


まさにあだ名の名人といってもいいかもしれない。






このブレイクした2007年8月は、木星は4室蠍座をトランジットし、土星はラグナの獅子座をトランジットし、10室に木星と土星がダブルトランジットしていた。






つまり、注目を浴びて大舞台に立つ時期である。



何故、私がこの有吉のあだ名づけに共感し、興味を覚えたかと言えば、私自身、水星が双子座で自室に在住し、土星がコンジャンクトしている配置を持っているが、言葉遊びというのが昔から好きである。



そして、人にあだ名を付けたり、毒舌を吐くのも昔から好きで、かなり上手だった。



相手の弱点、相手が気にしているコンプレックスのようなものを鋭くえぐって、相手をいじるのである。



以前から私は人に対して、毒舌を吐かずにはいられない性格であった。



こうした趣向があったが、これをやるとかなり嫌われるので、最近は封印している。





以前、K.N.ラオ先生によれば、ユーモアを表わすコンビネーションは、水星と火星の絡みであるそうである。



つまり、水星は批評家精神を表わし、火星はそれに実行力や鋭さを与える。



ユーモアとは、鋭い批評精神のことである。



例えば人気コメディアンのトークショーなどでも、必ず、ある対象に対する風刺や批評によるものがほとんどである。



私の水星にも火星がアスペクトしているので、私の記事を呼んで頂いている方は、必ず記事の中で、取り上げる人物に対する批判や批評、毒舌的なものが混じっていることに気づいて頂けるのではないかと思うのである。


もしそれらがなかったら文章は味気ないものになってしまう。




有吉弘行の水星には、火星は絡んでいないが、土星がコンジャンクトして木星がアスペクトしているので、かなり表現力豊かである。


しかもその水星は11室の支配星で11室で自室に在住している。



従って、木星/水星期になって、有吉弘行は、次から次へとまるで、文学作品や詩や俳句、川柳を生み出すかのように数々の傑作のあだ名を生み出して、あだ名付け名人のような形で高い評価を受けて、大ブレークを遂げたのである。



そのようにして、有吉弘行は、マハダシャー木星期に大ブレークを遂げた。



ナヴァムシャでもやはり水星期にあだ名付けトークでブレークした理由がなければならない為、今回は、獅子座に設定してみた。



獅子座ラグナに設定すると、2、11支配の水星が5室に在住して11室にアスペクトバックする為、水星期にトークやスピーチで創造性を発揮する配置となる。



またラグナロードの太陽が10室で、3、10室支配で自室の金星とコンジャクトしているが、これは主演俳優の配置であり、テレビ司会者などで、自らの冠番組などを持って、番組の中心にいる獅子座的なスターの配置であり、現在、レギュラー15本を持つまでになった彼の現在の芸能界での立場に一致している。






もしナヴァムシャが獅子座ラグナであれば、ラーフ/金星期にヒッチハイクの番組でブレークした理由もよく説明できる。


ラーフは海外の7室に在住し、常に車に乗ってもいいかどうか交渉しながらの旅であった為、7室の象意に該当する。


またこの時、相棒の森脇和成がいたということも7室の象意に該当するかもしれない。


とにかく、旅の企画で、多くの外国人と遭遇した(7室のラーフ)ことと思われる。



そして、この番組でテレビの人気者になることが出来たが、アンタルダシャーの金星が3、10室支配で10室でマラヴィアヨーガを形成し、ラグナロードの太陽とコンジャンクトしているからである。

とにかく、この猿岩石のヒッチハイク企画は、当時、一世を風靡したのはこの配置があったからではないかと思われる。



そして、現在、有吉弘行は特に結婚していないが、それは1-7軸にラーフ、ケートゥが在住し、7室支配の土星が6室(離婚)に在住し、火星からアスペクトされているからではないかと思われる。また8室に土星がアスペクトしており、また月からみた8室に土星が在住し、火星がアスペクトしている。



もしナヴァムシャが、獅子座ラグナで正しければ、ダシャムシャもほぼこのラグナで行けると思うが、山羊座ラグナで、3、12室支配の木星が9室に在住している。


この木星期にブレークしたことを考えると、仮にラグナが山羊座ではなかったとしても木星は、ケンドラやトリコーナなどの良いハウスに在住している可能性が高い。


そして、土星がコンジャクトしていることから、マハダシャー土星期にも有吉のブレークは継続していくと思われる。



有吉は既に2018年11月からマハダシャー土星期に移行しており、現在、土星/土星期である。






ダシャムシャが山羊座ラグナで正しければ、ラグナロードの土星が9室に在住して、3室支配の木星とコンジャンクトしており、月から見ても3室支配で5室支配の木星と11室に在住している。


基本的にマハダシャー木星期の流れを引き継いでいく時期である。


出生図でも木星が土星に一方的にアスペクトしており、土星期は5室支配の木星の影響を受け続け、そして、11室支配で自室に在住する強い水星がコンジャンクトしている為、あだ名付け名人としての称号はこれからも維持し続けていくということである。


このようにラグナから11室で強い惑星が在住する場合、その人物は、その惑星のダシャーの時期に一躍、高い称号や評価を得て、表彰されることになる。


有吉のチャートは、見る人が見れば、成功者のチャートなのである。


但し、それをいささかも感じさせない位、惨めな境遇に落ちいる要素を持っていたのが、マハダシャーラーフ期である。



ラーフは4室で減衰し、ディスポジターが12室で減衰しており、全く良い所が見られない。


彼の弱点は、ラーフと火星と月である。


これらのダシャーが前面に出て来た時、彼は、いささかの不遇を味わうのである。


有吉弘行の浮き沈みが大きく落差の大きい人生の秘密は、こうした配置にある。




因みに今回、出生時間を12時に設定して作成したチャートで、そのまま出生図が説明できてしまった。


ナヴァムシャやダシャムシャも説明できるような気がしたが、これについてはまだ検討が必要である。




有吉は、最近、これまで5年半続いた『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)が終了するなど、「人気低下」を指摘する声も出ているようである。



これはおそらくマハダシャーが5室支配で7室に在住してラージャヨーガを形成する木星期から、6、7室支配で11室に在住する土星期に移行したからである。


マハダシャー木星期の間は、マハダシャーがラージャヨーガを形成している為、アンタルダシャーにどんな惑星が来たとしても、大抵は問題がなかったのであり、創造的で良い仕事が出来る時期であった。



然し、マハダシャーが6、7室支配の土星期に変わった後は、今までのようには行かなくなるのである。


土星は11室に在住して、木星のアスペクトを受け、11室支配の強い水星とコンジャクトしている為、依然として、木星期に築いた評価や称号を引き継いで維持し続けると思われるが、6室支配の土星が11室に在住する配置は、有吉弘行への酷評や批判なども表わしている。


今後、有吉弘行がつまらなくなったとか、有吉弘行は、思い上がっているといった高い評価に疑問符を投げかけるような批評にさらされることになる。


これは11室に在住するマハダシャーラーフ期に入った途端に「つまらない」とか「大御所のつもりなのか」といった酷評を受け続けたダウンタウンの松本人志と同じである。


上記の「人気低下」を指摘する声というのは、早くも6室支配で11室に在住する土星の象意が噴出して来たことを表わしている。



然し、松本人志に見られるように批評や酷評に晒されながらも何とかそれを乗り切って行くのが11室に在住する凶星である。


11室のウパチャヤハウスに在住する凶星は、酷評されたとしても依然として注目を浴びている存在には変わりない。


注目されているからこそ酷評されるのである。



従って、11室の凶星とは、酷評されてもその酷評が多くの人から注目されている証であり、多くの酷評も評価の一つなのである。


つまり、最近、炎上ビジネスといったものがあるが、酷評されるということは、多くの人から注目されているという意味で、むしろ、それは評価の一種なのである。










(参考資料)



有吉弘行、毒舌でも嫌われない驚異の処世術
自分を下げ聞き役に徹し、直球で核心へ迫る
木村 隆志 : コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
2016/07/09 6:00 東洋経済ONLINE

最も多くの番組でMCを務めた有吉弘行

早いもので2016年の上半期も終了。下半期がスタートしましたが、あらためてテレビ業界を振り返ってみると、最も多くの番組でMCを務めたのは有吉弘行さんでした。

レギュラー番組では、月曜の『有吉ゼミ』(日本テレビ系)、火曜の『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)、水曜の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)、木曜の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)、金曜の『究極の○×クイズSHOW!!超問!真実か?ウソか?』(日本テレビ系)、『有吉ジャポン』(TBS系)、土曜の『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ系)、『有吉反省会』(日本テレビ系)の8本。日曜以外の全曜日でレギュラー番組を持つ上に、『なるほど!ザ・ワールド』(フジテレビ系)や『有吉の壁』(日本テレビ系)などの特番でもMCを務めることが多く、正真正銘のトップと言えます。

芸人のMCと言えば、お笑いBIG3(ビートたけしさん、タモリさん、明石家さんまさん)の時代こそ単独でしたが、それ以降は、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、爆笑問題、ナインティナインなどのコンビ芸人が主流になっていました。

さらに、最近のバラエティー番組は出演者が増えて仕切ることだけでも難しいのに、笑いを取ることも求められるため、「よほど能力が高くなければ単独MCは務まらない」と言われています。

しかし、仕切りと笑いを取る能力で言えば、他の芸人たちも負けていないはず。また、現在42歳で芸歴22年の有吉さんは、会社員で言えば中間管理職のポジションに過ぎず、先輩世代の出演者も多いだけに、トップとして現場をまとめるのは難しいところもあるはずです。

なぜ有吉さんは芸人たちの間から一歩抜け出し、単独MCを務めるまでに登り詰めたのでしょうか?

その答えはズバリ、誰からも一目置かれ、好かれるキャラクター。MCの番組が多いのは共演者やスタッフから好かれている証拠であり、ツイッターのフォロワー数が日本人トップの約580万人であることから視聴者も同様でしょう。

猿岩石として大ブレイクしたあと、「天狗になって周りに人がいなくなった」と語るなど嫌われていた有吉さんが、どんな処世術を身に付けて人から好かれるようになったのか? ここでは有吉さんの処世術に触れながら、一般企業のサラリーマンが上司、部下、取引先などから好かれるための方法を紹介していきます。

「できると思われたい」「モテたい」が命取り

有吉さんの武器と言えば、誰もが知っているとおり、毒舌。しかし、同じように毒舌を売りにしたタレントも多い中、有吉さんが受け入れられているのはなぜでしょうか。

受け入れられるベースになっているのは、どん底の過去と裸一貫の再スタート。月収2000万円から0円に転落するまでの一部始終を知る人々は、「有吉なら言ってもいいかな」と許すだけでなく、「有吉が言うと面白い」とまで思っているのです。実際、再ブレイクしてからしばらくの間は、「お前、地獄見たことねえだろ!」を決めゼリフにして笑いを取っていました。

特筆すべきは、過去の失敗や恥部をすべて認め、詳細まで明かしていること。たとえば、「どん底のとき、唯一やらなければいけなかった仕事は、午後4時に事務所へ電話をして、明日の仕事を確認することでした。『仕事はありません』と言われるためだけに毎日電話するのがつらくて、午後4時になると体が震えて。そんな生活が7~8年間も続きました」というエピソードは壮絶です。

その他にも、「人から『落ち目だ』とさげすまれるのが嫌で引きこもりになっていた」「1日1食で、夜10時まで待ってスーパーの見切り品を買いに行く生活」「ホームレスやるのも大変だから本気で自殺を考えた」などとセキララに明かして、現在のベースとなるキャラクターを作りました。

しかし、雌伏のときを経て、有吉さんはあることに気づきました。それは、プライドを捨てること。「才能を認めてもらいたい」「女にモテたい」という願望を捨てた有吉さんは、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)で全裸になり、マスクや顔面ペイントで出演するなど芸風を変えることで、男性ファンを獲得しました。つまり、ターゲットを男性に絞ったことで、新たな道を切り開き、多くの仕事だけでなく好感度も獲得したのです。これがのちに『アメトーーク!』(テレビ朝日系)での「おしゃべりクソ野郎」につながり、あだ名芸を確立させる転機になったのは間違いありません。

この流れをサラリーマンに当てはめると、大切なのは「できる人間だと認めてもらおう」「女性社員からモテよう」という願望を捨てること。多くの人々にアピールするのではなく、一部の層に好かれることでチャンスをつかみ、実績を積み重ねることでやりたい仕事に近づくという形が考えられます。このような流れに乗れたら、結果として「有吉さんのように、仕事の成功だけでなく、多くの人々から好かれていた」という状態も夢ではありません。

嵐や指原に共通するネガティブさ

毒を吐いても受け入れられる、もう1つの理由は、ネガティブさと脱力感。もともと有吉さんは、どん底時代ですら、「頑張ってはい上がろうとは思わなかった」「『オレ、もうダメだな』とへコんでばかりいた」というネガティブな性格の持ち主でした。ブレイク時も無駄遣いはせず、「仕事がなくなったときのために7000万円貯めていた」というエピソードは、およそ芸人のイメージからかけ離れています。

しかし、そんなネガティブさは、2010年代における芸能界のトレンド。かつて不遇の日々を過ごし、「個性がない」「トークがグダグダ」と揶揄されることを自虐的に話していた嵐は、親近感や正直さを武器に、今や国民的グループになりました。一方、AKB48ではヘタレキャラに加えて、異性スキャンダルまで起こした指原莉乃さんが、親近感と正直さを武器に、選抜総選挙で3度の1位を獲得。有吉さんも含め、ネガティブさをベースにした親近感と正直さは、今の時代に求められているものなのです。

有吉さんは著書の中で、「『絶対に面白い』という絶対評価ではなく、『ここでは面白い』という相対評価でいい。だから、できるだけ芸人が多い番組で仕事をしたくない」と語っていました。実際、有吉さんはアイドルや俳優など、芸人以外のタレントが多い番組で強さを発揮していますし、ピン芸人の一大イベント『R-1ぐらんぷり』にも出場していません。

芸人を志す人のほとんどは、「絶対に面白い」と言われたいものですが、有吉さんにそのような承認欲求はなし。芸人同士でバチバチ競い合おうとせず、「芸人以外のタレント相手に、勝てる戦いをしているだけ」という脱力感を漂わせています。一見、ずるいような気もしますが、現実は「芸人以外のタレントから一目置かれるうえに、芸人仲間に敵を作らない」などいいこと尽くし。ちなみに、嵐も指原さんもアイドル同士では戦わず、アイドル以外の出演者が多い番組で、かっこよさやかわいさを際立たせています。

この考え方はサラリーマンも同じで、「あらゆる仕事で、全社員から認められよう」という絶対評価ではなく、「この仕事で、この人たちから認められよう」という相対評価を目指すのが得策。それが同僚と戦わないことにつながり、一目置かれるうえに、好かれやすくなるのです。

キーワードは、「暖簾に腕押し」「糠に釘」「豆腐にかすがい」。いずれも手応えがなく、あるのは脱力感のみ。少なくとも、脱力感を漂わせる人は嫌われることはないでしょう。

大御所や苦手な人と話すときの必勝法

有吉さんのコミュニケーションに関する処世術で最も参考になるのは、そのバランス感覚と合理性。これまで有吉さんの毒舌に対して、「毒を吐いたあとに必ず笑うなど、バランスがいい」「毒というより、視聴者の気持ちを合理的に代弁している」などの分析もありましたが、決してそれだけではありません。

バランス感覚と合理性が如実に表れているのは、先輩や後輩との接し方。有吉さんは「先輩からも後輩からも好かれよう」という理想論を追求してストレスをためることはなく、先輩についていくのが基本で、後輩は後回しにしているそうです。さらに、「育てた後輩が辞めるとショックが大きいから、育てるとしても1からではなく、8から育てて10にするだけ」と話しているように、自分と相手がストレスをためない方法に徹しています。

先輩(上司)や後輩(部下)とのコミュニケーションは、芸能人よりもサラリーマンのほうが多いものですが、有吉さんのようなバランス感覚と合理性を持ち合わせている人はごくわずか。社内の人間関係でストレスを抱えて、肝心の業務に支障をきたしているようでは、質の高い仕事に恵まれることはないでしょう。

有吉さんのコミュニケーション方法で、もう1つ特筆すべきは、聞き上手であること。ただ、特別なテクニックがあるというよりは、「聞き役に徹する」というスタンスの取り方が絶妙なのです。

有吉さんは、「大御所や苦手なタイプと話すときは聞き役に徹する」と明言しています。相手が答えやすそうな質問を続けることで、気分よく話させていますし、自分に難しい質問が返ってくることもないなど、実に合理的。ツッコミや毒舌を最小限に留めることで、相手の持ち味を引き出しています。また、自分が詳しくないジャンルの人に対しても、知っていることをわざわざ聞くようなシーンも多く、聞き役に回って前に出すぎることはありません。

サラリーマンも同様に、上司や他部署の人、苦手な人や他業界の人には聞き役に徹するのが得策。有吉さんが「僕は聞くフリがうまいだけ」と話しているように、あなたもある程度は聞くフリができるはずです。余裕がある人は、有吉さんのようにツッコミや毒舌をはさんでみても面白いかもしれません。

余談ですが、冠番組の名前が『マツコ&有吉の怒り新党』『櫻井有吉のTHE夜会』の順であることも、有吉さんのバランス感覚と合理性が垣間見えるポイント。これくらいのわずかな謙虚さで好感度を得るテクニックは、実にクレバーと言えます。

「毒舌を吐くうえでのポリシー」とは?

ここまで有吉さんの人から好かれる処世術を紹介してきましたが、最後に触れておきたいのは、「仕事ができるように見せない」「成功しているように見せない」こと。「実力以上に見せたい」「成功しているように見せたい」のが人の心ですが、有吉さんは「実力以下に見せる」どころか「自分を下に下に見せる」ことを心がけているそうです。トップに君臨する現在でも、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんをはじめ、残念なキャラの芸人たちと楽しそうに接しているのは、そういう姿勢によるところもあるのでしょう。

これをサラリーマンに置き換えると、「仕事ができるように見せない」ほうが攻撃を受けにくく、仕事がしやすいということ。社内外の人々から反感を買うか、好感を得るかは紙一重であり、このような処世術1つで大きく変わるものです。

また、「『毒を吐いているけど、本当はいい人なんでしょ』というイメージを持たれるようになってから、意図的に風俗や性癖の話を入れて自らを下げている」のもポイントの1つ。「上がりすぎず、下がりすぎず」のイメージコントロールは、みなさんにも参考になると思います。

コラムの締めくくりとして、「自分も有吉さんのように毒を吐きたい」という人にヒントを挙げておきましょう。

有吉さんは自身の毒舌について、「余計な言葉を抜きにしてストレートに物事の核心に迫る。内輪で言うような言葉を外に向けることで、相手の心の中に飛び込めて人間関係がうまくいく場合もある」と語っていました。このコメントから有吉さんは、仲良くしたい相手に対して、距離を縮めるために毒を吐いている様子がうかがえます。

その証拠に有吉さんは、「悪口は言っても陰口は言わない」をポリシーにしていますし、どうでもいいと思っている人には毒を吐きません。これも“芸能界の中間管理職”に過ぎない有吉さんが、毒を吐きながら現場のトップを務められる秘訣のような気がします。好きなものだけでもいいので、有吉さんの処世術をマネしてみてはいかがでしょうか。
参照元:有吉弘行、毒舌でも嫌われない驚異の処世術
自分を下げ聞き役に徹し、直球で核心へ迫る
木村 隆志 : コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
2016/07/09 6:00 東洋経済ONLINE











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皇室の今後について ー 未来の天皇についての議論-



平成31年4月30日午後11時59分を持って明仁天皇が退位し、平成が終わり、新たに皇太子徳仁親王が新しい天皇に即位し、元号が令和となった。


このように平成から令和へと元号が変わると、天皇や天皇制について改めて意識することになる。






徳仁天皇のチャートを見ると、2019年5月4日現在、木星/ラーフ/水星期である。


マハダシャー木星期における最後のアンタルダシャーであるが、2020年5月26日からマハダシャー土星期がスタートする。


従って、天皇として即位して公務にあたる中心がマハダシャー土星期の19年間であると理解できる。


以前の記事で、この徳仁天皇のチャートのナヴァムシャ(D9)が極めて素晴らしいチャートなのだと書いたが、ラグナが水瓶座で、ラグナロードの土星が9室で高揚し、5室支配の水星が5室で自室に在住し、4、9室支配のヨーガカラカの金星が2室で高揚し、10室支配の火星とコンジャンクトしている。


宗教家のチャートのようであり、ラグナロードの土星が9室で高揚するラーマクリシュナのチャートに似ているのである。


この土星期に関して、ダシャムシャ(D10)の配置がどうなっているかというと、3、4室支配で9室に在住し、2、5室支配の木星からのアスペクトを受けている。


ディスポジターの月は10室に在住している。


月はナヴァムシャでも6室支配で10室で減衰しており、パラシャラの例外則で、ラージャヨーガ的に働く配置である。


ナヴァムシャ、ダシャムシャで月が10室に在住していることから、大衆からの人気を表わしていると考えられる。


ダシャムシャの土星が9室に在住していることを考えると、これからの土星期19年間は、国民の統合の象徴としての天皇の公務に相応しいような精神的な活動であることを示している。


例えば、以前、ZOZOTOWN 前澤社長のチャートを見た時に3、4室支配で9室に在住する土星は、芸術家たちを支援する慈善事業を表わしていた。


従って、徳仁天皇のD10での3、4室支配で9室に在住する配置は、芸術文化の振興を支援するような活動であるかもしれない。






因みにD60でも同じ土星が3、4室支配で9室に在住する配置が見られる。


次にマハダシャー水星期が来るが、水星は3、12室支配で8室に在住し、2室支配の太陽とコンジャンクトしている。



この水星はダシャムシャ(D10)では、8、11室支配で、ラグナで自室に在住してルチャカヨーガを形成する火星、そしてラグナで高揚するケートゥとコンジャンクトしている。


水星期にラグナで2つの強力な惑星とコンジャンクトする水星は、8、11室支配とはいえ、強力な配置である。


6-8の絡みなどは見られるが、キャリア上の上昇を表わすかもしれない配置とも言える。


然し、この水星期は、年齢としては79歳以降であり、退位も検討される時期に入っていくと考えられる。



現在、次の皇位継承順位は、1位が秋篠宮文仁親王で、2位が悠仁親王である。



もし徳仁天皇の現役で公務を行なう最も重要な時期が、マハダシャー土星期であるとすれば、およそ20年後が次の天皇のおよその即位時期と仮定して検討することが可能である。



秋篠宮文仁親王は、最近、「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」と、高齢での自らの即位を否定する発言を行なっている。



従って、次の悠仁親王が、俄然、注目を浴びることになる。



次の皇位継承者としての悠仁親王の存在感が増しているのである。


そんな中で、悠仁親王の学校の机に刃物が置かれる事件が発生している。


「机に刃物」認める=悠仁さま学校侵入の男―警視庁
時事通信社 2019年5月1日 11:53

 お茶の水女子大付属中学校(東京都文京区)で秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さま(12)の机に刃物が置かれた事件で、建造物侵入容疑で逮捕された長谷川薫容疑者(56)が刃物を置いたことを認める趣旨の供述を始めたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。

 事件前に長谷川容疑者がナイフを購入していたことも新たに判明した。警視庁捜査1課は同日、同容疑者を送検。銃刀法違反容疑も視野に、計画的な犯行だったとみて動機や経緯を調べる。


悠仁親王は、現在、ラーフ/土星期で、マハダシャーのラーフは7室に在住して、世間の注目を集めることを表わしている。






7室は10室から見た10室目のハウスである。


そして、このラーフに3、8室支配の火星がアスペクトしているが、これが刃物の象意である。


3、8室支配の火星がラグナに在住し、ケートゥとコンジャンクトし、6室支配の土星からアスペクトを受けている。


従って、身近に敵が多い印象である。


3、8室支配の火星が4室(机)にアスペクトしており、その4室をトランジットの土星が通過しているので、傷ついた4室の象意(机に置かれた刃物)が出て来たのである。




土星は、5、6室支配で11室支配の月と星座交換及び、相互アスペクトして、5-11の強力なダナヨーガを形成している。


また土星と月は、それぞれ定座にアスペクトすることによって強くなっている。


インディラガンディーなどに見られる強力な配置である。


月と土星のこうした強い絡みは、カリスマ性を表わす配置であり、天皇制の批判者や秋篠宮家の批判者などからの敵対的行為と合わせて、次期天皇として男系天皇を維持しようとする保守派の強い後押しがあることで、強いカリスマ性を発揮しているのである。


この悠仁親王も、もし20年後の2040年頃に即位するという想定をしてみると、その時期は、マハダシャー木星期の半ば頃である。


そして、次のダシャーが土星期である。


マハダシャー土星期は、5室支配で11室支配の月と星座交換している為、非常に高い地位に就いたり、カリスマ性を発揮して、大衆からの注目を集める可能性がある。


ナヴァムシャでは6室支配で6室に在住し、3、8室支配の火星とコンジャンクトしている。


そして、月から見て7室で自室に在住しており、シャシャヨーガを形成している。


ダシャムシャ(D10)では、土星は10室で減衰するラーフとコンジャンクトしているが、特にニーチャバンガは形成していない。


2047年5月からのマハダシャー土星期においては、それなりの高い地位についている可能性があるが、然し、土星は太陽との絡みがなく、土星から見た10室や10室の支配星への太陽の絡みもない。


またダシャムシャにおいても同様である。


その前のマハダシャー木星期は、ダシャムシャにおいて木星は2、11室支配で3室に在住し、6室支配の月とコンジャンクトしている。


従って、マハダシャー木星期の間は、キャリア上の高い地位に就いているように見えない為、おそらく即位はしていないと考えられる。


またマハダシャー土星期に移行してから高い評価を得たり、仕事を行なうような立場に着く可能性があるが、但し、土星は太陽との絡みを得ておらず、公務を表わしているかどうかは疑問である。



現在の皇室典範は、「直系男子への皇位継承優先」とする規定があるが、徳仁天皇の娘・愛子内親王に次の天皇になって欲しいという国民の声も多数出てきているようである。


これが例えば、皇室典範を「皇統に属する長子」が継承できるように改正すべきといった議論も前から行われている。


天皇陛下に「親しみ」82% 女性継承賛成79%、共同通信
2019/5/2 16:18 共同通信社

 共同通信社が1、2両日実施した全国緊急電話世論調査によると、即位された天皇陛下に82.5%が「親しみを感じる」と回答した。「親しみを感じない」は11.3%にとどまった。皇室典範で「男系男子」に限るとした皇位継承を巡り、女性天皇を認めることに賛成は79.6%で、反対の13.3%を上回った。

 内閣支持率は51.9%。4月の前回調査比0.9ポイント減でほぼ横ばいだった。不支持は1.1ポイント減の31.3%となった。

 退位は、上皇さま一代に限って認められた。今後の天皇の退位に関しては「認めるべきだ」が93.5%に上った。「認めるべきではない」は3.5%。


愛子さま天皇待望論高まる 鍵は2年後、「女性」8割賛成
2019年5月4日 05:30 スポニチアネックス

天皇陛下が即位されたことで、皇位継承資格者は(1)皇嗣秋篠宮さま(2)悠仁さま(3)常陸宮さまの3人となった。次世代に限れば悠仁さましかいないという状況の中「愛子さま天皇論」が浮上している。
 共同通信の調査では皇室典範で「男系男子」に限るとした皇位継承を巡り、女性天皇を認めることに約8割が賛成。女性天皇が認められた場合、陛下の子供である愛子さまが皇位を継承する可能性がある。宮内庁関係者は愛子さまについて「愛らしい笑顔で最近はより親しみやすくなられています」と話している。

 女性天皇は歴代天皇で8人おり、いずれも父方の家系をたどると初代とされる神武天皇に行き着く「男系女子」。愛子さまも立場は同じだ。

 女性天皇が関心を集める背景には秋篠宮家が抱える問題がある。秋篠宮さまについては、陛下と年齢が近いことなどを理由に即位をためらわれる意向が伝えられている。長女眞子さまは小室圭さんとの結婚騒動が収束していない。悠仁さまが将来的に皇位を継承しても、結婚相手に「絶対に男を生まなければ」と大きな重責を担わせることになる。

 安定的な皇位継承を巡る議論では、母方をさかのぼれば神武天皇の血筋に行き着く「女系天皇」容認論もある。ただ、安倍晋三首相は女性、女系天皇には否定的だ。

 神武天皇から「男系」によって126代受け継がれた「万世一系」の原理の転換が、果たして可能なのかという問題もある。女性、女系天皇を容認した場合「皇位継承を巡り内乱が起きた壬申の乱のように、愛子さまと悠仁さまを巡る対立が起きる恐れもある」という意見もある。

 賛否がある中、識者の間では「令和3年(2021年)がキーポイント」と指摘する声がある。慎重派の安倍首相の3期9年の総裁任期が満了。さらに、愛子さまが成年皇族として公務を始める。公務を通じ、より親しみやすい愛子さまの姿が伝われば「愛子さまが天皇でもいいのではないか」という声が国民の間に上がってくることも考えられる。

 ▽壬申の乱 672年、天智天皇の弟・大海人皇子に対し、天皇の長子・大友皇子が皇位継承を巡り起こした内乱。敗れた大友皇子は自殺し、大海人皇子は673年に即位し天武天皇となった。



従って、今後、皇室典範が書き換えられて、愛子内親王が天皇として即位できるかどうかが問題となる。






愛子親王のチャートを見ると、ラグナが牡羊座バラニーで、ラグナロードの火星が11室に在住し、10、11室支配の土星と相互アスペクトして、1-10、1-11のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。


これは高い地位や高い役職を表わす配置であり、このラグナロードの火星に対して9室支配の木星がアスペクトして保護している。


これらの配置から有名になり、高い地位について、父親あるいは恩師からのサポートも厚いことを表わしている。


月から見た場合、9、10室支配のヨーガカラカの土星がラグナロードで6室支配の金星と相互アスペクトして、1-9、1-10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。更にそこに5室支配の水星や4室支配の太陽などが絡んでいる。


ラグナから見た場合でも月から見た場合でも10室の支配星に太陽がアスペクトしており、公務を表わしている。


ナヴァムシャを見ると、10室の支配星が王室のハウスである獅子座に在住し、5室支配の木星のアスペクトを受け、ディスポジターでラグナロードの太陽は、玉座を表わす4室に在住している。


10室は4、9室支配のヨーガカラカの火星やラグナロードの太陽からアスペクトを受け、公務や権威を表わしている。



4支配の月が2室で高揚しているが、土星とコンジャンクトし、火星からアスペクトされている。


これは母親である雅子皇后が、鬱病、あるいは、産後うつとマスコミから報じられたような不安定な養育環境の中にあったことを示唆している。


然し、月は高揚して、金星や水星のアスペクトや逆行の木星の絡みを受けており、吉星のサポートを受けている為、これはそれ程、問題にならない。




また以前、マスコミが、愛子親王の発達障害・自閉症の可能性について報じていたが、5室の支配星が8室に在住して土星のアスペクトを受けている為である。


8室に惑星が集中している為、引きこもり傾向や自閉症的な状況があったと考えられる。



然し、偉大な宗教家や科学者なども幼少時に自閉症に見えたり、全く発達障害に見えたりすることはよくあることである。


むしろ、天才の証であったりすることもある。



ダシャムシャ(D10)を見ると、ラグナロードの太陽が5室支配で自室の木星と5室でコンジャンクトして、1-5のラージャヨーガを形成している。



因みに徳仁天皇の在位期間が20年ぐらいとして、その後、退位するなどの可能性を仮定すると、2040年ぐらいが即位の時期と想定することが出来る。


その時はマハダシャー木星期であり、木星はダシャムシャの5室で定座の強い配置にあり、ラグナロードの太陽とコンジャンクトして強力なラージャヨーガを形成している。


太陽と木星のコンジャンクトは、教育者のコンビネーションであり、国民の幸福を祈る天皇の宗教的、精神的役割を表わす配置と言えるかもしれない。


また5室には大臣という象意があり、高い地位を表わしている。



通常、5室は10室から見た8室であり、仕事の中断を表わすハウスであるが、徳仁天皇の場合もマハダシャーロードの土星はD10の9室に在住しており、9室は仕事を失う(10室から見た12室)ハウスである。


然し、仕事自体が、教育活動や慈善活動のような性質を帯びている時には、こうした象意は問題とならない。



木星期が終わった後は、土星期になるが、土星はダシャムシャで、6、7室支配で11室に在住している。



11室は高い評価、高い称号、肩書きを表わすハウスである。



2040年前後にマハダシャーロードの木星は、出生図では9、12室支配で、ナヴァムシャでは5室支配で9室に在住しており、ダシャムシャでは5室支配で5室で、ラグナロードとコンジャンクトしている。



木星が5室や9室の支配星として、極めて吉祥である配置である。



こうした配置の場合、教育者や宗教家のような活動をしていることが想定される為、もし天皇の公務というものが、宗教的活動、慈善活動としての性質を持っているとするなら、こうしたダシャーでも良いことになる。



従って、天皇として即位する可能性は十分にあると考えられる。



未来においては、よりリベラルな社会風潮の中で、天皇制もかなり柔軟に変更される可能性がある。



因みに悠仁親王の机に刃物が置かれた事件ばかりでなく、この所、秋篠宮家に対する激しいバッシングが起こっている。


例えば、秋篠宮文仁親王が大嘗祭について国費で行なうのではなく、天皇家の私的活動費である「内廷会計での実施」を提案したことや、「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」と即位辞退を示唆する発言をしたことなどが、「出すぎた発言」などと批判されたようである。


また長女・眞子内親王と小室圭氏の結婚問題などについても批判を受けているという。


以前から秋篠宮文仁親王は、タイに足繁く通っており、タイに愛人がいるのではないかといったことが2チャンネルなどで囁かれており、秋篠宮文仁親王と文仁親王妃紀子との冷え切った関係の間で板挟みになった宮内庁の女官が心労で辞職するといった出来事なども週刊誌で報じられている。


国民は、皇族には居て欲しいが、但し、皇族は自己主張せず、道徳的に手本となるような生き方をして、経済的にも慎ましく生きることを強いているのである。そうでなければ国民は強い嫌悪感を示す。


皇族、天皇家とは、人権は認められず、国民から常に監視され、行動の制約を受けるある種の囚人と言えるかもしれない。


女系とか男系といった議論も本人たちの意志とは関係なく、国民があれこれと勝手に議論しているのであり、これはちょうど動物園のパンダなどの絶滅が危惧される希少な動物をいかに繁殖させるかといったことを当のパンダ以外の人間たちが人間の利益の為に議論しているのと似ているのである。


明仁天皇が老化が進み、公務を務めるのが難しいため、退位を希望することを国民に対して示した行為は、最近では、天皇が自ら自分の意志を積極的に示した一例となった。


あそこまでしなければ、退位を真剣に検討してもらえなかったということなのだ。


天皇には権威があり、象徴となった今も国民に君臨しているのだが、同時に全く自由がなく、国民から束縛される存在でもある。


天皇は、明治維新の時に日本の実権を得た薩摩、長州などの政治家によって駒として利用された。


退位する自由もないというのは奴隷であり、駒であるということである。


そして、その薩摩、長州の明治維新で成り上がった支配者たちの末裔の最後の大物が安倍晋三である。


今、安倍政権は、天皇を駒として最大限政治利用し、自らの権威を高めている。


また第二次世界大戦の戦勝国アメリカも天皇制を存続させることで、日本の天皇を最大限政治利用している。



皇室というものは、封建的な価値体系の中の一つであり、近代合理主義革命の中で破棄されるべき対象であった。


血の議論というものは、極めて物質的な発想であり、古い時代の産物である。


ヨーロッパで軒並み王朝が打倒された近代革命の中で、皇室は本来は消えていくべきものだったのだ。


一夫一婦制度が導入された近代民主主義社会には、なじまない制度が、天皇制である。




改元特番でNHKだけが伝えた”不都合な真実”
水島宏明 | 上智大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター
2019/5/1(水) 17:22

「日本の象徴天皇制は自然消滅する」

 ショッキングな表現でそう語っているのは改元の前夜に放送された「NHKスペシャル」に登場した古川貞二郎・元官房副長官だ。今のままでは象徴天皇制は存続し続けるかどうかわからないと警告する。番組を見ると、象徴天皇制で初めてとなる「生前退位・即位」という大きな出来事を前にして、政権の中枢にいた人物でさえ強い危機感を露わにしていることがわかる。その危機感が国民の間であまり知られていないように思う。この「NHKスペシャル」が問いかけた内容は後でくわしく述べるが、他の番組は「お祝いムード」一色で、肝心な”不都合な真実”がまったくと言っていいほど報道されていないのだ。

「5,4、3,2、1・・・令和、おめでとう!」 
 

 2019年(=平成31年)4月30日から翌日となる2019年(=令和元年)5月1日にかけて、テレビ番組は”改元”の話題一色である。連休中の人々があちこちに集まって、再び正月がやってきたようなお祝い騒ぎを繰り返している。テレビはこうしたお祭りが本当に好きで便乗して盛り上げているような感じさえある。

30日は「平成」の時代を、節目となる事件や災害、トピックスの映像とともに振り返り、そこに前天皇・皇后両陛下(現上皇・上皇后両陛下)がいかに被災地の人々らに寄り添い、「象徴としての天皇」のあり方を模索して来られたのかなどについて時間をさいて伝えていた。

 筆者は、30日夕方、テレビ各社が中継した前天皇陛下の退位のセレモニー「退位礼正殿の儀」の様子を見ていた。最後まで「象徴としての私」という言葉で「象徴」としての天皇のあり方に最後まで向き合ってきた思いをにじませていたのが強く印象に残った。立場は違っても同じ時代を生きてきた「人間の思い」が通じたように感じられて、心を揺さぶられた。

 翌1日昼、皇太子から天皇に即位されたばかりの新しい天皇陛下が「即位後朝見の儀」でお言葉で「象徴としての責務を果たす」と決意を述べられた。

一連の儀式や改元にあたっては「象徴」こそ鍵となる言葉である。
 この両日、「ニュース番組」でも通常よりも番組時間を拡大して特別編成の態勢になっていた。当然、「象徴」としての天皇のあり方についても視聴者に示唆を与えたり、現状の問題を提起したりするような報道が行われるだろうと想像していた。天皇を中心とする皇室の行儀がこれほど連続して生中継という形で長時間報道されることはかつてないからだ。

 冷静に考えれば、前天皇陛下がこれほど強調され、それを引き継いだ今の天皇陛下も口にされた「象徴」としての天皇の役割について、突っ込んで議論することがニュースなどの報道番組には求められているはずだ。

 ところがこの点で「象徴」に正面から切り込む番組は民放にはなかった。

 各局のテレビ番組を見ていると、役割・機能としての「天皇」や「皇后」と、現存する前「天皇陛下」や前「皇后陛下」があまり明確に区別されず、丁寧な言葉づかいばかり意識して不必要な敬語が乱用されている印象を受けた。

 一方で、ほとんどの民放局の報道番組が触れていなかったのが、皇位継承での「女性天皇」や「女系天皇」の可能性をめぐる議論である。


「象徴」とは何をする仕事なのかを真正面から追求して取材力を発揮したのが、NHKスペシャル「日本人と天皇」だ。

 「天皇」も役割としての天皇としての意味で大半をつかっていた。

 冒頭のナレーションはこう始まる。

「東京の光の海に囲まれた夜の皇居。今から4時間後に新たな天皇が即位します。これから行われる一連の儀式。天皇の知られざる伝統の姿が現れます。それは神と向き合い祈る姿です。」

 鎌倉時代から江戸時代までの即位の時に行われてきた神道と仏教の儀式も明らかにされる。そこには天皇と神と仏を一体にするサンスクリット語の呪文「ボロン」も明らかにされる。

このように番組では天皇が行う宗教的な儀式などを撮影した映像をふんだんにつかって天皇の宗教行事の歴史的や経緯や変化などを伝えていた。

 その上で、番組の圧巻な部分は、「皇位継承」についての取材である。

 戦前の皇室典範も戦後の皇室典範も「男系男子」(男親の系譜で生まれる男子)を天皇継承の条件と定めている。これまでの歴史では女性の天皇がいた時も、「男系」(父親か祖父などが男性)の天皇であって女系はいなかった。

 この問題をめぐる取材が非常に深い。

 戦後に新しい憲法が発布されて、天皇は「象徴」という立場になり、宮家も11が廃止されて51人が皇族から民間人に身分が変わった。この

 取材班は、新憲法が発布された日に三笠宮崇仁親王(昭和天皇の末弟)が皇室典範の草案を審議していた枢密院に提出した皇室典範改正をめぐる意見書を掘り起こしたが、そこで三笠宮は以下のように書いている。

「今や婦人代議士も出るし、将来、女の大臣が出るのは必定であって、その時代になれば今一度、女帝の問題も再検討」するのは当然だと。

 進歩的な思考の持ち主だった三笠宮は、天皇にも基本的人権を認めて、場合によって「譲位」という選択肢を与えるべきとも書き残していた。

 けっきょく、三笠宮の意見書は枢密院で検討された形跡がなかったが、その後、小泉政権で「女性天皇」「女系天皇」の問題が検討の対象になる。

 平成13年(2001年)、当時の皇太子ご夫妻(現天皇皇后両陛下)に女子(愛子さま)が生まれたことで平成17年(2005年)、小泉政権で皇室典範に関する有識者会議が発足して、10ヶ月間、委員はいろいろな資料を元にして議論を進めたという。その中で委員が知った意外な事実があったという。

 これまでの125代におよぶ天皇のうち、約半分が「側室」(第2夫人、第3夫人など)の子と見られているという。戦後は「側室」という制度はない。過去400年間では側室の子どもではない天皇は109代の明正天皇、124代の昭和天皇、125代の前天皇(今の上皇陛下)の3人のみで、側室の制度がない現在においては「男系」の伝統の維持は難しいという声が多くの委員が認識したという。

 けっきょく、この有識者会議では男女の区別なく「直系の長子(天皇の最初の子ども)を優先する」という最終報告を出し、翌年(平成18年=2001年)、政府は「女性天皇」「女系天皇」の容認に舵を切った。

 ところがこの動きに猛反発したのが男系の伝統を重視する人たちだったと、2006年3月に日本会議が行った「皇室の伝統を守る1万人大会」

の映像が登場する。日本会議の関係者の映像がNHKスペシャルのような正統派ドキュメンタリー枠で登場するのはかなり珍しいが、NHKのスタッフは今回、番組制作にあたってこうした団体も正面から取材して放送している。

 当時の平岩赳夫衆議院議員(日本会議国会議員懇談会会長=当時)は演説で以下のように語っている。

「連帯と125代万世一系で、男系を守ってこられたご家系というのは日本のご皇室をおいて他にはありません。守らなければならない伝統や文化は断固守っていかねばならない」

 さらに國學院大學名誉教授の大原康男さんもインタビューで「女系はいまだかつてない、まったく別の王朝が生まれること」などと説明するが、けっきょく2006年秋に秋篠宮ご夫妻に長男の悠仁さまが誕生したことで棚上げとなって議論が見送られた。

 だが、有識者会議の委員の一人だった元官房副長官の古川貞二郎さんが以下のような言葉を述べるのである。

「私はね、不本意ながら、本当に日本の象徴天皇制は自然消滅するのね、そういう言葉は使いたくないけれど、そういう可能性が高いんじゃないかというふうに心配しますですね。これは。というのはお一人。いずれ悠仁親王殿下おひとりになられる。

 本当に国民が理解し支持するという案で、この象徴天皇制を継承する議論をし、取り組みをしないと、私は後生に非常に悔いを残すことになりはしないだろうか、というふうに思いますね」

 確かに、これまで125代の天皇のうち、側室から生まれていない天皇が3人しかないのであれば、側室という制度がなくなった以上、「女性天皇」を認め、「女系天皇」を認めない限りは、古川氏の言う通りで「自然消滅」してしまう可能性が高い。

 「男系」を維持すべきと訴えてきた(日本会議系の)人たちは「ある案」に期待を寄せていると、番組で紹介している。

 それは旧宮家の子孫を皇族に復帰させることで、男系が続く家の男子が女性皇族と結婚するか、皇族の養子になってもらう、という案だという。いずれにせよ、本人にその意思がなければ実現できないため、NHKの番組取材班は旧宮家の人たちに「質問状」を送って、皇族に復帰する気持ちがあるかどうかを尋ねたところ、全員が「この件はコメントをさし控えたい」という反応だった。

 番組では「仮に復帰する意思があったとしても皇室典範の改正は必要」とナレーションで説明。

 「女系」に反対する急先鋒だった平沼赳夫元衆議院議員にもインタビューしている。

(平沼赳夫元議員)

「やっぱり悠仁親王に男の子がたくさん将来お生まれになることが望ましい。」

(ディレクター」

「一般の我々にしても、女の子がずっと生まれるというのはある。天皇家だけ例外があるのかというとそれも・・・」」

(平沼、しばらく無言で考えた後で)

「誰も結論は出ないでしょうけどじっと待つしかないな。それを信じながら」

 右派の大物議員で現政権にも少なからぬ影響力を与える人物でさえ「じっと待つ」「信じる」という他にこれという妙案がないという。

 そうであればこそ、100年先、200年先でも継続するような仕組みを国民全体でどうやってつくるのか議論することが必要なテーマであるはずだ。

 この番組の最後は、戦後すぐに皇室典範に「女性天皇」「女系天皇」の余地を検討すべきだと提言していた三笠宮崇仁親王の晩年の声が登場する。2004年にNHKのラジオ番組に出演した時の肉声だ。

「女帝自体も大変だし、けれども今度は一般の人が配偶者になるということはこれは大変で、戦後、華族制度がなくなりまして、華族制度をなくすということは、いわば、天皇制の外堀を埋められたようなこと・・・。今になって考えますとね、だから女帝になっても、配偶者になる方がいないんじゃないかと思うんですね。今の日本人では・・・。今はマスコミが騒ぎすぎますねえ。あれだと本当に将来もそういう立場になるという人もおじけづくだろうし・・・。

理屈では当然、女帝であってもしかるべきだけれども、

現実問題としては、果たしてそれがどうなるのか。女帝おひとりで終わっちゃうのも困りますしね、

これはともかく大きな問題だと思いますね」

 三笠宮は皇室の行く末を案じながら、3年前に100歳でこの世を去った。

 この部分の音声には前天皇ご一家の家族写真の映像が挿入されている。

 現天皇の長女・愛子さまの他に秋篠宮ご夫妻(現皇嗣・皇嗣妃ご夫妻)の長女眞子さまや次女の佳子さまも写っている写真。眞子さまとかつて婚約を発表した小室圭さんをめぐる報道を思い出してみても、確かに将来、女帝が誕生するにしても、その配偶者になる人が現れるものだろうかと想像してみる。改めて三笠宮の慧眼には恐れ入るほかない。

 三笠宮が考えていた「持続可能性がある象徴天皇制」ということを考えると、現状ではあまりに課題が多いということをこの番組で突きつけられた気がする。

 「お祝いムード」一色に染まったテレビ番組が圧倒的に多い中で、このNHKスペシャルは長い目で見た「象徴天皇」のあり方を国民に訴える非常にすぐれたドキュメンタリー番組だったと思う。

 番組の最後のナレーションはこう終わっている。筆者自身の経験でも番組の最後のナレーションは制作者がそれこそ全身全霊をかけて書き上げるものだ。

「長い歴史の中で、伝統を受け継ぐそれぞれの時代の日本人の姿を反映した天皇をめぐる課題に、主権者である私たちはどう向き合っていくのか。新たな天皇に何を期待し、どのような時代をともに作っていくのか。その問いとともに、令和がまもなく始まります。」

 生前退位の儀式の後にNHKが放送したドキュメンタリーが突きつける課題はとても重い。お祝いムードに浮かれてばかりいるのではいけない。象徴天皇制をどうつくっていくかは、私たち一人ひとりの国民の意識なのだと訴えている言葉だ。日本人が「象徴天皇」について考えるこの数日、どうあるのが望ましいのかじっくり考えるべきだろう。





(参考資料)



秋篠宮家バッシングなぜ過熱? 眞子さまと小室圭さん、結婚騒動の今を皇室ウォッチャー解説
2019/05/03 19:30 文=サイゾーウーマン編集部

 5月1日、新しい天皇が即位し、「令和」の時代が開幕した。日本国民は祝福ムードに包まれているが、一方で、昨年から続く秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの結婚延期問題が、平成のうちに決着しなかったことを問題視する向きもある。当初は、借金トラブルを隠していた小室さん側に国民の批判が集中していたものの、最近では、眞子さま、ひいては秋篠宮家バッシングも盛んになる中、この現状を皇室ウォッチャーX氏はどう見ているのか、話を聞いた。

――眞子さまと小室圭さんの結婚延期騒動がなかなか決着を見せず、世間では双方へのバッシングが吹き荒れています。

皇室ウォッチャーX氏(以下、X) 当初は借金トラブルを抱える小室家への批判が吹き荒れていましたが、今ではそんな圭さんと眞子さまのご結婚を許可した秋篠宮ご夫妻に対する批判に切り替わっている印象です。「小室家の借金トラブルを、きちんと調査をしていればよかったのに」という意見もあります。さらに、眞子さまが圭さんを結婚相手に選んだのは、秋篠宮家の「自由な家風」による教育の影響ではないかという批判も起こっているのではないでしょうか。

――世間の批判の矛先が、秋篠宮ご夫妻に向いたきっかけはありましたか。

X 「圭さんのアメリカ留学」ではないでしょうか。昨年8月に国際弁護士の資格取得を理由に、圭さんは3年間のアメリカ留学に発ちました。もちろん、この謎の留学に対しても批判は起こりましたが、圭さんが日本からいなくなったことにより、週刊誌も彼の取材を行うのが困難になったようで、近影はおろかニュース自体が減ってしまったのです。同時に、圭さんの母親・佳代さんもまったく姿を現さなくなりましたから。そんな中、秋篠宮家の方々がご公務を行う様子などは変わらず報じられていましたので、自然と批判の矛先が秋篠宮家に変わってしまったのだと考えます。

 もう一つ、これは「きっかけ」ではないですが、結婚延期から1年以上たったのにもかかわらず、秋篠宮ご夫妻が具体的な行動を取っていないのも、批判が起こった「理由」だと思います。かろうじて、昨年秋篠宮さまが、お誕生日会見で踏み込んだ発言をされたものの、事態はほとんど動いていない。そんなもやもやとした状況に国民が業を煮やしたのかもしれませんね。

――ネット上を見ていると、国民は秋篠宮家の方々それぞれに対して、意見や要望を訴えている様子が垣間見えます。

X 秋篠宮さまに対しては、小室家への調査が甘かったことを批判されている印象です。また、破談を望む国民からは「早く小室さんを説得して結婚辞退させてほしい」という意見が聞こえるように思います。紀子さまに関しては、眞子さまとのコミュニケーションが取れていないという週刊誌報道によって、「眞子さまと今以上に、結婚についての話し合いを進めてほしい」との声が上がっているのではないでしょうか。そして、眞子さまに対しては、やはり「なぜこれだけの批判が起こっているのに、皇族というお立場を考慮して結婚を諦めないのか」という批判が目立っています。さらに佳子さまは、最近大学を卒業する際に発表した文書で「姉個人の希望が叶ってほしい」と、眞子さまの結婚を応援するスタンスを取られたことで、一気に集中砲火が起こりました。また、悠仁さまご本人に対する直接的な批判は目立ってありませんが、問題を抱えている秋篠宮家が未来の天皇陛下である悠仁さまをきちんと教育できるのかといった不安の声があると思います。

秋篠宮さまは「自由」、紀子さまは「カリカリ」

――もともと皇室ウォッチャーの間で、秋篠宮家はどのようなご家族であるととらえられていたのでしょうか。

X 秋篠宮さまは幼い頃から、お兄様である天皇陛下に比べて、自由奔放なご性格だったように思います。学習院大学で紀子さまと出会われてご結婚したことも、皇族では珍しく「自由な恋愛をされた」と見る向きが強いです。また、ナマズや家禽類のご研究に没頭されていたり、お好きなことをやられている印象もあります。紀子さまは、秋篠宮家の職員への対応が時に厳しくなることがあるそうで、よく人員の入れ替えがあるという話も耳にしました。お出ましの際は、いつもにこやかにされている紀子さまですが、私生活では求めるハードルが高く、カリカリしている印象があります。

――平成のうちには、決着がつくだろうとみられていた結婚延期騒動ですが、結局何の動きもありませんでした。今後、どのような展開を見せると思われますか。

X とりあえず言えることは、今年中は即位関連の儀式が続くので、結婚延期騒動の決着はないでしょう。秋篠宮ご夫妻も、そんな大切な時期に事態を動かそうという思いはないと考えられます。あるとすれば、来年に入って早々、結婚延期が発表されてから2年たった頃なのではないかと思います。宮内庁の発表でも2020年までの延期とされていますし、ちょうど延期から2年たった節目は動きやすいのではないでしょうか。その際は、発表された内容同様に、結婚関連の儀式スケジュールが発表されるのか、もしくは圭さんから結婚の辞退が公表されるのか、もしくはさらなる延期期間を設けるかの3択しかないと思います。令和になっても、まだしばらくは騒動が終わることはないでしょう。
参照元:秋篠宮家バッシングなぜ過熱? 眞子さまと小室圭さん、結婚騒動の今を皇室ウォッチャー解説
2019/05/03 19:30 文=サイゾーウーマン編集部

悠仁親王の“机に刃物”でもやまない秋篠宮バッシング! 事件まで“秋篠宮のせい”にする攻撃
2019.04.27 08:00 LITERA

秋篠宮家の長男・悠仁親王が通う、お茶の水女子大学附属中学校の悠仁親王の机に刃物が置かれていたことがわかった。

 報道によれば、26日午後、悠仁親王の机の上に包丁のような刃物が2本置かれているのを学校関係者が発見し、通報したのだという。犯人や犯行の動機などはまだわかっていないが、悠仁親王を狙った嫌がらせ、脅しの意味があると考えて間違いないだろう。

 しかし、だとすると、考えなければいけないのは、このところ過熱していた秋篠宮バッシングとの関係だ。

 秋篠宮家の長女・眞子内親王と小室圭氏の結婚問題に端を発し、秋篠宮家に対して、ネットや週刊誌が猛烈なバッシングを展開してきた。

 眞子内親王が今も小室氏と結婚したいという意思を示していると報じられたこと、妹の佳子内親王が眞子内親王の結婚について「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と、個人の意思を応援するメッセージを発したことなどを、“ワガママ”のようにあげつらい、自主性を尊重する秋篠宮家のリベラルな教育方針を徹底批判。

 また秋篠宮が、大嘗祭について「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」として、天皇家の私的活動費である「内廷会計での実施」を提案したこと、あるいは、生前退位の特例法成立時に「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」と即位辞退を示唆する発言をしていたことが最近になって報じられると、さらにバッシングは過熱。「単なるワガママ」「出すぎた発言」などと、総攻撃を受けた。

こうした批判は、まだ12歳の悠仁親王に対しても向けられた。それまで慣例だった学習院ではなく、幼稚園からお茶の水女子大学附属に通い、この4月もお茶の水の中学に進学した悠仁親王の教育を問題視するとともに、その適性にダメ出しする報道まであった。

 そして、そのさなかに、悠仁親王の机の上に刃物が置かれるという事件が起きたのだ。政治家への実弾送りつけなど、同種の事件のパターンを考えると、今回も秋篠宮家バッシング報道が後押しした可能性は十分にあるだろう。

 しかも、こんな事件が起きたにもかかわらず、バッシングは全く止む気配がない。たとえば、きょうYahoo!トピックスにアップされた事件を伝える「週刊朝日」記事のコメント欄には、あたかも事件を引き起こしたのが秋篠宮の教育方針のせいだとでもいうような批判があふれている。

〈好き勝手やってる秋篠宮御夫妻と姉妹への反感かな。怖いですね〉

〈この事件は過激ですが、秋篠宮家に不満を持つ民意の表れではないかと思います〉

〈秋篠宮様は皇位や皇室を軽く考えすぎているのでは? 好きな学校に行けばいいとか、好きな人と結婚すればいいとか、結婚後は年収300万円で慎ましやかに暮らせばいいだけとか〉

〈秋篠宮家も皇位継承者が2名もいる家なのにお茶の水だICUだと、考え浅すぎ〉

〈皇室の安全の為には、学習院の方が警護慣れてると思うのに、敢えてお茶の水に行かせた結果、悠仁様だけでなく、お茶の水に通う子供やその親御さんも不安にさせる事になってしまったね。(中略)公より個人を優先し、皇族の自覚が足りないような〉

それにしても、本来、批判がタブーだったはずの皇族に対して、なぜこんな前代未聞の激烈なバッシングが繰り広げられているのか。

 本サイトでは、つい先週、一連の秋篠宮バッシング報道のおかしさと、その背景に踏み込む記事を配信した。今回、記事を再編集してお届けするので、ご一読いただきたい。

眞子内親王結婚問題を機に「秋篠宮家の教育が悪い」バッシング

 眞子内親王の婚約相手・小室圭氏の金銭問題から始まったトラブルが、あらぬ方向へと広がりを見せている。

 眞子内親王がそれでも結婚したいという意思を示したと伝えられたこと、そして妹の佳子内親王がその眞子内親王の結婚について「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と、個人の意思を応援するメッセージを発したことから、ネットのみならず、週刊誌が姉妹と秋篠宮家に猛烈なバッシングを展開しているのだ。

 たとえば「週刊文春」は、「奔放プリンセス佳子さまの乱 全内幕」(4月4日号)、「佳子さま紀子さま ダンスで「母娘」断絶」(4月11日号)と、連続して佳子内親王批判。たかだかフィギュアスケートやダンスに熱中していたことや口げんかに強いなどというエピソードだけで「奔放」などと決めつけた。

 また、眞子内親王の結婚問題から秋篠宮家の問題にも話を広げ、小室氏との結婚問題が起きたことについても、学習院でなくICU(国際基督教大学)に進学したせいだと、その教育方針まで批判している。

〈悠仁さまに「帝王教育」施さない秋篠宮家の教育方針を、不安視する声もある〉〈秋篠宮家は「自主性を重んじる」教育方針です。そのため、過去に宮内庁参与が『(悠仁さまに)教育係を付けては』と進言した際に、秋篠宮さまは表情を曇らせていたそうです〉などと付け加えるのだ。

 さらに、今週発売の4月25日号では、「皇太子が漏らされた秋篠宮さまへの憂慮「抗不安薬」「千鳥足」」という特集を組み、皇太子が秋篠宮の「奔放な発言」について不満を漏らしていることを報じた上で、秋篠宮が抗不安薬を服用しているという記事まで掲載した。

「週刊新潮」も同様だ。4月4日号に「「佳子さま」炎上で問われる「秋篠宮家」の家庭教育」なるタイトルの記事を掲載し、佳子内親王「結婚は個人のもの」発言について「(女性皇族の結婚は)当人のお気持ちだけで成り立つものではありません」「誰でも好きになった人と交際し、そのまま結婚、とはいかないのです」「そもそも佳子さまは皇室という存在をどのようにご理解なさっているのか、訝ってしまいたくなるようなお答えでした」と全否定。眞子内親王の結婚問題や佳子内親王発言にかこつけて、秋篠宮家のリベラルな教育方針を徹底批判した。

 続いて、4月18日号でも、「「秋篠宮家」が「私」を優先して「愛子天皇」待望論」というタイトルで、秋篠宮家が“「公」より「私」を優先させている”と攻撃。 佳子内親王発言や秋篠宮家の教育に、美智子皇后も厳しい目線を送っていると指摘したうえで、“「公」より「私」を優先させる”秋篠宮家で育った悠仁親王より、愛子内親王が天皇にしたほうがいいと、女性天皇待望論まで持ち出す始末だった。

 しかし、これらの批判はほとんど言いがかりとしか思えないものばかりだ。たとえば、「結婚は個人のもの」とする佳子内親王の発言は本サイトが先日配信した記事で指摘したとおり、民主主義社会では当たり前の主張。眞子内親王の結婚問題も、小室氏や眞子内親王個人、あるいは秋篠宮家の教育方針に原因があるのではない。

 事実、結婚をめぐるトラブルは他の皇族や宮家でも起きている。個人の結婚や恋愛の自由が保障された民主主義社会と、血統を重視する差別的な天皇制・皇室制度は本来、相いれないものであり、その矛盾が皇族の結婚を複雑で困難にしているのだ。それを、秋篠宮家の問題だけに矮小化するというのは、どう考えてもおかしい。

秋篠宮バッシングは問題のすり替え、でっちあげと女性差別

 もっと不可解なのは、“美智子皇后が秋篠宮家の教育に眉をひそめている”などという記述だ。美智子皇后のこの問題に対するスタンスは昨年5月の宮内庁ホームページに掲載された「眞子内親王殿下に関する最近の週刊誌報道について」という声明ではっきりしている。

〈(眞子内親王の結婚問題について)両陛下は当初より一貫して変わらぬ対応をしてこられました。

 両陛下が第一に考えられたことは、これは眞子さまの内心に触れる事柄であり,何人といえども、恐らくはご両親殿下でさえ眞子さまのお考えを待つ以外おありでないということでした。そうした中、ご自分方として出来ることは,極力周囲の雑音から眞子さまを守り、静かな状況を保つ中で、眞子さまがご自分の考えを深められるよう助力なさるということでした。〉

 眞子内親王の結婚について、天皇・皇后は「内心」の問題であり、強引に立ち入るつもりはないし他の誰も立ち入るべきではないという姿勢を鮮明にしている。それが、佳子内親王の発言に、眉をひそめるというのはどう考えてもおかしいだろう。

 さらに、眞子内親王の結婚トラブルの原因を、自主性尊重やICUへの進学のせいにするにいたっては、ただの女性差別でしかない。週刊誌は秋篠宮や姉妹を叩くために、女性が自主性をもつことや本人が希望するレベルの高い大学に進学することが結婚トラブルにつながるかのような、男尊女卑丸出しの論理を口にしているのだ。

 週刊誌は秋篠宮を「『公』より『私』」を優先などと批判しているが、これもおかしい。秋篠宮は大嘗祭の費用問題などでもわかるように、公と私をきちんとわけるように主張するなど、現天皇皇后と同様、日本国憲法下の象徴天皇制について、高い意識をもっていることがうかがわれる。むしろ、「『公』より『私』を優先」というのは、雅子妃や愛子内親王との家庭生活に関心が集中している皇太子のほうではないか。

 それにしても、眞子内親王の結婚問題や佳子内親王の発言が、いったいなぜこうした過剰ともいえる秋篠宮バッシングに発展してしまったのか。いや、秋篠宮への批判は今週先週に限ったことではない。週刊誌では数カ月前から、批判記事や内部情報が散発的に掲載されてきた。それも、皇室タブーに強い「新潮」や「文春」だけでなく、ふだん、皇室のヨイショ記事しか掲載しない女性週刊誌までが秋篠宮を批判しているのだ。

官邸が流す秋篠宮批判情報、文春は安倍首相の秋篠宮批判を紹介

 これはもちろん、ネットが“秋篠宮家叩き”に盛り上がっているという状況が後押ししている部分もあるだろう。だが、もうひとつ、週刊誌の新たな情報源の影響も見え隠れする。それはズバリ官邸だ。週刊誌の皇室担当記者が証言する。

「これまでの秋篠宮バッシングは、保守的な他の宮家や宮内庁関係者、東宮周辺から出ていることが多かったが、ここ数ヶ月の秋篠宮家の記事は、それだけじゃない。皇室担当じゃなく、政治担当の記者が情報を入れてくるケースが増えてるんだ。官邸で皇室を担当している杉田和博官房副長官の周辺、それから内閣情報調査室あたりが、情報の出どころなんじゃないか、といわれている」

 また、全国紙の官邸担当記者に確認すると、官邸幹部や、安倍首相に近い自民党中堅幹部などが、秋篠宮への批判をオフレコでしゃべるようになっているという。

「皇太子殿下の秋篠宮批判や、抗不安薬の使用なども、宮内庁や皇室周辺ではこれまで聞いたことがなかった。もしかしたら、官邸や内調から出てきた情報なんじゃないでしょうか」(前出・週刊誌皇室担当記者)

 実際、一連のバッシング記事の中にも、安倍首相周辺や官邸が秋篠宮バッシングの情報源になっていることを物語る記述が出てくる。その典型が、「週刊文春」4月11日号に掲載されたこんな一文だ。

〈現天皇との“溝”を埋められない安倍首相。秋篠宮さまについても、昨年十一月の誕生日会見で「大嘗祭は内廷費で賄うべき」と発言されたことに対し、「反乱だね」などと言い放っていた。麻生氏も「内廷費も税金だし、なんで税金に介入してくるんだ」と不快感を見せていたという。〉

 さらに、同記事には、安倍首相に近い関係者のこんなコメントも掲載されていた。

「首相は眞子さまと小室圭さんの問題に関して『早いうちから色んな恋愛を経験していた方がいい。(眞子さまが)可哀想だ』と言っていた。悠仁さまの将来についても『多くの女性と接してもらった方がいいのかも』と。内定費問題をはじめ、首相には秋篠宮家への不信感が根底にあるようです」(前出・首相周辺)

「(前略、生前退位の意向報道について)首相はむしろNHKの情報源を気にしており『秋篠宮さまがリークしたようだ』と見ていました」(官邸関係者)

 どうも安倍首相自身が秋篠宮批判を口にし、それが側近を通じて外に漏れているようなのだ。そして、こうした安倍首相のスタンスを忖度した官邸スタッフや内閣情報調査室が、秋篠宮バッシング情報を週刊誌に流しているということらしい。

最後まで明仁天皇と敵対し続けた安倍首相は即位に乗じて新天皇取り込み

 もちろん、こうした官邸の動きの背景にあるのは、秋篠宮が現天皇・皇后のリベラルな考えを受け継ぐ姿勢を見せていることだろう。

 今さら説明するまでもないが、第二次安倍政権以降、明仁天皇と安倍首相は“対立”といっていい関係が続いてきた。護憲と戦争への反省、沖縄への思いを隠そうとしない明仁天皇と美智子皇后に対し、安倍政権は改憲と歴史修正主義を推し進めるために天皇夫妻の口をふさごうと、陰に陽にプレッシャーをかけ続けてきた。

 しかし、そんな安倍首相にとって、目の上のたんこぶになっているのが、明仁天皇のリベラルな姿勢を引き継ぎ、その意向を代弁し続けている秋篠宮の存在だ。とくに、昨年の誕生日会見で、大嘗祭について「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」として、天皇家の私的活動費である「内廷会計での実施」を提案したことは、国家神道復活を目指す右派勢力をバックにした保守派の安倍首相と相いれないものであり、相当な不快感を募らせたと言われている。

「秋篠宮殿下の発言は、明らかに天皇陛下の意向をくんだものでしたが、安倍首相は相当、危機感を持ったようです。その頃から、やたらと秋篠宮を批判するような情報が安倍首相の周辺から出てくるようになった。さらに今回、眞子さまの結婚問題がきっかけになって世論が秋篠宮家に批判的になったことに乗じ、殿下の影響力を封じ込めようと、官邸が一気にバッシング情報を流し始めたということじゃないでしょうか」(全国紙官邸担当記者)

 安倍官邸が、野党政治家や政権批判するジャーナリストや学者など敵対勢力のネガティブ情報を出し謀略攻撃を仕掛けてきたことは有名だが、まさか宮家まで標的にするとは……。とても「保守」のやることとは思えないが、しかし、この官邸の姿勢が、本来、タブーである秋篠宮報道の姿勢に影響を与えた部分はあるだろう。

 “官邸が発信しているくらいだから、われわれが秋篠宮を叩いたって大丈夫だろう”。そんな空気がいま、メディアに漂っている。

 いまや、皇室タブーよりも安倍政権の力がはるかに強大になった今、秋篠宮はこれからもどんどん追いつめられていくということかもしれない。

(編集部)
参照元:悠仁親王の“机に刃物”でもやまない秋篠宮バッシング! 事件まで“秋篠宮のせい”にする攻撃
2019.04.27 08:00 LITERA

皇位継承安定化へ動き鈍く=安倍政権、「女系天皇」論を警戒
2019年05月02日07時29分 時事ドットコム

 天皇陛下の即位を受け、皇位継承資格者は秋篠宮さま(53)、悠仁さま(12)、常陸宮さま(83)の3人だけになった。手を打たなければ、皇位継承資格者がいずれ不在になる恐れが否定できない状況だ。皇位継承を安定的に維持していくには打開策の検討が急務だが、女系天皇容認論の再燃を警戒する安倍政権の動きは鈍い。

 政府は1日、天皇陛下が皇位の証しとされる剣や勾玉(まがたま)などを引き継ぐ「剣璽等承継の儀」を挙行。成年男性皇族2人が同席する中、女性皇族は一人も姿を見せなかった。皇位継承の中心儀式に女性皇族が立ち会えば、女系天皇容認につながりかねないとの保守派の懸念に対する配慮も背景にある。

 皇位継承の安定化は2000年代初頭に盛んに議論されるようになった。皇室典範は、父方をたどって天皇と血統がつながる男系の男子が皇位を継承すると定めるが、当時の皇室では1965年の秋篠宮さまを最後に長く男子が生まれていなかった。このため、関係者の間で皇位が断絶しかねないと危機感が強まった。

 こうした中、小泉内閣の有識者会議が05年に提唱したのが女性・女系天皇の容認だった。47年制定の皇室典範が規定する皇位継承資格は、それまで可能だった婚外子即位の道も閉ざし、歴史上、最も門戸が狭い。一方、日本社会で進む少子化の波は皇室にも押し寄せる。

 有識者会議は報告書で、こうした事情に触れながら、「一組の夫婦の出生数が2人を下回れば、男系男子は世代を追うごとに減少し続ける」と警告。女性の社会進出も考慮しつつ、「皇位の男系継承を維持することは極めて困難。女性・女系天皇への道を開くことが不可欠だ」と結論付けた。

 これに異論を唱えたのが保守派だった。当時官房長官だった安倍晋三首相も、その一人だ。史上数人いる女性天皇はともかく、全く例のない女系天皇は皇室の伝統に反すると批判。代わりに47年に連合国軍総司令部(GHQ)の指令で皇籍離脱した旧皇族の皇籍復帰を主唱した。

 しかし、旧皇族は約600年前の室町時代までさかのぼらなければ今の皇室と共通の祖先にたどり着かない遠縁。国民の理解を得られないとの声は強かった。議論が行き詰まる中、06年に悠仁さまが誕生。第1次安倍政権が発足すると、安定継承の議論は立ち消えになった。

 女性皇族は一般男性と結婚すると皇籍を離れるため、皇族が将来ほとんどいなくなり、皇室活動に支障が出るとの懸念も現実味を帯びる。野田政権は女性・女系天皇の議論とは切り離し、女性皇族が結婚後も皇籍に残る女性宮家創設に限って議論を進めようとしたが、第2次安倍政権発足でこれも棚上げになった。

 国会が一代限りの天皇退位を認めた際の付帯決議は、皇位継承の安定化を「先延ばしできない」と指摘。速やかな検討を求めた。

 だが、政府は「慎重かつ丁寧な検討が必要」との姿勢を崩さない。菅義偉官房長官は1日の記者会見で「まずは天皇陛下の即位に伴う一連の儀式がつつがなく行われるよう全力を尽くす」と表明しており、着手は早くても秋以降になる見通し。政府関係者は「検討を始めても、ふりだけ。結論は数十年後だ」と語った。
参照元:皇位継承安定化へ動き鈍く=安倍政権、「女系天皇」論を警戒
2019年05月02日07時29分 時事ドットコム

秋篠宮さま、高齢で即位は「できない」 タブーの辞退論
2019年4月20日20時20分 朝日新聞DIGITAL

天皇陛下が「身体の衰え」を訴え、退位の意向をにじませた2016年8月のビデオメッセージから2年8カ月余。陛下のお気持ちは高齢化社会に直面している日本国民の共感を集め、あと10日で、約200年ぶりとなる天皇退位が実現する運びとなった。ただ、今回の退位は法的には一代限り。「その次」はどうなるのか。

「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」

 一昨年6月、天皇陛下の退位を実現する特例法が成立した後、秋篠宮さまが皇位継承についてこう語るのを関係者は聞いた。当事者として、高齢で即位する難しさを指摘した形だ。代替わり後、秋篠宮さまは皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となる。「天皇になることを強く意識している」という皇室研究者の見方が報じられると、「そんなこと思ったことがない」と打ち消す発言もあったという。

 近代以降、天皇は終身在位制となり、逝去すれば疑問の余地なく、皇室典範で定められた次の皇位継承者にバトンが回ってきた。だが今回、高齢を理由とした退位が認められたことで、タブー視されてきた「即位辞退」の可否もが議論の俎上(そじょう)にのぼり出した。

 2月27日、衆議院予算委員会第1分科会。国民民主党の津村啓介氏は「皇嗣の地位にある方が、世代が近い、高齢などを理由に皇位の継承を望まない意思を公に表明した場合、皇室典範の中でどう解されるのか」と疑問をぶつけた。

 皇室典範は、皇位継承者の意思による即位辞退を想定していない。宮内庁の西村泰彦次長は「仮定を前提にした質問」として回答を控えたが、津村氏は、皇太子さまと秋篠宮さまが同世代であることを踏まえ、「決して非現実的な想定だと思っていない。国の根幹に関わる部分について、さまざまな内部検討をお願いしておきたい」と訴えた。

 しかし、保守派からは異論もある。麗沢大学の八木秀次教授(憲法学)は「退位の実現は皇室を危機にさらすパンドラの箱。将来的な即位辞退をも認めることにつながれば皇統を揺るがしかねない」と危惧する。かねて①短期間での退位や即位拒否を容認する余地を生み皇位継承を不安定化させる②退位が政治的に利用されかねない――と退位そのものに反対してきた。
参照元:秋篠宮さま、高齢で即位は「できない」 タブーの辞退論
2019年4月20日20時20分 朝日新聞DIGITAL

未来の天皇「やっぱり愛子さまがいい」「当然、悠仁さま」
いろんな意見があるけれど…
2015/01/13 週刊現代

明治以前には8人10代の女性天皇がいた。明治になり、女性の存在しない陸海軍のトップである大元帥の地位に天皇が就いたため、男である必要があったけれど、戦後は事情が違います。天皇は軍事力も財政力ももっていないんです。憲法でも男女同権になり、六三制の教育制になって男女共学にもなった。女性自衛官も生まれてきた。天皇は国の象徴にとどまる上、男性と女性の性差がなくなりつつある今、僕は女性天皇も有りだと思っています」

現法律では悠仁さま

ここで「女性天皇」と、「女系天皇」の違いを説明しておこう。歴史上の女性天皇は、いずれも男性の天皇や皇太子の皇女だった女性が即位したもので、つまりは「男系女子」の天皇だ。仮に愛子さまが皇位に就いた場合も、父が天皇家の血統なので男系女子の天皇ということになる。

一方、「女系天皇」とは、仮に女性天皇が非皇族の婿をもらって子を産み、その子が皇位を継承したら、その天皇は男女にかかわらず女系天皇ということになる。つまり、愛子さまが天皇になったとして、その子を天皇と認めるか否か、というのがポイントだ。

文化学園大学客員教授の渡邉みどり氏も、愛子さまが天皇になる道は開いておくべきだと主張する。

「女性の時代だからこそ、逆に男系男子でつながってきた天皇家の希少性、伝統の価値を大切にしたいという考えもわからなくはない。ただ、伝統を守りつつも、新しい風を入れていかないと、皇室そのものが滅びていく可能性がある。

かつて、皇后美智子さまが初の民間出身皇太子妃となったとき、昭和天皇は喜んでおられました。意外かもしれませんが、男系男子を主張する人々より皇室の方々のほうがよっぽど、新しい風を入れていく姿勢をお持ちだと思います。時代に合わせてリベラルに考えることが、皇室の将来に繋がるのではないでしょうか」

渡邉氏は、皇位継承資格を「男系男子」ではなく「皇統に属する長子」が継承できるように皇室典範の改正を考えるべきと言う。現行の皇室典範は憲法下にあるため、他の法律同様に国会で改正が可能だ。

「天皇の直系が次の天皇になる」という考え方は非常にシンプルに思えるが、事はそう単純ではない。麗澤大学の八木秀次教授はこの意見に強く反対している。

「そもそも、現皇室の直系の祖先は、江戸時代中期の光格天皇。その光格天皇は先代の天皇にとっては傍系にあたるのです。ですから、直系を重視するということは、今の皇室の血統を否定することになりかねない」

次世代の後継者である悠仁親王が天皇になるべきだと言う八木氏は、皇位における男系男子の重要性についてこう説く。

「一般の家庭では、男系継承というのは馴染みがないかもしれませんが、それは財産継承が基本だからです。祖先の築いた財産を守るため、能力が高い人物が後継者になるのが望ましい。しかし、天皇の地位は日本の最高の祭祀者の地位であり、権力者の地位ではない。能力ではなく純粋に男系の血筋による系統でなくてはならないんです。

日本が中長期的に安定した歴史を築いてこられたのも男系継承を守ってきたから。もし、女系にまで皇位継承権を広げてしまったら、収拾がつかなくなり、必ず争いに繋がりますよ。日本が根本から変わってしまうかもしれない」

もっとも、現行法通りに悠仁さまが天皇になるべきと語る識者のなかには、愛子さまの立場を考えて、「女性天皇」のみを容認してはどうかという意見もある。

教育方針もそれぞれ

今上天皇の「ご学友」の橋本明氏が語る。

「男系皇族による皇位継承は維持すべきだと思います。この条文は天皇存立の基盤ですし、皇室と関係の深い神社本庁の宮司たちが、一致して『女系はダメ』と言っている以上、そこは変えられない。

そこで、言い方は悪いですが、愛子さまには歴史上と同じくつなぎの天皇になっていただくのです。そして愛子さまが婚姻されたときには、本来の継承権をもつ悠仁さまに譲位していただいた上で、皇室にとどまっていただいてはどうでしょうか。こうすることで皇室のご公務も分担され、悠仁さま一人に負担がかかることも避けられます」

現在の皇室典範に従うと、将来、愛子さまが結婚ということになれば、法律の定めのとおり、皇族の籍から離れる。たった一人残る男系男子の悠仁さまに、皇統の全てを担うという重圧がのしかかることになる可能性が高い。

今上天皇も悠仁さまが生まれる前、「皇室の中で女性が果たしてきた役割については私は有形無形に大きなものがあったのではないかと思います」と、女性天皇への一定の理解があるとも取れる発言をしている。

あるいは、男系と女系といった、歴史的な原則論とは別の観点からも議論が出ている。愛子さま、悠仁さまと実際に接している皇室関係者や宮内庁の人々の間で話されているのは、未来の天皇として、よりふさわしい教育をされているのはどちらかという問題だ。

「悠仁さまは女性の学校であるお茶の水女子大学の附属小学校で教育を受けている。本当なら学習院初等科で帝王教育を施されてしかるべき悠仁さまだけに、将来の天皇として、今の教育で大丈夫なのかという声はあります」(宮内庁OB)

最近では、悠仁さまの次姉の佳子さまが学習院大学を中退して国際基督教大学に入り直したときも、秋篠宮殿下は佳子さまの意思を尊重した。その自由な教育方針に、不安を覚える人も少なくないようだ。

ただ、これも「愛子さま派」か「悠仁さま派」かで見方は大きく異なる。まずは「悠仁さま派」。

「悠仁さまは天皇陛下によくお会いになっていますし、伊勢神宮や神武天皇陵、春日大社にも行かれている。秋篠宮殿下が、自分たち天皇家のルーツとなるところに連れていって、きちんと教育されているのです。

むしろ、あまり両陛下とはお会いになっていない東宮家のほうに不安があります。帝王教育で一番大切なのは、じかに天皇にお目にかかって、天皇というのがどういう存在なのかを学ぶことなのですから」(前出・皇室担当記者)

確かに、秋篠宮家と比べ、皇太子一家は天皇皇后両陛下と距離を置いているように思われがち。雅子妃の「適応障害」もいまだに癒えず、そんな複雑な家庭環境で育った愛子さまの「不登校」問題など、なにかと目立ってしまう部分は多いかもしれない。一方、「愛子さま派」で皇太子一家をよく知るある皇室関係者は語る。

「皇太子殿下は自立し、次代がどうあるべきかということを真剣に考えておられる。宮中祭祀も陛下の後について、きちんとこなしており、その姿勢は本当に素晴らしい。これも幼少の頃からきちんとした帝王学を教えこまれ、天皇という立場をよく理解しているからこそです。

その様子を日ごろから見ているためか、愛子さまも日々勉学に励んでおられ、内親王という立場も自覚し始めておられるようです。現状では、愛子さまのほうが国の象徴となられる資質が備わっているように感じます」

教育にこれだけ大きな注目が集まっているのは、次のような問題が控えているからだ。皇室ジャーナリスト・久能靖氏が説明する。

「現行の皇室典範のままであれば、愛子さまは紀宮(黒田清子)さまと同じように、皇室を離れなければなりません。皇后美智子さまは、紀宮さまが民間に嫁いでも大丈夫なように、さまざまな教育を行い、結婚前には一緒に旅行して、お二人が布団を並べてお休みになったりしました。従来の皇室では親子が枕を並べて寝るようなことはないが、民間では当たり前。だから、一般生活を教えてあげていたのです。

それと同じことを、これから雅子さまは愛子さまにしてあげなくてはいけないが、愛子さまが天皇になるのか、民間に行くのかによって、教育が違ってくる。そこがどうなるかわからないから、皇太子殿下と雅子さまは悩んでいるのです」

学習院幼稚園のとき、愛子さまはICカードを使って目白駅からJRで帰られたり、ミニバスに乗られたこともある。これらは、愛子さまが民間に嫁ぐことを考慮した雅子さまの教育の一環だと久能氏は言う。

どちらが自然に感じるか

愛子さまと悠仁さま。未来はまだ誰にもわからない。将来、悠仁さまがご家庭をもったとき、女児のみを授かる可能性もある。

愛子さまが天皇となった場合でも、前述のように、民間から婿を迎え、男児をご出産になった場合、その子供に皇位を継ぐ資格があるかという問題は残る。そんな複雑な事情を孕んだまま、お二人はどんどん成長を続けている。

「議論しているのは、伝統や歴史を研究している人たち。けれども、そういうことを知らない一般国民の多くにとっては、この問題は、お二人のうちどちらが天皇になられるほうが、自然に感じられるかという感情の問題です。そして、天皇という存在はその国民の感情こそが重要でもある。

しかも、当事者である皇室の方々に発言権はないのです。担当政権の意見だけではなく、もし、国民全体に皇位継承権問題を問うということになれば、どういう流れになるかわかりません」(宮内庁関係者)

どちらが即位するほうが良いのか。もう一度向き合って、国民的な意見を集約していくべき時期ではないだろうか。

「週刊現代」2015年1月3日・10日合併号
参照元:未来の天皇「やっぱり愛子さまがいい」「当然、悠仁さま」
いろんな意見があるけれど…
2015/01/13 週刊現代

秋篠宮家バッシングなぜ過熱? 眞子さまと小室圭さん、結婚騒動の今を皇室ウォッチャー解説
2019/05/03 19:30 文=サイゾーウーマン編集部

 5月1日、新しい天皇が即位し、「令和」の時代が開幕した。日本国民は祝福ムードに包まれているが、一方で、昨年から続く秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの結婚延期問題が、平成のうちに決着しなかったことを問題視する向きもある。当初は、借金トラブルを隠していた小室さん側に国民の批判が集中していたものの、最近では、眞子さま、ひいては秋篠宮家バッシングも盛んになる中、この現状を皇室ウォッチャーX氏はどう見ているのか、話を聞いた。

――眞子さまと小室圭さんの結婚延期騒動がなかなか決着を見せず、世間では双方へのバッシングが吹き荒れています。

皇室ウォッチャーX氏(以下、X) 当初は借金トラブルを抱える小室家への批判が吹き荒れていましたが、今ではそんな圭さんと眞子さまのご結婚を許可した秋篠宮ご夫妻に対する批判に切り替わっている印象です。「小室家の借金トラブルを、きちんと調査をしていればよかったのに」という意見もあります。さらに、眞子さまが圭さんを結婚相手に選んだのは、秋篠宮家の「自由な家風」による教育の影響ではないかという批判も起こっているのではないでしょうか。

――世間の批判の矛先が、秋篠宮ご夫妻に向いたきっかけはありましたか。

X 「圭さんのアメリカ留学」ではないでしょうか。昨年8月に国際弁護士の資格取得を理由に、圭さんは3年間のアメリカ留学に発ちました。もちろん、この謎の留学に対しても批判は起こりましたが、圭さんが日本からいなくなったことにより、週刊誌も彼の取材を行うのが困難になったようで、近影はおろかニュース自体が減ってしまったのです。同時に、圭さんの母親・佳代さんもまったく姿を現さなくなりましたから。そんな中、秋篠宮家の方々がご公務を行う様子などは変わらず報じられていましたので、自然と批判の矛先が秋篠宮家に変わってしまったのだと考えます。

 もう一つ、これは「きっかけ」ではないですが、結婚延期から1年以上たったのにもかかわらず、秋篠宮ご夫妻が具体的な行動を取っていないのも、批判が起こった「理由」だと思います。かろうじて、昨年秋篠宮さまが、お誕生日会見で踏み込んだ発言をされたものの、事態はほとんど動いていない。そんなもやもやとした状況に国民が業を煮やしたのかもしれませんね。

――ネット上を見ていると、国民は秋篠宮家の方々それぞれに対して、意見や要望を訴えている様子が垣間見えます。

X 秋篠宮さまに対しては、小室家への調査が甘かったことを批判されている印象です。また、破談を望む国民からは「早く小室さんを説得して結婚辞退させてほしい」という意見が聞こえるように思います。紀子さまに関しては、眞子さまとのコミュニケーションが取れていないという週刊誌報道によって、「眞子さまと今以上に、結婚についての話し合いを進めてほしい」との声が上がっているのではないでしょうか。そして、眞子さまに対しては、やはり「なぜこれだけの批判が起こっているのに、皇族というお立場を考慮して結婚を諦めないのか」という批判が目立っています。さらに佳子さまは、最近大学を卒業する際に発表した文書で「姉個人の希望が叶ってほしい」と、眞子さまの結婚を応援するスタンスを取られたことで、一気に集中砲火が起こりました。また、悠仁さまご本人に対する直接的な批判は目立ってありませんが、問題を抱えている秋篠宮家が未来の天皇陛下である悠仁さまをきちんと教育できるのかといった不安の声があると思います。

秋篠宮さまは「自由」、紀子さまは「カリカリ」

――もともと皇室ウォッチャーの間で、秋篠宮家はどのようなご家族であるととらえられていたのでしょうか。

X 秋篠宮さまは幼い頃から、お兄様である天皇陛下に比べて、自由奔放なご性格だったように思います。学習院大学で紀子さまと出会われてご結婚したことも、皇族では珍しく「自由な恋愛をされた」と見る向きが強いです。また、ナマズや家禽類のご研究に没頭されていたり、お好きなことをやられている印象もあります。紀子さまは、秋篠宮家の職員への対応が時に厳しくなることがあるそうで、よく人員の入れ替えがあるという話も耳にしました。お出ましの際は、いつもにこやかにされている紀子さまですが、私生活では求めるハードルが高く、カリカリしている印象があります。

――平成のうちには、決着がつくだろうとみられていた結婚延期騒動ですが、結局何の動きもありませんでした。今後、どのような展開を見せると思われますか。

X とりあえず言えることは、今年中は即位関連の儀式が続くので、結婚延期騒動の決着はないでしょう。秋篠宮ご夫妻も、そんな大切な時期に事態を動かそうという思いはないと考えられます。あるとすれば、来年に入って早々、結婚延期が発表されてから2年たった頃なのではないかと思います。宮内庁の発表でも2020年までの延期とされていますし、ちょうど延期から2年たった節目は動きやすいのではないでしょうか。その際は、発表された内容同様に、結婚関連の儀式スケジュールが発表されるのか、もしくは圭さんから結婚の辞退が公表されるのか、もしくはさらなる延期期間を設けるかの3択しかないと思います。令和になっても、まだしばらくは騒動が終わることはないでしょう。
参照元:秋篠宮家バッシングなぜ過熱? 眞子さまと小室圭さん、結婚騒動の今を皇室ウォッチャー解説
2019/05/03 19:30 文=サイゾーウーマン編集部

新天皇陛下、気取らず温かく 英のパブで友とビール
毎日新聞2019年5月1日 00時05分

 新しい天皇陛下は、若いころから多くの人と気さくに交流されてきた。皇室を取り上げるテレビ番組製作に長年携わるディレクターに新陛下とのエピソードを聞いた。

TBS・MBS系「皇室アルバム」を製作する毎日映画社のディレクター、大谷丕昭(ひろあき)さん(71)に聞く

 50年近く皇室を追いかけてきました。取材は、園遊会や一般参賀、行事出席や海外親善訪問など宮内庁が設定する場面でカメラを回すのが基本です。とはいえ、天皇や皇族の素の表情を撮りたいという思いは常にあります。視聴者に喜ばれますし、何よりそうした表情にこそ個性や人柄がにじみ出ると思います。

 新陛下の「オフショット」を撮影できた忘れられないスクープがあります。1986年、新陛下は英国王室の結婚式に参列するために渡英し、オックスフォードに宿泊しました。オックスフォード大に留学された経験があったので、空き時間は英国の友人と旧交を温めるだろうと踏んで、事前に一軒のパブに狙いを定めていました。

 公式行事のない時間にパブに行ってみると、新陛下は友人たちとテニスを終え、ビールを飲んでいました。友人と語らうリラックスした表情からは、かつての留学生活の充実ぶりが想像できました。新陛下は笑顔で撮影を承諾してくださった。後日、側近の侍従に写真を渡すと、焼き増しをお願いされました。新陛下は写真を友人に届けられたそうです。優しい気遣いをされる方だと感じました。

新陛下を小学生のころから取材してきました。スクープの背景には、皇太子になる前だったので周囲のガードがゆるかったという状況に加え、信頼関係もあったと思います。物心がついた時からカメラに囲まれ、一挙手一投足を撮られる環境を負担や不快に感じた時期もあったはずです。それでも、節度ある取材を心掛ければ、取材者を信頼し、温かく気さくに接してくださいます。

 登山の取材でも気取らない人柄が伝わってきます。新陛下の方から取材者の調子を気遣う声をかけられる。日ごろから運動し、健脚な新陛下はさくさく登られる。取材陣は遅れないよう必死です。もちろん自分の荷物は自分で持たれます。山小屋では持参したウイスキーかブランデーを紅茶に混ぜ、同行してくれるガイドや護衛たちにふるまわれたこともあります。

 山の地図やガイドブックを調べて登山ルートを吟味し、登山計画を立てるのがお好きだそうです。普段の地方訪問の日程は、訪問先の都道府県と宮内庁が調整して決めるので、登山ルートに考えを巡らす過程には、私が考える以上の楽しみがあるのだと思います。

 即位され、今まで以上に立場上の制約があると思いますが、登山を含め、これまで続けてきた研究活動もできる環境であってほしい。研究熱心な姿勢は父である前の天皇陛下そっくりです。新陛下は国連など国際的な舞台で何度も水問題の研究成果を発表していますが、皇族のこうした活動は一昔前は当たり前ではありませんでした。将来の天皇が海外で講演することに驚きながら取材をしてきました。

 即位されても優しくて気さくな人柄は変わらないと思います。新たな一面の発見や驚きに触れることも期待しつつ、新陛下を撮り続けます。
参照元:新天皇陛下、気取らず温かく 英のパブで友とビール
毎日新聞2019年5月1日 00時05分

【解説】 学問と家族を大切に、新時代を担う新天皇
2019年04月30日 BBC NEWS JAPAN

日本では4月30日夕、皇居での退位礼正殿の儀を終え、天皇陛下が退位した。5月1日午前0時をもって皇太子徳仁親王(59)が新天皇に即位し、元号が令和に変わる。

新天皇は、これまでの伝統にのっとった天皇とはさまざまな面で異なったアプローチをするとみられている。

徳仁親王は皇太子時代、家族や学業を優先することで、常に周囲の期待に挑戦してきた。

皇太子さまが天皇という立場を、新時代の要請に合わせてどう変えていくのか注目されているが、実際には歴代天皇の伝統の上に、自分なりの天皇としてのあり方を築いていく必要があるかもしれない。

学問に注力

新天皇は、以前とは大きく異なる日本と日本の皇室を代表することになる。

天皇陛下と異なり、徳仁親王は若いころ、自分自身の夢や学問を追求する機会があった。

学習院大学文学部史学科を卒業した後には、1983~1985年に英オックスフォード大学のマートン・コレッジへ留学した。

オックスフォード大学ではテムズ川の水運史を学び、その後、学習院で博士課程の研究を続けた。

オックスフォードでの生活は、徳仁親王に大きな影響を与えた。1993年に発行された回顧録「テムズとともに 英国の二年間」では、この時代を人生で「もっとも幸福な時間」だったと振り返っている。

1991年に皇太子となり、皇族としての責務が重くなった後も、徳仁親王は学問と世界の水運問題への情熱を絶やさなかった。2007~2015年には、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁を務めている。

家族への献身

徳仁親王は30歳まで家族と同居していた。それまでの皇室では、未来の天皇は侍従によって育てられるのが伝統だったが、当時皇太子ご夫妻だったご両親の強い意向で、ご両親に育てられた。

かつては皇位継承者の教育において、皇族としての立場を自覚し、自分よりも国民を優先する姿勢を身につけることが重視されたが、徳仁親王が生まれた時代には、家族との生活も同様に大事だと考えられるようになっていた。

徳仁親王にとっての家族の重要性は、後に皇太子妃雅子さまがストレスによる「適応障害」に苦しんだ時にも表面化した。

元外交官の雅子さまは、皇室での生活や、男子の後継者を生まなくてはいけないという圧力から、2004年に適応障害と診断された。

そのため、徳仁親王は一人娘の愛子さまの子育てで積極的な役割を担い、公務を怠っているという批判から雅子さまを守り、強力に擁護した。

娘の愛子さまも、天皇継承をめぐる議論の的になっている。1947年に制定された皇室典範では、男子だけが天皇の位を継ぐことができる。

2004年、小泉純一郎首相(当時)は、この法律を改正して女性天皇を認め、愛子さまが未来の天皇になる可能性を作り出そうとした。

この計画は2006年、愛子さまのいとこに当たる悠仁さまが生まれたことで中断され、男性後継者がいないという危険は回避された。

令和を迎えて

5月1日をもって徳仁親王は新天皇となり、日本は令和の時代を迎える。

令和は「うつくしい調和」を意味し、古代の歌集「万葉集」から引用された。

中国の漢詩などから元号の名前を取る1300年来の伝統も、ここで終わりを告げた。

世論調査によると、日本人の7割以上が令和という新元号を気に入っており、新天皇に対しても好意的だ。

こうした高評価がある一方、変化の激しい日本において新天皇が持つ役割については疑問点が残る。

天皇の任務は象徴的なものがほとんどで、各地をめぐっての国民とのふれあいや、他国の元首や政府高官との会談が主だ。

しかし、第2次世界大戦後に生まれた最初の天皇は、それ以上の変化を期待されているかもしれない。

日本経済新聞は社説で、世界が移り変わる中、この新しい時代に新天皇がどのようにご自身の立場と責任を捉えるのか注視していると述べた。

娘が天皇になれないと定める法律には、特に関心があるだろう。

新天皇が法改正を望むのかどうかに注目がある待っているが、これまでのところ、徳仁親王はこの話題を避けている。

学問びいきの皇太子はその代わり、まずは歴代天皇に学び、公務を続けたいと述べている。

(英語記事 The prince taking Japan into a new era)
参照元:【解説】 学問と家族を大切に、新時代を担う新天皇
2019年04月30日 BBC NEWS JAPAN




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スペースX社がロケット実験中に事故を起こす



イーロン・マスクのスペースXがロケットエンジンの実験中に事故を起こしたとニュースが伝えている。


スペースXとNASA、宇宙船のエンジン異常の原因について沈黙続ける
AFPBB News 2019/04/26 06:23

【AFP=時事】米フロリダ州で20日に発生した米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のカプセル型宇宙船クルー・ドラゴン(Crew Dragon)のエンジン試験中のトラブルをめぐり、同社と米航空宇宙局(NASA)は25日になっても原因を明らかにせず、重大とみられるトラブルは謎に包まれたままとなっている。

 同宇宙船は年内に米国人宇宙飛行士を乗せ、国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられる計画となっている。

 イーロン・マスク(Elon Musk)氏が創業し最高経営責任者(CEO)を務めるスペースXは、フロリダ州ケープカナベラル(Cape Canaveral)での20日の地上試験中に「異常」が発生したと述べた。

 ニュースサイト「フロリダ・トゥデイ(Florida Today)」には、試験場から大量の煙が出ている様子を捉えた画像が掲載され、爆発の可能性があるとの臆測を呼んでいる。ツイッター(Twitter)には爆発の瞬間を捉えた動画が投稿されている。動画が本物であるかは証明されておらず、スペースXは動画の信ぴょう性を否定していない。

20日の発表以降、スペースXは詳細を明らかにせず、NASAもいかなる質問もスペースXに問い合わせるようにと回答している。

 ただNASAの航空宇宙安全諮問委員会(ASAP)は25日、クルー・ドラゴンのエンジン「スーパードラコ(SuperDraco)」8個の発火によりトラブルが生じたことは認めた。

 同諮問委員会のパトリシア・サンダース(Patricia Sanders)委員長は、アラバマ州ハンツビル(Huntsville)での会合で、今回のトラブルで「負傷者は出ていない」とし「スペースXが調査を主導し、NASAも積極的に参加」していると述べた。


まさに現在、射手座に土星がトランジットして、ラーフ/ケートゥ軸が重なり、火星もアスペクトしている効果である。


マンデン占星術では、土星や火星などの凶星の影響が重なった場合、地震や災害、戦争や事故などを表わすが、特に土星、火星、ラーフ/ケートゥ軸という太陽を除いた凶星群のほどんどが射手座にフルアスペクトしている状態である。


先日からこの象意が飛行機墜落事故(エチオピア)や爆弾テロ(スリランカ)、そして今回のロケット爆発事故(米国)など次々に大規模事故や災害を起こしていることがはっきりと理解できる。






因みに今回のスペースXの事故の映像、写真を探そうとして、検索していた所、スペースX社による過去の事故の写真が検索されて出て来た。



スペースX社は、2016年9月1日にフロリダの空軍基地で、2日後に打ち上げ予定だったロケットが爆発しており、2015年6月28日にも無人ロケット「ファルコン9」が打ち上げ後に爆発している。






2016年9月1日の事故の時、射手座には凶星の影響はないが、太陽と月が獅子座でコンジャンクトし、そこにラーフ/ケートゥ軸が重なっている為、日蝕が生じている。


そして、そこに土星がアスペクトしているが、獅子座にラーフが在住し、そこに土星がアスペクトしている。


つまり、獅子座にラーフと土星の影響が見られる。


獅子座も射手座と同様、事故などを表わす危険な星座であり、ジャイミニの解釈では、射手座の他に獅子座、牡羊座なども危険な星座である。


要するにジャイミニのロジックでは、火の星座は危険である。


その獅子座に日蝕が形成されて、土星がアスペクトしているが、獅子座から見ると4室に土星と火星が在住し、10室にアスペクトしている。


そして、この日の同じ朝に中国が衛星「高文10号」の打ち上げに失敗して、長征4号丙ロケットが失われたようである。



世界の別の地域で、ロケットの打ち上げに失敗していることは、明らかに占星学的な約束事であったことを表わしている。







2015年6月28日の事故の場合は、まさに打ち上げ後の爆発であり、また高い所からの転落にも相当するが、トランジットを見ると、逆行する土星が蠍座から射手座にアスペクトし、火星が双子座からアスペクトしている。


またジャイミニアスペクトでは、火星、ラーフ、ケートゥが射手座にアスペクトして、射手座を傷つけている。






2018年12月6日にも爆発ではないもののスペースXのファルコン9がロケットの着地に失敗している。






この時は、既にトランジットの土星が射手座を通過中である。




米国では20世紀に164回ロケットの打ち上げに失敗したようである。




失敗した回数が多いことを考えると、決して安全な乗り物であるとは言えない。



ロケットエンジンとは、燃料に火を付けて爆発を起こして、推進力に変える仕組みであり、車のガソリンエンジンなどと比べると、大規模で、火力も強いため、非常に危険である。



ロケットが打ち上げられる時、それは爆発であり、周囲に煙と音を響かせる。



元々ロケットとは、ナチスドイツが世界で初めて開発したV2ロケットの技術を元にしており、終戦後、米国がペーパークリップ作戦で、ドイツの科学者、技術者を米国に連れてきて、ミサイルの開発競争をした結果、生まれた技術である。


敵の陣地へ着弾させるという発想の技術であり、人を運ぶ乗り物という発想ではない。



しかし、現在、イーロン・マスクなどがもてはやされて、ロケットで火星に移住する計画とか、既存のロケット工学などの技術の延長で、色々と壮大な計画を夢想しているようだが、非現実的に思えるプランである。



現在の物質科学のパラダイムの中から全く外れていない発想であるが、燃料を燃やして、推進力に変えるロケットエンジンは、石油を支配する巨大企業の利益に合致しているため、こうしたイーロン・マスクのロケットによる有人宇宙旅行計画などが世間的に受け入れられているように思える。



因みに米国のロッキード社などは墜落したUFOからリバースエンジニアリングによって既に反重力推進の技術を取得して、地球製のUFOを開発して保持している。



この反重力推進システムで宇宙に行く方がより安全であるが、石油系の巨大多国籍企業の利益に合致しないためか、全くこうしたパラダイムシフトが起こらない。




ジャイミニの発想だと、射手座、獅子座、牡羊座などの火の星座は、事故などが起こりやすい危険な星座なのだが、ロケットエンジンで燃料を燃やすというのはまさに火の象意である。


一方で、反重力推進システムなどで、空を飛ぶUFOなどは、よりスマートであり、明らかに水瓶座、双子座、天秤座の風の星座の象意である。



世間的にはようやく電気自動車というものが、普及し始めているが、まだまだこれからである。


この電気自動車はガソリンエンジンを使わないので、燃焼系の推進システムではなく、これは明らかに水瓶座の象意である。


電子とは電子の流れであるが、光が粒子性と波動性を持つように電子も粒子性と波動性を持っており、一種の波であると考えられる。



この波動を扱う科学は、水瓶座の科学であり、電波を使うラジオ、テレビ、携帯電話などは、現代の白魔術である。



燃料を燃焼させて爆発を起こし、それを推進力に変えるロケットエンジンは、原始的であり、これだけテクノロジーが発達した今、非常に違和感を感じざるを得ない。



石油による火力や原子力といった分野は、政治権力と関係があり、原子力も権力者が、戦争する力、支配する力を保持する為に必要とされている。



それはやはり石油系の巨大な既得権益者のせいである。



現代社会は、どちらの方向に進んで行くのか、古いパラダイムか、それとも新しいパラダイムか、非常に迷走し、混迷の度を深めている。



しかし、電気自動車、人工知能、ブロックチェーンによる分散型社会、物のインターネット(IOT)、シェアリングなど、少しずつ水瓶座の文明へとシフトしていく兆候が見られるのは確かである。





(参考資料)



スペースXのロケット爆発、悲劇から学ぶ
失敗から成功へ、一進一退を繰り返す宇宙開発
2016.09.06 NATIONAL GEOGRAPHIC

米国東部時間の9月1日朝、フロリダ州ケープカナベラルにある空軍基地で、2日後に打ち上げ予定だった宇宙企業スペースX社のロケットとイスラエルの通信衛星が爆発した。

爆発が起こったのは午前9時7分ごろ。NASAのケネディ宇宙センターの東にある軍事施設、ケープカナベラル空軍基地第40複合発射施設でのことだった。目撃者らは、数キロ離れた場所からでも黒い煙の雲が見え、雷のようなごう音が響いたと話している。

 米空軍は、爆発によって「一般市民に危険がおよぶことはない」とコメントを出したほか、基地の救急隊員が現場に向かったと述べた。スペースX社も独自に声明を出し、「発射台に異常があったため、ロケットとペイロードが失われた。発射台は標準的な手順に従 って片付けられ、負傷者は出ていない」とした。

発射にはリスクが伴う

 宇宙飛行産業にリスクは付き物で、今回のような爆発は決して珍しくない。この日だけでも、もう1件ロケット事故が起こっているのだ。同じ朝、中国が衛星「高文10号」の打ち上げに失敗した。現時点で原因は不明だが、長征4号丙ロケットが失われるという大き な損害が出ている。

 スペースX社のロケットにしても、爆発は今回が初めてではない。2015年6月28日、国際宇宙ステーションに物資を届ける無人ロケット「ファルコン9」が打ち上げ後に爆発。NASAに少なくとも1億1000万ドルの損害が出た。数週間後、スペースX社のCEOイーロン・マ スク氏は、同社のロケットが爆発したのは、過去7年で初めてであると述べた。(参考記事:「物資の残りわずか2カ月分、国際宇宙ステーション」)

 アポロ13号のフライトディレクター、ジーン・クランツ氏は「失敗は選択肢にない」という不朽の名言を残したが、ロケットに関しては失敗の可能性が常にあることを、1日の事故はあらためて示した。英語では「難しいことではない」という場合に「ロケット科学 じゃないんだから(it’s not rocket science)」という言い回しが使われるが、実際には、ロケット科学はごく基本的な物理の法則に基づいている。本当に厄介なのは、ロケット工学だ。

 マサチューセッツ工科大学安全保障研究プログラムで研究員を務めるジム・ウォルシュ氏は、米国の公共ラジオネットワークであるナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)に対し、「ロケットは極めて複雑な装置です」と語った。「数百万の部品があり、ミスを犯 す可能性は部品の数だけあります。計算上のミスかもしれませんし、構造上のミスかもしれません」

 とりわけ、新たに設計されたロケットでは不具合が珍しくない。例えば、米国では20世紀に164回打ち上げに失敗したが、うち101件は宇宙開発計画開始後10年以内に発生している。ソビエト連邦に遅れを取るまいと、技術者たちが奮闘していたころだ。(参考記事 :「NASA黄金時代のお宝写真約700枚がオークションに」)

 ここ10年は、効率的で費用対効果の高いロケット設計への需要が高まり、技術革新が進んでいるが、その反面、落胆することもよく起きている。

 ロケット工学を専門とし、1985年から1999年までに米国で起こった打ち上げ失敗例の研究を主導したイーシー・チャン氏はこう記している。「米国では、デルタIII、コネストガ、アテナ、ペガサスなど、新たに開発された商業用打ち上げシステムでは、初期に打ち 上げの失敗があった。1950年代後半から1960年代前半にかけて起こったバンガード、ジュノー、ソー、アトラスの失敗を再現することになったのだ」

悲劇から学ぶ

 ロケット打ち上げの全体的な成功率は高い水準を保っているが(昨年は世界で行われた打ち上げ87回のうち、82回で軌道投入に成功している)、1度失敗すれば、金額の面でも信頼性の面でも甚大な損失が発生する。

 例えば2003年には、日本がH-IIAロケットの打ち上げに失敗した。H-IIAロケットはH-II発射システムより経済的で競争力のあるロケットを目指して開発されたものだが、2本のブースターが分離できず、指令破壊せざるを得なかったため、軌道投入に至らなかった。

このロケットには情報収集衛星が積まれていた。損失額は7800万ドルに上り、世界各国からの信頼も揺らぐ事態となった。

 米国で起こった無人打ち上げ機の失敗のうち、最大級の損失額となったのは2011年の4段式ロケット、トーラスXLだ。地球の気象研究を目的とした4億2400万ドルの衛星を積んでいたが、先端のノーズコーンが時間通りに分離できず、太平洋に落下した。

 発射台から1度も飛び立てなかったロケットもある。なかでも、1967年のアポロ・サターン宇宙船は最も悲惨な結果となった。発射台での演習中に突然火災が起こり、NASAの宇宙飛行士3人が亡くなったのだ。NASAにとっては当時まだ着手したばかりの有人宇宙飛行 計画で初めて人命を失った悲劇であり、このミッションは後に3人の犠牲者に敬意を表して「アポロ1号」と命名された。

 一方で、この悲劇を教訓にして実を結んだこともある。NASAは事故後、アポロ宇宙船の安全装置と手順を大幅に改善し、それ以降のアポロ計画は(アポロ13号のような事態はあったものの)安全面でほぼ完璧という実績を挙げたのだ。

「悲劇から学ぶ」という意志は現在でも受け継がれている。NASAのチャールズ・ボールデン長官は2015年に起きたスペースX社の事故を受けて、過去の事例同様、この爆発事故によって「宇宙飛行が途方もない挑戦だということをあらためて教えられました。しかし、 我々は一つ一つの成功と挫折から学んでいくのです」と語った。
参照元:スペースXのロケット爆発、悲劇から学ぶ
失敗から成功へ、一進一退を繰り返す宇宙開発
2016.09.06 NATIONAL GEOGRAPHIC

解き明かされた"難解で複雑な"原因、1月8日に打ち上げ再開へ
鳥嶋真也 2017/01/05 10:09 マイナビニュース

9月1日(日本時間)、米国の宇宙企業スペースXの「ファルコン9」ロケットが、打ち上げに向けた試験中に爆発する事故が発生した。この事故によりロケットは完全に破壊され、ロケットの先端に搭載されていたイスラエルの人工衛星「アモス6」も喪失。さらに発射台も大きな被害を受けた。

事故から4カ月が経った1月2日、スペースXはこの事故の調査結果を発表。同時に1月8日の打ち上げ再開を目指すと発表した。はたして、イーロン・マスク氏が「スペースX史上、最も難解で複雑な失敗」と語った事故の原因は何だったのか。そしてスペースXとファルコン9はこのどん底から這い上がれるのだろうか。

解き明かされた「難解で複雑な原因」

9月1日の事故後、スペースXからはまず11月中の打ち上げ再開を目指すという発言があったものの実現せず、続いて12月中を目指すという発言もあったがこれも実現せず、年明けを迎えることになった。

1月2日、スペースXは事故原因の調査結果を発表し、ロケットの第2段の液体酸素タンク内に搭載してある、ヘリウムの入った3つの圧力容器のうちのひとつの破損によるものだった、と明らかにした。

この圧力容器は外側(外張り)が炭素繊維複合材、内側(内張り)がアルミニウムで作られた二重構造になっており、Composite Overwrapped Pressure Vesselの頭文字から「COPV」と呼ばれている。ファルコン9の第1段と第2段の両方に搭載されており、中には極低温に冷やされたヘリウムが詰め込まれ、各段のタンクの加圧に使われる。

このCOPVは液体酸素タンクの"中"、つまり液体の酸素に沈み込ませた形で設置されており、言い方を変えるとCOPVと液体酸素が直接触れ合った状態にある。圧力容器の中に入った冷たいヘリウムは、冷却し続けなければすぐに温度が上がって膨張してしまうため、同じように冷たい液体酸素に沈み込ませることで、温度が上がるのを抑えている。

今回の事故では、まずCOPVの外側の炭素繊維複合材と内側のアルミニウムとのあいだにある隙間、もしくはアルミニウムが歪んだことで発生した隙間に、推進剤である酸素が入り込んで蓄積。くわえて、炭素繊維の破壊や摩擦によって火がつき、爆発に至ったという。実際、事故現場から回収されたCOPVからは、内張りのアルミニウムが変形していることが確認されたという。

また、COPVの中に充填された極低温のヘリウムが、周囲の液体酸素を冷やして固体酸素にしてしまった可能性もあり、この場合さらに引火する危険が高まるとしている。

COPVのような、炭素繊維複合材を使った圧力容器、というのは珍しいものではなく、金属製の容器に比べ軽く造れるので、ほかのロケットでも、あるいはほかの用途でも広く使われている。また、圧力容器を液体酸素タンクの中に置くことも特段おかしなことではなく、ほかのロケットでも液体水素や液体酸素のタンクの中に圧力容器を入れるといったことは行われている。

しかし、ファルコン9の場合は「COPVを液体酸素の中に入れる」という点がほかにはない特徴だった。ほかのロケットの場合、COPVを使う場合は推進剤タンクの中に入れず、外に搭載する。あるいはタンクの中に入れる場合でも炭素繊維複合材を使わない、純粋な金属製タンクを使用する。

これには、炭素繊維複合材が極低温に弱く、また内側の金属部分との熱膨張率の違いで割れたり破裂したりする可能性があること、生産時に品質にムラが生じやすいこと、さらに液体酸素という強力な酸化剤の中に炭素繊維複合材を入れることは(まさに今回のような)引火につながる可能性がある、といった理由がある。

さらに、ファルコン9の現行型「フル・スラスト」では、推進剤をたくさん詰めるよう、通常よりもさらに冷やして密度を高めており、さらにヘリウムもより冷却し、さらに充填も打ち上げ直前に急速に流し込むという手順をとっていた。そのためほかのロケットよりも各部分へかかる影響が大きく、それが今回、COPVで顕著に出た、ということもあった。

こうしたファルコン9ならではの理由が重なり、事故に至った。

1月8日の打ち上げ再開を目指す

事故発生後、スペースXは「故障の木解析」と呼ばれる、こうした事故ではおなじみの解析方法を使って原因を推定。さらに地上での再現試験なども経て、特定に至った。調査には連邦航空局(FAA)、米国空軍、米国航空宇宙局(NASA)、そして国家運輸安全委員会(NTSB)、外部の専門家なども参加しており、今回の結論には彼らスペースX以外の専門家の同意も得られたものと考えられる。

スペースXではこの調査結果を受け、短期的、長期的の2つの面から是正措置を取るとしている。

まず短期的には、COPVの設置場所を変え、詰め込むヘリウムの温度をこれまでよりも若干上げられるようにするという。もちろん極低温であることには変わらないが、少なくとも隣接する液体酸素が固体にならない程度には温度を上げるということだろう。またヘリウムを充填する手順も以前のやり方に戻し、ゆっくり流し込むようにするという。この場合、ヘリウムの充填量が減ったり、充填中に蒸発するヘリウムの量が増えるなど、効率やかかるコストという点でやや劣るものの、致し方ないところだろう。

また長期的には、COPVの内側のアルミニウムの歪みを防ぐための設計を変えるとしている。これが完成すれば、ヘリウムを充填する手順をもとに戻し、ここ最近と同じ、急速に流し込めるようにできるとしている。

1月2日の時点で、ファルコン9の打ち上げ再開は1月8日に予定されている(時刻は不明)。打ち上げ場所はカリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地で、衛星通信会社イリジウムの通信衛星「イリジウムNEXT」を10機まとめて打ち上げる。

また、事故が起きたフロリダ州ケイプ・カナヴェラル空軍ステーションはまだ修理中だが、隣接するケネディ宇宙センターの第39A発射台を使えるようにする作業が進んでいる。この発射台はもともとスペース・シャトル、さらにさかのぼるとアポロ計画で使われたサターンVロケットが打ち上げられていた場所で、シャトルの引退後にスペースXがNASAから借り、同社の有人宇宙船「ドラゴン2」を打ち上げるための改修を続けていた。しかし、今回の事故が起きたことで、ドラゴン2だけでなく無人の人工衛星も打ち上げられるようにするための改修も同時に行われることになった。

もともと事故前から、ドラゴン2を打ち上げるための作業が進んでいたこともあり、改修作業はほぼ完了し、1月下旬には打ち上げが可能になるという。

NewSpaceの雄、這い上がれるか

結論から言えば、今回の事故はスペースXに極低温の液体酸素やヘリウム、そして炭素繊維複合材を扱うための知見が欠けていたということになろう。また、今回の事象が試験で再現できたということは、事前の試験も不十分だったということになるだろう。さらにファルコン9は2015年にも一度失敗しており、このときの原因はCOPVを支える支柱に欠陥があったと結論付けられているが、実は今回と同様の原因だった可能性も指摘されている。いずれにしても、同社がファルコン9の開発、そして改良を急ぎすぎた結果という感は否めない。

だが、そうした今流行の言葉で言うところの「スピード感」こそが、スペースXをスペースXたらしめているのも事実で、ほかのロケットのように入念な設計や開発、試験を経ていれば、今回のような事故は起きなかったかもしれないが、一方で同社が今日のような著しい成長を果たすこともなかっただろう。そしてこれからも、重厚長大なこれまでの宇宙開発とは一線を画するこのやり方を、彼らは貫き続けるだろう。

しかし、その姿勢をどう評価するのかは顧客である。衛星の事業者が、いくら安価でも危なっかしいロケットに自社の衛星は載せられないと判断すれば、スペースXは商業打ち上げという収入源のひとつを失うことになる。また今年以降からは米空軍など政府系衛星の打ち上げも始まり、さらに2018年からは宇宙飛行士を乗せた有人飛行も控えており、同社にとってはとにかく8日の打ち上げを成功させ、さらに連続成功を続けていくことで、顧客の信頼を取り戻していくほかない。

また、COPVの設計変更を行うということは、これまでのロケットの設計が間違いであったということを意味する。スペースXはファルコン9で政府系衛星や有人宇宙船を打ち上げるにあたって、米空軍やNASAなどから審査と認証を受けてきたが、その有効性も疑わしくなる。設計変更後のロケットそのものの再認証が必要になるのか、設計を変えた箇所のみ最低限の再審査で済むのかは現時点では定かではないが、ともかく2017年はスペースXにとって試練の年となりそうである。

もっとも、スペースXはそんな心配をよそに、2016年12月29日、Instagramに「ファルコン・ヘヴィ」ロケットの写真を投稿した。ファルコン・ヘヴィは同社が今年打ち上げ予定の巨大ロケットで、ファルコン9を3機束ねたような姿をしている。

まだファルコン9の事故の調査結果を発表する前の段階でこの写真を公開したあたり、ファルコン9の打ち上げ再開はもちろん、さらにその先へも我々は立ち止まらず突き進んでいくぞ、というメッセージのようにも受け取れる。
参照元:解き明かされた"難解で複雑な"原因、1月8日に打ち上げ再開へ
鳥嶋真也 2017/01/05 10:09 マイナビニュース

米スペースXの宇宙船、試験中に「異常」 有人飛行に影響か
2019年04月22日 BBC NEWS JAPAN

アメリカの宇宙開発企業スペースX(エックス)の宇宙船「クルー・ドラゴン」で20日、エンジンの試験中に「異常」が発生した。同社が年内に予定している国際宇宙ステーション(ISS)への有人飛行が延期される可能性もある。

アメリカでは2011年にスペースシャトルの飛行を終了。それ以来、同国の宇宙飛行士はロシアの宇宙船ソユーズでISSに行っている。

米空軍の広報官が地元メディアに語ったところでは、「クルー・ドラゴン」は、フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地でエンジンの燃焼試験中だった。この事故によるけが人はいなかったという。

「クルー・ドラゴン」は、3月に初の無人の打ち上げ実験を成功させたばかりだった。

スペースXは事故に関する調査の開始を発表。宇宙船のシステムが「厳しい安全基準」に適合していることを確認すると述べた。

この事故が原因とみられる煙を撮影した写真が、ソーシャルメディアで出回っている。下のツイッターでは、投稿者が「ビーチから煙が見えた」と書いている。

スペースXは、起業家イーロン・マスク氏が2002年に設立した。

(英語記事 SpaceX capsule suffers 'anomaly' in tests)
参照元:米スペースXの宇宙船、試験中に「異常」 有人飛行に影響か
2019年04月22日 BBC NEWS JAPAN









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スリランカ連続爆弾テロについて -シンハラ人、タミル人、ムーア人 26年の民族的確執-



昨日(4/21)、スリランカの大都市コロンボなどでキリスト教会や高級ホテルで計8回の連続爆弾テロが起きている。


テロによる死者が290人にも及び、その中には日本人も含まれているという。


日本人1人死亡=連続爆弾テロ、死者290人-スリランカ
2019年04月22日12時15分 時事ドットコム

【ニューデリー時事】スリランカの最大都市コロンボなどのキリスト教会や高級ホテルで21日、テロとみられる計8回の爆発が起きた事件で、河野太郎外相は22日、東京の外務省で記者団に対し、日本人の被害について1人が死亡、4人が負傷していると明らかにした。一方、スリランカ警察は22日、テロによる死者数が290人に達したと発表した。ロイター通信が伝えた。

日本政府関係者によると、死亡した日本人はスリランカ在住者だった。ロイター通信は、外国人の死者数について、少なくとも32人と報じた。米英両政府も自国民の死亡を確認した。

ロイターによると、警察当局者は「爆発のほとんどは自爆テロによるものだ」と語った。当局は容疑者13人を拘束し、背後関係を調べているが、動機も含め実行犯の実態は明らかになっていない。ウィクラマシンハ首相は、容疑者について「地元の者とみられる」と語ったが、外国とのつながりも調べている。
 爆発はまず21日午前、キリスト教のイースター(復活祭)を祝う教会や、外国人の利用者が多いコロンボの五つ星ホテルで6件が相次いだ。午後になってコロンボ近郊のホテルでさらに1件が発生。当局がコロンボの住宅に捜索に入った際にももう1件起きた。


スリランカというと仏教の国で、平和で、アーユルヴェーダなどをしにバカンスを楽しみに行くといったイメージがあるが、そんなスリランカで、大規模な連続爆弾テロが起こったことに非常に驚かざるを得ない。


然し、調べてみれば、1983年にシンハラ人とタミル人との大規模な民族対立が起こって、全土にわたって暴動が繰り返され、26年に亘る内戦が繰り広げられたというので、平和なイメージはごく最近のものである。


wikipediaによれば、スリランカは、1948年2月4日にイギリス連邦内の自治領(英連邦王国)として、セイロンという国名で独立している。


その後、1972年に仏教を準国教扱いにする新憲法を発布し、共和制に移行し、国名をスリランカ共和国に改称したと記されている。


1978年に議院内閣制から大統領が執行権を行使する大統領制に移行し、スリランカ民主社会主義共和国という現国名に改称したようである。



アストロデータバンクには、1948年2月4日の最初の英領内の自治領としての独立時と、1972年の新憲法発布、共和制への移行時のデータがあったため、まずは、1948年2月4日の最初の独立時の建国図を作成してみた。






まず、チャートを作成してみると、非常に驚いたが、今回のテロリズムの理由を瞬時に読み取ることが出来た。



このマンデン図によれば、スリランカは2018年9月15日からマハダシャーがラーフ期に移行しているが、ラーフは牡羊座のバラニーに在住し、土星からのアスペクトを受け、ディスポジターの火星は8室で逆行し、逆行する土星のアスペクトを受けている。



4室は国土や不動産、教会や大学などの建物などのインフラ関係、愛国心や民主化運動を表わし、また議会なども表わし、国民感情や国民生活などに関わるハウスである。



ラーフが4室に在住して土星がアスペクトすることによって4室が激しく傷ついている為に爆弾テロで、教会やホテルなどの国内の重要な不動産、インフラが破壊されたのである。



またディスポジターの火星が8室(災難、苦悩)に在住していることも、国土が荒廃し、国民生活が混乱に巻き込まれることを示している。



まず基本的にスリランカが26年間にも亘って、内戦によって国民生活が不安定化したのはこの配置の為である。



またラーフは、牡羊座のバラニーに在住しているが、バラニーは反体制組織や諜報機関などを表わすナクシャトラである。




スリランカのシンハラ人とタミル人との民族対立の歴史の中に今回のテロリズムの原因が潜んでいると考えられる。



シンハラ人とは、元々北インドから移住してアヌラーダプラ王国を作ったとされる人々であり、上座部仏教を信仰し、総人口のうち約7割を占める人々である。



一方で、スリランカ・タミル人の原型とは、 南インドのタミル・ナードゥ地方から断続的に移住してきた人々であり、古くから南インドに住みついている土着のインド人である。



インドには古くからドラヴィダ系の土着のインド人が住んでいたが、北部からアーリア人が侵入して来たのである。



因みにwikipedia インド・アーリア人には以下のように記されており、戦闘的な狩猟民族が、土着のドラヴィタ系の平和なインド人の住む地域に侵入してきたと理解できる。




インド・アーリア人は、馬曳戦車を駆使し、青銅製の武器を使い、鎧を身にまとっていたため、戦闘においては強力で、さまざまな争いに打ち勝ったものと考えられている。

(wikipedia インド・アーリア人より引用抜粋)



シンハラ人とは、ドラヴィタ系とアーリア人の混血ということから、おそらくアーリア人という範疇で考えることが出来る。


そして、タミル人はドラヴィタ系の土着の昔からのインド人である。




シンハラ人には、一部にはキリスト教徒も含まれており、おそらく今回のキリスト教会へのテロの標的になったものと思われる。



1977年に総人口の7割を占めるシンハラ人を主体とする中道右派政党の統一国民党 (UNP)が選挙に勝利して政権を取得し、資本主義の導入、経済の自由化などを推し進めて来たのである。



その後、1983年からシンハラ人とタミル人に対する大規模な民族対立が26年間も続いていることを考えると、この国内の混乱とは、欧米と結託して、資本主義政策や経済の自由化政策、特に最近では、市場原理主義政策による国内の政治運営についてのタミル人の不満と、シンハラ人に対する武装蜂起が、スリランカの民族対立の本質である。



今回のテロで欧米人が使うキリスト教会や高級ホテルなどが標的にされたのは、市場原理を押し付けてくる欧米と、欧米と結託し、欧米の価値観を持ちこむシンハラ人に対する武装蜂起だからである。



wikipedia スリランカによれば、『1983年: シンハラ人とタミル人との大規模な民族対立が起こって、全土にわたって暴動が繰り返された。これ以後、2009年に至るまで長期にわたる事実上の内戦状態が継続した。シンハラ人とムーア人の対立、シンハラ人内部の対立も激化する。』と記されている。



上記でシンハラ人と対立したムーア人とは、イスラム教を信奉するムスリムであり、8世紀から15世紀にかけてスリランカに住み着いたアラブ人商人達であるという。




つまり、スリランカの内戦とは、シンハラ人(アーリア人)と、タミル人(ドラヴィタ系土着インド人)、ムーア人(イスラム教)との三つ巴の戦いである。



そして、今回のテロとは2009年に治まっていた国内の内戦のぶり返しであり、おそらく人口の3割しか占めていない少数民族であるタミル人(ドラヴィタ系土着インド人)やムーア人(イスラム教)の反体制武装組織によるシンハラ人やシンハラ人の背後にいる欧米人に対する犯行なのである。



290人犠牲、捜査本格化=謎の実行組織-スリランカ連続爆弾テロ
2019年04月22日14時24分 時事ドットコム

【ニューデリー時事】スリランカで日本人を含む290人が犠牲になった連続爆弾テロから一夜明けた22日、治安当局は拘束した13人を正式逮捕するなど捜査を本格化させた。警察筋がAFP通信に語ったところによると、13人は同じ過激派に属し、最大都市コロンボ内外の2カ所で拘束された。ただ、テロの実行組織やその動機など事件の背景は不明のままだ。

事件ではスリランカ在住の日本人1人が犠牲となり、4人が負傷した。日本政府は職員を新たに派遣し、爆発に巻き込まれた邦人の保護などに当たる。

 ロイター通信によると、21日に起きた8件の爆発のうちコロンボの3件と近郊ネゴンボの1件が同じ午前8時45分(日本時間午後0時15分)に発生。その5分後にコロンボでもう1件、さらに15分後、東部バティカロアで1件起きた。高い精度で実行された同時多発テロだった可能性が疑われている。

 AFPによると、最後の爆発は、警察が踏み込んだ家で起きたという。容疑者の自爆で警官3人が巻き添えになった。さらにコロンボの空港で「簡易爆弾(IED)」とみられる爆発物が見つかり、21日夜までに処理された。

 警察内部では今月に入って「イスラム過激派『ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)』が、いくつか目立つ教会と、インド大使館を狙い自爆攻撃を計画していると外国の情報機関が報告してきた」と警告する文書が回覧されていた。NTJは昨年、仏像を破壊する事件を起こしたとして捜査関係者の間ではその名を知られていた。



この牡羊座のバラニーに在住するラーフのマハダシャーに移行したことによって、地下に潜伏していた反体制組織が活動を開始したということなのである。



そして、再び、過去の内乱状態の時のように国内の平和を脅かし始めたのである。



そして、それは2016年半ば頃から牡羊座に天王星が入室し、世界の右傾化が始まり、民族主義、国家主義、国家社会主義が勃興して来たこととも関係している。



スリランカのマンデン図のラーフに天王星がトランジットしているのである。








そして、もう一つは、現在、やはり射手座に土星、木星、ケートゥが集中し、火星がアスペクトして、射手座にトランジットの惑星のエネルギーが集中していることである。射手座には木星と土星のダブルトランジットが成立している。



射手座はスリランカの建国図で、12室に該当し、12室はマンデン占星術によれば、秘密の敵、秘密の計画、地下活動、外国のスパイ、敵によるスパイ活動、破壊活動家、陰謀、テロリスト、戦争と損失、暗殺などを表わすハウスである。



従って、今回の連続爆弾テロは、この12室の象意そのものである。



この連続爆弾テロに外国の勢力、例えば、イスラム原理主義などの支援があったのかどうかは分からないが、そうした可能性も考慮することが出来るのである。


何故なら、12室は外国のスパイという象意もあるからである。



日頃、欧米諸国に対して恨みのある勢力が外国からスリランカ国内の反体制活動を支援しているかもしれないのである。





因みにバラニーは非常に凶暴なナクシャトラであるが、CIAとかKGBとかMI6とかモサドとか諜報機関の最前線で働く人物はこのナクシャトラに惑星が在住している人が多い。


例えば、元イギリス海軍の情報部に所属し、退職後、007(ジェームズ・ボンド)などスパイ小説を書いたイアン・フレミングなどは、月がバラニーに在住しているし、CIAに所属していたことのあるデヴィッド・ロックフェラーは火星がバラニーに在住している。


CIAは戦後のアメリカの第二の植民地政策において重要な役割を果たし、諸外国の反体制運動を組織したり、アメリカに従わない国家指導者を暗殺したりして来たが、アメリカのそうした活動は、諸外国にとっては12室に該当するのである。



因みにブリハットサンヒター 第15章 星宿の分野には以下のように記されている。



27 バラニー宿には、血のついた肉を食べる人、残酷な人、殺戮・捕獲・破壊を好む人、籾のある穀物、低い家系に生まれたもの、精神の弱い人が属する。

(占術大集成(ブリハット・サンヒター)〈1〉古代インドの前兆占い (東洋文庫) ヴァラーハミヒラ (著), Varahamihira (原著), 矢野 道雄 (翻訳), 杉田 瑞枝 (翻訳)より引用抜粋)


この象意を見ると、『血のついた肉を食べる人、残酷な人、殺戮・捕獲・破壊を好む人』など不吉な象意が列挙されており、外国で爆弾テロなどの工作活動などに従事するCIAなどの諜報員の象意そのものである。




因みに1972年にスリランカで新憲法を発布し、共和制に移行した時のデータでマンデン図を作成してみたが、このチャートだと、現在、マハダシャーが木星期で、木星/金星期である。








木星は月から見た4室の支配星で、3、8室支配の火星からアスペクトされており、木星、土星、ケートゥが4室をトランジットして、火星も4室にアスペクトしている状況である。


月から見た3、8室支配の火星は10室に在住しており、その火星にトランジットのラーフがコンジャンクトし、土星や木星がアスペクトして、3、8室支配の火星にダブルトランジットしている。


そして、この火星のディスポジターの水星は8室のバラニーに在住して、8室と10室で星座交換している。



こちらのチャートでも今回の連続テロのことが説明できるようである。




今年中は、射手座に土星、木星、ラーフ/ケートゥ軸などがトランジットし、木星は一旦蠍座に逆行して、再び、年末に射手座に入室していくが、射手座はスリランカの12室である。



今年中はスリランカはテロリズムに巻き込まれる危険性があると言えるのである。



もし射手座が土星や火星、ラーフ、ケートゥによって傷つけられ、そこにラグナロードが絡んでいたり、あるいは、ジャイミニのロジックで、傷ついたAKやGKが絡んでいたりする場合、飛行機でスリランカまで跳躍して楽しもうとした矢先にこうしたテロリズムに巻き込まれる可能性があるということが出来る。



そうした場合、飛行機の墜落に例えられるような悲劇になりかねない。












(参考資料)



スリランカ連続テロ、邦人1人死亡 死者290人に
2019/4/22 8:58 日本経済新聞

【ムンバイ=早川麗】インド洋の島国スリランカの計8カ所で21日起きた爆発を巡り、菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で「現時点で邦人1人が死亡、4人が負傷したと確認した」と明らかにし た。ロイター通信によると、計290人が死亡し、約500人が負傷した。スリランカ政府は連続爆破テロとみて捜査を進めており、捜査当局が13人のスリランカ人を拘束したという。

安倍晋三首相は首相官邸で記者団に「日本はスリランカ、国際社会と手を携えて断固としてテロと戦う決意だ」と述べた。政府は同日までに、被害状況を把握するため、首相官邸直轄の「国際テ ロ情報収集ユニット」を現地に派遣した。菅氏は在留邦人や旅行者にメールで注意喚起したことも明らかにした。

外務省幹部は邦人の死者がさらに増える状況にはないとの見通しを示した。死者の性別や身元は遺族の希望で公表できないとしている。

KDDIは22日、社員1人がスリランカの最大都市コロンボ市内のホテルに滞在中、爆発に巻き込まれて負傷したと明らかにした。社員は電話ができ歩ける状態で、現在入院しているという。

スリランカ政府によると、11人の外国人死亡者の身元が確認された。インド人が3人、英国人が3人、英国と米国の二重国籍が2人、トルコ人が2人、ポルトガル人が1人。さらに外国人とみられる25 人の遺体があり、21日時点で36人の外国人が死亡した可能性がある。このほか19人の外国人が負傷し、病院で手当てを受けている。

海外での主な邦人被害では、2016年7月にバングラデシュの首都ダッカの飲食店で日本人7人がイスラム過激派に殺害されたほか、19年3月にはエチオピアで武装勢力が車を襲撃し、日本人女性1人 が死亡した。

スリランカでは21日午前、コロンボにある「シャングリラ」など3つの五つ星ホテルと、西部ネゴンボなどにある3つの教会でほぼ同時刻に爆発が起きた。その後、コロンボ近郊の動物園などでも 爆破があった。

経済活動への影響は必至だ。スリランカ政府は夜間外出禁止令を出し、偽情報の拡散を防ぐためフェイスブックなどソーシャルメディアの利用を停止した。同国のコロンボ証券取引所は22日を休 みにすることを決めた。スリランカ経済は観光への依存度が高く、事件で客足が遠のけば大きな打撃となる恐れもある。

この日はキリストの復活を祝う復活祭(イースター)にあたる。同国で少数派のキリスト教徒や、観光で訪れた外国人を狙った可能性が浮上している。ウィクラマシンハ首相は21日、自身のツイ ッターで「人々に対する卑劣な襲撃を強く非難する」とする声明を出し、爆発がテロ行為という認識を示した。

現地時間21日夜時点で、犯行声明は出ていない。スリランカでは1970年代に結成されたタミル人過激派組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」と、仏教徒中心の多数派シンハラ人の間で抗 争が続き、90年代に大統領が爆弾テロの犠牲になるなど治安が悪化した。その後、2009年にLTTEが敗北宣言し、ラジャパクサ前大統領が内戦終結を宣言していた。

現地では「周到に準備されたテロ」(現地ジャーナリスト)との見方が強まっているが、スリランカではキリスト教徒を狙った大規模なテロは珍しく、現地警察が爆発の背後関係を調べている。
参照元:スリランカ連続テロ、邦人1人死亡 死者290人に
2019/4/22 8:58 日本経済新聞

スリランカ連続テロ、邦人女性死亡 イスラム教徒13人拘束
2019年4月22日 中日新聞

 【コロンボ=共同】日本外務省は二十二日、スリランカの連続爆破テロで日本人一人が死亡し、四人が負傷したことが確認されたと明らかにした。日本政府関係者によると、死亡したのは現地在住の女性で高橋香(かおり)さん。地元メディアによると、警察当局者は二十二日、死者が二百九十人に上ったと述べた。負傷者は五百人以上。当局はイスラム教徒の計十三人を拘束、事情を聴くなどして実行犯の身元や動機、背後関係の捜査を続けた。

 日本政府関係者によると、日本人負傷者四人のうち一人は現地の日本大使館員。KDDIは出張中の男性社員一人が巻き込まれ、負傷したと明らかにした。

 スリランカでは今回のテロを受け、宗教間の対立が激化する懸念が出ている。犯行声明は出ていないが、当局はイスラム過激派が関与しているとみており、AP通信によると、国防相は八カ所で起きた爆発の大半が自爆だったとみられると述べた。二〇〇九年五月の内戦終結以降、安定していた治安が揺らぐ恐れもある。

 警察当局は今回の事件前に、イスラム過激派によるキリスト教会攻撃の可能性があることを把握していたとの情報もある。当局がテロを阻止できなかったことの責任を問う声も高まりそうだ。

 スリランカは人口の約七割をシンハラ人中心の仏教徒が占める。一割強がタミル人のヒンズー教徒。イスラム教徒は約一割、キリスト教徒は一割弱でいずれも少数派だ。

内戦ではタミル人が独立を求め、シンハラ人と争った。終結後の治安は比較的安定していたが、一部の仏教徒が過激化し、イスラム教徒と衝突。昨年三月には、イスラム教徒に襲われた仏教徒が死亡したことをきっかけに、報復として仏教徒によるイスラム教徒への襲撃が起き騒動が拡大、非常事態宣言が出された。

 事件は二十一日午前、コロンボ、西部ネゴンボ、東部バティカロアにある三つの教会と、コロンボ中心部の三つのホテルで相次いで爆発が起きた。さらにコロンボ郊外のホテルで爆発があり、住宅地で警官が職務質問をした容疑者が自爆して警官三人も死亡した。警察当局者によると、外国人は少なくとも三十五人が死亡した。

◆政府、情報収集へ派遣

 安倍晋三首相は二十二日、日本人一人を含む二百人以上が死亡したスリランカの連続爆破テロを受け「日本はスリランカ、国際社会と手を携えて断固としてテロと戦っていく決意だ」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。日本政府は、関連情報を官邸へ一元的に集約する組織「国際テロ情報収集ユニット」を現地に派遣した。関係者が明らかにした。

 首相はテロに関し「深い悲しみを覚えると同時に強い憤りを感じる。犠牲となられた方に対してお悔やみを申し上げたい」と強調。同時に「このようなテロは断じて許すことができない。強く非難する」と語った。
参照元:スリランカ連続テロ、邦人女性死亡 イスラム教徒13人拘束
2019年4月22日 中日新聞










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ジョーティッシュ対面コンサルテーション【名古屋】

2019年6月14日(金)11:00~20:00の日程で、インド占星術・対面コンサルテーションをイベント特別料金で行ないます。


平日の日中ですので、予定が空いている方は多くはないかもしれませんが、宜しければ、この機会にお越し下さい。




イベント名

ジョーティッシュ対面鑑定【名古屋】



※対面鑑定枠で、個人レッスンを受講することも可能です。





日時

2019年6月14日(金)10:00~18:00





会場

JR名古屋駅近くのホテル内カフェもしくはレンタルスペース


※申し込み状況により、レンタルスペースか、ホテル内カフェか、どちらかに決まります。


※申し込みされた方に別途、ご案内します。


※ホテル内カフェの場合、別途、ご自分の喫茶代がかかります。







料金



【2019年5月12日迄のお申込み】

ジョーティッシュ対面コンサルテーション: 9,000円(60分)※イベント特別料金

※2枠予約される場合、間の10分も含めた130分コースとなります。




【2019年5月13日以降のお申込み】

ジョーティッシュ対面コンサルテーション: 12,000円(60分)※イベント特別料金

※2枠予約される場合、間の10分も含めた130分コースとなります。




※予約枠を設定しているため、料金は事前振込みとさせて頂きます。

※個人レッスンの方は、2枠となるため、入れ替え時間の10分も含めて、実質130分のレッスンとなります。

※万一、会場の問題等で鑑定が実施出来なくなった場合、全額返金いたします。




鑑定師及び講師

秀吉








申込み締切

6月4日


※あと残り1枠です。2019/5/13





予約について

①お名前(ローマ字+ひらがな)
②出生年月日と出生時間(母子手帳記載、母親の記録等、24時間表記)
③出生場所(○○県○○市ぐらいまでのデータ)
④希望日と時間(枠番号)
⑤希望内容(対面鑑定 or 個人レッスン)

<⑤で対面鑑定を選択された方は以下もお願いします>
⑥過去の出来事と日付 (過去に起こった重大な出来事と日付(3~5つ程度))
⑦依頼内容 (簡潔にお願いします。事前に思いつかなければ当日でも構いません。)

上記のデータを添えて、address_hkまでお申込み下さい。


件名は「対面コンサルテーション 名古屋」でお願いします。



尚、以下のフォームからも申し込みできます。(※個人レッスンご希望の方は、依頼内容の欄に「個人レッスン希望」とご記入下さい。)


対面鑑定申込みフォーム





予約状況は以下の表で確認できます。↓



名古屋鑑定2019 予約表

開催日枠番号予約時間予約状況備考
6月14日(金)111:00~12:00予約済み
212:10~13:10予約済み
313:20~14:20予約済み
414:30~15:30予約済み
515:40~16:40予約済み
616:50~17:50予約済み
718:00~19:00予約済み
819:10~20:10予約済み
920:20~21:20
予備21:30~22:30





メッセージ

大阪では何度かイベントを行ないましたが、名古屋では初めて行います。


東京だと遠方過ぎてサービスを受けられなかったという方、宜しければ是非、この機会にお越し下さい。


皆様のお申し込みをお待ちしております。




イメージ画像















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燃えるノートルダム大聖堂 -古い秩序の終わりを象徴-



フランス・パリのノートルダム大聖堂が火災で崩壊するショッキングな映像が、今朝のニュースで伝えられている。


ノートルダム大聖堂は、ローマ・カトリック教会の大聖堂で、ゴシック建築を代表する建物で、ユネスコの世界遺産にも登録されているフランスを象徴する歴史的建造物である。

wikipediaによれば、ノートルダムとはフランス語で「我らが貴婦人」という意味であり、聖母マリアを指すそうである。


パリから各地への距離を表わす時の起点はノートルダム大聖堂の前が起点となっており、歴史的に多くの祝賀行事や記念式典なども開かれており、フランスを象徴する歴史的建造物であるという。


但し、この歴史的建造物は、カトリック教会の建造物であるため、フランス革命の時には、ノートルダム大聖堂も襲撃を受け、大聖堂を飾っていた歴代の王の彫像が破壊されて埋められたという。


つまり、旧世界の封建的な秩序を象徴する建物であり、フリーメーソンやイルミナティーの立場からは、打倒すべき対象ということになる。


修復

1789年のフランス革命以降、自由思想を信奉し宗教を批判する市民により、大聖堂は「理性の神殿」とみなされ、破壊活動、略奪が繰り返されていた。1793年には西正面の3つの扉口および、王のギャラリーにあった彫刻の頭部が地上に落とされた。ノートルダムの歴史を語る装飾が削り取られ、大聖堂は廃墟と化した。

その後、ヴィクトル・ユーゴーの『ノートルダム・ド・パリ』の出版が、国民全体に大聖堂復興運動の意義を訴えることに成功し、1843年、ついに政府が大聖堂の全体的補修を決定した。1844年、ジャン・バティスト・ アントワーヌ・ラシュスとウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュクに委任が決まり、1845年に修復が開始された。1857年、共同修復者のラシュスが死去。その後はヴィオレ・ル・デュク単独の作業となった。1864年に修復は完了した。

ヴィオレ・ル・デュクは、1330年のノートルダム大聖堂を想定し、その完全なる復元に努めた。大規模な修復の一つが、大聖堂の交差部にあった尖塔の復元である。この尖塔は落雷でたびたび炎上し、倒壊の危険があるため1792年に一時撤去されたが、ヴィオレ・ル・デュクらが修復に乗り出した。ヴィオレ・ル・デュクによる尖塔の復元案は、全体の高さを以前よりも約10m高く設定し、デザインもより豊かなものとなった。さらに、最も大きな変更として、尖塔基部を囲んで福音史家と十二使徒の彫刻が付加された。ヴィオレ・ル・デュクは聖トマ像のモデルとなり、自らデザインした尖塔を見上げるポーズを取っている。

(wikipedia ノートルダム大聖堂より引用抜粋)


フランス革命後、大聖堂が廃墟と化し、その後、ヴィクトル・ユーゴーの『ノートルダム・ド・パリ』の出版が、国民全体に大聖堂復興運動の意義を訴えることに成功したと記されている。


ヴィクトル・ユーゴーは、ロマン主義の時代の代表的小説家であり、ロマン主義は、理性や啓蒙の時代から反動的に感受性や主観に重きをおく、恋愛賛美、民族意識の高揚、中世への憧憬といった近代国民国家形成を促進した一連の精神運動である。


つまり、極めて、理性的、合理的なフランスの急進的な啓蒙的精神から保守反動的な動きが生じて、ノートルダム寺院の復興運動につながった。


フランスの歴史的建造物であるが、フランス、あるいはヨーロッパの歴史の過去に属する建造物である。



ノートルダム大聖堂のショッキングな崩壊を見ると、まず、これは最近、相次いでいる射手座が象徴する航空機墜落事故と同じ範疇に属する出来事ではないかと思われる。


カトリック教会の高い建造物は、「天まで届け」という高い理想主義の象徴である。


「神」という理想まで届かんとするキリスト教の理想主義を象徴し、ニーチェがキリスト教は世俗化されたプラトン哲学であると看破したように真・善・美というイデアの中のイデア、抽象化の最高レベルを表わしている。


射手座は魚座からみた10室目であり、魚座の行為を表わしており、魚座の行動原理を示している。


すなわち、ノートルダム寺院の火災とは、射手座の理想主義の挫折であり、やはり射手座の高い所からの転落と似たような象意である。






現在、土星やケートゥが射手座にトランジットし、木星も射手座に入室して、火星も牡牛座から射手座にアスペクトしている。



そうした状況の中で起こった出来事である。



このようにヨーロッパの旧秩序の象徴であるカトリック教会の歴史的建造物が燃えて崩壊するという出来事は、旧世界の秩序の崩壊を象徴しているイベントではないかと思われる。


例えば、最近、フランスで激しさを増している燃料税増税へ反対する「黄色いベスト運動」などは、フランス革命の再来であり、そうした啓蒙主義運動の中で起こった火災である。


フランス革命などの過去の歴史においてノートルダム大聖堂が旧世界の秩序の象徴として打倒する対象として破壊されたことと関連しているかもしれない。



もう一つは、フランスの第五共和政のマンデン図を見た時にこの火災が説明できるかどうかである。






このマンデン図によると、火の惑星である3、10室支配の火星が4室(不動産、土地)に在住し、12室支配の土星と相互アスペクトしている配置がある。


3室は4室(不動産、土地)を損失するハウスであり、3室と4室の絡みは不動産の損失を意味する。


4-10の軸を土星と火星が傷つけているのであり、そこに不動産を損失する3室や出費の12室が絡んでいる。


マンデン占星術において、火星と土星の両方がコンジャンクトしたり、アスペクトすることは、戦争や大地震、原発事故など、巨大な自然災害を表わす配置である。


従って、フランスの第五共和政のマンデン図は、国内の激しい大変動を表わしているように思える。


そして、トランジットの火星がこの4室に在住する火星にリターンしていることに注目である。


このマンデン図だと、現在、火星/金星期であり、マハダシャーの火星は、3室支配で4室に在住し、火災による建物、建造物、不動産の損失を表わしており、アンタルダシャーの金星は、4室(不動産)支配で8室で減衰して、ラーフ/ケートゥ軸、太陽、6室支配の月などと絡んで傷ついている。


従って、このマンデン図だと、フランスの国土や建造物についての災難を表わすタイミングであることが説明できる。


最近、「黄色いベスト運動」などによって、フランスの凱旋門前のシャンゼリゼ通りの店舗が破壊されたり、そこに立ち並ぶ、銀行ATMが破壊されたり、高級車に火が放たれて破壊されたが、それらもこの配置が表わしていると考えられるが、ノートルダム大聖堂の火災も、全く関連なさそうに見えて、形而上においては、同じ原因から発する現象の一つであると考えられる。






フランス国民は、民主化運動に没頭する一方で、ノートルダム寺院の火災を目の前にして、「アベマリア」を合唱し、国民的悲劇の前で、愛国心を募らせているのである。


実際、どうしてノートルダム大聖堂に火が燃え広がったのかは不明であるが、フランスで起こっている出来事と密接な関連があるように思える。



























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インド占星術マスターコース【2019年度】 2019/4/20~ 【更新】

4/20からインド占星術の初心者、中級者向けの座学コースを行います。

チャート読解に必要な重要ポイントを分かりやすく解説することを心がけ、最終的にパラシャラの技法を用いたチャート読解が出来ることを目指します。

また終盤にて、ジャイミニの技法も実習することで、複合アプローチの概要も理解して頂くことを目指しています。



コース名

インド占星術マスターコース 【2019年度】


日時

2019年4月20日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年5月18日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年6月29日(土) 13:00~17:00 7階 7A
2019年7月13日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年8月31日(土) 13:00~17:00 7階 7A
2019年10月19日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年11月16日(土) 13:00~17:00 8階 8A
2019年12月21日(土) 13:00~17:00 8階 8A

※前後に各10分ほど準備と片付けの時間が含まれます。


会場

八洲学園大学 会議室
神奈川県横浜市西区桜木町7丁目42番地

横浜駅(東口)から徒歩10分 
横浜市営地下鉄「高島町」駅から徒歩1分
横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島」駅から徒歩5分
京浜急行「戸部」駅から徒歩5分





講座内容

 日付時間内容部屋
第1回2019年4月20日(土)13:00~17:00【初級、中級】

(1)ジョーティッシュ学習の進め方ガイダンス
先にゴールを知る(ゴールに至るために必要な知識は何か)

天文学的基礎
標準フォーマットの説明
星座、惑星、ハウス
アスペクト(部分アスペクト)
トランジット

<チャート読解の手順>
ラグナとラグナロード
2区分、 3区分、 4区分
チャートを保護する要素
読解の文法と解釈(ハウスの法則)
運命の発火<ダシャーとトランジット>


(2)惑星の星位<惑星の強弱に関する理論> 
星位の計算【友好星位と、敵対星位の導き出し方】

友好/敵対関係
惑星同士の生来的友好敵対関係
惑星同士の一時的友好敵対関係
生来的友好敵対関係と、一時的友好敵対関係の総合

ラーフとケートゥの星位


(3)ハウス
ハウスの分類
ハウスの表示体
惑星の強さの序列
惑星の生来的吉凶
惑星の機能的吉凶
事例-有名人の事例について
支配するハウスのないラーフとケートゥ
惑星の方角の強さ(シャドバラ)


(4)各ラグナ毎の惑星の吉凶
牡羊座ラグナから魚座ラグナまで
8階 8A
第2回2019年5月18日(土)13:00~17:008階 8A
第3回2019年6月29日(土) 13:00~17:007階 7A
第4回2019年7月13日(土)13:00~17:008階 8A
第5回2019年8月31日(土)13:00~17:00【応用】

(5)
PACDARESメソッド
ナクシャトラ
分割図


(6)
ダシャーシステム
ダシャーの計算方法
ダシャーの解釈方法


(7)
トランジット
ダブルトランジット
土星、木星、ラーフ、ケートゥのトランジット
それ以外の惑星のトランジット
トランジットの重要ポイント

※上記の内容を消化した上で、有名人のチャート読解や、ナクシャトラや、ナクシャトラの支配星、分割図の使い方などを徹底的に演習していきます。
7階 7A
第6回2019年10月19日(土)
13:00~17:008階 8A
第7回2019年11月16日(土)13:00~17:00(8)
ジャイミニの技法
事例演習
8階 8A
第8回2019年12月21日(土)13:00~17:008階 8A

・本コースでは、ジョーティッシュの中級レベル(一部、上級を含む)の習得を目指します。(他に2017年より上級セミナーと名付けたコースも行っています)
・必ずしもこのカリキュラム通りに進むとは限りません。順序が逆になったり、皆さんが知っている状況に応じて、省略したり、逆に時間をかけて説明する場合もあります。
・テキストは基本的なテキストを使用し、資料を補足的に使用します。
・facebookの非公開ページで講座開催期間中サポートします。
・本コースは簡単なことを時間をかけて習いたい方には向いていません。
・本コースは既に一通り学習済みの方、復習したい方には向いています。
・本講座は、講座開催前の入金が完了した時点で、facebook非公開ページへに登録して頂き、サポートがスタートします。
・欠席者には後日、録音もしくはビデオ映像を提供する予定です。
・講座の内容の録画内容は教材化され販売されることがあります。
・本コースはただ聴くだけの受け身の内容ではなく積極的に発言し参加して頂くことを目指します。


受講料

初回:テキスト、資料代 3,000円
各回:12,000円 × 8回

※一括払いでお支払の場合、各回講座料が10%割り引きとなります。

※最少申込み単位は4回分(割引なし)になります。
講座を欠席された場合でも返金は出来ません。

支払い方法については一括払いと分割払いが選べます。
一括払いの場合は、10%割引となった金額を別途、paypalによるクレジット払いか、銀行振り込みでお支払頂きます。
分割払いの場合は、銀行の振込み先、もしくはpaypalの決済フォームを案内しますので、そちらから事前振込みをお願いします。

※他にプレミアム会員様が参加される場合、割引特典があります。



講師

秀吉




最少催行人数

3名




メッセージ

本コースは、ジョーティッシュの中級レベル(一部、上級を含む)の習得を目指しますが、ジョーティッシュの基本原則をスピーディーに学習した後は、有名人のチャート読解を徹底的に行い、チャートの読み方を実習していきます。

またこれまで手薄であったナクシャトラの理解にも重点を置きます。

ナクシャトラの象意、使い方、ナヴァムシャとの連携、時刻修正での応用なども視野に入れ、チャート読解におけるナクシャトラの使い方に注目します。

分割図やダシャーの使い方、それらを連携させたチャート読解、特定のテーマの見方などを、有名人のチャートと過去データなどを用いて、演習していきます。

また最後の段階で、ジャイミニの技法を連携させた複合アプローチなども実習しますので、上級セミナーを視野に入れた内容になっています。

これから学習を始める方も、またこれまで学習をして来られた方も振るってご参加下さい。

1年間、月1のペースでジョーティッシュを学習していきましょう。

※時間が足りなくなることが想定される為、その場合は、2~3回、補講などを入れる可能性があります。

その場合、料金については同じ料金で、2~3回の講座が追加されることになりますので、その覚悟でお願いします。




申込み


申込みはこちらからお願いします。

※期日になりましたので募集を終了しました。



申込み締切


準備などがありますので4/16迄にお申込み下さい。





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もしくは、以下のアドレスまでご連絡下さい。


















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射手座と航空機墜落事故の関係について検証する

前回、記事で、射手座と最近の飛行機墜落事故の関連について述べたが、理論的には、射手座が土星、火星、ラーフ、ケートゥ、太陽、GK(グナティカラカ)などによって傷ついており、ヴィムショッタリダシャーが射手座に絡む惑星のダシャーであったり、ジャイミニのチャラダシャーで射手座の時期が来ていたり、またトランジットの土星、木星、火星、ラーフ、ケートゥ、太陽などの惑星が射手座を通過している時期であることが想定されるのである。


実際にそうなっているかどうか、以前の飛行機墜落事故や、飛行機墜落事故に遭った方の出生データがアストロデータバンクにあるため、それらで検証してみることにした。


まず、最初は、イタリアの名門財閥一族のエドアルド・アニェッリのチャートである。


父親のジョバンニ・アニェッリは、イタリアの自動車会社フィアットの創業者で、その息子である。


1935年7月14日に水上飛行機で着陸に失敗して、飛行機が転倒し、プロペラに巻き込まれて亡くなったようである。






チャートを見ると、射手座にGKの水星とMKの太陽が在住し、マラカに相当するDKの土星がジャイミニアスペクトしている。


ダシャーは飛行機事故の時、ダシャーは土星/水星/水星期であり、土星は6、7室支配のマラカでマラカの2室に在住し、アンタルダシャーの水星は2、11室支配のマラカで、またGKでもあり、射手座でラグナロードとコンジャンクトしている。


水星は土星のディスポジターであり、マハダシャー土星期は、2、11室支配のマラカでGKの水星の象意が強く出ると考えられる。


ジャイミニの変動表示体の象意をヴィムショッタリダシャーに拡張するジャイミニの現代的な適用において、GKの水星の象意を水星のアンタルダシャーの時期に体験するということである。


マハダシャー、アンタルダシャー共にマラカで、アンタルダシャーの水星はGKでもあり、射手座に在住している。


チャラダシャーは、牡羊座/双子座/牡牛座である。


サブダシャーの双子座から見ると、AKの月とPKの金星が8室に在住し、ケートゥからアスペクトを受けている。


また双子座にはMKの太陽、GKの水星、DKの土星などがアスペクトして、双子座を傷つけている。






その娘のスザンナ・アニェッリのチャートである。


父親のエドアルド・アニェッリと共に1935年7月14日の飛行機の事故で亡くなっている。


またこの他にもう一人娘がいるようだが、このもう一人の娘も同じく事故で亡くなっている。


射手座にマラカに相当するDKの火星が在住し、GKの土星とラーフ、ケートゥなどがアスペクトしている。

ダシャーは水星/ラーフ/木星期である。


水星はマラカの7室に在住し、ラーフは12室に在住して、マラカの3、6室支配の木星、土星とからでおり、ディスポジターの水星はマラカの7室に在住している。


木星はマラカの3、6室の支配星である。



但し、これらの惑星は射手座には直接絡んでいない。プラティアンタルダシャーの木星は逆行して、射手座にアスペクトしている。



チャラダシャーは射手座/蟹座/魚座である。



チャラダシャーでは事故が生じやすい危険な射手座のメジャーダシャーである。


射手座にはマラカに相当するDKの火星が在住し、GKの土星、ラーフ、ケートゥがアスペクトしている。


従って、射手座は激しく傷ついており、チャラダシャーの射手座の時期は、かなり危険な時期である。



サブサブダシャーの魚座にはAKの月が在住し、DKの火星、GKの土星などからアスペクトされて傷ついている。


魚座は傷ついたAKが在住する星座である。



従って、ヴィムショッタリダシャーでは射手座との関連がそれ程、認められないが、チャラダシャーでは射手座の傷つきなどが役割を果たしていることが認められる。




次は、フランスのパイロット・ジュール・ヴェドリーヌのチャートである。


1919年4月21日に飛行機事故で亡くなっている。






チャートを見ると、山羊座ラグナで射手座12室にAmKの太陽、PKの水星、マラカに相当するDKの金星が在住し、乗り物を表わすMKの火星がアスペクトしている。


また土星が逆行して、射手座にアスペクトしている。


1919年4月21日は、チャラダシャーでは獅子座/蟹座/蟹座の時期であり、獅子座は8室でAKの月とGKの土星がアスペクトしている。


ヴィムショッタリダシャーでは、月/水星/木星である。


月はマラカの7室の支配星で、乗り物の4室に在住し、ラグナロードの減衰した土星、そして、3、12室支配のマラカの木星とコンジャンクトしている。


wikipediaでは、1919年8月に飛行機事故で亡くなったと記されている。


1919年8月は、獅子座/獅子座/山羊座→水瓶座であり、こちらの方がより説明がしやすい。


ヴィムショッタリダシャーだと月/ケートゥ/金星である。




次は、飛行機の墜落ではなく、航空機の爆発で亡くなった乗務員のチャートである。




マラカの射手座2室に土星とGKの木星が在住している。


そして、ラーフ、ケートゥ、MKの太陽、マラカに相当するDKの金星がジャイミニアスペクトしている。


射手座が激しく傷ついていることが分かる。


ミッチェル空港での飛行機の爆発事故は、1993年12月10日で、太陽/木星/ラーフ期である。


アンタルダシャーの木星はマラカ3、4室支配の土星とマラカの2室でコンジャンクトしている。


太陽のディスポジターは木星であり、ラーフのディスポジターは8、11室支配のマラカで、ラグナロードの火星と水瓶座でコンジャンクトしている。


このケースの場合、ミッチェル空港での航空機の爆発によって亡くなっていると記されている。


水瓶座は航空産業や空港の表示体であり、その水瓶座で、ラグナロードの火星がマラカの8、11室支配の水星がコンジャンクトし、3、4室支配のマラカの土星がアスペクトしていることが、この空港での爆発事故を表わしていると考えられる。


火星はラグナロードであるが、6室の支配星でもあり、また火の惑星である為、爆発事故を表わしたのである。


チャラダシャーでは、双子座/牡羊座/牡牛座である。


双子座は8室で、GKの木星、土星、ラーフ、ケートゥ、DKの金星、MKの太陽などがアスペクトして傷つけている。




次は、飛行機事故のマンデン図である。



1992年10月4日にエル・アル航空1862便墜落事故のチャートである。






トランジットのラーフは、射手座を通過し、逆行の土星が射手座に絡み、また火星がアスペクトしている。


ジャイミニアスペクトを検討すると、木星や太陽もアスペクトしており、射手座にエネルギーが集中していることが分かる。



次は、1996年7月17日のトランスワールド航空800便の墜落事故である。






射手座では木星が逆行し、土星、火星がアスペクトしている。


ジャイミニアスペクトを検討すると、ラーフ、ケートゥもアスペクトしており、射手座にトランジットの惑星のエネルギーが集中している。


特に土星、火星、ラーフ、ケートゥといった4つの主要な生来的凶星群がアスペクトしていることが注目に値する。



次は、1964年4月17日15:14に起こったエアアラスカのフェアチャイルドF-27航空機が山に激突して機体がバラバラになり、火災が起こった事故である。


32人の乗組員のうち、10人がパイロットと副操縦士を含めて死亡したと記されている。


ケートゥが射手座をトランジットしているが、ジャイミニアスペクトを含めれば、ラーフ、火星もアスペクトしている。


この配置は、2019年4月現在のラーフ/ケートゥ軸が双子座/射手座軸を通過している配置と同じである。




次は、中国南方航空3943便の墜落事故である。




桂林空港への降下時に墜落し、141人全員が死亡したと記されている。


この事故では、射手座には金星がトランジットしているが、それ以外の凶星は関係していない。


ジャイミニアスペクトを考慮すると、木星も射手座にアスペクトしている。




次は、1987年8月16日 20:45:19で起こったノースウェスト航空 255便の事故である。




149人の乗客の唯一の生存者は4歳の少女だけであったと記されている。


土星が逆行して、射手座にアスペクトしているが、特に射手座に顕著な影響は見られない。


ジャイミニアスペクトを検討すると、ラーフとケートゥが射手座にアスペクトしている。



次は、1983年11月27日 00:06にスペイン・マドリードで起こったアビアンカ航空011便墜落事故である。




乗員乗客合わせて181人が死亡したとつたえられている。


土星と火星が射手座にアスペクトしており、ジャイミニアスペクトでは、火星と金星がアスペクトしている。




次は1982年7月9日16:08にルイジアナ州ケナーで起こったパンアメリカン航空759便の墜落事故である。




ラーフ/ケートゥ軸が射手座に絡み、太陽、火星がアスペクトし、水星もアスペクトしている。


ジャイミニアスペクトを確認すると、更に土星も射手座にアスペクトしており、射手座が激しく傷ついているのが分かる。



次は、1980年7月8日 00:39にソビエト連邦カザフ・アルマトイで起こったアエロフロート航空4225便の墜落事故である。




火星、水星、太陽が射手座にアスペクトしており、またジャイミニアスペクトでも同じ惑星がアスペクトしている。



次は、1991年5月26日16:17にタイのタイ・スパンブリー・ダーンチャーン郡で起こったラウダ航空004便墜落事故である。




ラーフ/ケートゥ軸が射手座に絡んでおり、逆行の土星も射手座に絡み、対向から金星がアスペクトしている。


ジャイミニアスペクトも考慮に入れると、ケートゥもアスペクトしている。




次は、1994年6月6日 8:22:42に中国西安市付近で起こった中国西北航空2303便墜落事故である。




搭乗していた160人全員が死亡する最悪の事故であったが、射手座には水星と金星だけがアスペクトしている。



次は、2000年1月31日 16:21にカリフォルニア州オックスナードで起こったアラスカ航空261便墜落事故である。




射手座には、金星が在住しているだけだが、ナヴァムシャでは土星、火星、ラーフ、ケートゥがジャイミニアスペクトしている。



次は、1989年7月19日 16:00にアイオワ州スーシティで起こったユナイテッド航空232便不時着事故である。




射手座には土星がトランジットし、対向から木星がアスペクトしている。



次は、1984年12月23日 14:15にクラスノヤルスクで起こったアエロフロート航空墜落事故である。




射手座には木星、太陽、月がトランジットしており、土星は3日前まで天秤座をトランジットしていた為、射手座にアスペクトして射手座にダブルトランジットが生じている。


1977年11月19日 21:48にポルトガル・フンシャルで起こったTAPポルトガル航空425便墜落事故である。






射手座には木星がアスペクトしているが、ジャイミニアスペクトも考慮すると、ラーフ、ケートゥもアスペクトしている。




このように見てくると、必ずしも航空事故時のトランジットの凶星群が、射手座を通過していたり、アスペクトしている訳ではないが、かなりの頻度で、射手座に関係しており、特にラーフ/ケートゥ軸が射手座に絡んでいるケースが何例か見られた。


従って、現在、土星と木星が射手座をトランジットし、ラーフ/ケートゥも射手座に絡んでいるが、多くの凶星が射手座に絡むタイミングは、危険な時期である。


そうした時期は、何らかの射手座の上昇と下降の象意における転落の象意を持つ出生図の人々が運命的に引き合わされて、墜落する飛行機に乗り込むのである。


そして、ヴィムショッタリダシャーやチャラダシャーで示すそのタイミングが、今回の射手座への凶星のトランジットなどがトリガーになって実現していくのである。


事故に遭われた方々のチャートを知る機会がないが、おそらくそうしたことではないかと思うのである。


飛行機の墜落事故では、乗客、乗務員合わせて100名以上の方が亡くなるような大惨事になることが多いが、そこに乗り合わせてくる方々は運命の方々なのである。


然し、その飛行機に乗らなくて済んだといったエピソードが時々生じることがあるが、それもまた乗らなくて済むような吉の惑星の影響などが、ホロスコープ上にあり、トランジットの惑星もそれをサポートするなど、特別な条件があったのではないかと思われる。




現在のトランジットは、射手座に土星、木星、ケートゥがトランジットして、太陽、水星、ラーフなどもジャイミニアスペクトしており、射手座にエネルギーが集中している。


火星も射手座にアスペクトするタイミングなどは危険なタイミングである。


過去の航空機墜落事故時のトランジットを調べてみてもいくつかのケースで、ラーフ/ケートゥ軸が射手座に絡んでいるケースが見られた。


こうした条件が整ったからこそ、今回、めったに墜落しないはずの自衛隊のF-35戦闘機が墜落したのである。






最近、盛んに民間のロケットによる有人宇宙旅行が計画されているが、この現在のトランジットが形成されている今、そのような旅に行きたいとは全く思わない。



そのような旅は非常に危険である。


















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相次ぐ航空機の墜落-射手座の高い所から転落の象意-

先日3/10にエチオピアで、ボーイング737が離陸直後に墜落した。




この事故を受けて、各国の航空会社が軒並みボーイングの新型旅客機「737MAX8」の運航停止を決定している。


エチオピアで旅客機墜落、157人全員死亡 離陸直後、操縦士「引き返す」
2019.3.10 19:07 産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】ロイター通信によると、エチオピアの首都アディスアベバから10日朝、隣国ケニアの首都ナイロビに向け出発したエチオピア航空の旅客機ボーイング737が離陸直後に墜落した。

 同機には乗客149人と乗員8人の計157人が乗っており、同航空は事故後の記者会見で157人全員が死亡したと発表した。乗客の国籍はケニア、エチオピア、カナダ、中国など33カ国に上るとしており、在エチオピア日本大使館は邦人が乗っていなかったか確認を進めている。

 旅客機は10日午前8時38分(日本時間午後2時38分)に離陸。6分後に交信を絶ち、アディスアベバの南東約60キロの地点で墜落した。墜落直前に操縦士が空港に引き返すと管制官に伝えていたという。上昇時の速度が不安定だったとの目撃情報もあり、機体にトラブルが生じた可能性がある。


同機は昨年2018年10月にもインドネシアで墜落事故を起こしており、同じように離陸直後に不具合が発生し、事故には類似性が見られるという。


米ボーイング、小型機戦略に暗雲=5カ月で2機墜落
2019年03月11日20時56分 JIJI.COM

【ロンドン時事】米航空機大手ボーイングの小型機の販売戦略に暗雲が漂っている。最新鋭の737MAX8が10日、エチオピアで墜落。わずか5カ月間で2機目の墜落事故を受け、安全性への疑念が高まっているためだ。
 エチオピアの事故では、乗客乗員157人全員が死亡した。同型機の墜落事故は昨年10月にインドネシアでも起きており、離陸直後に不具合が生じたのも同様だった。
 エチオピアのアビー首相は10日、事故原因の究明に向け、包括的な調査を指示。政府は究明のカギを握る墜落機のブラックボックスを回収した。ボーイングのミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は「政府と規制当局の調査に技術的な協力をしている」と表明した。
 事故機を運航していたエチオピア航空は、保有する全ての同型機の運航を当面停止すると発表。中国やインドネシアの当局も、安全性が確認されるまで同型機の運航停止を航空会社に指示した。
 格安航空会社(LCC)の台頭で、小型機の需要は世界的に急速に高まっている。ボーイングの737MAXシリーズは、競合する欧州航空機大手エアバスのA320シリーズに対抗するための小型機戦略の柱だ。中でも737MAX8は2017年に初号機を納入し、LCCを中心に受注が好調だっただけに、相次ぐ墜落事故はボーイングの経営戦略にも大きな打撃となりかねない。


航空機の墜落とは、離陸した後での墜落を表わしており、一度、上昇してからの転落(下降)を表わしている。


これはまさしく射手座の象意である。



一方、日本でも航空自衛隊のF35戦闘機が海に墜落する事故が発生している。

航空自衛隊のF35戦闘機、海に墜落と断定 尾翼の一部を回収
2019.04.10 Wed posted at 13:08 JST CNN.co.jp

香港(CNN) 三沢基地所属の航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35が太平洋上で消息を絶った件で、防衛省は10日、同機が墜落したと明らかにした。

同機は9日、三沢基地から他のF35戦闘機3機とともに訓練飛行に出発したが、東約135キロの太平洋上で通信が途絶えた。防衛省によれば、10日午前、機体の残骸の一部が発見された。

同機のパイロットはレーダーから消える直前に訓練中止を伝える通信を送っていた。

捜索チームが尾翼の一部を回収した。日米が行方不明となったパイロットの捜索を続けている。

日本は昨年12月までにA型105機、B型42機の調達を決めた。不明機を含む三沢基地の十数機は先月末に運用を開始したばかりだった。

昨年9月には米海兵隊のF35Bがサウスカロライナ州で墜落した。米国防当局は燃料管の不具合が原因との見方を示し、F35の運用を一時的に停止して検査を実施した。


墜落した事故海域に米軍がB-52爆撃機を投入して、血眼になって機体を捜索しているようである。


F-35戦闘機の墜落事故海域にB-52爆撃機を投入する異例の対応
JSF | 軍事ブロガー
2019/4/10(水) 21:53

 4月9日、日本航空自衛隊のF-35戦闘機が青森県の三沢基地から135km離れた海上で突然消息を絶ち行方不明となりました。海上で戦闘機の破片が発見され、墜落したものと思われます。搭乗していたパイロット1名は発見されておらず事故原因はまだ分かっていません。

 F-35戦闘機はアメリカ軍のものを含めて現時点で既に400機近く量産されており、開発中に試作機が墜落したわけではないので、事故原因が機械的な欠陥と判明しない限りは生産配備計画に影響は出ないでしょう。また墜落現場は三沢基地と目と鼻の先で、既に日米の艦艇や航空機が捜索に出ており、ロシアや中国などの他国が残骸を回収に来るような心配も無いでしょう。

 それでもアメリカ軍は自衛隊に協力し異例の捜索態勢で臨んでいます。三沢基地からP-8哨戒機を捜索に参加させるだけでなく、グアムのアンダーセン基地からB-52爆撃機を事故現場海域に投入しました。なんと大型爆撃機が出て来たのです。

 軍用機は通常は位置情報を発信せずに運用されますが、位置を意図的に知らせて存在を誇示する場合があり、アメリカ軍の場合は大型爆撃機が民間旅客機と同じように詳細な情報を発信しながら飛行するケースがあります。

 もともと、グアムのB-52爆撃機は通常訓練で特に用事が無くても日本周辺まで飛行することはこれまでに何度も確認されていたので、飛行してきたこと自体は珍しい話ではありません。また昨年にグアム島の周辺で遭難漂流していたカヌーをB-52爆撃機が捜索し、装着していた暗視能力のあるAN/AAQ-33スナイパーポッドで発見した事例もあります(20th EBS Aid in Rescue off Coast of Guam)。しかし昨年のこの事例は配備基地の近くでたまたま付近を飛んでいたからであり、今回F-35墜落事故でグアム島から片道3000kmの墜落事故海域まで爆撃機が飛んで来たのは、異例中の異例といってよいでしょう。絶対に日米以外の他国に残骸を回収させるようなことはさせないという、強い意思表示の現れなのかもしれません。


ボーイング737にしても、F-35戦闘機にしても米国の航空産業の主力製品である。


明らかに木星が2019/3/29から射手座に入室し、射手座にダブルトランジットが形成されている効果であるが、特にジャイミニのロジックで、例えば、射手座に土星、火星、ラーフ、ケートゥやGK(グナティカラカ)などの在住やアスペクトがあり、射手座に傷がある状態で、チャラダシャーの射手座の時期がメジャーダシャーやサブダシャーで訪れていたり、あるいは、土星、木星、ラーフ/ケートゥ軸などのトランジットの惑星群の射手座への入室がトリガーとなって、生じた否定的事件ではないかと思われる。





木星は射手座に入室する直前であり、ラーフ/ケートゥ軸も射手座に入室する直前であった為、射手座をトランジットしていると考えることができる。(通常、2ヶ月もしくは2ヶ月半ぐらいから入室の効果が始まる)


一方で、自衛隊機の墜落事故は、木星とケートゥ(ラーフ/ケートゥ軸)が射手座に入室した後で起こっている。




射手座と転落の関係については、以前の2016年12月7日付の記事『射手座への土星の入室と<高い所から転落>の象意』にも記したが、航空機の墜落というのは、傷ついた射手座の典型的な象意のようである。




カルロス・ゴーンのように高い地位からの転落という象意としても現れるが、物理的に高い所から転落するという単純な現れ方もするのである。


現在、射手座への土星やラーフ/ケートゥ軸などの凶星の影響が強いことを考えると、射手座へのダブルトランジットの効果は期待できるが、射手座への傷もまた大きいと考える必要があるかもしれない。







墜落したボーイング737の機体は無残なまでに跡形もなく解体している。



射手座は上昇した時の上昇力は凄まじいが、転落した場合の被害もまた甚大であり致命的である。

















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NHKスペシャル「詐欺の子」から考えたこと ― 万人の万人に対する闘争・リバタリアニズム的世界-

先日、NHKスペシャルの「詐欺の子」というドラマを見た。

振り込め詐欺の実態について詳細に描いている作品である。

そこには善と悪が入り乱れて交錯し、人々に考えさせる内容となっている。



NHKスペシャルの「詐欺の子」より 「受け子」に現金を渡す夫人


印象的なのは、詐欺がまるで会社組織のようにそれぞれの役割分担が明確に決められており、その役割の担当者は自分の仕事の内容を知っているだけで、全体を統括しているリーダー格の人間は、末端の実行部隊の人間と面識もなく、電話で話すぐらいである。

何かあった時にトカゲのしっぽ切りを行なえるようにリーダー格の人間は現場の実行部隊の人間とは直接会わないのである。

実行部隊の最前線の人間は、ターゲットとなった家に現金を受け取りに行く「受け子」という役割である。

あるいは「受け子」をターゲットの家に運ぶ車の運転手なども実行部隊の一部である。


そのターゲットとなる家に電話を掛けるのが電話担当であり、これが詐欺の電話営業部隊である。


先日、タイで日本人15名が摘発されたとのニュースが報じられていた。


電話代が安いタイから日本全国に電話を掛けまくっていたようである。


“振り込め詐欺”日本人相次ぎ逮捕 「ほほ笑みの国」で何が?
FNN.jpプライムオンライン 2019/03/30 18:02

「ほほ笑みの国」タイで、“振り込め詐欺”に関わったとされる日本人が相次ぎ逮捕された。

タイの首都バンコク。

FNNは29日夜、ある住宅に警察が踏み込む様子をとらえた。

逮捕されたのは、三重県出身の日本人、橋本和也容疑者(38)。

タイ警察「日本のコールセンターを知っているか?」

橋本容疑者「はい、わたしの友達です」

2013年、奈良県在住の75歳の女性に対し、「あなたの銀行口座が詐欺の被害に遭っている。現金を引き出し、銀行協会の職員に渡してほしい」と警察官を装い、うその電話をかけ、800万円をだまし取った疑いで奈良県警などに指名手配されていた。

逮捕後、橋本容疑者から話を聞いた。

橋本容疑者「関係しているものもあるというのは、自分の中でわかっていますので、その中でやったことというのは、ちゃんと話そうと思っている」

近く、橋本容疑者は、日本に送還される見通し。

一方、タイのリゾート地パタヤ近郊でも29日夜、振り込め詐欺グループのアジトとみられる住宅が摘発された。

不法就労の疑いで逮捕されたのは、日本人の男15人。

部屋には、およそ50台の電話機が置かれていて、インターネットを使った通話料金の安いIP電話で、日本に振り込め詐欺の電話をかけていたとみられている。

「3月 個人目標」と書かれた紙が貼られ、名前の横には、売上、受電数などが書かれていた。

逮捕された男「(逮捕されたが、そのことについてどう思う?)さあ」、「(日本に電話掛けていたのでは?)コップンカップ(ありがとう)」

振り込め詐欺の被害者は、およそ500人。

被害総額は、およそ9,000万円にのぼるとみられている。

日本の警察の捜査網にかからないように、タイから電話をかけていたものとみられる。

逮捕された15人は、調べに対し、「覚えていません」、「掃除をしていました」などと話し、詐欺について認めていないという。


例えば、「息子さんが大変なトラブルに巻き込まれたため、直ぐに200万円の現金が必要になりました」などと言った詐欺の電話をかけ、親は息子を救いたい一心で、現金の支払いに同意する。

電話担当者は、「これから会社の〇〇を向かわせますので、その○○に現金を渡して下さい」などと騙された親に説明し、「受け子」というのは、会社の〇〇を装って、現金を受け取りに行く担当である。


警察がもし覆面捜査などによって、その現場の「受け子」を取り押さえたとしても、電話担当やリーダー格の人間は、「受け子」とは会ったこともないということで、トカゲの尻尾切りを行ない、「受け子」が組織に不利な供述をしないように裁判の模様を傍聴席から監視し、組織は「受け子」を脅して、口封じするような弁護士も抱えているようである。


ドラマではその辺りの詳細が描かれていた。


つまり、振り込め詐欺というのは、組織犯罪の体裁を整えており、組織暴力団予備軍、あるいは組織暴力団そのものかもしれない。






ドラマは何故、「受け子」に関わることになったのかという疑問について、「受け子」は、家庭に問題を抱えていて「受け子」のアルバイトがスリルがあり、仲間意識や寂しさから免れられる面があったりといったお金目的だけではない複雑な動機を描いている。


また実家が貧しく、「受け子」で得た搾取金で親に仕送りをする姿などについても描いている。



私がドラマの中で、一番衝撃を受けたのは、リーダー格の人間が詐欺電話営業部隊のメンバーに対して、イデオロギー的に洗脳している姿である。


リーダー格の人間はこれからメンバーとなる人間に対して、昼間の時間帯からゴルフに興じている裕福な老人たちの姿を見せて、「彼らは沢山の年金をもらって安楽に過ごしているが、お前たちは、汗水たらして働いてもたいした給料はもらず、貧しいままだ。それは何故か?」といった問題提起をし、不平等について説き聞かせるのである。



「彼らは何故、そんなに安楽に暮らせる金があるのか、また何故、彼らはポンポンと100万、200万の大金を簡単に支払うことが出来るのか?それは彼らは、金が余っているからだ。」


リーダーの論理は、最終的に自分たちが行う詐欺の活動を「老人の口座に眠っている『死に金』を社会に還元する大義ある活動」として位置づけるのである。






我々が老人の口座に眠っているお金を社会に出させてあげて、それで社会にお金が回るようにすることが社会に対する善なのだという都合の良い論理で、メンバーを説き伏せ、お前たちならできるとして、お前たちならやれるよなと、「俺たちの金を取り戻せ」として、イデオロギー的に詐欺の活動に大義を与えるのである。


大義を与えられたメンバーは、この活動を善だと信じて、自分の意志で、積極的に活動し始める。






ドラマのこの辺りの場面は、人間が組織的に自らの意志で行動するには、イデオロギーが必須であり、組織管理におけるイデオロギーの重要性について描いているのであるが、それが鬼気迫っていて、このドラマを秀逸なものに仕立て上げている。


まるで、イスラム原理主義組織のリーダーが、メンバーを説き伏せて、敵であるアメリカを倒すため、自爆テロを遂行すれば、死後、天国で暮らすことができ、親族、一族には名誉が与えられると洗脳している姿にそっくりである。


お金や利益といった単純な動機だけでは人は動かず、そこにイデオロギー的な洗脳が加わることで、組織としての力が生まれるのである。


それは宗教と同じである。



詐欺師集団が、何故、それ程の組織的な詐欺のグループを作ることが出来たのかと言えば、その辺りが関係している。



この詐欺師のグループは、市場原理主義の殺伐とした、競争原理の中で、登場したのである。



自分自身の利益だけを考える自己中心的な殺伐としたリバタリアニズム的な世界観がそこにある。



リバタリアンにとって「社会」や「他人」は存在しないのである。



本来、思想的には、リバタリアニズムとは、他人に迷惑をかけなければ何をしてもいいという思想である。



従って、売春をしたり、麻薬を摂取したりといった反社会的行動は、その当人が自由意志でしている分には何の問題もないという思想である。



実際の所、リバタリアンは「他人に迷惑をかけなければ」という但し書きを付けているのではあるが、その辺りの基準が非常にあいまいで、しばしば独善的な倫理感、自分に都合のよい道徳観などによって、社会や他人に迷惑をかけることが多いのである。



リバタリアンは、自分のしている行為の社会に対する影響とか社会に対する責任というものはほとんど考えずに自分の自由は極限まで主張し追求する。



リバタリアニズムは、しばしば日本では急進的自由主義、あるいは、自由至上主義などと訳される。



このリバタリアニズム的な世界観は、主に蟹座、そして、蟹座から見た10室(行為)である牡羊座が主に示す世界観である。



あるいや、牡羊座、蟹座、山羊座、天秤座などのグループが示す世界観といってもいいかもしれない。




因みに組織暴力団などは、リバタリアニズム的な発想が強い。




東日本大震災(3.11)の時、大量のATMの被害があったが、組織暴力団が関わっていたと言われている。




「他人に対する迷惑をかけなければ」というリバタリアンの但し書きは、容易に独善的な道徳観念に辿り着くのである。






このNHKスペシャルの「詐欺の子」では、詐欺という犯罪は、詐欺をする当人たちの責任ばかりでなく、社会問題として考えなければならないという視点を保持している。



市場原理主義、弱肉強食の世界において、まともなやり方では生きていくことが難しくなった人々が詐欺を働くのである。



一番、末端の弱者であり、倫理的文化的な洗練度においても教育においても経済的な面においても、最も弱い末端の数パーセントから詐欺などに手を染めていくと考えられる。



反社会的傾向が強いものは詐欺師になり、強さがないものは生活保護などに頼るかもしれない。



いずれにしても詐欺や生活保護などが増えて社会不安が増しているのは、政治、経済の運営の仕方に問題があり、そこに正義がないからだという考え方が必要である。




是枝裕和監督の『万引き家族』という作品がカンヌ国際映画祭・最高賞(パルムドール)を受賞し、米国アカデミー賞・外国語映画賞にノミネートされもしたが、犯罪に手を染めた家族の中に小さな幸せや愛情の物語があり、そうした犯罪に手を染めざるを得ないように追い込んだのは、社会正義の欠如、政治経済の問題という強烈なメッセージがあった。


そして是枝裕和監督が、文科相の祝意を辞退したのも、映画の内容が日本の現政権に問題提起をし、批判するような内容であった為である。


是枝監督、文科相の祝意を辞退 「公権力とは距離保つ」
2018年6月8日20時39分

 「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞(パルムドール)を受賞した是枝裕和監督(56)が7日、林芳正文部科学相が対面して祝意を伝えたい意向を国会で示したことに対し、「公権力とは距離を保つ」として祝意を辞退する考えを自身のサイトで明らかにした。

発端は7日の参議院文部科学委員会。文化政策について尋ねた神本美恵子議員(立憲民主党)が、安倍晋三首相がノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」に祝意を示さなかったことをあげ、「好きな人だけお祝いをするのはいかがなものかと思う」と指摘。その上で、林大臣に「ぜひ近いうちに(是枝監督に)祝意を述べていただきたいのと、総理にちゃんとやりなさいと言っていただきたい」と述べた。これに対して、林大臣は「大変いいアイデアをいただいた。来ていただけるかどうかわからないが、お呼びかけはしたい」と答弁した。

 一方、是枝監督は同日付で「『祝意』に関して」とする文章をサイトに掲載。受賞を顕彰したいとする団体や自治体からの申し出を全て断っていると明記し、「映画がかつて、『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような『平時』においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています」とした。

 林大臣は8日朝の閣議後会見で改めて、「国会で祝意を表したつもりだが、もし受け入れていただけるのなら、改めて祝意は述べたい」と話した。



私が衝撃を受けたのは、NHKスペシャルの「詐欺の子」のリーダー格が主張する「俺たちの金を取り戻せ」という独善的な論理が、一部、真理を含んでいる点である。



確かに戦後、高度経済成長期に従順に企業において定年まで働き、年金を受け取っている老人たちが、振り込め詐欺で、ポンポン100万、200万の金を振り込んでしまうのは、金が預金口座に余っているからである。


そもそも貯金などがない若者たちとは大違いである。


そして政府は年々借金を積み重ね、その返済を後年の世代(現在の若者たち)につけを回している。


積み立てられた年金も老人たちの払い出しに使われて、年金基金は、制度崩壊し、若者たちに払い出す時には原資がもうないものと考えられる。


富裕層への税金の優遇やGPIFの資金を使った経団連関連企業への株式購入など、法律を定めて社会正義を行なうはずの国家自体(政治家、官僚、財界など)が、不正義の温床になっている。



例えば、最近、サウジアラビアのムハンマド皇太子がジャーナリストのカショギ氏の暗殺事件に関与した疑いがもたれ、CIAがクロと判定したが、国家権力の中枢にいる人物の法律や道徳を無視した行為が目立っている。


インドネシアでの金正男氏の暗殺事件なども金正恩が関与したと考えられているが、そうした権力者たちの何でもありの行為が公然と行われている。


コインチェックの580億円分のNEM流出事件なども北朝鮮などが国家ぐるみでサイバー攻撃を仕掛けた疑念がもたれている。


アメリカ、ロシア、中国など、国際政治の舞台の攻防などは、ルール無用のぶつかり合いであり、最近では、中国のファーウェイの幹部が逮捕された報復措置として、カナダ人を大量に逮捕するなど、アメリカと中国の攻防は、平常時の戦争といってもいいかもしれない。


宣戦布告などもない国際法のあらゆる法規の及ばない力と力のぶつかり合いである。



世界的に見て、最も大きな共同体である国家でさえもこの調子であるので、それよりも小さな共同体、組織などでも詐欺が増えている。



例えば、仮想通貨のICOなど70%は詐欺であると言われている。



国益がぶつかり合う世界における現実は、弱肉強食の論理で動く、リバタリアニズム的な世界観そのものである。




個人を裁くのは国家が定めた法律であり、裁判官であるが、それでは国家の行為(すなわち、国家の中枢部にいる政治家、官僚、財界人の行為)を裁くことが出来るのは誰なのか?



それは国連ではありそうにない。国連には警察もなければ軍隊もないし、権力機関として国家を裁くことは出来ない。



国家を更にその上から裁くことのできる国際機関というものはないのである。



国家を裁くことが出来るのは、他の国家の良識だけであり、他の国家の良識は国民が形成するものである。



アメリカ合衆国憲法によれば、もし政府が不正や不正義を行なった場合、人民は武器を持って立ち上がる権利があると規定されている。



つまり、個人を裁けるのは、国家の法律や裁判官であるが、そうした国家の法律や裁判官を運用している国家エリートたち(国家の中枢部にいる政治家、官僚、財界人の行為)を裁けるのもまた国民である。



NHKスペシャルの「詐欺の子」のリーダー格が主張する「俺たちの金を取り戻せ」という独善的な論理が、一部、真理を含んでいたことに衝撃を受けたと書いたが、但し、何の罪もない人々から金を搾取して、不幸に陥れた罪は免れ得ない。



然し、そうした詐欺師たちを裁く国家権力の運営者たちも、裁かれる側になり得るのである。



政治に正義がなく不正義がはびこれば、それは当然、国家という機関を使って、国民に対して不正行為(詐欺行為)を行なっていると判定され得るのである。



私がNHKスペシャルの「詐欺の子」を見て思ったことは、振り込め詐欺などの詐欺師たちの集団は、人を不幸にしたという点で罪がある。



国家も同じ穴のムジナだということである。国家権力も容易に腐敗し、人を不幸に陥れる力を持っている。



従って、国民は不断に国家権力を監視し、国家の運営者(国家の中枢部にいる政治家、官僚、財界人)たちの行為を監視しなければならないのである。



その不断の活動によって社会正義は担保される。



一般市民は、もっと賢くなり、強くなって、政府の不正を正せる位にならなければならないし、もっと政治参加や政治的なスタンスが必要である。



もっと普通の一般市民が知識を持ち、判断力を養い、政治的人間になる必要があると考えられる。



そうしないと社会の不正への怒りは、政府に向かわずにリバタリアニズム的なとにかく自分がこの社会混乱の中で生き抜いていけばよいという発想にしかならない。




このように国家というものは容易に腐敗し、その国家官僚が制定する法律も正義を反映したものであるかどうかは疑わしいのである。



それでは善悪の判断とか正しさについて何を担保にすればよいかというと、それは最大多数の幸せという観点から判断するのが妥当だと思える。



詐欺師の行為について言えば、自分たちの利益の為に大勢の人々を不幸に陥れたため、それは悪である。



然し、例えば、外国の軍隊が攻めてきて、それをそのままに放置したら国民の大勢が死ぬという場合、外国の軍隊を迎え撃つのは善である。



もし国家が定めた法律であったとしてもそれが著しく不平等なもので、それによって多くの国民が苦しむとすればそれは悪である。




・・・このようにブログを書きながら、考察しているといつの間には、私の結論は、どこかで読んだことのある理論に似ているのに気づいた。



それは、「最大多数の最大幸福」、ジェレミ・ベンサムの功利主義の理論である。



全く意図せずに私は、ジェレミ・ベンサムの功利主義の結論に達していた。



ベンサムの功利主義や道徳理論は、極めて、外面的な理論である。



私の理解では、カントの道徳理論だと、道徳的行為とは、その行為そのものの為に行うのである。



従って、功利主義的な「誰かを不幸にしているかどうか」といった頭の中での計算は行なわない。



道徳とは、普遍的な法則として、各人が感じ取るものであって、直感的にこれは悪い行為で、これは善い行為だと気づかなければならないのである。



ベンサムの功利主義の方が、圧倒的に分かりやすい理論で、詐欺の実行犯のメンバーにカントの道徳哲学を説いてみた所で、誰も理解出来ないと思われる。



それよりもあなたの詐欺の行為によって、苦しんでいる人が大勢いる。



その人たちの幸せを奪ったのが、あなたの行為なのだという指摘の方が、最も理屈にあっている。



然し、本質的なことを言えば、道徳とは魂との接触、融合度に応じて養われる善悪に対する感性である。



であるから、その行為は良くないことで、気が進まないから行わない。



その行為をしたくはないというのが、自然な発露としての道徳心である。



嘘をつくのも嘘をつくと気持ちが悪いから嘘はつかないのである。



つまり、カント哲学で言う所の道徳とは、目的なき行為である。





私は最近、悪の起源というものに非常に関心を持っている。



悪とは何か?何故、西洋文明は過去においてアジアへの侵略や殺戮を繰り返したのか。



日本は戦後、自虐史観を受け付けられてきたが、アジアを開放したという歴史の一面があり、台湾やインドネシアから日本統治時代を懐かしむ声も多い。



日本はどの程度の悪を行ない、どの程度の善を行なったのか。



日本の本当の歴史、ありのままの真実を知りたいと思っている。



人類に何故、悪が発生したのか。



フリーメーソンや神秘主義、秘密結社の歴史などとも絡めて、それらの関連書籍などを読み漁っている。



そうした書籍から興味深い情報が得られているので、また別の記事で紹介したいと思っている。

















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カルロス・ゴーン再逮捕について



日産自動車前会長カルロス・ゴーンが再逮捕された。

ゴーン前会長、オマーンルートで4回目の逮捕 日産に5.6億円損害
2019年4月4日 / 08:05 Reuters

[東京 4日 ロイター] – 東京地検特捜部は4日午前、日産自動車(7201.T)の前会長カルロス・ゴーン被告を会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕した。子会社の「中東日産」からオマーンの販売代理店名義の預金口座に送金した資金の一部を、自身が実質的に保有する会社名義の預金口座に送金させる方法で、日産に損害を与え、損害額は合計5億6300万円にのぼると、同特捜部は指摘している。

ゴーン容疑者の逮捕は4回目。同特捜部によると、ゴーン容疑者は、1)2015年12月─17年1月に日産に125万ドル(当時のレートで約1億4700万円)、2)17年7月に125万ドル(同約1億3900万円)、3)18年7月に250万ドル(同約2億7700万円)──を、実質的に同容疑者が保有する会社名義の預金口座に送金させた。

共同によると、オマーンの代理店には2012年以降、日産の「CEO積立金」から計35億円が支払われた。この代理店幹部の個人口座から投資会社を通じ、ゴーン被告の妻が代表となっていた会社に流れ、一部が約16億円のクルーザー購入に充てられた疑いが浮上している。

ゴーン被告は昨年11月、自分の役員報酬を有価証券報告書に少なく記載したとして金融商品取引法違反容疑で逮捕され、その後、同法違反容疑と会社法違反(特別背任)の容疑で計2回、再逮捕された。起訴後、ゴーン被告は今年3月6日に保釈された。


3月6日に保釈され、作業服で車に乗り込む姿が報じられ、ゴーン氏の威厳が全く損なわれた保釈劇であった。






然し、このタイミングでの保釈は、理由としては分かりにくいものだった。


蠍座ラグナで、両側の射手座と天秤座にラーフと土星が在住して、バンダナヨーガを形成しており、現在、木星/ラーフ期で、アンタルダシャーのラーフが、バンダナヨーガを形成する一方の惑星であり、しかもトランジットの土星や木星がバンダナヨーガを形成する惑星群にアスペクトしている。


従って、まだまだ逮捕拘留が続いてもおかしくはなかったのである。


然し、今回、カルロス・ゴーンが2019年4月4日に再逮捕されたことは、バンダナヨーガやダシャーの観点からすると、納得できるものであった。


何故なら、木星が3月29日に射手座に入室して、バンダナヨーガを形成する2室と8室にダブルトランジットが形成されたからである。


このトランジットによって、再び、バンダナヨーガが再起動し、再逮捕は、中断、行き詰まり、拘束などを表わす8室にもダブルトランジットが形成されたためだと考えられる。


然し、保釈された3月6日の時点で、木星は既に射手座入室の1ヶ月前を切っており、2室と8室にダブルトランジットが形成される効果を発揮していたはずである。


保釈などされずにそのまま拘留の延長が為されていてもおかしくはなかったはずである。


それなのに何故、3月6日に一度、保釈されたのか疑問が残る。


一般的な理由で考えると、カルロス・ゴーンの拘留は3回の再逮捕を理由として延長が行われてきた。


それがさすがに長期に渡ってきた為、これ以上の拘留が難しくなってきた。


その為、一旦、保釈したが、再び、別件で、再逮捕したということではないかと思われる。


東京地検特捜部は全く保釈の意志はなかったのである。



トランジットから考えると、そのように考えると納得できる。



また今回は、カルロスゴーンのラグナを蠍座ジェーシュタの第3パダに設定した。



そうすると何故、今回、一時的に保釈されたのかの理由がプラティアンタルダシャーで説明できるかもしれない。



おそらくカルロスゴーンは、木星/ラーフ/月であった時に保釈されたのだが、木星/ラーフ/火星に移行したタイミングで、再逮捕されたのである。






ヴィムショッタリダシャーを確認すると、月は9室支配で6室に在住しており、このプラティアンタルの月期に一時的に弁護士の助けなどを受けて、保釈への道筋が整ったのかもしれない。


然し、その後のプラティアンタルダシャーの火星に移行すると、火星はまさにラーフと土星から挟まれて、バンダナヨーガを形成するラグナロードの火星である。


従って、木星/ラーフ/火星期に再逮捕となったのである。






火星は、ナヴァムシャでも12室(監禁)に在住しており、逮捕監禁を表わしている。


月はナヴァムシャでは6室支配で9室に在住しており、やはりこの時期に一時的に自由を得たのである。


更にダシャムシャを見ると、火星は12室に在住しており、ここでも監禁を象徴している。


月は5室支配で9室に在住しているため、やはり、プラティアンタルダシャーが月から火星へ移行したことで再逮捕が生じたと考えると納得できる。


前回の検証で、ナヴァムシャのラグナやダシャムシャのラグナも検討していたが、ナヴァムシャのラグナが水瓶座、ダシャムシャのラグナが魚座ということで考えると、プラティアンタル火星期に再逮捕されたことの理由が説明できる。


カルロスゴーンは、この再逮捕で更に保釈金の納付が必要になった。


カルロス・ゴーン容疑者、再逮捕でさらに保釈金納付が必要…若狭勝氏が解説
2019年4月5日 6時0分スポーツ報知

日産自動車のカルロス・ゴーン前会長(65)が中東オマーンの販売代理店側に支出された日産の資金を流用し、約5億6300万円の損害を与えたとして、東京地検特捜部は4日、新たな会社法違反(特別背任)の疑いで、ゴーン容疑者を再逮捕した。逮捕は4回目となる。

 若狭勝氏(元東京地検特捜部副部長)「ゴーン容疑者の再逮捕には検察内でも慎重論があり、『在宅でも十分調べられる』との意見もあった。オマーンルートはもともと捜査していた容疑であり、同容疑者が記者会見を予告したことは逮捕とは無関係だろう。

保釈保証金は勾留された被告の拘束を解く保釈が決定された際、裁判への出頭を確保するために裁判所への納付が命じられる。

金額は〈1〉犯罪の性質〈2〉情状〈3〉証拠の証明力〈4〉被告人の性格〈5〉資産で決まる。前回の逮捕時、ゴーン容疑者は10億円を東京地裁に納付している。

現時点で保釈条件違反は認められておらず、今回の再逮捕でもこの10億円は没収されない。今後、勾留された場合、保釈の際にはこの10億円に加え、さらに保釈金を納付しなくてはならない。


この財政を圧迫し、破産に導く、この経済的足枷も8室の象意が感じられる。


8室のケートゥはこの更なる保釈金について誰にも頼れない印象である。


自分の財布から出さなければならない。






因みにチャラダシャーを見ると、カルロスゴーンが最初に逮捕された昨年2018年11月19日は、水瓶座/山羊座であった。


更に言えば水瓶座/山羊座/天秤座である。


メジャーダシャー水瓶座の時期に逮捕監禁があったのはAKとGKが水瓶座に在住し、土星からのアスペクトを受けているからである。


身体を表わすAKがGK(6室、8室、12室の支配星の象意に相当)とコンジャンクトし、土星のアスペクトを受けていたことが原因である。


サブサブダシャーの天秤座には8Pが在住し、AK、GKがジャイミニアスペクトしている。



カルロスゴーンが3月6日に保釈された時、ダシャーは水瓶座/水瓶座/水瓶座であった。



この時、カルロスゴーンは作業服に着替え、珍妙な出所劇を演じた。(この時、まだカルロスゴーンは身体の拘束を受ける時にいたことが分かる)


その2日後、ダシャーは山羊座/射手座(2019/3/8~2019/6/8)に移行した。



メジャーダシャーの山羊座から見て12室の射手座のサブダシャー(一度、上昇させて引き落とす)


今回の再逮捕は、山羊座/射手座の間に起こった出来事である。


ジャイミニにおいて射手座は転落などを経験する危険な時期である。


再逮捕された2019年4月4日は、山羊座/射手座/獅子座である。



山羊座には9Pが在住し、AmKの木星からのアスペクトも受けているが、サブダシャーの射手座は、バンダナヨーガを形成する2室のラーフであり、この象意が発現して、再逮捕につながったのではないかと思われる。


射手座は上昇と下降の星座であるが、一度、保釈されて自由へと飛翔した矢先の再逮捕であった。


山羊座から見て射手座は12室でラーフが在住し、ケートゥがアスペクトしている。


従って、保釈と再逮捕という上昇と下降を経験したのは、山羊座から12室でラーフが在住する射手座のサブダシャーの時期に生じたのである。


ヴィムショッタリダシャーは木星/ラーフ期で、アンタルダシャーがラーフ期であることから、ここではジャイミニの変動表示体をヴィムショッタリダシャーに拡張するジャイミニの現代的な適用が可能である。


山羊座には9Pが在住し、盛んに弁護団が、再逮捕について検察の横暴であるとして非難している。


早朝、騒然の逮捕劇 弁護団反発「何のための身柄拘束か」 ゴーン容疑者再逮捕
株式会社 産経デジタル 2019/04/04 11:45

108日間の勾留を解かれてから約1カ月、日産自動車前会長、カルロス・ゴーン容疑者(65)が再び身柄を拘束された。東京地検特捜部は4日、会社法違反(特別背任)容疑で4度目の逮捕に踏み切った。保釈を勝ち取った弁護団は「何のための身柄拘束か」と反発を強めた。

 ゴーン容疑者が暮らす東京都内のマンション前には、4日早朝から海外メディアを含め数十人の報道陣が詰めかけた。

 周辺住民への影響を最小限に抑えるためか、東京地検特捜部は早朝から動いた。午前6時前には地検の係官とみられる男性がマンションの玄関前に立ち入りを制限するロープを張った。その後、任意同行の様子が見えないように車がシートで覆われ、10人以上の係官が建物内に入った。

 午前6時45分ごろ、カメラに囲まれ、激しいフラッシュがたかれる中、ゴーン容疑者を乗せたとみられる車が駐車場から出ようとすると、係官が報道陣に「下がれ」と怒鳴り、一時騒然となった。車の後部座席は全てカーテンで覆われ、ゴーン容疑者の表情はうかがえなかった。

 弁護人を務める弘中惇一郎弁護士は4日午前、報道陣に「立件できると思えば普通に追起訴すれば良いと思うが、何のために身柄を拘束したのか。人質司法として本人を痛めつける以外に意味があるのか。非常に不適当な方法だ」と不満をあらわにした。

 弘中氏は3日に特捜部の再逮捕方針が報道された際、ゴーン容疑者自身が「バッドニュースだ」と話したことも明らかにした。

 日産本社(横浜市)に出社した男性社員は「ニュースを見て逮捕を知ったが、われわれにもう関係ないことだ」と硬い表情。40代の男性社員は「(疑惑が)まだあるのかという気持ち」と語り、ゴーン容疑者が保釈時に変装して出てきながら再び身柄を拘束されたことに「残念」と苦笑を浮かべた。


弁護団からこのようなサポートを受けられるのは、山羊座に9Pが在住しているからではないかと思われる。



カルロス・ゴーンは2019年6月8日に山羊座/蠍座に移行するが、その時にこの射手座12室の象意から抜け出すはずである。


然し、蠍座はバンダナヨーガを形成する星座の一部である。



ほぼ同じ2019年6月6日頃からヴィムショッタリダシャーは土星/土星に移行して、またカルロスゴーンは新たな局面に入るのである。




土星は3、4室支配で12室で高揚しているため、おそらく快適な住まい(海外の別荘)で生活するものと思われるが、やはりこの土星はバンダナヨーガを形成する惑星の一部である。



従って、今後、公判中も、今後の生活においてもカルロスゴーンは監視の目が避けられず、完全な自由を満喫できるとは思えないのである。



カルロスゴーンが逮捕された時、ダシャーは木星/ラーフ期であったが、ラーフのディスポジターは木星で木星は5室支配で7室からラグナにアスペクトしていた。



従って、木星/ラーフ期の間、キャロル・ゴーン夫人のサポートを受け続けた。


ゴーン前会長が日本の拘置所で「過酷な扱い」を受けているとして、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチに書簡を提出したりと、拘留中も色々と、サポートを続けていた。


今回の保釈中もカルロス・ゴーン氏に付き添って、最大のサポーターの一人となっている。


土星期に移行すると、土星のディスポジターである金星は7室支配で5室で高揚する金星であり、金星は7室在住の木星と星座交換しているため、カルロスゴーンは土星期も妻のサポートを受け続けると思われる。






ナヴァムシャでも土星はラグナでシャシャヨーガを形成し、7室から金星と木星がアスペクトして保護している。


従って、カルロスゴーンは妻によって救われると考えられる。



最近、フランスのルノーは、カルロスゴーンの一部の支出について「重大な疑念」が生じたと発表し、またゴーン氏の年金や一部報酬を認めないと取締役会で決定したと伝えられている。


ルノー、ゴーン前CEOの支出に「重大な疑念」 調査結果発表
AFPBB News 2019/04/04 04:22

【AFP=時事】(更新)仏ルノー(Renault)は3日、日産自動車(Nissan Motor)と設立したオランダの統括会社「ルノー日産BV(RNBV)」に対する日産との共同調査の結果、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)前最高経営責任者(CEO)による数百万ユーロ(数億円)分の支出に「重大な疑念」が生じたと発表した。

ルノー取締役会は、「正確な額はまだ明確になってはいないが、2010年以降で数百万ユーロに上る可能性がある特定の支出で、RNBVの企業利益との合致という点で重大な疑念が生じている」と発表。「RNBVの内部組織は、財務の透明性と支出統制手続きの面で深刻な欠陥があったことを示唆している」と説明し、ルノー経営陣は日産と協力し「これらの欠陥を可能な限り早急に共同で正す」としている。

日産での報酬などをめぐる不正行為で起訴されたゴーン被告は、3か月以上にわたり勾留された後に保釈されたが、3日の報道によると日本の検察当局は、新たに会社法違反(特別背任)容疑での立件を検討している。

 報道によれば、新たな容疑は日産からオマーンの販売代理店に送金された少なくとも3200万ドル(約36億円)に関連するもので、この取引にはRNBVが関与していたとされる。情報筋によると、送金された金の一部はゴーン被告とその家族が使用するクルーザーの購入に充てられたとみられている。

 ルノーは3日の発表で、ゴーン被告による一部の支出は「疑わしい内密慣行と弊社グループの倫理規定の違反に関わる」ものと説明。特に「第三者との関係、利益相反の管理、企業資産の保護」と関連があるとした。

 ルノーは、ゴーン被告がベルサイユ宮殿(Palace of Versailles)で開いた結婚披露宴に関する情報に続き、「中東にあるルノーの販売代理店への支払いに関する潜在的な問題」をフランス当局に通報したとも明らかにした。ゴーン被告はベルサイユ宮殿での披露宴開催に当たり、ルノーのスポンサー契約に基づき宮殿利用料を免除されていた。


仏ルノー、ゴーン被告の年金や一部報酬認めず 取締役会で決定
2019/04/04 00:55 Reuters

[パリ 3日 ロイター] – 仏自動車大手ルノーは3日、取締役会を開き、前会長兼最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゴーン被告に対する年金支給を認めないことを決めた。
また社内調査の結果、「疑問の余地がある秘密の取引」が判明したと指摘。中東の業者への不審な支払いについて、司法当局に通報したことも明らかにした。

ゴーン被告は1月、ルノーの会長とCEOを辞任。同社に近い関係者は、ゴーン被告が取締役会に辞任を伝える書簡で、年金受け取りの権利があると主張していた。

しかし、ルノーは辞任を受けゴーン被告に年間76万5000ユーロ(85万9000ドル)に上る年金受け取りの権利はなくなったと説明。関係筋はこの日の取締役会後、被告の弁護士に誤解があったと指摘した。

また取締役会は2018年の変額報酬支給(22万4000ユーロ)の停止を株主に諮ることを決めた。取締役会のメンバー数を20人から18人に減らすことも承認した。

ロイターは先に、ルノーの社内調査で、ゴーン被告在任時にオマーンのパートナー会社に不審な支払いがあったと報じたが、 ルノーはこの日、「仏司法当局に対し、中東のルノー取引業者への支払いに関する問題を通報した」と明かした。取引がこれまで明らかにされていないほか、疑問の余地があり、社内の倫理規定にも反すると説明した。


これがマハダシャー土星期につながる流れであると考えられる。






ダシャムシャのラグナが魚座で正しいとすれば、土星は11、12室支配のマラカでラグナでケートゥ(ラーフ/ケートゥ軸)とコンジャンクトし、木星の星座に在住し、1、10室支配の木星からアスペクトバックされている。






土星期は経済的損失などに苦しめられるように見えるが、木星からの保護も受けており、木星期に築いたものを土星期に完全に失うようには見えない。



一方で、木星期は、木星は1、10室支配で7室でラーフとコンジャンクトし、拡大志向で、ラーフの絡みは道徳的に手段を選ばない印象である。


この木星期にカルロス・ゴーンは派手で贅沢になり、日産の資金を海外の会社の口座などへ迂回させて自らの口座に還流させる方法を編み出した。


そして、ベルサイユ宮殿で結婚式を挙げたり、豪華なクルーザーを購入したり、あらゆる贅沢をし始めたのである。


これは7室でラーフとコンジャンクトする1、10室支配の木星が物語っている。


木星期は、木星はケンドラに在住して強いため、取りあえずは、成功に導かれたのだが、12室支配の土星のアスペクトなどを受けており、成功するだけでは済まなかったようである。


マハダシャー木星期にはマハダシャー土星期へと続く種があったのである。



カルロス・ゴーンの逮捕は、高い地位についていた人々の転落を表わす象徴的な事件である。


これが現在、射手座に土星と木星が通過している今、進行中である。


フランスでは、ガソリン税の値上げへの抗議活動から黄色いベスト運動に発展し、フランスの大衆は、自分たちの活動に照らし合わせて、このカルロスゴーンの逮捕劇を冷ややかに見ている。


今年の年末にかけて、更にこうした高い地位からの転落の事象が起こってくると予想される。





(参考資料)



「ゴーン会見」を阻止した再逮捕に日産がほくそ笑む理由
2019.4.4 DIAMOND Online

 日産自動車が中東オマーンの販売代理店に支出した資金の一部を不正に流用した疑いがあるとして、東京地検特捜部は4日、 日産前会長のカルロス・ゴーン被告を会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕した。特捜部が動く事件(いわゆる特捜事件)で 、保釈後の被告が再逮捕されるのは異例だ。

 すでに同法違反(特別背任)の罪などで起訴されていたゴーン被告の逮捕は4回目。3月6日に保釈されるまで、100日余りの長 期にわたって勾留されていたゴーン被告は再び身柄を拘束されることになった。

 ゴーン被告は再逮捕後、代理人を通じて「常軌を逸しており、恣意的だ」と特捜部に抗議する声明を発表した。ゴーン被告の 長期勾留は、海外メディアなどから「人質司法」と批判されてきたが、非難の声が再燃しそうだ。

 そもそも保釈前も、「再逮捕」が勾留の延長理由に使われていた。3回目の逮捕があった昨年12月21日の前日、東京地裁はゴ ーン被告の勾留延長を認めない決定をしており、再逮捕がなければゴーン被告はもっと早く保釈されると見られていた。

異例の保釈中再逮捕

 特捜事件で、保釈後の被告が再逮捕されるのは確かに異例だ。

 ただし、保釈許可の主な条件は、証拠隠滅、口裏合わせなど、既に起訴された事件に関して今後予定されている公判への支障 がないかどうか。起訴された事件以外は“無罪放免”というわけではない。起訴された事件とは別の容疑があり、逃亡、証拠隠 滅の恐れなど再逮捕の必要があればあり得る。

 過去には大阪地検特捜部が2007年、談合罪で起訴されて保釈中だった元警察官を、収賄容疑で再逮捕したケースがある。そも そも特捜事件の絶対数が少なく、「異例」な点のニュース性は低かろう。

 では、なぜ「在宅のまま追起訴」(つまり逮捕をせずに、任意の事情聴取で証拠を固めて公判請求)ではなく、逮捕に至った のか。

 ゴーン被告の弁護人である弘中惇一郎弁護士は保釈決定のあった3月5日、「(今後任意の事情聴取の要請があっても)応じな いですね」と発言。この全面対決姿勢に、東京地検特捜部は「全容解明には強制捜査が不可欠だ」と判断したのかもしれない。 再逮捕の方針が報道された4月3日夜、弘中弁護士は「内容と条件によっては(ゴーン被告は事情聴取に)応じる」と態度をやや 軟化させていたが、“時すでに遅し”だったようだ。

口封じだったのか

 では再逮捕は4月11日にゴーン被告が予定していた会見の“口封じ”だったのか。

 あるいは、否認事件では異例の保釈に対する特捜部の“意趣返し”だったのか。

 今回の逮捕容疑である中東関係の疑惑は、保釈前から報道レベルでは浮上していた。当然、特捜部も保釈前から動いていたは ずで、「起訴後勾留中に任意聴取で証拠固め→追起訴」という算段だったに違いない。

勾留中の調べは「任意捜査が建前」(刑事事件に詳しい弁護士)とは言うものの、「密室故に捜査員は言葉巧みに聴取に応じさ せることがある」(同)からだ。だが、保釈されれば文字通り任意捜査となって、特捜部にとって形勢は不利だった。

 口封じについては、これまで起訴された事件、今回の事件いずれも民間人参加型の裁判員裁判対象事件ではないので、ゴーン 被告が会見でどのように世論誘導しようが、公判は裁判官の下で開かれる。捜査機関は通常、裁判員に予断を与える世論誘導を 非常に嫌うが、裁判官に会見の影響があるとは考えにくい。

幸運がもたらされた日産

このタイミングでの再逮捕が“口封じ”という意味合いになることを喜んでいるのは、特捜部ではなくむしろ日産自動車だろう 。

 前述のように特捜部は保釈前も保釈後も粛々と捜査を進めていたとみられ、「異例の保釈に対する意趣返し」という見方も少 し無理がありそうだ。

 実際に、特捜部と日産の両者が協力し合っているのかどうかの真偽はわからない。それでも、特捜によるゴーン被告逮捕によ って、西川廣人・日産自動車社長ら日産経営陣に幸運がもたらされたことだけは確かである。

 どういうことか。

 いまや幻となった「ゴーン会見」は、4月11日に予定されていた。

 ちょうどこの期間は、ガバナンス改善特別委員会からの報告書を受けて発足した「暫定指名・報酬諮問委員会」が、日産の取 締役会メンバー候補者を選定する作業がヤマ場になるタイミングだ。

 日産経営陣は、暫定指名・報酬諮問委員会からの助言を受けて新しい取締役会メンバー候補者案を決めて、6月末の定時株主 総会で付議する予定で進めている。

 つまり、ゴーン会見予定日と重複する「4月中旬」は、日産にとって、首脳人事を決める重要な時期だと言える。

ゴーン被告は、今回の逮捕前日に、「何が起きているのか、真実をお話しする準備をしています」とツイッターで予告していた 。その“真実”とは、「西川社長を個人攻撃すること」(日産幹部)だったに違いない。

 日産や特捜部がこぞって情報を流してきたゴーン被告の不正事案に、「実は西川社長による何らかの意思決定が関与していた 」とゴーン被告が証言したならば、一連の経営責任の矛先は、ゴーン被告のみならず、西川社長ら経営陣にも向かうだろう。

 そうなれば、日産経営陣が温めた新しい首脳人事案、新しい経営体制案などいとも簡単にひっくり返ってしまう。

 ただでさえ、第三者的な立場にあるべき榊原定征・ガバナンス改善特別委員会共同委員長(東レ特別顧問)が日産取締役会議 長へ“横滑り”する人事案が取りざたされており、「ケチがついている」(日産幹部)薄氷の人事案である。

 だが、ゴーン氏は逮捕された。特捜部による“強力なパス”によって、日産はゴーン被告の発言の機会を制することに成功し 、西川社長は“鉄壁の守り”を築いたかのようにみえる。

 だが、ゴーン被告側は、会見の代わりとなる「動画メッセージ」の公開を近く予定しているという。ほくそ笑む日産だが、思 わぬ時限爆弾が用意されているかもしれない。

(ダイヤモンド編集部 千本木啓文、土本匡孝、浅島亮子)
参照元:「ゴーン会見」を阻止した再逮捕に日産がほくそ笑む理由
2019.4.4 DIAMOND Online

ゴーン前会長、オマーンルートで4回目の逮捕 日産に5.6億円損害
2019年4月4日 / 08:05 Reuters

[東京 4日 ロイター] - 東京地検特捜部は4日午前、日産自動車(7201.T)の前会長カルロス・ゴーン被告を会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕した。子会社の「中東日産」からオマーンの販売代理店名義の預金口座に送金した資金の一部を、自身が実質的に保有する会社名義の預金口 座に送金させる方法で、日産に損害を与え、損害額は合計5億6300万円にのぼると、同特捜部は指摘している。

ゴーン容疑者の逮捕は4回目。同特捜部によると、ゴーン容疑者は、1)2015年12月─17年1月に日産に125万ドル(当時のレートで約1億4700万円)、2)17年7月に125万ドル(同約1億3900万円)、3)18年7月に250万ドル(同約2億7700万円)─ ─を、実質的に同容疑者が保有する会社名義の預金口座に送金させた。

共同によると、オマーンの代理店には2012年以降、日産の「CEO積立金」から計35億円が支払われた。この代理店幹部の個人口座から投資会社を通じ、ゴーン被告の妻が代表となっていた会社に流れ、一部が約16億円のクルーザー購入に充てられた疑いが浮上している。

ゴーン被告は昨年11月、自分の役員報酬を有価証券報告書に少なく記載したとして金融商品取引法違反容疑で逮捕され、その後、同法違反容疑と会社法違反(特別背任)の容疑で計2回、再逮捕された。起訴後、ゴーン被告は今年3月6日に保釈された。
参照元:ゴーン前会長、オマーンルートで4回目の逮捕 日産に5.6億円損害
2019年4月4日 / 08:05 Reuters

「ゴーン再逮捕は東京地検特捜部の口封じ」三井環元大阪高検部長が激白
2019/04/04 13:16 AREA dot.

会社法違反などの罪で起訴され、3月に保釈されたばかりだった日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告が今朝、東京地検特捜部に“電撃”再逮捕された。再逮捕の容疑は今回も会社法違反(特別背任)で、ゴーン被告が日産の資金をオマーンの販売代理店側に送金し、一部を私的流用したというものだ。

 東京地検特捜部の事件で一度、保釈された被告を再逮捕するというのは異例で、ゴーン被告はまたも「囚われの身」となる。

 奇しくも4月2日夜、ゴーン被告本人のものと思われるツイッターのアカウントがアップされた。

<何が起きているのか真実をお話しする準備をしています。4月11日木曜日に記者会見をします>などと記されていた。

 一連の事件で、ゴーン被告が公の場で日産や特捜部の捜査に関して語るのは、初めてで注目されていた。だが、その直前に再逮捕された。

 実は過去にも同じようなケースがあった。

 2002年4月、現職の大阪高検公安部長だった三井環氏が詐欺容疑で突然、逮捕された。

 それまで週刊朝日は三井氏の証言で、検察の裏金問題を何度もスクープ。

 そして、逮捕日午後にはテレビ朝日が三井氏を検察の裏金問題でインタビューする予定だった。

 筆者も当時、三井氏の取材を担当しており、あまりのタイミングのよさに絶句するしかなかったことを今も覚えている。容疑は落札したマンションに居住の実態がないのに登録免許税を軽減させたという微罪の容疑だった。三井氏がこう検察の姿勢を批判する。

「検察は裏金が表にされるのを嫌がり、テレビ朝日のインタビュー前に口封じする目的でとんでもない容疑で私を逮捕した。ゴーン被告も、会見を予定していたようで、検察の口封じの可能性が高い。これで保釈請求を後日するにしても、検察が異議を唱えることができる。まさに人質司法だ」

 特捜部の手掛ける事件は、起訴できる証拠が揃って逮捕するのが通例で、ゴーン被告の会見を阻止するためだけの逮捕とは、考えられない部分もある。

 だが、検察は再逮捕でゴーン被告をまたも「長期拘束」できるカードを握ったことも事実だ。ゴーン被告の弁護人である弘中惇一郎弁護士は4日午前、特捜部による再逮捕について、不適切な方法であると強調し、勾留は必要ないと徹底抗戦する方針だ。特捜部にかつて在籍した元検事の弁護士はこう話す。

「今回の事件は海外が舞台で、裁判の立証が大変な事件。ゴーン被告が会見して『オレは悪くない、日産こそが悪い。検察と癒着している』などと主張され、日本だけでなく海外の世論がそちらに向かうとやりづらい側面がある。ゴーン被告が保釈になった時、インターネットの使用は制限するというものがあったにもかかわらず、ツイッターで発信をしたとされる。逮捕して自宅を捜索し、保釈条件に反している証拠をつかめれば、検察はさらなる長期拘束を主張するはず。ゴーン被告の弁護士は、勾留に反対と裁判所に徹底して訴えるだろう。どちらの主張が裁判所に認められるのか、見ものだ」

 ゴーン被告の初裁判前に、熾烈な攻防の第1ラウンドがはじまっているようだ。(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事
参照元:「ゴーン再逮捕は東京地検特捜部の口封じ」三井環元大阪高検部長が激白
2019/04/04 13:16 AREA dot.

ゴーン容疑者、代理店側から借金3000万ドル=署名入り念書も-東京地検
時事通信社 2019/04/04 16:01

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が中東オマーンの販売代理店を介し、日産資金を不正取得したとされる特別背任事件で、ゴーン容疑者が、この代理店の創業者から約3000万ドル(現在のレートで約33億円)の借金をしていたことが4日、関係者への取材で分かった。ゴーン容疑者が署名した念書も見つかったという。

 販売代理店には、少なくとも計3200万ドル(約35億円)の日産資金が送金されており、東京地検特捜部は、こうした資金が借金返済に充てられていた可能性もあるとみて、捜査を進めているもようだ。

 関係者によると、ゴーン容疑者が代理店創業者から借金をしたのは2009年1月。前年秋のリーマン・ショックで世界的に株価が下落し、同容疑者も私的なデリバティブ取引で巨額の評価損を抱え、資金繰りに困っていたとされる時期だった。

 署名入りの念書は、昨年11月に役員報酬を隠した疑いで逮捕された後、同容疑者が使用していた東京都内のマンションで見つかったという。
参照元:ゴーン容疑者、代理店側から借金3000万ドル=署名入り念書も-東京地検
時事通信社 2019/04/04 16:01

東京地検がゴーン被告を再逮捕へ、特別背任容疑で-報道
堀江政嗣、鈴木偉知郎
2019年4月3日 14:24 JST 更新日時 2019年4月3日 15:54 JST Bloomberg

特別背任などの罪で逮捕、起訴されている日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告について、東京地検特捜部が同容疑で再逮捕する方針だと3日付の産経新聞が報じた。ゴーン被告は同日、ツイッターで11日の記者会見を実施する考えを表明していたが、朝日新聞はゴーン被告の弁護団がさらに早い段階での会見開催も検討していると伝えた。

産経新聞は、オマーンの友人側に日産資金を不正に支出したなどとして、会社法違反の容疑でゴーン被告を近く再逮捕する方針を固めたことが関係者への取材で分かったとしている。逮捕となれば4回目で、最高検と協議して最終決定するという。

  ゴーン被告の弁護を担当する弘中惇一郎弁護士は2日の会見で、「検察が別の事件で追起訴する可能性がないとは思っていない」と発言。仏ルノーが、ゴーン被告によるオマーンへの不審な支出があった可能性について当局に通報したと報じられたことについて、「まだそれについてゴーンさんと話をしたことはない」と述べた。保釈後に検察から任意の事情聴取は受けていないことも明らかにした。

  ゴーン被告は会社法違反(特別背任)や金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で起訴されたが、3月6日に東京拘置所から保釈されていた

  ゴーン被告は3日、ツイッター上に自身のアカウントを開設。「何が起きているのか真実をお話しする準備をしています」と日本語で投稿し、11日に記者会見を開く考えを明らかにしていた。日産は同被告をすでに会長から解職しており、8日に開催する臨時株主総会では取締役から解任する方針。
参照元:東京地検がゴーン被告を再逮捕へ、特別背任容疑で-報道
堀江政嗣、鈴木偉知郎
2019年4月3日 14:24 JST 更新日時 2019年4月3日 15:54 JST Bloomberg

弁護士も11日会見の意向 ゴーン前会長ツイッター発信
朝日新聞社 2019/04/03 20:04

会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が3日、自身のツイッターのアカウントを開設し、「真実をお話しする準備をしています。4月11日木曜日に記者会見をします」と発信した。弁護団の弘中惇一郎弁護士も11日に会見したいとの意向を示した。東京地検特捜部が捜査を続ける中、実現すれば3月の保釈後初めての会見となる。

 アカウントには、本人であることを示す認証バッジがついている。日本語と同じ内容を英語でもツイートした。弘中氏によると、保釈条件でパソコンの使用は弁護人の事務所に限定されている。事務所でネットに接続するのは問題ないという認識だ。一方、検察幹部の一人は「本人がネットを使っていたらアウトでは」との厳しい見方を示した。

 ゴーン前会長は、私的な損失を日産に付け替えるなどしたという会社法違反(特別背任)などの罪で1月に追起訴された。3月6日の保釈後、弁護団に会見を開く意向を示したが、会見での発言内容について慎重な検討を続けているという。前会長は「海外のメディアにも来てほしい」と話しているほか、法的助言を求めるため、弘中氏の同席も要望しているという。

 東京地検特捜部は、ゴーン前会長をめぐる捜査を継続している。オマーンの日産販売代理店オーナーとの間の資金の流れに焦点を当てて調べている。
参照元:弁護士も11日会見の意向 ゴーン前会長ツイッター発信
朝日新聞社 2019/04/03 20:04

ゴーン容疑者、再逮捕も保釈金10億円は影響なし
2019年4月4日17時43分 日刊スポーツ

3月6日に保釈された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が4日、再逮捕されたことを受け、容疑者が納付した保釈保証金10億円に現時点で影響がないことが分かった。

東京地裁によると、保釈保証金を納付したのは、3回逮捕された事件が対象。4回目の逮捕となった今回は別の事件で、保釈条件に違反したわけではなく、現時点で保釈保証金は納付された状態のままだという。

ゴーン容疑者は3月6日に保釈保証金10億円を全額納付し、108日にわたる勾留を経て同日保釈されていた。
参照元:ゴーン容疑者、再逮捕も保釈金10億円は影響なし
2019年4月4日17時43分 日刊スポーツ





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イチロー引退について



大リーグ・マリナーズのイチロー選手が21日の東京ドームでの試合後、引退を表明した。


(社説)イチロー引退 多くの記録と言葉残し
2019年3月23日05時00分 朝日DIGITAL

選手と観客、それぞれの思いが交差し凝縮する。スポーツの幸福な時間を見た思いがする。

 シアトル・マリナーズのイチロー選手(45)が、現役生活に終止符を打った。

 おとといの東京ドーム。観客に促され、試合終了後のグラウンドにイチローが再び立った。拍手と声援が包む。

 「あれを見せられたら、後悔などあろうはずがありません」

 その後の記者会見では、ファンへの感謝を何度も口にした。

 打ち立てた記録はまばゆいばかりだ。日本では7年連続の首位打者。大リーグ移籍後も、84年ぶりにシーズン最多安打記録を塗り替え(04年)、10年続けて200安打を達成した。

 打撃だけではない。強肩、俊足。スピード感あふれるプレーが鮮烈だった。パワー全盛の大リーグで野球の面白さを再発見させた、との評価は決して過大ではない。先達の野茂英雄選手が、ストライキ騒動で落ち込んだ大リーグ人気の復活の原動力になったのと同じように、球史に大きな足跡を残した。

 活躍を支えたひとつが、たゆまぬ準備だ。

 印象に残る場面がある。06年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝。雨で1時間弱中断した後、多くの選手が山なりのキャッチボールで体をほぐすなか、イチローだけが外野からいきなり快速球を相手の胸に投げ込んだ。

 試合に入った以上、常にベストのプレーができるように心身を維持する。「イチロー流」がかいま見えた瞬間だった。

 そんなストイックさは、人を容易に寄せつけぬ雰囲気を醸しだし、チーム内で孤立しているように映ることもあった。

 だがニューヨーク、マイアミと他球団を経験するなかで、視野が広がっていったという。引退会見では「人が喜んでくれることが自分にとっても一番うれしいことになった」と語り、この間の成熟ぶりを印象づけた。

 最近は後輩やさらに下の世代を意識した発言も増えていた。日米通算4千安打を達成したときには、「4千のヒットを打つには8千回以上悔しい思いをしてきた」と語っている。

 失敗に向き合い、克服の道を試行錯誤する。その営みをうむことなく重ねる力こそが、イチローをイチローたらしめたものだったのだろう。

 出場機会がなくなった昨年5月以降も練習に取り組んだ自らを、「どの記録よりも、ほんの少しだけ、誇りをもてた」。そんな言葉を残し、日米で28年間着続けたユニホームを脱いだ。


イチローは昨年の5月頃、マリナーズとの特別契約に移行し、球団の役職に就き、チームへの練習に参加できるという前代未聞の立場であったが事実上の引退であった。


イチロー44歳「動体視力の衰え」でマリナーズ特別契約
2018年5月8日 2時0分 Smart FLASH

「戦力として認められないなら解雇ですが、それが球団の役職に就き、しかもチームの練習にも参加できる。まさに前代未聞の契約ですね」

 メジャーリーグ評論家の福島良一氏も、このように驚きを隠せない。

 それは突然のことだった。5月4日(日本時間)、イチロー(44)はメジャー登録を外れ、球団の会長付特別補佐に就任。今季はプレーしないとマリナーズは発表した。それにしてもなぜこの時期だったのか。

「キャンプ中の怪我で戦列を離れていた主力のギャメル外野手の復帰が早まった。となれば、穴埋め要員で獲ったイチローは不要。メジャーに情けはない。昨年は代打がおもで、調整が難しく結果が残せなかったといわれた。

 だが今季はスタメン中心でも、打率.205と結果がともなわない。結局は衰え。それも体力的なものではなく、動体視力、つまり目の衰えだった」(専門誌記者)

 現役時代後半、自身も目の衰えに悩まされた評論家の広澤克実氏が語る。

「目が衰えると、焦点が合う時間が遅れる。大谷の160キロの速球なら0.1秒で約4メートルボールが動く。目の衰えにより、そのわずかな時間に対応が遅れてしまう。走塁や捕球は大丈夫でも、打つことには支障が出てくる」

 かつて、「現役は最低でも50歳まで」と言って憚らなかったイチローだが、球団の要請に納得できたのか。

「当初はメジャー契約での現役に拘わっていたが、イチローを獲得する球団は皆無だった。そこで球団は、『フロントに入り、チームに帯同して若手に助言してほしい。来年以降の復帰の可能性はある。これは誰もやったことがない。その前例のないことに挑戦してほしい』と熱く訴えた。彼はこの言葉にプライドをくすぐられた」(メジャー担当記者)

 だが、球団の本音はこうだ。

「米国本土より1週間程度早い海外での開幕の場合、特例としてメジャー登録枠が25人から28人に拡大されるのが一般的。来年マリナーズは、その条件にあてはまる日本での開幕戦がある。それがイチローの “引退セレモニー” になるといわれ、そこで球団はひと儲けを目論んでいる」(同前)

 現役復帰は “確約済み” だが、試合に出られない彼は、年齢、衰えに対し、一人で闘わなければならない。

(週刊FLASH 2018年5月22号)


イチローはメジャーでの現役継続にこだわっていたが、イチローを獲得する球団は皆無だった為、球団側はチームに帯同して若手に助言して欲しい、来年以降の復帰の可能性はあると伝えていた。

イチロー自身は最低でも現役は50歳まで続けたいと考えていたようである。


イチローは引退会見で、「監督は絶対無理。人望ない」と表明し、また「日本復帰の選択肢はない」と断言している。


指導者としてではなく、あくまでもプレイヤーとして野球をすることこそが、イチローの目標であったようである。


それもメジャーリーグという最高の舞台でなければダメなのである。


今回、イチローが現役引退を表明しなければならなかったのは、やはり「動体視力の衰え」で、プレイヤーとしての最高のパフォーマンスを発揮できなくなったからである。


それでやむなく、引退を選択したのである。




メディアは、“引き際の美学”とか、”有終の美”といった言葉で、イチローの引退を評価している。








引退の理由


イチローは現在、ラーフ/木星期であるが、イチローの動体視力の低下など、プレイヤーとしてのパフォーマンスの低下は2015年8月2日以降のマハダシャーラーフ期への移行から始まっていたはずである。

ラーフは視力を表わす2室に在住し、蠍座ラグナにとってマラカとなる3、4室支配の土星が8室からラーフにアスペクトしている。


従って、マラカに在住し、マラカの土星からアスペクトされるラーフ期に移行していたのである。


ラーフは2室(目、視力)に在住しているため、動体視力の低下を招き、またマラカの在住星は体力の低下などももたらしたと考えられる。



このようにダシャーとしては2015年8月から始まっていたが、トランジットの土星がこの射手座2室に入室して、ラーフとコンジャンクトし、木星も入室して2室と8室にダブルトランジットし、また更にケートゥが2室に入室して、ラーフが8室に入室するタイミング、つまり、ラーフ/ケートゥ軸が、射手座/双子座軸に入ったタイミングで、ついに引退を決断することになったようである。


2室にダブルトランジットが生じ、特に土星がトランジットしていることで、より動体視力や体力の低下に深刻度が増したということではないかと思われる。



そして、物事の中断、変化の8室にダブルトランジットが形成されるタイミングで、引退となったのである。




然し、実際にはイチローの動体視力や体力の低下は、既にマハダシャー火星期に移行した段階で始まっていたのである。


火星はラグナロードで6室で自室に在住し、逆行して、月から見た2室と2室の支配星にアスペクトしている。


またナヴァムシャでも同様に、ラグナ、月からみた2室にアスペクトし、2室の支配星とコンジャンクトしている。



私はイチローについて、ずっとブログを書きながら、ウォッチしてきたが、以前の記事で、マハダシャー火星期から動体視力の低下や運動能力の低下に悩まされてきたことを確認している。


そして、その火星期を何とか、乗り越えて、それで、ラーフ期に移行して今回の引退となったのである。






スポーツ選手は、年齢を重ねることで、体力が低下する為、体力を維持して、現役を続けること自体が戦いであるが、イチローは、その戦いをこの引退の日までの間に相当長い間、行ってきたに違いないのである。



そして、ラーフ期に移行して、イチローはあくまでも現役にこだわったが、昨年、イチローを獲得したい球団がなかったことから、球団側から事実上、引退を促されたに等しい特別契約へと移行したのである。


イチローは会見の中で、この特別契約を結んで、若手に助言する役回りをした日々というものを印象深く、かけがえのないものであったと語っている。



ナヴァムシャではラーフから見て、木星は10室に在住しており、ダシャムシャでも木星は、4室から10室にアスペクトしている。



従って、昨年の2018年4月14日からのラーフ/木星期には、おもに若手に教えることに専念してきたことが伺える。



通常、イチローにとって過去の木星期、アンタルダシャー木星期などは、優れたパフォーマンスを示し、選手として活躍する時期であったが、それは木星が3室で減衰して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きを持つからである。またニーチャバンガラージャヨーガも形成している。


例えば、月/木星期などは、イチローがメジャーリーグで大活躍した時期であることからもそれが分かる。


然し、マハダシャーが凶星のラーフ期となり、ラーフと絡んでいない5室支配の木星期は、イチローにとって良い時期と言うことはできず、イチローの引退につながることとなった。


これはダシャー解釈の法則通りである。


マハダシャーのラーフから見ると、木星は、1、4室支配でマラカの2室で減衰している。




求道者イチロー


イチローの10室を見ると9室支配の月が在住しており、10室で9-10のラージャヨーガを形成している。


10室の月は大衆から熱狂的に愛されるキャラクター、人気者を表わしている。



実際、日本では、メジャーリーグでいかにイチローが野球ファンから愛されてきたかが、中々伝わってこないが、実際、物凄い人気があったようである。


月はヴァルゴッタマで強いため、大衆からの人気が相当なものであったことを示すが、月は両側に惑星がなく、ケーマドルマヨーガを形成している。


従って、球団の中で孤立していたり、グラウンドの中で、スーパープレイなどを見せて輝かしい存在ではあるが、孤高のプレイヤーといった印象もあった。


ひたすら自分の技を磨き、質の高いスーパープレイを淡々と当たり前のようにこなしていくのである。



イチローの10室や10室の支配星には木星はアスペクトしておらず、辛うじて、月からみた10室に木星がアスペクトしている。


ナヴァムシャにおいてもラグナ、月からみた10室や10室の支配星に木星はアスペクトしていない。



従って、イチローはあまりコーチとか指導者には向いていないと思われる。



あくまでも自分でプレイヤーとして手本を見せて、助言する程度である。


ラグナからみた10室の支配星に火星がアスペクトしている為、人に指示したり、リーダーシップを発揮することはできるかもしれないが、それ程、親切に教えるタイプではなさそうである。



あくまでも職人的に自分の技を磨いていくタイプである。




今後のイチローについて


それでは現役引退後、イチローはどうするのかと言えば、まず、次のダシャーがラーフ/土星である。


ラーフから見て、土星は、2、3室支配で7室に在住しているが、まず、ラーフ/土星期に住まいを変えたり、引っ越したりするのではないかと思われる。


土星は4室支配で8室に在住しており、住まいの変化を表わしている。






チャトゥルシャムシャでも土星は4室の支配星であり、引っ越しを表わしている。



マハダシャーラーフ期全般は、ラーフが2室に在住していることから、自分のビジネスを立ち上げる、起業の時期である。


2室にラーフが在住していることから、収入にはこだわるはずである。



ラーフは月から5室に在住しているが、多くのことを学びたいと思うはずである。


ラーフのディスポジターは3室で減衰する木星であるが、木星は、2、5室支配で3室(芸能、メディア)に在住するため、野球というスポーツや芸能界には関わっていくと思われる。


ラーフからみた10室支配の水星は、9室支配の太陽と11室で、コンジャンクトし、5室支配の火星と相互アスペクトしている。



これは、イチロー選手が、マーケティングなどの知識を駆使して、ビジネスに取り組むのではないかと考えられる配置である。



水星と太陽は、10室の表示体であり、仕事の表示体である。



通常、会計や経理などを表わすコンビネーションであり、そこにマーケティングや営業を表わす火星がアスペクトしている。






ナヴァムシャではラーフは双子座で水星の星座に在住して強く、2、11室支配で自室に在住する水星と4、9室支配のヨーガカラカの水星と絡んでいる。


水星と火星は2-9、9-11のダナヨーガを形成し、ラーフは11室でこれらのダナヨーガと絡み、ラーフのディスポジターの水星もダナヨーガを形成するその惑星自身である。


この11室で強力なダナヨーガと絡む水星は、投資や金融などの分野での収入を表わしていると考えられる。


既に現役時代に稼いだ収入が、株式市場などで運用されて、そこから莫大な利益を生み出していくようなイメージである。


そして、ラーフ期は、大リーガー・イチローという肩書きを既に確立しているため、そうした意味で、名士としての活動になっていくと思われる。


講演や出版、テレビへの出演、法人や団体から顧問や社外取締役になって欲しいといった依頼など、様々な収入源に恵まれることになる。


そうした著名人としての生き方がまずあると考えられる。



11室は成功した名士のハウスである。



またラーフから見ると、5室支配の金星と9室支配の金星が8室に在住し、8室で土星が自室に在住している。


これは不労所得などに恵まれる配置であると言える。



ラーフから見た10室には木星が在住しており、若干、教育者になる配置も見られ、ラーフから見た3室に月が在住しているため、芸能、メディアへの関わりは続くと思われる。



イチロー選手の魅力


プロ野球では、ホームランバッターや投手が注目される傾向にあるが、イチロー選手は、ホームランで魅せるのではなく、ヒットを量産して、出塁し、果敢に盗塁したり、守備で、ファインプレーを見せたり、強肩で、弾丸ライナーの球を外野からキャッチャーに送球して、走者を刺すなどの魅せる野球である。


野球の可能性を最大限発揮して、野球を観客にとってのエンターテイメントに変えるそのような才能にあったと思われる。


そのイチローの技の数々は、3室で減衰するパラシャラの例外則、そしてニーチャバンガを形成する木星によって生み出されたのである。





(参考資料)



イチロー引退【会見全文・前編】「監督は絶対無理。人望ない」「日本復帰の選択肢はない」
西岡千史 2019.3.22 08:27dot.

大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名・鈴木一朗=が21日、プロ野球選手としての第一線から引退することを表明した。この日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕第2戦に9番右翼で先発出場したイチローは、4打数無安打で8回裏に守備についた直後に交代。その際には、超満員の観衆から大きな拍手を受け、チームメイトから抱擁を受けた。菊池雄星投手や愛弟子のディー・ゴードン内野手が涙する様子もテレビで放送された。

一方、試合終了後に開かれた記者会見では「(引退後は)監督はない。人望ないから」「草野球を極める」といった“イチロー節”を展開し、集まった報道陣を笑わせた。また、現役生活に思い残したことを聞かれた時には「あろうはずがない。積み重ねることでしか、後悔を生まないとういことはありえない」と、地道な鍛錬を積み重ねて大記録を打ち立ててきた孤高のバットマンらしい回答も。会見は1時間25分におよび、「子どもたちへのメッセージ」「今後の過ごし方」「家族について」など、記者たちの質問に答えた。

 引退会見では涙を流す選手が多いが、イチローは引き際も“今までに存在したことのない”選手だった。現役生活の最後に、スーパースターは何を語ったのか。全文掲載する。

* * *

──(司会)まずは、イチロー選手からみなさまへご挨拶がございます。

 こんなにいるの? びっくりするわ。そうですか。

 こんな遅い時間にお集まりいただいて、ありがとうございます。

 今日のゲームを最後に、日本で9年、アメリカで19年目に突入したところだったんですけど、現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました。

 最後にこのユニフォームを着て、この日を迎えられたことを大変幸せに感じています。この28年を振り返るには、あまりにも長い時間だったので、ここで一つ一つ振り返ることは難しいこともあって。これまで応援していただいた方々への感謝への思い、そして球団関係者、チームメイトに感謝申し上げて、みなさんからの質問があれば、できる限りお答えしたいと思っています。ありがとうございました。

──現役としての選手生活に終止符を打つタイミングと理由は。

 タイミングはキャンプ終盤ですね。日本に戻ってくる何日前ですかね。何日前とははっきりとお伝えできないですけど、終盤に入った時です。もともと日本でプレーする、東京ドームでプレーするところまでが契約上の予定だったということであったんですけど、キャンプ終盤でも結果を出せずに、それを覆すことができなかったということです。

──今、その決断に後悔や思い残したところは。

 今日の球場の出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと、他人より頑張ったということはとても言えないですけど、自分なりに頑張ってきたとははっきりと言えるので。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかなと思います。

──子供達にメッセージをお願いします。

 シンプルだな。メッセージかー。苦手なのだな、僕が。

 野球だけでなくてもいいんですよね、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思います。

 それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも、壁に向かっていくことができると思うんです。それが見つけられないと、壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので。いろんなことにトライして。自分に向くか向かないかよりも、自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。

──いま思い返して、印象に残っているシーンは。

 今日を除いてですよね。この後、時間がたったら今日が一番真っ先に浮かぶのは間違いないと思います。それを除くとすれば、いろいろな記録に立ち向かってきたんですけど、そういうものは大したことではないというか。

 自分にとって、それを目指してやってきたんですけど、いずれそれは僕ら後輩が、先輩達の記録を抜いていくというのはしなくてはいけないことでもあると思うんですけど、そのことにそれほど大きな意味はないというか。そんな風に今日の瞬間を体験すると、すごく小さく見えてしまうんですよね。その点で、たとえば、わかりやすい10年200本打ったとか、MVPをとったとか、オールスターでどうたらというのは、本当に小さな事にすぎないと思います。

今日の舞台に立てたということは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって。その後にチームと一緒に練習を続けてきたわけですけど、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思うんですよね。今まで残してきた記録はいずれ誰か抜いていくとは思うんですけど、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれない。ささやかな誇りを生んだ日々であったと思うんですよね。去年の話だから近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います。

──ファンの存在はイチロー選手にとってどうだったか。

 ゲーム中にあんなことが起こるとはとても想像していなかったですけど、それが実際に起きて、19年目のシーズンをアメリカで迎えていたんですけど、日本のファンの方の熱量というのはふだん感じることは難しいんですよね。久しぶりに東京ドームに来て、ゲームは基本的に静かに進んでいくんですけど、なんとなく印象として日本人は表現するのが苦手というか。そんな印象があったんですけど、それが完全に覆りましたね。内側にある熱い思いが確実にあるということ、それを表現したという時のその迫力というものが、今まで想像できなかったことです。

 ですから、これは最も特別な瞬間になりますけど、ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためになるし、見てくれる人も喜んでくれるかなと思っていたんですけど、ニューヨークに行った後ぐらいからですかね。人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わってきた。その点で、ファンの方の存在なしには、自分のエネルギーはまったく生まれないと思います。え、おかしなこと言ってます、僕? 大丈夫ですか?(会場笑)

──イチロー選手が貫いたものとは。

 野球のことを愛したことだと思います。これは変わることはなかったですね。おかしなこと言ってます、僕? 大丈夫?(会場笑)

──ケン・グリフィーJr.が肩の力を抜いた時に違う野球が見えて楽しくなるという話をされたんですけど、そういう瞬間はあったのか。

 プロ野球生活の中ですか。

──はい。

 ないですね。これはないです。

 ただ、子供の頃からプロ野球選手になることが夢で、それが叶って。最初の2年、18、19の頃は1軍に行ったり来たり。「行ったり来たり」っておかしい? 行ったり、行かなかったり? 行ったり来たりっていつも行ってるみたいだね。1軍に行ったり、2軍に行ったり。そうか、これが正しいか。そういう状態でやっている野球はけっこう楽しかったんですよ。

 1994年、3年目ですね。仰木監督と出会って、レギュラーで初めて使っていただいたわけですけども。この年までですね、楽しかったのは。あとはその頃から急激に番付を上げられちゃって、それはしんどかったです。やっぱり力以上の評価をされるというのはとても苦しいですよね。だから、そこからは純粋に楽しいなんていうのは、やりがいがあって達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありました。じゃあ、楽しいかというとそれとは違うんですよね。

 でもそういう時間を過ごしてきて、将来はまた楽しい野球をやりたいなと。これは皮肉なもので、プロ野球選手になりたいという夢が叶った後は、そうじゃない野球をまた夢見ている自分がある時から存在したんですね。でもこれは、中途半端にプロ野球生活を過ごした人間には待っていないもの。たとえば草野球ですよね。やっぱりプロ野球でそれなりに苦しんだ人間でないと、草野球を楽しめないのではないかと思うので。これからは、そんな野球をやってみたいなという思いですね。おかしなことを言ってます、僕? 大丈夫?

──開幕シリーズを大きなギフトとおっしゃっていました。それが私たちの方が大きなギフトをもらったような気がするんです。

 そんなアナウンサーっぽいことを言わないでくださいよ。

──イチロー選手は、これからどんなギフトをくださるんでしょうか。

 ないですよ。そんな無茶言わないでくださいよ。でも、これは本当に大きなギフトで、去年、3月の頭にマリナーズからオファーをいただいて、それから今日までの流れがあるんですけれども、あそこで終わってても全然おかしくないですからね。去年の春までで終わっていてもまったくおかしくない状況ですから。今、この状況が信じられないですよ。

 あの時考えていたのは、自分がオフの間、アメリカでプレーするまでに準備をする場所というのは神戸の球場なんですけど、寒い時期に練習するので、へこむんですよね。やっぱ心が折れるんですよ。そんな時もいつも仲間に支えられてやってきたんですけど、最後は今まで自分なりに訓練を重ねてきた神戸の球場で、ひっそりと終わるのかなあと、あの当時想像していたので、夢みたいですよ。こんなの。これも大きなギフトです。質問に答えていないですけど、僕からのギフトはないです。

──涙がなく笑顔が多かったというのは、この開幕シリーズが楽しかったということでしょうか。

 純粋に楽しいということではないんですよね。やっぱり、誰かの思いを背負うというのは、それなりに重いことなので。そうやって一打席一打席立つことって簡単ではないですね。だから、すごく疲れました。

 やっぱり一本ヒットを打ちたかったし、応えたいって当然ですよね、それは。僕には感情がないって思っている人いるみたいですけど、あるんですよ。意外とあるんですよ。結果を残して最後を迎えたら一番いいなと思っていたんですけど、それでもあんな風に球場に残ってくれて。まあ、そうしないですけど、死んでもいいという気持ちはこういうことなんだろうなと。死なないですけど。そういう表現をする時ってこういう時なのかなと思います。

──最低50歳まで現役とおっしゃっていましたが、日本のプロ野球に戻るという選択肢はなかったのでしょうか。

 なかったですね。

──どうしてでしょう。

 それはここでは言えないなあ(会場笑)。最低50歳までって本当に思っていたし、それは叶わずで、有言不実行な男になってしまったわけですし。その表現をしてこなかったらここまでできなかったかもなという思いもあります。だから、言葉にすること、難しいかもしれないけど言葉にして表現するというのは、目標に近づく一つの方法ではないかなと思います。

──野球に費やしてきた膨大な時間、これからそういう膨大な時間とどういう風に付き合いますか。

 これからの膨大な時間ということですか。それとも、これからの膨大な時間とどう付き合うかということですか。

──これからの膨大な時間をということです。

 ちょっと今はわからないですね。ただ、たぶん明日もトレーニングをしていますよ。それは変わらないでしょうね。僕はじっとしていられないから。動き回っているでしょうね。だからゆっくりしたいとか全然ないですよ。全然ない。たぶん動き回ってます。

──イチロー選手の生き様でファンの方に伝わっていたらうれしいということはありますか。

 生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方と考えれば、さきほどもお話しましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。

 あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。

 だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。

 でも、それが正解とは限らないわけですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。でも、そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。そうやって自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね。ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなと。それはうれしかったです。そうであればうれしいし、そうじゃなくてもうれしいです。あれは。

──シンプルに聞きますが、現役選手を終えたら、監督や指導者になったり、タレントになったりしますか。

 あんまりシンプルじゃないですね(会場笑)。

──イチロー選手は、何になるんですか。

 何になるんだろうね。そもそもカタカナのイチローってどうなるんですかね。「元カタカナのイチロー」みたいになるんですかね。あれ、どうなんだろ。「元イチロー」って変だよね。いやイチローだし、僕。音が一朗だから。書くときどうなるのかな。どうしよっか。何になる。うーん……。でも監督は絶対無理ですよ。絶対がつきますよ。人望がない。本当に。人望がないですよ、僕。

──そうでもないと思いますけど。

 いやあ、無理ですね。それぐらいの判断能力は備えているので。ただ、どうでしょうね。

 ま、プロの選手、プロの世界というよりも、アマチュアとプロの壁というのが日本は特殊な形で存在しているので。今日をもってどうなんですかね。そういうルールって。どうなんだろうか。今までややこしいじゃないですか。

 たとえば極端に言えば、自分に子供がいたとして、高校生であるとすると、教えられなかったりというルールですよね。そういうのって変な感じじゃないですか。今日をもって元イチローになるので、それは小さな子供なのか、中学生になのか、高校生になのか、大学生になるのかはわからないですけど、そこには興味がありますね。

──さきほど引退を決めたのがキャンプの終盤という話がありましたけど、それ以前に引退を考えたことは。

 引退というか、クビになるんじゃないかはいつもありましたね。ニューヨークに行ってからは毎日そんな感じです。マイアミもそうでしたけど。ニューヨークってみなさんご存知かどうかわからないですけど、特殊な場所です。マイアミも違った意味で特殊な場所です。毎日そんなメンタリティーで過ごしていたんですね。クビになる時はまさにその時だろうと思っていたので、そんなのしょちゅうありました。

──今回、引退を決意した理由とは。

 マリナーズ以外に行く気持ちはなかったということは大きい。去年、シアトルに戻していただいて本当にうれしかった。先ほどキャンプ前のオファーがある前の話をしましたけど、その後、5月にゲームに出られなくなる。あの時も(引退の)タイミングでおかしくないんですよね。でも、この春に向けてまだ可能性があると伝えられていたので、そこも自分なりに頑張ってこられたということだと思うんですけど。質問なんでしたっけ?

──引退を決めた理由は。

 もう答えちゃったね。

(AERA dot.編集部/西岡千史)
参照元:イチロー引退【会見全文・前編】「監督は絶対無理。人望ない」「日本復帰の選択肢はない」
西岡千史 2019.3.22 08:27dot.

イチロー引退【会見全文・後編】「大谷翔平は世界一の選手に」「外国人になって人の痛み想像した」
西岡千史 2019.3.22 08:37 dot.

大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名・鈴木一朗=が21日、プロ野球選手としての第一線から引退することを表明した。この日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕第2戦に9番右翼で先発出場したイチローは、4打数無安打で8回裏に守備についた直後に交代。その際には、超満員の観衆から大きな拍手を受け、チームメイトから抱擁を受けた。菊池雄星投手や愛弟子のディー・ゴードン内野手が涙する様子もテレビで放送された。

一方、試合終了後に開かれた記者会見では「(引退後は)監督はない。人望ないから」「草野球を極める」といった“イチロー節”を展開し、集まった報道陣を笑わせた。また、現役生活に思い残したことを聞かれた時には「あろうはずがない。積み重ねることでしか、後悔を生まないとういことはありえない」と、地道な鍛錬を積み重ねて大記録を打ち立ててきた孤高のバットマンらしい回答も。会見は1時間25分におよび、「子どもたちへのメッセージ」「今後の過ごし方」「家族について」など、記者たちの質問に答えた。

 引退会見では涙を流す選手が多いが、イチローは引き際も“今までに存在したことのない”選手だった。現役生活の最後に、スーパースターは何を語ったのか。全文掲載する。(前編から続く)

* * *

──今日の試合でベンチに戻る際に菊池雄星選手が号泣していました。

 号泣中の号泣でした、アイツ。びっくりしました。それ見てこっちは笑ってましたけどね(会場笑)

──抱擁された時にどんな会話を。

 それはプライベートなんで。それは雄星がそれをお伝えするのはかまわないですけど、僕がお伝えすることではないですね。

──秘密ですか。

 それはそうでしょう。二人の会話だから。しかも、僕から声をかけているので。それをここで僕がこんなことを言いましたって。バカですよね。絶対に信頼されないもんね。それはダメです。

──アメリカのファンへのメッセージは。

アメリカのファンの方々は、最初は厳しかったですよ。最初の2001年のキャンプなんかは「日本に帰れ」としょっちゅう言われましたよ。

 だけど、結果を残した後の敬意というのは、これは評価するのかどうかわからないけど、手のひらを返したという言い方もできるので、ただ、言葉ではなくて行動で示したときの敬意の示し方というのは、その迫力はあるなという印象ですね。

 なかなか入れてもらえないんですけど、入れてもらった後、認めてもらった後はすごく近くなるという印象で、がっちり関係ができあがる。シアトルのファンとはそれができた。僕の勝手な印象ですけど。

 ニューヨークというのは厳しいところですよね。でも、やればどのエリアよりも熱い思いがある。マイアミというのは、ラテンの文化が強い印象で、熱(あつ)はそれほどないんですけど、結果を残さなかったら人は絶対に来てくれない。そういう場所でしたね。それぞれの場所で関係を築けたような。特徴がそれぞれありましたけど。アメリカは広いなと。ファンの人たちの特徴を見るだけでアメリカは広いなという印象ですけど。

 でもやっぱり、最後にシアトルのユニフォームを着て、セーフィコ・フィールドではなくなってしまいましたけど、姿をお見せできなくて、それは申し訳ない思いがあります。

──ユニークなTシャツに「もう限界」「もう無理」とか書いていますが、心情が表れているんでしょうか。

 そこは言うと急にやぼったくなるから、言わない方がいいんだよね。それは観る側の解釈だから。そう捉えれば、そう捉えることもできないし。全然関係ない可能性もあるし。それでいいんじゃないですか。

──好きに楽しんでいただきたい。

 だってそういうものでしょう。いちいち言うと野暮ったいもんね。

──言わない方が粋であると。

 粋とは自分では言えないけど。言うと無粋であることは間違いないですよね。

──24時間を野球に使ってきたとおっしゃっていますが、それを支えてきたのは弓子夫人だと思いますが、あえて今日は聞かせてください。

いやあ、頑張ってくれましたね。一番頑張ってくれたと思います。

 僕はアメリカで結局3089本のヒットを打ったわけですけど、妻は、ゲーム前にホームの時はおにぎりを食べるんですね。妻が握ってくれたおにぎりを球場に持っていって行って食べるんですけど、それの数が2800ぐらいだったんですよね。3000いきたかったみたいですね。そこは3000個握らせてあげたかったなと思います。

 妻もそうですけど、とにかく頑張ってくれました。僕はゆっくりする気はないけど、妻にはゆっくりしてほしいと思います。

 それと一弓ですね。一弓というのはご存知ない方もいらっしゃると思いますけど、我が家の愛犬ですね。柴犬です。現在17歳と何カ月かな。7カ月かな。今年で18歳になろうかという柴犬なんですけど、さすがにおじいちゃんになってきて、毎日フラフラなんですけど、懸命に生きているんですよね。その姿を見ていたら、それは俺がんばらなきゃなと。これはジョークとかではなくて、本当にそう思いました。

 懸命に生きる姿。2001年に生まれて、2002年にシアトルの我が家に来たんですけど、まさか最後まで一緒に、僕が現役を終える時まで一緒に過ごせるとは思っていなかったので、大変感慨深いですよね。一弓の姿は。ほんと、妻と一弓には感謝の思いしかないですね。

──3月の終盤に引退を決めたのは、打席内の感覚の変化というのはありましたか。

 いる? それここで。

──ぜひ。

 裏で話すわ。裏で(会場笑)。

──今まで一番考え抜いて決断したことは。

 これは順番を付けられないですね。それぞれが一番だと思います。

 ただ、アメリカでプレーするために、今とは違う形のポスティングシステムだったんですけど、自分の思いだけでは叶わないので、当然球団からの了承がないと行けないんですね。

 その時に、誰をこちら側、こちら側っていうと敵・味方みたいでおかしいんですけど。球団にいる誰かを口説かないといけない、説得しないといけない。その時に一番に思い浮かんだのが、仰木監督ですね。その何年か前からアメリカでプレーしたいという思いは伝えていたこともあったんですけど、仰木監督だったらおいしいご飯でお酒を飲ませたら。飲ませたらっていうのはあえて飲ませたらと言ってますけど、これはうまくいくんじゃないかと思ったら、まんまとうまくいって。これがなかったら何も始まらなかったので。口説く相手に仰木監督を選んだのは大きかったなと思いますね。

 ダメだダメだとおっしゃっていたものが、お酒でこんなに変わるんだと思って。お酒の力をまざまざと見ましたし。やっぱり洒落た人だったなと思いますね。仰木監督から学んだものは計り知れないと思います。

──WBCで優勝した日の会見と日付が一緒ですが、運命的なものを感じますか。

 聞かされればそう思うこともできるという程度ですかね。

──一番我慢したものは。

 難しい質問だなあ。僕、我慢できない人なんですよ。楽なこと、楽なことを重ねているという感じなんですよね。自分ができることを、やりたいことを重ねているので我慢の感覚がないんですけど、とにかく体を動かしたくてしょうがないので、こんなに動かしちゃダメだっていうことで、体を動かすことを我慢するというのはたくさんはありました。それ以外はストレスがないように行動してきたつもりなので。

 家では妻が料理をいろいろ考えて作ってくれますけど、ロードは何でもいいわけですよね。むちゃくちゃですよ。ロードの食生活なんて。結局我慢できないからそうなっちゃうんですけど、そんな感じなんです。今聞かれたような主旨の我慢は、思い当たらないですね。おかしなこと言ってます、僕?

──台湾にはイチローさんのファンがいっぱい。台湾に行きたいということはありますか?

 チェンが元気か知りたいですね。チェン、チームメイトでしたから。元気でやってますか。それは何よりです。

 今のところ(台湾に行く)予定はないんですけれども、以前に行ったことあるんですよ。一度。とても優しい印象でしたね。心が優しくていいなと思いました。ありがとうございます。

──イチロー選手が後輩たちに託したいものは。

 雄星のデビューの日に僕は引退を迎えたというのは、何かいいなと思っていて。「ちゃんとやれよ」という思いですね。

 短い時間でしたけどすごくいい子で。いろんな選手を見てきたんですけど、左投手の先発って変わっている子が多いんですよ。本当に(会場笑)。天才肌が多いとも言える。アメリカでもまあ多い。こんなにいい子いるのかなって感じですよ、今日まで。

 でも、キャンプ地から日本に飛行機で移動してくるわけですけど、チームはドレスコードで服装のルールが、黒のジャージのセットアップでOK、長旅なのでできるだけ楽にという配慮なんですけど。「雄星、俺たちどうする」って。アリゾナはいいんだけども、日本に着いたときにさすがにジャージはだめだろうって二人で話をしていたんですね。「そうですよね、イチローさんはどうするんですか」って。僕はまあ、中はTシャツだけどセットアップでいちおうジャケットを着ているようにしようかなと。「じゃあ僕もそうします」って言うんですよ。

で、キャンプ地を起つ時のバスの中で、みんなも僕も黒のジャージのセットアップでバスに乗り込んできて。それで雄星と席が近かったので、「雄星、やっぱりこれダメだよな。日本に着いた時にメジャーリーガー、これダメだろ」ってバスの中でも言ってたんですよ。「そうですよね」って。そう言ってたら、まさか羽田着いた時にアイツ、ジャージでしたからね(笑)。イヤ、こいつ大物だなって。ぶったまげました。

 本人にまだ聞いてないですけど、その真相は。何があったのかわからないですけど。やっぱり左投手は変わったヤツが多いなと思いました。スケール感は出てました。頑張ってほしいです。

 翔平はちゃんとケガを治して、物理的にも(体が)大きいわけですし。アメリカの選手とまったくサイズ的にも劣らない。しかもあのサイズであの機敏な動きができるというのはいないですからね。それだけで。世界一の選手にならなきゃいけないですよ。

──野球の魅力はどんなものでしょうか。また、イチロー選手がいない野球をどう楽しめばいいでしょうか。

 団体競技なんですけど、個人競技というところですかね。これが野球の面白いところだと思います。チームが勝てばそれでいいかというと、全然そんなことはないですよね。個人として結果を残さないと、生きていくことはできないですよね。

 本来はチームとして勝っていればいいかというと、チームとしてのクオリティは高いのでそれでいいかというと、決してそうではない。その厳しさが面白いところかなと。面白いというか、魅力であることは間違いないですね。あとは同じ瞬間がない。必ずどの瞬間も違うということ。これは飽きがこないですよね。

 二つ目はどうやって楽しんだらいいかですか。2001年にアメリカに来てから2019年現在の野球は、まったく違うものになりました。頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような。選手も現場にいる人たちもみんな感じていることだと思うんですけど、これがどう変化していくか。次の5年、10年、しばらくはこの流れは止まらないと思いますけど。

本来は野球というのは……、ダメだな、これを言うと問題になりそうだな(会場笑)。うーん。(野球は)頭使わないとできない競技なんですよ、本来は。でもそうじゃなくなってきているというのがどうも気持ち悪くて。ベースボール、野球の発祥はアメリカですから、その野球が現状そうなってきているということに危機感を持っている人っていうのがけっこういると思うんですよね。

 だから、日本の野球がアメリカの野球に追従する必要なんてまったくなくて、日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしいなと思います。アメリカのこの流れは止まらないので。せめて日本の野球は決して変わってはいけないこと、大切にしなければいけないことを大切にしてほしいなと思います。

──今日の打席で1年目のゲームで思い出したことはあったんでしょうか。

 長い質問に対して大変失礼なんですけど、ないですね。

──子供の頃からの夢であるプロ野球選手になるという夢を叶えて、今、何を得たと思いますか。

 成功かどうかってよくわからないですよね。じゃあどこから成功で、そうじゃないのかって、まったく僕には判断できない。だから成功という言葉は嫌いなんですけど。

 メジャーリーグに挑戦するということは、大変な勇気だと思うんですけど、でも成功、ここではあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かないという判断基準では、後悔をうむだろうなと思います。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。

 じゃあ、自分なりの成功を勝ち取ったところで達成感があるのかというと、それは僕には疑問なので。基本的には、やりたいと思ったことをやっていきたいですよね。

──何を得たか。

「こんなものかな……」という感覚ですかね。それは200本はもっと打ちたかったし、できると思ったし、1年目にチームは116勝して、その次の2年間も93勝して、勝つのってそんなに難しいことじゃないなってその3年は思ってたんですけど、大変なことです。勝利するというのは。この感覚を得たことは大きいかもしれないですね。

──ユニフォームを脱ぐことで神戸に恩返しをしたいという気持ちは。

 神戸は特別な街です、僕にとって。恩返しか。恩返しって何をすることなんですかね。僕は選手として続けることでしかそれはできないんじゃないかなと考えていたこともあって、できるだけ長く現役を続けていきたいと思っていたこともあるんですね。

 神戸に恩返し、うーん……。税金を少しでも払えるように頑張ります(会場笑)。

──ご自身の経験を振り返って、もっとこんな制度であればメジャーに挑戦したかった、あるいは日本のプロ野球に残ったということは。

 制度に関しては詳しくないんですけど、日本で基礎を作る。自分が将来MLBで将来活躍するための礎を作るという考え方であれば、できるだけ早くというのはわかりますけど、日本の野球で鍛えられることはたくさんあるんですね。だから、制度だけに目を向けるのはフェアじゃないかなと思いますけどね。

──日本の野球で鍛えられたことは。

 基本的な基礎の動きって、おそらくメジャーリーグの選手より中学生レベルの選手の方がうまい可能性がありますよ。チームとしての連携もあるじゃないですか。そんなの言わなくてもできますからね、日本の野球では。でもこちらではなかなかそこは。個人としてのポテンシャル、運動能力は高いですけど、そこにはかなり苦しみましたよ。苦しんであきらめましたよ。

──大谷選手と対戦したかったという気持ちは。また、大谷選手に期待すること。

 さきほどもお伝えしましたけど、世界一の選手にならなきゃいけない選手ですよ。そう考えています。

 翔平との対戦、残念でしたけど、できれば僕が投手で翔平が打者でやりたかったんですよ。それは誤解なきよう(会場笑)。

──大谷選手は今後、どのような選手になっていくと思いますか。

 なっていくかどうか。そこは占い師に聞いてもらわないとわからないけどね。投げることも打つこともやるのであれば、僕は1シーズンごとに投手、次のシーズンは打者としてサイ・ヤング(賞)と本塁打王をとったら。そんなことなんて、考えることすらできないですよ。

 でも、翔平はその想像をさせるじゃないですか。この時点で明らかに人とは明らかに違う選手だと思う。その二刀流は面白いと思うんですよね。なんか、納得いってない表情ですけど。投手として20勝するシーズンがあって、その翌年に50本打ってMVP取ったら化け物ですよね。でも、それが想像できなくはないですからね。そう思ってますよ。

──あるアスリートの方に伺ったのですが、イチロー選手が「野球選手じゃなくなった自分が想像できない。イヤだ」とおっしゃったと聞きましたが。

 イヤだって言わないと思いますけどね。

──野球選手ではない自分を想像していかがですか。

 違う野球選手になってますよ。あれ、この話さっきしましたよね。おなか減ってきて集中力が切れてきちゃって。さっき何を話したか記憶が。

 さっき草野球の話をしましたよね。だから、そっちでいずれ、楽しくてやっていると思うんですけど、そうするときっと草野球を極めたいと思うんですよね。真剣に草野球を極める野球選手になっているんじゃないですか。結局。

──(司会)時間も迫ってきました。

 おなか減ってきた。結構やってないですか。いま、時間どれっくらい? 1時間20分? 今日はとことん付き合おうと思ったんですけどね。おなか減ってきちゃった(会場笑)。

──(司会)では、あとお二人で。

──プロ野球人生で誇れることは。

 これさきほどお話しましたね。(質問した)小林くんも集中力切れてきているんじゃないの? 完全にその話をしたよね。それで1問減ってしまうんだから(会場笑)。

──イチロー選手の小学校の卒業文集が有名で、「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです」と冒頭に書いていますが、(子供時代の自分に)どんな言葉をかけたいですか。

 お前、契約金で1億ももらえないよって(会場笑)。夢は大きくとは言いますけど、なかなか難しいですよ。ドラ1の1億って掲げてましたけど、全然遠く及ばなかったですから。ある意味では挫折ですよね。それは。こんな終わり方でいいのかな。なんか、最後はキュッとしたいよね。

──昨年、マリナーズに戻りましたけれども、その前のマリナーズ時代、「孤独を感じながらプレーをしている」と話していました。その孤独感はずっと感じながらプレーしていたんでしょうか。それとも、前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか。

 現在はそれはまったくないです。今日の段階でまったくないです。

それとは少し違うかもしれないですけど、アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。

 孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。お腹すいた。しまったね、最後。

 いやあ、長い時間ありがとうございました。眠いでしょう、みなさんも。じゃあ、そろそろ帰りますか。

(AERA dot.編集部/西岡千史)
参照元:イチロー引退【会見全文・後編】「大谷翔平は世界一の選手に」「外国人になって人の痛み想像した」
西岡千史 2019.3.22 08:37 dot.

「締まったね、最後」イチロー引退会見から臨床心理士が読み解いた“引き際の美学”
「あんなもの見せられたら……」と語った予想外の出来事とは?
2019/03/24 文春オンライン 岡村 美奈

その引退がこれほど多くのマスコミに取り上げられ、その歴史がこんなにも熱く多くの人に語られるというアスリートもいないだろう。

 シアトル・マリナーズのイチロー外野手が、3月21日、東京ドームで行われたオークランド・アスレチックスとの開幕第2戦を最後に現役引退した。

「後悔などあろうはずがありません」

「最後にこのユニフォームを着て、この日を迎えられたことを大変幸せに感じています」

 そう言うと、大きく息をついたイチロー選手。昨年3月に行われたマリナーズへの復帰会見で目をわずかに潤ませ、背番号51番のユニフォームを手にして微笑んでいた姿を思い出す。深夜未明から始まった会見は85分にも及び、集まった報道陣は約300人にもなったという。その会見から、イチローの見えざる一面を探ってみた。

「今日のあの球場での出来事。あんなもの見せられたら、後悔などあろうはずがありません」

 試合が終わってもほとんどの観客が帰ることなく、イチローを待っていた。「もう一度その姿を」と願う観客は、イチローコールやウェーブを繰り返す。

“見たら”ではなく“見せられたら”

 引退表明の速報は、試合の真っ最中に流れていた。それを“出来事”と表現し、「ゲーム後にあんなことが起こるとは、とても想像してなかった」と語ったように、試合が終了してもなお、観客が待っていたのは想定外だったのだろう。

 試合は延長戦になり、終了したのは12回。イチローは8回裏で交代を告げられ守備を退いていた。グラウンドを後にする時は、試合中にも関わらずチーム全員がベンチに戻り、ハグをするという感動的でセレモニー的な演出がされていたほどだ。

「出来事」と言った後に長い間があき、イチローの口元が微妙に動く。今さっきの光景が思い出されたのだろう。だが彼は“見たら”ではなく“見せられたら”と言った。本当はグラウンドに戻ることなく、会見に行く予定だったのではないだろうか。最初から姿を見せるつもりだったなら、“見せられたら”という受け身ではなく、“見たら”と表現するのが普通だと思う。戻るつもりがなく、予想もしなかった光景が目の前に広がっていたからこそ、そのインパクトは大きかったに違いない。

 球場に残っていた観客らの姿を見て、彼の顔には満面の笑みが広がっていた。「死んでもいいという気持ちは、こういうことなんだ」と彼は語った。

「誰かの思いを背負うというのは、それなりに重いこと」

「やっぱりヒットを1本打ちたかったですし、応えたいって」

 その言葉の裏には、期待に応えることができなかった自分を観客が待っていてくれたという思いもあった。誰もがイチローの安打を願っていた。特に引退という速報が流れた後の2打席のプレッシャーは相当だったはずだ。「誰かの思いを背負うというのは、それなりに重いこと」。そんな思いをひしひしと肌で感じていたが、今の彼にそれは難しかった。

「結果を残して最後を迎えられたら一番いいなと思っていたんですけど、それは叶わずで」と、首をやや傾げて目を細め、表情を歪めて、“いいなと”と希望的な言い方をした。続けて“叶わずで”と言いながら視線を落としたことで、すでに無理かもしれないという感覚がどこかにあったことや、打てなかった無念さや残念さが伝わってくるようだった。

「色々な記録に立ち向かってきたわけですけど、そういうものは大したことではないというか」

 イチローは新しい記録を次々と打ち立ててきたが、それを小さなことにすぎないと語った。イチローの記録への考え方が表現された部分だ。「僕ら後輩が先輩の記録を抜いていくというのは、しなくてはいけないこと」と語るように、記録はいずれ誰かに越えられるものであり、自らの行いも後輩としての義務だという。

大谷選手について語りながら目は輝いていた

「その想像を翔平はさせるじゃないですか」

 そんな“しなくてはいけないこと”を次に背負う選手として、イチローの頭に浮かんでいるのは、大谷翔平選手だろう。

「人とは明らかに違う選手」「世界一の選手にならなきゃいけない選手」と、大谷選手について語りながらイチローの目は輝いていた。ピッチャーとしても打者としても記録を打ち立てる可能性を話す時は、その目が大きく見開き、なんだか嬉しそうでもあり眩しそうにも見える。将来を楽しみ期待しながら、トップアスリートとして自分にない素質と才能にちょっぴりジェラシーを感じている。そんな印象を受けた。

「どの記録よりも、自分の中で、ほんの少しだけ誇りを持てたことかな」

 そう言いながら、彼は何度も頷いた。越えられる記録は自分だけのものではない。価値があるのは誰にでもできない、誰も超えられない自分だけの経験や瞬間。トップアスリートだからこその感覚だろう。

「一つひとつの積み重ねでしか自分を越えていけない」

 球団の特別アドバイザーに就任した去年の5月からシーズン最後の日まで、ゲームに出られなくても練習をして、美学とも言われた準備やルーチンをこなし続けたイチロー。28年という野球人生では、試合に出られず苦しみ、諦めてしまった多くの選手を見てきたことだろう。誰かと自分を比較すると、人はそこから生じる様々な感情に苦しむ。「はかりは自分の中にある」と語るイチローは、他人と比較しないことで自分を守り、コントロールしてきたともいえる。

 だが、「誰にでもできないことかもしれない」という言葉から、己との戦いは実は苦しく厳しいものだったと想像できる。だからこそ「自分なりに頑張ったきたというのははっきり言える」「一つひとつの積み重ねでしか自分を越えていけない」と、頑張ってその時期を乗り越え、今日という日を迎えた自分に誇りを持てたと語ったのではないだろうか。

「え、おかしなこと言ってます? 大丈夫?」

 会見中、質問に答えた後、イチローは何度か質問した記者にこう問いかけた。おそらく記者がメモをしていたか何かで、イチローから視線を外していたか、彼の答えに反応しなかったのかだろう。彼は質問者をできる限り、射るような目で見つめながら答えていたからだ。

「こんな終わり方でいいのかな? キュッとしたいよね」

 そこには自分の言葉に責任をもち、きちんと真摯に答えたい、できることはしたいという彼の姿勢が見える。イチローはマスコミ対応に厳しく、記者泣かせ。プロ意識の強さから記者にもレベルの高さを求めるため、質問の仕方や内容にも厳しいと聞く。会見中も同じような質問は止めるし、間違った質問は訂正していた。

 そんなプロ意識の強さは、打席内での感覚の変化を聞かれた時、「いる? それここで。いる? 裏で話そう」という返事にも表れている。それこそが安打が打てなくなった理由だろうが、それを打ち明けることはイチローの美学に反する。なんでも明け透けにするのではなく、プロだからこそ見せない一線があるとわかる返事だった。

「そこは3000個握らせてあげたかったなぁと思います」

 弓子夫人について聞かれたイチローは、「一番頑張ってくれたと思います」と表情を緩めた。妻がどんな風に彼を支えてきたのか、彼女が引退についてどう思っていたのか、それをホームの時、ゲームの前に食べるというおにぎりの数に例えた。

 これに限らずイチローは独特の間で独特の表現をする。菊池雄星選手について話した時もそうだ。キャンプ地から日本へ移動した時、「これじゃダメだろ」と言うイチローに「そうですよね」と答えながらジャージ姿だったというエピソードで、菊池選手の印象を話した。そんなエピソードを聞いているこちらは、その光景を映像として思い描くことができる。その映像によって、彼が見たこと、感じたことを自分に置き換えて共感できるのだろう。

 最後は「こんな終わり方でいいのかな? キュッとしたいよね」と語り、孤独感に関する質問には「孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います」と胸の内を明かした。納得のいく答えができたのか、「締まったね、最後」と自ら笑顔で会見を終えたイチロー。最後は自分自身で、思っていたような形で締めたかったのだろう。引き際の美学としては、これ以上のタイミング、舞台に勝るものはない。
参照元:「締まったね、最後」イチロー引退会見から臨床心理士が読み解いた“引き際の美学”
「あんなもの見せられたら……」と語った予想外の出来事とは?
2019/03/24 文春オンライン 岡村 美奈

イチロー引退会見に学ぶ超一流の確固たる心得
人と比べず己とトコトン向き合う男の引き際
木村 隆志 東洋経済ONLINE 2019/03/22 16:00

「ついにこの日が来たか……」と涙ぐみながら会見を見た人は多かったのではないでしょうか。メジャーリーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手が、東京ドームでの試合後に会見を開き、引退を発表しました。

各メディアでは、「イチロー節が炸裂」などと報じられていますが、約85分間にわたって発した言葉には、超一流のプロフェッショナルであるとともに、グローバルなビジネスパーソンである理由が詰まっていました。

ここでは、ビジネスパーソンのみなさんが学びを得られるであろうフレーズをピックアップし、イチロー選手の放つ言葉の魅力を掘り下げていきます。

「人より頑張ってきたとは言えない」の真意

「いちばん印象に残っているシーンは?」と聞かれたイチロー選手は、「この後、時間がたったら、今日(の試合)がいちばん、真っ先に浮かぶことは間違いないと思います。それを除くとすれば、『今までいろいろな記録に立ち向かってきましたが、そういうものは自分にとってたいしたことではない』というか、それを目指してやってきましたが、『いずれ後輩たちが抜いていくので、それほど大きな意味はない』というか、今日の瞬間を体験すると、すごく小さく見えてしまいます」とコメントしました。

さらに、「引退の決断に後悔や思い残しはない?」と聞かれたイチロー選手は、「今日の球場での出来事……あんなものを見せられたら後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますし、結果を残すために、自分なりに重ねてきたことはありますが、『人よりも頑張ってきた』とはとても言えないし、そんなことはまったくないですけど、『自分なりに頑張ってきた』ということはハッキリ言えるので、『重ねることでしか、後悔を生まないということはできないのではないか』と思います」とコメントしました。

「いずれ後輩が抜く記録はたいしたことではない」「人より頑張ってきたとは言えない」。どちらのコメントも、「イチロー選手がいかに他人と比べず、自分の仕事に集中していたか」を物語っています。

ビジネスパーソンも長年にわたって実績を残すためには、スキルや結果などを同僚や競合他社と比べられるより、自分の仕事に集中させるほうがいいのかもしれません。プロ野球選手は、週間、月間、年間、契約期間平均など、ビジネスパーソン以上に実績をシビアに査定される職業だけに、その言葉の説得力は十分すぎるほどあります。

「進化」「目標」「成功」に関するコメントも、ビジネスパーソンにとって参考になるものがありました。

「生きざまでファンの方に伝えられたことは?」と聞かれたイチロー選手は、「生きざまでというのはよくわかりませんが、“生き方”と考えるならば、あくまで“はかり”は自分の中にあって、『自分なりに“はかり”を使って限界を見ながら、ちょっと超えていく』ということを繰り返していく。そうすると、『いつの日からか、こんな自分になっているんだ』という状態になって。だから少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけないと思うんですよね」とコメントしました。

イチローらしい進化のプロセス

さらに、「『一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて続けられない』と僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではなく、後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思いますが、自分が『やる』と決めたことを信じてやっていく。それが正解とは限らないし、間違ったことを続けてしまうこともあるんですけど、『そうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない』という気がしています」と穏やかながら熱っぽく語りました。

このコメントから読み取れるのは、前述した「基準は他人ではなく自分の心の中にある」ことに加えて、「自分の限界をちょっと超える」「それを地道に続ける」「後退や遠回りもする」「一気に高みを目指しても継続しない」という進化のプロセス。

コツコツと安打を積み重ねたイチロー選手らしいものであり、“現役生活”という点では、プロ野球選手よりも長いビジネスパーソンにとって、より大切なことではないでしょうか。

次に、「『最低50歳まで現役』と公言していたが、日本に戻ってプレーする選択肢はなかったか?」と聞かれたイチロー選手は、「なかったです。理由はここでは言えないですね。ただ、『最低50歳まで』と本当に思っていました。それはかなわず有言不実行の男になってしまいましたけど、『その表現をしてこなかったら、ここまでできなかったかな』という思いもあります。だから難しいかもしれませんが、『言葉にして表現することは、目標に近づく1つの方法ではないか』と思っています」とコメントしました。

自ら“有言不実行の男”と揶揄しましたが、そうなるリスクを承知で公言していたのでしょう。実績を積み上げるほど、「できなかったときのことを考えて身動きが取れない」「周囲から叱咤激励されにくくなる」ことを踏まえ、周囲を巻き込む形でセルフコーチングしていた様子が伝わってきました。

イチロー選手は「プロで成功したことは?」と聞かれたときも、「『成功かどうか』はよくわからないですし、まったく僕には判断ができません。だから僕は成功という言葉が嫌いなんですけど。『メジャーリーグに挑戦する』ということは大変な勇気だと思いますが、『成功すると思うからやってみたい、それができないと思うから行かない』という判断基準では後悔を生みますし、やってみたいなら挑戦すればいい。そのときにどんな結果が出ようとも後悔はないし、基本的にはやりたいと思ったことに向かっていったほうがいいですよね」とコメントしました。

「成功」という言葉に振り回されなかった

自他で判断基準の分かれがちな“成功”という言葉に振り回されるのではなく、「挑戦するかしないか」「後悔するかしないか」という観点で行動してきたのでしょう。だからイチロー選手は、他者から見た判断基準である地位や名誉よりも、自分の心と向き合うことに徹し、その結果として地位や名誉を得られたのです。

「ファンの存在とは?」と聞かれたイチロー選手は、「何となく日本の方は『表現することが苦手』という印象がありましたが、(今回の2試合で)完全に覆りましたね。内側に持っている熱い思いが確実にあって、それを表現したときの迫力はとても今まで想像できませんでした」とコメントしました。

さらに、「あるときまでは、『自分のためにプレーすることがチームのためになるし、見ている人も喜んでくれる』と思っていましたが、ニューヨーク(ヤンキース)に行ったあとぐらいから、『人に喜んでもらうことがいちばんの喜び』に変わりました。その点で、『ファンの方々の存在なくしては、自分のエネルギーがまったく生まれない』と言っていいと思います」と続けたのです。

2つの共通点は、「あっさりと自分の変化を認めている」こと。イチロー選手は、「野球の求道者」などと言われ、変わらないことを美徳としているように思われがちですが、実際は自分の変化をサラッと認めてしまう人物でした。プロ野球選手に限らず、立場や役職が上の人や、実績を残した人が、このような変化を公言することで、懐の深さを感じさせることができます。

また、「引退して何になるのか?」と聞かれたときも、「そもそも、カタカナのイチローってどうなるのか……“元イチロー”になるのかな。どうしよっか。何になるか……監督は絶対無理っすよ。これは“絶対”がつきます。本当に人望がないので。それくらいの判断能力は備えています」とコメントしました。

「監督は無理」「人望がない」というフレーズに日本中の人々が、「そんなことはない」とツッコミを入れましたが、イチロー選手は「“自分が考える最高の監督像”には遠いからやらない」「監督よりもやりたいことが見つかると思う」と言いたかったのではないでしょうか。ここでも自分の現状や特性をあっさり受け入れ、公言したうえで仕事に臨んでいる様子が伝わってきました。

回答を断っても愛される人柄

ビジネスパーソンは、単に「スキルや実績がある」だけでは、社会的な成功を収めることはできません。「多くの人々がいるから自分のビジネスが成立している」ことからわかるように、愛される人柄も重要なポイントの1つです。

「(新加入の後輩)菊池雄星投手と抱擁の際にどんな会話を交わしたのか?」と聞かれたイチロー選手は、「それはプライベートなので。雄星が伝えることは構いませんが、僕が伝えることではないですね。それはそうでしょう、だって2人の会話だから。しかも、僕から声をかけているわけで、それをここで僕から『こんなことを言いました』と話したらバカですよね。そんな人間は絶対に信頼されないもんね。それはダメです」とコメントしました。

ユーモアを交えつつ、きっぱりと拒否。「2人の会話を他人に口外しない」という基本のマナーを守るとともに、後輩を見る目線が上からではなく、フラットである様子が伝わってきました。

さらに、「キャンプなどでユニークなメッセージのTシャツを着ていたが、何か心情を表していた?」と聞かれたイチロー選手は、「そこを言うと急にやぼったくなるので、言わないほうがいいですね。それは見る側の解釈だから、そう捉えれば捉えることもできるし、全然関係ない可能性もあるし。だってそういうものでしょう」とコメントしました。

こちらも回答をきっぱり断っているのですが、その理由を簡潔に説明することで、記者たちを納得させていました。決して「自分のポリシーを貫く」ということではなく、「そのほうが面白いでしょ」というものであり、だからそれを減らすような質問には答えなかったのです。イチロー選手にしてみれば、「これは答えるレベルの質問ではない」と感じたので、無理につきあおうとせず、簡潔な説明で終わらせたのでしょう。

実際、記者の思い入れがあふれた長い質問に対して、「長い質問に申し訳ないですけど、『ない』ですね」と返すシーンもありました。約80分が過ぎたころ、「今日はとことんおつあいきしようと思っていたんですけど、お腹減ってきちゃった」といたずらっぽく笑いながら話したのも、「これ以上は、あまり答えるべき質問はないだろう」と思ったからではないでしょうか。

愛されるビジネスパーソンの人柄には、さまざまなパターンがありますが、イチロー選手のそれは、率直さ。「あの人に断られても仕方ないかなと思える。憎めない人だなと受け入れたくなる」と感じさせるものが、今回の会見に表れていたのです。

そんなイチロー選手の率直さは、「誤解を恐れずにネガティブな感情も話す」「あまのじゃくと思われても気にしない」ところにも表れていました。

「誤解を恐れない」ポジネガ・ネガポジ変換

「野球が楽しくなる瞬間はあったか?」というポジティブな質問にもかかわらずイチロー選手は、「やはり力以上の評価をされるのは、とても苦しい。もちろんやりがいがあって、達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありました。しかし、『楽しいか』というと、それとは違います」とネガティブなコメントを返しました。

また、「選手生活の中で得られたものは?」というポジティブな質問に対しても、「『まあ、こんなものかな』という感覚ですね。200本(年間安打)をもっと打ちたかったですし、できると思ったし、メジャーに行って1年目にチームは116勝して、次の2年間も93勝して、『勝つのってそんなに難しいことじゃないな』と思っていたんですけど、勝利するのは大変なことです。この感覚を得たのは大きかったかもしれないですね」とネガティブなコメントを返しました。

その一方で、「かつて『孤独感を感じてプレーしている』と言っていたが、ずっとそうだったか?」というネガティブな質問に対しては、「現在それはまったくないですね。アメリカでは、僕は外国人ですから。外国人になったことで人の心をおもんぱかったり、痛みがわかったり、今までなかった自分が現れたんですよね。体験しないと自分の中からは生まれないので、孤独を感じて苦しんだことは多々ありましたが、『この体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだよ』と今は思います」とポジティブなコメントを返しました。

まさにポジネガ変換、ネガポジ変換のコメントですが、あまのじゃくというより、「『ただよかった』『ただ悪かった』と簡単に語れるものではないんだよ」と言いたかったのではないでしょうか。

「ポジティブもネガティブも表裏一体であり、それがビジネスの醍醐味」という真理。さらに深読みすれば、「もし今、みなさんにネガティブなことがあったとしても、ポジティブなことも得られるはずなので、ともに頑張っていきましょう」とエールを送っているようにも感じたのです。

ビジネスの大半は団体競技であり個人競技

最後に、ぜひ紹介しておきたい名言を2つ挙げておきましょう。

イチロー選手は、「苦しい時間を過ごしてきて、『将来は、また楽しい野球をやりたいな』と思うようになりました。これは皮肉なもので、『プロ野球選手になりたい』という夢がかなったあとに、あるときから、またそうではない野球を夢見ている自分が存在しました」「『プロ野球でそれなりに苦しんだ人間でないと、草野球を楽しむことはできない』と思っていたので、これからはそんな野球をやってみたいと思います」と語っていました。

「夢がかなうと、別の夢を見たくなるのが人間の性(さが)」「その新たな夢は、目の前のことに向き合わなければ実現しない」という意味では、ほかのビジネスシーンも同じ。例えば、知人の出版社営業マンは、夢だった編集部への異動を実現させたあと、「今になって営業のやりがいや面白さがわかった」「自分がやりたかったのは営業のような気がしてきた」という気持ちになったそうです。もしかしたらイチロー選手は、夢の大切さだけでなく、それにこだわり続けることの無用さを言いたかったのではないでしょうか。

もう1つの名言は、「野球の魅力はどんなところか」と聞かれたときの「団体競技なんですけど、個人競技だというところ。『チームが勝てばそれでいいか』というと、全然そんなことはないですよね。個人としても結果を残さないと生きていくことができません。その厳しさが魅力であることは間違いないかなと」というコメント。

「団体競技であり、個人競技」という点は、みなさんの所属する組織にも通じるところはないでしょうか。イチロー選手のコメントは、ハラスメントを避けるべく個人指導を減らす風潮が広がる中、「組織の一員だからといって、個人で結果を出すことを後回しにしてはいけない」「仕事では厳しいからこそ得られるものがある」というメッセージに見えたのです。

イチロー選手は会見で、「僕から(みなさんへ)のギフトなんかないです」と話していましたが、試合後の深夜0時すぎにもかかわらず、これだけ含蓄のある言葉を贈ってくれました。「僕はゆっくりする気はないです」とも語っていただけに、これからも立場こそ変われど、私たちにさまざまな気づきや学びを与えてくれるでしょう。
参照元:イチロー引退会見に学ぶ超一流の確固たる心得
人と比べず己とトコトン向き合う男の引き際
木村 隆志 東洋経済ONLINE 2019/03/22 16:00








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大塚家具・父娘の内紛劇 -大塚久美子社長のチャートから考える-



昨日(2019/3/19)付のニュースで、大塚家具が、業務提携した中国系の越境EC(電子商取引)企業・ハイラインズ社長の陳海波氏の意向で、取締役7人のうちの5人を入れ替え、赤字を継続すれば、「久美子社長の続投はできなくなる」と最後通告を受けた旨が伝えられている。


大塚家具・久美子社長、中国系新オーナーから最後通告で崖っぷち…久美子派幹部が一斉退任
文=編集部
2019.03.19 Business Journal

大塚家具は3月11日、現在の取締役7人のうち5人を入れ替えるを発表した。3月31日に開催する株主総会で正式に決める。

 大塚久美子社長は続投するが、久美子氏が外部から連れてきた取締役5人は揃って退任。大塚家具を事実上買収して“新しいオーナー”になる、中国系企業で越境EC(電子商取引)を手掛けるハイラインズの陳海波(ちんかいは)社長の意向を反映した役員人事となった。ポイントは、久美子氏を支えてきた外部から招聘した取締役たちが全員、退くこと。いずれも久美子氏のブレーンたちだ。

宮本惠司取締役は百貨店の三越出身でナンバー2の社長補佐を務めてきた。

阿久津聡社外取締役は、久美子氏の母校である一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授で、久美子氏が社長就任した際の功労者のひとりだ。

 瀬戸伸正常勤取締役(監査等委員)は秋田木工社長。長沢美智子社外取締役(監査等委員)は東京丸の内法律事務所の弁護士で、久美子氏が父親の大塚勝久氏とのプロキシーファイト(委任状争奪戦)で勝利したときに“軍師”を務めた。“久美子政権”を誕生させたキーパーソンである。三冨正博社外取締役(監査等委員)は、かつてアメリカにあった大手会計事務所、アーサー・アンダーセン出身の公認会計士。

 社内取締役は、久美子氏と佐野春生取締役専務執行役員の2人が留任する。佐野氏は久美子氏の実妹の夫。大塚ファミリーの一員だ。 

新任取締役は5人。内訳は社内取締役が2人、社外取締役が3人である。社内取締役は上野一郎執行役員と狛裕樹経営企画室長の2人が昇格する。

社外取締役は、今回の資本支援をとりまとめ“事実上のオーナー”となるハイラインズ社長の陳氏をはじめ、元トヨタ自動車理事の田中満雄氏、元住友商事副社長の佐々木新一氏の3人が就く。

陳氏はメディアでのインタビューで、「取締役が(久美子氏の)アドバイザーとして機能していない」と指摘し、交代を求めていた。久美子氏の続投は認めるが、「赤字を継続すれば続投はできなくなる」と釘を刺した。大塚家具の役員の大幅交代は、陳氏の意向を如実に反映したものだ。監査法人もEY新日本監査法人から開花監査法人に交代する。株主総会後の大塚家具の新体制は、陳氏主導で進むことになる。

(文=編集部)


以降は、wikipediaに掲載されているこれまでの経緯である。

大塚久美子氏は、2009年の創業40周年時に代表取締役社長に就任し、大塚家具の経営を行なっていたが、会長である父親と経営方針で対立があり、2014年7月23日に取締役会で社長を解任されているが、2015年1月に社長に復帰している。

社長を解任された後、久美子氏は父親である勝久社長兼会長に経営体制を一新するよう株主提案を検討していたようである。

そして、翌月の2015年2月13日に勝久社長が業績悪化の責任を取って3月末の株主総会後に退くことが発表されたが、2月17日に勝久会長が自身の再任と、久美子社長の退任などを求める株主提案をしている。

このように親子間で泥沼の内紛を演じ、久美子社長が経営を継続していくが、この親子の内紛劇は、マスコミで大々的に報じられた。

それで、大塚家具の企業イメージが悪化し、2016年、2017年、2018年と業績不振が続き、2018年12月期第3四半期決算で、49億6900万円の赤字となってしまう。

そして、身売り問題が囁かれていたのが昨年(2018年)である。


久美子氏は、父親の勝久氏と、その祖父が、毎日リアカーに箪笥を積んで、春日部から日本橋まで往復約八十キロの距離を百貨店に納めに行くなどの苦労をして築いた大塚家具をたったの3年半で、赤字に転落させたとして、無能な社長として世間の酷評を受けている。




このように父と娘の内紛劇に発展した大塚家具であるが、そもそも娘の久美子氏を重用して、社内の重要な役職を任せて来たのは父親の勝久氏である。


1996年に久美子氏が取締役になると、経営企画部長、経理部長、営業管理部長、広報部長、商品本部長等を歴任して、企業規模を拡大してきたという。


そして、久美子氏は一旦、2004年に取締役を退任して、1年間、休養し、自身の会社を立ち上げるなどしていたが、2009年に大塚家具の業績低迷を受けて、大塚家具の代表取締役に就任している。


そして、2014年に経営方針を巡って父娘間の対立が生じ、取締役会で、社長を解任されるのである。


従って、この父娘間の対立が生じた2014年が一つの大きなポイントである。


12:00で大塚久美子氏のチャートを作成した所、ラグナは双子座となるが、この双子座ラグナで、久美子氏の過去の出来事や家族構成などが説明できそうである。







4人の弟妹


まず、大塚久美子氏は、長女であるが、下に弟2人と妹2人がいる。


長男の勝之氏、次女・舞子氏、三女・智子氏、次男の雅之氏の5人の兄弟姉妹である。



双子座ラグナであれば、3室の支配星が3室にアスペクトバックしているが、これは弟や妹に恵まれる配置である。


また木星が3室に在住し、3室の支配星にアスペクトしているが、木星は数が多いことを表しており、この配置が2人の弟、2人の妹に恵まれたことを表していると考えられる。




学業と就職


久美子氏は、1991年に一橋大学経済学部を卒業しているが、大学では、ジョン・メイナード・ケインズの『確率論』を学んだようである。大学院に進学し、研究者になることも考えたという。


しかし、富士銀行に入行して、3年ぐらい融資課や企画係で国際広報などを担当している。



おそらく1987年~1991年頃が、経済学を学んだ期間であり、この頃はラーフ/土星、ラーフ/水星期(1987/12~1990/6)である。


そして、卒業して、銀行に入行した1991年は、ラーフ/ケートゥ、ラーフ/金星期辺りである。






5室支配の金星は、山羊座8室で水星とコンジャンクトし、経済学への適性を表わしている。


特に山羊座は、ビジネスなど実際的な分野のことを学ぶ星座であり、ケインズ経済学の有効需要の原理などは、景気対策などの実際的な目的の為の実践的な理論であることから、山羊座の象意に一致している。


ラグナから5室支配の金星が水星とコンジャンクトし、水星は月から見た9室の支配星であるため、アンタルダシャー水星期に経済学を学んだのである。


マハダシャーのラーフから見ても5室支配の月は、山羊座で水星とコンジャンクトしている。


1991年に銀行に入行した時もアンタルダシャーがケートゥ期や金星期であったが、ケートゥのディスポジターは5室の支配星と絡む水星であり、金星は5室の支配星である為、水星と絡んでいる。





実質的な家業の相続、学業適性、広報の仕事


1994年に人手が足りなかった大塚家具に入社し、1996年から取締役となり、経営企画部長、経理部長、営業管理部長、広報部長、商品本部長等を歴任しているのだが、1996年は、ラーフ/月期である。


月は2室の支配星で8室で5室支配の金星、1、4室支配の水星とコンジャンクトして1-2、2-5のダナヨーガを形成しているが、2室は起業のハウスであり、8室は相続のハウスであることから、これは実質的に家業を継ぐために父親の引立てで、社内の重要ポジションを経験したということである。


つまり、将来の社長にするために父親の意向で、娘に現場を経験させて従業員たちもそのことがよく分かっているといった状況ではなかったかと思われる。


これは、久美子氏の立場だと、相続と起業が一緒になった家業を受け継いだ状態であり、これが2室支配の月が8室に在住する配置である。



久美子氏は、経済学を学んだが、文系人間であると自ら語っており、それは5室支配の金星に月(文学)がコンジャンクトしているからである。


また大学卒業後、大学院に進学し、研究者になることを考えたのは、5室支配の金星が8室(研究)に在住しているからではないかと思われる。


ケインズ経済学の中で、ケインズの『確率論』は、経済学というよりも哲学に近い分野で、確率は推論を行うときに生じる「未知さ」を表現するもので、「推論の重み」のことであるとする確率という経済学上の方法論に対する考察である。


従って、非常にマニアック(8室)な分野であると考えられる。



久美子氏が富士銀行で、国際広報を担当し、大塚家具でも広報部長を務め、また社長になってからも頻繁にメディアに登場するのは、10室支配の木星が3室(メディア)に在住し、3室の支配星と相互アスペクトしているからである。


また月から見てラグナロードの土星が3室に在住していることなども考えられる。



2004年に一旦、取締役を退任した後、2009年に大塚家具の代表取締役に復帰したのは、この頃が木星/月期(2009/4~)だからである。


ラーフ/月期と同様にアンタルダシャーの月は、2室支配で8室に在住していることから、業績不振から父親の要請を受けて、大塚家具の代表取締役に復帰したのである。これも家業(2室)の相続(8室)として考えられる。




父と娘の骨肉の争い


そして、2014年についに父親との経営方針における対立が生じるのであるが、もし大塚久美子氏のラグナを双子座に設定すると、2013年末からマハダシャー土星期に移行するのである。


土星は8、9室の支配星であり、双子座ラグナにとっては、土星が9室と同時に8室を支配するため、支配的な父親という象意になっている。


この土星が10室で、6、11室支配の火星とコンジャクトして、6-8の絡みを形成し、更にラーフとコンジャンクトして激しく傷つけられている。


この10室で形成される火星と土星の6-8の絡みが、父と娘の間における骨肉の争いを表わしているのである。






この時、2014年7月23日に取締役会で社長を解任されて翌2015年1月に社長に復帰した辺りが重要であるが、ちょうど父親と経営権を巡って激しく争った時期である。




2014年7月23日の社長解任時のトランジットを見ると、2室に木星が在住し、土星がアスペクトして2室にダブルトランジットが生じている。




この時期に家族の問題が生じたことを表している。父親の9室から見ると6室目である為、父親が攻撃的に振る舞った時期とも考えられ、家族会議の結果、父親と経営方針の合わない久美子氏が父親の意向で社長を解任されたことを表している。


10室にケートゥがトランジットしていることは、仕事上の裏切り、思い違い、仕事の損失などを表わしている。



翌2015年1月の社長復帰時のトランジットを見てみると、木星と土星は6室と8室にダブルトランジットしている。




これは、久美子氏が父親に対して、経営体制を一新するよう株主提案を検討するなど、攻撃的なスタンスを取ったこと(6室)や、おそらく家族会議などで、最終的に父親が経営から手を引き、久美子氏が社長に就任することが決まったこと(8室)を意味している。


つまり、再び、家業の相続(2室支配の月が8室に在住)が生じたということである。


2室の支配星と8室にダブルトランジットし、6室にもダブルトランジットしていたことがこれらの出来事を物語っている。



このように久美子氏を双子座ラグナに設定すると、2014年から大塚家具で経営方針を巡り、父と娘の間で骨肉の争いが生じることが土星期への移行で説明することができる。




社員に対する罵倒と吊し上げ


久美子氏は、収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰め、年上の経営幹部に対してもお構いなしに罵倒しているそうだ。


気性が激しく、直ぐに怒りを爆発させ、暴言が酷いようである。


そして、これらの社内の不和が深刻な社員離れ、客離れを引き起こして来たようである。


「あなたバカじゃないの?」大塚家具、久美子社長の罵倒横行で社員離脱&客離れが深刻
2017.03.24 Business Journal 構成=編集部

2015年、創業者で当時会長だった大塚勝久氏と、その長女で二代目社長である久美子氏との間で経営方針をめぐる対立が起こり世間を騒がせた大塚家具。騒動の末、久美子氏が経営権を勝ち取り、勝久氏を大塚家具から追い出したかたちとなったが、以降、同社の業績は低迷を続けている。同社が2月に発表した16年12月期連結決算では、売上高は前期比20.2%減の463億円、そして最終損益は45億円の赤字(前期は3億円の黒字)となった。

 久美子社長体制になってから約2年が経過したが、新たな経営計画は完全に行き詰まっているようにみえる大塚家具内部で今、何が起こっているのか。

同社元社員のA氏、B氏、C氏に話を聞いた。

――相当な業績悪化が予想されていたとはいえ、大塚家具が2月10日に発表した16年12月期決算の数字を見て、どんな感想を持ちましたか。

A氏 やっぱりというか、予想通りでしたね。

――現役社員は、どう受け止めているのでしょうか。

A氏 先日、大塚家具の現役社員と会ったところ、「いい加減ヤバイ」ということには気づいているのですが、社員が少ないせいか、忙しさのせいで業績に鈍感になっている印象がしました。「忙しいんですよ」と言うのですが、あの実績で忙しいというのは、単純に人が少ないからで、社員のモチベーションはまったくないという印象でした。

B氏 有明本社の内線表は社員の内線番号が7列書かれていますが、昨年に3列減りました。

1列が30人なので、90人減っているわけです。異動もあるので、全員が辞めたわけではないと思いますが。

A氏 元同期に聞くと、久美子社長は全部を社員のせいにしています。業績がこうなってもの社員のせいにして。たとえば、いろいろな記事を読んでも「システムが変わって社員のオペレーションが追いつかなかった」と発言していますね。株主総会の招集通知書にも、業績不調の理由について「社員のオペレーション」と書いてありました。

C氏 1週間かけて社長の指示通りに売場を直した社員に向かって、直し終えた途端に真逆の反応をしてきて「あんた、ホントにバカなの?」と言ったりします。そこで、さらに1週間かけて直すということはザラです。ともかく言葉が汚いですね。「バカじゃないの?」は普通に口にする発言で、日常茶飯事です。

B氏 テレビの取材を受ける時の外面と実像は別人格ですね。収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰める。社員が追い詰められて「辞めます」と言いたくなるぐらいです。

C氏 本社の社長室はガラス張りになっていますが、あそこは“地獄部屋”といわれています。社員が呼ばれて怒鳴られている光景が皆に見えるので、目にした社員たちは「ああ、また、やられている」と。

口にする言葉も汚い

――自分より年上の社員や役員に対しても、言葉遣いはひどいのでしょうか。

C氏 経営幹部はほとんどが久美子さんより年上ですけど、お構いなしに罵倒していますね。

口にする言葉も汚いですね。

B氏 「まだいたの? 同じ空気吸いたくないから、出て行って!」とかね。若い社員を罵ったりはしないんですが、役員と管理職に対してはひどいですね。

C氏 久美子さんは若い社員には興味がないですね。大塚勝久元会長(現匠大塚会長)は社員が「おはようございます」と言えば「おはよう」と返してくれましたし、「今、どう?」と声をかけてくれたりもしました。

でも、久美子さんは社員が挨拶しても無視してきますね。受付の女性社員が目の前で「お疲れ様です」と言っても、無視して通り過ぎていきます。本当に興味がないんでしょうね。社員には「きちんとした挨拶をするように」と言ってましたけど(笑)。

B氏 礼儀を重んじる会社なのに、トップがそういう姿勢じゃダメだなと思ったのが、私が辞めたキッカケでした。

――
久美子社長は、社員との懇親会の席でも暴言を吐くのですか。

A氏 いえ、懇親会の席ではひどい言葉は口にしませんが、自分だけがおもしろがって、誰もが笑えないようなことを口にしていました。

C氏 久美子さんとの食事会は気を遣うだけで、皆行きたがらなかったですね。

B氏 僕らは接客業として1万人ぐらいのお客様を見てきたので、この人はこういうタイプなんだなって、底が割れますよ。だから、食事の場でも、久美子さんにはあまりかかわりたくなかったですね。何か言うと100倍にして返してくる人ですからね。すぐにカッとなって。
(構成=編集部)


この理由は、双子座ラグナで考えると、8室支配の土星と6室支配の火星が、10室で6-8の絡みを生じ、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで激しく傷ついている為である。


10室の火星は司令官を意味するが、6、11室支配の機能的凶星で、暴力を表わし、8室支配の土星やラーフによって傷つけられて、手がつけられない程の犯罪的な暴君としての振る舞いを表わしているのである。


従って、このような配置の人物が、経営者になる場合、社内は殺伐とした雰囲気となり、社内の調和がなくなり、それが会社の業績に反映される。



特に大塚家具のような家族経営のワンマン体質の会社は、社長と会社が一体化している為、社長の運気が、直接、会社の業績に反映されることになる。



従って、大塚家具の不振は、大塚久美子氏のマハダシャー土星期の結果である。



10室では9室支配の土星と11室支配の火星がコンジャンクトして、9-11のダナヨーガも形成しているが、6-8の絡みや、土星、火星、ラーフなどの生来的凶星の絡み、そして、生来的凶星3つがコンジャンクトして、凶意を増幅していることなどから、吉意よりも凶意の方がより激しく現れている印象である。




大塚久美子社長の今後


2020年10月頃から土星/金星期になるが、このまま行くと、久美子氏は、社長を解任される恐れがある。


それは、アンタルダシャーの金星は5室の支配星で、5室は10室から見た8室(中断)だからである。


また土星/金星期は、土星/土星期のように働くと言われているが、土星/土星期になった直後の2014年7月23日に久美子氏は、社長を解任されている。


また2004年に大塚家具取締役を退任し、1年間の休養を経て、コンサルティング会社を起ち上げて、代表取締役として活動していたが、この時は、木星/ケートゥ、木星/金星期であった。


ケートゥは4-10軸に在住し、月から見て9室(仕事の損失)に在住している。


従って、アンタルダシャーのケートゥ期や金星期は、仕事を辞める時期である。






トランジットの木星と土星は、2020年1月から山羊座に入室するが、山羊座は8室であり、そこにはアンタルダシャーロードの5室支配の金星が在住している。


マハダシャーの土星をラグナとすると、8室支配の金星が11室に在住しており、そこにダブルトランジットが生じる為、役職の中断(8室の支配星が11室に在住)が生じるタイミングである。



大塚久美子氏は、社内のチームワークを高め、良いムードを醸成するような指導者としての資質に欠けている為、本来、大塚家具を守るためには自分の力量を見極めて辞めるべきであったが、そう簡単には行かないのである。



おそらく久美子氏自身のチャートを含めて、家族や関係者全員のチャートが相互に関係し、連動しているからである。



またマハダシャーの土星は、10室に在住して10室を傷つけているが10室に在住することで、ポジション(地位)は守っていくからである。


おそらく、ナヴァムシャやダシャムシャでも社長職を続行していくような配置が見られるのではないかと思われる。



因みに12:00で作成したチャートだと、ナヴァムシャ(D9)の2室(起業のハウス)に土星が在住し、また土星は、ダシャムシャ(D10)の10室に在住している。



土星は8室の支配星で10室で減衰し、3、12室支配の水星とコンジャンクトしている。



ドゥシュタナハウスである3室や8室が絡んでおり、マハダシャー土星期から事業運営が上手く行かないと解釈することができる。


因みにマハダシャーラーフ期は、銀行に就職した時期であるが、ラーフはダシャムシャのラグナに在住し、ディスポジターの月は8室水瓶座(銀行業界)に在住している。



10室の土星は、世間に悪名を轟かせたり、また途中で、突然、その使命や仕事が中断するという傾向を表わしている。


土星は8室(中断、行き詰まり、突然)の表示体であり、8室の支配星でもあるからである。


従って、久美子社長は、最後の最後まで社長を継続し、何とか赤字を補てんするように努めるものの突然、社長を解任される可能性があると言えるのである。




久美子社長はこの運命を変えることができたか?



それでは、久美子社長は何らかの処方(ウパヤ)、開運法などによって、会社経営に関する自らの運命を変えることができるのかどうかである。



様々な意見があると思われるが、私は完全に変えることができるというのは否定的である。



何故なら、まず、どうして久美子社長がこうしたカルマを経験しなければならなかったというと、それはこの人生全体の結果(経験)を通して、何かが学べるように仕組まれているのが、人生というものだからである。



また変えるには、久美子社長に変えたいという動機や、自分の何がいけないのかということに対する気づきが必要である。



然し、失敗しないうちからそう簡単にその気づきが得られるかどうかということなのである。



人生に仕組まれたカルマというのは、その経験を通じて魂が何かを学ぶように学べるように仕組まれているのである。



それが魂が転生する地球環境が魂の成長にとっての学びの学校であるという考え方の所以である。



もし多少でも変えられるとすれば、それは変えたいという動機や、何が悪いのかについての洞察がある場合のみである。



それをカウンセリングあるいは、何らかの人との関わりにおける事件によって、それらに目覚めるかどうかである。





その他


2019年3月16日付の日刊スポーツの記事で、久美子氏が、東京・IDC大塚家具・新宿ショールームでトークショーを行ったことが報じられている。


大塚家具社長 父関係触れず
2019年03月16日 16時54分 日刊スポーツ

大塚家具の大塚久美子社長(51)が元ラグビー日本代表・吉田義人氏(50)を特別ゲストに招いて16日、東京・IDC大塚家具・新宿ショールームでトークショーを行った。

久美子社長は幼少期について言及。「祖父がたんす職人で、父もそういう家庭で育てられたので、家具の扱い方を厳しくしつけられました。物を大事にするようにと」と明かした。久美子社長は今月上旬、会見を行い、経営を巡り、対立してきた創業者の父・勝久氏との関係改善に努める考えを示唆したが、父親との現在の関係について触れることはなかった。


現在、トランジットの土星が射手座から3室支配の太陽にアスペクトし、木星は蠍座の最後の方の度数で、2019/3/29に射手座に入室するが、既に3/16時点で、射手座に入室の効果を発揮している為、3室にアスペクトしている。


従って、3室(メディア)にダブルトランジットが生じている。


ダシャーは土星/水星/木星期辺りであるが、土星は月から3室に在住し、水星のディスポジターである土星はやはり月から3室に在住し、木星はラグナから見て10室支配で3室に在住している。






(参考資料)



大塚家具内紛 長男は父側に他兄弟は長女側についた内情とは
2015.03.25 07:00 週刊ポスト

「大塚家具」の経営権をめぐり、創業家の父である大塚勝久・会長(71)と長女の大塚久美子・社長(47)が繰り広げたプロ キシーファイト(委任状争奪戦)が、3月27日に開かれる株主総会でついに決着する。

 父親と長女の争いは他の家族5人の立場も真っ二つに割った。勝久氏側には千代子夫人と長男で専務の勝之氏がつき、長女 の久美子氏側には、次女・舞子氏、三女・智子氏、次男で執行役員の雅之氏がついた。

 今回の騒動の中で、父や長女に比べると、長男・勝之氏の印象は薄い。久美子氏より1歳下で、名古屋芸術大学を卒業後、 大塚家具に入社。本社ショールーム店長などを経て取締役に昇格するも2008年に退社。2011年に再入社し、現在は専務取締役 の地位にある。

 今でも社外の人の前で両親を「お父さん」「お母さん」と呼ぶようなおっとりとした性格だという。同社関係者がいう。

「大学で彫刻を学んだ芸術家タイプで、会社でも店舗づくりなどに才能を発揮したと聞いています。ただ経営哲学などは父親 の考えをそのまま信じているといった感じ。両親を素直に尊敬しているのだが、お姉さんとの関係は少し複雑。

 姉に対しては、学歴やキャリアにコンプレックスがあるのか、『姉のほうが経営能力は高い』といった周囲の声を気にして いる様子だった。久美子さんと勝之さんの部屋は隣同士で、ガラスで仕切られているが、久美子さんがブラインドをまったく 上げないので疎外感を覚えたと苦笑していた」

 父親側に付いた勝之氏を除けば、他の兄弟姉妹は長女陣営に入っている。理由は、「共働きの両親に代わり、次女以下の面 倒を見てきたのが久美子さん。姉を“育ての親”だと感じている」(親交のあった知人)からとされる。5人の兄弟姉妹は家 族の資産管理会社「ききょう企画」の株を18%ずつ持ち、ききょう企画は3人の弟妹の支持を取り付けた久美子氏の支配下に ある。

 ききょう企画の残り株10%を持ち、お家騒動のキーマンといわれるのが母親の千代子氏である。

 長男・勝之氏は過去のインタビューで、2005年に姉・久美子氏が役員を一度辞めた時には父との衝突があり、その時、母が 久美子氏に「どちらかが辞めないと仕方ないわね」といったため、独立に繋がったと話している。

 その千代子夫人は「会社は勝之氏に継がせたい」と思っていたようだ。こんな証言がある。

「家督を継ぐのは長男という考えの持ち主で、芯の強い女性です。自分は夫を支える形で会社を大きくしてきたから、女性の 久美子さんではなく長男に、という気持ちなのではないか。ただ、今回の騒動が勃発した後、『こうなったのはあなたのせい よ』と珍しく会長を責めたと聞いている」(前出・同社関係者)

 こんな話もある。この関係者によれば、ききょう企画代表を務める次女・舞子氏は茶道と日本舞踊の教室を主宰しているが 、その茶道教室に最近も千代子夫人が訪れ、娘と稽古に励んでいるという。また5人の子供が住む住宅や日々の生活面で、「 今でも子供たちは両親からの経済的援助を受けている」(同前)という。

 先だって行なわれた会見での感情的な応酬とは裏腹に、プライベートの関係は損なわれていないとする証言だが、だとすれ ば経営をめぐる対立は双方にとって歩み寄る余地がない重大なレベルということなのか。

※週刊ポスト2015年4月3日号
参照元:大塚家具内紛 長男は父側に他兄弟は長女側についた内情とは
2015.03.25 07:00 週刊ポスト

危機の大塚家具 「親バカ親父」と「エリート娘」の“リア王的悲劇”のゆくえ
urbansea 2018/08/11 11:00 文春オンライン

三等水兵時代の疇地哲氏(昭和18年頃)沈没の大和引き揚げに「そっとして」

人口の多い中国では必然的に長い行列が出来るが、日本と大きく異なるのは「人が押し合い、並ぶと言うより人だかりに近い」という点だ。それゆえに日本で見られる「人びとが整然と順番を守って並んで待つ光景」に驚くという。(イメージ写真提供:123RF)中国人、日本人の姿に「驚異的」

「『健康に気をつけて』というだけです。電話一本で相談でもしてくれればね……。相談があれば助けられた。親バカですね。親って本当にバカなんですよ」(注1)。

 悪い男に惚れてしまった娘が親の家を出て、その後生活に行き詰まっていると聞き及んだ父が吐露する言葉のようだが、大塚家具の創業者・大塚勝久が、娘で現社長の大塚久美子に声をかけるとしたらと記者に聞かれ、述べたものである。父を追い出した久美子が経営する大塚家具は、かつては年商700億円に達する国内最大の家具販売店であった。しかし今、身売りの危機に瀕している。

長嶋一茂が「バカ息子」と落書きされた2014年の「お家騒動」

 この「親バカ」親父と娘とが会社の実権を争った騒動は、長嶋一茂が自宅の壁に「バカ息子」と落書きされたと週刊文春が報じた2014年に表沙汰となる。一家の跡目は長男が継ぐものだからと、大塚家具の主要株主でもある一族の資産管理会社の株式を半分、長男に持たせたところ、長姉の久美子ら姉妹弟が反発、それがやがてワイドショーで取り上げられるほどのお家騒動に発展する。結果、長姉の久美子が株主総会の委任状争奪戦で父・母・長男連合を打ち負かし、社長の座を得て、父は会社を離れることになる。

春日部から日本橋をリアカーで行き来する超人

 その争いの最中、父・大塚勝久は全社員に送ったメールでこう述べる。「血と汗で築いてきた大塚家具が久美子社長のクーデターで崩壊しつつあります」(注2)。春日部の桐ダンス職人の家に生まれ、しかし職人にならずに販売に力をいれていく。そうして今の大塚家具の礎を築くのだが、若き日にはタンスを積んだリヤカーを引いていたのは知られる話。少し前の週刊文春を紐解くと、昔を知る者の証言にこうある。

「勝久さんと親父さんは毎日リアカーに箪笥を積んで、春日部から日本橋まで往復約八十キロの距離を百貨店に納めに行っていました」(注3)。

 なるほど「血と汗で築いてきた」に嘘はない。というより、春日部から日本橋をリヤカーで行き来していたとなると、苦労話を通り越して、超人的な肉体の持ち主の話に思えてくる。しかも親子で。

「情」より「理」のほうが今風のように思えたが

 対する娘・久美子はどうか。一橋大学から女性初の総合職として旧富士銀行に入行し、その後に父の会社に入ってきたエリートである。

 この対照的な父娘の対立騒動を描いた書物に、磯山友幸『「理」と「情」の狭間』(日経BP社 2016年)がある。自分がつくった会社なのに娘が追い出そうとしていると「情」で訴えた父と、会社は公器であるとし、上場企業としてのコーポレート・ガバナンスのあり方という「理」を問うた娘の、情と理だ。

 圧勝した娘は父親の販売戦略を古いものとして否定し、カジュアルな雰囲気の店作りを推し進める。「情」より「理」のほうが今風で、「理」のひとによる経営はうまくいきそうであるが、現実は売上を減らし続けて、ついには身売り話が浮上するにいたる。

娘婿が継ぐと総資産利益率が高い、という研究

 大塚家具のような、一族が支配する「同族企業」と聞くと、ワンマンの当代にボンボン息子とバカ娘の宴のような会社を想像してしまうが、実際はどうか。京都産業大の准教授・沈政郁らによる同族企業の研究が有名で、1986年から2011年までの同族企業と非同族企業のROA(総資産利益率)や売上高成長率を比較。するとどちらも非同族企業が上回っていることを明らかにしている(注4)。

 またリーマンショックなどの危機的な局面でも、同族企業は雇用を維持する傾向にあるという(注5)。田中角栄のファミリービジネスを継いだ娘・田中真紀子の「人間には敵か、家族か、使用人の3種類しかいない」みたいな扱いをするのかと思いきや、である。

 では、跡目継承は誰にするのがいいのか。面白いことに娘婿が継いだ場合がもっともROAが高いと沈准教授は指摘し、「婿養子はいわば『新しい息子』を入れる仕組み」でバカ息子対策になるのだという(注4)。娘婿というと「マスオさん」(実際は妻の親と同居するだけで養子ではないのだが)で気弱で頭が上がらないイメージをもってしまうが、実業の世界では違った。代表例が軽自動車のスズキである。2・3・4代目が娘婿社長で、名物会長の鈴木修(4代目社長)も娘婿である。

「理」の娘に、父は今どう映っているのか

 大塚家具のように娘が継ぐ会社はどうか。有名どころでホッピーの製造元の3代目・石渡美奈。「2代目は創業を支えた古参たちとのしがらみに縛られる。だが、3代目ならば、しがらみを振り切り、大ナタを振るうことができる」(注6)との期待を受け、古い慣習を断ち切り、今にあった商品開発で売上を伸ばす。あるいはダイヤ精機の二代目・諏訪貴子は主婦から社長となって会社を継ぎ、「町工場の星」と呼ばれ、テレビドラマにまでなっている。

 いっぽう大塚父娘はといえば、テレビドラマにならないかわりに、「リア王」さながらの悲劇を演じる。「知るに相違ない。恩義を知らぬ子を持つことが、毒蛇の牙よりも鋭く親の心をさいなむことを!」(安西徹雄訳)。そんなふうに恩着せがましいリア王のごとく、娘の不義にいらだちながらも、助けを求めてきてくれることを父は待っている。

「やっぱり創業者と継ぐ人とは違うね」(注1)と腐し、「大塚家具の株も全部売ってしまった」(注1)と未練もない素振りを見せるが、アドバイスしたい気まんまんである。「理」の久美子からしたら、その目には彼はどのように映るだろうか。父か、先代か、あるいは1株も持たないただのひとか。



(注1)朝日新聞2018年8月5日朝刊

(注2)週刊東洋経済編集部『大塚家具 父と娘の泥仕合』東洋経済新報社2015年

(注3)週刊文春2015年4月2日号

(注4)中沢康彦『あの同族企業はなぜすごい』日本経済新聞社2017年

(注5)週刊ダイヤモンド 2018年4月14日号

(注6)AERA 2014年6月2日号

参照元:危機の大塚家具 「親バカ親父」と「エリート娘」の“リア王的悲劇”のゆくえ
urbansea 2018/08/11 11:00 文春オンライン

ドジな銀行員だった「家具や姫」大塚家具の久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(上)2016/7/21 NIKKEI STYLE

大塚家具社長の大塚久美子氏。東京商工リサーチの2015年の調査によると、全国280万社のうち女性社長は調査を開始した10年以降で最多の約33万人に上る。そのなかでも、最も有名な女性社長の一人だろう。「家具店の娘」に生まれた運命を彼女はどう受け止め、乗り越えてきたのだろうか――。

中学生のころ、作文で「環境と人間」について書いたことがありました。自分がいかに環境に左右されやすい人間かということを、感じていたからです。

人って、その時々の人間関係や状況によって過度に悲観的になったり、楽観的になったりしますよね?

環境はそれくらい、人間の思考や考え方にも影響を与える。逆に言えば、上手に環境をつくっていけば、「なりたい自分」にも近づけると思うのです。

■倉庫の一角で暮らした少女時代

生まれたのは埼玉県春日部市です。箪笥(たんす)職人の祖父がそこで工房を開き、販売もしていました。春日部はもともと桐(きり)の産地として知られ、日光東照宮を建立した後、それに携わった職人さんたちが日光街道を通って江戸に上る途中に移り住んだ街だといわれています。隣の岩槻市(現さいたま市岩槻区)で人形づくりが盛んになったのも、箪笥をつくる際に出る木片やおがくずを再利用したことが始まりだったと聞いています。

祖父が手がけていた家具の販売事業を独立させるかたちで、父が20人ほどの社員とともに大塚家具センター(現大塚家具)を立ち上げたのは1969年3月のことでした。ほどなくして、祖父の方は廃業しました。

その後も、祖父は趣味で木工を続けていたようですが、私自身はその姿を目にしたことはありません。独立と同時に父が店舗と倉庫を建てまして、私たち家族は、その倉庫の一角にある住居スペースで暮らしていました。ちょうど私が1歳になったばかりのころの話です。

春日部市はそのころ、すでにベッドタウンとしての開発が進み始めていました。住宅街が広がり始め、父の商売もそうした流れに乗って拡大していったと思います。

漫画「クレヨンしんちゃん」って、ご存じですよね。あの舞台は春日部市ですが、私が育ったころは、まさにあんな感じ。漫画の中に「サトーココノカドー」という架空のスーパーが出てきますが、じつは、あのモデルとなったイトーヨーカドーのある場所に、私の生まれた家もあったのです。

父が開いた店のちょうど真向かいに、イトーヨーカドーさんの建物がありました。90年代に入り、その古い店舗の建て替え計画が持ち上がり、合わせて駐車場が整備されることになりました。駐車場のちょうど真ん中に私どもの店舗が位置していましたので、その時に土地をお譲りして、新しい場所に店を移した。ですから、今あるイトーヨーカドーさんの場所に、私の生家があったというわけなんです。

■夏休みの旅行は地方の工場見学へ

夏休みや冬休みといっても、なかなか店を留守にはできません。「旅行に行きたい」といえば地方にある取引先の工場へ連れて行かれたり、「初詣に行こう」といわれてついて行ったらお店の初売りだったり。家業をお持ちであれば、みなさん、同じような経験をされているかと思いますが、私の子供時代もそんな感じでした。

両親はよく引っ越しもしていました。私たちは5人兄弟ですから、子供が生まれるたびに家が手狭になっていた、という事情もあったでしょう。それと、会社が東京進出をするのに伴い、埼玉から東京へ引っ越すということもありました。そのたびに、母が家具の配置をあれこれ考えながら図面を引いていたのを記憶しています。

引っ越しのたびに家具を買い替えたりもしましたが、その場合、子供部屋にはだいたい“お古”が回ってきます。それがとても不満で仕方がなく、子供のころはいつも「本当はこんな部屋に住みたいのに」「家具はこんなふうにしたいのに」と思っていました。

家具を買うにもやはり、大塚家具の店へ行くわけです。自分の欲しい家具がないと「デパートに行きたい!」と駄々をこねたりもしていました。今はおかげさまで、当時に比べると品ぞろえもよくなりました。自分たちが消費者と同じ目線を持ち、自分たちが欲しいけれども無いものを自分たちで供給してきた側面はあると思います。

家具店の娘ですから、「家具を大切にしなさい」とはよく注意されました。例えば、テーブルの上でお絵描きをしていますね。包装紙の裏にマジックで描く。すると、テーブルの表面にインクが移ってしまう時があります。そんな時は「下にもう1枚別の紙を敷いてから描きなさい」と叱られましたし、ボールペンでグリグリ書いて表面に傷をつけたりしようものなら、大変な剣幕(けんまく)で叱られました。その点はやはり、母よりも父の方が厳しかったかもしれません。

今でもそのしつけは生きていまして、テーブルの上に直接、熱いものを置くようなことはしません。必ずコースターなどを使う癖がついています。

■文系人間で、高校時代の数学は赤点だったことも

中学・高校は私立の女子校だったものですから、校舎はとてもきれいでした。教育の一環で、生徒自らすみずみまでお掃除をしていましたので、塵(ちり)一つない環境。それがガラリと変わったのは大学に入った時でした。

一橋大学の経済学部に進学し、最初は今はなき小平キャンパスへ通ったのですが、建物は古いし、床は埃(ほこり)だらけ。モノを落としたら、拾い上げるのを躊躇(ちゅうちょ)するくらい綿ぼこりが(笑)。そのような環境で、だいぶ鍛えられました。

勉強ですか? あまりしていません(笑)。恥ずかしい話ですが、高校時代の数学は赤点をとることもありました。三角関数が出てきたとたんにつまずく、典型的な苦手パターンです。

それでも一橋の経済学部に行こうと思ったのは、高校時代に読んだある雑誌がきっかけでした。当時、母が子供のためにと定期購読していた雑誌のひとつに、経済学者のジョン・メイナード・ケインズの特集が載っていたんです。それですっかりハマってしまいまして。私が高校生になった1983年というのはちょうどケインズの生誕100周年にあたるということで、いろいろな雑誌で特集が組まれたり、書店でもそのためのコーナーが設けられたりしていたんです。

■最初の就職先は旧富士銀行

経済学部で学ぶ女性は当時、まだ少なくて、学部全体で言うと1割弱しかいませんでした。その前が女子校でしたから、相当なカルチャーショックではありました。ただし、人間、どんな環境に置かれても意外と慣れるものです。

就職先は経済学部出身ということもあり、最初から金融機関に絞っていました。男性総合職を採用した後で女性総合職を採用する企業さんもまだ多い中、総合職を男女同時に採用していた金融機関の一つが富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)でした。

そのころは、将来、自分が大塚家具に入ることになるなんてまったく予想もしていません。ほかに兄弟もいましたから、むしろ、そうなることはないだろうと思っていました。

就職活動のころはバブル経済真っ盛りでしたけれど、入ったとたんにバブルが崩壊。研修が終わると支店に配属され、そこで2年間、融資業務を担当しました。

土地の値段がどんどん下がり、担保の価値も下がっていましたから、融資というよりは回収の業務がメーンです。平時とは違う緊張感のなかで垣間見える金融業の難しさも、いろいろと学ばせてもらった気がします。

じつは私、とてもおっちょこちょいなので、日常的にはけっこうやらかしてもいたんです(笑)。融資に必要な書類を誤記入してしまい、周りに迷惑をかけてしまったりですとか。そうすると、自分のミスなのに、フロントの担当者にお客様のところへ謝りに行ってもらわないといけない。

そんなこんなで、上司にはけっこう迷惑をかけたと思います。

(ライター 曲沼美恵)
参照元:ドジな銀行員だった「家具や姫」大塚家具の久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(上)2016/7/21 NIKKEI STYLE

「人生って思うようにはいかないけど」大塚久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(下)2016/7/28 NIKKEI STYLE

一橋大学を卒業して旧富士銀行に就職した大塚久美子氏は、3年後の1994年、請われて父、勝久氏が経営していた大塚家具に入社する。店舗の拡大期に人手不足となり、組織として動く仕組みづくりに奔走することになるのだが、親子で働くことに葛藤はなかったのだろうか。

前編「ドジな銀行員だった『家具や姫』大塚家具の久美子社長」では、ユニークな少女時代から就職までの軌跡を紹介しています。

◇ ◇ ◇

あのまま富士銀行に勤め続けていたら、人生、どうなっていたか――。それはあまり、考えたことがありません。

人生って、たいがいは思うようにはならないものですよね。予定外のことがたくさん起こります。どんな道を選択すればいいかは当然、誰しも考えるでしょうし、考えてしかるべきですが、キャリアは事前に予測できるものじゃない。

ただ、そのときどきで事態をどう受け止め、どう判断するかは自分次第。「どうなるか」よりも「どう生きるか」。自分の身に起きた出来事を「どう価値のあるものにしていくか」を考えながら、これまで生きてきました。

■94年、父の経営する大塚家具に入社

銀行を退社し、大塚家具に入社したのは1994年のことでした。子供のころから家業を身近に感じて育ちましたし、古い社員さんの中には顔見知りも多かったですから、まったく知らない世界に飛び込むような抵抗感はありませんでした。

会社はそのころ、大規模小売店舗法(大店法)の改正を受け、全国に店舗を拡大しようとしていました。バブル経済期に計画された建物は次々と完成するのに、肝心の借りるテナントがいないということで家賃は下がり、私どものように大きな面積を必要とする業態にとってはチャンスが到来していました。

一方で、会社は人手不足の状態でもありました。関東以外では初となる大阪への出店計画も持ち上がっていて、当時の社長、つまり父は「自分も大阪に行くことになるから、東京が手薄になる」と考えていたようです。人事を通じて私が呼ばれました。

銀行ではそのころ、国際広報を担当していました。親子が同じ会社で働く難しさは想像できましたから、躊躇(ちゅうちょ)する気持ちがなかったわけではありませんが、その時は「期限付きだし、なんとかなるだろう」と思っていました。自分が必要とされるならば、その期待に応えたい気持ちもあり、お引き受けしたわけなんです。

ただ、結果的には父が大阪に常駐することはなかったんです(笑)。

それまでは、おおむねの社員が顔と名前も一致するようなアットホームな雰囲気の中で経営できていました。本社から店舗に通達を出す際にも、「日々のお仕事ご苦労さまです」というような挨拶文から始まるような世界でした。

一方で、そのような家族的経営の限界もすでに見えていましたし、いつまでも創業者のカリスマ性で組織を引っ張っていけるはずもありません。すでに上場企業にもなっていましたから、スムーズにバトンタッチできるよう、準備しておく必要がある。その下地づくりをするのが自分の役目だと思いました。

大塚家具に入社してからは、組織として成長していけるような仕組みづくりや人材育成、教育などの整備に取り組みました。経営企画の仕事を中心に、営業管理や経理、広報の責任者を兼務しながら、会社の弱い部分を次々と強化していきました。幸いにして銀行というモデルは頭にありました。何万人も社員がいる組織と数百人から1000人という規模の組織ではおのずと違ってきますので、その違いも意識しながら、改革を進めていきました。

当初は3年くらいで仕組みづくりを終えるつもりでしたが、結果的には10年かかりました。成長のスピードも非常に速く、その間、社員数と売上高は3倍くらいに伸びました。それを支えきれる仕組みができたのは、良かったかなと思います。

自分としてやれるだけのことはやった。ならばこのあたりが潮時だろうと思い、顧問としての立場は維持しつつも、2004年にいったんは取締役を退任し、セミリタイアすることにしました。

■セミリタイアするも不祥事で呼び戻される

セミリタイア後はそれまでの経験を生かし、IR(投資家向け広報)と広報を専門とするコンサルティング会社を立ち上げ、友人の会社の執行役員にも就任しました。

06年から筑波大学法科大学院にも通いました。弁護士さんは法律には詳しいのですが、会社経営の実態を知っていただくまでには時間がかかります。いざという時にはそのすり合わせに時間がかかるのを感じていましたから、自分が両者の間に入る”通訳”みたいになれればいいなという気持ちで勉強していました。

そうこうしているうちに、大塚家具で不祥事が起こってしまいました。06年に行った自社株取得がインサイダー取引にあたるとして、07年、証券取引等監視委員会から課徴金納付命令を受けたのです。

当初はコンサルタントとしてその処理を手伝っていたわけですが、その流れで、結局は社長として戻ることになりました。そこからは紆余曲折(うよきょくせつ)あり、14年にいったん社長を解任された後、15年1月に再び社長に就任しています。

強く意識したことはありませんが、社長として内部から改革を進めていくことと、コンサルタントとして外部から関与することはまったく違いますね。会社を良くする、あるいは、企業価値を上げていく。この思いは一緒ですが、それぞれの役割が違う。

「正しいこと」は何かがわかっていても、内部にいるとどうしても、目の前の現実に流されてしまいがちです。それをさせないためにコンサルタントがいるわけです。「正しいこと」を実行しようとすれば様々な障害にも直面しますが、それを乗り越えて、理想に向かって進んでいかなくてはならない時があります。

私の中で、社長とコンサルタントというのは特に意識して切り替えたというよりも、その時々で自分が求められる役割を果たしてきたような感じなんです。

■ストレス解消は海外ドラマの鑑賞

ストレス解消にはよく海外ドラマを見ます。日本人が出てくるとどうしても現実に引き戻されてしまいますから、頭を切り替えたい時は海外ドラマの方がいいんです。

推理モノは大好きです。事件モノも。アクションサスペンスの「ブラックリスト」、いいですね。弁護士ドラマ「スーツ」も好き。海外ドラマはおそらく、ほとんど制覇していると思います。

シリーズモノでも、一話の中で必ず犯人が捕まるドラマがいいですね。そうじゃないと、先が気になってしかたがない。それと、海外ドラマを見ていて思うのは、インテリアがそれを使う人物をよく表現しているということです。とても勉強になりますし、おもしろい部分です。

今はあまり余裕はないのですが、最初に申し上げた通り、環境が私に与えてくれる影響はあると思っています。社会環境を変えるのは難しいですけれども、家具を変えることなら誰でもできます。家具を変えることによって、生活環境を変えることもできる。そうすることで、自分自身も前向きになれます。

家具選びではもちろん、機能性や収納性も重視しますけれど、いわゆるスローライフ的なものも大事にしたいと思っています。そのために、あえて手間のかかる家具を身の回りに置いています。定期的にワックスをかけて磨いてあげないといけないような家具を置くことで、「こういうものを使う生活をしたい」という気持ちの表れにはなると思うのです。

もちろん、実際にはそんな余裕なんて全然ないんですけれど(笑)。

「こうありたい」という環境をまずつくり、環境の方からリマインドしてもらう。なりたい自分になるためのインテリア、努力を後押ししてくれるような環境づくりをお手伝いしていきたい。今は、そんな思いで事業に取り組んでいます。

(ライター 曲沼美恵)
参照元:「人生って思うようにはいかないけど」大塚久美子社長
大塚家具社長 大塚久美子氏(下)2016/7/28 NIKKEI STYLE

大塚家具が中国家具大手と業務提携 中国での販路拡大を図る
2018/12/21 (FRI) 17:30 WWD JAPAN

大塚家具は21日、中国家具販売大手のイージーホーム(居然之家)との業務提携を発表した。イージーホームは中国本土に223の実店舗を運営しており、売上高は600億元(約9600億円)超。中国大手EC企業のアリババ(ALIBABA)と戦略的パートナーとして業務提携を行っており、2018年2月にアリババは約54億元(約860億円)を投じてイージーホームの株式10%を取得している。

 業務提携を通して大塚家具は、中国国内のイージーホームの店舗で商品の販売を行う他、大塚家具の屋号での出店、イージーホームのECネットワークを活用した越境ECの実現などを視野に入れている。大塚家具はイージーホームの販売ネットワークを利用することで中国市場に参入する一方で、イージーホームに日本のサービスや物流関連のノウハウを提供する。

 大塚家具の17年度売上高は約410億円。同社は15年に大塚久美子・社長が就任し、高級路線から大衆化路線に戦略を変更した。ニトリなど低価格帯の商品を提供する専門店の牙域を崩すことはできず業績が悪化。16年12月期以降、大幅な最終赤字が続いている。17年11月に貸会議室大手ティーケーピーと資本業務提携し経営再建を進めている。

 業務提携のニュースが21日朝に、一部メディアで報じられたことで、大塚家具の株価は一時ストップ高になった。
参照元:大塚家具が中国家具大手と業務提携 中国での販路拡大を図る
2018/12/21 (FRI) 17:30 WWD JAPAN

視界不良の大塚家具 3期連続赤字でも社長は続投 父・勝久氏との和解説が急浮上=編集部
2019年2月25日 エコノミスト Online

「1年前の決算会見で、黒字化が自分の責務と大見えを切ったから、赤字の上に“手ぶら”では、会見できなかったのだろう」。大塚家具の元社員は、決算資料のみの開示という古巣の決算発表をこう解釈する。

 予定日の1日延期に加えて、社長会見、記者を集めたレクチャーなしの「大塚家具2018年12月期決算発表」。同期(32億円の赤字)で3期連続の最終赤字(図)。経営再建中で、2月15日の決算発表に合わせて、日中の取引先企業連合と米投資ファンドを引受先とする約38億円の増資とヤマダ電機との業務提携を公表したにもかかわらずだ。

 大塚家具の広報担当者は「会見の予定は当初からなかった」と言うが、同社に詳しい関係者は「大塚久美子社長は会見を予定していたはず」と明かす。

 当初、決算発表予定の2月14日までに前述の増資や業務提携をまとめることが、その条件だった。だが、それが間に合わず、会見を延期。1日遅れで、増資と提携が発表できるようになり、“手ぶら”は回避されたが、なぜか、社長会見は開かれなかった。

 販売不振で業績が悪化した大塚家具は、現預金が減り続け財務内容が急速に悪化。18年12月期の中間決算で初めて、「継続企業の前提に関する注記(GC)」が記載されると、取引金融機関の姿勢が一段と厳しくなり、両者の関係はぎくしゃくするようになる。

 金融機関主導と思われる大塚家具の身売り報道が急激に目立つようになった。結局、報道は実現せず、18年10月にコミットメントライン契約は解除された。大塚家具は日本政策投資銀行と関係の深い在庫担保融資をする金融会社から資金を調達するようになった。

 コミットメントラインを解除すると、身売り報道も沈静化。重要な資金繰りの後ろ盾を失う代償を払う代わりに、口うるさい金融機関の足かせがなくなった久美子氏だが、今度は社内役員の掌握に苦労する。経営再建をめぐり取締役内部で意見が対立。結果的には久美子社長が押し切る形で、今回の増資や提携を決めた。

 2月15日の決算発表当日、本誌に「社長会見もレクの予定もない」と大塚家具の広報担当者は説明したが、実際には一部メディアの取材を久美子社長は受けている。その経緯について広報担当者は「記者が押しかけてきたため、対応した」と説明。また、取締役会で社長と反社長派が対立したことについては否定した。

 38億円の増資とヤマダ電機との提携が発表され、久美子氏は続投の意向だ。しかし、破格の「在庫一掃セール」以降、国内店舗は売り上げ不振に戻り、売り上げ増は期待薄だ。

「不振店舗の大半を閉鎖、ヤマダ電機の店舗で家具を販売し、中国で販売実績をあげる再生策しか残されていなかったが、店舗閉鎖の考えはないようだ。抜本的な再建策とはいえない」(証券アナリスト)

 視界不良の中、急浮上したのが、袂を分かった創業者で実父・大塚勝久氏との和解・復帰説だ。広報担当者は否定するが、「第三者を通じて、すでに水面下で交渉が始まっている」(関係者)という。

 実現すれば、イメージ刷新につながるかもしれないが、それが起死回生につながるかはわからない。

(編集部)
参照元:視界不良の大塚家具 3期連続赤字でも社長は続投 父・勝久氏との和解説が急浮上=編集部
2019年2月25日 エコノミスト Online

大塚家具、資金ショートの懸念…現場知らない久美子社長、退職者続出で販売力低下
2018.02.05 Business Journal 文=松崎隆司/経済ジャーナリスト

大塚家具が断崖絶壁に立たされている。11月6日に発表された2017年度の第3四半期決算では2期連続の営業赤字で、通期見通しは43億円の赤字の見通しとなったが、その後の10~12月期でも売上高の減少に歯止めがかからず、2月8日に発表が予定されている12月期の通期決算は、さらに厳しい状況が予想されている。

  大塚家具は、第3四半期決算発表の11月6日までに4つの銀行と結んでいた43億円のコミットメントラインを解除して、新たに別の金融機関との間に10億円のコミットメントラインを締結した。9月末の現預金は20億円だが、「運転資金だけで毎月約5億円もの資金が赤字で流出している」(大塚家具関係者)。  

これだけで9月末以降、決算期末の12月末までに3カ月で15億円が減少している計算になる。さらに、株主への配当は現在一株40円が予定されており、3月の総会で承認されれば、総額で約7億5000万円もの配当に充てる資金が必要となってくる。  

11月6日には会議室大手のティーケーピーと資本業務提携を行い、10億円の資金を調達したが、これだけなら短期間で資金ショートしてしまう恐れがある。 「16年12月期末の55億円に比べれば半分ぐらいになっていますが、17年9月末の第3四半期決算を見ると27億円の投資有価証券を所有しています。かなり前に優良企業などの株を取得していますし、相応の含み益があり、これを一部売却すれば、まだ今期の決算は乗り越えることができると思います」(東京商工リサーチ情報部)  とはいえ、状況は予断を許さない。大塚家具がホームページ上で公表している18年1月度の月次情報によると、店舗売上高が17年1月と比べて83.1%の水準にとどまり、過去最大の大赤字となる17年12月期よりもさらに厳しい出だしとなっている。  

ここで問題となるのは、株主配当。現金が不足しているなかでの株主配当は、今の大塚家具を経営する上では、まさにアキレス腱。経営者の立場から考えれば無配にしたいところだ。15年3月に、大塚久美子社長が父親の大塚勝久氏との激しい経営権争いで勝利した際に株主に約束した3年間1株80円という配当方針も、最終年度となる17年12月期には創業以来最大の赤字が2期続いて1株40円へと大幅に引き下げたこともある。  

しかし、久美子社長は16年4月、大塚家具の大株主であり、久美子社長が支配している資産管理会社が社債の返済をめぐる勝久氏との裁判で負け、資産管理会社の189万株を担保に銀行から金を借り、17億円を支払っている。   これまで資産管理会社は大塚家具からの配当を元本や金利の返済に回すことができたが、配当がなくなれば弁済原資に困ることになる。大塚家具の広報担当者は「現段階で40円配当を中止する予定はない」と言うが、「株主配当まで有価証券の売却でねん出すると、大塚家具の“へそくり”がなくなってしまう恐れがある」(東京商工リサーチ情報部)という。 売り上げが下げ止まらず2期連続赤字へ  大塚家具は、1969年に埼玉県春日部市の東武伊勢崎線春日部駅東口(春日部ショールームとは反対側)に桐箪笥販売店「大塚家具センター」として創業した。

桐ダンスの名工だった父親が販売で苦労しているのを目の当たりにした勝久氏が、「どうすれば職人の技術を評価してもらえるような販売ができるのか」を試行錯誤して、お客との対面販売のなかで商品の良さを伝えていく販売方法に到達、そこから創業したのが大塚家具センターだった。  その後、93年には会員制を導入して「実売価格表示・値引き販売」を行い、これが評判になった。その後は顧客本位のサービスが評価され、“高級家具の大塚家具”というブランドを確立した。

  しかし、デフレが続くなかで経営が低迷。その後、社長に就任したのが娘の久美子氏だった。  

久美子社長は合理化を行い短期間で経営を立て直したが、その後、経営方針をめぐって勝久氏と対立、2014年7月に社長を解任された。ところが、15年1月には再び久美子氏が社長に復権。父と娘の本当の闘いが、ここから始まった。  

久美子社長は「脱同族経営」「コーポレートガバナンスの強化」を掲げ、社外取締役を積極的に起用するなど時代に合った新しい経営を提唱。さらに、中期経営計画には17年度の売上高594億円、営業利益19億円、当期利益14億円という目標を掲げて、15年度から3年間の配当予想が14年度の40円から80円と2倍に拡大する見通しを明らかにした。そして、15年3月の定時株主総会で勝久氏を排し、経営の実権を握った。  その後、「大感謝祭」などの大規模なセールを繰り返し、なんとか売り上げを伸ばしたが、たび重なる値引き戦略のなかで顧客の関心が薄れ、16年に入ると売り上げが大幅に減少し46億円の営業赤字に転落した。17年に入っても大幅な売り上げ減少が止まらない状況が続き、2期連続での赤字になる見通しとなっている。 

ちなみに、この2年間で売り上げが前年同月を上回ったのは、16年4月の102.1%(その前年は前年同月比82.5%)、17年3月の100.5%(同88.2%)、17年6月の104.8%(同61.9%)、17年7月の100.5%(同91.1%)だけだ。売り上げが下げ止まらないのが現状だ。 「久美子社長は現場を知らない」  それはなぜなのか。 「久美子社長は現場を知らない。だから、指示は場当たり的で現場のオペレーションがメチャクチャになってしまった。これでは売れるものも売れない」  元社員はこう語る。そのため、社員が次々に退職し店舗の販売力が低下した。一方で、在庫負担は拡大した。

「ポルトローナ・フラウのような海外の高級家具は月の仕入れの量が決まっていて長期契約を結んでいる。商品が売れないので在庫が積み上がっていっている。一方で、リユースで集まった商品は売れないようなものばかり。これをどう処理するのかが大きな問題。修理の要員はリユースに取られ、従来のユーザー向けのアフターケアやサービスも十分に対応できていない」(前出の元社員)  

そんななかでの運転資金の不足は死活問題といえよう。 「商品を売却した代金などが入ってきていますから、みなさんが想像されているほど現金が不足しているということはありません。さらに借り入れでもコミットメントラインは10億円になりましたが、金融機関からは融資確約書をいただいていて、だいたい40億円ぐらいの借り入れができる体制になっています」(大塚家具広報担当者)  しかし、「雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」のが銀行。大塚家具の思惑通りに融資を受けられるとは考えにくい。  

赤字を続けるなかで、大塚家具の株主資本は16年12月期第三四半期の240億円から17年12月期第三四半期は168億円まで減少している。減少しているといっても168億円の株主資本があり、「これまで無借金経営を続けた大塚家具が、仮に多少銀行借り入れをしたからといってたいした問題ではない」(同)と説明する。

 しかし、大塚家具は無借金企業だといわれているが、実はバランスシートに出てきていない事実上の負債が隠されている。それがオペレーティング・リース取引だ。これは、数年間にわたって支払う賃貸費用などのことだ。主に家賃だが、このなかで解約不能なものにかかる未経過リース料が16年12月期でなんと118億円もあるというのだ。  いずれにせよ、売り上げ減少に歯止めをかけ、リースによる賃料を圧縮して赤字を脱却するためには、大切な資金を配当で流出させるのではなく、収益構造を変えるための大規模リストラなど身を切る再建策が求められる。久美子社長は大きな決断を迫られている。

(文=松崎隆司/経済ジャーナリスト)
参照元:大塚家具、資金ショートの懸念…現場知らない久美子社長、退職者続出で販売力低下
2018.02.05 Business Journal 文=松崎隆司/経済ジャーナリスト

大塚家具、身売りでも久美子社長の続投を要求か…交渉難航なら法的整理の可能性も
2018.08.05 Business Journal 文=有森隆/ジャーナリスト

『大塚家具、自力再建困難に、身売り交渉大詰め』  

こう題する8月3日付「日経ビジネスONLINE」記事が、大塚家具の身売り騒動の火付け役だ。 「これまでに同業のみならず、アパレル、建材、商社、投資ファンドなど数十社に及ぶスポンサー候補と交渉に臨んだが、合意には至っていない。減資した後の第三者割当増資や、久美子社長の退陣などを支援条件に挙げる企業があるもようだが、大塚家具側は、こうした条件に難色を示しているとみられる」(同記事より)  

各メディアが一斉に大塚家具の“受け皿”探しに走り出した。8月4日付朝日新聞記事『大塚家具、身売りへ 提携先のTKP軸に最終調整』は次のように報じている。 「昨年11月に資本・業務提携した第3位株主の貸し会議室大手、ティーケーピー(TKP)が増資を引き受け、経営権を握る方向で最終調整に入った。(中略)取引銀行は家電量販大手ヨドバシカメラによる子会社化を提案しており、交渉の行方には流動的な面も残る」 「大塚家具は6月以降、家電量販店や百貨店など複数の流通大手のほか、企業再生ファンドなどに支援を打診してきた。その中から、大塚家具に6%強を出資するTKPが第三者割当増資により過半の株式を取得する案が有力となった。中国の高級家具メーカーからの出資受け入れも一時、検討されたという」  

TKP、ヨドバシカメラという具体的な社名を報じたのは朝日が初めてだ。 「ただ、TKPの2018年2月期の売上高は286億円と大塚家具より小規模で、経営再建の手腕も未知数だ。一方、取引銀行は、住宅関連事業の強化をねらうヨドバシカメラによる支援を提案している」(同記事より)  朝日新聞は同日付経済面に『「久美子流」成果出せず』という4段見出しの記事を掲げた。完全にスクープの扱いである。  

大塚家具の創業者、大塚勝久氏(75)が8月5日付朝日新聞のインタビューに応じた。長女の大塚久美子社長(50)と繰り広げた委任状争奪戦に敗れ、大塚家具を離れて3年。会社が身売りを検討していることに、「驚きました。大変なショックです」「社員や取引先に申し訳ない」と語った。TKPが増資引き受けを検討していることに関して「TKPの資金力は十分でしょうか。TKPが大塚家具を連結対象にしたら、大塚家具の赤字によってTKPの連結決算も赤字にならないだろうか」と懸念を口にした。 経営陣と取引銀行のバトル  大塚家具の“受け皿”選びは、経営陣と取引銀行のバトルの様相を呈している。大塚社長ら経営陣は、大株主のTKPによる追加出資を検討している。TKPは大塚家具と17年11月に資本・業務提携し、6.65%を出資した。大塚家具の店舗の余剰スペースでTKPがイベントホールを運営するなど協業を進めている。

大塚家具は8月4日、「あらゆる可能性を検討しているが、現時点で新たに、もしくは具体的に決定した事項はない」とコメントした。一方、TKPは「大塚家具との間であらゆる可能性を検討している」と同日、コメントを出した。もしTKPが追加出資して過半数の株式を握っても「大塚社長ら経営陣は続投する可能性がある」(関係者)といった楽観的すぎる見方もある。しかし、事態はもっと切迫している。  

これに対して、取引銀行はヨドバシカメラの傘下に入る再建案を提案。ヨドバシはインターネット通販サイトで家具の取り扱いを強化しており、「協業効果が期待できる」(金融筋)。ヨドバシが買収した場合は、経営権はヨドバシに移り、大塚家具の現経営陣は総退陣する見通しだ。「大塚社長の退陣を条件とすることに、大塚家具側は難色を示している」(同)ともいわれている。  ここでいう取引銀行とは三井住友銀行のことである。創業者の勝久氏と久美子氏の経営権をめぐるお家騒動のとき、三井住友銀には「何もできなかった」という苦い思いがある。同族会社で親子が対立で対立した場合、メインバンクの頭取が仲裁して円満に収めるケースがよくある。ところが、大塚家具の親娘喧嘩に三井住友銀は介入できなかった。儲かっていた頃の大塚家具は事実上、無借金会社だったからである。銀行の出番はなかった。  

だが、今回は違う。17年12月期まで2年連続の赤字。業績が悪化し資金が流出している。15年末に109億円あった現預金は18年3月末時点で10億円にまで減った。資金ショートの恐れだってゼロではない。緊急事態に備えて、17年12月末までに大塚家具のすべての在庫商品を担保に金融機関との間に50億円のコミットメントライン(融資枠)を設定した。これで取引銀行は大塚家具に発言権を持つことになった。  

銀行は大塚家具の資産管理会社、ききょう企画の大口債権者でもある。ききょう企画は大塚家具の株式6.66%を保有する第2位の株主(17年12月末現在)。銀行が身売り話に介入する素地が整ったことになる。 ききょう企画が抱えた17億円の借金  15年の株主総会で娘の久美子氏が父の勝久氏はねじ伏せて勝利し、父娘対立はききょう企画の経営権の争奪戦に移った。久美子氏は、ききょう企画の経営権を握り、ここを足がかりに大塚家具の社長の椅子に返り咲いた。勝久氏は08年4月、ききょう企画に自分が保有する大塚家具130万株を譲渡する見返りに、ききょう企画の社債15億円分を引き受けた。だが、5年の期限を過ぎても社債を償還されなかった。  

大塚家具を追われた勝久氏は、社債の償還を求めて訴訟を起こした。ききょう企画(久美子氏側)は「大塚家具の事業承継と相続対策であり、社債の償還の延期は合意されていた」と主張したが、東京地裁は16年4月、勝久氏の請求通り15億円の支払いを命じた。  ききょう企画は勝久氏に、金利分を含めて17億円を現金で支払った。勝久氏は大塚家具の株式(持ち株)売却した20億円と裁判で勝訴して得た17億円の合わせて37億円を元手に、匠(たくみ)大塚を設立した。  

結局、ききょう企画は17億円の借金を抱えることとなった。融資をしたのは三井住友銀行と三菱UFJ銀行。ききょう企画は保有する大塚家具株式を担保として差し出した。借入金の返済が滞れば、銀行は担保権を行使して名義を書き換えることだってできる。株式市場では「赤字にもかかわらず、久美子社長が高額配当を続けてきたのは、ききょう企画が配当金を借金返済の原資にしているからではないか」と推測されている。

銀行団も大塚家具が立ち直ってもらわなければ困る。ききょう企画向けの融資が不良債権になってしまうからだ。銀行が、“受け皿”候補選びに介入してきたのには、こうした事情が隠されている。  

父娘のプロキシーファイト(委任状争奪戦)で勝利した久美子氏は新しいボード(経営陣)を選任したが、それは社外取締役一色だった。小売業の経営陣というよりM&A(合併・買収)のプロを揃えた投資ファンドのようだった。  

久美子氏がM&Aに通暁したブレーンとしたのは、東京丸の内法律事務所パートナーの長沢美智子・社外取締役。彼女は“女軍師”と呼ばれ、久美子氏の勝利を揺るぎないものにした。今回、社外取締役監査等委員の長沢氏は、久美子氏にどんな秘策を授けたのだろうか。大塚家具は8月10日に予定していた18年6月中間決算の発表を14日に延期した。「14日に久美子社長からスポンサーが発表される」(関係者)との噂は、本当なのか。身売り先は経営陣が期待するTKPなのか。それとも、銀行が推すヨドバシカメラか。調整が難航すれば、法的整理による経営再建の道が絶対にないとはいえない。 喧嘩両成敗の可能性も  筆者は7月に『社長争奪―世襲・派閥・策謀』(さくら舎)を上梓した。「第一章 大塚家具」で貸会議室大手TKPの提携の狙いをズバリ書いている。  

TKPは2017年3月に東証マザーズに上場したばかりのベンチャー企業だ。河野貴輝社長は慶應義塾大学商学部を卒業して伊藤忠商事に入社。為替や債券のディーラーを経験し、日本オンライン証券(現・カブドットコム証券)の設立に携わった。その後、起業して2005年にTKPを設立した。  

貸会議室の運営は、すき間(ニッチ)を狙ったビジネスだ。物件は原則保有せず、借りた部屋を会議室に改装して転賃する。短期間で最大手にのし上がり、全国で2124室の貸会議室を運営している(18年2月期末)。  河野社長は「私は大塚家具のファン。社長室の家具はすべて大塚家具で購入した。大塚家具に再興してもらいたいという思いがある」と語っている。河野氏のほうから大塚家具に資本提携を持ちかけた、と明らかにした。  

だが、河野氏のことをよく知る新興企業のオーナー社長は「大塚家具のファンだから支援する、などという美談仕立てのディール(取引)ではないはず。大塚家具の経営に乗り出すつもりなのでは」とみている。大塚家具の乗っ取りも辞さず、ということなのか。  

筆者は同書内で「久美子氏の大塚家具、勝久氏の匠大塚は存続できるのか」と言及し、こう書いている。 「振り返ってみると、この10年近く、経営路線をめぐり、父と娘の対立が続いた。この間に低価格路線をとるニトリホールディングスやイケア・ジャパンが家具市場を席巻した。大塚家具が逆立ちしても及ばないほどの大差をつけられた。大塚家具は2018年5月27日、創業の地、埼玉県春日部市の店舗を閉鎖した。はたして大塚家具は存続できるのか。父親が意地で立ち上げた匠大塚に明日はあるのだろうか。へたをすると両者が共倒れ。喧嘩両成敗となりそうな雲行きである」

(文=有森隆/ジャーナリスト) 
参照元:大塚家具、身売りでも久美子社長の続投を要求か…交渉難航なら法的整理の可能性も
2018.08.05 Business Journal 文=有森隆/ジャーナリスト

大塚家具が経営難 父「なぜ話さなかった」
NNN24 2018/08/06 21:19

経営難に陥っている大塚家具が、他の企業からの出資を検討していることを受けて、大塚家具を去った前会長の勝久氏が日本テレビの単独取材に応じ、無念さをあらわにした。

大塚家具 大塚久美子社長(2015年3月)「きょうから大塚家具は名実ともに新経営体制で業務に取り組んでまいります」

3年半前、父親との経営権争いの末、大塚家具の社長の座を死守した娘の久美子氏。経営改革を続けてきたが、2年連続で赤字を計上。自力での再建が困難になる中、今月4日、他の企業などからの支援を検討していることがわかった。

その候補に挙げられているのが、貸し会議室大手の「TKP」や「ヨドバシカメラ」など。

ヨドバシカメラ 藤沢昭和社長「(Q:大塚家具に出資されますか?)別にうちからではなく、向こうが勝手にいろいろ言ってきてる」

この危機的な状況に口を開いたのが、大塚家具の前会長で、現在、別の家具販売店を営む父の勝久氏。久美子社長と競合しないよう、ホテルなど法人向けの販売に重点を置いてきたという。

現『匠大塚』会長 大塚勝久氏「(報道を見て)非常に残念だったし、寂しいですよ。なぜ私に話しなかったのって。寝ずに働いてつくった会社ですから。どこにもまねできない会社をつくろうと思って。まさか3年半でこうなっているとは思いませんでした」

久美子社長から一切連絡が来ていないという勝久氏。業績悪化の要因については、久美子社長が、「会員制など手厚い接客を重視したかつてのビジネスモデルを変えたこと」だと指摘した。

現『匠大塚』会長 大塚勝久氏「今まで大塚家具を育ててくれたお客さんを無視しちゃったということ。いい物買うなら大塚家具。(以前は)大塚家具で買ったことを自慢できた。そういうことを言えなくなるような会社に移行していったのが一番の問題だったと思います」

勝久氏は、「久美子社長にアドバイスはできる」としながらも、この現状で、再び手を組み大塚家具を経営することは考えていないという。
参照元:大塚家具が経営難 父「なぜ話さなかった」
NNN24 2018/08/06 21:19



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2019年金正恩終末説について ー 金正恩の失脚の可能性を予測する -



2019年2月27日及び2月28日にベトナムの首都ハノイで行われた米朝首脳会談が決裂した。

北朝鮮の核兵器の放棄と引き換えに米国に体制保障をしてもらうという、金正恩の外交交渉は空しく失敗に終わった。

事前の実務者協議で、北朝鮮は強気だったというが、交渉は合意には至らず、帰り支度のトランプを緊急提案で引き留めまでしたようである。


今後、北朝鮮の体制がどうなっていくのか、また金正恩がどうなっていくのか、非常に気になる所である。

因みにこうした中で、非常に興味深い記事が掲載されていた。


金正恩氏、代議員に立候補せず
共同通信社 2019/03/12 16:22

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は10日行われた最高人民会議代議員選挙に立候補しなかった。12日に国営メディアが発表した当選者名簿に名前がなかった。指導体制の改編を準備している可能性がある。


金正恩が、最高人民会議代議員選挙に立候補しなかったというのである。

金正恩体制に変化が生じ始めている証拠ではないかと思われる。


私は以前から、金正恩のラグナを獅子座に設定している。




このラグナでいくと金正恩は、現在、水星/ケートゥ期である。


まず交渉が決裂しやすいのは、マハダシャーロードの水星が6室の在住星だからである。


7室は外交のハウスであり、6室は外交交渉が決裂するハウスである。


ケートゥは5室に在住しているが、5室は10室(地位)から見ると、8室(中断)である。


そして、現在、トランジットの土星が射手座5室を通過しており、まもなく2019年3月29日から木星が射手座に入室して5室にダブルトランジットが成立する。


5室は10室から見ると8室であり、仕事(地位)の中断のハウスである。


それで、金正恩は今回、最高人民会議代議員選挙に立候補しなかったのではないかと思われる。


つまり、アンタルダシャーロードのケートゥが10室から見た8室で、ダブルトランジットも10室から見た8室に形成されている為、仕事量を減らしているのである。


通常、金正恩はあらゆる国内の最高職を兼務していたのだが、それを止めたということである。


そして、マハダシャーの水星から見るとケートゥは12室に在住し、8室支配の太陽とコンジャンクトしている。


水星から見た8室の支配星は、交渉相手からもらうものを表わしているが、今回、金正恩はドナルド・トランプから一切の妥協を引き出すことも出来なかった。全く得るものなしである。


この得るもののない空しい外交交渉が、水星からみた8室支配の太陽がケートゥによって傷つけられていることによって表されている。

ケートゥは、期待外れとか、思い違いとか、裏切りを表わし、損失の象意を表わしている。



2019年金正恩終末説


因みに北朝鮮内部では、「2019年金正恩終末説」が拡散しているという。

国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつてなく高まっており、高級幹部の間で『金正恩氏2019年終末論』が密かに拡散しつつあるというのだ。


北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末説」
2016年09月21日 Daily NK

(略)

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「最近、保安員(警察)や保衛員(秘密警察)の間で、占いが流行っている。国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつてなく高まっている」と語る。

北朝鮮でタブーだった占いは、1994年に金日成氏が逝去し、社会不安心理が広がったことをきっかけに、流行りはじめた。今では高級幹部も占い師の上客で、大金を支払って自分と国の未来を占ってもらう。

ところが、そこからとんでもない噂が広まりだした。

「高級幹部は自分の運勢のみならず、金正恩氏の運勢も占うのだが、占い師たちが『金正恩氏の運は2019年に尽きる』と言っていることが知れ渡り、高級幹部の間で『金正恩氏2019年終末論』が密かに拡散しつつある」(情報筋)

情報筋は「終末論」の詳細には言及していないが、「政権や本人の命運が2019年に尽きる」という内容であることは想像に難くない。噂がもはや看過できないほど広がったのか、保衛部が取り締まりに乗り出した。

「今月中旬に開かれた幹部を対象とした政治講演会で『最高尊厳に対する名誉毀損は厳罰に処する』との方針が伝えられた」

ところが、その話を聞いた参加者の反応は今までとは違い、無反応だったりして芳しくなかったが、その理由について情報筋は言及していない。同様の通達は、全国の人民班(町内会)の会議でも伝えられ、「金正恩氏2019年終末論」が庶民レベルまで広がっていることが窺い知れる。

(略)


北朝鮮では、「占い」は「迷信」「非社会主義的」とされ、違法とされているが、金正恩党委員長にとって都合の悪い噂を流されることもあり、占いに対する取り締まりが厳しさを増しており、「占い師」らが処刑されているのだという。


金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2018/12/28(金) 6:04

北朝鮮で、占いに対する取り締まりが厳しさを増している。これまでは比較的取り締まりが弱かったが、最近になって銃殺刑が執行されるほどになっている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、先月17日に清津(鄭進)で、20代前半の占い師の女性が銃殺された。

一方、穏城(オンソン)では「ヒスン」という名の女性占い師が労働教化刑(懲役)18年を宣告された。会寧(フェリョン)では占い師6人が逮捕され、保安署(警察署)で取り調べを受けているが、「いずれ銃殺になる」との噂が流れているとのことだ。

(略)


2017年11月には、世界一当たる予言者と呼ばれている英国人のクレイグ・ハミルトン・パーカー氏が、「北朝鮮で2018年にクーデターが起こり、金正恩は中国に亡命する」と予言しているという。


これについては既に2018年を過ぎてしまったが、少しタイミングが遅れて的中する可能性は残っている。


世界一当たる予言者「北朝鮮で18年にクーデター、金正恩は中国に亡命」―米華字メディア
Record china 配信日時:2017年11月6日(月) 20時40分

2017年11月6日、米華字メディア・多維新聞によると、ドナルド・トランプ氏の米大統領就任や古代の巨大イカ出現などを見事に的中させ、「世界一当たる予言者」として知られる英国人のクレイグ・ハミルトン・パーカー氏がこのほど、2018年に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制が崩壊すると予言したという。

韓国紙・中央日報の報道として伝えたもので、クレイグ・ハミルトン・パーカー氏はこのほど発表した「2018年の11の予言」の1つ目として、「北朝鮮の金正恩政権は2017年末もしくは2018年1月に、国内クーデターで崩壊する。国際社会の経済制裁は何ら役割を果たせず、米国は北朝鮮の鉄道を爆撃して破壊するだろう。そして金正恩は中国に亡命する」と予言しているという。(翻訳・編集/柳川)


そこで、今回は、「2019年金正恩終末説」の可能性があるのかを検証してみたい。


まず、金正恩が権力の継承をしたのは、2011年12月17日に金正日が死去し、翌年の4月13日の第12期最高人民会議第5回会議において、「国防委員長」に代わって新設された「国防委員会第一委員長」に就任したタイミングにおいてである。


wikipediaによれば、この時、「金正恩は正式に党・国家・軍の三権を握る最高指導者となった」と記されている。


ダシャーは、土星/ラーフ期で、その後、土星/木星期が続き、2016年8月頃からマハダシャー水星期に移行している。


この父親から権力の継承を受けた最初のタイミングにおいて、金正恩は、妻の李雪主を連れている姿が度々、メディアに報じられた。






この時、マハダシャーが7室支配の土星で、3、10室支配の金星と星座交換している為に妻の李雪主を連れて北朝鮮国内を視察する姿が度々、報じられ、米国のTIME誌の表紙にもなった。




それについては、2013年8月10日付の記事『北朝鮮・金正恩体制の行方』に記している。


この金正恩が、最高指導者となってからの6年間は「身内殺しと血の粛清の6年間」だったと伝えられている。


これは、土星/ラーフ、土星/木星、水星/水星期と続く流れの中で起こっている。


マハダシャーロードの土星は6室の支配星で、6室に在住する金星と星座交換しており、アンタルダシャーロードのラーフのディスポジターは6室在住の水星で、同じくアンタルダシャーロードの木星のディスポジターである火星も6室で高揚している。


また木星はアヌラーダに在住しているが、支配星の土星は6室の支配星で、6室在住の金星と星座交換している。


またマハダシャーの水星は、11室支配で、6室に在住している。6室は暴力のハウスで、11室は6室から見た6室目であり、6室の本質のハウスである。


このようにマハダシャーもアンタルダシャーも暴力の6室にしつこく関係している為、血の粛清の6年間だったのである。


通常、6室に惑星(特に凶星が)が集中している人の場合、学校でいじめをしているとか、何らかの暴力を振るうパーソナリティーであったりする。


それで学校の教師から呼び出されたことがあるといった児童のチャートを以前、見たことがある。


国家指導者のレベルになると、警察権力や軍事力を使っての国民に対する暴力として現れるのである。



そして、今はマハダシャー水星期に移行した後の水星/ケートゥ期である。


獅子座ラグナにとって、2、11室支配の水星は、マラカであると共に2室は起業のハウスであり、11室は肩書き、評価のハウスである。


これらのハウスの支配星が6室に在住しているということは、国家の経営や、自らの評価、肩書きの維持に奮闘(struggle)することになる。


従って、金正恩はマハダシャー土星期のように妻とメディアに出て有頂天になっていた時と打って変わり、現体制維持のために米国と交渉し、ミサイルを発射して世界を恫喝するなど四苦八苦している。



そして、この水星は12室にアスペクトしていることから海外も表わすのである。



金正恩は、1996年9月から2000年8月まで海外留学をしており、豊富な海外生活の経験がある。



その時のダシャーは、木星/ラーフ、土星/土星期である。


ナヴァムシャ(D9)では、月から見てマハダシャーの木星は9、12室支配で、ラーフは海外を表わす惑星で、9室支配の木星からアスペクトされ、ディスポジターの土星は9室に在住している。


また土星は月から9室に在住して、ディスポジターの木星は9、12室支配である。



因みに金正恩の出生年は、1982年と1983年、1984年説がある。


私は、1983年説を採用し、その上で、ラグナを獅子座に修正している。



出生図のラグナが獅子座であれば、ナヴァムシャの月の配置は、牡羊座で決定するため、上記の解釈が可能である。




ジャイミニのチャラダシャーによる検証


もし出生年が1983年で正しく、ラグナが獅子座であれば、以下のような変動表示体やパダが得られる。




現在、金正恩は、水瓶座/双子座(2019/1/8~2019/5/10)で、水瓶座から見るとAK(アートマカラカ)、MK(マトリカラカ)、DK(ダラカラカ)が12室に在住し、UP(ウパパダ:12室のパダ)も在住している。


12室は海外を表わしており、移住のハウスである。そこに自分自身を表わすAKと住まいを表わすMKと配偶者を表わすDKが在住しているのである。


AKに注目すれば、AKは水瓶座から見て12室(海外)に在住し、GKからアスペクトを受けている。


2020年1月にトランジットの土星と木星が山羊座(水瓶座からみた12室)に入室すると、この水瓶座からみた12室に配置される変動表示体やパダの象意が顕在化するものと考えられる。


また現在、サブダシャーが双子座であるが、双子座から見るとAKとMKとDKが8室に在住している。


従って、行き詰まりの状況を表わしており、特に健康状態が良くないことを表わしている。


Record Chinaによれば、メジャーダシャーが水瓶座に移行する直前から金正恩は、健康状態の悪化が懸念されている。

北沈黙60日、金正恩氏に「健康危機」も?―米華字メディア
2017年11月20日 10時40分 Record China

19日、米華字メディアの多維新聞によると、北朝鮮が9月15日に中距離弾道ミサイルを日本越しに発射して以来、軍事的挑発が60日余りも確認されていないことに関連し、英大衆紙デイリー・スターは金正恩氏の「健康危機」について伝えている。

2017年11月19日、米華字メディアの多維新聞によると、北朝鮮が9月15日に中距離弾道ミサイルを日本越しに発射して以来、軍事的挑発が60日余りも確認されていないことに関連し、19日付の英大衆紙デイリー・スターは金正恩(キム・ジョンウン)氏の「健康危機」について伝えている。

デイリー・スターは「ミサイル沈黙60日、北朝鮮のボスの健康に懸念」と題した記事で、「33歳の北朝鮮指導者の体重は、そのぜいたくなライフスタイルにより増え続けており、ここ数年は彼の健康状態を疑問視する声が上がっている」と指摘。「金正恩氏が気球のように激太りしていること、夫人や妹との外出時に椅子に座る前にすでに大汗をかいていたこと、化粧品工場を視察した際、足に不安を感じているかのように机に寄りかかっていたこと、靴工場視察でも顔が汗で覆われ、手にしていた荷物を降ろす必要があるほどだったことなどが、最近撮影された写真から分かる」と伝えた。

また「金正恩氏は痛風、糖尿病、心臓病、高血圧に苦しんでいると報告されている」とし、「彼が愛する高価なチーズとビールは特別に輸入されたものであり、すしやピザを含む高脂肪の食生活のために世界各地からシェフが集められている」とも指摘。「金氏が2014年に約6週間にわたって姿を消した際に北朝鮮は『不快な体調』に苦しんでいると認めた」「金氏の周囲には寿命を延ばすための特別医療スタッフが存在することが明らかにされている」などと伝えている。(翻訳・編集/柳川)


従って、それは現在も続いているのである。


ヴィムショッタリダシャーは、2016年8月から2、11室支配のマラカの水星期に入っており、病気の6室に在住していることから、水星期に入ってから健康状態が悪化しているはずである。


もし水瓶座/双子座(2019/1/8~2019/5/10)は、なんとかやり過ごしたとしても、2019年9月9日~2020年1月8日まで、水瓶座/獅子座の時期がやってくる。


獅子座から見ると、AK、MK、DKが病気の6室に在住しているが、2019年11月ぐらいから土星と木星が山羊座6室(病気)に入室した効果が始まり、6室と12室へのダブルトランジットが形成される。


このタイミングで、国内では軍幹部や人民による反体制運動(6室)が生じ、健康問題も悪化(6室)して、あたかも入院するかのように海外への亡命を計るかもしれない。



ダシャーは、水星/ケートゥ期から水星/金星期に移行していくが、マハダシャーロードの水星は、マラカの2,11室の支配星であり、アンタルダシャーロードの金星は、6,7室支配のマラカの土星と星座交換している。


そして、金星と水星は6室から12室(海外)にアスペクトしている。



また水星と金星は、ナヴァムシャの月からみた12室(海外)に在住している。






因みに1996年9月から2000年8月まで海外留学をした時、メジャーダシャーは乙女座と天秤座の時期にまたがっている。



乙女座から見ると、AK、MK、DKは学習の5室に在住し、12室(海外)にジャイミニアスペクトしている。



従って、この時期に海外留学したと考えられる。



また次の天秤座の時期は、PKや5Pや9Pが在住し、海外での学習経験を表わしている。



従って、チャラダシャーの解釈から言って、12室にAK、MK、DKが在住している水瓶座のメジャーダシャーの時期は、海外に移住すると考えてもよさそうである。



またニラヤナシューラダシャーなどでやってみると現在、射手座/射手座の時期である。



射手座の時期は危険な時期であると言われており、健康問題などに要注意である。



射手座から見ると、AKの火星はマラカの2室に在住し、GKからアスペクトされている。



おそらく、ニラヤナシューラダシャーで、2020年7月8日~2021年4月8日が射手座/水瓶座の時期になるため、この時期も危険な時期である。



このように見てくると、2019年終わりから2020年にかけて、国内での軍幹部や人民による反体制運動や自身の健康問題などで意気消沈した金正恩が、海外亡命をするシナリオも十分あり得ると考えられる。


従って、英国人クレイグ・ハミルトン・パーカー氏の予言は、2019年末から2020年にかけて実現する可能性がある。



但し、一つ気になるのは、ダシャムシャにおける水星と火星の星座交換である。




星座交換は強力であり、水星はナヴァムシャでも木星と星座交換している。


但し、月からみた9、12室支配の木星と星座交換している。



水星は非常に強い配置であり、惨めな感じにはなっていない。



従って、亡命せずに国内で軍幹部や人民による反体制運動や自身の健康問題に対処していくというケースも考えられる。



いずれにしても2019年末から2020年にかけてが、北朝鮮情勢の最も山場となりそうである。







(参考資料)



金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2018/12/28(金) 6:04

北朝鮮で、占いに対する取り締まりが厳しさを増している。これまでは比較的取り締まりが弱かったが、最近になって銃殺刑が執行されるほどになっている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、先月17日に清津(鄭進)で、20代前半の占い師の女性が銃殺された。

一方、穏城(オンソン)では「ヒスン」という名の女性占い師が労働教化刑(懲役)18年を宣告された。会寧(フェリョン)では占い師6人が逮捕され、保安署(警察署)で取り調べを受けているが、「いずれ銃殺になる」との噂が流れているとのことだ。

このような占いに対する厳しい取り締まりは、かなり異例のことだ。北朝鮮の刑法256条(迷信行為罪)では、金品を受け取って「迷信行為」を行った者に対して1年以下の労働教化刑、罪状が重い場合は3年以下の労働教化刑に処すと定めている。つまり、取り締まり自体が「理不尽」ではあっても、刑罰は比較的軽い。

これまで取り締まりが緩かったのは、客に権力者が多いことが影響していたのかもしれない。しかし、金正恩党委員長にとって非常に都合の悪い噂を流されたりすることもあり、取り締まりが強化されている模様だ。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、2016年頃には金正恩氏の運は2019年に尽きるという、「金正恩2019年終末説」が流布したこともあった。

金正恩氏は今年7月、「迷信行為を強力に取り締まり、処罰する」という方針を下し、最近になって迷信行為を根絶せよという内容の指示文を下した。

金正恩氏は迷信行為に対して「厳重に処罰しろ」と指示したとのことだが、これは国民の間では「銃殺すべき者は銃殺し、教化所(刑務所)送りにすべき者はさっさと送ってしまえ」という意味合いで受け止められている。

取り締まり以外でも、住民を対象とした講演会や会議で「迷信行為をするな」「迷信行為を行った者も、してもらった者も処罰する」という教育がなされている。

韓流コンテンツなどを取り締まるタスクフォース「109常務(サンム)」に摘発される事例もある。昨年、穏城に住むある人は、家宅捜索に入った109常務により、占い師に書いてもらった御札を見つけられ、何度も呼び出しを食らった上で、タバコ3箱を渡してもみ消したとのことだ。

しかし、苦しい時の神頼みならぬ占い師頼みで、当局がいくら取り締まりを行っても、占いが消えることはなかった。

「占いは誰でも年に1回は見てもらうものと考える。精神的につらいことが多かったり、仕事がうまくいかなったりしたら、占いに頼ろうとする」(情報筋)

「1990年代の大飢饉『苦難の行軍』のころ、占い代は50北朝鮮ウォンだった。コメ1キロを買える額だったが、周りで餓死する人が多く社会が混乱しているときこそ、占いに頼ろうとする人が多い」 (咸鏡南道<ハムギョンナムド>出身の脱北者)

「苦難の行軍」の当時、端川(タンチョン)では占い師2人が銃殺され、教化所送りになった占い師も少なくないとのことだが、それから20年経っても占いは根絶されていない。

逆に言うと、占いは「この程度」の取り締まりで見逃してもらえているとも言えよう。同じ「迷信行為」に分類されているものの中でも、キリスト教は遥かに過酷な扱いを受けている。
参照元:金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2018/12/28(金) 6:04

北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末説」
2016年09月21日 Daily NK

北朝鮮で「占い」は「迷信」「非社会主義的」とされ、違法とされている。刑法では、占いや宗教を含む「迷信」を次のように規定している。

刑法256条(迷信行為罪) カネまたはモノを受け取り迷信行為を行った者は1年以下の労働鍛錬刑に処す。前項の行為の情状が重い場合には3年以下の労働鍛錬刑に処す。

当局が占いを取り締まるのには別の理由も存在する。北朝鮮では、最高指導者(金正恩党委員長)が、神に相当する存在であり、それ以外の人間が「神通力」を発揮してはならないという理屈からだ。

正恩氏を占ったら…

しかし、取り締まる側の警察官や幹部が、占いにハマっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「最近、保安員(警察)や保衛員(秘密警察)の間で、占いが流行っている。国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつてなく高まっている」と語る。

北朝鮮でタブーだった占いは、1994年に金日成氏が逝去し、社会不安心理が広がったことをきっかけに、流行りはじめた。今では高級幹部も占い師の上客で、大金を支払って自分と国の未来を占ってもらう。

ところが、そこからとんでもない噂が広まりだした。

「高級幹部は自分の運勢のみならず、金正恩氏の運勢も占うのだが、占い師たちが『金正恩氏の運は2019年に尽きる』と言っていることが知れ渡り、高級幹部の間で『金正恩氏2019年終末論』が密かに拡散しつつある」(情報筋)

情報筋は「終末論」の詳細には言及していないが、「政権や本人の命運が2019年に尽きる」という内容であることは想像に難くない。噂がもはや看過できないほど広がったのか、保衛部が取り締まりに乗り出した。

「今月中旬に開かれた幹部を対象とした政治講演会で『最高尊厳に対する名誉毀損は厳罰に処する』との方針が伝えられた」

ところが、その話を聞いた参加者の反応は今までとは違い、無反応だったりして芳しくなかったが、その理由について情報筋は言及していない。同様の通達は、全国の人民班(町内会)の会議でも伝えられ、「金正恩氏2019年終末論」が庶民レベルまで広がっていることが窺い知れる。

北朝鮮の人々は、常に不安と戦い続けている。先日行われた核実験を受けて、北朝鮮国内からは、制裁が強化され、暮らし向きが悪化するのではないかという不安の声が伝わってきた。

「核のおかげで生活が良くなったのか。むしろ制裁のせいで生活が苦しくなっている」 「当局は5回目の核実験が成功したと大騒ぎしているが、庶民は食べていくのがさらに難しくなるのではないかと心配している」(咸鏡北道と両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋)

先が見えない不安は上流階級も同じだ。幹部はいつ粛清されるかわからず、トンジュ(金主=新興富裕層)は、財産をいつ権力に取り上げられるかわからない。そこで占い師に占ってもらって不安を解消しようという心理が働いているのだろう。それにしても、その占いが逆に社会不安を煽るのは、実に皮肉な話である。
参照元:北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末説」
2016年09月21日 Daily NK

北朝鮮、これから始まる「粛清の嵐」と「軍の台頭」
漂流する東アジアを撃つ(第3回)
2019.3.7(木) 右田 早希

「パル オムヌンマル チョルリカンダ」(발 없는말 천리간다)

 朝鮮半島に、昔から広く流布する諺だ。直訳すると、「足のない馬、千里を行く」。これだとチンプンカンプンだが、朝鮮語(韓国語)では、「マル(말)」には二つの意味があって、「馬」と「言葉」。つまりこの諺は、「人の噂話というものは、アッという間に千里も伝わってしまう」と諭しているのだ。換言すれば、朝鮮半島の人々は、噂話が大好きだということだ。それは、いくら北朝鮮のような閉鎖社会であっても、基本的に変わることはない。

会談決裂は北朝鮮国内で「周知の事実」

 先週2月27日、28日に、トランプ大統領と金正恩委員長がハノイで行った米朝首脳会談の「世紀の決裂」は、一週間が経っても、北朝鮮国内では「成功裏に終わった」ことになっている。例えば、朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』(3月5日付)は、こう報じている。

<朝鮮労働党委員長でおられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長でおられるわれわれの党と国家、軍隊の最高領導者・金正恩同志におかれましては、ベトナム社会主義共和国に対する公式親善訪問を成果を持って終えられ、3月5日に専用列車で祖国に到着された。(中略)

 明け方の3時に、歓迎曲が鳴り響く中で、敬愛する最高領導者同志が乗られた専用列車が平壌駅構内に静かに入ってくると、最高領導者同志を寝ても覚めても夢見ていて、ただお戻りになる日だけを日がな指折り待ちわびてきた全国人民の、烈火のような敬慕の情と立ち溢れる激情の噴出である「万歳!」の、爆風のような歓呼の声が、平壌の空を覆い満たし、こだましたのだった>

 明け方の3時に、平壌市民たちが歓呼するはずもなく、また本当に歓呼させられたなら、いい迷惑だったろう。朝鮮中央テレビの映像で見る限り、駅のホームに居残りの幹部たちがズラリ整列し、平身低頭で迎えていた。

 実際には、「金正恩委員長がトランプ大統領と決裂した」という事実は、すでに北朝鮮国内に流布しているという。

胸を撫でおろした居残り組

 丹東で長く、北朝鮮への観光ビジネスを行っている中国人が証言する。

「中国と北朝鮮は、1400㎞もの国境を接していて、日々交流しているのだから、当然国境付近の北朝鮮人は知っている。われわれも中国のSNS上に載っている話を、北朝鮮人たちにしている。彼らは裏では、『3日もかけてハノイまで列車で往復して、いったい何をやっているんだ?』と呆れ顔だ。

 そもそもいまの北朝鮮人は、父親の故・金正日総書記に抱いていたような敬愛の念を、金正恩委員長に対しては抱いていない。ただ従え、尊敬しろと命じられて、面従腹背で頭を下げているだけだ。

 丹東で北朝鮮ビジネスをやっているわれわれは、今回の米朝会談後に、対北朝鮮ビジネスが本格的に復活できると期待していただけにガッカリだ。だが、私たち以上にショックを受けているのが、当の北朝鮮人たちだ。あと一年もいまの経済制裁が続けば、北朝鮮は潰れてしまうよ」

これから北朝鮮で起こってくるであろうことが、二つある。

 一つ目は、今回の「ハノイの決裂」に対する朝鮮労働党内部での「総括」だ。すなわち、誰を「生贄(いけにえ)の羊」にし、責任をなすりつけて粛清するかということだ。今回、ここまで「最高権威」(金正恩委員長)に国際的な恥をかかせてしまったのだから、「プライドの国」と言われる北朝鮮で、金委員長の側近たちが無事で済むはずがない。

最も危険なのは、『労働新聞』などで、金正恩委員長に同行してハノイ入りしたと報じられた「側近11人組」である。北朝鮮メディアで紹介されている順に名を挙げると、朝鮮労働党中央委員会副委員長の金英哲、李洙墉、金平海、呉秀容、李容浩・外相、努光鉄・人民武力相、朝鮮労働党中央委員会第一副部長の金与正、李英植、金成男、崔善姫・外務副大臣、朝鮮労働党江原道委員会委員長・朴正男である。

 少なくともこのうち何人かが、血祭りに上げられることが予想される。「無事」が保証されているのは、金正恩委員長の妹である金与正と、金委員長がスイスで過ごした少年時代に父親代わりとなった李洙墉くらいのものだ。李洙墉は今回、世界遺産のハロン湾の観光視察をやっていたくらいなので、アメリカとの交渉からは外されており、直接的な責任は問われないだろう。だが残り9人の幹部は、いつ誰が無惨な粛清に遭っても不思議ではない。

象徴的な映像があった。前述の朝鮮中央テレビが映し出した駅のホームで出迎える光景で、留守番役を担った幹部たちは、一様に明るい表情を見せていたのだ。朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員の金永南、崔龍海、朴奉珠らである。彼ら「居残り組」の心中を察するに、「ハノイに同行を命じられなくてよかった」と、ホッと胸を撫でおろしていることだろう。

密かに軍を恐れる金正恩

 もう一つ、今後の北朝鮮で起こってくるだろうことは、120万朝鮮人民軍の再度の台頭である。

 金正恩委員長は昨年4月、朝鮮労働党第7期中央委員会第3回総会を招集し、国家の重要決定を行った。それは、それまでの「核と経済」という「並進路線」をあっさり放棄し、「核開発は完了したので、今後は経済建設に専念する」と定めたのだ。

 以後、金委員長は、朝鮮人民軍をあからさまに軽視してきた。北朝鮮の長年の「仮想敵国」であるアメリカと北朝鮮が、ともに敵国でなくなれば、これまでのような強大な軍事力を有している必要がない。というより、今後の経済開発にとって、軍はむしろ「お荷物」になってくる。

金正恩委員長は、これまで長く朝鮮人民軍が独占してきた軍需経済などの既得権益を剥ぎ取ることを、使命にしてきたのである。だから金委員長は、内心では軍を恐れている。恐れているから、空軍が管理している自分の専用機には乗らず、鉄道省が管理している専用列車に乗って、はるばるハノイまで出かけて行ったのである。

 3月5日には韓国の国家情報院が国会で、「北朝鮮北西部・東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場で、撤去した施設の一部を復旧する動きが把握された」と報告した。朝鮮人民軍は今後、核開発もミサイル開発も復活させるよう、金正恩委員長に強い圧力をかけていくだろう。

 朝鮮人民軍にクーデターを起こされないためには、金委員長はある程度、軍の意向に沿った国家運営をしていかねばならない。一年数カ月の「平穏の時」を経て、北朝鮮が再びキナ臭くなってきた。
参照元:北朝鮮、これから始まる「粛清の嵐」と「軍の台頭」
漂流する東アジアを撃つ(第3回)
2019.3.7(木) 右田 早希

帰り支度のトランプを緊急提案で引き留めた北朝鮮
米国は初めから決裂を想定~米朝首脳会談の経緯が明らかに
2019.3.11(月) 黒井 文太郎

 2月27、28日にベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談の経緯、その舞台裏が、米政府を取材する米メディア各社の報道によってかなり明らかになった。

 それによると、両国の事前の実務者協議ではもともと熾烈な駆け引きが続いており、合意には至っていなかったようだ。

 ただし、これまでとは違う前向きな材料があった。北朝鮮側が初めて、寧辺の一部の核施設の閉鎖をカードとして切っていたことだ。北朝鮮側は、そのカードと引き換えに、制裁の主要部分の解除を要求していた。これに対し、アメリカ側はそれを渋っていた。おそらく南北経済活動の一部を認めるなどの小さな見返りに留まっていたものと思われる。

米朝双方の要求の隔たりは大きかったが、とくに北朝鮮側からすれば、寧辺の核施設の一部閉鎖という大きなカードを出せば、アメリカもおそらく最後はそれなりの規模の制裁解除に応じるだろうとの期待もあったのではないかと思われる。

事前の実務者協議、北朝鮮は強気だった

 事前にトランプ政権側からさかんに「首脳会談は成果が期待できる」との見通しが発信されていた。そのため、北朝鮮側は「トランプ大統領はとにかく合意したがっている」と受け止めたのだろう。北朝鮮の交渉はかなり強気なもので、実務者協議の過程で、北朝鮮側が「交渉は中止だ」と脅すことも何度かあったという。

 しかし、事務方の事前協議では、互いの条件は合意に達していない。寧辺の核施設の廃棄については、北朝鮮側が廃棄する「寧辺の核施設」の中身を具体的に明言していなかった。おそらく昨年(2018年)12月から使用していない「原子炉」は入るが、それ以上については不明である。

 また、逆に北朝鮮側が求める制裁解除は、具体的にみると、軍事物資以外のほとんどの禁輸を解くような内容で、アメリカ政府が呑めるものではなかった。したがって、アメリカ側としては、最初から大きな取引の合意はほとんど期待していなかったようだ。

米CNNによると、実は首脳会談の直前、先乗りしていたポンペオ国務長官が、事前協議のために北朝鮮側のカウンターである金英哲・副委員長との会談を申し入れていたが、断られたとのこと。首脳会談直前まで続けられた実務者協議でも進展はなく、首脳会談前夜には、アメリカ側はもう合意そのものに期待はほとんどなかったらしい。

トランプ流のビジネス手法で席を立つ

 首脳会談は2月27日の夕方から始まった。2人きりの短い会談の後、側近2人ずつを交えての夕食会となったが、その席で、金正恩委員長が「寧辺の一部核施設を廃棄するので、見返りに国連制裁11項目のうちの5項目を解除してほしい」と持ち出した。それに対して、トランプ大統領は、制裁を解除するためには「すべての核施設の廃棄」というビッグディールの提案で応じた。当然、金正恩委員長は呑めない。

 こうして第1ラウンドは、互いに要求を高く「ふっかけ」るところからスタートした。要求の差はきわめて大きく、合意がほぼ不可能なことは明らかだった。

 しかし、ホワイトハウスはそれでも、翌日の午後2時から合意文書の調印式を行うと公式に発表した。すでに合意の可能性はほとんどなかったが、それでも北朝鮮側に圧力をかけたのであろう。

翌28日午前、いよいよ本番となる首脳会談が始まったが、すでに前夜に要求を出し合っており、互いに妥協することもなく、合意見送りに終わった。

 しかし、トランプ大統領が会談場所のメトロポールホテルで帰り支度をしている時、北朝鮮の崔善姫・外務次官がアメリカ代表団のところに駆けつけ、「寧辺の核施設廃棄の見返りに制裁の一部解除はどうか」との金正恩委員長のメッセージを届けた。アメリカ代表団側は、「寧辺の核施設の具体的な中身が不明確なので、明確にしてほしい」と答えた。

 崔善姫・外務次官はすぐに金正恩委員長のところに取って返し、「寧辺のすべての核施設」との金正恩委員長の返事を得て、それをアメリカ代表団に伝えた。つまり、この時点で初めて、北朝鮮は寧辺のすべての核施設を廃棄するというカードを切ったのである。

 それでもアメリカ側は、制裁解除にはまだまだ不十分だとして、交渉の継続を拒否した。北朝鮮が土壇場でこのカードを切ったことで、北朝鮮が容認しようとしていた条件が明らかになったわけだが、それではトランプ政権が考える取引にはまだまだ不足していた。

 しかし、これで北朝鮮側がまだ協議を続けたがっていると、アメリカ側は認識した。会談決裂後、ポンペオ国務長官と記者会見に臨んだトランプ大統領は、それでも会談の雰囲気が悪くなかったことに言及し、北朝鮮側を特に非難することもなく、今後の協議への期待を語った。

 こうした経緯をみると、トランプ大統領の側は、最初から今回の会談での合意見送りは選択肢の1つだったといえる。北朝鮮が一向に実のある非核化措置に応じないなか、首脳会談という大舞台で大きな要求を突きつけることで、北朝鮮側に大きな圧力を加え、今後の交渉への布石としたのだろう。簡単に妥協せずに、要求を突きつけたままいったん席を立ってみせるという、トランプ流のビジネス手法といえるだろう。

実際、アメリカ側ではその後、ポンペオ国務長官が早期の協議再開を模索するなどの動きに出ている。3月7日には国務省高官が記者会見で、今後の協議への期待を表明した。

浮上した第3のウラン濃縮施設の存在

 なお、首脳会談でトランプ大統領が金正恩委員長に対して、「寧辺の核施設廃棄だけでは不十分で、すべての核施設の廃棄が必要だ」と言った際に、唐突に名前を挙げた「未公表の寧辺以外の核施設」については、トランプ大統領は会見では具体的にどこだとは言及しなかったが、報道ではいくつかのウラン濃縮施設の存在が浮上している。

 1つは、昨年から米ミドルベリー国際大学院モントレー校のジェフリー・ルイス東アジア核不拡散プログラム部長や、米シンクタンク「科学国際安保研究所(ISIS)」のデービッド・オルブライト所長らが衛星写真分析などから指摘してきた平壌郊外の千里馬に建設された「カンソン発電所」と呼ばれる施設である。ただし、この施設はすでにかなり広く報道されているもので、トランプ大統領が会見で「誰も知らない施設を我々は知っている」「それを名指しした時、北朝鮮側は驚いているように見えた」と語っている部分とは一致しない。

 2つ目は、韓国紙「中央日報」が3月5日に報じた寧辺隣接地の分江(プンガン)の施設。ただし、こちらは寧辺の施設群の一部と見なすことができ、トランプ大統領が交渉材料の「寧辺以外のウラン濃縮施設」として持ち出すのはやはりしっくりこない。

前出のミドルベリー国際大学院のルイス部長などは、「米政府はウラン濃縮施設が3カ所あるとみている。うち2つは寧辺とカンソン」「3つ目の場所については米政府が厳しく秘匿していることから、寧辺とはまったく別の場所と考えられる」と発言している。もしかしたら、このまだ報道されていない第3のウラン濃縮施設を、トランプ大統領は金正恩委員長に突きつけたのかもしれない。

北朝鮮がICBMを増産していると事態は深刻

 最後に、米朝首脳会談後の北朝鮮の動きについて、いくつか気になる情報を列記しておきたい。

 まず、アメリカの北朝鮮分析サイト「38ノース」と米シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)が3月5日、衛星画像の分析から、北朝鮮北西部の東倉里のミサイル発射場の復旧が進んでいることを公表した。復旧作業自体は米朝首脳会議の前から始められていたとみられる。もっとも、この施設は実質的にはテポドンを使った宇宙ロケットの発射場で、非核化とはそれほど関係のない施設である。

対米交渉を計算して持ち札を増やす目的なのか、あるいは今後、「ミサイルではなく、宇宙ロケットだ」として発射を行うつもりなのかは不明だ。可能性は非常に低いが、仮に後者の場合、アメリカはミサイル発射と見なして厳しい措置を取ることになるだろう。

 それより気になるのは、韓国の「国家情報院」の徐薫長官が3月5日に国会で「平壌郊外山陰洞(サンウムドン)のICBM開発製造施設でも活動が再開」と報告したことだ。こちらは東倉里などとは違い、実際に火星15などを製造した施設なので、活動がこのまま本格化した場合、北朝鮮がICBMを増産している可能性があることになる。あるいは山陰洞で新型宇宙ロケットを作って東倉里から打ち上げるかもしれない。いずれにせよ事態は深刻となるだろう。

 また、3月4日にはIAEA(国際原子力機関)が、米朝首脳会談にもかかわらず「北朝鮮がウラン濃縮施設での活動を続けている」ことを公表している。

 こうした北朝鮮側の不穏が動きに対し、アメリカ側はまだ静観の構えだ。たとえば前述の東倉里のミサイル発射場復旧のニュースに、トランプ大統領は「まだ初期段階の報告だ。(事実なら)金正恩委員長にひどく失望するだろうが、そうはならないと思う」と語っている。

他方、北朝鮮の側は3月7日、朝鮮中央通信が、米韓が3月4日から実施している小規模な合同軍事演習「同盟」について、「敵対関係解消と軍事的緊張緩和を確約した朝米共同声明や北南宣言に対する乱暴な違反」「朝鮮半島の平和と安定を望む同胞と国際社会の願いに対する全面的な挑戦だ」と激しく批判した。

 米朝交渉はいったん仕切り直しだが、こうした状況からすると、トランプ大統領が狙ったような押したり引いたりの駆け引きによる交渉は、そう簡単に動き出すこともなさそうだ。
参照元:帰り支度のトランプを緊急提案で引き留めた北朝鮮
米国は初めから決裂を想定~米朝首脳会談の経緯が明らかに
2019.3.11(月) 黒井 文太郎

北朝鮮、「賛成票が100%」 金正恩政権で2回目の最高人民会議選挙
2019年3月12日 18:30 BBC NEWS JAPAN

北朝鮮で10日、国会にあたる最高人民会議の代議員選挙が実施された。投票率は99.99%で、687人が当選した。同選挙は5年に1度行なわれ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が最高指導者になってからは2回目。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は12日、最高人民会議の代議員選挙の結果を報じた。投票率は99.99%(海外に居住するなど選挙に参加できなかった有権者を除く)で、687人が当選。賛成票は100%だったという。

最高人民会議の選挙はすべての有権者に投票が義務付けられ、候補者を選ぶことはできない。いかなる反対票も前例がない。

これまでの投票率は常にほぼ100%で、議員は全会一致で承認される。

北朝鮮は金一族王朝によって支配された孤立した国家で、国民は金一族と現最高指導者への絶対なる忠誠を尽くすことが絶対とされる。

選挙の仕組み

選挙当日は、17歳以上の全ての国民が投票しに行かなければならない。

韓国・ソウルを拠点とする北朝鮮アナリスト、フョードル・テルティツキー氏は、「忠誠の証として、有権者は早い時間帯に投票所へ出向くとされる。つまり、長い列で待つことになる」と述べた。

自分の順番が来ると、たった1人の名前しか書かれていない投票用紙を受け取る。記入する欄もチェックする欄も無い。その投票用紙を、誰もが見られる状態の投票箱に入れるのだ。

複数のアナリストによると、非公開で投票できるように投票ブースも用意されているが、そんなことをすれば直ちに疑念が生じるだろう。

建前としては、有権者にはただ1人の候補者を拒否する権利はある。しかしテルティツキー氏によると、そんなことをすればほぼ確実に秘密警察に追われ、おそらく気が狂ったことにされるだろう。

投票所を出ると、国の賢い指導力のために自らの票を投じることができたことへの喜びを表現するために、歓迎団に加わる。

北朝鮮情報に特化したウェブサイト「NKニュース」のアナリスト、イ・ミニョン氏は、「国営メディアでは、各投票所の外で称賛する人々を取り上げるなど、選挙日はお祝いの催しとして表現される」と説明した。

投票には強制力があるため、選挙は当局にとって、各選挙区の人口を監視し、中国に逃れたかもしれない脱北者を追跡するための国勢調査としての役割も果たす。

最高人民会議の権限とは

5年毎に選出される、北朝鮮で唯一の立法府。何の権限も持たない、言われた通りに賛成するための組織だ。

テルティツキー氏は「私は、よく海外メディアが、最高人民会議に関する報道の中で、『ほとんど権限や影響力がない』と表現し、少々言葉を濁しているのを知っている。しかしそれは正しくない。最高人民会議には何の力もないのだから」と述べた。

実際の立法は、派閥組織によって行われ、形式として最高人民会議に承認されるに過ぎない。

他の政党はあるのか

北朝鮮には政党は1つだけ、朝鮮労働党だけだと思い込んでいる人は多いが、驚くべきことに最高人民会議には3つの政党が存在する。

最大勢力はもちろん、金正恩委員長が党委員長を務める朝鮮労働党だが、朝鮮社会民主党と天道教青友党が数十議席ずつを獲得している。

実際には3政党に違いはない。どの政党も、朝鮮労働党による一党独裁体制のための民主祖国統一民主主義戦線に加盟しているからだ。

(英語記事 What it's like to 'vote' in North Korea)
参照元:北朝鮮、「賛成票が100%」 金正恩政権で2回目の最高人民会議選挙
2019年3月12日 18:30 BBC NEWS JAPAN

身内殺しに血の粛清…金正恩氏、恐怖政治の6年間
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2017/10/9(月) 20:45

北朝鮮は10日、支配政党である朝鮮労働党創建72周年を迎える。7年前の同日に行われた朝鮮労働党創建65周年記念の軍事パレードで、金正恩党委員長の動く姿が初めて確認された。

既に父・金正日総書記の後継者として内定し、北朝鮮国営メディアもその名前を報じていたが、金正恩氏にとって2010年10月10日が表舞台での正式デビューだったといえる。

そして、翌2011年12月には金正日総書記が死去、金正恩時代が始まったわけだが、この6年間は「身内殺しと血の粛清の6年間」だったと言っても過言ではない。

ミンチにして処刑

金正恩時代の粛清政治は、彼が最高指導者になった翌2012年から始まった。7月15日の政治局会議で、父・金正日氏が金正恩氏を支える側近として抜擢した朝鮮人民軍参謀長の李英鎬(リ・ヨンホ)氏が電撃的に解任され、表舞台から消え去った。

この粛清劇については叔父である張成沢(チャン・ソンテク)氏が主導したとの説もあるが、最終的に金正恩氏が決断したのは間違いないだろう。

金正恩氏が主導する粛清政治が本格化するのは、2013年からだ。先述の李氏の粛清を主導したとされている張氏が、北朝鮮メディアで「犬にも劣る人間のゴミ」と罵倒されたうえ、時をおかず処刑された。張氏処刑以後、金正恩氏は北朝鮮史上希にみる恐怖政治を始めた。暴君へと変化するターニングポイントがこの時だったと言えるだろう。

金正恩氏の恐怖政治の対象は政治家だけにとどまらなかった。2015年3月には、金正恩氏の妻である李雪主(リ・ソルチュ)夫人も一時期在籍していた「銀河水管弦楽団」のメンバーらが銃殺された。北朝鮮での銃殺刑は珍しくないが、メンバーらは凄惨きわまりない殺され方で銃殺されたと伝えられている。

同年5月には、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が公開銃殺された。この時は人間を文字通り「ミンチ」にする「高射銃」が用いられた。北朝鮮の歴史は、国内の派閥闘争と粛清の歴史だ。しかし、わずか6年間で、ここまで大規模な粛清の嵐が吹き荒れるのはありえなかった。

極めつけは、今年2月に金正恩氏の母親違いの兄である金正男氏が猛毒のVXによって暗殺された事件だ。

金正恩氏の父である金正日氏は、叔父の金英柱(キム・ヨンジュ)氏や母親違いの弟である金平日(キム・ピョンイル)氏との後継者争いに勝利し、最高指導者に登り詰めた。しかし、建国の父である金日成氏の血を引くこの二人を手にかけることはなかった。一方、金正恩氏は金正日氏の長男である金正男氏を暗殺した。北朝鮮の権力闘争史上、初めて金日成氏の血を引く身内に手をかけるというタブーを犯したのだ。

残忍きわまりない金正恩氏の恐怖政治も2017年に入ってなりを潜めているという説もある。その理由として金正恩体制が磐石になったからという分析もあるが、筆者はそうは思わない。

今のところ金正恩氏は核・ミサイル開発など、対外的な政治に重きを置いている。これがある程度落ち着いた時、必ずや国内統治に関心が向く。その時、またもや金正恩氏の恐怖政治の嵐が吹き荒れるかもしれない。
参照元:身内殺しに血の粛清…金正恩氏、恐怖政治の6年間
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2017/10/9(月) 20:45

金正恩氏の「健康管理役」が日本に亡命か...激太りの理由が明らかに!?
2016年10月5日(水)14時05分
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト) ※デイリーNKジャパンより転載

 韓国紙・中央日報は5日、北朝鮮の金正恩党委員長の健康管理に関わっていた北朝鮮の要人が日本に亡命を求めたと、消息筋の話として報じている。

「処刑の嵐」と体重変化

 核兵器やミサイル開発で国際社会に妥協を見せようとしない正恩氏だが、ストレスや太りすぎによる健康不安を抱えていることは、韓国の情報機関も報告している。朝鮮半島情勢を左右しかねない問題だけに、報道の真偽に注目が集まりそうだ。

 中央日報によれば、件の幹部A氏は、烽火診療所、南山病院、赤十字病院を管轄する保健省1局の出身。北京の北朝鮮代表部に駐在していたが、9月28日に日本大使館側と接触し、妻と娘を連れて日本へ亡命する意思を伝えたという。ただ、亡命先を巡っては現在、韓国と日本で「綱引き」を繰り広げている模様だ。

 韓国ではなく日本行きを望むのは、「日本に親戚がいるため」とされており、1950年代からの「帰国運動」で北朝鮮へ渡った、元在日朝鮮人の家系の出なのかもしれない。

 A氏はこれまで、正恩氏の健康とかかわる医薬品や医療機器の調達を担当してきたという。ならば、正恩氏の健康状態についてもかなりの分析材料を得ている可能性が高い。

 韓国の国家情報院(国情院)は7月1日、韓国国会で開かれた情報委員会の懸案報告で正恩氏の体重が130キロと見られるとの分析を示した。

 国情院によれば、金正恩氏の体重は「2012年に初めて登場したときは90キロだったが、2014年には120キロに、そして最近では130キロまで増えたと推定される」という。

 独裁者として贅を尽くしていることが肥満の原因とも思われるが、それにしても、あまりの変化だ。

 気になるのは、正恩氏が公開処刑の嵐を始めた時期と、急激に肥満度が高まる時期が一致する点だ。恐怖政治を激化させる中で、なんらかの猜疑心やストレス、プレッシャーにさいなまれたことが極度の肥満をもたらした可能性は充分にある。

 国情院も、不眠症や身辺の脅威のために暴飲暴食に走り、成人病にかかっている可能性を指摘した。トイレひとつとっても、普通の人と同じ生活ができない不便さも影響していると思われる。

 さらには核・ミサイル問題とからみ、「米国から狙われている」との思いからくる緊張もあるだろう。

 しかしそもそも、それらは自分のまいた種だ。正恩氏は自分の身の安全と健康、北東アジアの平和と安全がつながっていることを、早く理解した方が良い。
参照元:金正恩氏の「健康管理役」が日本に亡命か...激太りの理由が明らかに!?
2016年10月5日(水)14時05分
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト) ※デイリーNKジャパンより転載

「影響力ある100人」に北朝鮮・金正恩氏 タイム誌選出
2017年4月21日 9時27分 聯合ニュース

【ロサンゼルス聯合ニュース】米誌タイムが20日(現地時間)、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長もリストに入った。

 金氏は五つの部門のうち「指導者」部門で、トランプ米大統領、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領らとともに名前を挙げられた。

 金氏について、クリストファー・ヒル元米国務次官補は「気まぐれな彼は体制発足5年を迎えても軟化の兆しをまったく見せない。叔父の張成沢(チャン・ソンテク)をはじめとして公開処刑、または粛清した人物は300人を超え、最近では神経ガスのVXで異母兄の金正男(キム・ジョンナム)を暗殺する事件もあった」と記した。
参照元:「影響力ある100人」に北朝鮮・金正恩氏 タイム誌選出
2017年4月21日 9時27分 聯合ニュース




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片付けコンサルタント近藤麻理恵について



片付けコンサルタントの”こんまり”こと、近藤麻理恵が40億円超えの資金調達をすると報じられていた。


Netflixスターの片づけエキスパート「こんまり」が40億円超の資金調達へ
2019年3月08日 TechCrunch Japan by Kate Clark

Marie Kondo(近藤麻理恵)。今年Netflixの番組「Tidying Up」で数百万人の視聴者の心を掴んだ女性が、4000万ドル(約44.6億円)の資金を調達すべくベンチャーキャピタルと交渉中だ。彼女のブランド、書籍、TV番組などを管理する会社であるKonMariのスケールアップを目指す。

このニュースを最初に報じたのはThe Informationで、意外にもこれは、こんまりにとって初めてのベンチャー資金導入ではないと同誌は書いている。2018年にこんまりは「数百万ドル台の低いほう」の調達ラウンドを一流VCファンドのSequoia Capitalのリードで完了したが、詳細は報じられたことがなかった。同社広報はTechCrunchへのメールで、現時点でこんまりは資金調達についてコメントできないと言った。

「Tidying Up with Marie Kondo」(KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜)は、2019年1月1日にNetflixでデビューし、ほぼ瞬時に大人気となった。こんまりのキャッチフレーズ 「Does it spark joy?」(ときめくか?)と効率的な片付けと整理の方法がインターネットにブームを呼んだ。こんまりメソッドは、カテゴリー別の片付けを推奨する。衣類、書籍、紙類、その他の品物、思い出の品などだ。 「ときめくものだけを残して、そうでないものは捨てる。いままでの働きに感謝して、手放しましょう」とこんまりは自身のウェブサイトで説明している

The Informationの記事によると、こんまりは出版記事やその他のデジタルコンテンツなどを通じて、自身のパーソナルブランドをさらに広めるために追加の資金調達も考えているという。おそらくVCにとっての問題は「こんまりが『ときめかせてくれるかどうか』」だろう(すみません、書かずにいられなかったもので)。

KonMariは2015年に、こんまりと夫の川原卓巳氏が設立した。


このことから、近藤麻理恵のラグナが分かった。


ずばり、牡牛座ラグナである。




この牡牛座ラグナで検討することによって、海外でブレイクしている理由もよく理解できる。


近藤麻理恵は、幼稚園年長の時から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読し、幼い頃から家事や片づけや整理整頓に関心を持っていたそうである。


育児や片付けや整理整頓、インテリアの選択、料理や編み物など、家庭の主婦としての家事労働一般をいかにうまく華麗に行うかについて、その道のパイオニアとして、世の主婦に手本を示したり、導いたり、教えたりするカリスマ主婦の仕事は、牡牛座の分野である。


過去にその手のカリスマ主婦たちのラグナを調べた所、ほとんど例外なく、牡牛座ラグナであった。


”こんまり”こと、近藤麻理恵の片付けコンサルタントとしての活躍も、同じ牡牛座のカリスマ主婦系の活動であったようである。


特にNetflixで、ニューヨークの家庭の主婦たちが、目を輝かせて、KonMariのやり方について話すのを見て、そのように感じるのである。



彼女の最初のブレイクは、2010年12月27日に『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)を出版し、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などに取り上げられて、2011年に100万部を超えるベストセラーとなったことである。


その後、世界40か国以上で翻訳出版されているようである。



この2010年12月27日にトランジットの土星は5室乙女座を通過し、木星は11室魚座を通過して、5室と11室、そして7室にダブルトランジットを形成していた。






近藤麻理恵が、このように出版でブレイクしたのは、5室で2、5室支配の水星が定座に在住し、4室支配の太陽とコンジャンクトして、4-5のラージャヨーガを形成している為である。その水星と太陽に対して、11室から3室(メディア、出版)の月がアスペクトして、相互アスペクトしている。


これが、出版(5室)とメディア(3室)でブレイクした理由である。



ダシャーは、ちょうど金星/金星期に移行したタイミングである。


金星はラグナロードで、9、10室支配の土星とコンジャンクトして、1-9、1-10のラージャヨーガを形成し、12室(海外)にアスペクトしているが、


金星は天秤座で定座に在住し、土星は高揚の座にあり、天秤座における金星と土星のコンビネーションは星位において最強である。



これが海外でブレイクしている理由である。



マハダシャー金星期に移行することによって、この強力なラージャヨーガが発動したのである。



因みに近藤麻理恵は、片付けのコンサルタントであり、捨てることのプロである。






もし牡牛座のローヒニーである場合、物をどんどん所有して蓄積し、捨てられない性格なのである。



ローヒニーの支配星は、月であり、ドーシャで言えば、カパ、ヴァータであることから、動作がゆっくりでマイペース、思い切りはそれ程、良くなく、物を家の中に溜め込んでしまう。



然し、もしクリティッカーであれば、支配星は太陽で、ピッタ系の性格であり、思い切りはよく、またクリティッカーには、カッターやナイフといった象意があり、また「分割」という象意があるため、物を捨てる為のプロセスを細かいステップに分割して分かりやすく教えることができるのである。



物事を分割して、目標までの計画を整理するのが得意であり、ノウハウのコーチングに非常に適したナクシャトラである。



従って、ナクシャトラは、クリティッカーではないかというのが最初の印象である。



ラグナを牡牛座のクリティッカーにする場合、ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、山羊座、水瓶座、魚座のいずれかである。



私は出生図のラグナをクリティッカーの第3パダに設定し、ナヴァムシャ(D9)のラグナを水瓶座、ダシャムシャ(D10)のラグナも水瓶座に設定した。



ナヴァムシャのラグナを水瓶座に設定すると、ラグナロードの土星と4,9室支配の金星が3室(メディア、芸能)に在住して、1-4、1-9のラージャヨーガを形成していることから、Netflixのスターになった理由が分かる。






10室に月が在住して木星からアスペクトされているが、10室の月は人気者になる配置である。



6室には、2、11室支配の木星、5、8室支配の水星、7室支配の太陽が在住して、12室(海外)にアスペクトしており、パートナーと共に海外で活動することを物語っている。








ダシャムシャ(D10)のラグナには、ラーフが在住し、金星は、4、9室支配のヨーガカラカで、4室(家、住まい)で、ラグナロードの土星と1-4、1-9のラージャヨーガを形成している。



金星はマラヴィアヨーガを形成し、快適な住まいに恵まれる配置である。




この配置があるためにマハダシャー金星期になると同時にブレイクが始まったのである。




現在、2016年4月頃から金星/ラーフ期に移行しており、まさにブレイク真っ只中にいることが分かる。



ラーフはダシャムシャのラグナに在住し、金星はケンドラで、マラヴィアヨーガである。




ベンチャーキャピタルが、近藤麻理恵に注目し、40億円超えの資金調達をすると報じられているが、何故、今、そのようなことが起こっているかと言えば、現在、近藤麻理恵の8室に土星がトランジットしており、まもなく3/29から木星も8室に入室して、8室にダブルトランジットが形成されるからである。








8室には8、11室支配の木星が自室に在住し、他人のお金で利益を得る時期である。



つまり、ベンチャーキャピタルの資金が大量に入って来て、彼女がパートナーと共に立ち上げた会社の株式が莫大な値上がりをしていくタイミングである。



トランジットのラーフは起業の2室に入室するため、更にこれらの資金を使って、彼女のビジネスを拡大していく時期にいることを物語っている。




月から見ると、木星と土星が射手座の10室を通過していく時期であるため、彼女の片付けコンサルティングの仕事は、まさにブレイク中なのである。



因みに1、10室支配の木星は、10室でハンサヨーガを形成し、9室支配の火星がコンジャンクトして、9-10のラージャヨーガを形成している。



木星と火星のコンビネーションは、グルマンガラヨーガであり、英知と実行力を表わす配置としてよく知られている。



従って、彼女が『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)の出版からNetflixのスターになるまでの迅速な行動力はこの配置の為せる技である。




ここまで見て、これ以上の検証をする必要は感じないが、例えば、結婚のタイミングなども牡牛座ラグナで説明することが出来る。



2014年春に結婚しているが、ダシャーは金星/月期である。



ナヴァムシャで、月は6室支配で、ケンドラの10室で減衰している。



6室の支配星が減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きがあると考えられる。






トランジットの惑星を見ると、木星と土星がラグナロードの金星と7室支配の火星、8室や11室の支配星にダブルトランジットが形成されていることが確認できる。


従って、結婚のタイミングとして納得できる。



但し、彼女の場合、6室にもダブルトランジットがあり、8室や11室にもダブルトランジットがあることから、多忙であり、有名になっていくタイミングでもあり、そんな時に頼れるパートナーが現れたといった印象である。




子供の出産に関しても同様に説明でき、第一子が2015年7月頃に誕生しているが、トランジットの木星は獅子座、土星は蠍座、ラーフは乙女座5室にあり、ダブルトランジットは形成していないが、2014年11月の時点で、9室にダブルトランジットが形成されている。


また第二子は、2016年に誕生しており、2016年8月12日の時点で、木星は乙女座5室、土星は蠍座にあり、木星と土星が9室にダブルトランジットしている。



ダシャーは、それぞれ金星/火星、金星/ラーフ期である。






サプタムシャ(D7)を見ると、金星は5室に在住し、火星はラグナロードで5室の支配星とコンジャンクトし、ラーフは9室支配の月とコンジャンクトしている。



従って、金星/火星、金星/ラーフ期に子供が誕生したことが納得できる。





彼女のチャートからは、海外で成功した人のチャートの実例として、非常に参考になるものがある。




また2015年に米『TIME』誌の「最も影響力のある100人」2015年版artist部門で、米国女優Jamie Lee Curtisの推薦で選出されているが、このような高い評価を得られたのは、この時期が、金星/火星期だからである。


火星は出生図では、8、11室支配の木星とコンジャンクトし、ナヴァムシャでは11室にアスペクトし、ダシャムシャでは11室の支配星と共に2室に在住している。


ナヴァムシャで火星のディスポジターである5室支配の水星は11室支配で高揚する木星とコンジャンクトしているが、12室にアスペクトしていることから、やはり高い評価が海外から来るという解釈が可能である。



出生図とダシャムシャのディスポジターは11室支配で自室に在住する強い木星である。




2019年1月1日よりNetflixで、米国の家庭を訪問し片づけ法を伝えるドキュメンタリーのシリーズ番組『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』が公開されている。



wikipediaによれば、”アメリカを中心とした諸国で片付けブームを巻き起こし、リサイクルショップに大量の不用品が持ち込まれるなどの社会的影響を与えた”そうである。



彼女は、現在、金星/ラーフ期である為、まさに今後に継続していくブレイクの最初のタイミングにいることが分かる。



まさに今、こんまりは、ブレイクの真っ最中である。




こんまりメソッドの神髄



こんまりは、今やNetflixのスターであるが、単に片付けの技術だけを教えているのではなく、片づけをする際の心の姿勢など生き方そのものについての内容になっている。



例えば、物を捨てるか残すかの選択は、その物を持っていて、心が”ときめく”かどうかで決めるといったように物の市場価値や実用的な価値などの外的な価値基準ではなく、その人の主観的な感じ方を重視している。



つまり、物に向き合うように見えて、自分の心に向き合うことを教えているのである。



そして、心が”ときめく”かどうかというのは、単に物を捨てるかどうかといった片付けに留まらず、人生のあらゆる選択において適用できるのであり、主観や内面を重視して選択していくことによって幸福になることができるという精神的幸福論を教えているのである。



例えば、洋服をたたむことで、自分の持っている洋服と対話し、洋服に感謝を伝えるなど、物に精神が宿っているような扱いをする。



日本人でもここまで考える人はいないと思うが、生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているとするアニミズムの考え、日本人に古くから伝わる古神道(原始宗教)の考え方に通じるものである。








一神教の西洋人には、こうした考え方が新鮮に映り、自然食やヨガブームなどと合わせて、片付けを通して東洋の精神論や生きる姿勢を学ぶという感覚なのだろうと思われる。



従って、こんまりは、あたかも物質主義に埋没した西洋人たちに日本の武士道の精神を教えに行くかのような活動を行っているのである。



そのようなスピリットは魚座に在住する月がもたらしていると考えられる。




*カリスマ主婦 - 家事や育児、インテリアなどにおける工夫など、新しいライフスタイルを提案するのが牡牛座の仕事である






(参考資料)



「こんまり」流が全米に拡散――ネット番組のヒットで日本発の片付け術が急激に広まっている
2019年01月21日(月)18時20分 Newsweek(ニューズウィーク日本版)寺町幸枝

<ネットフリックスで1月から番組配信を開始するや「Konmari」という言葉がアメリカのソーシャルメディアでトレンドワードに急上昇。片付けコンサルタント近藤麻理恵による片付けメソッドが一気に注目を集めている>

2019年1月1日、米国発の映像ストリーミングサービス会社ネットフリックスから、最新シーズンが数本公開された。その一つが、日本人の片付け専門家・近藤麻理恵(通称こんまり)のドキュメンタリーシリーズ『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~(Tidying Up with Marie Kondo)』だ。公開前から話題になっていたとはいえ、グーグルによれば、「Konmari」という言葉は、ここ数週間のトレンドワードに急上昇している。

絶妙なタイミングでのシリーズ公開

2014年に米国カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を移し、海外での執筆や講演活動を精力的に行ってきた近藤麻理恵。ネットフリックスに向けた番組制作を開始したことは、2017年12月に公表されており、当初は昨年10月公開とされていた。それが今年1月1日に延期されていたのだ。

今回のこんまり流お片付けが突然広まったきっかけは、公開日も大きく影響しているだろう。家の片付けや、身の回りを整えて心機一転したいという気持ちは、日米問わず「新年の抱負」の代表的な思いだ。年始早々に、こんまり流の新番組を目にし、行動を起こすきっかけとなったことは容易に想像できる。

ソーシャルメディアが「正の連鎖」を引き出した

ポップカルチャーやスポーツ関連の情報提供している米メディア「ザ・リンガー」のエディター、モリー・マクヒューは、このこんまり流お片付けの急激な広がりやトレンド化を、グーグルやツイッターの数字を引き出し、多角的に分析している。

グーグルのキーワード検索における「Konmari」や「Konmari Method」は、伸び率に「Breakout(ブレイクアウト)」と表示される。グーグルによると、それまでと比べて「5000%以上」の伸びを示した言葉には、%ではなくこの表示をするのだが、まさにその伸びを示している。また、こんまりメソッドに関連する記事の「滞在時間の長さ」や「ページビューの多さ」が、約1カ月で7倍の伸びと指摘している。

また筆者がツイートを調べたところ、ハッシュタグ「Konmari」よるリーチは、200万アカウントを超えたこともわかった(1月19日現在)。

ソーシャルメディアに載せられた友人たちの片付けの様子が見える写真や動画を見ただけで、その影響を受けて実際に番組を見ずに、片付けに走る人も増えているようだ。女優のジェニファー・ガーナーもその一人。彼女がシリーズを視聴したかどうかは不明だが、自身のインスタグラムに自宅のクローゼットで片付けをする様子を「@konmari- I'm all about it(こんまりさん、私(お片づけへの)やる気まんまんです)」というコメントとともに掲載した。

お金をかけず、すぐに始められる

米メディア、アトランティックは、こんまり流メソッドが米国で急激に受け入れられていた理由として、生活を変えるためのアプローチとして、「リノベーションや装飾にこだわらない」ことを挙げている。整理整頓や片付けは、斬新なアプローチだったのだ。

確かに米国の人気ホームチャンネルHGTVなどでは、生活を変える方法として紹介されるメソッドは、「新しい家具」や「便利な家具」を導入したり、「部屋のリノベーション」が中心だ。整理整頓や、掃除をみっちり行う日本的な発想とは異なる。

日本では、学校生活の中で、掃除や整理整頓についてきっちり学ぶ文化が根付いている。一方米国では、家庭での指導が唯一学ぶ場所。また掃除でさえ、自分でやるものではなく、人にやってもらうものと考えている子どもがいるほどだ。そのため、大人になっても家の片付けができない人が意外に多いようだ。日本より広いスペースを持っている分、気づかぬうちにものに埋め尽くされた家に住んでいる人も多いのかもしれない。

持ち物を整理し、物欲との付き合い方を学び、生活スペースに自分にポジティブな気持ち与えてくれるものだけを集める。それだけで気分や生活をドラスティックに変えられることを次々とこの番組が証明することで、多くの人がインスパイアされ、行動を起こしていると言えるだろう。

番組成功の陰にレベルの高い通訳の存在

さてこの番組では、近藤は8割以上日本語で対話している。「キュンと」いう言葉をはじめとした、近藤のパーソナリティーを反映した独特の言葉使いを、的確に、ニュアンスも含めて英語に通訳しているのが、飯田まりえだ。こんまり流片付けの難しい表現方法をしっかりと捉え、米国人の出演者から共感を得られる言葉使いに変えて、通訳している点の素晴らしさは、すでに米国のエンターテイメント専門誌でも注目されるほどだ。

オンラインエンタメメディアの「QUARIZY」は、「飯田のスピンオフ番組があったらいいのに」というツイートを紹介。番組がこれだけ世界的な人気を見せている影の立役者こそ、飯田まりえだと言っても過言ではない。しかし、こうした人脈を味方につけたのも、近藤麻理恵の人柄であり、実力のうちだと言えるだろう。

自分で生み出した片付けメソッドを、世界に広めるために活動拠点を米国に移した近藤麻理恵。著書は海外でもすでに話題を呼んでいたが、今回ネットフリックスの番組公開は、その想像をはるかに超えた広がりを見せている。

日本だけでなく、世界でもお片づけ教祖として認められつつある今、時流に乗り、「世界中の人を、お片づけでときめかせたい」という思いを、本当に叶えるきっかけになりそうだ。
参照元:「こんまり」流が全米に拡散――ネット番組のヒットで日本発の片付け術が急激に広まっている
2019年01月21日(月)18時20分 Newsweek(ニューズウィーク日本版)寺町幸枝











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ヒトラーの予言 ー 水瓶座時代の悪夢のシナリオ ー その2



前回、ヒトラーの予言と、ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』の未来予測などが酷似していることを紹介した。


またフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」「最後の人間」といった概念も本質的に同じようなことについて述べていると思われ、レイ・カーツワイルのシンギュラリティー(技術的特異点)の観点を合わせると、これからやってくる社会では、人類は支配する側と支配される側に極端に二分され、支配される側は、テクノロジーによって、快適に満たされ支配されていることも分からないような機械生物(物)のようになってしまうという予言が妥当なように思えてくる。


然し、この予言について若干、注意が必要なのは、非常に偏った見方の一つだということである。


現在の思想状況が、右翼的なものの見方に支配されており、支配と服従、上下関係などの牡羊座のフィルターを通してみられた世界であるということである。


個人主義的で、国家社会主義などの独裁と関係するのは、まず蟹座、そして、蟹座から見た10室(行為)が牡羊座である為、牡羊座もそうである。


この蟹座-牡羊座がまず右翼思想と関係すると言えるが、牡羊座からみた10室が山羊座である為、やはり山羊座も牡羊座の行動パターンを表わす星座である。


例えば、ヒトラーは牡羊座に惑星集中しており、5室支配の土星は蟹座に在住しており、蟹座から見た10室は牡羊座である為、蟹座と牡羊座は共通点を持っている。


ユヴァル・ノア・ハラリの山羊座には水星と金星が在住し、蟹座から土星がアスペクトしている。


この配置が、歴史学者としての才能を表わしていると書いたが、山羊座は牡羊座から見た10室であり、牡羊座の行動原理を持っており、家父長制的な上下関係を重んじる星座である。


官僚的な指揮系統が存在する組織の中で力を発揮するのが山羊座であり、火星が高揚する星座である為、組織の中で、人に指令する立場に就いた時に力強い実行力を発揮する。


またユヴァル・ノア・ハラリはイスラエルの学者であるが、ユダヤ教の文化の中で生育しており、春分点が牡羊座にあった時の旧約聖書の怒れる神との契約関係に基づく文化、習慣の影響を受けている。


上下関係、支配と服従といった観点が自然に強調されると考えられる。





フランシス・フクヤマの場合、歴史の原動力は、優越願望と対等願望の対立によって生じると主張している。



優越願望とは、他人よりも上に立ちたいという野心であり、向上心であり、勝利への執着心である。また、カリスマ的な人物に心酔し、自己投影し、その人物に忠誠を誓うような武士道的忠義心も優越願望の形態のひとつである。対等願望とは、差別はいけない、傲慢になってはいけないというような、キリスト教的な博愛主義、平等主義である。上下関係や身分制度などの秩序や差別はあって当然だと主張する優越願望の強い貴族と、貴族も同じ人間に過ぎないと主張する対等願望の強い奴隷との対立が、歴史の本質的な流れなのである。

(wikipedia 歴史の終わりより引用抜粋)


「上下関係や身分制度などの秩序や差別はあって当然だと主張する優越願望の強い貴族と、貴族も同じ人間に過ぎないと主張する対等願望の強い奴隷との対立が、歴史の本質的な流れ」だというのだが、おそらく優越願望は、牡羊座が表わし、対等願望は、天秤座が表わしているのである。


実際、チャートを見ると、木星と火星が牡羊座と射手座で星座交換し、木星が牡羊座に在住して、天秤座で減衰する太陽と相互アスペクトしている。




知識の表示体である木星が、牡羊座に在住し、ディスポジターの火星と星座交換し、天秤座在住の太陽からの影響を受けている。


これが優越願望と対等願望という概念を生み出したと思われる。


つまり、「歴史の終わり」という概念は、牡羊座ー天秤座軸が生み出したものである。


フランシス・フクヤマは、ネオコンであることからも、明らかに蟹座や牡羊座で表されるような右翼思想の持ち主である。



牡羊座というのは、常に人よりも優越していたいという願望があり、一番でありたい、先頭を走り続けたいという欲望がある。


従って、支配-服従の関係や、上下関係などを常に意識している。


例えば、牡羊座の影響が強い英国は、ベンツに乗っていいのは貴族だけとか、貴族と大衆が使用する店は異なっているとか、同じ店でも貴族と大衆の入り口は違うとか、身分制度の厳しい階級社会である。法律としては定められていないが、慣習、暗黙の了解として、社会に階級制度が浸透していて、階級によって、英語のアクセントが違うとか、服装が違う、読んでいる新聞も違い、同じ階級同士で交流することを好むようである。


階級社会とは、一番、上から君臨するものが、そのような考え方、慣習を全ての人民に押し付けるので、それが浸透している。


すなわち、一番上にいて、管理する者の考えであり、牡羊座の考えである。


牡羊座の強い影響を受けた国家や文明は、必ず、階級社会になるのである。



このように現在、天王星が牡羊座に入室し、社会が右傾化し、独裁者が登場している今だからこそ、こうした未来の世界観が出てきているとも言える。



だから、ヒトラーの予言の中の『完全な神々と完全な機械生物だけの世界が出来上がる。地上には機械生物の群れが住み、神々がそれを宇宙から支配するようになる』という表現は、やや牡羊座の世界観が入っている。




水瓶座の時代の別の見方


実際の水瓶座の時代とは、全ての人類が労働から解放され、学び成長することが可能な社会で、労働から解放された人類には多くの余暇が出来るため、余暇の過ごし方が問題になり、様々な教育プログラムが必要になると考えられる。



人々は、葛藤を伴う修羅場の中で得られるような急激な進化はしないかもしれないが、瞑想などによって内的な探究を行ない、緩やかに学び成長していくかもしれない。



また神のようになった優れた人々が人類を教育し、面倒を見るようになるという意味で、広く大衆に対する福祉や教育が行われる社会であると見なすこともできる。



そうした穏やかな表現を使うと、それはまあそれでよいのではと思うかもしれない。



それが牡羊座にかかると、『神々のようになった優れたエリートたちが大衆を支配する社会』という表現になる。



大衆の側としては、むしろ進んで神々のようになった優れたエリートたちに支配され、面倒をみてもらいたいと思うかもしれない。



今、喜んで、facebookのようなクラウドのサービスを利用している人々が既にそうである。



大衆はfacebookに支配されていると思っているだろうか? いや、大多数の人が思っていないのである。



facebookが大衆を支配して、個人情報を取得して、大衆をコントロールしているといった支配と服従の観点を持つのは、常に牡羊座的な発想のある人である。



例えば、私自身も牡羊座ラグナであるからか、人間関係の相性などを見る時に支配と服従といった観点で、どうしても見てしまう。



支配と服従の関係を見る方法を6-8理論と名付けてみたり、経済的にどちらが依存して、どちらが養っているといった観点を支配と服従の観点から考察したりする。



このような支配と服従という思考回路で、関係を見てしまうのは、牡羊座の性(さが)である。



牡羊座というのは、四六時中、どちらが支配者でどちらが服従者か、権力がどこにあるか常に気になる星座である。



ユヴァル・ノア・ハラリは『サピエンス全史』で、石器時代に動物と全く力において変わらず、むしろ、劣っていたかにみえた人間がどうして、世界を制覇し、動物を支配するまでになったかというと、それは物語を共有するイマジネーションの力によるものであると述べているが、このような観点の中で、やはり支配と服従という西洋文明の観点であり、一神教の世界観が常に自然に見られるのである。



西洋文明の近代化の出発点は、英国(牡羊座)であり、一神教は、ユダヤ教(牡羊座)が出発点である。



このようにヒトラーの予言やユヴァル・ノア・ハラリが予想する未来は、やや牡羊座のフィルターが入っている。



然し、牡羊座が強調する支配と服従という観点は、通常、人が現実として受け入れたくない冷酷な事実を言ったものである。



従って、こうした人類の最悪の水瓶座時代のシナリオは、常に存在し続けることは間違いない。

















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ヒトラーの予言 ー 水瓶座時代の悪夢のシナリオ ー



最近、youtubeでヒトラーの予言について言及する動画がいくつかあるが、


2チャンネルでヒトラーの予言が当たっているという書き込みがなされてそれが話題となっていたようである。


その種本となっている五島勉の「ヒトラーの終末予言 側近に語った2039年」という本を私も読んでみた。


以前、1988年に出版された『1999年以後-ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図』という本に一部加筆し、改題された復刻版である。


非常に興味深い本であり、また他に最近、出版された本とあわせて考察すると、現代の問題が明確に浮かび上がってくる。


ヒトラーの思想に関心が集まっているのは、以前も書いているが、2017年から天王星が牡羊座に入室し、世界が急速に右傾化しているからである。


その時、ブレグジット(英国のEU離脱)、トランプ大統領の当選などが生じ、反グローバリゼーション(すなわち保護主義)というキーワードでそれらを理解する人も多い。


以前、天王星が牡羊座をトランジットしていたのは1930年代であり、ファシズムが台頭し、ナチスが第一党となり、日本でも青年将校が2.26事件などを起こして、世界的に国家社会主義が台頭した時代であった。


その当時の状況が今現在、再現されているのである。



1929年秋に世界恐慌が発生し、世界各国は経済的危機をブロック経済、保護主義で対応しようとした。


スターリングブロック(イギリス・ポンド圏、オタワ協定)
フランブロック(フランス・フラン圏、ルール占領)
マルクブロック(ドイツ・オーストリア、ライヒスマルク(・オーストリア・シリング)圏、独墺関税同盟案→ラインラント進駐)
ドルブロック(アメリカ・ドル圏、ニューディール政策)
円ブロック(日本・円圏、日満経済ブロック)


上記のような自国民を中心とした経済圏を作り、諸外国との自由貿易を停止し、需要が外に漏れださないようにして、自国民だけで経済を回していこうとする措置である。


外国に植民地を持たないドイツは、ブロック経済、保護主義と同じような発想で、諸外国の領土を侵略して、ドイツ帝国を建設することによって、この経済危機を乗り越えようとした。


ヒトラーの「国家、民族が存亡の危機に立たされる場合においてのみ他国の領土を侵略する道徳的な正統性が認められる」といった思想によって、その侵略が正当化されたが、各国もブロック経済で他国のことは考えずに自国民だけで、生存を図ろうとした点では同じであった。



現在の世界情勢を見ていても全く似たような状況である。


先日、アメリカの指示で、カナダでファーウェイの副会長が逮捕拘束され、それに対抗して中国が、カナダ人を逮捕拘束し、死刑判決を下したりしている状況からは、法による秩序など全くなく、国家権力同士の利害が激しくぶつかりあい、ルール無用の闘争(戦争)が行われている様が見て取れる。


アメリカ政府が中国製品に高い関税を掛けて、アメリカの市場から締め出し、まさにブロック経済、保護主義によるアメリカと中国の経済戦争が勃発している状況である。


人類は既に2つの世界大戦を経験しているため、容易に実際の戦争に突入することはなかったとしても、現在、世界は戦争状態といってもいい状況である。



従って、民族主義、国家社会主義などが台頭している現在、学問的にもヒトラーの思想が改めて注目される状況である。



最近、出版されたユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』という本でもヒトラーのことが言及されており、また『国家と品格』がベストセラーになった藤原正彦氏が、最近、『国家と教養』という本を出しているが、その中で、この本を書くにあたりヒトラーの『わが闘争』を初めて読んだと記されていた。


つまり、ヒトラーの思想を研究することは、現代の右傾化した社会を理解する上で、必須なのである。




2016年6月日本の相模原で、知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で、元施設職員の男Aが侵入し、所持していた刃物で入所者19人を刺殺する事件が発生し、世界の指導者からの追悼のメッセージも届いた。それ程、衝撃的な事件だった。


この元施設職員の男が、ナチスドイツの優生思想を肯定し、衆議院議長の大島理森に手紙を送っている。



2016年2月半ば、Aは衆議院議長公邸を訪れ、衆議院議長の大島理森に宛てた手紙を職員に手渡した。この手紙には、犯行予告とも取れる文言があり、同施設と、同県厚木市内の障害者施設の2施設が、標的として名指しされるとともに、「職員の少ない夜勤に決行」、「職員には致命傷を負わせず、結束バンドで拘束して身動きや外部との連絡を取れなくする」、「2つの園260名を抹殺した後は自首する」など、具体的な手口が記されていた。そして、「作戦を実行するに私からはいくつかのご要望がございます」として、「逮捕後の監禁は最長で2年までとし、その後は自由な人生を送らせる」「心神喪失による無罪」、「新しい名前(伊黒崇)や本籍、運転免許証など、生活に必要な書類の発行」、「美容整形による一般社会への擬態」、「金銭的支援5億円」といった条件を、国から確約してほしいという旨の記述があり、その上で「ご決断頂ければ、いつでも作戦を実行致します。日本国と世界平和の為に、何卒よろしくお願い致します」と綴られていた。

(wikipedia 相模原障害者施設殺傷事件)


犯行を作戦と呼び、完全に思想犯であり、確信犯的に行ったことが衝撃的である。


犯行後の措置などについても具体的に言及しており、犯行当時に心神喪失状態だったでは済まない案件である。


精神鑑定で「自己愛性パーソナリティ障害」と診断されたようだが、自己愛性パーソナリティ障害では、現実検討能力がひどく失われることはない。


従って、責任能力は十分にあることになる。


私は、この元施設職員の男Aが、物質性の勢力に憑依されていたのではないかと考えている。




神智学やアリスベイリーの著作の概念(7種光線論等)を元に考えてみる


物質性の勢力とは、神智学の概念であるが、宇宙の進化の弧である光の勢力に対立する退化の弧である。


神は自らを物質に降下させ、再び霊に帰還するという運動である。


ニーチェが言った永劫回帰のような概念であるが、神智学では、我々が生きる目的は物質を霊化していくことであると記されている。


つまり、物質に降下した神が霊に帰還する物語の中で、何らかの役割を果たすことが人間が転生する目的である。



物質性の勢力とは、この宇宙の進化の弧に従うのをやめて、物質の価値に固着したある進化段階の勢力のことである。


アリスベイリーによれば、アトランティス文明の半ば頃、光の勢力(マスター)の教えに逆らって、高度に進化した弟子たちの中で、その教えから離脱した一団があり、それが黒魔術の起源だとされている。


そして、この光の勢力と物質性の勢力の戦いが最高点にまで達した時、アトランティス文明が崩壊させられて、天変地異によって文明が失われたのである。


地球の惑星ロゴスによって、人類の文明を一旦、滅ぼすことが決断されたと記されている。(注:記憶ではそのように書いてあった・・・見直す必要あり)



このアトランティス文明の崩壊は、「大洪水」として世界中の神話や伝説として残っている。


従って、現在の人類の歴史というのは、大洪水後の廃墟からスタートしたのである。


そして、アリスベイリーによれば、このアトランティス文明の光の勢力と物質性の勢力の戦いが、第二次世界大戦の時に再び、当時の主要なメンバーの元で再現されたということである。

(因みにアリスベイリーの著書は、光の勢力の一団の一人であるジュワル・クール大師からのテレパシーによる口述筆記によって記された本であると言われている)



そこで、五島勉の「ヒトラーの終末予言 側近に語った2039年」の話に進むが、この書の中に非常に興味深いことが書かれている。



第一次世界大戦の時にヒトラーは各部隊との連絡役として、西部戦線の北仏・ベルギーなどに従軍していたが、その時にヒトラーがその後、”あいつ”と呼んだ存在によって憑依されたようである。



その”あいつ”が飛んで来る英軍の砲弾からヒトラーを救ったのである。


彼の背後にいた”あいつ”とは?

これが魔予言者ヒトラーの、いわば鮮烈なデビューだったと私は思う。そして、そう思うかどうかは別として、右の事実そのものは欧米のすぐれた研究者たちが確かめ、こまかい違いはあっても何人かが記録している。

たとえば米国のピューリツァー賞作家ジョン・トーランドは、精密なドキュメント『アドルフ・ヒトラー』の中で、ヒトラー自身が、のちに英国の通信社特派員ウォード・プライスに語った言葉として――

「わたしはあのとき、戦友たちと夕食を摂っていた。すると突然、ある声がわたしに、”立って向こうへ行け”と命じた。

この声が、あまりに明瞭に同じことを繰り返したので、わたしは上官の命令を聞くように機械的に従い、20ヤードほど移動した。

とたんに、いままでいた場所から衝撃と轟きが押し寄せた。そのときまでわたしも属していたグループの上に、流れ弾が炸裂して一人残らず死んでしまったのだ」
(永井淳氏訳・集英社版・上巻・73ページより要約)

つまりこれは、ヒトラー自身の判断ではなかった。彼の内部深くから噴き上げた何かの声、または外界か異界のどこからか来た、彼以外の誰にも感知できない妖異な命令だったのだ。

「そうだ、それは”あいつ”の命令だった。あのときから、わたしには”あいつ”が憑くようになった。恐ろしいことだ。わたしは”あいつ”に選ばれて取り憑かれたのだ」

彼はあとで、側近たちにもこうも語っている。それだけでなく、語っている最中、ふいに立ち上がって目を剥き、「あいつだ、あいつが来た。またわたしに未来を教えに来たのだ。そこにいる、そこだ!」あらぬ方を指して絶叫することもあった。

こういう状態を普通は「神がかり」と呼ぶ。そして、ヨーロッパでは、「神」といえば、まずキリスト教の神(キリストが”天の父”と呼んだ唯一神ヤーウェ)のことである。

ところが、前章(23ページ)の『わが闘争』でもおわかりのように、ヒトラーはいっさいのユダヤ思想を認めなかった。ユダヤを憎んで絶滅しようと決めていた。

だからユダヤの神や、それを受けついだキリスト教の神が、彼を選んで未来を教えてくれるなんてことはありえない。

では「悪魔」が憑いたのか。またはユダヤ・キリスト教と対立する古代ゲルマンの、血の復讐や怨念や、炎や氷の神々が憑いたのか?

そうかもしれない。このへんはただの言葉のあやではなく、彼の深層意識を解く重大なカギになってくる。あとで触れるが、彼の心の深い基盤には、ゲルマンの「黒魔術」があったらしいからだ。

だが、もっと合理的な説明を求めるなら、それはやはり戦争だ。彼がこういう無気味な能力を持つようになったのは、あくまでも第一次大戦の戦場――さきの榴弾を予知した数日前のことだったから・・・・。


(『ヒトラーの終末予言 – 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 より引用抜粋)


その”あいつ”と呼ばれる存在は、大戦が終わってもヒトラーから離れずにヒトラーの体に棲みついて様々な未来にをささやき、単なる予知以上のことまで告げ始めたという。


そして、その”あいつ”は、ヒトラーに世界征服の大戦を起こすことを命じるのである。


生死の瀬戸際で噴き出した予知力

それまでのヒトラーは、気の弱い落ちこぼれの一青年にすぎなかった。望んでいた美術学校の入試にはパスできず、事務や計算にも向かないため定職につけず、父親のわずかな遺産をポケットに街をさまようだけの・・・・。

しかしそれが、ほかに行き場所もなくなった感じで軍隊を志願、第一次大戦に加わってから、いろんな激烈な体験が否応なしに彼を襲った。

とくにイープル戦線でぶつかった英軍。これが決定的な一つのモメントになった。

英軍はこのとき、史上初めて、飛行機から爆弾を落とし、機銃を射った。また、やはり史上初めて、キャタピラ(無限軌道)で走る戦車を繰り出したのだ。

「それは、まるで怪物だった。未知の恐怖だった。あれに追われながらわたしは感じた。いまでさえ、こんなものが現れるのなら、人類はいずれ、もっと恐ろしい怪物の未来を持つ。際限なく持つようになるぞと・・・・」(のちに第一側近となるヨゼフ・ゲッペルスに語った言葉)

この、生死ぎりぎりの衝撃が、彼の深層意識に火をつけた。彼は夢中で怪物たちから逃げた。そして、とある沼地のほとりでハッと気づいたとき、自分がそれまでとまるで違う人間に「変わってしまった」のを感じた。

「異常変化だった。それから起こることが全部わかるように感じた。実際わかった。人類の未来が、すべてわたしの前にありありと見えだした。”そうだ、そのとおりになる。おまえにはわかる。おまえはその力を持った”と、”あいつ”も耳もとでささやいてくれた」

これもゲッベルスに語った思い出話である。どのくらい、どんなふうに未来を見たのかわからないが、ともかく彼は悪魔的な予知力を持ったことを、破滅の戦場で自覚した。その確信を、何かわからない”あいつ”が、がっちり支えた。

しかも大戦が終わっても”あいつ”はヒトラーから離れなかった。「ついには、わたしのからだの中にほとんど棲みつくように」なった。

そしてさまざまな未来をささやき、単なる予知以上のことまで告げはじめた。


「アドルフ、おまえは選ばれた。試練にも耐えた。おまえはドイツ民族を率いてヨーロッパを制覇する。新しい世界を打ち立てる。それがおまえの使命だ」

「おまえがそれをやらなければ、今世紀後半も21世紀も、ユダヤが地球を支配することになる。金も食糧も兵器もユダヤが支配する。世界はユダヤとその代理人どものものになる。だからユダヤを倒せ。絶滅しろ」


「そのためにも、まず政権を握れ。片足の不自由な変な小男が見つかる。その男は天才で、おまえの最大の協力者になる。

その男を充分に活用すれば、おまえが45歳になるまでに政権が手にはいる。50歳で世界征服の戦争が始められる」

「それを忘れるな。おまえは25歳で選ばれて能力を得た。そして生まれてから50年目、おまえは世界征服の大戦を起こすのだ。

さらに生まれてから100年目、150年目――つまり11989年、2039年――もうおまえはいないにしても、そのとき人類は、新しい次の段階を迎える。それが何かも、いずれおまえだけに教えよう・・・・」

(以上は、ヒトラーがエヴァ・ブラウンに語った内容を、エヴァ・ブラウン本人から聞いたヒトラーの侍医モレルが残したもの)


(『ヒトラーの終末予言 – 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 より引用抜粋)


秘教学徒の間では、ヒトラーは、2人の物質性の大主によって憑依されていたという情報が共有されている。



つまり、ヒトラーは物質性の勢力の道具として利用されたのである。



物質性の勢力は、ヒトラーを通じてヨーロッパを1000年間、支配する計画であった。




アリスベイリーによると、世界で最も古い民族であるユダヤ民族の中で、高度に進化していた3人のユダヤ人の弟子が師からの物質を手放すことを指示する教えに逆らい、師を殺害して埋葬したのである。



これがフリーメーソンの悲劇の物語であり、この3人のユダヤ人がフリーメーソンの起源だとされている。



つまり、フリーメーソンはその歴史の初期において、元々上層部の方は、腐っていたということである。



もしフリーメーソンの上層部に師の教えに逆らったユダヤ人の祖先(黒魔術の起源、物質性の勢力)がいたとするならば、ヒトラーに憑依してユダヤ人撲滅を指示したのも、そうしたユダヤ人の祖先(2人の物質性の大主)であるか、もしくは関係があるということになる。



『ホロコースト産業―同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち』(ノーマン・G.フィンケルスタイン著)という本があるが、ユダヤ人の苦しみを利用して最も金儲けをしているのが、ユダヤ人エリートであるそうであり、やはり、ここにも同じ構図が見られる。




支配者階級にとって右や左のイデオロギーは全く関係ない


フリーメーソンの末端のメンバー(労働者階級)は、リベラルな世界共和国の樹立を目指して、フランス革命やアメリカ独立革命戦争を陰で支援したり、民主主義や人権の普及に尽力してきたのだが、上層部(資本家階級)の方は、物質的な価値観に染まったグローバリストで、国際金融資本と多国籍企業により世界の市場化を推し進めて来た。


私は、外交問題評議会や三極委員会、ビルダーバーグ会議など、デヴィッド・ロックフェラーが大きな役割を果たしてきた世界のエスタブリッシュメント(金融資本家、多国籍企業の経営者、王侯貴族)の国際的な会合は、現代のフリーメーソンであると考えている。


※この現代のフリーメーソンという時に、「フリーメーソン」という言葉は象徴的に使用しており、歴史上の特定の結社などを意味していない



この現代のフリーメーソンが推し進めるのが、十四万四千人のエリート官僚と六百万人プラスアルファーの役人によって管理される世界統一政府である。


米国では戦後、IMF、世界銀行、国防総省(軍事産業、CIA)などによって、世界の市場化(植民地化)を進めてきた歴史があるが、これらは国家政府と企業が連携したコーポラティズムであり、国を挙げて世界の支配を推進してきたと言える。


デヴィッド・ロックフェラーというと、カストロと握手したり、ネルソン・マンデラと握手する写真に見られるように国際主義者で、自由主義(リベラル)の側に立つ人間というイメージがあるが、実際は、米国の帝国主義的なコーポラティズムの中心人物でもある。


ネオコンなどの背後にいたのもデヴィッド・ロックフェラーであり、ある時は米国の国益と一体化して右翼的に振る舞うのであるが、一方では、外交問題評議会や三極委員会、ビルダーバーグ会議などで国際主義者として重要な位置を占める右や左に限定されない人物である。


コーポラティズムとは、元々は、ベニート・ムッソリーニなどのファシストが主張した国家政府と企業が連携する統制経済のことで、国家社会主義であり、右翼用語で、本来は、自由主義(リベラル)、自由な市場とは両立できないものなのだが、デヴィッド・ロックフェラーは、世界の市場の自由化を推進する一方で、同時に米国政府と企業が一丸となった国家社会主義的なコーポラティズムを推進して来たのである。


普通は両立できなものが両立しているのであり、第二次世界大戦で独り勝ちして巨大な力を担った米国だからこそ得られた立場であり、外に対しては、自由市場というルールを押し付け、自らは、そのルールの外にいて、自由市場のルールを守らず、国家政府や軍事力を使って、政治的に介入していくのである。


日本の戦後の経済的躍進は、国家と企業が連携したコーポラティズムによる成功でそれは護送船団方式などとも呼ばれたのだが、米国が日本を共産主義への防波堤とするために日本の経済的躍進を後押しした。


然し、冷戦終了後、日本は米国にとって競争相手(仮想敵国)となり、米国は自らはコーポラティズムを推進しているにも関わらず、日本には政府の規制緩和、自由化、市場原理を要求し、軍国主義的なコーポラティズムを解体させたのである。


左翼を通して世界の支配を進め、ある時は右翼を使って世界の支配を目論むのが物質性の勢力であり、デヴィッド・ロックフェラーが構想した世界統一政府は、ヒトラーの第三帝国とほとんど似通っている。


アメリカ合衆国の経済力や軍事力を使って成し遂げる世界統一政府である。


何が言いたいかと言うと、物質性の勢力が右や左の人物を操って、人類を支配することを常に目論んでいるということである。




ヒトラーが予言した2039年の人類


ここからが本題であるが、ヒトラーが人類の未来をどのように予言しているのかということである。


「ヒトラーの終末予言 側近に語った2039年」には以下のように記されている。


(このヒトラーが側近に語ったとされる言葉は、著者の五島勉氏によって、断片的に散らばっている様々な資料から寄せ集められて組み立てられたようである)



ただ諸君。それでも人類はいなくなるのだ。いまの意味での人類は、そのときもういない。なぜなら、人類は2039年1月、人類以外のものに”進化”するか、そうでなければ退化してしまっているからだ」

一部は”神人”に、残りは”ロボット生物”に変異する

「それをもっとはっきり言えば、人類の一部はそのとき、人類から、より高度なものに進化して、神に近い生物になっている。人類から神のほうへ進化するのだから、それは”神人”(ゴットメッシュ)と呼んでかまわない。

残りの大部分は、これも進化なのか退化というべきかはわからないが、一種の機械になっている。ただ操られて働いたり楽しんだりするだけの、完全に受動的なロボット生物になっているのだ。

それまでの気候異変と環境異変、政治と娯楽と食物、それから起こる突然変異が、そのようなロボット生物を大量に生み出す。

”神人”のほうも同様で、同じ原因から生まれてくる。ただ突然変異が大脳にプラスに働いて、進化の方向がロボット生物と別方向になるだけだ。

その前段階の超人たちも、より進化して神人になる場合がある。いずれにせよ、彼らはいまの人間の数次元上の知能と力を持つ。

彼らは団結して地球を支配する。それまでのあらゆる危機や問題は、彼ら神人たちの知能と力で急速に解決されていく。

ロボット生物たちのほうは、それに従って生きるだけだ。これはある意味では気楽な身分だ。戦争も気候も経済も、神人たちによって制御されてしまうので、ロボット生物たちは神人たちの認める限度で、多くのものを与えられる。

食物と住居も、職業と娯楽も恋愛も教育も、時には思想さえも与えられる。

ただロボット生物たちは、与えられ、操られていることを意識できないようになる。自分たちの意識では、何もかも自分で選択して勝手に生きているのだと思う。しかし、じつは神人たちがすべてを見通して、管理工場の家畜のように彼らを育て飼うことになるのだ。


こうして人類は、完全に二つに分かれる。天と地のように、二つに分かれた進化の方向を、それぞれ進みはじめる。一方は限りなく神に近いものへ、他方は限りなく機械生物に近いものへ。

これが2039年の人類だ。その先もずっと人類はこの状態をつづける。そしておそらく2089年から2999年にかけて、完全な神々と完全な機械生物だけの世界が出来上がる。地上には機械生物の群れが住み、神々がそれを宇宙から支配するようになるのだ


(『ヒトラーの終末予言 – 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 より引用抜粋)


ここで不気味なのが、大多数の人類が、一種の機械になってしまい、ただ操られて働いたり楽しんだりするだけの、完全に受動的なロボット生物になってしまうということを予言している点である。


一方で、大衆を支配するエリートは、より高度に進化して、神に近い存在となり、今の人間の数次元上の知能と力を持ち、宇宙から機械生物となった人類の群れを管理するようになるというのである。


2039年の人類とは、そのように超人的なエリートと、受動的で機械生物のようになってしまった完全なる家畜のような一般大衆に極端に二分化していくということなのである。


これを読んだ時、私はレイ・カーツワイルのシンギュラリティー(技術的特異点)の話に妙に似ているのを感じた。




レイ・カーツワイルの『ポスト・ヒューマン誕生-コンピュータが人類の知性を超えるとき』で展開している議論では、ムーアの法則によれば、人類はまもなくコンピュータの処理能力が人類の知性を越えてしまうシンギュラリティー(技術的特異点)を迎えるのであるが、その時が来た時、人間の脳はリバースエンジニアリングによる解析が終了し、生物としての人間を超える人工知能が誕生し、人類は、遺伝というその生命としての枷を取り払い、生物としての限界を超え、知性、物質的進歩、寿命において、信じられないほどの高みにまで到達するという。

人類は、ナノテクノロジーや遺伝子工学、ロボット工学、人工知能などのテクノロジーが幾何級数的に進歩して、人間と機械が融合して、身体をアップデートして不老不死を得たり、個人の精神のパターン-知識や技術、人格、記憶など-をコンピューターにアップロードすることも出来るようになるという。


つまり、人類は神に近い存在、超人になっていくということである。


但し、レイ・カーツワイルは、コンピューターのメモリーに人間の意識をアップロードできると考えるほど、楽観的に物質科学を信じている。


またそのような恩恵を享受できるのは金を持っている支配者階級だけであり、貧しい一般大衆はそのような恩恵を受けられないとは考えていない。


技術革新は、サービスを安価にする為、誰でもその恩恵を享受できるようになると考えている。



レイ・カーツワイルはこのシンギュラリティー(技術的特異点)が2045年にやってくると考えているようである。


ヒトラーは、2039年1月、いまの意味での人類はそのときもうおらず、人類以外のものに”進化”するか、そうでなければ退化してしまっていると予言しており、その日付は、レイ・カーツワイルの指摘するシンギュラリティー(技術的特異点)の期限に非常に近いものがある。




ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』の論点



ユヴァル・ノア・ハラリは、前作の『サピエンス全史』が全世界で800万部を突破するベストセラーとなり、一躍脚光を浴びた歴史学者であるが、その次の作品として『ホモ・デウス』を著している。



『サピエンス全史』は石器時代から始まる人類の歴史について考察し、『ホモ・デウス』は、人類の未来について考察した本である。






ユヴァル・ノア・ハラリは、レイ・カーツワイルよりも悲観的な人類の未来を予想している。






そのユヴァル・ノア・ハラリが描く人類の未来は、ヒトラーの予言に近いものがあり、おそらくヒトラーの予言も知った上で、それにもインスピレーションを得ながら警鐘の意味も込めて書いているのかもしれない。



ユヴァル・ノア・ハラリの論点を簡単に説明すると、人類は、飢餓と疫病と戦争を克服した(克服しつつある)ので、次に目指すものは、人間が更に生命と幸福と力を渇望する結果として、老化と死の克服であり、人間を神にアップグレードし、ホモ・デウス(神)に変えることであるという。


現在、人間を支配している思想は、人間至上主義であり、それは全てが神を中心に回っていた中世のキリスト教世界などからルネサンスを経て、近代に移行する過程で得られた人間の自由意志や決定を賛美する新しい思想である。


その人間至上主義、人間自身が神であるという思想が、近代革命 -産業革命や民主主義(自由主義)-をもたらして、今に至るということである。


そうした考察に続けて、人間と動物の違いについてユヴァル・ノア・ハラリは考察する。


動物は、生化学的アルゴリズムであり、コンピューターや機械に近いものであるというのが、生物学の最近の学説であるという。


そして、人間もそれが複雑になっただけであり、結局の所、生化学的アルゴリズムであり、機械に過ぎないのだという考えが、生物学の主流の学説である。

このような生化学的アルゴリズムからどのようにして意識が生じるかという疑問は残るが、生命科学者たちは、ますます人間の体内で起こる生化学的アルゴリズムを詳しく分析し、人間の行動のメカニズムを解明しつつあるという。

そうすると、人間至上主義の観点からは、最も尊いと思われていた人間の自由選択や意思決定、すなわち意識や意志を持って主体的に選択し、決定していると本人が思っている個性的な行為でさえも、結局は環境に対する適応の結果として遺伝によって受けつがれた反応のパターンであり、生化学的アルゴリズムに過ぎないとみなされる結果となる。

このように生命科学はますます人間を機械と同じようなものとしてみなし、実際、人間はある程度、機械のようなものとして説明可能である。


現在の情報ネットワークやそれを解析する人工知能などのテクノロジーが発達していくと、人間は、その本人自身よりも外部のテクノロジーの方が、その人のことを良く知るようになり、その本人が何をすべきかを指示するようになるという。


これは特に医療の分野などで起こりつつあることであるが、人間に取り付けられた様々なセンサーが、本人の健康状態をモニターして、それを自動的に正常に保つようにするテクノロジーが既に存在し、市場に出始めているという。


インターネットに全てのデバイス(物)が接続されて物のインターネット(IOT:インターネット・オブ・シングス)の時代が訪れ、人工知能がそれを管理したり、メンテナンスする時代が訪れると、そこに接続された人間は、人工知能などのテクノロジーによって、その必要が完璧に満たされて調整され、その人自身が物のように成り下がり、人間至上主義にとって最も大切であった自由選択や自由意志を発揮する機会も失うのである。


そうした中で、人間至上主義やそれから派生する自由主義の基盤である人間が本来、それを持つが故に尊い存在であった自由選択や自由意志の力自体が退化し、失なわれていく可能性があるのである。



つまり、人間は自己主張する力を失いロボットのようになっていくということである。


人工知能が社会を動かしていく為、人間には労働力としての経済的有用性もなく、兵役に就くような軍事的有用性もない為、全く無用な存在となり、大量の無用者階級の大衆が発生することになる。



(略)

21世紀には、私たちは新しい巨大な非労働者階級の誕生を目の当たりにするかもしれない。経済的価値や政治的価値、さらには芸術的価値さえ持たない人々、社会の繁栄と力と華々しさに何の貢献もしない人々だ。この「無用者階級」は失業しているだけではない。雇用不能なのだ。

(略)

やがてテクノロジーが途方もない豊かさをもたらし、そうした無用の大衆がたとえまったく努力をしなくても、おそらく食べ物や支援を受けられるようになるだろう。だが、彼らには何をやらせて満足させておけばいいのか?人は何かする必要がある。することがないと、頭がおかしくなる。彼らは一日中、何をすればいいのか?薬物とコンピューターゲームというのが一つの答えかもしれない。必要とされない人々は、3Dのバーチャルリアリティの世界でしだいに多くの時間を費やすようになるかもしれない。その世界は外の単調な現実の世界よりもよほど刺激的で、そこでははるかに強い感情を持って物事にかかわれるだろう。とはいえ、そのような展開は、人間の人生と経験は神聖であるという自由主義の信念に致命的な一撃を見舞うことになる。夢の国で人工的な経験を貪って日々を送る無用の怠け者たちの、どこがそれほど神聖だというのか?


(『ホモ・デウス』下 ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社より引用抜粋)


つまり、大量の無用者階級は、物のインターネットに接続されて必要物が完璧に与えられ、何不自由なく生きながらえることが出来るが、人間の成長にとって、必要な試練や葛藤を経験する機会などもなく、修羅場に立たされることもなく、自由選択や自由意志(人間としての尊厳)を発揮する機会もなく、ヒトラーが表現した所の「機械生物の群れ」となるのである。



それは人間ではなく、単なる物である。人間は物のインターネット(IOT)に接続されて、あらゆる利便性を享受する結果、自分自身も「物」と化すのである。


3Dのバーチャルリアリティの世界に一日中接続している人々の姿を想像すれば、その状況が少し理解出来るかもしれない。


現在でも電車やあらゆる場所で、スマートフォンのデバイスなどを操作し、また車を運転する時には、カーナビに依存し、それらがなければどこにも行けないし、どこに行くのも不安な人々を想像すれば分かるかもしれない。


あるいは、ゲームセンターなどで一日中ゲームをして遊んでいる若者の姿を思い浮かべればいいかもしれない。


そこに本当の人生経験はない。



そして技術革新を社会に適用する高度な知識人や資本家階級は、その能力と創造性で、物のインターネット(IOT)を管理し、大衆を管理する特権的な地位を獲得するのである。



(略)

自由主義に対する第三の脅威は、一部の人は絶対不可欠でしかも解読不能のままであり続けるものの、彼らが、アップグレードされた人間の、少数の特権エリート階級となることだ。これらの超人たちは、前代未聞の能力と空前の創造性を享受する。彼らはその能力と創造性のおかげで、世の中の最も重要な決定の多くを下し続けることができる。彼らは社会を支配するシステムのために不可欠な仕事を行なうが、システムは彼らを理解することも管理することもできない。ところが、ほとんどの人はアップグレードされず、その結果、コンピューターアルゴリズムと新しい超人たちの両方に支配される劣等カーストとなる。


(『ホモ・デウス』下 ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社より引用抜粋)



このようにユヴァル・ノア・ハラリが描く未来の人類への警鐘は、非常にヒトラーの予言と近いものがある。


いや、むしろ、ヒトラーの予言と全く同じである。



ヒトラーの予言を意識して、あえて最悪の人類の未来を予想して見せたとも思えるような内容である。




但し、ユヴァル・ノア・ハラリは、「本書の随所に見られる予測は、今日私たちが直面しているジレンマを考察する試みと、未来を変えようという提案にすぎない」と述べている。





秘教的な観点から考える水瓶座の時代の生き方とは?



ユヴァル・ノア・ハラリは、”本書の随所に見られる予測は、~未来を変えようという提案にすぎない”と述べることで希望を与えてくれてはいるが、かなり水瓶座の時代というものを本格的にシュミレートした内容になっている。


例えば、私は以前よく見た須藤元気が結成したワールドオーダー(WORLD ORDER)というダンスパフォーマンスグループの特徴的なダンスが思い浮かぶのだが、それぞれのメンバーが、ロボットのような歩き方で行進し、規則正しいロボットのような機械的な動作を行なうのである。


須藤元気は、日本のサラリーマンをイメージしたと言っているが、これは明らかに水瓶座の時代の個人をモチーフにしているのである。


一人一人の個人は全体の部品としての価値しかなくなり、全体の統一された美が重要で、個人は全体に埋没するのである。


その一方で、須藤元気自身は、グループのメンバーの常に中心にいて、一人だけ、個性的なパフォーマンスを行ない、また常に司令塔としての役割を果たしている。


これは、水瓶座の大衆の中にそれを管理する個性的な獅子座がいるということなのである。


つまり、須藤元気のダンスパフォーマンスは、彼自身、知らず知らずのうちに水瓶座-獅子座軸が体現する未来というものを表現していたのである。


この水瓶座に対立する獅子座というものが、一握りの特権エリート階級のことである。




人類の進化(歴史)を推進する法則


ヘーゲルの歴史弁証法によれば、歴史を推進するのは、テーゼ(正)とアンチテーゼ(反)が対立する矛盾がある時にそれを解決するジンテーゼ(合)が生じる為である。


すなわち歴史というのは、総体としての人類の進化の歩みのことであるが、人類の進化が起こるためには、テーゼ(正)とアンチテーゼ(反)が対立する矛盾がなければならないと述べているのである。


これは個人にも言えることであるが、個人が成長するには、個人に矛盾(葛藤)がなければならないのである。


例えば、アリスベイリーに7光線線論というものがあるが、第4光線は、調和、美、和合の光線で、葛藤を通しての調和の光線と呼ばれている。


この光線は葛藤を常に抱えているため、しばしば急速に進化すると言われているのである。


ヘーゲルは、第4光線の魂を持っていたと秘教学徒の間では共有されており、その為、歴史を推進する原理として歴史弁証法を考えついたと思われる。



フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』(原題:『歴史の終わりと最後の人間』)という本があるが、ロシア出身のフランスの哲学者アレクサンドル・コジェーヴのヘーゲル解釈を活用して、歴史とは様々なイデオロギーの弁証法的闘争の過程であり、民主主義が自己の正当性を証明していく過程であると考えたようである。



然し、フクヤマは民主主義という最終的な完成された政治形態を勝ち取った世界を寂寥感のあるイメージで語っているという。



フクヤマは、歴史終焉論を単純な「アメリカ勝利論」や「民主主義万歳論」と言うよりも、むしろ寂寥感のあるイメージで語っている。歴史の終わりとは、壮大な歴史の動きの終わりであり、もはや革命も戦争もおき得ない。カエサルやチンギス・ハン、ナポレオンのような英雄も現れない。ベトナム戦争下の学生運動のような大きな政治的ムーブメントもおきず、人々はただ淡々と日常生活を過ごすだけ。歴史の終わり以前の歴史とは、誇り高い英雄たちの闘いの叙事詩だったが、歴史の終わり以後の歴史は、ただの記録の羅列でしかない。しかし、それが果たして本当に人間を幸せにしていると言えるのか? 近代化を完成させ、すべての歴史のプロセスを終えてしまった人間の寂しさ、ニヒリズムの到来もフクヤマは指摘しているのである。

単調な日常生活に耐えられず、時折、刹那的な通り魔事件や無差別テロを起こす人間も出現する。しかし、それはあくまでも個人のコンプレックスや倦怠感に基づくものであり、ある集団に対する組織的で制度的な差別によるものではない。国家体制を揺さぶるような内乱になりえず、どこまでいっても一人ぼっちの反乱に過ぎない。個人の葛藤や懊悩がどれほど深くとも、すべては小さな物語に過ぎない。貴族道徳の復活とニヒリズムの克服を説くニーチェ主義は個人のなかでは永遠に妥当しうるが、もはや社会運動化することはないのである。民主体制は平等主義と個人主義を普及させることにより、奴隷の反乱軍を細分化し、無力化することに成功したのである。

ただし、フクヤマは、マルクス主義が破綻した現代、歴史が再起動するとしたら、このニーチェのニヒリズムの克服論であるかもしれないという含みは残している。

(wikipedia 歴史の終わりより引用抜粋)


そして、フクヤマは、民主主義的な価値相対主義の中に埋没し、平等を愛して、他人と争うことを嫌い、気概を失った人間を「最後の人間」と呼んでいる。


これは非常に興味深いことだが、このフクヤマが言う所の「最後の人間」とは、水瓶座時代に物のインターネット(IOT)に接続されて、あらゆる利便性を受動的に享受する「機械生物の群れ」と化した人間のことを指しているのではないかと思われる。


特にこの「機械生物の群れ」が究極的にその気概を失った状態である。




もはや中世の神が中心だった時代にルネサンスとその後の近代革命によって自由意志を行使して、自らの権利を獲得してきた尊厳ある人間、フクヤマ流に言えば、気概ある人間が、その人間としての価値(気概)を失うのである。


そうした人間は、もはや人間至上主義には値しない人間である。


水瓶座時代に物のインターネット(IOT)に接続されて、あらゆる利便性を享受する「機械生物の群れ」としての人間は、イデオロギー闘争に留まらず、あらゆる矛盾や葛藤を持たない人間である。



その人間は、内なる葛藤を持たないが為に急速に進化することもないのである。



その人間の進化は緩慢となり、ただ管を付けられて生き長らえさせられる植物人間のようにその人生は、霊的には無味乾燥なのである。



水瓶座時代に関して、私がイメージするのは、大勢の人間が図書館のような所で、静かに勉強している姿である。



図書館などには本当の人生はなく『書を捨てよ、町へ出よう』寺山 修司著 が真実である。



肉体、感情、知性を伴った総体としての人間力は、街に出て葛藤を経験することによって鍛えられるが、図書館で鍛えられるのは、知性だけである。



人類大衆にとって、水瓶座時代はあまりにも平和で、葛藤の少ない世界である。



人生は特にたいした試練もなく、修羅場をくぐることもなく、淡々と過ごされていくのである。



その2150年において、人間はやはり機械のように秩序を刻んでいき、激しい感情を失ってロボットのようになっていくのではないかと思うのである。



現に水瓶座ラグナの方や水瓶座に惑星集中している方に時々、会うことがあるが、そのようなキャラクターの方が多い。




何故、魚座の時代の2150年が激動の時代だったかと言えば、それは魚座は、二匹の魚でイメージされ、その魚はそれぞれ違う方向を向いて、葛藤を表わしているからである。


資本主義というテーゼがあれば、共産主義というアンチテーゼがあり、またキリスト教というテーゼがあれば、イスラム教というアンチテーゼがあった。



魚座の時代とは、イデオロギー闘争の時代であり、だからこそ、ジェームス・ボンド007のモデルとなったキム・フィルビーの活躍ももたらした。



英雄が活躍する土壌があったのであり、そして困難な仕事を成し遂げた英雄は、極限的な葛藤の中で急速に進化したと考えられる。



この矛盾や葛藤が、人類にダイナミックな歴史をもたらしたのである。



この魚座の時代(木星)へのノスタルジーと、水瓶座の時代(土星)への不安が、フクヤマの寂寥感となって現れている。




アリスベイリーの7光線論の中で、抽象的理想主義、献身の光線である第6光線があるが、秘教学徒の間では、水瓶座の時代においては、比較的進化していない第6光線の魂は転生して来ないと言われている。


これは何故かと考えると、おそらく進化していない魂は、沢山の葛藤を経験して、時には間違いを犯す必要があるからである。



然し、全ての大衆が、物のインターネット(IOT)に接続されてあらゆる利便性を享受する世界では、葛藤を経験したり、間違いを犯す余地がないのである。



欲求は充足され、犯罪は未然に抑止される。そこでは経験自体が乏しくなる。



従って、比較的進化していない第6光線の魂は、そのような世界に転生して来ても進化できないので転生して来ないということではないかと思われる。





惑星ロゴスの采配-輪廻転生し進化する舞台としての地球環境-



神智学で、惑星ロゴスという概念がある。



人間が進化して、大悟し、その後、惑星ロゴスとなった後は、惑星の維持、管理は、惑星ロゴスの仕事となる。



その際、地球の惑星ロゴスは、人間の魂が輪廻転生し、進化し、成長する場としての地球環境を提供しなければならない。



鉱物資源は、一か所に集まってはいけないし、地球上で、人類の大ドラマが展開するようにあえて、様々な出来事が生じやすいように配慮をするのである。



それは、芸術家としてのセンスが要求される。



そのように惑星ロゴス自らが、人類に葛藤が生じるようにあえて努めるのである。



そして葛藤を通して、調和がもたらされるように配慮するのである。





惑星ロゴスにとっての悪とは、魂が硬直した形態の中に閉じ込められて、経験が得られず、魂が成長(進化)できなくなることである。




2つの世界大戦が終わる前の世界は、身分や貧富の差が固定化し、ダイナミックな変化が起こらない社会となっていた。




その為、惑星ロゴスが、意志と力の光線である第1光線、シャンバラの破壊のフォースを解き放ったのである。(注:おそらく、そのように書いてあった・・・見直す必要あり)



秘教学徒が共有している情報によれば、ヒトラーがヨーロッパを1000年支配しようとした時、もしそれが実現すれば、世界は、魂の成長には適さない硬直した全体主義的な社会になってしまうため、それで、ハイアラキーが惑星ロゴスに原子爆弾の使用を願い出たという話になっている。



魂が転生して経験し進化する場としての地球環境を考える時、全ての大衆が物のインターネット(IOT)に接続されてあらゆる利便性を享受する世界を惑星ロゴスがどう評価するかということが疑問である。



惑星ロゴスは、人間の肉体が死ぬことよりも魂が形態に閉じ込められて死ぬ(魂が経験を得られない)ことの方を問題視し、形態を破壊するためにシャンバラの破壊のフォースを解き放つような存在である。



上述したように全ての大衆が物のインターネット(IOT)に接続されてあらゆる利便性を享受する葛藤のない世界、人間が物のようになり、自由選択や意思決定を行なう意味がなくなる場合、魂の経験にとっては致命的な世界である。



水瓶座の時代で、春分点が水瓶座の3分の2ぐらいの度数に差し掛かる頃におそらく山羊座の影響が出始めると思われる。



おそらくその時にフランシス・フクヤマの言うようなニーチェのニヒリズムの克服論としての歴史の再起動が起こるのではないかと思われる。



この頃には、組織化の土星の影響を受けて、人類大衆があまりにも秩序に適応しすぎて主体性が失われてしまうのではないかと思われる。



その時に山羊座は火星が高揚する星座である為、人間が自ら意志を行使して、自分自身の司令官として、主体性や尊厳を取り戻すという思想、または運動が起こるのではないかと考えられる。



それがおそらく山羊座の時代における光の勢力と物質性の勢力のメンタル界における闘争になるのではないかと予想している。





最後に・・・


『秘教的な観点から考える水瓶座の時代の生き方とは?』では、神智学やアリスベイリーその他の秘教用語を使用して、水瓶座の時代について考察してみたが、あまり一般的でない概念であり、また引用した情報や解釈が必ずしも正しいとは限らない。



ヒトラーの予言について検討してみると、それがこれから訪れる人類の危機を明らかに表していると思われる。



もう直ぐそこまで来ている世界の話であり、水瓶座の時代の危機というものを明らかに表している。



魚座の時代の初期において、キリスト教は、イスラム教徒に対して、十字軍遠征などで殺戮を繰り返し、無知と迷信が蔓延する中世の暗黒時代をもたらした。



つまり、魚座の時代は、献身や理想主義といった点で、美徳ももたらしたが、同時に欠点ももたらしたのである。



春分点が星座に入室してその時代が始まる時には、その星座の時代の美徳と共に欠点も顕現する。



魚座の時代にその無知と迷信が支配的な中世の暗黒時代において、ルネサンスや近代革命などによって、人間が戦いの末にその無知と迷信を打ち破って来たのと同じように水瓶座の時代においても、水瓶座の時代の欠点を打ち破る戦いが人間によって演じられると考えられる。



それはおそらく山羊座の時代の美徳によって打ち破られるのである。



水瓶座の時代において考えられる欠点は、個人のプライバシーや主体性など、あらゆる個人に属するものが否定され、全ての人類を全体の秩序に従わせるような動きが招じるのではないかと思うのである。



例えば、7種光線論によれば、水瓶座の時代に影響を及ぼす第7光線の欠点の一部として、形式主義や偏狭さ、きまりきった慣例を強調しすぎる傾向などが挙げられている。



つまり、一個人の自由意志や自由選択などの采配は全く重視されなくなり、形式やルールの方が重要になり、それに従うことが強調されるのである。




ユヴァル・ノア・ハラリが言う所のアルゴリズムに権威が与えられた社会である。




そのような社会では油断すれば、直ぐに人類は、「機械生物の群れ」と化してしまうのである。



つまり、ジョージ・オーウェルが『1984年』で示したような全体主義的な監視社会に近い世界がやってくる可能性がある。



ヒトラーが見せられた未来とは、物質性の勢力がもたらそうとする未来であり、彼らの計画でもあると考えることが出来る。




ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』の中で気になったのは、次の箇所である。

(略)

このように、21世紀の新しいテクノロジーは、人間至上主義の革命を逆転させ、人間から権威を剥ぎ取り、その代わり、人間ではないアルゴリズムに権限を与えるかもしれない。この趨勢に恐れをなしたとしても、コンピューターマニアたちを責めてはならない。じつは、責任は生物学者にあるのだ。この流れ全体を勢いづかせているのはコンピューター科学よりも生物学の見識であるのに気づくことがきわめて重要だ。生き物はアルゴリズムであると結論したのは生命科学だった。もしこの結論が間違っており、生き物がアルゴリズムとは本質的に異なる機能の仕方をするのなら、コンピューターはたとえ他の分野で数々の奇跡を起こすことはあっても、人間を理解して、私たちの生き方を導くことはできないし、人間と一体化することは絶対不可能だ。ところが、生き物はアルゴリズムであると生物学者たちが結論した途端、彼らは生物と非生物の間の壁を取り壊し、コンピューター革命を純粋に機械的なものから、生物学的な大変動に変え、権威を個々の人間からネットワーク化したアルゴリズムへと移した。

この展開に恐れをなしている人もたしかにいるが、無数の人がそれを喜んで受け容れているというのが現実だ。すでに今日、大勢の人が自分のプライバシーや個人性を放棄し、生活の多くをオンラインで送り、あらゆる行動を記録し、たとえ数分でもネットへの接続が遮断されればヒステリーを起こす。人間からアルゴリズムへの権威の移行は、政府が下した何らかの重大決定の結果ではなく、個人が日常的に行なう選択の洪水のせいで、私たちの周り中で起こっているのだ。

用心していないと、私たちの行動のいっさいだけでなく、体や脳の中で起こることさえ、絶えず、モニターし、制御する、オーウェル風の警察国家を誕生させかねない。


(『ホモ・デウス』下 ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社より引用抜粋)


ユヴァル・ノア・ハラリによれば、人間から権威を剥ぎ取り、人間ではないアルゴリズムに権限を与えるかもしれない動きは、生物学者に責任があるのだと記している。


生命の神秘や奥深さ、微細なエーテルレベルの働き、形而上の世界に対する感性がない見識の狭い物質的な生物学者が、動物や人間を単なる物のように考えていることが原因だという。


例えば、レイ・カーツワイルのように有機体である生命が、コンピューターや機械と融合できると考えている発想自体が、物質的な発想である。


私は初めて、この考えを聞いた時、自分の身体が機械と融合する様を思い浮かべて、物凄く気持ちの悪い気分になった。


また同時にコンピューターのメモリーに人間の意識をアップロード出来るという彼の考えは、生命の神秘を全く理解していない何とも偏った幼いものであるようにも感じた。


超能力や霊魂や魂、目に見えない世界に対する興味関心、秘教的な見解などは、一切、失われ、UFO現象なども全く頭から否定するような現在の思想的、学問的状況が既に物質性の勢力の強力な影響に晒されているということが出来る。


人間は物ではなく、魂の宿った存在である。



そのような感性が人類になければならないし、UFO現象が信じられるような感性が育たなくてはならない。



ユヴァル・ノア・ハラリは、完全菜食主義者で、家畜に対する酷い飼育環境などに心を痛める人物であることから、おそらく、こうした生物学者の見解を信じてはいないだろうと思われる。


然し、ユヴァル・ノア・ハラリのチャートでは、金星と水星が山羊座に在住して、蟹座から土星が山羊座にアスペクトしている。


山羊座に金星と水星が在住して、土星のアスペクトもあることから、かなり土の星座である山羊座が強い状態である。


そうした配置から、かなり、物質科学の詳細を追う素質がある。


テクノロジーの発展が人類をどこに連れて行くかをかなり具体的に描き出すことができたのは、こうした配置の為ではないかと思われる。


特に水星に対する土星の絡みが、具体的な事実を積み上げてゆく歴史学者としての才能を表わしている。



このように物質性の勢力との戦いは、思想、学問上の戦いでもある。



少し以前にはライアル・ワトソンの『生命潮流』とか、もう少し霊的な観点から生命現象を語る学者がいたが、最近は、市場原理が浸透したのか、非常に金になる物質的な学問、特にコンピューターの発達により、医学とか薬学、生物学(遺伝子工学)、化学などで大量のデータを処理することによって、知識の蓄積が進んでいる。


ユヴァル・ノア・ハラリは、こうした学問の傾向をデータ至上主義と呼んでいるようだが、データ至上主義は、研究対象(人間)に対する深い洞察や、直感などは必要としないで進められるのである。



従って、こうしたデータ至上主義も学問における物質的な傾向と言えるかもしれない。




『サピエンス全史』では、ユヴァル・ノア・ハラリは、石器時代の考察から始めているが、人類アフリカ起源説という、現在のアカデミックな世界での公式見解を採用している。


然し、実際は、大洪水前にアトランティス文明があったのであり、しかもそのアトランティス文明では、人間は巨大であり、更に昆虫や動物や植物など、全てのものが巨大であった。


木は数キロ以上も高くそびえる巨大な木であったのである。







そうした地球環境は、大洪水で失われ、現在の人間の歴史は、廃墟の上で始まったのである。



現在の支配者階級はその歴史の真実を人類に隠しており、考古学は全く嘘を教えて、それを隠している。



それについて触れていない歴史の本であった為、これまで『サピエンス全史』は全く読む気にならなかった。



然し、『サピエンス全史』の良さは、歴史を見る目線であったり、発想にあるようだ。





ジョーティッシュを実践し、ダシャーが働いて出来事が発芽することを経験した人は、輪廻転生やカルマの法則の存在をもはや疑ってはいない。



量子力学の2重スリット実験などから得られる結論は、認識する主体としての人間が存在を作り出すのであり、現在、人間はヴァーチャルリアリティーの中で生きているという見解が優勢である。



つまり、神が人間に認識を与え、三次元空間を与え、魂が物質に降下する輪廻転生というシステムを運行させているのである。



神、意識、魂、輪廻などの理解は、一緒のものである。



物質科学の方法ではそれらを理解することは出来ない。



これらは体験しなければならないものである。



現在、生物学や化学やコンピュータ科学のような物質科学が発展し、資本主義の中で、お金になるビジネスとなるために非常に大きな力を持っている。



これが歪んだ未来のビジョンをもたらしているのである。



これに対抗し、ヒトラーの予言が実現されないようにするためには、我々が物質を超えたリアリティーに気づける感性を磨き、それを伝えていくことである。



心理学や哲学、量子力学、運命学の研究、瞑想の実践などが、この感性を磨くことを可能にするのではないかと思われる。



そして、アナログ的な人との関わりというものが何にもまして重要になってくると思われる。



この”アナログ的”という言葉が何を指すかといえば、テクノロジーやシステムに依存せずに個人の力でサバイバルしていく力である。



利便性を捨てて、システムから自分を切り離し、人とのつながりを保ちながら、生存していくことのできる野生の力である。



これらの未来への警鐘は、今に始まったことではなかった。



既に『肩をすくめるアトラス』のような小説によって、広く世界に警告されていた未来である。



(被害妄想の強い)米国のリバタリアンであれば、この物のインターネット(IOT)によって個人が完全に管理される未来社会は、イルミナティーの究極的な支配の完成とみなすことだろう。



然し、物のインターネット(IOT)から自らを切り離して文明に背を向けて生きることは難しいことである。




従って、水瓶座の時代から山羊座の時代へ移行する過程で、人類に開示さ