ハワイのマウイ島、カナダ北西部、スペインのカナリア諸島の「テネリフェ島」で山火事が発生している。
ハワイでは、死者が114人に及び、現地の住宅地は爆撃されたかのような壊滅的な状況になっている。
またカナダでは、毎年、5~10月にかけて西部中心に山火事が頻発するが、今年の6月8日時点で発生している429件の山火事のうち、半数以上が制御不可能な状態になっているという。
火災は、1000箇所以上で発生し、火災面積は、例年の10倍で、緊急事態宣言も発令されている。
スペインのカナリア諸島、テネリフェ島では、山火事は、8月15日夜に発生し、北東部の峡谷の森林地帯に延焼して、制御不能となり、3000人が避難する状況となっている。
まず、今年、何故、このような山火事が発生しているかということだが、現在、トランジットの木星が、火の星座である牡羊座を通過し、そこに土星が水瓶座からアスペクトして、ダブルトランジットしており、更にそこにはラーフがトランジットして、その火の象意を強めている。
2023年8月21日現在、更に火星もその牡羊座にアスペクトして、土星と火星、ラーフ/ケートゥ軸の影響が牡羊座に見られる状態である。
今年は、世界的に気温も上昇しており、BBC NEWS JAPANの2023年7月18日付の記事(【解説】 なぜ今年の夏はこんなに暑いのか 世界各地で最高気温を更新)で、今年は、例年に比べても暑いことが奉じられている。
世界各地で、気温が45°~50°といった異常な暑さを記録している。
それもおそらく、この火の星座に惑星のエネルギーが集中しているからだと考えられる。
世界的に温暖化が進行しているということもあるが、占星術的な条件を見れば、そうしたことが言える。
こうした山火事が、アメリカ(ハワイ)、カナダ、スペインのマンデン図に出ているかどうかということだが、例えば、アメリカのマンデン図を見てもそれは確認できない。
従って、まず、今年2023年の新月図(ヒンドゥーニューイヤーチャート)からチェックしてみるが、まず、カナダのオタワで作成した新月図は以下のようなものになった。
蟹座ラグナで、国土の4室支配の金星が10室で火の星座である牡羊座に在住し、ラーフとコンジャンクトして、7、8室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。
またラーフ/ケートゥ軸は、4室も傷つけており、また月、太陽から見て、4室に火星がトランジットしている。
この配置に現在のトランジットを重ね合わせると、より明確になるが、木星が現時点で、牡羊座に移動して、牡羊座にダブルトラントランジットしており、更に火星も乙女座から牡羊座にアスペクトし、土星、火星、ラーフ、ケートゥなど全ての凶星が、牡羊座に絡んでいる。
次にハワイのマウイ島の山火事であるが、アメリカの首都であるワシントンで作成しても、建国の地であるペンシルバニア州フィラデルフィアで作成しても、新月図は双子座ラグナである。
春分点、月、太陽から見た4室に火星がトランジットしているが、それ程、明白に示していない。
スペインの新月図を作成すると、獅子座ラグナになったが、ラグナロードの太陽が8室に在住して、ラグナからは、明確に火災の象意を示しているようには見えない。
月、太陽から見て、4室に火星がトランジットしているという点のみ共通している。
次にカナダの建国図を確認してみたが、カナダは連邦化したのが、1867年7月1日 00:01であるとのことで、アストロデータバンクには以下のように記されている。
カナダの建国図 カナダ自治領は 1867 年 7 月、感受性が高く、内向的で想像力豊かな蟹座のもとに誕生しました。カナダの主権は 1982 年まで正式に宣言されませんでしたが、カナダはドミニオンが実体として宣言された時点からすでに完全な実質的な独立を有していました。 ルーツ、祖先、土地自体の謎に関わる星占いの領域に、天王星とともに太陽とともに生まれたこの内気で、静かに型破りで、本質的に先見の明のあるこの国は、すべての商品をショーウィンドウに並べているわけではありません。水面下に侵入しようとする者たち、もしかしたらカナダ人自身も!- 常に外部からの干渉から守られているこの国の最も深い夢と願望の核心を理解するのは難しいと感じるかもしれません。 今後数年間、このチャートを通る外惑星の動きは静かで、ほとんど穏やかです。国家の本質的な構造に大きな変化が長期的に起こる可能性は低い。しかし冥王星は射手座を通過し、出生図の富と資源に関係する分野に緊張を生み出しているため、カナダは経済面での役割を再考し、過去に成功を収めた製品や価値に重点を置かないようにする必要があるかもしれないことを示唆している。 、そして世界の舞台で競争するための新しい価値観とリソースを見つけます。これは教育と芸術の分野にある可能性があり、どちらも出生図で強く強調されており、学習が強力に強調されています。 時間の経過とともに、冥王星が最終的に山羊座に入り、カナダの出生図で太陽に挑戦するとき、特定の国内政治的ジレンマが最終的に頭に浮かび、解決が求められる可能性があります。その間、この国はおそらく、その創造的および文化的可能性を最大限に発揮するにはまだ目覚めていないでしょう。おそらく今後数年間、国民精神にエネルギーが流れ込むことになるだろう。このトレンドを利用して、真の文化ルネッサンスを証明するものに参加するかどうかは、あなた次第です。 リズ・グリーン、1999年 (使用したデータ: 1867 年 7 月 1 日、午前 0 時、オタワ、LMT) |
またニコラス・チャンピオン(Nicholas Campion)の『The Book of World Horoscope』にも、以下のように記されている。
1867年7月1日午前0時、カナダ連邦はニューブランズウィックとノバスコシアの植民地と統合され、カナダ自治領が誕生した。7月2日付のニューヨーク・ライムズ紙は、7月1日に「カナダ自治領という新しい子供が誕生した」と報じた。 (『The Book of World Horoscope』 by Nicholas Campionより引用抜粋) |
従って、このデータで作成してみると、以下のようなチャートになる。
まず、カナダの建国図の4室には火の惑星である6室支配の太陽が在住して、若干、傷つけている。
この4室を2023年の新月図の火星が傷つけている。
また4室支配の水星は蟹座に在住し、11、12室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。
また水星は、太陽と火星、ラーフによって挟まれて傷ついている。(パーパカルタリヨーガ)
月、太陽から見ても4室支配の水星が、8室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。
カナダでは、毎年、5~10月にかけて山火事が起きるというが、それは、毎年、太陽が、この傷ついた4室、4室の支配星の上を通過していくのが、毎年、この時期だからかもしれない。
今年は6月8日から始まった山火事が制御できなくなっているが、ちょうど6月8日は、太陽が4室に移動する直前である。
そして、10月にかけて、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座を通過していくが、太陽の傍には常に水星や金星が一緒にトランジットしていくはずであり、4室支配の水星が、これらのハウスを通過していく為、例えば、火星、ラーフの上や、土星の上など、生来的凶星の上を太陽が通過していくタイミングで、4室支配の水星も同時にこれらのハウスを通過していく為、それで、この時期に4室の象意が傷つくということかもしれない。
4室はマンデン占星術では4室は、森林、畑、市街地などの国土や、道路、建物(施設)など、国家にとってのインフラ、重要施設を表わしている。
カナダで毎年、5月~10月にかけて山火事が発生するというのは、こうした建国図の配置から説明することができる。
そして、今年は特に新月図でも、それをよく示しており、牡羊座にダブルトランジットや土星、火星、ラーフ/ケートゥなどの生来的凶星の影響も集中して、火の星座である牡羊座に顕著な影響が見られる為、特にそれが強く現れたと考えられる。
因みにスペインやハワイの新月図には、よく現れていなかったというのは、ハワイやカナリア諸島の「テネリフェ島」などの独自のチャートを作成する必要があるのかもしれない。
例えば、アメリカは州の独立性も高く、ハワイは、1898年のアメリカ合衆国によるハワイ併合でアメリカの一部となっている。
元々は、1795年にカメハメハ1世(大王)が3つの王国が分立していたハワイ諸島を統一し、ハワイ王国を建国している。
ハワイのアイデンティティーとしては、こちらの方が強いのではないかと思われ、このハワイ王国の建国図にこうした山火事の事象が現れる可能性もある。
またスペインのカナリア諸島の「テネリフェ島」も同じであり、スペインの一部ではあっても、カナリア諸島自治州を構成しており、自治州としてのアイデンティティの方が強いかもしれない。
自治州として、成立した時のマンデン図に現れるかもしれない。
因みにハワイのマウイ島で、山火事が起こったのが、2023年8月8日であり、その日のトランジットを見ると、月が牡羊座をトランジットしていることが確認できる。
これは偶然ではなく、この月が、ハワイのマンデン図の牡羊座において、傷ついた4室や4室の支配星と関係があったと考えられる。
地球の温暖化は間違いなく起こっており、ここ最近、世界的に異常に暑い日が続いている。
グリーンランドや南極の氷も溶けており、本来、暑い地域に住んでいた魚が北上するなど、色々魚の生態系も変化してきている。
地球の環境破壊による生存不可能性は、待ったなしの状況で、迫って来ているように思われる。
今回の山火事によっても貴重な二酸化炭素を吸収し、酸素を供給する貴重な森林資源が失われている。
茹でガエルのように気づいたら、 地球での生存自体が不可能になっており、手遅れということになりかねない。
物価の上昇というのは、資源自体が不足して来ており、資源の奪い合いというのが始まっているのである。
ビル・ゲイツが、狂ったように農地を買い求めているというのがそれを表わしている。
この水瓶座をトランジットする土星が、水瓶座から魚座に抜けてゆく、2024年の終わりから2025年の初めにかけて、社会に何を行なうか要注目である。
結局、未だに温暖化詐欺という言葉があるように一般大衆、右翼、民族主義者は、問題を認識しておらず、あるいは問題を認識しているかもしれないが、自分の生存に一生懸命である。
リバータリアンは、社会問題を解決しようと考えておらず、あるいは、社会問題の解決が出来ず、自己利益と自己の生存(サバイバル)に集中している。
生存の為には、他国に侵略して、資源を確保したり、武力行使も辞さないとする思想を推進する。
ヒトラーが民族が生存の危機に瀕した時、他国を侵略することは正当化されると主張したようにである。
国家指導者が、他国に侵略し、資源や子供の連れ去りなど、犯罪に手を染めているぐらいである為、国民自体も、詐欺師や泥棒、組織犯罪、闇バイトなどが横行している。
従って、一般大衆、右翼、民族主義者、リバータリアンが、社会問題の解決をするのは中々難しいことである。
その為、超国家的エリートが、上から強制的に何らかの制限をかけて、一般大衆の自由を拘束し、際限のない資本主義的な成長、個々人の自己中心的な欲望の追求に制限をかけようとする動きが生じてくると考えられる。
それがコオロギ食といった提案である。
結局、一般大衆、リバータリアンが、社会問題を解決できない為、エリート任せになってしまい、その結果、エリートの解決策というものは、かなり一般大衆には過酷なものとなる。
それが、水瓶座の土星である。
エリートによる問題解決に依存しないようにするには、一般大衆が問題を認識し、政治意識を高めなけれならないのである。
しかし、状況的には、ますますエリートによる管理社会が現実のものとなりつつある。
コロナが収束して、最近、街を歩いていると、飲み屋というのが、沢山増えていることに気づいた。
個人でやっている蕎麦屋とか寿司屋とか、そうした店は軒並み消えて無くなっている。
その代わりに立ち飲み屋とか、居酒屋の類が、沢山増えており、そうした店はどこも満員である。
普通にまともに食材を調理して、出すような店は、燃料や食材などの資源の高騰により、採算が合わなくなっている。
その代わりに飲み屋にして、客単価を上げないと、商売にならなくなっている。
酒をどんどん飲ませて客単価を上げるという手法である。
またそうした飲み屋が大繁盛しているのも、昼間から酒を飲んで、今が楽しければいいという空気になって来ているのかもしれない。
Chatgptが出て来て、もう仕事は人工知能がやってくれて、我々が努力しても機械には敵わないし、無駄だからである。
15時、16時ぐらいから飲み屋が繁盛して、盛り上がっているのを見て、そんな風に感じるのである。
仕事はエリートにやってもらい、才能がない人間は、酒でも飲んでその日、その日を楽しく生きていけばいいのである。
そうした飲み屋で楽しくやっている人々は、特に政治については無関心で、どうでもいいように思える。
目先の楽しみ、娯楽、酒を飲んで、今が、楽しければそれでいいということである。
従って、これらの人々が、社会問題の解決をすることはできないのである。
社会問題の解決とは、他人の利益も図ってあげることだからである。
もちろん自分の利益も含んだ社会の利益を追求するということにより、その結果、他人の利益も図るということなのだが、これらの人の場合、社会はどうでもよく、自分の利益最優先になってしまう。
そして、そうした人が例えば、二世議員とか、何らかの有利な立場によって、偶然、政治の場に身を置いても、社会問題の解決ではなく、自己利益の追求になってしまう。
政治の私物化を進め、仲間内で、利権を共有し、賄賂をやり取りするだけである。
一般大衆の政治意識が低い所では、政治家も政治を私物化し、汚職に手を染め、賄賂をやり取りして、利権を親しい仲間内や家族で共有することになる。
一般大衆の政治意識=政治家の政治意識である。
一般大衆のレベルに相応しい政治家が選ばれることになる。
一般大衆には社会問題の解決は出来ず、ただ与えられたものを享受することしかできないという諦めが、エリート主義である。
一般大衆は昼間から酒を飲み、仕事も人工知能に奪われて、政治にも参加せず、後はやることは、快楽の追求だけである。
そして、全てはエリートにやってもらうのである。
水瓶座の社会とは、そうしたエリートによって社会問題を解決していく、管理社会のイメージが浮上して来ている。
グレートリセットといった概念も全くそのようなものである。
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