作家・吉本ばなな の 知られざる家族関係



吉本ばななが、2026年6月上旬にnoteに『クラウディクラウドファンディング 1 魂の死について』という自らの家族関係について赤裸々に暴露した文章を500円で販売し、公開直後からSNS(特にXなど)を中心に読者の間で大きな反響を呼び、吉本家の知られざる家族の秘密が明かされたことで、多くの議論が沸き起こったという。


その売り上げを姉の病気の治療費や生活維持のための現実的な資金(支援)に充てるという目的と共に「実家の呪縛」や「母の罪」を明文化して自身の過去に決着をつける意図があったという。


実際、そうした目的を遂げるだけの十分な売り上げがあり、目的は果たしたそうだが、そのことにも批判が出ているそうである。


私はまだ『クラウディクラウドファンディング 1 魂の死について』を読んでいない為、それを読み、また個人的にもこの吉本家を知っている方が書いたブログ(toyodasha.org)の2026年6月20日付の『吉本ばなな「note」と吉本家の人びと』という記事を参考に事実関係を確認した。


まず、基本情報として、吉本ばななは、1987年『キッチン』で海燕新人文学賞を受賞し、その後も数々の受賞をして、有名になった小説家であり、父親は、戦後の日本の大思想家で、『共同幻想論』などの代表作を持つ吉本隆明、姉は、漫画家のハルノ宵子である。


吉本家の問題を表すエピソードを挙げていくと、まず、母親(吉本和子)が、父・吉本隆明と結婚する際に「もしあなたが表現者を志しているのだったら、別れたほうがいいと思う」と言われ、結婚する為にそれまで書いていた小説をやめたそうである。


家庭に入ることによって表現者としての活動を止めざるを得なかったという不自由を経験している。


そのストレスが子供に向かったのか、母親(吉本和子)は、子供たちに「強烈な奴隷制度」と表現されるような凄惨な虐待を行なったという。


姉は母親に従うことで生き延びようとし、吉本ばなな氏自身は10代前半でその支配から逃れようと家を出たが、大人になってからもトラウマや心理的傷に長年苦しめられたという。



そして、父親・吉本隆明も母(妻)との戦いに苛まれて疲弊していったという。


吉本家では、母親は体が弱く、家事の8割は父親である吉本隆明が行なっていたという。


そうした家庭内の事実を『吉本隆明×吉本ばなな』(1997年刊、ロッキング・オン)で明らかにした所、母親(和子)は、激怒して、家庭内が修羅場と化したようである。


母親は、潔癖症で、娘たちに過激な対応をしたようである。


また娘たちに自由を与えずに常に支配したという。


姉(ハルノ宵子)は、親の死後、実家で猫と暮らしていたが、次第に自宅がゴミ屋敷化し、自身も病気や生活苦に陥ってしまい、2014年から自宅を改装した飲食店「猫屋台」を開業していたが、鼠が出没するようになり、漏電しそうなほど、荒れ果ててしまったという。


吉本ばななは、以前から、両親の医療費・生活費や姉の生活費・借地権更新料など長年経済的に援助し続けてきたが、近年、姉からの経済的援助の要求が度を超えて エスカレーションし、双方の間で深刻な問題が生じていたとのことである。


こうした吉本家の問題が、吉本ばななの出生図に現れているかどうか、そこが今回、調べたかったことである。


吉本ばななの出生データは、「1964年7月24日 8時29分 東京都文京区」と、5チャンネルで明らかにされている。





チャートを作成すると、まさにこれが吉本ばななの正しい出生図であるということがよく分かった。




母親に対する無償の奉仕

まず、ラグナロードの太陽が12室に在住し、12室支配の月と相互アスペクトしている。


裏方で消耗し、貢献する配置であり、寄付や献金によって多大な金銭を消費する配置である。12室は母親を表す蟹座で、その支配星も母親の表示体である。


月は満月であるが、障害の6室に在住しており、6室支配の逆行の土星と絡み、火星のアスペクトを受けて、激しく傷ついている。また土星、ケートゥなどの凶星に挟まれて、パーパカルタリヨーガを形成している。


通常、6室の月は無償の奉仕を意味するが、もし月が強い場合は、母親が奴隷のように尽くしてくれるという配置になる。例えば、水瓶座ラグナで6室支配の月が4室で高揚しているような場合がそうである。


こうした場合、6室で強い月は、母親が献身的に尽くしてくれるが、一方で、母親に尽くされている側も母親に対応することで尽くしているのである。ある種、お互いに尽くし合う共依存的な関係性になり易いと言える。


しかし、この場合は、まず月が損失の12室の支配星で、無償の奉仕の6室に在住し、しかも激しく傷ついている為、母親からの恩恵は期待できない。


病弱で家事ができない母親の為に様々なことを言いつけられて、その言いつけ通りに振舞わなければならないようなまさに「奴隷制度」のような献身を要求された可能性が高い。





12室支配の月が6室に在住している為、ヴィーパリータラージャヨーガ(逆転のラージャヨーガ)が成立しているが、この効果は過大に見積もることは出来ない。


このヨーガによって、この月の傷が帳消になる訳でもなく、借金が帳消になるといった形で、災いが転じて福となすような効果が生じるだけである。


生まれた時が、太陽期で、5年後から月期に移行して、以後、10年間、月期が続くため、こうした母親への奉仕は、幼少期である5歳ぐらいから15歳ぐらいまで続いていたことになる。


5歳~15歳までこの傷ついて6室に在住する12室支配の月期を経験し、母親への無償の奉仕に消耗したのである。


これが吉本ばななの言う所の「強烈な奴隷制度」というものである。




姉からの生活費援助の要求がエスカレーション

吉本ばななは、両親の医療費・生活費や姉の生活費・借地権更新料など長年、経済的に援助し続けてきたが、近年、姉からの経済的援助の要求が度を超えてエスカレーションして深刻な問題になっていたという。


ラグナには2室(両親・家族)と11室(姉兄)を支配するGK(グナティカラカ)の水星が在住し、6室支配の土星からアスペクトを受けている。


通常、2室は両親・家族のハウスであり、2室が傷ついていて、2室に絡む惑星のダシャーが来ている場合、両親が離婚の危機にあったり、経済的な問題を抱えていたりして、家庭が壊れているケースが多い。

また財産のハウスである2室と収入のハウスである11室が6室支配の土星によって傷つけられている為、吉本ばなな自身の収入や財産に多大な影響を及ぼすことを意味している。


6室は借金や常にお金が不足する奮闘状態を意味しており、経済的な試練を意味している。







そして2室は姉を含む両親のハウスであり、11室は姉のハウスである為、それらのハウスが6室支配の土星によって傷つけられることによって、両親の医療費や生活費、姉の生活費を援助したり、実家の借地権更新料など、長年、援助し続けなければならなかったのである。


吉本ばななは、このような家族を支えなければならない為、常に経済的に圧迫されており、余裕がないのである。


1986年~2004年(22歳~40歳)までのラーフ期、そして、2020年(56歳)~の土星期は、経済問題が浮上して、吉本ばななを苦しめていたと思われる。


まさに2026年6月上旬にnoteで『クラウディクラウドファンディング 1 魂の死について』を発表して、姉の医療費、生活費を賄おうとした時は、土星/ケートゥ期で、まさに11室支配の水星にアスペクトする土星の象意が現れている真っ只中であった。




小説家としての才能と文壇における輝かしい地位

吉本ばななの作品を読んだことがない為、作家としての力量や作風についてはよく分からないが、5室が作家のハウスであり、執筆のハウスである。


5室支配の木星が9室に在住して、5室にアスペクトバックする配置は、まさに大思想家である父親・吉本隆明の影響もあって、古典文学や宗教、哲学に関する幅広い教養を得て、それが作家としての才能の開花につながったことは明らかである。







ケートゥは5室射手座のムーラに在住して微細な識別力を表すが、ムーラは根っこを表し、日常生活の中で、何故そもそも私たちは存在しているか、生きている意味は何か、といった物事の根本的な理由や意味を考える哲学的なナクシャトラである。


そこにケートゥが在住している為、吉本ばななのスピリチャルな感性は研ぎ澄まされている。


吉本ばななの作品は、肉親や愛する人の死、孤独といった深いトラウマ(傷)から物語が始まることが多く、「喪失」と「再生」のドラマを描いたり、夢、予感、虫の知らせ、あるいは幽霊のような「説明のつかない神秘的な現象」が日常の中に自然と溶け込み、現実と非現実の境界が曖昧で、スピリチュアルかつ温かい雰囲気を醸し出すというのは、まさにケートゥの働きであると思われる。


台所(キッチン)や温かい料理、心地よい部屋の空気感など、住空間や食に対する描写が豊かであるというのは、月から見た5、10室支配のヨーガカラカの金星が5室牡牛座で定座に在住する効果である。


五感に訴えかける描写は、五感の感覚が鋭く、審美眼を持つ牡牛座の得意分野である。


この金星は、ラグナから見ると、3、10室支配で10室に在住して、マラヴィアヨーガを形成しており、通常であれば、主演女優の配置であると言ってもいいかもしれない。


確かに文壇では、吉本隆明の娘で、数々の受賞に輝いた小説家であることから、行く先々で映画の撮影現場の主演女優のように扱われて来たと思われる。


吉本ばななの作品は、国内外を含めて10本以上が映画化されており、本人は公の場に出ることを嫌っていたが、原作者として、主演女優以上の存在感を放っていたと思われる。


但し、この金星は、29°42’に在住しており、惑星の覚醒状態(アヴァスタ)の概念によれば、ムリタ(死)に位置している為、極めて影響力が限定される。


9番目のナヴァムシャに位置する為、ナヴァムシャでは、乙女座で減衰している。


しかも天秤座ラグナから見ると、ラグナロードで12室で減衰し、11室支配の太陽と12室でコンジャンクトして、収入や称号、評価などを損失する配置となっている。


この配置からは、姉の医療費や生活費に援助することで、収入のほとんどが失われる今の現状を表しているように思わされる。




『クラウディクラウドファンディング 1 魂の死について』を読んで

この記事を書き始めた時には、まだ吉本ばななのNoteの暴露記事を読んでいなかった。


しかし、やはり読まなければならないと思って最終的には読んでみた。


吉本ばななは、noteの記事の最後に「二万字で五百円なら、国家を代表する小説家たちのひとりの赤裸々なエッセイの価格としては許される範囲だろうと思う」と書いている。





自分で自分を誉める辺りが獅子座の典型的な性格が出ている。


吉本ばななは、作家としての表現力も優れているので、もし文筆で、誰かを批評したら、批評された側は、決してかなわない。


作家が周囲の人たちを描写する際に自分のフィルターを通す為、純粋に客観的な描写というものはあり得ない。


吉本ばななも客観的に描写しようとしてもある種の主観が入ってしまうと思われる。





獅子座なので、自分を悲劇のヒロインにして、実際の現実よりもドラマチックに描いて、大変な苦労をした人間なのだと自分自身を悲劇的に演出することも可能である。


そして、自分自身を正当化し、周囲の人間をこき下ろすことも可能である。


チャートを見た限りでは、全て、吉本ばななの言う通り、大変な家族の中で、毒親の下で、育ったようであり、話は全て真実である。


しかし、吉本ばななの主観で描いている世界なのだから、リアリティーそのものではないと考えた方が無難である。


多分に演出も含まれているのであり、語ることによって、自己が正当化され、毒親である母親や毒親に狂わされた姉を実際よりも悪く、読者に印象付けることも可能である。


吉本ばななは、この本の中で、家族の私生活を暴露し、母親と姉、そして、近年の姉の惨状をボロクソに赤裸々に描いている。家の中を鼠が這いずり回っている様子とか、普通だったら恥ずかしくて書けないようなことを書いている。


自分ももう力尽きて、姉にお金を無償で渡すことは出来ないので、この文章をnoteに公開して、入って来た収入を姉の治療費にすると言っている。


しかし、どんなにやむを得ない事情があったとしても家族の恥ずかしい秘密を暴露すること自体、やはり、家族への裏切り行為なのではないかと思われる。


また自分の家族の暴露記事が売り物になると自覚していて、Noteで手っ取り早くお金に変えることが出来るという頭の中での計算が働いていたことは確かである。


そのことを色々な理屈を並べて、正当化しているだけなのである。


要は楽して、家族の暴露記事で、金を大きく稼ぎたかったというのが本音なのである。


その自分の真の姿を様々な言葉で飾って覆い隠してその真の姿が見えないようにしているだけではないかと思うのである。





そのように思ったのは、ナヴァムシャで、3、6室支配の木星が3室射手座でラーフとコンジャンクトしているからである。


ヒトラーの出生図には似たような配置があり、天秤座ラグナで3、6室支配の木星が3室で、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでいる。


この配置はヒトラーに狂信的な理想主義をもたらしたはずである。


吉本ばななのナヴァムシャの3室には、同じように3、6室支配の木星が在住して、しかもケートゥではなく、ラーフがコンジャンクトしており、これは明らかにグルチャンダラヨーガである。


例えば、グルチャンダラヨーガとは、お世話になった恩師のゆかりの品を売りさばいたりする行為などに現れる。


吉本家という異常な家族の内部告発者として肯定的に評価することも出来るかもしれないが、しかし、家族の側からすれば、裏切り行為なのである。


それがこの配置に現れているのではないかと思われた。


家族との関係には悪い思い出も良い思い出もあると思われるが、そうした心にしまっておくべき思い出そのものを金の為に売り払ったと言えるのではないかということである。


またそれを暴露する際に姉の病気を救うためにやむを得ず家族の秘密の物語をnoteで売りさばくといった理想主義に転換している。


これが偏った理想主義、狂信的な理想主義ではないかと思われるのである。


こうした配置から、表現者として吉本家の秘密の内部告発者になるしかなかったというのも運命なのかもしれない。



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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 秀吉先生、

    吉本ばななは、ラグナに天王星、冥王星、マンディまで在住してるんですね。

    これだけでもかなり強烈で辛い人生なのが伝わってきます。
    • 確かに2室や11室の支配星が6室支配の土星に傷つけられているだけでなく、更にGKであるというだけでも十分に厳しい配置ですが、更に冥王星、天王星、マンディーが在住して更にこれらを傷つけているということで、その凶意が増しますね。
      そうした観点は重要だと思います。

      そのような切り口は、西洋占星術の観点も使えばこそですね。

      こうした惑星群がその人の人生全体を象徴する1室に在住していて、彼女のパーソナリティー、雰囲気にも出ているのだと思います。

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