イアン・ソープの現役復活について

オーストラリアのイアン・ソープが2012年のロンドン五輪で現役復活するそうである。

かつて2000年のシドニーオリンピックや2004年のアテネオリンピックなど通算で11個の金メダルを獲得した。
それ以外にも世界水泳などでも複数の種目で1位を量産して圧倒的な強さを見せつけた。

然し、2006年11月に意欲の減退を理由に現役を引退してしまった。

その後、何をしていたのかはよく知らなかったが、最近になって、また現役に復活するのだとニュースが伝えている。

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競泳=元五輪王者ソープ氏が現役復帰、ロンドン目指す
2011年 02月 2日 13:34 JST
[シドニー 2日 ロイター] 競泳の元五輪金メダリスト、イアン・ソープ氏(28)が2日、来年のロンドン五輪への出場を目指して現役に復帰すると発表した。

 ソープ氏は会見で、現役復帰は熟慮を重ねた上での決断とし、昨年9月には決めていたとコメント。ロンドン五輪の競泳会場となる施設の素晴らしさに久々の感動を味わったとし、「トレーニングを再開したのは最高レベルで競い合える舞台に戻るため」と説明した。

 大会参加資格を得るためには出場9カ月前からの薬物検査登録が必要で、ソープ氏はその手続きも2日に済ませている。

 同氏は引退前、200メートルと400メートル自由形を得意としていたが、復帰後はリレー、100メートルと200メートル自由形に力を入れるという。

 30歳になる前にもう一度五輪で泳ぐことを目標にしていたと語るソープ氏。現役を退いた後も常に水泳のことが頭から離れなかったという。「目標はロンドン五輪出場」と、きっぱり言い切った。
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イアン・ソープは射手座ラグナで、ラグナロードで4室支配の木星が、高い評価、受賞、獲得の11室に在住している。
そして、2、3室支配で11室で高揚する土星と接合して、2-11室のダナヨーガを形成している。

3室や6室はスポーツを表すが、3室の支配星が11室で高揚している。

また3室の支配星にラグナロードの木星が絡んでいる。

イアンソープが現役で活躍したのは主に2000年~2004年の金星/土星、金星/水星期である。

然し、水泳の英才教育はずっと小さい頃から続けていて、常に厳しい練習を繰り返していたようである。

従って、彼が厳しいトレーニングを積み、水泳競技で多くの金メダルを獲得するまでの期間はマハダシャー金星期の出来事である。

金星は6、11室支配で10室で減衰しているが、この6室支配の金星が減衰している配置が、ラージャヨーガ的に働く特別な法則をもたらし、彼の競技人生における優秀な成績をもたらしたと考えられる。

そうでなければ減衰する金星期に何故、そのような躍進をしたのかを説明することが出来ない。

彼の出生図は6室支配の金星が減衰する場合に働く特別な法則のよい実例である。

3室や6室はスポーツのハウスであり、特に他人と競争する競技種目においてはこの6室の役割は大きくなると思われるが、特に6室の支配星が減衰している配置は敵を粉砕する配置であり、競争相手に打ち勝つ配置である。

2003年に出版した自伝『夢はかなう』(イアン・ソープ著 川村透訳 PHP研究所)では以下のような項目で、自分の競技人生について語っているが、理想主義的で人生についての理想や哲学について語る典型的な射手座の作品である。

この自伝を出版したのは金星/水星期で、水星は出版の表示体で、10室で高揚してバドラヨーガを形成している。

然し、その後、イアン・ソープはやる気が出ないという理由で現役を引退してしまうが、それはマハダシャー太陽期に入ってからである。

太陽は9室支配で10室に在住しており、ダルマカルマラージャヨーガを形成して強い配置ではあるが、6室支配の金星期が終わってしまったので、厳しいトレーニングと集中力を必要とする競技人生に取り組むだけの闘争心がこの時点でなくなってしまったということかもしれない。

ダルマカルマラージャヨーガを形成しているからか、彼はイアン・ソープ基金を設立しての慈善活動や、オーストラリア親善大使といった政府と協力した活動に取り組んでいる。これらは9室支配の太陽(政府)の象意として理解できる。

あるいは、男性用下着をデザイン(オーストラリアのMitch Dowd Designと共同で開発)したり、コナミスポーツクラブ・オフィシャルアドバイザリースタッフや、ヤクルト本社とのスポーツ飲料を共同開発したりなど、ビジネス活動にも取り組んでいるが、これらは10室でバドラヨーガを形成する強い水星の効果であると理解できる。

然し、次のような記事を見ると、基本的にイアン・ソープは引退後は慈善活動をしたり、大学で学ぶなど、あまり仕事を効果的にしていた印象はない。

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イアン・ソープ、財政危機から再起を誓う
2010年2月13日 オーストラリア生活情報サイト NICHIGO ONLINE

世界金融危機のあおりを受ける
 2月13日付ニューズ・リミテッド系紙は、オリンピック水泳選手としてすでに伝説的存在になっているイアン・ソープ氏は、世界金融危機のあおりを受け、個人資産価値を大幅に失ったが、再起してみせると語ったと報じている。
 ソープ氏は、大学での勉学に集中するため、これまでの様々なスポンサーシップを整理しており、収入が昔ほどではなくなっていたところに金融危機が来た。そのことを知った友人のラジオ・ジョッキーでスポーツ界政界財界に陰の権力を持つアラン・ジョーンズ氏がウェストパック銀行のゲイル・ケリー氏に電話し、「ソープの財政立て直しを手伝ってやってくれ」と要請した。
 これまでの資産を整理し、財政立て直しに成功したソープ氏は、「幸せでシンプルな人生を送りたい」と希望を述べ、「私のスポーツ人生でも分かるとおり、私の強みは逆境から再起する粘り強さだ」と語っている。
 一方、友人のジョーンズ氏は、「ソープが家計をきっちり整理していなかったことは確かだ。どうなっているのか分からない書類がたくさんあったし、自分の金や投資がどこにあるのかも知らなかった。イアンはこれまで水泳一筋に生きてきたから実務になるとからっきしだ。だからゲイル・ケリーに頼んだだけだ。ゲイルも自分のところの社員、それもイアンの家から2筋向こうに住んでいる社員を派遣してすべてきれいにまとめさせた」と語っている。
 ソープ氏(27)は、最近、言語学と心理学の二重学位の1年目を終えたばかりで、「楽しいが難しいことも多い」と語っている。(AAP)
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これは太陽が9室の支配星で、基本的には仕事をしないで、大学生活や慈善活動(ボランティア)などに打ち込む時期だからである。

何故、今回、イアン・ソープが現役復活するかと言うと、2011年10月26日付近から太陽/金星期に移行しているからである。

太陽/金星期は2011年10月26日~2012年10月25日であるが、ロンドン五輪が開催されるのは今年の2012年7月27日から8月12日までの日程で行なわれるため、ちょうどアンタルダシャーが金星期の時期と重なっている。

そして、この時は土星が乙女座に逆行して木星が牡牛座に移動して乙女座にダブルトランジットが形成されるため、イアン・ソープの10室にダブルトランジットが形成される。

そして、6室支配で10室で減衰して、ラージャヨーガ的に働く金星にダブルトランジットすることになる。

彼はロンドンオリンピックで現役復活を見事成し遂げ、彼の競技人生における最後の花を飾るのだ。

アンタルダシャーの金星はラージャヨーガ的に働いて、きっと競技においてライバルを粉砕するという象意を発揮すると思われる。

 

【その他の事項】

最後にイアンソープの経歴を検証するが、彼には3歳上の姉がいるそうであるが、3室支配の土星が11室に在住しており、兄弟姉妹の中で最年長か
最年少という条件を満たしている。ラグナロードの木星が11室に在住しているので、姉の影響を強く受けたことを表している。

おそらく金メダル11個という受賞の数々はこの11室の強さがもたらしたものと思われる。
休日は映画を観たり、サーフィン、ショッピングをして過ごすというのが、いかにもアウトドアな射手座のライフスタイルである。

また8歳で水泳を始め、14歳でナショナルチーム入りとあるが、8歳はちょうど金星期に入ったセカンドアンタルダシャーの金星/太陽期である。

政府のバックアップを受けたナショナルチームに入り、国家の名誉のために競技人生を送るというのは10室で金星と絡む太陽の働きである。

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ソープ,イアン
1982年10月13日、オーストラリア・シドニー生まれ。庭師である父ケンと、教師である母マーガレットとの間に生まれる。3歳上の姉の影響を受け、8
歳で水泳を始める。14歳でナショナルチーム入り。98年、世界選手権400m自由形で優勝。史上最年少の世界王者になり、一躍脚光を浴びる。シドニー
五輪では400m自由形、400mフリーリレー、800mフリーリレーの3種目で金メダルを獲得。そのほかにもコモンウエルス大会で金メダル10、世界選手権で
金メダル8を獲得しているほか、22の世界記録(うち4つは短水路世界記録)を破っている。200m、400m、800m自由形、4×100mリレーおよび4×200mリレ
ーの世界記録を保持している。2001年日本で行われた世界選手権大会では6つの金メダルを獲得し、ひとつの世界選手権大会での金メダル獲得記録を更
新した。休日は映画を観たり、サーフィン、ショッピングをして過ごす。オーストラリアの国民的ヒーローであり、オーストラリア観光親善大使にも
任命されている。身長196センチ、体重94キロ
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【参考文献】

wikipedia イアン・ソープ

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イアン・ソープ競泳復帰、2012ロンドン五輪へ
2011年02月02日 15:24 AFP BB NEWS (発信地:シドニー/オーストラリア)

【2月2日 AFP】五輪の競泳で5個の金メダルを獲得し、2006年に24歳で現役を引退したオーストラリアのイアン・ソープ(Ian Thorpe)氏(28)が2日
、シドニー(Sydney)で行った記者会見で現役復帰を発表し、2012年ロンドン五輪に出場を目指すと表明した。
 
 五輪出場経験のあるオーストラリア人選手で最多のメダル受賞歴をもつソープ氏は、前年9月に復帰を決意した後、周囲に気づかれないよう8つのプ
ールを使って密かにトレーニングを始めていたことを明かした。

 復帰を決心したのは、ロンドン五輪で使用される「最高に素晴らしい」競泳会場を見学したことがきっかけだったとソープ氏は述べた。「(競技に
出たいという)実感をものにできた。ずいぶん長い間、あれほど泳ぎたいと思ったことはなかった」

 ソープ氏はまず引退の際に助言してくれたスポーツ心理学者、ディアドラ・アンダーソン(Deirdre Anderson)氏に計画を打ち明けてから、オース
トラリア代表監督のリー・ニュージェント(Leigh Nugent)氏と携帯メールをやりとりしながら密かにトレーニングしてきた。プレッシャーを最低限
にするために数週間前まで家族にも明かさなかった。ニュージェント監督が現場で指導についたトレーニングもこの4か月で1度だけだ。

 ソープ氏は「魚雷(トルピード、torpedo)」をもじった「ソーピード(Thorpedo)」のニックネームで親しまれ、約10年間のキャリアで五輪での金
メダル5個の他、世界水泳選手権での金メダル11個、13回の世界記録更新と輝かしい経歴を残した。しかし病気やケガに長期間悩まされた後、2006年11
月、「戦う意欲の減退」を理由にして弱冠24歳で引退した。

 ロンドン五輪では、オーストラリア代表チームの一員としてリレーに力を入れたいとソープ氏は語った。男子リレーは2000年のシドニー五輪で自ら
も出場して米国の牙城を崩し、金メダルを奪い取った種目だ。また得意としていた400メートル自由形に出場するには準備期間が十分だとは思えないが
、代わりに短距離のトレーニングを積み「多くの人を驚かせたい」と語った。

 2002年のマンチェスター・コモンウェルス大会(Commonwealth Games)でソープ氏が打ち立てた男子400メートル自由形の記録は、現在は禁止されて
いる高速水着使用の下で更新された2009年世界水泳選手権の記録よりも、いまだ100分の1秒しか遅くない。(c)AFP/Amy Coopes
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