石原慎太郎の尖閣購入発言について

最近、石原慎太郎が尖閣諸島の購入発言をして、それに引きずられるようにして、野田首相が尖閣諸島を国で購入する可能性について言及した。

この手法自体は非常に牡羊座的である。

今、牡羊座に木星と太陽がトランジットしているため、個人の力によって状況を打開しようとする動きが活気づいている。

特に戦争とか非常事態の時には米国などを見ても分かるが、大統領に巨大な権限が与えられて、緊急事態をその独裁的なリーダーシップによって乗り越えようとする動きが見られる。

ローマ時代などもシーザーなどの独裁官が大衆から絶大な支持を得て、元老院よりも力を持つ。
非常事態の時には元老院も独裁官に頼るしかなく、独裁官に一定の権限が与えられるのである。

現在、牡羊座に木星がトランジットし、天秤座に土星がトランジットして、ダブルトランジットが牡羊座に生じており、更に太陽も牡羊座の高揚の座に入ったため、最近の社会情勢を見ていると、まさにこの牡羊座にまつわるマンデーン的な解釈が成り立つのである。

橋下徹や石原慎太郎など右翼的なポピュリズム政治家が大衆の支持を背景に台頭してくるのは、この牡羊座が活気づいているからである。

例えば北朝鮮がミサイルを発射したり、それに対抗して韓国がミサイル発射実験の映像を公開したりといった反応は、牡羊座的である。牡羊座の象徴である軍部が活気づいている証拠である。

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「米の態度は不公正」 “ミサイル”発射で北朝鮮
2012.4.24 産経ニュース

 北朝鮮の朝鮮中央通信は24日に報じた論評で、人工衛星打ち上げと主張する長距離弾道ミサイル発射に絡み、米国は北朝鮮の宇宙開発だけをやめさせようとする不公正な態度を取っていると批判、宇宙開発の権利をあらためて主張した。核実験やミサイルの追加発射には触れていない。

 論評は、19日に弾道ミサイルの発射実験を行ったインドを念頭に、米国はこの実験を問題視しない一方、北朝鮮には平和的な人工衛星打ち上げも許さない「二重基準」を適用していると主張した。

 また、同通信は24日の別の論評で、故金日成主席の生誕100年の行事に多額の費用を使ったことを韓国の李明博大統領が批判したことを「特大の冒涜行為だ」と非難した。(共同)
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北朝鮮にとっては金正日(キム・ジョンイル)体制から金正恩体制に交代した今は体制が不安定な国家の緊急事態であり、国家としての威信を海外に示さなければならないという焦りがあると思われる。

そのタイミングで牡羊座に太陽、木星、土星がトランジットで影響を与えて活気づいている為に牡羊座的な手法が用いられている。

私は以前から蟹座は民族主義者であると考えているが、それは蟹座は本来、固い甲羅やハサミで外敵から家族(子供)を守るという象意があるからである。蟹座は身近な家族から地域社会、国家というように徐々に同一視、同一化の対象を広げるので、今は国家というのが最も大きな枠組みである。

民族主義者は国家に同一視し、国境を自分の身体として感じるのである。

それで石原慎太郎が「自分の身体と同じ国土が他人に傷つけられ、剥ぎ取られることに精神的な苦痛を感じないのならこの国は終わりだ」と発言したらしいが、これは国家に同一視する国民の声を代表している。

石原慎太郎が尖閣諸島の購入を表明した後、都庁に100件の賛成意見の電話があったということがこれを物語っている。

牡羊座は蟹座から見ると行為の10室であるため、それで今は右翼、民族主義、ポピュリズムが台頭して来ているのである。

石原慎太郎が尖閣諸島の購入発言をしたので、それで国家の首相も国家が購入する可能性について言及出来たのである。

日本の内閣総理大臣は経団連や官僚機構との関係で身動きが取れない公務員であり、自分の意志では行動できない飾り物である。

だから総理大臣に期待できないからこそ、このような緊急事態の時にこうした司令官、武人が前に出てくるのである。

例えば記事によればフランスでも極右ポピュリズムが台頭してきているようである。

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国民戦線が過去最高の得票率 極右ポピュリズム、台頭鮮明に
2012.4.23 産経ニュース

 【ロンドン=木村正人】仏大統領選第1回投票で、極右・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(43)が10年前の父を上回る 18%の得票率を得たことは、新潮流として欧州に蔓延(まんえん)する「極右ポピュリズム」を印象付けた。オランダでは21日、閣外協力する極右政党が緊縮財政案に反対し連立政権が事実上崩壊。極右政党がキャスチングボートを握り、国内だけでなく欧州全体を右往左往させる例も目立ち始めている。

 欧州連合(EU)加盟27カ国のうち極右政党が議会に議席をもつのは14カ国。英シンクタンク「デモス」は昨年、英国やイタリア、ドイツなど、欧州11カ国の極右政党や極右活動を支持する1万人超を対象にアンケートを実施した。

 それによると、2010年に初の国政進出を果たした極右スウェーデン民主党支持層のうち、16~20歳が63%を占めることが判明。欧州の極右政党がソーシャルメディアなどを通じて、若者に浸透している実態が裏付けられた。

こうした極右政党は共通して「移民に寛容な多文化主義が欧州の伝統や文化遺産、国家アイデンティティーを破壊する」と主張、欧州の統合と深化を進めるEUやグローバリゼーションへの懐疑を唱える。既存政党に対する幻滅も極右政党への追い風になっている。

 デモスの調査では、極右政党支持者の20%が政府を信頼▽14%がEUを支持する-と回答したが、欧州全体の平均値43~44% を大きく下回っていた。

 「現代的なキャリアウーマン」を体現するマリーヌ・ルペン党首のように、極右政党の党首は若く、カリスマ性を持っているともデモスの報告書は分析。人種差別主義的な主張を展開していた時代とは“顔”を変えて、欧州の極右政党は巧妙に支持を広げている。
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昨年の5月からの牡羊座への木星の入室と、11月からの土星の天秤座への入室による牡羊座へのダブルトランジットによって、蟹座から見た10室である牡羊座が活気づいており、それで右翼や民族主義、ポピュリズムの動きが最近、目立つのである。

然し、これらの動きは一時的な現象である。

木星がまもなく牡牛座に移行するとこうした右翼、民族主義的な表現も収まってくるものと思われる。

天秤座の土星はそうした牡羊座とは全く別の平和的なアプローチを求めるからである。

ラーフが天秤座に移動し、木星が双子座から天秤座の土星にアスペクトして、天秤座にダブルトランジットが生じ、ラーフ、土星、木星のエネルギーが天秤座に集中すると、天秤座のアプローチが顕現する。

それはおそらく平和集会とかデモとか、ウッドロックみたいな音楽とか芸術と大衆の主張が合体したような大衆運動的な表現を取るものと思われる。

それは天秤座は土星(大衆)と金星(芸術、芸術家)が高揚したり、ムーラトリコーナとなる星座だからである。

ラーフが入室することによって天秤座の表現の方が活気づくのである。

一方で、牡羊座にはケートゥが入室するので、政治家や軍隊関係者は静観したり、活動が下火になりそうである。

今は牡羊座に惑星のエネルギーが集中しているが、牡羊座は太陽(権力者)や火星(武人)が高揚したり、ムーラトリコーナになる星座であるため、政治家や軍隊関係者が活気づいているのである。

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石原都知事、都の尖閣購入「正式取得は来年4月になる」
産経新聞 4月19日(木)18時9分配信

 東京都の石原慎太郎知事は19日、訪問先の米・ワシントンから帰国、成田空港で記者団の取材に応じた。訪米中に表明した沖縄・尖閣諸島購入について、「専門家を立てて合法的に進める。国と所有者の賃借契約が残っており、正式に取得するのは来年4月になる」との見通しを示し、「言い出した限り責任を持ってやる」と意欲をみせた。

 また、「政府は尖閣問題で何をしたんですか。中国漁船衝突事件でも、あっという間に船長を釈放した」と批判。野田佳彦首相が国有化も選択肢に検討するとしたことに、「東京が引き金を引かなければ国は乗り出してこなかった。万全の体制を敷くために、島を譲り受けて所有すれば物事がスムーズに運ぶ。政治とはそういうもの」と語った。

 その上で「豊穣な漁場で海底資源もある。財政再建をしてできた余裕で取得することは、東京だけではなく、国全体のためになる。国民の意見も聞き、最良な形でやる」と述べた。
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石原知事「日本の防衛力、情報力の貧弱さ露呈」
2012/04/14 09:22 産経新聞

 【ワシントン=石元悠生】米国を訪問中の東京都の石原慎太郎知事は13日午後(日本時間14日未明)、北朝鮮の「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイル発射で、政府の「発射確認」が手間取り説明が二転三転したことについて、「自民党政権時代から培ってきた日本の防衛力の貧弱さ、情報力の貧弱さが明かされたということだ」などと語った。訪問先の米国務省で、同行記者団の質問に答えた。

 石原知事はこの日、カート・キャンベル国務次官補と会談。米軍横田基地の軍民共用化問題や、北朝鮮情勢などについて意見を交わした。

 会談後、石原知事は記者団に、ミサイル発射の失敗について「あの程度のものという報告でしかなかった」と語った。また、「隣国の北朝鮮が打ち出したミサイルの情報の確認を、日本が外国に比べて遅れているというのは、今の日本の国家のザマだ」と、政府対応の遅れを厳しく批判した。

 その一方で、石原知事は、「(ミサイルが)もう少し飛んで、日本領空に来たときに撃ち落とせばよかった。それは、日本の防衛力の顕示になった」と強調した。
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「よくぞ言った」尖閣購入計画で都庁に電話100件
2012/04/17 14:48 産経新聞

 東京都の石原慎太郎知事が都で尖閣諸島を購入する案を打ち出したことで、都庁には17日、尖閣購入に関する意見が午前中だけで100件ほどあった。多くは「決断に感激した」「国が動かない中、よくぞ言った」などと石原知事の方針を支持する声という。

 都民の声の窓口担当者では「5台の電話がひっきりしなしに鳴り、9割ほどが賛成意見のようだ」と話した。

 一方、土地購入を担当する財務局は「報道で初めて知った」と早朝から大わらわ。多くの職員は購入方針を事前に知らされておらず、 「どこにどういう情報が問い合わせできるのか分からない。ニュースを確認している状態」(財務局職員)という。

 同局によると、土地を購入する場合は都が改めて測量などを行い、予定価格が2億円以上で2万平方メートル以上の場合は、条例で議会の議決が必要と定められている。この場合、知事から「財産価格審議会」に価格が適正かを諮問、答申を受けた上で議会にはかることになるという。
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石原知事、国の安全保障に一石「尖閣を守る」 
2012/04/18 14:42 産経新聞

 石原慎太郎都知事が尖閣諸島の買い取りを表明した背景には領海侵犯などを繰り返す中国への危機意識の表れと尖閣諸島をめぐる政府
の姿勢へのいらだちがある。国の安全保障に一石を投じる狙いもうかがえる。

 石原知事はワシントンでの会見で、尖閣諸島について「このまま置いておくと、あの島はどうなるか分からない」と警鐘を鳴らした。
「日本の実効支配をぶっ壊すため、過激な運動をやり始めた。本当は国が買い上げたらいいが、国が買い上げたら支那が怒るからね。東
京が尖閣を守る」。尖閣諸島を、日本が抱える領土問題の象徴として捉えており、その思いは強い。

 平成9年には元衆院議員の西村真悟氏らと一緒に上陸を計画。一昨年、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件後には、「自分の身体と
同じ国土が他人に傷つけられ、剥ぎ取られることに精神的な苦痛を感じないのならこの国は終わりだ」と、都議会で心境を吐露していた。中国の領海侵犯などを踏まえ、尖閣諸島に自衛隊を常駐させるべきだ、と与野党の国会議員に提言を繰り返してきた。だが、具体的な動きがみえないことに「焦りというよりも、もはや怒りすら感じる」と憤ったこともあった。

 石原知事には今後、都予算を使う必要性を都民に説明するという課題は残るが、予想される中国側の反発に、政府がどう対応するかも注目される。(石元悠生)
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