DeNAが運営する「WELQ」について

DeNAが開設している「WELQ」というメディアが読者からの苦情によって非公開に追い込まれた。


<DeNA>社長、会長が謝罪会見 情報サイト問題で
毎日新聞 12/7(水) 16:01配信

IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)が、外部筆者の記事を集めてまとめた「キュレーションサイト」に根拠の不明確な記事を掲載したとして公開を中止した問題で、守安功社長と創業者の南場智子会長らが7日、東京都内で記者会見した。守安社長は、「利用者など多くの関係者に多大な迷惑と心配をおかけし、心よりおわびする。成長を求める過程で配慮が足りなかった」などと述べ陳謝した。

DeNAが運営する医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」に対しては、約1カ月前から「記事の根拠が不明確」などの指摘が相次ぎ、11月29日に非公開を決定。ウェルク以外の九つの特定テーマに関するキュレーションサイトについても、12月7日までにすべて公開を中止した。
 同社は原因究明に向け、外部の専門家による第三者調査委員会の設置を決めている。また、守安社長は自身の月額報酬の30%を6カ月減額する方針をこれまで明らかにしている。【増田博樹/デジタル報道センター】

dena_welq 記者会見で謝罪するDeNA南場会長


この「WELQ」に関しては、私も最近、その関係者から噂を聞いていたが、

月間、アクセス数が1000万を超える位に急速に成長している業界で注目されているメディアだということであった。

今では非公開化されているが、記事の内容は健康などに関する情報をあらゆる所からまとめて来て、掲載している。

また写真が多用されており、見やすい構成になっている。


然し、この手の記事は手軽に読める反面、内容が薄まっており、この手の記事を読むことに時間を費やしていると、結局、失うものが多いように思われる。

こうしたメディアをオウンドメディアと呼ぶようだが、初めから読者を購買行動に導くためにどのようなキーワードを文章の中にちりばめて検索させるか計算されて作られている。

そして、大量に存在するライターに記事を書かせて、それを載せるのである。


このオウンドメディアが作る記事はどれを読んでも内容が薄まったものばかりである。

例えば、「女性に嫌われる男性の3つの特徴」とか、そうした興味をひき、ついついクリックしたくなるようなタイトルの記事が、年がら年中、掲載されている。

但し、内容を読んでいると、やはり、読者を購買行動に導くために書かれているため、現状を何らかの形で変えたいと思っている人がターゲットになっている。

その記事の内容は、非常にノウハウものとか、自己啓発的な内容が多いようである。


従って、例えば、ナポレオンヒルとか、カーネギーとか、ジェームススキナーとか、そうした人々の自己啓発本の内容をより大衆化して、手軽に読める読み物にしたのが、オウンドメディアではないかと思われる。


購買行動に導くために書かれている為、非常にアイコンなど写真が見やすく、クリックしやすい構成になっている。


ついついクリックしてしまうことが多くなるが、これはあたかもテレビを見て、企業のコマーシャルに晒されているかのように無駄な時間となる。


オウンドメディアの氾濫によって、インターネットのテレビ化が起こっているのである。


こうしたオウンドメディアのライターが沢山の記事を書けるのは、実際に重厚な学術書を読んでいるからであり、そうした学術書の内容を参考にして、読みやすい簡単な記事を書いている。


従って、こうしたオウンドメディアは無視して、なるべく一般教養書や学術書そのものを読むべきである。


あるいは、プロの作家とか批評家が個人の所有で、自分でこだわりを持って更新されているブログ記事を読むべきである。



ライターが書いた簡単な記事を読んでいる限り、決して、自ら教養人、又は知識人になることはできない。


こうしたオウンドメディアの記事がきっかけとなって、大元の学術書や教養書を読むきっかけになるのならばよいかもしれない。


実際、私自身、こうしたオウンドメディアのライターと同じ立場である。


大元の学術書や教養書を読むことによって記事を書いているからである。


但し、普段、これらのオウンドメディアの記事を参考として記事を書くことはないのである。


あくまでも事実関係を確認するためにwikipediaやニュース記事を参照するだけである。

因みにこのDeNAのサービスである「WELQ」が批判を受けたのは、トランジットの土星が射手座に入室する効果を発揮して、


乙女座に土星と木星がダブルトランジットを形成したからではないかと思われる。


乙女座は手厳しい批判をする星座であり、「品質管理」の星座である。


その乙女座の象意を代表する人々が、「WELQ」の記事の医療情報の正確性などについて疑問を呈したのである。


個人のブロガーが自分の意見や認識を表明するために様々なインターネット上の記事から引用したり、様々な著作から参考資料として引用してくること自体は問題ないのではないかと思われる。


但し、「WELQ」のような企業が所有する大規模なメディアが、沢山のライターを雇って、組織的にインターネット上の情報を収拾するとなると、非常に不満が生じるのではないかと思われる。


検索順位を上げるため、つまり、収益のために書かれている記事であることで理解が得られなくなるのである。


ライターはお金をもらうためにSEOで検索順位を高めるという目的のためにひたすら記事を書いているのである。


「WELQ」の記事の9割が、そうしたライターが書いた記事だという。


つまり、商業化というものは、サービスの質を低下させていくのである。


お金を目的にして書かれた記事は質が劣化していく。


本当に良いものを読みたければ、自分が書きたいものを書いている人の本を読むべきである。


私自身、ブログで書いている記事は、全て自分が書きたくて書いている記事である。


確かに宣伝になり、それが収入につながっていく面もあるが、自分が書きたいことだけを書いている。


検索順位を上げるといったことは一度も考えたことがない。


好きで沢山記事を書いたら、いつの間にか検索順位が上がっていたというだけである。


自分が書きたいことだけしか書けないのである。


もし私が他の人に記事を書いてもらうような立場になったとしても、自分が好きで書いている占星術の記事だけは自分で書きたいと思うのである。


それは他の人に書いてもらうようなものではない。


また鑑定にしてもそうである。


他の人に鑑定をやってもらうような事業家のような動きは私は全く考えていない。


やはり自分で鑑定をしたいのである。


そういう意味で、私は今後もジョーティッシュの愛好家として活動してゆけるものと思っている。


もし人に鑑定や記事を任せるようになったら、それは経営者としての活動であり、


そもそもそういう人はジョーティッシュがそれ程、好きではなかったのではないだろうか。



もしお金をもらうために書いているのであれば、それは辛い作業になることは間違いない。


人は楽しいことだけをするべきである。



結局の所、市場原理というものは、人間を動かす動機づけとしては非常に質が低いものである。


人間が真に「好きでやっている」「楽しいからやっている」ということだけが本物である。


市場原理によって人間が動機づけられなくなったら、その社会は非常に豊かな社会である。


グローバリゼーションやネオリベラリズム(新自由主義)が終わってゆく今、人は皆、本当にやりたいことをして生きるべきである。



因みにこの記事を書きながら気づいたことだが、「Welq」のようなメディアのことをキュレーションサイトと呼ぶようだが、


キュレーションの意味は、IT用語では「インターネット上の情報を収集しまとめること」(コトバンクより)であるという。



まとめサイトというのは、概念を拡大すれば、例えば、楽天などもそうである。


色々なこだわりの品やサービスを販売しているあらゆる商店をポータルサイトに収集して、リンクを辿って購入できるようにし、


そして、そこから手数料を抜くのである。



例えば、バスやホテル、航空機のチケットなども、こうしたポータルサイトを経由して、購入するようになったため、


皆、実際のバスを所有している会社やホテルや航空会社などもこうした代理店に手数料を支払うことになる。



こうした一番、高い所で管理して支配している仕組みが、キュレーションである。


本当は、こだわりの品を販売したり、サービスを提供する会社や商店自体が素晴らしい創造活動を行っているのである。


然し、ポータルサイトを作成して、プラットフォームを提供するだけで、楽天のような事業者は上から支配する。



「Welq」のようなキュレーションサイトも、こだわりの医療情報を提供したり、医療サービスを提供している事業者から、


それらを簡単にまとめるだけで、何の創造活動もせず、他人のふんどしで相撲を取るようなそのようなあり方を批判したのである。



実は、こうしたキュレーションやまとめサイトなどは、水瓶座の象意の顕現である。


基本的にこうしたプラットフォームビジネスは、個々の生産者の努力を利用して、そこから収益を上げるのである。



つまり、これは例えて言えば、蟹座(個人、大衆)を支配する水瓶座(プラットフォーム運営者)と言ってもいいかもしれない。


水瓶座は蟹座から見て8室目であるため、蟹座を支配するのが水瓶座である。




これは銀行などもそうである。


銀行は資本主義社会を支える究極のプラットフォームビジネスと言っていいかもしれない。


銀行は企業にお金を貸し付けて、利子を取り続ける。


生産活動をして、商品やサービスを社会に提供して、価値を創造するのは企業である。


銀行は何も価値を生み出さず、何も生産活動を行わず、資本主義社会のプラットフォームとなる通貨を貸し出して、利子を稼ぐだけである。


金貸しとは、資本主義社会における究極のプラットフォームビジネスであり、それは投資家などもそうである。



今、何故、DeNAの「Welq」などのキュレーションサイトが批判を受けて、中断に追い込まれたかというと、


おそらく、こうした水瓶座のプラットフォームビジネスにとって、乙女座へのダブルトランジットが8室(中断)に該当するからである。


来年2017年1月26日から土星が本格的に射手座に入室していくと、本格的に乙女座へのダブルトランジットが効果を発揮する。


(但し、既に今の段階で、2か月前を切っているので、乙女座へのダブルトランジットが働いている)



乙女座へのダブルトランジットによって水瓶座のシステムが中断に追い込まれる可能性がある。


例えば、それは、「Welq」のようなキュレーションサイトから始まり、銀行や株式市場など資本主義を支えるプラットフォーム全体の機能不全やそれに対する批判につながっていく可能性があるのである。



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