ダイレクト出版による愛国民族主義プロパガンダ

Youtubeなどの動画を見ようとしてクリックすると、広告映像が流れるが、最近、ダイレクト出版株式会社による非常に政治色の強い内容のメッセージが流れることが多くなった。


最初の数秒で、[広告をスキップ]ボタンを押せば、直ぐに動画の内容が見れるが、押さないとずっとその広告宣伝映像が流れ続ける。


その広告宣伝映像で流れる講演の一部が、興味深い内容であったりする為、ついつい見入ってしまう。


最後まで見ると、短い講演を聞いたような感じにさえなる。


具体的に言えば、スタンフォード大学フーヴァー研究所のフェローである西鋭夫氏の講演の一部などが流れたりする。


日本が憲法改正できないで、外国になめられて、アメリカに貢物を献上して、どんどん貧しくなっている日本の現状を憂いている。


第二次世界大戦で、真珠湾攻撃をしたのは、そう仕向けられたからであり、アメリカの策謀によって、日本は戦争に引きづりこまれたといった主張とか、米国は、戦争を終結させるのに原爆を落とす必要はなかったといったメッセージである。


そして、最後にダイレクト出版から出された西鋭夫氏の書籍が紹介されて、その広告は終わる。





それは一般の書店では売られていない本である。


その本を買おうとする場合、ダイレクト出版の月額会員制の情報サービスに加入しなければならない。


初月は無料だが、2ヶ月目以降から、自動的に課金される仕組みである。


例えば、1ヶ月の間に解約すれば、お金はかからないが、解約し忘れたりすると、クレジットカード情報が登録されている為、毎月、自動で引き落とされる。


人によっては、自分が月額会員制サービスを受けていることも忘れてしまって、毎月、一定額が引き落とされる形になる。


月額会員制サービスを受ける顧客が増えれば、非常に大きな利益を生み出すビジネスモデルになっている。


但し、少々、強引な手法である。ITリテラシーが低い人だったら購入した後、解約の仕方が分からずにずるずると支払う形になってしまう。



そもそも営業活動とは、慈善活動ではなく、人に対して物を売りつけていく、戦闘行為である。


よくマーケティングで言われることが、商品が良い悪いは関係なく、売り方一つで、売上が変わってくるということである。


有能な営業マンは、どんな商品であってもそれを人に売りつけることの出来るパワー、意志力、スキルを持っている。


消費者よりもそれらにおいて勝っていたのである。


商品を売るという行為はマーケッターにとっては、道徳的行為でも何でもない。


とにかく売れさえすればよいのである。



こうした営業、マーケティングの手法を学習する人の特徴は、5室や5室の支配星に火星が絡んでいる人が多い。


例えば、海外の伝説的なマーケッターであるダン・ケネディーといった人の本を熱心に読んでいるような人のことである。


つまり、火星というのは、戦いの惑星であり、戦争の惑星であるが、営業活動とは、いわば、消費者を征服し、市場を支配するという戦争に近い行動である。


その為、海外のマーケットに自国の商品を売り込んでいく行為は、ソフトな意味での侵略行為である。



今、人工知能や次世代の量子コンピューターなどのテクノロジーが世に出て来て、次の社会システムを実効支配するのはどこの国か、アメリカか、中国か、といった議論が、切実な問題になって来ている。


だからアメリカが中国製品を自国の市場から締め出そうとしている。



つまり、営業活動とは、本質的に侵略行為であることを意味している証拠ではないかと思われる。


それは火星の領域であり、営業や販促、マーケティングとは、いかに消費者に自社の商材を買わせるか、その為の戦略や方法論のことである。



従って、5室に火星が絡んでいる場合にそうした知識に興味を持つことになる。



こうしたマーケッターたちの著作の内容を翻訳し、日本で、自己啓発的な教えとセットで、セミナーにしたパッケージが、非常に高額な価格で販売されている。


様々なビジネスセミナーでもこうした販促、営業、マーケティングの知識と、自己啓発の知識が、組み合わされて作られている。



因みに自己啓発と縁が深いのが、射手座であるが、射手座は元々火の星座で、活動的であるのに加えて、哲学的な木星を支配星とする星座である為、物事の法則や根本原理を探究するのが好きである。



例えば、書店の自己啓発コーナーに行くと、ナポレオン・ヒルとか、カーネギーの本とか、世の中で、成功して富を築いた人たちの教えや教訓が記されている。


それらの本で説明していることは、技術的なことはほとんどなく、人生で成功する為に必要な心構えとか生き方、マインドセットとか、そうした根本的な原理の所を説明しようとする。



その為、技術を得たいと思っている人には、全く役に立たないことが多い。



そうした根本原理ばかり勉強しても、その人がパワフルで追従者がいて、自分が何もしなくても従業員が自分の代わりにやってくれるような人であれば、技術的な知識は必要ないかもしれない。



むしろ、そうした人には、もっと自己啓発的な根本原理や哲学の方が大事である。



然し、技術的知識の積み上げがなければ物事を為すことは難しいのである。



例えば、ウェブサービスを起ち上げるには、プログラミングの知識が必要だし、ホームページ一つ作るにもHTMLの知識が必要である。



そうした勉強の方が、大事である。



十分に技術的知識の裏付けがある人が、最後の仕上げとして、そうした根本原理や生きる姿勢、マインドセットなどを身に付けるなら分かるが、そういう知識ばかり追い求めていてもどうかとは思うのである。



自己啓発的な知識を好むのは、射手座ラグナの人、あるいは、5室の支配星が射手座に在住しているような人が多い。



自己啓発セミナーの会場などに行くと、そうした射手座的な雰囲気を持った人たちで溢れている。



つまり、戦闘的で行動的な火の星座で、拡大発展思考の木星の性質を持っている人と言えば、それは射手座なのである。




そして、射手座ラグナの人の5室に注目すると、そこは牡羊座で、支配星は、火星である。



従って、射手座ラグナの人は、ダンケネディーなどの営業、販促、マーケティングの知識が元々好きなのである。



但し、射手座ラグナの人の考えは浅く、物事を深く考える深い洞察に欠けているとしばしば批判も受けるのはその為である。



おそらく5室の支配星が火星である為、学問的な探究などは苦手で、営業、販促、マーケティングといった分野が最も適しているのである。



だからこそ、自己啓発とマーケティングは常にセットで、ビジネス的な教育訓練パッケージとして販売されることが多いのである。





ダイレクト出版株式会社は、インターネットで、100円などの破格の金額で、本を提供し、その見返りにメールアドレスや住所、クレジットカード情報などを登録させ、そして、一度、購入した人に何度も営業を仕掛けていくという手法を使っている会社である。


一度、商品を購入してくれた顧客は、何度も購入してくれる為、顧客のリストを取得して、そうしたお得意さんとなる見込み客を増やしていくことが、マーケティングの王道なのだと説いている。


そうしたダイレクトマーケティング手法のノウハウを自ら実践し、そうしたマーケティング手法の教育パッケージを販売する会社であるのだが、最近の広告内容を見ると、スタンフォード大学フーヴァー研究所の西鋭夫氏や、アメリカのグローバル企業によって、日本が安く買われている現状などを報告する堤未果氏のスピーチなどが見られる。


堤未果は、『株式会社アメリカの日本解体計画』といった本を日本に紹介している。



これら2人の面々を見ても愛国民族主義的な立場で、日本の現状に危機感を抱くような論客の本を紹介しているのだが、youtubeの動画広告によって、ほぼこれらの論客の政治的メッセージが、[広告をスキップ]ボタンを押さない限り、かなり長い時間、流され続けるのである。



この影響力は非常に大きなものがあると思った。



通常、日本のテレビでは、こうした政治色の強いメッセージは中々流せないものだが、youtubeだからこそ、これが可能なのである。



著作を紹介するような形を取りながら、広告動画で、西鋭夫や堤未果の愛国民族主義的な政治的メッセージを発信し、眠りこけている日本人の意識を目覚めさせる目的なのではないかと思う。



ダイレクトマーケティング社は、十分に稼いで、売上を確立したので、ついに自分たちが望む政治的メッセージを発信できるようになったのだと思う。



それが西鋭夫や堤未果の投入なのである。



ダイレクトマーケティング社の創業者・小川忠洋氏は、wikipediaなどにも何も出生データは載っていないが、1976年生まれという情報だけが分かる。


1976年は、木星が魚座に在住し、土星が蟹座に在住している為、蟹座に木星と土星のダブルトランジットが形成されており、蟹座が強調されている愛国民族主義者である。



従って、西鋭夫や堤未果の本を販売するのに見せかけて、実は、日本国民へ愛国民族主義的な意識を目覚めさせたいのである。



西鋭夫や堤未果の広告動画は、非常に効果的な愛国民族主義的プロパガンダとなっている。




因みに西鋭夫もwikipediaには、生年月日が載っておらず、ただ1941年生まれとだけ分かる。


1941年は、その前半の方で、牡羊座に木星と土星がトランジットしており、おそらく土星や木星が牡羊座のバラニーに在住していると思われる。



だからこそ、フーバー研究所で、日米関係、占領史、日本近代史の秘密を暴いたのだと思われる。



西鋭夫は、この分野の第一人者であり、また映像やスピーチを見た限りでは、怒りをストレートに表現する人物で、権力者たちの秘密の謀議を知るという意味で、諜報(インテリジェンス)の素養があり、典型的な牡羊座バラニーの人物である。



こうしたバラニーは、通常、CIAやモサドのような諜報機関に属しているような陰のスペシャリストであり、体制側に立って主流にはなれないが、実力のある異端の反逆児である。



そして、興味深いことにこうしたバラニータイプの人のwikipediaには、全く生年月日が載っていないのである。


非常にセキュリティー意識が高く、諜報の素養が高い為、自分の個人情報を厳しく統制している為であると考えられる。



ダイレクトマーケティング社の小川忠洋氏もネット上に全く生年月日が載っていない。



また堤未果も1971年生まれであるということしかwikipediaには書かれておらず、生年月日は載っていない。


このように生年月日を秘密にするのは、諜報の世界の素養なのではないかと思われる。



生年月日を明かせば、そこから様々な秘密が、暴露されるということがよく分かっているのである。



西洋世界では、昔は、王様は、自分の生年月日を明かさなかったと言われている。



それは生年月日を明かして、ホロスコープを作られれば、呪術を掛けられる恐れがあったからである。



側近の諜報に通じた人物がそのようにアドバイスしたものと考えられる。






そして、最近、このダイレクトマーケティングで、西鋭夫や堤未果の書籍の宣伝の名目で、効果的にプロパガンダを行なっている手法を見て、それをやはり右翼民族的な立場からMMT理論(現代貨幣理論)などを提唱する三橋貴明なども同じような手法を真似して行っているのを確認した。



この記事を書いている今日、東京大学教授の上野千鶴子が、日本は経済成長しないと主張していることを激しく批判する三橋貴明によるプロパガンダ広告動画が流さているのを見た。




上野千鶴子は、日本国民へは「平等に貧しくなろう」と主張しているにも関わらず、自分自らは、日本の経済成長の恩恵を受けて、今現在、タワーマンションで暮らし、外車を乗り回し、別荘とマンションを往復する生活を送っていることについて、暴露されて、ツイッターなどで炎上したようである。



上野千鶴子と言えば、「スカートの下の劇場」で知られるマルクス主義フェミニズム論の提唱者で、リベラル左翼に属する人物である。



こうした人物が、日本国民には、「平等に貧しくなろう」と主張する一方で、自分は、政府が主催する委員会で専門家として意見を答申するような立場で、テクノクラートとして、国民の上に君臨し、豊かな富を享受している。



そのことが激しく批判された形だが、これは、アメリカの社会の分断に見られる構図である。



マイケル・サンデル教授が、政治的にはリベラル左翼に属するにも関わらず、能力主義社会の中で勝利して富と地位を確立したテクノクラートたちが、上に昇る見込みのない敗北者(主に白人労働者階級)を見下している現状への激しい反発として、ドナルド・トランプへの支持が集まったと分析している。



つまり、リベラル左翼は、崇高な理想は説くが、自分たちは、富や権力を得て、自己満足しており、グローバル社会の中で敗北して、生活が苦しい人たちへの理解や共感を全く失っていたという現状が問題であったのであり、分断とは、リベラル左翼の失敗に基づくものである。



現状では、上野千鶴子のような社会的に見れば成功したと言える人物が、理想論を唱えても全く説得力を持っていない。



自分が安楽な立場から国民の困窮した現状への理解がない空虚な理想論を唱えても全く説得力を持たないということである。





そして、こうした上野千鶴子を名指して批判するようなプロパガンダ動画が、youtubeで流されるようになって来ている。




三橋貴明は、牡羊座に月と土星が在住しており、月はバラニーに在住している。



従って、右翼民族主義者であり、『完全にヤバイ!韓国経済』といった著作で、韓国経済の悲惨な現状についてリポートする論客として、デビューした人物である。



三橋貴明以外でも右翼論客が、同じような手法で、色々と政治的メッセージを主張するようになって来ていることが分かる。



ダイレクトマーケティング社の小川忠洋氏の真似をして、猫も杓子も右翼民族主義的な政治的プロパガンダをyoutube広告に流すような現状となって来ている。









私は以前から日本のマンデン図を見て、日本は2022年12月11日以降、マハダシャーケートゥ期に移行したら、国家社会主義(右翼民族主義)が台頭すると書いて来た。



それはケートゥのディスポジターである太陽が、牡羊座のバラニーで高揚しているからである。



これからますます日本は経済的に厳しい状況になり、窮乏した日本国民は、右翼民族主義に傾斜していくと考えられる。



ダイレクトマーケティング社による効果的な愛国民族主義的なプロパガンダは、その兆候ではないかと思われた。




また直近では、今年の9月半ばから木星が山羊座に逆行して、再び、山羊座-蟹座軸にダブルトランジットが形成される。



この状態で、再び、社会の右傾化傾向に拍車がかかり、9月半ば~11月半ばにかけて、この傾向がピークになっていく。




因みに6月26日にドナルド・トランプが、退任後初の大規模集会を開き、政治活動を本格化させたとニュースが伝えている。



これは6月半ばから、木星が水瓶座で逆行を開始し、山羊座への影響を開始して、実質的に山羊座と蟹座にダブルトランジットが形成された傾向が始まっていることを物語っている。



実際に9月末に木星が山羊座に逆行すると、この傾向が強固に表れると考えられる。


トランプ氏、退任後初の大規模集会 政治活動本格化
2021年6月27日 18:07 AFP BB NEWS 発信地:ウェリントン/米国 [ 米国 北米 ]

【6月27日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が26日、退任後初となる大規模集会をオハイオ州で開き、来年の中間選挙に向けた本格的な政治活動を開始した。
 ソーシャルメディアから締め出され、一族の経営する企業が訴追の恐れに直面する中、トランプ氏は、2024年の大統領選への出馬について、支持者の間から「もう4年! もう4年!」との声が上がったものの、今後の政治活動については明言を避けた。

 トランプ氏は「われわれは3度目も勝たなければならないかもしれない。それは可能だ」と出馬に含みをもたせる発言もした。さらに、昨年11月の大統領選では、自身が勝利したとの主張を繰り返した。観衆からは歓声が上がった。

 90分に及ぶ演説のテーマは、移民問題や犯罪、銃規制、アフガニスタン、イランなど多岐にわたり、話題があちこちに飛ぶトランプ節は健在だった。

 トランプ氏は、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は大惨事であり、「われわれの国を、われわれのまさに目の前で破壊している」との従来の主張も繰り返した。

 昨年の大統領選では自身が勝利したが、バイデン氏が詐欺で勝ったとの持論も再び展開した。

「選挙は終わった」と述べ、「そしてわれわれは大勝利を収めた。彼らは決して許されるべきではないことをした」と続けた。

 トランプ氏は1月の退任後からこれまでに、大勢の聴衆を前に2度演説をしている。

 今回の集会の目的の一つは、元側近で連邦議会選候補のマックス・ミラー(Max Miller)氏の応援だ。また、上下両院での影響力を高めたい共和党での自身の影響力を維持したいとの考えもある。

 トランプ氏は特に、自身が掲げる「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」に賛同する候補者を積極的に支持する意向を示している。

 集会に参加した支持者の中には、「トランプ2024──なぜなら米国が偉大になりすぎることは決してないから」と書かれたシャツを着ている人も多くいた。






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