社会学者・上野千鶴子が叩かれる理由 -おひとりさまの教祖-




フェミニストで社会学者の上野千鶴子が週刊文春3月2日号で、入籍していたと批判を受けた。


上野千鶴子は、おひとりさまの生き方を推奨し、多くの女性から共感を得ていたが、自分自身は、入籍しており、主張と自身の行動が矛盾しているのではないかとの批判を受けた形である。



”おひとりさまの教祖”上野千鶴子(74)か?入籍していた
2023/02/21 週刊文春

 フェミニズムの旗手にして、おひとりさまの生き方についてベストセラーを著してきた上野。2年前、彼女は、ある男性を介護の末、看取る。「結婚という制度がイヤ」と公言してきた上野は、彼と密かに入籍していた。

 東京都心から西に約170キロ。八ヶ岳高原ラインを抜けると、あたりの風景は一変する。大滝湧水が溢れ、眼前には南アルプスの山々が迫る。高原野菜農園やニジマスの養殖場が八ヶ岳南麓の日常風景だ。

 集落の一角にエメラルドグリーンの山荘が建てられたのは、今から25年前の夏のこと。針葉樹林に囲まれた山道「唐沢木漏れ日通り」には、間もなく好一対の男女の姿が頻繁に目撃されるようになった。20余り歳上の男性に寄り添っていた女性は、フェミニズムの旗手で社会学者の上野千鶴子氏(74)だ。

「当時から彼女は月に2?3回、勤務していた東大のある文京区本郷から八ヶ岳に通っていました。愛車のBMWで深夜に出発し、中央道を爆走。『原稿執筆に没頭するため』とのことでしたが、実は恋い焦がれた男性に会いに行っていたのです」(東大関係者)

 2007年、『おひとりさまの老後』(法研)が約80万部のベストセラーに。“おひとりさま”シリーズは、実に累計128万部を記録し、その後も「おひとりさま」を冠した本を多数上梓。独身を貫く上野氏は“おひとりさまの教祖”として女性たちから絶大な人気を誇ってきた。(略)


それに対して、上野千鶴子は、3月15日発売の『婦人公論』に反論記事を書くという。



上野千鶴子氏「下劣な報道が出た」自身に関する一部報道への反論記事発表を告知
2023年3月2日11時11分 日刊スポーツ

社会学者で東大名誉教授の上野千鶴子氏(74)が2日までにツイッターを更新。自身に関する一部報道を不服とし、反論記事を発表すると告知した。

上野氏は「『文春砲』なる下劣な報道が出た」と言及。「ふりかかった火の粉は払わなければならない。反論を3月15日発売の『婦人公論』に書いた。興味があれば読めばよい」とした。

上野氏は著書「おひとりさまの老後」「在宅ひとり死のススメ」など「おひとりさま」シリーズでも知られる女性学・ジェンダー研究の第一人者で、自らも“非婚”を貫いてきたが、2年前に入籍していたと、2月22日発売の「週刊文春」で報じられた。


上野千鶴子は、マルクス主義フェミニストとして知られている。


私も学生時代に社会学の教授から『スカートの下の劇場 ― ひとはどうしてパンティにこだわるのか』を読むように勧められたが、文化人類学、記号論やマルクス主義の観点から、男女のジェンダーの違いなどを語る非常に面白い本であった。


元々『セクシィ・ギャルの大研究―女の読み方・読まれ方・読ませ方』で出版界にデビューし、栗本慎一郎らの同業者が高く評価したということである。







この上野千鶴子が、面白い本を書く学者として高く評価されていたが、1980年代は、平安女学院短期大学専任講師、同助教授、京都精華大学人文学部助教授といった立場で、大学教授として地道に下積み生活を送っていた。


1993年に東京大学文学部助教授に就任して以降は、知名度や社会的評価が上がり、俄然、影響力を増してきて、最近では、学者の立場から、脱成長を主張したり、また女性のおひとりさまの生き方を提唱などして、政府の政策立案にも影響しそうな日本が進むべき道や日本の家族のあり方などを提言するまでの権威となった。


しかし、2021年1月18日にTwitter上で、上野千鶴子が「平等に貧しくなろう」と主張しながら、自分自身は、裕福な生活を送っていて、BMWを所有し、タワーマンションに居住し、別荘も所有しているとのバッシングを受けた。


今回の週刊文春の上野千鶴子が入籍していたとする暴露記事は、おそらくこうした上野千鶴子批判の流れを組むものである。





※今や上野千鶴子は、徹子の部屋に呼ばれるまでの文化人となった





上野千鶴子は、今や日本を代表する学者となったが、言っていることと、やっていることが違うことを指摘されている。



これはマイケル・サンデルが主張した能力主義(メリトクラシー)の問題であるとも言える。



本来、資本主義社会において抑圧され搾取されている労働者や社会的弱者の味方であるはずの左翼知識人や左翼的な政治家が、高度な専門職能階級として、格差社会の中での勝ち組になり、社会の上層部で良いポジションを得て、成功者として、自己満足してしまっているという現実がある。



その為、言っていることとやっていることが解離してしまい、言葉の上では、労働者や社会的弱者の味方であるような発言をしていても、それは口先だけのものとなり、自らは成功者として、高級車を乗り回し、別荘を所有して、悠々自適な生活を送るという矛盾を抱えている。



こうした傾向は世界的な傾向で、トランプ大統領を応援した白人労働者階級は、自分たちの居場所からかけ離れた安全な場所にいて、高みから見下ろしている民主党のエリート議員たちの自己満足している姿に幻滅し、自分達に共感を寄せてくれるトランプを支持したと分析されている。



そうしたリベラル側の自己反省として、マイケル・サンデル教授が『実力も運のうち 能力主義は正義か?』を世に出したのである。



上野千鶴子は、マルクス主義フェミニストで、左翼言論人の急先鋒だが、その上野千鶴子自身が、もはや格差社会の負け組が、全く届かない程の成功を手に入れていたのである。



そして、おひとりさまとして生きていくことを推奨する理論を展開しながら、自らは愛車のBMWで、愛人の元にせっせと通い、愛人の妻が亡くなった後、入籍したことを批判されたということである。



そもそも封建社会を形造ってきた蟹座、蠍座、魚座の水の星座の勢力に対して、双子座、天秤座、水瓶座の風の星座の勢力が徐々に力を獲得し、水の星座の勢力を駆逐していくというのが、歴史の流れである。



昨今、ますます風の星座の勢力の勢いが増しており、人工知能やデータサイエンスの登場や、GAFAの台頭で、保守よりもリベラルの方が力を持つような社会に急速に変化して来ている。



リベラル左翼の知的エリートともなれば、知識社会においては、社会の成功者になってしまい、自分が分析する対象である労働者や平均的な女性たちとは立場的に解離してしまうのは自然と言えるかもしれない。




こうした言論界で、物議を醸している上野千鶴子について、チャートがどうなっているか調べてみたくなった。




上野千鶴子は、1948年7月12日生まれで、富山県中新川郡上市町出身で、出生時間は分からない。




その為、12:00で作成してみた所、月ラグナは乙女座で、火星とコンジャクトし、10室に水星、金星、太陽が在住し、バドラヨーガを形成していた。




おそらくこの強い双子座が、著述家としての才能を表わすと考えられる為、水瓶座ラグナにして、5室を双子座にするという考え方もあるが、種々検討した結果、おそらく上野千鶴子は双子座ラグナである。



まず、キャラクター自体に水瓶座ラグナのような非個人性が感じられないのと、非常に知的ではあるが、臨機応変で、ころころと現実に適応して、二枚舌な面などが、双子座ラグナではないかと思われた。



双子座は不倫好きであり、しばしば恋愛をゲームのように楽しむ星座である。










彼女の不倫相手は、歴史家で、東京経済大学名誉教授で、専門が日本近代史、民衆思想史の色川大吉で、密会の為にBMWを走らせて、八ヶ岳の別荘に通っていたという。



ネットの情報によれば、上野千鶴子は1996年頃に周囲に「好きな男性がいる」と漏らしていたというが、この好きな相手というのが、この色川大吉である。



1995年に出版された『KAILAS チベット聖地巡礼』の学術調査のため、色川大吉、及び、他のスタッフとともにチベットを訪れたのがきっかけだったようである。







双子座ラグナであれば、1996年は、木星が射手座7室をトランジットし、土星が2月17日から魚座に移動して、射手座7室にダブルトランジットが生じていた。







チベットに旅行した前年の1995年は、土星は水瓶座で逆行したり、魚座で逆行し、木星は蠍座で逆行したり、順行したりすることで、9室と7室の支配星にダブルトランジットしていた。



9室にダブルトランジットしている為、学術調査の為の長距離旅行をするような時期であり、また7室にダブルトランジットが形成されている為、パートナーと出会う時期である。



木星が出生の7室支配の木星にリターンしていることもパートナーとの出会いのタイミングを物語っている。




1995年の土星と木星のトランジット


4月・・・・・土星:水瓶座、木星:蠍座で逆行 ⇒ 9室にダブルトランジット、また7室の支配星にダブルトランジット

5月・・・・・同上

6月・・・・・土星:魚座、木星、蠍座で逆行 ⇒ 12室にダブルトランジット

7月・・・・・土星:魚座で逆行、木星:蠍座で逆行 ⇒ 9室でダブルトランジット

8月・・・・・土星:水瓶座で逆行、木星:蠍座 ⇒ 7室の支配星にダブルトランジット

9月・・・・・土星:水瓶座で逆行、木星:蠍座 ⇒ 9室にダブルトランジット

10月・・・・・同上

11月・・・・・同上

12月・・・・・同上



この色川大吉との交際が始まる1996年は、双子座ラグナであれば、木星/金星期になり、木星がパートナーの7室の支配星で、金星はラグナ(7室から見た7室)に在住している。



従って、パートナーと出会う時期である。



因みに2017年に色川大吉の前妻が亡くなった為、入籍して、夫婦となったが、その後、上野千鶴子は色川大吉の介護をしつつ、2021年9月7日に亡くなるのを看取っている。



色川大吉が亡くなった2021年は、水星/水星期であり、7室射手座をパートナーのラグナとした場合、7室支配のマラカの水星は、6、11室支配のマラカの金星とコンジャンクトして、マラカの7室に在住しており、この時期に亡くなったことを説明する配置となっている。





東京大学文学部助教授に就任



1993年4月に東京大学文学部助教授に就任しているが、これは学者としては、最高の栄誉であり、称号を得たと言える。



この時は、木星/ケートゥ期であり、ケートゥはラーフ/ケートゥ軸という形で、11室に絡んでいるが、ケートゥはスヴァーティー(ラーフ)に在住しており、支配星のラーフが11室に在住していることによって、11室との絡みが生じている。



11室にはラーフが在住しているが、6、11室支配の火星がアスペクトバックし、8、9室支配の土星がアスペクトし、更に7、10室支配の逆行の木星がアスペクトして、ケンドラとトリコーナの支配星がラーフに絡むことによるラージャヨーガを形成している。







トランジットを見ると、土星は11室にアスペクトし、木星は11室の支配星にコンジャンクトしており、11室(肩書き、称号)にダブルトランジットしている。






サントリー学芸賞と朝日賞の受賞


また上野千鶴子は、1994年12月に『近代家族の成立と終焉』でサントリー学芸賞を受賞し、2012年1月に2011年度の朝日賞を受賞している。







1994年12月は、前月の11月11日の時点で、木星が天秤座から牡羊座11室にアスペクトし、土星が水瓶座から牡羊座11室にアスペクトして、11室(受賞)にダブルトランジットが生じている。







また2012年1月は、木星が牡羊座11室をトランジットし、土星が天秤座から牡羊座11室にアスペクトして、11室(受賞)にダブルトランジットが生じている。




※朝日賞・・・朝日新聞社、並びに(公益)財団法人朝日新聞文化財団が創設した賞


※サントリー学芸賞・・・公益財団法人サントリー文化財団が主催する学術賞




こうした東京大学文学部助教授への就任やサントリー学芸賞と朝日賞の受賞が、いずれも11室(受賞、称号)にダブルトランジットを形成している時期であったことから、ラグナは明らかに双子座ラグナである。





高度な分析的知性


双子座ラグナの場合、5室支配の金星がラグナで、バドラヨーガの水星とコンジャンクトし、また月から見ても水星はバドラヨーガで、2、9室支配の金星とコンジャンクトして、1-2、1-9、9-10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。




水星が著しく強い為、高度な知性を持つが、金星がコンジャンクトしている為、ユーモアや表現力を伴っている。




作家の5室の支配星が強い水星と連結している為に文化人類学や記号論などの人文系の分野で鋭い批評が出来たと考えられる。





女性器の名称を連呼する


因みに2室支配の月が鋭い批評精神を持つ乙女座に在住して、その月に対して、8室支配の土星や、6、11室支配の火星がアスペクトして、2室の支配星を激しく傷つけている。




つまり、8室支配の土星は2室に在住して2室の支配星にもアスペクトし、6室支配の火星は2室の支配星とコンジャンクトして、2室が激しく傷ついている。







上野千鶴子には、社会的に抑圧され隠蔽された女性性器の名称などを公の場で口に出し、意識に顕在化させることによって女性解放につながるという信念がある。



何であれ意識的に認識する為にはそれに名称を付けて、口に出さなければならないと考えている。



その為、『女遊び』といった著作の中で、「おまんこ」といった言葉を連呼しているのであるが、人によっては公共の場でこうした発言をすることはセクハラであるとして、批評する人もいる。



この上野千鶴子が露骨に性器の名称を口に出して語ることは、彼女のゼミにおける名物になっており、ゼミの学生たちにこの言葉を発言させて、何のためらいもなく言えるぐらいまで訓練するようである。



この彼女の一見、下品で露骨な発言は、どこから生じたかと言えば、繰り返しになるが、スピーチの2室を支配する月が鋭い批評精神を表わす乙女座に在住し、8室支配の土星と6室支配の火星から激しく傷つけられている為である。







その為、人に不快をもたらす性器の名称などを人前で連呼するといったある種の露骨でストレートな言葉の暴力を行なうことが出来るのである。



言葉の暴力とは、ある種、左翼言論人の鋭い言論、批評とも言いかえることが出来る。



然し、ネットで調べた所、この上野千鶴子の露骨な性的発言をセクハラであるとして、激しく凶弾している方のブログなどがあった。



実際、上野千鶴子は、かなり意識的にこうした発言を自分の著作の中でも繰り返しているが、挑発的で挑戦的な態度であり、暴力的な行為であるとも言える。



6-8の絡みがある場合、犯罪を免れ得ない配置であるが、この上野千鶴子の発言は、一定の状況下では、道徳的に考えて虐待になり兼ねないと言える。



然し、上野千鶴子は、女性を抑圧から解放するという理論の元にこれを語る為、それがいかに異常なものであってもそれが素晴らしいこととして、世間的には、通用するようである。



これは、チャートを分析して、2室支配の月が6室支配の火星、8室支配の土星と絡んでいることで始めて分かることである。







スティーブン・キングというホラー作家がいるが、蟹座ラグナで、ラグナに土星と火星がコンジャクトしており、5室の支配星に8室支配の土星が絡んでいる為か、恐ろしいホラー作品を創作する。



人はスティーブン・キングのホラーで、恐怖や戦慄を味わい、カタルシスを得ていると言える。



それと同じように上野千鶴子の性器の名称を連呼する発言も、ある種、ホラー映画と同じようなカタルシスを与えるような効果があるかもしれない。



好意的に考えれば、彼女が発明した芸なのだと考えることも出来る。



wikipediaによれば、上野千鶴子は、様々な分野で発言して多くの論争に関わってきたが、その言動に賛否両論をもたらすという。


論争に強いのは、やはり、2室支配の月が6室支配の火星、8室支配の土星と絡んで、激しく傷ついているからで、土星と火星による激しい傷は、強さや支配力を表わすようである。



これはラグナに土星と火星が絡んだ場合、クシャトリヤ(戦士階級)の支配的なパーソナリティーをもたらすことと似ている。



その他、上野千鶴子の発言を見ると、必ず物議を醸し、賛否両論を引き起すようである。






論争

上野は様々な分野で発言して多くの論争に関わり、その言動は賛否を受けてきた。上野は論争に強いという評価があり、たとえば、斎藤美奈子『文壇アイドル論』(岩波書店、2002年、pp.142-143)には、「彼女は論争にだけはめちゃめちゃ強かった。逆にいうとアンチ・フェミニストの中に、彼女に勝てるほどの論客がいなかった」「上野千鶴子の強みは、やはり理屈(含む屁理屈)の部分なのです」などの記述がある。また、三浦瑠麗は『不倫と正義』(新潮新書、2022年、pp.149)において「上野さんが常に論争を呼ぶ理由の1つは、強い感じがするから。思想は人が作るものですから、その人の生きてきた軌跡が入っている。上野さんって結構、叩かれっ放しでやっているところもありますよね。その分格好良く、佇まいがいいじゃないですか」と評している。また遥洋子『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(筑摩書房)はそうした「論客」上野のイメージを伝えている。

アグネス論争やエコフェミ論争以外の主なものは斎藤美奈子『文壇アイドル論』(2002年) にまとめられている。

アグネス論争

上野が関与した代表的な論争は「アグネス論争」であり、いったんアグネス批判派に傾きかけていた流れが、上野が議論に加わった結果、一気に逆向きになるほどだったとされている。当初の「大人の空間に子供を入れるな」という「林・中野」対アグネス・チャン論争は、上野により「働く母親一般の問題」に変化し、様々な分野の論客が参戦する一大論争になった。

エコフェミ論争

フェミニズム内部の論争では、たとえばエコロジカル・フェミニズムを唱えた青木やよひに対して、男性優位の文化イデオロギーに過ぎないとして激しい論戦を仕掛けた。いわゆるエコフェミ論争で、上野側の主張は『女は世界を救えるか』(1985年)などにまとめられている。


山梨県での講演

2013年10月に山梨県山梨市が、上野に対し在宅医療などをテーマに講演を依頼し、同市は公式サイトなどで参加者を募集したが、市民らから「過去に問題発言を多々行っている上野を呼ぶのはおかしい」などのクレームが入ったことを理由として、同市の望月清賢市長が公演中止を決め上野に通知した。これに対し上野は自身のブログで「(脅迫などを受けたわけでないのに)市は過剰な自主規制を行っている」などの反論を寄せ、同市の対応を批判した。その後、市民から今度は開催を求める抗議を受け、市は非を認めて方針を撤回し、講演会開催を決定し、2014年3月18日に行われた講演の冒頭で、望月市長が「上野先生に無礼を働いた」と陳謝した。

2019年東大入学式での祝辞

2019年4月12日に行われた東京大学学部入学式において来賓として登壇し、祝辞を述べた。祝辞の中で上野は、2018年に発覚した医学部不正入試問題に触れつつ、東大や四年制大学全体において女子の入学者の比率が低いことに言及し、さらに東大の学生生活や大学組織の中でも未だ性差別が根強く残っていることを指摘した。その上で新入生に対し、現在の自分があるのは努力ではなく環境のおかげであることを自覚するよう促し、自らの能力を自分のためだけではなく、機会不平等が残る社会において恵まれない人々を助けるために使うことを呼びかけた。最後に、異なる環境に身を置くことを恐れず、未知を探求しメタ知識を身につけるよう説き、祝辞を締めくくった。

この祝辞は大きな反響を呼んだ。一例として、冷泉彰彦はニューズウィーク日本版のコラムにおいて「名演説」と評価し、上野を登壇させた大学の姿勢を「危機感の表れ」と評価した。一方で、週刊新潮の取材を受けた元東大総長の中でも、小宮山宏は賞賛する一方吉川弘之は一部の内容に批判的見解を示すなど、評価は賛否が分かれた。インターネット上においても、日本のTwitterでは上野の名がトレンド入りし、祝辞に対して賞賛の声が上がる一方、「場違いな祝辞」などといった批判の声もあった。
上野自身は入学式後「AERA」のインタビューを受けて、「賛否ともその大きさは想定以上でした」と反響が大きかったことに驚きながら、内容については「当たり前のことを言っただけ」と語った。

脱成長主張

2021年1月18日、Twitter上で、上野が「平等に貧しくなろう」と主張する一方で、自身は裕福な生活を送っているとするツイート(BMWを愛車にしており、眺望良好なタワーマンションに居住し、別荘も所有しているとの内容)をきっかけに、「言うことが詐欺的で悪質」「まずは文化住宅に引っ越して中古車に乗り換えてから言え」「ブルジョワ左翼」「赤い貴族」といった非難が起こった。炎上の背景には、上野の発言が「逃げ切りに成功した団塊世代」の縮図・象徴であるという反感を持たれたことに加え、上野には元々潜在的なアンチが多く存在することも原因として大きいと分析されている。

社会学者の北田暁大は上野に代表される左派の脱成長論が、移民受け入れに反対するという点でドナルド・トランプ信奉者と変わらないと批判している。作家の菅野完は「上野千鶴子のあれは、「上野千鶴子しぐさ」であると同時に「団塊の世代しぐさ」だわな」「定年退職して、暇になった団塊の世代」がこれからどんどん野に放たれるわけです。我が国の「ポスト真実」の担い手は、この人たちでしょう」と世代論的な観点から上野の団塊世代性を批判している。
なお、「平等に貧しくなろう」は、2017年2月11日付の東京新聞に「平等に貧しくなろう 社会学者・東京大名誉教授 上野千鶴子さん」という題でのインタビュー記事。上野は日本の人口の自然増や社会増(移民受け入れ)は不可能であり、日本は人口減少と衰退を引き受けるべきとの見解を示し、「日本の場合、みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい」と述べた。また、上野の愛車のBMWは2006年頃の読売新聞の記事であり、タワーマンションでの優雅な暮らしぶりは2019年6月に放送されたテレビ番組『情熱大陸』で紹介されたものである。


(wikipedia 上野千鶴子より引用抜粋)




そして、言っていることと、やっていることが矛盾しているとして、批判を受けている。



これは2室が傷ついた場合の真実を語らない(噓つき)という性質の現れかもしれない。



一般大衆向けに語っている建前と、自分向けに語る本音が一致していないのである。



一般大衆に対しては、おひとりさまの生活を推奨し、また人口減少と衰退を引受け、平等に貧しくなることを提唱するが、自分自身は、知的エリートとして、不倫や入籍をして、物質的に快適な生活を追求している。



つまり、おひとりさまの生活などまっぴら御免だと考えており、平等に貧しくなることなど、まっぴら御免だと考えているとしたら、それは、嘘をついているのである。



そもそも一般大衆に当てはまる理論を語る人は、自分自身をその理論の外側に例外として置く傾向がある。









上野千鶴子が、論争好きで、賛否両論を引き起し、またしばしばその言論がバッシングの対象になるのは、この2室支配の月が激しく傷ついているからである。



月は、暴力の表示体である火星とコンジャンクトし、また暴力の6室、11室(6室から6室)を支配している。



従って、上野千鶴子の言論は、鋭いメスで、外科医のように認識の対象を切り刻み、思い切りがよく忖度なく妥協がない。



その言論は6-8の絡みがある為、必ず、賛否両論など激しい摩擦を引き起こすのである。





両親の不仲、厳しい父親


また2室の支配星の激しい傷は、両親(2室)の不仲をもたらしたようである。



上野千鶴子:社会学者になった理由は不仲の両親? 「主婦という制度そのものがよくない」 「徹子の部屋」で語る
2021年05月18日 09:30 MAINICHI KIREI

 社会学者の上野千鶴子さんが、5月18日に放送される黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系、月~金曜午後1時)に出演する。上野さんは社会学者を志したきっかけなどを語る。

 上野さんは14年前、ひとり暮らしの高齢者を「おひとりさま」と呼び、そのイメージを一新させた立役者。東京大学名誉教授でもある上野さんが今、発表して話題になっているのが「在宅ひとり死のススメ」。人生の下り坂をくだり、要介護認定を受け、一人静かに死んで、ある日、亡くなっているのを発見されたとしても、それを「孤独死」とは呼ばれたくない、という思いが執筆動機だという。

 また、番組では、自身の過去にまつわる話題も。上野さんが社会学を研究しようと思い立ったのは、不仲だった自分の両親の影響があると明かす。当時としては珍しく恋愛結婚だったにもかかわらず、口癖のように「私は男を見る目がなかった」と言う母親を見ながら、「見る目ではなく主婦という制度そのものがよくないのだ」と思い立ち、「女性学」を研究することにしたのだと語る。


上野千鶴子は、両親が不仲で、父親は支配的で厳しく、学生時代は家から何とか出たいと考えていたようである。



女性学を志した理由は、不仲だった両親の影響があったと述べている。



こうしたことは、上野千鶴子のラグナを双子座に修正して初めて見えてきた特徴である。





ナヴァムシャ



因みに出生図のラグナは双子座プナルヴァス第3パダで、ナヴァムシャのラグナも双子座ではないかと思われる。







上野千鶴子が、色川大吉と出会った1995年は、ちょうど木星/金星期であり、その後の6年間はずっと木星期である。



木星は、7、10室支配で10室で定座に在住しており、これは職場恋愛の配置であり、仕事を通じて同業者の大学教授と交際したことがそれに該当する。



然し、7室の支配星が8室支配の土星とコンジャンクトしており、その辺りが不倫、三角関係であったことを物語っている。



10室の木星は、教える仕事、教授職の配置である。



1995年4月に東京大学大学院人文社会系研究科教授に就任し、2001年12月頃からマハダシャーが土星期に移行するが、コツコツ研究活動を行っていたようである。



土星は、8、9室支配で10室で、木星とコンジャンクトしており、9室の支配星で、10室で木星とコンジャンクトしていることから、研究活動を行い、学生に教えていたことを物語っている。






上野千鶴子が叩かれる理由



おひとりさまシリーズを出したのは、2007年前後からで、2005年辺りから老いや介護、老後の問題などが、テーマとなっている。




『老いる準備 ― 介護することされること』(学陽書房 2005年/朝日文庫、2008年)
『生き延びるための思想 ― ジェンダー平等の罠』(岩波書店、2006年)のち文庫
『おひとりさまの老後』(法研、2007年)
『男おひとりさま道』(法研、2009年)
The Modern Family in Japan (Melbourne: Trans Pacific Press, 2009)
『ひとりの午後に』(日本放送出版協会、2010年)
『女ぎらい』(紀伊国屋書店、2010年)
『ケアの社会学 当事者主権の福祉社会へ』(太田出版、2011年)
『ケアのカリスマたち――看取りを支えるプロフェッショナル』(亜紀書房、2015年)
『男おひとりさま道』(青土社、2009年)
『おひとりさまの最後』(朝日新聞出版、2015年)
『在宅ひとり死のススメ』文藝春秋〈文春新書 2021年1月20日)
『ボーヴォワール『老い』』(NHK出版〈NHK100分de名著〉、2021年6月21日)

(wikipedia 上野千鶴子より引用抜粋)



それまでは、文化人類学、記号論、構造主義、マルクス主義を駆使して、知識人から高く評価されるような内容が多かったが、この頃から、日本が抱えている高齢化の問題などに切り込んで、一般大衆が理解でき、これからの生き方を提案するような内容が多くなっている。



2005年は、マハダシャー土星のセカンドアンタルダシャーの土星/水星期で、土星期が本格的に現れる時期である。



従って、土星期が彼女にこうした変化をもたらしたことが分かる。



土星は、8、9室支配で蟹座の2室に在住し、蟹座は、家族、家庭がテーマとなる星座で、ごく普通の一般大衆を表わす星座である。



蟹座に在住する土星は、老後の家族、老後の家庭などを表わす表示体と言えるかもしれない。







高齢化という問題を抱えた日本社会を啓蒙する(9室)という目的もあり、また2室に在住していることを考えると、自分自身の家族、両親の介護の問題などにも関係したのかもしれない。


そして、2009年5月の土星/金星期に特定非営利活動法人ウィメンズアクションネットワーク (WAN) を設立して、理事に就任している。



これは土星が9室支配で2室(起業)に在住している為である。



マハダシャー土星期は、老いや介護、老後の問題などを扱い、「おひとりさま」というキーワードを生み出し、社会的な啓蒙活動が主体となったが、おそらく、こうしたテーマを扱うタイミングで、日本がもはや経済成長できず、脱成長の中で、生きていくしかないとか、老後の孤独を肯定的にとらえる思想が生み出されたと考えられる。



そして、皮肉なことにこの路線変更で、一般大衆に「おひとりさま教祖」として熱狂的に迎えられ、出版した本が売れまくって、上野千鶴子は経済的に成功したのである。



土星は9室支配で2室に在住して、2-9のダナヨーガを形成し、ディスポジターの月は、2室支配で、11室支配の火星とコンジャンクトして、2-11のダナヨーガを形成している。


この2-11のダナヨーガが4室(不動産)で形成され、またダナヨーガを構成する火星が不動産の表示体だからか、都内にタワーマンションを購入したり、八ヶ岳に別荘を持てるまでに成功したと言える。



4室は乗り物も表わすため、この頃、BMWなどの高級車を乗り回すようになる。



それで、上野千鶴子は、老後の生活を不安に感じる情弱の人を相手にして成功したとして、ひろゆきなどから情弱ビジネスと批判されたり、言っていることと、やっていることが違うなどとして、「詐欺師」呼ばわりする人まで現れた。



このような激しいバッシングは、土星が8室の支配星で、2室の支配星とコンジャンクトする6、11室支配の火星にアスペクトして、6-8の激しい絡みを生み出しているからである。


月ラグナから見ても土星は6室の支配星で、3、8室支配の火星にアスペクトして、6-8の絡みを生み出している。



土星期は、経済的な成功を意味したが、その発言が、批判を受け、物議を醸すことをまさに表していたのである。





上野千鶴子の今後


上野千鶴子は、双子座ラグナで正しければ、2020年12月前後からマハダシャー水星期に移行しているはずである。



水星は、1、4室支配でラグナでバドラヨーガを形成し、5室支配の金星と、1-5、4-5のラージャヨーガを形成している。



そして、月ラグナから見ても1、10室支配で10室でバドラヨーガを形成し、2、9室支配の金星とコンジャンクトして、1-2、1-9、9-10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。



大学の教授職からは退いているが、水星は、非常に強いため、著述家として、今後も活躍していくものと思われる。





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