横田めぐみメモ -北朝鮮への拉致を示す配置-



先日、河合範安さんからの連絡で、横田めぐみのラグナが魚座であると分かったと知らせを受けた。


四柱推命「学」のホントのところ』というサイトの記述によれば、「エフイーシー国際親善協会」(本部東京)が、横田めぐみの生まれ故郷の名古屋市で分娩記録を発見したということで、出生時間は、17:15であると書いてある。


そこで、早速、17:15で出生図を作成してみると、ラグナが魚座で、ウッタラバードラパダーに在住している。





横田めぐみが北朝鮮の工作員に拉致されたのは、1977年11月15日で、その時は、火星/月期である。


マハダシャー火星期の最後のアンタルダシャーであり、この位のタイミングで、マハダシャーが切り替わるため、大きな人生の転機を表わしている。


火星は両親、家族の2室を支配して、父親の9室を支配して、5室に在住している為、両親の下で、学業などに打ち込んでいた時期であると理解できる。


次にラーフ期に移行するが、ラーフは4室に在住しており、4室を傷つけている。


これは両親と住む家を失ったということでもあり、また日本という母国にいられなくなることを示しており、そして引っ越しを余儀なくされたことを示している。


ラーフのディスポジターは4、7室支配の水星で、7室に在住しているが、4室は引っ越し、7室は4室から見た4室目のハウスで、4室の本質のハウスであり、また引っ越しを表わすハウスである。


そして、7室はパートナのハウスでもある。




李氏朝鮮と日本の北朝系の天皇の血筋



因みに横田めぐみの母親、横田早紀江は、母親が元日本の皇族である李方子皇太子妃であり、李氏朝鮮の最後の李垠皇太子に嫁いだそうで、李氏朝鮮と日本の北朝系の天皇の血筋を引いているという。


従って、横田めぐみは、李氏朝鮮と日本の天皇の血筋を引いており、その権威を利用したい北朝鮮の指導者(金日成)によって、拉致され、息子の金正日と結婚させられ、金正恩が生まれたという情報がある。







このシナリオが正しいかどうかであるが、確かに横田めぐみは、マハダシャー火星期の終わりに拉致されて、直後にラーフ期に移行しているが、ディスポジターの水星が7室(パートナー)に在住しており、このラーフ期に金正日の妃としてあてがわれた可能性が示唆されている。


またナヴァムシャでもラーフは海外の12室に在住し、ラーフ期に北朝鮮に移住したことを示している。


またディスポジターの金星は7、12室支配で7室に在住し、このラーフ期の間に金正日の妃にさせられたことを示唆している。



北朝鮮側は、横田めぐみが1986年に平壌へ転居し、同年、韓国人拉致被害者の金英男と結婚し、翌年の1987年に娘のキム・ヘギョンを出産し、1994年に自殺したと主張している。







この頃は、ラーフ/水星期で、上述したように出生図では結婚が説明でき、ナヴァムシャでもラーフのディスポジターは7室に在住する金星で、水星は8室の支配星で6室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸から傷つけられている。



このタイミングで結婚したことを説明できなくはないが、サプタムシャを見ると、ラーフ/水星期に子供を出産したようには見えない。





ラーフは7室に在住して、8室の支配星とコンジャクトし、水星は7、10室支配で、6、11室支配の金星と星座交換して、6室に在住して、土星からのアスペクトを受けている。



5室、5室の支配星、9室、9室の支配星との絡みが薄く、この配置からは、出産したようには見えない。




また北朝鮮側は、1994年4月に自殺したと主張しているが、この頃はラーフ/月期で、ラーフはケンドラ4室で強い配置にあり、月は5室の支配星で、ラーフのディスポジターである4、7室支配の水星が、5室支配の月と7室で、ラージャヨーガを形成しており、特に月は、火星や土星、ラーフ、ケートゥから傷つけられているようなこともなく、ラーフと月はケンドラの位置関係でお互いに絡んでおり、自殺をしたようには見えない。




従って、「1986年に平壌へ転居し、同年、韓国人拉致被害者の金英男と結婚し、翌年の1987年に娘のキム・ヘギョンを出産し、94年4月に自殺した」という北朝鮮側の主張は本当のようには見えない。





横田めぐみのチャートの乙女座7室には、5室支配の月、6室支配の太陽、4、7室支配の水星が在住し、1、10室支配の木星がアスペクトしている。



単純に考えて、乙女座ラグナや乙女座に月が在住するような人物像が浮かび上がるが、金正日のチャートを作成すると、出生時間が0:00~13:15までは、月が乙女座に在住している。







従って、チャンドララグナが乙女座である可能性があり、横田めぐみのパートナーとなる人物像に合致する。



魚座ラグナから見た7室の太陽は、政治家や指導者など、地位が高い人物を象徴している。




このように見て、横田めぐみのチャートからは、拉致された後に金正日にパートナーとしてあてがわれた可能性が浮上してくる。







11室の支配星が12室でムーラトリコーナの意味



然し、この魚座ラグナで正しいと思える別のポイントもある。



魚座ラグナだと、11、12室支配の土星が12室に在住し、3、8室支配の金星と6-12の軸で、相互アスペクトして激しく傷ついている。



この6-12室の軸で激しく傷ついた配置が、横田めぐみが天皇家の血を利用しようとした北朝鮮の指導者によって拉致されたことを示す配置である。



神田沙也加のチャートでも11室支配で12室に在住し、激しく傷ついている機能的凶星の月は、利用の観点で、近づいてくる計算高い貪欲な人物を表している。



神田沙也加の場合、それが母親や友人であったため、少しも信頼し合い、気持ちを安らげる相手がいなかったことを示している。



母親でさえもそうだったこと、それが神田沙也加の悲劇であった。









何故、11室は願望成就や成功を表すハウスであるにも関わらず、トリシャダヤハウスの中で最も凶意が強いのか、それは利用の観点で常に相手から貪ることを考える利己的な人物という観点がなければ、理解出来ない。



この11室の支配星は破壊的なまでの貪りの暴力性を示す機能的凶星であるという観点がなければ、多くのホロスコープの解釈を誤ってしまう。



但し、11室の支配星がトリコーナの支配星と絡んでいる場合は、そうした凶意が若干、緩和され、ダナヨーガなどを形成して成功や富につながっていく。



しかし、6、8、12室などのドゥシュタナハウスと絡んだ場合は、11室の支配星は、最悪の凶意を発揮する。



横田めぐみの場合、11室の支配星が同時に12室を支配し、12室に在住しているが、この11室の支配星が、北朝鮮(海外)から日本の皇族の血筋を利用しようと企む貪欲な人間たちを表していたのである。



3、8室支配の金星は支配者を表し、通常、ストーカー行為をするような人物を表しており、この3、8室支配の金星と11、12室支配の土星の連携によって、彼女は北朝鮮に拐われたのである。



12室は監禁を表している。



横田めぐみは拉致の被害者であるという認識はあっても、重要な人物であるという認識は日本では特にないが、11室(評価)の支配星が12室(海外)で定座で強いことは海外で悪い意味で利用価値があると高く評価されていたことを表している。








もし横田めぐみが生きているとしたら、現在、土星/金星期で、あまり良い時期ではない。



また土星は11、12室支配で、12室に在住している為、海外での生活を表わしており、土星期の間は、北朝鮮に居続け、帰国できるようには見えない。



また土星期は2031年4月まで続くが、その次は、出生図でもナヴァムシャでもマラカの水星期となる。



横田めぐみは、2021年の現時点で、57歳であり、その頃は、67歳である。




既に魚座ラグナにとっては、11、12室支配の土星期はマラカであり、3、8室支配の金星も傷ついており、傷ついた8室の支配星もマラカとなり得る。



従って、土星期が今後も続くことを考えると、日本に帰国できそうには見えないのである。




横田めぐみが本当に金正日の非公式の妻としてあてがわれ、そして、金正恩が生まれたのかどうかは分からない。




但し、この魚座ラグナのチャートは、拉致されたことや、海外に連れていかれて、そこで暮らし、パートナーが出来たことを物語っている。





拉致にあった1977年11月15日と翌日の警察総動員による大捜査


wikipediaには拉致された時の状況が記されているが、通常、下校途中に失踪したぐらいで、同日夜から警察が全職員を非常招集し、220人態勢で捜査をしたりするだろうか。


翌日には、760人の機動隊が投入されて、大掛かりな捜索活動がなされている。




11月15日 : バドミントン部の練習後の下校途中に失踪。チームメート2人と一緒に6時半すぎに校門を出て、水道町の自宅へ向かった。同日、新潟県警察に捜索願が提出される。同日夜、新潟中央警察署は全職員を非常招集し、県警本部と連絡を取りながら最大220人態勢で捜査を進めた。翌11月16日には機動隊760人が投入されて大がかりな捜索活動が開始され、遺留品発見に全力を挙げたが見つからなかった。このとき、警察犬は必ず通学路の途中の一地点で止まったままの状態になった。のちに、北朝鮮の工作員だった辛光洙らによる拉致犯罪であったことが判明した。辛光洙は横田めぐみと曽我ひとみを招待所で教育する係だったが、辛は曽我に「めぐみちゃんを日本から拉致してきたのは自分だ」と話したという。

(wikipedia 横田めぐみより引用抜粋)


普通は、もっと小規模だと思われ、子供が失踪する度に警察がそのような捜査をしていたら大変である。



この当時(1977年11月15日)は、まだ今のような世界中で、大勢の人間が誘拐されて人身売買されるような時代ではない為、人が失踪したら、今よりも丁寧に力を入れて捜索された時代であったと思うが、それでもかなり大がかりな捜査である。



こうした記事の行間から、横田めぐみ及び、横田夫妻は、やはり普通の一般市民ではないことを物語っているようにも思える。







冒頭の写真は、20歳前後に北朝鮮で撮影された写真である。



20歳前後に撮影された写真ということは、拉致された1977年から7年ぐらい経過した後の写真である。



この写真では、ふっくらして幸せそうに見え、決して不幸そうには見えない。



金正日の後継者を生む李氏朝鮮と天皇家の血筋を引く女性ということになれば、拉致自体は暴力であったとしても、王妃として丁重に扱われたはずである。



一般の拉致被害者が、痩せこけて悲痛な面持ちをしているのとは対照的である。







ラーフ期は、ラーフは双子座のケンドラで強く、特に土星や火星からもアスペクトやコンジャンクトされておらず、ディスポジターの水星は7室でバドラヨーガを形成し、5室支配の月とコンジャンクトして、4-5、5-7のラージャヨーガを形成し、1、10室支配の木星からのアスペクトを受けており、幸福に見える。



またナヴァムシャでは、ラーフは12室に在住しているが、ディスポジターの金星は7室支配で7室でマラヴィアヨーガを形成し、9室支配で高揚する月とコンジャンクトして、7-9の強力なラージャヨーガを形成しており、更に2、5室支配の木星からのアスペクトを受けている。



7室は土星からのアスペクトは受けているが、特に激しく傷ついている訳ではない。




こうしたことから考えると、拉致されたその時こそ、苦痛を経験はしたものの、その後は、王妃的な扱いを受け、牡牛座が強いことを考えると、物質的には恵まれた生活をしたと考えられる。


決して、物質的、精神的に苦痛の生活を強いられた訳ではない。



またラーフ期が終わった後の木星期もそうである。




木星は1、10室支配で3室牡牛座に在住し、7室、9室、11室にアスペクトしており、特に凶星からのアスペクトは受けていない。



ナヴァムシャでも2、5室支配で、3室で減衰しているが、パーラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果と、ニーチャバンガラージャヨーガが期待できる配置で、7室、9室、11室にアスペクトしている。



木星からの5室に高揚する7室支配の月と5、10室支配の金星が、5-7のラージャヨーガを形成していることを考えると、文化的に洗練された生活を営んでいたようにも思える。



ダシャムシャでも木星は、ラグナロードで11室に在住し、11、12室支配の土星と1-11の星座交換をして、この時期が社会的な地位も高かったことを表わしている。










従って、マハダシャー土星期に移行する2012年4月まで(58歳)は、少なくとも北朝鮮の貧困に喘ぐ一般市民のような苦しい生活を送っていた訳ではない。



その後、土星期に移行してから、病気になったり、人間関係上で、権力闘争のようなものに巻き込まれて、苦労した可能性があるが、その後は分からない。



もし生きているとしても、2021年12月現在は良くない状態である。





北朝鮮の拉致は、犯罪であり、決して正当化されることはあり得ず、横田夫妻にとっては子供を奪われたことは大変な悲劇である。



然し、娘である横田めぐみは、それ程、苦痛を被った訳ではないことを念頭におき、この悲劇を受け止めることがせめてもの救いかもしれない。



長い年月が経過し、横田めぐみはもう生きていても77歳である。



従って、そのような気持ちの整理が必要かもしれない。



もちろん、それは、北朝鮮に拉致被害者の返還を要求していくことを止めることを意味しない。





誘拐婚


このように横田めぐみの人生がどうであったか想像している時、「誘拐婚」という風習を思い出した。



例えば、キルギス地方では、45%の女性が誘拐されて結婚するそうである。



誘拐された女性の8割が諦めて結婚を受け入れるというから驚きである。



それは人権があり、自由で民主主義的な開かれた社会においては信じがたいことであるが、そういう習慣を持つ野蛮な国もあるようである。




然し、そういう境遇に陥った女性もいつまでも悲劇のヒロインでいることは出来ず、やがて生活が積み重なる中で、その過去の苦痛を忘れてしまうのだと思われる。



そして、やがて両親のことも忘れてしまい、記憶の遠くに埋もれてしまうのである。



20歳頃の横田めぐみの写真からはそうしたニュアンスが感じられる。




また誘拐された女性は、不幸になる場合もあれば、幸福になる場合もあり、人それぞれであるようである。



もし女性も王子様のような人物から誘拐されたら、最初は嫌だと思っても後から心変わりする場合もあるかもしれない。



金正日が、そのような王子様だったとは思いたくないし、また違うと思うが、少なくとも金と権力は持っており、贅沢な暮らしをさせる力があったことは確かである。



横田めぐみが北朝鮮で幸せだったかもしれない、少なくともそれ程、不幸ではなかったかもしれないなどと書いたら、その記事を読んだ人は怒り狂うか、気持ちが悪くなり、吐き気を催すかもしれないが、人間は簡単に洗脳され、環境に適応してしまう存在である。



反逆の心や不屈の意志を何年間も持続することは出来ないのである。




繰り返しになるが、誘拐婚は犯罪であり、北朝鮮は、犯罪国家である。



その認識は、今後も当然のごとく日本人に共有されてゆく。







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