先日、アメリカの保守派政治コメンテーターのタッカー・カールソンが、プーチンとの単独インタビューに成功し、その内容を公表した。
ウクライナ支援「やめよ」=プーチン氏、米元司会者と異例のインタビュー 2024/2/9 10:39 時事通信社 【ワシントン時事】米保守派の元テレビ司会者タッカー・カールソン氏は8日、ロシアのプーチン大統領との単独インタビューの内容を公表した。プーチン氏はウクライナに武器支援を行ってきた米国を非難し、「もし本当に戦いを止めたいのなら、武器供与を止めよ。数週間で戦争は終わり、何らかの合意が得られるだろう」と自説を繰り返した。 カールソン氏によると、インタビューは6日、モスクワのクレムリン(大統領府)で収録された。約2年前のウクライナ侵攻開始以来、プーチン氏が西側諸国のメディア関係者の公式なインタビューを受けるのは初めて。インタビューは通訳を介して約2時間に及び、カールソン氏を厚遇するロシアの姿勢が目立った。 カールソン氏は米FOXニュースの政治番組の人気司会者だったが、昨年4月に降板させられた。侵攻開始当初からロシア支持を表明し、ウクライナを批判。2020年の米大統領選を巡り、投票集計機の不正操作によってトランプ前大統領の勝利が盗まれたとする陰謀論を広め、FOXが集計機メーカーに約7億8750万ドル(約1200億円)の和解金を支払う原因をつくった。 |
プーチンは冒頭の30分で、ロシアとウクライナの歴史について長々と語り、ウクライナ侵攻を正当化すると共にアメリカが武器の供与を止めるなら、数週間で戦争は終わると自説を繰り返した。
何故、プーチンとの間で、このインタビューが実現したかと言えば、双方の思惑が一致したからということになるが、チャートを比較すると、それは明らかである。
タッカー・カールソンは、蟹座ラグナで、ラグナはヴァルゴッタマで、典型的な蟹座の右派ポピュリストタイプである。
アメリカを牛耳るエスタブリッシュメント、ウォール街の金融資本家やビジネスエリート、マスメディアの支配者階級が、アメリカをダメにしたと、ドナルド・トランプと全く同じ主張をしている。
それで、2018年には、『愚か者の船〜利己的な支配階級がいかにしてアメリカを革命の瀬戸際に導いているか』を出版している。
蟹座は愛国民族主義を表わすが、アメリカは、多民族国家である為、民族主義という側面は、白人優位主義や、人種差別主義という形で、現れやすい。
トランプと同じで、アメリカは、世界に軍事介入したり、他国のことに介入すべきでなく、国内問題に集中すべきであるとのアメリカ・ファーストの立場である。
経済においては、当初、市場原理主義を標榜し、地球温暖化などの環境問題を否定し、アメリカによるウクライナ支援にも反対する。
ドナルド・トランプに近い人物とされている。
このタッカー・カールソンの5、10室支配のヨーガカラカの火星が、蠍座5室で、ジェーシュタに在住していることに要注目である。
ジェーシュタは、プーチンのラグナであり、つまり、このヨーガカラカの火星は、プーチンの表示体である。
火星は、5、10室支配のヨーガカラカで、ラグナロードの月や2室支配の太陽と相互アスペクトして、1-5、2-5、1-10のラージャヨーガを5-11軸で形成している。
従って、プーチンとは師弟関係にあるかのような配置になっており、プーチンとしては、自分に味方してくれる操りやすい人物ということになる。
実際、プーチンは、このインタビューにおいて、ウクライナへの武器支援を行ってきたアメリカを批判し、武器供与をやめれば数週間で戦争は終わり、何らかの合意が得られるとして、ウクライナを支援するアメリカに揺さぶりをかけている。
タッカー・カールソンは、プーチンに利用され、プーチンのプロパガンダを宣伝する為の道具に使われた。
昨年、突然FOXニュースから解雇される
興味深いことにタッカー・カールソンは、昨年2023年4月21日の放送をもってFOXニュースを降板させられ、解雇されていたようである。
ダシャーは、ちょうど土星/土星期に移行したタイミングである。
土星は7、8室支配で、10室で減衰し、月、太陽から見ても9、10室支配で、10室を支配しているが、12室に在住している。
8-10の絡みや10-12の絡みが見られる為、突然の解雇というキャリアの中断に見舞われていたようである。
理由はよく分からないが、ドナルド・トランプ寄りの人物である為、ドナルド・トランプの再選を阻止する為に排除されたのかもしれない。
2023年1月17日からトランジットの土星はタッカー・カールソンの8室水瓶座に移動して、蟹座にとっては突然の中断、行き詰まりのタイミングであった。
今現在、水瓶座をトランジットする土星が、蟹座の保守勢力、右翼民族主義者を厳しく取り締まっている時期だからである。
(その辺りは、自民党安倍派や蟹座を象徴する封建的勢力(村社会)が、外部から監視されたり、改革されているのと同じである。)
10室でのニーチャバンガラージャヨーガと、パラシャラの例外則によるラージャヨーガの働き
それで、今回のプーチンとのインタビューは、起死回生をかけての取り組みだったようである。
土星は8室の支配星で10室で減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果が発揮される配置であり、また土星は、そのディスポジターの火星が月からケンドラに在住している為、ニーチャバンガ・ラージャヨーガも形成している。
この単独インタビューの模様は、世界中に放映されて、タッカーカールソンはかなり自分の知名度を高めることにつながった。
そういう意味では、こうしたヨーガの効果が明らかに発揮されたといっていいかもしれない。
解雇されなければ、こうしたチャンスは巡ってこなかったかもしれない。
ある意味、牡羊座で減衰する土星のごとく、突然の奇想天外の取り組みである。
しかし、タッカー・カールソンは、やはり、それでもプーチンに操られたということが出来そうである。
土星は8室の支配星である為、自分よりも強いものに巻かれる配置であり、支配される配置でもある。
5室をプーチンのラグナとした場合、土星は3、4室支配で6室で減衰しており、これは敵を惨めなまでに徹底的に粉砕する配置である。
従って、タッカー・カールソンは、プーチンによってインタビュアーの立場に立たせてもらうことは出来たが、そのインタビューはプーチンの意見表明、プロパガンダの独壇場となり、完全にプーチンのコントロール下に置かれた。
アメリカのバイデン政権及び、西側諸国の懸念
今、一番の懸念はもしドナルド・トランプが大統領に当選したら、アメリカはウクライナへの武器供与を止め、ロシアが有利な形で、停戦合意に至ることである。
「もしトラ」という言葉が、ネット上に飛び交っている。
最近では、西側諸国は、ウクライナに弾薬を提供できず、ウクライナは弾薬不足で、苦境に立たされている。
私は、以前、2023年1月7日付の記事『2024年にドナルド・トランプは復活するか』の中で、ドナルド・トランプは大統領に復活できないと予想した。
土星と金星は、出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャで同室している為、2020年の木星/土星期に再選できなかったのであれば、2024年の木星/金星期にも再選は難しいのではないかという理由である。
実際、トランプは、性被害を巡る名誉毀損で、123億円の支払い命令が下り、不動産価値を偽って不当な利益を得ていたとする民事訴訟で、533億円の支払い命令を受けている。
こうした訴訟費用が、2024年1月31日付の共同通信の報道では、訴訟関連費として、73億7300万円を費やしたと報じられている。
トランプへの風当たりは強いようである。
今現在、トランプは、木星/ケートゥ期で、様々な損失を抱えているが、今年の9月27日以降、木星/金星期になり、その時には、躍進するようにも見える。
金星と土星は、同じ星座に同室しているが、金星は出生図で10室の支配星であること、そして、ダシャムシャでラグナの支配星であることに注目すべきだったかもしれない。
もし木星/土星期と、木星/金星期を区別するとしたら、まさにアンタルダシャーロードの金星は、出生図において高い地位を表わす10室の支配星であるという点である。
ダシャムシャのラグナの支配星は、出生図の10室の支配星に相当する。
その為、例え2つの惑星がコンジャンクションしていたとしても、土星と金星では、全く違う出方で現れると考えなければならなかったかもしれない。
そして、D60(シャシティアムシャ)では、土星は12室に在住しているのに対して、金星は2、9室支配で、王座の4室に在住しており、同室するラーフはラージャヨーガを形成している。
そして、D150(ナディアムシャ)でも土星は12室に在住しているのに対して、金星は、4、9室支配のヨーガカラカで、2、11室支配の木星と10室で同室し、2-9、9-11のダナヨーガを形成している。
つまり、今、考えてみると、金星と土星が出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャでコンジャンクトしている為、どちらも代替可能であり、同じことを表わしているとするのは根拠に乏しかったと言えるかもしれない。
むしろ、金星は、出生図(D1)、ダシャムシャ(D10)、シャシティアムシャ(D60)、ナディアムシャ(D150)といった分割図において、10室(地位)、もしくは4室(王座)の象意と密接に関係している。
木星/土星期に関して、あえて言うとすれば、本当はバイデンは選挙不正をして、大統領になったのであり、真の大統領はトランプだとする神話がある。
つまり、私が、当初、マハダシャー木星期は、木星と土星が、ダシャムシャで星座交換して、4室で、ニーチャバンガラージャヨーガを形成しており、パラシャラの例外則によるラージャヨーガの効果も期待できる為、木星期は、減衰する木星のごとく、度々問題発言を繰り返す、道徳的に破綻した物議を醸す大統領となるという解釈は、やはり、基本的に正しかったと言えるかもしれないのだ。
その場合、アンタル土星期は、バイデンの不正選挙によって、大統領の座を一時的に追われたといった解釈になるのかもしれない。
これまでもドナルド・トランプは、実際には大統領から一時的に退いたが、真の大統領として、存在し続けていたということである。
そうした解釈も可能なのかもしれない。
しかし、2024年から2025年にかけて、トランジットの土星は水瓶座の最後の方の度数を通過して、蟹座に対して、大きな制限や打撃を与えることもまた真実だと思うのだ。
私は、2024年は、プーチンや習近平などの独裁者が退場していく年だとも予想している為、ドナルド・トランプが独裁者として力を盛り返してくるというのもそれとは矛盾してくる。
因みにバイデンは、2022年9月21日からマハダシャー土星期に移行しており、最近、認知症問題が、更に深刻度を増してきている。
土星は8室の表示体である為、その土星が10室支配の太陽にアスペクトすることは、政治キャリアの中断を表わしている。
そして、土星はナヴァムシャでもダシャムシャでも4、5室支配で、10室支配の月と共に9室に在住して、5-10のラージャヨーガを形成している。
これは通常は良い配置だが、5室は10室から見た8室であり、キャリアの中断を意味しており、9室は10室から見た12室目で、地位や仕事の損失を表わしている。
従って、仕事というテーマに関しては、5室支配の土星が9室に在住する配置は、良いとも言えないのである。
以前、その点についても考えたことがあったが、これはもっと多くの事例を見たい所である。
そして、問題はバイデンのシャシティアムシャ(D60)である。
土星はD60にて、ラグナ、月から見て、7、8室支配で8室に在住し、そして、10室にアスペクトし、逆行して10室の支配星にも絡み、更に政治権力の表示体でもある太陽にアスペクトして傷つけている。
これはバイデンにとって非常に良くない配置である。
ナディアムシャ(D150)では、土星は2、3室支配で、11室で高揚し、6、11室支配で2室に在住する金星と2-11の星座交換をしている。
これは悪くはない配置であるが、しかし、ドナルド・トランプは、木星/金星期において、木星と金星の2つが、10室でコンジャンクトしている。
これは地位、ポジションというテーマに関して、より直接的に表わしている。
従って、ドナルド・トランプが大統領に当選し、ジョー・バイデンが大統領の座から失脚するというシナリオもありかもしれないと思えてきた。
もしドナルド・トランプが大統領に当選したら・・・
そこで、もしドナルド・トランプが大統領に当選したらどうなるかだが、まず、プーチンとの関係性に関して、起こりそうなことを検討したいと思うが、まず、トランプはプーチンとのディール(取引)では完全に敗北するようである。
先日、ドナルド・トランプの過去のプーチン評について分析する内容を検証する番組が放映されていた。
ドナルド・トランプは、2018年にCIAが明らかにしていたロシアによる選挙介入について、「プーチン氏が否定するなら信じる」として、自国の諜報機関が出した答えを否定する発言を行った。
また2020年には、ロシアのG7復帰を提案し、2022年には、ドネツク、ルハンシク地域の独立承認において、「プーチン大統領は天才だ」と褒め称えた。
また詳細は確認出来ないが、以前、トランプ政権内にいた高官が、トランプがプーチンとの交渉において、プーチンのペースで、プーチンに譲歩するような形で、どんどん話が進んでしまうのを目の当たりにして、危機感を覚えたと発言している。
プーチンは、トランプの自尊心をくすぐりながら、どんどん有利な形にもっていってしまい、トランプはプーチンに対しては、妥協や譲歩の連続になってしまうようである。
いつもは、強気のディール(取引、交渉)で有名なトランプも、プーチンの前では腑抜けになってしまうようなのだ。
従って、トランプがもし大統領になったら、プーチンが有利な形で、ウクライナ戦争を停戦協議に持ち込み、ウクライナの広大な土地が、ロシア領となってしまう。
この悪夢が、高い確率で起こりそうな気配なのである。
ロシアの建国図では、既にマハダシャー木星期に突入しており、4、7室支配の木星が10室に在住して、4室にアスペクトバックしており、ロシアが広大な領土を獲得するという解釈になってくる。
何故、トランプは、プーチンの前では、腑抜けになってしまうかと言えば、トランプの12室支配の月が4室で減衰し、ジェーシュタに在住しているからである。
ジェーシュタは、プーチンのラグナである為、トランプの12室支配で、ジェーシュタに在住する月は、プーチンの表示体である。
従って、トランプにとって、プーチンは常に損失をもたらす相手なのである。
ラグナロードで10室に在住し、高揚するラーフとコンジャンクトする太陽は、大統領の職務を表わしているが、その太陽に12室支配の月がアスペクトする配置は、大統領在職中に常にプーチンによって損失を被り、プーチンに妥協し、プーチンに利益誘導してしまうことを意味している。
これは、極めて、アメリカにとって、問題となる配置である。
ロシアとの関係において、どんどんアメリカの国益を手放してしまうのが、トランプなのである。
コメント
コメント一覧 (2件)
と言うのは、プーチンのケートゥは蟹座にあり、その支配星の月は牡牛座にあります。
そして、カールソンのラグナは蟹座で、その支配星でもある月は、太陽・水星と共に牡牛座にあるからです。
アメリカ大統領選の予想は、ちょっと難しく感じます。
バイデンに関しては、ヴィムショッタリダシャーでは土星期で、支配や在住からして当選するのはかなり難しいように見えます。
しかし、チャラダシャーの観点から見れば、バイデンは射手座ー山羊座ー天秤座期です。
射手座から見れば、AKとAmKが11H。
このメジャーダシャーは前回大統領選と同じダシャー。
山羊座から見れば、AKとAmKが10H。
天秤座にはAKとAmKが在住。
これらは強力な運勢です。
仕事運を見るD10でも、蠍座は水瓶座から10H、山羊座から11Hになり、そこにAKとAmKがアスペクトします。
D1では、山羊座から見れば、火星と金星は10-11Hで星座交換。
また、同じ星座ダシャーのニラヤナシューラダシャーだと、水瓶座ー山羊座ー山羊座期です。
D1では水瓶座から見ると、10HにPKがあり、そこにDKかつ5Lがアスペクト。
しかし、GKもあります。
山羊座から10HにAKとAmKが在住。
このダシャーは強力です。
仕事運を見るD10でも、蠍座は水瓶座から10H、山羊座から11Hになり、そこにAKとAmKがアスペクトします。
D1では、山羊座から見れば、火星と金星は10-11Hで星座交換。
D1では、水瓶座から見れば、火星と金星は9-10Hで星座交換。
星座ダシャーだけを見れば、トランプよりバイデンの方が強力に見えます。
ヴィムショッタリダシャーではトランプが勝つと見え、星座ダシャーではバイデンが勝つと見え、難しいと思いました。
しかし、私は最終的にはトランプが勝つかもと思うようになりました。
何故なら、既に私は来月・再来月の3月・4月にトランジットの火星が水瓶座に入り、トランジットの土星と接合して、水瓶座の示す銀行システムに良くない働きをもたらすと考えているからです。
つまり、株価大暴落・失業率激増・企業倒産件数激増となると思います。
そんな状況なのに、バイデンが再選できるのかが疑問です。
バイデン再選には、今の株高が継続する必要がありますが、大統領選までの今後半年間に渡って、インフレ再燃を防ぎながら、今の株高を維持する魔法など存在するのかやはり疑問です。
また、秀吉先生が御指摘されている通り、トランプ復活当選なら、ロシア建国図でマハダシャー木星期に入ることと合致するようにも思えますね。
バイデンの星座ダシャーは確かに強力なのですが、他の占星術的状況から、トランプが勝つかもしれないと思いますし、そうすると様々なことの説明が矛盾しないように思えます。
>と言うのは、プーチンのケートゥは蟹座にあり、その支配星の月は牡牛座にあります。
>そして、カールソンのラグナは蟹座で、その支配星でもある月は、太陽・水星と共に牡牛座にあるからです。
9室のケートゥがタッカーカールソンの表示体というのはそうだと思います。
蟹座をラグナとして、ラグナロードの月が牡牛座に在住する辺りが、プーチンのチャートと共通していることもそれをよく表しています。
タッカーカールソンのインタビューは、プーチンにとって、自らの意思を表明する機会を提供してもらうという意味では9室支配の月のように働きましたが、
ケートゥは6室支配の火星からアスペクトされており、失望や意見の不一致を与えたのかもしれません。
プーチンが、インタビュー後に「鋭い質問がなかったことに驚いた」とか、
「正直なところ、カールソン氏は攻撃的な態度でいわゆる鋭い質問を投げてくると思っていた。同じように攻撃的に応じるためにも、そうしてほしかった」と語ったと言われ、
プーチンが30分余りにわたって歴史について語ったことについて、「予想よりも話を遮られなかったことに驚いた」と感想をもらし、
「率直に言って、このインタビューに満足できなかった」と述べたと言います。
まさにタッカーカールソンに失望したことを意味しているようです。
またナヴァムシャでも、6室支配の太陽が5室で蟹座に在住しており、少し見下すような発言をして、不満をもらしたことはこの配置がよく物語っています。
バイデンのチャラダシャーについては、再度、詳しく検討したいと思いますが、ドナルド・トランプが、木星/金星期の後、木星/太陽期になりますが、
その木星/太陽期にもしトランプが大統領になるのでなければ、何をしているのかと疑問も出てきます。
高揚するラーフとコンジャンクトした10室の太陽が、行政府の長である大統領以外にこの配置を説明する象意はあるかどうかということです。
太陽はダシャムシャでもラグナに在住し、これは出生図で言う所の10室の配置に相当します。
つまり、2024年9月以降、木星/金星→木星/太陽→木星/月と推移しますが、金星はD10のラグナロードで、太陽はD10のラグナに在住、そして、月はD10の10室の支配星で、太陽と相互アスペクトして満月です。
2025年からトランプは暫く、ダシャムシャで、ラグナや10室に関係するアンタルダシャーを推移して、それはまさに地位を表わしています。
出生図でも金星は10室の支配星で、太陽は10室に在住し、月は4室(王座)に在住し、10室に在住する太陽と相互アスペクトして、満月です。
月は、月蝕になってますが、一応、満月です。
このアンタルダシャーが、金星→太陽→月と推移する2025年~2029年は、ちょうど次の大統領の任期である4年間に該当します。
もし大統領に就任しないなら、どこで、どんな地位に就くのかという疑問が出てきます。
大統領とか、総理大臣とか、社会的に見て最も高い地位に就任するかどうかに関しては、10室が重要であるというのは、
以前、河合さんと自民党総裁選で誰が当選するかを議論していた時に気づいたことですが、
結局、岸田文雄が当選して、総理大臣に就任した訳ですが、ラーフ/火星期でした。
火星が岸田文雄のD9の10室でルチャカヨーガを形成し、D10のラグナロードで、10室に在住していることなどが、大きな役割を果たしたという認識に至ったと思います。
他の候補者である河野太郎や、高市早苗のダシャーも良かったですが、結局、10室には関係なかったという所が、ポイントだったと思います。
つまり、出生図の10室の在住星や支配星、ナヴァムシャの10室の在住星や支配星、ダシャムシャのラグナの在住星や支配星、そして10室の在住星や支配星が大事だと思います。
これらの惑星そのものでなかったとしても少なくともこれらの惑星に良い状態で絡んでいることが条件になって来るかもしれません。
岸田文雄の出生図の火星は、10室の在住星や支配星ではないですが、ラグナ、月から見た10室支配の金星とコンジャンクトしています。
あと、色々気づいた点がありますが、それはまた別の記事にまとめたいと思います。