
ドナルド・トランプ再選の立役者チャーリー・カーク氏が大学キャンパス内の講演中に銃撃を受け、暗殺された。
米保守活動家撃たれ死亡 トランプ氏返り咲きに貢献、犯人は逃走―西部ユタ州 2025年09月11日23時51分 時事通信 【シリコンバレー時事】トランプ米大統領に近く、2024年の大統領選で同氏の返り咲きに貢献したとされる保守活動家のチャーリー・カーク氏(31)が10日、銃撃され死亡した。西部ユタ州オレムのユタバレー大学でのイベントで、聴衆の前で討論している最中だった。犯人は逃走を続けており、連邦捜査局(FBI)や地元警察が捜査している。 米メディアによると、10日午後(日本時間11日未明)、大学キャンパスの屋外で講演していたカーク氏が、約180メートル離れた建物の屋上から銃撃された。ユタ州のコックス知事は記者会見で「政治的な暗殺だ」と非難した。 事件発生後、2人の人物がそれぞれ別に地元警察などによって容疑者として拘束されたが、いずれも銃撃とは無関係と分かった。 カーク氏は12年に保守系団体「ターニング・ポイントUSA」を設立した一人。「MAGA(マガ)」と呼ばれるトランプ支持層の中でも特に影響力のある人物と目され、討論を通じてリベラル派を激しく攻撃するスタイルで知られていた。SNSやポッドキャストを通じて若者を中心に強い発信力を持ち、24年の大統領選でも集票に貢献したとされる。 トランプ氏はSNSで国民向けに演説し、「急進左派」がカーク氏を糾弾してきたと主張。「この種の言説がわが国が今日目の当たりにしているテロの直接の原因だ」として、「こうした残虐行為や政治的暴力に加担した者を一人残らず見つけ出す」と強調した。さらに、追悼のため、全米の公共施設などで半旗を掲げるよう指示したほか、11日には文民最高位の「大統領自由勲章」を授与すると発表した。 |
チャーリー・カーク氏は、TickTokで、700万人、Xで、500万人を超えるフォロワーを持ち、若者層の支持を取り付けて、ドナルド・トランプの再選に大きく貢献した。
チャーリー・カークが関与したことによって、ドナルド・トランプへの若者層の支持率は、2020年の36% から2024年の46%に上昇したという。

大学を中退し、2012年(18歳の頃)に保守系団体ターニング・ポイントUSA (TPUSA)の共同設立者となり、事務局長を務めた。
ターニング・ポイントUSAは、高校や大学のキャンパスで保守的な政治主張をするアメリカの非営利団体で、大学や教職員の言動や行動を監視して、リベラル左翼的な活動内容があると、それをリスト化して公表するなど、過激な反リベラル活動をその旨とする。
チャーリー・カーク氏の思想やその政治的主張は、愛国民族主義者そのもので、キリスト教的価値観を重視する為、宗教右派とも言える。
また銃規制反対や妊娠中絶反対など、伝統的に共和党が主張して来たことを主張している。
経済的には、小さな政府・自由市場経済を支持し、政府規制や課税に反対するリバータリアンでもある。
チャーリー・カークの思想、政治的主張 1. 政治思想・基本姿勢 強い 保守主義(Conservatism) を掲げ、アメリカの伝統・建国の理念を重視。 小さな政府・自由市場経済 を支持し、過度な政府規制や課税に反対。 反リベラル / 反左派 を明確に打ち出し、特に大学やメディアに広がる「リベラル思想」に対抗。 2. 文化・社会問題に関する主張 反中絶(Pro-life) 立場を明確にし、中絶を「生命の否定」として強く批判。 伝統的な家族観・結婚観 を支持し、LGBTQ+ の権利拡大には懐疑的。 銃所持の権利(第二修正) を擁護し、銃規制強化に反対。 クリスチャン的価値観 を公的領域に取り戻すべきと主張。 3. 教育・若者へのアプローチ 大学キャンパスでの「左派的洗脳」に反対し、学生に 保守思想を広める活動 を展開。 「キャンセルカルチャー」や「ポリティカル・コレクトネス」 に強く反対。 「アメリカの若者を愛国心へ立ち返らせる」ことを使命として掲げる。 4. 経済・移民政策 低税率・規制緩和・自由市場 を重視。 不法移民に対しては 強硬姿勢 をとり、国境の壁建設を支持。 グローバリズムに批判的で、「アメリカ・ファースト」 の立場を鮮明にしている。 5. 外交・安全保障 「アメリカ第一主義」を外交にも反映させるべきと主張。 外国への軍事介入や「果てしない戦争」には懐疑的。 中国を最大の脅威と見なし、経済・軍事両面で対抗を訴える。 6. トランプとの関係 ドナルド・トランプの強力な支持者 であり、トランプ政権を「アメリカを再建する力」と評価。 トランプの再選運動や若者支持拡大のために積極的に活動。 選挙不正疑惑を含め、トランプ陣営の立場を擁護する発言を繰り返している。 (ChatGPT 5により作成) |
ドナルド・トランプの熱烈な支持者になるのは、蟹座ラグナの人物が多い。
それはドナルド・トランプの出生図で、6、7室支配の土星と3、10室支配の金星が蟹座に在住しているからである。
ドナルド・トランプの大統領報道官を務めるカロリン・クレア・リーヴィットも大学キャンパスで、トランプ支持の政治活動を行なったことがきっかけで、トランプ政権で、大統領報道官に抜擢されたが、先日、検証した所、やはり、ラグナは蟹座ラグナだった。
(cf.2025年7月4日付「ホワイトハウス報道官キャロライン・レビットについて」)
そこで、やはり、チャーリー・カーク氏も蟹座ラグナではないかと思った。

暗殺された時、31歳で、結婚などの個人的なプロフィール情報もない為、ラグナの特定は困難だが、一つ大きな手掛かりは、2012年(18歳の頃)に保守系団体ターニング・ポイントUSA (TPUSA)を共同設立したことである。
つまり、これは政治団体の立ち上げに近いものがあるが、蟹座ラグナに設定すると、NHK党の立花孝志のように5、10室支配のヨーガカラカの火星が4室に在住して、ラージャヨーガを形成する配置となる。
立花孝志を考えてみればよく分かるが、政治団体や政党を立ち上げる実行力や、党首の立場で、擁立した候補者たちを次々に当選させていく指導力、営業力、管理能力などが、やはり、このチャーリー・カーク氏にも備わっていると考えられる。
ちょうど、2012年は、マハダシャーラーフ期になった直後のラーフ/ラーフ期であり、ディスポジターの5、10室支配の火星が4室でラージャヨーガを形成するからこそ、ターニング・ポイントUSA の設立など、大きな団体の立ち上げを行なったのである。
彼自身は、高校や大学のキャンパスにターニング・ポイントUSAの啓蒙活動を広げて行くだけで、自分は特に政治家になろうとした訳ではない。

その辺りは、5、10室支配の火星が、太陽とコンジャンクトしていない為である。
しかし、10室支配の火星には木星(教育)や水星(ビジネス)がコンジャンクトしている為、キャンパス内で講演活動(教育活動)をしたり、事務局長として、団体の経営などを行なったのである。
蟹座ラグナの人物は、愛国民族主義的な主張を行なうが、その過程で、やや陰謀論的な主張を行なうのは常である。
例えば、共産主義者が世界を支配しようとしているとか、ユダヤ人があらゆる領域で支配しているとか、イスラム教徒など非白人文化が、白人文化を置き換えようとしているとするグレート・リプレイスメント陰謀論を提唱している。
共産主義者が、世界中の国で共産主義革命を起こそうとしたのは事実であり、またユダヤ人が金融などで世界を支配していることも事実であり、多くの移民が入って来て、白人文化を侵食しているのは事実である。
しかし、そうした事実認識が、やや抽象的で狂信的な陰謀論になってしまうのは、蟹座の個人主義的、自己中心的な視点によるフィルターが入るからである。
チャラダシャー

このチャーリー・カーク氏が暗殺された今のタイミングをチャラダシャーで検討すると、その理由が説明出来たので、蟹座ラグナの可能性は高いと思われる。
まず、現在、チャラダシャーは、水瓶座/水瓶座の時期である。
水瓶座は暗殺の8室で、そこにはマーラカに相当するDKの土星が在住している。
この土星が身体を表すラグナにジャイミニアスペクトして傷つけている。
この土星は水瓶座でムーラトリコーナの強さを持つ、8室支配で8室に在住する土星で、蟹座ラグナにとっては勝てない相手であり、天敵である。
つまり、水瓶座をラグナとした場合にマーラカに相当するDKがラグナに在住し、火星とGKのジャイミニアスペクトを受けている。
水瓶座の土星は、共産主義者であり、リベラルな価値観を強固な信念として持つ人物を象徴しており、この水瓶座の土星によって暗殺されたのである。
また水瓶座をラグナとすると、AKが暗殺の8室に在住する。
ヴィムショッタリダシャー

ヴィムショッタリダシャーは、おそらく、ラーフ/金星期辺りである。
ラーフのディスポジターである火星は、月から見て、3、8室支配のマーラカで、マーラカの2室に在住している。
アンタルダシャーの金星は月ラグナから見て、2、9室の支配星である。
通常、乙女座ラグナにとって、2、9室支配の金星は、2室が敏感な中立ハウスで、9室の吉意に引っ張られて、2室はマーラカとはならない。
しかし、2、9室支配の金星がトリシャダハウスの影響を受ける場合は別である。
2、9室支配の金星は、月ラグナから見た11室の支配星(月)とコンジャンクトしており、マーラカとして働く要素が出てくる。
また2、9室支配の金星は、ラグナロードで、マーラカの2室に在住する水星と1-2の星座交換をしている。
つまり、月ラグナから見ると、ラグナロードの水星はマーラカの2室に在住し3、8室支配のマーラカの火星とコンジャンクトし、更に7室支配のマーラカの木星とコンジャンクトしている。
乙女座ラグナにとって、3、8室支配の火星は、二次的なマーラカだが、乙女座ラグナだったジョン・F・ケネディにとって、火星は自らの頭を貫いた銃弾の表示体であった。
チャーリー・カーク氏は、ユタ州オレムのユタバレー大学での講演中、約200ヤード離れた所から飛んできた1発の銃弾に首を撃たれたのである。
首は、カーラプルシャ(宇宙的身体)では2室に該当し、3、8室支配の火星が2室に在住して、ラグナロード(身体)とコンジャンクトしていたことが、それを物語っている。
そして、アンタルダシャーの支配星である金星は、ラグナから見た2室支配のマーラカの太陽とコンジャンクトしていた。
乙女座に在住する月や太陽をラグナとすると、ラグナロードがマーラカの2室に在住し、3、8室支配の火星と、7室支配の木星という2つのマーラカと絡んでおり、更に逆行の6室支配の土星(水瓶座)からアスペクトを受けている。
上述したように水瓶座の土星はリベラルな政治理念を持つ人物の象徴であるが、6室を支配していることから、チャーリー・カーク氏に批判的な人物を象徴している。
そうした人物からの暴力を受けたのであるが、6室の水瓶座の土星は、日頃、行なって来たチャーリー・カーク氏のリベラルな政治理念を持つ人々への暴力的な行動も示唆している。
つまり、6室水瓶座の土星は、リベラルな政治理念の人物に対して、暴力を振るったり、振るわれたりする配置である。
これは明らかに彼が日頃からターニング・ポイントUSAの活動を通じて、リベラルな教職員や教授たち、教育委員会の人々に激しい暴力を行なっていることの反動である。
またマハダシャーのラーフをダシャーラグナとすると、ラグナロードの火星が12室に在住し、8、11室支配のマーラカの水星とコンジャンクトし、更に2、5室支配のマーラカの木星ともコンジャンクトしている。
この場合、8、11室支配の水星は、蠍座ラグナにとっての二次的なマーラカであり、木星は通常は敏感な中立ハウスである2室は5室の吉意に引っ張られて、マーラカとはならないが、トリシャダハウスの11室の支配星や6室支配の火星とコンジャンクトしている為、この木星はマーラカとなる。
従って、ダシャーラグナから見てもラグナロードは、2つのマーラカと絡んで、12室に在住していることが分かる。
虚偽や陰謀理論を語る傾向
彼はスピーチの2室に火星が在住する為、情熱的なスピーカーであり、しばしばファクトチェックに引っ掛かるような陰謀論的な暴言を吐いた。

フォーブス誌によると、チャーリー・カーク氏は「リベラルな大学教育を否定し、トランプ支持の陰謀論を支持した」ことで知られており、文化マルクス主義の陰謀論を推進し、大学を「全体主義の島」と表現した。
チャーリー・カーク氏のスピーチには、虚偽や陰謀論の宣伝などが多かったが、2室の火星は真実を語らない、嘘をつく配置である。
3、8室支配の火星である為、スピーチにかなりの悪意が付与されることになる。
学習の中断と陰謀理論への傾倒
チャーリー・カーク氏は、シカゴ近郊のハーパー大学に通っていたが、学位や資格を取得する前に中退した。
それは、ベネディクト大学の「若者エンパワーメントデー」での講演で、50歳以上年上の退職者ビル・モンゴメリーと出会ったからだった。
モンゴメリーはティーパーティーが支援する下院議員候補で、カークに政治活動にフルタイムで取り組むよう勧めたのである。
おそらく、チャーリー・カーク氏の2室に火星が在住し、木星、水星とコンジャンクトしている為、情熱的で教育的なスピーチの力に才能を見出したからである。

月ラグナから見ると、知性や専門教育を表す5室の支配星は、障害の6室に在住し、5室には3、8室支配の火星がアスペクトしている。
また通常の蟹座ラグナから見ても5室の支配星である火星は、8室支配の逆行の土星からアスペクトされている。
5-8の絡みがある為、学業が中断することを表している。
そして、これは、チャーリー・カーク氏の識別力に問題が生じ、陰謀理論に傾倒していく結果も与えたのである。
チャーリー・カーク氏は、以下のように進学に関して挫折の経験も持っている。
2015年にシリコンバレーのリバティフォーラムで行ったスピーチで、カークはニューヨーク州ウェストポイントのアメリカ陸軍士官学校への推薦を申請したが、不採用になったと述べた。 彼は、「自分が自分の枠だと思っていたのは、『性別も信条も違う、はるかに資格の低い候補者』に渡ってしまった」と述べ、その候補者のテストの点数を知っていると主張した。 (wikipedia チャーリー・カーク[英語版]より引用抜粋) |
リベラルな常識的な社会は、彼に狂信性を見出して、まともに相手にしなかったことを意味している。
そうした意味で、彼は、自分の進路を妨げるリベラル派を憎悪する経験を積み重ねていたかもしれない。
参政党に招待されて日本に来日
チャーリー・カーク氏は、9月7日に参政党に招かれて、都内で講演会を行なっていた。
暗殺はその直後の出来事だった。
神谷宗幣は、以下のように述べている。
参政党・神谷代表「深い悲しみと衝撃を禁じ得ない」チャーリー・カーク氏の死去受けコメント 2025/9/11 10:54 TBS NEWS DIG 参政党の神谷代表はアメリカのトランプ大統領を支持する保守系の政治活動家チャーリー・カーク氏が銃撃され、死亡したことを受け、自身のSNSで「深い悲しみと衝撃を禁じ得ない」と追悼するコメントを発表しました。 参政党は今月7日、チャーリー・カーク氏を招き、都内で講演会を開催していました。 神谷代表はカーク氏について、「多くの重要なメッセージを遺してくれた。たとえ命が奪われても、カーク氏の志とメッセージが奪われることは決してない。カーク氏から受け取ったものを大切にし、正確に伝え、力強く広めていくことで、その遺志に応える所存です」などと投稿しています。 |
私は、2017年2月11日付の『「日本会議の研究」 発禁処分とファシズムの台頭』の中で、「日本会議の研究」菅野完著 (扶桑社新書212)の中身について紹介した。
この本の中で、日本会議は、神社本庁など、多数の宗教団体が参加する宗教連合であり、主に成長の家の原理主義的なメンバーによって、推進されて来た組織であるという。
この成長の家の原理主義的なメンバーが、大学キャンパス内で、左翼的な全共闘運動などに反対する保守的な学生運動を展開したようである。
ここで、チャーリー・カーク氏が高校や大学のキャンパス内で、講演会など保守的な啓蒙活動を盛んに行っていることに重ねて考えると納得するものがある。
著者の菅野完は、当然、参政党の神谷宗幣のことを成長の家の原理主義的なメンバーと本質的には変わらない人物とみなしており、安倍政権の背後にいた日本会議と同じような戦前の明治憲法に回帰する勢力であると考えている。
類は友を呼ぶようであるが、私の考えでは、このチャーリー・カーク氏よりも神谷宗幣の方が、まだまともに思える。
チャーリー・カーク氏は、日本の政界からも呼ばれるぐらい有名になっていたことを意味するが、ちょうどダシャーがラーフ/金星期で、社会デビューの時期であったことを示している。
しかし、それは同時に暗殺による死の時期でもあったのである。
メディア活動の巧みさ
チャーリー・カーク氏は、TickTokで、700万人、Xで、500万人を超えるフォロワーを持ち、ドナルド・トランプの宣伝相とも言えるくらい、メディアを用いた広報に優れていた。

それはラグナから見たメディアの3室にラグナロードの月、スピーチの2室支配の太陽、4、11室支配の金星などが在住して、1-2、1-11のダナヨーガや1-4のラージャヨーガなどを形成していたからである。
若者に多大な影響力を持っており、トランプの再選において、重要な役割を果たしたのである。
トランジット

暗殺された2025/9/11は、土星が魚座を逆行し、木星がまもなく蟹座に移動するが、未だ双子座に留まっていた。
木星と土星が、射手座6室にダブルトランジットしている為、チャーリー・カーク氏の批判者の攻撃に晒されたのである。
また現在、土星が逆行している為、一つ前の水瓶座に絡み、木星は双子座から水瓶座にアスペクトしている為、水瓶座にもダブルトランジットしている。
そこはラグナから見た8室(暗殺)であり、また月から見た障害の6室で、6室の支配星が在住していることもあり、再び6室にダブルトランジットしていた。
この水瓶座の土星には、現在、ラーフがトランジットしている為、リベラルな政治理念を持つ人物が狂信的になり、犯行に及んだと考えられる。
米保守活動家チャーリー・カーク氏、大学イベントで銃撃され死亡 熱烈なトランプ氏支持者 BBC NEWS JAPAN アメリカの保守派活動家で、ドナルド・トランプ大統領の熱烈な支持者のチャーリー・カーク氏(31)が10日、ユタ州のユタ・ヴァレー大学のイベントで銃撃され、死亡した。トランプ氏がソーシャルメディアで明らかにした。 カーク氏は18歳だった2012年に、国内のリベラル寄りの大学で保守的な思想を学生に広めることを目指す団体「ターニング・ポイントUSA(TPUSA)」を創設した。各地のキャンパスで公開討論会を開き、トランスジェンダーの人々のアイデンティティーや気候変動、信仰、家族の価値観などについて学生らと議論を重ねていたことで知られる。 トランプ氏は自らのソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルで、「偉大な、伝説的ですらあるチャーリー・カークが死亡した」、「チャーリーほど、アメリカ合衆国の若者の心を理解し、持ち合わせていた人はいない」と書いた。 また、動画メッセージも投稿し、「この凶悪な暗殺に対する悲しみと怒りで一杯だ」、「アメリカにとって暗黒の時だ」と述べた。 当局によると、イベントでカーク氏が話し始めた直後、銃声が一発鳴り響いたという。 捜査当局は、銃撃犯の行方を追っている。事件に絡んで、これまで2人を逮捕したが、いずれも「関係がない」として釈放した。 銃撃の動機も不明なままとなっている。 ユタ・ヴァレー大学の広報担当エレン・トレイナー氏によると、銃声は約180メートル離れた建物「ロシー・センター」から聞こえたという。 別の広報担当スコット・トロッター氏はBBCに、「ユタ・ヴァレー大学オレム・キャンパスのフードコートに近い広場で、チャーリー・カーク氏が予定されていた自らの集会で話し始めたとき、一発の銃声が鳴り響いた」、「カーク氏が撃たれたことは間違いないが、容体はわからない」と話した。 BBCヴェリファイ(検証チーム)が実際の映像だと確認した、インターネットに投稿された動画の一つには、「アメリカのカムバック」や「私が間違っていると証明しろ」などと書かれた白いテントがあり、その下にカーク氏がひとりで座っているのが映っている。周りには学生らが群がっている。 別の動画では、カーク氏が集会で演説しているのが4秒ほど映ったあと、1発の銃声が聞こえる。いすに座っていた同氏の体が後方に揺れ、集まっていた学生らがパニック状態で逃げ出している。 BBCがアメリカで提携するCBSによると、カーク氏は撃たれる直前、アメリカでの銃による暴力について話していたという。観客の1人から、「この10年でアメリカで何人が銃乱射事件を起こしたか知っているか」と聞かれ、カーク氏が「ギャングの暴力をカウントするかしないか」と答えた後に、銃声が鳴り響いたという。 捜査当局は10日夜の記者会見で、大学構内の監視カメラ映像を分析しているとした。また、容疑者は「黒っぽい服を着て」いて、「屋上から」発砲したとみられるとした。 Xに投稿された動画の一つには、大学の建物の屋上に黒い影のようなものが映っており、「UVU(ユタ・ヴァレー大学)から送られてきたばかりの映像(中略)犯人は屋上にいたようだ」とのコメントが添えられている。 BBCヴェリファイはこの映像を拡大して検証したが、画質が非常に悪く、詳細は判別できなかった。 映像に映る建物の特徴から、場所は同大学構内のロシー・センターと特定された。これは、大学の広報担当者の認識と一致している。 この場所とカーク氏が座っていた場所との距離は、約140メートルと推定されている。 この動画は事件発生後にXに投稿されたが、撮影時刻は確認されていない。BBCヴェリファイは、投稿者に詳細を問い合わせている。 BBCヴェリファイはまた、同様の映像が今回の事件以前にインターネット上に存在していたかも調べたが、現時点では確認されていない。 この事件に、さまざまな立場の政治家や、右派のインフルエンサーらが非難の声を上げている。 パム・ボンディ司法長官は、「FBI(連邦捜査局)とATF(アルコール・たばこ・火器爆発物取締局)の捜査官が向かっている。チャーリーのために祈る」と書いた。 ロバート・F・ケネディ保健福祉長官は、「私たちはチャーリー・カークを愛している。あなたのために祈っている」と記した。 トランプ氏と政治的に激しく対立する、カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事(民主党)は、「最低で、卑劣で、非難されるべき」襲撃だとし、「アメリカ合衆国では、あらゆる形態の政治的暴力を拒絶しなければならない」とした。 イベントが始まる直前にカーク氏と話をし、事件を目撃したというジェイソン・チェイフェッツ元下院議員(ユタ州)は米FOXニュースに、銃声がした後、「みんな地面に伏せ」、「散り散りになった」と話した。また、「銃弾はまっすぐ彼に向かってきた」とした。 ホワイトハウスでは、トランプ氏の広報担当スタッフの何人かが、目に見えてショックを受けていた。側近の一人が、「大変だ、チャーリー・カークが撃たれた!」と叫ぶと、同僚らが息をのんだ。 カーク氏が創設したTPUSAは現在、850以上の大学に支部をもつ。昨年の選挙では、トランプ氏をはじめとする共和党候補を支援するため、投票率の向上で重要な役割を果たした。カーク氏は、数万人を新規有権者登録させ、激戦州のアリゾナ州でのトランプ氏の勝利に貢献したと広く評価されている。 カーク氏は今年1月のトランプ氏の大統領就任式にも出席。1期目も含め、トランプ政権のホワイトハウスをしばしば訪れ、ソーシャルメディアなどでもトランプ大統領を熱心に擁護し続けた。 カーク氏はキリスト教福音派の信者で、信仰が政治活動の中心となっていた。元ミス・アリゾナの妻との間に2人の子どもがいる。保守派運動の将来をけん引する人物とみられていたと同時に、激しい意見の対立を招く人物との評価もあった。 (英語記事 Charlie Kirk has died after being shot at Utah university event, Trump says/LIVE: Manhunt for Charlie Kirk killer continues as Trump says it is ‘dark moment for America’) |
米保守活動家カーク氏が撃たれ死亡、トランプ氏再選に貢献 容疑者逃走 2025年9月11日 12:09 ロイター [ワシントン 10日 ロイター] – トランプ米大統領の支持者で保守系政治活動家のチャーリー・カーク氏(31)が10日、ユタ州オレムのユタバレー大学で行われたイベントで銃撃され死亡した。 州公安当局は容疑者がなお逃走中だとしている。連邦捜査局(FBI)のパテル長官は、参考人として聴取した人物をその後釈放したと明らかにし、「捜査は継続している」と交流サイト(SNS)に投稿した。 ソーシャルメディアで拡散されている動画には、カーク氏が屋外で観衆に向けて演説している最中に銃声が鳴り響く様子や、同氏が椅子から落ちながら、首に手を当てている姿が映っている。 当局によると、容疑者はかなり離れた屋上から発砲したとみられる。約3000人が集まったイベントには警官6人が配置され、カーク氏の民間警備チームの責任者とも連携していたという。 トランプ氏は「偉大で、伝説的とさえ言えるチャーリー・カーク氏が死亡した。米国の若者の心を誰よりも理解していた。皆に、特に私に、愛され尊敬されていたが、もう私たちのもとにはいない」と投稿した。また、14日まで米国旗の半旗掲揚を命じたと述べた。 さらに、大統領執務室からの動画も投稿し、「私の政権はこの残虐行為やその他の政治的暴力に加担した者全員を、資金提供や支援を行っている組織も含めて全て探し出す」と強調。 「長年、極左の人々はチャーリーのような素晴らしい米国人を、ナチスや世界最悪の大量殺人者や犯罪者と比較してきた。こうした言説こそが今わが国で見られるテロリズムの直接的な原因で、すぐに止めなければならない」と主張した。 <若者票取り込みでトランプ氏再選に貢献> カーク氏は保守派の学生団体「ターニング・ポイントUSA」の創設者で、2024年の大統領選ではトランプ氏への若者票の取り込みで重要な役割を果たしたとされる。 Xで530万人のフォロワーを持ち、人気ポッドキャストラジオ番組「ザ・チャーリー・カーク・ショー」の司会を務めていた。また、最近ではFOXニュースの番組「フォックス・アンド・フレンズ」の共同司会も務めていた。 親トランプ保守派インフルエンサーの1人で、大統領の政策を広める一翼を担う一方、主流メディアを頻繁に批判したほか、人種、ジェンダー、移民などを巡る「カルチャーウォー(文化戦争)」でしばしば挑発的な姿勢を取った。 7日には東京で参政党が主催したイベントに出席したほか、韓国でも先に講演を行っていた。 10日のイベントを撮影した動画によると、カーク氏は銃撃直前、聴衆から銃による暴力について質問を受けていた。 <政治的暴力が増加> 今回の事件の動機は不明だが、近年の米国では1970年代以降で最も多くの政治的暴力が発生している。ロイターの調べによると、21年1月にトランプ支持者が米議会議事堂を襲撃して以降、政治的動機による暴力行為は300件以上報告されている。 昨年の大統領選では、トランプ氏がペンシルベニア州で7月に行った選挙イベント中に銃撃を受け、軽傷を負った。その2か月後にも同氏を狙った暗殺未遂事件が発生した。 このほか、今年4月にペンシルベニア州のシャピロ知事の公邸が放火される事件が発生。6月にはミネソタ州で民主党の州議会議員2人とその配偶者が警官を装った男に銃撃され、議員1人と夫が死亡した。 共和・民主両党の政治家は今回の銃撃事件に失望を表明した。バンス副大統領は「主よ、彼に永遠の安息を与えたまえ」とカーク氏を追悼した。また、民主党下院トップのジェフリーズ院内総務は声明で、「政治的暴力はいかなる形であれ、いかなる個人へのものであれ容認できず、米国の価値観とは全く相容れない」と事件を非難した。 |
カーク氏に大統領自由勲章授与へ トランプ氏が発表「何百万もの人々奮い立たせた」 2025年9月12日 01:48 テレ朝NEWS アメリカのトランプ大統領は、銃撃されて死亡した保守系の活動家、チャーリー・カーク氏に文民の最高位である「大統領自由勲章」を授与すると発表しました。 トランプ大統領 「チャーリー・カーク氏は同世代の巨人であり、自由の擁護者であり、何百万もの人々を奮い立たせた」 保守系の活動家、チャーリー・カーク氏は10日、西部・ユタ州の大学で講演をしていたところ銃撃されて死亡しました。 カーク氏はトランプ大統領に近く、去年の大統領選では若い有権者から支持を得るために貢献しました。 トランプ大統領は11日、「カーク氏が若者をはじめ、多くの人々に与えた勇気はこれからも生き続ける」と述べ、文民の最高位である「大統領自由勲章」を授与すると発表しました。 |
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