昨日、本屋で立ち読みしていて、
ふと、ナポレオン・ヒルの『思考は実現する』が目にとまると、
そう言えば、以前から知っていて、内容も大体は分かるが、
きちんと読んでいなかったと思い立って、買ってしまった。
『思考は実現する』は元祖自己啓発本である。
それを買う前は立ち読みで、苫米地英人氏の
『夢が勝手にかなう脳 』講談社BIZ という本を読破してしまった。
いずれも自己啓発本である。
それで、家に帰りながら思ったことは、太陽が射手座に移動したな、という
ことである。
自己啓発関連の書籍というのはだいたい射手座の象意によって、
書かれている。
それらは何でも自分の意思やによって、人生を思い通りに出来るという
楽観的で積極的な人生観である。
然し、以前も射手座ラグナの問題点について書いたことがあるが、
人生にはカルマでどうしようもない部分とか、運命というものがあり、
その運命を無執着で受け入れるという面も存在する。
そうしたどうにもならない運命を受け入れていくという態度も、
人間の成熟度を示す態度である。
然し、射手座の人は占いに一定の評価を与えながらも、
自分の選択によって、どうにでもなると思っており、
鑑定結果を聞いても、それをあまり重要視していない人が多いようであり、
その点で、射手座の人には、西洋文明の積極的な人生観と物質的な成功についての
思考には優れているが、どうにもならないものについても力強く受け入れていく、
カルマの思想などには弱いのではないかという思うのである。
然し、ある人が突然、積極的で前向きな人生観を持ちはじめ、
人生がダイナミックに発展していく時に、射手座の象意がダシャーやトランジットで
訪れていることが多いのである。
それは占星術師にとってはその人にそうしたダシャーが来たからで、
またその射手座の象意において、ラージャヨーガやダナヨーガが形成されていれば、
結果も出すのである。
それが占星術で事前に予測できるが、当の射手座に影響されている本人は、
自分が自己啓発セミナーなどで学習した宇宙の真理などを積極的に実践に移した結果だと考えているのである。
然し、おそらくその両方が正しいのである。
射手座の影響を受け始めたので、自己啓発的な高いモチベーションを持ち、その実現に向かって、
実際に実践し始めたのであり、それがためにやはりその結果をも得たのである。
昨日はちょうど14時頃に射手座に太陽が入室したのである。
私が立ち読みをしていたのが、18時ぐらいの夕方であるから、
入室した直後である。
その時に私はふと立ち寄った書店で、自己啓発本を最初から最後まで読破して、
自己啓発本を購入して家路に着いた。
これらは射手座の影響によるものだとはっきりと分かる。
そこで苫米地氏の『夢が勝手にかなう脳 』という本だか、
内容は、この現象界の4次元よりももっと広大な次元があり、この4次元は、
その写し絵に過ぎないので、抽象度を高めて、その広大な次元から、
4次元の世界を俯瞰することを勧めるものであった。
内容は、ウスペンスキーの『ターシャムオルガヌム』に似ており、
この本もきちんと読んでいなかったので、また読んでみようと思った。
『ターシャムオルガヌム』は、バグワン・シュリ・ラジニーシが、
学生時代に持ってるお金をはたいて夢中になって読んだそうである。
この苫米地氏の著作だが、最近、彼の本が書店に並んでおり、
読む機会が増えているが、先日、12月3日に池袋リブロで、
苫米地英人氏のサイン会と握手会があったので行って来た。
それで、苫米地氏は12月19、20日に彼が心酔し、日本に紹介している教育プログラム(TPIE)の
開発者ルータイス氏とジョイントで、TPIE導入記念講演会[ディプロマ認定コース]を行なう予定だと
書いてあった。
これを見て思ったことは、12月19、20日と言えば、太陽が射手座に入室した後である。
従って、このセミナーに来場する多くの人は、射手座に惑星が在住していたり、元々射手座のカルマを持っている、
非常にやる気があって、前向きで、高い目標や動機づけを持つ人々だろうと思ったのである。
この講座は早期申し込みでも金額が38万するセミナーで、かなり高いという印象であり、
それなりに高い目標を抱いている人しか行くことができないと思われる。
そして、苫米地英人氏のサイン会があったのは、12月3日であったが、その時には太陽は蠍座にあったのである。
池袋のリブロのサインと握手会は地下1Fで行なわれ、それは私の考えでは12室の象意(地下)である。
当日、行ってみて、その活動は非常に地味で地道な印象があったのであるが、苫米地氏もセミナーに人を集めるために、
サイン会などで集客を図る必要があるのかもしれないと思ったのである。
だから、ルータイス×苫米地英人 講演会が、太陽が射手座に入室した後に開催されるとすると、
地下から地上に上がって、一躍前向きに脚光を浴びる印象である。
彼は獅子座に太陽と、水星と、金星が在住しているので、5室に太陽が入室した状態は、
多くの参加者たち(生徒)と関わって、何か自分にとって、創造的な活動(イベント)を行うという象意の中にいるのである。
その前の蠍座に太陽がいる間は、4室に太陽になるため、池袋リブロの地下で机(4室)を広げて、サイン&握手会を行っていたのである。
私は彼のサイン会に参加して、講演会のことを知った時にそのような考えが浮かんだ。
射手座の人は、自己実現セミナーなどで、積極的に前向きな人生観によって、強力に歩み出そうとする時に、
まさにそうして自分を動機づけているのが、射手座という宇宙からのエネルギーであるとは思いもよらないはずである。
何か自分が、偶然(あるいは共時性的なものに導かれて)そのようなセミナーに出会えたと考えているかもしれない。
然し、それは占星術師にとっては明らかに射手座のエネルギーによって、そのような積極的な人生観に導かれていることは
明白である。
その辺りで、占星術というツールを身に付けた人は、苫米地氏の言うところの抽象度の高い、地点から、人生を俯瞰してることに
なるのである。
当の苫米地英人氏自身も、自分が、ルータイス氏とともにやる一大イベントが、まさに射手座のエネルギーによって影響されているとは分からないはずである。
射手座の人は、人生は何でも自分の思い通りに思ったように創ることが出来るということを信じている。
そして、そうした法則を教える。
それはジョーティッシュで、人生の7割はほぼ来まっており、自由にならないという現実的で、達観した認識と対立する。
しかし、射手座の人は、そうは言っても、占星術を全く信じていない訳ではなく、参考にはしているようである。
そして、出生年月日を教えるということが何を意味するのかも分かっているようである。
占星術によって、いろいろなことが知られてしまうということを警戒してさえもいるようである。
自己啓発セミナーの主催者は自分の生年月日を公開していない人がいるが、そのような人は恐れているのではないかとさえ思う。
もし、人生の7割、すなわち人生はほとんど決まっているなどと言い出したら、ほとんど自己啓発セミナーにならないのである。
やはり、自己啓発セミナーは無限の自由や無限の可能性に向けて思いを巡らせなければならないからである。
だから私は占星術を学習し、実践している時点で、自己啓発セミナーのような教育活動はもはやできない人間である。
全く無邪気に無限の可能性的なことを教えることは出来ない。
むしろ、クライアントの可能性というものが、これだけに狭められるということを教えるのが占星術である。
射手座の人は占星術を参考にしてはいても、ただそれは決定論的に参考にするのではなく、
あくまでも自分が自由に利用し、自分の無限の可能性を広げるために利用するという観点からである。
だからダシャーシステムと、トランジットによってカルマが正確なタイミングで発芽するという緻密な考えまで、
受け入れられないし、そこまで、ジョーティッシュやその背後にある思想を理解することもない。
極めて、西洋の楽観的な合理主義的な人間像から発する浅い理解である。
私がこのような自己啓発セミナーに対する見方は、おそらく私の蟹座の月、太陽からみて、射手座が6室に該当するからではないかと思われる。
蟹座は射手座を軽く下に見下すのである。
おそらく射手座の象意の弁護士とかが、蟹座の右翼とか暴力団のような人たちの家来のように使われてしまうというパターンがあるようである。
射手座の人がダシャーやトランジットのタイミングで、自己啓発セミナーと出会い、そこで教えられたことを素直に実践して、
成功を掴むというのは、まさにそのようにカルマ的に仕組まれていたからなのである。
自己啓発セミナーを受け、そして、前向きな人生観や高い目標設定をして、そして、それに近づくためのスケジューリングを緻密に立て、そして、それを実際に実現させるというこのプロセス全部が、射手座の象意のカルマの発芽によって、もたらされるのである。
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