6室支配の金星の話—別の事例

最近、6室支配の金星や6室在住の金星について検証しているが、さらに興味深い話として友人から聞いた射手座ラグナの女性の例がある。

その人は6室支配の金星がラグナに在住しているのだが、その女性は犬を大変可愛がっているそうである。犬を本当に溺愛している様子だという。また、犬といる時が本当に楽しそうだという。

これは6室支配の金星がペットの表示体として働いているということであり、常に自分の身近にペットがいて、生活や行動を共にすることを表している。

ペットを表す6室をラグナとすると、ラグナロードの金星が8室に在住しており、ご主人であるこの女性に完全に支配されていることを表している。この犬がご主人である女性から餌をもらって生きているのであり、生かすも殺すもこの女性次第なのである。

金星は娯楽や快楽、楽しみ、喜びなどを表すため、女性にとってこの犬は楽しみや喜びをもたらしてくれる存在なのである。

このような事例は非常に分かりやすいが、私は再び、ジョン・F・ケネディのことを思い出したのである。

乙女座ラグナでラグナロードの水星が8室に在住し、8室の支配星と接合しているケネディ大統領は米国民の上に君臨する<支配者たち>の力でおそらく大統領になったのである。

歴代の大統領は、この<支配者たち>の協力や援助や許可を得なければ大統領になれないのだと言う。

この<支配者たち>とは、1913年に連邦準備法を成立させて米国の通貨発行権を握ったロックフェラー、ロスチャイルド、JPモルガンなどの財閥一族やその代理人である、と簡単に言うことが出来る。

実際はもっと複雑かもしれないが、このように単純に理解することが出来る。

歴代の大統領はホワイトハウス入りする閣僚を自由に決められないのであり、閣僚は<支配者たち>が決めるそうである。

そうしたことは、『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』ヴィクター・ソーン著 副島隆彦翻訳・責任編集に詳しく書いてある。

8室で火星と水星が接合しているが、火星にとって水星は敵対惑星である。水星にとって火星は中立惑星である。

<支配者たち>にしてみれば、ジョン・F・ケネディの執政は飼い犬が噛み付いて来るかのような、やっかいなものであっただろうと思われる。

いろいろ策を講じて<支配者たち>の野望や計画に反発するのである。

例えば『13デイズ』というキューバ危機を描いた映画があるが、軍がキューバのミサイル基地を攻撃しようとするのを知恵を働かせて、水際で回避するドラマを描いている。
<支配者たち>は戦争をして自分たちが所有する軍需産業をうるおわせたいのであるが、ジョン・F・ケネディは、それをさせなかったのである。ケネディはまた、ベトナム戦争を早期に終わらせようと計画していたようである。

また、政府紙幣を発行する大統領令を発令して、<支配者たち>の通貨発行権に挑戦したのである。

これは<支配者たち>にしてみれば、飼い犬に手を噛まれたような感覚であると思われる。

ジョン・F・ケネディは主人に逆らった勇敢なペットだったのである。しかし大統領になるときに彼らの力を借りてしまえば、当然、彼らのペットになるしかないのである。

従って、バラク・オバマ氏も彼らから多額の献金をもらっている以上、彼らの家来、部下、ペットとして彼らの望む政策を実現させてあげなくてはならない。

彼がテロとの戦いの主戦場はアフガニスタンだと言い出したのは、<支配者たち>の所有する軍需産業に配慮してのことかもしれない。

オバマ氏で気になるのは、現在、彼は木星/太陽期であるが、次のアンタルダシャーが木星/月期である。

月は8室で高揚しており、これは彼の行動(10室)が<支配者たち>の支配に逆らえないことを意味しているように思えるのである。

牡牛座で高揚する月はデヴィッドロックフェラーを連想させる月ではある。

私は以前、天秤座ラグナで8室で月が高揚している人から、その人が牡牛座ラグナらしき、その人の先輩に怖くて逆らえないという話を聞いたことがある。

つまり、8室の月はやはり支配者の存在を示唆している。


また、アマチのチャートも天秤座ラグナで月が8室で高揚していたと思うが、彼女も幼少時に精神性に目覚めた頃、両親からの(おそらく中心は母親からだと思われるが)無理解に苦しみ、折檻などもされていたようである。

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(以下、アンマ公式サイト -アンマの人生- より引用抜粋 )

『・・・幼少の頃からアンマは、神―真我、至高の存在―のみが真理であり、そしてこの世界が決して確かなものではないということを知っていました。いつしかアンマは、深い瞑想に長時間を費やすようになっていました。しかし、アンマの両親や親戚は、アンマの心の内で一体何が起きているのかをまるで理解できなかったのです。親達は無知ゆえにアンマを叱り、内面的な成長を遂げようとするアンマの行動をことごとく反対するようになりました。
しかしアンマは、家族の激しい批判にも折檻にもまったく影響を受けずに、自分の内的世界に没頭しました。時にアンマは、寝食を犠牲にして一日中屋外で過ごさねばならないこともありました。そんな時には、動物や鳥が、彼女の世話をしてくれたのです。彼らは食べ物を運んできてくれたり、深い瞑想の境地からアンマを呼び覚ましてくれました。・・・』
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あるいは家の仕事を小さい頃からいろいろと命じられて、学校教育も途中でやめなければならなかったようである。

これは明らかに母親の支配を表している。8室で高揚する月なので、支配する母親である。

バラクオバマ氏がどんな相手に支配されているのか分からないが、彼もなかなか自分の思い通りに政策を実行することが出来ないかもしれない。


それではどうすればこの絶大な力を持つ<支配者たち>の支配にどう対処すればよいかというと、

その打破について、希望と期待をもたらすものは、霊ハイアラキー(大白色同胞団)という、この地球上での輪廻転生の過程を終えた大悟した覚者方の一団が地上の現実世界に戻ってくるということの一点ではないかと思われる。

覚者方の行動原理とは9室であり、我々を支配することは一切なく、我々の自由意志を侵さずに、私たち人類が自分たちで世界を変えることが出来るように援助するために、現実社会に帰還するのである。

長い間、覚者方は舞台の背後から、高山脈や砂漠などの世界の隠遁地にて、人類を慈悲深く見守ってきたのである。

覚者方の一団が現実社会に戻ってきて、物質主義の力が封じ込められ、覚者方とその弟子たちが、現代社会の指導的立場(但し、指示するのではなく教える立場)に立つ時、覚者方と人類のその関係性の原理は5/9の関係なのである。

世界の指導層と人類一般との関係性が6/8の関係から5/9の関係に移行するのである。

 

 


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