政治学者の副島隆彦氏によれば、歴史的にユダヤ人は徴税請負人として、国王権力に対して、融資をする見返りに借金証書(国債)を発行してもらい、その証書を回収するために課税するように国王から念書を取ったそうである。
そして、様々な新しい税目を考え出して国王に持ちかけ、それらの新しい税金を国王に代わって国民から徴収する権限を国王への融資の担保として得たのだという。
あの初代ロスチャイルドもヴィルヘルム9世に取り入って戦争資金を調達したことをきっかけに頭角を表し、各国の王朝に資金を融資し国家の財政を預かることによって、今では国際的金融勢力として台頭したのである。
特に王室のハウスである獅子座からみて水星は2、11室を支配しており、王室にとっては財政面で強力に王室を支援する表示体である。
だからこそ、ヨーロッパの王室とその財政を預かった宮廷ユダヤ人というのは、まさに太陽と水星の表示体である。
また、時を20世紀、21世紀の現代社会に移してみると、現在、ロスチャイルドとか、ロックフェラーとか、モルガンなどような、民間の金融資本が、連邦準備銀行とか、各国の中央銀行の株主となり、政府に借款をさせて巨額の財政赤字を生み出して、国民から贈税によって、取り立てるというビジネスモデルが出来上がっている。
まさに政府とか国家権力に取り入ることによって、国民の税金を取り立て、また政府の通貨発行権を握ることによって、通貨発行量(マネーサプライ)と、公定歩合(中央銀行が貸し出す場合の金利)を操作して、国民経済を完全にコントロールしている。
この彼らが成し遂げた現在社会の奇跡は、まさに国王との癒着、国家権力との癒着によって成し遂げたのである。
これは彼らの目から見たら、大変な奇跡であり、躍進であり、大成功と言えるかもしれない。
面白いことに太陽から見ると、水星は中立惑星でしかないが、水星からみると、太陽は友好惑星である。これは興味深いのであって、本来、寒色系の惑星である水星が、暖色系である太陽が支配する獅子座において友好星位になるのは例外的なのである。
水星にとって太陽は自分の能力を発揮するための欠かせない要素なのだと理解できる。太陽と水星の関係では水星の方が得をする関係である。
そして面白いことに乙女座から見ると、獅子座は12室を支配するのであり、これは何を意味するかというと、宮廷ユダヤ人が調達した資金を湯水のように使って(12室)しまうのが、王室(王様)であり、国家権力である。
これは現在の日本やアメリカの政府が国債の発行に依存し、巨額の財政赤字に陥っていることを見れば分かる。宮廷ユダヤ人、すなわち現在の中央銀行にとっては歓迎すべき事柄であり、それらの国債は金利がついて戻ってくるからである。
乙女座から12室目に獅子座が在住しているということは獅子座が友好星座となる根拠ともなるものである。
アリスベイリーの著作の中には、ユダヤ民族を表しているのは、乙女座と山羊座であると書かれており、これは私たちの経験と一致しており、大変興味深い。
このように、水星とは、金融(ファイナンシャル)とか、簡単に言えば、お金の表示体である。そして、また水星はユダヤ人の表示体でもある。
ラオ先生が何故、人々を無料で鑑定し、またお金を毛嫌いしているかを考えると、やはり、お金の表示体である水星が12室に在住して、ケートゥと接合していること以外考えられないのである。
ラオ先生にお金を渡しても基本的にお金を見ようとしないとは、以前から聞いていたが、私が5月にラオ先生のところを訪問した時に、ラオ先生に日頃のお礼と、研究費として、お金を包んだ封筒を渡したのだが、ラオ先生は封筒を見ないで、さっさと枕の下に隠してしまった。
枕の下とはまさに12室である。ラオ先生の場合、奉仕を表す9室支配の水星が12室に在住しているため、お金は基本的に人々に奉仕するために寄付したり献金してしまうのだろうと思われる。
ラオ先生は自著の中で、教師がお金をかき集めるのは、それを使って、世の中に施すためであると述べている。ラオ先生の考え方も基本的に同じであり、ジョーティッシュをサーダナ(修行)として行なうのと同様にお金もサーダナ(修行)として、奉仕に用いるのである。
この水星と太陽の結びつきの例は、宮廷ユダヤ人の例ばかりでなく、秦の始皇帝の側に仕えた宦官などの例にも見られる。
司馬 遼太郎の『項羽と劉邦』などに描かれている宦官は皇帝と臣下の間に立つことによって、次第に実権を握っていく様が描かれているが、まさにあの宦官たちは皇帝に入れ知恵したり、皇帝の身辺で権謀術数を用いたりして、国家権力に取り入ることで自らの出世進退が適った人々である。
彼らは去勢された存在で中性なのであって、まさに水星の表示体なのである。
そして、水星がユダヤ人の表示体であるとすると、何故、ユダヤ人が、ヒトラーの台頭によって、歴史的に悲惨な経験をしたのかが理解できるのである。
ヒトラーの牡羊座には火星、金星、太陽、水星が在住しているが、牡羊座から見ると、水星は3、6室支配である。
6室の支配星は、奴隷、敵、ペットである。
彼にとってユダヤ人は奴隷であり、敵であり、ペットであったと言える。
ヒトラーのチャートにおいて、水星はユダヤ人の表示体である。
牡羊座に在住する3、6室支配の水星は牡羊座で火星と接合し、土星からアスペクトされて傷ついている。この水星に対する土星と火星の絡みがヒトラーのユダヤ人迫害を表している。
しかし、興味深いことに、ヒトラーの母親の病気を治療した医師がユダヤ人であり、後にユダヤ人迫害が開始された後もこの医師は手厚く保護されて外国に解放されたりしたようである。
また、第一次大戦の時にヒトラーを鉄十字叙勲のために推薦した上官はユダヤ人であったり、ヒトラーに恩恵を与えたユダヤ人が彼の生涯の中には何人かいたようである。(ウィキペディアより)
ヒトラーは天秤座ラグナのため、水星は9室の支配星である。従って、彼に恩恵を与えたユダヤ人もいたと理解できる。
ヒトラーの7室に在住するラグナロードで逆行する金星は、ヒトラーの愛人であるエヴァブラウンを表していると思われるが、彼女は自殺未遂をしたり、また最後にはヒトラーと一緒にピストル自殺をしている所を考えると、まさに火星と接合して、土星からアスペクトされる金星が表していると理解出来る。
金星はヒトラーのラグナロードでもあるため、彼はエヴァブラウンと一緒にピストル自殺をしたのである。
因みに、水星の話から脱線してしまうが、
7室に在住する太陽は、彼の側近である部下たちを表している。彼の側近である部下たちは皆、ヒトラーのビジョンの実行部隊であり、強力な司令官たちであった。
天秤座ラグナから見て11室支配の太陽が7室で高揚しているが、
これは彼が20世紀の命運を握る、各国の首脳たち、例えば、チャーチル、スターリン、ルーズベルトらと、国際政治と外交の舞台で会談を交えたことを表している。
また牡羊座から見ると、5室支配の太陽が1室で高揚しているが、これは、彼の側近であるルドルフ・ヘスとか、ハインリッヒヒムラーとか、ゲーリングとか、ヒトラーのビジョンを強力に実施する実行部隊を表している。
水星にとって何故、太陽は友好星座なのかというテーマから若干、それてしまったが、やはり、ヒトラーの7室に在住する水星はユダヤ人を表していると理解できる。
キリスト教が金利を取ることを禁止している時代から、高利貸しを生業とし、やがて、各国政府の財政を預かって、国際金融資本家にまで成長し、米国の映画界やメディア業界を上から統制する金融ユダヤ人は、まさに水星の表示体である。
通貨や債権や株式などの取引がもたらす、実体経済がその3%にしか満たない数字上の経済、マネーゲームは、彼らの遊技場である。
因みにキリスト教は魚座の時代の宗教であり、魚座で水星が減衰するために、水星の表示体であるお金とか、金利の話に弱いはずである。そもそもイエスは貧しい人々に税金を払わないように勧めたのであり、また神聖なエルサレム宮殿内で商売をするユダヤ人に怒り狂って屋台を壊して追い払ったことが新約聖書に書かれている。
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