思いがけない遭遇 -バイクで鹿に激突-
2022.10.07
※イメージ画像
私の鑑定の常連のお客さん(Sさん)が、愛知県の三河湾スカイライン(県道、一般道路)をバイクで走っていた所、鹿が道路に飛び出してきて激突したそうである。
膝が道路にスライドして、打撲とアザを複数被ったものの、特に病院に運ばれることもなく、バイクも壊れずに自力で、その後、走行を再開出来たそうである。
状況的には、最初に道路に母鹿がいて、母鹿が驚いて山に逃げたが、その母鹿の急な動きにびっくりした子鹿が山の方ではなく、道路に飛び出してきて激突したそうである。
激突した子鹿は、その後、右後ろ足をひきずりながら、山に必死に逃げていったという。
以下は、ドライブレコーダーに記録されていたその瞬間の衝撃映像である。
車の事故と言っても、鹿など動物に激突した事故というのは、めったに聞かない珍しい事故である。
それがチャートにどのように出ているかというのは、非常に興味深い。
Sさんから許可を得たため、この事故について検証してみたいと思うが、この事故が起こったのは、ドライブレコーダーの記録を確認すると、2022年9月26日15時29分09秒で、ダシャーは、金星/金星/金星/水星/土星期である。
マハダシャーからプラティアンタルダシャーまで全て金星期で、スークシュマダシャーが水星、プラーナダシャーが土星期である。
金星は、ペットの6室を支配して、魚座11室で高揚しているが、レヴァーティーに在住して、火星、土星によってアスペクトされて傷ついている。
先日のセミナーのテーマであったジェームス・ケラハー的に言えば、レヴァーティーは、動物の管理者であるプシャンが司っており、動物に関係するナクシャトラである。
動物の世話をし、動物の主になりたいという願望を示すようである。
レヴァーティーは、魚座の第3ドレッカーナに属しており、ここはサルパドレッカーナで、蛇に関係し、蛇が巻きついた男を象徴する。
サルパドレッカーナは、逮捕、監禁の可能性を見るのにも使われ、絡みつく蛇の象意から、束縛を表わしている。
そうしたことから考えると、バイクで走行中に鹿に激突し、鹿は傷ついて右後ろ足を引きずりながら山へ逃げてゆき、Sさんは鹿が突然、飛び出してくるといった事態によって束縛を受けることになり、更に動物に激突したことは、見方によっては、動物に対する支配、動物の管理ということになるかもしれない。
これは、レヴァーティーに在住する6室支配の金星が、土星、火星によってアスペクトされていることで、動物に対するハードな管理を表わしている。
といったことで、バイクで鹿に激突した事故は、高揚する6室支配の金星がレヴァーティーに在住し、土星、火星によって傷つけられていることから生じていると考えられる。
つまり、傷ついた6室支配の金星が、バイクに激突した鹿を表わしている。
鹿に遭遇できたことは金星が表わしており、高揚する金星である為、素晴らしい鹿に出会えたのである。
本来、道路を走っていて、鹿と遭遇したら、それは感動的な出来事である。
思わず車を止めて鹿に見入ってしまうと思われる。
然し、金星が土星、火星によって傷つけられている為、素晴らしい鹿には出会えたが、それは接触事故という形で、もたらされたのである。
ヴィムショッタリダシャー
マハダシャー、アンタルダシャー、プラティアンタルダシャーの金星は傷ついた6室の支配星で、スークシュマダシャーの水星は、ディスポジターが、6室支配の金星で、プラーナダシャーの土星は金星にアスペクトしている。
水星はローヒニー、土星はハスタに在住し、支配星は共に月で、月は傷ついた6室支配の金星とコンジャンクトしている。
トランジット
木星は6室支配の金星とコンジャンクトし、土星は6室支配の金星にアスペクトして、6室にダブルトランジットが生じており、月、太陽が6室支配の金星にアスペクトし、トランジットの6室支配の金星も出生の6室支配の金星にアスペクトし、水星も6室支配の金星にアスペクトしている。
ラグナロードへの土星と火星の絡み
ラグナやラグナロードに土星、火星が絡むと、クシャトリア(王族・武人階級)的な支配的なパーソナリティーをもたらすが、その金星が更に魚座11室でレヴァーティー(プシャン:動物の管理者)に在住していることがポイントである。
これは、Sさんに関して、この動物との接触事故以外にも多くのことを物語る配置である。
動物との接触事故といった珍しい事件であっても、起こることは全て、チャートに記されていることがよく分かる。
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