先日、インドネシア海軍の潜水艦が沈没する事故が発生したが、乗組員53人全員が死亡したと伝えられている。
潜水艦のような狭い艦内で、水圧で壁が大破し、浸水して来たとしたら、その恐怖は並大抵のものではない。
乗組員たちが直面した事態を考えると、大変、痛ましい事件である。
インドネシア潜水艦沈没、53人死亡と報道 水圧耐えられず大破か 毎日新聞 2021/4/24 21:27 インドネシア海軍は24日、バリ島北方沖で消息を絶った潜水艦が沈没したと発表した。AP通信は、乗組員53人全員が死亡したとみられると伝えた。潜水艦の艦内に備えていた 酸素は24日朝までに尽きたという。 ロイター通信によると、潜水艦は大破した状態で水深約850メートルの場所にあるという。この潜水艦が水圧に耐えられる約500メートルよりも深く沈んだため大破したとみ られる。付近では潜水艦の破片なども見つかった。 現場海域では24日もインドネシア海軍や米軍などが船舶や哨戒機で救助活動を実施していた。インドネシアのプラボウォ国防相は23日、オースティン米国防長官と電話で協 議した際、米国の支援に感謝の意を示した。 この潜水艦はドイツ製の「KRIナンガラ」。1981年、インドネシアに引き渡された。【高木香奈、ワシントン鈴木一生】 |
この潜水艦は、KRIナンガラ402という艦で、1978年に西ドイツで製造され、1981年にインドネシア海軍に引き渡されたというが、製造されてから43年も経過しているかなり古いものであることが分かる。
wikipediaによれば、艦歴として以下のように記されている。
発注 1977年4月2日 起工 1978年3月 進水 1980年9月10日 竣工 1981年7月6日 就役 1981年10月21日 最期 2021年4月21日 現況 バリ海7° 48’S114°51’E地点の海底838mにて沈没 (wikipedia ナンガラ (潜水艦)より引用抜粋) |
例えば、潜水艦がいつ誕生したのかと考えると、やはり、工事が完了した1981年7月6日の「竣工」時ではないかと思われる。
然し、潜水艦が「就役」した1981年10月21日も潜水艦の任務がスタートするタイミングとして重要である。
また新しく作られた艦船が、造船台からおろされて水上に浮かばせられる「進水」のタイミングも意味がないとは言えない。
従って、上記の情報のうち、「進水」、「竣工」、「就役」の3つのタイミングで、チャートを作成してみた所、皆、今のタイミングで良くない暗示が出ていた。
因みにセレモニー(式典)のタイミングは、朝10時や11時が多い為、マンデン図は、10時で作成してみた。
まず、最も艦船が誕生したタイミングとして妥当に思える「竣工」の1981年7月6日で作成してみると、以下のようなチャートとなった。
ラグナと月が獅子座に在住しており、事故の起こった現在は、ちょうどラーフ/ラーフ期か、ラーフ/土星期辺りである。
10時で作成すると、ラーフ/ラーフ期で、11時で作成すると、ラーフ/土星期になる。
ラーフはラグナや月から見ると、12室に在住して、10室支配の金星とコンジャンクトしている。
12室は損失のハウスであり、深海や外国などを表わしており、蟹座は水の星座である。
このラーフに対して、現在、トランジットの土星が単独で、山羊座からアスペクトしており、また冥王星もアスペクトしている。
(※ラーフ期の前は、火星期で、火星は4、9室支配で10室に在住しており、潜水艦は現役で、バリバリと精力的に働いた印象を示している)
因みに2021年4月6日から木星が水瓶座に移動したことによって、単独で土星が山羊座を通過して、蟹座-山羊座軸を傷つけている。
また冥王星もここに絡んでいる。
従って、今のタイミングで起こる世間の出来事は、皆、この土星が単独で山羊座を通過することによって引き起こされているということが直観的に分かる。
(木星が水瓶座に移動して、土星だけが単独で山羊座に残った直後に潜水艦の事故が起こった為、この事故との関連性が強く推測される)
ラーフと、金星は共にプシュヤに在住し、土星のナクシャトラに在住していることが分かる。
またもしチャートの作成時刻を11時にすると、現在は、ラーフ/土星期で、土星は、ラグナと月から見た6、7室支配のマラカで、マラカの2室に在住している。
因みにこのチャートでは、ラグナロードの太陽が、マラカの2、11室支配の水星とコンジャンクトした状態で、マラカの6、7室支配の土星がマラカの2室からアスペクトして、ラグナロードの太陽を傷つけている。
そして、ラグナには12室の支配星が在住し、火星がアスペクトしている。
従って、かなり不吉な配置と言うことが出来る。
次に「就役」の1981年10月21日で作成してみると、以下のようなチャートとなった。
現在は、金星/土星期であり、金星/土星期は、王になるか乞食になるかと言われている時期である。
場合によっては、激しい転落が生じる可能性もある。
10時で作成すると、射手座ラグナとなり、マハダシャーの金星は6、11室支配のマラカで、12室に在住しており、アンタルダシャーの土星は2、3室支配のマラカで、12室に在住する金星にアスペクトしている。
従って、非常に出来過ぎているかもしれないが、このチャートにとって非常によくない時期である。
月から見た場合でも月はラーフとコンジャンクトして、金星は4室の支配星で5室に在住しているが、7、8室支配のマラカの土星からアスペクトされている。
このラーフとコンジャンクトする月は、8室に在住して、この月にトランジットの土星が山羊座からアスペクトしている。
土星は現在、マラカの2室を通過中である。
因みにラグナロードの木星はマラカの7室の支配星、そして、10室の支配星と共に10室に在住しているが、マラカの2、3室支配の土星とコンジャンクトしている。
このチャートもかなり不吉であり、ダシャーも特によくないタイミングを表わしている。
最後に「進水」の1980年9月10日で作成してみると、以下のようなチャートとなった。
3、8室支配のマラカの火星がマラカの2室に在住し、この火星にトランジットの木星と土星がアスペクトして、ダブルトランジットが8室に生じている。
10時もしくは11時でマンデン図を作成したが、偶然なのか分からないが、チャートは皆、不吉な兆候を示しており、今回の潜水艦事故との関わりを感じさせた。
「進水」、「竣工」、「就役」のいずれも前兆学的に不吉なものを示さざるを得ないようであり、またセレモニー(式典)の時間が、10時や11時という考え方も的を得ていた
と考えられる。
この中で、特に「竣工」は、チャート全体が、この艦の運命的なものをよく表していたと思われる。
特に火星期からラーフ期への移行が潜水艦の運命を物語っているように感じられるのである。
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