ウクライナの反転攻勢はいつか?




まもなく6月に入ろうとする現在、ウクライナ情勢に動きが生じている。


まずは、プーチン政権の妥当を目指すロシア人による義勇兵(「自由ロシア軍」、「ロシア義勇軍」、「国民共和国軍」)が、5/22に国境の検問所を突破して、ロシア領内に進軍したことである。


祖国と戦うロシア人義勇兵 プーチン氏打倒へ4千人 西部の攻撃に関与か
2023/5/23 20:29 産経新聞

【キーウ(キエフ)=桑村朋】ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は22日、ウクライナの「破壊工作グループ」が州内に侵入し、露軍や治安部隊による「反テロ作戦」が行われていると明らかにした。交戦は23日も続いた。昨年2月にロシアがウクライナに侵攻して以降、露領に対する最大規模の越境作戦となった可能性がある。

ウクライナ側で露軍と交戦しているロシア人義勇兵の団体「自由ロシア軍」と「ロシア義勇軍」が、ベルゴロド州の一部地区を「解放した」などとする声明を通信アプリに投稿した。

交戦の規模など詳細は不明だが、グラトコフ氏は攻撃でいくつかの建物が破損し、8人が負傷したとしている。一部の露メディアは連邦保安局(FSB)の施設がドローン(無人機)による攻撃を受けたと伝えた。ベルゴロド州に侵入したのが装甲車約10台で、ウクライナ側の39人が殺害されたとの情報もある。

「自由ロシア軍」は交戦に先立つ22日朝、「自由を守るために武器を取った。クレムリンの独裁政治を終わらせるときが来た」と通信アプリに投稿していた。

ウクライナが大規模な反転攻勢を準備しているのと合わせ、「自由ロシア軍」などロシア人義勇兵の動向が注視されている。

義勇兵らの取りまとめ役とされるロシアの元下院議員、イリヤ・ポノマリョフ氏(47)=キーウ在住=は産経新聞の取材に対し、ロシア人義勇兵は約4千人おり、前線で祖国ロシアと相まみえていると明らかにした。

ポノマリョフ氏によると、ロシア人義勇兵の部隊には約1千人を擁する「自由ロシア軍」のほか、「ロシア義勇軍」や「国民共和国軍」がある。これら3団体は昨年8月末、キーウ近郊のイルピンで、ウクライナ軍と共闘するとの宣言に署名した。宣言では「ウクライナは勝たなければならない。プーチン政権を崩壊させる」とうたわれた。

ロシア人義勇兵らは、ウクライナ軍の外国人部隊の一部として各地の前線で戦ってきた。露軍による略奪や性犯罪といった戦争犯罪に嫌気がさした元露軍兵や、結婚などでもともとウクライナにいたロシア人が義憤にかられ、義勇兵になるケースが多いという。

ロシアのスパイでないと証明するため、ウクライナ軍への入隊時には厳格な身辺調査がある。入隊を支援するポノマリョフ氏は「ロシア人の信頼度は低いが、前線ではウクライナ国旗をつけて戦う。正規軍との連携に問題はない」と話す。

義勇兵らを結びつけているのは「プーチン政権の打倒」だ。「自由ロシア軍」の「シーザー」と名乗る義勇兵は交流サイト(SNS)などで、「真のロシア人はこんな侵略戦争はしない」「ウクライナ解放後も生きていたら露政権を倒すために戦い続ける」と胸の内を語っている。

ポノマリョフ氏は、ウクライナが計画する反転攻勢について、「主目標は南部クリミア半島の奪還だ。半島に進軍すれば露政権は揺らぐ」と指摘。「ウクライナの勝利とロシアの自由のため、ロシア人部隊は全力で戦う」と語った。

ベルゴロド州での交戦について、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は「状況を注視しているが、ウクライナとは関係ない」と政府の関与を否定した。

このロシア人義勇兵は、ウクライナ情報部からの支援を受けていると考えられている。



またロシア本土に対して、ウクライナがドローン攻撃を行ったとする情報が2023/5/30付のニュースで伝えられている。



10機以上?モスクワ郊外に“ドローン攻撃”か ロシア側「すべて破壊」
2023/05/30 19:25 テレ朝news

 ロシアの首都モスクワ郊外で30日、複数の爆発が起きました。複数のドローンによる攻撃とみられ、独立系メディアは10機以上の無人機が撃墜されたと報じています。

■10機以上? ロシア側「すべて破壊」

 青空に響く爆発音…。地上から煙が上がっているのが確認できます。ドローンが撃墜された時に撮影されたとされる映像です。

 こちらも。ロシアの独立系メディアによると10機以上のドローンが撃墜されたと報道。別の現地メディアによると、ロシア国防省は8機のドローン攻撃を受けたものの、すべて破壊したとし、ウクライナが関与したとの見方を示しているということです。

 ロイター通信によると、攻撃があったのは日本時間30日、現地30日の未明、複数の建物がドローンによる攻撃を受け、建物が損傷したということです。この攻撃による重傷者はいないとされています。

 モスクワ州の当局者は防空システムによって複数のドローンが撃墜したとしています。

■市長SNSで「複数の建物に被害」

 攻撃を受けたとみられる集合住宅の1つです。

 モスクワのソビャーニン市長は、SNSで「早朝、UAV=無人航空機による攻撃があり、複数の建物に小規模の被害をもたらした」としています。

 被害を受けた建物の住民:「いつ攻撃されたのか分かりません。この建物のセキュリティチームがここに来て建て物の下に行くよう言われました。それだけです。私達は爆発音を耳にしていません」

 アメリカメディアCNNは速報としてこう伝えています。

 CNNキャスター:「ロシア国防省が先ほど会見し、ウクライナを明確に非難しました。この攻撃には8機の無人航空機が使われたということです。ただ1機も目標には到達しなかったと話しています。モスクワの市長は情報を更新し複数の建物に被害を受け、2人が医師の診察を受けたということです。数週間前にクレムリンがドローン攻撃を受けたばかりですが、今度は集合住宅も攻撃されたようです。これはロシアの人々にとってかなり不安な出来事です」

■反転攻勢前に「“攪乱”考えられる」

 今月3日の未明、モスクワ中心部のクレムリンが何者かによるドローン攻撃を受けたばかり。今回の攻撃との関連について防衛研究所の高橋杉雄さんは。

 防衛省防衛研究所・高橋杉雄氏:「クレムリンに対するドローン攻撃をおそらくウクライナがやったという前提で考えると一度うまくいったので、2回目をやってみたということは十分あると思いますね。SNSでの映像を見た限りでいうと爆発がけっこう大きい。先日、クレムリンで爆発したものよりはおそらく…。それよりも多くの爆発物が積まれていて、爆発しているということが見てとれるわけですね。モスクワに爆発物をもったドローンを送り込む理由があるのは、基本的にはウクライナによる攻撃だと思います。ウクライナ側が反転攻勢を始めようとしているところで、ロシア本土への破壊工作、攪乱(かくらん)攻撃としてドローン攻撃をおこなうことは論理的には考えられます。ロシア義勇軍とかロシア自由軍の関与もあるかもしれないが、爆発物は簡単に手に入れられるものではないので、爆発物の供給などでウクライナの例えば情報部が関わっている可能性はある」

 ウクライナ側は今回の攻撃を否定しています。


これまでウクライナのゼレンスキー大統領は「重要な戦闘がまもなく始まる」、「まもなく大規模な反転攻勢を開始する」といった発言で、近々大規模反転攻勢が行われるとの主張を繰り返してきた。


ウクライナのザルジニー総司令官は、SNS「テレグラム」に対して、5/28に「われわれの領土を取り返す時が来た」と発言している。



そして、2023/5/30には、ゼレンスキー大統領が、反転攻勢の「決定下された」と主張している。



その同日5/30にモスクワに対して、ドローン攻撃が行われている。







ウクライナの建国図を見ると、6月半ばからトランジットの太陽が、双子座6室に移動するが、6室は暴力を表わし、戦争を仕掛ける時のハウスである。





これまでウクライナは反転攻勢への準備段階として、ロシア軍の武器弾薬庫や司令部などにミサイル攻撃を行なうなどして、ロシア軍の兵站への破壊工作を行っていたが、6月半ばぐらいから、歩兵と戦車部隊によって、ロシア軍の防衛線を突破するような動きを見せる可能性がある。



領土の4室には木星がトランジットし、土星が水瓶座からアスペクトして、ダブルトランジットし、ラーフもトランジットして、領土への渇望を表わしている。



領土を取り戻すことが、ウクライナの最大の関心事であることを表わしている。







因みにロシアにとっては、2023/6/15からトランジットの太陽が、10室に移動して、4、7室支配の木星を通過するが、この木星は3、8室支配の火星や6室支配の逆行の土星からアスペクトされていて傷ついている。



従って、この傷ついた4室の象意をロシアが経験する時期である。





これはウクライナが現在、モスクワへのドローン攻撃を行なったり、ロシア義勇兵がプーチン政権打倒を目指して、ロシア領内に進軍したことを考えると、ロシア本土が攻撃されていることを示しており、そのことをトランジットが示していることが分かる。





6室への凶星のトランジット


このロシアの建国図は、乙女座ラグナである為、土星が水瓶座6室に移動した2023年1月18日のタイミングから、ロシアは、ウクライナ各地のインフラ施設などを標的に100発以上のミサイルで攻撃を行い、ウクライナへの攻撃を激化させている。




ロシア軍が100発以上のミサイル攻撃 侵攻1年を前に戦闘激化か
2023年2月11日 20時18分

ウクライナ国防省はロシア軍が10日、ウクライナ各地のインフラ施設などを標的に100発以上のミサイルで攻撃を行ったと発表し、軍事侵攻から1年となるのを前にロシア軍が戦闘を激化させているとみられます。

ウクライナ国防省は11日、SNSで「ロシア軍はウクライナのインフラ施設などに向けて106発のミサイルを発射し新たな激しい攻撃を行った」と発表しました。

ウクライナ軍はこのうち61発を迎撃したということですが、民間のインフラが標的になっているとしてロシア側を非難しました。

首都キーウのクリチコ市長は10日、SNSに「ロシア軍のミサイルの残骸で車や住宅の屋根に被害が出た」と投稿したほか、東部ドニプロペトロウシク州の知事も11日「夜間にロシアの無人機による攻撃が続き重要インフラも攻撃を受けた」としています。

ウクライナ側は、ロシア軍が今月24日で侵攻から1年となるのを前に大規模な攻撃を仕掛けてくると警戒を続けていて、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は8日に、ロシア軍が東部ルハンシク州の西部に戦車や空てい部隊などの3つの師団を投入し、攻撃のペースが増していると分析しています。

また、ロシア軍が掌握をねらう東部ドネツク州のウクライナ側の拠点バフムトについて、ウクライナの軍事専門家、イーホル・カバネンコ氏は10日、NHKのインタビューに対し「地理的に非常に重要で、バフムトをおさえれば、東部のハルキウや南部のザポリージャにも軍を展開できるため、ロシア側は集中的に攻撃し続けている」と述べました。

そして「侵攻から1年となる24日に向けて、国内向けに戦果をアピールするため、犠牲を顧みず激しい攻撃を続けている。ウクライナ軍は今後、反転攻勢を仕掛けるため、バフムトから一時撤退する可能性もある」と述べ、バフムトがロシア軍によって一時的に掌握される可能性にも言及しました。

軍事専門家「バフムトに集中的な攻撃」
ウクライナの軍事専門家、イーホル・カバネンコ氏が10日、首都キーウでNHKのインタビューに応じ、東部ドネツク州にあるウクライナ側の拠点バフムトについて「地理的に非常に重要で、バフムトを押さえれば、ザポリージャやハルキウにも展開できるため、ロシア側は集中的に攻撃し続けている。ウクライナ軍は現在守備に回り、踏みとどまっている」と述べました。

そして「ロシア軍はバフムトで1日に1000人以上の兵士を失ったこともあるが、それでも侵攻から1年となる今月24日に向けて、戦果を国内にアピールするため、犠牲を顧みず激しい攻撃を続けている。ウクライナ軍は今後、反転攻勢を仕掛けるため、バフムトから一時撤退する可能性もある」と述べ、バフムトがロシア軍によって一時的に掌握される可能性にも言及しました。

また、ロシア軍が今後、攻撃の対象を首都キーウを含むほかの地域にも拡大し、ミサイルや無人機を使った攻撃を強めるおそれがあると指摘しました。

一方で、ゼレンスキー大統領がイギリスやフランスなどを歴訪したことについては「今回の訪問はヨーロッパとの軍事的協力を継続させ、さらに強力な兵器の供与に向けて重要な訪問だった」と評価しました。

そのうえで「実際に欧米諸国から供与された武器を実戦で使うまでには、もう少し時間が必要だ。ウクライナ側が攻勢に出るのは春になるだろう」と述べました。

来週には、ウクライナへの軍事支援について欧米各国が話し合う会合がベルギーで開かれる予定で、カバネンコ氏はこの会合でウクライナ側が、戦闘機や長距離ミサイルなど追加の兵器供与を求めるという見通しを示しています。


しかし、ロシアの建国図では8室にダブルトランジットが生じている為、行き詰まり状態が訪れている。



8室は国家の指導者の失脚などを意味するハウスである。




ダシャーはラーフ/火星期であり、ロシアが建国してまもないマハダシャー火星期は、国家の中で、内戦が勃発していた時期であり、権力闘争が激化していた。



火星は6室支配の土星からアスペクトされており、7室で、6-8の絡みが生じている。



ウクライナとの戦争、西側諸国との戦争が、激化していくことを示している。







その後、トランジットの太陽は、ウクライナの8室に移動するが、8室には定座の太陽が在住し、水星、木星、金星の吉星群が在住している。



そして、特に凶星からのアスペクトを受けていない。



金星は敵国の7室から見た4室であるため、ロシアに占領されていたドンバス地域やクリミア半島などを取り戻す可能性があると考えられる。



ウクライナの建国図の8室は強いと見なさなければならず、ここに太陽がトランジットする2023年8月半ば~9月半ばは、ウクライナの大規模攻勢について何らかの結果が出てくると考えられる。



6月半ばから反転攻勢が本格化し、そして、8月半ば頃~1ヶ月の間にウクライナは領土を取り戻す成果を得ると考えられる。







一方、ロシアは、2024年2月から木星期に移行するが、この木星は4室支配で激しく傷ついており、ナヴァムシャでは木星は12室や3室(4室から見た12室)を支配して、4室に在住しており、領土を失うことを表わしている。



従って、ロシアは、木星期にはドンバス地域やクリミアにウクライナの反撃を受ける可能性があると考えられる。




以前から4室支配で4室にアスペクトバックする木星は、ロシアが広大な領土を取得するタイミングであると見なしてきた。



ウクライナが戦争で敗北し、ロシアがドンバス地方やクリミアを実効支配して、それで戦争終結するのではないかと考えた。



あるいは、ロシアの建国図では、ラーフ期と木星期には全く断絶があるため、プーチン独裁政権が崩壊し、全く新しい政治体制に変化する可能性もあると考えて来た。



ロシア本土モスクワへのドローン攻撃で、プーチン大統領やその側近の公邸にドローンが飛来して、かなり、プーチン政権の高官たちの動揺は隠せないようである。



ロシア本土へのドローン攻撃は、国際社会が、ウクライナを批判して、ウクライナに不利になるといった情勢ではなく、むしろ、ロシア国内に戦争の現実を知らしめることになり、ロシア国民に動揺を与える結果、プーチン政権崩壊へのきっかけになる可能性も出て来ている。



現状、建国図を比較した所では、ロシアに不利で、ウクライナに有利に見える状況である。



しかし、ロシアの建国図で、マハダシャー木星期が何を意味するのか考え続けているが、今ひとつ、結論が出ていない。




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