役所広司 -カンヌ国際映画祭で、主演男優賞を受賞-




役所広司が、カンヌ国際映画祭で、主演男優賞を受賞したとニュースが伝えている。


役所広司、柳楽優弥以来19年ぶり2人目のカンヌ男優賞に「やっと柳楽君に追いついたかなと」
2023年5月28日7時12分 日刊スポーツ

世界3大映画祭の1つ、第76回カンヌ映画祭の授賞式が27日(日本時間28日)フランスで行われ、「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督、日本公開未定)に主演の役所広司(67)が男優賞を受賞した。役所の同賞受賞は初で、日本人俳優としても2004年(平16)に「誰も知らない」(是枝裕和監督)で、当時最年少の14歳で受賞した柳楽優弥(33)以来、19年ぶり2人目。役所の世界3大映画祭での主演男優賞受賞は初めて。

役所は授賞式後、日本のメディアの取材に応じた。その中で「やっと、柳楽君に追いついたかなと」と、笑いながら口にして、柳楽以来19年ぶりとなる日本人俳優としての受賞を喜んだ。そして「柳楽君も素晴らしい俳優になったし…男優賞、いただきましたけど、皆さん、言いますけど、この賞に恥じないように頑張らなきゃいけないなと、改めて思いますね」と俳優業にまい進する意気込みを、改めて示した。

カンヌ映画祭男優賞受賞で、海外の仕事が増えるのではないか? との質問も出た。役所は「日本人を演じられるなら、どんな国の作品でも自分の表現が役に立つ作品があれば参加したいですね」と意欲を示した。一方で「基本的には、自分たちの国の映画で世界の人に楽しんでいただけるのが、一番の早道かなと思っております」と、日本映画へのこだわり、愛を明確に示した。

役所にとって、カンヌ映画祭への参加は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(59=メキシコ)が監督賞を受賞した「バベル」の出演者として参加した06年以来、17年ぶりだった。97年には主演映画「うなぎ」が最高賞パルムドールを受賞し、今村昌平監督の代わりに賞を受け取った。当時を振り返り「『うなぎ』の時は、本当に興奮していて、まさかパルムドールとは、と…。監督の代わりにもらったんですけど、欧米の方はハグしてキスするんですけど。僕は(プレゼンターのフランスの女優)カトリーヌ・ドヌーブさんに、どうするべきか? 俺もするべきかギリギリまで悩みましたけど、日本人らしく、おじぎしました」と言い、笑った。

「うなぎ」から26年。今度は、男優賞を自らの手で受け取った。「今回は、監督も近くにいましたし、スタッフと一緒に受賞を分かち合えました。緊張したというか、ずいぶん待たされましたね。ああ、カンヌ映画賞っていうのは、こういうものなのかなと思って。監督も、ジリジリしていました」と、受賞までの心境を振り返った。

何の賞を受賞するか、分からなかった中「ひょっとしたら、ありえるかな…」という思いもあったという。「監督が、しょっちゅう、『大丈夫』みたいなことを言っているんですけど…。今回、たくさん取材して、フランスのメディアも、日本の皆さんもそうですけど、とても良かったと褒められて。乗せられていたので、そう思っちゃいけない、いけないと思っている自分と…ひょっとしたら、あるかもしれないと、思ったかもしれませんね」と、前評判の良さに背中を押されていたと語った。受賞の瞬間の思いを聞かれると「今回、男優賞がすごい早くて。いろいろな人の名前を言っていて、ダメなのかなと思ったら、最終的に審査員が『コウジ・ヤクショ』と言った時…何だ、もらったのかとビックリした」と振り返った。

「Perfect Days」は、1987年(昭62)に「ベルリン・天使の詩」でカンヌ映画祭監督賞を受賞した巨匠・ドイツのヴィム・ヴェンダース監督(77)の最新作。同監督が東京・渋谷を舞台に、役所を主演に撮影した最新作で自ら脚本も担当した。製作は、22年5月に東京で開かれた会見で発表された。ヴェンダース監督は、世界的に活躍する16人の建築家やクリエイターがそれぞれの個性を発揮して、区内17カ所の公共トイレを新たなデザインで改修する、渋谷で20年から行われているプロジェクト「THE TOKYO TOILET」のトイレを舞台に新作を製作。そのため、11年ぶりに来日し、シナリオハンティングなどを行い、撮影は全て東京で行った。役所は、東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山を演じた。

製作国は日本で、「ユニクロ」を中心とした企業グループファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長の次男・柳井康治取締役(46)が、プロデューサーを務めた。同氏が個人プロジェクトとして21年に立ち上げた、有限会社MASTER MINDが企画発案、出資、製作、プロデュースを手がけた。同氏にとっても映画初プロデュースとなった作品で、いきなりカンヌ映画祭男優賞を獲得した。また共同脚本・プロデュースに名を連ねる高崎卓馬氏(53)は、電通グループグロースオフィサーでJR東日本「行くぜ、東北」などを手がけたクリエーティブディレクター。一方で小説家の顔も持ち、映画、ドラマの脚本も多数、手がけてきた。映画の脚本は2009年(平21)の岡田将生の主演映画「ホノカアボーイ」(真田敦監督)以来、2作目。

役所広司が出演したのは、「PERFECT DAYS」という作品で、「ベルリン・天使の詩」のヴィム・ヴェンダース監督の最新作だが、この映画で、日本を舞台にしたということもやはり先日、「輝かしい日本 -中身はボロボロ」で言及したように日本ブームが起こっていることの一つの事例かもしれない。


それだけではなく、例えば、ブラッド・ピット主演の『ブレット・トレイン』というアクション映画も日本を舞台にしており、東京から京都までの高速列車内(新幹線?)と停車駅を舞台にしているが、これも世界的にヒットしている。



これは中国の全体主義的な覇権主義に対する世界的な嫌悪があり、中国をボイコットする動きの中で、日本が注目されているからだと考えられるが、ジョーティッシュにおいては、日本の建国図で、ケートゥ期に移行して、ディスポジターの太陽が5室(文化活動)で、高揚している為である。


その前には、映画マトリックスの最新作、『マトリックス レザレクションズ』が全米公開に先駆けて、2021年12月17日から日本で劇場公開されたが、この映画でも日本の列車内が、一部、舞台となり、富士山の映像なども登場したと記憶している。


この時は、まだケートゥ期に入っておらず、ケートゥ期に移行する直前の最後のアンタルダシャーである水星/土星期であり、ダシャーチッドラに入っていく頃であった。


(計算上は、ケートゥ期7年×0.1= 約8ヶ月半で、公開された時は、ダシャーチッドラに入っていなかったが、公開中にダシャーチッドラに移行している)



この頃は、まだアメリカが中国と対立して、中国との関係を断絶しつつある為、仕方なく、日本を舞台にしたのだと思っていたが、最近は、それだけではないように感じる。



日本人の習慣や文化、国民性、精神性などが、牡羊座で高揚する太陽のごとく、注目を集めているのである。







日本はやはり素晴らしい、No.1であると急に思い出したように賞賛し始めたのであり、それは牡羊座で高揚する太陽の働きだとはっきりと感じられる。







そして、カンヌで主演男優賞を受賞して、凱旋帰国した役所広司だが、ヤクザ刑事から軍の司令官、掃除人など、幅広い役柄を演じることができ、それは非常に沢山の作品に出演していることが物語っている。



日本の映画界に欠かせない俳優の一人である。



出生時間が不明な為、ラグナを検討してみたが、おそらく、双子座ラグナである。







双子座ラグナに設定すると、10室支配の木星が3室に在住し、3室(メディア、パフォーマンス、演劇的芸術)支配の太陽と星座交換して、3-10の絡みが生じ、更にラグナロードの水星が、5室(演劇、舞台芸術)支配の金星とコンジャクトしている。



そして更に月ラグナから見ると、ラグナロードの太陽が5室に在住し、5室支配の木星がラグナに在住して、1-5の星座交換を生じている。



ラグナやラグナロード、10室の支配星が、3室や5室に絡んでおり、芸能人や俳優に典型的な配置となっている。




そして、この双子座ラグナに設定すると、受賞したタイミングには必ず11室にダブルトランジットが形成されていた。



例えば、1996年公開の主演映画『Shall we ダンス?』が大ヒットとなり、『眠る男』の演技も絶賛されて、日本アカデミー賞を初め、1996年の主演男優賞を総ざらいし、また翌年1997年の『失楽園』も大ヒットしている。







1996年1月1日の時点でのトランジットを見ると、土星が水瓶座から11室牡羊座にアスペクトし、木星は射手座から11室にアスペクトして、11室(受賞、称号)にダブルトランジットを形成している。



また土星は3室と10室支配の木星にアスペクトし、木星は3室の支配星とコンジャクトし、3室にアスペクトすることで、10室の支配星にもアスペクトし、3室と10室にダブルトランジットしている。



つまり、3室、10室、11室にダブルトランジットを形成しており、この年、映画が大ヒットし、主演男優賞などを総なめしたのは、この為である。







1997年も1月1日の時点では、1996年のトランジットと土星と木星の位置はほぼ同じで、木星は山羊座に入った直後で、まだ射手座での影響が残存していた。



また8月9日の時点で、土星は魚座で逆行し、木星は山羊座で逆行して、やはり、3室、10室、11室にダブルトランジットを形成していたことが分かる。



ダシャーは、月/金星期、月/火星期辺りの出来事である。



月は、木星と太陽の星座交換に接続しており、金星は水星との間で、ラージャヨーガを形成している。







2012年には、紫綬褒章を受賞しているが、木星が11室をトランジットし、11室の支配星にもアスペクトし、土星が天秤座で、11室の支配星とコンジャンクトして、11室にアスペクトして、11室と11室の支配星にダブルトランジットしている。







2018年には、『孤狼の血』の演技で最優秀主演男優賞受賞と、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞しているが、土星は射手座から9室水瓶座にアスペクトし、木星は天秤座から9室にアスペクトして、9室にダブルトランジットしていたが、9室は11室から見た11室目で、11室の本質のハウスである。



また月から見た11室に土星と木星がアスペクトして、11室にダブルトランジットしている。







そして、今回、カンヌ国際映画祭で、主演男優賞を受賞したが、受賞した現在のトランジットを見ると、木星が11室をトランジットし、土星が水瓶座から11室にアスペクトして、11室にダブルトランジットしている。



また更にラグナロードの水星も11室をトランジットしており、ラーフ/ケートゥ軸が11室を通過していたのは、外国での受賞を表していると考えられる。





無名塾時代の同僚と結婚


因みに役所広司は高校卒業後、千代田区役所土木工事課で4年間、勤務した後、仲代達矢が主宰する俳優養成所「無名塾」に入門し、そこから俳優としてのキャリアをスタートしている。



この無名塾時代に知り合った舞台女優の河津左衛子と1982年に結婚しているが、結婚後、1984年にこの夫人と共に個人事務所を起ち上げて、後に「ワイ・ケイ事務所」となり、現在、左衛子夫人は事務所の社長として、役所広司のマネジメントを一切取り仕切っているという。






この夫人は、敏腕社長として、知られているようである。



双子座ラグナの場合、7室の支配星が、同時に10室も支配する為、職場の同僚と結婚することが多く、パートナーと共に共同で、仕事をするというパターンも多いのである。



例えば、同じ双子座ラグナであるスティーブン・スピルバーグは監督の立場で、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で、女優として一緒に仕事をしたケイト・キャップショーと結婚している。








役所広司の場合、7、10室支配の木星が3室支配で7室に在住する太陽と、3-7の星座交換をしており、3室、7室、10室が濃密に結びついている。



従って、俳優仲間と結婚し、そして、俳優仲間と二人三脚で仕事をしているのである。



3-7の星座交換は、パートナーが女優や芸能人など、メディア関係の仕事をしている典型的な配置である。




7室をラグナとした場合には7、10室支配の水星が、金星と共に2室に在住しており、2-10の絡みは、起業して、事業を起ち上げる配置であり、また2-7の絡みは、パートナーと共に事業を起ち上げることを表わしている。



それで、夫人は、役所広司のマネジメントを行い、また事務所の社長にもなったことが分かる。



役所広司は、無名の俳優時代があったが、夫人と結婚してから、急に売れ出したようであり、やはり、役所広司と夫人とは、ビジネスパートナーとして一体であり、二人三脚で、仕事をしてきたと言っていいかもしれない。








夫人とは、1982年に結婚しているが、トランジットを見ると、ラーフ/ケートゥ軸が1-7軸にあり、木星が5室からラグナにアスペクトし、土星が乙女座からラグナにアスペクトして、ラグナ(7室から見た7室)にダブルトランジットしている。



ダシャーは、金星/ケートゥ期、あるいは、太陽/太陽期辺りだが、おそらく、太陽/太陽期ではないかと思われる。



太陽は3室支配で、7室に在住し、7、10室支配の木星と3-7の星座交換しており、それで同じ俳優仲間と結婚したのである。





子供の誕生のタイミング



役所広司には、一人息子がいるが、橋本一郎という名前で、俳優として活動している。









誕生したのは、1985年10月17日で、トランジットを見ると、木星が5室支配の金星にコンジャンクトし、土星が5室支配の金星にアスペクトして、5室にダブルトランジットを形成している。







ダシャーは、太陽/土星/ラーフ期で、タプタムシャ(D7)を見ると、マハダシャーロードの太陽は、表示体の木星と相互アスペクトし、アンタルダシャーロードの土星は5室支配で9室に在住し、プラティアンタルダシャーロードのラーフはラグナに在住している。




ナヴァムシャでも太陽は5室の支配星で、土星は5室に在住して5室の支配星とこんじゃんくとし、ラーフのディスポジターである土星は再び、5室に在住して、5室の支配星とコンジャンクトしている。









出生図では、太陽は表示体の木星と星座交換し、また表示体の木星から見て5室に在住し、5室の支配星と星座交換している。




土星は、9室の支配星で、ラーフは9室支配の土星とコンジャンクトし、ディスポジターの火星は5室に在住している。




出生図、ナヴァムシャ、サプタムシャのいずれでも、太陽、土星、ラーフは、5室や5室の支配星、9室、9室の支配星に絡んでいることが確認できる。







ナヴァムシャのラグナ


因みに出生図が双子座ラグナの場合、ラグナはムリガシラーかアールドラーかプナルヴァスになるが、役所広司の温和な性格は、いかにもプナルヴァスという感じであり、支配星の木星は3室の支配星と星座交換して、まさに俳優の仕事を表している。



ラグナが在住しているナクシャトラの支配星が、俳優人生を象徴していると考えれば納得するものがある。



出生図のラグナが、双子座プナルヴァスである場合、ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、牡羊座、牡牛座、双子座の3通りになるが、この中で、俳優としてのキャリアを表しているように見えるのは、牡羊座ラグナの場合である。







ラグナロードの火星が、7室の支配星と共に3室に在住し、10室の支配星が5室の支配星と共に5室に在住している配置などは、芸能界への関わりや俳優の仕事を表わす配置である。



但し、この場合、太陽は5室支配で5室に在住しており、太陽期に結婚しているというのはナヴァムシャの配置としては分かりにくい配置である。



ナヴァムシャのラグナに関しては、牡羊座ラグナの可能性があるが、もう少し検討の余地はありそうである。





スタッフへの差し入れエピソード、恐妻家


因みに2017年10月~12月に放送されたドラマ「陸王」では、撮影現場の番組スタッフに「叙々苑」の最高級焼肉弁当(4,200円)を100人分を2回差し入れしたという。



このエピソードを表わす惑星表示体は、8、9室支配で6室に在住して、減衰するラーフとコンジャンクトする土星である。







蠍座は水の星座である為、飲食などのサービスを意味するが、それが叙々苑の焼肉弁当であったというのは、土星とラーフのコンビネーションがもたらしたと考えると納得できる。




7室を夫人のラグナとすると、2室支配の土星が12室に在住しており、事務所からの出費を表している。




しかし、こんなエピソードがある為、日頃からスタッフに大判振る舞いするかと言えば、そうではないという。




普段は、割り勘主義で、芸能界では、最も年長者(先輩)が後輩やスタッフの分も支払う習慣になっているが、そうしたことは行なわないという。




基本的に6室に土星とラーフが在住している為、部下やスタッフなど目下のものに厳しく接し、こき使う配置であるが、特に大盤振る舞いせずに出費を制限するという形で、現れた可能性もある。




その一方で、事務所社長である夫人には、スケジュールや金銭を管理され、「失楽園」に出演した時には、夫人に出てもいいか確認したという。




そうしたことで、夫人に仕事上でかなり依存し、夫人に頭が上がらない面があるのは、ラグナロードの水星が8室に在住している配置が表わしていると考えられる。





今後の役所広司


2023年4月からマハダシャーが木星期に移行しているが、木星は上述したように7、10室支配で、3室支配の太陽と星座交換している為、夫婦での二人三脚の仕事を意味しており、今後の木星期16年間も役者として、仕事をし続けることを表わしている。



木星はマラカの7室の支配星でもあり、マラカの2室支配の月とコンジャンクトし、8室支配の土星からのアスペクトを受けている為、年齢的には、67歳と高齢にもなって来ており、健康問題なども気を付けなければならない時期に差し掛かっている。



しかし、夫人と共に俳優としての仕事を生涯し続けるような配置である。



少なくともマハダシャー木星期の間、今後、16年間は、俳優としてのキャリアを歩み続けるはずである。



役所広司のチャートを見て、同業者である夫人と二人三脚で、仕事を行なう人、配偶者と仕事が、切っても切れない関係性にある人の配置というものがよく分かった。




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