もしトラ問題について考える -ドナルド・トランプが2024年大統領選に勝利する可能性を再考する- その1


(Bloombergニュースより引用)




先日、2024年2月27日付の『プーチンの手のひらの上で踊らされるドナルド・トランプとタッカー・カールソン』の中で、ドナルド・トランプが2024年の大統領選で、大統領にカミングバックできるかどうかの可能性を検討した。



その際、河合範安さんのコメント欄でやり取りした内容について以下、備忘録として引用する。



河合範安
2024年2月27日 11:24 PM 編集

プーチンは現在水星ーケートゥ期ですが、このケートゥがタッカー・カールソンの表示体だと思います。
と言うのは、プーチンのケートゥは蟹座にあり、その支配星の月は牡牛座にあります。
そして、カールソンのラグナは蟹座で、その支配星でもある月は、太陽・水星と共に牡牛座にあるからです。

アメリカ大統領選の予想は、ちょっと難しく感じます。
バイデンに関しては、ヴィムショッタリダシャーでは土星期で、支配や在住からして当選するのはかなり難しいように見えます。
しかし、チャラダシャーの観点から見れば、バイデンは射手座ー山羊座ー天秤座期です。
射手座から見れば、AKとAmKが11H。
このメジャーダシャーは前回大統領選と同じダシャー。
山羊座から見れば、AKとAmKが10H。
天秤座にはAKとAmKが在住。
これらは強力な運勢です。
仕事運を見るD10でも、蠍座は水瓶座から10H、山羊座から11Hになり、そこにAKとAmKがアスペクトします。
D1では、山羊座から見れば、火星と金星は10-11Hで星座交換。

また、同じ星座ダシャーのニラヤナシューラダシャーだと、水瓶座ー山羊座ー山羊座期です。
D1では水瓶座から見ると、10HにPKがあり、そこにDKかつ5Lがアスペクト。
しかし、GKもあります。
山羊座から10HにAKとAmKが在住。
このダシャーは強力です。
仕事運を見るD10でも、蠍座は水瓶座から10H、山羊座から11Hになり、そこにAKとAmKがアスペクトします。
D1では、山羊座から見れば、火星と金星は10-11Hで星座交換。
D1では、水瓶座から見れば、火星と金星は9-10Hで星座交換。

星座ダシャーだけを見れば、トランプよりバイデンの方が強力に見えます。

ヴィムショッタリダシャーではトランプが勝つと見え、星座ダシャーではバイデンが勝つと見え、難しいと思いました。

しかし、私は最終的にはトランプが勝つかもと思うようになりました。

何故なら、既に私は来月・再来月の3月・4月にトランジットの火星が水瓶座に入り、トランジットの土星と接合して、水瓶座の示す銀行システムに良くない働きをもたらすと考えているからです。
つまり、株価大暴落・失業率激増・企業倒産件数激増となると思います。
そんな状況なのに、バイデンが再選できるのかが疑問です。

バイデン再選には、今の株高が継続する必要がありますが、大統領選までの今後半年間に渡って、インフレ再燃を防ぎながら、今の株高を維持する魔法など存在するのかやはり疑問です。

また、秀吉先生が御指摘されている通り、トランプ復活当選なら、ロシア建国図でマハダシャー木星期に入ることと合致するようにも思えますね。

バイデンの星座ダシャーは確かに強力なのですが、他の占星術的状況から、トランプが勝つかもしれないと思いますし、そうすると様々なことの説明が矛盾しないように思えます。


秀吉
2024年2月28日 1:59 AM 編集

>プーチンは現在水星ーケートゥ期ですが、このケートゥがタッカー・カールソンの表示体だと思います。
>と言うのは、プーチンのケートゥは蟹座にあり、その支配星の月は牡牛座にあります。
>そして、カールソンのラグナは蟹座で、その支配星でもある月は、太陽・水星と共に牡牛座にあるからです。


9室のケートゥがタッカーカールソンの表示体というのはそうだと思います。

蟹座をラグナとして、ラグナロードの月が牡牛座に在住する辺りが、プーチンのチャートと共通していることもそれをよく表しています。

タッカーカールソンのインタビューは、プーチンにとって、自らの意思を表明する機会を提供してもらうという意味では9室支配の月のように働きましたが、

ケートゥは6室支配の火星からアスペクトされており、失望や意見の不一致を与えたのかもしれません。

プーチンが、インタビュー後に「鋭い質問がなかったことに驚いた」とか、

「正直なところ、カールソン氏は攻撃的な態度でいわゆる鋭い質問を投げてくると思っていた。同じように攻撃的に応じるためにも、そうしてほしかった」と語ったと言われ、

プーチンが30分余りにわたって歴史について語ったことについて、「予想よりも話を遮られなかったことに驚いた」と感想をもらし、

「率直に言って、このインタビューに満足できなかった」と述べたと言います。

まさにタッカーカールソンに失望したことを意味しているようです。

またナヴァムシャでも、6室支配の太陽が5室で蟹座に在住しており、少し見下すような発言をして、不満をもらしたことはこの配置がよく物語っています。


バイデンのチャラダシャーについては、再度、詳しく検討したいと思いますが、ドナルド・トランプが、木星/金星期の後、木星/太陽期になりますが、

その木星/太陽期にもしトランプが大統領になるのでなければ、何をしているのかと疑問も出てきます。

高揚するラーフとコンジャンクトした10室の太陽が、行政府の長である大統領以外にこの配置を説明する象意はあるかどうかということです。

太陽はダシャムシャでもラグナに在住し、これは出生図で言う所の10室の配置に相当します。


つまり、2024年9月以降、木星/金星→木星/太陽→木星/月と推移しますが、金星はD10のラグナロードで、太陽はD10のラグナに在住、そして、月はD10の10室の支配星で、太陽と相互アスペクトして満月です。

2025年からトランプは暫く、ダシャムシャで、ラグナや10室に関係するアンタルダシャーを推移して、それはまさに地位を表わしています。


出生図でも金星は10室の支配星で、太陽は10室に在住し、月は4室(王座)に在住し、10室に在住する太陽と相互アスペクトして、満月です。

月は、月蝕になってますが、一応、満月です。


このアンタルダシャーが、金星→太陽→月と推移する2025年~2029年は、ちょうど次の大統領の任期である4年間に該当します。

もし大統領に就任しないなら、どこで、どんな地位に就くのかという疑問が出てきます。


大統領とか、総理大臣とか、社会的に見て最も高い地位に就任するかどうかに関しては、10室が重要であるというのは、

以前、河合さんと自民党総裁選で誰が当選するかを議論していた時に気づいたことですが、

結局、岸田文雄が当選して、総理大臣に就任した訳ですが、ラーフ/火星期でした。


火星が岸田文雄のD9の10室でルチャカヨーガを形成し、D10のラグナロードで、10室に在住していることなどが、大きな役割を果たしたという認識に至ったと思います。

他の候補者である河野太郎や、高市早苗のダシャーも良かったですが、結局、10室には関係なかったという所が、ポイントだったと思います。


つまり、出生図の10室の在住星や支配星、ナヴァムシャの10室の在住星や支配星、ダシャムシャのラグナの在住星や支配星、そして10室の在住星や支配星が大事だと思います。

これらの惑星そのものでなかったとしても少なくともこれらの惑星に良い状態で絡んでいることが条件になって来るかもしれません。


岸田文雄の出生図の火星は、10室の在住星や支配星ではないですが、ラグナ、月から見た10室支配の金星とコンジャンクトしています。


あと、色々気づいた点がありますが、それはまた別の記事にまとめたいと思います。


ドナルド・トランプのチャートを見た所、次の4年間の木星/金星→太陽→月といったアンタルダシャーの推移において、これらの金星、太陽、月が、金星はD10のラグナロードで、太陽はD10のラグナ(出生図の10室在住に相当)に在住、そして、月はD10の10室の支配星であるといったように全て10室に関係していることは重要だと思える。


これらの木星/金星→太陽→月期にドナルド・トランプは、大統領になるのでなければ、一体、何をするのだろうというのが大きな疑問である。



しかし、河合さんがコメント欄に記してくれたようにジョー・バイデンのチャートをチャラダシャーで見ると、大統領選が決定するタイミングにおいて、かなり強力なダシャーを経過していることもまた明らかである。






キャリア上の上昇を経験した山羊座と射手座のメジャーダシャー


2024年の大統領選のクライマックスと言える2024年夏から年末にかけたタイミングのダシャーが重要だが、バイデンは、射手座/山羊座(2024/9/20~2025/4/21)に該当する。



メジャーダシャーの射手座から見ると、AKとAmKが11室に在住して、ジャイミニ・ラージャヨーガを形成しており、確かに強力である。







その前は、山羊座のメジャーダシャーで、ちょうど2010年11月~2018年11月まで続くが、この期間は、オバマ政権で、副大統領を務めていた時期である。



山羊座から見て、10室で、AKとAmKがコンジャンクトして、ジャイミニ・ラージャヨーガを形成している。



山羊座のメジャーダシャーと副大統領に就任した時期が、完全にピッタリと一致することが分かる。



そして、2018年11月~射手座のメジャーダシャーに移行するが、その直後の2019年4月に2020年度のアメリカ大統領選挙への立候補を表明している。



それで当選している為、射手座のメジャーダシャーというのは、まず、ジョー・バイデンを大統領に押し上げたメジャーダシャーだということである。









そして、2024年の大統領選のクライマックスにおいて、射手座/山羊座の時期が訪れるのである。



山羊座は、既に述べたように副大統領に就任した時期で、キャリア上で、高い地位に就いていた時期に相当する。



つまり、チャラダシャー的に言って、バイデンのダシャーは、大統領に再選できそうな配置になっている。




蠍座のメジャーダシャー


しかし、もし当選した場合、2025年11月から蠍座のメジャーダシャーが始まるが、蠍座から見ると、AKの火星が12室に在住し、火星とコンジャンクトし、土星、ラーフ、ケートゥのアスペクトを受けている。



そして、身体を表わすラグナにGKが在住し、マラカに相当するDKの木星がラグナにジャイミニアスペクトしている。








従って、バイデンは、大統領に当選したとしても、その後、深刻な健康問題が噴出する可能性がある。



AmKも蠍座から見ると、12室に位置するのであり、12室から10室にアスペクトはしているが、12室への在住自体は、問題のある配置である。



影響力の低下や、キャリア上の損失、隠遁、引退などが生じやすいタイミングである。



ヴィムショッタリダシャーでも既に2022年9月からマハダシャー土星期に移行しており、認知症問題が最近、深刻化して来ているのが分かるが、まだダシャーチッドラであり、前のマハダシャー木星期の効果が消えていないこともあって、まだそれ程、深刻化していないのである。



土星/水星期に移行して、セカンドアンタルダシャーに切り替わったタイミングで、バイデンの健康問題、認知症問題は更に深刻化するはずである。



そして、その時にちょうど、チャラダシャーでも健康問題が懸念される蠍座のメジャーダシャーに移行する。




従って、もしこれが2024年の大統領選の真っ只中にこの蠍座のメジャーダシャーへの移行が起こっているなら、バイデンは落選したと判断することが出来る。



しかし、2024年の年末は、射手座/山羊座の時期であり、まだ十分に射手座のメジャーダシャーの強さを発揮できるタイミングである。



(その為、判断が難しくなっている)




通常、チャラダシャーにおいて射手座の時期というのは、危険な時期であると言われており、事故や災難、高い所からの転落などが起こりやすい時期である。



射手座の持つ、上昇と下降といった象意が出やすいのだが、バイデンにおいては、これは大統領への当選という形で、上昇の象意として現れたようである。



その為、射手座のメジャーダシャーに移行した直後に大統領に当選したのである。



しかし、大統領に当選してから、試練の連続に直面している。



例えば、新型コロナウィルスが蔓延して、バイデン政権下において大規模な財政出動を行なわなければならない事態に直面している。



そして、ロシアのウクライナへの軍事侵攻で、ウクライナに対して、莫大な軍事援助を行っており、またハマスとイスラエルの紛争に関してもイスラエルを軍事援助している。



国内では、株価は好調だとしても、インフレに直面し、国民経済は不安定となり、また山火事やトルネードなど大規模災害にも晒されて、非常に出費が多くなっている。



ウクライナへの軍事支援も共和党の反対で、予算が通らずに行き詰まっており、様々な問題に直面している。



これは射手座から見た場合にAKとAmKが11室に在住してはいるものの、土星、ラーフ、ケートゥから傷つけられており、11室と12室で星座交換している為ではないかと思われる。





ドナルド・トランプの場合


ドナルド・トランプの場合、2024年の年末は、蟹座/乙女座(2024/6/14~2025/2/12)である。



蟹座のメジャーダシャー


蟹座から見ると、AmKの月は5室蠍座から10室にアスペクトしており、キャリア上の上昇の時期に相当する。



しかし、蟹座は12室であるにも注意が必要である。



トランプが、前回の2020年の大統領選で、敗北した際に2021年に入ってから米連邦議会襲撃事件を起こしたことはまだ記憶に新しい。







この時、ディープステイトがアメリカを支配していると主張するQアノンを信奉する者など、陰謀論者たちが、大挙して、米連邦議会を襲撃した。



トランプは、この時、自分の支持者たちをこの襲撃に対して煽った疑いが、持たれているが、まさにこの象意は、蟹座12室に在住するGKがもたらしたようにも思える。



ドナルド・トランプは、アメリカの建国図の12室蟹座に象徴される狂信的な愛国民族主義者(陰謀論者)あるいは白人至上主義者たちに担がれて、まさにトランプ自身もそうした狂信的な愛国民族主義者になってしまったかのようだった。



双子座のメジャーダシャー


2017年の大統領選で勝利して大統領に就任した時は、双子座/蟹座(2016/6/14~2017/6/14)である。







双子座は、11室(高い地位)で、11室の支配星が定座に在住して強く、また11室は木星からのアスペクトを受けて強い状態にある。



双子座から見て、AmKが11室牡羊座にアスペクトし、キャリア上で高い地位や評価を得る配置である。



しかし、この双子座のメジャーダシャーは大統領就任中の2018年6月~蟹座のメジャーダシャーに切り替わってしまった。







双子座/蟹座で、大統領に就任していることを考えると、サブダシャーの蟹座もまた高い地位をもたらすということが出来る。



従って、蟹座/乙女座の時期は、メジャーダシャーの蟹座の時期が、大統領になれないことを意味しないが、しかし、2020年の大統領選で負けたのも蟹座/魚座の時期であり、蟹座のメジャーダシャーであったことは注意が必要である。



上述したように蟹座は12室で、GKが在住しており、損失、監禁的な意味合いがあり、大統領選で敗北した後は、フロリダ州にあるリゾート兼私邸に引きこもってしまった。



そして、トランプは、この地を「冬のホワイトハウス」と称して、活動を続けていたようである。



2024年の年末は、蟹座/乙女座(2024/6/14~2025/2/12)で、サブダシャーの乙女座には木星が在住し、10室に在住するバドラヨーガの水星と相互アスペクトしている為、強いが、肝心のAmKは3室に位置している。



そして、ここから11室にアスペクトしている為、キャリア上の高い評価を期待できる時期であると言えるが、3室に在住しているというのは配置的にはよくないことが分かる。



蟹座から見ても乙女座は3室であり、メジャーダシャーとサブダシャーの位置関係も今ひとつ良くないことが分かる。





従って、ドナルド・トランプの蟹座/乙女座の時期は、微妙であり、バイデンのチャートにおける射手座/山羊座の時期の方が、より強力に見える。


蟹座のメジャーダシャーが終わると、2026年6月から獅子座のメジャーダシャーに移行するが、獅子座から見ると、ラグナロードでAKの太陽が10室に在住して、ラーフと共にラージャヨーガを形成している。



獅子座にはPKが在住して、強い配置であり、獅子座から見て、10室も11室も強い。



しかし、これは必ずしも大統領という立場でなくてもよさそうである。





このようにトランプとバイデンのチャートをチャラダシャーで比較すると、バイデンに軍配が上がることが分かる。




トランプにとって、蟹座のメジャーダシャーは、12室の出費の象意を中心に様々な試練を与えられる時期のように見える。




今年に入ってからも性被害を巡る名誉毀損で、123億円の支払い命令が下り、不動産価値を偽って不当な利益を得ていたとする民事訴訟で、533億円の支払い命令を受けたり、訴訟関連費用として、2024年1月31日付の共同通信の報道で、訴訟関連費として、73億7300万円を費やしたといったように損失の象意が際立っている。


また2021年の連邦議会議事堂襲撃事件を引き起こしたトランプは国家への暴動に関与した者に官職への就任を認めないという憲法の規定(憲法修正14条)を理由に大統領になる資格がないと訴えられ、連邦最高裁で、争われていた。(2024年3月5日付のニュースによれば、米最高裁はコロラド州の出馬資格を認める判決を下している)



またトランプは、2020年の米大統領選でジョージア州の結果を覆そうと画策したことによる10以上の罪状で起訴されて、米ジョージア州の拘置所に出頭して、写真も撮影された。



こうした様々なトランプに対する逆風は、まさに既得権益を有する体制側(ディープステイト)から徹底的に社会的身分に制限を加えられ、あたかも逮捕監禁されているかのような追及を受けているのであり、これは明らかに12室蟹座のGKの象意である。



しかし、こうしたことがあったとしてもAmKの月は5室(権威のハウス)から、10室(地位)にアスペクトしており、蟹座のメジャーダシャーの時期に大統領になれないとはっきり言うことはできない。



実際、2017年に大統領選に勝利したのは、双子座/蟹座で、蟹座のサブダシャーだったからである。




しかし、乙女座のサブダシャーから見ると、AmKは3室に在住しており、11室にアスペクトしていることは良いが、3室自体は、それ程、強い配置ではない。



AmKの月は、3室で減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果が期待出来るかもしれないが、3室自体は弱いハウスである。




従って、チャラダシャーでは、大統領選挙の終盤において、バイデンの方が強そうに見える。



ヴィムショッタリダシャーでは、トランプも十分強そうに見える。




そうしたことで、はっきりとした結論は出なかった。




私自身は2024年に習近平やプーチンが失脚し、政治の舞台から退場していくと予想している。




そうすると、このタイミングで、トランプが大統領になるというのはおかしい感じもするのである。




トランジットの土星は水瓶座の最後の方の度数で、力を発揮し、愛国民族主義的な動きを封じ込めようとするからである。




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