もしトラ問題について考える -ドナルド・トランプが2024年大統領選に勝利する可能性を再考する- その2




2024年米大統領選挙で、トランプとバイデンのどちらが勝利するか、ヴィムショッタリダシャーと、チャラダシャーでは判断がつかないため、コンディショナルダシャー(条件つきダシャー)でも検討してみたが、まず、ジョー・バイデンは、ナヴァムシャのラグナが金星によって支配されている場合(天秤座もしくは牡牛座)に適用可能なドワダショッタリダシャー(期間112年)と、太陽がラグナに在住している場合に適用可能なシャスティハヤニダシャー(期間60年)が使用できるダシャーとなる。



因みにコンディショナルダシャーだが、もしコンディショナルダシャーの条件が合致して適用可能な場合、ヴィムショッタリダシャーよりも優先されるというのが、ルールである。





ドワダショッタリダシャーでは、現在、月/ラーフ期であり、月は9室の支配星で、ラーフは10室に在住し、ラグナから見ても月から見てもラージャヨーガやダナヨーガを形成している。


ナヴァムシャでは、ラーフは9室に在住し、月は10室の支配星で9室に在住して、ラーフとコンジャンクトし、ラージャヨーガを形成している。


またこのラーフと月のコンビネーションには、4、5室支配のヨーガカラカの土星と9室支配の水星も同室して、更に更に強力なヨーガを形成している。


更にこの9室には2、7室支配の火星もアスペクトし、火星は4、5室支配のヨーガカラカの土星との間で、2-5、5-7のラージャヨーガとダナヨーガを形成している。


この配置は極めて強力である。



ダシャムシャでも月は10室の支配星で、4、5室支配の土星と9室で、5-10のラージャヨーガを形成し、ラーフはダシャムシャのラグナに在住して、7室支配で7室で定座に在住するルチャカヨーガの火星からアスペクトされて、ラージャヨーガを形成している。




ラーフは、ダシャムシャのラグナに在住星で強いため、非常に強力である。



アンタルダシャーロードのラーフは、出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャにおいて、極めて強力である。







そして、シャシティアムシャ(D60)では、月はラグナロードでラグナに在住し、5、10室支配のヨーガカラカで、7室でルチャカヨーガを形成する強い火星と相互アスペクトして、1-5、1-10のラージャヨーガを形成し、このコンビネーションは、月と火星のコンビネーションであることから、富をもたらすチャンドラ・マンガラヨーガにもなっている。


また月に対しては9室支配の木星が5室からアスペクトして、更に強化している。


アンタルダシャーロードのラーフは4室に在住して、ディスポジターの金星は3室で減衰し、パラシャラの例外則が適用できる配置となっている。


ラーフは、ラーフから見て、ケンドラに強い火星と月が在住しており、ケンドラサンバンダ(ケンドラ関係)という形で、ラーフを強化している。



因みにD60では、水星が双子座12室で定座に在住し、太陽が獅子座で定座、土星も水瓶座で定座にあって、惑星の星位が極めて強いことが分かる。







そして、ナディアムシャ(D150)でも、月は8室支配で8室で定座に在住し、ラーフは4室に在住し、ディスポジターの木星は9室支配の太陽と共に9室に在住し、1-9、4-9のラージャヨーガを形成している。


ナディアムシャでも金星と土星は星座交換して、土星は天秤座で高揚し、太陽は定座で、月も定座にあり、極めて強いチャートになっている。



シャシティアムシャ(D60)やナディアムシャ(D150)で、ラーフは4室に在住して、4室は10室ほど良くないが、政治家にとっては議席や王座を表わしており、良い配置と言える。




次にシャスティハヤニダシャーでは、火星/金星期である。



火星は、ラグナロードで、ナヴァムシャでは6室に在住して強く、ダシャムシャでは7室でルチャカヨーガを形成し、ラグナや10室にアスペクトしている。



月から見ても5室支配で11室に在住して、5-11のダナヨーガを形成して強力である。



金星は7室の支配星でラグナに在住して、1-7のラージャヨーガを形成し、ナヴァムシャやダシャムシャでは、ラグナロードで11室で定座で強い11室の支配星とコンジャンクトして、1-11のダナヨーガを形成している。






シャシティアムシャ(D60)では、火星は5、10室支配のヨーガカラカで7室でルチャカヨーガを形成し、ラグナロードの月との間で、1-5、5-10のラージャヨーガを形成し、10室にアスペクトバックしており、金星は、4、11室支配で、3室で減衰している。(この金星の配置はそれ程、強いとは思えない)







ナディアムシャ(D150)では、火星は6室に在住して強く、金星は6、11室支配で2室に在住し、2、3室支配で11室で高揚する土星と星座交換して強力である。



因みにバイデンのシャシティアムシャ(D60)やナディアムシャ(D150)では、土星と太陽が極めて強いことが分かる。



土星が強い場合、民衆から選ばれたリーダーを表わし、太陽が強い場合、持って生まれた指導力や政治権力を表わしている。



特に土星が、強いため、民主党で、移民を広く受け入れるリベラル派であるというのは、この配置からよく分かる。



やはり、バイデンはリベラル派の優等生であり、彼の背後には、アメリカの政界やビジネス界のエリート、ウォール街の金融資本家、メディア、マスコミ業界など、アメリカの支配者階級が控えており、ダヴォス会議や外交問題評議会なども控えており、グレートリセットを計画し、世界政府の樹立を構想している人々であることが分かる。


ナヴァムシャやダシャムシャで月が双子座に在住していることを考えると、現代のフリーメーソンであると言えるが、月はアールドラーに在住し、ラーフとコンジャンクトしている為か、やや暴力革命も辞さない形で、世界政府の樹立を計画している。


ウクライナで、ロシアに対する反体制活動を支援していたのは、そうしたアールドラーの暴力革命でも何でも手段を選ばない性質が出たものと考えられる。


アメリカの一般大衆が、アメリカの支配者階級をディープステイトとして批判するのは、経済的格差が開き、自分たちが奴隷のように扱われているからで、それはその通りであるが、ディープステイトという用語は、やや支配者階級への恨みや偏見が込められた言葉である。





このようにバイデンのチャートをコンディショナルダシャーで見ても、かなり強いことが分かる。





ドナルド・トランプの場合


ドナルド・トランプの場合、コンディショナルダシャー(条件付きダシャー)は、ラーフがラグナロードからケンドラもしくはトリコーナに在住していて、しかしラグナには在住していない場合に適用できるアシュトッタリダシャー(期間108年)と、ラグナが太陽のホラにあり、月が満ちてゆくフェイズにあるか、ラグナが月のホラにあり、月が欠けてゆくフェイズにある場合に適用できるショダショッタリダシャー(期間116年)、そして、誕生が太陽のホラで昼間か、月のホラで夜である場合に適用可能なシャットトリムサダーマダシャー(期間36年)が適用可能である。







アシュトッタリダシャーでは、月/水星期だが、月は4室で減衰し、ニーチャバンガラージャヨーガだが、水星は2、11室支配で11室に在住して強い。



ナヴァムシャでは月は2室支配で10室で、水星は1、4室支配で9室に在住し、7、10室支配の木星と相互アスペクトしている。



そして、ダシャムシャでは、水星は9室支配で、2、7室支配の火星と2-12の星座交換をして強く、月は10室の支配星で、7室に在住し、ラグナにアスペクトしている。







シャシティアムシャ(D60)では、マハダシャーロードの月は11室支配で11室で定座に在住し、アンタルダシャーロードの水星は1、10室支配で5室に在住し、1-11のダナヨーガを形成している。



また月から見た10室で太陽が高揚し、水星から見た10室に高揚した太陽がアスペクトしている。







ナディアムシャ(D150)では、マハダシャーロードの月は6室に在住し、アンタルダシャーロードの水星は5室支配で9室に在住し、10室支配の火星と5-10のラージャヨーガを形成している。




ショダショッタリダシャーでは、金星/月期だが、金星の効果については前回の記事『もしトラ問題~ その1』で、検討しているが、それなりに強いことが分かる。




シャシティアムシャ(D60)では、4室でラーフとの間で、ラージャヨーガを形成し、ナディアムシャ(D150)では4、9室支配のヨーガカラカで、木星と共に10室に在住している。



アンタルダシャーロードの月に関しては、既に見て来た通りである。




最後にシャットトリムサダーマダシャーだが、これは木星/ラーフ期に該当している。



ここで直ぐに気づくのは、木星期というのは、ドナルド・トランプが、2017年に大統領に就任した時のダシャーである。



木星/木星期であり、木星はダシャムシャでは3、6室支配で4室で減衰し、4、5室支配のヨーガカラカの土星と4-6の星座交換をして、パラシャラの例外則でラージャヨーガのように働き、敵を粉砕する配置であると共にニーチャバンガラージャヨーガを形成している。



この二重否定の強い木星が王座の4室に在住していたからこそ、しばしば問題発言を繰り返す、不道徳で予測不可能な人物として、大統領の座に就いたのである。



アンタルダシャーロードは、ラーフ期だが、ラーフは出生図で10室に在住し、ラグナロードの太陽と共にラージャヨーガを形成し、ダシャムシャでもラグナに在住して強力である。








2016年の年末にトランプがヒラリークリントンに勝利した時が、ラーフ/火星期であった為、やはり、トランプを大統領にしたダシャーであると言える。



従って、木星/ラーフ期は、ドナルド・トランプにとっては、非常に大統領に当選しそうな時期であると言うことが出来る。




シャシティアムシャ(D60)では、木星はラグナに在住し、ラーフは4室に在住しているが、特にそれ程、強いという訳でもないが、シャシティアムシャ(D60)では木星は11室の支配星で、10室に在住し、4、9室支配のヨーガカラカの金星とコンジャンクトして、9-11のダナヨーガを形成している。



ラーフは3室に在住しているが、ディスポジターの火星は10室の支配星で、5室支配の火星と共に9室に在住し、5-10のラージャヨーガを形成している。




このようにコンディショナルダシャーを見ると、トランプとバイデンのどちらも強いが、どちらかと言えば、バイデンの方が強そうに見える。



バイデンの太陽や土星の高次分割図での強さはやはり際立っており、また高次分割図において、星位の強い惑星が多く、チャートのポテンシャルが高いことが分かる。



バイデンが、アメリカの支配者階級の支援を受けて、2020年の大統領選の後半に統計学上あり得ない票の伸びを示して、不正な手段で、大統領に当選させてもらったとしても、そのように当選させてもらえたことは実力である。



ナヴァムシャやダシャムシャでラグナロードが11室支配で11室獅子座でムーラトリコーナの強い太陽とコンジャンクトする配置は、支配者階級とはずぶずぶの関係で、彼らの利益を守るために役に立つ存在なのであり、支配者階級を利用し、また支配者階級から利用される関係性でもある。




そうした支配者階級との強いつながりに関しては、バイデンは、際立っている。




またウクライナ戦争でロシアに勝つこともアメリカや欧州の支配者階級にとっては最重要課題である。




これらの人々が集結するダヴォス会議や外交問題評議会が推進する世界政府を樹立する為には、どうしてもロシアを打倒し、民主化しなければならない。



トランプが勝つとウクライナが不利になる為、何としてもバイデンが勝たなければならない。



そうしたことを考えると、今回の大統領選でも、支配者階級のバイデンに対する強力なてこ入れが行われると考えられる。



トランプは多くの訴訟を抱えており、巨額の賠償金や訴訟費用を抱え、資金面で不利となっており、州政府によって大統領選への出馬資格停止の判決も出ている状況である。



そして、トランプは、ウクライナ戦争で、ロシア寄りの発言が目立つが、無党派層は、バイデンに票を入れると予想もされている。



今、ドナルド・トランプの予備選が、共和党の間では、盛り上がっているが、本選になるとまた別の流れが出てくる可能性も秘めている。









ヴィムショッタリダシャーで、これから4年間ぐらいドナルド・トランプが、出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャで10室が強調されたアンタルダシャーの時期が経過することは、トランプが大統領になる証拠に思えたが、チャラダシャーや、コンディショナルダシャーを検討していくと、やはり、バイデンが強そうに見える。



今回も大統領選の終盤で、票の集計に関して揉めて、トランプが敗北しても敗北を認めないといった事態になる可能性もあり得る。



そして、再び、自分が真の大統領だとして、その後の4年間も、公に影響力を発揮し続けるというシナリオもあり得なくもない。



逆にトランプが勝利して、バイデンが敗北する場合は、何故、バイデンが、ヴィムショッタリダシャー、コンディショナルダシャー、チャラダシャーにおいてあれだけ強いにも関わらず、敗北したのか理解が出来ないことになる。



しかし、バイデンが当選した場合でもその直後に蠍座のメジャーダシャーに移行して、バイデンが深刻な健康問題に直面する可能性も見られる為、米大統領選とその後の大統領の執務の行方は、非常に予測が困難である。



あと、更に見ていく余地があるとすれば、ジャイミニの星座ダシャーで、チャラダシャー以外のダシャーを検討することである。




名称英語表記期間適用条件
アシュトッタリダシャーAshtottari Dasha108年ラーフがラグナロードからケンドラもしくはトライン
に在住していて、しかしラグナには在住していない
ショダショッタリダシャーShodshottari Dasha116年ラグナが太陽のホラにあり、月が満ちてゆくフェイズにあるか、ラグナが月のホラにあり、月が欠けてゆくフェイズにある
ドワダショッタリダシャーDwadashottari Dasha112年ナヴァムシャのラグナが金星によって支配されている(牡牛座または天秤座)
パンチョッタリダシャーPanchottari Dasha105年蟹座がドワダシャムシャ(D12)のラグナである
シャタブディカダシャーShatabdika Dasha100年ラシとナヴァムシャのラグナが同じ星座である
チャトゥラシーティサマダシャーChaturashiti Sama Dasha84年10室の支配星が10室にある
ドウィサプタティサマダシャーDwi-Saptati Sama Dasha72年ラグナの支配星が7室にあるか、7室の支配星がラグナにある
シャスティハヤニダシャーShashti Hayani Dasha60年太陽がラグナにある
シャットトリムサダーマダシャーShat-Trimsa Dama Dasa36年誕生が太陽のホラで昼間、月のホラで夜になる





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