米テレビ司会者オプラ・ウィンフリー次期大統領選出馬の憶測について


米国のテレビ番組の司会者兼プロデューサーでカリスマ的な人気を誇るオプラウィンフリーが、2020年の米大統領選挙に出馬するのではとの憶測が流れているようである。


米・ウィンフリー氏、次期大統領選に出馬か
2018/1/9 16:15 日テレNEWS24

アメリカで絶大な人気を誇る女優でテレビ司会者のオプラ・ウィンフリーさんが、トランプ大統領の対抗馬として2020年の大統領選挙に出馬するのではとの臆測が出ている。

7日、ゴールデングローブ賞の授賞式に出席したウィンフリーさんはスピーチで、女性のための「新しい時代」が来ると呼びかけ称賛を浴びた。

オプラ・ウィンフリーさん「男性たちの力に対し、女性が真実を語っても、誰にも聞いてもらえず信じてもらえない。そんな時代はもう終わりです」

そのウィンフリーさんに、2020年に行われる大統領選出馬の臆測が持ち上がっている。

本人は取材に対し可能性を否定したが、CNNは友人2人の話として「積極的に検討している」と報じている。

オプラウィンフリーが司会を務める『オプラ・ウィンフリー・ショー』は米国のトーク番組史上最高の番組であると評価され、数々の賞を受賞している。



イメージとしては、日本の芸能界で言えば、黒柳徹子や和田アキ子のようなご意見番で、自分の看板トーク番組で、数々の大物ゲストとの人脈を築き、ゲストの本音を引き出してお茶の間で全米的人気を得たのではないかと思われる。

米国の一般市民の平均テレビ視聴時間は長いため、全米で誰もが日常的に目にするという意味で、テレビによって成り上がったスーパースターである。



チャートを見ると、やはりトークが得意であるということで、2室(スピーチ)に惑星集中しており、ラーフ、金星、太陽、水星が在住している。

ラーフは喋りたいという欲望を表わし、金星はユーモアのあるトーク、太陽は自己主張、水星は知的な会話を意味している。

そして、その2室には1、4室支配の木星がアスペクトして、そこに倫理性や道徳性、理想主義なども加えている。


9室支配の太陽と7、10室支配の水星のコンビネーションは、射手座ラグナにとっての最高のコンビネーションである。

7-9、9-10のラージャヨーガを形成し、それがトーク(2室)の分野で発揮されることを意味している。

そして、9室支配の太陽と11室支配の金星による9-11のダナヨーガも形成され、更に2室支配の土星が3室も同時に支配し、11室で高揚し、6、11室支配の金星と2-11室で星座交換している。

2室で最高のラージャヨーガとダナヨーガを形成し、2-11室で星座交換による強力なラージャヨーガを形成している。


つまり、2室の支配星が11室で高揚している配置はトークによって高い評価や収入を得るという配置である。


以下のwikipediaの記載を見ても分かるようにトーク司会者として視聴率を稼ぎ、莫大な資産を築いている。

経済誌『フォーブス』によると、20世紀のアフリカ系アメリカ人の中では一番の資産家となり、2004年までの時点で黒人唯一のビリオネア(10億ドル以上の資産家)である。同誌が2007年1月に発表した「億万長者の女性セレブリティランキング」では、総資産約15億ドル(当時の換算で約1800億円)で1位となった。2007年に同誌が発表した「著名人100人番付」でも1位となった。

2008年に経済誌『フォーブス』が収入や名声に基づいた『パワーランキング』を発表し、収入が2億7500万ドル(日本円で約275億円)で1位を獲得した。

2010年7月23日付の『TV magazine』でTVスターたちのギャラが発表され、『オプラ・ウィンフリー・ショー』のギャラが年間3億1500万ドル(約268億円)になることがわかり、トークショー司会者部門で1位を獲得した。

2010年12月、経済誌『フォーブス』が「エンターテインメント業界で最も稼いだ人物」を発表し、3億1,500万ドル(日本円で約258億3,000万円)を稼いで1位にランクインした。

『オプラ・ウィンフリー・ショー』の1年間の報酬は2億6000万ドル(約200億円)で、アメリカテレビ界随一の高給取りである。

毎年9月のシーズンプレミア(年度第1回の放送)において、会場に訪れた観客に豪華なプレゼントが渡されること、それが他のテレビ番組のトークネタになるのも番組の特徴といえる。『オプラ』で会場に訪れた観客全員に新車や現金、オーストラリア旅行をプレゼント。自前の制作スタジオを所有している。

2001年に、アメリカで指折りの高級住宅地、カリフォルニア州モンテシートに、プロミスト・ランド(約束の地)と呼ばれている5000万ドルの豪邸を購入。

(wikipedia オプラ・ウィンフリー)

因みにオプラウィンフリーは慈善活動家としても有名で、wikipediaによれば、これまで250億円とも推定される寄付をしており、2007年にはアフリカに小学校を2校設立したという。

1、4室支配の木星が6室に在住し、12室にアスペクトしているが、6室の木星は献身的な配置であり、しばしばヒーラーの配置である。


その木星が12室(海外慈善活動)、10室(教育活動)、2室(スピーチ)にアスペクトしている。



つまり、オプラウィンフリーの木星は、人を癒やし(ヒーリング)たり、スピーチや教育によって社会を啓蒙し、海外で慈善活動を行うことが分かる。


そして、5、12室支配の火星が12室に在住しているが、トリコーナの支配星が12室に在住する場合、献金や寄付などをして、慈善活動に多額のお金を使う配置である。


火星は12室で自室に在住して強く、木星と相互アスペクトして、グルマンガラヨーガを形成し、英知と実行力を海外慈善事業などに発揮していることが分かる。


火星は通常、パワーの惑星であり、大きなお金や物(不動産等)を動かすことができる惑星である。


4室支配(不動産)の木星が、5室支配の火星と絡んで、12室に絡んでいることが海外に学校というインフラ(不動産)を整備したことに関係していると考えられる。


単にお金を寄付しただけに留まらない象意がこの配置から確認できる。



8室支配の月は12室で減衰して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きを発揮すると共に、減衰する月は、ディスポジターの火星とコンジャンクションし、またディスポジターの火星は月から見てケンドラに在住しており、2つのニーチャバンガラージャヨーガの条件を満たし、強力なニーチャバンガラージャヨーガを形成している。


この月と火星は、富をもたらすチャンドラマンガラヨーガを形成し、また月から見て木星は、ケンドラに在住している為、ガージャケーサリヨーガを形成している。


また火星と木星は、グルマンマンガラヨーガを形成しているが、4-5、1-5のラージャヨーガを形成している。


このようにチャンドラマンガラヨーガ、ガージャケーサリヨーガ、4-5、1-5のラージャヨーガなどに参加する月が形成するニーチャバンガラージャヨーガであり、またパラシャラの例外則であるため、強力なラージャヨーガ的な働きをもたらすのである。


それが12室(海外慈善活動)の分野で発揮されたということである。



ナヴァムシャ(D9)を見てもラグナロードの金星はラグナで自室に在住し、4室支配の太陽とラグナで、1-4のラージャヨーガを形成している。


これは肉体の強さやカリスマ性、不動産運などを与える配置である。



また2、5室支配の水星と8、11室支配の木星が4室で、2-11、5-11のダナヨーガを形成し、9、10室支配のヨーガカラカの土星は10室でムーラトリコーナの配置で、パンチャマハープルシャ・シャシャヨーガを形成している。


この土星は月から見ても4、5室支配のヨーガカラカであるが、この土星が2、5室支配の木星、11室支配の木星と相互アスペクトして、4-5、5-11のラージャヨーガ、ダナヨーガも形成している。


非常に強力な配置である。


更に7室支配の火星は3室で減衰して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きが期待できる配置である。


また減衰する火星が高揚する星座の支配星である土星がラグナから見てケンドラに在住している為、ニーチャバンガラージャヨーガも形成している。


このナヴァムシャでの水星と土星のケンドラの4-10軸でのラージャヨーガ、そして、そこに木星も参加している配置などを見ると、実業家としても成功する配置のように見える。


単なるタレントやテレビ司会者だけに終わらない配置である。


従って、オプラウィンフリーの立場は、プロデューサーであり、自身の雑誌なども刊行し、自身の制作会社を設立して所有するビジネスオーナーなのである。


そして、自分のカリスマやトークの才能で、出来高で高級を稼ぐ、プレイヤーでもある。



このオプラウィンフリーは「ヒラリー・クリントンの次に女性大統領になる人物」とまで言われており、「タイム」誌が世界で最も影響力のある人物の1人として取り上げたこともあるようである。



このオプラウィンフリーが2020年の米大統領選に立候補するとの憶測が流れているという。



1月7日のゴールデングローブ賞の授賞式に出席したオプラウィンフリーは、女性のための「新しい時代」が来ると呼びかけ、米大統領に立候補してもおかしくはない理想主義に満ちた貫禄あるスピーチを披露して、称賛を浴びたのである。





オプラウィンフリーは、2011年9月からマハダシャー月期であり、現在、月/水星期である。


そして、2020年の大統領選を戦うとなると、その頃のダシャーは、月/金星期である。


ダシャムシャ(D10)を見ると、月は6室支配で9室に在住している。


9室に在住している為、悪い配置とは言えないが、6室の支配星でもある為、現在、活動に奮闘があるはずである。


アンタルダシャーの金星は、4、9室支配のヨーガカラカであり、ラグナに在住して、7室支配の太陽とコンジャンクションしている。



従って、このラグナに在住するアンタルダシャーの金星期は、注目を浴びる大舞台で活躍する時期である。


またその金星には政治を表わす太陽もコンジャンクションしている。




然し、彼女のマハダシャー太陽期は、既に終わっている。


過去において、社会的影響力の高い人々と個人的に関係を結び、人脈を築いてきたことはこうした配置に表れていると考えられる。





彼女の本来のマハダシャー月期の特徴は、出生図の配置から見られるように海外の慈善活動など、裏方での活動になると考えられる。


そして、月から見ると3室に惑星集中しているため、テレビ司会者としての活動など、メディアとの関わりが強調されている。


マハダシャー月期に大統領になるということには疑問が出て来る。


また月はナヴァムシャでも3室支配で6室に在住しており、それ程、良い配置とは言えない。


ダシャムシャにおいて、月は6室支配で9室に在住しており、火星からのアスペクトを受けている。


9室の配置は良いが、6室の支配星であることにより傷ついている。


また9室は10室を損失するハウスであるため、大統領職に相応しくない。





しかし、アンタルダシャーの金星は強力であり、ダシャムシャのラグナに在住して、7室支配の太陽とコンジャンクションして、ラグナでラージャヨーガを形成している。



従って、月/金星(2019/7/17~2021/3/16)、そして、月/太陽(2021/3/16~2021/9/15)は、彼女の活動が強力になる時期である。


この時期に政治活動などをしていても全くおかしくないのである。


然し、大統領に立候補してまでの活動となるかは疑問である。



また月/太陽期が終わった後、オプラウィンフリーは、マハダシャー火星期(2021/9/15~)に移行する。



彼女が仮に大統領に当選して、大統領職を務めることになる場合、このマハダシャー火星期に執務を行っていくことになる。



然し、出生図では火星は5、12室支配で12室に在住しており、この火星期は、むしろ、海外での慈善活動などに力を入れる時期である。


然し、ダシャムシャにおいて火星は、3、10室支配で6室で減衰しており、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きが期待できる配置は形成している。(但し、分割図において働くかどうかは議論の余地がある)


そして、分割図において6室の火星は良いと言われている為、彼女のマハダシャー火星期は奮闘(struggle)の上で敵や障害と戦い、何かを成し遂げるような時期である。

決して、悪くはない配置である。



然し、オプラウィンフリーの政治力はどこから判断されるのかと言えば、


2008年の大統領選挙で、バラクオバマ大統領への支持を表明して、オバマ旋風の立役者の一人となったことが大きいと考えられる。


2008年アメリカ合衆国大統領選挙では早い段階でバラク・オバマ候補への支持を表明し、その後のオバマ旋風のきっかけの一つとなったとされている。2007年12月に行われたオバマの大統領選挙にむけての選挙キャンペーンにかけつけ、スピーチを行った。観客のほとんどはオプラ目当てで、オプラがスピーチをすると大歓声がおこった。これを見た専門家はオプラがオバマを応援することで票に影響がでるのではないかと分析しており、こういったところからもオプラの影響力の大きさがうかがえる。ウィンフリーの支持により、オバマは多くの票を集めたという分析もある。

(wikipedia オプラ・ウィンフリー)

このオプラ・ウィンフリーの応援で、バラク・オバマが大きく票を伸ばしたと考えられているのである。


この当時、オプラ・ウィンフリーは、太陽/木星(2007/10/4~)、太陽/土星(2008/7/22~2009/7/4)である。


太陽はダシャムシャでラグナに在住して、ラージャヨーガを形成し、木星からのアスペクトも受けており、非常に強い配置である。



従って、この時が、オプラ・ウィンフリーの影響力と政治力の一つの頂点であったと考えられる。


もし大統領になるとしたら、この時なのである。


この時、オプラ・ウィンフリーは、大統領に立候補するのではなく、バラクオバマへの支持を表明して、オバマ旋風を巻き起こし、政治の中心に近い所にいたのである。


バラク・オバマが大統領に当選した後は、オバマ夫妻と個人的な付き合いもして、政治力を得たのである。





政治力とは権力に近い所にいることであり、自分が必ずしも大統領に立候補することを意味してはいないのである。



月/金星期、月/太陽期において、彼女は、パフォーマンスとして太陽期よりも劣るはずである。


従って、オプラウィンフリーは大統領になれないと考えられる。



しかし、この時、彼女はアンタルダシャーレベルでは、金星期や太陽期が来て、やはり、バラクオバマの時に彼女が果たした役割を期待されて、要請を受けて選挙の応援に駆り出されるかもしれない。


彼女のリベラル派の重要人物としての影響力から民主党の大統領候補から、応援を要請されるのではないかと考えられる。


その位のレベルの政治への関わりはあるかもしれないが、月/金星、月/太陽期は、大統領へ立候補をするほどの政治力を持っているとは思えないのである。



もし彼女が大統領への立候補を促されたり、擁立されたとしても撤退を表明して、途中から大統領候補への応援に回ると考えられる。



そして、そうした選挙への応援の結果としての民主党の次期、大統領候補から政権内部の良いポジションなどを与えられる可能性はあると考えられる。


オプラウィンフリーのマハダシャーの火星は、10室支配で6室で減衰し、太陽、金星にアスペクトしており、太陽との繋がりが認められるためである。




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