リベラル派の逆襲 ―ハリウッドセクハラ告発パンデミックの理由―

昨年2017年10月5日に『ニューヨークタイムズ』紙が、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、複数の女優や会社の女性社員にセクハラ行為で訴えられ、少なくとも8件の示談に応じたとのスクープを報じた後、アンジェリーナ・ジョリーやグウィネス・パルトロウなど大物女優が被害者として名乗りを上げ、twitterやfacebookなどのSNS上で、同じような体験をした人に「#me too」として、過去のセクハラ体験を告発するよう呼びかけられ、全米に「#me too」でツィートする人が後をたたない状況が続いている。



1月7日に行われた米ゴールデン・グローブ賞の授賞式もオバマ大統領の当選に大きく貢献した人気テレビ司会者のオパマ・ウィンフリーが、受賞スピーチの中で、シドニー・ポワチエというアフリカ系アメリカ人が第36回アカデミー賞授賞式で最優秀男優賞を受賞し、セシル・B・デミル賞を受賞した時の感動を語り、リーシー・テイラーというアフリカ系アメリカ人が性的暴行を受けた事件を取り上げて、全米黒人地位向上協会のローザパークスが主導して事件を捜査したが、犯人が裁かれることはなかったと語った。

オプラ・ウィンフリーはスピーチの終盤で「男性たちの力に対し、女性が真実を語っても、誰にも聞いてもらえず信じてもらえない。そんな時代はもう終わりです。タイムズアップ!彼らの時間はもう十分なのです。」と発言し、女性のための「新しい時代」が来ると呼びかけてスタンディング・オベーションで称賛を浴びたのである。


ローザパークスは、1955年にアラバマ州モンゴメリーで公営バスの運転手の命令に背いて白人に席を譲るのを拒み、人種分離法違反の容疑で逮捕され、これがきっかけで、モンゴメリー・バス・ボイコット事件が勃発し、アフリカ系アメリカ人による公民権運動の導火線となった人物である。

後にマーチン・ルーサー・キング牧師の人種差別の終焉を呼びかけた「I Have a Dream」(私には夢がある)の演説に繋がって行く。

マーチン・ルーサー・キング牧師の演説とは、人種差別に限定されない、リベラル派の理想主義の体現であり、象徴である。


オプラ・ウィンフリーは、昨年の10月のハーヴェイ・ワインスタイン氏のセクハラ告発で、高まっている人権意識の高揚の中で、このアメリカ公民権運動を思い起こさせるようなスピーチをしたのである。

オプラ・ウィンフリーが大統領選に出馬するのではないかという憶測は、そうしたこのセクハラ告発で高まっているリベラル派の高揚感が関係していると考えられる。


そうしたことで、今年のゴールデン・グローブ賞の授賞式は、性的暴力や抑圧に抗議する式典になったようである。

出席者たちは、黒い服装で出席し、連帯を示したようである。





何故、このような米国のハリウッド発のセクハラ告発が全米に広がり、更には世界に飛び火したのかを考えると、これは、昨年2017年10月26日から射手座に入室した土星が関係していると考えられる。


土星は射手座から水瓶座と双子座にアスペクトし、木星は天秤座から水瓶座と双子座にアスペクトしている。


従って、現在、水瓶座と双子座にダブルトランジットが形成されている。


水瓶座―双子座―天秤座の風のエレメントは、新しい時代の理念を代表するグループで、民主主義や平等、博愛などはこの星座のグループからもたらされたものである。


特に水瓶座は、人種、性別、年齢などで人を差別せず、少数民族の人権も考慮し、性的マイノリティーなどの権利(同性婚)にも気を使う星座である。



土星は星座に入室する2か月前に入室の効果を発揮する為、実際には10月26日になる2ヶ月前の8月26日ぐらいからこのような傾向が高まっていたのである。


それで、実際には土星は10月26日から射手座に入室した訳であるが、ハーヴェイ・ワインスタイン氏を告発する『ニューヨークタイムズ』紙のスクープ記事が出たのが、10月5日で、その直前であった。


10月5日であれば、既に十分に水瓶座と双子座へのダブルトランジットの効果が発揮されていたタイミングである。




この現在のセクハラ告発の連鎖は、『パンデミック』とメディアから表現されているようにやや狂信的、戦闘的、熱狂的な様相を呈している面もあると思われる。


告発合戦が続いており、それに賛同しない人は裏切り者と評価される空気も生じているという。



リベラル左翼、つまり、共産主義といってもいいかもしれないが、水瓶座というのは、しばしばその理念に狂信的になる場合に非常に残酷な面も発揮するのである。


例えば、狂信的で熱狂しすぎるとあさま山荘事件で、裏切り者を粛清するようなことが事件が起こったりする。


言葉狩りと言われるような過度の言論統制なども行われる。



水瓶座というのは、平等という理念を戦闘的に他人に押し付ける場合がある。


例えば、共産主義の時代に裕福な資産家の家に労働者が押し入って、ピアノや家具調度類を奪い去っていくといった暴力を映画の中で見た人もいるかもしれない。


また中国の文化大革命などもそうだが、紅衛兵が芸術家や文化人などを吊し上げて、酷い暴力を働いたりもしたのである。



SNSで「#me too」で過去の男優たちのセクハラを暴露するようにうながされて、それに従って、熱狂的に暴露合戦をしている人々は、この中国の文化大革命に似ていると言えなくもない。


ある意味、理性を欠いたリベラル左翼的な熱狂に支配された行為の連鎖である。


今、米国のハリウッドで、吊し上げられているのは、ハーヴェイ・ワインスタイン氏や、ダスティンホフマン、スペイシー、ベンアフレック、オリバーストーン監督、ケビンスペイシーなど広範囲に渡る。



おそらく彼らは、やはり過去に女性たちに恨まれることをしたのだろうと思われる。


人間が受けた屈辱、そして、屈辱感というものは、どれだけ時間が経過しても忘れ去られることはないのである。


そして、ある時、何かをきっかけにして、それらが噴出してくる。


彼らが吊し上げられたのも、またカルマと言えるのかもしれないが、然し、かなり熱狂的で、狂信的な傾向が見られる。



おそらく、それは私は、昨年2017年の冒頭からドナルドトランプ大統領誕生というリベラル派にとっては、大きな屈辱的な出来事が起こった。


その為、今回のセクハラ告発の連鎖は、リベラル派の狂信的な反動なのではないかと思われる。




因みにこうしたセクハラ告発は日本の芸能界には全く飛び火している様子がない。


若干、あったかもしれないが、全く大きな騒動には発展していない。


日本の芸能界は保守的であり、セクハラは日常的な出来事である。


日本は基本的に保守の国であり、こうした米国のリベラル左翼の狂想曲を冷めた目で見ているのである。


そして、『米国ハリウッドでセクハラ告発続出も日本芸能界では沈黙 セクハラが「常態化」か』と題する記事が掲載されてもあっという間に提供者の都合で削除されている。


米国ハリウッドでセクハラ告発続出も日本芸能界では沈黙 セクハラが「常態化」か
2017年12月14日 10時25分 @niftyニュース

米ハリウッドのセクハラ問題ではケビン・スペイシー、ダスティン・ホフマンまでも告発

日本でも「共演女優とやらないでどうする」が石原裕次郎さんの口癖だったと週刊誌報道

音楽グループ出身の俳優で、当時40代のタレントがグラビアタレントをあわやレイプとも

提供社の都合により、削除されました。
概要のみ掲載しております

その代わりに日本では、日本相撲協会の古い体質が批判されている。


この辺りで、水瓶座のリベラル左翼の理念の影響が出てきているようである。




因みにハーヴェイ・ワインスタイン氏と金正恩がキャラクター的に非常に似通っている。



ハーヴェイ・ワインスタイン氏がハリウッドから排除されたように金正恩が世界から排除されるのだろうか。









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