村上ファンド・村上世彰についての回想 -ドラマ「新しい王様」で描かれた真実-
先日、堀江貴文が、WEBマガジン「政経電論」の編集長・佐藤尊徳や元大王製紙前会長の井川意高と共に投資家で村上ファンドの創設者・村上世彰について回想し、守銭奴で強欲な行状を暴露している動画を見たが、大変興味深かった。
暴露 村上ファンドに物申す
この中で、堀江貴文が暴露しているのが、以前、TBSで制作された「新しい王様」というドラマの中に村上世彰が実際に行ったことや発言した内容が登場するということである。
これがあまりにも生々しく実際にあった村上世彰の行動や発言の事実を脚本化した為か、村上世彰がTBSを告訴したらしいのである。
脚本を書き、演出をしたのは、村上世彰と中学、高校、大学の同級生で、村上世彰の言動や行動などをよく知っている人物(山口雅俊)によるものであるだけにリアリティーがあるという。
村上世彰と堀江貴文が、ニッポン放送株を大量取得して、フジテレビの経営権を手中にする一歩手前までいった事件を題材にしている。
村上世彰と思われる守銭奴で強欲な投資家は、歌舞伎役者で俳優の香川照之が演じ、堀江貴文と思われる人物は、藤原竜也が演じている。
消費者金融から多額の借金をして、ビルから飛び降りて逃げたヒロインの女性(武田玲奈)を巡るストーリーが面白いのだが、香川照之が、ヒロインの女性に「君に投資したい」と言って、金を貸した上で、マンションに愛人として囲おうとするエピソードが出てくる。
そこから藤原竜也の元にヒロインが逃げ出すと、香川照之が、藤原達也に「これまで払った5か月23日分の家賃を日割りで支払え」と迫っていくシーンがある。
このやり取りが、堀江貴文の言い方だと、どうも実際にあった話のようである。
またドラマの中では、高級寿司店で、香川照之が、女性と会食をする際に寿司のネタの値段について、最も値段が近い人が勝つ賭けを行うのだが、絶対に自分が有利な勝てるようなやり方で、女性を負かせて、女性が支払いをする羽目に陥らせ、「今回は、私が奢るから、今度、こちらの言うことも聞いてほしい」と、相手に負債を背負わせた上で優位な立場に立ち、おそらく、それをきっかけに性的関係を迫るなど、ずる賢いゲームを行っている様子が描かれている。
これも実際にあった話のようである。
つまり、港区女子といわれるような20代の女性が、六本木・麻布・赤坂・青山などで、IT長者や投資家とセレブのような遊びを繰り広げる中での一場面を描いたものと思われる。当時、堀江貴文や村上世彰はそうした社交場に出入りする主要なメンバーだった。
こうした村上世彰の過去の行いや強欲ぶりなどが、「新しい王様」の中で描かれているが、演じている香川照之は、銀座のクラブの女性へのセクハラ暴行事件で降板する前の作品で、まさにこの降板した時のセクハラ・暴行のキャラクターを地で行っている怪演技だった。
村上世彰の強欲ぶりや堀江貴文とのやり取りが描かれているということで興味があった為、Amazon Prime Videoで、シーズン1、シーズン2と、一気に視聴してしまった。
村上世彰の実際のチャートを見た限りでは、こうした港区女子を巡るエピソードは本当のことだと直ぐに分かる。
まず、双子座ラグナで、食欲、性欲、睡眠欲などを表す3室で、6、11室支配の火星と、5、12室支配の金星がコンジャンクトしているが、愛人の6室とベッド上の快楽、性生活を表す12室の支配星がコンジャンクトしている。
そして、同僚を表す11室と、娯楽や投資、恋愛を表す5室も絡んでいる。
この頃、メディアに頻繁に出演していた堀江貴文ほどではないが、村上世彰もメディアに度々登場し、物言う株主として、持てはやされていた。
芸能関係やメディア関係者や堀江貴文のような新興のIT長者と共に村上世彰は、夜な夜な六本木・麻布・赤坂・青山で、港区女子と飲み食いや恋愛に勤しんでいたのである。
結局、この堀江貴文と共にニッポン放送株を取得した為にインサイダー取引で逮捕され、多額の保釈金などを支払う羽目になった。
実刑は免れ、執行猶予がついたが、その後、村上世彰は、シンガポールに拠点を移してしまう。
メディアの3室で貪欲な11室の支配星と、損失の12室の支配星が、コンジャンクトしている為に結局、大金を失う結果となったのである。
おそらく、六本木・麻布・赤坂・青山の社交場で、堀江貴文と出会い、そして、「村上ファンドで17%持っているので、ライブドアで3分の1取得すればニッポン放送を手に入れられる」といった情報交換が為されたのではないかと言われている。
メディアの株式を巡るやり取りで、インサイダー取引の罪で、逮捕されるに至ったことをこの3室は物語っている。
月ラグナから見てもラグナロードの金星が、2、7室支配の火星と社交の11室でコンジャンクトしており、やはり、金星と火星の絡みは、この港区女子が集う社交場文化を表しているのだとよく分かる。
強欲な利益計算の猛者
そして、何故、村上世彰が守銭奴のような強欲な利益計算の男なのかを説明する配置として、彼のラグナが双子座ヴァルゴッタマで、ナヴァムシャでは、双子座に木星と土星が在住していることが挙げられる。
性格も行動原理も双子座で染められているのである。
既に別の記事の中で、双子座は期待値の計算が得意であると書いたが、双子座はウォール街、株式市場を象徴する星座であり、現代のマネーシステムを作り上げた星座そのもので、資本主義は、この双子座によって生み出されたといっても過言ではないからである。
youtubeの中でも村上世彰の金儲けに対する嗅覚が凄まじいことが述べられている。
村上世彰に金を借りると、友人であっても奴隷扱いされるというのだが、ドラマ「新しい王様」の中でも、海洋カジノの建設のための資金を募っていたかと思えば、その株式が高値になった所で、売却するぞと言い出すシーンが出てくる。
部下でさえも「あなたは一体、何をやりたいんですか?」(あなたは金儲けだけが目的ですか?)と呆れて、失望するシーンも出てくる。
必ず安値で買って、高値で売り抜くというのが、徹底しており、利益計算の合理主義者として描かれているが、実際の村上世彰の人物そのものかもしれない。
ラグナは双子座プナルヴァスのヴァルゴッタマで、一見、性格的には呑気なキャラクターに見えるが、利益計算においては凄まじく徹底している、そうした常に頭の中で計算しているのが、双子座ラグナである。
またラグナロードの水星は2室で蟹座に在住しているが、そうした配置からは、リバータリアニズム、自由至上主義が感じられる。
自分の利益のためにいつ売るか、買うかは全く自由であり、誰の制約も受けないというのが、徹底されているのである。
村上世彰の自伝を読むと、小学校の頃から、何故、学校で掃除をしなければならないのかと先生に抗議し、討論したというエピソードを語っていた。
根っからの利益計算の合理主義者で、無駄なこと、損することは一切回避する性格なのがよく分かる。
やはり、根本的に双子座ヴァルゴッタマのラグナが、徹底した利益計算の合理主義をもたらしていることは間違いない。
こうした双子座が株式市場を作り出しているから厄介であり、資本主義が終わりそうもないのもその為である。
村上世彰が2006年6月5日に逮捕されて、執行猶予付きの判決が下った後、シンガポールに拠点を移してしまうが、その時が、ちょうどマハダシャー水星期に入った水星/水星期である。
まず、逮捕監禁は12室の象意であり、12室支配の水星がもたらしたことが分かる。
水星は、1、4室支配で蟹座の2室に在住しているが、自分の娘にファンドを手伝わせるなどして、家族の事業として、ファンドを運営してきたことが分かる。
月ラグナから見ると、水星は9、12室の支配星であるため、海外に拠点を移して、移住してしまったのである。
日本に帰還し、再び表舞台へ
2019/3/5付のテレ東BIZの記事「物言う株主 村上世彰が再び…ホリエモンが語る村上氏の二面性:ガイアの夜明け」によれば、村上世彰は、2006年の逮捕から13年後の2019年に意外な姿で、カメラの前に現れたことを伝えている。
(テレ東プラスより引用抜粋)
シンガポールに拠点を移していたが、そのことを逃避であったと振り返り、再び、日本に舞い戻り、活動を活発化させているようである。
2019年は、水星/木星期であり、マハダシャー水星期の最後から2番目のアンタルダシャーで、水星期からケートゥ期へのダシャーチッドラに入るタイミングである。
ケートゥは、10室に在住しているが、ディスポジターの木星は、7、10室支配で投資の5室に在住しており、再び、日本の株式市場において、活動を活発化させている。
海外に逃避した月から見た9、12室支配の水星期が終わりつつあったからである。
そして、2024年9月現在は、ケートゥ/太陽期に移行している。
因みに村上世彰が堀江貴文と共にフジテレビの経営権を得ようとしていた時は、2005年2月頃で、土星/木星期で、マハダシャー土星期の最後のアンタルダシャーだった。
そして、その土星期の最後に行ったことが原因で、2006年の水星/水星期になって、逮捕監禁され、保釈金を支払って、逃げるようにして、シンガポールに拠点を移した。
水星は4室の支配星だが、3室支配の太陽とコンジャンクトしている為、居場所を失うということも意味していると思われる。
そして、月から見て、9、12室支配である為、海外に移住したのである。
マレーシアやベトナム、カンボジアなどで大規模な不動産開発などを行ったのは水星が4室の支配星だからではないかと思われ、ナヴァムシャでも水星が4室の支配星だからである。
しかし、水星はナヴァムシャで6室に在住している為、不動産投資で苦労したのかもしれない。
水星期になって何故、逮捕監禁され、逃げるようにして海外に移住したのかについては、水星が月から見た12室の支配星だからだが、それともう一つ水星は、蟹座のプシュヤ(土星)に在住している。
支配星の土星は、8室の支配星でラグナにアスペクトし、ナヴァムシャでもラグナに在住している。
これが逮捕監禁されたもう一つの理由ではないかと思われる。
身体を表すラグナに8室支配の土星が絡んでいる為、プシュヤ(土星)に在住する水星期にそれが活性化したのである。
そして、土星は出生図で4室にアスペクトしている為、祖国にいられなくなり、海外に逃げ出したのである。
しかし、そうすると何故、マハダシャー土星期に逮捕監禁されたりしなかったのかという疑問が生じるが、その辺りの理由は分からなかった。
土星がラグナから見ても月から見ても12室の支配星でも在住星でもなく、12室に関係していないからということも考えられるが、射手座に在住する土星期に村上世彰は、投資家として、かなり上昇したはずである。
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