2024年 自民党総裁選 の行方 -投開票日直前-



自民党の総裁選に誰もかれもが立候補している状況は、派閥の足かせがなくなって、派閥の長同士の根回しや談合などもなくなったからで、議員たちが対等で横並びの状態になったからである。

確かに麻生派などまだ残存している派閥や長老議員たちの思惑があり、水面下で引き抜き合戦が繰り広げられているようだが、以前だったら、立候補すらできなかった為、それを考えると、やはり、自民党に大きな変化が訪れていると思われる。

自民党総裁選立候補者たちの討論会などを見ていると、やはり、これは土星の水瓶座でのトランジットにより、水瓶座の「平等」という象意が浸透している結果だと思わざるを得ない。

トップダウンの縛りが非常に緩くなったのである。

そして、討論会などでは、一見、対立しているように見せながら、あうんの呼吸で、総体的には、協力して、自民党の宣伝に大きく役立っていることが分かる。

本来、水瓶座に土星がトランジットするような状況は、リベラル左翼的な政党が強く出てくるはずなのだが、野党第一党の立憲民主党は全く蚊帳の外で、自民党内で水瓶座的な価値観が推進されている印象しかない。





今の時期、このように自民党の各候補者が一斉に出てきて、討論するといった状況は、明らかに水瓶座がもたらした絵である。


最近のメディアの報道を見ると、小泉進次郎で決まりみたいな論調があったが、ここに来て、小泉進次郎のテレビ番組での討論の薄っぺらさを指摘する国民やマスメディアの批判が相次ぎ、小泉進次郎が三位に後退したという話が出ている。


このようにメディアの論調などは、コロコロ変わる為、予測をする上で、全くあてにはならないのである。


目に見えるものを全く無視して、チャートに表れるロジックのみを駆使した時に初めて、予測を当てることができるのである。





小泉進次郎のチャートで問題なのは、現在、火星/水星期で、マハダシャーロードの火星は水星と木星の星座交換による強力な5-11の星座交換に含まれており、またアンタルダシャーロードの水星はまさに木星と共に5-11の星座交換を形成しているのだが、土星によって傷つけられていることである。


この土星は、3、4室支配で、マスメディアを表している。


火星は6室の支配星で、水星は8室の支配星であり、6-8の絡みを形成し、その火星と水星が、3、4室支配の土星と相互アスペクトして、3-6-8の絡みが生じている。


これはメディアから酷評されるなどメディアの敵対的な報道に苦労する配置である。


また高市早苗が、小泉進次郎の政策を公然と批判し始めるなど、同僚議員たちからの批判も受けており、これは、小泉進次郎の11室が傷ついていることの表れではないかと思われる。


結局、自民党総裁選とは、自民党の他の議員たちに認められなければならない為、11室が強くて、保護されていなければならないが、小泉進次郎の11室は激しく傷ついている。


火星と水星は1-11の絡みを生じているが、6-8の絡みも生じているので、自民党議員たち全員から評価されるというのは、不可能である。


3-6-8の絡みがメディアも絡めて、他の自民党議員との敵対関係をもたらすと考えられる。



そして、小泉進次郎は、菅義偉などの長老議員に操られているとの話もあるが、それは本当に思える。


月ラグナから見た場合に2、11室支配の水星は、4、9室支配の火星と共に8室に在住しているが、9室の支配星が8室に在住する配置は、グル(先生)が支配的に振舞うということであり、また11室の支配星が8室に在住する配置は、同僚が支配的に振舞うという配置である。


小泉進次郎は、月から8室が強調されたこの配置に何か自分の上司たちから操られていることを物語ってる。


誰かに操られていて自分の思い通りにしていない印象である。


しかし、その8室は傷ついている為、最終的に上司である長老議員たちからも梯子を外される可能性がある。


政治家にとって最も重要な政治理念やイデオロギーなどの思想面においても非常に不安な配置が見られる。


5室支配の木星が土星、火星によって傷つけられて、8室支配の水星と星座交換して強く絡んでいるのである。


つまり、8室の支配星が5室の支配星に絡み、土星と火星という2つの凶星によって傷つけられている。



また5室には6室と8室の支配星が在住し、土星からのアスペクトを受けている。



これは識別力や判断力を表す5室が激しく傷ついて、ひどく損なわれて、何らかの重大な判断ミスをおかしやすい配置である。



あるいは、思想的、イデオロギー的誤謬や、勘違い、偏った考えなどに陥りやすい配置でもある。



例えば、小泉進次郎は、解雇規制を緩和しようとして、父親と同じ新自由主義的政策に手を染めようとしている。


自民党内では慎重な意見も多く、意見が大きく分かれている課題である。



解雇規制を緩和したら、年功序列の恩恵で、仕事をしないで給料を得ている年配者を解雇しやすくなるという点でいいかもしれないが、雇用された若者も解雇しやすくなることを意味している。



また長年議論されてきた選択的夫婦別姓に関しては、これを導入して、この問題に決着をつけようとしている。



小泉進次郎は、牡羊座に金星と太陽が在住し、ナヴァムシャでも牡羊座惑星集中で、リバータリアン(急進的自由主義者)で、保守政治家の慎重さがなく、また魚座が傷ついていることもあって、魚座的な保守的な価値観を破壊する可能性がある。



火星が5室に在住しており、火星はスピードを表す為、早急に何らかの決断を下したいのである。



新自由主義者で、伝統的価値を破壊する可能性があり、あまり考えずに決断を下したいタイプである。



保守なのか革新なのか、一貫しておらず、あまり考えずに下した決断が、保守的な価値の破壊につながる可能性を秘めており、だからこそ保守政治家の反発を招く可能性も示している。



その辺りは父親譲りであるが、しかし、風の星座に惑星がほとんど在住していない為、リベラル左翼的な価値観でもないのである。



ナヴァムシャで5室支配の火星が木星と共に魚座に在住している為、伝統的な価値観であるが、しかし、ラグナロードの月は双子座に在住しており、アメリカの金融資本家に貢ぐ配置をしている。



小泉進次郎の5室の傷は、11室の傷でもある為、小泉進次郎の識別力、判断力、政策判断などが、他の議員たちとの関係に問題を生じていく配置になっている。



それが、今の時点で、よく表れていることが非常に興味深いのである。




自民党総裁選の結果がどうなるか分からないのは、必ずしも推薦人が投票するとは限らない点である。



推薦人になってほしいという依頼は、本人から依頼されたら断りにくいということもあるが、投票は秘密投票である。



また麻生派など派閥や長老議員の影響力があったとしても、投票はその個人の判断によることになる。



この人に国を任せてよいかどうかという判断が最終的になされることになる。



その場合、どのような判断をするか分からない不安な人物に国の舵取りを任せるのかということである。



従って、総裁選は投開票日までの討論会での発言やメディアの質問に対する受け答えなども参考にしながら、流動的で、予測不可能なものになってくる。



こうした状況の中で、やはり、正しく予測できるのは、表面的な見た目に左右されないで、チャートのみを参考にして、そこに表れたロジックによって、判断することによってである。




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