報道ステーションの生中継中にコメンテーターの古賀茂明氏がテレビ朝日の早河(洋)会長や古舘プロジェクトの佐藤(孝)会長の意向で降板に追い込まれたことを明らかにし、それに対して古舘伊知郎が「今の話は承服できない。4月以降も機会があれば出ていただきたい。『降ろされる』というのは違う」と発言したのに対して、「古舘氏は『何もできなかった。本当に申し訳ない』とおっしゃった」「全部録音させていただいている」と発言の嘘を暴露する一幕があり、波紋を広げている。
古舘伊知郎のチャートを00:00:01で作成すると、現在、マハダシャーラーフ期の後半で、ラーフ期は2003年6月~2021年6月である。
23:59:59で作成すると、現在、マハダシャー木星期の始まり付近にあり、ラーフ期は1991年5月~2009年5月である。
つまり、古舘伊知郎は出生時間をどこに設定してもこれまで報道ステーションでメインキャスターを務めてきたこの10年間がラーフ期でしかありえないことになる。
昨年の夏、「AERA」誌上で、古館伊知郎は「口にさるぐつわをはめた状態で10年たった」「ホントのところは新聞も雑誌もテレビも伝えない」など自身の番組を含むメディア批判を口にしたという。
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拝啓 古舘伊知郎様 キャスターのお仕事とは何ですか?(iRONNA)
2014.10.15 18:45 産経ニュース
今夏発売された「AERA」誌上で、「報道ステーション」キャスター、古舘伊知郎氏が「口にさるぐつわをはめた状態で10年たった」「ホントのところは新聞も雑誌もテレビも伝えない」などと自身の番組を含むメディア批判を口にした。
別に貴殿が何を主張しようがどうでもいいですし、「嫌なら番組を辞めれば」という話なのですが、契約期間や金銭的な問題などもあって辞めるに辞められないのでしょう。でもこれって貴殿が問題は「あった」と言う「慰安婦」の立場とどう違うのでしょうか?
金銭の対価として嫌な仕事をすることもある。テレビ朝日を含む朝日新聞グループの言う「広義の強制」と同じ意味ではないでしょうか。貴殿はテレビ朝日に謝罪と補償を求めるのでしょうか。
もっとも、「さるぐつわ」をはめられているなら「狭義の強制」であり、「キャスター奴隷」なのかもしれませんね。
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つまり、古館伊知郎は、大手のスポンサー企業と癒着し、政治的にも自由に発言することが出来ないテレビ業界にどっぷりと浸かりきって、その中で仕事を続けてきた。
資本主義の権力構造の中に位置づけられてテレビ業界の中でメインキャスターという芝居を演じることで、富や成功という立場に身を置いて来たのである。然し、その中で自身の立場に不自由さを感じてきたはずである。
富や成功、名声を得るためにその不自由な立場に身を置いてきたのである。
彼は報道ステーションのメインキャスターになった時、彼のキャリア上の頂点を迎えたと言える。
他の番組を全て辞めて、この仕事一本に絞ったのは、それだけのステータスが与えられる仕事であると理解していたからである。
ラーフをラグナとすると2、11室支配の土星が11室(成功、称号)で高揚し、6、11室支配の金星と接合している。
ラーフ期においては11室で、土星が高揚し、金星がムーラトリコーナになるため、その強力な惑星のコンビネーションは最も権力や名声をもたらす時期であったことは間違いない。
然し、2、3室支配の土星と6、11室支配の金星、そして8室支配の月が相互にアスペクトして、形成されるコンビネーションは、ダナヨーガは形成しているものの、それ程、吉祥な配置とは言えない。
3室や6室、そして、8室が相互に絡んでおり、トリシャダヤハウスやドゥシュタナハウスが絡んでいる。
これらのハウスが5-11室の軸に絡んでいるということは、例え、創作活動をしたとしてもそれ程、精神的に満たされて幸福感が得られたとは言えないのである。
事実、古館伊知郎が、報道ステーションのキャスターになってからというもの、彼の立ち居振る舞いはどことなく、不自然であり、本来の彼自身を失っていた。
メインキャスターという称号に相応しくなるように努力してきたはずである。不自然なまでに。彼の本来の喜びや幸福というものはそこには表現されていなかった。
それは5-11室の軸に2-11室のダナヨーガなど、富のヨーガは形成されているが、全く5室や9室の支配星といったトリコーナの支配星が絡んでいないからではないかと思われる。
メインキャスターという肩書と称号を得たが、全く幸せではなかったのである。
それが彼の5-11室の軸である。
報道ステーションの1日のギャラが200万円、週5日で1000万円、年収は同番組以外からの物を含めて5億円という高収入と物質的成功がもたらされたのである。しかし、それでも幸せではなかったと言える。
そして、ラーフをラグナとすると、ラグナロードの木星が8室で高揚している。
それは古巣であったテレビ朝日から囲われて養われれ物質的に恩恵を得るものの、精神的には束縛されて不自由であるという立場を象徴している。
「口にさるぐつわをはめた状態で10年たった」「ホントのところは新聞も雑誌もテレビも伝えない」といったメディア批判は、彼のこの10年間の隷属生活の苦渋を表したものである。
彼はただメインキャスターという囚人であったのであり、肩書きに相応しい態度を演じてきた俳優に過ぎなかった。
おそらく彼はアエラ誌上で、メディア批判をした時に初めて本音を口にしたのであり、彼本来の2室で高揚する木星の真実を語る性質が発揮されたのではないかと思われる。
それはおそらくこの頃からマハダシャー木星期に移行したからではないかと思われる。
ラーフ期はラーフから見た2室支配の土星は11室で高揚し、6、11室支配の金星と接合して、8室支配の月と接合していたために彼は真実を語ることが出来なかったのである。
2室の支配星に8室と11室の支配星が絡んでいたからである。貪りの11室と苦悩の8室が絡むことで、彼は政治的経済的意向により、また彼自身が自分の立場を維持するために真実を語れないという立場に留まっていたと思われる。8室から2室にアスペクトする木星はあまり力を発揮できなかったと思われる。つまり、木星は8室で高揚して、上司やスポンサーから養われている為に8室の束縛の中で、真実を語るための保護を2室に与えることが出来なかったと考えられる。
然し、マハダシャー木星期になると2室で高揚する木星は真実を語るという象意があり、まさにその象意が顕現すべき時である。
木星から見た2室支配の太陽はラグナからみた6室に在住している。
従って、木星期のスピーチは他者から批判を受けるかもしれない。
今の時期をマハダシャーラーフ期から木星期への移行のタイミングとして考え、ダシャーバランスを修正すると、ラグナは双子座ラグナとなり、2室で木星が高揚する配置となるのである。
古館伊知郎のマシンガンのような質量ともに豊かなスピーチ、司会やアナウンサーとしてのスピーチなどは2室で高揚する木星の象意である。
10室支配の木星が2室で高揚しているので、彼の転職は司会業やアナウンサーなのである。決してタレントではない。
然し、7、10室支配の木星は2つのケンドラを支配することで吉意を失うせいか、彼の当初のスピーチはあまり無目的で、量が豊かであっただけなのである。
それは彼のF1の中継やプロレスの中継などに見られる。一流のスピーチであるが、それだけである。そこに何か精神性や目的意識というものは比較的見られない。
但し、木星は月からみて9室支配であるため、時にそこに精神性が入り込んでくることもあったと思われる。
私が検討した所、おそらくラグナは双子座のプナルヴァスである。
1991年古館伊知郎は、実姉を癌で亡くしている。
ラグナを双子座に設定すると、この時は、火星/土星期である。
火星は6、11室を支配している為、姉(11室)の病気(6室)を表している。
あるいは、古館伊知郎が、姉(11室)に対して、奔走する(6室)ことを表している。
火星から見た11室(姉)の支配星である木星は6室に在住し、12室支配の土星からアスペクトされている。
11室をラグナとすると、土星はマラカの7室に在住している。
従って、火星/土星期は姉の健康にとって良くない時期であったと考えられる。
また2012年5月28日に母親を癌で亡くしているが、ラーフ/月期である。
4室を母親のラグナとすると月は8室に在住して2室からマラカの2室支配の金星、6室支配の土星からアスペクトされている。
つまり、母親にとってマラカと絡むアンタルダシャーの時期である。
また母親の表示体である月をラグナとした場合でもマラカの2室支配の金星がマラカの7室に在住し、土星と接合して、月にアスペクトしている。
従って、アンタルダシャーの月はいずれの場合でもマラカと絡むアンタルダシャーである。
因みに2012年9月に『週刊文春』で行われたメルマガ読者による「嫌いなキャスター」のアンケートで、2位のみのもんたに大差をつけて1位を獲得するなど古舘伊知郎に対する賛否両論は激しいようである。この頃はラーフ/月期である。
これはラーフ期が決して幸せでないことを象徴するものである。
ラーフから見て月は8室支配で11室に在住する3室支配の土星、6室支配の金星と相互アスペクトしている。
11室は評価のハウスであり、アンタルダシャーの月期は世間からの評価が変化し(8室)、悩む(8室)時期である。
ラーフ期は11室に在住する惑星に力があるとはいえ、3室、6室、8室の支配星が絡んでいることが、世間の古館伊知郎に対する賛否両論が激しく分かれる原因となっている。
現在、古舘伊知郎は、おそらく木星/木星期である。
彼はもはや真実を話さないでいることが難しくなっているのである。
真実を明らかにすることになったハプニングはきっかけに過ぎない。
8、9室支配の土星が5室で高揚して2室で高揚する木星にアスペクトしている。
従って、彼は上司やスポンサーの意向で、思うように真実を話せないという圧力がかかるのである。
あるいは、土星は真実を話すようにけしかける平和主義者(天秤座)の圧力であるとも考えられる。
結局、安倍晋三による軍国主義化を憂う平和主義者である古賀茂明氏の表示体がこの高揚する9室支配の土星かもしれないのである。
この土星は古舘伊知郎の外在化した良心なのである。
古舘伊知郎の嘘を暴き、どうしても真実を語るように仕向けたと言える。
また木星が出生の木星にリターンしていることも大きいのである。
古館伊知郎の月はバラニーに在住している。
だから彼は様々な裏事情に精通しているのである。
然し、8、9室支配の土星が彼の2室支配の月や2室に在住する木星にアスペクトしているために彼には常に「話すな」という圧力と、
「真実を話せ」という圧力の両方がかかっているのようである。
おそらく、土星が今、蠍座で逆行して、蟹座の木星との間に蟹座に対して、ダブルトランジットを形成している。
従って、今、真実を語ることに対する熱いドラマが公共放送の中で演じられたのである。
これを茶番劇として片づけることは出来ない。本人たちは真剣そのものである。
古館伊知郎は1984年6月のマハダシャー月期の途中、おそらく月/土星期辺りであるが、テレビ朝日を退社して、大学時代の友人と「古舘プロジェクト」という芸能事務所を設立している。
月は2室の支配星であり、2室の支配星の時期は、起業の時期である。
また土星は9室支配で5室に在住しており、9室の支配星の時期は、仕事を辞める時期(10室から12室目)である。
土星は5室から2室(自営業)にアスペクトしているため、土星期に独立して起業したのである。
そして、マハダシャー火星期に姉を亡くしたことは既に上述したが、この火星期には俳優にもチャレンジしたようである。
1988年には映画『スウィートホーム』、1991年にはNHK連続テレビ小説『君の名は』に出演しているが、1988年は火星期に入る直前の月/太陽期で、1991年は火星/木星期→火星/土星期である。
そして、古館伊知郎は、おそらく現在、マハダシャー木星期に移行したのではないかと考えられる。
何故、古館伊知郎が、現在、嘘を暴露されて苦しい立場に追い込まれているのかと言えば、現在、トランジットの土星が月から8室を通過して、太陽に接合している。
月から8室に土星がトランジットする時期は心理的に厳しい時期である。
また太陽に土星が接合しているので、批判を受ける時期である。
またラグナからみても6室と8室にダブルトランジットが形成されている。
6室にはラグナロードで4室支配の水星が在住し、3室支配の太陽が接合して、そこにダブルトランジットが形成されており、心の平安が批判によって乱され、メディア活動も批判されている状況である。
月から見ても5室支配の太陽が8室に在住し、3、6室支配の水星が8室に在住して、そこにダブルトランジットが形成されている。
これらのハウスの絡みの象意が全て表面化してくるタイミングである。
おそらく古館伊知郎は、木星/木星/土星期、あるいは、木星/土星期に報道ステーションを辞めるだろう。
木星/木星/土星期は、5月頭からであり、木星/土星期は2016年3月頃である。タイミングの前後はあるかもしれないが、ラーフ期の最後にラーフ期に得たものを全て失うと言われているため、木星期になったタイミングで報道ステーションを辞める時期が来ていると言える。
木星は月からみて9室支配で仕事を損失する時期(10室から12室目)であり、ラグナから2室に在住して、これは配偶者や家族との生活を表している。
そして、土星は9室支配(仕事の損失)で5室に在住しているが、5室は仕事の中断(10室からみた8室)のハウスである。
テレビ朝日を辞めたのが、月/土星期であったため、土星期は仕事を辞めるという象意があるはずである。
古館伊知郎は8、9室支配の土星が5室の天秤座で高揚しているため、反戦平和的な左翼系知識人としての理想を持っていると思われる。
この土星が2室にアスペクトしている為に時々そうした主張が発言の中に出てくるのである。
9室支配の土星というものが、その平和主義、公平、正義といった理想を強力に推進するのである。
然し、8室を支配しているため、ややその自分の理想に対して狂信的になるはずである。
何故なら8室は常識を損失するハウスだからである。
古館伊知郎が極端な左翼主義者であると言われれているのはその為である。
ウィキペディアによれば、古館伊知郎は、2012年3月11日に以下のように番組内で発言している。
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2012年3月11日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生から1年の節目にあたることから放送された『報道ステーション』特別版のエンディングで、前年末の番組が、福島第一原発が津波で壊れたのではなく地震によってどこかが損壊していたのではないかと追及したことを紹介し、その上で「今回このスペシャル番組でその追及をすることはできませんでした」と語った。さらに、日本には原子力村という村が存在し、産業がない地域が積極的に原発を誘致したと指摘した後、「その根本を徹底的に議論しなくてはいけない。私は日々の『報道ステーション』の中でそれを追及していく。もし圧力がかかって番組を切られてもそれは本望です」などと語った。
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古館伊知郎は、月が牡羊座のバラニーであるため、反権力であり、体制に従わない左翼主義者なのである。
そうした本来の性質が、この2012年3月11日に噴出したと思われる。
ダシャーはラーフ/月期であり、月は牡羊座のバラニーに在住している。
関連記事を読むと昨年から古館伊知郎の降板に関する話が浮上してきているようであるが、ラーフ期が終わり、木星期に移行したことがそうしたことから明らかである。
また以下の記事も引用したが、古館伊知郎が木星期に入ってからより真実を語りたいとはっきりと表明している。
古館伊知郎に大きな変化が生じ始めているのである。
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内情暴露された『報ステ』古舘伊知郎、本音は「もうやめたい」!? 打ち切り問題が再浮上か
2015.04.01 日刊サイゾー
27日放送のテレビ朝日系ニュース番組『報道ステーション』で、元経済産業省官僚の古賀茂明氏が自身の降板をめぐり古舘伊知郎キャスターと激しく応酬する一幕があり、波紋を広げている。
同日がコメンテーターとして最後の出演となった古賀氏は、中東情勢について意見を問われると、突然「テレビ朝日の早河(洋)会長や古舘プロジェクトの佐藤(孝)会長の意向で、今日が最後(の出演)」と発言。「菅義偉官房長官をはじめ、官邸にバッシングを受けてきたが、激励を受け、非常に楽しくやらせていただいた」と降板の“内幕”を暴露したのだ。
生放送だけにカットできるはずもなく、顔面蒼白となった古舘氏は「今の話は承服できない。4月以降も機会があれば出ていただきたい。『降ろされる』というのは違う」と真っ向から反論。それに対し、古賀氏は「古舘氏は『何もできなかった。本当に申し訳ない』とおっしゃった」「全部録音させていただいている」などと応じ、これまで安倍政権に批判的な発言をしていたとあって、自作の「I am not ABE」と書いた紙を掲げ、「裏で圧力をかけるのはやめてもらいたい」と官邸に“宣戦布告”した。
テレ朝広報部は各メディアに対して「古賀氏は『降板』ではない」と説明するので精いっぱいだったが、前代未聞の一件で、すっかり内情を暴露されてしまった形だ。
「古舘が看板キャスターの同番組だが、すっかり官邸の“ご用聞き”になり、古賀氏が名指しした早河会長と佐藤会長の2人に牛耳られている。特に、佐藤会長の意向が最大限に反映され、いじめが社会問題になった際、元ヤンキーでいじめる側だった佐藤会長の意向で、この問題を取り上げるのをやめたこともあった。そんな2人に“引導”を渡された古賀氏はよほど腹に据えかねていたのか、掟破りの内情暴露に出たのだろう」(テレビ朝日関係者) そんな『報ステ』だが、昨夏、古舘氏の番組に対するモチベーションを大きく低下させる一件があったという。
「『報ステ』の原発担当だったディレクターが8月末、自宅で練炭自殺をした。権力からの圧力を一番嫌い、原発問題ではその後の福島がどれだけ危険か、現地で徹底的に取材をしていたが、もともと東電は『報ステ』のスポンサーで、反原発の企画が通りにくい現状に不満を抱えていた。古舘氏はそのディレクターを買っていたので落胆が大きく、テレ朝への不満も募っていたのか、周囲にそのディレクターの死後『もう(報ステを)やめたい』と漏らしていたという。いよいよ打ち切り問題が本格的に浮上しそうだ」(別のテレ朝関係者)
今、『報ステ』の視聴者が一番聞きたいのは、古舘氏の包み隠さぬ本音に違いない。
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俺の後釜がミヤネ? 冗談じゃない! 古舘伊知郎が鬱憤ぶちまけた
2014年12月20日 12時27分 LITERA(リテラ)
「よーく聞けみんな! 冗談じゃねえぞ、報道! たまにはなあ、俺の言うことを聞けっつうんだよ!」
「どれだけ俺がねえ、神経摩耗してると思ってんだよホントに!」
「報道、ちゃんと聞けよ。思考停止してるんだからな」
ステージの上でそう吠えまくった、『報道ステーション』(テレビ朝日系)のキャスター・古舘伊知郎。これは、古舘が今年10月に行ったトークライブ『古舘伊知郎 トーキングブルース』での様子。昨日、『報ステ』のあとにこのステージが特別番組として放送されたのだが、その姿は『報ステ』とは激変、怒りと気迫に満ち満ちたものだった。
本サイトでも以前、お伝えしたように、古舘はこのトークライブ前に取材を受けた「AERA」(朝日新聞出版)でも、「自分の感ずるところ、思うところをなかなか言えない」「プロレスですよ、世の中」とぶっちゃけ、大きな話題となったが、今回のライブでも初っ端から「どうせやらしてくれんなら思いっきり喋りたいこと喋ってガス抜きさせてもらおうと思ったら、なかなか制約があるらしいなどうも」とヒートアップ。冒頭に紹介したように報道へケンカを売ると会場からは大きな拍手が起こり、さらに、
「あ、そういえば古舘伊知郎が『報道ステーション』降ろされるらしいじゃないか。ずっと噂がつづいているっていうのはどういうことなんだ、アレは」
と、”降板説”に自ら切り込んだ。
「このまえも週刊誌をじっくり読んだら、なんか俺の後釜は宮根だっつうんだよ。え? 冗談じゃない。それがダメだったら羽鳥だとか言うんだよ。俺は聞いてないぞそんなこと! え? 誰が辞めるかっつうんだよ、ホントにバカヤロー!」
宮根や羽鳥なんかに『報ステ』を譲るもんか。……そんな強い意思がひしひしと伝わってくるが、もっとも緊張が走ったのは、テレビ朝日会長との”不仲説”に言及したシーンだろう。
こちらも本サイトで過去に取り上げたが、古舘は今年4月に行われた『報ステ』10周年パーティーの挨拶で、「早河社長から好きなようにやってくれ。何の制約もないからと言われて始めたんですが、いざスタートしてみると制約だらけ。今では原発の”ゲ”も言えない」とスタッフの前で猛然と現・テレビ朝日会長の早河洋氏を批判した。もともと、新キャスターに宮根の名前が浮上したのも、早河会長と関係が近い幻冬舎の見城徹社長がバーニング・プロダクションの周防郁雄社長と昵懇の仲であるからなのだが、それだけではなく早河会長は、その見城氏を通して『報ステ』潰しに意欲を燃やしているといわれる安倍晋三首相とも距離を縮めようとしているのだ。当然、古舘にしてみれば、身内であったはずの早河会長こそが、いま自分のハシゴを外そうとしている張本人となる。不仲説が流れるのも無理もない話である。
しかし、これを古舘はこのように否定する。
「テレビ朝日の会長と俺が仲が悪くなったってんだよ。いや、そんなことないよ、だって、そもそもここで『トーキングブルース』ってのはオシャレだからやったらどう古舘さん、っていうのはテレビ朝日の会長が言ったもん」
「古舘さんも『トーキングブルース』やってガス抜きしたらどう?っつたのは会長なんだから」
だが、話はこれで終わらない。古舘はつづけて、「ということは、俺に『報道ステーション』辞めさせてそういう方向でがんばったらって引導渡してるってことか?」と皮肉を込めるように話を落とすのだ。
「いいんだ別にそれで。いいんだよそれで。ね? いいときだけのテレビ局ってのはフリーになってから30年だからよーくわかってるから。俺の商品価値が落ちると判断するところまでギリギリがんばるしかないってことなんだよ。こんなかで、月曜から金曜まで、夜10時台の報道番組、責任感あふるるかたちでやってる奴、いる? いたらお目にかかりたい」
ここまで自負する古舘には、それなりの理由がある。毎日100本以上やってくるという視聴者からの電話・メール。それを翌日必ず目を通すというが、「95%以上が誹謗中傷」。内容は「古舘バカ死ね」。古舘は「そりゃ傷つくよ、メッタ打ちされるからな」と言いつつも、そんな心ない声にも「強烈な俺のファンじゃないか。ありがとうありがとうって無理矢理言い聞かせる」らしいのだ。そして、今年ネット上で炎上した「小保方さんのSTAP細胞のときの、古舘がパワポ知らなかった騒動」にも触れ、「パワポ知らないから何だっつうんだホントに!」と反論。「いちばん頭きたのが、『歳も歳だから仕方なくね?』って。バカヤロー! 上から目線で言いやがって若者よ」と、ここぞとばかりに叫んだ。
『報ステ』のキャスターをはじめて今年で10年。その間、いかに古舘が溜め込んできたかが露わになった、このトークライブ。鬱憤をぶちまけるだけぶちまけた感もあるが、しかし、舞台の最後を、亡くした姉や友人たちの思いとともに、古舘はこのような言葉で締めくくった。
「俺はこうやって喋りを生業にしながら、肝心なときにきちっとした言葉が言えないでいる。(中略)俺は覚悟がないばっかりに、最後の一言が言えずにここまできた。俺はこれからは、そうはいかない覚悟を決めた。俺の毎日やってる報道の仕事のなかで、それをやっていこうと腹決めた。だってそれやんなかったら意味がないんだよ」
「みんないいか、よーく俺を見ててくれ。俺がそのことができるようになるのが先か、俺の賞味期限が切れちゃうのが先か、どっちか、よーくみんな見ててくれ。だから、また、月曜日夜9時54分から、俺を見ててくれ」
覚悟を決めて『報ステ』をやっていく。──報道番組にときの政権が平気で政治介入してくるこの時代に、古舘は「見ててくれ」と宣言した。この心意気だけでも十分に買いたいではないか。まわりは敵ばかりかもしれないが、どうか腐ることなく古舘にはがんばってほしいと切に願う。
(水井多賀子)
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古館伊知郎について-報道ステーション降板劇-
2015.04.01
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