カルロス・ゴーンの国外逃亡について その2 -ジェーシュタの典型-


カルロス・ゴーンがふてぶてしく国外逃亡してから既にかなりの時間が経過したが、結局、レバノンとは犯罪者の引き渡し条約がなく、またゴーンは、レバノンの首脳部とつながっている為、日本に送還することは出来ないことが明白となった。


検察や自分の弁護団、日本政府そのものを手玉に取り、計画的に国外逃亡したゴーンは、まさに世俗の悪知恵を溜め込んだ老獪な人物であった。


マネーロンダリングの手法を使って、巧みに富を蓄積したり、やっていること全てが老獪で、長い人生経験に裏付けされた海千山千の人物が持つ手腕そのものである。


カルロス・ゴーンが逃亡してから、様々な記事を目にするが、ゴーンには裏の顔があったという記事が目に付く。


表向き愛想は良さそうで、好人物を装っているが、実は裏で素の顔に戻ると、非常に露骨に権力主義で、金に汚い、独裁的な人物であったようだ。



以下の記事(「食堂のランチは豚のエサか」日産幹部が目撃していたカルロス・ゴーンの「裏の顔」)がそれを物語っている。(参考文献 参照)



『 日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年 』(文春新書)井上 久男著から引用された記事の中にそのカルロス・ゴーンの裏の顔が明らかになっている。



日産の社員食堂の食事を豚のエサと呼んだり、「名誉はカネで買うものだよ」といった発言など、行動や発言にそれは現れている。


(略)「昼休みにゴーンの部屋に説明に行ったら、靴を履いたまま机に足を挙げ、ふんぞり返って報告を聞くんだ。『役員が食べている食堂のランチは豚のエサか』とまで言ったのをよく覚えている。この人はマスコミの前ではニコニコしているが、本性はわからないと感じた。外面がいいから社外の人にはわからない。それを隠す演技力が凄かったんだ」

 そして、カネへの執着、傍若無人な振る舞いは、当時から相当なものがあったという。


(「食堂のランチは豚のエサか」日産幹部が目撃していたカルロス・ゴーンの「裏の顔」 文春オンラインより引用抜粋)

そして、そうした露骨に悪質な裏の顔を隠す演技力があったようだ。



マスコミの前では、そうした素振りを一切見せず、日産復活の立役者の好人物を装うのに成功したのである。



この表の顔と裏の顔を持つのが、ジェーシュタの特徴である。



ジェーシュタは古い魂と呼ばれ、世俗の経験を蓄積しており、老獪で、悪知恵が働く人物である。



ある種、世俗を知り尽くし、世俗の物事から隠遁しているような悟りに近い状態にもあるが、その一方で、世俗の物質的成功を掴み取りたいという欲求も残っている。



つまり、俗世間についての辛辣な意見は、露骨ではあるが、ジェーシュタが見切った真実でもある。



今回の逃亡劇は、マネーロンダリングをしようが何が、稼ぐだけ稼いで逃げたら勝ちだという、彼の人生観そのものである。



その冷酷無情な人生観は、深いレベルではまた変わってくるかもしれないが、世俗のレベルでは、一面、真理をついているとも言える。



私は、今回、カルロス・ゴーンのラグナを蠍座のジェーシュタに修正したが、彼の人物像、性格、振る舞いは、ジェーシュタそのものである。



ジェーシュタについて知りたければ、カルロス・ゴーンの行動を研究するのが最適である。




因みに同じように私がラグナをジェーシュタに修正した人物としては、そのまんま東もそうである。



そのまんま東も、宮崎県知事を務めていた頃の表向きの人の良さそうな笑顔と、裏のふてぶてしさという点で、全く激しい2面性があった。



ジェーシュタでは、その表の顔と裏の顔が露骨に変わり、それが非常に驚くほど豹変するのである。



それを見てしまった人間は、ジェーシュタの二面性に嫌悪感を抱くのは間違いない。



例えば、離婚してからカルロス・ゴーンを批判して来たリタ前夫人も、まじかで生活していただけにそれを垣間見た一人である。





カルロス・ゴーンは、現在、レバノンの邸宅で生活しているが、一般人には一切、姿を見せないという。



つまり、自宅に軟禁された状態に近いかもしれない。



但し、4室支配で12室で高揚する土星が象徴するようにレバノンの住まいは、立派な邸宅である。








カルロス・ゴーンほどの金持ちであれば、米国であれば、刑務所内に金持ち用の個室のようなものがあって、快適な刑務所ライフを送れるのである。



然し、日本ではそれは適わず、もし有罪になれば、普通の囚人と同じような待遇で過ごすしかない。



そういう意味では、カルロス・ゴーンはより快適な状況を勝ち取ったと言えるかもしれないが、然し、12室(監禁、隠遁)である為、自由は効かないのである。



また日産側が、ゴーンの邸宅の所有権を主張して訴えに出たようである。



レバノンのゴーン被告「自宅」立ち退き求め提訴 日産側が所有権主張
2020年1月7日 11:49 FNN PRIME

レバノンにあるカルロス・ゴーン被告の「自宅」をめぐり、日産側が「所有権は日産側にある」として立ち退きを求める訴訟を起こしていたことが、弁護士の話で明らかになった。

日産側の弁護士「わたしたちは確実に勝訴する。ゴーン被告にこの家を占拠する権利はない」

日産側の弁護士によると、キャロル夫人が「自宅」として出入りする、ベイルート市内の住宅の所有権は、日産の関連会社にあり、現在、立ち退きを求めて係争中だという。

また敷地内には、考古学的価値のある墓があり、日本円で18億円の資産価値があるため、6日、その資産を守るよう現地で指示したという。

判決は、およそ1カ月後に予定されていて、どのような判断が出されるか注目されている。


このことは4室支配の土星が12室に在住しているが、逆行していることも関係していると思われる。



また土星は4室の支配星であるが、3室(家の損失:4室からの12室目)の支配星でもあるため、土星期は安定した住まいは得られない象意もある。



住まいの確保において、スムーズにはいかないのである。



カルロス・ゴーンの逃亡生活は、前途多難である。





バンダナヨーガの特徴


カルロス・ゴーンは、明らかに黒だが、両側に凶星に挟まれており、バンダナヨーガを形成している。



このバンダナヨーガの象意は、政治的な理由などによって、逮捕監禁されるといった象意もある。



従って、カルロス・ゴーンが言うように日産とルノーが合併することを阻止したい日産側の意図、それに協力した日本の検察という構図もあったと思われる。



然し、カルロス・ゴーンは自ら構築したルートを使って露骨に蓄財し、派手な生活をし、大量のリストラをしたにも関わらず、自らは会社を私物化していた。



従って、これについての同情の世論は出て来ていない。





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