イチローがマリナーズの球団会長付き特別補佐という肩書になり、選出としてベンチ入りはせず、今後はチームに帯同しながら、選手たちにアドバイスを送るのだという。
米メディア、イチローの決断報じる「不可思議に去る」「事実上の引退」 2018.5.5 05:00 サンスポ(SANSPO.COM) 米メディアは3日(日本時間4日)、イチローの決断を一斉に報じた。全国紙USAトゥデー(電子版)は「(2001年は)謎の人として到着し、今度は不可思議に去る」と表現。現役のままフロント入りするという進路に、イチローらしいミステリアスな側面を感じている様子だ。 「事実上の引退」としたのはニューヨーク・ポスト紙(同)。「アレックス・ロドリゲスに似ている」と、契約を残していた16年シーズン中に現役引退してヤンキースの特別アドバイザーに就任した名選手と比較した。 米大リーグ公式ツイッターは「#ThankYouIchiro」のハッシュタグ(検索用ワード)をつけて動画を投稿。鋭い送球で走者を刺す「レーザービーム」や07年のオールスター戦でのランニングホームランなどを紹介し9時間で41万再生を超えた。 |
事実上の引退であり、またキャリアチェンジということもできる。
イチローの3室では、2、5室支配の木星が減衰しており、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きをもたらす個性的な配置を持っている。
この木星は猛烈な練習量をこなして、左右に打ち分けらたり、あえて狙いを定めた場所に打球を飛ばし、ヒットを量産するような技術力をもたらした配置である。
イチローは求道者であり、練習をこなして、技を体得することに喜びがあり、この配置がイチローの野球職人のような活躍をもたらした。
従って、イチローは指導者タイプというよりも黙々と練習して、本番で、その華麗な技で大衆を魅了する職人プレイヤーである。
いきなり監督やコーチという形で、キャリアチェンジするのではなく、半分現役で、半分はフロント入りして、選手と一緒に練習もこなして、チームに貢献したいのだ。
おそらくフロントの面々が、イチローにそのような肩書きを与えて、チームに留まり、イチロー人気などのプラス効果で、ムードメーカーとして貢献してほしいということなのではないかと思われる。
またメジャーリーグ最初に入団したマリナーズでの活躍で、チームに貢献した記憶のフロント陣やファンも覚えている。
そうしたことで、特別な肩書きを与えるに相応しいと判断されたのだと思われる。イチロー人気にあやかって商売したいという下心もあるかもしれない。
イチローが2000年11月にシアトル・マリナーズと契約し、ヤンキースに移籍する2012年7月まで活躍したが、このマリナーズ時代の最初の8年は、マハダシャー月期であった。
月は、9室支配で10室に在住し、9-10のラージャヨーガを形成し、ヴァルゴッタマで強く、ディスポジターの太陽は、ラグナロードの火星と6-12室の軸で、1-10のラージャヨーガを形成している。
この配置が、イチローが海外で活躍した理由である。1-10のコンビネーションは大きな貢献を表わすが、それが6-12室の軸に在住しているため、海外での活躍を表している。
また12室で減衰する太陽はディスポジターの金星がラグナ、月から見てケンドラに在住しているので、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
また12室で減衰する太陽は、何故か、古典の中で、良い配置であると言われていたと記憶している。
8室支配で12室に在住する水星は、ヴィーパリータラージャヨーガの配置である。(但し、他の惑星が絡んでいる)
イチローは木星も太陽も減衰しているため、あまり快活な感じではなく、黙々と練習を積み重ねる修行僧(求道者)のような印象で、チームのメンバーから常に慕われた訳ではないようである。
入団会見も空席が…イチロー「古巣」復帰に大ブーイング スポーツ 2018.03.14 Smart Flash 「イチローの復帰はマ軍の助けになるか?」の問いに、「イエス」と答えたのは半分に満たない48.76%。「ノー」が27.55%、「どちらともいえない」が23.69%。 これは、イチロー(44)が6年ぶりに古巣復帰したことを受けて、マリナーズの地元紙「シアトル・タイムズ」がおこなったアンケート結果だ。 日本のメディアは、こぞってメジャー現役最年長野手の契約を報じた。地元もさぞかし歓迎ムードかと思いきや、意外や意外、そうでもない。 11年半所属したマリナーズでの実績は文句のつけようがない。2001年、新人で首位打者、盗塁王、最多安打、リーグMVP獲得を皮切りに、10年連続200安打のメジャー記録を作り、シーズン最多の262安打も達成した。 本人も入団会見で、「いずれまたこのユニホームを着てプレーをしたいという気持ちが、心のどこかに常にありました」と、古巣復帰を喜んでいたのだが……。 「ノー」と答えた理由は、イチローの年齢にあると、ほぼ一致している。 「最悪の考え。若手を抜擢しないでどうする」「低迷チームを鼓舞するリーダータイプではない」などなど。同紙のコラムニスト、ラリー・ストーン氏も獲得に疑問符をつける一人だ。 「外野陣に怪我人続出のため代わりを探したが、44歳の彼を獲ったことは衝撃を受けた。昨年はマーリンズの代打要員で、ピークは過ぎている。自分自身のことを理解できる利口な人物だったなら、後進に道を譲ることを考えてオファーは断わったはずだ。FA市場には、カルロス・ゴンザレス、メルキー・カブレラらがいたのに……。まったく理解できない」 イチローは入団会見で「今まで培ってきたすべてをチームに捧げたい、そういう覚悟」と語ったが、「そのチーム愛を信じられるか」と、現地のメジャー記者が語る。 「というのも、在籍時のイチローは、ボールでも打てるとなれば手を出すスタイルだった。当時マ軍はもっと四球を選ぶように求めたが、それでも変えなかった。チーム内では『あいつはヒット大好きで、自分のことしか考えていない』『ぶん殴ってやりたい』という声すら上がっていた。そのスタイルが変わったかどうか、スタッフ、選手も疑心暗鬼になっている」 当時は圧倒的な力量のため自己チューも許されたが、“穴埋め的補強” ゆえに外野陣が復帰し、自身の打撃が不振ならば、途中解雇もありえる状況なのである。 今季はエンゼルスの大谷翔平(23)との直接対決も数多く予想されるが、はたして大丈夫か。 (週刊FLASH 2018年3月27日・4月3日合併号) |
イチローの技術には、敬意を表するもののチームの取り決めなどを守らず、我が道を行くイチローは時にチームのメンバーとの摩擦をもたらしたようである。
そうしたパーソナリティーは木星の減衰に表れていたり、11室支配(同僚からの評価)の水星が減衰する太陽とコンジャンクトし、6室支配の火星からアスペクトされている配置に表れているかもしれない。
但し、イチローは野球ファン、大衆からの人気が物凄いのである。
特に日本の野球ファンからの声援を一身に背負って、メジャーリーグを闘ってきたと言うことができる。
このイチローの人気は、9-10室支配で10室でヴァルゴッタマを形成する強い月(大衆)で現れている。
マイケルジャクソンも10室に月が在住していたが、10室の月は、大衆から熱狂的に求められる配置であり、本人を目の前にして感動で失神を起こすほどのファンも生まれるぐらいである。
このシアトルマリナーズでのマハダシャー月期において、シーズン242安打(当時歴代9位)、NPB/MLB通算2000安打、262安打でシーズン最多安打記録を更新、メジャー通算1000安打を達成、41連続盗塁成功など、数々の記録を打ち立てており、このマリナーズ時代が一番、活躍した時代だと考えられる。
それはダシャムシャを見ると一目瞭然である。
月は11室支配で、ケンドラの4室に在住し、4、7室支配で4室でムーラトリコーナに在住するハンサヨーガの強い木星とコンジャンクトし、ガージャケーサリヨーガを形成している。
評価、称号を表わす11室の支配星がケンドラで強い吉星とコンジャンクトしている為にこの時期に数々の記録を打ち立てたのである。
然し、このマリナーズでの最初の8年間のマハダシャー月期が終わり、マハダシャー火星期に移行すると、イチローには動体視力の低下、体力の衰えなど、様々な問題が噴出し始めるのである。
これについては、イチローがマハダシャー火星期に移行した直後の2009年5月13日付の記事『イチロー選手の火星期について』の中で取り上げている。
イチローはマハダシャー火星期になって目眩(めまい)などの体調不良を訴えて胃からの潰瘍性出血が確認されるなど、怪我や病気との闘いがテーマとして現れてくる。
火星は身体を表わすラグナロードで、病気や怪我の6室に在住し、8室支配の水星からアスペクトされて傷ついている。
火星はムーラトリコーナにあって強い配置ではあるが、木星や月、金星などの吉星からのアスペクトもなく、また逆行している為、スムーズに前進するのではなく、後ろに引っ張られるような事象が伴うことが考えられる。
ダシャムシャでは、火星は、3、8室支配で、11室で減衰しているが、火星が3、8室の支配星であるため、この火星期は、絶好調とは行かず、動体視力の低下や体調不良と闘いながら、ベンチ入りするだけで、出番がなかったりなど、キャリア的には中断傾向がもたらされた。
但し、火星は、2、9室支配の金星や1、10室支配の水星と11室でコンジャンクトして、2つの吉星から吉意を与えられている為、この辺りは良い配置である。
従って、それ程、惨めな状態にはならなかったと言えるかもしれない。
火星は出生図でも月から見ても4、9室支配のヨーガカラカで、9室でムーラトリコーナの座にあり、ナヴァムシャでもラグナ、月から見て4、9室支配で、2、11室支配で11室で自室に在住する強い水星とコンジャンクトして、同じく水星の星座で強い配置にあるラーフとコンジャンクトしている。
十分に良い時期でもあるが、然し、マハダシャー月期と比べると、出生図やダシャムシャ(D10)で認められるように火星期には奮闘や行き詰まり感のようなものが若干出ていたことが分かる。
そして、そのマハダシャー火星期を7年間、過ごしてきた結果が今につながっているのである。
イチローは今や44歳を迎え、体力的にも峠を過ぎて、現役の継続が難しい年齢に差し掛かっていた。
そして、その火星期に終わって、マハダシャーラーフ期に移行した2018年5月3日(ラーフ/木星)にイチローは会見を行い、今季の残り試合に出場せず球団の会長付特別補佐に就任すると発表した。
事実上の引退宣言であり、また球団の会長付特別補佐という新しい職務へのキャリアチェンジを発表したのである。
会見を行ったのは、ラーフ/木星期(2018/4/14~)だが、既にラーフ/ラーフ期の間にそうした話は来ていたと思われる。
従って、マハダシャーラーフがイチローにキャリア転換をもたらしたことは明らかである。
ダシャムシャ(D10)を見ると、ラーフは6室に在住し、ディスポジターの土星はラグナに在住している。
従って、ラーフ期は、イチローに会長付特別補佐への就任というキャリア転換をもたらしたのである。
これは決して悪くはないことであり、イチローに新しいキャリアへの道が開けたということでもある。
それはダシャムシャの配置によく現れている。6室在住のラーフであるため、3、8室支配の火星からのアスペクトも受けており、奮闘はあるかもしれない。
然し、ディスポジターがダシャムシャのラグナに在住するラーフ期は、引退というよりもイチローに新しい仕事をもたらしたと考えるべきである。
出生図ではラーフは射手座2室に在住しているが、ディスポジターの木星は3室で減衰しており、3室支配の土星がアスペクトしている。
従って、イチローは今後もチームに帯同して、試合に出ることがなくても練習に励んでいくのである。
イチローは、「僕は野球の『研究者』でいたい」と語っている。
それは、「僕は野球の『研究者』でいたいというか。自分が今44歳で、アスリートとしてこの先どうなっていくのか、というのを見てみたい。それはプレーしていなかったとしても、毎日鍛錬を重ねることでどうなれるのか、いうことを見てみたいという興味が大きいので。それは変わらない」
つまり、イチローは監督やコーチなど指導者を目指すのではなく、練習を重ねて、試合に出ることが出来なくてもまだプレイヤーの一人でいたいと思っているのである。
それが「僕は野球の『研究者』でいたい」という発言の意味する所である。
この辺りは、サッカーの三浦知良選手と同じようなスタンスである。
どれだけ歳を取ろうと、現役続行が不可能な年齢であっても頑なに現場のプレイヤーであろうとする姿勢。
この辺りは、ラグナから見ても月から見ても10室の支配星に木星が絡んでおらず、指導者向きではない配置によく現れている。
木星は成長のハウス(House of Growth)である3室で減衰しており、あくまでも訓練、練習、鍛錬を通しての自己改善、自己成長なのである。
三浦知良選手も3室で金星が高揚しており、やはり、現場のプレイヤーとして華麗に自らの演技を見せることがあってこそのサッカー人生なのである。
決して、指導者とかコーチとしての大成に目的がある訳ではないのである。
このように生涯現役にこだわるプレイヤーというのは、3室が強調されているのではないかと思われる。
イチローもまた特別に個性的な3室を持っており、これがまさに求道者イチローをもたらした配置なのである。
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