ロシアの民主化運動の立役者で、プーチン政権批判の急先鋒だったアレクセイ・ナワリヌイ氏が、死亡したとニュースが伝えている。
ナワリヌイ氏は、昨年末に北極圏の刑務所に移送されていたが、刑務所での散歩の後で、「体調が悪い」と申し出て急に意識を失ったようである。
2020年にも猛毒ノビチョク系の神経剤による襲撃を受け、暗殺が謀られていたが、何とか、難を逃れ、獄中で、反プーチン運動を指揮していた。
その為、今回も突然、意識を失うなど、普通でない死に方から、暗殺の疑いが濃厚に思われた。
プーチン政権批判のナワリヌイ氏、北極圏の刑務所で死亡…散歩後に「体調が悪い」と訴え意識失う 2024/02/16 22:03 讀賣新聞オンライン ロシア北極圏にあるヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所は16日、反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が死亡したと発表した。ナワリヌイ氏はロシアのプーチン政権批判の急 先鋒せんぽう として知られる。3月の大統領選に向け、プーチン大統領以外の候補者への投票を呼びかけるキャンペーンを獄中から実施していた。 発表によると、ナワリヌイ氏は16日、散歩の後で「体調が悪い」と申し出た後、意識を失った。刑務所の医師が対応し、救急車を呼ぶなどしたが、死亡が確認されたという。死因は調査中だとしているが、臆測を呼びそうだ。 ロシアの独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ」によると、ナワリヌイ氏の弁護士が14日、刑務所で面会した際には体調に問題はなかったという。タス通信によると、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ナワリヌイ氏の死亡がプーチン氏に報告されたと記者団に明らかにした。 ナワリヌイ氏は、反プーチン政権の象徴的な存在だ。元々は弁護士で、2011年の下院選で政権与党による不正を追及し、大規模デモを主導したことで知名度を高めた。インターネットで政権の腐敗ぶりを暴露し、13年のモスクワ市長選では、プーチン大統領側近の現職に対抗して立候補した。そこで善戦したことで、政権側が弾圧強化に転じたとされる。18年の大統領選には出馬を認められなかった。 20年には、露国内で猛毒ノビチョク系の神経剤による襲撃を受けた。21年に療養先のドイツから帰国と同時に拘束された後、過去に受けた有罪判決の執行猶予が取り消されて収監され、昨年末に北極圏の刑務所に移送されていた。 |
アレクセイ・ナワリヌイ氏の出生データは、アストロデータバンクで、「1976年6月4日 13:30 ブティン, ロシア」とされており、Rodden Ratingが、「A」で、信頼できるデータである。
チャートを作成してみると、乙女座ラグナで、2022年12月25日からマハダシャーラーフ期に移行しており、現在、ラーフ/ラーフ/土星期だった。
マハダシャーロード、アンタルダシャーロードのラーフはマラカの2室に在住しており、マラカの7室支配の木星からのアスペクトを受けている。
またラーフは、3、8室支配の機能的凶星化した火星からのアスペクトを受けているが、火星はアーシュレーシャで減衰し、蟹座の第2ドレッカーナで、サルパ・ドレッカーナ(蛇)に在住している。
この火星からのアスペクトは、不吉なアーシュレーシャに在住し、蛇の象徴であり、非常に悪意のある人物、害を為そうとして近づいてくる人物を象徴している。
この3、8室支配の火星と、5、6室支配の土星が蟹座(右翼、民族主義)の11室で、6-8の絡みを形成していることは、ナワリヌイ氏には、国内の頑強な愛国民族主義者と、激しい闘争状態にあったこと物語っている。
2室の在住星は口から入るものを象徴するが、ラーフは毒物を表わしており、そこに3、8室支配の火星が絡むことで、死因は毒物を口から摂取したことによるものではないかと推測される。
そしてプラティアンタルダシャーの土星は5、6室支配で、マラカの7室支配の木星にアスペクトして、3、8室支配の火星ともコンジャンクトし、この火星の凶意を強化している。
また月から見た6、7室支配のマラカでもある。
ナヴァムシャ
ナヴァムシャを見ると、ラーフはやはり、マラカの2室に在住し、ディスポジターの木星はマラカの2、11室の支配星で、マラカの7室に在住する土星からのアスペクトを受けている。
プラティアンタルダシャーの土星はラグナロードだが、マラカの7室に在住している。
ラーフはナヴァムシャでも火星からのアスペクトを受けて、傷ついている。
ナワリヌイ氏のチャートは、一部だが、ジョン・F・ケネディーのチャートに似ている。
乙女座ラグナで、月が12室で獅子座に在住していることも同じであり、また月から見た10室で、3、10室支配の金星と太陽がコンジャンクトしている。
だからか、ロシアにおける民主化運動の指導者であり、ジョン・F・ケネディーのようにカリスマがあった。
ジョン・F・ケネディーの場合、ラグナロードの水星が8室に在住して、3、8室支配の火星とコンジャンクトし、6室支配の土星からのアスペクトがあった為、大衆の面前で、劇的な形で、暗殺された。
10室の支配星が、6室支配の土星や8室支配の火星と絡んでいる為、ショッキングな出来事となり、公衆の場が大混乱に陥った。
そして、ジョン・F・ケネディーの場合でもよく見ると、牡羊座や蟹座で、6室支配の土星と3、8室支配の火星による6-8の絡みが見られる。
ジョン・F・ケネディーは、リベラルな政治理念の象徴であり、ベトナム戦争を終結させ、連邦準備銀行を廃止して、政府紙幣を発行することを考えていた。
またキューバ危機の際にタカ派の好戦的な国防総省の幹部はキューバのミサイル基地を爆撃することを主張していたが、その意見に従っていたら、全面核戦争になる危険性があった。
ケネディーはそうした軍部の圧力を回避して、より穏便な海上封鎖と交渉によって、核戦争の危機を何とか収めることが出来た。
ジョン・F・ケネディーの場合でもアメリカの軍産複合体からなる極右的な勢力と闘っていたのである。
ナワリヌイ氏のチャートでは、ラグナロードが2つの凶星と絡んでいない為、ケネディーのようにそれ程、劇的な死にはならなかったようだが、しかし、マラカの2室に在住するラーフが、マラカの7室支配の木星やマラカの3、8室支配の火星と絡んでいる様子は、十分に死を意味しているように思える。
2020年の時は、ロシア・シベリア西部トムスクからモスクワに向かっていた旅客機内で体調を崩したが、その時も空港で飲んだ茶に猛毒のノビチョク系の神経剤が混入していたとみられている。
その時は、2020年8月20日であり、ダシャーは、火星/ケートゥ/火星期である。
火星は、3、8室支配のマラカで、2室のラーフにアスペクトしており、まさにナワリヌイ氏の飲食物に毒物を混入させた悪意のある人物を表わしている。
そして、ケートゥは、ラーフ/ケートゥ軸という形で、マラカの2室に絡んでおり、ケートゥのディスポジターは3、8室支配のマラカの火星で、ケートゥ自身は7室支配の木星と共に8室に在住して、8室(寿命)を傷つけ、更に6室支配の土星からのアスペクトを受けて傷ついている。土星は無条件のマラカであり、月から見た6、7室支配のマラカでもある。
以前の火星/ケートゥ/火星期も、今回のラーフ/ラーフ/土星期も傷ついた2室に関係することから口からの毒物摂取を示唆している。
今回は、ラーフは、マラカとしては強力な2室の在住星であり、しかも木星と火星という2つのマラカと絡んでいたという意味で、マラカとしての凶意が強く働いたと考えられる。
以前が毒殺未遂だったのであれば、今回も毒殺に違いないのである。
プーチン、そして、プーチンの手駒であるロシア連邦保安庁(FSB)は、プーチン政権に逆らう者に対しては死を与えるという方針が徹底している。
しかし、あからさまに暗殺するのでなく、事故死や自然死に見せかけるのである。
プリゴジンの暗殺の時もそうだったが、外部から見た限りでは、明らかに暗殺のように思えるが、それでも白々しい嘘をつき通し、真実を隠蔽する。
これはプーチンが、ナチュラルゾーディアックで8室(秘密主義)を意味する蠍座ラグナの所以ではないかと思われる。
蠍座は、マフィアの星座であり、ロシアは、賄賂などが横行するロシアン・マフィアの天国であり、マフィアは毒殺を最も得意とする。
また今回の暗殺においては、2室に在住するラーフにアスペクトする3、8室支配の悪意ある火星が、毒を盛るのに一役買ったと思われるが、この火星は水の星座に在住している為、毒殺なのである。
通常、毒殺は、何らかの毒物を飲食物(水の象意)に混入させる為、水の星座の象意なのである。
一方で、ジョン・F・ケネディーの3、8室支配の火星は、火の星座である牡羊座に在住し、ラグナロード(頭)とコンジャンクトしていた為、それで銃火器による暗殺だったと考えられる。
そして、ジョン・F・ケネディーの暗殺時のダシャーは、木星/土星/土星期だったが、マラカの7室支配の木星と、月から見た6、7室支配のマラカの土星が、主にこの悲劇に大きな役割を果たしている。
土星はラグナから見て、6室支配で、3、8室支配の火星と絡むことで、マラカとしての強い力を発揮したと考えられる。
そして、ナワリヌイ氏のチャートでもラーフには7室支配の木星が絡んでおり、そして、プラティアンタルダシャーは同じく、月から見た6、7室支配のマラカの土星であり、ラグナから見ると、6室支配で、3、8室支配の火星とコンジャンクトして密接に絡んでいる。
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